IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ソニー株式会社の特許一覧

特開2024-23422偏波報告方法、関連無線デバイス及び関連ネットワークノード
<>
  • 特開-偏波報告方法、関連無線デバイス及び関連ネットワークノード 図1
  • 特開-偏波報告方法、関連無線デバイス及び関連ネットワークノード 図2
  • 特開-偏波報告方法、関連無線デバイス及び関連ネットワークノード 図3
  • 特開-偏波報告方法、関連無線デバイス及び関連ネットワークノード 図4
  • 特開-偏波報告方法、関連無線デバイス及び関連ネットワークノード 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023422
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】偏波報告方法、関連無線デバイス及び関連ネットワークノード
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/10 20170101AFI20240214BHJP
   H04B 7/0408 20170101ALI20240214BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240214BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240214BHJP
【FI】
H04B7/10 B
H04B7/0408
H04W16/28
H04W24/10
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023201001
(22)【出願日】2023-11-28
(62)【分割の表示】P 2021547461の分割
【原出願日】2020-01-14
(31)【優先権主張番号】1950182-4
(32)【優先日】2019-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ザンダー,オロフ
(72)【発明者】
【氏名】ルセク,フレドリク
(72)【発明者】
【氏名】ベンソン,エリック
(72)【発明者】
【氏名】ザオ,クン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線デバイスにおいて実行される偏波報告方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、複数のアンテナパネルを用いてネットワークノードと通信する無線デバイスは、第1のアンテナパネルを有する。無線通信システムのネットワークノードへの偏波報告の、無線デバイスにおいて実行される方法は、第1のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を生成することを含む。第1の識別子は、第1のアンテナパネルを示す。当該方法はまた、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信することを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスにおいて実行される、偏波報告の方法であって、前記無線デバイスは、前記無線デバイスの複数のアンテナパネルを用いてネットワークノードと通信するように構成され、前記無線デバイスは第1のアンテナパネルと第2のアンテナパネルを有し、前記第1のアンテナパネルが第1の方向で第1のビームを介して無線信号を受信及び/又は送信するように構成され、前記第2のアンテナパネルが第2の方向で第2のビームを介して無線信号を受信及び/又は送信するように構成されるように、前記第1のアンテナパネルと前記第2のアンテナパネルが前記無線デバイス内で互いに離れて設置され、前記第1と第2のビームは異なる空間方向を有し、前記方法は、
‐前記第1のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて、前記第1のアンテナパネルを示す第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を生成すること(S102)と、
‐前記第1の識別子に関連付けられた前記第1の偏波指標を含む性能報告を前記ネットワークノードに送信すること(S104)とを含む、方法。
【請求項2】
前記方法はさらに、
‐前記第2のアンテナパネルを示す第2の識別子に関連付けられた第2の偏波指標を、前記第2のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて生成すること(S106)と、
‐前記第2の識別子に関連付けられた前記第2の偏波指標を含む性能報告を前記ネットワークノードに送信すること(S108)とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のアンテナパネルを示す前記第1の識別子は、第1のアンテナパネル識別子を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のアンテナパネルを示す前記第1の識別子は、第1のビーム識別子を含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記第2のアンテナパネルを示す前記第2の識別子は、第2のアンテナパネル識別子及び/又は第2のビーム識別子を含む、請求項2~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第1のアンテナパネルは、前記複数のアンテナパネルを含むアンテナパネルモジュールの一部を形成する、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記第1の及び/又は第2のアンテナパネルの前記1つ以上の偏波特性は、多くの偏波を含む、請求項1~6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記第1の及び/又は第2のアンテナパネルの前記1つ以上の偏波特性は、周波数帯を含む、請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
