IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NECソリューションイノベータ株式会社の特許一覧

特開2024-22922寸法推定装置、寸法推定方法、プログラム及び記録媒体
<>
  • 特開-寸法推定装置、寸法推定方法、プログラム及び記録媒体 図1
  • 特開-寸法推定装置、寸法推定方法、プログラム及び記録媒体 図2
  • 特開-寸法推定装置、寸法推定方法、プログラム及び記録媒体 図3
  • 特開-寸法推定装置、寸法推定方法、プログラム及び記録媒体 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022922
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】寸法推定装置、寸法推定方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G01B 11/02 20060101AFI20240214BHJP
   G06T 7/11 20170101ALI20240214BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20240214BHJP
【FI】
G01B11/02 H
G06T7/11
G06T7/00 650B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022126374
(22)【出願日】2022-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】石田 州裕
(72)【発明者】
【氏名】山上 辰典
(72)【発明者】
【氏名】片山 紘希
(72)【発明者】
【氏名】山地 智
(72)【発明者】
【氏名】足立 浩基
(72)【発明者】
【氏名】外村 彰英
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌也
【テーマコード(参考)】
2F065
5L096
【Fターム(参考)】
2F065CC16
2F065FF04
2F065JJ03
2F065JJ26
2F065QQ26
2F065QQ31
2F065RR06
2F065RR08
2F065RR09
2F065SS13
2F065SS15
5L096AA06
5L096BA04
5L096CA04
5L096FA16
5L096FA54
5L096FA64
5L096FA69
5L096HA11
5L096KA04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡便に対象物の寸法を推定可能な寸法推定装置、方法、プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】通信回線網を介して、外部装置と接続可能であり、中央処理装置、メモリ、バス、記憶装置、入力装置、出力装置、通信デバイス等を含み、各部がそれぞれのインタフェース(I/F)により、バスを介して相互に接続されている寸法推定装置10は、画像を含む画像情報を取得する画像情報取得部、前記画像に含まれる対象物を検出する対象物検出部、前記画像に含まれる基準対象物を検出する基準対象物検出部、検出した基準対象物の実寸情報を取得する実寸情報取得部、前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得する比率算出部及び前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定する推定部を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報取得部、対象物検出部、基準対象物検出部、実寸情報取得部、比率算出部、及び推定部を含み、
前記画像情報取得部は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出部は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出部は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得部は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出部は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定部は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定する、寸法推定装置。
【請求項2】
前記画像情報取得部は、さらに、前記画像の撮像位置情報を取得し、
前記実寸情報取得部は、前記撮像位置情報に基づいて基準対象物を特定し、特定した基準対象物の実寸情報を取得する、請求項1記載の寸法推定装置。
【請求項3】
前記基準対象物が、道路であり、
前記基準対象物検出部は、前記画像中における道路を検出し、
前記実寸情報取得部は、前記撮像位置情報に基づいて検出した道路を特定し、前記実寸情報として、特定した道路の道路幅員情報を取得し、
前記推定部は、前記比率及び前記道路幅員情報に基づいて前記対象物の寸法を推定する、
請求項2記載の寸法推定装置。
【請求項4】
前記比率算出部は、
前記画像において、前記道路の一端を始点とし、他端を終点とし、前記対象物と前記道路との接点を含み、かつ、前記道路の進行方向に対して垂直な方向の線分の寸法を、前記画像における基準対象物の寸法とし、
前記画像における、前記対象物の寸法と前記道路幅員の寸法との比率を算出する、請求項3記載の寸法推定装置。
【請求項5】
画像情報取得工程、対象物検出工程、基準対象物検出工程、実寸情報取得工程、比率算出工程、及び推定工程を含み、
前記画像情報取得工程は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出工程は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出工程は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得工程は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出工程は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定工程は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、寸法推定方法。
