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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022421
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】吊具
(51)【国際特許分類】
   B66C 1/62 20060101AFI20240208BHJP
【FI】
B66C1/62 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178873
(22)【出願日】2022-11-08
(31)【優先権主張番号】P 2022125119
(32)【優先日】2022-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】591156799
【氏名又は名称】ユニパルス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】羽山 泰生
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 功太郎
【テーマコード(参考)】
3F004
【Fターム(参考)】
3F004AD01
3F004EA40
(57)【要約】
【課題】安定した状態で物体を吊り下げる。
【解決手段】吊具100の把持部130を開梱段ボール箱WKの一の側面部分に配置する。かかる配置に際して、凹条の支持部により、開梱段ボール箱WKの外側面に沿うようにして折り返したフラップの端部を-Z方向側から支持し、外側把持部により、支持部320が支持している開梱段ボール箱WKのフラップを当該開梱段ボール箱の外側から把持する。さらに、内側把持部により、支持部が支持し、外側把持部が把持しているフラップと重なっている開梱段ボール箱WKの側面部分について、内側から把持する。かかる配置後、吊具100が上昇すると、スリング120がピンと張る状態になり、更に吊具100が上昇すると、開梱段ボール箱WKが地切し、当該開梱段ボール箱WKは吊具100に吊り下げられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側面と、前記外側面の上縁から伸びて前記上縁で折り曲げ可能な蓋体とを有する有底の容器を吊るす吊具であって、
昇降される吊部と、
前記容器を把持する少なくとも1つの把持部と、
前記吊部と前記把持部とを連結する連結部と、を備え、
前記把持部は、
前記外側面に沿うように折り返した前記蓋体の端部を支持する支持部と、
前記容器の内側面を把持する内側把持部と、を備える、
ことを特徴とする吊具。
【請求項2】
前記把持部は、前記折り返した前記蓋体を外側から把持する外側把持部を更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載の吊具。
【請求項3】
前記吊部は、前記連結部を摺動可能に取り付ける連結部ガイドを備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の吊具。
【請求項4】
前記把持部の数は複数であり、
前記連結部の各端部は、前記複数の把持部のそれぞれに取り付けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の吊具。










【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、荷役物運搬機を用いて物品を運搬する際に、荷役物運搬機に吊るされ、物体を吊り下げる吊具が使用されている。当該吊具については、吊り下げる物体の材質や形状等に応じて、様々な技術が提案されている。
【0003】
こうした提案技術として、段ボール箱等の容器(以下、単に「容器」とも記す)を吊り下げるものがある(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、段ボール箱の上面及び側面の角部(以下、「上側面角部」と記す)に合わせるL字状の上側面用かぎ爪と、当該上側面角部の対角にある段ボール箱の側面及び下面の角部(以下、「側下面角部」と記す)に合わせるL字状の側下面用かぎ爪と、上側面用かぎ爪に取付けられる第1の索と、側下面用かぎ爪に取付けれる第2の索とを備えている。これらの第1及び第2の索は、開き防止具によって平行にまとめられ、荷役物運搬機のフックに取り付けられる連結部に接続されている。また、上側面用かぎ爪は、握りを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-124289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来例の技術では、段ボール箱を吊り下げる際に、段ボール箱の上面及び側面に、上側面用かぎ爪を当接させている。このため、従来例は、梱包されている段ボール箱を吊り下げる技術となっている。従来例の技術で、開梱された段ボール箱を吊り下げるときには、上側面用かぎ爪は外側側面だけに当接される。この結果、安定した状態で開梱された段ボール箱を吊り下げることができないことがある。また、従来例の技術では、2つのかぎ爪の幅が短くなっている。このため、段ボール箱の内容物の重量が重い場合には、安定した状態で段ボール箱を吊り下げることが難しいだけでなく、かぎ爪が当接している段ボール箱の狭い部分に力がかかり、段ボール箱を変形させてしまうおそれがある。
