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特開2024-22501食べる葉野菜アイスクリームスラリー及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022501
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】食べる葉野菜アイスクリームスラリー及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23G 9/04 20060101AFI20240208BHJP
   A23G 9/00 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
A23G9/04
A23G9/00 101
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023117835
(22)【出願日】2023-07-19
(31)【優先権主張番号】202210933257.7
(32)【優先日】2022-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523274584
【氏名又は名称】再森土環保科技(武漢)有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZAISENTU ENVIRONMENTAL PROTECTION TECHNOLOGY (WUHAN) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, 10F, Building T1, CapitaMall Westgate, Gutian 2nd Road, Qiaokou District, Wuhan, Hubei 430000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】塗 ▲じぇ▼
【テーマコード(参考)】
4B014
【Fターム(参考)】
4B014GB18
4B014GG09
4B014GG11
4B014GG12
4B014GG14
4B014GK01
4B014GK05
4B014GK07
4B014GK12
4B014GL06
4B014GL10
4B014GL11
4B014GP01
4B014GP23
4B014GP26
(57)【要約】      (修正有)
【課題】食べる葉野菜アイスクリームスラリー及びその製造方法を提供する。
【解決手段】食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法は、食べる葉野菜スラリーを供給するステップと、食べる葉野菜スラリーに食用油脂、乳化剤、安定剤を含む原材料を加えて均質処理して、食べる葉野菜アイスクリームスラリーを得るステップと、を含む。重量パーセントで、食べる葉野菜アイスクリームスラリーは食べる葉野菜スラリー90~95%、食用油脂3~6%、乳化剤0.1~1.0%、安定剤0.1~1.0%を含み、食べる葉野菜スラリーが新鮮な食べる葉野菜を圧搾してなり、又は食べる葉野菜の凍結乾燥粉末を調製してなるものである。該方法は食べる葉野菜タンパク質でミルクタンパク質を代替し、既存の植物性タンパクアイスクリームの生産プロセスよりも植物性タンパクアイスクリームの生産コストを削減する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法であって、
食べる葉野菜スラリーを供給するステップと、
前記食べる葉野菜スラリーに食用油脂、乳化剤、安定剤を含む原材料を加えて均質処理して、食べる葉野菜アイスクリームスラリーを得るステップと、を含むことを特徴とする食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法。
【請求項2】
重量パーセントで、前記食べる葉野菜アイスクリームスラリーは食べる葉野菜スラリー90~95%、食用油脂3~6%、乳化剤0.1~1.0%、安定剤0.1~1.0%を含むことを特徴とする請求項1に記載の食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法。
【請求項3】
食べる葉野菜スラリーを供給することは、
新鮮な食べる葉野菜を洗浄して消毒するステップS1と、
新鮮な食べる葉野菜を飲用水に置いて、温度を70℃以下に制御するまま≦250メッシュまで粉砕するステップS2と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法。
【請求項4】
前記ステップS2において、食べる葉野菜1kgあたりに1~3Lの飲用水を加えることを特徴とする請求項3に記載の食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法。
【請求項5】
食べる葉野菜スラリーを供給することは、食べる葉野菜スラリーを濾過して固体残留物を除去することを更に含むことを特徴とする請求項3に記載の食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法。
【請求項6】
食べる葉野菜スラリーを供給することは、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末1kgあたりに3~9Lの飲用水を加えて、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末を飲用水に分散させて均質処理することを含むことを特徴とする請求項1に記載の食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法。