【請求項6】
前記画像情報取得工程は、さらに、前記画像の撮像位置情報を取得し、
前記実寸情報取得工程は、前記撮像位置情報に基づいて基準対象物を特定し、特定した基準対象物の実寸情報を取得する、請求項5記載の寸法推定方法。
【請求項7】
前記基準対象物が、道路であり、
前記基準対象物検出工程は、前記画像中における道路を検出し、
前記実寸情報取得工程は、前記撮像位置情報に基づいて検出した道路を特定し、前記実寸情報として、特定した道路の道路幅員情報を取得し、
前記推定工程は、前記比率及び前記道路幅員情報に基づいて前記対象物の寸法を推定する、
請求項6記載の寸法推定方法。
【請求項8】
前記比率算出工程は、
前記画像において、前記道路の一端を始点とし、他端を終点とし、前記対象物と前記道路との接点を含み、かつ、前記道路の進行方向に対して垂直な方向の線分の寸法を、前記画像における基準対象物の寸法とし、
前記画像における、前記対象物の寸法と前記道路幅員の寸法との比率を算出する、請求項7記載の寸法推定方法。
【請求項9】
画像情報取得手順、対象物検出手順、基準対象物検出手順、実寸情報取得手順、比率算出手順、及び推定手順を含み、
前記画像情報取得手順は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出手順は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出手順は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得手順は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出手順は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定手順は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
画像情報取得手順、対象物検出手順、基準対象物検出手順、実寸情報取得手順、比率算出手順、及び推定手順を含み、
前記画像情報取得手順は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出手順は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出手順は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得手順は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出手順は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定手順は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寸法推定装置、寸法推定方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
対象物の寸法測定は、様々な分野で必要とされる技術である。対象物の寸法測定技術としては、レーザ光などを照射することにより、遠隔で対象物の寸法を測定する装置(特許文献1)や、非接触式距離センサを用いて寸法を測定する装置(特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-7950号公報
【特許文献2】特開2016-170091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1および2のような測定装置においては、寸法を測定するのにレーザの照射装置や距離センサ等の高価な部材が必要になるという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、簡便に対象物の寸法を推定可能な寸法推定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の寸法推定装置は、
画像情報取得部、対象物検出部、基準対象物検出部、実寸情報取得部、比率算出部、及び推定部を含み、
前記画像情報取得部は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出部は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出部は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得部は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出部は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定部は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定する。
【0007】
本発明の寸法推定方法は、
画像情報取得工程、対象物検出工程、基準対象物検出工程、実寸情報取得工程、比率算出工程、及び推定工程を含み、
前記画像情報取得工程は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出工程は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出工程は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得工程は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出工程は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定工程は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定する。
