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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023040
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】車両用室内灯装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20240214BHJP
   B60Q 3/16 20170101ALI20240214BHJP
   B60Q 3/80 20170101ALI20240214BHJP
   B60Q 3/78 20170101ALI20240214BHJP
   B60Q 3/217 20170101ALI20240214BHJP
   B60R 1/20 20220101ALI20240214BHJP
【FI】
B60R11/02 Z
B60Q3/16
B60Q3/80
B60Q3/78
B60Q3/217
B60R1/20 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022126578
(22)【出願日】2022-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】元辻 彩香
(72)【発明者】
【氏名】望月 幸平
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 拓海
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 崇
【テーマコード(参考)】
3D020
3K040
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BB01
3D020BC02
3D020BC03
3D020BC05
3D020BD03
3D020BD05
3D020BE03
3K040AA02
3K040CA01
3K040CA04
3K040CA05
3K040CA06
3K040DB01
3K040EA01
3K040EA05
3K040EB03
3K040GA03
3K040GC01
3K040GC14
(57)【要約】
【課題】車両用室内灯装置を用いて、車内または車外の状況を車内の乗員または車外の人に伝える。
【解決手段】車両用室内灯装置10は、車両20の室内を照明する室内灯11と、車両20の外部の交通状況に応じて異なる態様で室内灯11を光らせる制御部12と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の室内を照明する室内灯と、
前記車両の外部の交通状況に応じて異なる態様で前記室内灯を光らせる制御部と、
を備える、車両用室内灯装置。
【請求項2】
前記制御部は、信号機の色に応じて前記室内灯を異なる態様で光らせる、請求項1に記載の車両用室内灯装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記車両の周辺に対象物が存在する場合には、前記信号機の色に応じた態様とは異なる態様で前記室内灯を光らせる、請求項2に記載の車両用室内灯装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記車両の前方の所定距離以内に一時停止線または一方通行エリアがある場合には、前記信号機の色に応じた態様とは異なる態様で前記室内灯を光らせる、請求項2に記載の車両用室内灯装置。
【請求項5】
前記制御部は、高速道路または有料道路の料金決済エリアを走行中の前記車両の速度が閾値以下の場合に第一態様で前記室内灯を光らせ、前記料金決済エリアを走行中の前記車両の速度が閾値を超える場合に前記第一態様とは異なる第二態様で前記室内灯を光らせる、請求項1または請求項2に記載の車両用室内灯装置。
【請求項6】
前記室内灯は、前記車両の室内のダッシュボード、ドアあるいは天井に設けられる、請求項1または請求項2に記載の車両用室内灯装置。
【請求項7】
車両の室内に設けられた室内灯と、
前記室内に生体が存在し且つ前記室内の温度が第一温度以上である場合に、前記室内灯の光が前記車両の外部に見えるように前記室内灯を光らせる制御部と、
を備える、車両用室内灯装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記室内に生体が存在し且つ前記室内の温度が第一温度以上であり、さらに前記室内の湿度が第一湿度以上である場合に、前記室内灯の光が前記車両の外部に見えるように前記室内灯を光らせる、請求項7に記載の車両用室内灯装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記室内に生体が存在し且つ前記室内の温度が前記第一温度よりも低い第二温度以下である場合に、前記室内灯の光が前記車両の外部に見えるように前記室内灯を光らせる、請求項7または請求項8に記載の車両用室内灯装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記室内に生体が存在し、前記室内の温度が第三温度以上であり且つ前記室内の一酸化炭素の濃度が第一濃度以上である場合に、前記室内灯の光が前記車両の外部に見えるように前記室内灯を光らせる、請求項7または請求項8に記載の車両用室内灯装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記車両の乗員が車両から降車した後に、前記室内に生体が存在し且つ前記室内の温度が前記第一温度以上である場合に、前記室内灯の光が前記車両の外部に見えるように前記室内灯を光らせる、請求項7または請求項8に記載の車両用室内灯装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記室内に生体が存在し且つ前記室内の温度が前記第一温度以上であることを通知する、請求項7または請求項8に記載の車両用室内灯装置。
【請求項13】
車両の室内に設けられた室内灯と、
前記車両が異常な状態であると判断された場合に、前記室内灯の光が前記車両のウィンドシールドに映り込むように前記室内灯を光らせる制御部と、
を備える、車両用室内灯装置。
【請求項14】
前記室内灯の光が前記車両のウィンドシールドに映り込まない第一姿勢と前記車両のウィンドシールドに映り込む第二姿勢との間で、前記室内灯の向きを切り替える切替機構をさらに備え、
前記制御部は、前記車両が異常な状態であると判断された場合に、前記切替機構により前記室内灯の向きを前記第一姿勢から前記第二姿勢に切り替える、請求項13に記載の車両用室内灯装置。
【請求項15】
前記車両の運転者の顔を撮像する撮像装置をさらに備え、
前記制御部は、前記車両が異常な状態であると判断された場合に、前記撮像装置により、前記室内灯を光らせるタイミングで、前記車両の運転者の顔を撮像する、請求項13または請求項14に記載の車両用室内灯装置。
【請求項16】
前記撮像装置を前記車両に固定するための固定部材をさらに備え、
前記固定部材は、前記室内灯に対向するように配置されている、請求項15に記載の車両用室内灯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用室内灯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車両の室内に光を照射する車両用室内灯を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-060313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両用室内灯は、車室内の天井などに取り付けられて車室内を明るく照らす照明として、あるいは、ドアの車室内側などに取り付けられて間接照明として使用されており、室内灯からの光がウィンドシールド(フロントガラス)や窓ガラスへ映り込まないように、室内灯の向きや配光が調整されている。