【請求項7】
食べる葉野菜スラリーを供給することは、温度を70℃以下に制御するまま食べる葉野菜スラリーを殺菌処理することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法。
【請求項8】
前記乳化剤はモノジグリセロール脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸ナトリウム、ジアセチル酒石酸モノジグリセロールエステル、ステアリン酸スクロース、モノステアリン酸ソルビタンのうちの1つ又は複数を含み、前記食用油脂はバター、大豆油、パーム油、ヤシ油、菜種油、落花生油、ひまわり油のうちの1つ又は複数を含み、前記安定剤はゼラチン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶セルロースのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項1に記載の食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法。
【請求項9】
前記原材料は砂糖、調味剤、色素のうちの1つ又は複数を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法で製造してなることを特徴とする食べる葉野菜アイスクリームスラリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコールドドリンクの分野に属し、具体的に食べる葉野菜アイスクリームスラリー及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アイスクリームは飲用水、粉ミルク、油脂、砂糖などを主な原材料として製造してなる体積が膨張する冷凍食品であり、口当たりが滑らかで柔らかくてさわやかであり、夏にすべての人に食べられるのに適する。アイスクリーム中の栄養成分は主に粉ミルクに由来するのであり、粉ミルクは生乳を濃縮して噴霧乾燥してから製造してなる微細粉粒体であり、そのタンパク質、脂肪、無機塩などの主な栄養成分が大きく変化せず、従って、アイスクリームに大量のタンパク質、脂肪及び無機塩を含有している。
【0003】
近年以来、消費者が食品に求められる健康要件がますます高まっているにつれて、多くの消費者が低脂肪・低糖のアイスクリームを買う傾向があり、これも、多くのアイスクリームメーカーが脱脂粉ミルクを用いてアイスクリームを製造し始めることを引き起こし、いくつかの関連技術において、アイスクリーム中のトランス脂肪酸の含有量を低減するために、脱脂粉ミルク及び水、植物油、白砂糖、エッセンス、色素などの原材料を用いてアイスクリームを製造し、脱脂粉ミルクの使用もアイスクリームの製造コストを増加させてしまう。
【0004】
いくつかの関連技術において、大豆タンパクを用いて植物性タンパクアイスクリームを製造し、植物性タンパクアイスクリームは低カロリー・低脂肪の利点を有し、カロリー含有量が従来のミルクアイスクリームの半分だけである。ところが、大豆タンパクは大豆イソフラボンを含有するため、おかしな匂いがして、使用前に加熱して脱臭・消臭する必要があり、現在よく使用される脱臭・消臭方法はイリノイ加熱法であり、加熱温度を90~95℃に制御するまま浸漬済みの大豆を7.6~8.0pHのアルカリ性溶液で30分間静置してから磨砕して濾過し、方法がより複雑で、植物性タンパクアイスクリームのコストが従来のミルクアイスクリームよりも高くなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の問題に対して、本発明は食べる葉野菜アイスクリームスラリー及びその製造方法を提供し、それにより植物性タンパクアイスクリームの生産コストを削減する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る技術案は具体的に以下のとおりである。
第1態様では、本発明は食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法を提供し、
食べる葉野菜スラリーを供給するステップと、
前記食べる葉野菜スラリーに食用油脂、乳化剤、安定剤を含む原材料を加えて均質処理して、食べる葉野菜アイスクリームスラリーを得るステップと、を含む。
【0007】
本発明に係るいくつかの実施形態では、重量パーセントで、前記食べる葉野菜アイスクリームスラリーは食べる葉野菜スラリー90~95%、食用油脂3~6%、乳化剤0.1~1.0%、安定剤0.1~1.0%を含む。
【0008】
本発明に係るいくつかの実施形態では、前記食べる葉野菜スラリーが新鮮な食べる葉野菜を圧搾してなり、又は食べる葉野菜の凍結乾燥粉末を調製してなるものである。新鮮な食べる葉野菜を圧搾してなる食べる葉野菜スラリーは圧搾時に、新鮮な食べる葉野菜1kgあたりに1~3Lの飲用水を加えるのであり、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末を調製してなる食べる葉野菜スラリーの調合比率は、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末1kgあたりに3~9Lの飲用水を加えるのである。
【0009】
本発明に係るいくつかの実施形態では、食べる葉野菜スラリーを供給することは、
新鮮な食べる葉野菜を洗浄して消毒するステップS1と、
