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特開2024-23110立体パズル組み立てゲーム用品および立体パズル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023110
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】立体パズル組み立てゲーム用品および立体パズル
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/08 20060101AFI20240214BHJP
   A63H 33/06 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
A63F9/08 502Z
A63H33/06 B
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022134519
(22)【出願日】2022-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】504312483
【氏名又は名称】松浦 公憲
(72)【発明者】
【氏名】松浦 公憲
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150BA66
2C150BB01
2C150CA26
2C150FB47
(57)【要約】
【課題】新たな楽しみを体験可能な立体パズル組み立てゲーム用品、および立体パズル組み立てゲーム用品の実現に適した立体パズルを提供すること。
【解決手段】立体パズル10では、複数のピース1を組み立てて六面体を構成する。複数のピース1は各々、幅が寸法a、厚さが寸法b、長さが寸法cの2枚の板である第1板6および第2板7を互いに直交するように連結させたT字状のベース5と、前記ベースに固定され、一辺が寸法aの立方体8と、を備えており、各寸法は下式の通りである。
寸法c=寸法a+寸法b+寸法a
立方体8の数が計8個となる計3個のピース1を組み上げると、1辺が寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有する立体パズル10が完成する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1正六面体を組み立てるための複数のピースからなる第1ピース群と、前記第1ピース群と組み合わせが異なる複数のピースからなり、前記第1正六面体とサイズおよび形状が同一の第2正六面体を組み立てるための第2ピース群と、を含む立体パズル組み立てゲーム用ピース群を備え、
前記立体パズル組み立てゲーム用ピース群から前記第1ピース群を選択して前記第1正六面体を組み立てることを特徴とする立体パズル組み立てゲーム用品。
【請求項2】
請求項1に記載の立体パズル組み立てゲーム用品において、
前記第1正六面体を組み立てた後、前記立体パズル組み立てゲーム用ピース群に残る前記第2ピース群を用いて前記第2正六面体を組み立てることを特徴とする立体パズル組み立てゲーム用品。
【請求項3】
請求項2に記載の立体パズル組み立てゲーム用品において、
前記複数のピースは各々、幅が寸法a、厚さが寸法b、長さが寸法cの2枚の板である第1板および第2板を互いに直交するように連結させたベースと、前記ベースに固定され、一辺が寸法aの立方体と、を備え、
寸法c=寸法a+寸法b+寸法a
であって、
前記ベースは、前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の両端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備え、
前記複数のピースでは、前記第1の板および前記第2の板における端から寸法aの領域のうち、前記第1の板の前記表面において前記第2の板と隣接する箇所を少なくとも含む1か所から6か所のいずれかに前記立方体が配置され、
前記第1正六面体および前記第2正六面体は各々、前記立方体の数が計8個となるように選ばれた計3個のピースを組み立てた、1辺が寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有することを特徴とする立体パズル組み立てゲーム用品。
【請求項4】
請求項2に記載の立体パズル組み立てゲーム用品において、
前記複数のピースは各々、幅が寸法a、厚さが寸法b、長さが寸法cの2枚の板である第1板および第2板を互いに直交するように連結させた複数のベースと、前記ベースに固定され、一辺が寸法aの立方体と、を含み、
寸法c=寸法a+寸法b+寸法a+寸法b+寸法a
であって、
前記複数のベースは各々、前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の一方の端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備えた第1ベース、前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の他方の端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備えた第2ベース、および前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の一方の端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の中央部分の側面が連結された+字状の平面形状を備えた第3ベースのいずれかからなり、
