(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024002343
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】機器防汚装置
(51)【国際特許分類】
H04N 23/52 20230101AFI20231228BHJP
H04N 23/51 20230101ALI20231228BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20231228BHJP
G03B 15/02 20210101ALI20231228BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20231228BHJP
G03B 17/12 20210101ALI20231228BHJP
G03B 17/56 20210101ALI20231228BHJP
G02B 27/00 20060101ALN20231228BHJP
【FI】
H04N5/225 430
H04N5/225 200
G03B15/00 S
G03B15/00 T
G03B15/02
G03B17/02
G03B17/12 Z
G03B17/56 H
G02B27/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022101465
(22)【出願日】2022-06-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】520105164
【氏名又は名称】山崎 明美
(72)【発明者】
【氏名】山崎 貴志
【テーマコード(参考)】
2H100
2H101
2H105
5C122
【Fターム(参考)】
2H100EE06
2H101CC01
2H105DD06
2H105EE35
5C122DA11
5C122EA02
5C122GE01
5C122GE10
5C122GE11
5C122HA82
(57)【要約】
【課題】観測・監視・計測・照射機器の観測・監視・計測・照射部分への、雪・雨・埃等の異物の付着を防止するのに好適な、機器防汚装置を提供する。
【解決手段】観測・監視・計測・照射機器1の、全体または観測・監視・計測・照射部分2を内包するように配置され、前記観測・監視・計測・照射部分2からの観測・監視・計測・照射を行うための開口部4があるケーシング3と、前記開口部4から連続的に気流が排出されるように、ケーシング3内へ気流を供給する気流発生機器5と、を構成要素に持つ機器防汚装置であり、ケーシング3内へ供給する気流は、ケーシング3周囲環境の空気よりも雪・雨・埃等の異物の含有が少ない清浄な空気の気流であることを特徴とする、機器防汚装置とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
観測・監視・計測・照射機器(1)の、全体または観測・監視・計測・照射部分(2)を内包するように配置され、前記観測・監視・計測・照射部分(2)からの観測・監視・計測・照射を行うための開口部(4)があるケーシング(3)と、前記開口部(4)から連続的に気流が排出されるように、ケーシング(3)内へ気流を供給する気流発生機器(5)と、を構成要素に持つ機器防汚装置であり、ケーシング(3)内へ供給する気流は、ケーシング(3)周囲環境の空気よりも雪・雨・埃等の異物の含有が少ない清浄な空気の気流であることを特徴とする、機器防汚装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観測・監視・計測・照射機器の観測・監視・計測・照射部分への、雪・雨・埃等の異物の付着を防止するのに好適な、機器防汚装置に関する。
【背景技術】
【0002】
観測・監視・計測・照射機器の使用において、これらの機器への雪・雨・埃等の付着は、観測・監視・計測・照射の精度・性能低下や、観測・監視・計測・照射不能となる原因となるため、ワイパーや熱線入りガラスなどの防汚装置により対策が取られている。
ワイパーや熱線入りガラス以外の防汚装置として、特許文献1に、被洗浄面に洗浄液や圧縮空気を噴射して汚れの払拭を行うカメラ洗浄装置が開示されている。また、引用文献2に、機器の内部監察をするための光学計測窓に空気を吹き付けることなどにより、ゴミなどが光学計測窓に付着することを防止する、汚れ防止機構付光学計測窓装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-81765号公報
【特許文献2】特開平10-90167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
観測・監視・計測・照射機器の使用において、これらの機器への雪・雨・埃等の付着は、観測・監視・計測・照射の精度・性能低下や、観測・監視・計測・照射不能となる原因となるため、これらの機器への雪・雨・泥等の付着防止対策が必要である。
【0005】
本発明は、観測・監視・計測・照射機器の観測・監視・計測・照射部分への、雪・雨・埃等の異物の付着を防止するのに好適な、機器防汚装置を提供するものである。
【0006】
特許文献1に、被洗浄面に洗浄液や圧縮空気を噴射して汚れの払拭を行うカメラ洗浄装置が開示されているが、カメラレンズまたはその前面の透明板に付着した汚れを洗浄する、事後処置的な洗浄装置である。対して、本発明は、観測・監視・計測・照射部分への汚れの付着を事前予防的に防止する機器防汚装置である。
【0007】
引用文献2に、機器の内部監察をするための光学計測窓に空気を吹き付けることなどにより、ゴミなどが光学計測窓に付着することを防止する、汚れ防止機構付光学計測窓装置が開示されているが、固定点である観測対象に対して実施されるものであり、観測機器に対して実施されるものではないため、前記固定点以外の観測は困難なものである。対して、本発明は、観測・監視・計測・照射機器に対して実施されるものであるため、比較的自由な範囲の観測・監視・計測・照射を行うことができるものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