‐前記第1の識別子に関連付けられた前記第1の偏波指標がすでに前記無線デバイスによって送信済みかを判断すること(S103)と、
‐前記第1の識別子に関連付けられた前記第1の偏波指標がまだ前記無線デバイスによって送信されていないと判断された場合、前記第1の識別子に関連付けられた前記第1の偏波指標を含む前記性能報告を前記ネットワークノードに送信すること(S104)と、を含む、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
‐前記第1の識別子に関連付けられた前記第1の偏波指標がすでに前記無線デバイスによって送信済みと判断された場合、前記第1の識別子に関連付けられた前記第1の偏波指標を含む前記性能報告を前記ネットワークノードに送信しないこと(S105)を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ネットワークノードにおいて実行される、送信手法の適応方法であって、前記ネットワークノードは無線デバイスと通信するように構成され、前記方法は、
‐前記無線デバイスのアンテナパネルを示す識別子に関連付けられた偏波指標を含む性能報告を前記無線デバイスから受信すること(S202)と、
‐前記偏波指標に従って前記送信手法を前記無線デバイスに適応させること(S204)とを含む、方法。
【請求項12】
前記偏波指標は、前記無線デバイスの前記アンテナパネルの偏波特性を示す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記偏波特性は多くの偏波を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記偏波特性は周波数帯を含む、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
‐前記偏波指標が二重偏波を示す場合に、前記偏波指標に従って前記送信手法を前記無線デバイスに適応させること(S204)は、偏波に基づいた複数入力・複数出力MIMOの通信を可能にすること(S204A)を含む、請求項11~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記アンテナパネルを示す前記識別子は、アンテナパネル識別子を含む、請求項11~15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記アンテナパネルを示す前記識別子は、ビーム識別子を含む、請求項11~16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
複数のアンテナパネル(301A、301B)を有する無線インターフェイスモジュール(301)と、メモリーモジュール(302)と、処理モジュール(303)とを有する無線デバイス(300)であって、請求項1~10に記載の方法のいずれかを実行するように構成される、無線デバイス(300)。
【請求項19】
無線インターフェイスモジュール(403)と、メモリーモジュール(401)と、処理モジュール(402)とを有するネットワークノード(400)であって、請求項11~17に記載の方法のいずれかを実行するように構成される、ネットワークノード(400)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は無線通信の分野に関する。より具体的には、本開示は、偏波報告方法、関連無線デバイス及び関連ネットワークノードに関する。
【背景技術】
【0002】
無線デバイスが、アンテナ構造を形成する複数のアンテナ素子又はアンテナパネルを備え、各アンテナ素子又はアンテナパネルが異なるアンテナ特性を有する場合がある。
【0003】
無線デバイスが移動し、その移動によって、ネットワークノードのアンテナ配列について、無線デバイスの1つ以上のアンテナ素子の偏波の働きが影響されることがある。
【0004】
最も強い同期信号に対応した方向を検出するために、無線デバイスが受信ビームを調整することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、両側のアンテナ素子の現状の配列によっては、同期信号の偏波が無線デバイス又はネットワークノードに最適ではない場合もある。
【0006】
ネットワークノードは、無線デバイスのアンテナ素子に利用される偏波を特定することができない。
【0007】
したがって、既存の欠点を緩和、改善、又は欠点に対処する、無線デバイス及び無線デバイスにおいて実行される方法が求められている。本明細書に示す実施形態は、ネットワークノードへの性能報告を改良し、これによって、ネットワークノードは偏波に応じて無線デバイスとの通信を容易に最適化できる。例えば、開示通りに特定されたアンテナパネルから強い信号を受信し2つの偏波を示す、本明細書に開示されたネットワークノードは、同じ空間方向に垂直に偏波した基準信号の送信を、無線デバイスに要求することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、無線デバイスにおいて実行される、偏波報告方法を提供する。無線デバイスは、その複数のアンテナパネルを用いてネットワークノードと通信するように構成され、第1のアンテナパネルを有する。当該方法は、第1のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を生成することを含む。第1の識別子は、第1のアンテナパネルを示す。当該方法は、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信することを含む。
【0009】
さらに、複数のアンテナパネルを有する無線インターフェイスモジュールと、メモリーモジュールと、処理モジュールとを有する無線デバイスを備え、無線デバイスは本明細書に記載の方法のいずれかを実行するように構成される。
【0010】
