(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023475
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 58/02 20060101AFI20240214BHJP
D06F 71/40 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
D06F58/02 Z
D06F71/40
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023202871
(22)【出願日】2023-11-30
(62)【分割の表示】P 2022508790の分割
【原出願日】2020-08-13
(31)【優先権主張番号】10-2019-0099024
(32)【優先日】2019-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0099025
(32)【優先日】2019-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】パク,サンホ
(72)【発明者】
【氏名】ナム,ワンシク
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,チェウォン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】一対のスリーブを含む衣類を効果的に加圧する衣類処理装置を提供する。
【解決手段】本発明による衣類処理装置は、衣類が収容される処理空間が形成され、前方が開口したキャビネット;前記キャビネットの開口した前方を開閉し、衣類が掛けられる衣類固定部が配置されるドア;前記処理空間に向かう前記ドアの内面において、前記衣類固定部の下側に配置され、前記衣類固定部に掛けられた衣類を加圧するプレス装置を含み、前記プレス装置は、前記ドアの内面に配置され、前記衣類固定部に掛けられる衣類の一側を支持するベース板120;前記ドアの一側にヒンジ固定され、前記衣類固定部に掛けられた衣類を前記ベース板120に密着させるプレス板;及び前記ベース板120の端部に固定配置され、前記ベース板120の中心に延び、前記プレス板が前記ベース板120に密着された時、前記プレス板と前記ベース板の間に配置されるフィルムを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
衣類が収容される処理空間が形成され、前方が開口したキャビネット;
前記キャビネットの開口した前方を開閉し、衣類を掛ける衣類固定部が配置されるドア
;
前記処理空間に向かう前記ドアの内面において、前記衣類固定部の下側に配置され、前
記衣類固定部に掛けられた衣類を加圧するプレス装置;を備えてなり、
前記プレス装置は、
前記ドアの内面に配置され、前記衣類固定部に掛けられた衣類の一側を支持するベース
板;
前記ドアの一側にヒンジ固定され、前記衣類固定部に掛けられた衣類を前記ベース板に
密着させるプレス板;及び
前記ベース板の端部に固着され、前記ベース板の中心に延び、前記プレス板が前記ベー
ス板に密着される時、前記プレス板と前記ベース板の間に配置されるフィルム;を備える
、衣類処理装置。
【請求項2】
前記フィルムは、前記一対のスリーブを含む衣類の一対のスリーブの間に配置される、
請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記プレス装置は、
前記フィルムに連結され、前記ベース板の端部に回転可能に取り付けられるブラケット
を更に備える、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記プレス装置は、
前記ベース板に回転可能に配置され、前記ブラケットを回転させるシャフトを更に備え
る、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記ベース板は、前記プレス板に向かう第1面と、前記第1面に逆方向に配置される第
2面を備え、
前記第1面においては、前記フィルムと前記ブラケットが連結されて配置され、
前記第2面においては、前記ブラケットと前記シャフトが連結されて配置される、請求
項4に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記第2面には、
前記シャフトを回転可能に固定させるシャフト固定部材が配置される、請求項5に記載
の衣類処理装置。
【請求項7】
前記第2面には、
前記シャフトのそれぞれの上端及び下端には、前記シャフトの高さ方向の移動を制限す
る移動制限リブが配置される、請求項5に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記ベース板は、
前記ドアに固定されるベース固定板;
前記ベース固定板から左右方向に延び、前記ドアの内側面から離隔配置されるベース弾
性板;を備え、
前記フィルムはベース弾性板に配置される、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記プレス板の一側には、前記プレス板を前記ドアに回転可能に配置するヒンジが配置
され、
前記プレス板の他側には、前記プレス板を前記ドアに締結又は締結解除するスイッチ部
が配置され、
前記スイッチ部が前記プレス板を前記ドアに締結する時、前記ベース板と前記プレス板
の間に配置される衣類を加圧する、請求項8に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記プレス板は、
前記スイッチ部が前記プレス板を前記ドアに締結する時、前記ベース弾性板に圧力を加
える加圧板を備え、
前記加圧板の間には、前記処理空間を流動する空気が前記プレス装置に配置された前記
衣類に流入される開口部が形成される、請求項9に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記ベース板は、前記プレス板に向かう第1面と、前記第1面に逆方向に配置される第
2面を備え、
前記ブラケットは、
前記第2面が向く方向に配置され、前記シャフトに連結される内側ブラケット;
前記第1面が向く方向に配置され、前記フィルムに連結される外側ブラケット;及び
前記内側ブラケットと前記外側ブラケットを垂直に連結する連結ブラケットを備える、
請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記内側ブラケットの一端は、前記シャフトに接着されて前記シャフトの回転範囲を制
