(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022508
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】タッチディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20240208BHJP
G06F 3/044 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
G06F3/041 422
G06F3/044 129
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023119556
(22)【出願日】2023-07-24
(31)【優先権主張番号】10-2022-0097319
(32)【優先日】2022-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】李 ルダ
(72)【発明者】
【氏名】李 得 秀
(72)【発明者】
【氏名】李 在 均
(57)【要約】
【課題】タッチセンサ構造による負荷を低減し、タッチセンサ構造によるタッチセンシングの性能を向上させる。
【解決手段】本開示の実施形態は、アクティブ領域の第1のサブ領域と第2のサブ領域にタッチ電極が分離されて配置された構造において、第1のサブ領域と第2のサブ領域に配置されたXタッチ電極は、互いに電気的に接続され、Yタッチ電極は、互いに電気的に分離されたタッチディスプレイ装置を提供することができる。サブ領域別にタッチ電極が分離された構造によりロッドを減少させ、第1のサブ領域と第2のサブ領域のXタッチ電極を、同じチャネルで駆動することで、チャネル数を減少させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサブ領域を含むアクティブ領域と、前記アクティブ領域の外側に位置する非アクティブ領域とを含む基板と、
前記基板上の複数の発光素子と、
前記複数の発光素子上の封止層と、
前記封止層上に配置され、前記複数のサブ領域のそれぞれに分離して配置された複数のタッチ電極と、
前記複数のタッチ電極の少なくとも1つと電気的に接続された複数のタッチルーティング配線とを含み、
前記複数のサブ領域は、第1のサブ領域と第2のサブ領域とを含み、
前記第1のサブ領域に位置する複数の第1のXタッチ電極の少なくとも1つは、前記第2のサブ領域に位置する複数の第2のXタッチ電極の少なくとも1つと互いに電気的に接続され、
前記第1のサブ領域に位置する複数の第1のYタッチ電極は、前記第2のサブ領域に位置する複数の第2のYタッチ電極と絶縁されている、タッチディスプレイ装置。
【請求項2】
前記複数のタッチルーティング配線は、一部が前記アクティブ領域に位置する複数の第1のXタッチルーティング配線を含み、
前記複数の第1のXタッチ電極の少なくとも1つと、前記複数の第2のXタッチ電極の少なくとも1つは、前記複数の第1のXタッチルーティング配線の少なくとも1つによって電気的に接続される、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項3】
前記複数の第1のXタッチルーティング配線は、前記複数の第1のXタッチ電極及び前記複数の第2のXタッチ電極が配置された層に位置する、請求項2に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第1のXタッチルーティング配線の一部は、前記第1のXタッチ電極の内側に位置し、前記第1のXタッチルーティング配線の他の一部は、前記第2のXタッチ電極の内側に位置する、請求項2に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項5】
前記複数の第1のXタッチルーティング配線の1つは、前記複数の第1のXタッチルーティング配線の他の1つと前記非アクティブ領域で電気的に接続されている、請求項2に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第1のXタッチルーティング配線が配置された層とは異なる層に位置し、前記第1のXタッチルーティング配線と交差し、前記複数の第1のXタッチ電極の1つと電気的に接続された少なくとも1つの第1のXタッチ電極内部接続パターンをさらに含む、請求項2に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項7】
前記複数の第1のYタッチ電極が配置された層とは異なる層に配置され、前記複数の第1のYタッチ電極と交差し、前記複数の第1のXタッチ電極の2つ以上と電気的に接続された少なくとも1つの第1のXタッチ電極外部接続パターンをさらに含む、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項8】
前記複数の第1のXタッチ電極のうち前記第1のサブ領域の境界に隣接する少なくとも1つの第1のXタッチ電極の形態又は面積の少なくとも1つは、前記複数の第1のXタッチ電極のうち前記第1のサブ領域の中央に位置する少なくとも1つの第1のXタッチ電極の形態又は面積とは異なる、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項9】
前記第1のサブ領域の前記境界に隣接する前記少なくとも1つの第1のXタッチ電極の面積は、前記第1のサブ領域の前記中央に位置する前記少なくとも1つの第1のXタッチ電極の面積よりも小さい、請求項8に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項10】
前記複数のタッチルーティング配線は、複数の第1のYタッチルーティング配線と、複数の第2のYタッチルーティング配線とを含み、
前記複数の第1のYタッチルーティング配線は各々、前記複数の第1のYタッチ電極の各々と電気的に接続され、前記複数の第2のYタッチルーティング配線はそれぞれ、前記複数の第2のYタッチ電極の各々と電気的に接続され、
前記複数の第1のYタッチルーティング配線のそれぞれの一部は、前記第2のサブ領域に位置し、前記複数の第2のYタッチルーティング配線のそれぞれの一部は、前記第1のサブ領域に位置する、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項11】
前記複数の第1のYタッチルーティング配線と、前記複数の第2のYタッチルーティング配線とは、前記複数の第1のYタッチ電極と、前記複数の第2のYタッチ電極とが配置された層に位置する、請求項10に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項12】
前記複数の第1のYタッチルーティング配線のそれぞれの一部は、前記複数の第2のYタッチ電極のそれぞれの内側に位置し、前記複数の第2のYタッチルーティング配線のそれぞれの一部は、前記複数の第1のYタッチ電極のそれぞれの内側に位置する、請求項10に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項13】
前記複数の第1のYタッチルーティング配線が配置された層とは異なる層に位置し、前記複数の第1のYタッチルーティング配線と交差し、前記複数の第1のYタッチ電極のそれぞれと電気的に接続された少なくとも1つの第1のYタッチ電極内部接続パターンをさらに含む、請求項10に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項14】
第1のサブ領域と第2のサブ領域とを含むアクティブ領域を含む基板と、
前記基板の前記アクティブ領域上の複数の発光素子と、
前記複数の発光素子上の封止層と、
前記第1のサブ領域における前記封止層上に位置し、第1の方向に沿って配置された第1のXタッチ電極と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って配置された第1のYタッチ電極とを含む複数の第1のタッチ電極と、
前記第2のサブ領域における封止層上に位置し、前記第1の方向に沿って配置された第2のXタッチ電極と、前記第2の方向に沿って配置された第2のYタッチ電極とを含む複数の第2のタッチ電極と、
前記第1のXタッチ電極内の開口部と、前記第2のXタッチ電極内の開口部とを通って延び、前記第1のXタッチ電極と、前記第2のXタッチ電極と接続された第1のタッチルーティング配線と、
前記第1のYタッチ電極内の開口部と、前記第2のYタッチ電極内の開口部とを通って延び、前記第1のYタッチ電極と接続され、前記第2のサブ領域に位置する他のYタッチ電極と電気的に分離された第2のタッチルーティング配線と
を含むタッチディスプレイ装置。
【請求項15】
前記第1のXタッチ電極は、第1の部分と第2の部分とを含み、前記第1のタッチルーティング配線は、前記第1の部分と前記第2の部分との間の開口部から延びる、請求項14に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項16】
前記開口部は、前記第2の方向で前記第1のXタッチ電極の全寸法を通って延びる、請求項15に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項17】
前記第1のタッチルーティング配線が配置された層とは異なる層に位置し、前記第1のXタッチ電極の前記第1の部分と前記第2の部分と接続された接続構造物をさらに含む、請求項15に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項18】
前記第1のXタッチ電極は、前記第2の方向で第1の寸法を有し、前記第1のYタッチ電極は、前記第2の方向で第2の寸法を有し、前記第2の寸法は、前記第1の寸法よりも大きい、請求項14に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項19】
前記複数の第1のタッチ電極は、第3のXタッチ電極と、第3のYタッチ電極とを含み、前記第1のYタッチ電極は、前記第1の方向に沿って、前記第1のXタッチ電極と、前記第3のXタッチ電極との間に配置され、前記第3のXタッチ電極は、前記第1の方向に沿って、前記第1のYタッチ電極と、前記第3のYタッチ電極との間に配置され、
前記第1のXタッチ電極は、接続構造物を介して、前記第3のXタッチ電極と接続される、請求項14に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項20】
第3のサブ領域における前記封止層上に位置し、前記第1の方向に沿って配置された第3のXタッチ電極と、前記第2の方向に沿って配置された第3のYタッチ電極とを含む複数の第3のタッチ電極をさらに含み、
前記第1のサブ領域と、前記第2のサブ領域とは、前記第2の方向に沿って互いに隣接し、前記第1のサブ領域と、前記第3のサブ領域とは、前記第1の方向に沿って互いに隣接し、
前記第1のXタッチ電極と、前記第3のXタッチ電極とは、接続構造物を介して互いに接続される、請求項14に記載のタッチディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、タッチディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、イメージを表示するディスプレイパネルに対するユーザのタッチを認識し、認識されたタッチに基づいて、入力処理を実行する機能を提供することができる。
【0003】
ディスプレイ装置は、一例として、ディスプレイパネルの外部又は内部に位置する複数のタッチ電極を含むことができる。ディスプレイ装置は、複数のタッチ電極を駆動し、ディスプレイパネルに対するユーザのタッチ時のキャパシタンスの変化を検出し、タッチを認識することができる。
【0004】
ディスプレイパネルのサイズが大きくなるほど、ディスプレイ装置に含まれるタッチセンサ構造の負荷が増加する可能性がある。タッチセンサ構造によるタッチセンシングの性能が低下することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施形態は、大面積のディスプレイパネルを含むディスプレイ装置のタッチセンサ構造によるタッチセンシングの性能を向上させることができる方案を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態は、複数のサブ領域を含むアクティブ領域と、アクティブ領域の外側に位置する非アクティブ領域とを含む基板、基板上の複数の発光素子、複数の発光素子上の封止層、封止層上に位置し、複数のサブ領域のそれぞれに分離して配置された複数のタッチ電極、及び複数のタッチ電極の少なくとも1つと電気的に接続された複数のタッチルーティング配線を含むタッチディスプレイ装置を提供することができる。
【0007】
複数のサブ領域は、第1のサブ領域と、第2のサブ領域とを含むことができる。
【0008】
第1のサブ領域に位置する複数の第1のXタッチ電極の少なくとも1つは、第2のサブ領域に位置する複数の第2のXタッチ電極の少なくとも1つと互いに電気的に接続されてもよい。
【0009】
第1のサブ領域に位置する複数の第1のYタッチ電極は、第2のサブ領域に位置する複数の第2のYタッチ電極と絶縁されてもよい。
【0010】
