(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022111
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/14 20120101AFI20240208BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022125471
(22)【出願日】2022-08-05
(71)【出願人】
【識別番号】500168811
【氏名又は名称】株式会社ナビタイムジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(74)【代理人】
【識別番号】100220423
【弁理士】
【氏名又は名称】榊間 城作
(72)【発明者】
【氏名】大西 啓介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC26
(57)【要約】
【課題】ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行において、ガイド間で容易に情報共有をする。
【解決手段】ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムは、オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツと、第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを決定する決定手段と、決定手段が第1及び第2コンテンツを決定した後に、第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する確定手段と、確定手段が第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定したことに応じて、少なくとも、第1コンテンツに関する情報を第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知する通知手段と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムであって、
前記オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツと、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを決定する決定手段と、
前記決定手段が前記第1及び第2コンテンツを決定した後に、前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する確定手段と、
前記確定手段が前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定したことに応じて、少なくとも、前記第1コンテンツに関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記通知手段は、少なくとも、前記第1ガイドのプロフィールに関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2ガイドのプロフィールに関する情報を前記第1ガイドに通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記通知手段は、少なくとも、前記第1ガイドと前記第2ガイドとの関連度に関する情報を前記第1または第2ガイドに通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記通知手段は、少なくとも、前記第1コンテンツの概要に関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツの概要に関する情報を前記第1ガイドに通知することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第2コンテンツは、前記第1コンテンツの後に予定されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第1コンテンツに関する情報を前記第2ガイドに通知すること、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知することに前記ユーザが同意しているか否かを判定する判定手段をさらに有し、
前記通知手段は、前記判定手段により前記判定が肯定された場合に、少なくとも、前記第1コンテンツに関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記判定手段により前記判定が否定された場合に、前記通知手段が、少なくとも、前記第1コンテンツに関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知することを禁止する禁止手段をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムであって、
第1ガイドによる第1コンテンツと、該第1コンテンツよりも後に予定され、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを含むオンライン旅行における前記第1コンテンツの進行状況に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記情報を前記第2ガイドに通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
