(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022560
(43)【公開日】2024-02-16
(54)【発明の名称】フィルタ組立体及びこれを含む異物排出装置
(51)【国際特許分類】
B01D 24/00 20060101AFI20240208BHJP
B01D 29/66 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
B01D29/00 Z
B01D29/38 510Z
B01D29/38 520A
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023126789
(22)【出願日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】10-2022-0097429
(32)【優先日】2022-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523295420
【氏名又は名称】キム,ジョン-ヒョ
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョン-ヒョ
【テーマコード(参考)】
4D116
【Fターム(参考)】
4D116AA01
4D116BB01
4D116BC21
4D116BC47
4D116BC71
4D116DD01
4D116EE02
4D116EE11
4D116FF08B
4D116KK01
4D116KK06
4D116QC22B
4D116QC23B
4D116QC29D
4D116RR05
4D116RR16
4D116TT05
4D116TT07
4D116VV01
4D116VV09
(57)【要約】
【課題】油体に含まれた異物を効果的にフィルタリングすることができる、フィルタ組立体及びこれを含む異物排出装置を提供する。
【解決手段】
本発明のフィルタ組立体は、流体が、第1の方向、又は第1の方向と反対の第2の方向に沿って移動するように流路を形成するハウジングと、ハウジング内に挿入され、貫通孔が形成されるプレートと、プレートから第2の方向に突設する複数の突起と、を含み、貫通孔は、プレートの中心に形成される主孔と、主孔を取り囲むように配置される複数の噴射孔と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体が、第1の方向、又は前記第1の方向と反対の第2の方向に沿って移動するように流路を形成するハウジングと、
前記ハウジング内に挿入され、貫通孔が形成されるプレートと、
前記プレートから前記第2の方向に突設する複数の突起と、を含み、
前記貫通孔は、
前記プレートの中心に形成される主孔と、
前記主孔を取り囲むように配置される複数の噴射孔と、を備えることを特徴とするフィルタ組立体。
【請求項2】
前記複数の噴射孔は、前記第2の方向に沿って逐次小さくなる断面積を有することを特徴とする請求項1に記載のフィルタ組立体。
【請求項3】
前記複数の突起の少なくとも一部は、前記主孔に向かって傾斜して形成されることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ組立体。
【請求項4】
前記複数の突起の少なくとも一部は、一端が折曲げ形成されることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ組立体。
【請求項5】
前記複数の突起の少なくとも一部は、各側面から前記第2の方向に向かって突設した補助突起を含むことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ組立体。
【請求項6】
前記複数の突起の少なくとも一部は、一端から放射状に広がる形状を有することを特徴とする請求項1に記載のフィルタ組立体。
【請求項7】
汚水が、第1の方向、又は前記第1の方向と反対の第2の方向に沿って移動するように流路を形成するハウジングと、前記ハウジング内に挿入され、貫通孔が形成されるプレートと、前記プレートから前記第2の方向に突設する複数の突起とを備えるフィルタ組立体と、
汚水を、前記第2の方向に選択的に移動させるポンプと、
前記汚水が、前記第1の方向又は前記第2の方向に移動されることによって、汚水が貯留されるタンクと、
前記ポンプに連通して、汚水の移動経路を提供し、前記フィルタ組立体が挿入されるパイプと、を含み、
前記貫通孔は、
前記プレートの中心に形成される主孔と、
前記主孔を取り囲むように配置される複数の噴射孔と、を備え、
前記パイプは、
前記タンクの外部から前記タンクの内部に汚水が引き込まれるように案内する引込パイプと、
一端が前記ポンプに連通し、他端に前記タンクの外部に汚水が排出される第1のパイプと、を備え、
前記引込パイプは、前記フィルタ組立体と前記第1のパイプの他端の間に位置する前記第1のパイプの一部分から分岐されることを特徴とする異物排出装置。
【請求項8】
更に、一端が前記パイプの側面に連通し、他端が開状態で、前記タンク内に位置する補助パイプと、
前記補助パイプの一端の下側に回転可能に連結されるカバーと、を含み、
前記補助パイプは、汚水の引込方向を基準に、前記プレートよりも下流側に配置され、