【0005】
本発明者は、この室内灯を、車室内の照明として使用するだけでなく、車内や車外の状況を車内の乗員または車外の人に伝える手段として利用することを思いついた。
【0006】
本開示の目的は、車両用室内灯装置を用いて、車内または車外の状況を車内の乗員または車外の人に伝えることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る車両用室内灯装置は、
車両の室内を照明する室内灯と、
前記車両の外部の交通状況に応じて異なる態様で前記室内灯を光らせる制御部と、
を備える。
【0008】
本開示の一態様に係る車両用室内灯装置は、
車両の室内に設けられた室内灯と、
前記室内に生体が存在し且つ前記室内の温度が第一温度以上である場合に、前記室内灯の光が前記車両の外部に見えるように前記室内灯を光らせる制御部と、
を備える。
【0009】
本開示の一態様に係る車両用室内灯装置は、
車両の室内に設けられた室内灯と、
前記車両が異常な状態であると判断された場合に、前記室内灯の光が前記車両のウィンドシールドに映り込むように前記室内灯を光らせる制御部と、
を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、車両用室内灯装置を用いて、車内または車外の状況を車内の乗員または車外の人に伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第一実施形態に係る車両用室内灯装置の構成を例示している。
図2】車両用室内灯装置が配置される車両の室内の構成を例示している。
図3】制御部による制御の流れを示すフローチャートを示している。
図4】制御部による制御の流れの別例を示すフローチャートを示している。
図5】制御部による制御の流れの別例を示すフローチャートを示している。
図6】インスツルメントパネルに配置された室内灯の構成を例示している。
図7】インスツルメントパネルに配置された室内灯の別構成を例示している。
図8】第二実施形態に係る車両用室内灯装置の構成を例示している。
図9】制御部による制御の流れを示すフローチャートを示している。
図10】制御部による制御の流れの別例を示すフローチャートを示している。
図11】制御部による制御の流れの別例を示すフローチャートを示している。
図12】第三実施形態に係る車両用室内灯装置の構成を例示している。
図13】切替機構の構成を例示している。
図14】固定部材の構成を例示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明に用いられる各図面においては、各要素を認識可能な大きさとするために縮尺が適宜変更されている。
【0013】
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係る車両用室内灯装置10の構成を例示している。室内灯装置10は、室内灯11と制御部12を備えている。室内灯11は、車両20の室内に配置されている。例えば図2に示されるように、室内灯11は、車両20の室内のダッシュボード21、ドア22、または天井23などに配置される。室内灯11は、車両20の室内を照明するために用いられる。
【0014】
室内灯11は、ハウジング内に一つまたは複数の光源を有している。光源の例としては、LED(発光ダイオード)、LD(レーザーダイオード)やEL(エレクトロルミネッセンス)などの発光素子、または小型電球などが挙げられる。室内灯11が複数の光源を有する場合、発光する領域が変更可能に構成されうる。例えば、複数の光源は、個別に点灯制御可能に構成されてもよい。また、室内灯11は、複数の異なる色を発光可能に構成されうる。例えば、複数の光源としては、RGB(赤緑青)の各色あるいはその他の色の光を発光する複数のLEDが使用されてもよい。
【0015】
制御部12は、車両20における適宜の位置に配置される。制御部12は、所定の発光態様で発光するように室内灯11を制御するように構成される。
【0016】
例えば、制御部12は、車両の前方(例えば100m前方)に位置する信号機の色に応じて異なる態様で室内灯11を光らせるように構成される。信号機の色の状況は、車両20の外部の交通状況の一例である。
【0017】
発光の態様が異なるとは、光の色が異なる、点灯パターンが異なる、発光する領域が異なる、またはこれらの組み合わせを含む。なお、異なる点灯パターンには、常時点灯する場合と所定の間隔で点灯する場合(以下、点滅と称する)だけでなく、異なる間隔で点灯する場合も含む。また、発光する領域が異なるには、一つの室内灯11において発光する領域が異なる場合、車両20の室内の異なる位置に設けられた複数の室内灯11のうち一部の室内灯11が発光する場合、またはこれらの組み合わせを含む。
【0018】
図3は、制御部12により実行される処理の流れを例示している。
まず、制御部12は、車両20の前方に位置する信号機の色に関する情報を取得すると(STEP1)、信号機の色が赤であるかを判断する(STEP2)。例えば図1に示されるように、制御部12は、車両20に搭載された周辺情報取得装置31から車両20の周辺環境を示す情報I1を取得し、情報I1に基づいて車両20の前方に信号機が位置するかを判断する。そして、制御部12は、車両20の前方に信号機が位置するかを判断すると、情報I1に基づいて、信号機の色が赤であるかを判断する。
【0019】
周辺情報取得装置31は、車両の周囲の情報を取得可能なカメラやセンサなどである。周辺情報取得装置31は例えば、信号機を撮像可能なカメラである。あるいは、周辺情報取得装置31は例えば、歩行者や他車両を撮像可能なカメラである。さらには周辺情報取得装置31は、外気の明るさ、温度や湿度の情報を取得可能なセンサであってもよい。さらには周辺情報取得装置31は、無線通信機などを通じて外部の機器から信号機の表示色や、天候、渋滞などの情報を取得可能な無線通信部32を有していてもよい。あるいは、周辺情報取得装置31は、自車両の位置情報を取得可能なGPS33を有していてもよい。例えば、制御部12は、無線通信部32を介して、車両20の前方に位置する信号機から信号機の色を示す情報I2を取得し、情報I2に基づいて信号機の色が赤であるかを判断してもよい。なお、センサとしては、車両20の周辺の対象物を検出する能力の天候による低下を抑制可能なセンサが使用されてもよい。このようなセンサは、例えば、車両20の前方の検出領域から到来する異なる波長の光のうち天候の影響が小さい光を用いて検出領域内の対象物を検出したり、天候を推定し通常撮影時の各レンジのカメラの撮像パラメータを動的に制御することにより、天候状況によらないデータを取得する。
【0020】
制御部12は、信号機の色が赤であると判断すると(STEP2においてYES)、室内灯11を第一の態様で光らせる(STEP3)。例えば、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を赤く点灯させる。具体的には、制御部12は、赤色で光らせるための制御信号CSを室内灯11に出力する。これにより、ダッシュボード21に設けられた室内灯11が、信号機の色と同じ赤色の光で点灯する。
【0021】
STEP2において、制御部12は、信号機の色が赤でないと判断すると(STEP2においてNO)、信号機の色が青であるかを判断する(STEP4)。制御部12は、信号機の色が青でないと判断すると(STEP4においてNO)、処理を終了する。なお、STEP4は、STEP2よりも前に行われてもよい。