前記通知手段は、前記第1コンテンツの実施時において前記第1ガイドが訪れた場所に関する情報を前記第2ガイドに通知することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記通知手段は、前記第1コンテンツの実施時において前記オンライン旅行の旅行者であるユーザに前記第1ガイドが案内した内容に関する情報を前記第2ガイドに通知することを特徴とする請求項8又は9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記通知手段が通知した前記情報に基づいて、前記第2コンテンツを変更する変更手段をさらに有することを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記情報を前記第2ガイドに通知することに前記オンライン旅行のユーザが同意しているか否かを判定する判定手段をさらに有し、
前記通知手段は、前記判定手段により前記判定が肯定された場合に、前記情報を前記第2ガイドに通知することを特徴とする請求項8~11のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記判定手段により前記判定が否定された場合に、前記通知手段が前記情報を前記第2ガイドに通知することを禁止する禁止手段をさらに有することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理プログラムであって、
コンピュータを、
前記オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツと、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを決定する決定手段と、
前記決定手段が前記第1及び第2コンテンツを決定した後に、前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する確定手段と、
前記確定手段が前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定したことに応じて、少なくとも、前記第1コンテンツに関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知する通知手段と、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項15】
通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、該情報処理システムは、ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムであり、
前記オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツと、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを決定する決定手段と、
前記決定手段が前記第1及び第2コンテンツを決定した後に、前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する確定手段と、
前記確定手段が前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定したことに応じて、少なくとも、前記第1コンテンツに関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知する通知手段と、
を備えた情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータの少なくとも1つを上記手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項16】
通信可能に接続された複数のコンピュータによって、請求項1~7のいずれかに記載の情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータのうちの1つを請求項1~7のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項17】
コンピュータを、請求項1~7のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項18】
通信可能に接続された複数の情報処理装置によって、
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムであって、
前記オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツと、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを決定する決定手段と、
前記決定手段が前記第1及び第2コンテンツを決定した後に、前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する確定手段と、
前記確定手段が前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定したことに応じて、少なくとも、前記第1コンテンツに関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知する通知手段と、
を備えた情報処理システムを構成するために、
上記手段の少なくとも1つを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項19】
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理方法であって、
決定手段が、前記オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツと、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを決定するステップと、
確定手段が、前記決定手段が前記第1及び第2コンテンツを決定した後に、前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定するステップと、
