(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023108
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】浴槽等電動水中掃除機
(51)【国際特許分類】
B01D 35/02 20060101AFI20240214BHJP
A47K 3/00 20060101ALI20240214BHJP
B01D 35/027 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
B01D35/02 H
A47K3/00 J
B01D35/02 C
B01D35/02 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022133679
(22)【出願日】2022-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】500375006
【氏名又は名称】牧野 普行
(72)【発明者】
【氏名】牧野 普行
【テーマコード(参考)】
4D116
【Fターム(参考)】
4D116AA13
4D116BB01
4D116BC17
4D116DD04
4D116FF12B
4D116KK06
4D116QB05
4D116QB22
4D116QB32
4D116RR01
4D116RR30
4D116UU09
4D116UU14
4D116UU15
4D116VV07
4D116VV10
(57)【要約】
【課題】主に家庭向けの浴槽や水槽で水を張った状態で底に沈殿あるいは水中に漂うゴミ等を手を濡らすことなく取り除く水中用の掃除機を提供する。
【解決手段】水を張った状態での家庭向けの浴槽や水槽の底に目視できる程度で沈殿したゴミ等を取り除くため、民生品の電動式灯油ポンプ2の吸い込む機能を用いて水流でゴミを濾し取る機能を持たせるものとし、電動式灯油ポンプ2の吸い込み側にポンプの吸水能力に応じた開口を持たせた吸水口8を上から確認しやすいように角度を付け、接続パイプ6の長さは清掃作業中にスイッチ3が水面に触れないものとして接続させる。吸水口8にはゴミ取りネット5を設け、電動式灯油ポンプ2の水流でゴミを濾し取る機能を持たせる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を張った状態での家庭向けの浴槽や水槽の底に目視できる程度で沈殿したゴミ等を取り除くため、民生品の電動式灯油ポンプ(2)の吸い込む機能を用いて水流でゴミを濾し取る機能を持たせるものとし、電動式灯油ポンプ(2)の吸い込み側にポンプの吸水能力に応じた開口を持たせた吸水口(8)を上から確認しやすいように角度を付け、接続パイプ(6)の長さは清掃作業中にスイッチ3が水面に触れないものとして接続させる。吸水口(8)にはゴミ取りネット(5)を設け、電動式灯油ポンプ(2)の水流でゴミを濾し取る機能を持たせた水中用掃除機。
【請求項2】
前記水中用掃除機は電動式灯油ポンプ(2)と差し込み部にあたる接続パイプ(6)は電動式灯油ポンプ(2)の吸い込み部を隙間がほとんどないように全体を込み、最下点である部分の内径を徐々に狭くするテーパー構造に施すことで電動式灯油ポンプ(2)を差し込んで固定させ、この部分からの水の流入を防ぐものとする。また更に吸水力を強化するため伸縮性のあるO(オー)リング(7)を接続パイプ(6)の上部に蓋をするように設置させた水中用掃除機。
【請求項3】
前記水中用掃除機は電動式灯油ポンプ(2)と本発明(1)を一体化させて成形あるいは接着することで専用の水中掃除機として開発し、清掃作業中に電動式灯油ポンプ(2)より接続パイプ(6)が抜け出ることを防ぎ、水密性を高めて吸水能力を向上させた水中用掃除機。
【請求項4】
前記水中用掃除機は電動式灯油ポンプ(2)のスイッチ(3)や電池収納部まわりの防水機能を高め、完全に水中に沈めて使用できるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主に家庭向けの浴槽や水槽に沈殿した目視でき、水流で動かせることができる程度の軽量のゴミを取り除く掃除機器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭向けの浴槽や水槽など水面に浮遊しているゴミを目の細かい網を施した金魚掬いのポイのような形状の物で掬い取るものはあるが、水を張ったままの状態で手を濡らさずに底に沈殿しているゴミを取り除くことができる掃除器具は見当たらない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許4253776
【特許文献2】特開2001-165084
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般家庭向けの浴槽や水槽の底に沈殿した目視できる程度のゴミを排水することなく、また手を濡らすことなく取り除くことを課題とし、特に入浴に際し次に入浴する者に沈殿した髪の毛などのゴミで不快な思いをさせないようにすると共に排水時に排水口の目詰まりを極力抑えることをものとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は民生品の電動式灯油ポンプ2の吸い込む機能を用いて吸い込み側に吸水能力に応じた長方形の開口を持たせた吸水口8を家庭用掃除機と同様に上から確認しやすいように角度を付けて接続させ、吸水口8にはゴミ取りネット5を取り付けて電動式灯油ポンプ2の水流でゴミを濾し取る機能を持たせる。
【発明の効果】
【0006】
本発明は上記の手段を講じることで浴槽や水槽に目視できる程度の沈殿したゴミ等を電動式灯油ポンプ2の水流で取り込める程度の軽さの物ならば排水させることなく、また手を水で濡らすことなく取り除くことができる。
【0007】
本発明は特に一般家庭向けの浴槽など排水する前にゴミを取り除くことにより、排水口の目詰まりを極力抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】 水中掃除機の実施方法を示した斜視図である
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は民生品の電動式灯油ポンプ2を流用し、本発明の接続パイプ6は電動式灯油ポンプ2の吸い込み部をほとんど隙間がないように全体を包み込み、最下点である部分の内径を徐々に狭くするテーパー構造にすることで電動式灯油ポンプ2を差し込んで固定させ、この部分からの水の流入を防ぐものとする。
【0010】
本発明の接続パイプ6部分の長さは一般家庭での浴室や水槽の水深に合わせ、電動式灯油ポンプ2のスイッチ3部分が清掃作業中に水に触れることのない長さとすると共に接続パイプ6と吸込口7との角度は一般家庭で使われる掃除機と同様のものとし、本発明を使用する際に上から見下げて吸込口8が見えるようにしてゴミを視認しながら吸い取るものとする。また電動式灯油ポンプ2の排水パイプ4はその妨げにならないように反対側に位置させ、排水パイプ4長さも吸込み口7付近のゴミを散らかさないように調整する。
【0011】
本発明の接合パイプ6の上部より水が流入することによる吸水力低下を防ぐため、電動式灯油ポンプ2の吸い込み部分の直径より少し狭くしたパッキンとなる伸縮性のあるO(オー)リング7を接続パイプ6の上部を蓋をするように密着させ水密性を高める。
【0012】
本発明は電動式灯油ポンプ2の水流で取り込める程度のゴミを濾し取るため、その対象物に適した目を持たせ、巾着状になるようにゴム材を挿入させた袋状のゴミ取りネット5を吸込口7に被せるようにセットし、清掃中に簡単に外れないように折り返して本体から外れにくくする。またネット自体の奥行きは吸収口内部の奥の方まで届くものとして吸い込んだゴミを溢れにくくし、取り除く際はゴミ取りネット5をつまみ出して処理するものとする。
【0013】
本発明は上記の手段を講じ、製造段階より民生品の電動式灯油ポンプ2の吸い込み部分より本発明を一体化させるため、成形あるいは接着して電動式灯油ポンプ2より接続パイプ6が抜け出ることを防ぎ、水密性を高めて吸水能力を向上を図れるものとする。
【実施例0014】
図3は本発明1にゴミ取りネット5とOリング7を組み合わせ、破線で示される民生品の電動式灯油ポンプ2を差し込み固定させた状態を表した斜視図である。