限する、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記フィルムは、前記外側ブラケットの一側に接着部材で接着される、請求項1に記載
の衣類処理装置。
【請求項14】
前記フィルムはフレキシブルな素材からなる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記フィルムは、
前記ベース板の左側端部に回転可能に配置される第1フィルムと、
前記ベース板の右側端部に回転可能に配置される第2フィルムと、を備える、請求項1
に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
衣類が収容される処理空間が形成され、前方が開口したキャビネット;
前記キャビネットの開口した前方を開閉し、衣類を掛ける衣類固定部が配置されるドア
;
前記処理空間に向かう前記ドアの内面において、前記衣類固定部の下側に配置され、前
記衣類固定部に掛けられた衣類を加圧するプレス装置;を備え、
前記プレス装置は、
前記ドアの内面に配置され、前記衣類固定部に掛けられた衣類の一側を支持するベース
板;
前記ドアの一側にヒンジ固定され、前記衣類固定部に掛けられた衣類を前記ベース板に
密着させるプレス板;
前記プレス板と前記ベース板の間に配置されるフィルム;及び
前記フィルムを前記ベース板に固定させるブラケット;を備える、衣類処理装置。
【請求項17】
前記ブラケットは、前記ベース板の一端に固着され、前記フィルムと接着連結される、
請求項16に記載の衣類処理装置。
【請求項18】
前記ベース板には、前記フィルムが配置される後方面に前記ブラケットを固定させる固
定リブが形成される、請求項16に記載の衣類処理装置。
【請求項19】
前記ブラケットは、
前記ドアに向かうベース板の一側面において前記ベース板に固着される内側ブラケット
;
前記プレス板に向かう前記ベース板の他側面において前記フィルムに連結されるように
配置される外側ブラケット;及び
前記内側ブラケットと前記外側ブラケットを垂直に連結する連結ブラケット;を備える
、請求項16に記載の衣類処理装置。
【請求項20】
前記ベース板の一側面には前記内側ブラケットを固定する固定リブが形成され、前記内
側ブラケットには前記固定リブが挿入されるブラケット孔が形成される、請求項19に記
載の衣類処理装置。
【請求項21】
前記固定リブは前記内側ブラケットとフック方式で結合される、請求項20に記載の衣
類処理装置。
【請求項22】
前記固定リブは、
前記ブラケット孔を貫通するように、前記ベース板の一側面から前記ドア方向に延びる
垂直リブ;
前記垂直リブの端部で折り曲げられて、前記内側ブラケットが形成する面に平行に延び
る水平リブ;
前記水平リブの一側において、前記ブラケットに向かう方向に突設された水平リブ突起
;を備え、
前記水平リブ突起は、前記内側ブラケットに接する、請求項20に記載の衣類処理装置
。
【請求項23】
前記内側ブラケットは前記水平リブ突起にかかるように、水平リブ方向に突出したリブ
固定突起を備える、請求項22に記載の衣類処理装置。
【請求項24】
前記ブラケットは、
前記処理空間に向かう前記ベース板の一側面において前記フィルムと連結され、前記ド
アに向かう前記ベース板の他側面において前記ベース板に回動可能に固定される、請求項
16に記載の衣類処理装置。
【請求項25】
前記ブラケットは、
前記プレス板に向かうベース板の一側面に配置され、前記フィルムと連結される平らな
面を形成する外側ブラケット;
前記ドアに向かうベース板の他側面に配置され、前記ドア方向に盛り上がった半環状を
有し、前記ベース板に回動可能に固定される内側ブラケット;を備える、請求項24に記
載の衣類処理装置。
【請求項26】
前記ブラケットは、
前記内側ブラケットの端部で折り曲げられて前記ドア方向に延び、前記ブラケットの回
動範囲を制限するブラケットストッパーを更に備える、請求項25に記載の衣類処理装置
。
【請求項27】
前記内側ブラケットの一側にはブラケット孔が形成され、
前記ベース板には前記ブラケットの一側が固定されるように前記ブラケット孔に挿入さ
れる固定突起が形成される、請求項25に記載の衣類処理装置。
【請求項28】
前記ブラケット孔が形成する幅は、前記ベース板から離れるにつれて狭くなる、請求項
27に記載の衣類処理装置。
【請求項29】
前記固定突起は、
前記ベース板から突設され、前記ブラケット孔に貫通して配置される固定突起ボディ;
前記固定突起ボディの端部に形成され、前記固定突起ボディより大きい幅に形成される
固定突起ヘッド;を備え、
前記固定突起ヘッドの幅は前記ブラケット孔の外側端部の幅よりも大きく形成される、
請求項28に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類処理装置に関し、より詳しくは、衣類を加圧するプレス装置を含む衣類処
理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
衣類処理装置は家庭又はランドリーなどで衣類の洗濯、乾燥、シワ除去などの衣類管理
を行うための全ての装置を意味する。
【0003】
例えば、衣類処理装置には、衣類の洗濯のための洗濯装置、衣類の乾燥のための乾燥機
、洗濯機能と乾燥機能を兼ねる乾燥機兼用洗濯機、衣類のリフレッシュのためのリフレッ
シャー(refresher)衣類の不要なシワを除去するスチーマ(steamer)など
がある。
【0004】
リフレッシャーは衣類の状態を快適かつフレッシュにするための装置であり、衣類を乾
燥させたり、衣類に香りを供給したり、静電気発生を防止したり、衣類のシワを除去した
りする機能がある。
【0005】
韓国公開特許公報第10-2014-0184457号は、スチーマとリフレッシャー
を備える衣類処理装置を開示している。この衣類処理装置は、空気循環やスチームで衣類
を処理する処理チャンバーと、処理チャンバー内でズボンなどを押圧してタックを形成す
る別途のズボンタックモジュールを備える。
【0006】
但し、上記ズボンタックモジュールの間に一対のスリーブを含むズボンが配置される場
合、ズボンタックモジュール内で一対のスリーブが互いに重なって配置されるので、ズボ
ンが堅固に配置されず、ズボンに二重シワがつく問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、一対のスリーブを含む衣類を効果的に加圧する衣類
処理装置を提供することにある。
【0008】
本発明では、一対のスリーブの間にフィルムを配置して衣類を効果的に加圧する。但し
