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特開2024-222無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステム
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  • 特開-無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000222
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステム
(51)【国際特許分類】
   B25J 9/22 20060101AFI20231225BHJP
   B25J 19/00 20060101ALI20231225BHJP
   G05B 19/42 20060101ALI20231225BHJP
【FI】
B25J9/22 A
B25J19/00 K
G05B19/42 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098885
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】100125737
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 昭博
(72)【発明者】
【氏名】松島 英
【テーマコード(参考)】
3C269
3C707
【Fターム(参考)】
3C269AB33
3C269BB07
3C269KK04
3C269SA37
3C707AS05
3C707BS03
3C707CS05
3C707CT03
3C707HS27
3C707HT22
3C707JS07
3C707JU03
3C707JU14
3C707LS04
3C707MS16
3C707MS29
3C707MS30
(57)【要約】
【課題】無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステムを提供すること。
【解決手段】複数のロボットとの間で無線接続を行う通信装置と、前記複数のロボットのうちティーチング対象とする1つのロボットを無線接続させるための選択画面に、前記複数のロボットを識別すべく各々のロボットに付された識別マークを選択情報として表示する表示装置と、を有する無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステムであり、例えば前記無線ティーチングペンダントは、前記表示装置に無線接続が完了した前記ロボットの識別マークを表示し、特にその識別マークが前記ロボットごとに設定された異なる識別色などである。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のロボットとの間で無線接続を行う通信装置と、
前記複数のロボットのうちティーチング対象とする1つのロボットを無線接続させるための選択画面に、前記複数のロボットを識別すべく各々のロボットに付された識別マークを選択情報として表示する表示装置と、
を有する無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステム。
【請求項2】
前記無線ティーチングペンダントは、前記表示装置に無線接続が完了した前記ロボットの識別マークを表示する請求項1に記載の無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステム。
【請求項3】
前記無線ティーチングペンダントの前記表示装置に表示された識別マークが、前記ロボットごとに設定された異なる識別色である請求項2に記載の無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステム。
【請求項4】
前記ロボットは加工機械ラインに設けられた複数のワーク自動搬送機のワーク搬送ロボットであり、ワークを把持するチャック機構を備えたロボットハンドの機体前側に前記識別マークが付された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のロボットをティーチングの対象とし、各々のロボットに対する適切な無線接続によってティーチングを可能にする、無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の工作機械が並んだ加工機械ラインにはワーク自動搬送機が設けられ、各工作機械に対して移動するワーク搬送ロボットによってワークの受渡しが行われる。こうしたワーク搬送ロボットは一連の動作がプログラムとして記憶されているが、そのためにはティーチングによって所定の動作が記憶される。そのティーチングではティーチングペンダントを使用し、作業者がワーク搬送ロボットを実際に動作させることによって記憶される。下記特許文献1にもロボットに対するティーチングペンダントを使用したティーチングに関する技術が開示されている。
【0003】