前記カバーは、前記ポンプが稼動すると、前記補助パイプの一端を閉じ、前記ポンプが稼動しないと、前記補助パイプの一端を開くことを特徴とする請求項7に記載の異物排出装置。
【請求項9】
更に、前記引込パイプと前記第1のパイプが遭う地点に配置される逆止装置を含み、
前記逆止装置は、両端が開いた本体と、前記本体の一端に回転可能に連結されるディスクとを含み、
前記本体の一端は、汚水の引込方向に沿って、上向き傾斜して形成されることを特徴とする請求項7に記載の異物排出装置。
【請求項10】
前記第1のパイプの一端は、前記ポンプに連通する第1の排水部と、前記タンクの内部に連通する第2の排水部とを含み、
更に、前記第2の排水部を選択的に開閉するバルブ装置を含むことを特徴とする請求項7に記載の異物排出装置。
【請求項11】
前記引込パイプは、上端が開いて、前記タンクの内部に連通する補助孔を含み、
前記フィルタ組立体は、前記第1のパイプに挿入される主フィルタと、前記補助孔に挿入される補助フィルタとを含むことを特徴とする請求項7に記載の異物排出装置。
【請求項12】
前記第1のパイプは、他端から分岐され、前記補助孔に向かって開き、前記補助孔の上側に配置される洗浄部を有することを特徴とする請求項11に記載の異物排出装置。
【請求項13】
更に、前記洗浄部を選択的に開閉するバルブ装置を含むことを特徴とする請求項12に記載の異物排出装置。
【請求項14】
更に、前記補助孔に向かって下側に洗浄水を噴射する補助ポンプを含むことを特徴とする請求項11に記載の異物排出装置。
【請求項15】
前記ポンプは、前記タンクの外部に配置され、
前記引込パイプは、一領域が分岐されて、それぞれ、前記第1のパイプ及び前記タンクの内部に連通する第1の連結部及び第2の連結部を含み、
前記フィルタ組立体は、前記第1のパイプに挿入される主フィルタと、前記第2の連結部に挿入される補助フィルタを含み、
前記第1のパイプは、他端から分岐して、前記第2の連結部に連通する洗浄部を含むことを特徴とする請求項7に記載の異物排出装置。
【請求項16】
前記ポンプは、更に、第1のポンプ及び第2のポンプを含み、一端が前記第2のポンプに連通し、他端から前記タンクの外部に汚水が排出される第2のパイプを含み、
前記引込パイプは、他端が分岐され。それぞれ、前記第1のパイプ及び前記第2のパイプに連通し、
前記フィルタ組立体は、前記第1のパイプ及び前記第2のパイプにそれぞれ配置されることを特徴とする請求項7に記載の異物排出装置。
【請求項17】
前記第1のパイプの一端は、前記第1のポンプに連通する第1の排水部と、前記タンクの内部に連通する第2の排水部とを含み、
前記第2のパイプの一端は、前記第2のポンプに連通する第3の排水部と、前記タンクの内部に連通する第4の排水部とを含み、
更に、前記第2の排水部を選択的に開閉する第1のバルブ装置と、前記第4の排水部を選択的に開閉する第2のバルブ装置とを含むことを特徴とする請求項16に記載の異物排出装置。
【請求項18】
前記引込パイプは、一端が前記第1のパイプの第1の地点に連通し、
更に、一端が前記第1のパイプの前記第1の地点より上流の第2の地点に連通する吐出パイプと、
前記引込パイプの一端及び前記第1の地点の下流側の1つを選択的に開閉する第1のバルブ装置と、
前記吐出パイプの一端及び前記第2の地点の上流側の1つを選択的に開閉する第2のバルブ装置と、を含み、
前記フィルタ組立体は、前記第1のパイプの前記第1の地点と前記第2の地点の間に挿入されることを特徴とする請求項7に記載の異物排出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタ組立体及びこれを含む異物排出装置に関し、より詳しくは、流体の移動方向と反対に突設した突起が流体に含まれた異物を効果的にフィルタリングすることができるフィルタ組立体及びこれを含む異物排出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パイプに沿って流体が循環し、熱交換、又は異物排出装置に渡される場合、流体に含まれた異物がポンプ又はパイプを塞ぎ、異物排出装置内の流体の移動が円滑に行われない問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、流体の移動方向と反対に突設した突起が、油体に含まれた異物を効果的にフィルタリングすることができる、フィルタ組立体及びこれを含む異物排出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によるフィルタ組立体は、流体が第1の方向、又は前記第1の方向と反対の第2の方向に沿って移動するように流路を形成するハウジングと、前記ハウジング内に挿入され、貫通孔が形成されるプレートと、前記プレートから前記第2の方向に突設する複数の突起とを含み、前記貫通孔は、前記プレートの中心に形成される主孔と、前記主孔を取り囲むように配置される複数の噴射孔と、を備えることを特徴とする。
【0005】