【0006】
ところで、開梱された段ボール箱の内容物(例えば、固形物)を別の大型容器に移動させる作業を行う場合に、当該段ボール箱を作業者が持ち上げず、荷役物運搬機で吊り下げた状態で当該段ボール箱を傾けて当該作業を行うことができれば、作業者に課される作業負荷が軽減され、作業効率が向上する。上述した従来例の技術では、第1及び第2の索は、開き防止具を介して、連結部に接続されている。この結果、上側面用かぎ爪に配設された握りを利用して当該作業を行う際に、側下面用かぎ爪側に段ボール箱を傾けると、上側面用かぎ爪及び側下面用かぎ爪に取付けられた2本の索が内容物の移動の邪魔になる。このため、上側面用かぎ爪及び側下面用かぎ爪を結ぶ線と垂直な方向側に、段ボール箱を傾けることが好ましい。
【0007】
しかしながら、上述した従来例の技術では、第1及び第2の索の長さは一定である。この結果、段ボール箱を傾けたときに、上方になる索がたるんで、操作性が良好でない場合がある。
【0008】
このため、開梱された段ボール箱等の容器を安定した状態で吊り下げて、内容物の移動における作業負荷を軽減させるとともに、操作性を向上させることができる技術が待望されている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
【0009】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、安定した状態で物体を吊り下げることができる新たな吊具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、外側面と、前記外側面の上縁から伸びて前記上縁で折り曲げ可能な蓋体とを有する有底の容器を吊るす吊具であって、昇降される吊部と、前記容器を把持する把持部と、前記吊部と前記把持部とを連結する連結部と、を備え、前記把持部は、前記外側面に沿うように折り返した前記蓋体の端部を支持する支持部と、前記容器の内側面を把持する内側把持部と、を備える、ことを特徴とする吊具である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】昇降装置に取り付けられ、容器を吊り下げる本発明の第1実施形態に係る吊具の外観図(その1)である。
図2図1の吊具、容器及び昇降装置の外観図(その2)である。
図3図1,2の吊具の外観図である。
図4図1図3の吊部の構成を説明するための図である。
図5図1図3の把持部の構成を説明するための図(その1)である。
図6図1図3の把持部の構成を説明するための図(その2)である。
図7】容器を吊り下げて、当該容器の内容物を取り出すときの吊具の状態を説明するための図ある。
図8】容器を吊り下げて、当該容器の内容物を取り出すときの吊具の状態を説明するための図(その2)である。
図9】昇降装置に取り付けられ、容器を吊り下げる本発明の第2実施形態に係る吊具の外観図(その1)である。
図10図9の吊具、容器及び昇降装置の外観図(その2)である。
図11図9,10の吊具の外観図である。
図12図9図11の把持部の構成を説明するための図(その1)である。
図13図9図11の把持部の構成を説明するための図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
[ 第1実施形態]
本発明の第1実施形態を、図1図8を参照して説明する。
【0014】
<構成>
図1及び図2には、昇降装置MLに取り付けら、容器を吊り下げる第1実施形態に係る吊具100の外観図が示されている。当該吊具100を説明する座標系(X,Y,Z)は、図示の通りに定義されている。ここで、図1は、吊具100、昇降装置ML及び容器の斜視図である。また、図2は、図1に示した吊具100、昇降装置ML及び容器を-Y方向側から視た図である。また、図3には、昇降装置ML及び容器の図示を省略した態様で、図1に示した吊具100の斜視図が示されている。
【0015】
ここで、昇降装置MLは、当該昇降装置MLの本体部内部に巻回され、巻き取り及び巻き出しが可能なチェーンを備え、当該チェーンの端部にフックが取り付けられている。このフックを、吊具100における鉛直上方部分の吊部の引掛部に引っ掛けることで、吊具100が、昇降装置MLに取り付けられるようになっている。当該昇降装置MLは、操作部を備え、作業者が操作部を操作することで、チェーンを巻き取り・巻き出しして、吊具100を昇降させることができるようになっている。当該昇降装置MLは、建屋内の所定位置に配置され、移動可能な状態で設置されている。
【0016】