【0022】
一方、制御部12は、信号機の色が青であると判断すると(STEP4においてYES)、室内灯11を第一の態様とは異なる第二の態様で光らせる(STEP5)。例えば、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を青く点灯させる。具体的には、制御部12は、青色で点灯させるための制御信号CSを室内灯11に出力する。これにより、ダッシュボード21に設けられた室内灯11が、信号機の色と同じ青色の光で点灯する。
【0023】
例えば、西日、霧、雨、雪などの天候状況では、車両20の乗員は、信号機の色を判断することが困難な場合がある。あるいは、車両20の前方を大型車が走行している状況では、信号機が大型車に隠れてしまい、車両20の乗員からは信号機が見えない場合がある。しかしながら、本実施形態に係る室内灯装置10によれば、車両20の乗員が信号機の色を確認することが困難である場合でも、信号機の色に応じて室内灯11が異なる態様で光る。これにより、車両20の乗員は、室内灯11の光り方により、車両20前方の信号機の状態(すなわち信号機の色)を把握できる。
【0024】
また、本実施形態においては、室内灯11は、信号機の色と同じ色の光を発光するので、車両20の乗員は、室内灯11の光により直感的に信号機の状態を把握できる。
【0025】
また、本実施形態においては、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を異なる態様で光らせているので、車両20の乗員は前方を向いた状態でほぼ視線を動かさずに、室内灯11の光を確認できる。
【0026】
なお、本実施形態において、制御部12は、信号機の色(赤、青および黄色)とは異なる態様で光るように室内灯11を制御してもよい。すなわち、室内灯11は、信号機の色(赤、青および黄色)とは異なる色、点灯パターン、および発光領域を適宜組み合わせて、信号機の色に応じて異なる態様で光るように制御される。これにより、車両20の乗員は、色覚異常により信号機の色を判断することが難しい場合でも、室内灯11の光り方により、信号機の状態を把握できる。
【0027】
また、本実施形態において、制御部12は、車両20が信号機を通過したと判断すると、室内灯11を消灯させるように構成されてもよい。例えば図1に示されるように、制御部12は、車両20に搭載されたGPS33から車両20の位置情報I3を取得し、車両20に搭載された記憶装置34から地図情報I4を取得し、位置情報I3と地図情報I4に基づいて車両20が信号機を通過したかを判断する。あるいは、制御部12は、信号機の色に関する情報を所定期間取得しない場合に、信号機を通過したと判断してもよい。
【0028】
そして、制御部12は、車両20が信号機を通過したと判断すると、室内灯11を消灯させるための制御信号CSを出力する。これにより、室内灯11が消灯する。
【0029】
また、本実施形態において、制御部12は、図3のSTEP4において信号機の色が青でないと判断すると(STEP4においてNO)、室内灯11を第一の態様および第二の態様は異なる態様で光らせるように構成されてもよい。例えば、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を黄色く点灯させるための制御信号CSを出力する。これにより、室内灯11が、信号機の色と同じ黄色の光で点灯する。
【0030】
なお、制御部12はさらに、信号機が赤で且つ点滅しているか、または黄色で且つ点滅しているかを判断して、それぞれ異なる態様で室内灯11を光らせるように構成されてもよい。
【0031】
また、本実施形態において、制御部12は、車両20の周辺に対象物が存在する場合には、信号機の色に応じた態様とは異なる態様で室内灯11を光らせるように構成されてもよい。対象物の例としては、対向車または歩行者が挙げられる。
【0032】
具体的には、図3のSTEP4において、制御部12は、信号機の色が青であると判断すると(STEP4においてYES)、車両20の周辺に対象物が存在するかを判断する(STEP6)。例えば、制御部12は、周辺情報取得装置31から取得した車両20の周辺環境を示す情報I1に基づいて、車両20の周辺に対向車や歩行者が存在するかを判断する。あるいは、制御部12は、無線通信部32を介して、対向車や歩行者が携帯する電子機器から、対向車や歩行者の情報を取得する。
【0033】
そして、制御部12は、車両20の周辺に対象物が存在しないと判断すると(STEP6においてNO)、STEP5において室内灯11を第二の態様で光らせる。例えば、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を青く点灯させる制御信号CSを出力する。これにより、ダッシュボード21に設けられた室内灯11が、信号機の色と同じ青色の光で点灯する。
【0034】
一方、制御部12は、車両20の周辺に対象物が存在すると判断すると(STEP6においてYES)と、室内灯11を第三の態様で光らせる(STEP7)。例えば、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を青く点滅させる。具体的には、制御部12は、青色で点滅させる制御信号CSを室内灯11に出力する。これにより、ダッシュボード21に設けられた室内灯11が、信号機の色と同じ青色の光で点滅する。
【0035】
例えば右折や左折を行う場合など、車両20の乗員は、直進する対向車や歩行者に注意が必要である。このように信号機が青であっても車両20の前方や側方の対象物が存在する場合には、室内灯11は信号機の色に応じた態様とは異なる態様で光るので、車両20の乗員に対向車や歩行者が存在することを認識させることができる。
【0036】
また、本実施形態において、制御部12は、車両20の前方に位置する信号機の色に応じて室内灯11を異なる態様で光らせている。しかしながら、制御部12は、車両20の前方の所定距離以内に一時停止線または一方通行エリアがある場合に、信号機の色に応じた態様とは異なる態様で、室内灯11を光らせるように構成されうる。一時停止線または一方通行エリアの状況は、車両20の外部の交通状況の一例である。
【0037】
図4は、このように構成された制御部12により実行される処理の流れを示している。
まず、制御部12は、車両20の前方の所定距離以内に存在する一時停止線に関する情報を取得すると、室内灯11を第一の態様から第三の態様とは異なる第四の態様で光らせる(STEP12)。例えば、制御部12は、図1に示されるGPS33から車両20の位置情報I3を取得し、記憶装置34から地図情報I4を取得し、位置情報I3と地図情報I4に基づいて車両20の前方の所定距離以内に一時停止線があるかを判断する。あるいは、制御部12は、周辺情報取得装置31から取得した車両20の周辺環境を示す情報I1に基づいて、車両20の前方の所定距離以内に一時停止線があるかを判断する。そして、制御部12は、車両20の前方の所定距離以内に一時停止線があるかを判断すると判断すると、室内灯11を第四の態様で光らせる。あるいは、制御部12は、無線通信部32を介して、車両20の前方に位置する一時停止線の標識から一時停止線の情報を取得すると、室内灯11を第四の態様で光らせる。
【0038】
例えば、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を白く点滅させる。具体的には、制御部12は、白く点滅させるための制御信号CSを室内灯11に出力する。これにより、ダッシュボード21に設けられた室内灯11が、信号機の色とは異なる白色の光で点滅する。