本発明の一実施例に係る異物排出装置は、流体が第1の方向、又は前記第1の方向と反対の第2の方向を沿って移動するように流路を形成するハウジングと、前記ハウジング内に挿入され、貫通孔が形成されるプレートと、前記プレートから前記第2の方向に突設する複数の突起とを含むフィルタ組立体、及び流体を前記第2の方向に選択的に移動させるポンプと、前記汚水が、前記第1の方向又は前記第2の方向に移動されることによって、汚水が貯留されるタンクと、前記ポンプに連通して、汚水の移動経路を提供し、前記フィルタ組立体が挿入されるパイプと、を含み、前記貫通孔は、前記プレートの中心に形成される主孔と、前記主孔を取り囲むように配置される複数の噴射孔と、を備え、前記パイプは、前記タンクの外部から前記タンクの内部に汚水が引き込まれるように案内する引込パイプと、一端が前記ポンプに連通し、他端に前記タンクの外部に汚水が排出される第1のパイプと、を備え、前記引込パイプは、前記フィルタ組立体と前記第1のパイプの他端の間に位置する前記第1のパイプの一部分から分岐されることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の断面図である。
【
図2】プレートと複数の突起を有するフィルタ組立体を示す図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の様々な構造を概略的に示す図である。
【
図4】本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の様々な構造を概略的に示す図である。
【
図5】本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の様々な構造を概略的に示す図である。
【
図6】本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の様々な構造を概略的に示す図である。
【
図7】本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の様々な構造を概略的に示す図である。
【
図8】本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の様々な構造を概略的に示す図である。
【
図9】本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の様々な構造を概略的に示す図である。
【
図10】補助フィルタ又は補助引込口を含む異物排出装置の様々な構造を示す図である。
【
図11】補助フィルタ又は補助引込口を含む異物排出装置の様々な構造を示す図である。
【
図12】補助フィルタ又は補助引込口を含む異物排出装置の様々な構造を示す図である。
【
図13】カバーにより開閉される補助パイプの構造を示す図である。
【
図14】補助フィルタが洗浄される様々な実施例を示す図である。
【
図15】補助フィルタが洗浄される様々な実施例を示す図である。
【
図16】補助フィルタが洗浄される様々な実施例を示す図である。
【
図17】2つのポンプが設けられた異物排出装置の様々な構造を示す図である。
【
図18】2つのポンプが設けられた異物排出装置の様々な構造を示す図である。
【
図19】2つのポンプが設けられた異物排出装置の様々な構造を示す図である。
【
図20】本発明の一実施例に係る逆止装置の動作を示す図である。
【
図21】本発明の一実施例に係る逆止装置の動作を示す図である。
【
図22】本発明の一実施例に係る逆止装置の動作を示す図である。
【
図23】流体が循環する異物排出装置を概略的に示す図である。
【
図24】本発明の一実施例に係るフィルタ組立体にガイドベインが結合された例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下で説明される実施例は、本発明の理解を助けるために例示的に示しており、本発明は、ここで説明される実施例と異なり、多様に変形して実施できることが理解されるだろう。但し、以下で本発明を説明することに当たり、関連した公知機能又は構成要素に関する具体的な説明が、本発明の要旨を濁していると判断される場合は、その詳細な説明及び具体的な図示を省略する。また、添付の図面は、発明の理解を助けるために、実際縮尺に示されたものではなく、一部構成要素の寸法を誇張して示すことができる。
【0008】
本明細書及び請求範囲で使用される用語は、本発明の機能を考えて、一般の用語を選択した。しかし、このような用語は、当分野における技術者の意図や、法律的又は技術的解析、及び新たな技術の出現などにより変わることができる。また、一部用語は、出願人が任意に選定した用語もある。このような用語に対しては、本明細書で定義した意味として解析され、具体的な用語の定義がないと、本明細書の全般的な内容及び当該技術分野における通常の技術常識を基に、解析してもよい。
【0009】
本明細書において、「有する」、「有することができる」、「含む」、又は「含むことができる」などの表現は、該当特徴(例:数値、機能、動作、又は部品などの構成要素)の存在を示し、更なる特徴の存在を排除しない。
【0010】
そして、本明細書では、本発明の各実施例の説明に必要な構成要素を説明したことであり、これに限定されるものではない。そこで、一部構成要素は、変更又は省略可能であり、他の構成要素が追加されることもできる。また、互いに異なる独立した装置に分散して配置されることもできる。
【0011】
さらには、以下、添付の図面、及び添付の図面に記載された内容を参照して、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明は、実施例により制限又は限定されるものではない。
【0012】
