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特開2024-23139シリアルゲートトランジスタ及びこれを含む不揮発性メモリ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023139
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】シリアルゲートトランジスタ及びこれを含む不揮発性メモリ装置
(51)【国際特許分類】
   G11C 16/08 20060101AFI20240214BHJP
   H01L 27/00 20060101ALI20240214BHJP
   H01L 21/02 20060101ALI20240214BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240214BHJP
   H10B 43/23 20230101ALI20240214BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20240214BHJP
   H10B 43/30 20230101ALI20240214BHJP
   H10B 43/40 20230101ALI20240214BHJP
   H01L 27/06 20060101ALI20240214BHJP
   H01L 21/8234 20060101ALI20240214BHJP
   G11C 16/04 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
G11C16/08 110
H01L27/00 301C
H01L27/00 301B
H01L21/02 B
H01L29/78 371
H10B43/23
H10B43/27
H10B43/30
H10B43/40
H01L27/06 311Z
H01L27/088 A
G11C16/04 170
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023113083
(22)【出願日】2023-07-10
(31)【優先権主張番号】10-2022-0098804
(32)【優先日】2022-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 仟 顔
(72)【発明者】
【氏名】宋 基 煥
(72)【発明者】
【氏名】秋 教 秀
(72)【発明者】
【氏名】成 錫 江
【テーマコード(参考)】
5B225
5F048
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5B225CA27
5B225DB21
5B225EA05
5B225EC04
5B225EC06
5B225FA02
5F048AA05
5F048AB01
5F048AC01
5F048BA01
5F048BB02
5F048BB05
5F048BB09
5F048BC03
5F048BC06
5F048BF01
5F083EP17
5F083EP18
5F083EP22
5F083EP32
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP42
5F083EP44
5F083EP76
5F083ER02
5F083ER03
5F083ER22
5F083GA10
5F083GA14
5F083GA19
5F083GA24
5F083GA27
5F083JA03
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083KA01
5F083KA03
5F083KA05
5F083KA11
5F083KA12
5F083LA04
5F083LA05
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA18
5F083PR21
5F083PR22
5F101BA42
5F101BA44
5F101BA46
5F101BB02
5F101BB08
5F101BC01
5F101BC02
5F101BC11
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE05
5F101BE17
5F101BF09
(57)【要約】
【課題】チャンネルに形成されるピーク電界が減少されたシリアルゲートトランジスタを含む不揮発性メモリ装置を提供する。
【解決手段】不揮発性メモリ装置は、複数のメモリブロックと、複数の駆動信号を複数のメモリブロックのうちの対応するメモリブロックに伝達する複数のシリアルゲートトランジスタをそれぞれ有する複数のパストランジスタブロックとを含む。それぞれのシリアルゲートトランジスタは、半導体基板に水平方向に順次配置される第1のソース-ドレイン領域、ゲート領域、及び第2のソース-ドレイン領域と、ゲート領域に該当する半導体基板の上に、水平方向に順次配置される複数のゲートとを含む。複数のゲートは、互いに電気的に絶縁され、複数のゲートにそれぞれ印加される複数のブロック選択信号は、互いに独立して制御される。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメモリブロックと、
複数の駆動信号を、前記複数のメモリブロックのうちの対応するメモリブロックに伝達する複数のシリアルゲートトランジスタをそれぞれ有する複数のパストランジスタブロックとを含み、
前記複数のシリアルゲートトランジスタのそれぞれのシリアルゲートトランジスタは、
半導体基板に水平方向に順次配置された第1のソース-ドレイン領域、ゲート領域、及び第2のソース-ドレイン領域と、
前記ゲート領域に該当する前記半導体基板の上に、前記水平方向に順次配置された複数のゲートとを含み、
前記複数のゲートは、互いに電気的に絶縁され、前記複数のゲートにそれぞれ印加される複数のブロック選択信号は、互いに独立して制御されることを特徴とする不揮発性メモリ装置。
【請求項2】
前記複数のゲートは、前記第1のソース-ドレイン領域に前記水平方向に隣接する第1のゲート、及び前記第2のソース-ドレイン領域に前記水平方向に隣接する第2のゲートを含み、
前記第1のソース-ドレイン領域に印加される駆動信号の電圧、及び前記第2のソース-ドレイン領域に連結されたワード線の電圧によって、前記第1のゲートに印加される第1のブロック選択信号、及び前記第2のゲートに印加される第2のブロック選択信号は、互いに独立して制御されることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項3】
前記駆動信号の電圧が前記ワード線の電圧よりも大きい場合、前記それぞれのシリアルゲートトランジスタがオン又はオフとなる間に、前記第1のブロック選択信号の電圧は、前記第2のブロック選択信号の電圧よりも大きいように制御され、
前記駆動信号の電圧が前記ワード線の電圧よりも小さい場合、前記それぞれのシリアルゲートトランジスタがオン又はオフとなる間に、前記第1のブロック選択信号の電圧は、前記第2のブロック選択信号の電圧よりも小さいように制御されることを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項4】
前記駆動信号の電圧及び前記ワード線の電圧によって、前記第1のゲート及び前記第2のゲートのうちの1つは電界緩和機能を果たし、他の1つはスイッチング機能を果たすことを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項5】
前記駆動信号の電圧が前記ワード線の電圧よりも大きく、前記それぞれのシリアルゲートトランジスタがオンとなる場合、
前記第1のブロック選択信号の電圧は、前記駆動信号の電圧よりも大きく活性化され、
前記第2のブロック選択信号の電圧は、前記第1のブロック選択信号の電圧よりも小さく又は同じに活性化されることを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項6】
前記駆動信号の電圧が前記ワード線の電圧よりも大きく、前記それぞれのシリアルゲートトランジスタがオンとなる場合、
前記第1のブロック選択信号が活性化された後に、前記第2のブロック選択信号が活性化されることを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項7】
前記駆動信号の電圧が前記ワード線の電圧よりも小さく、前記それぞれのシリアルゲートトランジスタがオフとなる場合、
前記第1のブロック選択信号の電圧は、前記ワード線の電圧よりも大きく非活性化され、
前記第2のブロック選択信号の電圧は、前記第1のブロック選択信号の電圧よりも大きく又は同じに非活性化されることを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項8】
前記駆動信号の電圧が前記ワード線の電圧よりも小さく、前記それぞれのシリアルゲートトランジスタがオフとなる場合、
前記第1のブロック選択信号が非活性化された後に、前記第2のブロック選択信号が非活性化されることを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項9】
プログラム動作時、選択メモリブロックに対応する選択パストランジスタブロックに含まれる前記複数のシリアルゲートトランジスタはいずれもオンとなり、非選択メモリブロックに対応する非選択パストランジスタブロックに含まれる前記複数のシリアルゲートトランジスタはいずれもオフ状態を保持することを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項10】
前記プログラム動作時、前記駆動信号の電圧が上昇する区間で、前記選択パストランジスタブロックに印加される前記第1のブロック選択信号の電圧は、前記駆動信号の電圧よりも大きく活性化され、前記選択パストランジスタブロックに印加される前記第2のブロック選択信号の電圧は、前記第1のブロック選択信号の電圧よりも小さく又は同じに活性化されることを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項11】
前記プログラム動作時、前記駆動信号の電圧が下降する区間で、前記選択パストランジスタブロックに印加される前記第2のブロック選択信号の電圧は、前記ワード線の電圧よりも大きく非活性化され、前記選択パストランジスタブロックに印加される前記第1のブロック選択信号の電圧は、前記第2のブロック選択信号の電圧よりも小さく又は同じに非活性化されることを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項12】
前記プログラム動作時、前記非選択パストランジスタブロックに印加される前記第2のブロック選択信号の電圧は、前記駆動信号の電圧よりも小さく非活性化され、前記非選択パストランジスタブロックに印加される前記第1のブロック選択信号の電圧は、前記第2のブロック選択信号の電圧よりも大きく又は同じに非活性化されることを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項13】
消去動作時、選択メモリブロックに対応する選択パストランジスタブロックに含まれる前記複数のシリアルゲートトランジスタはいずれもオン状態を保持し、非選択メモリブロックに対応する非選択パストランジスタブロックに含まれる前記複数のシリアルゲートトランジスタはいずれもオフ状態を保持することを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項14】
前記消去動作時、前記選択パストランジスタブロックに印加される前記第1のブロック選択信号の電圧、及び前記第2のブロック選択信号の電圧は、前記ワード線の電圧よりも大きく活性化されることを特徴とする請求項13に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項15】
前記消去動作時、前記非選択パストランジスタブロックに印加される前記第1のブロック選択信号の電圧は、前記ワード線の電圧よりも小さく非活性化され、前記非選択パストランジスタブロックに印加される前記第2のブロック選択信号の電圧は、前記第1のブロック選択信号の電圧よりも大きく又は同じに非活性化されることを特徴とする請求項13に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項16】
前記第1のソース-ドレイン領域は、前記駆動信号が印加され、前記半導体基板に第1の濃度でドーピングされて形成された第1の領域、及び前記第1の領域と前記第1のゲートとの間の前記半導体基板に、前記第1の濃度よりも低い第2の濃度でドーピングされて形成された第2の領域を含み、
前記第2のソース-ドレイン領域は、前記ワード線に連結され、前記半導体基板に前記第1の濃度でドーピングされて形成された第3の領域、及び前記第3の領域と前記第2のゲートとの間の前記半導体基板に、前記第2の濃度でドーピングされて形成された第4の領域を含み、
前記ゲート領域は、前記第1のゲート及び前記第2のゲートの間の前記半導体基板に形成された中央領域を含むことを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項17】
前記複数のメモリブロックは、列方向に配列され、
それぞれのパストランジスタブロックに含まれる前記複数のシリアルゲートトランジスタは、複数の行及び複数の列のマトリックス状に配置され、
前記複数の行のそれぞれの行毎に行方向に伸び、前記列方向に配置され、前記第1のゲート及び前記第2のゲートを形成する2つのゲート線が配置されたことを特徴とする請求項2に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項18】
前記複数のメモリブロックは、列方向に配列され、
前記複数のパストランジスタブロックは、前記複数のメモリブロックの行方向の両側面に分散して配置されたことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項19】
半導体基板に水平方向に順次配置された第1のソース-ドレイン領域、ゲート領域、及び第2のソース-ドレイン領域と、
前記ゲート領域に該当する前記半導体基板の上に、前記水平方向に順次配置された複数のゲートとを含み、
前記複数のゲートは、互いに電気的に絶縁され、前記複数のゲートにそれぞれ印加される複数のブロック選択信号は、互いに独立して制御されることを特徴とするシリアルゲートトランジスタ。