、ユーザが一対のスリーブの間にフィルムを配置することは容易ではない。本発明の他の
課題は、ユーザが一対のスリーブの間にフィルムを容易に配置できる構造を有する衣類処
理装置を提供することにある。
【0009】
また、一対のスリーブの間に配置されるフィルムは、一対のスリーブの間に配置される
ので、サイズや材質に限界があるが、このような素材や厚さのフィルムを圧力が加えられ
るプレス装置の間に配置する場合、プレス装置から離脱する問題があり得る。本発明のさ
らに他の課題は、フィルムをプレス装置に安定して固定できる衣類処理装置を提供するこ
とにある。
【0010】
本発明の課題は上記言及した課題に限らず、言及していない他の課題は以下の記載から
当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による衣類処理装置は、衣類が収容される処理空間が形成され、前方が開口した
キャビネット、該キャビネットの開口した前方を開閉し、衣類を掛ける衣類固定部が配置
されるドア、及び処理空間に向かうドアの内面において、衣類固定部の下側に配置され、
衣類固定部に掛けられた衣類を加圧するプレス装置を含む。
【0012】
本発明の衣類処理装置は、衣類の効果的な加圧という課題を達成するために、プレス装
置が、ドアの内面に配置され、衣類固定部に掛けられた衣類の一側を支持するベース板、
ドアの一側にヒンジ固定され、衣類固定部に掛けられた衣類をベース板に密着させるプレ
ス板、及びベース板の端部に固着され、ベース板の中心に延び、プレス板がベース板に密
着される時、プレス板とベース板の間に配置されるフィルムを含む。
【0013】
特にフィルムは、一対のスリーブを含む衣類の一対のスリーブの間に配置されて、衣類
の一対のスリーブをそれぞれ加圧する。
【0014】
ベース板は、プレス板に向かう第1面と、第1面に逆方向に配置される第2面を含む。
【0015】
プレス装置は、フィルムに連結され、ベース板の端部に回転可能に取り付けられるブラ
ケットと、ベース板に回転可能に配置され、ブラケットを回転させるシャフトとを含み、
ベース板の第1面で配置されるフィルムの配置を変更することができる。
【0016】
第1面においてはフィルムとブラケットが連結されて配置され、第2面においてはブラ
ケットとシャフトが連結されて配置される。
【0017】
第2面には、シャフトを回転可能に固定するシャフト固定部材と、シャフトのそれぞれ
の上端及び下端にシャフトの高さ方向の移動を制限する移動制限リブが配置されて、シャ
フトを安定して回転することができる。
【0018】
ベース板は、ドアに固定されるベース固定板と、ベース固定板から左右方向に延び、ド
アの内側面から離隔配置されるベース弾性板とを含み、フィルムはベース弾性板に配置さ
れて、フィルムが衣類が加圧されるベース弾性板に配置される。
【0019】
プレス板の一側には、プレス板をドアに回転可能に配置するヒンジが配置され、プレス
板の他側には、プレス板をドアに締結又は締結解除するスイッチ部が配置され、スイッチ
部がプレス板をドアに締結する時、ベース板とプレス板の間に配置される衣類を加圧して
、プレス板がドアに締結される時に衣類が加圧される。
【0020】
プレス板は、スイッチ部がプレス板をドアに締結する時、ベース弾性板に圧力を加える
加圧板を含み、加圧板の間には、処理空間を流動する空気がプレス装置に配置された衣類
に流入される開口部が形成されて、処理空間を流動するスチームがプレス装置に配置され
た衣類に流入する。
【0021】
ブラケットは、第2面が向く方向に配置され、シャフトに連結される内側ブラケット、
第1面が向く方向に配置され、フィルムに連結される外側ブラケット、及び内側ブラケッ
トと外側ブラケットを垂直に連結する連結ブラケットを含み、第1面に配置されるフィル
ムの配置を変更することができる。
【0022】
内側ブラケットの一端は、シャフトに接着されてシャフトの回転範囲を制限し、フィル
ムがベース板の第1面において大きく移動することを防止する。
【0023】
フィルムは、外側ブラケットの一側に接着部材で接着され、フレキシブルな素材からな
る。
【0024】
フィルムは、ベース板の左側端部に回転可能に配置される第1フィルムと、ベース板の
右側端部に回転可能に配置される第2フィルムを含み、衣類の一対のスリーブの両側から
フィルムを挿入することができる。
【0025】
上記課題を達成するために、本発明による衣類処理装置は、ドアに取り付けられて、掛
けられた衣類を加圧して衣類のシワを除去するプレス装置を含み、該プレス装置は、ドア
の内面に配置され、衣類固定部に掛けられた衣類の一側を支持するベース板、ドアの一側
にヒンジ固定され、衣類固定部に掛けられた衣類をベース板に密着させるプレス板、プレ
ス板とベース板の間に配置されるフィルム、及びフィルムをベース板に固定させるブラケ
ットを含み、一対のスリーブを含むズボンなどの衣類の間にフィルムを配置し、プレス板
とベース板で押圧力を加えて、一対のスリーブのそれぞれを加圧する。
【0026】
ブラケットは、ベース板の一端に固着され、フィルムと接着連結されて、フィルムがベ
ース板に安定して固定される。
【0027】
ベース板には、フィルムが配置される後方面にブラケットを固定させる固定リブが形成
されて、ブラケットがベース板に固定される。
【0028】
ブラケットは、ドアに向かうベース板の一側面においてベース板に固着される内側ブラ
ケット、プレス板に向かうベース板の他側面においてフィルムに連結されるように配置さ
れる外側ブラケット、及び内側ブラケットと外側ブラケットを垂直に連結する連結ブラケ
ットを含み、内側ブラケットにおいてベース板に固定され、外側ブラケットにおいてフィ
ルムが接着される。
【0029】
ベース板の一側面には内側ブラケットを固定する固定リブが形成され、内側ブラケット
には固定リブが挿入されるブラケット孔が形成される。
【0030】
固定リブは内側ブラケットとフック方式で結合され、ブラケットがベース板に固着され
る。
【0031】
固定リブは、ブラケット孔を貫通するように、ベース板の一側面からドア方向に延びる
垂直リブと、垂直リブの端部で折り曲げられて、内側ブラケットが形成する面に平行に延
びる水平リブと、水平リブの一側において、ブラケットに向かう方向に突設された水平リ
ブ突起とを含み、水平リブ突起は内側ブラケットに接して、ベース板に取り付けられたブ
ラケットがベース板に安定して固定される。
【0032】
内側ブラケットは水平リブ突起にかかるように、水平リブ方向に突出したリブ固定突起
を備える。
【0033】