通知手段が、前記確定手段が前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定したことに応じて、少なくとも、前記第1コンテンツに関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知するステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項20】
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理プログラムであって、
コンピュータを、
第1ガイドによる第1コンテンツと、該第1コンテンツよりも後に予定され、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを含むオンライン旅行における前記第1コンテンツの進行状況に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記情報を前記第2ガイドに通知する通知手段と、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項21】
通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、該情報処理システムは、ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムであり、
第1ガイドによる第1コンテンツと、該第1コンテンツよりも後に予定され、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを含むオンライン旅行における前記第1コンテンツの進行状況に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記情報を前記第2ガイドに通知する通知手段と、
を備えた情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータの少なくとも1つを上記手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項22】
通信可能に接続された複数のコンピュータによって、請求項8~13のいずれかに記載の情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータのうちの1つを請求項8~13のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項23】
コンピュータを、請求項8~13のいずれかに記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
【請求項24】
通信可能に接続された複数の情報処理装置によって、
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムであって、
第1ガイドによる第1コンテンツと、該第1コンテンツよりも後に予定され、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを含むオンライン旅行における前記第1コンテンツの進行状況に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記情報を前記第2ガイドに通知する通知手段と、
を備えた情報処理システムを構成するために、
上記手段の少なくとも1つを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項25】
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理方法であって、
取得手段が、第1ガイドによる第1コンテンツと、該第1コンテンツよりも後に予定され、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを含むオンライン旅行における前記第1コンテンツの進行状況に関する情報を取得するステップと、
通知手段が、前記取得手段が取得した前記情報を前記第2ガイドに通知するステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、旅行者であるユーザと現地ガイドとのオンライン上でのコミュニケーションが可能なツールを用いて、ユーザが遠隔地から現地での旅行をオンライン上で体験するオンライン旅行のサービスに利用される技術が知られている(非特許文献1参照)。このオンライン旅行ではユーザが現地に行く必要がないため、移動時間に制約されることなく、一度に複数の離れた場所でのオンライン旅行を計画することが可能である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】https://travel.navitime.com/static/onlinetravel/index.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のオンライン旅行においては、ユーザが一度に複数の離れた場所での旅行コンテンツ(以下、単に「コンテンツ」という。)を計画した場合、各々のコンテンツのガイド(現地案内人)が異なるため、ガイド間で情報共有がなされないと、ユーザが計画したオンライン旅行のテーマに沿った一体感が得られ難いという問題があった。
【0005】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行において、ガイド間で容易に情報共有をすることができる情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムであって、
前記オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツと、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを決定する決定手段と、
前記決定手段が前記第1及び第2コンテンツを決定した後に、前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する確定手段と、
