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▶ 福田 信茂の特許一覧

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  • 特開-開口しやすいレジ袋 図1
  • 特開-開口しやすいレジ袋 図2
  • 特開-開口しやすいレジ袋 図3
  • 特開-開口しやすいレジ袋 図4
  • 特開-開口しやすいレジ袋 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022407
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】開口しやすいレジ袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/00 20060101AFI20240208BHJP
【FI】
B65D33/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022132821
(22)【出願日】2022-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】522334379
【氏名又は名称】福田 信茂
(72)【発明者】
【氏名】福田 信茂
(72)【発明者】
【氏名】福田 遥菜
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AA13
3E064BA26
3E064EA30
3E064HC02
3E064HM01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】通称「レジ袋」を開く際の開口部となる中央突辺の強度に問題が無く、開口するときに指が滑りにくく、手を湿らせるなどの必要がない、レジ袋を開く際に開口がしやすい、レジ袋を提供する。
【解決手段】本発明は、レジ袋の開口部となる中央上部突辺の中央付近、または先端付近に、湯や蒸気等で加熱された金属の型等を押しあてることにより、凹凸・しわ等の歪みを設けて、摩擦力を上げることにより、開きやすくするものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端の上部が手提げ部分、中央上部に開口部となる突辺が設けられている通称「レジ袋」の中央上部突辺に、凹凸・しわ等の歪みを設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通称「レジ袋」を開く際、指が滑りやすく開きにくかったものを、開口部となる中央上部突辺の表面に凹凸・しわ等の歪み(ゆがみ)を設けることにより、開きやすくするものである。
【背景技術】
【0002】
従来、レジ袋の開口部となる中央上部突辺は、内側の面が密着しているため、開こうとしても指が滑り開きにくく、手を湿らせるなどして開口する必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録番号 実用新案登録第3112720号 登録日 平成17年7月13日 発行日 平成17年8月25日 名称 簡易開け口レジ袋 出願番号 実願2005-3461 出願日 平成17年5月20日
【特許文献2】登録番号 実用新案登録第3131080号 登録日 平成19年3月28日 発行日 平成19年4月19日 名称 手提げ袋 出願番号 実願2007-678 出願日 平成19年2月7日
また、本発明と趣旨が異なるが、参考となる先行技術文献として、
【特許文献3】公開番号 特開2007-238136 公開日 平成19年9月20日 名称 ポリ袋およびポリ袋の開口部を閉じる方法 出願番号 特願2006-63444 出願日 平成18年3月9日
【特許文献4】公開番号 特開2001-106241 公開日 平成13年4月17日 名称 レジ袋と保持架台 出願番号 特願平11-318657 出願日 平成11年10月5日
がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の発明[特許文献1]については、レジ袋中央上部に一辺1cm+状の切れ目を入れ、指をあて切れ目を押し広げるとの方法によるものであり、[特許文献2]については、レジ袋開口部突辺に小孔を打ち抜き、該小孔部分を手掛かりとして二枚重ねの突辺をずらし剥離開口させるとするものである。
これらの発明には、次のような欠点があった。
(イ) 切れ目や小孔を設けることにより、材質によっては裂けやすくなるなど、強度に問題が出る。
(ロ) レジ袋に切れ目や小孔を設けても、やはり指が滑って開けにくく、効果が薄い。
