(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022427
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】ノイズキャンセラ装置
(51)【国際特許分類】
H04B 1/10 20060101AFI20240208BHJP
H01Q 17/00 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
H04B1/10 L
H01Q17/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196201
(22)【出願日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】P 2022123859
(32)【優先日】2022-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】514300845
【氏名又は名称】デバイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 利明
【テーマコード(参考)】
5J020
5K052
【Fターム(参考)】
5J020EA03
5J020EA08
5J020EA10
5K052BB02
5K052DD01
5K052FF32
5K052GG19
5K052GG32
5K052GG41
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で電磁波のノイズ成分を効果的に除去するノイズキャンセラ装置を提供する。
【解決手段】ノイズキャンセラ装置1は、電磁波を受信するアンテナ2と、アンテナ2を挟む半導体シート3と、半導体シート3の外側表面に設けられた電極板4と、電極板4とアンテナ2との間に接続され、半導体シート3から電極板4に伝えられた電磁波のノイズ成分の位相を回転させて、アンテナ2に戻す位相回転回路51と、を備え、半導体シート3は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して消費する材料で構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁波を受信するアンテナと、
前記アンテナを挟む半導体シートと、
前記半導体シートの外側表面に設けられた電極板と、
前記電極板と前記アンテナとの間に接続され、前記半導体シートから前記電極板に伝えられた前記電磁波のノイズ成分の位相を回転させて、前記アンテナに戻す位相回転回路と、を備え、
前記半導体シートは、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して消費する材料で構成されることを特徴とするノイズキャンセラ装置。
【請求項2】
前記アンテナと、前記半導体シートと、前記電極板とを両側から外装基板で挟んでシート状に形成したノイズキャンセラ装置であって、シート状に形成した前記ノイズキャンセラ装置内の任意の位置に前記位相回転回路の回路基板を挿入したことを特徴とする請求項1に記載のノイズキャンセラ装置。
【請求項3】
電磁波を受信するアンテナが外側表面に取付けられ、中空状となるように巻かれた第1半導体シートと、
前記第1半導体シートの上に巻かれ、前記アンテナが外側表面に取付けられた第2半導体シートと、
前記第2半導体シートの上に巻かれた第3半導体シートと、
前記第1半導体シートの内側表面および前記第3半導体シートの外側表面に設けられた電極板と、
前記電極板と前記アンテナとの間に接続され、前記第1~第3半導体シートから前記電極板に伝えられた前記電磁波のノイズ成分の位相を回転させて、前記アンテナに戻す位相回転回路と、を備え、
前記第1~第3半導体シートは、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して消費する材料で構成されることを特徴とするノイズキャンセラ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響機器や電子機器が発生する電磁波のノイズ成分を除去するノイズキャンセラ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、収納された電子機器が外部からの電磁波の影響を受けなく、また、発生した電磁波を外部へ流出させない十分な耐力および機能を有するような電磁波シールドボックスが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電子機器をボックス内に収容する場合、その内部は電磁波で満たされ、電子機器のノイズやエラーが増える虞があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で電磁波のノイズ成分を効果的に除去するノイズキャンセラ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はかかる課題を解決するため、電磁波を受信するアンテナと、前記アンテナを挟む半導体シートと、前記半導体シートの外側表面に設けられた電極板と、前記電極板と前記アンテナとの間に接続され、前記半導体シートから前記電極板に伝えられた前記電磁波のノイズ成分の位相を回転させて、前記アンテナに戻す位相回転回路と、を備え、前記半導体シートは、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して消費する材料で構成される、ノイズキャンセラ装置を提供する。