【請求項20】
セル領域に形成された複数の第1のメタルパッドと、
前記セル領域の下部に配置された周辺回路領域に形成され、前記複数の第1のメタルパッドにそれぞれ連結されて、前記セル領域及び前記周辺回路領域を垂直方向に連結する複数の第2のメタルパッドと、
前記セル領域に形成され、複数のメモリブロックを含むメモリセルアレイと、
前記周辺回路領域に形成され、複数の駆動信号を、前記複数のメモリブロックのうちの対応するメモリブロックに伝達する複数のシリアルゲートトランジスタをそれぞれ有する複数のパストランジスタブロックとを含み、
前記複数のシリアルゲートトランジスタのそれぞれのシリアルゲートトランジスタは、
半導体基板に水平方向に順次配置される第1のソース-ドレイン領域、ゲート領域、及び第2のソース-ドレイン領域と、
前記ゲート領域に該当する前記半導体基板の上に、前記水平方向に順次配置された第1のゲート及び第2のゲートとを含み、
前記複数のゲートは、互いに電気的に絶縁され、前記複数のゲートにそれぞれ印加される複数のブロック選択信号は、互いに独立して制御されることを特徴とする不揮発性メモリ装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体集積回路に関し、より詳しくは、シリアルゲートトランジスタ、及びシリアルゲートトランジスタを含む不揮発性メモリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ソース-ドレイン領域の間で高電圧を伝達する高電圧用トランジスタは、通常、ゲートにも高電圧が印加され、ゲートの下部に形成されるゲート絶縁層は、ゲートに印加される高電圧に耐えられるように十分大きな厚さを有する。また、高電圧用トランジスタのチャンネルは、ソース-ドレイン領域に印加される高電圧による電界に耐えられるように、すなわち、ソース-ドレイン間のパンチスルー(punch-through)を防止するように、低電圧用トランジスタのチャンネルよりも長く形成されなければならない。すなわち、高電圧用トランジスタは、低電圧用トランジスタよりも広い面積を要する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-182311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、チャンネルに形成されるピーク電界を減少させることができるシリアルゲートトランジスタ(serial-gate transistor)を提供することにある。
【0005】
また、本発明の目的は、チャンネルに形成されるピーク電界を減少させることができるシリアルゲートトランジスタを含む不揮発性メモリ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による不揮発性メモリ装置は、複数のメモリブロックと、複数の駆動信号を、前記複数のメモリブロックのうちの対応するメモリブロックに伝達する複数のシリアルゲートトランジスタをそれぞれ有する複数のパストランジスタブロックとを含む。
【0007】
それぞれのシリアルゲートトランジスタは、半導体基板に水平方向に順次配置された第1のソース-ドレイン領域、ゲート領域、及び第2のソース-ドレイン領域と、前記ゲート領域に該当する前記半導体基板の上に、前記水平方向に順次配置された複数のゲートとを含む。
【0008】
前記複数のゲートは、互いに電気的に絶縁され、前記複数のゲートにそれぞれ印加される複数のブロック選択信号は、互いに独立して制御される。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるシリアルゲートトランジスタは、半導体基板に水平方向に順次配置された第1のソース-ドレイン領域、ゲート領域、及び第2のソース-ドレイン領域と、前記ゲート領域に該当する前記半導体基板の上に、前記水平方向に順次配置された複数のゲートとを含む。
【0010】
前記複数のゲートは、互いに電気的に絶縁され、前記複数のゲートにそれぞれ印加される複数のブロック選択信号は、互いに独立して制御される。
【0011】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による不揮発性メモリ装置は、セル領域に形成された複数の第1のメタルパッドと、前記セル領域の下部に配置された周辺回路領域に形成され、前記複数の第1のメタルパッドにそれぞれ連結されて、前記セル領域及び前記周辺回路領域を垂直方向に連結する複数の第2のメタルパッドと、前記セル領域に形成され、複数のメモリブロックを含むメモリセルアレイと、前記周辺回路領域に形成され、複数の駆動信号を、前記複数のメモリブロックのうちの対応するメモリブロックに伝達する複数のシリアルゲートトランジスタをそれぞれ有する複数のパストランジスタブロックとを含む。
【0012】
前記複数のシリアルゲートトランジスタのそれぞれのシリアルゲートトランジスタは、半導体基板に水平方向に順次配置される第1のソース-ドレイン領域、ゲート領域、及び第2のソース-ドレイン領域と、前記ゲート領域に該当する前記半導体基板の上に、前記水平方向に順次配置された第1のゲート及び第2のゲートとを含む。
【0013】
前記複数のゲートは、互いに電気的に絶縁され、前記複数のゲートにそれぞれ印加される複数のブロック選択信号は、互いに独立して制御される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によるシリアルゲートトランジスタ、及びシリアルゲートトランジスタを含む不揮発性メモリ装置は、シリアルゲート構造及びゲート信号の独立した制御により、チャンネルに引き起こされるピーク電界を減少させることができる。
【0015】
また、ピーク電界の減少により、接合破壊(junction breakdown)電圧、トンネリング電流、GIDL(gate induced drain leakage)電流、及びホットキャリア注入(hot carrier injection)が減少することで、チャンネルの水平方向の長さを減少させることができ、よって、シリアルゲートトランジスタ及び不揮発性メモリ装置の面積を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタの垂直構造を示す断面図である。
図2】本発明の一実施形態による2つのゲートを含むシリアルゲートトランジスタの垂直構造を示す断面図である。
図3図2におけるシリアルゲートトランジスタの動作方法を示す図である。
図4】本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタのピーク電流の減少を説明するための図である。
図5】本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタのピーク電流の減少を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態によるメモリシステムを示すブロック図である。
図7】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置を示すブロック図である。
図8図7における不揮発性メモリ装置に含まれるメモリセルアレイを示すブロック図である。
図9図8におけるメモリセルアレイに含まれるメモリブロックの等価回路を示す回路図である。
図10】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置に含まれる行デコーダの一実施形態を示すブロック図である。
図11図10における行デコーダの一部を示す図である。
図12a図10における行デコーダに含まれるパストランジスタブロックのレイアウトの一実施形態を示す図である。
図12b図10における行デコーダに含まれるパストランジスタブロックのレイアウトの一実施形態を示す図である。
図13a】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置のプログラム動作時のパストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。
図13b】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置のプログラム動作時のパストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。
図13c】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置のプログラム動作時のパストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。
図13d】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置のプログラム動作時のパストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。
図13e】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置のプログラム動作時のパストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。
図14a】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の消去動作時のパストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。
図14b】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の消去動作時のパストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。
図14c】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の消去動作時のパストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。
図15】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置に含まれるブロックデコーダの一実施形態を示す図である。
図16】本発明の一実施形態によるメモリ装置を示す断面図である。
図17】本発明の一実施形態による積層型半導体装置の製造過程を説明するための図である。
図18】本発明の一実施形態によるストレージ装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための具体例をより詳しく説明する。図面上の同一の構成要素に対しては、同一の図面符号を付し、同一の構成要素について重複した説明は、省略する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタの垂直構造を示す断面図である。
【0019】
図1に示すように、シリアルゲートトランジスタ(SGT、serial-gate transistor)は、第1のソース-ドレイン領域210と、第2のソース-ドレイン領域220と、ゲート領域230と、複数のゲート(GT)とを含む。
【0020】
第1のソース-ドレイン領域210、ゲート領域230、及び第2のソース-ドレイン領域220は、半導体基板100に、水平方向(X)に順次配置される。複数のゲート(GT)は、ゲート領域230に該当する半導体基板100の上部に、水平方向(X)に配置される。
【0021】
複数のゲート(GT)は、互いに電気的に絶縁される。換言すると、複数のゲート(GT)は、水平方向(X)に離隔される。複数のゲート(GT)の水平方向(X)の長さはいずれも、同一であり、複数のゲート(GT)の少なくとも一部のゲートの水平方向(X)の長さは、互いに異なる。また、複数のゲート(GT)の隣接する2つのゲート間の水平方向(X)の間隔はいずれも、同一であっても、異なってもよい。
【0022】
また、複数のゲート(GT)にそれぞれ印加される複数のゲート信号(G1~Gn)は、互いに独立して制御される。複数のゲート信号(G1~Gn)の独立した制御については、図3図13a~図14cで後述する。
【0023】
一実施形態において、高電圧用トランジスタを形成するために、半導体基板100のP型領域101上に、ディープNウェル102が形成される。また、ディープNウェル102の上に、Pウェル103が形成される。Pウェル103に、N型ドーパントによりアクティブ領域(ACT)が形成される。アクティブ領域(ACT)は、2つの浅いトレンチ絶縁膜(STI)間の領域と定義される。
【0024】
ゲート領域230に該当する半導体基板100の上には、シリアルゲートトランジスタ(SGT)の複数のゲート(GT)に対応するゲート線が形成される。複数のゲート(GT)と半導体基板100の上面との間には、ゲート絶縁膜(gate insulating films)(GIF)が形成される。
【0025】
一実施形態において、第1のソース-ドレイン領域210は、半導体基板100に形成される第1の領域211及び第2の領域212を含む。第1の領域211には、駆動信号(SI)が印加される。例えば、第1の領域211は、半導体基板100のPウェル103にN型ドーパントを、第1の濃度(N+)でドーピングして形成される。第2の領域212は、第1の領域211と第1のゲート310(図2を参照)との間のPウェル103にN型ドーパントを、第1の濃度(N+)よりも低い第2の濃度(N-)でドーピングして形成される。実施形態により、第1の領域211及び第2の領域212は、N型ドーパントを同一の濃度でドーピングして、一体的に形成される。
【0026】
第2のソース-ドレイン領域220は、半導体基板100に形成される第3の領域221と、第4の領域222とを含む。第3の領域221は、駆動信号(SI)の高電圧が伝達されるターゲットノード(例えば、ワード線(WL))が連結される。以下、ターゲットノードがワード線(WL)である場合を基に説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、ターゲットノードは、ワード線(WL)の他の様々なノードであり得る。例えば、第3の領域221は、半導体基板100のPウェル103に、N型ドーパントを第1の濃度(N+)でドーピングして形成される。第4の領域222は、第3の領域221と第2のゲート320(図2を参照)との間のPウェル103に、N型ドーパントを、第1の濃度(N+)よりも低い第2の濃度(N-)でドーピングして形成される。実施形態によって、第3の領域221及び第4の領域222は、N型ドーパントを同一の濃度でドーピングして、一体的に形成される。