(ハ) また、[特許文献3]、[特許文献4]については、本出願の目的である、レジ袋の開口を容易にするとの趣旨とは異なるが、レジ袋の開口部となる中央上部突辺に穴をあけるとするものである。
レジ袋の中央上部突辺に穴を設ける場合は、[特許文献1]の切れ目、[特許文献2]の小孔よりも裂けにくく、強度の問題は少ないものと思われるが、やはり手が滑りレジ袋を開きにくく、開口のしやすさに関しては効果が薄い。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による上記の課題を解決するための手段は以下のとおりである。
(イ) レジ袋の開口部となる中央上部突辺の表面に凹凸・しわ等の歪みを設ける。
レジ袋は、ポリエチレン製等の材質のものが多く、その表面は、加熱等の方法により容易に伸ばすことができるため、表面を伸ばして凹凸・しわ等の歪みを設け、指で開口する際の摩擦力を上げて滑りにくくし、開きやすくする。
レジ袋の中央上部突辺に凹凸・しわ等の歪みを設ける方法は、従来の発明の切れ目や小孔等とは異なり、レジ袋が裂けて破れるとの危険性、強度への問題が少ない。
(ロ) 凹凸・しわ等の歪みを設ける位置、形
レジ袋の開口部に凹凸・しわ等の歪みを設ける位置の例は、図1C図2Dのとおり、中央上部突辺の開口部付近であればいずれでもよく、開きやすさについて効果が認められる。
また、図1C図2Dでは、形を円形・半円形としているが、凹凸・しわ等の歪みを設けるのであれば、その形や模様、大きさを問わない。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、レジ袋の中央上部突辺に凹凸・しわ等の歪みを設けて摩擦力を上げ、指を滑りにくくし、開口しやすくするものである。
図1の例として、加熱した金属の型をレジ袋に押し当て、凹凸面を設けた写真が、図3~5である。
金属の型を押し当てた面に凹凸ができることはもちろんであるが、金属の型を押し込むことにより、その周囲にもしわができ、より開口しやすい状態となることが見込まれる。
なお、もしも大量生産等でレジ袋を重ねることにより、凹凸等が潰れたとしても、表面には凹凸の跡やしわ等の歪みが残り、表面の摩擦力を上げる効果は持続するものと認められる。
このように凹凸・しわ等の歪みを設けた面は、表面が滑らかなレジ袋より摩擦力が上がり、指が滑りにくくなることは明らかであり、大きな効果が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1~本発明の正面図、レジ袋の開口部となる中央上部突辺の中央付近に、凹凸・しわ等の歪みを設けたものである。
図2図2~本発明の正面図、レジ袋の開口部となる中央上部突辺の先端付近に、凹凸・しわ等の歪みを設けたものである。
図3図3~本発明の形態の一例の写真であり、レジ袋の開口部となる中央上部突辺の中央付近に凹凸を設けた状態を、表面から撮影したものである。
図4図4~本発明の形態の一例の写真であり、レジ袋の開口部となる中央上部突辺の中央付近に凹凸を設けた状態を、裏面から撮影したものである。
図5図5~本発明の形態の一例の写真であり、レジ袋の開口部となる中央上部突辺の中央付近に凹凸を設け、密着した面を開いた状態で撮影したものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
レジ袋の開口部となる中央上部突辺の中央付近若しくは先端付近に、加熱した金属の型等を押し当て、表面に凹凸・しわ等の歪みを設ける。
レジ袋はポリエチレン製等が一般的であるため、金属の型等を加熱する場合に火を用いれば、高温になり過ぎてレジ袋の材質を溶かすおそれがあるため、湯や蒸気等での加熱が有効である。
仮にこの方法によりレジ袋を大量生産した場合、重みで凹凸等が潰れる場合があるが、表面の材質が伸びているため、その跡やしわが表面の歪みとして残り、指で開口する際の摩擦力を上げ、効果が持続するものと認められる。
レジ袋の開口部となる中央上部突辺に、凹凸・しわ等の歪みを設ける方法の一例としては、加熱した金属の型等を押し当てるとの方法がある。
他の方法の例としては、金属の型ではなくブレス機を用いる、加熱の代わりに薬品を用いるなど、様々な方法が考えられるが、レジ袋の開口部となる中央上部突辺に凹凸・しわ等の歪みを設けることができるのであれば、その方法を問わない。
【符号の説明】
【0009】
A~レジ袋の開口部となる中央上部突辺
B~レジ袋の両端上部の手提げ部分
C~レジ袋の開口部となる中央上部突辺に、凹凸・しわ等の歪みを設ける場所・形の例、中央上部突辺の中央付近に設けた場合の例を示したもの
D~レジ袋の開口部となる中央上部突辺に、凹凸・しわ等の歪みを設ける場所・形の例、中央上部突辺の先端付近に設けた場合の例を示したもの
図1
図2
図3
図4
図5