第1実施形態では、容器は、有底直方体形状の段ボール箱であって、当該段ボール箱は、外側面の上縁から伸びて折り曲げ可能なフラップ(蓋体)を有している。吊具が吊るす段ボール箱は、開梱されて、フラップが外側面に沿うようにして外側に折り返した段ボール箱(以下、「開梱段ボール箱WK」とも記す)である。当該開梱段ボール箱WKは、例えば、固形物等の内容物を入れられるようになっている。吊具100は、開梱段ボール箱WKの一の側面部分の外側面及び内側面を把持して、開梱段ボール箱WKを吊り下げる。
【0017】
図1図3により総合的に示されるように、吊具100は、吊部110と、スリング120と、把持部130とを備えている。ここで、スリング120は、連結部に対応している。
【0018】
《吊部110の構成》
上記の吊部110の構成について、説明する。
【0019】
図4には、吊部110の外観図が示されている。当該吊部110は、昇降装置MLに取り付けられ、スリング120を取り付ける。
【0020】
図4に示されるように、吊部110は、固定用部材111,112と、引掛部113と、スリングガイド114とを備えている。ここで、スリングガイド114は、連結部ガイドに対応している。
【0021】
上記の固定用部材111,112は、YZ平面と平行な面を含む部材である。固定用部材111は+X方向側に配置され、固定用部材112は-X方向側に配置されて、固定用部材111,112に、引掛部113及びスリングガイド114が固定される。
【0022】
上記の引掛部113は、第1実施形態では、X軸方向と平行な円柱形状部材である。引掛部113は、固定用部材111,112の+Z方向側に固定される。当該引掛部113に、昇降装置MLのチェーンの端部に取り付けられたフックを引っ掛けることで、吊具100が、昇降装置MLに取り付けられる。
【0023】
上記のスリングガイド114は、X軸方向と平行な円柱形状部材である。スリングガイド114は、固定用部材111,112の-Z方向側に固定される。当該スリングガイド114は、スリング120を摺動可能に取り付け可能となっている。
【0024】
《スリング120》
図1図3に戻り、上記のスリング120について、説明する。スリング120は、吊部110と把持部130とを連結する。スリング120は、第1実施形態では、帯状の線維吊りベルトであり、本体部と、両端にアイ部とを有している。帯状のスリング120は、吊部110のスリングガイド114と引掛部113との間に挿入される。そして、スリング120の両端は、把持部130に取り付けられる。この結果、スリング120は、スリングガイド114に対して摺動可能となっている。
【0025】
《把持部130の構成》
上記の把持部130の構成について、説明する。把持部130は、開梱された段ボール箱WKにおける一の側面部分を外側面及び内側面から把持する。
【0026】
図5及び図6には、把持部130の外観図が示されている。図5は、把持部130の斜視図である。図6(A)は、図5に示した把持部130を-Y方向側から視た図であり、図6(B)は、図5に示した把持部130を+X方向側から視た図である。
【0027】
図5及び図6により総合的に示されるように、把持部130は、L字型アーム部311,312と、支持部320と、外側把持部331,332と、取付部340と、内側把持部341,342とを備えている。また、把持部130は、第1の取付部であるスリング取付部351と、第2の取付部であるスリング取付部352と、ベンド部353とを備えている。
【0028】
上記のL字型アーム部311,312は、L字状に成形加工され、Y軸方向及びZ軸方向に延びている。当該L字型アーム部311,312は、Y軸方向に延びた部分の-Y方向側の端部とZ軸方向に延びた部分の+Z方向側の端部とが接続されている。第1実施形態では、L字型アーム部311,312におけるY軸方向の長さは、開梱段ボール箱WKにおけるY軸方向の長さと同じ程度になっている。L字型アーム部311及びL字型アーム部312は、X軸方向に所定の間隔を隔てて配置される。L字型アーム部311は+X方向側に配置され、L字型アーム部311は-X方向側に配置されている。以下では、L字型アーム部311,312におけるY軸方向に延びた部分を「Yアーム」とも記し、Z軸方向に延びた部分を「Zアーム」とも記す。
【0029】
上記の支持部320は、X軸方向に沿って延びる凹条部であり、YZ平面視でU字状となっている。支持部320は、L字型アーム部311,312のZアームの+Y方向側における-Z方向側に取付けられる。当該支持部320は、開梱段ボール箱WKの外側面に沿うようにして折り畳まれたフラップの端部を-Z方向側から支持する。
【0030】
上記の外側把持部331,332は、L字型アーム部311,312のZアームの+Y方向側における、支持部320より+Z方向側に取付けられた突出部である。外側把持部331は、L字型アーム部311のZアームに取り付けられ、外側把持部332は、L字型アーム部312に取り付けられる。当該外側把持部331,332は、支持部320が支持している開梱段ボール箱WKのフラップ、すなわち、段ボール箱の外側面に沿うようにして折り返したフラップを、当該開梱段ボール箱WKの外側から把持する。当該外側把持部331,332は、開梱段ボール箱WKのフラップが開くことを抑制する機能を有している。
