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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024022979
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】サバイバルゲーム運営支援システム
(51)【国際特許分類】
   A63B 67/00 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
A63B67/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022126462
(22)【出願日】2022-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】517441505
【氏名又は名称】株式会社市重郎建設
(74)【代理人】
【識別番号】100206461
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 司
(72)【発明者】
【氏名】森谷 智之
(57)【要約】
【課題】サバイバルゲームにおける運営スタッフの事務労働作業を軽減し、よりゲーム性の高いサバイバルゲームの運営を可能とするとともに、地域毎、フィールド毎にルールがあったサバイバルゲームにおいて、ルールを統一することでランキングや勝敗などの様々なデータを公平に評価することのできるサバイバルゲーム運営支援システムを提供する。
【解決手段】ゲーム運営管理者が操作する管理者端末4と、ゲーム参加者がゲーム中に携帯する複数のプレイヤ端末3と、専用アプリケーション5がインストールされた携帯端末2と、各端末と通信ネットワーク6を介して接続される管理サーバ1とを備え、利用者のIDと、プレイヤ端末3のIDと、フィールドのIDをそれぞれ紐づけして各種情報を送受信することでサバイバルゲームの運営を支援する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム運営管理者が操作する管理者端末と、ゲーム参加者がゲーム中に携帯する複数のプレイヤ端末と、専用アプリケーションがインストールされた携帯端末と、各端末と通信ネットワークを介して接続される管理サーバとから構成されるサバイバルゲームの運営支援システムであって、前記管理サーバは、各端末から送信される情報をデータとして格納する記憶部と、前記記憶部に格納されたデータに基づいて処理データを生成する処理部と、前記処理部において生成された処理データを各端末に送信する通信部を備えていることを特徴とするサバイバルゲーム運営支援システム。
【請求項2】
前記管理サーバの処理部は、携帯端末から送信されたゲーム参加申込者の登録情報に基づいてチーム編成を行うチーム編成生成手段を備え、生成されたチーム編成情報を複数のプレイヤ端末及び管理者端末に送信することを特徴とする請求項1に記載のサバイバルゲーム運営支援システム。
【請求項3】
前記処理部は、複数のプレイヤ端末に前記携帯端末から入力された登録者情報に基づいて登録者にユーザIDを発行するユーザID生成手段を備え、該ユーザIDと予めフィールドに割り当てられたフィールドIDとを紐づけする第1の紐づけ処理手段と、ユーザIDと予め各プレイヤ端末に割り当てられた端末IDとを紐づけする第2の紐づけ処理手段を有することを特徴とする請求項2に記載のサバイバルゲーム運営支援システム。
【請求項4】
前記処理部は、ゲーム開始の条件を充足したと判定した場合にはゲーム開始情報を、ゲーム終了の条件を充足したと判定した場合にはゲーム終了情報を、複数のプレイヤ端末及び管理者端末に送信することを特徴とする請求項2に記載のサバイバルゲーム運営支援システム。
【請求項5】
前記プレイヤ端末は、制御部と、管理サーバからの情報を表示する表示部と、少なくとも1つの入力部と、管理サーバと通信可能な通信部とを備え、前記入力部はプレイヤが被弾した場合に被弾信号を送信する被弾告知手段を有し、前記被弾告知手段が押下されると端末IDとともに被弾信号が管理サーバに送信されて、管理サーバから他のプレイヤ端末及び管理者端末に被弾されたプレイヤの情報が送信されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のサバイバルゲーム運営支援システム。
