(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023111
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】一文字の溝を備えた多機能カッティングマット
(51)【国際特許分類】
B26D 7/20 20060101AFI20240214BHJP
B65B 67/00 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
B26D7/20
B65B67/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022134520
(22)【出願日】2022-08-08
(71)【出願人】
【識別番号】519184583
【氏名又は名称】クイーンズライフ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】関 和則
【テーマコード(参考)】
3C021
3E057
【Fターム(参考)】
3C021GA01
3E057AB02
3E057AD01
3E057AD02
(57)【要約】
【課題】 一文字の溝を設けたカッティングマットに係る。詳細には、カッティングマットの一部分に、一文字の溝を1つ以上設けることで、カットした紙類やプラスチックモデル等を一時的に溝に挿入して整理する機能や、プラスチックモデルの部品の塗装に使用する塗装棒を安定させて挿入する機能や、紙類を結束するための補助として使用する機能や、紙類の切断用の溝を備えた機能に係る。
【解決手段】カッティングマットの板面の一部に、少なくとも1つ以上の一文字の溝10を有する形状にした。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板面に、一文字の溝が設けられたことを特徴とするカッティングマット。
【請求項2】
縦の溝と、横の溝で、十字で構成した請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項3】
縦の溝と、横の溝で、少なくともどちらか一方を複数にして構成した請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項4】
溝の開口部の幅を狭くさせたことを特徴とする請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項5】
テーパー状であるスロットの挿入部を有する溝であることを特徴とする請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項6】
逆テーパー状であるスロットの抜去部を有する溝であることを特徴とする請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項7】
溝の中央付近を広くしたことを特徴とした請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項8】
溝を紙類を結束するための補助として使用する請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項9】
溝の内部の先端に溝を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項10】
溝の先端部分に溝を備えることにより、紙類を切断する際の補助として機能する請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項11】
板面を二層以上の異なる素材で構成しており、表面硬度が高い素材と内部硬度が低い素材で構成した請求項1に記載のカッティングマット。
【請求項12】
板面と溝を異なる色で構成した請求項1に記載のカッティングマット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板面の一部に溝があることで、カットした紙類やプラスチックモデル等を一時的に溝に挿入して整理する機能や、プラスチックモデルの部品の塗装に使用する塗装棒を安定させて挿入する機能や、紙類を結束するための補助として使用する機能や、紙類の切断用の溝として使用する機能等を備えた多機能カッティングマットに関する。
【背景技術】
【0002】
紙類やプラスチックモデルなどをカッターで切断する際、机の保護やスムーズな切断のためにカッティングマットが用いられている。このカッティングマットは、強度があり、カッターによる切断に対して耐性があり、マットの本体に縦、横の罫線が印刷形成されている。
【0003】
従来技術に、特許文献1がある。長方形のプレート部の四隅に紐をセットする立法体部を設け、立法体部と立法体部の間に紐を通す空間部を設けた新聞紙・雑誌等紐十字縛り台であるが、これにはカッティングマットの機能は無く、紙の切断のために、カッティングマットを別に用意すると、事務効率の低下や費用面でも高くついてしまう問題がある。
【0004】
プラスチックモデルを作成する際、カッティングマットは頻繁に利用されている。プラスチックモデルの部品をつまんで持ち上げ塗装するための補助器具が塗装棒である。その塗装棒を立てて使用する塗装ベースという台があるが、従来のカッティングマットには塗装ベースの機能は無い。
【0005】
従来のカッティングマットには、切断した紙類やプラスチックモデル等を、整理する機能は無いため、切断した紙類やプラスチックモデル等を紛失してしまう可能性があった。