【0008】
本発明のプログラムは、
画像情報取得手順、対象物検出手順、基準対象物検出手順、実寸情報取得手順、比率算出手順、及び推定手順を含み、
前記画像情報取得手順は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出手順は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出手順は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得手順は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出手順は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定手順は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
画像情報取得手順、対象物検出手順、基準対象物検出手順、実寸情報取得手順、比率算出手順、及び推定手順を含み、
前記画像情報取得手順は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出手順は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出手順は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得手順は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出手順は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定手順は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡便に対象物の寸法を推定できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の寸法推定装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の寸法推定装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の寸法推定装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の寸法推定装置の利用の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
[実施形態1]
本実施形態の寸法推定装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の寸法推定装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、寸法推定装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、画像情報取得部11、対象物検出部12、基準対象物検出部13、比率算出部14、及び推定部15を含む。また、図示していないが、本装置10は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0014】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0015】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0016】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、画像情報取得部11、対象物検出部12、基準対象物検出部13、比率算出部14、及び推定部15をとして機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0017】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、スピーカ等の音声出力装置、カメラ等の外部撮像装置、および加速度センサ、地磁気センサ、方向センサ等の各種センサ等があげられる。本装置1は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、ユーザの端末等の他の装置と接続することもできる。
【0018】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0019】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。記憶装置104は、例えば、後述する実寸情報を記憶していてもよい。
【0020】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0021】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0022】
つぎに、本実施形態の寸法推定方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の寸法推定方法は、例えば、図1または図2に示す寸法推定装置10を用いて、次のように実施できる。なお、本実施形態の寸法推定方法は、図1または図2の寸法推定装置10の使用には限定されない。
【0023】
まず、画像情報取得部11により、画像情報を取得する(S1、画像情報取得工程)。前記画像情報は、画像を含む。前記画像は、例えば、静止画でもよいし、動画でもよく、動画から切り出した静止画でもよい。画像情報取得部11は、例えば、連続的に前記画像情報を取得してもよいし、断続的に前記画像情報を取得してもよく、後者の場合、所定時間経過毎に画像情報を取得してもよいし、任意のタイミングで画像情報を取得してもよい。画像情報取得部11は、例えば、バス103に接続された入力装置106である前記撮像装置によって前記画像を撮像することにより前記画像情報を取得してもよいし、通信デバイス107により、通信回線網を介して装置外から前記画像情報を取得してもよい。前記装置外から前記画像情報を取得する場合、画像情報取得部11は、例えば、外部の前記撮像装置から前記画像情報を取得してもよいし、前記画像を記録したデータベースまたはサーバ装置から前記画像情報を取得してもよい。また、前記画像を撮像する撮像装置は、例えば、寸法を推定する対象物に応じた高さに配置されることが好ましい。具体例として、前記対象物が人物の場合、前記撮像装置は、例えば、設置面を基準に、20cm、30cm、40cm、50cm、60cm、70cm又は80cmの高さに配置されることが好ましい。