【請求項6】
前記プレイヤ端末の入力部は、被弾したプレイヤを再度ゲーム参加させるための復活告知手段を有し、前記復活告知手段が押下されると、端末IDとともに復活信号が管理サーバに送信されて、管理サーバから他のプレイヤ端末及び管理者端末に被弾されたプレイヤの情報が送信されることを特徴とする請求項5に記載のサバイバルゲーム運営支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、擬似的な銃撃戦を行うサバイバルゲームの運営を支援するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、屋外のフィールド(戦場)と呼ばれる戦闘エリア内で、敵味方の2チームに分かれて擬似的な銃撃戦を行い、両陣営にある敵の旗(フラッグ)を取り合う「フラッグ戦」と呼ばれるサバイバルゲームが知られている。この「フラッグ戦」とは、いわば陣取りゲームのようなものであり、プレイヤはヘルメット、ゴーグル、ジャケット等を身に着け、安全に配慮した上でエアソフトガン等を使用して銃撃戦を行い、BB弾のような銃弾が当たった場合は、そのプレイヤは被弾(ヒット)した旨を自己申告して戦線離脱し、セイフティーゾーンと呼ばれるフィールド外に退場する。そして、敵味方に分かれて相手方を早く殲滅したチームが勝利となり、単純ではあるが実際の戦闘をシミュレーションしたゲームで、銃によるヒットやフラッグ奪取にはポイントが付与され、ゲーム終了後に取得したポイント数で勝敗を決定するというものである。
【0003】
サバイバルゲームには明確な公式ルールというものはないが、一般的な「フラッグ戦」では、1ゲームの制限時間は15~30分程度で行い、制限時間内にどちらかのチームがフラッグを奪取した場合、どちらかのチームが全滅した場合あるいは制限時間の経過(タイムオーバー)によりゲーム終了となる。この「タイムオーバー」又は「全滅」の判断は、従来、フィールド施設のスタッフが時間又は人数を管理することにより行っている。
【0004】
しかしながら、少ない人数の運営スタッフにより広大なフィールドや多数の参加者を正確に管理運営することは非常に困難であった。そこで、例えば、フィールドの管理本部に設置される管理端末と、フィールドの任意の場所に設置される複数のフラッグ装置とを有し、管理端末はゲーム設定データをフラッグ装置に対して送信し、フラッグ装置は前記ゲーム設定データに基づいてフラッグの状態に関するフラッグ状態情報を管理端末に送信するサバイバルゲームシステムが開示されている。また、このシステムは、さらに報知装置を有し、管理端末及びフラッグ装置はゲーム設定データやフラッグ状態情報などの各種情報を報知装置に送信し、報知装置は、前記情報に基づく報知をする構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-51144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように明確な公式ルールがないサバイバルゲームにおいて、被弾した際の判定は、被弾した者の自己申告というアナログなルールで成り立っている。しかし、大きいフィールドとなれば、味方のプレイヤでさえ自分以外の生存確認や自身の位置、優勢度(スコア)などをゲーム中に把握することは困難である。
【0007】
また、サバイバルゲームにおいてはゲーム参加者の熟練度を把握できないことから、運営におけるゲーム上のチーム編成、入場者の人数と時間の把握、新規者へのルールの説明、装備の充実度からのレベル分けなど、運営管理者の事務労働作業が膨大であった。
【0008】