【0031】
ここで、支持部320が開梱段ボール箱WKのフラップの端部を-Z方向側から支持しつつ、外側把持部331,332が、当該フラップを外側から把持することができるように、支持部320は、外側把持部331,332の+Y方向側に配置される。
【0032】
上記の取付部340は、X軸方向に沿って延びる部材であり、L字型アーム部311,312のZアームの+Y方向側における、外側把持部331,332より+Z方向側に取り付けられる。当該取付部340には、内側把持部341,342が取り付けられる。
【0033】
上記の内側把持部341,342は、XZ平面と平行な平板状の部材である。内側把持部341は、取付部340の+X方向側の端部に取り付けられ、内側把持部342は、取付部340の-X方向側の端部に取り付けられる。内側把持部341,342は、支持部320が支持し、外側把持部331,332が外側から把持しているフラップと重なっている開梱段ボール箱WKの側面部分を、内側面から把持する。内側把持部341,342が把持する部分が容器の内側面に対応する。当該の内側把持部341,342は、開梱段ボール箱WKの吊り上げに際して、開梱段ボール箱WKの側面部分がたわむことを抑制する機能を有している。
【0034】
ここで、支持部320が開梱段ボール箱WKのフラップを支持し、外側把持部331,332が当該フラップを外側から把持しつつ、内側把持部341,342が、当該フラップと接続されている一の側面部分を内側から把持することができるように、内側把持部341,342は、支持部320の+Y方向側に配置される。また、内側把持部341,342のZ方向に沿った長さは、開梱段ボール箱WKにおける側面部分のたわみの抑制、開梱段ボール箱WKに物が入っているときの内側把持部341,342の内部への入れやすさ及び内容物の種類等の特性(内容物を傷つけてはいけないか等の特性)等を考慮して、実験、シミュレーション等に基づいて予め定められる。
【0035】
また、支持部320の凹条部と、取付部340の-Z方向側の部分と間のZ軸方向に沿ったの距離は、段ボール箱のフラップの大きさ、形状等を考慮して、実験、シミュレーション等に基づいて予め定められる。
【0036】
上記のスリング取付部351は、X軸方向に沿って延びる円柱状の部材である。スリング取付部351は、L字型アーム部311におけるYアームの+Y方向側、及び、L字型アーム部312におけるYアームの+Y方向側の間に取付けられる。当該スリング取付部351には、スリング120の一方側の端部が取り付けられる。
【0037】
上記のスリング取付部352は、X軸方向に沿って延びる円柱状の部材である。スリング取付部352は、L字型アーム部311におけるZアームの-Z方向側、及び、L字型アーム部312におけるZアームの-Z方向側の間に取付けられる。当該スリング取付部352には、スリング120の他方側の端部が取り付けられる。
【0038】
このように、第1実施形態では、把持部130は、第1の取付部であるスリング取付部351と、第2の取付部であるスリング取付部352を備えていて、スリング120の一方側の端部は、第1の取付部に取り付けられ、スリング120の他方側の端部は、第2の取付部に取り付けられる。
【0039】
上記のベンド部353は、X軸方向に沿って延びる円柱状の部材である。ベンド部353は、L字型アーム部311におけるZアームのZ方向に沿った略中央部、及び、L字型アーム部312におけるZアームのZ方向に沿った略中央部の間に取付けられる。当該ベンド部353は、スリング120の方向を変える。
【0040】
<動作>
以上のようにして構成された吊具100の動作について、説明する。
【0041】
《開梱段ボール箱(容器)WKの取り付け動作、及び、開梱段ボール箱WKの吊り下げ動作》
前提として、吊具100は、昇降装置MLに取り付けられて、吊支されているものとする。また、当初においては、段ボール箱は開梱され、容器である開梱段ボール箱WKには、例えば、固形物などの内容物が入っており、当該開梱段ボール箱WKは床面に載置されているものとする。
【0042】
こうした状態で、まず、作業者が、昇降装置MLの操作部を操作して吊具100の高さ位置を調整して、把持部130を開梱段ボール箱WKの一の側面部分に配置する。かかる配置に際して、凹条の支持部320により、開梱段ボール箱WKの外側面に沿うようにして折り返したフラップの端部を-Z方向側から支持し、外側把持部331,332により、支持部320が支持している開梱段ボール箱WKのフラップを当該開梱段ボール箱の外側から把持する。また、かかる配置に際して、内側把持部341,342により、支持部320が支持し、外側把持部331,332が外側から把持しているフラップと重なっている開梱段ボール箱WKの側面部分について、内側から把持する。
【0043】
次いで、作業者が、昇降装置MLの操作部を操作して、吊具100を+Z方向に移動(上昇)させる。吊具100が上昇していくと、スリング120がピンと張る状態になり、更に吊具100が上昇すると、開梱段ボール箱WKが地切し、当該開梱段ボール箱WKは吊具100に吊り下げられる(図1及び図2を参照)。