以下では、添付の図面を参照して、本発明を詳しく説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の断面図である。
図2は、プレートと複数の突起を含むフィルタ組立体を示す図である。
【0014】
図1及び
図2に示すように、本発明の一実施例に係るフィルタ組立体1は、プレート10と、複数の突起20と、ハウジング30とを含む。
【0015】
ハウジング30は、流体が第1の方向(I)、又は、第1の方向と反対の第2の方向に沿って移動するように流路を形成する。プレート10は、ハウジング30内に挿入され、貫通孔11、12が形成される。複数の突起20は、プレート10から第2の方向(O)に突設される。
【0016】
流体が第1の方向(I)に流れると、流体に含まれた異物(A)が突起20に引っかかることで、フィルタ組立体1に捕集される。
【0017】
流体が第2の方向(O)に流れると、突起20に引っかかった異物(A)は、流体と共に、突起20から離脱して除去される。
【0018】
貫通孔11、12は、プレート10の中心に形成される主孔11と、主孔11を取り囲むように配置される複数の噴射孔12とを含む。複数の噴射孔12は、複数の突起20の間に配置される。
【0019】
殆どの流体は、第1の方向(I)に流れ、主孔11を通過する。流体が第2の方向(O)に流れると、流体は、噴射孔12を通過して、突起20に引っかかった異物(A)を除去することができる。
【0020】
複数の噴射孔12は、第2の方向(O)に沿って、逐次小さくなる断面積を有する。噴射孔12の第1の方向(I)側の一端12aは、第1の直径(d1)を有し、第2の方向(O)側の他端12bは、第2の直径(d2)を有し、第1の直径(d1)は、第2の直径(d2)よりも大きい。
【0021】
これにより、第2の方向(O)に流れる流体は、噴射孔12を通過することで、圧力及び速度が増加するので、突起20に引っかかった異物(A)を更に容易に除去することができる。
【0022】
図3~
図9は、本発明の一実施例に係るフィルタ組立体の様々な構造を概略的に示す図である。
【0023】
図3に示すように、複数の突起20の少なくとも一部20aは、主孔11に向けて傾斜して形成される。これにより、異物(A)が大径を有する主孔11を通過する場合を防止することができる。
【0024】
図4に示すように、複数の突起20の少なくとも一部は、一端21が折曲げ形成される。折曲げ形成された突起20の一端21は、突起20のうち、プレート10から最も離れた箇所である。これにより、突起20が覆う領域が増加することによって、突起20は、異物(A)をより容易にフィルタリングすることができる。
【0025】
図5及び
図6に示すように、複数の突起20の少なくとも一部は、各側面から第2の方向(O)に向けて突設した補助突起22を含む。補助突起22は、突起20の側面から離れるほど、上向き傾斜して形成される。これにより、突起20が覆う領域が増加することによって、突起20は、異物(A)をより容易にフィルタリングすることができる。
【0026】
図7に示すように、複数の突起20の少なくとも一部は、一端21に形成された放射突起23を含む。放射突起23は、複数設けられ、突起20の一端21から放射状に広がる形状を有する。このため、突起20が覆う領域が増加することによって、突起20は、異物(A)をより容易にフィルタリングすることができる。
【0027】
図8(a)に示すように、複数の突起20は、プレート10に垂直に形成される。
図8(b)に示すように、複数の突起20はいずれも、主孔11に向けて傾斜して形成される。
図8(c)に示すように、複数の突起20はいずれも、主孔11に向けて傾斜し、一部突起は、他の突起よりも急峻に傾ける。これにより、異物(A)が大径を有する主孔11を通過する場合を防止することができる。また、突起20が覆う領域が増加することによって、突起20は、異物(A)をより容易にフィルタリングすることができる。
【0028】
図9(a)に示すように、4つの主孔11がプレート10の上下左右に設けられ、5つの噴射孔12が主孔11の間に設けられ、複数の突起20が各主孔11に向けて傾斜して形成される。
【0029】
図9(b)に示すように、主孔11がプレート10の中央に1つ設けられ、これを取り囲む6つの主孔11が、円周方向に沿って配置される。噴射孔12は、6つの主孔11の間に配置される第1の噴射孔12aと、中央に腹分された主孔11を取り囲む第2の噴射孔12bとを含む。突起20は、各主孔11に沿って傾斜して形成される。
【0030】
図9(c)に示すように、大きな主孔11aが、プレート10の中央に1つ設けられ、これを取り囲む6つの小さい主孔11bが、円周方向に沿って配置される。噴射孔12は、6つの主孔11bの間に配置される。突起20は、6つの主孔11bのそれぞれを取り囲むように配置される。
【0031】
但し、前述したフィルタ組立体1の構造は、例示に過ぎず、主孔11、噴射孔12、及び突起20の形状や数がこれに限定されるものではない。
【0032】
図10~
図12は、補助フィルタ又は補助引込口を含む異物排出装置の様々な構造を示す図である。
【0033】
図10~
図12に示すように、本発明の一実施例による異物排出装置1000は、前述したフィルタ組立1と、ポンプ200とを含む。ポンプ200は、流体を、第2の方向(O)に選択的に移動することができる。すなわち、ポンプ200が稼動すると、流体が第2の方向(O)に流れ、フィルタ組立体1に捕集された異物を除去することができる。