前記複数のピースでは、前記第1の板および前記第2の板における端から寸法aの領域、および長さ方向の中央の寸法aの領域のうち、前記第1板の表面において前記第2の板と隣接する箇所を少なくとも含む1か所から6か所のいずれかに前記立方体が配置され、
前記第1正六面体および前記第2正六面体は各々、前記立方体の数が計26個となるように選ばれた計9個のピースを組み立てた、1辺が寸法a+寸法b+寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有することを特徴とする立体パズル組み立てゲーム用品。
【請求項5】
複数のピースを組み立てて六面体を構成する立体パズルであって、
前記複数のピースは各々、幅が寸法a、厚さが寸法b、長さが寸法cの2枚の板である第1板および第2板を互いに直交するように連結させたベースと、前記ベースに固定され、一辺が寸法aの立方体と、を備え、
寸法c=寸法a+寸法b+寸法a
であって、
前記ベースは、前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の両端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備え、
前記複数のピースでは、前記第1の板および前記第2の板における端から寸法aの領域のうち、前記第1の板の前記表面において前記第2の板と隣接する箇所を少なくとも含む1か所から6か所のいずれかに前記立方体が配置され、
前記立方体の数が計8個となる計3個の前記ピースを組み立てた際に1辺が寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有することを特徴とする立体パズル。
【請求項6】
複数のピースを組み立てて六面体を構成する立体パズルであって、
前記複数のピースは各々、幅が寸法a、厚さが寸法b、長さが寸法cの2枚の板である第1板および第2板を互いに直交するように連結させた複数のベースと、前記ベースに固定され、一辺が寸法aの立方体と、を含み、
寸法c=寸法a+寸法b+寸法a+寸法b+寸法a
であって、
前記複数のベースは各々、前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の一方の端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備えた第1ベース、前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の他方の端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備えた第2ベース、および前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の一方の端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の中央部分の側面が連結された+字状の平面形状を備えた第3ベースのいずれかからなり、
前記複数のピースでは、前記第1の板および前記第2の板における端から寸法aの領域、および長さ方向の中央の寸法aの領域のうち、前記第1板の表面において前記第2の板と隣接する箇所を少なくとも含む1か所から6か所のいずれかに前記立方体が配置され、
前記立方体の数が計26個となる計9個の前記ピースを組み立てた際に1辺が寸法a+寸法b+寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有することを特徴とする立体パズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のピースから立方体を組み立てる立体パズル組み立てゲーム用品および立体パズルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数のピースから立方体を組み立てるパズルは立体パズルと称せられており、様々な構造が提案されている。かかる立体パズルは、例えば、一体成型された複数種類のピースから構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-102046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の立体パズルでは、全てのピースを組み立てて立方体を構成するだけであるため、飽きやすい。また、特許文献1に記載の立体パズルにおいて、複数のピースは各々、規則性の乏しい複数の一体成型品からなるため、同タイプの立体パズルを複数種類、製品化しようとすると、設計変更や製造に多大な手間がかかるという問題点がある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、新たな楽しみを体験可能な立体パズル組み立てゲーム用品、および立体パズル組み立てゲーム用品の実現に適した立体パズルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る立体パズル組み立てゲーム用品は、第1正六面体を組み立てるための複数のピースからなる第1ピース群と、前記第1ピース群と組み合わせが異なる複数のピースからなり、前記第1正六面体とサイズおよび形状が同一の第2正六面体を組み立てるための第2ピース群と、を含む立体パズル組み立てゲーム用ピース群を備え、前記立体パズル組み立てゲーム用ピース群から前記第1ピース群を選択して前記第1正六面体を組み立てることを特徴とする。また、本発明に係る立体パズル組み立てゲーム用品は、前記第1正六面体を組み立てた後、前記立体パズル組み立てゲーム用ピース群に残る前記第2ピース群を用いて前記第2正六面体を組み立ててもよい。
