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特開2024-23542真皮固定から分離された、取り外し可能かつ長さ調整可能なスナップインポータルセーバー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023542
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】真皮固定から分離された、取り外し可能かつ長さ調整可能なスナップインポータルセーバー
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/34 20060101AFI20240214BHJP
   A61B 17/56 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
A61B17/34
A61B17/56
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023205167
(22)【出願日】2023-12-05
(62)【分割の表示】P 2021518091の分割
【原出願日】2019-10-03
(31)【優先権主張番号】62/741,806
(32)【優先日】2018-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/740,992
(32)【優先日】2018-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500103074
【氏名又は名称】コンメッド コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウィラード ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】ストゥブキャール エリック
(57)【要約】      (修正有)
【課題】長さ調整可能なポータルセーバーに取り外し可能に取り付けられる真皮固定装置を備えたポータルセーバーアセンブリを提供する。
【解決手段】ポータルセーバーアセンブリは、ねじ山を有する剛直な近位端を有する管状体ならびに、外側リッジおよびねじ山を有する内部穴を有する近位調整体を含む。管状体の剛直な近位端上のねじ山は、近位調整体の内部穴上のねじ山と嵌合するように構成される。ポータルセーバーアセンブリはまた、中央穴および中央穴の周りのロック機構を備えた皮真皮固定装置を含む。近位調整体の外側リッジは、ロック機構によって中央穴内に取り外し可能に取り付けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータルセーバー装置であって、
二つの丸み付きセクションと、ねじ山を有する剛直な近位端との間に平坦なセクションを有する管状体、
ねじ山を有する内部穴を有する近位調整体、備え、
前記管状体の前記剛直な近位端上の前記ねじ山が、前記近位調整体の前記内部穴上の前記ねじ山と嵌合するように構成され、
第一の構成では、前記平坦なセクションが、前記近位調整体から第一の距離であり、
第二の構成では、前記平坦なセクションが、前記近位調整体から第二の距離である、ポータルセーバー装置。
【請求項2】
前記近位調整体から半径方向に延在する調整ホイールをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記調整ホイールが、第一の方向および反対の第二の方向に回転可能である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記調整ホイールを前記第一の方向に回転させると、前記平坦なセクションが前記近位調整体から離れるように移動する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記調整ホイールを前記第二の方向に回転させると、前記平坦なセクションが前記近位調整体に向かって移動する、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記第二の距離が、前記第一の距離とは異なる、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第二の距離が、前記第一の距離よりも短い、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
ポータルセーバーアセンブリであって、
ねじ山を有する剛直な近位端を有する管状体、
外側リッジおよびねじ山を有する内部穴を有する近位調整体、を備え、
前記管状体の前記剛直な近位端上の前記ねじ山が、前記近位調整体の前記内部穴上の前記ねじ山と嵌合するように構成され、
中央穴および前記中央穴の周りのロック機構を備える真皮固定装置、を備え
前記近位調整体の外側リッジが、前記ロック機構によって前記中央穴内に取り外し可能に取り付けられる、ポータルセーバーアセンブリ。
【請求項9】
前記ロック機構がばねクリップである、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記ばねクリップが、互いに向かって、および互いから離れるように移動可能な第一のアームおよび第二のアームを備える、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記ばねクリップが、前記真皮固定装置の外部の露出部分および前記真皮固定装置内の非露出部分を含む、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記露出部分が、前記真皮固定装置に向かって移動可能である、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記露出部分を前記真皮固定装置に向かって押すことによって、前記ばねクリップが開く、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記管状体が、二つの丸み付きセクションの間に平坦なセクションを含む、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項15】