【0039】
続いて、制御部12は、車両20が一時停止線を通過したかを判断する(STEP13)。例えば図1に示されるように、制御部12は、GPS33から取得した車両の位置情報I3および記憶装置34から取得した地図情報I4に基づいて、車両20が一時停止線を通過したかを判断する。
【0040】
制御部12は、車両20が一時停止線を通過したと判断すると(STEP13においてYES)、室内灯11を消灯させる(STEP15)。具体的には、制御部12は、車両20が一時停止線を通過したと判断すると、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を消灯させるための制御信号CSを出力する。これにより、ダッシュボード21に設けられた室内灯11が消灯する。
【0041】
一方、制御部12は、車両20が一時停止線を通過していないと判断すると(STEP13においてNO)、車両20が一時停止線の手前で停止したかを判断する(STEP14)。例えば図1に示されるように、制御部12は、GPS33から取得した車両の位置情報I3および記憶装置34から取得した地図情報I4に加えて、車両20に搭載された速度センサか35から取得した車速情報I5に基づいて、車両20が一時停止線の手前で停止したかを判断する。
【0042】
制御部12は、車両20が一時停止線の手前で停止していない判断すると(STEP14においてNO)、STEP13に戻る。一方、制御部12は、車両20が一時停止線の手前で停止したと判断すると(STEP14においてYES)、室内灯11を消灯させる(STEP15)。
【0043】
なお、本例において、制御部12は、車両20の前方に一時停止線がある場合に、室内灯11を光らせている。しかしながら、制御部12は、車両20の前方に一方通行エリアが存在する場合に、室内灯11を光らせるように構成されてもよい。
【0044】
このような構成によれば、一時停止線や一方通行エリアの表示が分かりにくい場合でも、車両20の乗員は、室内灯11の光り方により、一時停止線または一方通行エリアを把握できる。また、信号機が存在する場合と異なる態様で室内灯を光らせるので、車両20の乗員は、車両20の前方に信号機が存在するのか、または一時停止線または一方通行エリアが存在するのかを判別できる。
【0045】
なお、上記の実施形態においては、車両の外部の交通状況の一例として、信号機の色や一時停止線または一方通行エリアに応じて室内灯11を異なる態様で光らせる例について説明した。しかしながら、例えば、制御部12は、高速道路または有料道路の料金決済エリアを走行中の車両20の速度に応じて室内灯11を異なる態様で光らせるように構成されうる。
【0046】
図5は、制御部12により実行される処理の流れの別例を示している。
まず、制御部12は、車両20の前方に位置する高速道路または有料道路の料金決済エリアに関する情報を取得すると(STEP21)、車両20の速度が閾値以下であるかを判断する(STEP22)。例えば、制御部12は、GPS32から取得した車両の位置情報I3および記憶装置34から取得した地図情報I4、または無線通信部32を介して取得したインフラ設備の情報I2などに基づいて、車両20の前方に料金決済エリアが存在するかを判断する。そして、車両20の前方に料金決済エリアが存在すると判断すると、車速センサ35から取得した車速情報I5に基づいて、車両20の速度が閾値以下であるか判断する。閾値は、料金決済エリアの制限速度に設定されうる。料金決済エリアが日本の電子料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System)である場合、閾値は、例えば制限速度の20km/hに設定される。
【0047】
制御部12は、車両20の速度が閾値以下であると判断すると(STEP22においてYES)、室内灯11を第五の態様で光らせる(STEP23)。例えば、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を青色で点灯させる。具体的には、制御部12は、青色で点灯させるための制御信号CSを室内灯11に出力する。これにより、ダッシュボード21に設けられた室内灯11が青色の光で点灯する。
【0048】
一方、制御部12は、車両20の速度が閾値を超えていると判断すると(STEP22においてNO)、室内灯11を第五の態様とは異なる第六の態様で光らせる(STEP24)。例えば、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11を赤色で点灯させる。具体的には、制御部12は、赤色の光で点灯させるための制御信号CSを室内灯11に出力する。これにより、ダッシュボード21に設けられた室内灯11が赤色の光で点灯する。
【0049】
続いて、STEP23またはSTEP24において室内11灯を光らせた後、制御部12は、車両20が料金決済エリアを通過したかを判断する(STEP25)。例えば、制御部12は、GPS33から取得した車両の位置情報I3および記憶装置34から取得した地図情報I4、または無線通信部32を介して取得したインフラ設備の情報I2などに基づいて、車両20が料金決済エリアを通過したかを判断する。制御部12は、車両20が料金決済エリアを通過していないと判断すると(STEP25のNO)、STEP22に戻る。
【0050】
一方、制御部12は、車両20が料金決済エリアを通過したと判断すると(STEP25のYES)、室内灯11を消灯させる(STEP26)。具体的には、制御部12は、室内灯11を消灯させるための制御信号CSを出力する。これにより、ダッシュボード21に設けられた室内灯11が消灯する。
【0051】
このような構成によれば、制限速度が設定されている料金決済エリアにおいて、例えば閾値を制限速度に設定することにより、車両20の乗員は、インスツルメントパネルの速度メータを見ることなく、制限速度で走行しているか否かを室内灯11の光により把握できる。
【0052】
なお、本例においては、一つの閾値を用いて室内灯11の発光態様を異ならせている。しかしながら、複数の閾値を用いて室内灯11の発光態様を異ならせてもよい。
【0053】
また、本例においては、室内灯11を信号機の色と同じ赤色または青色に点灯させている。しかしながら、室内灯11を、前方に信号機が存在する場合の態様と異なる態様(異なる色、異なる範囲、異なる点灯パターン)で光らせてもよい。これにより、例えば室内灯11の発光態様は、図3に例示される信号機の色に加えて、料金決済エリアの車両20の速度に応じても異ならせる場合に、車両20の乗員は、室内灯11の発光が信号機の色を示しているのか、料金決済エリアを走行中の車両20の速度を示しているのかを把握できる。
【0054】
また、本例においては、制御部12は、STEP23において、料金決済エリアを走行中の車両20の速度が閾値以下である場合にも室内灯11を光らせている。しかしながら、制御部12は、料金決済エリアを走行中の車両20の速度が閾値を超えた場合にのみ、室内灯11を光らせるように構成されてもよい。
【0055】
なお、上記の実施形態において、制御部12は、室内灯11の色および点灯パターンを異ならせている。しかしながら、室内灯の発光領域を異ならせてもよい。
【0056】
なお、上記の実施形態においては、制御部12は、車両20の室内のダッシュボード21に設けられた室内灯11を、光の色または点灯パターンを異ならせることにより、異なる態様で光らせている。しかしながら、制御部12は、室内灯11の光の色または点灯パターンに加えてまたは代えて、室内灯11の発光領域を異ならせてもよい。あるいは、例えば、制御部12は、ダッシュボード21に設けられた室内灯11に加えてまたは代わりに、図1に示されるドア22や天井23に設けられる室内灯11を異なる態様で光らせてもよい。このようにドア22や天井23に設けられた室内灯11を用いる場合には、車両20の乗員が前方を向いていない状況においても、乗員は室内灯11の光を確認できる。