【0027】
ゲート領域230は、複数のゲート(GT)間の半導体基板100のPウェル103に形成される複数の中央領域(CR)を含む。一実施形態において、複数の中央領域(CR)は、第2の領域212及び第4の領域222のように、N型ドーパントを第2の濃度(N-)でドーピングして形成され得るが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。一実施形態において、複数の中央領域(CR)は、N型ドーパントを、第2の濃度(N-)とは異なる濃度でドーピングして形成され、複数の中央領域(CR)のドーピング濃度はいずれも同一であるか、又は、互いに異なってもよい。一実施形態において、複数の中央領域(CR)は、Pウェル103のようなP型ドーパントをドーピングして形成される。一実施形態において、複数の中央領域(CR)の少なくとも一部は、Pウェル103自体である。言い換えると、複数の中央領域(CR)の少なくとも一部は、省略可能である。
【0028】
複数の中央領域(CR)が省略される場合は、しきい値電圧が増加するが、電界のスムージング(smoothing)により、ピーク電界を減少させることができる。一方、複数の中央領域(CR)を形成する場合は、ボディ効果(body effect)の改善により、しきい値電圧を減少させることができる。しきい値電圧及びピーク電界のトレード-オフ(trade-off)の関係を考えて、複数の中央領域(CR)の形成可否、ドーピングタイプ及び/又はドーピング濃度を適切に決めることができる。
【0029】
以下、説明及び図示の便宜のために、シリアルゲートトランジスタ(SGT)が2つのゲートを含む場合を挙げて、本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態は2つのゲートを含むシリアルゲートトランジスタ(SGT)に限定されず、3つ以上のゲートを含むシリアルゲートトランジスタ(SGT)についても、同様な実施形態が適用可能である。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態による2つのゲートを含むシリアルゲートトランジスタの垂直構造を示す断面図である。以下、図1と重複する説明は、省略する。
【0031】
図2に示すように、シリアルゲートトランジスタ(SGT)は、第1のソース-ドレイン領域210と、第2のソース-ドレイン領域220と、ゲート領域230と、第1のゲート310と、第2のゲート320とを含む。
【0032】
第1のソース-ドレイン領域210、ゲート領域230、及び第2のソース-ドレイン領域220は、半導体基板100に水平方向(X)に順次配置される。第1のゲート310及び第2のゲート320は、ゲート領域230に該当する半導体基板100の上に、水平方向(X)に配置される。第1のゲート310及び第2のゲート320と半導体基板100の上面との間には、ゲート絶縁膜311、312が形成される。
【0033】
第1のソース-ドレイン領域210に水平方向(X)に隣接する第1のゲート310、及び第2のソース-ドレイン領域220に水平方向(X)に隣接する第2のゲート320は、互いに電気的に絶縁される。言い換えると、第1のゲート310及び第2のゲート320は、水平方向(X)に離隔している。上述したように、第1のゲート310及び第2のゲート320の水平方向(X)の長さは、同一でも、互いに異なってもよい。
【0034】
また、第1のゲート310に印加される第1のゲート信号(G1)、及び第2のゲート320に印加される第2のゲート信号(G2)は、互いに独立して制御される。第1のゲート信号(G1)及び第2のゲート信号(G2)の独立した制御については、図3図13a~図14cで後述する。
【0035】
ゲート領域230は、第1のゲート310と第2のゲート320との間の半導体基板100に形成される中央領域(CR)231を含む。
【0036】
図3は、図2におけるシリアルゲートトランジスタの動作方法を示す図である。
【0037】
図2及び図3に示すように、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオン(ON)となる場合、第1のゲート信号(G1)の電圧(VG1)は、駆動信号(SI)の電圧(VSI)よりも大きく活性化(すなわち、VSIよりも高くなるように活性化)され、第2のゲート信号(G2)の電圧(VG2)は、第1のゲート信号(G1)の電圧(VG1)よりも小さく又は同じに活性化(すなわち、VG1以下になるように活性化)される。
【0038】
一方、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオン(ON)となる場合、第1のゲート信号(G1)が活性化された後に、第2のゲート信号(G2)が活性化される。言い換えると、図13aで後述するように、第1のゲート信号(G1)に該当する第1のブロック選択信号(BLKWL1)の活性化時点は、第2のゲート信号(G2)に該当する第2のブロック選択信号(BLKWL2)の活性化時点よりも早い。
【0039】
第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ(OFF)となる場合、第2のゲート信号(G2)の電圧(VG2)は、駆動信号(SI)の電圧(VSI)よりも小さく非活性化(すなわち、VSIよりも低くなるように非活性化)され、第1のゲート信号(G1)の電圧(VG1)は、第2のゲート信号(G2)の電圧(VG2)よりも大きく又は同じに非活性化(すなわち、VG2以上になるように非活性化)される。
【0040】
一方、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ(OFF)となる場合、第2のゲート信号(G2)が非活性化された後に、第1のゲート信号(G1)が非活性化される。言い換えると、第1のゲート信号(G1)の非活性化時点は、第2のゲート信号(G2)の非活性化時点よりも遅い。
【0041】
このように、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きい場合は、第1のソース-ドレイン領域210、第1のゲート(G1)、及び中央領域(CR)を含む部分が、電界緩和トランジスタ(FRT、field relaxation transistor)の役割を果たし、中央領域(CR)、第2のゲート(G2)、及び第2のソース-ドレイン領域220を含む部分が、スイッチングトランジスタ(switching transistor)の役割を果たすことになる。
【0042】
電界緩和トランジスタは、ドレイン領域にかかるピーク電界を下げる役割を果たし、スイッチングトランジスタは、シリアルゲートトランジスタのオン状態におけるオン電流と、オフ状態におけるオフ電流を決める。
【0043】
第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオン(ON)となる場合、第2のゲート信号(G2)の電圧(VG2)は、ワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく活性化され、第1のゲート信号(G1)の電圧(VG1)は、第2のゲート信号(G2)の電圧(VG2)よりも小さく又は同じに活性化される。
【0044】
一方、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオン(ON)となる場合、第2のゲート信号(G2)が活性化された後に、第1のゲート信号(G1)が活性化される。言い換えると、第2のゲート信号(G2)の活性化時点は、第2のゲート信号(G2)の活性化時点よりも早い。
【0045】
第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ(OFF)となる場合、第1のゲート信号(G1)の電圧(VG1)は、ワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく非活性化され、第2のゲート信号(G2)の電圧(VG2)は、第1のゲート信号(G1)の電圧(VG1)よりも大きく又は同じに非活性化される。
【0046】
一方、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ(OFF)となる場合、第1のゲート信号(G1)が非活性化された後に、第2のゲート信号(G2)が非活性化される。言い換えると、図13aで後述するように、第1のゲート信号(G1)に該当する第1のブロック選択信号(BLKWL1)の非活性化時点は、第2のゲート信号(G2)に該当する第2のブロック選択信号(BLKWL2)の非活性化時点より早い。
【0047】
このように、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さい場合は、第1のソース-ドレイン領域210、第1のゲート(G1)、及び中央領域(CR)を含む部分が、スイッチングトランジスタの役割を果たし、中央領域(CR)、第2のゲート(G2)、及び第2のソース-ドレイン領域220を含む部分が、電界緩和トランジスタの役割を果たすことになる。
【0048】
図2及び図3を参照して、ゲート領域230の半導体基板100の上に、2つのゲート(G1、G2)が配置される実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。実施形態によって、図1で説明したように、ゲート領域230の半導体基板100の上には、3つ以上のゲートが配置される。3つ以上のゲートは、互いに電気的に絶縁されて、互いに異なるゲート信号により独立して制御される。
【0049】
図4及び図5は、本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタのピーク電流の減少を説明するための図である。
【0050】
図4には、モノゲートトランジスタ(MGT、mono-gate transistor)において、駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、ワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きい又は小さい場合のそれぞれに対して、水平方向(X)に沿った電界の分布が示されている。一方、図5には、本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタ(SGT)において、駆動信号(SI)の電圧(VSI)がワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きい又は小さい場合のそれぞれに対して、水平方向(X)に沿った電界の分布が示されている。
【0051】
図4に示すように、モノゲートトランジスタ(MGT)の場合は、電界が、ドレインに対応する1つのソース-ドレイン領域とゲートの境界部分に集中するため、ピーク電界(Ec)が相対的に大きくなる。
【0052】
一方、図5に示すように、本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタ(SGT)の場合は、電界が、電界緩和トランジスタのドレインに対応する1つのソース-ドレイン領域と1つのゲートの境界部分、及びスイッチングトランジスタのドレインに対応する中央領域と他の1つのゲートの境界部分に分散するため、ピーク電界(Ep)が相対的に(例えば、ピーク電界(Ec)と比較した場合)小さくなる。ここで、ソースに対応する1つのソース-ドレイン領域、1つのゲート、及び中央領域(CR)は、スイッチングトランジスタ(switching transistor)の役割を果たし、ドレインに対応する他の1つのソース-ドレイン領域、他の1つのゲート、及び中央領域(CR)は、電界緩和トランジスタ(field relaxation transistor)の役割を果たすことになる。
【0053】
このように、ピーク電界の減少から、接合破壊電圧、トンネリング電流、GIDL電流、及びホットキャリア注入が減少することで、チャンネルの水平方向(X)の長さ、すなわち、第1のソース-ドレイン領域210及び第2のソース-ドレイン領域220のN-領域の水平方向(X)の長さを減少させることができ、よって、シリアルゲートトランジスタ及び不揮発性メモリ装置の面積を減少させることができる。
【0054】
図6は、本発明の一実施形態によるメモリシステムを示すブロック図である。
【0055】
図6に示すように、メモリシステム10は、メモリコントローラ20と、少なくとも1つの不揮発性メモリ装置30とを含む。図6におけるメモリシステム10は、メモリカード、USBメモリ、SSDなどのようなフラッシュメモリを基にしたデータ記憶媒体を含む。
【0056】
不揮発性メモリ装置30は、メモリコントローラ20の制御により、消去、書込み、又は読出し動作などを行う。このために、不揮発性メモリ装置30は、入出力線を介して、メモリコントローラ20から読出しコマンド、書込みコマンドのようなコマンド(CMD)、読出しアドレス、書込みアドレスのようなアドレス(ADDR)を受信し、メモリコントローラ20と読出し動作又は書込み動作(又は、プログラム動作)のためのデータ(DATA)を送受信する。また、不揮発性メモリ装置30は、制御線を介して、制御信号(CTRL)を受信し、不揮発性メモリ装置30は、メモリコントローラ20から、パワー(PWR)を提供される。
【0057】
図7は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置を示すブロック図である。
【0058】
図7に示すように、不揮発性メモリ装置1000は、メモリセルアレイ500と、行デコーダ530と、ページバッファ回路510と、データ入出力回路520と、制御回路550と、電圧生成器560とを含む。メモリセルアレイ500は、図16におけるセル領域(CREG)に形成され、行デコーダ530、ページバッファ回路510、データ入出力回路520、制御回路550、及び電圧生成器560は、図16における周辺回路領域(PREG)に形成される。
【0059】
メモリセルアレイ500は、複数のストリング選択線(SSL)、複数のワード線(WL)、及び複数の接地選択線(GSL)を介して、行デコーダ530に連結される。また、メモリセルアレイ500は、複数のビット線(BL)を介して、ページバッファ回路510に連結される。メモリセルアレイ500は、複数のワード線(WL)及び複数のビット線(BL)に連結された複数のメモリセルを含む。
【0060】