【0044】
《開梱段ボール箱WKの内容物の取り出し動作》
図1及び図2に示される状態から、開梱段ボール箱WKの内容物を別の大型容器に移動させる作業を行うに際して、作業者は、L字型アーム部311及びL字型アーム部312の少なくとも一方を把手する。次に、作業者が把手した手で、吊具100をYZ平面で時計回りに回転させる。
【0045】
こうして利用者が吊具100を回転させると、スリングガイド114に取り付けられたスリング120が、スリングガイド114上を摺動して、吊具100及び開梱段ボール箱WKが、図7及び図8に示されるように傾いた状態になる。ここで、図7は、吊具100の-Y方向側が見えるようにした斜視図であり、図8は、吊具100の+Y方向側が見えるようにした斜視図である。この結果、開梱段ボール箱WKの内容物を別の大型容器に移動させることができる。
【0046】
以上説明したように、第1実施形態では、吊具100の把持部130を開梱段ボール箱WKの一の側面部分に配置する。かかる配置に際して、凹条の支持部320が、開梱段ボール箱WKの外側面に沿うようにして折り返したフラップの端部を-Z方向側から支持し、外側把持部331,332が、支持部320が支持している開梱段ボール箱WKのフラップを当該開梱段ボール箱の外側面から把持する。また、かかる配置に際して、内側把持部341,342が、支持部320が支持し外側把持部331,332が外側から把持しているフラップと重なっている開梱段ボール箱WKの側面部分について、内側面から把持する。そして、作業者が、昇降装置MLの操作部を操作して、吊具100が上昇していくと、スリング120がピンと張る状態になり、更に吊具100が上昇すると、開梱段ボール箱WKが地切し、当該開梱段ボール箱WKは吊具100に吊り下げられる。
【0047】
ここで、内側把持部341は、取付部340の+X方向側の端部に取り付けられ、内側把持部342は、取付部340の-X方向側の端部に取り付けられている。このように、内側把持部341,342は、一の側面部分の狭い部分でなく、当該側面部分の両端を把持している。この結果、段ボール箱の狭い部分に力がかからないため、段ボール箱が変形してしまう事態を低減することができる。
【0048】
このため、第1実施形態では、開梱された段ボール箱等の容器を安定した状態で吊り下げることができる。
【0049】
また、第1実施形態では、開梱段ボール箱WKの内容物を別の大型容器に移動させる作業を行うに際して、作業者は、L字型アーム部311及びL字型アーム部312の少なくとも一方を把手する。次に、作業者が吊具100をYZ平面で時計回りに回転させると、スリングガイド114に取り付けられたスリング120が摺動して、吊具100及び開梱段ボール箱WKが回転して、開梱段ボール箱WKの開口部が下方を向く状態になる。この結果、開梱段ボール箱WKの内容物を別の大型容器に移動させることができる。
【0050】
ここで、吊具100は、開梱段ボール箱の一の側面部分を把持する。また、スリング120は、摺動可能に把持部130に取り付けられている。この結果、開梱段ボール箱WKの開口部が下方を向く状態になったときに、内容物の移動の邪魔になるものがなく、操作性が向上する。このため、内容物の移動における作業負荷を軽減させるとともに、操作性を向上させることができる。
【0051】
したがって、第1実施形態によれば、安定した状態で物体を吊り下げることができる。また、物体内の内容物を効率良く移動させることができる。
【0052】
[ 第2実施形態]
本発明の第2実施形態を、図9図13を主に参照して説明する。
【0053】
<構成>
図9及び図10には、昇降装置MLに取り付けら、容器である開梱段ボール箱WKを吊り下げる第2実施形態に係る吊具100Bの外観図が示されている。ここで、図9は、吊具100B、昇降装置ML及び容器の斜視図である。また、図10は、図9に示した吊具100B、昇降装置ML及び容器を+X方向側から視た図である。また、図11には、昇降装置ML及び容器の図示を省略した態様で、図9に示した吊具100Bの斜視図が示されている。
【0054】
図9図11により総合的に示されるように、吊具100Bは、上述した第1実施形態に係る吊具100と比べて、吊部110に代えて吊部110Bを備える点、及び、把持部130に代えて2つの把持部130B1,130B2を備える点が異なっている。以下、こうした相違点に主に着目して説明する。
【0055】
《吊部110Bの構成》
上記の吊部110Bの構成について、説明する。
【0056】
吊部110Bは、図11に示されるように、引掛部115と、接続具116とを備えている。
【0057】
上記の引掛部115は、第2実施形態では、長穴を成形するO字状の環状部材の固定具である。引掛部115には、接続部116が接続される。当該引掛部115に、昇降装置MLのチェーンの端部に取り付けられたフックを引っ掛けることで、吊具100Bが、昇降装置MLに取り付けられる。
【0058】