【0057】
また、室内灯11は、ダッシュボード21、ドア22および天井23以外の場所に設けられてもよい。例えば、図2に示される車両20の室内のインスツルメントパネル24に設けられてもよい。例えば図6に示されるように、室内灯11は、インスツルメントパネル24に信号機に対応する三つの光源111~113を有するように構成されうる。例えば信号機の色が赤の場合は光源111が赤く点灯し、信号機の色が青の場合には光源113が青く点灯し、信号機の色が黄色の場合には光源112が黄色に点灯するように構成されうる。
【0058】
あるいは、例えば図7に示されるように、インスツルメントパネル24に設けられた室内灯11は、信号機の色を示す文字を形成する光を発するように構成されてもよい。また、信号機の色を示す文字は、信号機と同じ色で発光されてもよい。例えば、信号機の色が赤の場合は赤の文字が赤く点灯し、信号機の色が青の場合には青の文字が青く点灯するように構成されうる。
【0059】
なお、本実施形態において、制御部12は、周辺情報取得装置31、GPS33、または記憶装置34から情報を取得し、車両20の前方に信号機や一時停止線などが存在するかを判断している。しかしながら、車両20の前方に信号機や一時停止線などが存在するかの判断は、車両20の各装置を制御する車両用制御装置(図示せず)により行われ、制御部12は、車両用制御装置から判断結果に関する情報を取得するように構成されてもよい。
【0060】
(第二実施形態)
次に、図8図11を用いて、第二実施形態に係る車両用室内灯装置40について説明する。尚、第一実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。
【0061】
図8は、第二実施形態に係る室内灯装置40の構成を例示している。室内灯装置40は、室内灯41と制御部42を備えている。室内灯41は、車両20の室内に配置されている。例えば図2に示されるように、室内灯41は、車両20の室内のダッシュボード21、ドア22、または天井23などに配置される。室内灯41は、例えば、車両20の室内を照明するために用いられる。
【0062】
室内灯41は、ハウジング内に一つまたは複数の光源を有している。光源の例としては、LED(発光ダイオード)、LD(レーザーダイオード)やEL(エレクトロルミネッセンス)などの発光素子、または小型電球などが挙げられる。室内灯41が複数の光源を有する場合、複数の光源は、個別に点灯制御可能に構成されてもよい。また、室内灯41は、複数の異なる色を発光可能に構成されてもよい。例えば、室内灯41は、RGB(赤緑青)の各色あるいはその他の色の光を発光する複数のLEDを有する。なお、室内灯41は、さらに光源から出射された光の向きを変更する光学部材などを有してもよい。
【0063】
制御部42は、車両20における適宜の位置に配置される。制御部42は、所定の発光態様で発光するように室内灯41を制御するように構成される。
【0064】
例えば、制御部42は、車両20の室内に生体が存在し且つ室内の温度が第一温度以上である場合に、室内灯41の光が車両20の外部に見えるように室内灯を光らせるように構成されている。
【0065】
図9は、制御部42により実行される処理の流れを例示している。
まず、制御部42は、車両20の室内に生体が存在するかを判断する(STEP31)。例えば図8に示されるように、制御部42は、車両20の室内に配置された人感センサ51から車両20の室内における生体の存在を示す情報I11を取得すると、車両20の室内に生体が存在すると判断する。人感センサ51は、例えば、赤外線、超音波または可視光などを用いて室内の生体を検知すると、情報I11を出力するように構成されている。制御部42は、車両20の室内に生体が存在しないと判断すると(STEP31においてNO)、処理を終了する。
【0066】
制御部42は、車両20の室内に生体が存在すると判断すると(STEP31においてYES)、車両20の室内温度が第一温度以上であるかを判断する(STEP32)。例えば図8に示されるように、制御部42は、車両20の室内に配置された温度センサ52から車両20の室内の温度情報I12を取得する。第一温度は、車両20の室内の温度環境が生体に影響を及ぼす可能性がある適宜の値に設定されうる。例えば、第一温度は、熱中症を引き起こす可能性がある温度である。制御部42は、車両20の室内温度が第一温度未満であると判断すると(STEP32においてNO)、処理を終了する。なお、STEP32の温度の判定は、STEP31の生体の判定前に行われてもよい。
【0067】
一方、制御部42は、車両20の室内温度が第一温度以上であると判断すると(STEP32においてYES)、室内灯41の光が車両20の外部に見えるように室内灯41を光らせる(STEP33)。例えば、制御部42は、図2に示されるダッシュボード21およびドア22に設けられた室内灯41を車両20の外部から見えるように赤く点灯させる。
【0068】
具体的には、制御部42は、赤く点灯させるための制御信号CS11をダッシュボード21およびドア22に設けられた室内灯41に出力する。また、制御部42は、図8に例示されるように、姿勢変更機構43に室内灯41の向きを変更するための制御信号CS12を出力する。
【0069】
例えば、制御部42は、車両20の室内を照明する場合、室内灯41の光が車両20の外部からは見えない姿勢で室内灯41を発光させる。一方、制御部42は、車両20の室内温度が第一温度以上である場合、姿勢変更機構43により、室内灯41からの光が車両20の外部から見えるように室内灯41の姿勢を変更する。例えば、室内灯41からの光がウィンドシールド25やドアの窓26に映り込むように、室内灯41の姿勢が変更される。
【0070】
これにより、ダッシュボード21およびドア22に設けられた室内灯41が車両20の外部に見えるように赤く点灯する。なお、姿勢変更機構43は、室内灯41の光源の向きを変更するように構成されてもよく、室内灯41の光学部材やハウジングの向きを変更するように構成されてもよい。
【0071】
続いて、制御部42は、車両20の室内温度が第一温度未満であるかを判断する(STEP34)。制御部42は、車両20の室内温度が第一温度未満になるまで、処理を繰り返す(STEP34においてNO)。
【0072】
そして、制御部42は、車両20の室内温度が第一温度未満であると判断すると(STEP34においてYES)、室内灯41を消灯させる(STEP35)。具体的には、制御部42は、室内灯41を消灯させるための制御信号CS11を室内灯41に出力する。これにより、室内灯41が消灯する。また、制御部42は、室内灯41の姿勢を元に戻すための制御信号CS12を姿勢変更機構43に出力する。これにより、室内灯41が、室内灯41からの光が車両20の外部に見えない姿勢に戻る。
【0073】
例えば車両20の室内の温度が高い場合には、車両20の室内に存在する生体の体温の上昇を招くなど、車両20の室内の温度環境が生体に影響を及ぼす可能性がある。しかしながら、本実施形態に係る室内灯装置40によれば、車両20の室内の温度が第一温度以上であることを室内灯41により車両20の外部に知らせることができる。これにより、例えば車両20の室内に存在する生体が自身では温度環境を改善することができない状況下において、車外の人に車両20が異常な状態であることを認識させることができる。車両20の室内における生体の例としては、例えば乳幼児やペット、あるいは仮眠している乗員などが挙げられる。