そこで本発明は、ゲームの運営における事務作業の軽減と、参加者のゲーム戦歴の蓄積及び状況の収集によってゲーム性を高めることができるサバイバルゲームの運営支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムは、ゲーム運営管理者が操作する管理者端末と、ゲーム参加者がゲーム中に携帯する複数のプレイヤ端末と、専用アプリケーションがインストールされた携帯端末と、各端末と通信ネットワークを介して接続される管理サーバとから構成されるサバイバルゲーム運営支援システムであって、前記管理サーバは、各端末から送信される情報をデータとして格納する記憶部と、前記記憶部に格納されたデータに基づいて処理データを生成する処理部と、前記処理部において生成された処理データを各端末に送信する通信部を備えていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムにおいて、前記管理サーバの処理部は、携帯端末から送信されたゲーム参加申込者の登録情報に基づいてチーム編成を行うチーム編成生成手段を備え、生成されたチーム編成情報を複数のプレイヤ端末及び管理者端末に送信することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムにおいて、前記処理部は、複数のプレイヤ端末に前記携帯端末から入力された登録者情報に基づいて登録者にユーザIDを発行するユーザID生成手段を備え、該ユーザIDと予めフィールドに割り当てられたフィールドIDとを紐づけする第1の紐づけ処理手段と、ユーザIDと予め各プレイヤ端末に割り当てられた端末IDとを紐づけする第2の紐づけ処理手段を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムにおいて、前記処理部は、ゲーム開始の条件を充足したと判定した場合にはゲーム開始情報を、ゲーム終了の条件を充足したと判定した場合にはゲーム終了情報を、複数のプレイヤ端末及び管理者端末に送信することを特徴とする。
【0013】
また、本発明のサバイバルゲームの運営支援システムにおいて、前記プレイヤ端末は、制御部と、管理サーバからの情報を表示する表示部と、少なくとも1つの入力部と、管理サーバと通信可能な通信部とを備え、前記入力部はプレイヤが被弾した場合に被弾信号を送信する被弾告知手段を有し、前記被弾告知手段が押下されると端末IDとともに被弾信号が管理サーバに送信されて、管理サーバから他のプレイヤ端末及び管理者端末に被弾されたプレイヤの情報が送信されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムにおいて、前記プレイヤ端末の入力部は、被弾したプレイヤを再度ゲーム参加させるための復活告知手段を有し、前記復活告知手段が押下されると、端末IDとともに復活信号が管理サーバに送信されて、管理サーバから他のプレイヤ端末及び管理者端末に被弾されたプレイヤの情報が送信されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明のサバイバルゲーム運営支援システムによれば、運営管理者は参加者の情報やゲームの状況に基づいてゲーム運営をすることができるため、事務労働作業を大幅に軽減することが可能となり、参加者のゲーム戦歴の蓄積やゲーム状況の収集により、さらにゲーム性を高めた運営をすることが可能となる。
【0016】
また、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムによれば、ゲーム参加申込者の登録情報に基づいてチーム編成が自動的に行われるため、対戦チームの戦力の均衡を図ることができるため、よりゲーム性を高めることが可能となる。
【0017】
また、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムによれば、フィールドIDと、ゲーム参加者のユーザIDと、予めプレイや端末に割り当てられた端末IDとが紐づけされて管理されるため、正確な人数把握と公平なチーム編成など、ゲームの運営及び進行をスムーズに行うことが可能である。
【0018】
また、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムによれば、各プレイヤがゲーム中に携帯するプレイヤ端末に、ゲーム開始情報、ゲーム参加者が被弾又は復活した情報、ゲーム終了情報など情報が送信されてゲーム状況がリアルタイムで表示されるため、ゲーム参加者はゲームの状況を適切に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明のサバイバルゲーム運営システムに係るシステム全体を示すブロック図である。
図2】本発明のサバイバルゲーム運営システムのフィールド入場処理及びデバイス紐づけ処理を示すフローチャートである。
図3】本発明のサバイバルゲーム運営システムのゲーム開始処理を示すフローチャートである。