この従来例では、ロボットを動作させるプログラムを作成(ティーチング)するための携帯操作機器として、ケーブルで接続されたティーチングペンダントが使用される。そのティーチングペンダントは、ティーチング等の操作をするため各種スイッチやボタン等で構成された操作部と、ティーチング中の教示データやロボットの制御状態等を表示する表示部とが設けられている。特に、この従来例ではコマンドごとに表示色が設定され、教示データが表示される場合にはその色によって表示部への表示が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-39626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複数の工作機械が並べられた加工機械ラインには複数のワーク自動搬送機が使用され、無線接続のティーチングペンダントであれば、移動が自由であるため1つであっても全てを操作することが可能であり作業効率を上げることができる。しかし、複数のワーク搬送ロボットから一つを選択して無線接続する場合、作業者の認識と実際の接続状態とが異なってしまうことが起こり得る。作業者の勘違いによって起こり得ることであるが、その間違いに気づかずにティーチングが行われると、作業者が見ていないワーク搬送ロボットを動作させてしまうことになり、衝突を引き起こして破損させてしまうことになる。従って、複数のロボットをティーチングの対象として無線ティーチングペンダントを使用する作業では、そうした作業者による不注意を避けることが重要である。
【0006】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステムは、複数のロボットとの間で無線接続を行う通信装置と、前記複数のロボットのうちティーチング対象とする1つのロボットを無線接続させるための選択画面に、前記複数のロボットを識別すべく各々のロボットに付された識別マークを選択情報として表示する表示装置と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
前記構成によれば、複数のロボットとの間で無線接続が可能な無線ティーチングペンダを該当するロボットに無線接続させる場合、ロボットの各々を識別すべくロボット側に付された識別マークと、無線ティーチングペンダントの選択画面に表示された識別マークとを確認することによって、作業者による接続の間違いを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の無線ティーチングシステムを搭載した加工機械ラインを示した正面図である。
図2】ワーク搬送ロボットを示した側面図である。
図3】5台のワーク自動搬送機を対象とした1つの無線ティーチングペンダントによる無線接続を示したイメージ図である。
図4】無線ティーチングペンダントの液晶表示盤に表示された選択画面を示した図である。
図5】無線ティーチングペンダントの液晶表示盤に表示された操作画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る無線ティーチングペンダントを使用したティーチングシステムの一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態のティーチングシステムを搭載した加工機械ラインを示した正面図である。この機械加工ライン1は、3台の工作機械3,4,5が横並びに接近して配置され、図面右側へのワーク搬送によって各所で所定の加工が行われるようになっている。更に、この加工機械ライン1には、ワーク入力側である図面左端に計測装置2が配置され、ワーク出力側の右端にはワークストッカ6が配置されている。
【0011】
加工機械ライン1は横幅が約10mもあり、ワークの搬送距離が長いため複数の搬送機が設けられている。具体的には、計測装置2から工作機械3,4,5そしてワークストッカ6へと、第1および第2ワーク自動搬送機7A,7Bによってワークの自動搬送が行われる。第1ワーク自動搬送機7Aは、計測装置2と工作機械3との間のワーク搬送を担当し、ワークを搬送するための移動距離L1が約3.4mである。また、第2ワーク自動搬送機7Bは、工作機械4,5およびワークストッカ6の間のワーク搬送を担当するものであり、ワークの搬送するための移動距離L2が約5.8mである。
【0012】
本実施形態の第1および第2ワーク自動搬送機7A,7Bは、ともに同じ構造のガントリ式オートローダであり、ワーク搬送ロボットの動作によってワークの搬送が行われる。図2は、そのワーク搬送ロボットを示した側面図である。ワーク搬送ロボット10は、鉛直の昇降アーム11の下端部にロボットハンド12が組付けられ、計測装置2および工作機械3、工作機械4,5およびワークストッカ6の各々の天井部に架設されたZ軸鋼管18に沿って移動するよう構成されている。加工機械ライン1の長手方向に架設されたZ軸鋼管18には、同方向に平行な2本のガイドレール19が設けられている。
【0013】
ワーク搬送ロボット10は、そのガイドレール19を摺動可能な走行テーブル13上に組付けられ、加工機械ライン1における長手方向の移動が可能になっている。走行テーブル13にはZ軸サーボモータ14が固定され、その回転軸に固定されたピニオン15がZ軸鋼管18側に固定されたラックに噛合している。従って、Z軸サーボモータ14の回転制御によってラックに噛合したピニオン15が転動することにより、ワーク搬送ロボット10におけるZ軸方向の移動が可能になっている。なお、本実施形態では、工作機械3,4,5が並んだ加工機械ライン1の長手方向をZ軸方向、上下方向をX軸方向、そして前後方向をY軸方向として説明する。