前記確定手段が前記第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定したことに応じて、少なくとも、前記第1コンテンツに関する情報を前記第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知する通知手段と、
を備える。
【0007】
また、本発明の他の態様に係る情報処理システムは、
ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムであって、
第1ガイドによる第1コンテンツと、該第1コンテンツよりも後に予定され、前記第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを含むオンライン旅行における前記第1コンテンツの進行状況に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記情報を前記第2ガイドに通知する通知手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行において、ガイド間で容易に情報共有をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施の形態に係る情報処理システムの概略的な構成を示す図である。
【
図2】
図2は、一実施の形態に係る情報処理システムの動作の一例であって、オンライン旅行のプランニング時の動作を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、一実施の形態に係る情報処理システムの動作の一例であって、オンライン旅行の実施時の動作を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、一実施の形態に係る情報処理システムのプランニング画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、一実施の形態に係る情報処理システムによりプランニングされたオンライン旅行のコンテンツに関する情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、一実施の形態に係る情報処理システムにより実施されるオンライン旅行の進行状況に関する情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
【0011】
(情報処理システムの構成)
図1は、一実施の形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。なお、同図において、各機能を行う機能部は、それぞれ各機能を行う手段ということができる。
【0012】
本実施形態における情報処理システム1は、現地ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システムである。ここで、オンライン旅行とは、旅行先を実際に訪れて行う旅行とは異なり、旅行者が現地に行かずに、ネットワークを介してオンライン上で旅行を体感するサービスである。情報処理システム1のユーザである旅行者は、ネットワークを介して、現地ガイドが撮影したライブ配信映像を視聴することで現地を旅行している気分を味わうことができる。また、情報処理システム1のユーザと現地ガイドとはネットワークを介してコミュニケーションをとることができ、ユーザの欲しい土産等の物品を現地ガイドを介して購入することができる。
【0013】
図1に示すように、情報処理システム1は、第1ガイド端末2と、第2ガイド端末3と、ユーザ端末4と、サーバ5とを備えている。第1ガイド端末2、第2ガイド端末、ユーザ端末4及びサーバ5は、インターネット等のネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。第1ガイド端末2は、後述の第1コンテンツに係る旅行地の現地ガイドが利用する端末装置である。また、第2ガイド端末3は、後述の第2コンテンツに係る旅行地の現地ガイドが利用する端末装置である。また、ユーザ端末4は、情報処理システム1を利用したオンライン旅行の旅行者であるユーザが利用する端末である。また、サーバ5は、各端末(第1ガイド端末2、第2ガイド端末3及びユーザ端末4)とネットワーク6を介して双方向通信を行い、各種の処理を行う。なお、ネットワーク6は、有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。また、第1ガイド端末2、第2ガイド端末3、ユーザ端末4及びサーバ5の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。また、本実施形態では、一例として、情報処理システム1に含まれるガイド端末が2つの例を説明するが、情報処理システム1は3つ以上のガイド端末で構成されていてもよい。
【0014】
まず、第1ガイド端末2について説明する。第1ガイド端末2は、後述の第1コンテンツに係るオンライン旅行の現地ガイド(第1ガイド)が使用するものである。例えば、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末、ノートブックコンピュータ、又はデスクトップコンピュータなどの電子機器である。
【0015】
図1に示すように、第1ガイド端末2は、端末通信部21と、端末制御部22と、端末撮像部23と、端末入力部24と、端末出力部25、端末記憶部26と、端末位置検出部27とを有している。各部21~27は、互いに通信可能に接続されている。
【0016】
端末通信部21は、第1ガイド端末2とネットワーク6との間の通信インターフェースである。端末通信部21は、ネットワーク6を介して第1ガイド端末2とサーバ5との間で情報を送受信する。
【0017】
端末制御部22は、第1ガイド端末2の各種処理を行う制御手段である。端末制御部22は、第1ガイド端末2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0018】