図4】本発明のサバイバルゲーム運営システムの被弾告知処理を示すフローチャートである。
図5】本発明のサバイバルゲーム運営システムの復活告知処理を示すフローチャートである。
図6】本発明のサバイバルゲーム運営システムのゲーム終了処理を示すフローチャートである。
図7】本発明のサバイバルゲーム運営システムのフィールド退場処理を示すフローチャートである。
図8】管理者端末のディスプレイの準備確認画面を示す図である。
図9】管理者端末のディスプレイのゲーム開始画面を示す図である。
図10】管理者端末のディスプレイのゲーム中画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態に係るサバイバルゲーム運営支援システムについて、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明のサバイバルゲーム運営システムに係るシステム全体を示すブロック図である。図1に示すように、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムは、専用アプリケーションをインストールした携帯端末2と、サバイバルゲームのプレイヤが各自携帯する複数のプレイヤ端末3と、運営管理者が操作する管理者端末4と、アプリサイト5とが、通信ネットワーク6を介して管理サーバ1とそれぞれ接続されて構成されている。
【0022】
管理サーバ1は、各端末から送信される情報をデータとして格納する記憶部11と、前記記憶部に格納されたデータに基づいて処理データを生成する処理部12と、前記処理部において生成された処理データを各端末に送信する通信部13を有している。なお、管理サーバ1としてはクラウド型サーバとするのが好ましい。
【0023】
携帯端末2としては、ゲーム参加者がそれぞれ所有するスマートフォンやタブレットを用いることができる。この携帯端末2は、本発明に係るサバイバルゲーム運営支援システムを処理する専用アプリケーションソフトがインストールされており、また、通信ネットワーク6を介してアプリサイト5に接続することができる。利用者は、アプリサイト5を介して自身の登録情報を入力することで、利用者固有のユーザIDを取得することができる。なお、登録情報としては、名前、メールアドレス、パスワード、チーム、戦歴などである。
【0024】
プレイヤ端末3は、ゲーム中に各プレイヤが携帯するものであり、ゲーム参加者である各プレイヤに対しゲームの運営管理者から貸し出されるものである。このプレイヤ端末3は、制御部31、表示部32、入力部33、通信部34を備えて構成される。表示部32には、チーム編成情報、ゲーム開始又は終了情報などのサバイバルゲームに必要な情報が表示される。また、入力部33としては、被弾された際に押下する「ヒット宣言ボタン」のほか、「リスポーン(復活)」、「ゲーム内課金」、「緊急」などの各種ボタンと、ゲーム時間、ゲームスコア及び位置情報などを表示するディスプレイを有している。
【0025】
また、前記プレイヤ端末3は入力部33の一つとして被弾告知手段を有し、プレイヤが被弾した際にこの被弾告知手段を押下することで、端末ID(デバイスID)とともに被弾信号が管理サーバ1に送信され、管理サーバ1から他のプレイヤ端末3及び管理者端末4に被弾されたプレイヤの情報が送信される。本実施形態においては、この被弾告知手段として「ヒット宣言ボタン」としている。
【0026】
さらに、前記プレイヤ端末3は入力部33の一つとして復活告知手段を有し、被弾したプレイヤを再度ゲーム参加させるための復活告知手段を有し、前記復活告知手が押下されると、端末ID(デバイスID)とともに復活信号が管理サーバに送信され、管理サーバから他のプレイヤ端末及び管理者端末に被弾されたプレイヤの情報が送信されることを特徴とする。本実施形態においては、この復活告知手段を「リスポーン(復活)ボタン」としている。
【0027】
管理者端末4は、少なくとも制御部41と、表示部42と、入出力部43と、通信部44とを備えて構成され、例えば一般的なコンピュータなどを用いることができる。この管理者端末4は、ゲーム開始の準備やゲーム開始又は終了の処理、さらにゲーム中の状況を表示部42であるディスプレイに表示するなど、サバイバルゲームの運営全般を管理するものである。
【0028】