【0006】
特許文献2は、カッティングマットのマット部の周辺に設けられた溝部を有するカッティングマットであり、紙類の切断を補助機能を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010-76838号
【特許文献2】特開2015-20248号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のカッティングマットの課題は、カットした紙類やプラスチックモデル等を一時的に整理する機能がない事、プラスチックモデルの作成に使用する塗装棒を安定させて挿入する機能がない事、紙類を結束するための補助として使用する機能が無い事、マットの周辺に、紙類の切断用の溝を設けたカッティングマットは存在するが、カッターのオーバーランを防止する機能が主となるものなので、マットの周辺以外の部分に、紙類の切断用の溝がない事であった。それぞれの課題を解決する道具を複数用意する場合、経済的では無く、事務効率が低い。本発明は、それらの課題を解決できる多機能なカッティングマットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、カッティングマットの一部分に、一文字の溝を備えた。カットした紙類やプラスチックモデル等を一時的に溝に挿入して整理する機能、プラスチックモデルの部品の塗装に使用する塗装棒を安定させて溝に挿入する機能、紙類を結束するための補助として使用する機能、紙類の切断を容易にする機能のうち、複数の機能を持たせる事が好ましい。
【0010】
溝は、十文字の形状の場合、くわしくは、紙等の結束補助機能を使用する際、縦と横で一度に結束する事が可能なため、好ましい。さらに、縦と横に、合わせて合計2つ以上の一文字の溝を有する形で形成するのが好ましい。
【0011】
カッティングマットの、溝を含む板面、あるいは溝を含まない板面のいずれかの素材はカッティングマットとしての機能を備えた硬度、例えば耐性を有する塩化ビニルやオレフィン系の樹脂からなる素材などにしておくのが好ましい。
【0012】
溝のスロット部分の形状を、入口の角度をテーパー状、出口の角度を逆テーパー状にする事で、挿入物の挿入、抜去を容易にする。スロット部分の幅は、挿入物が抜けづらくする幅にする事が好ましい。
【0013】
溝の両側のスリット部分の形状を狭くすることで、挿入物が抜けづらくする程度の幅にする事が好ましい。
【0014】
紙等の結束補助機能を使用する際、溝の内部空間を広くする事で、紙類をカッティングマットに載せた状態でも挿入した紐の長さの調節が簡単な形状にしておくのが好ましい。
【0015】
上記とは別の実施例として、紙等の結束補助機能を使用する際、溝の内部空間を狭くする、又は、溝の入口の幅と同じにする場合、紙類をカッティングマットに載せた状態で挿入した紐の長さの調節をする際に、容易には動かなくなるため、紐が抜ける事を防止する事が可能となる。このような形状にしておくのも好ましい。
【0016】
溝の先端部分に溝を備えることで、挿入物を、スロット部分と溝の先端部分の溝で、安定させて2点で支持出来るようにするため、スロット部分の幅は狭く、溝の先端部分の溝はテーパー状で狭くあることが好ましい。
【0017】
溝の先端部分に溝を備えることで、プラスチックモデルの塗装に使用する塗装棒をスロット部分と溝の先端部分の溝で、安定させて2点で支持出来るようにするため、スロット部分の幅は、塗装棒を挟み込めるように狭くして、スロット部分の軟度は塗装棒を挟み込める位の硬さを持ち、溝の先端部分の溝は、狭くあることが好ましい。
【0018】
カッティングマットの十文字の溝の交差部分の幅は、挿入物を4点で支持できるような狭さにする事が好ましい。
【0019】
カッターで紙類を綺麗に切るために、溝の先端部分の溝を、テーパー状にしてカッティングマットと同様の硬度にすることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、カットした紙類やプラスチックモデル等を一時的に溝に挿入して整理する機能、プラスチックモデルの部品の塗装に使用する塗装棒を安定させて挿入する機能、紙類を結束するための補助として使用する機能、紙類の切断用の補助機能、それらの機能のうち、複数の機能を備えた多機能カッティングマットであるため事務効率が高く、普段はカッティングマットとして事務作業に利用出来るので経済的である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の請求項1の実施例1のカッティングマットを示す斜視図
【
図2】本発明の請求項2の実施例2のカッティングマットを示す斜視図
【
図3】
図2に紙類を結束するための紐を溝に嵌め込んだ状態を示す斜視図
【
図6】本発明の請求項3の実施例3のカッティングマットを示す斜視図
【
図7】本発明の請求項3の実施例4のカッティングマットを示す斜視図
【
図28】請求項1、請求項2の実施例5を示す斜視図
【
図29】請求項4、請求項5の実施例6の特徴的部分を実線であらわし他は破線であらわした請求項1の溝の断面図。
【
図30】請求項6の、実施例7の特徴的部分を実線であらわし他は破線であらわした請求項1の溝の断面図。
【
図31】請求項7の、実施例8の特徴的部分を実線であらわし他は破線であらわした請求項1の溝の断面図。
【
図32】請求項9、請求項10、請求項11の実施例9の特徴的部分を実線であらわし他は破線であらわした請求項1の溝の断面図。
【
図33】請求項9、請求項10の実施例10の斜視図。
【