端末撮像部23は、第1コンテンツに係る旅行地の現地映像を撮像する撮像手段である。端末撮像部23により撮像した映像は、圧縮符号化された後に端末通信部21によりネットワーク6を介してユーザ端末4にライブ配信される。なお、第1ガイド端末2からライブ配信された映像(画像データ)は、後述のサーバ5やネットワーク6に接続された他のサーバの記憶装置に記憶し、オンライン旅行の終了後にユーザ(旅行者)がダウンロードできるようにしてもよい。
【0019】
端末入力部24は、第1ガイド(現地ガイド)が第1ガイド端末2に情報を入力するためのインターフェースであり、たとえばモバイル端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、ノートブックコンピュータにおけるタッチパッド、キーボード又はマウスなどである。第1ガイドは、端末入力部24を介して、第1コンテンツの進行状況に関する情報を入力する。ここで第1コンテンツの進行状況に関する情報とは、第1コンテンツに係るオンライン旅行の旅程の進捗(進行状況)や、当該オンライン旅行において購入した土産等の物品の情報、当該オンライン旅行において立ち寄った場所(訪問地)等の情報である。第1ガイドは、これらの情報として、端末入力部24を介してテキストデータを入力してもよいし、端末撮像部23により撮像した画像データを入力してもよい。また、第1ガイドは、訪問地に関する情報として、後述の端末位置検出部27により取得した位置情報を入力してもよい。端末入力部24により入力した各種情報は、端末通信部21によりネットワーク6を介してサーバ5に送られる。
【0020】
端末出力部25は、第1ガイド端末2から第1ガイドに対して各種情報を出力するインターフェースであり、たとえば液晶ディスプレイ等の映像表示手段やスピーカ等の音声出力手段である。具体的には、たとえば、端末出力部25は、第1ガイドからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示してもよい。
【0021】
端末記憶部26は、たとえば内蔵メモリや外部メモリ(SDメモリカード等)などのデータストレージである。端末記憶部26には、端末制御部22が取り扱う各種データや端末撮像部23が撮像した画像データ等が記憶される。端末記憶部26は、必ずしも第1ガイド端末2内に設けられていなくてもよく、端末記憶部26の一部又は全部は、ネットワーク6を介して第1ガイド端末2と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0022】
端末位置検出部27は、第1ガイド端末2の位置を検出するものであり、例えばGPS(Global Positioning System)、Wi-Fi(登録商標)、CID(Cell ID)、RFID等を用いて第1ガイド端末2の位置を検出する。
【0023】
次に、第2ガイド端末3について説明する。第2ガイド端末3は、後述の第2コンテンツに係るオンライン旅行の現地ガイド(第2ガイド)が使用するものである。例えば、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末、ノートブックコンピュータ、又はデスクトップコンピュータなどの電子機器である。
【0024】
図1に示すように、第2ガイド端末3は、端末通信部31と、端末制御部32と、端末撮像部33と、端末入力部34と、端末出力部35、端末記憶部36と、端末位置検出部37を有している。各部31~36は、互いに通信可能に接続されている。各部31~37の機能は第1ガイド端末2の各部21~27と同様であるため説明を省略する。
【0025】
次に、ユーザ端末4について説明する。ユーザ端末4は、後述の第1及び第2コンテンツに係るオンライン旅行の旅行者であるユーザが使用するものである。例えば、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末、ノートブックコンピュータ、又はデスクトップコンピュータなどの電子機器である。
【0026】
図1に示すように、ユーザ端末4は、端末通信部41と、端末制御部42と、端末入力部43と、端末出力部44、端末記憶部45とを有している。各部41~45は、互いに通信可能に接続されている。
【0027】
端末通信部41は、ユーザ端末4とネットワーク6との間の通信インターフェースである。端末通信部41は、ネットワーク6を介して第1ガイド端末2、第2ガイド端末3及びサーバ5との間で情報を送受信する。
【0028】
端末制御部42は、ユーザ端末4の各種処理を行う制御手段である。端末制御部42は、ユーザ端末4内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0029】
端末入力部43は、ユーザがユーザ端末4に情報を入力するためのインターフェースであり、たとえばモバイル端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、ノートブックコンピュータにおけるタッチパッド、キーボード又はマウスなどである。ユーザは、端末入力部43によりオンライン旅行のコンテンツをプランニングすることができる。また、ユーザは、端末入力部43により、端末通信部41を介して、第1ガイド端末2を利用する第1ガイド又は第2ガイド端末3を利用する第2ガイドとコミュニケーションをとることができる。
【0030】
端末出力部44は、ユーザ端末4からユーザに対して各種情報を出力するインターフェースであり、たとえば液晶ディスプレイ等の映像表示手段やスピーカ等の音声出力手段である。具体的には、たとえば、端末出力部44は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。また、端末出力部44は、第1ガイド端末2又は第2ガイド端末3からライブ配信された現地映像を音声とともに出力する。
【0031】
図4は、端末出力部44により出力される画面の一例であって、オンライン旅行のプランニング画面60を示す図である。このプランニング画面60は、ユーザ端末4又はサーバ5上に格納されたプランニングツール(ソフトウェア)を実行することで端末出力部44によりユーザ端末4上に表示される。ユーザはプランニング画面60上に表示された各種GUIを端末入力部43を介して操作することでオンライン旅行をプランニングすることができる。