【0034】
例えば、異物排出装置1000は、汚排水装置である。汚排水装置は、建物などの地下に位置し、建物で発生する汚水をタンク100内に貯留してから、ポンプ200を用いて、外部に排水する装置である。
【0035】
本発明の一実施例に係る異物排出装置1000は、タンク100と、パイプ301、310とを含む。タンク100は、汚水を引込み又は吐出する。パイプ301、310は、ポンプ200に連通して、汚水の移動経路を提供し、フィルタ組立体1が挿入される。ポンプ200は、下部孔200aを含むので、パイプ301、310に沿って移動する汚水は、ポンプ200を経て、下部孔200aを介して、タンク100内に引き込まれる。
【0036】
また、汚水がパイプ301、310に沿って流れる間、汚水に含まれた異物は、フィルタ組立体1によりろ過される。
【0037】
例えば、本発明の一実施例に係る異物排出装置1000は、引込パイプ301と、第1のパイプ310とを含む。
【0038】
汚水は、引込パイプ301を介して、タンク100の外部から、タンク100の内部に引き込まれる。
【0039】
第1のパイプ310は、引込パイプ301に連通する。第1のパイプ310の一端311a、311bは分岐してそれぞれ、ポンプ200及びタンク100の内部に連通する。汚水は、第1のパイプ310の他端312からタンク100の外部に排出される。
【0040】
すなわち、タンク100内に引き込まれる汚水は、一部は、ポンプ200を経て、タンク100の内部に移動し、一部は、ポンプ200を経ることなく、タンク100の内部に移動する。これにより、汚水は、2つの経路を介して、タンク100の内部に迅速に引き込まれる。
【0041】
第1のパイプ310の一端311は、ポンプ200に連通する第1の排水部311aと、タンク100の内部に連通する第2の排水部311bとを含む。
【0042】
すなわち、汚水は、第1の排水部311aが形成するI1の流路に沿って引き込まれ、第2の排水部311bが形成するI2の経路に沿って引き込まれる。
【0043】
異物排出装置1000は、第2の排水部311bを選択的に開閉するバルブ装置400をさらに含む。バルブ装置400は、ポンプ200が駆動される場合にのみ、第2の排水部311bを閉じることができる。
【0044】
すなわち、通常、ポンプ200が駆動しないとき、バルブ装置400は、第2の排水部311bを開くので、汚水は、タンク100の内部に円滑に引き込まれる。
【0045】
一方、ポンプ200が駆動される場合、タンク100に貯留された汚水は、ポンプ200及び第1のパイプ310を経て、タンク100から吐出される。ここで、バルブ装置400が第2の排水部311bを閉じるので、汚水は、第1の排水部311bに沿って移動した後、第2の排水部311bに漏出せず、第1のパイプ310の他端312に向けて、容易に吐出される。
【0046】
引込パイプ301は、上端が開放し、タンク100の内部に連通する補助孔301aを含む。
【0047】
すなわち、引込パイプ301に流れる汚水は、重力により、第1のパイプ310の一端311a、311bを介して、タンク100の内部に引き込まれる。この場合、引込パイプ301に流れる汚水の一部が、補助孔301aを通過して、タンク100の内部に引き込まれる。これにより、多量の汚水が引込パイプ301に引き込まれる場合、補助孔301aを介して、汚水がタンク100内に引き込まれるので、汚水積滞の現象を防止することができる。
【0048】
また、ポンプ200が駆動すると、逆止装置500が閉じられ、タンク100内の汚水が第1のパイプ310を介して、タンク100の外に吐出される。このように逆止装置500が閉じられた状態で、引込パイプ301に流入する汚水は、補助孔301aを通過して、タンク100内に円滑に引き込まれる。
【0049】
フィルタ組立体1a、1bは、第1のパイプ310に挿入される主フィルタ1aと、補助孔301aに挿入される補助フィルタ1bを含む。
【0050】
これにより、補助孔301aから引き込まれる汚水は、補助フィルタ1bにより異物がろ過されるので、異物がタンク100内に流出する場合を防止することができる。
【0051】
図12に示すように、ポンプ200は、タンク100の外部に配置される。ここで、第1の排水部311aは、ポンプ200を経るために、一区間がタンクの外部に配置されることができる。ポンプ200がタンク100の外部に配置されるので、水中ポンプを使用せず、通常のポンプを使用することができるので、コストが節減される。
【0052】
図13は、カバーにより開閉される補助パイプの構造を示す図である。
【0053】
図13に示すように、本発明の一実施例に係るフィルタ組立体1は、補助パイプ40と、カバー41とを含む。
【0054】
補助パイプ40は、一端40aがハウジング30の側面に連通し、他端40bが開状態で、タンク100内に位置する。
【0055】
カバー41の一端41aは、補助パイプの一端40aの下側に回転自在に連結されて、補助パイプの一端40aを選択的に開閉することができる。
【0056】
具体的に、カバー41は、引込み及び吐出流路上に配置され、引込方向(I)又は吐出方向(O)に流れる汚水に押されて回転する。
【0057】