観測・監視・計測・照射機器1の、全体または観測・監視・計測・照射部分2を内包するように配置され、前記観測・監視・計測・照射部分2からの観測・監視・計測・照射を行うための開口部4があるケーシング3と、前記開口部4から連続的に気流が排出されるように、ケーシング3内へ気流を供給する気流発生機器5と、を構成要素に持つ機器防汚装置であり、ケーシング3内へ供給する気流は、ケーシング3周囲環境の空気よりも雪・雨・埃等の異物の含有が少ない清浄な空気の気流であることを特徴とする、機器防汚装置とする。
【発明の効果】
【0009】
ケーシング3の開口部4から連続的に気流が排出することにより、雪・雨・埃等の異物はケーシング3の中に入り込みにくくなるため、ケーシング3内にある観測・監視・計測・照射部分2に雪・雨・埃等の異物が付着することを軽減することができる。
しかし、ケーシング3内へ供給する気流に、雪・雨・埃等の異物が含まれていると、ケーシング3内の気流の乱れなどにより観測・監視・計測・照射部分2に雪・雨・埃等の異物が付着することがある。このため、本願の機器防汚装置では、ケーシング3内へ供給する気流を、ケーシング3周囲環境の空気よりも雪・雨・埃等の異物の含有が少ない清浄な空気の気流とすることで、ケーシング3内の気流の乱れなどにより観測・監視・計測・照射部分2に雪・雨・埃等の異物が付着することを、さらに軽減することができるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施例1の正面図および側面図である。(a)は正面図、(b)は側面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
観測・監視・計測・照射機器1の、全体または観測・監視・計測・照射部分2を内包するように配置され、前記観測・監視・計測・照射部分2からの観測・監視・計測・照射を行うための開口部4があるケーシング3と、前記開口部4から連続的に気流が排出されるように、ケーシング3内へ気流を供給する気流発生機器5と、を構成要素に持つ機器防汚装置であり、ケーシング3内へ供給する気流は、ケーシング3周囲環境の空気よりも雪・雨・埃等の異物の含有が少ない清浄な空気の気流であることを特徴とする、機器防汚装置とする。
【0012】
図1に、本機器防汚装置の実施例1を示す。実施例1では、観測・監視・計測・照射機器1全体を取り囲むようにケーシング3を配置し、観測・監視・計測・照射部分2の前方に開口部4を設け、ケーシング3の後方部分に気流発生機器5としてのファンとフィルター6を配置して、フィルター6で清浄化した空気の気流をケーシング3内へ供給する構造としている。
【0013】
図2に、本機器防汚装置の実施例2を示す。実施例2では、観測・監視・計測・照射部分2を取り囲むようにケーシング3を配置し、気流発生機器5としての空気圧縮機に搭載するフィルターや除水機能により清浄化した空気の気流を、気流発生機器5としての空気圧縮機と高圧ホース7により、ケーシング3内へ供給する構造としている。
【0014】
図3に、本機器防汚装置の実施例3を示す。実施例3では、観測・監視・計測・照射機器1全体を取り囲むようにケーシング3を配置し、ケーシング3とは離れた場所の清浄な空気の気流を、気流発生機器5としてのブロアとダクトホース8により、ケーシング3内へ供給する構造としている。また、ブロア前方のダクトホース8内に配置した加熱器9により、ケーシング3内へ供給する気流を加熱しており、これにより、観測・監視・計測・照射機器1を加温することができるものとしている。
【0015】
図1~
図3に示した、実施例1~実施例3は、本発明の実施例に過ぎず、観測・監視・計測・照射機器1の形状、ケーシング3の形状・大きさ・取り囲み範囲、気流発生機器5の種類・形状・配置位置、高圧ホース7やダクトホース8の太さ・接続位置、フィルター6の大きさ・形状・配置位置、加熱器9の有無・方式、等を限定するものではない。
【符号の説明】
【0016】
1 観測・監視・計測・照射機器
2 観測・監視・計測・照射部分
3 ケーシング
4 開口部
5 気流発生機器
6 フィルター
7 高圧ホース
8 ダクトホース
9 加熱器
【手続補正書】
【提出日】2022-08-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
観測・監視・計測・照射機器(1)の、全体または観測・監視・計測・照射部分(2)を内包するように配置され、前記観測・監視・計測・照射部分(2)からの観測・監視・計測・照射を行うための開口部(4)があるケーシング(3)と、前記開口部(4)から連続的に気流が排出されるように、ケーシング(3)内へ気流を供給する気流発生機器(5)と、を構成要素に持つ機器防汚装置であり、ケーシング(3)内へ供給する気流は、ケーシング(3)とは離れた場所の空気の気流で、かつ、ケーシング(3)周囲環境の空気よりも雪・雨・埃等の異物の含有が少ない清浄な空気の気流であることを特徴とする、機器防汚装置。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
観測・監視・計測・照射機器(1)の、全体または観測・監視・計測・照射部分(2)を内包するように配置され、前記観測・監視・計測・照射部分(2)からの観測・監視・計測・照射を行うための開口部(4)があるケーシング(3)と、前記開口部(4)から連続的に気流が排出されるように、ケーシング(3)内へ気流を供給する気流発生機器(5)としてのブロアと、ケーシング(3)内へ供給する気流を暖める加熱器(9)と、を構成要素に持つ機器防汚装置であり、ケーシング(3)内へ供給する気流は、ケーシング(3)とは離れた場所の空気の気流で、かつ、ケーシング(3)周囲環境の空気よりも雪・雨・埃等の異物の含有が少ない清浄な空気の気流であることを特徴とする、機器防汚装置。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
観測・監視・計測・照射機器(1)を内包するように配置され、観測・監視・計測・照射部分(2)からの観測・監視・計測・照射を行うための開口部(4)があるケーシング(3)と、前記開口部(4)から連続的に気流が排出されるように、ケーシング(3)内へ気流を供給する気流発生機器(5)としてのブロアと、ケーシング(3)内へ供給する気流を暖める加熱器(9)と、を構成要素に持つ機器防汚装置であり、ケーシング(3)内へ供給する気流は、ケーシング(3)とは離れた場所の空気の気流で、かつ、ケーシング(3)周囲環境の空気よりも雪・雨・埃等の異物の含有が少ない清浄な空気の気流であることを特徴とする、機器防汚装置。