本開示は、ネットワークノードにおいて実行される、送信手法の適応方法を提供する。ネットワークノードは、無線デバイスと通信するように構成される。当該方法は、無線デバイスのアンテナパネルを示す識別子に関連付けられた偏波指標を含む性能報告を無線デバイスから受信することを含む。当該方法は、偏波指標に従って送信手法を無線デバイスに適応させることを含む。
【0011】
最後に、無線インターフェイスモジュールと、メモリーモジュールと、処理モジュールとを有するネットワークノードを備え、ネットワークノードは本明細書に記載の方法のいずれかを実行するように構成される。
【0012】
本開示の利点は、ネットワークノードが、無線デバイスからの開示された性能報告に基づいて無線デバイスとの通信を最適化でき、それによって無線デバイスから受信した信号の偏波特性に従って通信手法を調整できることである。
【0013】
その結果、ネットワークノードは、複数入力・複数出力(Multiple-Input and Multiple-Output:MIMO)を使用するか否かを決定することができ、さらに偏波特性に基づいた音声基準信号(Sound Reference Signal:SRS)の送信を無線デバイスに要求することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
以下の通り、例示の実施形態を添付の図面を参照して詳細に記載することで、本開示の上記の、及び他の特徴及び利点が当業者に即座に明らかになるであろう。
【0015】
図1図1は、本開示に係る、例示的なネットワークノード及び例示的な無線デバイスを備える例示的な無線通信システムを示す。
図2図2は、本開示に係る、無線通信システムのネットワークノードへの偏波報告の、無線デバイスにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図3図3は、本開示に係る、無線通信システムのネットワークノードにおいて実行される、送信手法の例示的な適応方法を示すフローチャートである。
図4図4は、本開示に係る、例示的な無線デバイスを示すブロック図である。
図5図5は、本開示に係る、例示的なネットワークノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下種々の例示的な実施形態と詳細について、関連する図面を参照して説明する。図面は正確な比率である場合とそうではない場合があり、同様の構造又は機能の要素が図中において同じ参照符号で表されていることに留意しなければならない。また、図面の目的はあくまでも実施形態の説明を補助することである点に留意しなければならない。図面は本発明を網羅的に説明するものではなく、本発明の範囲を制限するものでもない。さらに、例示の実施形態は、記載の態様又は利点の全てを有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明された態様又は利点は、必ずしもその実施形態に限定されない。あまり詳細に説明されず、又はあまり明確に説明されていなくても、他の実施形態で実行することができる。
【0017】
第3世代パートナーシッププロジェクト、3GPP(登録商標)システム(例えばNew Radio:NR)において、無線デバイスが複数のアンテナパネルを備えることが想定されている。アンテナパネルには二重偏波アンテナ(すなわちパッチアンテナ)を備えるものもあれば、備えないものもある。アップリンク(Uplink:UL)SRS送信について、どのアンテナパネルがSRSを送信したかを示す、SRS等に対するID(Identification:ID)を含めて、仕組みを本明細書において説明する。本開示は、SRS信号等を送信するために用いられるアンテナパネルの情報を利用する。
【0018】
NRは、無線デバイス(例えば、ULのユーザー装置(User Equipment:UE)におけるビームペア、つまり送信ビーム(txビーム)及びネットワークノード(例えばgNB及び/又は基地局(Base Station:BS))における受信ビーム(rxビーム)に基づいた動作を中心とする。無線デバイスから送信されたSRSが高い信号強度でネットワークノードに受信された場合、ネットワークノードはアンテナ構造や偏波特性の情報を有しておらず、1)(SRSは二重偏波パネルから送信されたため)同様の強度のtxビームが別に存在しているか、2)(SRSは単一偏波パネルから送信されたため)同様の強度のtxビームは他に存在していないか、ネットワークノードが判断することが困難になる可能性がある。ネットワークノードがアンテナ構造に関連した偏波特性を認識している場合、本明細書に開示のネットワークノードは、1)の場合にMIMOの使用を決定し、2)の場合にMIMOを使用しない決定をしてもよい。
【0019】
言い換えれば、ネットワークノードが無線デバイスからSRSを受信する際、垂直に偏波した同じ物理的方向において無線デバイスからの別のtxビームが存在するかどうか、認識することが適切である。
【0020】
本開示の提案において、アンテナパネルに関連する識別子を利用して、性能報告を介してネットワークノード(gNB等)が対応するアンテナパネル偏波情報を利用できるようにする。
【0021】
例えば、ネットワークノード(gNB等)が同じ方向で垂直に偏波したビームの存在を認識している場合、そのビームは同様の性質を有すると予想されるため、偏波MIMOを促進し、又はネットワークノードを作動させて(又は起動させて)無線デバイス(UE等)に他の偏波でもSRSを送信するよう要求することができる。ネットワークノードが、ビームが存在しないと認識している場合(つまり、同じ方向で垂直に偏波したビームが存在しない場合)、ネットワークノードでは偏波MIMOを検討する必要はない。
【0022】
図面は明確にするため模式的かつ簡略的に示され、発明の理解に必要な箇所のみ詳細に示す。その他の詳細は図示を省略する。全体的に、同じ参照符号は同一又は対応部位に用いられる。
【0023】
図1は、本開示に係る、例示的なネットワークノード400及び例示的な無線デバイス300を備える例示的な無線通信システム1を示す。
【0024】