ブラケットは、処理空間に向かうベース板の一側面においてフィルムと連結され、ドア
に向かうベース板の他側面においてベース板に回動可能に固定されて、ブラケットに固定
されるフィルムが一定範囲でベース板の前方に回動することができる。
【0034】
ブラケットは、プレス板に向かうベース板の一側面に配置され、フィルムと連結される
平らな面を形成する外側ブラケットと、ドアに向かうベース板の他側面に配置され、ドア
方向に盛り上がった半環状を有し、ベース板に回動可能に固定される内側ブラケットと、
内側ブラケットの端部で折り曲げられてドア方向に延び、ブラケットの回動範囲を制限す
るブラケットストッパーとを含み、ブラケットがベース板に一定範囲で回動することがで
きる。
【0035】
内側ブラケットの一側にはブラケット孔が形成され、ベース板にはブラケットの一側が
固定されるようにブラケット孔に挿入される固定突起が形成されて、ブラケットがベース
板に固定される。
【0036】
ブラケット孔は形成する幅は、ベース板から離れるにつれて狭くなり、固定突起はベー
ス板から突設され、ブラケット孔に貫通して配置される固定突起ボディと、固定突起ボデ
ィの端部に形成され、固定突起ボディより大きい幅に形成される固定突起ヘッドとを含み
、固定突起ヘッドの幅はブラケット孔の外側端部の幅よりも大きく形成されて、ブラケッ
トがベース板から離脱することが防止される。
【0037】
その他の実施例の具体的な事項は詳しい説明及び図面に記載されている。
【発明の効果】
【0038】
本発明の衣類処理装置によれば、以下の効果のいずれかが得られる。
【0039】
第一に、プレス板とベース板の間にフィルムが配置され、一対のスリーブを含む衣類の
スリーブの間にフィルムが配置されて、プレス板とベース板が両側から衣類を加圧するの
で、加圧過程において衣類の動きが減少し、効果的に衣類を加圧してシワを除去すること
ができる。
【0040】
第二に、フィルムがブラケット、シャフトによりベース板に回転可能に配置され、ユー
ザが容易に一対のスリーブの間にフィルムを挿入することができるので、利用上便宜であ
る。
【0041】
第三に、ブラケットはベース板の一側面に固定され、ベース板の他側面でフィルムと接
着しているので、フィルムがブラケットによりベース板に安定して固定される。
【0042】
第四に、ブラケットはベース板に一定範囲に回動してフィルムの配置を変更できるので
、フィルムをプレス装置に掛けられた衣類の一対のスリーブの間に容易に挿入することが
でき、ユーザにプレス装置利用上の便利性を提供することができる。
【0043】
本発明の効果は上記言及した効果に限らず、言及していない他の効果は請求範囲の記載
から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1a】本発明の一実施例によるドアが開放された状態の衣類処理装置の斜視図である。
【
図1b】
図1aとは異なる形状のフィルムが配置された衣類処理装置の斜視図である。
【
図2a】本発明の一実施例によるプレス装置を説明するための斜視図であって、プレス板がドアに締結解除された状態の斜視図である。
【
図2b】
図2aとは異なる形状のフィルムが配置された斜視図である。
【
図3a】本発明の一実施例によるフィルムが配置されたベース板の正面図である。
【
図3b】
図3aとは異なる形状のフィルムが配置されたベース板の正面図である。
【
図4】本発明の一実施例によるベース板の後面図である。
【
図5】本発明の一実施例によるベース板の第2面に配置されるシャフトとブラケットを説明するための図である。
【
図6a】本発明の一実施例によるフィルム及びブラケットの第1位置における配置を説明するための断面図である。
【
図6b】本発明の一実施例によるフィルム及びブラケットの第2位置における配置を説明するための断面図である。
【
図7】本発明の一実施例によるベース板の後面図である。
【
図9a】本発明の一実施例によるブラケットの構成を説明するためのベース板に取り付けられるブラケットの断面図である。
【
図9b】本発明の一実施例によるブラケットの構成を説明するためのベース板に取り付けられるブラケットの断面図である。
【
図10】本発明の一実施例によるベース板に取り付けられるブラケットを説明するための図である。
【
図11a】
図10のブラケットがベース板に取り付けられた状態を説明するための断面図であって、ブラケットの配置と構成の間の関係を説明する図である。
【
図11b】
図10のブラケットがベース板に取り付けられた状態を説明するための断面図であって、ブラケットの配置と構成の間の関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述す
る実施例を参照にすると明確になる。しかし、本発明は以下に開示する実施例に限定され
るものではなく、互いに異なる多様な形態で具現することができ、単に本実施例は本発明
の開示を完全にし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇
を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義され
るだけである。明細書全体にわたって、同一の参照符号は同一の構成要素を指す。
【0046】
以下、本発明の実施例により類処理装置を説明するための図面を参考しながら本発明に
ついて説明する。
【0047】
<全体構成>
【0048】
図1及び
図2を参照しながら、本発明の衣類処理装置の全体構成について説明する。
【0049】
本発明の衣類処理装置1は、内部に配置される衣類などの処理対象物(以下、'衣類')に
スチーム又は熱風を供給したり、高温の乾燥な空気を供給したりする。また衣類処理装置
1は、内部に配置される衣類に振動を与えて、衣類についた異物質を除去する。
【0050】
本発明による衣類処理装置1は、内部に衣類などの処理対象が配置される処理空間10
sを形成し、前方が開放したキャビネット10、キャビネット10の開放した前面を開閉
するドア30、及び処理空間の下側に配置され、処理空間と空気を循環させる機械室20
を含む。
【0051】
キャビネット10の内部には、処理空間10sの上側に配置されて処理空間10sに収
容される衣類を掛ける衣類掛け12、及び処理空間10sに配置される小型の対象処理物
を載せる棚14が配置される。
【0052】
衣類掛け12はキャビネット10内に配置された振動モジュール(図示せず)により振動
する。振動モジュールの振動により衣類掛け12は、衣類掛け12に掛けられた衣類を揺
り動かして衣類についた異物を除去する。棚14はキャビネット10の処理空間10sに