一実施形態において、メモリセルアレイ500は、基板上に3次元構造(又は、垂直構造)で形成された3次元(three dimensional)メモリセルアレイである。この場合、メモリセルアレイ500は、互いに積層して形成された複数のメモリセルを含むセルストリング、例えば、垂直メモリナンドストリング(NAND string)を含む。
【0061】
制御回路550は、外部のメモリコントローラから、コマンド信号(CMD)及びアドレス信号(ADDR)を受信し、コマンド信号(CMD)及びアドレス信号(ADDR)に基づいて、不揮発性メモリ装置1000の消去ループ、プログラムループ、及び読出し動作を制御する。ここで、プログラムループは、プログラム動作とプログラム検証動作を含み、消去ループは、消去動作と消去検証動作を含む。また、読出し動作は、ノーマル読出し動作とデータリカバリー読出し動作を含む。
【0062】
例えば、制御回路550は、コマンド信号(CMD)に基づいて、電圧生成器560を制御するための制御信号(CTL)、及びページバッファ回路510を制御するためのページバッファ制御信号(PBC)を生成し、アドレス信号(ADDR)に基づいて、ブロックアドレス(B_ADDR)、行アドレス(R_ADDR)、及び列アドレス(C_ADDR)を生成する。制御回路550は、ブロックアドレス(B_ADDR)及び行アドレス(R_ADDR)を行デコーダ530に提供し、列アドレス(C_ADDR)をデータ入出力回路520に提供する。
【0063】
行デコーダ530は、複数のストリング選択線(SSL)、複数のワード線(WL)、及び複数の接地選択線(GSL)を介して、メモリセルアレイ500に連結される。
【0064】
プログラム動作又は読出し動作時、行デコーダ530は、制御回路550から提供されるブロックアドレス(B_ADDR)に基づいて、複数のメモリブロックのうちの1つを選択メモリブロックとして決め、残りのメモリブロックを非選択メモリブロックとして決める。また、行デコーダ530は、制御回路550から提供される行アドレス(R_ADDR)に基づいて、複数のワード線(WL)のうちの1つを選択ワード線として決め、残りのワード線を非選択ワード線として決める。
【0065】
また、プログラム動作又は読出し動作時、行デコーダ530は、制御回路550から提供される行アドレス(R_ADDR)に基づいて、複数のストリング選択線(SSL)のうちの1つを、選択ストリング選択線として決め、残りのストリング選択線を、非選択ストリング選択線として決める。
【0066】
更に、プログラム動作又は読出し動作時、行デコーダ530は、制御回路550から提供される行アドレス(R_ADDR)に基づいて、複数の接地選択線(GSL)のうちの1つを選択接地選択線として決め、残りの接地選択線を非選択接地選択線として決める。
【0067】
電圧生成器560は、制御回路550から提供される制御信号(CTL)に基づいて、不揮発性メモリ装置30の動作に必要なワード線電圧(VWLs)を生成する。電圧生成器560から生成されるワード線電圧(VWLs)は、行デコーダ530を通じて、複数のワード線(WL)に駆動電圧又は駆動信号として印加される。
【0068】
例えば、消去動作時、電圧生成器560は、メモリブロックのウェル及び/又は共通ソース線に消去電圧を印加し、消去アドレスに基づいて、メモリブロックの全てのワード線、又は一部のサブブロックに該当するワード線に消去許容電圧(例えば、接地電圧)を印加する。消去検証動作時、電圧生成器560は、1つのメモリブロックの全てのワード線に消去検証電圧を印加するか、ワード線単位で消去検証電圧を印加する。
【0069】
例えば、プログラム動作時、電圧生成器560は、選択ワード線にプログラム電圧を印加し、非選択ワード線には、プログラムパス電圧(program pass voltage)を印加する。また、プログラム検証動作時、電圧生成器560は、選択ワード線にプログラム検証電圧を印加し、非選択ワード線には、検証パス電圧(verification pass voltage)を印加する。
【0070】
また、ノーマル読出し動作時、電圧生成器560は、選択ワード線に読出し電圧を印加し、非選択ワード線には、読出しパス電圧(read pass voltage)を印加する。また、データリカバリー読出し動作時、電圧生成器560は、選択ワード線に隣接したワード線に読出し電圧を印加し、選択ワード線には、リカバリー読出し電圧を印加する。
【0071】
ページバッファ回路510は、複数のビット線(BL)を介して、メモリセルアレイ500に連結される。ページバッファ回路510は、複数のページバッファを含む。一実施形態において、1つのページバッファに1つのビット線が連結される。他の実施形態において、1つのページバッファに2つ以上のビット線が連結される。ページバッファ回路510は、プログラム動作時、選択されたページにプログラムされるべきデータを一時的に保存し、読出し動作時、メモリセルアレイ500の選択されたページから読出されたデータを一時的に保存する。
【0072】
データ入出力回路520は、データ線(DL)を介して、ページバッファ回路510に連結される。プログラム動作時、データ入出力回路520は、メモリコントローラ20からプログラムデータ(DATA)を受信し、制御回路550から提供される列アドレス(C_ADDR)に基づいて、プログラムデータ(DATA)をページバッファ回路510に提供する。読出し動作時、データ入出力回路520は、制御回路550から提供される列アドレス(C_ADDR)に基づいて、ページバッファ回路510に保存された読出しデータ(DATA)を、メモリコントローラ20に提供する。
【0073】
また、ページバッファ回路510とデータ入出力回路520は、メモリセルアレイ500の第1の保存領域からデータを読み出し、読み出されたデータを、メモリセルアレイ500の第2の保存領域に書き込む。すなわち、ページバッファ回路510とデータ入出力回路520は、コピーバッグ(copy-back)動作を行う。ページバッファ回路510とデータ入出力回路520は、制御回路550により制御される。
【0074】
図8は、図7における不揮発性メモリ装置に含まれるメモリセルアレイを示すブロック図であり、図9は、図8におけるメモリセルアレイに含まれるメモリブロックの等価回路を示す回路図である。
【0075】
図8に示すように、メモリセルアレイ500は、複数のメモリブロック(BLK1~BLKz)を含む。メモリブロック(BLK1~BLKz)は、行デコーダ530により選択される。例えば、行デコーダ530は、メモリブロック(BLK1~BLKz)のうち、ブロックアドレス(B_ADDR)に対応するメモリブロックを選択する。
【0076】
図9におけるメモリブロック(BLKi)は、基板上に3次元構造で形成される3次元メモリブロックを示す。例えば、メモリブロック(BLKi)に含まれる複数のメモリナンドストリングは、基板と垂直な方向(D3)に形成される。
【0077】
図9に示すように、メモリブロック(BLKi)は、ビット線(BL1、BL2、BL3)と共通ソース線(CSL)との間に連結される複数のセルストリング、すなわち、複数のメモリナンドストリング(NS11~NS33)を含む。複数のメモリナンドストリング(NS11~NS33)のそれぞれは、ストリング選択トランジスタ(SST)、複数のメモリセル(MC1、MC2、...、MC8)、及び接地選択トランジスタ(GST)を含む。図9には、複数のメモリナンドストリング(NS11~NS33)のそれぞれが8つのメモリセル(MC1、MC2、...、MC8)を含むことが示されているが、本発明の実施形態は、これに限定されない。
【0078】
ストリング選択トランジスタ(SST)は、対応するストリング選択線(SSL1、SSL2、SSL3)に連結される。複数のメモリセル(MC1、MC2、...、MC8)は、対応するゲート線(GTL1、GTL2、...、GTL8)にそれぞれ連結される。ゲート線(GTL1、GTL2、...、GTL8)は、ワード線に該当し、ゲート線(GTL1、GTL2、...、GTL8)の一部は、ダミーワード線に該当する。接地選択トランジスタ(GST)は、対応する接地選択線(GSL1、GSL2、GSL3)に連結される。ストリング選択トランジスタ(SST)は、対応するビット線(BL1、BL2、BL3)に連結され、接地選択トランジスタ(GST)は、共通ソース線(CSL)に連結される。
【0079】
同一高さのワード線(例えば、GTL1)は、共通に連結され、接地選択線(GSL1、GSL2、GSL3)及びストリング選択線(SSL1、SSL2、SSL3)はそれぞれ、分離される。図9には、メモリブロック(BLK)が8つのゲート線(GTL1、GTL2、...、GTL8)、及び3つのビット線(BL1、BL2、BL3)に連結されることが示されているが、本発明の実施形態は、これに限定されない。
【0080】
図10は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置に含まれる行デコーダの一実施形態を示すブロック図である。図10には、図示及び説明の便宜上、4つのメモリブロック、すなわち、第1~第4のメモリブロック(MB1~MB4)、及びこれに対応する行デコーダ530の構成が示されているが、本発明の実施形態はメモリブロックの特定の数に限定されるものではない。
【0081】
図10に示すように、行デコーダ530は、駆動信号デコーダ(SIDEC)、第1~第4のメモリブロック(MB1~MB4)にそれぞれ対応する第1~第4のブロックデコーダ(BDEC1~BDEC4)、及び第1~第4のメモリブロック(MB1~MB4)にそれぞれ対応する第1~第4のパストランジスタブロック(PTB1~PTB4)610、620、630、640を含む。
【0082】
駆動信号デコーダ(SIDEC)は、行アドレス(R_ADDR)に基づいて、複数の駆動信号(SI)を生成する。駆動信号デコーダ(SIDEC)は、プログラム動作、読出し動作、及び消去動作にそれぞれ対応するように、複数の駆動信号(SI)の電圧レベルを決める。
【0083】
第1~第4のブロックデコーダ(BDEC1~BDEC4)は、ブロックアドレス(B_ADDR)に基づいて、第1~第4のメモリブロック(MB1~MB4)のうちの1つの選択メモリブロックを決めるように、ブロック選択信号を生成する。
【0084】
第1のブロックデコーダ(BDEC1)は、第1のメモリブロック(MB1)に対応する一対のブロック選択信号(BLKWL11、BLKWL12)を生成し、第2のブロックデコーダ(BDEC2)は、第2のメモリブロック(MB2)に対応する一対のブロック選択信号(BLKWL21、BLKWL22)を生成し、第3のブロックデコーダ(BDEC3)は、第3のメモリブロック(MB3)に対応する一対のブロック選択信号(BLKWL31、BLKWL32)を生成し、第4のブロックデコーダ(BDEC4)は、第4のメモリブロック(MB4)に対応する一対のブロック選択信号(BLKWL41、BLKWL42)を生成する。
【0085】
第1~第4のパストランジスタブロック610、620、630、640は、対応するブロックデコーダから提供される一対のブロック選択信号に基づいて、複数の駆動信号(SI)の対応するメモリブロックへの伝達を制御する。
【0086】
第1のパストランジスタブロック610は、第1のブロックデコーダ(BDEC1)から提供される一対のブロック選択信号(BLKWL11、BLKWL12)に基づいて、複数の駆動信号(SI)の第1のメモリブロック(MB1)への伝達を制御する。第2のパストランジスタブロック620は、第2のブロックデコーダ(BDEC2)から提供される一対のブロック選択信号(BLKWL21、BLKWL22)に基づいて、複数の駆動信号(SI)の第2のメモリブロック(MB2)への伝達を制御する。第3のパストランジスタブロック630は、第3のブロックデコーダ(BDEC3)から提供される一対のブロック選択信号(BLKWL31、BLKWL32)に基づいて、複数の駆動信号(SI)の第3のメモリブロック(MB3)への伝達を制御する。第4のパストランジスタブロック640は、第4のブロックデコーダ(BDEC4)から提供される一対のブロック選択信号(BLKWL41、BLKWL42)に基づいて、複数の駆動信号(SI)の第2のメモリブロック(MB4)への伝達を制御する。
【0087】
図11は、図10における行デコーダの一部を示す図である。
【0088】
図11に示すように、第1~第4のパストランジスタブロック610、620、630、640により、複数の駆動信号(SI)は、第1~第4のメモリブロック(MB1~MB4)に伝達される。更に詳しく説明すると、以下の通りである。
【0089】
第1のメモリブロック(MB1)を選択する場合、第1のブロックデコーダ(BDEC1)から提供される一対のブロック選択信号(BLKWL11、BLKWL12)が活性化される。そこで、第1のパストランジスタブロック610に含まれる全てのパストランジスタ、すなわち、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオンとなる。ここで、複数の駆動信号(SI)、すなわち、接地選択信号(GS)、ストリング選択信号(SS)、及びワード線駆動信号(S0~S63)が、第1のメモリブロック(MB1)に伝達される。複数の駆動信号(GS、SS、S0~S63)は、第1のメモリブロック(MB1)の各選択トランジスタとメモリセルのゲート(すなわち、ワード線)に提供される。
【0090】
第2のメモリブロック(MB2)を選択する場合、第2のブロックデコーダ(BDEC2)から提供される一対のブロック選択信号(BLKWL21、BLKWL22)が活性化される。そこで、第2のパストランジスタブロック620に含まれる全てのシリアルゲートトランジスタ(SGT)がオンとなる。ここで、複数の駆動信号(GS、SS、S0~S63)が第2のメモリブロック(MB2)に伝達される。複数の駆動信号(GS、SS、S0~S63)は、第2のメモリブロック(MB2)の各選択トランジスタとメモリセルのゲート(すなわち、ワード線)に提供される。
【0091】
第3のメモリブロック(MB3)を選択する場合、第3のブロックデコーダ(BDEC3)から提供される一対のブロック選択信号(BLKWL31、BLKWL32)が活性化される。そこで、第3のパストランジスタブロック630に含まれる全てのシリアルゲートトランジスタ(SGT)がオンとなる。ここで、複数の駆動信号(GS、SS、S0~S63)が第3のメモリブロック(MB3)に伝達される。複数の駆動信号(GS、SS、S0~S63)は、第3のメモリブロック(MB3)の各選択トランジスタとメモリセルのゲート(すなわち、ワード線)に提供される。