本明細書において詳細に説明した通り、本開示は、3GPP無線通信システム等のセルラーシステムを備える無線通信システム1に関する。無線通信システム1は、無線デバイス300及び/又はネットワークノード400を備える。無線デバイス300は、無線通信システム1のネットワークとネットワークノード400を介して通信するように構成される。
【0025】
本明細書に開示のネットワークノードは、無線アクセスネットワークで動作する無線アクセスネットワークノード、例えばBS、eNB及び/又はgNB等の無線ネットワークノードを指す。ネットワークノードは送信受信ポイント、TRPを備えてもよい。1つ以上の実施形態において、ネットワークノードは複数のTRPを備えてもよい。
【0026】
本明細書に記載の無線通信システム1は、1つ以上の無線デバイス300、300A、及び/又はBS、eNB、gNB等のうちの1つ以上である1つ以上のネットワークノード400、及び/又はアクセスポイントを備えてもよい。
【0027】
ネットワークノードは、1つ以上の無線デバイスとの通信用のインターフェイスを確立して制御するために使用される、無線通信システムの無線ネットワークの実体を指してもよい。
【0028】
無線デバイスは、モバイル機器、携帯型又は据え置き型コンピューター、タブレット、スマートウェアラブル機器及びスマートフォン機器のうちの1つ以上を指してもよい。3GPPの仕様において、無線デバイスは一般的にユーザー装置、UEと呼ばれている。
【0029】
無線デバイス300、300Aは、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10、10Aを介してネットワークノード400と通信するように構成されてもよい。無線デバイス300は、第1のアンテナパネル301Aと適宜第2のアンテナパネル301Bを含む複数のアンテナパネル301A、301Bを有する無線インターフェイスモジュール301(アンテナパネルモジュール等)を備える。無線デバイス300は、複数のアンテナパネル301A、301Bを有する無線インターフェイスモジュール301を備える。
アンテナパネルは、1つ以上のアンテナ素子、例えば1つ以上のアンテナ素子を有する1つ以上のアンテナ列を備えてもよい。
【0030】
アンテナパネルは、識別子、例えばアンテナパネル識別子及び/又はビーム識別子によって特定されてもよい。本明細書に開示のアンテナパネル識別子は、アンテナパネル及び/又はアンテナサブパネルを特定する識別子を指す。アンテナパネル識別子は、無線デバイスの複数のアンテナパネルのうち1つのアンテナパネルを特定するパラメーターと認識されてもよい。ビーム識別子は、アンテナパネルのビームを特定する識別子を指してもよい。例えば、ビーム識別子はどのビームが送信に用いられるかを示し、アンテナパネル識別子はどのアンテナパネルからビームが送信されたかを示す。ネットワークノードの観点からは、ビーム識別子はアンテナパネルの特定に用いられてもよい。
【0031】
例示の1つ以上の無線デバイスにおいて、第1のアンテナパネル301A及び第2のアンテナパネル301Bは無線デバイス内で互いに離れて設置されてもよい。
【0032】
2つ以上のアンテナパネルによってアンテナ配列が形成されると想定してもよい。
【0033】
例示の1つ以上の実施形態において、第1のアンテナパネル301Aは、第1の方向で第1のビームを介して無線信号を受信及び/又は送信するように構成され、第2のアンテナパネルは、第2の方向で第2のビームを介して無線信号を受信及び/又は送信するように構成される。そのために、無線デバイス300は、空間的ダイバーシティ及び/又は送信/受信ダイバーシティを用いてネットワークノードと通信するように構成される。例えば、第1の方向は第2の方向とは異なってもよい。言い換えれば、第1のビームと第2のビームは異なる方向、例えば異なる空間方向を有してもよい。
【0034】
本開示において、無線デバイス300は、3GPPシステムのアンテナパネル識別子及び/又はビーム識別子を利用して、性能報告を介してネットワークノード400(gNB等)が対応するアンテナパネル偏波情報を利用できるようにする。このように、ネットワークノード400は、MIMOを特定のビームに使用できるかどうかを判断することができる。
【0035】
例えば、開示の性能報告(アンテナパネルの識別子に関連付けられた偏波指標を含む)に基づいて、ネットワークノード400が同じ方向で垂直に偏波したビームの存在を認識している場合、そのビームは同様の性質を有すると予想されるため、偏波MIMOを促進し、又はネットワークノード400を作動させて無線デバイス300に他の偏波でもSRSを送信するよう要求することができる。例えば、開示の性能報告(アンテナパネルの識別子に関連付けられた偏波指標を含む)に基づいて、ネットワークノード400が二重偏波は存在しないと判断する場合(つまり、同じ方向で垂直に偏波したビームが存在しない場合)、ネットワークノードでは同じ空間ビーム内の偏波MIMOを検討する必要はない。
【0036】
図2は、無線デバイスによって実行される、本開示に例示の方法100のフローチャートである。
【0037】
方法100は、偏波報告のための無線デバイスにおいて実行される。無線デバイスは、無線デバイスの複数のアンテナパネルを用いてネットワークノードと通信するように構成され、第1のアンテナパネルを有する。
【0038】
方法100は、第1のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を生成することS102を含む。第1の識別子は、第1のアンテナパネルを示してもよい。例示の1つ以上の方法において、第1の識別子は第1のアンテナパネルを特定する識別子である。例えば、アンテナパネルを示す識別子は、ビーム識別子(例えばアンテナパネルによって送信されるビームID)及び/又はアンテナパネル識別子(例えばパネルID)を含んでもよい。
【0039】
第1のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を生成することS102は、第1のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて、第1のアンテナパネル識別子及び/又は第1のビーム識別子に関連付けられた第1の偏波指標を生成することを含んでもよい。