着脱可能に配置される。
【0053】
ドア30は、キャビネット10の前面をカバーするドア板31と、ドア板31が閉じた
状態で、処理空間10sに向かうドア板31の内側面に配置され、衣類に圧力を加えるプ
レス装置100、及びプレス装置100に配置される衣類の位置を固定する衣類固定部3
2を含む。ドア30は、衣類固定部32に固定されて、下側に配置された衣類の下部を固
定する固定クリップ40を含む。固定クリップ40は、ドア板31の内側面31aから一
定間隔離隔して配置され、ユーザは衣類固定部32に固定された衣類の下部をドア板31
の内側面31aと固定クリップ40の間に挟み込んで、衣類の下部を固定する。
【0054】
衣類固定部32はプレス装置100の上側において衣類を固定して下側に垂らす。衣類
固定部32は、衣類を固定する固定掛け36、及びドア板31の内側面31aにおいて処
理空間10sの方向に突出して固定掛け36がかかる固定リンク34を含む。
【0055】
機械室20は、キャビネット10内に配置され、処理空間10sの下側に配置されて、
処理空間の空気を循環させる。機械室20には、処理空間10sに向かう上面に機械室2
0の内部に空気が吸入される吸入口22、及び機械室20内の空気が処理空間10sに吐
出される吐出口24が形成される。
【0056】
機械室20の内部には、吸入口22に流入した空気を吐出口24に流動させるファン(
図示せず)、機械室20内部に流入した空気を空気処理部(図示せず)、及び水を加熱して
スチームを生成し、処理空間10sに送るスチーム供給部(図示せず)が配置される。
【0057】
空気処理部は、冷媒を圧縮、凝縮、膨張及び蒸発の過程で循環して、吸入口22に流入
した空気を冷媒との熱交換により凝縮し、加熱して、高温乾燥な空気を吐出口24に送る
。
【0058】
機械室20は、スチーム供給部に水を供給する第1タンク26、及び機械室20内に空
気の凝縮により発生した凝縮水が貯蔵される第2タンク28を含む。
【0059】
<プレス装置>
【0060】
以下、
図2ないし
図6を参照しながら、本実施例によるプレス装置について説明する。
【0061】
プレス装置100は、衣類固定部32に固定される衣類の一側を支持するベース板12
0と、ベース板120に密着するプレス板110と、ベース板120の左右両端に固着さ
れ、ベース板120の中心に延び、ベース板120とプレス板110の間に配置されるフ
ィルム150a、150bとを含む。衣類固定部32に固定される衣類は、ベース板12
0とプレス板110の間に配置される。よって、プレス板110がベース板120に密着
される時、ベース板120とプレス板110の間に配置される衣類が加圧される。
【0062】
プレス板110はドア30又はベース板120に回転可能に配置される。プレス板11
0は一側がドア30又はベース板120に回転可能に取り付けられ、他側がドア30にス
イッチ部112によりドア30に締結される。ここで、プレス板110がドア30に締結
されるとは、スイッチ部112により、ドア30に固定配置される状態を意味する。よっ
て、プレス板110がドア30に締結解除されると、プレス板110はドア30に回転可
能に配置された状態になる。
【0063】
プレス板110がドア30に締結される時、プレス板110がベース板120を加圧す
る。
【0064】
プレス板110の一側には、プレス板110をドア30に回転可能に配置させるヒンジ
119が配置される。プレス板110には、ドア30の内側面31aに配置されるスイッ
チ対応部38に締結又は締結解除されるスイッチ部112が配置される。スイッチ部11
2は、圧力が加えられることによりスイッチ対応部38に締結又は締結解除されるラッチ
スイッチが使用される。スイッチ部112がスイッチ対応部38に締結される時、プレス
板110がベース板120に密着する。スイッチ部112がスイッチ対応部38に締結さ
れる時、プレス板110とベース板120の間に配置される衣類が加圧される。
【0065】
プレス板110の中心には開口部116aが形成される。開口部116aにより、処理
空間10sを流動するスチームや高温の空気がプレス装置100に配置される衣類に流動
することができる。
【0066】
プレス板110は、中心に開口部116aが形成される開口部形成板116と、開口部
形成板116の左右方向に延び、後述するベース板120のベース弾性板121b1、1
21b2に圧力を加える加圧板114a、114bを含む。加圧板114aは、開口部形
成板116において、左側及び右側方向のうちの一方に延びる第1加圧板114aと、開
口部形成板116において、第1加圧板114aの他側方向に延びる第2加圧板114b
を含む。
【0067】
プレス板110の下部にはドア30の固定クリップに対応する位置に固定クリップ溝1
18が形成される。固定クリップ溝118はプレス板110がドア30に締結される時、
プレス板110が固定クリップ40を加圧することを防止するように、プレス板110の
内側に溝が形成された構造である。
【0068】
ベース板120はドア30の内側面31aに取り付けられる。ベース板120はドア3
0の内側面31aの方向に弾性力を有する板からなる。ベース板120の上部と下部の中
心にはドア30に結合する締結部126が配置される。ベース板120は、ドア30に固
定されるベース固定板121aと、ベース固定板121aから左右方向に延び、ドア30
の内側面31aと離隔して配置されるベース弾性板121b1、121b2を含む。
【0069】
ベース弾性板121b1、121b2は、プレス板110がドア30に締結される時、
第1プレス板114aが加圧する第1ベース弾性板121b1と、第2プレス板114b
が加圧する第2ベース弾性板121b2を含む。
【0070】
ベース板120は、ドア30がキャビネット10の開口した前面を閉じる時、処理空間
10sに向かう第1面122と、第1面122に反対面を形成する第2面124を含む。
第2面124はドア30の内側面31aに向かうように配置される。
【0071】
ベース板120の第2面124には、ベース板120がプレス板110により加圧され
る時、ベース板120の移動範囲を制限するストッパー130が配置される。ストッパー
130はベース弾性板121b1、121b2の後方に配置される。ストッパー130は
第2面124においてドア30の内側面31aの方向に突出して、ベース弾性板121b
1、121b2の移動範囲を制限することができる。ドア30の内側面31aにはストッ
パー130と対応する位置に緩衝部材(図示せず)が配置される。
【0072】