アプリサイト5は、本発明のサバイバルゲーム運営支援システムの専用アプリケーションサイトであり、利用者は、携帯端末2を使用してアプリサイト5に接続し、ユーザIDの発行や自身のこれまでの戦歴や取得ポイント、チェックインフィールド数、ゲーム数、プレイしたゲーム情報などを閲覧できるとともに、フィールド情報や最新イベント情報を取得することができる。また、登録しているプレイヤのランキングの確認のほか、フィールドの予約やチーム戦の申込みもすることができる。
【0029】
本発明のサバイバルゲームの運営支援システムの進行過程及び処理手順について図2図10を参照して説明する。図2は、本発明のサバイバルゲーム運営システムのフィールド入場処理及びデバイス紐づけ処理を示すフローチャート、図3は、本発明のサバイバルゲーム運営システムのゲーム開始処理を示すフローチャート、図4は、本発明のサバイバルゲーム運営システムの被弾告知処理を示すフローチャート、図5は、本発明のサバイバルゲーム運営システムの復活告知処理を示すフローチャート、図6は、本発明のサバイバルゲーム運営システムのゲーム終了処理を示すフローチャート、図7は、本発明のサバイバルゲーム運営システムのフィールド退場処理を示すフローチャート、 図8は、管理者端末のディスプレイの準備確認画面を示す図、図9は、管理者端末のディスプレイのゲーム開始画面を示す図、図10は、管理者端末のディスプレイのゲーム中画面を示す図である。また、本発明のサバイバルゲームの運営支援システムは、利用者にユーザIDを発行するユーザID発行処理、利用者のフィールドへの入場を管理するフィールド入場管理処理と、ゲームへの参加申し込みを管理する参加申込処理と、ゲーム参加者(プレイヤ)にゲーム開始を通知するゲーム開始処理、プレイヤが被弾したことを告知しその情報が他のプレイヤ及び運営管理者に通知される被弾告知処理、被弾したプレイヤが復活したことを告知しその情報が他のプレイヤ及び運営管理者に通知される復活告知処理、ゲームの終了を通知するゲーム終了処理により構成されている。
【0030】
まず、サバイバルゲームの利用者は、専用アプリケーションをスマートフォンやタブレットなどの携帯端末2にインストールしてアプリサイト5に接続し、名前、住所、メールアドレス、電話番号、クラン(チーム)などの情報を登録して利用者固有のユーザIDを取得する(ユーザID発行処理)。このアプリサイト5によって、利用者は自身の戦歴、取得ポイント、フィールドへのチェックイン数及びゲーム数のほか、フィールド情報や最新イベント情報などを取得すすることができる。また、登録プレイヤのランキングやフレンド登録、フィールドの予約やチーム戦の申立てもすることができる。
【0031】
サバイバルゲームの参加者は、携帯端末2を介してアプリサイト5にサインインし(S101)、専用アプリケーションを使用して携帯端末2のカメラ等の読取装置でフィールドごとに掲示された二次元コードを読み取ることで、フィールド施設へのチェックインを自動で行うことができる(S103)。このチェックイン情報は管理サーバ1に送信されて、フィールドに予め割り当てられたフィールドIDとチェックインした利用者のユーザIDとが紐づけされて管理が行われる(S105)(フィールド入場管理処理)。
【0032】
サバイバルゲームの参加者は、アプリサイト5に掲載されたフィールド情報から当日の開催ゲーム情報を閲覧し、自身が参加したいゲームにエントリーして行う。このエントリー情報は管理サーバ1に送信されて、自動的にチーム編成が行われる(ゲーム参加申込処理)。なお、エントリー後からゲーム開始まで一定時間経過した場合キャンセルはできない。
【0033】
このチーム編成情報は、エントリーが済んだ利用者の専用アプリを通じて携帯端末2に送信されて、利用者に自身のチームが通知される。通知を受けた利用者(プレイヤ)は、所定の開始ポイントに移動し、運営スタッフからプレイヤ端末3を受け取り、このプレイヤ端末3に記載されている端末ID(デバイスID)を専用アプリに入力又は表示されている二次元コードを読み取って、自身のユーザIDと端末ID(デバイスID)との紐づけが行われる(S111)。ゲーム中にプレイヤ端末から送信される各種情報は、端末ID(デバイスID)とともに管理サーバ1に送信されることから、前記紐づけにより各種情報における各プレイヤの特定が可能となる。また、プレイヤ端末3はチームカラーを発光する発光部を有し、前記紐づけにより発光部が自身のチームカラーに発光することで、友軍の有無を即時に確認することができ、同士討ちのリスクを減少することができる。なお、管理者端末4のディスプレイには、図8に示すような画面が表示され、チーム編成、各プレイヤ及び端末ID(デバイスID)を確認することができる。