【0032】
ここで、
図4に示すプランニング画面60を用いたオンライン旅行のプランニング操作について説明する。
【0033】
まず、ユーザは、プランニング画面60上の検索窓61に興味のある旅行先のキーワードを入力し、旅行コンテンツの検索を実行する。旅行コンテンツの検索が実行されると、ユーザが入力したキーワードを含む旅行コンテンツが後述のコンテンツ情報データベースから抽出され、プランニング画面60の検索結果表示領域62に各コンテンツがガイド別に表示される。そして、マップ63上に各コンテンツの位置を示すアイコン63aが表示される。また、プランニング画面60の関連情報表示領域64には、ユーザが入力したキーワードに関連するオンライン旅行のコンテンツがガイド別に表示される。そして、マップ63上に各コンテンツの位置を示すアイコン63bが表示される。
【0034】
次に、ユーザは、検索結果表示領域62又は関連情報表示領域64に表示されたコンテンツを選択し、プランニング領域65にドラッグ&ドロップすることで任意の順序で各コンテンツを配置してオンライン旅行をプランニングする。
図60に示す例では、検索結果表示領域62から第1コンテンツ65aが、関連情報表示領域64から第2コンテンツ65bが、それぞれプランニング領域65にドラッグ&ドロップされることにより、第1コンテンツ65a及び第2コンテンツ65bを含むオンライン旅行がプランニングされている。オンライン旅行の旅程は、プランニング領域65に配置されたコンテンツの順序となる。すなわち、
図60に示す例では、第1コンテンツ65a、第2コンテンツ65bの順の旅程となる。
【0035】
また、ユーザは、ガイド間共有スイッチ66をオンにすることで、プランニングしたオンライン旅行の各コンテンツ(各ガイドによる個々のオンライン旅行)のガイド間でそれぞれのコンテンツに関する情報を共有することを許可できる。
【0036】
最後に、ユーザは、確定ボタン67を選択することでオンライン旅行の各コンテンツの予約を確定する。なお、確定ボタン67の選択によりオンライン旅行の各コンテンツの購入を確定するようにしてもよい。
【0037】
図1に戻って、端末記憶部45は、たとえば内蔵メモリや外部メモリ(SDメモリカード等)などのデータストレージである。端末記憶部45には、端末制御部42が取り扱う各種データや第1及び第2ガイド端末からライブ配信された画像データ等が記憶される。端末記憶部45は、必ずしもユーザ端末4内に設けられていなくてもよく、端末記憶部45の一部又は全部は、ネットワーク6を介してユーザ端末4と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0038】
次に、サーバ5について説明する。
図1に示すように、サーバ5は、サーバ通信部51と、サーバ制御部52と、サーバ記憶部53とを有している。各部51~53は、互いに通信可能に接続されている。
【0039】
このうちサーバ通信部51は、サーバ5とネットワーク6との間の通信インターフェースである。サーバ通信部51は、ネットワーク6を介してサーバ5と各端末(第1ガイド端末2、第2ガイド端末3及びユーザ端末4)との間で情報を送受信する。この情報には、各ガイド端末(第1ガイド端末2及び第2ガイド端末3)から送信された各コンテンツ(第1及び第2コンテンツ)の進行状況に関する情報を含む。
【0040】
サーバ記憶部53は、たとえばハードディスク等の固定型データストレージである。サーバ記憶部53には、サーバ制御部52が取り扱う各種データが記憶される。たとえば、サーバ記憶部53は、地図情報を含む地図情報データベースと、この地図情報データベースに紐づいたコンテンツ情報データベースとを含んでいる。このコンテンツ情報データベースは、各旅行コンテンツについて、ガイド情報(ガイド名、ガイドID、性別、ガイド歴、ガイド評価、得意分野等)、旅行地、予約可能日時、所要時間、金額、留意事項等の情報を含んでいる。
【0041】
また、サーバ記憶部53は、ユーザ端末4のユーザが予約したコンテンツに関する情報(予約情報)及びユーザが予約した各コンテンツ(第1及び第2コンテンツ)の進行状況に関する情報を含む。
【0042】
なお、サーバ記憶部53は、必ずしもサーバ5内に設けられていなくてもよく、サーバ記憶部53の一部又は全部は、ネットワーク6を介してサーバ5と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0043】
サーバ制御部52は、取得部52aと、決定部52bと、確定部52cと、判定部52dと、通知部52eと、禁止部52fと、変更部52gとを有している。これらの各部52a~52gは、サーバ5内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0044】
取得部52aは、オンライン旅行に係るコンテンツの進行状況に関する情報を取得する取得手段である。具体的には、取得部52aは、サーバ記憶部53に記憶された各コンテンツの進行状況に関する情報を読み出す。
【0045】
決定部52bは、オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツと、第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを決定する決定手段である。具体的には、決定部52bは、前述のプランニング画面60を用いたユーザの操作に基づいて、各ガイドによるオンライン旅行のコンテンツ(第1及び第2コンテンツ)を決定する。
【0046】
確定部52cは、決定部52bが第1及び第2コンテンツを決定した後に、第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する確定手段である。具体的には、確定部52cは、前述のプランニング画面60を用いて各ガイドによるオンライン旅行のコンテンツ(第1及び第2コンテンツ)が決定された後に、確定ボタン67を選択するユーザの操作に応じて、第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する。