上記の接続部116は、円状の開口と長形状の閉じた開口とを有する板状部材の接続具である。接続部116の円状の開口を利用して、接続部116に引掛部115が接続される。また、接続部116の長形状の開口にスリング120が通されて、接続部116にスリング120が摺動可能に取り付けられる。
【0059】
《把持部130B1,130B2の構成》
上記の把持部130B1,130B2の構成について、説明する。第2実施形態では、把持部130B1は、吊具100B全体の-Y方向側に配置され、把持部130B2は、吊具100B全体の-Y方向側に配置される。
【0060】
図12及び図13には、把持部130Bj(j=1,2)の代表として、把持部130B1の外観図が示されている。第2実施形態では、把持部130B2についても、把持部130B1と同様に構成されている。図12は、把持部130B1の斜視図である。図13(A)は、図12に示した把持部130B1を+Y方向側から視た図であり、図13(B)は、図12に示した把持部130B1を+X方向側から視た図である。
【0061】
把持部130B1は、図12及び図13により総合的に示されるように、L字型アーム部311B,312Bと、支持部320Bと、外側把持部331B,332Bと、取付部340Bと、内側把持部341B,342Bとを備えている。また、把持部130B1は、スリング取付部351Bを備えている。すなわち、把持部130B1は、上述した第1実施形態の把持部130と比べて、スリング取付部が1つである点、及び、ベンド部を備えていない点が異なっている。
【0062】
上記のL字型アーム部311B,312Bは、上述した第1実施形態のL字型アーム部311,312と同様に、L字状に成形加工され、Y軸方向及びZ軸方向に延びている。当該L字型アーム部311B,312Bは、Y軸方向に延びた部分の一方の端部とZ軸方向に延びた部分の+Z方向側の端部とが接続されている。第2実施形態では、L字型アーム部311B,312BにおけるY軸方向の長さは、開梱段ボール箱WKを安定した状態で吊り下げるとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基いて定められる。図10では、開梱段ボール箱WKのY軸方向の長さに対するL字型アーム部311B,312BのY軸方向の長さの割合は、1/2程度となっている。また、吊り下げる開梱段ボール箱のY軸方向の長さが、図10に示される開梱段ボール箱よりも長いときには、開梱段ボール箱のY軸方向の長さに対するL字型アーム部311B,312BのY軸方向の長さの割合を更に小さくしてもよい。L字型アーム部311B及びL字型アーム部312Bは、X軸方向に所定の間隔を隔てて配置される。L字型アーム部311Bは+X方向側に配置され、L字型アーム部311Bは-X方向側に配置されている。
【0063】
上記の支持部320Bは、上述した第1実施形態の支持部320と同様に、X軸方向に沿って延びる凹条部であり、YZ平面視でU字状となっている。支持部320Bは、L字型アーム部311B,312BのZアームの+Y方向側における-Z方向側に取付けられる。当該支持部320Bは、開梱段ボール箱WKの外側面に沿うようにして折り畳まれたフラップの端部を-Z方向側から支持する。
【0064】
上記の外側把持部331B,332Bは、L字型アーム部311B,312BのZアームの+Y方向側における、支持部320Bより+Z方向側に取付けられた突出部である。外側把持部331Bは、L字型アーム部311BのZアームに取り付けられ、外側把持部332は、L字型アーム部312Bに取り付けられる。当該外側把持部331B,332Bは、支持部320Bが支持している開梱段ボール箱WKのフラップ、すなわち、段ボール箱の外側面に沿うようにして折り返したフラップを、当該開梱段ボール箱WKの外側から把持する。当該外側把持部331B,332Bは、上述した第1実施形態の外側把持部331,332と同様に、開梱段ボール箱WKのフラップが開くことを抑制する機能を有している。
【0065】
ここで、支持部320Bが開梱段ボール箱WKのフラップの端部を-Z方向側から支持しつつ、外側把持部331B,332Bが、当該フラップを外側から把持することができるように、上述した第1実施形態の場合と同様に、支持部320Bは、外側把持部331B,332Bの+Y方向側に配置される。
【0066】
上記の取付部340Bは、上述した第1実施形態の取付部340Bと同様に、X軸方向に沿って延びる部材であり、L字型アーム部311B,312BのZアームの+Y方向側における、外側把持部331B,332Bより+Z方向側に取り付けられる。当該取付部340Bには、内側把持部341B,342Bが取り付けられる。
【0067】
上記の内側把持部341B,342Bは、上述した第1実施形態の内側把持部341,342と同様に、XZ平面と平行な平板状の部材である。内側把持部341Bは、取付部340Bの+X方向側の端部に取り付けられ、内側把持部342Bは、取付部340Bの-X方向側の端部に取り付けられる。内側把持部341B,342Bは、支持部320Bが支持し、外側把持部331B,332Bが外側から把持しているフラップと重なっている開梱段ボール箱WKの側面部分を、内側面から把持する。当該の内側把持部341B,342Bは、上述した第1実施形態の内側把持部341B,342Bと同様に、開梱段ボール箱WKの吊り上げに際して、開梱段ボール箱WKの側面部分がたわむことを抑制する機能を有している。