本開示の実施形態は、第1のサブ領域に位置する複数の第1のXタッチ電極と複数の第1のYタッチ電極、及び第1のサブ領域に隣接する第2のサブ領域に位置する複数の第2のXタッチ電極と複数の第2のYタッチ電極を含み、複数の第1のXタッチ電極の少なくとも1つが、複数の第2のXタッチ電極の少なくとも1つと電気的に接続され、複数の第1のYタッチ電極は、複数の第2のYタッチ電極と絶縁されたタッチディスプレイ装置を提供することができる。
【0011】
本開示の実施形態は、複数のサブピクセルが配置されたアクティブ領域と、アクティブ領域の外側に位置する非アクティブ領域とを含む基板、基板上の複数の発光素子、複数の発光素子上の封止層、封止層上の複数のXタッチ電極及び複数のYタッチ電極、及び複数のXタッチ電極又は複数のYタッチ電極の少なくとも1つと電気的に接続され、一部がアクティブ領域に位置する複数のタッチルーティング配線を含み、複数のタッチルーティング配線は、複数のXタッチ電極のうち2つ以上と電気的に接続された複数の第1のタッチルーティング配線と、複数のYタッチ電極の1つと電気的に接続された複数の第2のタッチルーティング配線とを含み、複数の第1のタッチルーティング配線のうち1つは、複数の第1のタッチルーティング配線の少なくとも他の1つと非アクティブ領域で電気的に接続され、複数の第2のタッチルーティング配線は、互いに電気的に分離されたタッチディスプレイ装置を提供することができる。
【0012】
本開示の実施形態は、第1のサブ領域と第2のサブ領域とを含むアクティブ領域を含む基板を提供することができる。基板上のアクティブ領域に複数の発光素子を配置し、複数の発光素子上に封止層を配置することができる。複数の第1のタッチ電極を、第1のサブ領域における封止層上に配置することができ、複数の第1のタッチ電極は、第1の方向に沿って配置された第1のXタッチ電極と、第1の方向とは異なる第2の方向に沿って配置された第1のYタッチ電極とを含むことができる。複数の第2のタッチ電極を、第2のサブ領域における封止層上に配置することができ、複数の第2のタッチ電極は、第1の方向に沿って配置された第2のXタッチ電極と、第2の方向に沿って配置された第2のYタッチ電極を含むことができる。第1のタッチルーティング配線は、第1のXタッチ電極内の開口部と、第2のXタッチ電極内の開口部とを通って延び、第1のXタッチ電極及び第2のXタッチ電極と接続することができる。
【0013】
一実施形態によれば、第2のタッチルーティング配線は、第1のYタッチ電極内の開口部と、第2のYタッチ電極内の開口部とを通って延び、第1のYタッチ電極と接続され、第2のサブ領域に位置する他のYタッチ電極と電気的に分離することができる。
【発明の効果】
【0014】
本開示の実施形態によれば、大面積のディスプレイパネルに構成されたタッチセンサ構造による負荷を低減し、タッチセンサ構造によるタッチセンシングの性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置の概略的な構成を示す図である。
【
図2】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に含まれるサブピクセルの回路構造の一例を示す図である。
【
図3】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に含まれるタッチセンサ構造の一例を示す図である。
【
図4】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に含まれるタッチセンサ構造の別の例を示す図である。
【
図5】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に含まれるタッチセンサ構造のまた別の例を示す図である。
【
図6】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に含まれるタッチセンサ構造のまた別の例を示す図である。
【
図7】
図6に示す601が指示する部分の例示的な拡大図である。
【
図8】
図6に示すI-I’部分の断面構造の一例を示す図である。
【
図9】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に含まれるタッチセンサ構造のまた別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の一部の実施形態を、例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えるにおいて、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されていても、可能な限り同一の符号を付することがある。なお、本開示を説明するに当たって、関連する公知の構成又は機能の具体的な説明が、本開示の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数として表現した場合に、特に明示的な記載事項のない限り、複数を含む場合を含むことができる。
【0017】
また、本開示の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を、他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序又は数などが限定されない。
【0018】
構成要素の位置関係についての説明において、2つ以上の構成要素が、「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、2つ以上の構成要素が、直接「連結」、「結合」又は「接続」され得るが、2つ以上の構成要素と他の構成要素とが、さらに「介在」され、「連結」、「結合」又は「接続」されることも可能であることを理解されたい。ここで、他の構成要素は、互いに「連結」、「結合」又は「接続」される2つ以上の構成要素のうち1つ以上に含まれてもよい。
【0019】
構成要素や、動作方法や作製方法などに関する時間的流れの関係の説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで、時間的先後関係又は流れ的前後関係が説明される場合、「直ちに」又は「直接」が使用されていない限り、連続的でない場合も含み得る。
【0020】
一方、構成要素に関する数値又はその対応情報(例えば、レベルなど)が言及されている場合、別途の明示的な記載がなくても、数値又はその対応情報は、各種要因(例えば、工程上の要因、内部又は外部の衝撃、ノイズなど)によって発生できる誤差の範囲を含むと解釈され得る。
【0021】
以下、添付の図面を参照して、本開示の様々な実施形態を詳細に説明する。
【0022】
図1は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100の概略的な構成を示す図である。
図2は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に含まれるサブピクセルSPの回路構造の一例を示す図である。
【0023】
図1及び
図2を参照すると、タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110と、ディスプレイパネル110を駆動するためのゲート駆動回路120と、データ駆動回路130と、コントローラ140とを含むことができる。
【0024】
タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイ駆動のための構成に加えて、タッチセンシングのための構成をさらに含み得る。
【0025】
ディスプレイパネル110は、複数のサブピクセルSPが配置されるアクティブ領域AAと、アクティブ領域AAの外側に位置する非アクティブ領域NAとを含むことができる。複数のゲートラインGLと複数のデータラインDLとが、ディスプレイパネル110に配置され得る。複数のサブピクセルSPが、ゲートラインGLとデータラインDLとが交差する領域に位置することができる。
【0026】
ゲート駆動回路120は、コントローラ140によって制御することができる。ゲート駆動回路120は、ディスプレイパネル110に配置された複数のゲートラインGLに、スキャン信号を順次出力して、複数のサブピクセルSPの駆動タイミングを制御することができる。
【0027】
ゲート駆動回路120は、1つ以上のゲートドライバ集積回路(GDIC:Gate Driver Integrated Circuit)を含むことができる。ゲート駆動回路120は、駆動方式に応じて、ディスプレイパネル110の一側にのみ位置してもよく、両側に位置してもよい。
【0028】
各ゲートドライバ集積回路GDICは、テープオートメチドボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式又はチップオンガラス(COG:Chip On Glass)方式で、ディスプレイパネル110のボンディングパッドに接続することができる。あるいは、各ゲートドライバ集積回路GDICは、GIP(Gate In Panel)タイプで構成され、ディスプレイパネル110に直接配置されてもよい。あるいは、各ゲートドライバ集積回路GDICは、ディスプレイパネル110に集積化されて配置されてもよい。あるいは、各ゲートドライバ集積回路GDICは、ディスプレイパネル110に連結されたフィルム上に実装されるチップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式で構成されてもよい。
【0029】
データ駆動回路130は、コントローラ140から映像データDATAを受信し、映像データDATAをアナログ形式のデータ電圧Vdataに変換することができる。データ駆動回路130は、ゲートラインGLを介して、スキャン信号が印加されるタイミングに合わせて、データ電圧Vdataを各データラインDLに出力し、各サブピクセルSPが映像データに応じた明るさを表現するようにすることができる。
【0030】
データ駆動回路130は、1つ以上のソースドライバ集積回路(SDIC:Source Driver Integrated Circuit)を含むことができる。各ソースドライバ集積回路SDICは、シフトレジスタ、ラッチ回路、デジタルアナログコンバータ、出力バッファなどを含むことができる。
【0031】
各ソースドライバ集積回路SDICは、テープオートメチドボンディング(TAB)方式又はチップオンガラス(COG)方式で、ディスプレイパネル110のボンディングパッドに接続することができる。あるいは、各ソースドライバ集積回路SDICは、ディスプレイパネル110に直接配置することもできる。あるいは、各ソースドライバ集積回路SDICは、ディスプレイパネル110に集積化されて配置されてもよい。あるいは、各ソースドライバ集積回路SDICは、チップオンフィルム(COF)方式で実現することができる。この場合、各ソースドライバ集積回路SDICは、ディスプレイパネル110に接続されたフィルム上に実装され、フィルム上の配線を介して、ディスプレイパネル110と電気的に接続され得る。
【0032】
コントローラ140は、ゲート駆動回路120とデータ駆動回路130とに各種制御信号を供給し、ゲート駆動回路120とデータ駆動回路130との駆動を制御することができる。
【0033】
コントローラ140は、プリント回路基板、又はフレキシブルプリント回路上に実装され得る。コントローラ140は、プリント回路基板、又はフレキシブルプリント回路などを介して、ゲート駆動回路120及びデータ駆動回路130と電気的に接続することができる。
【0034】
コントローラ140は、各フレームで設定されたタイミングに応じて、ゲート駆動回路120がスキャン信号を出力するように制御することができる。コントローラ140は、外部(例えば、ホストシステム)から受信した映像データを、データ駆動回路130で使用するデータ信号形式に合わせて変換し、変換された映像データDATAを、データ駆動回路130に出力することができる。
【0035】
コントローラ140は、映像データとともに、垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNC、入力データイネーブル信号(DE:Data Enable)、クロック信号CLKなどを含む各種タイミング信号を外部(例:ホストシステム)から受信することができる。
【0036】
コントローラ140は、外部から受信した各種タイミング信号を用いて、各種制御信号を生成し、ゲート駆動回路120及びデータ駆動回路130に出力することができる。
【0037】
一例として、コントローラ140は、ゲート駆動回路120を制御するために、ゲートスタートパルス(GSP:Gate Start Pulse)、ゲートシフトクロック(GSC:Gate Shift Clock)、ゲート出力イネーブル信号(GOE:Gate Output Enable)などを含む各種ゲート制御信号GCSを、ゲート駆動回路120に出力することができる。
【0038】
ゲートスタートパルスGSPは、ゲート駆動回路120を構成する1つ以上のゲートドライバ集積回路GDICの動作スタートタイミングを制御することができる。ゲートシフトクロックGSCは、1つ以上のゲートドライバ集積回路GDICに共通に入力されるクロック信号であり、スキャン信号のシフトタイミングを制御することができる。ゲート出力イネーブル信号GOEは、1つ以上のゲートドライバ集積回路GDICのタイミング情報を指定し得る。