【0034】
各プレイヤがゲームの準備ができた場合は、プレイヤ端末3のゲーム開始宣言ボタンを押下し(S202)、各プレイヤの準備が完了したのを確認した後、運営スタッフが管理者端末4のゲーム開始ボタンを押下することで管理者端末4からゲーム開始情報が各プレイヤ端末3に送信されて各プレイヤにゲーム開始が通知される。それと同時にプレイヤ端末3の各種ボタンの使用制限が解除される(ゲーム開始処理)。なお、アプリサイト5を介してゲームのルール設定やゲームの終了条件などを設定することができる(S201)。また、このように予め設定したゲーム終了条件を満たしたときにゲームが終了となる(S401)。なお、管理者端末4のディスプレイには、図9に示すような画面が表示され、各プレイヤの準備状況を確認することができる。
【0035】
ゲーム中に敵の銃撃により被弾した場合は、プレイヤ自身がプレイヤ端末3の被弾告知手段である「ヒット宣言ボタン」を押すことで(S301)、管理サーバ1に端末ID(デバイスID)と被弾情報が送信される。管理サーバ1においては、端末ID(デバイスID)とユーザIDの紐づけにより被弾したプレイヤの特定がなされ(S304)、その情報が被弾したプレイヤのプレイヤ端末3に送信されてバイブレーション機能が作動するとともにLED点滅表示となる(S307、S308)。また、同情報は、他のプレイヤ端末3及び管理者端末4に送信されて各端末のディスプレイに表示される(被弾告知処理)。
【0036】
また、プレイヤが被弾した場合は、所定の場所に移動し指定された時間を経過することでゲームに復帰することができる。この場合、復活告知手段である「リスポーンボタン」を押下することにより管理サーバ1に端末ID(デバイスID)と復活信号が送信され、端末ID(デバイスID)とユーザIDの紐づけにより復活したプレイヤの特定がなされる。そして、その情報が管理サーバ1から他のプレイヤ端末3及び管理者端末4に送信されて各端末のディスプレイに表示される。これによりゲームに参加している同チーム全員及び運営管理者がプレイヤのゲーム復帰を確認することができる(復活告知処理)。
【0037】
また、被弾した場合はいわゆるメディック兵と呼ばれる衛生兵が被弾したプレイヤのプレイヤ端末3にある「リスポーンボタン」を長押することで被弾したプレイヤを蘇生(ゲームに復帰)させるというルールとすることもできる。この場合は、前述の場合と同様に端末ID(デバイスID)と復活信号が管理サーバ1に送信されるが、衛生兵が前記ボタンを押下したことを確認するため、メディック兵のプレイヤ端末3と被弾したプレイヤのプレイヤ端末3のそれぞれの電波強度を測定し、その確認が行われる(S505、S506)。また、管理サーバ1において被弾したプレイヤが復活した情報(生存情報に変更になった情報)が格納されるとともに(S507)、被弾したプレイヤのプレイヤ端末3にその情報が送信されてバイブレーション機能が作動するとともにLED点滅表示となる(S510、S511)。また、同情報は、他のプレイヤ端末3及び管理者端末4に送信されて各端末のディスプレイに表示される(復活告知処理)。
【0038】
ゲーム中、管理者端末4のディスプレイには図10に示すような画面が表示され、プレイヤ端末3から送信された情報に基づくゲーム情報がリアルタイムに表示される。さらにアプリサイト5にもこの情報は表示されるため、ゲーム参加者以外もゲームの状況・戦況を確認することが可能である。なお、ヒット宣言ボタンやリスポーンボタンの使用回数は、カウントされてプレイヤ端末3から管理サーバ1に送信され、紐づけされたユーザIDの戦歴としてデータベースに格納される。
【0039】
サバイバルゲームにおいては、制限時間の終了、一方のチームの全滅、ゲームポイントの上限到達、起動装置により起動した爆弾の爆発、起動装置により起動した爆弾の停止のいずれかのゲームルールにより終了するが、これらのゲーム終了条件の設定は、アプリサイト5において設定することができる(S201)。いずれかのゲーム終了条件の達成によりゲームが終了すると(S401)、管理者端末4から各プレイヤ端末3にそのゲーム終了情報が送信されてブザーやバイブレーションが作動し、ゲーム終了の表示がなされて各プレイヤがゲーム終了を認知することができる(S404、S405)(ゲーム終了処理)。そして、管理者端末4にはゲーム結果が表示される(S412)。