【0068】
ここで、支持部320Bが開梱段ボール箱WKのフラップを支持し、外側把持部331B,332Bが当該フラップを外側から把持しつつ、内側把持部341B,342Bが、当該フラップと接続されている側面部分を内側から把持することができるように、上述した第1実施形態の場合と同様に、内側把持部341B,342Bは、支持部320Bの+Y方向側に配置される。また、内側把持部341B,342BのZ方向に沿った長さは、上述した第1実施形態の場合と同様に、開梱段ボール箱WKにおける側面部分のたわみの抑制、開梱段ボール箱WKに物が入っているときの内側把持部341B,342Bの内部への入れやすさ及び内容物の種類等の特性等を考慮して、実験、シミュレーション等に基づいて予め定められる。
【0069】
また、支持部320Bの凹条部と、取付部340Bの-Z方向側の部分と間のZ軸方向に沿ったの距離は、上述した第1実施形態の場合と同様に、段ボール箱のフラップの大きさ、形状等を考慮して、実験、シミュレーション等に基づいて予め定められる。
【0070】
上記のスリング取付部351Bは、上述した第1実施形態のスリング取付部351と同様に、X軸方向に沿って延びる円柱状の部材である。スリング取付部351Bは、L字型アーム部311BにおけるYアームの+Y方向側、及び、L字型アーム部312BにおけるYアームの+Y方向側の間に取付けられる。当該スリング取付部351Bには、スリング120の端部が取り付けられる。
【0071】
<吊具100Bの開梱段ボール箱WKへの取り付け>
以上のようにして構成された吊具100Bの開梱段ボール箱(容器)WKへの取り付けについて、説明する。
【0072】
前提として、2個の把持部130B1,130B2を備える吊具100Bは、昇降装置MLに取り付けられて、吊支されているものとする。また、当初においては、段ボール箱は開梱され、当該開梱段ボール箱WKは床面に載置されているものとする。
【0073】
第2実施形態では、把持部130B1におけるスリング取付部351Bには、スリング120の一方側の端部が取り付けられ、把持部130B2におけるスリング取付部351Bには、スリング120の他方側の端部が取り付けられている。すなわち、スリング120の一方側及び他方側の各端部は、把持部130B1,130B2のそれぞれに取り付けられている。
【0074】
こうした状態で、まず、作業者が、昇降装置MLの操作部を操作して吊具100Bの高さ位置を調整して、把持部130B1を開梱段ボール箱WKの一の側面部分に配置するとともに、把持部130B2を開梱段ボール箱WKの一の側面部分に対向する他の側面部分に配置する。かかる配置に際して、把持部130B1,130B2のそれぞれについて、凹条の支持部320Bにより、開梱段ボール箱WKの外側面に沿うようにして折り返したフラップの端部を-Z方向側から支持し、外側把持部331B,332Bにより、支持部320Bが支持している開梱段ボール箱WKのフラップを当該開梱段ボール箱の外側から把持する。また、かかる配置に際して、把持部130B1,130B2のそれぞれについて、内側把持部341B,342Bにより、支持部320Bが支持し、外側把持部331B,332Bが外側から把持しているフラップと重なっている開梱段ボール箱WKの側面部分について、内側から把持する。
【0075】
次いで、作業者が、昇降装置MLの操作部を操作して、吊具100Bを+Z方向に上昇させる。吊具100Bが上昇していくと、スリング120がピンと張る状態になり、更に吊具100Bが上昇すると、開梱段ボール箱WKが地切し、当該開梱段ボール箱WKは吊具100Bに吊り下げられる(図9及び図10を参照)。
【0076】
以上説明したように、第2実施形態では、把持部130B1におけるスリング取付部351Bには、スリング120の一方側の端部が取り付けられ、把持部130B2におけるスリング取付部351Bには、スリング120の他方側の端部が取り付けられている。こうした状態で、把持部130B1を開梱段ボール箱WKの一の側面部分に配置するとともに、把持部130B2を開梱段ボール箱WKの一の側面部分に対向する他の側面部分に配置する。かかる配置に際して、把持部130B1,130B2のそれぞれについて、凹条の支持部320Bが、開梱段ボール箱WKの外側面に沿うようにして折り返したフラップの端部を-Z方向側から支持し、外側把持部331B,332Bが、支持部320Bが支持している開梱段ボール箱WKのフラップを当該開梱段ボール箱の外側面から把持する。また、かかる配置に際して、把持部130B1,130B2のそれぞれについて、内側把持部341B,342Bが、支持部320Bが支持し外側把持部331B,332Bが外側から把持しているフラップと重なっている開梱段ボール箱WKの側面部分について、内側面から把持する。そして、作業者が、昇降装置MLの操作部を操作して、吊具100Bが上昇していくと、スリング120がピンと張る状態になり、更に吊具100Bが上昇すると、開梱段ボール箱WKが地切し、当該開梱段ボール箱WKは吊具100Bに吊り下げられる。