新鮮な食べる葉野菜を飲用水に置いて、温度を70℃以下に制御するまま粒径≦250メッシュまで粉砕するステップS2と、を含む。
【0010】
本発明に係るいくつかの実施形態では、ステップS2において、新鮮な食べる葉野菜1kgあたりに1~3Lの飲用水を加える。
【0011】
本発明に係るいくつかの実施形態では、食べる葉野菜スラリーを供給することは、食べる葉野菜スラリーを濾過して固体残留物を除去することを更に含む。
【0012】
本発明に係るいくつかの実施形態では、食べる葉野菜スラリーを供給することは、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末1kgあたりに3~9Lの飲用水を加えて、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末を飲用水に分散させて均質処理することを含む。好ましくは、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末の粒径が≦250メッシュである。
【0013】
本発明に係るいくつかの実施形態では、食べる葉野菜スラリーを供給することは、温度を70℃以下に制御するまま食べる葉野菜スラリーを殺菌処理することを更に含む。
【0014】
本発明に係るいくつかの実施形態では、乳化剤はモノジグリセロール脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸ナトリウム、ジアセチル酒石酸モノジグリセロールエステル、ステアリン酸スクロース、モノステアリン酸ソルビタンのうちの1つ又は複数を含み、前記食用油脂はバター、大豆油、パーム油、ヤシ油、菜種油、落花生油、ひまわり油のうちの1つ又は複数を含み、前記安定剤はゼラチン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶セルロースのうちの1つ又は複数を含む。
【0015】
本発明に係るいくつかの実施形態では、原材料は砂糖、調味剤、色素のうちの1つ又は複数を更に含む。
【0016】
第2態様では、本発明は上記方法で製造してなる食べる葉野菜アイスクリームスラリーを提供する。
【発明の効果】
【0017】
従来技術に比べて、本発明は食べる葉野菜アイスクリームスラリーを提供し、植物性タンパクアイスクリームの生産コストを削減し、得られた植物性タンパクアイスクリームはタンパク質含有量が高く、脂肪含有量が低く、色素を含有せず、健康で美味しい。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施例によって本発明を更に記述し、該記述は単に本発明の技術案をより良く説明するためのものであって、特許請求の範囲を制限するものではない。本発明はここに記述された特別な実施例及び実施形態に限らない。当業者であれば、本発明の主旨及び範囲を逸脱せずに、更なる改良及び改善を容易に行うことができ、これらはいずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
【0019】
特に説明しない限り、本明細書に使用されるすべての技術及び科学用語は本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者が一般的に理解する意味と同じ意味を有する。本発明の実践又はテストにおいて本明細書に記述された類似又は該当するいかなる方法を用いることができるが、本明細書において好適な方法を記述する。
【0020】
食べる葉野菜のタンパク質含有量が高くとも36~48.7wt.%に達し、18種類のアミノ酸の総量が高くとも35.40%に達し、ビタミンEの含有量が高くとも40.0mg/100gに達し、アスコルビン酸が高くとも47.3mg/100gに達し、且つβ-カロチン、葉緑素、エモジン、イソフラボン、SOD、セレン、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛、リン、マグネシウムなどの微量元素及び有益なミネラルを大量に含み、高い使用価値を有する。食べる葉野菜を粉砕してスラリーにするとき、粘稠状を呈し、スラリーに一定量の繊維粒子を含有するため、口当たりに影響し、使用前に濾過スクリーンで見える繊維粒子を濾過し、スラリーが澄みきっている青緑色を呈する。
【0021】
特に説明しない限り、当業者は本願に係る食べる葉野菜アイスクリームスラリーに調味剤を加えて、バター味、バニラ味、チョコレート味、イチゴ味、ヘーゼルナッツ味、ピスタチオ味、レモン味、ラズベリー味、モモ味、パイナップル味、ティラミス味、バナナ味、マンゴー味、ヨーグルト味、チョコレートフォームミルク味、タマゴバター味又はブラックベリー味の食べる葉野菜アイスクリームスラリーに製造することができる。
【0022】
当業者は異なる膨張率のアイスクリームを得るように、必要に応じてアイスクリームを製造する際の撹拌速度を調整して空気含有量を増加又は減少させることができる。当業者は更に製造しようとするアイスクリームの種類に応じて、アイスクリームを冷凍するかどうかを調整することができる。
【0023】
第1態様では、本発明は食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法を提供し、
食べる葉野菜スラリーを供給するステップと、
前記食べる葉野菜スラリーに食用油脂、乳化剤、安定剤を含む原材料を加えて均質処理して、食べる葉野菜アイスクリームスラリーを得るステップと、を含む。
【0024】
本発明に係るいくつかの実施形態では、重量パーセントで、前記食べる葉野菜アイスクリームスラリーは食べる葉野菜スラリー90~95%、食用油脂3~6%、乳化剤0.1~1.0%、安定剤0.1~1.0%を含む。