【0092】
第4のメモリブロック(MB4)を選択する場合、第4のブロックデコーダ(BDEC4)から提供される一対のブロック選択信号(BLKWL41、BLKWL42)が活性化される。そこで、第4のパストランジスタブロック640に含まれる全てのシリアルゲートトランジスタ(SGT)がオンとなる。ここで、複数の駆動信号(GS、SS、S0~S63)が第4のメモリブロック(MB4)に伝達される。複数の駆動信号(GS、SS、S0~S63)は、第4のメモリブロック(MB3)の各選択トランジスタとメモリセルのゲート(すなわち、ワード線)に提供される。
【0093】
図11に示すように、第1~第4のパストランジスタブロック610、620、630、640は、上述したような複数のシリアルゲートトランジスタ(SGT)をそれぞれ含む。この場合、一対のブロック選択信号のうちの1つは、上述した第1のゲート信号(G1)に該当し、他の1つは、上述した第2のゲート信号(G2)に該当する。言い換えると、図11の構成において、ブロック選択信号(BLKWL11、BLKWL21、BLKWL31、BLKWL41)は、上述した第1のゲート信号(G1)に該当し、ブロック選択信号(BLKWL12、BLKWL22、BLKWL32、BLKWL42)は、上述した第2のゲート信号(G2)に該当する。そこで、第1~第4のパストランジスタブロック610、620、630、640に含まれるそれぞれのシリアルゲートトランジスタ(SGT)の動作は、以下の通りである。
【0094】
図2図3図10、及び図11を参照すると、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されたワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオン(ON)となる場合、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)(i=1、2、3、4)の電圧(VG1)は、駆動信号(SI)の電圧(VSI)よりも大きく活性化され、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の電圧(VG2)は、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の電圧(VG1)よりも小さく又は同じに活性化される。
【0095】
一方、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオン(ON)となる場合、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)が活性化された後に、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)が活性化される。言い換えると、図13aで後述するように、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の活性化時点は、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の活性化時点よりも早い。
【0096】
第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ(OFF)となる場合、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の電圧(VG2)は、駆動信号(SI)の電圧(VSI)よりも小さく非活性化され、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の電圧(VG1)は、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の電圧(VG2)よりも大きく又は同じに非活性化される。
【0097】
一方、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ(OFF)となる場合、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)が非活性化された後に、第1のゲート信号(G1)が非活性化される。言い換えると、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の非活性化時点は、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の非活性化時点(T3)よりも遅い。
【0098】
第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオン(ON)となる場合、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の電圧(VG2)は、ワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく活性化され、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の電圧(VG1)は、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の電圧(VG2)よりも小さく又は同じに活性化される。
【0099】
一方、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオン(ON)となる場合、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)が活性化された後に、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)が活性化される。言い換えると、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の活性化時点は、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の活性化時点よりも早い。
【0100】
第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ(OFF)となる場合、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の電圧(VG1)は、ワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さくなるように非活性化され、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の電圧(VG2)は、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の電圧(VG2)よりも大きく又は同じになるように非活性化される。
【0101】
一方、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)が、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく、シリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ(OFF)となる場合、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)が非活性化された後に、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)が非活性化される。言い換えると、図13aで後述するように、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の非活性化時点は、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の非活性化時点よりも早い。
【0102】
図12a及び図12bは、図10の行デコーダに含まれるパストランジスタブロックのレイアウトの一実施形態を示す図である。
【0103】
図12a及び図12bに示すように、アクティブ領域(ACT11~ACT16)は、第1のパストランジスタブロック610に含まれるシリアルゲートトランジスタ(SGT)に対応し、アクティブ領域(ACT21~ACT26)は、第2のパストランジスタブロック620に含まれるシリアルゲートトランジスタ(SGT)に対応し、アクティブ領域(ACT31~ACT36)は、第3のパストランジスタブロック630に含まれるシリアルゲートトランジスタ(SGT)に対応し、アクティブ領域(ACT41~ACT46)は、第4のパストランジスタブロック640に含まれるシリアルゲートトランジスタ(SGT)に対応する。
【0104】
それぞれのシリアルゲートトランジスタ(SGT)に対応するそれぞれのアクティブ領域は、図2で上述したように、水平方向D2(例えば、図2のX方向)に順次配置される第1のソース-ドレイン領域(DR、図2の210)、中央領域(CR、図2の231)、及び第2のソース-ドレイン領域(SR、図2の220)を含む。
【0105】
アクティブ領域の複数の行のそれぞれの行毎に、行方向(D1)に伸び、列方向(D2)に配置され、上述した第1のゲート(G1)及び上述した第2のゲート(G2)を形成する2つのゲート線が配置される。
【0106】
すなわち、図12aに示すように、アクティブ領域(ACT11、ACT12、ACT13)からなる行には、2つのゲート線711、712が配置され、アクティブ領域(ACT14、ACT15、ACT16)からなる行には、2つのゲート線713、714が配置され、アクティブ領域(ACT31、ACT32、ACT33)からなる行には、2つのゲート線731、732が配置され、アクティブ領域(ACT34、ACT35、ACT36)からなる行には、2つのゲート線733、734が配置される。
【0107】
また、図12bに示すように、アクティブ領域(ACT21、ACT22、ACT23)からなる行には、2つのゲート線721、722が配置され、アクティブ領域(ACT24、ACT25、ACT26)からなる行には、2つのゲート線723、724が配置され、アクティブ領域(ACT41、ACT42、ACT43)からなる行には、2つのゲート線741、742が配置され、アクティブ領域(ACT44、ACT45、ACT46)からなる行には、2つのゲート線743、744が配置される。
【0108】
複数の駆動信号(GS、SS、S0~S63)は、ゲート線上で列方向(D2)に伸び、行方向(D1)に配置されるメタル線811~816、821~826、及び垂直コンタクト(VC)を通じて、アクティブ領域の第1のソース-ドレイン領域(DR)に印加される。
【0109】
一実施形態において、不揮発性メモリ装置に含まれる複数のメモリブロックは、列方向(D2)に配列され、複数のパストランジスタブロックは、複数のメモリブロックの行方向(D1)の両側面に分散して配置される。例えば、図10図12bに示すように、第1のパストランジスタブロック610及び第3のパストランジスタブロック630は、第1~第4のメモリブロック(MB1~MB4)の行方向(D1)の一方(図面にて左側)に配置され、第2のパストランジスタブロック620及び第4のパストランジスタブロック640は、第1~第4のメモリブロック(MB1~MB4)の行方向(D1)の他方(図面にて右側)に配置される。このような分散配置により、行デコーダのレイアウトを効率よく設計し、行デコーダの面積を減少させることができる。
【0110】
図13a~図13eは、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置のプログラム動作時、パストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。
【0111】
プログラム動作時、選択メモリブロックに対応する選択パストランジスタブロックに含まれる複数のシリアルゲートトランジスタはいずれも、オンとなり、非選択メモリブロックに対応する非選択パストランジスタブロックに含まれる複数のシリアルゲートトランジスタはいずれも、オフとなる状態を保持する。
【0112】
図13aには、プログラム動作時、選択パストランジスタブロックに対して、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)、第1のゲート(G1)に印加される第1のブロック選択信号(BLKWL1)、及び第2のゲート(G2)に印加される第2のブロック選択信号(BLKWL2)の例示的なタイミング及び波形が示されている。
【0113】
図13b及び図13cには、プログラム動作時、選択パストランジスタブロックに対して、駆動信号(SI)、上述した第1のゲート信号(G1)に対応する第1のブロック選択信号(BLKWL1)、上述した第2のゲート信号(G2)に対応するブロック選択信号(BLKWL2)、及びワード線(WL)の例示的な電圧レベル及び水平方向(X)に沿った電界の分布が示されている。図13bは、プログラム動作時、駆動信号(SI)の電圧(VSI)が上がる区間、例えば、図13aの時点(Tr)に該当し、図13cは、プログラム動作時、駆動信号(SI)の電圧(VSI)が下がる区間、例えば、図13aにおける時点(Tf)に該当する。
【0114】
図13a、図13b、及び図13cを参照すると、プログラム動作時、駆動信号(SI)の電圧(VSI)が上がる区間で、選択パストランジスタブロックのシリアルゲートトランジスタ(SGT)がオンとなり、駆動信号(SI)の電圧(VSI)がワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きくなる。この場合、例えば、時点(Tr)で、選択パストランジスタブロックに印加される第1のブロック選択信号(BLKWL1)の電圧は、駆動信号(SI)の電圧(VSI)よりも大きく活性化され、選択パストランジスタブロックに印加される第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧は、第1のブロック選択信号(BLKWL1)の電圧よりも小さく又は同じに活性化される。
【0115】
一実施形態において、このような第1のブロック選択信号(BLKWL1)及び第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧制御は、第1のブロック選択信号(BLKWL1)及び第2のブロック選択信号(BLKWL2)の活性化タイミングを制御することで具現される。すなわち、図13aに示すように、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の活性化時点は、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の活性化時点よりも早いように制御される。