【0040】
方法100は、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信することS104を含む。
【0041】
例えば、無線デバイス(UE等)による、開示された性能報告によって、各アンテナパネル(第1のアンテナパネル等)の偏波の数についての情報が、第1識別子に関連付けられた第1の偏波指標によってネットワークノードに報告される。
【0042】
例えば、第1のアンテナパネルが単一偏波である場合(つまり、1つの偏波を有する場合)、性能報告は、1又は他の任意の所定値に設定されるフラグ及び第1のアンテナパネルが単一の偏波を有することをネットワークノードに示す第1の識別子を含んでもよい。例えば、第1のアンテナパネルが二重偏波である場合(つまり、2つの偏波を有する場合)、性能報告は、2又は他の任意の所定値に設定されるフラグ及び第1のアンテナパネルが二重偏波を有することをネットワークノードに示す第1の識別子を含んでもよい。
【0043】
例示の1つ以上の方法において、複数のアンテナパネルは第2のアンテナパネルを含む。例示の1つ以上の方法において、方法100は、第2のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて、第2の識別子に関連付けられた第2の偏波指標を生成することS106を含む。第2の識別子は、第2のアンテナパネルを示してもよい。例示の1つ以上の方法において、第2のアンテナパネルを示す第2の識別子は、第2のアンテナパネル識別子及び/又は第2のビーム識別子を含む。
【0044】
例示の1つ以上の方法において、方法100は、性能報告をネットワークノードに送信することS108を含む。性能報告は、第2の識別子に関連付けられた第2の偏波指標を含んでもよい。例示の1つ以上の方法において、性能報告は、第1のアンテナパネルのための第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標及び第2のアンテナパネルのための第2の識別子に関連付けられた第2の偏波指標を含む。
【0045】
例示の1つ以上の方法において、第1のアンテナパネルを示す第1の識別子は、第1のアンテナパネル識別子及び/又は第1のビーム識別子を含む。本明細書に開示のアンテナパネル識別子(第1のアンテナパネル識別子等)は、アンテナパネルを特定する識別子を指す。ビーム識別子(第1のビーム識別子等)は、アンテナパネルのビームを特定する識別子を指してもよい。例えば、ビーム識別子はどのビームが送信に用いられるかを示し、アンテナパネル識別子はどのアンテナパネルからビームが送信されたかを示す。ネットワークノードの観点からは、ビーム識別子はアンテナパネルの特定に用いられてもよい。偏波指標(偏波特性の情報等)は、性能報告においてビーム識別子に付けることができるという利点がある。例えば、偏波指標は、ビームが単一偏波アンテナパネルと二重偏波アンテナパネルのどちらから送信されたかを示してもよい。後者の場合、偏波指標は、ビーム特有の偏波がどちらなのかを示す指標を含んでもよい。これによって、ネットワークノード(gNB等)に報告された偏波指標が、ある方向に収まって両方の偏波が実際に送信されたかどうかを示すため、性能が向上する可能性がある。
【0046】
例示の1つ以上の方法において、第2のアンテナパネルを示す第2の識別子は、第2のアンテナパネル識別子及び/又は第2のビーム識別子を含む。
【0047】
例示の1つ以上の方法において、アンテナパネル識別子を動的に変化させてもよい。例えば、単一及び二重偏波アンテナを有するアンテナパネルが2つのアンテナパネルと認識される場合があり、一方のアンテナパネルは単一偏波アンテナを有し、他方のアンテナパネルは二重偏波アンテナを有してもよい。したがって、本開示によって偏波指標は動的な調整が可能になる。例示の1つ以上の方法において、第1のアンテナパネルは、複数のアンテナパネルを含むアンテナパネルモジュールの一部を形成する。言い換えれば、例示の1つ以上の実施形態における第1のアンテナパネルは、アンテナパネルモジュールの下位部分であってもよい。例示の1つ以上の実施形態において、アンテナモジュールは様々な偏波特性を有するサブパネルを備えてもよい。アンテナモジュールの一部が二重偏波アンテナによって構成されると想定してもよい。言い換えれば、アンテナモジュールが、単一及び二重偏波アンテナパネルの両方又はアンテナ素子を含んでもよい。開示された偏波指標は、複数のアンテナパネルを備えるアンテナモジュールのアンテナパネル形成部に関連した識別子に対応しているため、性能報告の際にアンテナモジュールの各アンテナパネルの偏波特性をネットワークノード(gNB等)に示すことができる。
【0048】
アンテナパネルはサブパネルを備えるものとして理解してもよい。1つ以上の実施形態において、開示された偏波指標は、複数のアンテナサブパネルを備えるアンテナパネルのサブパネル形成部に関連した識別子に対応している。開示された偏波指標によって、性能報告の際にアンテナパネルの各サブパネルの偏波特性をネットワークノード(gNB等)に示すことができる。
【0049】
例示の1つ以上の方法において、第1の及び/又は第2のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性は、多くの偏波及び/又は1つの周波数帯を含む。例示の1つ以上の方法において、例えば周波数帯に基づいて偏波特性が異なってもよい。必要に応じて、1つ以上の偏波特性はアンテナポートアソシエーション(例えば、アンテナパネルがいくつのデジタルポートを有するか)を含んでもよい。
【0050】
前記請求項のいずれかに記載の方法であって、