【0024】
画像情報取得部11は、例えば、前記画像情報と併せてその他の情報を取得してもよい、前記その他の情報としては、例えば、前記画像の撮像情報等があげられる。前記撮像情報は、例えば、画像を撮像した状況の情報であり、撮像位置情報、前記画像を撮像した撮像装置の撮像装置識別情報、撮像日時情報からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む。前記撮像位置情報は、例えば、前記画像を撮像した場所の情報であり、前記撮像装置が設置された場所の情報であってもよいし、前記画像撮像時の撮像端末の場所(例えば、GPS(Global Positioning System)情報)であってもよい。前記撮像装置識別情報は、例えば、撮像装置を識別可能な情報であり、識別番号、撮像装置の名称等の情報があげられる。前記撮像装置は、例えば、監視カメラ、車載カメラ、ビデオカメラ、スマートフォンやタブレット端末に搭載されたカメラ等があげられる。前記撮像日時情報は、例えば、前記画像を撮像した日時の情報である。前記撮像位置情報、及び前記撮像日時情報の少なくとも一つは、例えば、前記画像にメタデータとして付与されている情報であってもよいし、前記画像とは別途取得した情報であってもよい。
【0025】
つぎに、対象物検出部12は、前記画像に含まれる対象物を検出する(S2、対象物検出工程)。前記対象物は、例えば、寸法を測定したい任意のモノがあげられ、ヒトなどの生物でもよいし、非生物の物体でもよい。前記対象物がヒトである場合、例えば、ヒトの全身でもよいし、一部(例えば、顔)でもよい。以下の説明においては、前記対象物の具体例として、ヒトを例に挙げて説明するが、本発明はこれには何ら制限されない。対象物検出部12による対象物の検出は、検出する対象物の種類に応じて適切な画像解析手法により実行できる。前記画像解析手法は、例えば、機械学習を利用した方法でもよいし、機械学習を利用しない方法でもよい。対象物検出部12は、例えば、Open CVを利用して前記対象物を検出でる。具体例として、例えば、Open CV等のあらかじめ決められた多数のパターンを、様々な学習画像に対してあてはめておき、画像の輝度変化等を特徴として抽出するカスケード分類器;SSD(Single Shot Multibox Detector)、YOLO(You Only Look Once)等の深層学習を用いた物体検出器;等を用いて前記対象物を検出できる。対象物検出部12は、例えば、前記画像において、検出した対象物をバウンディングボックス等で境界を指定してもよい。
【0026】
つぎに、基準対象物検出部13は、前前記画像に含まれる基準対象物を検出する(S3、基準対象物検出工程)。前記基準対象物は、例えば、前記画像に含まれる寸法が既知のものであれば特に制限されない。前記基準対象物としては、例えば、道路等があげられる。前記基準対象物の種類は、例えば、記憶装置104に記憶されていてもよい。この場合、例えば、前記基準対象物の種類と、撮像位置の情報とが紐づけられていてもよい。基準対象物検出部13による基準対象物の検出は、検出する基準対象物の種類に応じて適切な画像解析手法により実行できる。前記画像解析手法は、例えば、機械学習を利用した方法でもよいし、機械学習を利用しない方法でもよい。基準対象物検出部13は、例えば、Open CVを用いて前記基準対象物を検出できる。具体例として、前記基準対象物が道路である場合、基準対象物検出部13は、例えば、Open CVのエッジ検出を用いて前記画像から道路のエッジ(端)を検出し、検出した一方のエッジから他方のエッジまでの領域を道路として検出できる。基準対象物検出部13は、例えば、前記画像において、検出した基準対象物をバウンディングボックス等で境界を指定してもよい。この場合、前記対象物と基準対象物とを区別できるように、異なる色のバウンディングボックス等を用いてもよい。
【0027】
つぎに、実寸情報取得部14は、検出した基準対象物の実寸情報を取得する(S4、実寸情報取得工程)。実寸情報取得部14は、例えば、検出した基準対象物に対応する実寸情報を取得することにより、前記実寸情報を取得できる。前記実寸情報は、例えば、本装置10のメモリ102又は記憶装置104に記憶されていてもよいし、本装置10外の外部データベースに記憶されていてもよい。また、前記撮像位置情報が取得されている場合、実寸情報取得部14は、前記撮像位置情報に基づいて基準対象物を特定し、特定した基準対象物の実寸情報を取得してもよい。具体例として、前記基準対象物が道路である場合を例に挙げて説明する。実寸情報取得部14は、前記撮像位置情報に基づいて、前記画像に含まれる道路を特定する。そして、実寸情報取得部14は、例えば、前記実寸情報として、特定した道路の道路幅員情報を取得できる。前記道路幅員情報は、例えば、商用のデータを用いてもよいし、非商用のデータを用いてもよい。
【0028】
つぎに、比率算出部15は、前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出する(S5、比率算出工程)。前記画像における前記対象物の寸法は、例えば、前記画像における検出した対象物が占める領域の情報であり、前記領域のピクセル数があげられる。前記領域は、例えば、前述のバウンディングボックスであってもよい。前記画像における前記基準対象物の寸法は、例えば、前記画像における検出した基準対象物が占める領域の情報であり、前記領域のピクセル数があげられる。前記領域は、例えば、前述のバウンディングボックスであってもよい。また、前記基準対象物が道路である場合、比率算出部15は、例えば、前記画像において、前記道路の一端を始点とし、他端を終点とし、前記対象物と前記道路との接点を含み、かつ、前記道路の進行方向に対して垂直な方向の線分の寸法(ピクセル数)を、前記画像における道路幅員の寸法としてもよい。
【0029】