第2面124には、ベース板120の強性を補強するために格子状に突設された強性補
強リブ132が形成される。
【0073】
ベース板120の一側には、プレス板110に形成されたスイッチ部112が貫通する
スイッチ溝128が形成される。
【0074】
ベース板120の左右両端には一対のフィルム150a、150bが配置される。一対
のフィルム150a、150bのそれぞれは、ベース板120の左右両端部に回転可能に
配置される。一対のフィルム150a、150bは、ベース板120の左端部に配置され
る第1フィルム150aと、ベース板120の右端部に配置される第2フィルム150b
を含む。
【0075】
衣類固定部32に掛けられた衣類は一対のスリーブを有する。ここで、一対のスリーブ
は対からなり、腕や足を取り囲む部分を意味する。一般的に、ズボンが衣類固定部32に
掛けられる場合、一対のスリーブが重なってプレス装置100に配置される。
【0076】
一対のフィルム150a、150bはそれぞれ、衣類の一対のスリーブの間に配置され
る。一対のフィルム150a、150bはそれぞれ衣類の一対のスリーブの間に配置され
て、プレス板110とベース板120の密着によって一対のスリーブをそれぞれ加圧する
ことができる。
【0077】
フィルム150a、150bはフレキシブルな素材からなる。フィルム150a、15
0bは相対的に薄く形成されるが、圧力により容易に撓まない程度の曲げ強性を有して構
成される。フィルム150a、150bはベース板120とプレス板110の間に配置さ
れる衣類に圧着力を提供する。
【0078】
フィルム150a、150bはフレキシブルなプラスチック素材からなる。実施例によ
ってフィルム150a、150bは、ポリ炭酸塩(polycarbonates)、ポリ
プロピレン(polypropylene)又はポリエチレンテレフタル酸エステル(po
lyethylene terephthalate、PET)素材からなる。
【0079】
フィルム150a、150bの厚さは0.5~1.0mmであり、相対的に薄く形成され
る。フィルム150a、150bが相対的に薄く構成されることにより、ユーザがフィル
ム150a、150bを容易に操作することができる。
【0080】
一対のフィルム150a、150bのそれぞれはベース板120の左右両端に配置され
る。よって、フィルム150a、150bにもベース板120の左右両端部に形成された
スイッチ溝128に対応するスイッチ溝対応孔152が形成される。
【0081】
一対のフィルム150a、150bのそれぞれはベース板120の左右両端に回転可能
に配置されるブラケット140a、140bに固定される。フィルム150a、150b
とブラケット140a、140bは別の接着部材により接着される。ブラケット140a
、140bは、第1フィルム150aに固定される第1ブラケット140a1、140a
2と、第2フィルム150bに固定される第2ブラケット140b1、140b2を含む
。
【0082】
第1ブラケット140a1、140a2は、第1フィルム150aの上部に固定される
第1上部ブラケット140a1と、第1フィルム150aの下部に固定される第1下部ブ
ラケット140a2を含む。第1上部ブラケット140a1と第1下部ブラケット140
a2は、スイッチ溝128を基準としてベース板120の上下方向に配置される。
【0083】
第2ブラケット140b1、140b2は、第2フィルム150bの上部に固定される
第2上部ブラケット140b1と、第2フィルム150bの下部に固定される第2下部ブ
ラケット140b2を含む。第2上部ブラケット140b1と第2下部ブラケット140
b2は、スイッチ溝128を基準としてベース板120の上下方向に配置される。
【0084】
それぞれのブラケット140a1、140a2、140b1、140b2は、ベース板
120の第2面124に回転可能に配置されるシャフト142a1、142a2、142
b1、142b2と連結される。シャフト142a1、142a2、142b1、142
b2は、第1ブラケット140a1、140a2に連結される第1シャフト142a1、
142a2と、第2ブラケット140b1、140b2に連結される第2シャフト142
b1、142b2を含む。
【0085】
それぞれのシャフト142a1、142a2、142b1、142b2は、ベース板1
20の第2面124に形成されるシャフト固定部材144に回転可能に取り付けられる。
図5を参照すると、シャフト140b1の上側と下側には、シャフト固定部材144に配
置されるシャフトが上下方向に移動することを制限する移動制限リブ146a、146b
が配置される。移動制限リブ146a、146bはベース板120の第2面124に突設
される。
【0086】
ブラケット140a1、140a2、140b1、140b2は、ベース板120の第
2面124が形成された部分においてシャフト142a1、142a2、142b1、1
42b2と固定して配置される内側ブラケット1401、ベース板120の第1面122
が形成された部分においてフィルム150a、150bと固定して配置される外側ブラケ
ット1403、及び内側ブラケット1401の一端と外側ブラケット140a、140b
の一端を連結する連結ブラケット1402を含む。
【0087】
図6a及び
図6bを参照すると、内側ブラケット1401の他端部はシャフト142b
1に固定して回転し、配置によってベース板120と接してシャフト142b1の回転範
囲を制限する。
【0088】
図6a及び
図6bを参照すると、フィルム150bは、内側ブラケット1401と外側
ブラケット1403によりベース板110に90°方向の範囲で回転することができる。
即ち、
図6aにおいては、外側ブラケット1403とフィルム150bがベース板120
の第1面122に接して、フィルム150bがベース板120に平行に配置され、それ以
上回転できない。また、
図6bにおいては、内側ブラケット1401がベース板120の
第2面124に接して、フィルム150bがベース板120に垂直に配置され、それ以上
回転できない。
【0089】
図6a及び
図6bを参照すると、外側ブラケット1403の一端はフィルム150bに
接着し、内側ブラケット1401の一端はシャフト142b1に接着する。内側ブラケッ
ト1401の一端はシャフト142b1と別の締結手段や締結リブにより固定されること
もできる。
【0090】
外側ブラケット1403とフィルム150bは別の接着部材により接着される。外側ブ
ラケット1403とフィルム150bが接着した部分は、処理空間10s内部の高温と、