【0039】
また、コントローラ140は、データ駆動回路130を制御するために、ソーススタートパルス(SSP:Source Start Pulse)、ソースサンプリングクロック(SSC:Source Sampling Clock)、ソース出力イネーブル信号(SOE:Source Output Enable)などを含む各種データ制御信号DCSを、データ駆動回路130に出力することができる。
【0040】
ソーススタートパルスSSPは、データ駆動回路130を構成する1つ以上のソースドライバ集積回路SDICのデータサンプリングスタートタイミングを制御することができる。ソースサンプリングクロックSSCは、一つ以上のソースドライバ集積回路SDICのそれぞれにおけるデータのサンプリングタイミングを制御するクロック信号であり得る。ソース出力イネーブル信号SOEは、データ駆動回路130の出力タイミングを制御することができる。
【0041】
タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110、ゲート駆動回路120、データ駆動回路130などに各種電圧又は電流を供給するか、供給する各種電圧又は電流を制御する電源管理集積回路をさらに含むことができる。
【0042】
各サブピクセルSPは、ゲートラインGLとデータラインDLとの交差によって規定される領域であってもよく、タッチディスプレイ装置100の種類に応じて、液晶層が配置されてもよく、光を発散する素子が配置されてもよい。
【0043】
一例として、タッチディスプレイ装置100が有機発光表示装置である場合、複数のサブピクセルSPに、有機発光ダイオードOLEDと複数の回路素子とを配置することができる。複数の回路素子によって、有機発光ダイオードOLEDに供給される電流を制御することにより、映像データに対応する明るさを、各サブピクセルSPが出力することができる。
【0044】
または、場合によっては、サブピクセルSPに発光ダイオードLED、マイクロ発光ダイオードμLED又は量子ドット発光ダイオードQLEDを配置することもできる。
【0045】
図2を参照すると、複数のサブピクセルSPのそれぞれは、発光素子EDを含むことができる。サブピクセルSPは、発光素子EDに供給される駆動電流を制御する駆動トランジスタDRTを含むことができる。
【0046】
サブピクセルSPは、サブピクセルSPの駆動のために、発光素子EDと駆動トランジスタDRTに加えて、少なくとも1つの回路素子を含むことができる。
【0047】
一例として、サブピクセルSPは、第1のトランジスタT1、第2のトランジスタT2、第3のトランジスタT3、第4のトランジスタT4、第5のトランジスタT5及びストレージキャパシタCstgを含むことができる。
【0048】
図2に示す例は、6個のトランジスタと1個のキャパシタが配置された6T1C構造を示しているが、本開示の実施形態は、これに限定されない。
図2に示す例は、トランジスタがP型である場合を示しているが、サブピクセルSPに配置されたトランジスタの少なくとも一部は、N型であってもよい。
【0049】
また、サブピクセルSPに配置されたトランジスタは、一例として、低温多結晶シリコン(LTPS:Low Temperature Poly Silicon)からなる半導体層又は酸化物半導体(Oxide)からなる半導体層を含むことができる。また、場合によっては、サブピクセルSPに低温多結晶シリコンからなる半導体層を含むトランジスタと、酸化物半導体からなる半導体層を含むトランジスタとを混合して配置してもよい。
【0050】
第1のトランジスタT1は、データラインDLと第1のノードN1との間に電気的に接続され得る。第1のトランジスタT1は、第1のゲートラインGL1を介して供給される第1のスキャン信号Scan1によって制御され得る。第1のトランジスタT1は、第1のノードN1にデータ電圧Vdataが印加されることを制御することができる。
【0051】
第2のトランジスタT2は、第2のノードN2と第3のノードN3との間に電気的に接続され得る。第2のノードN2は、駆動トランジスタDRTのゲートノードであってもよい。第3のノードN3は、駆動トランジスタDRTのドレインノード又はソースノードであってもよい。第2のトランジスタT2は、第2のゲートラインGL2を介して供給される第2のスキャン信号Scan2によって制御され得る。第2のトランジスタT2は、駆動トランジスタDRTのしきい値電圧の変化を補償する動作を行うことができる。
【0052】
第3のトランジスタT3は、基準電圧Vrefが供給されるラインと、第1のノードN1との間に電気的に接続され得る。第3のトランジスタT3は、発光制御ラインEMLを介して供給される発光制御信号EMによって制御することができる。第3のトランジスタT3は、第1のノードN1が放電されるか、又は第1のノードN1に基準電圧Vrefが印加されることを制御することができる。
【0053】
第4のトランジスタT4は、第3のノードN3と第5のノードN5との間に電気的に接続され得る。第5のノードN5は、発光素子EDと電気的に接続されたノードであってもよい。第4のトランジスタT4は、発光制御ラインEMLを介して供給される発光制御信号EMによって制御することができる。第4のトランジスタT4は、発光素子EDに駆動電流が供給されるタイミングを制御することができる。
【0054】
第5のトランジスタT5は、基準電圧Vrefが供給されるラインと、第5のノードN5との間に電気的に接続され得る。第5のトランジスタT5は、第2のゲートラインGL2を介して供給される第2のスキャン信号Scan2によって制御され得る。第5のトランジスタT5は、第5のノードN5が放電されるか、又は第5のノードN5に基準電圧Vrefが印加されることを制御することができる。
【0055】
駆動トランジスタDRTは、第4のノードN4と第3のノードN3との間に電気的に接続され得る。第4のノードN4は、第1の駆動電圧VDDが供給されるラインと電気的に接続され得る。第1の駆動電圧VDDは、一例として、高電位の駆動電圧であってもよい。第4のノードN4は、駆動トランジスタDRTのソースノード又はドレインノードであってもよい。
【0056】
駆動トランジスタDRTは、第2のノードN2の電圧と、第4のノードN4の電圧との差によって制御することができる。駆動トランジスタDRTは、発光素子EDに供給される駆動電流を制御することができる。
【0057】
駆動トランジスタDRTは、第4のノードN4と電気的に接続されたバックゲート電極を含むことができる。駆動トランジスタDRTのソースノードと電気的に接続されたバックゲート電極によって、駆動トランジスタDRTの電流出力を安定的に行うことができる。バックゲート電極は、一例として、駆動トランジスタDRTのチャネルへの外部光の入射を遮断するための金属層を用いて配置することができる。
【0058】
発光素子EDは、第5のノードN5と、第2の駆動電圧VSSが供給されるラインとの間に電気的に接続され得る。第2の駆動電圧VSSは、一例として、低電位の駆動電圧であってもよい。
【0059】
発光素子EDは、第5のノードN5と電気的に接続された第1の電極層E1、第2の駆動電圧VSSが印加される第2の電極層E2、及び、第1の電極層E1と第2の電極層E2との間に配置された発光層ELを含むことができる。
【0060】
発光素子EDは、駆動トランジスタDRTによって供給される駆動電流に応じた明るさを表すことができる。発光素子EDの駆動タイミングは、第4のトランジスタT4によって制御することができる。
【0061】
図2に示されているサブピクセルSPの駆動タイミングを簡単に説明すると、第2のゲートラインGL2を介して、ターンオンレベルの第2のスキャン信号Scan2が供給され得る。サブピクセルSPに配置されたトランジスタは、P型であるので、ターンオンレベルは、ローレベルであり得る。
【0062】
ターンオンレベルの第2のスキャン信号Scan2によって、第2のトランジスタT2と第5のトランジスタT5とがターンオンされ得る。
【0063】
第2のトランジスタT2がターンオンされるので、第2のノードN2と第3のノードN3を電気的に接続することができる。第1の駆動電圧VDDに駆動トランジスタDRTのしきい値電圧が反映された電圧を、第2のトランジスタT2を介して、第2のノードN2に印加することができる。これにより、駆動トランジスタDRTのしきい値電圧の変化を補償することができる。
【0064】
第5のトランジスタT5がターンオンされるので、第5のノードN5に基準電圧Vrefを印加することができる。第5のノードN5を初期化することができる。
【0065】
以降、第1のゲートラインGL1を介して、ターンオンレベルの第1のスキャン信号Scan1を供給することができる。
【0066】
ターンオンレベルの第1のスキャン信号Scan1によって、第1のトランジスタT1をターンオンすることができる。
【0067】
第1のトランジスタT1がターンオンされるので、第1のノードN1にデータ電圧Vdataを印加することができる。
【0068】
ストレージキャパシタCstgの両端に、データ電圧Vdataと駆動トランジスタDRTのしきい値電圧が反映された第1の駆動電圧VDDが印加された状態となり得る。
【0069】
その後、発光制御ラインEMLを介して、ターンオンレベルの発光制御信号EMを供給することができる。
【0070】
第3のトランジスタT3と第4のトランジスタT4が、ターンオンされ得る。
【0071】
第3のトランジスタT3がターンオンされるので、第1のノードN1の電圧を、基準電圧Vrefに変更することができる。第1のノードN1と結合された第2のノードN2の電圧は、第1のノードN1の電圧の変化に応じて変化することができる。
【0072】
第2のノードN2には、第1の駆動電圧VDDに駆動トランジスタDRTのしきい値電圧とデータ電圧Vdataが反映された電圧が印加された状態となり、第4のノードN4には、第1の駆動電圧VDDが印加された状態になり得る。第2のノードN2の電圧と第4のノードN4の電圧との差は、データ電圧Vdataと駆動トランジスタDRTのしきい値電圧が反映された電圧であってもよい。データ電圧Vdataに対応する駆動電流を、駆動トランジスタDRTによって供給することができる。
【0073】
第4のトランジスタDRTがターンオンされるので、駆動トランジスタDRTによって供給される駆動電流を、発光素子EDに供給することができる。
【0074】
発光素子EDは、駆動電流に応じた明るさを示し、発光素子EDを含むサブピクセルSPは、映像データに対応するイメージを表示することができる。
【0075】
また、本開示の実施形態は、映像を表示するディスプレイパネル110にタッチセンサ構造を実装して、ディスプレイパネル110に対するユーザのタッチをセンシングする機能を提供することができる。
【0076】
図3は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に含まれるタッチセンサ構造の一例を示す図である。
【0077】
図3を参照すると、タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110に配置された複数のタッチ電極ラインTELと、複数のタッチルーティング配線TLとを含むことができる。タッチディスプレイ装置100は、複数のタッチ電極ラインTELと複数のタッチルーティング配線TLを駆動するタッチ駆動回路150を含むことができる。
【0078】
複数のタッチ電極ラインTELは各々、タッチルーティング配線TLを介して、タッチ駆動回路150と電気的に接続することができる。タッチ駆動回路150は、別途に配置されてもよく、場合によっては、ディスプレイ駆動用の回路と統合されて配置されてもよい。例えば、タッチ駆動回路150は、データ駆動回路130と統合された形態で配置することができる。
【0079】
複数のタッチ電極ラインTELは各々、一方向に沿って互いに電気的に接続された複数のタッチ電極TEを含むことができる。また、複数のタッチ電極ラインTELはそれぞれ、複数のタッチ電極TEを互いに電気的に接続する複数のタッチ電極接続パターンCLを含むことができる。
【0080】
例えば、複数のXタッチ電極ラインX-TELはそれぞれ、第1の方向に沿って配列された複数のXタッチ電極X-TEと、複数のXタッチ電極X-TEを電気的に接続する複数のXタッチ電極接続パターンX-CLを含むことができる。
【0081】
複数のYタッチ電極ラインY-TELはそれぞれ、第1の方向と交差する第2の方向に沿って配列された複数のYタッチ電極Y-TEと、複数のYタッチ電極Y-TEを互いに電気的に接続する複数のYタッチ電極接続パターンY-CLを含むことができる。
【0082】
Xタッチ電極ラインX-TELと、Yタッチ電極ラインY-TELとは、互いに異なる層に配置されてもよい。あるいは、Xタッチ電極X-TEと、Yタッチ電極Y-TEとは、互いに同じ層に配置されてもよい。この場合、Xタッチ電極接続パターンX-CLと、Yタッチ電極接続パターンY-CLのうち一つは、タッチ電極TEとは異なる層に配置することができる。
【0083】
タッチ電極TEは、一例として、四角形であってもよいが、これに限定されない。
【0084】