【0116】
一方、プログラム動作時、駆動信号(SI)の電圧(VSI)が下がる区間で、選択パストランジスタブロックのシリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフとなり、駆動信号(SI)の電圧(VSI)がワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さくなる。この場合、例えば、時点(Tf)で、選択パストランジスタブロックに印加される第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧は、ワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく非活性化され、第1のブロック選択信号(BLKWL1)の電圧は、第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧よりも小さく又は同じに非活性化される。
【0117】
一実施形態において、このような第1のブロック選択信号(BLKWL1)及び第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧制御は、第1のブロック選択信号(BLKWL1)及び第2のブロック選択信号(BLKWL2)の非活性化タイミングを制御することで具現される。すなわち、図13aに示すように、第1のブロック選択信号(BLKWLi1)の非活性化時点は、第2のブロック選択信号(BLKWLi2)の非活性化時点よりも早いように制御される。
【0118】
図13dには、プログラム動作時、非選択パストランジスタブロックに対して、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)、第1のゲート(G1)に印加される第1のブロック選択信号(BLKWL1)、及び第2のゲート(G2)に印加される第2のブロック選択信号(BLKWL2)の例示的なタイミング及び波形が図示されている。
【0119】
図13eには、プログラム動作時,非選択パストランジスタブロックに対して、駆動信号(SI)、上述した第1のゲート信号(G1)に対応する第1のブロック選択信号(BLKWL1)、上述した第2のゲート信号(G2)に対応するブロック選択信号(BLKWL2)、及びワード線(WL)の例示的な電圧レベル及び水平方向(X)に沿った電界の分布が示されている。図13eは、プログラム動作時、駆動信号(SI)の電圧(VSI)が完全に上昇した区間、例えば、図13dの時点(T1)に該当する。
【0120】
図13d及び図13eを参照すると、プログラム動作時、非選択パストランジスタブロックのシリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ状態を保持し、駆動信号(SI)の電圧(VSI)がワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きくなる。この場合、例えば、時点(T1)で、非選択パストランジスタブロックに印加される第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧は、駆動信号(SI)の電圧(VSI)よりも小さく(例えば、0Vに)非活性化され、非選択パストランジスタブロックに印加される第1のブロック選択信号(BLKWL1)の電圧は、第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧よりも大きく又は同じに(例えば、15Vに)非活性化される。
【0121】
図4及び図5で上述したように、本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタ(SGT)及びブロック選択信号(BLKWL1、BLKWL2)の制御から、プログラム動作時に発生するピーク電界(E1、E2、E3)を減少させることができる。
【0122】
図14a~図14cは、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の消去動作時、パストランジスタブロックに含まれるシリアルゲートトランジスタの動作を示す図である。消去動作時、選択メモリブロックに対応する選択パストランジスタブロックに含まれる複数のシリアルゲートトランジスタはいずれも、オン状態を保持し、非選択メモリブロックに対応する非選択パストランジスタブロックに含まれる複数のシリアルゲートトランジスタはいずれも、オフ状態を保持する。
【0123】
図14aには、消去動作時、選択パストランジスタブロックに対して、駆動信号(SI)、上述した第1のゲート信号(G1)に対応する第1のブロック選択信号(BLKWL1)、上述した第2のゲート信号(G2)に対応するブロック選択信号(BLKWL2)、及びワード線(WL)の例示的な電圧レベル及び水平方向(X)に沿った電界の分布が示されている。
【0124】
図14aを参照すると、消去動作時、選択パストランジスタブロックのシリアルゲートトランジスタ(SGT)は、オン状態を保持する。この場合、選択パストランジスタブロックに印加される第1のブロック選択信号(BLKWL1)の電圧、及び第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧は、ワード線(WL)の電圧(VWL)よりも大きく活性化される。例えば、図14aに示すように、駆動信号(SI)の電圧(VSI)及びワード線(WL)の電圧(VWL)は、接地電圧(0V)を保持し、第1のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧及び第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧は、電源電圧(VDD)を保持する。この場合、水平方向(X)に沿った電界の分布は均一であり、ピーク電界による問題が生じない。
【0125】
図14bには、消去動作時、非選択パストランジスタブロックに対して、第1のソース-ドレイン領域210に印加される駆動信号(SI)の電圧(VSI)、第2のソース-ドレイン領域220に連結されるワード線(WL)の電圧(VWL)、第1のゲート(G1)に印加される第1のブロック選択信号(BLKWL1)、及び第2のゲート(G2)に印加される第2のブロック選択信号(BLKWL2)の例示的なタイミング及び波形が示されている。
【0126】
図14cには、プログラム動作時、非選択パストランジスタブロックに対して、駆動信号(SI)、上述した第1のゲート信号(G1)に対応する第1のブロック選択信号(BLKWL1)、上述した第2のゲート信号(G2)に対応するブロック選択信号(BLKWL2)、及びワード線(WL)の例示的な電圧レベル及び水平方向(X)に沿った電界の分布が示されている。図14cは、消去動作時、ワード線(WL)の電圧(VWL)が完全に上昇した区間、例えば、図14bの時点(T2)に該当する。
【0127】
図14b及び図14cを参照すると、消去動作時、非選択パストランジスタブロックのシリアルゲートトランジスタ(SGT)がオフ状態を保持し、駆動信号(SI)の電圧(VSI)がワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さくなる。この場合、例えば、時点(T2)で、非選択パストランジスタブロックに印加される第1のブロック選択信号(BLKWL1)の電圧は、ワード線(WL)の電圧(VWL)よりも小さく (例えば、0Vに)非活性化され、非選択パストランジスタブロックに印加される第2のブロック選択信号(BLKWL2)の電圧は、第1のブロック選択信号(BLKWL1)の電圧よりも大きく又は同じに (例えば、15Vに)非活性化される。
【0128】
図4及び図5を参照して説明したように、本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタ(SGT)及びブロック選択信号(BLKWL1、BLKWL2)の制御から、消去動作時に発生するピーク電界(E4)を減少させることができる。
【0129】
図15は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置に含まれるブロックデコーダの一実施形態を示す図である。
【0130】
図15に示すように、ブロックデコーダ(BDEC)は、複数の転送ゲート、例えば、第1~第4の転送ゲート(TG1~TG4)、第1のタイミング制御回路(TMC1)、及び第2のタイミング制御回路(TMC2)を含む。
【0131】
ブロックデコーダ(BDEC)は、第1~第4の転送ゲート(TG1~TG4)を用いて、電圧生成器(VG1、VG2)から提供される電圧(VPP1、VPP2)を選択的に伝達し、第1のタイミング制御回路(TMC1)及び第2のタイミング制御回路(TMC2)を用いて、タイミングを制御することで、第1のブロック選択信号(BLKWL1)、及び第2のブロック選択信号(BLKWL2)を生成する。
【0132】
第1~第4の転送ゲート(TG1~TG4)は、第1~第4の転送ゲート信号(CON1~CON4)に基づいて、それぞれ選択的にオンとなる。図15には、第1~第4の転送ゲート信号(CON1~CON2)及びインバータ(INV1~INV4)による反転信号に基づいて動作する第1~第4の転送ゲート(TG1~TG4)を示しているが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。第1のタイミング制御回路(TMC1)及び第2のタイミング制御回路(TMC2)は、第1のタイミング制御信号(TM1)及び第2のタイミング制御信号(TM2)にそれぞれ基づいて、第1のブロック選択信号(BLKWL1)及び第2のブロック選択信号(BLKWL2)の活性化タイミング及び非活性化タイミングを制御する。また、第1のタイミング制御回路(TMC1)及び第2のタイミング制御回路(TMC2)は、ブロックアドレス(B_ADDR)又はこれをデコードした信号に基づいて、選択的にイネーブルされる。
【0133】
例えば、図7における制御回路550は、不揮発性メモリ装置の動作モード、すなわち、プログラム動作、読出し動作、又は消去動作に符合するように、転送ゲート信号(CON1~CON4)、及びタイミング制御信号(TM1、TM2)を生成して提供する。
【0134】
電圧生成器(VG1、VG2)は、図7における電圧生成器560に含まれる。電圧生成器(VG1、VG2)は、チャージポンプ、電圧レギュレーターなどの様々な構成で具現される。電圧生成器(VG1、VG2)は、図7における制御回路550の制御によって、不揮発性メモリ装置の動作モード、すなわち、プログラム動作、読出し動作、又は消去動作に符合するように、電圧(VPP1、VPP2)を生成して提供する。
【0135】
図16は、本発明の一実施形態によるメモリ装置を示す断面図である。
【0136】
図16に示すように、メモリ装置5000は、C2C(chip to chip)構造である。ここで、C2C構造は、セル領域(CREG)を含む少なくとも1つの上部チップと、周辺回路領域(PREG)を含む下部チップとをそれぞれ製作した後、少なくとも1つの上部チップと下部チップをボンディング(bonding)方式により、互いに連結することを意味する。一例として、ボンディング方式は、上部チップの最上部メタル層に形成されたボンディングメタルパターンと、下部チップの最上部メタル層に形成されたボンディングメタルパターンとを互いに電気的又は物理的に連結する方式を意味する。例えば、ボンディングメタルパターンが銅(Cu)からなる場合、ボンディング方式は、Cu-Cuボンディング方式である。他の例として、ボンディングメタルパターンは、アルミニウム(Al)、又は、タングステン(W)でも形成可能である。
【0137】
メモリ装置5000は、セル領域を有する上部チップを少なくとも1つ以上含む。例えば、図16に示すように、メモリ装置5000は、2つの上部チップを含むように具現される。但し、これは例示に過ぎず、上部チップの数は、これに限定されない。メモリ装置5000が2つの上部チップを含むように具現される場合、第1のセル領域(CREG1)を含む第1の上部チップ、第2のセル領域(CREG2)を含む第2の上部チップ、及び周辺回路領域(PREG)を含む下部チップをそれぞれ製造した後に、第1の上部チップ、第2の上部チップ、及び下部チップを、ボンディング方式により互いに連結することで、メモリ装置5000が製造される。第1の上部チップは、反転して、下部チップにボンディング方式で連結され、第2の上部チップも反転して、第1の上部チップにボンディング方式で連結される。以下の説明では、第1の上部チップ及び第2の上部チップが反転される前を基準に、第1及び第2の上部チップの上部と下部が定義される。すなわち、図16において、下部チップの上部は、+Z軸方向を基準に定義された上部を意味し、第1及び第2の上部チップのそれぞれの上部は、-Z軸方向を基準に定義された上部を意味する。但し、これは、例示に過ぎず、第1の上部チップ及び第2の上部チップのいずれか1つだけが反転されて、ボンディング方式で連結されてもよい。
【0138】
メモリ装置5000の周辺回路領域(PREG)と第1及び第2のセル領域(CREG1、CREG2)のそれぞれは、外部パッドボンディング領域(PA)、ワード線ボンディング領域(WLBA)、及びビット線ボンディング領域(BLBA)を含む。
【0139】
周辺回路領域(PREG)は、第1の基板5210、及び第1の基板5210に形成される複数の回路素子5220a、5220b、5220cを含む。複数の回路素子5220a、5220b、5220c上には、1つ又はそれ以上の絶縁層を含む層間絶縁層5215が提供され、層間絶縁層5215内には、複数の回路素子5220a、5220b、5220cを連結する複数のメタル配線が提供される。例えば、複数のメタル配線は、複数の回路素子5220a、5220b、5220cのそれぞれに連結される第1のメタル配線5230a、5230b、5230c、第1のメタル配線5230a、5230b、5230c上に形成される第2のメタル配線5240a、5240b、5240cを含む。複数のメタル配線は、様々な導電性材料のうちの少なくとも1つからなる。例えば、第1のメタル配線5230a、5230b、5230cは、相対的に電気的比抵抗の高いタングステンからなり、第2のメタル配線5240a、5240b、5240cは、相対的に電気的比抵抗の低い銅からなる。