図34】請求項10の実施例11を示す請求項1の溝の断面図。
【
図35】請求項11の実施例12を示す請求項1の溝の断面図。
【
図36】請求項12の実施例13のカッティングマットを示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1は、請求項1の実施例1のカッティングマットを示す斜視図である。カッティングマットの板面12の一部部分に、一文字で構成された溝10があることを特徴としている。マス目11は、標準的なカッティングマットに印刷されている、縦と横の罫線が印刷されているのを実施例として記載しているが、印刷が異なっていても、無地でも好ましい。溝10に、紐を入れて紙類を一文字に拘束する事が出来る構造である。
【0023】
図2は、本発明の請求項2の実施例2のカッティングマットを示す斜視図である。一文字の溝を、縦と横で交差して、十文字で構成した溝10を有するカッティングマットの斜視図である。
【0024】
図3は、
図2に紙類を結束するための紐Aを溝10に嵌め込んだ状態を示す斜視図である。図のように、数字の4の字に設置する。
【0025】
図4は、
図3に紙類Bを載せた状態を示す斜視図である。紙類Bを載せた状態でも、紐Bには紙類Bの重さが影響しないため、紙類Bを持ち上げることなく紐Bの長さを調節する事が可能であり、ずれにくい。
【0026】
図5は、
図4の紙類Bを結束した状態を示す斜視図である。4の字に置いた紐類Aの上に紙類Bを載せた状態から、紙類Bを持ち上げなくても手動で結束する事が可能である。
【0027】
図6は、本発明の請求項3の実施例3のカッティングマットを示す斜視図である。長方形の短辺に一文字の溝を2つ、長辺に一文字の溝を1つ、短辺を複数にしたカッティングマットの実施例である。
【0028】
図7は、本発明の請求項3の実施例4のカッティングマットを示す斜視図である。
短辺、長辺、両方に複数の一文字の溝を備えたカッティングマットの実施例である。
【0029】
図8は、請求項2の実施例2の六面図における正面図である。中央部分に、紐を結束するための十文字の溝を交差した状態である。この面は、カッティングマットの硬度があっても、無くても好ましい。マス目を印刷しても、印刷しなくても好ましい。
【0030】
図9は、請求項2の実施例2の六面図における背面図である。カッティングボードとして利用できる硬度が必要である。
【0031】
図10は、請求項2の実施例2の六面図における右側面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0032】
図11は、請求項2の実施例2の六面図における左側面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0033】
図12は、請求項2の実施例2の六面図における平面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0034】
図13は、請求項2の実施例2の六面図における底面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0035】
図14は、請求項3の実施例3の六面図における正面図である。短辺に一文字の溝を2つ、長辺に一文字の溝を1つ備えた状態である。この面は、カッティングマットの硬度があっても、無くても好ましい。マス目を印刷しても、印刷しなくても好ましい。
【0036】
図15は、請求項3の実施例3の六面図における背面図である。カッティングボードとして利用できる硬度が必要である。
【0037】
図16は、請求項3の実施例3の六面図における右側面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0038】
図17は、請求項3の実施例3の六面図における左側面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0039】
図18は、請求項3の実施例3の六面図における平面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0040】
図19は、請求項3の実施例3の六面図における底面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0041】
図20は、請求項3の実施例3の六面図における正面図であり、短辺、長辺の両方複数の一文字の溝を備えた状態である。この面は、カッティングマットの硬度があっても、無くても好ましい。マス目を印刷しても、印刷しなくても好ましい。
【0042】
図21は、請求項3の実施例3の六面図における背面図であり、短辺、長辺の両方複数の一文字の溝を備えた状態である。溝が無い面は、カッティングボードとして利用できる硬度が必要である。
【0043】
図22は、請求項3の実施例3の六面図における右側面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0044】
図23は、請求項3の実施例3の六面図における左側面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0045】
図24は、請求項3の実施例3の六面図における平面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0046】
図25は、請求項3の実施例3の六面図における底面図である。溝を備えても曲がらない程度の厚みと強度が必要である。
【0047】