【0007】
本発明において、前記複数のピースは各々、幅が寸法a、厚さが寸法b、長さが寸法cの2枚の板である第1板および第2板を互いに直交するように連結させたベースと、前記ベースに配置され、一辺が寸法aの立方体と、を備え、
寸法c=寸法a+寸法b+寸法a
であって、
前記ベースは、前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の両端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備え、
前記複数のピースでは、前記第1の板および前記第2の板における端から寸法aの領域のうち、前記第1の板の前記表面において前記第2の板と隣接する箇所を少なくとも含む1か所から6か所のいずれかに前記立方体が配置され、
前記第1正六面体および前記第2正六面体は各々、前記立方体の数が計8個となるように選ばれた計3個のピースを組み立てた、1辺が寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有する態様を採用することができる。
【0008】
本発明において、前記複数のピースは各々、幅が寸法a、厚さが寸法b、長さが寸法cの2枚の板である第1板および第2板を互いに直交するように連結させた複数のベースと、前記ベースに固定され、一辺が寸法aの立方体と、を含み、
寸法c=寸法a+寸法b+寸法a+寸法b+寸法a
であって、
前記複数のベースは各々、前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の一方の端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備えた第1ベース、前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の他方の端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備えた第2ベース、および前記第1の板の表面において前記第1の板の長さ方向の一方の端から距離が寸法aの位置に前記第2板の長さ方向の中央部分の側面が連結された+字状の平面形状を備えた第3ベースのいずれかからなり、
前記複数のピースでは、前記第1の板および前記第2の板における端から寸法aの領域、および長さ方向の中央の寸法aの領域のうち、前記第1板の表面において前記第2の板と隣接する箇所を少なくとも含む1か所から6か所のいずれかに前記立方体が配置され、
前記第1正六面体および前記第2正六面体は各々、前記立方体の数が計26個となるように選ばれた計9個のピースを組み立てた、1辺が寸法a+寸法b+寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有する態様を採用してもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る立体パズル組み立てゲーム用品によれば、新たな楽しみを体験することができる。また、本発明に係る立体パズルによれば、基本的な構造が共通するピースを用いるので、同タイプの立体パズルを複数種類、製品化する際、設計変更や製造が容易であるとともに、立体パズル組み立てゲーム用品を実現するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態に係る立体パズルの斜視図。
図2図1に示す立体パズルを構成する部品の説明図。
図3図1に示す立体パズルのピースに用いたベースの説明図。
図4図1に示す立体パズルのピースの説明図。
図5図1に示す立体パズルを組み立てる様子を示す説明図。
図6】本発明の第2実施形態に係る立体パズルの斜視図。
図7図6に示す立体パズルを構成する部品の説明図。
図8図6に示す立体パズルのピースに用いた第1ベースの説明図。
図9図6に示す立体パズルのピースに用いた第2ベースの説明図。
図10図6に示す立体パズルのピースに用いた第3ベースの説明図。
図11図10に示す立体パズルのピースの製造途中品の説明図。
図12図6に示す立体パズルのピースの説明図。
図13図6に示す立体パズルを組み立てる様子を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明を実施するための形態として、実施の形態1、2を説明する。なお、以下に参照する図面においては、必要に応じて、立方体8に斜線を付してある。
【0012】
[実施の形態1]