タッチ電極TEは、透明な導電性材料からなり、ディスプレイパネル110の映像表示機能を妨げることなく、配置することができる。
【0085】
または、タッチ電極TEは、不透明な金属からなってもよい。この場合、タッチ電極TEは、ディスプレイパネル110に配置された発光素子EDの発光領域と対応する領域が開口した形態であってもよい。一例として、タッチ電極TEは、メッシュ状に構成され、発光領域を回避して配置することができる。
【0086】
複数のX-タッチ電極ラインX-TELと、複数のY-タッチ電極ラインY-TELとが交差して配置された構造では、タッチ駆動回路150が、タッチルーティング配線TLを介して、タッチ電極ラインTELを駆動し、タッチセンシングを行うことができる。
【0087】
例えば、Xタッチ電極ラインX-TELと、Y-タッチ電極ラインY-TELの一方は、タッチ駆動信号が印加されるタッチ駆動電極であってもよい。Xタッチ電極ラインX-TELと、Y-タッチ電極ラインY-TELの他方は、タッチセンシング信号が検出されるタッチセンシング電極であってもよい。
【0088】
タッチ駆動回路150は、Xタッチ電極ラインX-TELと、Yタッチ電極ラインY-TELに、異なる信号が印加された状態で、ユーザによるタッチ時に発生する相互キャパシタンスの変化を検出することができる。
【0089】
タッチ駆動回路150は、検出された相互キャパシタンスの変化に応じたセンシングデータを、タッチコントローラに伝達することができる。タッチコントローラは、タッチ駆動回路150から受信したセンシングデータに基づいて、ディスプレイパネル110に対するタッチの発生有無とタッチ座標を検出することができる。
【0090】
ディスプレイパネル110に配置されたタッチ電極ラインTELは、アクティブ領域AAにおいて複数の領域に分割されて配置されてもよい。
【0091】
タッチ電極ラインTELが、領域別に分割されて配置されるので、タッチ電極ラインTELの負荷を低減することができる。ディスプレイパネル110の面積が増加する場合、タッチ電極ラインTELの負荷を軽減し、タッチセンシングの性能を向上させることができる。
【0092】
図4は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に含まれるタッチセンサ構造の別の例を示す図である。
【0093】
図4を参照すると、ディスプレイパネル110のアクティブ領域AAは、第1の方向の境界と第2の方向の境界とによって区切られる複数のサブ領域SAAを含むことができる。
【0094】
アクティブ領域AAは、第1の方向に沿った第1の境界BL1によって区切られた少なくとも2つ以上のサブ領域SAAを含むことができる。アクティブ領域AAは、第2の方向に沿った第2の境界BL2によって区切られた少なくとも2つ以上のサブ領域SAAを含むことができる。
【0095】
例えば、第1の境界BL1によって、第1のサブ領域SAA1と第2のサブ領域SAA2とを区分けることができる。第1の境界BL1によって、第3のサブ領域SAA3と第4のサブ領域SAA4とを区分けることができる。
【0096】
第2の境界BL2によって、第1のサブ領域SAA1と第3のサブ領域SAA3とを区分けることができる。第2の境界BL2によって、第2のサブ領域SAA2と第4のサブ領域SAA4とを区分けることができる。
【0097】
図4は、アクティブ領域AAが、4つのサブ領域SAAに分けられた例を示すが、アクティブ領域AAは、第1の境界BL1及び第2の境界BL2によって、複数のサブ領域SAAに区分けることができる。
【0098】
複数のサブ領域SAAのそれぞれに配置されたタッチ電極ラインTELは、他のサブ領域SAAに配置されたタッチ電極ラインTELと分離して配置されてもよい。
【0099】
複数のサブ領域SAAのそれぞれに配置されたタッチ電極ラインTELは、独立して駆動することができる。
【0100】
例えば、第1のサブ領域SAA1に配置された第1のXタッチ電極ラインX-TEL-1は、第1のXタッチルーティング配線X-TL-1を介して、第1のタッチ駆動回路151と電気的に接続することができる。第1のYタッチ電極ラインY-TEL-1は、第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1を介して、第1のタッチ駆動回路151と電気的に接続することができる。
【0101】
第2のサブ領域SAA2に配置された第2のXタッチ電極ラインX-TEL-2は、第2のXタッチルーティング配線X-TL-2を介して、第2のタッチ駆動回路152と電気的に接続することができる。第2のYタッチ電極ラインY-TEL-2は、第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2を介して、第2のタッチ駆動回路152と電気的に接続することができる。
【0102】
第1のXタッチ電極ラインX-TEL-1と、第1のYタッチ電極ラインY-TEL-1とは、第1のタッチ駆動回路151によって駆動され得る。第2のXタッチ電極ラインX-TEL-2と、第2のYタッチ電極ラインY-TEL-2とは、第2のタッチ駆動回路152によって駆動され得る。第3のサブ領域SAA3及び第4のサブ領域SAA4のタッチ電極ラインTELは、第1のサブ領域SAA1及び第2のサブ領域SAA2に配置されたタッチ電極ラインTELと類似の構造で配置され、類似の方法で駆動することができる。
【0103】
第1のサブ領域SAA1に配置されたタッチ電極ラインTELと、第2のサブ領域SAA2に配置されたタッチ電極ラインTELとが、互いに電気的に分離され、他のタッチ駆動回路150によって駆動されるため、タッチセンシングのための負荷が減少し、タッチセンシングの性能を向上させることができる。
【0104】
また、場合によっては、2つ以上のサブ領域SAAに配置されたタッチ電極ラインTELが、同じタッチ駆動回路150によって駆動されてもよい。一例として、第1のサブ領域SAA1に配置されたタッチ電極ラインTELと、第2のサブ領域SAA2に配置されたタッチ電極ラインTELとは、同一のタッチ駆動回路150によって駆動されてもよい。第3のサブ領域SAA3に配置されたタッチ電極ラインTELと、第4のサブ領域SAA4に配置されたタッチ電極ラインTELとは、同じタッチ駆動回路150によって駆動されてもよい。あるいは、別の例として、第1のサブ領域SAA1、第2のサブ領域SAA2、第3のサブ領域SAA3及び第4のサブ領域SAA4に配置されたタッチ電極ラインTELが、同一のタッチ駆動回路150によって駆動されてもよい。このような場合でも、各サブ領域SAAに配置されたタッチ電極ラインTELは、互いに分離された構造で配置されるので、タッチ電極ラインTELの負荷が減少して、タッチセンシングの性能を向上させることができる。
【0105】
このように、タッチ電極ラインTELが、複数のサブ領域SAAのそれぞれに分離されて配置された構造では、タッチルーティング配線TLの一部は、アクティブ領域AAに配置することができる。
【0106】
例えば、第1のサブ領域SAA1の第1のXタッチ電極ラインX-TEL-1に電気的に接続される第1のXタッチルーティング配線X-TL-1と、第2のサブ領域SAA2の第2のXタッチ電極ラインX-TEL-2に電気的に接続される第2のXタッチルーティング配線X-TL-2とは、非アクティブ領域NAに配置されてもよい。
【0107】
第2のサブ領域SAA2の第2のYタッチ電極ラインY-TEL-2に電気的に接続される第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2は、非アクティブ領域NAに配置され得る。
【0108】
第1のサブ領域SAA1の第1のYタッチ電極ラインY-TEL-1に電気的に接続される第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1の一部は、アクティブ領域AAに配置され得る。
【0109】
第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1の一部は、第2のサブ領域SAA2に配置することができる。第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1は、第2のサブ領域SAA2を通過して、第1のサブ領域SAA1に配置された第1のYタッチ電極ラインY-TEL-1に電気的に接続することができる。
【0110】
第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1の一部が、第2のサブ領域SAA2に配置されるので、第2のサブ領域SAA2に配置される第2のXタッチ電極ラインX-TEL-2、及び、第2のYタッチ電極ラインY-TEL-2のうち少なくとも一方は、第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1が配置される領域から分離して配置することができる。
図4は、第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1の配置により、第2のサブ領域SAA2に第2のYタッチ電極ラインY-TEL-2が分離されて配置された例を示す。
【0111】
このように、各サブ領域SAAごとにタッチ電極ラインTELが分割されて配置された場合、タッチ電極ラインTELに接続されるタッチルーティング配線TLの数が増加することができる。タッチルーティング配線TLの数が増加するため、タッチルーティング配線TLの配置により、非アクティブ領域NAが増加する可能性がある。しかし、第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1が、アクティブ領域AAを介して、第1のサブ領域SAA1の第1のYタッチ電極ラインY-TEL-1と電気的に接続されるので、非アクティブ領域NAに、第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1を配置するための別途の領域を追加する必要はない場合もある。第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1の追加による非アクティブ領域NAの増加なしに、サブ領域SAAに分割されたタッチセンサ構造を構成することができる。
【0112】
複数のサブ領域SAAに分割されたタッチセンサ構造は、第1の境界BL1を基準にして、上側タッチセンサ部と下側タッチセンサ部とに区分することができる。また、タッチセンサ構造は、第2の境界BL2を基準として、左側タッチセンサ部と右側タッチセンサ部とに区分することができる。ここで、下側タッチセンサ部は、上側タッチセンサ部よりもタッチルーティング配線TLが接続されるパッドに近接して位置することができる。即ち、下側タッチセンサ部と、タッチルーティング配線TLが接続されるパッドが配置される領域との間の距離は、上側タッチセンサ部と、パッドが配置される領域との間の距離よりも短くてもよい。
【0113】
このように、タッチ電極ラインTELが、複数のサブ領域SAAに分割されて配置されて駆動されるので、タッチ電極ラインTELの負荷を低減して、タッチセンシングの性能を向上させることができる。
【0114】
また、
図4に示す例のように、複数のYタッチルーティング配線Y-TLの一部が、アクティブ領域AAに配置されるため、タッチルーティング配線TLの数が増加しても、非アクティブ領域NAは、増加しないことがある。
【0115】
また、複数のX-タッチルーティング配線X-TLの少なくとも一部が、アクティブ領域AAに配置される構造により、非アクティブ領域NAをさらに低減することができる。
【0116】
図5は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に含まれるタッチセンサ構造のさらに別の例を示す図である。
【0117】
図5を参照すると、アクティブ領域AAは、第1のサブ領域SAA1、第2のサブ領域SAA2、第3のサブ領域SAA3、及び第4のサブ領域SAA4を含むことができる。
図5は、アクティブ領域AAが、4つのサブ領域SAAに分割された例を示すが、サブ領域SAAの数は、変わり得る。
【0118】
第1のサブ領域SAA1には、複数の第1のXタッチ電極X-TE-1と、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1とが配置されてもよい。第2のサブ領域SAA2には、複数の第2のXタッチ電極X-TE-2と、複数の第2のYタッチ電極Y-TE-2とが配置されてもよい。第1のサブ領域SAA1及び第2のサブ領域SAA2に、タッチ電極TEが配置された構造と同様に、第3のサブ領域SAA3及び第4のサブ領域SAA4には、タッチ電極TEが配置され得る。
【0119】
第1のサブ領域SAA1に配置された複数の第1のXタッチ電極X-TE-1は、複数の行と複数の列に沿って配置されてもよい。一例では、複数の第1のXタッチ電極X-TE-1-11、・・・、X-TE-1-1mを、第1のサブ領域SAA1の第1行に配置することができる。一例では、複数の第1のXタッチ電極X-TE-1-11、・・・、X-TE-1-n1を、第1のサブ領域SAA1の第1列に配置することができる。
【0120】
複数の第1のXタッチ電極X-TE-1は各々、一例として、四角形の形状であってもよいが、これに限定されない。