【0040】
次に、本発明のサバイバルゲームの運営支援システムの処理手順について図2図7を参照して説明する。図2は、本発明のサバイバルゲーム運営システムのフィールド入場処理及びデバイス紐づけ処理を示すフローチャート、図3は、本発明のサバイバルゲーム運営システムのゲーム開始処理を示すフローチャート、図4は、本発明のサバイバルゲーム運営システムの被弾告知処理を示すフローチャート、図5は、本発明のサバイバルゲーム運営システムの復活告知処理を示すフローチャート、図6は、本発明のサバイバルゲーム運営システムのゲーム終了処理を示すフローチャート、図7は、本発明のサバイバルゲーム運営システムのフィールド退場処理を示すフローチャートである
【0041】
ゲームが終了した場合、プレイヤはアプリサイト5を介してフィールド退場ボタンを押下する(S601)。これにより、管理サーバ1においてユーザIDとフィールドIDとの紐づけが解除されてフィールド退場処理が行われる(S603)。
【0042】
以上のように、本発明に係るサバイバルゲーム運営支援システムは、運営スタッフの事務労働作業を大幅に軽減するとともに、よりゲーム性を高めたサバイバルゲームを提供することが可能である。なお、本発明に係るサバイバルゲーム運営システムについて上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は必ずしも上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 管理サーバ
2 携帯端末
3 プレイヤ端末
4 管理者端末
5 アプリサイト
6 通信ネットワーク
11、31、41 制御部
12 記憶部
13 処理部
24 読取部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム運営管理者が操作する管理者端末と、ゲーム参加者がゲーム中に携帯する複数のプレイヤ端末と、専用アプリケーションがインストールされた携帯端末と、各端末と通信ネットワークを介して接続される管理サーバとから構成されるサバイバルゲームの運営支援システムであって、
前記管理サーバは、各端末から送信される情報をデータとして格納する記憶部と、前記記憶部に格納されたデータに基づいて処理データを生成する処理部と、前記処理部において生成された処理データを各端末に送信する通信部を備えており、
前記携帯端末は、通信ネットワークを介してアプリサイトに接続可能であって、利用者は前記アプリサイトを介して自身の登録情報を入力し、
前記管理サーバの処理部は、携帯端末からアプリサイトを介して送信されたゲーム参加申込者の登録情報に基づいてチーム編成を行うチーム編成生成手段を備え、生成されたチーム編成情報を複数のプレイヤ端末及び管理者端末に送信し、
前記処理部は、複数のプレイヤ端末に前記携帯端末から入力された登録者情報に基づいて登録者にユーザIDを発行するユーザID生成手段を備え、該ユーザIDと予めフィールドに割り当てられたフィールドIDとを紐づけする第1の紐づけ処理手段と、ユーザIDと予め各プレイヤ端末に割り当てられた端末IDとを紐づけする第2の紐づけ処理手段を有することを特徴とするサバイバルゲーム運営支援システム。
【請求項2】
前記処理部は、ゲーム開始の条件を充足したと判定した場合にはゲーム開始情報を、ゲーム終了の条件を充足したと判定した場合にはゲーム終了情報を、複数のプレイヤ端末及び管理者端末に送信することを特徴とする請求項1に記載のサバイバルゲーム運営支援システム。
【請求項3】
前記プレイヤ端末は、制御部と、管理サーバからの情報を表示する表示部と、少なくとも1つの入力部と、管理サーバと通信可能な通信部とを備え、前記入力部はプレイヤが被弾した場合に被弾信号を送信する被弾告知手段を有し、前記被弾告知手段が押下されると端末IDとともに被弾信号が管理サーバに送信されて、管理サーバから他のプレイヤ端末及び管理者端末に被弾されたプレイヤの情報が送信されることを特徴とする請求項2に記載のサバイバルゲーム運営支援システム。