第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標がすでに無線デバイスによって送信済みかを判断すること(S103)を含み、さらに方法100は、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標がまだ無線デバイスによって送信されていないと判断された場合、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信することS104を含む。例えば、SRS送信パネルの識別子(第1アンテナパネル識別子等)に関連付けられた偏波指標を含む性能報告は、ネットワークノード(gNB等)と共有される。しかしながら、これによって、信号で繰り返し伝えられながら運ばれる(送信される)オーバーヘッドが増加する。本開示によれば、識別子に関連付けられた偏波指標は最初に送信されるため、オーバーヘッドを軽減できる利点がある。例示の1つ以上の方法において、方法100は、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標がすでに無線デバイスによって送信済みと判断された場合、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信しないことS105を含む。例えば、同じ識別子が性能報告で送信されるのが2回目である場合、偏波指標を含まないように性能報告が生成される。
【0051】
方法100は、第2の識別子に関連付けられた第2の偏波指標がすでに無線デバイスによって送信済みと判断された場合、第2の識別子に関連付けられた第2の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信しないことを含む。
【0052】
図3は、ネットワークノードによって実行される、本開示に例示の方法200のフローチャートである。方法200は、ネットワークノード(図1及び5のネットワークノード400等)において実行される、送信手法の適応方法である。ネットワークノードは、無線デバイスと通信するように構成される。方法200は、無線デバイスのアンテナパネルを示す識別子に関連付けられた偏波指標を含む性能報告を無線デバイスから受信することS202を含む。例示の1つ以上の方法において、偏波指標は、無線デバイスのアンテナパネルの偏波特性を示す。
【0053】
方法200は、偏波指標に従って送信手法を無線デバイスに適応させることS204を含む。
【0054】
例示の1つ以上の方法において、偏波特性は多くの偏波及び/又は1つの周波数帯を含む。
【0055】
例示の1つ以上の方法において、方法200は、偏波指標がアンテナパネルの二重偏波を示す場合に、偏波指標に従って送信手法を無線デバイスに適応させることS204を含み、さらに偏波に基づいた複数入力・複数出力MIMOの通信を可能にすることS204Aを含む。例えば、偏波に基づいた複数入力・複数出力MIMOの通信は、識別子に対応したアンテナパネルの少なくとも2つのビーム(例えば同じ空間方向の2つのビーム)に対して行われる。
【0056】
例示の1つ以上の方法において、アンテナパネルを示す識別子は、アンテナパネル識別子及び/又はビーム識別子を含む。
【0057】
図4は、本開示に係る、例示的な無線デバイス300を示すブロック図である。無線デバイス300は、無線インターフェイスモジュール301と、処理モジュール303と、メモリーモジュール302とを備える。無線インターフェイスモジュール301は、第1のアンテナパネル301Aと第2のアンテナパネル301Bを含む複数のアンテナパネルを備える。無線デバイス300は、図2に開示の方法のいずれかを実行するように構成されてもよい。
【0058】
無線デバイス300は、本明細書に開示のネットワークノード400等のネットワークノードと、無線通信システム(図1を参照)を用いて通信するように構成される。
【0059】
複数のアンテナパネルを備えるインターフェイスモジュール301は、3GPPシステムや、性能報告に対応している3GPPシステム等の無線通信システムを介した無線通信のために構成されている。
【0060】
無線デバイス300又は処理モジュール303は、第1のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を(例えば生成モジュール303Aを介して)生成するように構成され、第1の識別子は第1のアンテナパネルを示す。第1の識別子は、第1のアンテナパネル識別子及び/又は第1のビーム識別子を含んでもよい。
【0061】
無線デバイス300又は無線インターフェイスモジュール301は、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信するように構成される。
【0062】
例示の1つ以上の無線デバイスにおいて、無線デバイス300は、図2に記載の方法のいずれかを実行するように構成されてもよい。
【0063】
処理モジュール303は、必要に応じて図2に開示の動作のいずれかを実行するように構成される(例えばS103、S105、S106、S108)。無線デバイス300の動作は、持続的なコンピューター可読媒体(メモリーモジュール302等)に格納されてプロセッサーモジュール303によって実行される、実行可能な論理ルーチン(例えばコード行数、ソフトウェアプログラム等)の形式で具体化されてもよい。
【0064】
さらに、無線デバイス300の動作は、無線モジュールが実行するように構成された方法と見なしてもよい。また、記載の機能と動作はソフトウェアで実行してもよいが、このような機能を専用のハードウェア又はファームウェア、又はハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの組み合わせを介して実行してもよい。
【0065】
メモリーモジュール302は、バッファー、フラッシュメモリー、ハードディスク装置、取り外し可能媒体、揮発性メモリー、不揮発性メモリー、ランダムアクセスメモリー(Random Access Memory:RAM)、その他好適なデバイスのうちの1つ以上でもよい。一般的な配置において、メモリーモジュール302は、長期間のデータ格納のための不揮発性メモリーと、プロセッサーモジュール303のためのシステムメモリーとして機能する揮発性メモリーを備えてもよい。メモリーモジュール302は、データバスを通じてプロセッサーモジュール304とデータのやり取りをしてもよい。メモリーモジュール302とプロセッサーモジュール303の間に、制御ラインとアドレスバスも配置されてもよい(図4では図示省略)。メモリーモジュール302は、持続的なコンピューター可読媒体と見なされている。