【0007】
前記ノイズキャンセラ装置では、前記アンテナと、前記半導体シートと、前記電極板とを両側から外装基板で挟んでシート状に形成したノイズキャンセラ装置であって、シート状に形成した前記ノイズキャンセラ装置内の任意の位置に前記位相回転回路の回路基板を挿入した、としてもよい。
【0008】
本発明はまた、電磁波を受信するアンテナが外側表面に取付けられ、中空状となるように巻かれた第1半導体シートと、前記第1半導体シートの上に巻かれ、前記アンテナが外側表面に取付けられた第2半導体シートと、前記第2半導体シートの上に巻かれた第3半導体シートと、前記第1半導体シートの内側表面および前記第3半導体シートの外側表面に設けられた電極板と、前記電極板と前記アンテナとの間に接続され、前記第1~第3半導体シートから前記電極板に伝えられた前記電磁波のノイズ成分の位相を回転させて、前記アンテナに戻す位相回転回路と、を備え、前記第1~第3半導体シートは、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して消費する材料で構成される、ノイズキャンセラ装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のノイズキャンセラ装置によれば、アンテナで受信した電磁波のノイズ成分の電気エネルギーを半導体シートで熱エネルギーに変換して消費し、かつ、ノイズ成分の位相が回転してアンテナに戻されることで、戻されたノイズ成分とアンテナで受信した電磁波のノイズ成分とが互いに打ち消され、これにより効果的にノイズを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の好適な実施形態に係るノイズキャンセラ装置の部分側断面図である。
【
図2】本発明の好適な実施形態に係るノイズキャンセラ装置の別な例を示す部分側断面図である。
【
図3】本発明の好適な実施形態に係るノイズキャンセラ装置の電気的構成を含む構成図である。
【
図4】本発明の好適な別の実施形態に係るノイズキャンセラ装置の部分側断面図である。
【
図5】本発明の好適な別の実施形態に係るノイズキャンセラ装置の1層目の半導体シートを示す斜視図である。
【
図6】本発明の好適な別の実施形態に係るノイズキャンセラ装置の2層目の半導体シートを示す斜視図である。
【
図7】本発明の好適な別の実施形態に係るノイズキャンセラ装置の3層目の半導体シートを示す斜視図である。
【
図8】本発明の好適な別の実施形態に係るノイズキャンセラ装置の電気的構成を含む構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明のノイズキャンセラ装置の好適な実施形態について説明する。ただし、本発明は、以下の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または、発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。そのような変形や変更もまた、本発明の範囲に含まれる。
【0012】
<第1実施形態>
図1に、本実施形態のノイズキャンセラ装置1の部分側断面図の一例を示す。まず、ノイズキャンセラ装置1は、音響機器や電子機器が発生する電磁波を受信するアンテナ2を備える。アンテナ2は、後述する半導体シート3で挟まれる。半導体シート3の外側表面には、金属の電極板4が設けられる。一方の電極板4の外側表面に、位相回転回路51の回路基板5が設けられる。最外装として、両側から、プラスチック等の電磁波を通す材料で構成される外装基板6で挟む。回路基板5は、
図2に示すように、半導体シート3の外側表面上で、電極板4と並べて設けられてもよい。
【0013】
本実施形態のノイズキャンセラ装置1は、このようにアンテナ2と、半導体シート3と、電極板4と、位相回転回路51の回路基板5と、外装基板6とを積層して、シート状に形成することができる。なお、回路基板5の位置は、
図1および
図2の位置に限定されず、任意の位置に設けられることができる。すなわち、例えば、シート状に形成したノイズキャンセラ装置1内の任意の位置に回路基板5を挿入することができる。また、回路基板5は、例えば回路ボックス(図示せず)等に収容してもよく、シート状に形成したノイズキャンセラ装置1内の任意の位置に回路ボックスを挿入してもよいし、外装基板6の外側表面に回路ボックスを固定するようにしてもよい。
【0014】
<アンテナ>
図3は、ノイズキャンセラ装置1の電気的構成を含む構成図である。アンテナ2は、例えば、絶縁体21に導体22をらせん状に形成したシート状のスパイラルアンテナとすることができる。例えば、アンテナ2として、導体22である銅箔を絶縁体21である絶縁基板にらせん状にプリントしたプリント基板を用いることができる。