すなわち、ポンプ200が稼動すると、カバー41は、吐出方向(O)に流れる汚水により、第1の方向(R1)に回転して、補助パイプ40の一端40aを閉じる。また、ポンプ200が稼動すると、カバー41は、引込方向(I)に流れる汚水によって、第2の方向(R2)に回転して、補助パイプ40の一端40aを開く。
【0058】
これにより、パイプ301、310を介して引き込む汚水の一部は、ポンプ200に流れず、補助パイプ40を介して、タンク100内に直接流出する。
【0059】
また、前述したように、ポンプ200が稼動すると、カバー41は、補助パイプ40の一端40aを閉じるので、汚水は、補助パイプ40を介して流出せず、安定してタンク100の外部に吐出される。
【0060】
また、補助パイプ40は、汚水の引込方向(I)を基準に、プレート10よりも下流側に配置される。これにより、汚水内の異物が、複数の突起20により先にフィルタリングされるので、異物を含まない汚水だけが、補助パイプ40を介して、タンク100内に流入される。
【0061】
補助パイプ40が引込み汚水の迂回経路を提供することによって、汚水が排水ポンプ200を経なくても、補助パイプ40を介して分散して、タンク100内に引き込まれる。
【0062】
汚水の引込み流量が多い場合、補助パイプ40を介して、引込み汚水の一部が、タンク100内に直接流入することができるので、汚水によるパイプの積滞現象を防止することができる。
【0063】
図14~
図16は、補助フィルタが洗浄される様々な実施例を示す図である。
【0064】
図14に示すように、第1のパイプ310は、他端312から分岐して、補助孔301aに向けて開き、補助孔301aの上側に配置される洗浄部312-1を含む。
【0065】
これにより、ポンプ200が稼動すると、吐出汚水の一部が、洗浄部312-1を通じて再度タンク100内に引き込まれるが、ここで、洗浄部312-1の下側に配置された補助フィルタ1bが、洗浄部312-1を経る汚水によって洗浄される。
【0066】
異物排出装置1000は、洗浄部312-1を選択的に開閉するバルブ装置400bをさらに含む。すなわち、補助フィルタ1bの洗浄が必要な場合にのみ、バルブ装置400bは、洗浄部312-1を開く。バルブ装置400bは、補助フィルタ1bの洗浄が不要なときは、洗浄部312-1を閉じることで、汚水が洗浄部312-1に漏出せず、タンク100の外部に円滑に吐出されるようにする。
【0067】
図15に示すように、異物排出装置1000は、補助孔301aに向けて下側に洗浄水を噴射する補助ポンプ600をさらに含む。補助ポンプ600は、タンク100内に配置された水中ポンプで、タンク100に貯留された汚水を、補助孔301aに向けて噴射させる。これにより、補助フィルタ1bが周期的に洗浄されるので、汚水が補助孔301aを介して、タンク100内に円滑に移動するので、汚水の積滞を防止することができる。
【0068】
また、ポンプ200が駆動すると、逆止装置500が閉じられ、タンク100内の汚水が、第1のパイプ310を介して、タンク100の外部に吐出される。このように、逆止装置500が閉状態で、引込パイプ301に流入する汚水は、補助孔301aを通過して、タンク100内に円滑に引き込まれる。
【0069】
図16に示すように、ポンプ200は、タンク100の外部に配置される。引込パイプ301は、タンク100の外部から汚水が引き込まれる。第1のパイプ310は、タンク100の外部に配置され、一端311aがポンプ200を経て、タンク100の内部に連通し、他端312に汚水が排出される。
【0070】
引込パイプ301は、一領域が分岐して、それぞれ、第1のパイプ310及びタンク100の内部に連通する第1の連結部301aと、第2の連結部301bとを含む。
【0071】
フィルタ組立体は、第1のパイプ310に挿入される主フィルタ1aと、第2の連結部301bに挿入される補助フィルタ1bとを含む。
【0072】
第1のパイプ310は、他端312から分岐して、第2の連結部301bに連通する洗浄部312-1を含む。
【0073】
引込み汚水の一部は、第2の連結部301bを介して、タンク100内に引き込まれるので、汚水の積滞を防止することができる。また、第2の連結部301bに補助フィルタ1bが配置されるので、異物がタンク100の内部に入らない。また、吐出汚水の一部は、洗浄部312-1に沿って、補助フィルタ1bを洗浄するので、引込み汚水の流量を維持することができる。
【0074】
また、ポンプ200が駆動すると、逆止装置500が閉じられ、タンク100内の汚水が、第1のパイプ310を介して、タンク100の外部に吐出される。このように、逆止装置500が閉状態で、引込パイプ301に流入される汚水は、補助孔301aを通過して、タンク100内に円滑に引き込まれる。
【0075】
図17~
図19は、2つのポンプが設けられた異物排出装置の様々な構造を示す図である。
【0076】
図17~
図19に示すように、ポンプ200は、第1のポンプ200-1と、第2のポンプ200-2とを含む。異物腹出装置1000は、第1のパイプ310と、第2のパイプ320と、引込パイプ301とを含む。
【0077】
第1のパイプ310は、一端311が第1のポンプ200-1に連通し、他端312にタンク100の外部に汚水が排出される。
【0078】