【0074】
さらに、車両20の室内の生体は、車両20の室内の温度が高いことを自覚していない場合でも、車両の室内に設けられた室内灯41が発光することにより、車両20の室内の温度環境が自身に影響を及ぼす可能性を認識できる。
【0075】
また、本実施形態において、車両20の室内を照明するための室内灯41を利用するので、新たな灯具を別途設ける必要がなく、コストの増大を抑えることができる。
【0076】
なお、本実施形態において、制御部42は、車両20の室内に生体が存在し且つ室内の温度が第一温度以上であり、さらに室内の湿度が第一湿度以上である場合に、室内灯41の光が車両20の外部に見えるように室内灯41を光らせるように構成されてもよい。
【0077】
具体的には、図9のSTEP32において、制御部42は、車両20の室内温度が第一温度以上であると判断すると(STEP32においてYES)、車両20の室内湿度が第一湿度以上であるかを判断する(STEP36)。例えば図8に示されるように、制御部42は、車両20の室内に配置された湿度センサ53から室内の湿度情報I13を取得する。第一温度および第一湿度は、車両20の室内の温度および湿度環境が生体に影響を及ぼす可能性がある適宜の値に設定されうる。例えば、第一温度および第一湿度は、熱中症を引き起こす可能性がある温度および湿度である。
【0078】
制御部42は、車両20の室内湿度が第一湿度以上であると判断すると(STEP36においてYES)、室内灯41を車両20の外部に見えるように光らせる(STEP33)。一方、制御部42は、車両20の室内湿度が第一湿度未満であると判断すると(STEP36においてNO)、処理を終了する。
【0079】
例えば温度に加えて湿度も高くなると、熱中症の発生する可能性が高くなるなど、車両20の室内の温度環境に加えて湿度環境も生体に影響を及ぼす可能性がある。しかしながら、本実施形態に係る室内灯装置40によれば、車両20の室内の温度が第一温度以上であり且つ車両20の室内の湿度が第一湿度以上であることを室内灯41により車両20の外部に知らせることができる。したがって、車両20の室内の温度に加えて湿度も考慮することにより、室内灯41により車両20の室内環境が熱中症など生体に影響を及ぼす可能性があるか否かをより正確に判断できる。
【0080】
また、本実施形態において、制御部42は、車両20の室内に生体が存在し且つ車両20の室内の温度が第一温度よりも低い第二温度以下である場合に、室内41灯の光が車両20の外部に見えるように室内灯41を光らせるように構成されてもよい。
【0081】
図10は、このような構成において制御部42により実行される処理の流れを例示している。図9に例示された処理の流れと共通する処理要素については同一の参照符号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
【0082】
STEP32において、制御部42は、車両20の室内温度が第一温度以上ではないと判断すると(STEP32においてNO)、車両20の室内温度が第二温度以下であるかを判断する(STEP41)。
【0083】
制御部42は、車両20の室内温度が第二温度より高いと判断すると(STEP41においてNO)、処理を終了する。第二温度は、車両20の室内の温度環境が生体に影響を及ぼす可能性がある適宜の値に設定されうる。例えば、第二温度は、生体の体温を著しく低下させる可能性がある温度である。
【0084】
一方、制御部42は、車両20の室内温度が第二温度以下であると判断すると(STEP41においてYES)、室内灯41の光が車両20の外部に見えるように室内灯41を光らせる。制御部42は、室内灯41を、車両20の室内温度が第一温度以上である場合の室内灯の光の態様とは異なる態様で光らせうる。例えば、制御部42は、車両20の室内温度が第一温度以上の場合は室内灯41を暖色系の光(例えば赤色)で発光させ、第二温度以下の場合は室内灯41を寒色系の光(青色)で発光させる。
【0085】
続いて、制御部42は、車両20の室内温度が第二温度よりも高いかを判断する(STEP44)。制御部は、車両20の室内温度が第二温度よりも高くなるまで、処理を繰り返す(STEP44においてNO)。そして、制御部42は、車両20の室内温度が第二温度よりも高いと判断すると(STEP44においてYES)、室内灯41を消灯させる(STEP45)。
【0086】
例えば車両20の室内の温度が低い場合には、車両20の室内の生体の体温の低下を招くなど、車両20の室内の温度環境が生体に影響を及ぼす可能性がある。したがって、車両20の室内の温度が第二温度以下である場合に車両20の外部に見えるように室内灯41を光らせることにより、室内灯41により車両20の室内の温度環境が生体に影響を及ぼす可能性があることを車両20の外部へ知らせることができる。
【0087】
また、車両20の室内温度が第一温度以上の場合は室内灯41を暖色系の光(例えば赤色)で発光させ、第二温度以下の場合は室内灯41を寒色系の光(青色)で発光させることにより、車外の人または車内の乗員は、直感的に車両20の室内の温度を認識できる。
【0088】
また、本実施形態において、制御部42は、車両20の室内に生体が存在する場合に、車両20の室内の温度に加えて、車両20の室内の一酸化炭素濃度に応じて、室内灯41の光が車両20の外部に見えるように室内灯を光らせるように構成されてもよい。
【0089】
図11は、このような構成において制御部12により実行されうる処理の流れを例示している。図8に例示された処理の流れと共通する処理要素については同一の参照符号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
【0090】
STEP31において、制御部42は、車両20の室内に生体が存在すると判断すると(STEP31においてYES)、車両20の室内温度が第三温度以上であるかを判断する(STEP51)。第三温度は、車両20の室内の温度環境が生体に影響を及ぼす可能性がある適宜の値に設定されうる。例えば、第三温度は、熱中症を引き起こす可能性がある温度である。制御部42は、車両20の室内温度が第三温度未満であると判断すると(STEP51においてNO)、処理を終了する。
【0091】
一方、制御部42は、車両20の室内温度が第三温度以上であると判断すると(STEP51においてYES)、車両20の室内の一酸化炭素濃度が第一濃度以上であるかを判断する(STEP52)。例えば図8に示されるように、制御部42は、車両20の室内に配置された一酸化炭素濃度センサ54から室内の一酸化炭素濃度情報I14を取得する。制御部42は、車両20の室内の一酸化炭素濃度が第一濃度未満であると判断すると(STEP52においてNO)、処理を終了する。
【0092】
一方、制御部42は、車両20の室内の一酸化炭素濃度が第一濃度以上であると判断すると(STEP52においてYES)、室内灯41を光らせる(STEP53)。
【0093】
例えば、冬の時期に車両20の室内で暖房を使っている間に雪でマフラーが塞がり車両20の室内の一酸化炭素濃度が高くなった場合、一酸化炭素は匂わないので車両20の室内の乗員は気づくことができない場合がある。本実施形態に係る室内灯装置40では、一酸化炭素濃度が高いことを、室内灯41により車外の人または車内の乗員に知らせることができる。
【0094】
また、本実施形態において、制御部42は、車両20の乗員が車両20から降車した後に、室内に生体が存在し且つ室内の温度が第一温度以上である場合に、室内灯41の光が車両20の外部に見えるように室内灯41を光らせるように構成されてもよい。
【0095】