【0077】
ここで、把持部130B1の内側把持部341B,342Bは、一の側面部分の狭い部分でなく、当該一の側面部分の両端を把持している。また、把持部130B2の内側把持部341B,342Bは、他の側面部分の狭い部分でなく、当該他の側面部分の両端を把持している。この結果、段ボール箱の狭い部分に力がかからないため、段ボール箱が変形してしまう事態を低減することができる。
【0078】
このため、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、開梱された段ボール箱等の容器を安定した状態で吊り下げることができる。
【0079】
したがって、第2実施形態によれば、上述した第1実施形態の場合と同様に、安定した状態で物体を吊り下げることができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0080】
上記の第1及び第2実施形態では、吊具は、外側把持部を備えるようにしたが、当該外側把持部を省略するようにしてもよい。外側把持部を省略する場合には、内側把持部により開梱段ボール箱の側面部分がたわまないことを条件することができる。
【0081】
また、上記の第1及び第2実施形態では、開梱段ボール箱のフラップが開くことを抑制するために外側把持部を備えるようにしたが、フラップが開かない場合又は他のフラップが開かない手段を備える場合には、外側把持部を省略するようにしてもよい。
【0082】
また、上記の第1及び第2実施形態では、吊部は、スリングを摺動可能に取り付けていたが、固定的に取り付けるようにしてもよい。
【0083】
また、上記の第1及び第2実施形態では、支持部はX軸方向に沿って延びる凹条をしていたが、X軸方向に沿って延びる板状部であってもよい。
【0084】
また、上記の第2実施形態では、吊具は2個の把持部を備え、当該2個の把持部で段ボール箱を把持するようにしたが、把持部の数は3個以上であってもよい。例えば、把持部の数を4個にして、直方体形状の段ボール箱の4個の側面部分に、各把持部を配置して、4個の把持部で段ボール箱を把持するようにしてもよい。
【0085】
また、上記の第2実施形態では、吊具は2個の把持部を備え、把持部130B1におけるスリング取付部には、スリングの一方側の端部が取り付けられ、把持部130B2におけるスリング取付部には、スリングの他方側の端部が取り付けられていた。これに対し、例えば、吊具が2個の把持部と、2個のスリングを備えるようにして、各把持部のスリング取付部に、各スリングの一方側の端部を取り付けるようにしてもよい。この場合には、各スリングの他方側の端部は、吊部に取り付けられるようにすればよい。
【0086】
また、上記の第1及び第2実施形態では、スリングを線維吊りベルトとしたが、スリングをワイヤロープやチェーン等にしてもよい。
【0087】
また、上記の第2実施形態では、連結部としてスリングを採用した。これに対し、連結部として、例えば、梁状の部材を採用するようにしてもよい。この場合に、例えば、梁状の部材中央は、吊部に取り付けられる。そして、梁状部材の一方側及び他方側の各端部は、把持部130B1,130B2のそれぞれに取り付けられるようにしてよい。このとき、開梱段ボール箱の内容物の位置的偏り等を考慮して、把持部130B1,130B2の重量バランスを適切に調整するようにしてもよい。
【0088】
また、連結部として、例えば、梁状の部材と当該梁状の部材の両端に可撓性の部材とを備えたものとしてもよい。この場合には、例えば、梁状の部材中央は、吊部に取り付けられる。そして、梁状部材の一方側及び他方側の各端部に取り付けられた可撓性の部材に、把持部130B1,130B2のそれぞれが取り付けられるようにしてよい。
【0089】
また、上記の第1及び第2実施形態では、開梱段ボール箱を吊り下げたが、支持部による支持が可能であれば、他の形状の物体であってもよい。
【符号の説明】
【0090】
100,100B … 吊具
110,110B … 吊部
111,112 … 固定用部材
113 … 引掛部
114 … スリングガイド(連結部ガイド)
115 … 引掛部
116 … 接続部
120 … スリング(連結部)
130,130B1,130B2 … 把持部
311,311B,312,312B … L字型アーム部
320,320B … 支持部
331,331B,332,332B … 外側把持部
340,340B … 取付部
341,341B,342,342B … 内側把持部
351 … スリング取付部
351B … スリング取付部
352 … スリング取付部
353 … ベンド部
ML … 昇降装置
WK … 開梱段ボール箱(容器)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13