【0015】
アンテナ2の長さを確保するため、絶縁体21の表面23および裏面23’の両面に、それぞれ第1導体24および第2導体24’を形成することが好ましい。
図3では、スルーホールピンA,A’を介して、表面23の第1導体24と裏面23’の第2導体24’とを接続している。
【0016】
スルーホールピンB,B’間には、バリアブルコンデンサCvを接続することで、目的とする任意の周波数帯の電磁波を受信できるようになる。また、アンテナ2は、平面視の面積が大きいほど、低周波数帯の電磁波を受信することができる。
【0017】
<半導体シート>
半導体シート3は、アンテナ2に接して設けられ、アンテナ2が受信した電磁波の電気エネルギーを熱エネルギーに変換して消費する。半導体シート3の材料は、高分子内に導電性、圧電性および誘電性をもつ機能性材料を分散させた有機系のハイブリッド系制振材料であり、木曽興業株式会社製の「PIEZONシート」という名前で既に商品化されている(詳しくは、例えば特開2013-228097号公報などを参照されたい)。本実施形態で選択使用したのは、木曽興業株式会社製の音質調整材fo.Qで商品名「SH-21K」である。
【0018】
<位相回転回路>
図3において、51は、位相回転回路である。アンテナ2で受信された電磁波は、半導体シート3を介して電極板4に伝わる。ここで、電極板4を通して、電磁波のノイズ成分がノイズ電流として分離される。位相回転回路51は、電極板4とアンテナ2との間に接続され、半導体シート3から電極板4に伝えられた電磁波のノイズ成分の位相を回転させて、アンテナ2に戻す。
【0019】
位相回転回路51は、1つのコンデンサC1の他に抵抗R1,R2を備えた第1回路52と、2つのコンデンサC2,C3の他に抵抗R3,R4を備えた第2回路53と、3つのコンデンサC4,C5,C6の他に抵抗R5,R6を備えた第3回路54と、により構成される。
【0020】
第1回路52は、コンデンサC1と抵抗R1とによる並列回路の一端に、一方の半導体シート3に設けられた第1電極板41から引き出されたリード線55を接続し、その並列回路の他端とリード線58との間に、抵抗R2を接続して構成される。
【0021】
第2回路53は、コンデンサC2,C3と抵抗R3とによる並列回路の一端に、一方の半導体シート3に設けられた第2電極板42、および、他方の半導体シート3に設けられた第3電極板43から引き出されたリード線56を接続し、その並列回路の他端とリード線58との間に、抵抗R4を接続して構成される。
【0022】
第3回路54は、コンデンサC4,C5,C6と抵抗R5とによる並列回路の一端に、他方の半導体シート3に設けられた第4電極板44から引き出されたリード線57を接続し、その並列回路の他端とリード線58との間に、抵抗R6を接続して構成される。
【0023】
第1回路52では、リード線55を通して第1電極板41から流れ込んだノイズ成分(ノイズ電流)の位相が、1個のコンデンサC1により90度回転し、抵抗R2からリード線58を経由してアンテナ2に戻される。
【0024】
第2回路53では、リード線56を通して第2電極板42および第3電極板43から流れ込んだノイズ成分(ノイズ電流)の位相が、2個のコンデンサC2,C3により180度回転(反転)し、抵抗R4からリード線58を経由してアンテナ2に戻される。
【0025】
第3回路54では、リード線57を通して第4電極板41から流れ込んだノイズ成分(ノイズ電流)の位相が、3個のコンデンサC4,C5,C6により270度回転し、抵抗R6からリード線58を経由してアンテナ2に戻される。
【0026】
このように、ノイズ成分の位相が回転してアンテナ2に戻されることで、戻されたノイズ成分とアンテナ2で受信した電磁波のノイズ成分とが互いに打ち消される。
【0027】
なお、位相回転回路51の構成は、
図3に示すものに限定されない。本実施形態では、3つの第1回路52~第3回路54を組み合わせた構成としているが、第2回路53だけで構成した位相反転回路としてもよく、コンデンサC1~C6や抵抗R1~R6などの受動素子の他に、各種の能動素子を組み込んだ回路構成としてもよい。位相回転回路51の回路基板5は、絶縁基板にこれらの受動素子や能動素子を搭載し、配線することにより構成させる。
【0028】
また、
図3では電極板4は4つであるが、その個数や、半導体シート3に固定される位置は特に限定されない。電極板4は、2枚の半導体シート3の両方に設けられることが好ましいが、片方の半導体シート3のみに設けるようにしてもよい。
【0029】
以上のように、本実施形態におけるノイズキャンセラ装置1は、電磁波を受信するアンテナ2と、アンテナ2を挟む半導体シート3と、半導体シート3の外側表面に設けられた電極板4と、電極板4とアンテナ2との間に接続され、半導体シート3から電極板4に伝えられた電磁波のノイズ成分の位相を回転させて、アンテナ2に戻す位相回転回路51と、を備え、半導体シート3は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して消費する材料で構成される。