例えば、制御部42は、車両用制御装置55から車両20の乗員の降車を示す情報I15を取得すると、図9のSTEP31を実行するように構成される。車両用制御装置55は、例えばエンジン停止やドアの施錠などの車両20の乗員が車両から降車する行為に起因する信号を取得すると、車両20の乗員が車両20から降車したと判断し、乗員の降車を示す情報I15を室内灯装置40へ出力する。
【0096】
このような構成によれば、車両20の乗員が車両20から降車して離れている場合でも、車両20の室内に残されたままの生体(子供や老人あるいはペット)に車両20の室内の温度環境が影響を及ぼす可能性がある状況を車両20の外部に知らせることができる。
【0097】
なお、本実施形態においては、車両用制御装置55により車両20の乗員の降車が判断されている。しかしながら、制御部42により、車両20の乗員の降車が判断されてもよい。
【0098】
また、本実施形態において、制御部42は、室内に生体が存在し且つ室内の温度が第一温度以上である場合に、外部に通知するように構成されてもよい。例えば図8に示されるように、制御部42は、室内における生体の検知および第一温度以上の温度の検知を示す情報I16を、車両20に搭載された無線通信部56を介して、車両20の所有者が携帯するモバイル装置へ出力する。
【0099】
このような構成によれば、車両20の所有者は、携帯するモバイル装置を介して、車両20の室内に残されたままの生体(子供や老人あるいはペット)に室内の温度環境が影響を及ぼす可能性があることを把握できる。
【0100】
なお、本実施形態においては、制御部42は、室内灯41の姿勢を切り替えることにより、室内灯41の光が車両20の外部から見えるように制御している。しかしながら、例えば、室内灯41から発光される光の強さを大きくすることにより室内灯41の光が車両20の外部から見えるのであれば、室内灯装置40には姿勢変更機構43は設けられていなくてもよい。
【0101】
(第三実施形態)
次に、図12図14を用いて、第三実施形態に係る車両用室内灯装置60について説明する。尚、第一実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。
【0102】
図12は、第三実施形態に係る室内灯装置60の構成を例示している。室内灯装置60は、室内灯61と制御部62を備えている。室内灯61は、車両20の室内に配置されている。例えば図2に示されるように、室内灯61は、車両20のウィンドシールド25を囲むように配置される。室内灯61は、例えば、車両20の室内を照明するために用いられる。
【0103】
室内灯61は、ハウジング内に一つまたは複数の光源を有している。光源の例としては、LED(発光ダイオード)、LD(レーザーダイオード)やEL(エレクトロルミネッセンス)などの発光素子、または小型電球などが挙げられる。室内灯61が複数の光源を有する場合、複数の光源は、個別に点灯制御可能に構成されてもよい。また、室内灯61は、複数の異なる色を発光可能に構成されてもよい。例えば、室内灯61は、RGB(赤緑青)の各色あるいはその他の色の光を発光する複数のLEDを有する。なお、室内灯61は、さらに光源から出射された光の向きを変更する光学部材などを有してもよい。
【0104】
制御部62は、車両20における適宜の位置に配置される。制御部62は、所定の発光態様で発光するように室内灯61を制御するように構成される。
【0105】
例えば、制御部62は、車両20が異常な状態であると判断された場合に、室内灯61の光が図2に示す車両20のウィンドシールド25に映り込むように室内灯61を光らせるように構成されている。車両20が異常な状態の例としては、車両20が不適切なアクセスを受けた状態が挙げられる。不適切なアクセスとは、例えば車両20の所有者ではない第三者により、車両20のドアが開けられたり、車両20が始動されたりすることが含まれる。
【0106】
例えば、制御部62は、車両20の室内を照明する場合、室内灯61の光が車両20のウィンドシールド25に映り込まない姿勢で室内灯61を発光させる。一方、制御部62は、車両20が異常な状態である場合、室内灯61からの光が車両20のウィンドシールド25に映り込むように室内灯61の姿勢を変更し、変更した姿勢で室内灯61を発光させる。なお、姿勢の変更には、向きおよび/または位置の変更が含まれる。
【0107】
具体的には、図12に例示されるように、室内灯装置60は、切替機構63を備えている。切替機構63は、室内灯61の光が車両20のウィンドシールド25に映り込まない第一姿勢と車両20のウィンドシールド25に映り込む第二姿勢との間で、室内灯61の向きを切り替えるように構成されている。
【0108】
制御部62は、車両用制御装置71から車両20が異常な状態であることを示す情報I21を取得すると、室内灯61を発光させる制御信号CS21を室内灯61に出力するとともに、室内灯61の向きを第一姿勢から第二姿勢に切り替えるための制御信号CS22を切替機構63に出力する。なお、車両用制御装置71は、例えば車両20の所有者からの操作信号を受けずにドアが開けられたことを示す信号を受け取ると、車両20が異常な状態であることを示す情報I21を室内灯装置60へ出力する。
【0109】
図13は、切替機構63の一例である電子制御ラッチ機構631を例示している。電子制御ラッチ機構631は、電磁部6311と可動鉄片6312を備えている。電磁部6311は、鉄芯と鉄芯に巻かれたコイルを有している。可動鉄片6312は、室内灯61のLED611が搭載された板612に接続されている。
【0110】
LED611が搭載された板612は、可動鉄片6312により、LED611からの光がウィンドシールド25に映り込まない第一姿勢に対応する第一の位置P1と、ウィンドシールドに映り込む第二姿勢に対応する第二の位置P2との間で移動可能に構成されている。
【0111】
切替機構63は、制御部62から室内灯61の向きを第一姿勢から第二姿勢に切り替える制御信号C22を受け取ると、電磁部6311のコイルに電気が流れる。コイルに電流が流れると、コイルに磁場が発生して鉄芯に磁力が生じることにより、図13において破線で示されるように、可動鉄片6312が鉄芯に引き寄せられる。これにより、LED611が搭載された板612が第一の位置P1から第二の位置P2に移動する。これにより、LED611からの光が、ウィンドシールド25に映り込む。
【0112】
このように第三実施形態に係る室内灯装置60によれば、車両20が異常な状態であると判断された場合、室内灯61の光がウィンドシールド25に映り込むので、例えば車両20の所有者ではない第三者が車両20を運転することを困難にさせるとともに、第三者に不当な行為を思い留まらせる抑止力として作用する。また、車両20の外部から室内灯61の光が見えるので、車外の人に車両20が異常な状態であることを認識させることができる。
【0113】
また、本実施形態において、制御部62は、室内灯61からの光が車両20のウィンドシールド25に映り込むように室内灯61の姿勢を切り替えている。これにより、室内灯61として既存の室内灯を用いることができるので、専用の室内灯を設置する必要がなく、コストの増大を抑えることができる。
【0114】
また、本実施形態において、切替機構63は、電子制御ラッチ機構631により構成されている。これにより、切替機構63として、高価なモーターを使用することなく、コストの増大を抑えることができる。
【0115】
なお、本実施形態において、制御部62は、車両20が異常な状態である場合、車両20の室内を照明する際とは異なる態様で発光するように室内灯61を制御してもよい。例えば図13に示されるように、制御部62は、第一の位置P1におけるLED611から発光される光L1よりも、第二の位置P2におけるLED611から発光される光L2がより強くなるように、室内灯61を制御する。