【0066】
メモリーモジュール303は、メモリーモジュール303の一部において性能報告を保存するように構成されてもよい。
【0067】
図5は、本開示に係る、例示的な無線デバイス400を示すブロック図である。ネットワークノード400は、メモリーモジュール401と、処理モジュール402と、無線インターフェイスモジュール403とを備える。無線インターフェイスモジュール403は、複数のアンテナパネル403A、403Bを備える。ネットワークノード400は、図3に開示の方法のいずれかを実行するように構成されてもよい。
【0068】
ネットワークノード400は、本明細書に開示の無線デバイス300等の無線デバイスと、無線通信システム(図1を参照)を用いて通信するように構成される。無線インターフェイスモジュール403は、3GPPシステム等の無線通信システムを介して無線デバイスと通信するように構成される。
【0069】
ネットワークノード400は、本明細書に開示の無線デバイス300等の無線デバイスと、無線通信システム(図1を参照)を用いて通信するように構成される。
【0070】
複数のアンテナパネルを備える無線インターフェイスモジュール403は、3GPPシステムや、性能報告に対応している3GPPシステム等の無線通信システムを介した無線通信のために構成されている。
【0071】
ネットワークノード400又は無線インターフェイスモジュール403は、無線デバイスのアンテナパネルを示す識別子に関連付けられた偏波指標を含む性能報告を無線デバイスから受信するように構成される。
【0072】
ネットワークノード400又は処理モジュール402は、受信した偏波指標に従って送信手法を無線デバイスに適応させるように構成される。
【0073】
例示の1つ以上のネットワークノードにおいて、ネットワークノード400は、図3に記載の方法のいずれかを実行するように構成されてもよい。
【0074】
プロセッサーモジュール402は、必要に応じて図3に開示の動作のいずれか、例えばS204Aを実行するように構成される。ネットワークノード400の動作は、持続的なコンピューター可読媒体(例えばメモリーモジュール401)に格納されてプロセッサーモジュール402によって実行される、実行可能な論理ルーチン(例えばコード行数、ソフトウェアプログラム等)の形式で具体化されてもよい。
【0075】
さらに、ネットワークノード400の動作は、ネットワークノードが実行するように構成された方法と見なしてもよい。また、記載の機能と動作はソフトウェアで実行してもよいが、このような機能を専用のハードウェア又はファームウェア、又はハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの組み合わせを介して実行してもよい。
【0076】
メモリーモジュール401は、バッファー、フラッシュメモリー、ハードディスク装置、取り外し可能媒体、揮発性メモリー、不揮発性メモリー、RAM、その他好適なデバイスのうちの1つ以上でもよい。一般的な配置において、メモリーモジュール401は、長期間のデータ格納のための不揮発性メモリーと、プロセッサーモジュール402のためのシステムメモリーとして機能する揮発性メモリーを備えてもよい。メモリーモジュール401は、データバスを通じてプロセッサーモジュール402とデータのやり取りをしてもよい。メモリーモジュール401とプロセッサーモジュール402の間に、制御ラインとアドレスバスも配置されてもよい(図5では図示省略)。メモリーモジュール401は、持続的なコンピューター可読媒体と見なされている。
【0077】
本開示に係る方法及び製品(ネットワークノード及び無線デバイス)の実施形態について以下の項目で述べる。
1.無線デバイスにおいて実行される、偏波報告の方法であって、無線デバイスは、無線デバイスの複数のアンテナパネルを用いてネットワークノードと通信するように構成され、第1のアンテナパネルを有し、前記方法は、
‐第1のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて、第1のアンテナパネルを示す第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を生成すること(S102)と、
‐第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信すること(S104)とを含む、方法。
2.複数のアンテナパネルは第2のアンテナパネルを含み、前記方法は、
‐第2のアンテナパネルを示す第2の識別子に関連付けられた第2の偏波指標を、第2のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性に基づいて生成すること(S106)と、
‐第2の識別子に関連付けられた第2の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信すること(S108)とを含む、項目1に記載の方法。
3.第1のアンテナパネルを示す第1の識別子は、第1のアンテナパネル識別子及び/又は第1のビーム識別子を含む、項目1又は2に記載の方法。
4.第2のアンテナパネルを示す第2の識別子は、第2のアンテナパネル識別子及び/又は第2のビーム識別子を含む、項目2又は3に記載の方法。
5.第1のアンテナパネルは、複数のアンテナパネルを含むアンテナパネルモジュールの一部を形成する、項目1~4のいずれかに記載の方法。
6.第1の及び/又は第2のアンテナパネルの1つ以上の偏波特性は、多くの偏波及び/又は1つの周波数帯を含む、項目1~5のいずれかに記載の方法。
7.前記方法は、
‐第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標がすでに無線デバイスによって送信済みかを判断すること(S103)と、