【0014】
ワーク搬送ロボット10は、走行テーブル13上でロボットハンド12を機体前後方向と上下方向とに移動させる構成を有している。走行テーブル13の上面には機体前後方向にスライド可能なスライド台16が組付けられ、走行テーブル34には回転軸にピニオンを備えたY軸サーボモータ17が固定されている。更に、スライド台16の側面にはラックが固定され、Y軸サーボモータ17のピニオンが噛合している。
【0015】
また、スライド台16の前部には昇降アーム11が鉛直な姿勢で摺動可能に支持され、走行テーブル13側には不図示のX軸サーボモータが設けられている。そうしたX軸サーボモータの回転軸にはピニオンが固定され、昇降アーム11に固定されたラックに噛合している。そして、昇降アーム11の下端部にはワークを把持するためのロボットハンド12が組み付けられている。ロボットハンド12は、90度の角度でチャック機構121,122が設けられ、旋回機構によって下向きと横向きの各々の位置の交換が可能になっている。
【0016】
第1および第2ワーク自動搬送機7A,7Bは、ワーク搬送プログラムに従いワーク搬送ロボット10に対する駆動制御が行われる。すなわち、ワークの加工に応じてロボットハンド12が設定された位置へと移動し、チャック機構121,122によるワークの受渡しが行われる。そうしたワーク搬送プログラムを作成するためには、作業者によってティーチングペンダントを使用したティーチング操作が行われる。その際、有線のティーチングペンダントは、ワーク搬送ロボット10のように移動距離が長い場合には、ケーブルの長さを考慮してワーク自動搬送機ごとに設けられることになる。
【0017】
一方で、無線ティーチングペンダントは、複数のワーク自動搬送機に対して各々と情報通信が可能な無線通信装置を備え、接続の切り替えにより1つで複数のワーク自動搬送機に対するティーチングが可能である。そのため、無線ティーチングペンダントは、ケーブルを引き廻すことなく自由に移動することができ、加工機械ライン1のようなワーク搬送ロボット10の移動距離が長いものには有効である。また、加工工場にはワーク自動搬送機を備えた加工機械ラインが複数列設置されている場合もあり、無線のティーチングペンダントであればそうしたより多くのワーク自動搬送機をティーチングすることも可能である。
【0018】
ところが、1つの無線ティーチングペンダントによって複数のワーク搬送ロボット10をティーチングする場合、それだけ誤操作を生じる可能性が高くなってしまう。ティーチング対象との無線接続の際、例えば第1ワーク自動搬送機7Aに対するティーチングのためワーク搬送ロボット10Aを選択すべきところ、実際には作業者の不注意により第2ワーク自動搬送機8のワーク搬送ロボット10Bに無線接続させてしまうことがあり得る。こうしたことは多くのワーク自動搬送機をティーチング対象とした工場内などではより起こりやすくなる。そして、作業者が間違いに気づかないまま操作してしまうと、目の前にはない第2ワーク自動搬送機8を動かしてしまい、その結果、ワーク搬送ロボット10Bが機内で衝突を起こし破損させてしまうことになる。
【0019】
本実施形態では、無線ティーチングペンダントを使用した場合に、作業者による間違いを回避するためのティーチングシステムが構築されている。例えば、図3は、5台のワーク自動搬送機をティーチング対象とした1つの無線ティーチングペンダントによる無線接続を示したイメージ図である。ティーチング作業では、1つの無線ティーチングペンダント20によって5機のワーク自動搬送機7A,7B,7C,7D,7E(まとめて説明する場合はワーク自動搬送機7とする)から選択したものに無線接続され、図示するようにワーク搬送ロボット10A,10B,10C,10D,10E(まとめて説明する場合はワーク搬送ロボット10とする)のいずれかについて実際の動作をさせることになる。
【0020】
図4は、無線ティーチングペンダント20の液晶表示盤21に表示された選択画面23を示した図である。無線ティーチングペンダント20の液晶表示盤21は、表示切替えボタンによって図示するような選択画面23が表示される。選択画面23には無線ティーチングペンダント20と無線接続可能なワーク搬送ロボット10A,10B,10C,10D,10Eの選択ボタン31A,31B,31C,31D,31E(まとめて説明する場合は選択ボタン31とする)が表示される。選択ボタン31は、選択情報としてワーク搬送ロボット10の識別番号のほか、加工機械ラインのライン番号とそのラインにおけるワーク自動搬送機7の配置番号が表示される。
【0021】
さらに、選択ボタン31における選択情報には、ボタン自体が予め設定された識別色によって表示されるようになっている。すなわち、ティーチングの対象となるワーク搬送ロボット10A,10B,10C,10D,10Eには、それぞれに固有の識別色が設定され、それに対応するように選択ボタン31にも色分けがされている。よって、選択画面23の選択ボタン31A,31B,31C,31D,31Eには、選択情報として識別色が加えられ、黄色、青色、緑色、紫色、赤色の表示が行われている。
【0022】