【0025】
本発明に係るいくつかの実施形態では、前記食べる葉野菜スラリーが新鮮な食べる葉野菜を圧搾してなり、又は食べる葉野菜の凍結乾燥粉末を調製してなるものである。新鮮な食べる葉野菜を圧搾してなる食べる葉野菜スラリーは圧搾時に、新鮮な食べる葉野菜1kgあたりに1~3Lの飲用水を加えるのであり、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末を調製してなる食べる葉野菜スラリーの調合比率は、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末1kgあたりに3~9Lの飲用水を加えるのである。
【0026】
本発明に係るいくつかの実施形態では、食べる葉野菜スラリーを供給することは、
新鮮な食べる葉野菜を洗浄して消毒するステップS1と、
新鮮な食べる葉野菜を飲用水に置いて、温度を70℃以下に制御するまま粒径≦250メッシュまで粉砕するステップS2と、を含む。
【0027】
本発明に係るいくつかの実施形態では、ステップS2において、新鮮な食べる葉野菜1kgあたりに1~3Lの飲用水を加える。
【0028】
本発明に係るいくつかの実施形態では、食べる葉野菜スラリーを供給することは、食べる葉野菜スラリーを濾過して固体残留物を除去することを更に含む。
【0029】
本発明に係るいくつかの実施形態では、食べる葉野菜スラリーを供給することは、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末1kgあたりに3~9Lの飲用水を加えて、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末を飲用水に分散させて均質処理することを含む。好ましくは、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末の粒径が≦250メッシュである。
【0030】
本発明に係るいくつかの実施形態では、食べる葉野菜スラリーを供給することは、温度を70℃以下に制御するまま食べる葉野菜スラリーを殺菌処理することを更に含む。
【0031】
本発明に係るいくつかの実施形態では、乳化剤はモノジグリセロール脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸ナトリウム、ジアセチル酒石酸モノジグリセロールエステル、ステアリン酸スクロース、モノステアリン酸ソルビタンのうちの1つ又は複数を含み、前記食用油脂はバター、大豆油、パーム油、ヤシ油、菜種油、落花生油、ひまわり油のうちの1つ又は複数を含み、前記安定剤はゼラチン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶セルロースのうちの1つ又は複数を含む。
【0032】
本発明に係るいくつかの実施形態では、原材料は砂糖、調味剤、色素のうちの1つ又は複数を更に含む。
【0033】
第2態様では、本発明は上記方法で製造してなる食べる葉野菜アイスクリームスラリーを提供する。
【0034】
以下、具体的な実施例によって本発明の技術案を詳しく説明する。
【0035】
実施例1
本実施例に係る食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法は、
新鮮な食べる葉野菜を洗浄するステップS1と、
新鮮な食べる葉野菜1kgあたりに3Lの飲用水を加えて、新鮮な食べる葉野菜を飲用水に置いて、温度を70℃以下に制御するまま粒径≦250メッシュまで粉砕して、食べる葉野菜スラリーを得るステップS2と、
食べる葉野菜スラリーを250メッシュのふるいにかけて粒子状物質を除去し、次に、食べる葉野菜スラリーを65℃まで加熱して、95重量部の食べる葉野菜スラリーに4重量部のパーム油、0.5重量部のモノジグリセロール脂肪酸エステル、0.5重量部のカルボキシメチルセルロースナトリウムを加えて均質処理し、30min保持して殺菌して、食べる葉野菜アイスクリームスラリーを得るステップS3と、を含む。
【0036】
サンデーマシンによって本実施例の食べる葉野菜アイスクリームスラリーを軟質アイスクリームに製造して、膨張率43%の食べる葉野菜軟質アイスクリームを得る。
【0037】
実施例2
本実施例に係る食べる葉野菜アイスクリームスラリーの製造方法は、
食べる葉野菜を8wt.%以下の含水量まで真空冷凍乾燥させるステップS1と、
低温粉砕機によって食べる葉野菜を粒径≦250メッシュの食べる葉野菜の凍結乾燥粉末に粉砕するステップS2と、
食べる葉野菜の凍結乾燥粉末1kgあたりに9Lの飲用水を加えて、食べる葉野菜の凍結乾燥粉末を飲用水に分散させて均質処理して、食べる葉野菜スラリーを得るステップS3と、
食べる葉野菜スラリーを250メッシュのふるいにかけて粒子状物質を除去し、次に、食べる葉野菜スラリーを65℃まで加熱して、93重量部の食べる葉野菜スラリーに6重量部のパーム油、0.5重量部のモノジグリセロール脂肪酸エステル、0.5重量部のカルボキシメチルセルロースナトリウムを加えて均質処理し、30min保持して殺菌して、食べる葉野菜アイスクリームスラリーを得るステップS4と、を含む。
【0038】
サンデーマシンによって本実施例の食べる葉野菜アイスクリームスラリーを軟質アイスクリームに製造して、膨張率39%の食べる葉野菜軟質アイスクリームを得る。
【0039】
以上の説明は本発明の好適な実施形態に過ぎず、当然ながら、本発明の特許請求の範囲を制限するものではなく、指摘すべきことは、当業者であれば、本発明の原理を逸脱せずに、更に種々の改良及び変更を行うことができ、これらの改良及び変更も本発明の保護範囲とみなされる。