【0140】
本明細書では、第1のメタル配線5230a、5230b、5230cと、第2のメタル配線5240a、5240b、5240cだけを示して説明しているが、これに限定されるものではなく、第2のメタル配線5240a、5240b、5240c上に少なくとも1つ以上の追加メタル配線を更に形成してもよい。この場合、第2のメタル配線5240a、5240b、5240cは、アルミニウムからなる。そして、第2のメタル配線5240a、5240b、5240c上に形成される追加メタル配線の少なくとも一部は、第2のメタル配線5240a、5240b、5240cのアルミニウムよりも低い電気的比抵抗を有する銅などからなる。
【0141】
層間絶縁層5215は、第1の基板5210上に配置され、シリコン酸化物、シリコン窒化物などのような絶縁物質を含む。
【0142】
第1及び第2のセル領域(CREG1、CREG2)はそれぞれ、少なくとも1つのメモリブロックを含む。第1のセル領域(CREG1)は、第2の基板5310と共通ソース線5320を含む。第2の基板5310上には、第2の基板5310の上面に垂直な方向(Z軸方向)に沿って、複数のワード線5331~5338:5330が積層される。ワード線5330の上部及び下部には、ストリング選択線と接地選択線が配置され、ストリング選択線と接地選択線との間に、複数のワード線5330が配置される。同様に、第2のセル領域(CREG2)は、第3の基板5410と共通ソース線5420を含み、第3の基板5410の上面に垂直な方向(Z軸方向)に沿って、複数のワード線5431~5438:5430が積層される。第2の基板5310及び第3の基板5410は、様々な材料からなり、例えば、シリコン基板、シリコン-ゲルマニウム基板、ゲルマニウム基板、又は、単結晶シリコン基板に成長された単結晶エピタキシャル層(epitaxial layer)を有する基板である。第1及び第2のセル領域(CREG1、CREG2)のそれぞれには、複数のチャンネル構造体(CH)が形成される。
【0143】
一実施形態において、A1に示すように、チャンネル構造体(CH)は、ビット線ボンディング領域(BLBA)に提供され、第2の基板5310の上面に垂直な方向に延在して、ワード線5330、ストリング選択線、及び接地選択線を貫通する。チャンネル構造体(CH)は、データ保存層、チャンネル層、及び埋立絶縁層などを含む。チャンネル層は、ビット線ボンディング領域(BLBA)において、第1のメタル配線5350c及び第2のメタル配線5360cと電気的に連結される。例えば、第2のメタル配線5360cは、ビット線であり、第1のメタル配線5350cを介して、チャンネル構造体(CH)に連結される。ビット線5360cは、第2の基板5310の上面に平行な第1の方向(Y軸方向)に沿って、延在する。
【0144】
一実施形態において、A2に示すように、チャンネル構造体(CH)は、互いに連結された下部チャンネル(LCH)及び上部チャンネル(UCH)を含む。例えば、チャンネル構造体(CH)は、下部チャンネル(LCH)に対する工程及び上部チャンネル(UCH)に対する工程により、形成される。下部チャンネル(LCH)は、第2の基板5310の上面に垂直な方向に延在して、共通ソース線5320及び下部ワード線5331、5332を貫通する。下部チャンネル(LCH)は、データ保存層、チャンネル層、及び埋立絶縁層などを含み、上部チャンネル(UCH)に連結される。上部チャンネル(UCH)は、上部ワード線5333~5338を貫通する。上部チャンネル(UCH)は、データ保存層、チャンネル層、及び埋立絶縁層などを含み、上部チャンネル(UCH)のチャンネル層は、第1のメタル配線5350c及び第2のメタル配線5360cと電気的に連結される。チャンネルの長さが長くなるほど、工程上の理由から、一定の幅を有するチャンネルを形成することは難しくなる。本発明の一実施形態によるメモリ装置5000は、順次の工程で形成される下部チャンネル(LCH)と上部チャンネル(UCH)により、改善した幅均一性を有するチャンネルを備えることができる。
【0145】
A2に示すように、チャンネル構造体(CH)が下部チャンネル(LCH)及び上部チャンネル(UCH)を含むように形成された場合、下部チャンネル(LCH)及び上部チャンネル(UCH)の境界付近に位置するワード線は、ダミーワード線である。例えば、下部チャンネル(LCH)及び上部チャンネル(UCH)の境界を形成するワード線5332及びワード線5333は、ダミーワード線である。この場合、ダミーワード線に連結されたメモリセルには、データが保存されない。又は、ダミーワード線に連結されたメモリセルに対応するページ(page)の数は、一般のワード線に連結されたメモリセルに対応するページの数よりも少ない。ダミーワード線に印加される電圧レベルは、一般のワード線に印加される電圧レベルとは異なり、このため、下部チャンネル(LCH)と上部チャンネル(UCH)の間の不均一なチャンネル幅が、メモリ装置の動作に及ぶ影響を減少させる。
【0146】
一方、A2において、下部チャンネル(LCH)が貫通する下部ワード線5331、5332の数が、上部チャンネル(UCH)が貫通する上部ワード線5333~5338の数よりも少ないことを示している。但し、これは、例示に過ぎず、本発明は、これに限定されない。他の例として、下部チャンネル(LCH)を貫通する下部ワード線の数が、上部チャンネル(UCH)が貫通する上部ワード線の数と同一又はより多く形成され得る。また、以上で説明した第1のセル領域(CREG1)に配置されたチャンネル構造体(CH)の構造及び連結関係は、第2のセル領域(CREG2)に配置されたチャンネル構造体(CH)にも同様に適用可能である。
【0147】
ビット線ボンディング領域(BLBA)において、第1のセル領域(CREG1)には、第1の貫通電極(THV1)が提供され、第2のセル領域(CREG2)には、第2の貫通電極(THV2)が提供される。図16に示すように、第1の貫通電極(THV1)は、共通ソース線5320及び複数のワード線5330を貫通する。但し、これは、例示に過ぎず、第1の貫通電極(THV1)は、第2の基板5310を更に貫通し得る。第1の貫通電極(THV1)は、導電性物質を含む。又は、第1の貫通電極(THV1)は、絶縁物質で取り囲まれた導電性物質を含む。第2の貫通電極(THV2)も、第1の貫通電極(THV1)と同一の形状及び構造で提供される。
【0148】
一実施形態において、第1の貫通電極(THV1)と第2の貫通電極(THV2)は、第1の貫通メタルパターン5372d、及び第2の貫通メタルパターン5472dを通じて、電気的に連結される。第1の貫通メタルパターン5372dは、第1のセル領域(CREG1)を含む第1の上部チップの下端に形成され、第2の貫通メタルパターン5472dは、第2のセル領域(CREG2)を含む第2の上部チップの上端に形成される。第1の貫通電極(THV1)は、第1のメタル配線5350c及び第2のメタル配線5360cと電気的に連結される。第1の貫通電極(THV1)と第1の貫通メタルパターン5372dの間に下部ビア5371dが形成され、第2の貫通電極(THV2)と第2の貫通メタルパターン5472dの間に上部ビア5471dが形成される。第1の貫通メタルパターン5372dと第2の貫通メタルパターン5472dは、ボンディング方式で連結される。
【0149】
また、ビット線ボンディング領域(BLBA)において、周辺回路領域(PREG)の最上部メタル層には、上部メタルパターン5252が形成され、第1のセル領域(CREG1)の最上部メタル層には、上部メタルパターン5252と同一形状の上部メタルパターン5392が形成される。第1のセル領域(CREG1)の上部メタルパターン5392と周辺回路領域(PREG)の上部メタルパターン5252は、ボンディング方式により互いに電気的に連結される。ビット線ボンディング領域(BLBA)において、ビット線5360cは、周辺回路領域(PREG)に含まれたページバッファと電気的に連結される。例えば、周辺回路領域(PREG)の回路素子5220cのうちの一部は、ページバッファを提供し、ビット線5360cは、第1のセル領域(CREG1)の上部ボンディングメタル5370cと周辺回路領域(PREG)の上部ボンディングメタル5270cを通じて、ページバッファを提供する回路素子5220cと電気的に連結される。
【0150】
ついで、図16を参照すると、ワード線ボンディング領域(WLBA)において、第1のセル領域(CREG1)のワード線5330は、第2の基板5310の上面に平行な第2の方向(X軸方向)に沿って延在し、複数のセルコンタクトプラグ5341~5347:5340に連結される。ワード線5330に連結されるセルコンタクトプラグ5340の上部には、第1のメタル配線5350bと第2のメタル配線5360bが順次連結される。セルコンタクトプラグ5340は、ワード線ボンディング領域(WLBA)において、第1のセル領域(CREG1)の上部ボンディングメタル5370bと周辺回路領域(PREG)の上部ボンディングメタル5270bを通じて、周辺回路領域(PREG)に連結される。
【0151】
セルコンタクトプラグ5340は、周辺回路領域(PREG)に含まれたロウデコーダと電気的に連結される。例えば、周辺回路領域(PREG)の回路素子5220bのうちの一部は、ロウデコーダを提供し、セルコンタクトプラグ5340は、第1のセル領域(CREG1)の上部ボンディングメタル5370bと周辺回路領域(PREG)の上部ボンディングメタル5270bを通じて、ロウデコーダを提供する回路素子5220bと電気的に連結される。一実施形態において、ロウデコーダを提供する回路素子5220bの動作電圧は、ページバッファを提供する回路素子5220cの動作電圧とは異なる。例えば、ページバッファを提供する回路素子5220cの動作電圧は、ロウデコーダを提供する回路素子5220bの動作電圧よりも大きい。
【0152】
同様に、ワード線ボンディング領域(WLBA)において、第2のセル領域(CREG2)のワード線5430は、第3の基板5410の上面に平行な第2の方向(X軸方向)に沿って延在し、複数のセルコンタクトプラグ5441~5447:5440に連結される。セルコンタクトプラグ5440は、第2のセル領域(CREG2)の上部メタルパターン、第1のセル領域(CREG1)の下部メタルパターン及び上部メタルパターン、そして、セルコンタクトプラグ5348を通じて、周辺回路領域(PREG)に連結される。
【0153】
ワード線ボンディング領域(WLBA)において、第1のセル領域(CREG1)には、上部ボンディングメタル5370bが形成され、周辺回路領域(PREG)には、上部ボンディングメタル5270bが形成される。1セル領域(CREG1)の上部ボンディングメタル5370bと周辺回路領域(PREG)の上部ボンディングメタル5270bは、ボンディング方式により、互いに電気的に連結される。上部ボンディングメタル5370bと上部ボンディングメタル5270bは、アルミニウム、銅、又はタングステンなどからなる。
【0154】
外部パッドボンディング領域(PA)において、第1のセル領域(CREG1)の下部には、下部メタルパターン5371eが形成され、第2のセル領域(CREG2)の上部には、上部メタルパターン5472aが形成される。第1のセル領域(CREG1)の下部メタルパターン5371e、及び第2のセル領域(CREG2)の上部メタルパターン5472aは、外部パッドボンディング領域(PA)において、ボンディング方式により連結される。同様に、第1のセル領域(CREG1)の上部には、上部メタルパターン5372aが形成され、周辺回路領域(PREG)の上部には、上部メタルパターン5272aが形成される。第1のセル領域(CREG1)の上部メタルパターン5372a、及び周辺回路領域(PREG)の上部メタルパターン5272aは、ボンディング方式により連結される。
【0155】
外部パッドボンディング領域(PA)には、共通ソース線コンタクトプラグ5380、5480が配置される。共通ソース線コンタクトプラグ5380、5480は、金属、金属化合物、又はドーピングされたポリシリコンなどの導電性物質からなる。第1のセル領域(CREG1)の共通ソース線コンタクトプラグ5380は、共通ソース線5320と電気的に連結され、第2のセル領域(CREG2)の共通ソース線コンタクトプラグ5480は、共通ソース線5420と電気的に連結される。第1のセル領域(CREG1)の共通ソース線コンタクトプラグ5380の上部には、第1のメタル配線5350aと第2のメタル配線5360aが順次積層され、第2のセル領域(CREG2)の共通ソース線コンタクトプラグ5480の上部には、第1のメタル配線5450aと第2のメタル配線5460aが順次積層される。
【0156】
外部パッドボンディング領域(PA)には、入出力パッド5205、5405、5406が配置される。図16を参照すると、下部絶縁膜5201が第1の基板5210の下面を覆い、下部絶縁膜5201上に、第1の入出力パッド5205が形成される。第1の入出力パッド5205は、第1の入出力コンタクトプラグ5203を通じて、周辺回路領域(PREG)に配置される複数の回路素子5220aの少なくとも1つに連結され、下部絶縁膜5201により、第1の基板5210と分離される。また、第1の入出力コンタクトプラグ5203と第1の基板5210の間には、側面絶縁膜が配置されて、第1の入出力コンタクトプラグ5203と第1の基板5210を電気的に分離する。
【0157】
第3の基板5410の上には、第3の基板5410の上面を覆う上部絶縁膜5401が形成される。上部絶縁膜5401上には、第2の入出力パッド5405、及び/又は第3の入出力パッド5406が配置される。第2の入出力パッド5405は、第2の入出力コンタクトプラグ5403、5303を通じて、周辺回路領域(PREG)に配置される複数の回路素子5220aの少なくとも1つに連結され、第3の入出力パッド5406は、第3の入出力コンタクトプラグ5404、5304を通じて、周辺回路領域(PREG)に配置される複数の回路素子5220aの少なくとも1つに連結される。
【0158】
一実施形態において、入出力コンタクトプラグが配置される領域には、第3の基板5410が配置されない。例えば、Bに示すように、第3の入出力コンタクトプラグ5404は、第3の基板5410の上面に平行な方向で第3の基板5410と分離され、第2のセル領域(CREG2)の層間絶縁層5415を貫通して、第3の入出力パッド5406に連結される。この場合、第3の入出力コンタクトプラグ5404は、様々な工程で形成される。
【0159】