‐第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標がまだ無線デバイスによって送信されていないと判断された場合、第1の識別子に関連付けられた第1の偏波指標を含む性能報告をネットワークノードに送信すること(S104)とを含む、項目1~6のいずれかに記載の方法。
8.ネットワークノードにおいて実行される、送信手法の適応方法であって、ネットワークノードは無線デバイスと通信するように構成され、前記方法は、
‐無線デバイスのアンテナパネルを示す識別子に関連付けられた偏波指標を含む性能報告を無線デバイスから受信すること(S202)と、
‐偏波指標に従って送信手法を無線デバイスに適応させること(S204)とを含む、方法。
9.偏波指標は、無線デバイスのアンテナパネルの偏波特性を示す、項目8に記載の方法。
10.偏波特性は多くの偏波及び/又は1つの周波数帯を含む、項目9に記載の方法。
11.前記方法は、
‐偏波指標が二重偏波を示す場合に、偏波指標に従って送信手法を無線デバイスに適応させること(S204)は、偏波に基づいた複数入力・複数出力MIMOの通信を可能にすること(S204A)を含む、項目8~10のいずれかに記載の方法。
12.アンテナパネルを示す識別子は、アンテナパネル識別子及び/又はビーム識別子を含む、項目8~11のいずれかに記載の方法。
13.複数のアンテナパネル(301A、301B)を有する無線インターフェイスモジュール(301)と、メモリーモジュール(302)と、処理モジュール(303)とを有する無線デバイス(300)であって、項目1~7に記載の方法のいずれかを実行するように構成される、無線デバイス(300)。
14.無線インターフェイスモジュール(403)と、メモリーモジュール(401)と、処理モジュール(402)とを有するネットワークノード(400)であって、項目8~12に記載の方法のいずれかを実行するように構成される、ネットワークノード(400)。
【0078】
「第1の」「第2の」「第3の」「第4の」「1次の」「2次の」「3次の」等の表現の使用は特定の順序を示唆するものではなく、これらの表現が含まれているのは個々の要素を特定するためである。さらに、「第1の」「第2の」「第3の」「第4の」「1次の」「2次の」「3次の」等の表現の使用は任意の順序や重要性を示すものではなく、より正確に言えば「第1の」「第2の」「第3の」「第4の」「1次の」「2次の」「3次の」等の表現は1つの要素を他と区別するために用いられる。「第1の」「第2の」「第3の」「第4の」「1次の」「2次の」「3次の」等の表現は本明細書及びその他において目的を明示するためだけに用いられ、特定の空間的又は時間的順序を示すことを意図したものではないことに留意しなければならない。さらに、第1の要素の表記は第2の要素の存在を示唆するものではなく、逆の場合も同様である。
【0079】
図1図5は、実線で表すモジュール又は動作、及び破線で表すモジュール又は動作を含むと理解してもよい。実線で表したモジュール又は動作は、最も幅広く例示された実施形態に含まれるモジュール又は動作である。破線で表したモジュール又は動作は、実線で例示された実施形態のモジュール又は動作に含まれるか、一部となるか、又は追加のモジュール又は動作となる例示的な実施形態である。この動作を表記の順序で行う必要はないことを理解しなければならない。さらに、この動作をすべて行う必要はないことを理解しなければならない。例示の動作は、どの順序及びどの組み合わせで行ってもよい。
【0080】
「備える」という表現は、必ずしも表記以外の他の要素やステップの存在を除外するものではないことに留意しなければならない。
【0081】
要素の前の「a」又は「an」は、このような要素が複数存在することを除外するものではないことに留意しなければならない。
【0082】
さらに、どの参照符号も請求項の範囲を制限するものではなく、ハードウェアとソフトウェア両方によって例示の実施形態を少なくとも部分的に実施してもよく、いくつかの「手段」「ユニット」又は「デバイス」はハードウェアの同じ要素によって表記してもよいことに留意しなければならない。
【0083】
本明細書における種々の例示の方法、デバイス、ノード、システムは、方法ステップ又はプロセスの一般的な関係において説明され、ある態様においてコンピュータープログラム製品によって実現されてもよいし、ネットワーク環境においてコンピューターに実行される、プログラムコード等のコンピューター実行可能な命令を含むコンピューター読み取り可能媒体において具体化されてもよい。コンピューター読み取り可能媒体には、読み出し専用メモリー(Read Only Memory:ROM)、RAM、コンパクトディスク(Compact Disc:CD)、デジタル多目的ディスク(Digital Versatile Disc:DVD)等、取り外し可能な記憶装置と取り外し不可の記憶装置が含まれてもよい。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し又は具体的な抽象データ型を実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造等を含んでもよい。コンピューター実行可能な命令、関連データ構造、及びプログラムモジュールは、本明細書に開示の方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表している。このような実行可能な命令又は関連データ構造の特定のシーケンスは、このようなステップ又はプロセスに記載の機能を実行するための、対応する動作の例を示す。
【0084】
特徴を示し説明したが、請求項に係る発明の制限を意図するものではないことが理解されるであろう。さらに、請求項に係る発明の精神と範囲から逸脱することなく様々な変更や修正を行えることが当業者に明らかになるであろう。したがって、明細書及び図面は限定的ではなく例示的に見なければならない。請求項に係る発明は、全ての代替例、変更、同等物を包含することが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
【外国語明細書】