図26は、請求項3の実施例4のカッティングマットで、紙類Bを結束した状態を示す斜視図である。一文字の溝が複数あるが、縦、横の十文字の溝の部分のみを使用して紙類Bを紐Aを用いて結束することが可能である。
【0048】
図27は、請求項3の実施例4のカッティングマットで、紙類Bを結束した状態を示す斜視図である。一文字の溝10が複数あるため、紙類Bの大きさに合わせて、複数箇所での結束が可能となる。また、一文字の溝10が多くある場合、溝10の数に比例して、紐Aの結束出来る箇所は増加する。
【0049】
図28は、請求項1、請求項2の実施例5を示す斜視図である。溝10は、紐や、紙類やプラスチックモデル等が挿入できる程度の細い隙間であり、長くて狭くかつ真直ぐな切れ込みスリット13で構成されていることを特徴とする。隙間の幅が狭いため、その狭さによって紐や、紙類やプラスチックモデル等が挟まれるため、手を放しても安定して保持される。
【0050】
図29は、請求項4、請求項5の実施例6の特徴的部分を実線であらわし他は破線であらわした請求項1の溝の断面図である。
請求項4の、溝10の開口部分は、紐や、紙類やプラスチックモデル等の挿入ができる程度の幅の広さであり、一度挿入した紐が自然には抜去しない程度の狭さである事を特徴とする。
請求項5は、挿入部スロット14であり、紐や、紙類やプラスチックモデル等の挿入を容易にするべくテーパー状にしたことを特徴とする。これは、テーパー状の両側の角度が異なっていても好ましい。
【0051】
図30は、請求項6の、実施例7の特徴的部分を実線であらわし他は破線であらわした請求項1の溝の断面図である。
請求項6は、抜去部スロット15であり、挿入した紐や紙類やプラスチックモデル等の、抜去を容易にするべく逆テーパー状にしたことを特徴とする。これは、逆テーパー状の両側の角度が異なっていても好ましい。
【0052】
図31は、請求項7の、実施例8の特徴的部分を実線であらわし他は破線であらわした請求項1の溝の断面図である。
請求項7は、溝の中央付近を広くしたことを特徴とする。溝に挿入した紐をスライドして動かすことが容易な程度の広さであることが好ましい。
【0053】
図32は、請求項9、請求項10、請求項11の実施例9の特徴的部分を実線であらわし他は破線であらわした請求項1の溝の断面図である。
請求項9は、カットした紙類やプラスチックモデル等を溝10に立てて整理するために溝の内部に、溝の内部の先端に溝を備えたことを特徴とする。この、溝の先端部分17を備えたことで、カットした紙類やプラスチックモデル等を溝10に立てて整理することをが可能である。テーパー状であってもテーパー状で無くても好ましい。
請求項10は、プラスチックモデルの塗装に使用する塗装棒を溝10に立てて整理するために溝の内部に、溝の内部の先端に溝を備えたことを特徴とする。この、溝の先端部分17を備えたことで、塗装棒が安定して保持される。溝の先端部分17の角度は、既存で販売されている塗装棒に合わせた角度であることが好ましい。
請求項11は、溝の先端部分に溝を備えることにより、紙類を切断する際の補助として機能させる事を特徴とする。溝の先端部分17は、テーパー状ある事を特徴とする。
溝10に挿入したカッターは、溝の先端部分17がテーパー状である事により、紙類の切断が容易となる。
【0054】
図33は、請求項9、請求項10の実施例10の斜視図である。
請求項9は、カットした紙類やプラスチックモデル等を溝に立てて整理する事を特徴とする一文字の溝であるが、作業中にでた紙類やプラスチックモデル等Dを溝10に挿入して一時的に保管整理出来る事が特徴となっている。
請求項10は、プラスチックモデルの塗装に使用する塗装棒Cを溝10に立てて保持するための溝の内部の先端に溝を備えたことを特徴としており、塗装棒Cを挿入した場合にスロットの中央部分14と、溝の先端部分17の2点で支持できるため塗装棒が直立した状態になる。
【0055】
図34は、請求項10の実施例11を示す請求項1の溝の断面図であり、挿入した塗装棒Cがスロットの中央部分14と、溝の先端部分17により支持されている事を示す。溝の先端部分はテーパー状と限定したものではないが、塗装棒の下部がテーパー状の場合は、溝の先端部分の頂点20に塗装棒の先端が当たる為、溝の先端部分17が、テーパー状の方が支持しやすくなる。
【0056】
図35は、請求項11の実施例12を示す請求項1の溝の断面図であり、板面を二層以上の異なる素材で構成しており、表面をカッティングマットとしての機能を備えた素材、表面硬度の高い、例えば耐性を有する塩化ビニルやオレフィン系の樹脂からなる素材などで構成する。内部の素材は、溝10に挿入物が容易に挿入できるよう、内部硬度が低い素材、例えば、軟質塩化ビニールやゴム系の樹脂からなる素材などで構成することで、紙類や塗装棒などを挿入する際に、スロット中央部分が挿入物を支持して直立させることが 可能となる。また、紐を挿入する際にの挿入が容易となる。
【0057】
図36は、請求項12の実施例13のカッティングマットを示す正面図である。溝10と、板面12を異なる色にする事により、溝10に挿入物を挿入する際の目印となり、挿入が容易となる。
【符号の説明】
【0058】
10 溝
11 マス目
12 板面
13 スリット
14 挿入部スロット
15 抜去部スロット
16 紐の可動域である内部空間
17 溝の先端部分
18 溝の交差部分
19 スロット中央部分
20 溝の先端部分の頂点
100 表面素材
200 内部素材
300 溝の表面の色
A 紐
B 紙類
C 塗装棒
D 紙類やプラスチックモデル等