【0047】
判定部52dは、ユーザが予約したコンテンツに関する情報(予約情報)又はコンテンツの進行状況に関する情報を各ガイドに通知することにユーザが同意しているか否かを判定する判定手段である。前述のとおり、プランニングツールのプランニング画面60において、ユーザがガイド間共有スイッチ66をオンにすると、コンテンツに関する情報のガイド間共有を許可するフラグが立ち、上記判定が肯定される。一方、ガイド間共有スイッチ66がオフになっている場合には、上記フラグが立たず、上記判定は否定される。
【0048】
通知部52eは、確定部52cが第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定したことに応じて、コンテンツに関する情報を各ガイドに通知する通知手段である。具体的には、第1コンテンツに関する情報を第2ガイドに通知し、第2コンテンツに関する情報を第1ガイドに通知する。
【0049】
図5は、コンテンツに関する情報(予約情報)の一例を示すテーブルである。
図5に示すように、予約情報は、ユーザID(識別番号)と、コンテンツIDと、コンテンツ名(旅行名)と、コンテンツ概要(コンテンツの概略的な説明)と、旅行地と、所要時間と、金額と、予約日時と、旅行者リクエストと、関連度とを含む。ここで、関連度とは、ユーザが同時に予約した他のコンテンツとの関連度を示す情報である。また、予約情報は、ガイドのプロフィール情報として、ガイドID(識別番号)と、ガイド性別と、ガイド年齢と、ガイド歴と、ガイド評価(過去にガイドしたコンテンツのユーザからの評価)とをさらに含む。
【0050】
これらの情報が通知されることにより、各ガイドは、他のガイドによる旅行コンテンツの内容を把握することができ、自身の旅行コンテンツをユーザの趣向に合わせて調整したり、自身の旅行コンテンツの内容が他のガイドによる旅行コンテンツの内容と重複しないようにしたりできる。
【0051】
また、通知部52eは、第1コンテンツに係るオンライン旅行の進行中において、取得部52aが取得した第1コンテンツの進行状況に関する情報を第2ガイドに通知する。
【0052】
図6は、ユーザが予約した各コンテンツ(第1及び第2コンテンツ)の進行状況に関する情報の一例を示すテーブルである。
図6に示すように、進行状況に関する情報は、ユーザID(識別番号)と、コンテンツIDと、コンテンツ名(旅行名)と、旅行地と、ガイドID(識別番号)と、経過時間と、終了予定時刻と、訪問地と、ガイドが案内した内容と、購入物と、ステータスとを含む。
【0053】
これらの情報が通知されることにより、第1コンテンツよりも後に予定された第2コンテンツのガイドである第2ガイドは、第1コンテンツの進行状況を把握することができる。具体的には、第1コンテンツの進捗に合わせて第2コンテンツの開始時刻を前後させたり、第1コンテンツで案内された場所や購入した物品と重複しないように第2コンテンツの内容を調整したりすることができる。
【0054】
なお、通知部52eによる上記情報の通知方法としては、各端末(第1ガイド端末2及び第2ガイド端末3)の端末出力部25、35を利用してディスプレイに表示したり、スピーカから音声を出力したりする。
【0055】
禁止部52fは、判定手段により上記判定が否定された場合に、通知部52eが上記情報(コンテンツに関する情報(予約情報)又はコンテンツの進行状況に関する情報)をガイドに通知することを禁止する禁止手段である。前述のプランニング画面60のガイド間共有スイッチ66がオフになっている場合は、禁止部52fによる禁止制御が有効となる。これにより、オンライン旅行の旅行者であるユーザは、各旅行コンテンツの内容を他のガイドに秘匿にすることができる。
【0056】
変更部52gは、通知部52eが通知した第1コンテンツの進行状況に関する情報に基づいて、第2コンテンツを変更する変更手段である。例えば、第1コンテンツの進行が遅れている場合には、第2コンテンツの開始時刻を変更する。また、例えば、第1コンテンツに係るオンライン旅行で購入した物品と重複しないように、第2コンテンツで購入する予定の物品を変更してもよい。
【0057】
(プランニング時の動作の一例)
次に、
図2を参照して、情報処理システム1によるオンライン旅行のプランニング時の動作の一例について説明する。
図2は、情報処理システム1によるオンライン旅行のプランニング時の動作の一例を示すフローチャートである。
【0058】
まず、サーバ制御部52の決定部52bは、オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツを決定する(ステップS10)。
【0059】
続いて、決定部52bは、オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第2ガイドによる第2コンテンツを決定する(ステップS11)。
【0060】
次に、サーバ制御部52の確定部52cは、第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する(ステップS12)。
【0061】
次に、サーバ制御部52の判定部52dは、オンライン旅行に係るコンテンツに関する情報を各ガイドに通知することにユーザが同意しているか否かを判定する(ステップS13)。すなわち、第1コンテンツに関する情報を第2ガイドに通知すること及び第2コンテンツに関する情報を第1ガイドに通知することにユーザが同意しているか否かを判定する。この判定が肯定された場合(上記情報の通知にユーザが同意している場合)は、ステップS14に進む。
【0062】
ステップS14において、サーバ制御部52の通知部52eは、第1コンテンツに関する情報を第2ガイド端末3の端末出力部35を介して第2ガイドに通知する。
【0063】
同様に、ステップS15において、サーバ制御部52の通知部52eは、第2コンテンツに関する情報を第1ガイド端末2の端末出力部25を介して第1ガイドに通知する。なお、ステップS14とステップS15の処理を並列で行ってもよい。すなわち、通知部52eが、第1コンテンツに関する情報を第2ガイドに通知する処理と、第2コンテンツに関する情報を第1ガイドに通知する処理とを並列で行うようにしてもよい。