そして、推定部16は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定する(S6、推定工程)。推定部16は、例えば、下記式(1)に基づいて前記対象物の寸法を推定できる。
(対象物の寸法(推定された実寸))=(基準対象物の実寸)×(対象物の画像中の寸法(ピクセル数))/(基準対象物の画像中の寸法(ピクセル数))……(1)
【0030】
図4を用いて、寸法推定装置10の利用の具体例を説明するが、本発明は以下の例示に何ら制限されない。以下の説明においては、前記対象物が、人物であり、前記基準対象物が道路である場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の説明には何ら制限されない。
【0031】
図4は、基準対象物である道路に、対象物である人物が立っている場面を示す模式図である。本装置10は、まず、図4に示す画像を取得し、対象物検出部12により、対象物である人物を検出し、バウンディングボックスYで人物の境界を指定する。次に、基準対象物検出部13により、基準対象物である道路のエッジを検出する。次に、実寸情報取得部14により、画像の撮像位置情報に基づいて、道路を特定し、特定した道路の道路幅員情報(400cm)を、実寸情報として取得する。次に、比率算出部15により、バウンディングボックスのピクセル数Y(120pix)を、画像における対象物の寸法として取得する。つぎに、検出した道路の一端を始点とし、他端を終点とし、前記バウンディングボックスと前記道路との接点を含み、かつ、前記道路の進行方向に対して垂直な方向の線分Xを生成し、線分Xのピクセル数(300pix)を、画像における基準対象物の寸法として取得する。そして、取得した前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率(300pix:120pix)を算出する。そして、推定部16により、前記比率(300pix:120pix)及び前記道路幅員情報に基づいて、対象物である人物の身長(160cm)を推定できる。
【0032】
本実施形態の寸法推定装置によれば、簡便に対象物の寸法を推定可能となる。
【0033】
[実施形態2]
本実施形態のプログラムは、前述の寸法推定方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、画像情報取得手順、対象物検出手順、基準対象物検出手順、実寸情報取得手順、比率算出手順、及び推定手順を実行させるためのプログラムである。
【0034】
前記画像情報取得手順は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出手順は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出手順は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得手順は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出手順は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定手順は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定する。
【0035】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、画像情報取得手順、対象物検出手順、基準対象物検出手順、実寸情報取得手順、比率算出手順、及び推定手順として機能させるプログラムということもできる。
【0036】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の寸法推定装置および寸法推定方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0037】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0038】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
画像情報取得部、対象物検出部、基準対象物検出部、実寸情報取得部、比率算出部、及び推定部を含み、
前記画像情報取得部は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出部は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出部は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得部は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出部は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定部は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定する、寸法推定装置。
(付記2)
前記画像情報取得部は、さらに、前記画像の撮像位置情報を取得し、
前記実寸情報取得部は、前記撮像位置情報に基づいて基準対象物を特定し、特定した基準対象物の実寸情報を取得する、付記1記載の寸法推定装置。
(付記3)
前記基準対象物が、道路であり、
前記基準対象物検出部は、前記画像中における道路を検出し、
前記実寸情報取得部は、前記撮像位置情報に基づいて検出した道路を特定し、前記実寸情報として、特定した道路の道路幅員情報を取得し、
前記推定部は、前記比率及び前記道路幅員情報に基づいて前記対象物の寸法を推定する、
付記2記載の寸法推定装置。
(付記4)
前記比率算出部は、
前記画像において、前記道路の一端を始点とし、他端を終点とし、前記対象物と前記道路との接点を含み、かつ、前記道路の進行方向に対して垂直な方向の線分の寸法を、前記画像における基準対象物の寸法とし、
前記画像における、前記対象物の寸法と前記道路幅員の寸法との比率を算出する、付記3記載の寸法推定装置。
(付記5)
画像情報取得工程、対象物検出工程、基準対象物検出工程、実寸情報取得工程、比率算出工程、及び推定工程を含み、