例示的に、B1に示すように、第3の入出力コンタクトプラグ5404は、第3の方向(Z軸方向)に延在し、上部絶縁膜5401に行くほど、径が大きくなるように形成される。すなわち、A1で説明したチャンネル構造体(CH)の径は、上部絶縁膜5401に行くほど小さくなるように形成されるのに対して、第3の入出力コンタクトプラグ5404の径は、上部絶縁膜5401に行くほど大きくなるように形成される。例えば、第3の入出力コンタクトプラグ5404は、第2のセル領域(CREG2)と第1のセル領域(CREG1)がボンディング方式で結合された後に形成される。
【0160】
また、例示的に、B2に示すように、第3の入出力コンタクトプラグ5404は、第3の方向(Z軸方向)に延在し、上部絶縁膜5401に行くほど、径が小さくなるように形成される。すなわち、第3の入出力コンタクトプラグ5404の径は、チャンネル構造体(CH)と同様に、上部絶縁膜5401に行くほど小さくなるように形成される。例えば、第3の入出力コンタクトプラグ5404は、第2のセル領域(CREG2)と第1のセル領域(CREG1)のボンディング結合前に、セルコンタクトプラグ5440と共に形成される。
【0161】
他の実施形態において、入出力コンタクトプラグは、第3の基板5410と重なるように配置される。例えば、Cに示すように、第2の入出力コンタクトプラグ5403は、第2のセル領域(CREG2)の層間絶縁層5415を第3の方向(Z軸方向)に貫通して形成され、第3の基板5410を通じて、第2の入出力パッド5405に電気的に連結される。この場合、第2の入出力コンタクトプラグ5403と第2の入出力パッド5405の連結構造は、様々な方式で具現される。
【0162】
例示的に、C1に示すように、第3の基板5410を貫通する開口部5408が形成され、第2の入出力コンタクトプラグ5403は、第3の基板5410に形成された開口部5408を通じて、直接、第2の入出力パッド5405に連結される。この場合、C1に示すように、第2の入出力コンタクトプラグ5403の径は、第2の入出力パッド5405に行くほど大きくなるように形成される。但し、これは、例示に過ぎず、第2の入出力コンタクトプラグ5403の径は、第2の入出力パッド5405に行くほど小さくなるように形成されてもよい。
【0163】
例示的に、C2に示すように、第3の基板5410を貫通する開口部5408が形成され、開口部5408内には、コンタクト5407が形成される。コンタクト5407の一端部は、第2の入出力パッド5405に連結され、他端部は、第2の入出力コンタクトプラグ5403に連結される。これにより、第2の入出力コンタクトプラグ5403が開口部5408内のコンタクト5407を通じて、第2の入出力パッド5405と電気的に連結される。この場合、C2に示すように、コンタクト5407の径は、第2の入出力パッド5405に行くほど大きくなり、第2の入出力コンタクトプラグ5403の径は、第2の入出力パッド5405に行くほど小さくなるように形成される。例えば、第3の入出力コンタクトプラグ5403は、第2のセル領域(CREG2)と第1のセル領域(CREG1)のボンディング結合前に、セルコンタクトプラグ5440と共に形成され、コンタクト5407は、第2のセル領域(CREG2)と第1のセル領域(CREG1)のボンディング結合後に形成される。
【0164】
また、例示的にC3に示すように、第3の基板5410の開口部5408の上面には、C2と比較して、ストッパ(stopper)5409が更に形成される。ストッパ5409は、共通ソース線5420と同一層に形成されたメタル配線である。但し、これは、例示に過ぎず、ストッパ5409は、ワード線5430の少なくとも1つと同一層に形成されたメタル配線でもよい。第2の入出力コンタクトプラグ5403は、コンタクト5407及びストッパ5409を通じて、第2の入出力パッド5405と電気的に連結される。
【0165】
一方、第2のセル領域(CREG2)の第2及び第3の入出力コンタクトプラグ5403、5404と同様に、第1のセル領域(CREG1)の第2及び第3の入出力コンタクトプラグ5303、5304はそれぞれ、下部メタルパターン5371eに行くほど、径が小さくなるか、又は、下部メタルパターン5371eに行くほど、径が大きくなるように形成される。
【0166】
一方、実施形態により、第3の基板5410には、スリット(slit)5411が形成される。例えば、スリット5411は、外部パッドボンディング領域(PA)の任意の位置に形成される。一例として、Dに示すように、スリット5411は、平面からすると、第2の入出力パッド5405とセルコンタクトプラグ5440の間に位置する。但し、これは、例示に過ぎず、平面からしたとき、第2の入出力パッド5405が、スリット5411とセルコンタクトプラグ5440の間に位置するように、スリット5411が形成される。
【0167】
例示的に、D1に示すように、スリット5411は、第3の基板5410を貫通するように形成される。スリット5411は、例えば、開口部5408を形成するとき、第3の基板5410が微細に割れることを防止する用途として用いられる。但し、これは、例示に過ぎず、スリット5411は、第3の基板5410の厚さに対して、約60~70%の深さに形成されてもよい。
【0168】
また、例示的に、D2に示すように、スリット5411内には、導電物質5412が形成される。導電物質5412は、例えば、外部パッドボンディング領域(PA)内の回路素子の駆動中に発生した漏洩電流を外部に放電(discharge)するための用途に用いられる。この場合、導電物質5412は、外部の接地線に連結される。
【0169】
また、例示的に、D3に示すように、スリット5411内には、絶縁物質5413が形成される。絶縁物質5413は、例えば、外部パッドボンディング領域(PA)に配置された第2の入出力パッド5405及び第2の入出力コンタクトプラグ403を、ワード線ボンディング領域(WLBA)と電気的に分離するために形成される。スリット5411内に絶縁物質5413を形成することで、第2の入出力パッド5405を通じて提供される電圧が、ワード線ボンディング領域(WLBA)内の第3の基板5410上に配置されたメタル層に影響を及ぼすことを遮断することができる。
【0170】
一方、実施形態により、第1~第3の入出力パッド5205、5405、5406は、選択的に形成される。例えば、メモリ装置5000は、第1の基板5201の上部に配置される第1の入出力パッド5205だけを含むか、又は、第3の基板5410の上部に配置される第2の入出力パッド5405だけを含むか、又は、上部絶縁膜5401の上部に配置される第3の入出力パッド5406だけを含むように具現可能である。
【0171】
一方、実施形態により、第1のセル領域(CREG1)の第2の基板5310、及び第2のセル領域(CREG2)の第3の基板5410の少なくとも1つは、犠牲基板として使用可能であり、ボンディング工程前又は後に、完全に又は一部だけを除去される。基板除去後に追加膜を積層する。例えば、第1のセル領域(CREG1)の第2の基板5310は、周辺回路領域(PREG)と第1のセル領域(CREG1)のボンディング前又は後に除去され、共通ソース線5320の上面を覆う絶縁膜又は連結のための導電膜が形成される。これと同様に、第2のセル領域(CREG2)の第3の基板5410は、第1のセル領域(CREG1)と第2のセル領域(CREG2)のボンディング前又は後に除去され、共通ソース線5420の上面を覆う上部絶縁膜5401又は連結のための導電膜が形成される。
【0172】
図17は、本発明の一実施形態による積層型半導体装置の製造過程を説明するための図である。
【0173】
図17に示すように、第1のウエハ(WF1)及び第2のウエハ(WF2)には、それぞれの集積回路が形成される。第1のウエハ(WF1)には、上述したメモリセルアレイが形成され、第2のウエハ(WF2)には、周辺回路が形成される。
【0174】
第1のウエハ(WF1)及び第2のウエハ(WF2)の集積回路を形成した状態で、第1のウエハ(WF1)と第2のウエハ(WF2)をボンディング方式で接着する。接着されたウエハ(WF1、WF2)は、複数のチップに切断され、それぞれのチップは、積層された半導体ダイ(SD1、SD2)を含む半導体装置2000に該当する。第1のウエハ(WF1)の切断部分は、第1の半導体ダイ(SD1)に該当し、第2のウェイター(WF2)の切断部分は、第2の半導体ダイ(SD2)に該当する。図16におけるメモリ装置は、図17の製造過程により製造される。
【0175】
図18は、本発明の一実施形態によるストレージ装置を示すブロック図である。一実施形態において、図18におけるストレージ装置は、SSD(solid state disk又はsolid state drive)である。
【0176】
図18に示すように、SSD6000は、複数の不揮発性メモリ装置6100と、SSDコントローラ6200とを含む。
【0177】
不揮発性メモリ装置6100は、オプション的に外部高電圧(VPP)が提供されるように具現される。不揮発性メモリ装置6100は、上述した不揮発性メモリ装置30で具現可能である。
【0178】
本発明の実施形態により、不揮発性メモリ装置6100は、上述したようなシリアルゲートトランジスタ(SGT)を用いて、高電圧をワード線に伝達する。
【0179】
SSDコントローラ6200は、複数のチャンネル(CH1~CH4)を介して、不揮発性メモリ装置6100に連結される。SSDコントローラ6200は、少なくとも1つのプロセッサ6210、バッファメモリ6220、誤り訂正回路6230、AES(Advanced Encryption Standard)エンジン6240、ホストインターフェース6250、及び不揮発性メモリインターフェース6260を含む。バッファメモリ6220は、SSDコントローラ6200の駆動に必要なデータを仮に保存する。また、バッファメモリ6220は、書込み要請時、プログラム動作に用いられるデータを、バッファリングする。誤り訂正回路6230は、書込み動作でプログラムされるデータの誤り訂正コード値を計算し、読出し動作で読み込まれたデータを、誤り訂正コード値に基づいて誤り訂正し、データ復旧動作で、不揮発性メモリ装置6100から復旧されたデータの誤りを訂正する。
【0180】
AESエンジン6240は、SSDコントローラ6200に入力されるデータに対する暗号化(encryption)動作と復号化(decryption)動作のうちの少なくとも1つを、共通鍵暗号(symmetric-key algorithm)を用いて行う。詳細に示していないが、AESエンジン6240は、暗号化モジュール及び復号化モジュールを含む。実施形態によって、暗号化モジュール及び復号化モジュールは、互いに別のモジュールで具現されることもでき、1つのモジュールで具現されることもできる。
【0181】
以上で説明したように、本発明の一実施形態によるシリアルゲートトランジスタ及びシリアルゲートトランジスタを含む不揮発性メモリ装置は、シリアルゲート構造及びゲート信号の独立した制御から、チャンネルに引き起こされるピーク電界を減少させることができる。ピーク電界の減少により、接合破壊電圧、トンネリング電流、GIDL(gate induced drain leakage)電流、及びホットキャリア注入が減少することで、チャンネルの水平方向の長さを減少させることができ、これによって、シリアルゲートトランジスタ及び不揮発性メモリ装置の面積を減少させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0182】
本発明の実施形態は、不揮発性メモリ装置のように、高電圧の伝達が要求される装置及びこれを含むシステムに有用に利用することができる。
【0183】
特に、本発明の実施形態は、メモリカード、SSD(Solid State Drive)、eMMC(、embedded multimedia card)、UFS(universal flash storage)、コンピュータ、ノート型(laptop)パソコン、携帯電話、スマートフォン、MP3プレイヤー、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、デジタルTV、デジタルカメラ、ポータブルゲームコンソール、ナビゲーション機器、ウェアラブル機器、IoT(internet of things)機器、IoE(internet of everything)機器、e-ブック(e-book)、VR(virtual reality)機器、AR(augmented reality)機器、サーバシステム、自律走行装置などのような電子機器に更に有用に適用可能である。
【0184】
以上、本発明の好適な実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、本発明の思想及び技術領域から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解するだろう。
【符号の説明】
【0185】
10 メモリシステム
20 メモリコントローラ
30、1000、6100 不揮発性メモリ装置
100 半導体基板
101 P型領域
102 ディープNウェル
103 Pウェル
210 第1のソース-ドレイン領域
211 第1の領域
212 第2の領域
221 第3の領域
222 第4の領域
220 第2のソース-ドレイン領域
230 ゲート領域
310 第1のゲート
311、312 ゲート絶縁膜
320 第2のゲート
500 メモリセルアレイ
510 ページバッファ回路
520 データ入出力回路
530 行デコーダ
550 制御回路
560 電圧生成器
610~640 第1~第4のパストランジスタブロック
711~714、721~724、731~734、741~744 ゲート線
811~816、821~826 メタル線
5000 メモリ装置
5201 下部絶縁膜
5210 第1の基板
5215、5415 層間絶縁層
5310 第2の基板
5320、5420 共通ソース線
5330、5430 ワード線
5340、5440 セルコンタクトプラグ
5380、5480 共通ソース線コンタクトプラグ
5401 上部絶縁膜
5410 第3の基板
5440 セルコンタクトプラグ
6000 SSD
6200 SSDコントローラ
6210 プロセッサ
6220 バッファメモリ
6230 誤り訂正回路(ECC)
6240 AESエンジン
6250 ホストインターフェース
6260 揮発性メモリインターフェース

図1
図2
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