第2のパイプ320は、一端321が第2のポンプ200-2に連通し、他端322にタンク100の外部に汚水が排出される。
【0079】
引込パイプ301は、タンク100の外部から一端に汚水が引き込まれ、他端が分岐して、それぞれ、第1のパイプ310及び第2のパイプ320に連通する。
【0080】
フィルタ組立体1-1、1-2は、第1のパイプ310及び第2のパイプ320にそれぞれ配置される。
【0081】
これにより、汚水は引込まれ、2つのフィルタ組立体1-1、1-2によりそれぞれ、フィルタリングされる。以後、2つのポンプ200-1、200-2が駆動すると、フィルタ組立体1-1、1-2に捕集された異物は、吐出汚水により、タンク100の外部に排出される。
【0082】
図18及び
図19に示すように、第1のパイプ310の一端311は、第1のポンプ200-1に連通する第1の排水部311aと、タンク100の内部に連通する第2の排水部311bとを含む。同様に、第2のパイプ320の一端321は、第2のポンプ200-2に連通する第3の排水部321aと、タンク100の内部に連通する第4の排水部321bとを含む。異物排出装置1000は、第2の排水部311bを選択的に開閉する第1のバルブ装置400aと、第4の排水部321bを選択的に開閉する第2のバルブ装置400bとを更に含む。
【0083】
これにより、引込み汚水の一部は、ポンプ200-1、200-2を経なくても、第2の排水部311b及び第4の排水部321bを介して、直ぐタンク100内に引き込まれるので、汚水の積滞を防止することができる。
【0084】
第1のポンプ200-1が駆動する場合、第1のバルブ装置400aは、第2の排水部311bを閉鎖し、第2のポンプ200-2が駆動する場合、第2のバルブ装置400bは、第4の排水部321bを閉鎖する。
【0085】
これにより、吐出汚水が第2の排水部311bや第4の排水部321bを介して、タンク100内に再度戻る場合を防止することができる。
【0086】
図18に示すように、第1及び第2のポンプ200-1、200-2は、タンク100の内部に配置されるが、これに限定されるものではなく、
図19に示すように、第1及び第2のポンプ200-1、200-2は、タンク100の外部に配置されることもできる。
【0087】
図20~
図22は、本発明の一実施例に係る逆止装置の動作を示す図である。
【0088】
具体的に、
図20は、本発明の一実施例に係る逆止装置500の斜視図であり、
図21及び
図22はそれぞれ、ポンプ200が稼動しない場合と、稼動する場合における逆止装置500の動作を示す断面図である。
【0089】
図20~
図22に示すように、逆止装置500は、両端511,512が開放した本体510と、本体510の一端511に回転可能に連結されるディスク520とを含む。
【0090】
逆止装置500は、パイプ301、310の特定領域で汚水が引込方向(I)にのみ流れるようにすることができる。逆止装置500は、引込パイプ301のうち、第1及び第2のパイプ310、320に遭う地点に水平に配置され、ポンプ200により吐出する汚水の逆流を防止することができる。
【0091】
逆止装置500は、略円柱形状を有するが、これに限定されるものではなく、パイプ301、310の形状及び用途によって、四角柱、三角柱など、様々な形状を有することができる。
【0092】
本体510は、引込方向(I)を基準に、下流側一端511が汚水の引込方向(I)に沿って、上向き傾斜して形成される。また、ディスク520は、本体510の一端511に対応する形状を有し、上側一端521が本体510に回転可能にヒンジ連結される。
【0093】
図21に示すように、ポンプ200が稼動しない場合、ディスク520は、自重により垂直方向に配置され、これにより、ディスク520と本体510の一端511の間に汚水が引込方向(I)に流れる。
【0094】
また、図示していないが、ディスク520は、引込み汚水に押されて一方向(
図20において、時計方向)に回転することによって、汚水が引込方向(I)に更に円滑に流れることができる。
【0095】
ポンプ200が稼動する場合、ディスク520は、吐出汚水の一部に押されて、一方向(
図22において、反時計方向)に回転することによって、本体510の一端511を閉じることができる。
【0096】
これにより、ポンプ200により吐出される汚水は、逆流することなく、第1及び第2のパイプ310、320を介して、安定してタンク100の外部に吐出される。
【0097】
吐出汚水内の異物(A)は、ポンプ200が稼動する間、ディスク520に付着し、排水ポンプ200の稼働が止まると、自重により、前述した傾斜を有する本体510の一端511と閉じたディスク520の下側に落下する。
【0098】
これにより、異物(A)は、ディスク520に付着した状態で、逆止装置500で積滞しないので、ディスク520は、本体510の一端511を容易に回転して開閉し、より効率的に吐出汚水の逆流を防止することができる。
【0099】
図23は、流体が循環する異物排出装置を概略的に示す図である。
【0100】
図23に示すように、異物排出装置1000は、パイプ300と、引込パイプ310と、吐出パイプ320と、第1のバルブ装置400aと、第2のバルブ装置400bとを含む。
【0101】