【0064】
一方、ステップS13において上記判定が否定された場合(上記情報の通知にユーザが同意していない場合)は、ステップS16に進む。
【0065】
ステップS16において、サーバ制御部52の禁止部52fは、通知部52eが上記情報を各ガイドに通知することを禁止する。
【0066】
(オンライン旅行の進行時の動作の一例)
次に、
図3を参照して、情報処理システム1によるオンライン旅行の進行時の動作の一例について説明する。
図3は、情報処理システム1によるオンライン旅行の進行時の動作の一例を示すフローチャートである。
【0067】
まず、サーバ制御部52の取得部52aは、サーバ記憶部53に記憶された情報を読み出すことにより第1コンテンツの進行状況に関する情報を取得する(ステップS20)。
【0068】
次に、サーバ制御部52の判定部52dは、オンライン旅行に係るコンテンツの進行状況に関する情報を各ガイドに通知することにユーザが同意しているか否かを判定する(ステップS21)。すなわち、判定部52dは、第1コンテンツの進行状況に関する情報を第2ガイドに通知することにユーザが同意しているか否かを判定する。この判定が肯定された場合は、ステップS22に進む。
【0069】
ステップS22において、サーバ制御部52の通知部52eは、第1コンテンツの進行状況に関する情報を第2ガイド端末3の端末出力部35を介して第2ガイドに通知する。
【0070】
一方、ステップS21において上記判定が否定された場合(上記情報の通知にユーザが同意していない場合)は、ステップS23に進む。
【0071】
ステップS23において、サーバ制御部52の禁止部52fは、通知部52eが上記情報を各ガイドに通知することを禁止する。
【0072】
以上説明したように、本実施形態によれば、ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システム1が、オンライン旅行の旅行者であるユーザの操作に基づいて、第1ガイドによる第1コンテンツと、第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを決定する決定部52bと、決定部52bが第1及び第2コンテンツを決定した後に、第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定する確定部52cと、確定部52cが第1及び第2コンテンツの予約又は購入を確定したことに応じて、少なくとも、第1コンテンツに関する情報を第2ガイドに通知する、または、前記第2コンテンツに関する情報を前記第1ガイドに通知する通知部52eと、を備えるので、ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行において、ガイド間で容易に各コンテンツに関する情報を共有することができる。
【0073】
また、本実施形態によれば、ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行に用いられる情報処理システム1が、第1ガイドによる第1コンテンツと、該第1コンテンツよりも後に予定され、第1ガイドとは異なる第2ガイドによる第2コンテンツとを含むオンライン旅行における第1コンテンツの進行状況に関する情報を取得する取得部52aと、取得部52aが取得した情報を第2ガイドに通知する通知部52eと、を備えるので、ガイドの異なる複数のコンテンツを含むオンライン旅行において、ガイド間で各コンテンツの進行状況に関する情報を容易に共有することができる。
【0074】
なお、上述した実施形態で説明した情報処理システム1の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ハードウェアで構成する場合には、情報処理システム1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD-ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0075】
また、情報処理システム1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0076】
さらに、一つ又は複数の情報処理装置によって情報処理システム1を機能させてもよい。複数の情報処理装置を用いる場合、情報処理装置のうちの1つをコンピュータとし、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することにより情報処理システム1の少なくとも1つの手段として機能が実現されてもよい。
【0077】
また、方法の発明においては、全ての工程(ステップ)をコンピュータによって自動制御で実現するようにしてもよい。また、各工程をコンピュータに実施させながら、工程間の進行制御を人の手によって実施するようにしてもよい。また、さらには、全工程のうちの少なくとも一部を人の手によって実施するようにしてもよい。
【0078】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や様々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0079】
1 情報処理システム
2 第1ガイド端末
21 端末通信部
22 端末制御部
23 端末撮像部
24 端末入力部
25 端末出力部
26 端末記憶部
27 端末位置検出部
3 第2ガイド端末
31 端末通信部
32 端末制御部
33 端末撮像部
34 端末入力部
35 端末出力部
36 端末記憶部
37 端末位置検出部
4 ユーザ端末
41 端末通信部
42 端末制御部
43 端末入力部
44 端末出力部
45 端末記憶部
5 サーバ
51 サーバ通信部
52 サーバ制御部
52a 取得部
52b 決定部
52c 確定部
52d 判定部
52e 通知部
52f 禁止部
52g 変更部
53 サーバ記憶部
6 ネットワーク