こうした識別色はワーク自動搬送機7にも表示され、ワーク搬送ロボット10のチャックカバー25(図2参照)が該当する色に塗装され、あるいは識別色のラベルが貼られて識別マークとなっている。例えば、選択ボタン31Aが示す第1ワーク自動搬送機7Aには黄色が、選択ボタン31Bが示す第2ワーク自動搬送機7Bには青色が、それぞれ識別色としてチャックカバー25の色となっている。そのほか、図示していない第2の加工機械ラインにおける第1、第2、第3ワーク自動搬送機は、それぞれチャックカバー25の色が緑色、紫色、赤色となっている。
【0023】
チャックカバー25は、図2の丸枠内に示す正面図のように、ワーク搬送ロボット10の前面側にあり、ティーチング作業を行うため加工機械ライン1の前に立った作業者から見て正面に位置することになる。特に、チャックカバー25は、ロボットハンド12の近くに配置されているため、ワーク搬送ロボット10をティーチングする際、必ず作業者の視界に入ることになる。なお、本実施形態では識別マークとして色を使用しているが、それ以外にも記号や文字あるいはアイコンなどを識別マークとしてもよい。
【0024】
次に、無線ティーチングペンダント20の液晶表示盤21に表示された操作画面を示した図である。無線ティーチングペンダント20では、前述した選択ボタン31の操作によって、液晶表示盤21が図示する操作画面に切り替わる。そして、その操作画面27には操作した選択ボタン31と同じ識別色の表示が行われている。操作画面27は、画面上部に帯状の色表示部33が設けられ、その部分に該当する識別色つまり識別マークが表示されている。なお、識別色の表示は、操作画面27の一部だけではなく周縁部分であってもよく、また、操作画面27の背景全体を該当する識別色で表示するようにしてもよい。
【0025】
無線ティーチングペンダント20には、こうして無線接続させるワーク自動搬送機7に応じた色、すなわちチャックカバー25と同じ識別色が予め設定され記憶されている。そして、操作に従って所定の識別色が液晶表示盤21の選択画面23や操作画面27に表示される。また、こうした識別マークつまり識別色の情報はワーク自動搬送機7の記憶部に記憶させるようにしてもよい。そうした場合は、操作画面27における識別色の表示は、無線ティーチングペンダント20が無線接続したワーク自動搬送機7から識別色情報を取得し、それに従って同じように所定の色が液晶表示盤21の画面に表示される。
【0026】
続いて、作業者がティーチング作業を行う場合には、無線ティーチングペンダント20を持ち、ティーチングの対象となるワーク自動搬送機(例えば第2ワーク自動搬送機7B)の前に立つ。そして、図4に示す液晶表示盤21の選択画面23から作業者が選択ボタン31Bを選択することにより、液晶表示盤21が操作画面27に切り替えられる。このとき、作業者がワーク搬送ロボット10Bのチャックカバー25が見えていれば、選択ボタン31Bの青色を確認した操作が行われ、操作画面27の色表示部33でもチャックカバー25と一致した青色が確認できる。
【0027】
よって、無線ティーチングペンダント20を接続する段階で、ティーチングの対象を間違えてしまうような不注意を回避することができる。しかし、作業者がチャックカバー25を見ることなく無線ティーチングペンダント20を無線接続させることもある。そして、間違ったワーク自動搬送機7との無線接続を行ってしまい、作業者がそのままティーチング作業へと移ってしまうことも考えられる。従来であれば、ワーク搬送ロボットを動作させてみて初めて間違いに気が付くことになるが、本実施形態であれば、作業者が見る無線ティーチングペンダント20の操作画面27と、ティーチング対象であるワーク搬送ロボット10B(チャックカバー25)との色の違いによって間違いに気が付くことができる。
【0028】
特に、ティーチングを行う際の作業者は、ワーク搬送ロボット10Bの前に立ち、無線ティーチングペンダント20を胸の前で操作するため、操作画面27とワーク搬送ロボット10のチャックカバー25とは同時に視界に入りやすい位置関係になる。すなわち、作業者が色の違いを気付きやすくなっている。よって、色の違いに気付いた作業者は、無線接続の対象が間違いであったことを動作させる前に認識することができ、本来のワーク自動搬送機に対する無線接続に切り替えることで、正しいティーチング作業を行うことができる。
【0029】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、識別マークの構成を色とし、チャックカバー25に識別色を付したものを示したが、ワーク搬送ロボット10A,10B,10C,10D,10Eの全体あるいは、昇降アーム11など目立つ部品を該当する識別色で塗装するようにしてもよい。更には、ワーク搬送ロボット10が移動する工作機械3などの機体表面の所定箇所に識別マークを付すようにしてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1…機械加工ライン 3,4,5…工作機械 7A,7B…ワーク自動搬送機 10…ワーク搬送ロボット 12…ロボットハンド 20…無線ティーチングペンダント 21…液晶表示盤 23…選択画面 25…チャックカバー 27…操作画面 31…選択ボタン 33…色表示部

図1
図2
図3
図4
図5