図1は、本発明の第1実施形態に係る立体パズルの斜視図である。図2は、図1に示す立体パズルを構成する部品の説明図であり、図2(a)、(b)は各々、ピースに用いた立方体の斜視図、および板の斜視図である。図3は、図1に示す立体パズルのピースに用いたベースの説明図であり、図3(a)、(b)、(c)、(d)は各々、ベースの斜視図、背面図、側面図および平面図である。図4は、図1に示す立体パズルのピースの説明図であり、図4(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は各々、立方体が1つのピースの斜視図、立方体が2つのピースの斜視図、立方体が3つのピースの斜視図、立方体が4つのピースの斜視図、立方体が5つのピースの斜視図、および立方体が6つのピースの斜視図である。図5は、図1に示す立体パズルを組み立てる様子を示す説明図であり、図5には、立体パズルを組み立てた際の各ピースの位置を示してある。なお、図5には、3つのピース1に設けられた立方体8のうち、同一のピース1に設けられた立方体8に「A」「B」「C」を付してある。
【0013】
図1図5において、本形態の立体パズル10では、複数のピース1を組み立てて六面体を構成する。
【0014】
複数のピース1は各々、幅が寸法a、厚さが寸法b、長さが寸法cの2枚の板である第1板6および第2板7を互いに直交するように連結させたベース5と、ベース5に配置され、一辺が寸法aの立方体8と、を備えている。ベース5および立方体8は木製である。また、各寸法は下式の通りである。
寸法c=寸法a+寸法b+寸法a
【0015】
ベース5は、第1の板6の表面において第1の板6の長さ方向の両端から距離が寸法aの位置に第2板7の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備えている。第1の板6と第2板7とは接着剤で接合されている。
【0016】
複数のピース1では、第1の板6および第2の板7における端から寸法aの領域のうち、第1の板6の表面において第2の板7と隣接する箇所を少なくとも含む1か所から6か所のいずれかに立方体8が配置されている。本形態において、立方体8は接着剤でベース5に接合されている。
【0017】
かかる立体パズル10では、立方体8の数が計8個となる計3個のピース1を組み立てた際に1辺が寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有する。例えば、3個のピース1における立方体8の数の組み合わせは、(1+1+6)、(1+2+5)、(1+3+4)、(2+2+4)、(2+3+3)である。その際、計3個のピース1のうち、2つのピース1において、第1板6同士、あるいは第2板7同士が直交するように組み合わせた後、その隙間を埋めるように、残りのピース1を組付ければ、1辺が寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有する立体パズル10が組み上がる。また、立方体形状を有する立体パズル10の組み立てに必要な3つのピース1については、立方体8の数が計8個であれば、各々のピース1における立方体8の位置を変更することができる。
【0018】
また、上記の立体パズル10では、ピース1の組合せが多数実現できることから、立体パズル組み立てゲーム用品を実現することができる。より具体的には、立体パズル組み立てゲーム用品は、第1正六面体(第1立体パズル)を組み立てるための複数のピース1からなる第1ピース群と、第1ピース群と組み合わせが異なる複数のピース1からなり、第1正六面体とサイズおよび形状が同一の第2正六面体(第2立体パズル)を組み立てるための第2ピース群とを含んでおり、第1ピース群と第2ピース群とは混ざり合っている。
【0019】
従って、立体パズル組み立てゲーム用ピース群から第1ピース群を選択して前記第1正六面体を組み立てて遊ぶことができる。また、第1正六面体を組み立てた後、立体パズル組み立てゲーム用ピース群に残る第2ピース群を用いて第2正六面体を組み立ててもよい。
【0020】
かかる立体パズル組み立てゲーム用品によれば、新たな楽しみを体験することができる。また、本発明に係る立体パズル10によれば、基本的な構造が共通するピース1を用いるので、同タイプの立体パズル10を複数種類、製品化する際、設計変更や製造が容易であるとともに、立体パズル組み立てゲーム用品を実現するのに適している。
【0021】
なお、上記の立体パズル組み立てゲーム用品では、第1正六面体を組み立てる第1ピース群と第2正六面体を組み立てる第2ピース群とが混ざっている例を説明したが、3種以上の正六面体を組み立て可能な3種以上のピース群を混ぜたものを立体パズル組み立てゲーム用品としてもよい。
【0022】
[実施の形態2]
図6は、本発明の第2実施形態に係る立体パズルの斜視図である。図7は、図6に示す立体パズルを構成する部品の説明図であり、図7(a)、(b)は各々、ピースに用いた立方体の斜視図、および板の斜視図である。図8は、図6に示す立体パズルのピースに用いた第1ベースの説明図であり、図8(a)、(b)は各々、第1ベースの斜視図、および平面図である。図9は、図6に示す立体パズルのピースに用いた第2ベースの説明図であり、図9(a)、(b)は各々、第2ベースの斜視図、および平面図である。図10は、図6に示す立体パズルのピースに用いた第3ベースの説明図であり、図10(a)、(b)は各々、第3ベースの斜視図、および平面図である。図11は、図10に示す立体パズルのピースの製造途中品の説明図であり、図11(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は各々、ピースに用いた板の斜視図、板の端に1つの立方体を接合した部品の斜視図、板の長さ方向の中央に1つの立方体を接合した部品の斜視図、板の端と中央に立方体を接合した部品の斜視図、板の両端に立方体を接合した部品の斜視図、および板に3つの立方体を接合した部品の斜視図である。