【0121】
複数の第1のXタッチ電極X-TE-1の一部は、残りの第1のXタッチ電極X-TE-1とは異なる形態又は面積を有することができる。一例として、第1のサブ領域SAA1の左側境界に隣接する第1のXタッチ電極X-TE-1-11、X-TE-1-21、X-TE-1-31、・・・、X-TE-1-n1の形態又は面積は、残りの第1のXタッチ電極X-TE-1の少なくとも一部の形態又は面積と異なってもよい。第1のサブ領域SAA1の左側境界に隣接する第1のXタッチ電極X-TE-1-11、X-TE-1-21、X-TE-1-31、・・・、X-TE-1-n1の面積は、残りの第1のXタッチ電極X-TE-1の少なくとも一部の面積より小さくてもよい。位置に応じたXタッチ電極X-TEのサイズを調整することで、Xタッチ電極X-TEと、Yタッチ電極Y-TEから構成されるセンサ単位を、一定に構成することができる。
【0122】
第1のサブ領域SAA1に配置された複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1は、第1のXタッチ電極X-TE-1の列間に配置されてもよい。複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1は、1つの行と複数の列に沿って配置することができる。一例では、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1-11、・・・、Y-TE-1-1pは、行方向に沿って配置することができる。
【0123】
複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1は各々、一例として、バー(Bar)形状の矩形であってもよいが、これに限定されない。
【0124】
第2のサブ領域SAA2に配置された複数の第2のXタッチ電極X-TE-2は、第1のサブ領域SAA1に配置された複数の第1のXタッチ電極X-TE-1が配置された構造と同一又は類似の構造で配置することができる。
【0125】
第2のサブ領域SAA2に配置された複数の第2のYタッチ電極Y-TE-2は、第1のサブ領域SAA1に配置された複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1が配置された構造と類似の構造で配置することができる。
【0126】
第1のサブ領域SAA1と、第2のサブ領域SAA2とに配置されたXタッチ電極X-TEと電気的に接続されたXタッチルーティング配線X-TLの一部は、アクティブ領域AAに配置することができる。第1のサブ領域SAA1と、第2のサブ領域SAA2とに配置されたYタッチ電極Y-TEと電気的に接続されたYタッチルーティング配線Y-TLの一部は、アクティブ領域AAに配置することができる。
【0127】
Xタッチルーティング配線X-TLと、Yタッチルーティング配線Y-TLとが、アクティブ領域AAに配置され、タッチ電極TEとタッチ駆動回路150との間を電気的に接続することができる。複数のタッチルーティング配線TLが、ディスプレイパネル110に配置されても、非アクティブ領域NAが低減できる。
【0128】
Xタッチルーティング配線X-TLと、Yタッチルーティング配線Y-TLの少なくとも1つは、タッチ電極TEが配置された層とは異なる層に配置されてもよい。あるいは、X-タッチルーティング配線X-TLと、Y-タッチルーティング配線Y-TLの少なくとも1つは、タッチ電極TEが配置された層と同じ層に配置されてもよい。
【0129】
第1のサブ領域SAA1に配置された複数の第1のXタッチ電極X-TE-1の少なくとも1つは、第2のサブ領域SAA2に配置された複数の第2のXタッチ電極X-TE-2の少なくとも1つと電気的に接続することができる。
【0130】
例えば、第1のサブ領域SAA1に配置された第1のXタッチ電極X-TE-1-11は、第2のサブ領域SAA2に配置された第2のXタッチ電極X-TE-2-11と電気的に接続することができる。第1のX-タッチ電極X-TE-1-11と、第2のX-タッチ電極X-TE-2-11とは、第1のX-タッチルーティング配線X-TL-1-11によって電気的に接続することができる。第1のXタッチルーティング配線X-TL-1-11の一部は、第1のサブ領域SAA1に配置されてもよい。第1のXタッチルーティング配線X-TL-1-11の他の一部は、第2のサブ領域SAA2に配置されてもよい。第1のサブ領域SAA1と第2のサブ領域SAA2に配置された第1のXタッチルーティング配線X-TL-1-11が、第1のXタッチ電極X-TE-1-11及び第2のXタッチ電極X-TE-2-11と電気的に接続され、タッチ駆動回路150と電気的に接続され得る。
【0131】
図5は、第1のサブ領域SAA1及び第2のサブ領域SAA2において、同じ行と同じ列に配置された第1のXタッチ電極X-TE-1及び第2のXタッチ電極X-TE-2が、互いに電気的に接続された例を示すが、本開示の実施形態は、これに限定されない。場合によっては、同じ行とは異なる列に配置された第1のXタッチ電極X-TE-1と、第2のXタッチ電極X-TE-2を電気的に接続することができる。あるいは、同じ列とは異なる行に配置された第1のXタッチ電極X-TE-1と、第2のXタッチ電極X-TE-2を電気的に接続してもよい。
【0132】
複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の少なくとも1つは、複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の少なくとも1つと非アクティブ領域NAで電気的に接続することができる。
【0133】
例えば、第1のサブ領域SAA1の第1行に配置された複数の第1のXタッチ電極X-TE-1-11、X-TE-1-12、・・・、X-TE-1-1mのそれぞれと電気的に接続された複数の第1のX-タッチルーティング配線X-TL-1-11、X-TL-1-12、・・・、X-TL-1-1mが、非アクティブ領域NA1で電気的に接続することができる。
【0134】
第1のサブ領域SAA1の各行に配置された2つ以上の第1のXタッチ電極X-TE-1が、互いに電気的に接続され得る。互いに電気的に接続された2つ以上の第1のXタッチ電極X-TE-1は、501が示す部分のように、1つの配線を介して、タッチ駆動回路150と電気的に接続することができる。各サブ領域SAAにおいて、同じ行に配置された2つ以上のXタッチ電極TEが、1つの電極ラインを構成することができる。
【0135】
また、第1のサブ領域SAA1の第1のXタッチ電極X-TE-1と、第2のサブ領域SAA2の第2のXタッチ電極X-TE-2が、互いに電気的に接続されるので、第1のサブ領域SAA1の1行に配置された2つ以上の第1のXタッチ電極X-TE-1と、第2のサブ領域SAA2の1行に配置された2つ以上の第2のX-タッチ電極X-TE-2は、互いに電気的に接続されてもよい。
【0136】
第1のサブ領域SAA1の1行に配置された2つ以上の第1のXタッチ電極X-TE-1と、第2のサブ領域SAA2の1行に配置された2つ以上の第2のXタッチ電極X-TE-2は、同じ配線を介してタッチ駆動回路150と電気的に接続することができる。
【0137】
第1のサブ領域SAA1の第1のXタッチ電極X-TE-1の行と、第2のサブ領域SAA2の第2のXタッチ電極X-TE-2の行とが、同じチャネルを用いるので、タッチ駆動回路150に含まれるチャネルの数を減らすことができる。
【0138】
タッチ電極TEが、複数のサブ領域SAAに分割されて配置された構造では、チャネル数の増加を減少させることができる。
【0139】
前述の例示では、Xタッチ電極X-TEは、タッチ駆動電極であってもよいが、これに限定されない。
【0140】
各サブ領域SAAに配置されたYタッチ電極Y-TEは、電気的に分離して配置されてもよい。
【0141】
例えば、第1のサブ領域SAA1に配置された第1のYタッチ電極Y-TE-1は、第2のサブ領域SAA2に配置された第2のYタッチ電極Y-TE-2と分離されて配置することができる。
【0142】
第1のYタッチ電極Y-TE-1は、第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1と電気的に接続され得る。第2のYタッチ電極Y-TE-2は、第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2と電気的に接続され得る。
【0143】
第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1と、第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2とは、アクティブ領域AA及び非アクティブ領域NAで互いに電気的に分離されて配置されてもよい。
【0144】
第1のサブ領域SAA1に配置された第1のYタッチ電極Y-TE-1は、第2のサブ領域SAA2に配置された第2のYタッチ電極Y-TE-2とは独立して駆動され得る。
【0145】
第1のYタッチ電極Y-TE-1と、第2のYタッチ電極Y-TE-2とが、独立して駆動されるため、第1のサブ領域SAA1の第1のXタッチ電極X-TE-1と電気的に接続された第2のサブ領域SAA2の第2のXタッチ電極X-TE-2が、同時に駆動されても、第1のサブ領域SAA1及び第2のサブ領域SAA2のそれぞれで発生するタッチを検出することができる。
【0146】
前述の例示では、Yタッチ電極Y-TEは、タッチセンシング電極であってもよいが、これに限定されない。
【0147】
このように、タッチ電極TEと接続されたタッチルーティング配線TLの一部が、アクティブ領域AAに配置されるため、タッチ電極TEが、複数のサブ領域SAAに分割されて配置された構造で、タッチルーティング配線TLの増加による非アクティブ領域NAの増加を減少させることができる。
【0148】
また、異なるサブ領域SAAに配置されたいくつかのタッチ電極TEが、互いに電気的に接続されて、1つのチャネルを介して駆動されるので、チャネル数を減らし、タッチセンサ構造を実現することができる。
【0149】
タッチセンサ構造の負荷増加を減少させ、非アクティブ領域NA及びチャネル数を減少させたタッチセンサ構造を提供することができる。
【0150】
さらに、アクティブ領域AAにおけるタッチ電極TE間の接続構造やタッチルーティング配線TLの配置構造により、タッチセンサ構造の負荷を低減するか、又は負荷の均一度を向上させることができる。
【0151】
図6は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に含まれるタッチセンサ構造のさらに別の例を示す図である。
図7は、
図6に示す601が指示する部分の例示的な拡大図である。
図8は、
図6に示すI-I’部分の断面構造の一例を示す図である。
【0152】
図6を参照すると、アクティブ領域AAは、複数のサブ領域SAA1、SAA2、SAA3、SAA4を含むことができる。複数のサブ領域SAA1、SAA2、SAA3、SAA4に、タッチ電極TEを分離して配置することができる。
【0153】
第1のサブ領域SAA1に配置された第1のXタッチ電極X-TE-1の一部は、第2のサブ領域SAA2に配置された第2のXタッチ電極X-TE-2の一部と電気的に接続され得る。第1のサブ領域SAA1に配置された第1のYタッチ電極Y-TE-1は、第2のサブ領域SAA2に配置された第2のYタッチ電極Y-TE-2と電気的に分離して配置することができる。
【0154】
第1のXタッチ電極X-TE-1と、第2のXタッチ電極X-TE-2とは、第1のXタッチルーティング配線X-TL-1によって電気的に接続され得る。第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の一部は、アクティブ領域AAに配置されてもよい。
【0155】
第1のYタッチ電極Y-TE-1は、第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1と電気的に接続され得る。第2のYタッチ電極Y-TE-2は、第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2と電気的に接続され得る。第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1及び第2のY-タッチルーティング配線Y-TL-2のそれぞれの一部は、アクティブ領域AAに配置されてもよい。
【0156】
複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の各々が、アクティブ領域AAに配置された部分の長さは、互いに同一又は類似であってもよい。複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1の各々と、複数の第2のY-タッチルーティング配線Y-TL-2の各々が、アクティブ領域AAに配置された部分の長さは、互いに同一又は類似であってもよい。
【0157】
例えば、第1のサブ領域SAA1の第1行及び第1列に配置された第1のXタッチ電極X-TE-1-11と電気的に接続された第1のXタッチルーティング配線X-TL-1-11が、アクティブ領域AAに配置された部分の長さは、第1のサブ領域SAA1の第2行及び第1列に配置された第1のXタッチ電極X-TE-1-21と電気的に接続された第1のXタッチルーティング配線X-TL-1-21が、アクティブ領域AAに配置された部分の長さと同一又は類似であってもよい。