前記画像情報取得工程は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出工程は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出工程は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得工程は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出工程は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定工程は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、寸法推定方法。
(付記6)
前記画像情報取得工程は、さらに、前記画像の撮像位置情報を取得し、
前記実寸情報取得工程は、前記撮像位置情報に基づいて基準対象物を特定し、特定した基準対象物の実寸情報を取得する、付記5記載の寸法推定方法。
(付記7)
前記基準対象物が、道路であり、
前記基準対象物検出工程は、前記画像中における道路を検出し、
前記実寸情報取得工程は、前記撮像位置情報に基づいて検出した道路を特定し、前記実寸情報として、特定した道路の道路幅員情報を取得し、
前記推定工程は、前記比率及び前記道路幅員情報に基づいて前記対象物の寸法を推定する、
付記6記載の寸法推定方法。
(付記8)
前記比率算出工程は、
前記画像において、前記道路の一端を始点とし、他端を終点とし、前記対象物と前記道路との接点を含み、かつ、前記道路の進行方向に対して垂直な方向の線分の寸法を、前記画像における基準対象物の寸法とし、
前記画像における、前記対象物の寸法と前記道路幅員の寸法との比率を算出する、付記7記載の寸法推定方法。
(付記9)
画像情報取得手順、対象物検出手順、基準対象物検出手順、実寸情報取得手順、比率算出手順、及び推定手順を含み、
前記画像情報取得手順は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出手順は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出手順は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得手順は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出手順は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定手順は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記10)
前記画像情報取得手順は、さらに、前記画像の撮像位置情報を取得し、
前記実寸情報取得手順は、前記撮像位置情報に基づいて基準対象物を特定し、特定した基準対象物の実寸情報を取得する、付記9記載のプログラム。
(付記11)
前記基準対象物が、道路であり、
前記基準対象物検出手順は、前記画像中における道路を検出し、
前記実寸情報取得手順は、前記撮像位置情報に基づいて検出した道路を特定し、前記実寸情報として、特定した道路の道路幅員情報を取得し、
前記推定手順は、前記比率及び前記道路幅員情報に基づいて前記対象物の寸法を推定する、
付記10記載のプログラム。
(付記12)
前記比率算出手順は、
前記画像において、前記道路の一端を始点とし、他端を終点とし、前記対象物と前記道路との接点を含み、かつ、前記道路の進行方向に対して垂直な方向の線分の寸法を、前記画像における基準対象物の寸法とし、
前記画像における、前記対象物の寸法と前記道路幅員の寸法との比率を算出する、付記11記載のプログラム。
(付記13)
画像情報取得手順、対象物検出手順、基準対象物検出手順、実寸情報取得手順、比率算出手順、及び推定手順を含み、
前記画像情報取得手順は、画像情報を取得し、
前記画像情報は、画像を含み、
前記対象物検出手順は、前記画像に含まれる対象物を検出し、
前記基準対象物検出手順は、前記画像に含まれる基準対象物を検出し、
前記実寸情報取得手順は、検出した基準対象物の実寸情報を取得し、
前記比率算出手順は、
前記画像における前記対象物の寸法と、前記基準対象物の寸法を取得し、
前記対象物の寸法と前記基準対象物の寸法との比率を算出し、
前記推定手順は、前記比率及び前記実寸情報に基づいて、前記対象物の寸法を推定し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記14)
前記画像情報取得手順は、さらに、前記画像の撮像位置情報を取得し、
前記実寸情報取得手順は、前記撮像位置情報に基づいて基準対象物を特定し、特定した基準対象物の実寸情報を取得する、付記13記載の記録媒体。
(付記15)
前記基準対象物が、道路であり、
前記基準対象物検出手順は、前記画像中における道路を検出し、
前記実寸情報取得手順は、前記撮像位置情報に基づいて検出した道路を特定し、前記実寸情報として、特定した道路の道路幅員情報を取得し、
前記推定手順は、前記比率及び前記道路幅員情報に基づいて前記対象物の寸法を推定する、
付記14記載の記録媒体。
(付記16)
前記比率算出手順は、
前記画像において、前記道路の一端を始点とし、他端を終点とし、前記対象物と前記道路との接点を含み、かつ、前記道路の進行方向に対して垂直な方向の線分の寸法を、前記画像における基準対象物の寸法とし、
前記画像における、前記対象物の寸法と前記道路幅員の寸法との比率を算出する、付記15記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明によれば、簡便に対象物の寸法を推定可能となる。このため、本発明は、対象物の寸法測定が必要となる様々な分野において広く有用である。
【符号の説明】
【0040】
10 寸法推定装置
11 画像情報取得部
12 位置情報取得部
13 対象物検出部
14 記憶部
15 骨格情報検知部
16 特定行動検知部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 プログラム
106 入力装置
107 出力装置
108 通信デバイス

図1
図2
図3
図4