【0116】
このように、車両20が異常な状態である場合に、室内灯61から強い光を発光させることにより、車両20の所有者ではない第三者が車両20を運転することをより困難にさせることができる。また、図13に示されるように第二の位置P2では、LED611からの光の一部が室内に向けて発光されるので、第三者にグレアを与えることができる。
【0117】
なお、制御部62はさらに、第二の位置P2におけるLED611から発光される光L2が点滅するように室内灯61を制御してもよい。あるいは、第二の位置P2において、室内灯61の光の強さおよび点灯パターンを変更するだけでなく、発光する光の色も変更されてもよい。
【0118】
また、本実施形態において、図12に例示されるように、室内灯装置60は、上述した室内灯61に加えて、撮像装置64を備えてもよい。撮像装置64は、カメラやイメージセンサである。撮像装置64は、車両20の室内において車両20の運転者の顔を撮像可能な位置に適宜配置される。例えば図2に示されるように、撮像装置64は、車両20の室内においてダッシュボード21の上などに搭載される。
【0119】
制御部62は、車両用制御装置71から車両20が異常な状態であることを示す情報I21を取得すると、室内灯61を光らせるタイミングで車両20の運転者の顔を撮像するための制御信号CS23を撮像装置64に出力する。撮像装置64は、制御信号CS23に基づいて、室内灯61の光により照らされた運転者の顔を撮像し、画像データIDを制御部62に出力する。
【0120】
このような構成によれば、車両20を運転する第三者の顔を鮮明に撮像できるので、画像データIDから第三者を特定することが容易となる。なお、撮像装置64は、撮像する際には大きな音で撮像音を出力することが好ましい。第三者を撮像して記録したことを、第三者に確実に感知させるためである。
【0121】
なお、撮像装置64としては、車両20の室内を撮影する既存の撮像装置が用いられてもよい。この場合、専用の撮像装置を設置する必要がなく、コストの増大を抑えることができる。
【0122】
また、室内灯装置60は、図2に例示されるように、撮像装置64を車両20に固定するための固定部材65をさらに備えてもよい。固定部材65は、少なくとも車両20が異常な状態であると判断された場合に室内灯61の光により照らされるように、室内灯61に対向する状態で固定される。
【0123】
例えば図14に示されるように、固定部材65はネジであり、ネジ頭651を有している。車両20が異常な状態であると判断された場合に室内灯61の光によりネジ頭651が照らされるように、室内灯61に対向する状態で固定部材65が固定されている。本例においては、ネジ頭651には、特殊な構造を有するネジ孔652が形成されている。
【0124】
このような構成によれば、例えば車両20の所有者ではない第三者が自身の顔が撮像された撮像装置64を持ち去るため、あるいは点灯している室内灯装置60を取り除くために、固定部材65を取り外そうとしても、固定部材65は室内灯61の光に照らされているので、固定部材65を目視することが困難となる。これにより、車両20の所有者ではない第三者が撮像装置64を車両20から持ち去ることを阻止できる。また、本例のようにネジ孔652が特殊な構造を有している場合は、固定部材65を取り外すことがさらに困難となる。
【0125】
また、本実施形態において、制御部62は、車両20が異常な状態である場合、車両20に搭載された無線通信部72を介して、例えば車両の所有者や盗難車両を追跡するセキュリティ会社などへ車両20が異常であることを示す情報I22を出力するように構成されてもよい。これにより、車両20の所有者ではない第三者による運転を阻止するとともに、セキュリティ会社により盗難車両の追跡を行うことができる。
【0126】
なお、本実施形態においては、車両用制御装置71により車両20が異常な状態であるか否かが判断されている。しかしながら、制御部62により、車両20が異常な状態であるかが判断されてもよい。例えば、制御部62は、施錠装置などの車載装置から車両の状態を示す情報を受け取り、当該情報に基づいて車両20が異常な状態であるかを判断する。
【0127】
また、本実施形態においては、制御部62は、室内灯61の姿勢を切り替えことにより、室内灯61の光を車両20のウィンドシールド25に映り込ませている。しかしながら、例えば、室内灯61から発光される光の強さを大きくすることにより車両20のウィンドシールド25に映り込ませることができるのであれば、室内灯装置60には切替機構63は設けられていなくてもよい。
【0128】
また、本実施形態においては、室内灯61は、ウィンドシールド25の周囲の一部を覆うように設けられているが、ウィンドシールド25の周囲全体を取り囲むように形成されてもよい。あるいは、室内灯61は、さらにドア22や天井23に設けられてもよい。
【0129】
上記のような機能を有する制御部12,42,62は、マイクロコントローラ、ASIC、FPGAなどの上記のコンピュータプログラムを実行可能な専用集積回路によって実現されうる。あるいは、上記のような機能を有する制御部12,42,62は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されうる。汎用マイクロプロセッサとしては、CPU、MPU、GPUが例示されうる。汎用メモリとしては、ROMやRAMが例示されうる。この場合、ROMには、上述した処理を実行するコンピュータプログラムが記憶されうる。汎用マイクロプロセッサは、ROM上に記憶されたコンピュータプログラムの少なくとも一部を指定してRAM上に展開し、RAMと協働して上述した処理を実行する。
【0130】
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【0131】
上記の第二実施形態において、車両20の室内を照明するために用いられる室内灯41を利用して、車両20の室内環境に応じて室内灯41の光が車両20の外部に見えるように制御されている。しかしながら、室内灯41としては、車両20の室内を照明せずに車両20の外部に見えるように発光する専用の室内灯が用いられてもよい。
【0132】
上記の第三実施形態において、室内灯61は、車両20の室内を照明するために用いられており、車両20が異常な状態である場合に、室内灯61の光がウィンドシールド25に映り込むように制御されている。しかしながら、室内灯61としては、車両20の室内を照明せずにウィンドシールド25に映り込むようように発光する専用の室内灯が用いられてもよい。
【0133】
上記の第三実施形態の切替機構63の電子制御ラッチ機構631は、第二実施形態の姿勢変更機能として使用されてもよい。
【符号の説明】
【0134】
10 車両用室内灯装置
11 室内灯
12 制御部
20 車両
21 ダッシュボード
22 ドア
23 天井
24 インスツルメントパネル
25 ウィンドシールド
26 窓
31 周辺情報取得装置
32 無線通信部
33 GPS
34 記憶装置
35 車速センサ
40 車両用室内灯装置
41 室内灯
42 制御部
43 姿勢変更機構
51 人感センサ
52 温度センサ
53 湿度センサ
54 一酸化炭素濃度センサ
55 車両用制御装置
56 無線通信部
60 車両用室内灯装置
61 室内灯
611 LED
612 板
62 制御部
63 切替機構
631 電子制御ラッチ機構
6311 電磁部
6312 可動鉄片
64 撮像装置
65 固定部材
651 ネジ頭
652 ネジ孔
71 車両用制御装置
72 無線通信部
図1
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