【0158】
第1のX-タッチルーティング配線X-TL-1-21は、第1のX-タッチ電極X-TE-1-21と接続された点を通過して、アクティブ領域AAの上側まで延びて配置され得る。第1のXタッチルーティング配線X-TL-1-21の長さの増加により、第1のX-タッチルーティング配線X-TL-1-21の負荷を低減することができる。
【0159】
複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1が各々、アクティブ領域AAに配置された部分の長さは、同一又は類似であるので、複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1間の負荷偏差を減少することができる。
【0160】
第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1と、第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2とが、アクティブ領域AAの上側に延びて配置されてもよい。Yタッチルーティング配線Y-TLの負荷を低減することができる。
【0161】
第1のY-タッチルーティング配線Y-TL-1が、アクティブ領域AAに配置された部分の長さは、第2のY-タッチルーティング配線Y-TL-2が、アクティブ領域AAに配置された部分の長さと同一又は近似であるので、Yタッチルーティング配線Y-TL間の負荷偏差を低減することができる。
【0162】
実施形態では、第1のサブ領域SAA1における複数の第1のXタッチ電極と、複数のYタッチ電極とは、第1の方向(例えば、
図6に示すX軸方向)に沿って交互に配置することができる。一例として、第1のXタッチ電極X-TE-1-12は、第1のY-タッチ電極Y-TE-1-11、Y-TE-1-12の間に位置し、第1のY-タッチ電極Y-TE-1-11は、第1のXタッチ電極X-TE-1-11、X-TE-1-12の間に位置することができる。
【0163】
Xタッチルーティング配線X-TLと、Y-タッチルーティング配線Y-TLとは、Xタッチ電極X-TEと、Y-タッチ電極Y-TEとが配置された層に配置され得る。この場合、第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の部分は、第1のサブ領域SAA1における第1のXタッチ電極X-TE-1の内側に(例えば、
図7の第1のX-タッチ電極X-TE-1内における開口部X-TE-1-11OP内)に位置することができる。第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の他の部分は、第2のサブ領域SAA2における第2のXタッチ電極X-TE-2の内側に(例えば、第2のXタッチ電極X-TE-2内の開口部内に)位置することができる。
【0164】
このような場合、第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の一部は、第1のサブ領域SAA1において第1のXタッチ電極X-TE-1の内側に(例えば、
図7の第1のYタッチ電極Y-TE-1内における開口部Y-TE-1-11-OP内に)位置することができる。第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の他の一部は、第2のサブ領域SAA2において第2のXタッチ電極X-TE-2の内側に(例えば、第2のサブ領域SAA2において第2のYタッチ電極Y-TE-2内の開口部内に)位置することができる。
【0165】
第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1の一部は、第1のサブ領域SAA1において第1のYタッチ電極Y-TE-1の内側に位置することができる。第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1の他の一部は、第2のサブ領域SAA2において第2のYタッチ電極Y-TE-2の内側に位置することができる。
【0166】
第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2の一部は、第1のサブ領域SAA1において第1のYタッチ電極Y-TE-1の内側に位置することができる。第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2の他の一部は、第2のサブ領域SAA2において第2のYタッチ電極Y-TE-2の内側に位置することができる。
【0167】
Xタッチ電極X-TEは、X-タッチルーティング配線X-TLによって分離されて配置されてもよい。Yタッチ電極Y-TEは、Yタッチルーティング配線Y-TLによって分離されて配置されてもよい。
【0168】
分離されたXタッチ電極X-TE又は分離されたYタッチ電極Y-TEは、タッチ電極接続パターンCLによって電気的に接続することができる。タッチ電極接続パターンCLは、タッチ電極TEが配置された層とは異なる層に配置されてもよい。
【0169】
図7を参照すると、
図6に示された601が指示する部分の例示的な拡大図を示す。一例として、601が指示する部分は、1つのセンサ単位であり得る。
【0170】
例えば、第1のXタッチ電極X-TE-1-11が、複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1-11、X-TL-1-21、X-TL-1-31によって分離され得る。第1のX-タッチ電極X-TE-1-12が、複数の第1のX-タッチルーティング配線X-TL-1-12、X-TL-1-22、X-TL-1-32によって分離され得る。一例として、複数のX-タッチルーティング配線X-TL-1-11、X-TL-1-21、X-TL-1-31の少なくとも一部は、第1のX-タッチ電極X-TE-1-11の内側に位置することができる。一例として、第1のXタッチ電極X-TE-11は、第1のX-タッチ電極X-TE-1-11の2つの隣接する分離された部分X-TE-1-11DPの間に、それぞれ1つ以上の開口部X-TE-1-11OPを含むことができる。複数のX‐タッチルーティング配線X-TL-1-11、X-TL-1-21、X-TL-1-31は、それぞれ開口部X-TE-1-11OPの1つ内に位置することができる。いくつかの実施形態では、いくつかの開口部X-TE-1-11OP内に、いくつかの第1のXタッチルーティング配線があってもよい。いくつかの実施形態では、複数のXタッチルーティング配線X-TL-1-11、X-TL-1-21、X-TL-1-31のそれぞれは、また第2のサブ領域SAA2に配置された第2のXタッチ電極(例えば、X-TE-2-11、
図6)内の開口部(
図7には図示せず)の1つ内に位置することができる。
【0171】
いくつかの実施形態では、開口部X-TE-1-11OPは、第2の方向(例えば、
図7のY軸方向)で第1のXタッチ電極X-TL-1-11の全寸法(dimension)D1を通って延びることができる。
【0172】
第1のX-タッチ電極X-TE-1-11は、一例として、701が指示する部分のように、複数の第1のX-タッチルーティング配線X-TL-1-11、X-TL-1-21、X-TL-1-31のうち1つの第1のX-タッチルーティング配線X-TL-1-11と接続することができる。第1のXタッチ電極X-TE-1-11は、残りの第1のXタッチルーティング配線X-TL-1-21、X-TL-1-31と絶縁されてもよい。
【0173】
第1のXタッチ電極X-TE-1-11の分離された部分は、少なくとも1つの第1のXタッチ電極内部接続パターンX-ICL-1によって、電気的に接続されてもよい。第1のXタッチ電極内部接続パターンX-ICL-1は、第1のXタッチ電極X-TE-1-11が配置された層とは異なる層に配置されてもよい。2つ以上の第1のXタッチ電極内部接続パターンX-ICL-1が隣接する第1のXタッチ電極X-TE-1-11の分離された部分を、互いに電気的に接続してもよい。
【0174】
第1のYタッチ電極Y-TE-1-11の両側に位置する第1のXタッチ電極X-TE-1-11、X-TE-1-12は、第1のXタッチ電極の外部接続パターンX-OCL-1によって電気的に接続することができる。
【0175】
第1のX-タッチ電極外部接続パターンX-OCL-1は、第1のX-タッチ電極X-TE-1-11、X-TE-1-12が配置された層とは異なる層に配置されてもよい。第1のXタッチ電極外部接続パターンX-OCL-1は、第1のXタッチ電極内部接続パターンX-ICL-1が配置された層と同じ層に配置されてもよい。
【0176】
図7は、2つの第1のXタッチ電極外部接続パターンX-OCL-1が、第1のXタッチ電極X-TE-1-11、X-TE-1-12に接続された例を示すが、第1のXタッチ電極接続パターンX-OCL-1の数と、第1のXタッチ電極接続パターンX-OCL-1が接続される点とは、様々であり得る。
【0177】
第1のYタッチ電極Y-TE-1-11は、複数のY-タッチルーティング配線Y-TL-1-11、Y-TL-2-11によって分離することができる。一例として、複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1-11、Y-TL-1-12の少なくとも一部は、第1のYタッチ電極Y-TE-1-11内に位置することができる。一例では、第1のYタッチ電極Y-TE-1-11は、第1のY-タッチ電極Y-TE-1-11の2つの隣接する分離された部分Y-TE-1-11DPの間にそれぞれ1つ以上の開口部Y-TE-1-11OPを含むことができる。複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1-11、Y-TL-2-11は、それぞれ開口部Y-TE-1-11OPの1つ内に位置することができる。いくつかの実施形態では、同じ開口部Y-TE-1-11OP内に、複数の第1のYタッチルーティング配線があってもよい。いくつかの実施形態では、複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1-11、Y-TL-1-12のそれぞれは、また第2のサブ領域SAA2に配置された第2のYタッチ電極(例えば、
図6のY-TE-2-11)内の開口部(
図7には図示せず)の1つ内に位置することができる。
【0178】
いくつかの実施形態において、開口部Y-TE-1-11OPは、第2の方向で第1のY-タッチ電極Y-TE-1-11の全寸法(dimension)D2を通って延びることができる。
【0179】
いくつかの実施形態において、第2の方向で第1のYタッチ電極Y-TE-1-11の寸法D2は、第2の方向で第1のXタッチ電極X-TE-1-11の寸法D1よりも大きくてもよい。
【0180】
第1のYタッチ電極Y-TE-1-11は、第1のY-タッチルーティング配線Y-TL-1-11と電気的に接続され得る。第1のYタッチ電極Y-TE-1-11は、第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2-11と絶縁されてもよい。
【0181】
Yタッチルーティング配線Y-TL-1-11、Y-TL-2-11により分離された第1のY-タッチ電極Y-TE-1-11の部分は、少なくとも1つの第1のYタッチ電極内部接続パターンY-ICL-1によって電気的に接続することができる。
【0182】
第1のYタッチ電極内部接続パターンY-ICL-1は、第1のYタッチ電極Y-TE-1-11、第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1-11及び第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2-11が配置された層とは異なる層に配置されてもよい。
【0183】
第1のYタッチ電極内部接続パターンY-ICL-1は、第1のXタッチ電極内部接続パターンX-ICL-1又は第1のXタッチ電極外部接続パターンX-OCL-1の少なくとも1つが配置された層と同じ層に配置されてもよい。
【0184】
分離された第1のYタッチ電極Y-TE-1-11を接続する第1のYタッチ電極内部接続パターンY-ICL-1の数と、第1のYタッチ電極内部接続パターンY-ICL-1が接続される点とは、様々であり得る。
【0185】
図7に示すように、第1のXタッチ電極X-TE-1-11、X-TE-1-12と、第1のYタッチ電極Y-TE-1-11との間には、タッチルーティング配線TLが配置されなくてもよい。あるいは、場合によっては、第1のXタッチ電極X-TE-1-11、X-TE-1-12と、第1のYタッチ電極Y-TE-1-11との間には、Xタッチルーティング配線X-TL又はYタッチルーティング配線Y-TLを配置することができる。
【0186】
タッチ電極TEとタッチルーティング配線TLとは、サブピクセルSPで、光が外部に発散される領域を回避して位置することができる。タッチ電極TEを構成する電極の形態と、タッチルーティング配線TLを構成する電極の形態とは、互いに同一であっても異なっていてもよい。
【0187】