パイプ300は、流体が循環する経路を提供する。例えば、流体は、パイプ300に沿って循環し、ターゲット装置700及び熱交換装置800により温度が変わる。例えば、ターゲット装置700は、風呂場、プールのように一定の水温が維持される装置である。例えば、流体は、ターゲット装置700から熱を奪われた後、熱交換装置800から熱を得て循環することができる。流体は、循環ポンプ(P)により、パイプ300に沿って循環する。但し、ターゲット装置700と熱交換装置800は、前記した例示に限定されず、流体が熱交換することなく、パイプ300に沿って循環することもできる。
【0102】
引込パイプ310は、ポンプ200により、外部から洗浄水が引込まれ、一端がパイプ300の第1の地点300aに連通する。
【0103】
導出パイプ320は、一端がパイプの第1の地点300aよりも上流の第2の地点300bに連通する。
【0104】
第1のバルブ装置400aは、引込パイプ310の一端及び第1の地点300aの下流側のうち、1つを選択的に開閉することができる。
【0105】
第2のバルブ装置400bは、吐出パイプ320の一端及び第2の地点300bの上流側のうち、1つを選択的に開閉することができる。
【0106】
フィルタ組立体1は、パイプ300の第1の地点300aと第2の地点300bの間に挿入される。
【0107】
例えば、循環ポンプ(P)が作動して、流体循環中には、第1のバルブ装置400aは、引込パイプ310の一端を閉鎖し、第2のバルブ装置400bは、吐出パイプ320の一端を閉鎖する。
【0108】
これにより、循環流体は、外部に漏出せず、パイプ300に沿って、安定して循環することができる。その間、流体に含まれた異物は、フィルタ組立体1によりろ過される。
【0109】
フィルタ組立体1の洗浄が必要な場合、第1のバルブ装置400aは、第1の地点300aの下流側を閉鎖し、第2のバルブ装置400bは、第2の地点300bの上流側を閉鎖する。以後、ポンプ200が駆動して、洗浄水が、引込パイプ310、パイプ300の第1の地点300aと第2の地点300bの間、吐出パイプ320を通過しながら、フィルタ組立体1にろ過された異物を、パイプ300の外部に吐出させることができる。
【0110】
図24は、本発明の一実施例に係るフィルタ組立体にガイドベインが結合した例を示す断面図である。
【0111】
図24に示すように、フィルタ組立体1’は、ハウジング30’内の床部に配置されたプレート10’に、複数の突起20’が配置される。ハウジング30’の一側には、汚水が流入する汚水流入部30a’と、ハウジング30’の上側には、汚水が外部に吐出される汚水吐出部30b’が形成される。
【0112】
フィルタ組立体1’は、前述したフィルタ組立体1と構成が同様であり、ハウジング30’の下方に、ガイドベイン34’が配置される点が、前記フィルタ組立体1と相違している。
【0113】
ガイドベイン34’は、ハウジング30’の下部にフランジ結合方式で連結された補助ハウジング32’内に配置される。ガイドベイン34’は、前述したポンプ200に連結される第1のポート37’と、多数の孔33’を介して、補助ハウジング32’内に流入する汚水をプレート10’の全体面積に対して均一に分散させることができる。
【0114】
これにより、補助ハウジング32’からハウジング30’へ流入する汚水は、プレート10’の多数の孔10a’の一部に偏ることなく、均一に分散されるので、円滑な流れを維持することができる。
【0115】
図24において、図面符号39’は、汚水を前述したタンク100内で引込みさせるための第2のポートである。
【0116】
以上では、本発明の好適な実施例について、図示・説明したが、本発明は、前述した特定の実施例に限定されず、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、誰でも様々な変形実施が可能であり、そのような変更は、請求範囲の記載の範囲内にあることになる。
【符号の説明】
【0117】
1 フィルタ組立体
1a 主フィルタ
1b 補助フィルタ
1-1 フィルタ組立体
1-2 フィルタ組立体
10 プレート
10’ プレート
10a’ 孔
11 貫通孔、主孔
11a 大きな主孔
11b 小さな主孔
12 貫通孔、噴射孔
12a 第1の噴射孔
12b 第2の噴射孔
20 突起
20’ 突起
20a 傾斜した突起
21 突起の一端
22 補助突起
23 放射突起
30 ハウジング
30’ ハウジング
30a’ 汚水流入部
30b’ 汚水吐出部
32’ 補助ハウジング
37’ 第1のポート
39’ 第2のポート
40 補助パイプ
41 カバー
100 タンク
200 ポンプ
200a 下部孔
300 パイプ
300a 第1の地点
300b 第2の地点
301 パイプ、引込パイプ
301a 第1の連結部
301b 第2の連結部
310 第1のパイプ、引込パイプ
311a 第1のパイプの一端、第1の排水部
311b 第1のパイプの一端、第2の排水部
312 第1のパイプの他端
320 第2のパイプ、吐出パイプ
321 一端
322 他端
400 バルブ装置
400a 第1のバルブ装置
400b 第2のバルブ装置
500 逆止装置
510 本体
511 一端
512 他端
520 ディスク
521 上側一端
600 補助ポンプ
700 ターゲット装置
800 熱交換装置
1000 異物排出装置
O 第2の方向
I 第1の方向
A 異物
P 循環ポンプ