プレス板110とベース板120の圧力を耐えるように、UV(Ultraviolet
Ray)ボンディングで接着される。
【0091】
以下、
図7ないし
図11を参照しながら、一対のフィルム150a、150bをベース
板120に他の方式で固定する実施例について説明する。この時、一対のフィルム150
a、150bは
図1b、
図2b及び
図3bに示された形状に配置される。
【0092】
一対のフィルム150a、150bのそれぞれは、ベース板120の左右両端に固着さ
れるブラケット140a、140bに固定される。フィルム150a、150bとブラケ
ット140a、140bは別の接着部材により接着される。ブラケット140a、140
bとフィルム150a、150bが接着した部分は、処理空間10s内部の高温と、プレ
ス板110とベース板120の圧力を耐えるように、UV(Ultraviolet Ra
y)ボンディングで接着される。
【0093】
一対のフィルム150a、150bのそれぞれはベース板120の左右両端に配置され
る。よって、フィルム150a、150bにもベース板120の左右両端部に形成された
スイッチ溝128に対応するスイッチ溝対応孔152が形成される。
【0094】
ブラケット140a、140bは、第1フィルム150aに固定される第1ブラケット
140a1、140a2と、第2フィルム150bに固定される第2ブラケット140b
1、140b2を含む。
【0095】
第1ブラケット140a1、140a2は、第1フィルム150aの上部に固定される
第1上部ブラケット140a1と、第1フィルム150aの下部に固定される第1下部ブ
ラケット140a2を含む。第1上部ブラケット140a1と第1下部ブラケット140
a2は、スイッチ溝128を基準としてベース板120の上下方向に配置される。
【0096】
第2ブラケット140b1、140b2は、第2フィルム150bの上部に固定される
第2上部ブラケット140b1と、第2フィルム150bの下部に固定される第2下部ブ
ラケット140b2を含む。第2上部ブラケット140b1と第2下部ブラケット140
b2は、スイッチ溝128を基準としてベース板120の上下方向に配置される。
【0097】
図8を参照すると、ブラケット140b2はベース板120に形成される固定リブ13
3に挟み込まれて、ベース板120に固着される。ベース板120の第2面124にはブ
ラケット140a1、140a2、140b1、140b2に挿入されてブラケット14
0a1、140a2、140b1、140b2を固定する複数の固定リブ133が配置さ
れる。
【0098】
図9a及び
図9bを参照して、ブラケットの構成とベース板120の関係について説明
する。
図9a及び
図9bに示したブラケット140b2の構成は、他のブラケット140
a1、140a2、140b1にも適用できる。
【0099】
図9a及び
図9bを参照すると、ブラケット140b2は、ベース板120の第2面1
24に固定して配置される内側ブラケット1401、ベース板120の第1面122が形
成された部分において、フィルム150a、150bと固定して配置される外側ブラケッ
ト1403、及び内側ブラケット1401の一端と外側ブラケット1403の一端を連結
する連結ブラケット1402を含む。
【0100】
図9aを参照すると、一つの実施例によるベース板120の第2面124にはブラケッ
ト140b2を固定する固定リブ133が形成され、ブラケット140b2には固定リブ
133が挿入されるブラケット孔1404が形成される。内側ブラケット1401には固
定リブ133が挿入されるブラケット孔1404が形成される。ここで、固定リブ133
は内側ブラケット1401にフック方式で結合される。
【0101】
図9aを参照すると、固定リブ133はブラケット孔1404に挿入されて、内側ブラ
ケット1401にかかるフック部133aと、フック部133aと間隙を維持しながら、
ブラケット孔1404に挿入された固定リブ133を固定する間隔維持部133bを含む
。間隔維持部133bは、ユーザが加える圧力によりフック部133aとの間隙が狭くな
り、ユーザによる圧力が解除される場合、フック部133aとの間隙が維持される。
【0102】
図9bを参照すると、他の実施例によるベース板120の第2面124にもブラケット
140b2を固定する固定リブ134が形成され、内側ブラケット1401には固定リブ
134が挿入されるブラケット孔1404が形成される。
【0103】
図9bを参照すると、固定リブ134は、第2面124から垂直に突設される垂直リブ
134a、垂直リブ134aの端部で折り曲げられて内側ブラケット1401に平行な方
向に延びる水平リブ1402、及び水平リブ1042の一側でブラケット140bに向か
う方向に突設される水平リブ突起134cを含む。固定リブ134が内側ブラケット14
0bを固定する時、水平リブ突起134cは内側ブラケット1401に接するように配置
される。
【0104】
図9bを参照すると、内側ブラケット1401は、固定リブ134が内側ブラケット1
401のブラケット孔1404を貫通して、ブラケット140b2を固定する時、水平リ
ブ突起134cにかかるように水平リブ134bの方向にも突出したリブ固定突起140
5を含む。固定リブ134がブラケット140b2を固定する時、水平リブ134bに形
成された水平リブ突起134cが内側ブラケット1401に接し、内側ブラケット140
1に形成されたリブ固定突起1405が水平リブ突起134cの移動を制限して、ブラケ
ット140b2がベース板120に固定される。
【0105】
図8を参照すると、ベース板120には、ベース板120に取り付けられたブラケット
140b2の上下移動を制限する移動制限リブ146a、146bが形成される。移動制
限リブ146a、146bはブラケット140b2の上側と下側において、ベース板12
0が形成する面に垂直に突出する。移動制限リブ146a、146bは、ベース板120
の第2面124においてドア方向に突設されるか、又は連結ブラケット1402を取り囲
む形態で突設される。
【0106】
以下、
図10、
図11a及び
図11bを参照しながら、本発明の他の実施例によるブラ
ケット160について説明する。
図10、
図11a及び
図11bで説明するブラケット1
60は、
図7に示されたブラケット140a1、140a2、140b1、140b2と
同じ位置に複数個が配置される。説明の便宜のために、区別可能な識別番号で説明し、ベ
ース板120の場合、同じ機能を行う構造については同じ識別番号を付けて説明する。
【0107】
図10、
図11a及び
図11bを参照すると、本発明の他の実施例によるブラケット1