例えば、タッチ電極TEを構成する電極は、サブピクセルSPで光が発散される領域以外の領域で、できるだけ広く配置することができる。サブピクセルSPで光が発散される領域の形態が多様な構造において、タッチ電極TEができるだけ広く配置されることで、タッチセンシングの感度を高めることができる。
【0188】
タッチルーティング配線TLを構成する電極は、サブピクセルSPで光が発散される領域以外の領域に配置され、一定の形態で配置することができる。タッチルーティング配線TLを構成する電極は、一定のパターンで配置され、タッチルーティング配線TL間の負荷偏差を低減することができる。
【0189】
このように、タッチ電極TEとタッチルーティング配線TLとが、同じ層に配置され、タッチ電極接続パターンCLにより、タッチ電極TEを接続する構造により、全体的な負荷と負荷偏差が低減されたタッチセンサ構造を提供することができる。
【0190】
タッチセンサ構造は、一例として、2つ以上の金属層を使用して実施することができ、ディスプレイパネル110の最上層に位置する金属層を用いて実装することができる。
【0191】
図8を参照すると、
図6に示すI-I’部分の断面構造の一例を示す。
【0192】
基板SUBは、複数のサブピクセルSPが配置されたアクティブ領域AAと、アクティブ領域AAの外側に位置する非アクティブ領域NAとを含むことができる。
【0193】
アクティブ領域AAは、発光素子EDによって光が発散される発光領域EAと、発光領域EA以外の領域である非発光領域NEAとを含むことができる。
【0194】
バッファ層BUFは、基板SUB上に配置することができる。
【0195】
薄膜トランジスタTFTは、バッファ層BUF上に配置することができる。
【0196】
薄膜トランジスタTFTは、アクティブ層ACTとゲート電極GEとを含むことができる。薄膜トランジスタTFTは、ソース電極SEとドレイン電極(図示せず)とを含むことができる。
【0197】
アクティブ層ACTは、バッファ層BUF上に配置することができる。アクティブ層ACTは、半導体材料からなり得る。アクティブ層ACTは、非晶質シリコン又は多結晶シリコンからなり得る。
【0198】
ゲート絶縁層GIが、アクティブ層ACT上に配置され得る。
【0199】
ゲート電極GEは、ゲート絶縁層GI上に位置することができる。ゲート電極GEは、第1の金属層M1を用いて配置することができる。
【0200】
第1の金属層M1を用いて、複数の信号ラインを配置することができる。
【0201】
例えば、第2の駆動電圧VSSを供給する第2の電源ラインVSLは、第1の金属層M1を用いて配置することができる。
【0202】
第2の電源ラインVSLは、非アクティブ領域NAに位置することができる。場合によっては、第2の電源ラインVSLは、アクティブ領域AAに配置されてもよい。
【0203】
第2の電源ラインVSLは、第2の電極層E2と電気的に接続することができる。第2の電源ラインVSLと、第2の電極層E2との間の少なくとも一部の領域には、第2の電極接続パターンCCPが配置されてもよい。
【0204】
第1の層間絶縁層ILD1が、ゲート電極GE上に配置され得る。
【0205】
キャパシタ電極CEは、第1の層間絶縁層ILD1上に位置することができる。キャパシタ電極CEは、第2の金属層M2を用いて配置することができる。
【0206】
キャパシタ電極CEは、第1の薄膜トランジスタTFT1のゲート電極GEと、ストレージキャパシタCstgとを形成することができる。第1の薄膜トランジスタTFT1は、一例として、
図2に示す駆動トランジスタDRTであってもよい。
【0207】
2の層間絶縁層ILD2をキャパシタ電極CE上に配置することができる。
【0208】
ソース電極SEは、第2の層間絶縁層ILD2上に位置することができる。ソース電極SEは、コンタクトホールを介して、アクティブ層ACTと電気的に接続することができる。ソース電極SEは、第3の金属層M3を用いて配置することができる。
【0209】
第3の金属層M3を用いて複数の信号ラインを配置することができる。
【0210】
一例として、データ電圧Vdataを供給するデータラインDLを、第3の金属層M3を用いて配置することができる。第1の駆動電圧VDDを供給する第1の電源ラインVDLは、第3の金属層M3を用いて配置することができる。
【0211】
第1の電源ラインVDLの一部は、アクティブ領域AAに位置することができる。場合によっては、第1の電源ラインVDLは、非アクティブ領域NAに配置されてもよい。
【0212】
データラインDL、第1の電源ラインVDL、第2の電源ラインVSLなどは、複数の金属層の少なくとも一部を用いて、多様に配置することができる。
【0213】
図8は、データラインDLと第1の電源ラインVDLとが、第3の金属層M3を用いて配置された例を示すが、データラインDLと第1の電源ラインVDLとは、第1の金属層M1又は第2の金属層M2を用いて配置することができる。
【0214】
また、
図8に示す例のように、第1の電源ラインVDLは、第3の金属層M3からなる部分と、第4の金属層M4からなる部分とを含むことができる。これにより、第1の電源ラインVDLの抵抗を低減することができる。
【0215】
第3の層間絶縁層ILD3を第3の金属層M3上に配置することができる。
【0216】
3の層間絶縁層ILD3上には、第1の平坦化層PAC1を配置することができる。第1の平坦化層PAC1は、一例として、有機材料からなることができる。
【0217】
第4の金属層M4が、第1の平坦化層PAC1上に配置され得る。
【0218】
第4の金属層M4を用いて、第1の電源ラインVDLの一部を配置することができる。
【0219】
第4の金属層M4を用いて、第1の電極接続パターンACPを配置することができる。第1の電極接続パターンACPにより、第2の薄膜トランジスタTFT2と発光素子EDを電気的に接続することができる。第2の薄膜トランジスタTFT2は、一例として、
図2に示す第4のトランジスタT4又は第5のトランジスタT5であり得る。
【0220】
第2の平坦化層PAC2が、第4の金属層M4上に配置され得る。第2の平坦化層PAC2は、一例として、有機材料からなり得る。
【0221】
第2の平坦化層PAC2上には、発光素子EDを配置することができる。
【0222】
発光素子EDの第1の電極層E1が、第2の平坦化層PAC2上に位置することができる。
【0223】
バンク層BNKは、第1の電極層E1の一部を露出させ、第2の平坦化層PAC2上に配置することができる。
【0224】
発光層ELが、第1の電極層E1上に位置することができる。発光層ELは、バンク層BNKの一部上に位置することができる。
【0225】
第2の電極層E2は、発光層ELとバンク層BNK上に位置することができる。
【0226】
バンク層BNKによって、発光領域EAを決定することができる。
【0227】
封止層ENCAPが、発光素子ED上に配置され得る。封止層ENCAPは、単一層からなってもよく、複数の層からなってもよい。一例として、封止層ENCAPは、第1の無機層、有機層及び第2の無機層からなり得る。
【0228】
封止層ENCAP上に、タッチセンサ構造を配置することができる。
【0229】
例では、タッチバッファ層TBUFが、封止層ENCAP上に配置されてもよい。タッチバッファ層TBUFは、一例として、無機材料からなり得る。場合によっては、タッチバッファ層TBUFは、配置されなくてもよい。この場合、タッチセンサ構造に含まれる電極を、封止層ENCAP上に直接配置することができる。
【0230】
タッチ電極接続パターンCLは、タッチバッファ層TBUF上に配置することができる。一例として、第2のXタッチ電極外部接続パターンX-OCL-2、第2のYタッチ電極内部接続パターンY-ICL-2が、タッチバッファ層TBUF上に配置されてもよい。
【0231】
タッチ絶縁層TILDは、タッチ電極接続パターンCL上に配置することができる。タッチ絶縁層TILDは、有機材料であっても無機材料であってもよい。タッチ絶縁層TILDが有機材料の場合、タッチ絶縁層TILDと、タッチ電極接続パターンCLとの間に、無機材料からなる層をさらに配置することができる。
【0232】
タッチ電極TEは、タッチ絶縁層TILD上に配置することができる。一例として、第2のYタッチ電極Y-TE-2-11が、タッチ絶縁層TILD上に配置されてもよい。第2のYタッチ電極Y-TE-2-11は、発光領域EAを回避して位置することができる。また、
図8には示されていないが、タッチルーティング配線TLが、タッチ絶縁層TILD上に配置されてもよい。
【0233】
ッチ保護層TPACをタッチ電極TE上に配置することができる。
【0234】
ッチ電極TE、タッチルーティング配線TLとタッチ電極接続パターンCLが、複数の層を用いて配置されるため、タッチ電極TEとタッチルーティング配線TLが、同一層に配置されたタッチセンサ構造を容易に構成することができる。
【0235】
ッチ電極TEとタッチ電極接続パターンCLとは、発光領域EAを回避して配置することができる。タッチ電極TEとタッチ電極接続パターンCLとは、非発光領域NEAと重畳することができる。
【0236】
タッチ電極TEとタッチ電極接続パターンCLとが、封止層ENCAP上に配置され、発光領域EAを回避して位置するため、ディスプレイパネル110の映像表示機能に影響を与えずに、ディスプレイパネル110にタッチセンサ構造を含めることができる。
【0237】
このように、封止層ENCAP上に構成されたタッチセンサ構造が、複数のサブ領域SAAに分割されて配置されるので、大面積のディスプレイパネル110において負荷の増加を減少させ、タッチセンサ構造を提供することができる。
【0238】
異なるサブ領域SAAに配置されたタッチ電極TEの少なくとも一部は、同じタッチ駆動回路150によって駆動され得る。
【0239】
図9は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に含まれるタッチセンサ構造のさらに別の例を示す図である。
【0240】
図9を参照すると、タッチセンサ構造が、8つのサブ領域SAA1、SAA2、SAA3、SAA4、SAA5、SAA6、SAA7、SAA8に分割されて配置された構造を例示的に示す。前述のように、アクティブ領域AAは、2つ以上のサブ領域SAAに分割されてもよく、サブ領域SAAの数は、変わり得る。
【0241】
各サブ領域SAAに配置されたタッチ電極TEは、分離して配置されてもよい。
【0242】
第1のサブ領域SAA1に配置された第1のXタッチ電極X-TE-1-11は、第2のサブ領域SAA2に配置された第2のXタッチ電極X-TE-2-11と電気的に接続することができる。第1のサブ領域SAA1に配置された第1のYタッチ電極Y-TE-1-11は、第2のサブ領域SAA2に配置された第2のYタッチ電極Y-TE-2-11と電気的に分離することができる。
【0243】
このように、タッチ電極TEが配置された構造では、一例として、第1のサブ領域SAA1と、第2のサブ領域SAA2とが、第1のセンシンググループSG1を構成することができる。第3のサブ領域SAA3及び第4のサブ領域SAA4は、第2のセンシンググループSG2を構成することができる。第5のサブ領域SAA5と第6のサブ領域SAA6とは、第3のセンシンググループSG3を構成することができる。第7のサブ領域SAA7と第8のサブ領域SAA8とは、第4のセンシンググループSG4を構成することができる。
【0244】
各センシンググループに含まれるタッチ電極TEの少なくとも一部は、同じタッチ駆動回路150によって駆動することができる。
【0245】
例えば、第1のセンシンググループSG1、第2のセンシンググループSG2、第3のセンシンググループSG3、及び第4のセンシンググループSG4はそれぞれ、第1のタッチ駆動回路151、第2のタッチ駆動回路152、第3のタッチ駆動回路153及び第4のタッチ駆動回路154によって駆動することができる。
【0246】
第1のタッチ駆動回路151、第2のタッチ駆動回路152、第3のタッチ駆動回路153及び第4のタッチ駆動回路154はそれぞれ、一例として、第1のフィルムCOF1、第2のフィルムCOF2、第3のフィルムCOF3及び第4のフィルムCOF4上に配置することができる。
【0247】
第1のフィルムCOF1と、第2のフィルムCOF2とは、第1のプリント回路基板PCB1と接続されてもよい。第1のプリント回路基板PCB1に位置する第1のタッチコントローラ161によって、第1のタッチ駆動回路151と第2のタッチ駆動回路152とを制御することができる。第3のフィルムCOF3と第4のフィルムCOF4とは、第2のプリント回路基板PCB2と接続されてもよい。第2のプリント回路基板PCB2に位置する第2のタッチコントローラ162によって、第3のタッチ駆動回路153と第4のタッチ駆動回路154とを制御することができる。
【0248】
第1のサブ領域SAA1の第1のXタッチ電極X-TE-1-11と、第2のサブ領域SAA2の第2のXタッチ電極X-TE-2-11とが、互いに電気的に接続されて駆動されるので、同じ第1のタッチ駆動回路151によって駆動することができる。
【0249】
このように、異なるサブ領域SAAに位置するタッチ電極TEが、互いに電気的に接続されている場合、同じタッチ駆動回路150によって、当該サブ領域SAAを駆動して、タッチセンシングを行うことができる。