【0030】
この場合、アンテナ2で受信した電磁波のノイズ成分の電気エネルギーを半導体シート3で熱エネルギーに変換して消費することができる。さらに、電極板4が、半導体シート3から伝えられた電磁波のノイズ成分をノイズ電流として分離し、分離されたノイズ成分であるノイズ電流の位相が回転してアンテナ2に戻されることで、戻されたノイズ成分とアンテナ2で受信した電磁波のノイズ成分とが互いに打ち消されることができる。この2つの作用により、効果的にノイズを除去することができる。例えば、本実施形態のノイズキャンセラ装置1を音響機器に設置することで、音響機器の音がクリアになる。
【0031】
また、本実施形態におけるノイズキャンセラ装置1は、アンテナ2と、半導体シート3と、電極板4とを両側から外装基板6で挟んでシート状に形成したノイズキャンセラ装置1であって、シート状に形成したノイズキャンセラ装置1内の任意の位置に位相回転回路51の回路基板5を挿入することができる。
【0032】
この場合、ノイズキャンセラ装置1がシート状であるので、設置場所の汎用性が向上する。例えば、コンピュータの基板の間に本実施形態のノイズキャンセラ装置1を挟み込むことで、エラーの発生を低減し、処理速度を改善することができる。また、本実施形態のノイズキャンセラ装置1をMRIなどに適用すれば、より鮮明な画像を得ることができるようになる。
【0033】
<第2実施形態>
本実施形態のノイズキャンセラ装置1は、
図4~
図7に示すように、半導体シート3(31,32,33)が巻かれて、中空状の構成を有する点のみが、第1実施形態と異なる。その他の点は第1実施形態と共通であるため、説明を省略する。中空部分に、ケーブル7などの電磁波を発生する物品を挿入することができる。尚、同図のノイズキャンセラ装置1は円筒形であるが、断面形状は楕円形でもよく、三角形や四角形などの多角形でもよい。また、対称であっても、非対称であってもよい。
【0034】
図4および
図5に示すように、第1半導体シート31は、電磁波を受信するアンテナ2が外側表面に取付けられ、中空状となるように巻かれている。第1半導体シート31の内側表面には電極板4(第1電極板41,第2電極板42)が設けられる。
【0035】
図4および
図6に示すように、第2半導体シート32は、第1半導体シート31の上に巻かれ、アンテナ2が外側表面に取付けられている。アンテナ2は、第1半導体シート31から点Pで第2半導体シート32を貫通し、第2半導体シート32の外側表面に取付けられる。
図5および
図6では、アンテナ2はコイル状になっている。
【0036】
図4および
図7に示すように、第3半導体シート32は、第2半導体シート32の上に巻かれている。第3半導体シート33の外側表面には電極板4(第3電極板43,第4電極板44)が設けられる。
【0037】
回路基板5は、例えば回路ボックス(図示せず)等に収容し、例えば第3半導体シート33の外側表面(例えば
図7の文字が書かれている部分)に固定することができる。
【0038】
図8に示すように、電気的構成は、アンテナ2の構成のみが第1実施形態と異なる。第2半導体シート32には電極板4が取付けられていないが、第2半導体シート32が第1半導体シート31および第3半導体シート33に物理的に接触しているので、第2半導体シート32から電磁波のノイズ成分が電極板4に伝えられ、その位相が位相回転回路51により回転され、アンテナ2に戻される。
【0039】
以上のように、本実施形態におけるノイズキャンセラ装置1は、電磁波を受信するアンテナ2が外側表面に取付けられ、中空状となるように巻かれた第1半導体シート31と、第1半導体シート31の上に巻かれ、アンテナ2が外側表面に取付けられた第2半導体シート32と、第2半導体シート32の上に巻かれた第3半導体シート33と、第1半導体シート31の内側表面および第3半導体シート33の外側表面に設けられた電極板4と、電極板4とアンテナ2との間に接続され、第1~第3半導体シート31,32,33から電極板4に伝えられた電磁波のノイズ成分の位相を回転させて、アンテナ2に戻す位相回転回路51と、を備え、第1~第3半導体シート31,32,33は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して消費する材料で構成される。
【0040】
この場合、例えば音響機器のケーブル7を中空部分に挿入することで、ノイズが効果的に除去されて、音響機器の音がクリアになる。
【0041】
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は種々の変形実施をすることができる。例えば、位相回転回路51に接続される電極板4を取付けたアルミ板(図示せず)を設け、高周波を反射させ、アルミ板から電極板4に伝えられた電磁波のノイズ成分の位相を位相回転回路51で回転させて、アンテナ2に戻すようにしてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 ノイズキャンセラ装置
2 アンテナ
3,31,32,33 半導体シート
4 電極板
5 回路基板
51 位相回転回路
6 外装基板