図12は、図6に示す立体パズルのピースの説明図であり、図12(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は各々、第1ベースに1つの立方体を接合したピースの斜視図、第2ベースに2つの立方体を接合したピースの斜視図、第1ベースに3つの立方体を接合したピースの斜視図、第2ベースに4つの立方体を接合したピースの斜視図、第3ベースに3つの立方体を接合したピースの斜視図、および第3ベースに5つの立方体を接合したピースの斜視図である。図13は、図6に示す立体パズルを組み立てる様子を示す説明図であり、図13には、立体パズルを組み立てた際の各ピースの位置を示してある。なお、図13には、9つのピース1に設けられた立方体8のうち、同一のピース1に設けられた立方体8に「A」「B」「C」「D」「E」「F」「G」「H」「I」を付してある。また、図6図13において、実施の形態1に対応する部分には同一の符号を付してある。
【0023】
図6図13において、本形態の立体パズル10では、複数のピース1を組み立てて六面体を構成する。
複数のピース1は各々、幅が寸法a、厚さが寸法b、長さが寸法cの2枚の板である第1板6および第2板7を互いに直交するように連結させた複数のベース5と、ベース5に配置され、一辺が寸法aの立方体8とを備える。ベース5および立方体8は木製である。また、各寸法は下式の通りである。
寸法c=寸法a+寸法b+寸法a+寸法b+寸法a
【0024】
複数のベース5は各々、第1ベース5a、第2ベース5b、および第3ベース5cのいずれかからなる。第1ベース5aは、第1の板6の表面において第1の板6の長さ方向の一方の端から距離が寸法aの位置に第2板7の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備えている。第2ベース5bは、第1の板6の表面において第1の板6の長さ方向の他方の端から距離が寸法aの位置に第2板7の長さ方向の一方の端から長さが寸法aまでの部分の側面が連結されたT字状の平面形状を備えている。従って、第1ベース5aと第2ベース5bとは、左右対称である。第3ベース5cは、第1の板6の表面において第1の板6の長さ方向の一方の端から距離が寸法aの位置に第2板7の長さ方向の中央部分の側面が連結された+字状の平面形状を備えている。
【0025】
複数のピース1では、第1の板6および第2の板7における端から寸法aの領域、および長さ方向の中央の寸法aの領域のうち、第1板6の表面において第2の板7と隣接する箇所を少なくとも含む1か所から6か所のいずれかに立方体8が配置されている。
【0026】
かかる立体パズル10では、立方体8の数が計26個となる計9個のピース1を組み立てた際に1辺が寸法a+寸法b+寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有する。より具体的には、計9個のピース1を順次組み合わせる際、その隙間を埋めるように、残りのピース1を組付ければ、1辺が寸法a+寸法b+寸法a+寸法b+寸法aの立方体形状を有する立体パズル10が組み上がる。また、立方体形状を有する立体パズル10の組み立てに必要な9つのピース1については、立方体8の数が計26個であれば、各々のピース1における立方体8の位置を変更することができる。
【0027】
また、上記の立体パズル10では、ピース1の組合せが多数実現できることから、立体パズル組み立てゲーム用品を実現することができる。より具体的には、立体パズル組み立てゲーム用品は、第1正六面体(第1立体パズル)を組み立てるための複数のピース1からなる第1ピース群と、第1ピース群と組み合わせが異なる複数のピース1からなり、第1正六面体とサイズおよび形状が同一の第2正六面体(第2立体パズル)を組み立てるための第2ピース群とを含んでおり、第1ピース群と第2ピース群とは混ざり合っている。
【0028】
従って、立体パズル組み立てゲーム用ピース群から第1ピース群を選択して前記第1正六面体を組み立てて遊ぶことができる。また、第1正六面体を組み立てた後、立体パズル組み立てゲーム用ピース群に残る第2ピース群を用いて前記第2正六面体を組み立ててもよい。
【0029】
かかる立体パズル組み立てゲーム用品によれば、新たな楽しみを体験することができる。また、本発明に係る立体パズル10によれば、基本的な構造が共通するピース1を用いるので、同タイプの立体パズル10を複数種類、製品化する際、設計変更や製造が容易であるとともに、立体パズル組み立てゲーム用品を実現するのに適している。
【0030】
なお、上記の立体パズル組み立てゲーム用品では、第1正六面体を組み立てる第1ピース群と第2正六面体を組み立てる第2ピース群とが混ざっている例を説明したが、3種以上の正六面体を組み立て可能な3種以上のピース群を混ぜたものを立体パズル組み立てゲーム用品としてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 ピース、5 ベース、6 第1の板、7 第2の板、8 立方体、10 立体パズル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13