【0250】
また、
図9は、2つのサブ領域SAAに位置するXタッチ電極X-TEが、互いに電気的に接続された例を示しているが、3つ以上のサブ領域SAAに位置するXタッチ電極X-TEは、互いに電気的に接続されてもよい。この場合、互いに電気的に接続されたXタッチ電極X-TEが配置された3つ以上のサブ領域SAAを、同じタッチ駆動回路150によって駆動することができる。
【0251】
以上で説明した本開示の実施形態を簡単に説明すると、以下の通りである。
【0252】
本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100は、複数のサブ領域SAAを含むアクティブ領域AAと、アクティブ領域AAの外側に位置する非アクティブ領域NAとを含む基板SUB、基板SUB上の複数の発光素子ED、複数の発光素子ED上の封止層ENCAP、封止層ENCAP上に位置し、複数のサブ領域SAAのそれぞれに分離して配置された複数のタッチ電極TE、及び複数のタッチ電極TEの少なくとも1つと電気的に接続された複数のタッチルーティング配線TLを含み、複数のサブ領域SAAは、第1のサブ領域SAA1と、第2のサブ領域SAA2とを含み、第1のサブ領域SAA1に位置する複数の第1のXタッチ電極X-TE-1の少なくとも1つは、第2のサブ領域SAA2に位置する複数の第2のXタッチ電極X-TE-2の少なくとも1つと互いに電気的に接続され、第1のサブ領域SAA1に位置する複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1は、第2のサブ領域SAA2に位置する複数の第2のYタッチ電極Y-TE-2と絶縁することができる。
【0253】
複数のタッチルーティング配線TLは、一部が、アクティブ領域AAに位置する複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1を含み、複数の第1のXタッチ電極X-TE-1の少なくとも1つと、複数の第2のXタッチ電極X-TE-2の少なくとも1つは、複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の少なくとも1つによって電気的に接続することができる。
【0254】
複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1は、複数の第1のXタッチ電極X-TE-1及び複数の第2のXタッチ電極X-TE-2が配置された層に配置することができる。
【0255】
第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の一部は、第1のX-タッチ電極X-TE-1の内側に位置することができる。第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の他の一部は、第2のXタッチ電極X-TE-2の内側に位置することができる。
【0256】
複数の第1のXタッチルーティング配線X-TL-1の1つは、複数の第1のX-タッチルーティング配線X-TL-1の他の1つと、非アクティブ領域NAで電気的に接続され得る。
【0257】
タッチディスプレイ装置100は、第1のXタッチルーティング配線X-TL-1が配置された層とは異なる層に位置し、第1のXタッチルーティング配線X-TL-1と交差し、複数の第1のXタッチ電極X-TE-1の1つと電気的に接続された少なくとも1つの第1のXタッチ電極内部接続パターンX-ICL-1をさらに含むことができる。
【0258】
タッチディスプレイ装置100は、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1が配置された層とは異なる層に位置し、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1と交差し、複数の第1のXタッチ電極X-TE-1のうち2つ以上と電気的に接続された少なくとも1つの第1のXタッチ電極外部接続パターンX-OCL-1をさらに含むことができる。
【0259】
複数の第1のXタッチ電極X-TE-1のうち第1のサブ領域SAA1の境界に隣接する少なくとも1つの第1のXタッチ電極X-TE-1の形態又は面積の少なくとも1つは、複数の第1のXタッチ電極X-TE-1のうち第1のサブ領域SAA1の中央に位置する少なくとも1つの第1のXタッチ電極X-TE-1の形態又は面積と異なってもよい。
【0260】
第1のサブ領域SAA1の境界に隣接する少なくとも1つの第1のXタッチ電極X-TE-1の面積は、第1のサブ領域SAA1の中央に位置する少なくとも1つの第1のXタッチ電極X-TE-1の面積よりも小さくてもよい。
【0261】
複数のタッチルーティング配線TLは、複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1と、複数の第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2とを含むことができる。複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1のそれぞれは、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1のそれぞれと電気的に接続されてもよい。複数の第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2のそれぞれは、複数の第2のYタッチ電極Y-TE-2のそれぞれと電気的に接続されてもよい。複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1のそれぞれの一部は、第2のサブ領域SAA2に配置されてもよい。複数の第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2のそれぞれの一部は、第1のサブ領域SAA1に配置されてもよい。
【0262】
複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1と、複数の第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2とは、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1及び複数の第2のYタッチ電極Y-TE-2が配置された層に配置されてもよい。
【0263】
複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1のそれぞれの一部は、複数の第2のYタッチ電極Y-TE-2のそれぞれの内側に位置することができる。複数の第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2のそれぞれの一部は、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1のそれぞれの内側に位置することができる。
【0264】
タッチディスプレイ装置100は、複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1が配置された層とは異なる層に位置し、複数の第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1と交差し、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1のそれぞれと電気的に接続された少なくとも1つの第1のYタッチ電極内部接続パターンY-ICL-1をさらに含むことができる。
【0265】
本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100は、第1のサブ領域SAA1に位置する複数の第1のXタッチ電極X-TE-1と、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1、及び第1のサブ領域SAA1に隣接する第2のサブ領域SAA2に位置する複数の第2のXタッチ電極X-TE-2及び複数の第2のYタッチ電極Y-TE-2を含み、複数の第1のXタッチ電極X-TE-1の少なくとも1つは、複数の第2のXタッチ電極X-TE-2の少なくとも1つと電気的に接続され、複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1は、複数の第2のYタッチ電極Y-TE-2と絶縁され得る。
【0266】
複数の第1のXタッチ電極X-TE-1の少なくとも1つと、複数の第2のXタッチ電極X-TE-2の少なくとも1つは、第1のサブ領域SAA1及び第2のサブ領域SAA2に位置する第1のXタッチルーティング配線X-TL-1によって電気的に接続することができる。
【0267】
複数の第1のYタッチ電極Y-TE-1のそれぞれは、第1のサブ領域SAA1及び第2のサブ領域SAA2に位置する第1のYタッチルーティング配線Y-TL-1と電気的に接続することができる。複数の第2のYタッチ電極Y-TE-2の各々は、第1のサブ領域SAA1及び第2のサブ領域SAA2に位置する第2のYタッチルーティング配線Y-TL-2と電気的に接続することができる。
【0268】
本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100は、複数のサブピクセルSPが配置されたアクティブ領域AAと、アクティブ領域AAの外側に位置する非アクティブ領域NAとを含む基板SUB、基板SUB上の複数の発光素子ED、複数の発光素子ED上の封止層ENCAP、封止層ENCAP上の複数のタッチ電極TE、及び複数のタッチ電極TEの少なくとも1つと電気的に接続され、一部が、アクティブ領域AAに位置する複数のタッチルーティング配線TLを含み、複数のタッチルーティング配線TLは、複数のタッチ電極TEのうち2つ以上と電気的に接続された複数の第1のタッチルーティング配線と、複数のタッチ電極TEの1つと電気的に接続された複数の第2のタッチルーティング配線とを含み、複数の第1のタッチルーティング配線の1つは、複数の第1のタッチルーティング配線の少なくとも他の1つと、非アクティブ領域NAで電気的に接続され、複数の第2のタッチルーティング配線は、互いに電気的に分離することができる。
【0269】
複数の第1のタッチルーティング配線と、複数の第2のタッチルーティング配線とは、アクティブ領域AA内に複数のタッチ電極TEが配置された層に配置することができる。
【0270】
複数の第1のタッチルーティング配線の少なくとも1つは、複数の第2のタッチルーティング配線の少なくとも1つと、非アクティブ領域NAで交差することができる。
【0271】
一態様では、本開示はまた、一例として、
図4~
図9の1つ以上に示される構造を形成する方法を提供することができる。一例では、複数のタッチ電極をウェハ又はボディー上に形成することができる。ボディーは、既に基板のアクティブ領域に形成された複数の発光素子を有することができる。そして、複数の発光素子上に形成された封止層を有することができる。複数のタッチ電極は、封止層上に形成することができる。複数のタッチ電極は、アクティブ領域の第1のサブ領域にある複数の第1のタッチ電極と、アクティブ領域の第2のサブ領域にある複数の第2のタッチ電極とを含むことができる。複数の第1のタッチ電極は、X方向に沿って配置された第1のXタッチ電極と、Y方向に沿って配置された第1のYタッチ電極とを含むことができる。複数の第2のタッチ電極は、X方向に沿って配置された第2のXタッチ電極と、Y方向に沿って配置された第2のYタッチ電極とを含むことができる。
【0272】
Xタッチルーティング配線は、第1のXタッチ電極から第2のXタッチ電極に延びて形成することができる。各Xタッチルーティング配線は、少なくとも1つの第1のXタッチ電極と、少なくとも1つの第2のXタッチ電極と接続することができる。
【0273】
Yタッチルーティング配線は、第1のYタッチ電極から第2のYタッチ電極に延びて形成することができる。各Yタッチルーティング配線は、第1のYタッチ電極又は第2のYタッチ電極の1つに接続することができ、両方とも接続しない。すなわち、Yタッチルーティング配線である第1のYタッチ電極と接続されている場合、Yタッチルーティング配線は、他の第2のYタッチ電極と電気的に分離することができる。Yタッチルーティング配線が、第2のYタッチ電極に接続されている場合、Yタッチルーティング配線は、他の第1のYタッチ電極と電気的に分離することができる。
【0274】
以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲で、様々な修正及び変形が可能であるだろう。また、本開示に示されている実施形態は、本開示の技術思想を限定するものではなく、説明するためのものであるため、これらの実施形態によって本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。本開示の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本開示の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0275】
100 タッチディスプレイ装置
110 ディスプレイパネル