60は、ベース板120に一定範囲で回動可能に固定される。即ち、ベース板120の第
1面122に配置されるフィルム150a、150bの配置を一定範囲で変更することが
できる。
【0108】
図10を参照すると、この実施例によるベース板120にも、ベース板120に取り付
けられたブラケット160の上下移動を制限する移動制限リブ164が配置される。
【0109】
図11a及び
図11bを参照すると、ブラケット160は、ベース板120の第1面1
22に配置され、フィルム150a、150bに連結される外側ブラケット1603、ベ
ース板120の第2面124に回動可能に固定される内側ブラケット1601、及び外側
ブラケット1603と内側ブラケット1601を連結する連結ブラケット1602を含む
。
【0110】
ブラケット160は、内側ブラケット1601の端部で折り曲げられて、ドア30が配
置される方向に延び、ブラケット160の回動範囲を制限するブラケットストッパー16
05を含む。
【0111】
外側ブラケット1603は、フィルム150a、150bと連結され、第1面122に
平行な直線面を形成する。外側ブラケット1603は、内側ブラケット1601の配置変
更によってベース板120に平行に配置されるか、又はベース板120に傾いて配置され
る。
【0112】
内側ブラケット1601は、第2面124の外側に盛り上がった半環状である。内側ブ
ラケット1601の端部にはブラケットストッパー1605が延長する。
【0113】
ベース板120の第2面124にはブラケット160に連結される固定突起135が形
成され、内側ブラケット1601の端部には固定突起135が挿入されるブラケット孔1
604が形成される。
【0114】
固定突起135は、第2面124においてドア30方向に突設され、ブラケット孔16
04に貫通して配置される固定突起ボディ135aと、固定突起ボディ135aの端部に形
成され、固定突起135に取り付けられたブラケット160の離脱を防止する固定突起ヘ
ッド135bを含む。固定突起ヘッド135bの幅(D2)は固定突起ボディ135aの幅(
D1)よりも大きく形成される。ブラケット孔1604の幅はベース板120から遠くな
るにつれて狭くなる形態である。ベース板120に隣接して配置されるブラケット孔16
04の内側端部の幅(L2)は、ブラケット孔1604の外側端部の幅(L1)より大きく形
成される。固定突起ヘッド135bの幅(D2)はブラケット孔1604の外側端部の幅(L
1)よりも大きく形成される。
【0115】
図11a及び
図11bを参照すると、内側ブラケット1601の曲面形態とブラケット
孔1604の直径が固定突起135の幅より大きく形成されるという点で、ブラケット1
60がベース板120を基準として一定範囲で回動することができる。但し、内側ブラケ
ット1601の端部に形成されるブラケットストッパー1605がベース板120の第2
面124に当接することにより、ブラケット160の回動範囲が制限されることもある。
【0116】
図11aに示すように、フィルム150a、150bがベース板120に平行に配置さ
れる第1位置において、ブラケットストッパー1605は、ベース板120に鋭角の範囲
で傾斜角を形成する。従って、
図11bに示すように、ブラケットストッパー1605が
ベース板120に接する第2位置において、フィルム150a、150bがベース板12
0に鋭角の範囲で傾斜角を形成することができる。鋭角の範囲は30°ないし60°の範
囲に形成される。
【0117】
一方、
図1ないし
図3を参照すると、フィルム150a、150bは様々な形状で形成
される。
【0118】
具体的には、
図1a、
図2a及び
図3aを参照すると、一対のフィルム150a、15
0bのそれぞれはドアの幅方向に延びる水平延長部と、水平延長部からドアの高さ方向に
延びる垂直延長部とを含む。この場合、一対のフィルム150a、150bのそれぞれは
略矩形状である。よって、一対のフィルム150a、150bがベース板120に回転可
能に備えられる場合、ユーザは一対のフィルム150a、150bを衣類の間に容易に位
置させながらもフィルム150a、150bと衣類の間の接触面積を確保することができ
る。
【0119】
また、
図1b、
図2b及び
図3bを参照すると、一対のフィルム150a、150bの
それぞれはベース板120に固定される部分から離隔し、ドア30の高さ方向に延びる垂
直延長部と、垂直延長部において一対のフィルム150a、150bのそれぞれがベース
板120に固定される部分に向かって延びる傾斜部とを含む。この場合、一対のフィルム
150a、150bのそれぞれは略台形状である。
【0120】
傾斜部は、垂直延長部において一対のフィルム150a、150bがベース板120に
固定した部分に向かって延びるが、下向き又は上向きに傾斜する。
【0121】
つまり、傾斜部は一対のフィルム150a、150bのうち、ベース板120に固定さ
れた部分で下向き又は上向きに傾斜して垂直延長部と連結される。
【0122】
この場合、ユーザは一対のフィルム150a、150bがベース板120に回転しない
ように固定されても、衣類の間にフィルム150a、150bを円滑に位置させることが
できる。
【0123】
以上では本発明の好適な実施例について図示して説明したが、本発明は上述した特定の
実施例に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに、本
発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であ
り、このような変形実施は本発明の技術的思想又は見込みから外れたものと理解されては
いけないであろう。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
衣類が収容される処理空間が形成され、前方が開口したキャビネット;
前記キャビネットの開口した前方を開閉し、衣類を掛ける衣類固定部が配置されるドア;
前記処理空間に向かう前記ドアの内面において、前記衣類固定部の下側に配置され、前記衣類固定部に掛けられた衣類を加圧するプレス装置;を備えてなり、
前記プレス装置は、
前記ドアの内面に配置され、前記衣類固定部に掛けられた衣類の一側を支持するベース板;
前記ドアの一側にヒンジ固定され、前記衣類固定部に掛けられた衣類を前記ベース板に密着させるプレス板;及び
前記ベース板の端部に固着され、前記ベース板の中心に延び、前記プレス板が前記ベース板に密着される時、前記プレス板と前記ベース板の間に配置されるフィルム;を備える、衣類処理装置。