第一の構成では、前記平坦なセクションが、前記近位調整体から第一の距離である、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項16】
第二の構成では、前記平坦なセクションが、前記近位調整体から第二の距離である、請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記近位調整体から半径方向に延在する調整ホイールをさらに備え、前記調整ホイールが、第一の方向および反対の第二の方向に回転可能である、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記調整ホイールを前記第一の方向に回転させることによって、前記平坦なセクションを前記近位調整体から離れる方向に移動させ、前記調整ホイールを前記反対の第二の方向に回転させることによって、前記平坦なセクションを前記近位調整体に向かって移動させる、請求項17に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記真皮固定装置から遠位に延在する一つまたは複数のペタルをさらに備える、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項20】
第一の構成では、前記ペタルが前記管状体の長さに沿って延在する、請求項19に記載のアセンブリ。
【請求項21】
第二の構成では、前記ペタルが前記管状体の前記長さに対してある角度で延在する、請求項19に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記管状体が、熱可塑性ウレタン(TPU)から構成される、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記第二の距離が、前記第一の距離とは異なる、請求項16に記載の装置。
【請求項24】
前記第二の距離が、前記第一の距離よりも短い、請求項23に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本明細書は、2018年10月4日に出願された、「Revable,Adjustable-Length,Snap-in Portal Saver,Decupled
From Dermal Fixation」と題される、米国仮特許出願第62/740,992号、ならびに2018年10月5日に出願された、「Removable,Adjustable-Length Snap-in Portal Saver,Decoupled From Dermal Fixation」と題される、米国仮特許出願第62/741,806号に対する優先件を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、概して、ポータルセーバー装置、より具体的には、長さ調整可能なポータルセーバーに取り外し可能に取り付けられた真皮固定装置を有するポータルセーバーアセンブリを対象とする。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
関節鏡関節内腰関節アクセスを維持するため、従来は、一連のアクセスツール(切換スティック、溝付きのカニューレ、使い捨てカニューレ、など)を頻繁に使用して、器具の挿入および取り外し作業を患者に対して行っている。外科医がアクセスツールを使用する時間は、手技時間の大きな割合を占める。アクセスツールの使用に費やしている間は、外科医は患者の病理に関わる実際の作業を何も実施していない。
【0004】
関節鏡外科手術分野における共通のアクセスツールは、「カニューレ」である。カニューレを使用して、患者の身体の外側から身体の内側の、関節鏡手技が実施される位置まで、開いたポータルを維持する。このカニューレが身体の内側に留まり、この経路を維持し、外れたり、外側にずれたり、または内側にさらにずれないことが重要である。これは、今日では多くの方法で達成されており、カニューレの外側に攻撃性のあるねじ山を配置して、真皮層およびその下の組織に穴をあける(またはドリルする)ことによって達成されることが最も多い。このためには、こうしたねじ山を受容するための、サイズの大きな切開部が必要となり、結果としてそれに相当するサイズの傷をもたらすことになる。
【0005】
現在のカニューレはほとんどが、カニューレ自体の管状体の外部にある、機械的ねじ山を使用する。これらのカニューレの一部は、剛直な管状体、または実質的に半径方向の動きのない剛直なボディを有する。現行のカニューレの一部には、より可撓性の高いものもあるが、依然として、広範囲の器具を収容できるほどの可撓性を欠く。従来のカニューレはさらに、手術部位から流体が漏れるのを防ぐための流体シールを近位端に有する。一部のカニューレは、管状体のサイズをカスタマイズするために、管状体に沿ってインジケータを有する。これらのカニューレは、オブチュレータを用いてねじ込まれることが多い。
【0006】
あるいは、またはさらに、バーブを有するカニューレもあり、こうしたカニューレは、身体の中に進む間の少しの振動回転の恩恵を受けつつ、手術部位に真っ直ぐ挿入されうる。さらに、カニューレは折り畳まれたアコーディオンの様な部材を使用し、延伸してその直径を減少させ、圧縮してその直径を増加させることができる。ただし、これらの従来のカニューレはいずれも、剛直なボディが皮下で大きく移動できないため、小さな切開部を通した挿入およびその後の除去が可能とならない。さらに、これらの従来的カニューレの
いずれも、切開部位を取り囲む領域にサイズの小さな切創をもたらすことができず、外傷を最小化させることもできない。さらに、従来のカニューレはいずれも、幅広い動きや自由をもたらすことができない。
【0007】
従来的なカニューレ挿入中に、真皮固定を達成し、真皮固定手段を挿入することは、多くの場合、真皮固定構造を患者の中へと誘導を試みる間に、大きな力強い動きおよび捻じれる動きを伴い得る。これが行われている間に、ポータルセーバーが真皮固定に取り付けられる場合、患者の奥深くの構造にリスクをもたらすような方法で、ポータルセーバー自体の遠位端が動き回る可能性がある。また、手術中、より短い作業長にトリミングするなど、ポータルセーバーを取り外すことが必要となり得る。または、ポータルセーバーをより長いポータルセーバーに置き換える必要もあり得る。
【0008】
したがって、長さ調整可能なポータルセーバーに取り外し可能に取り付けられる真皮固定装置を備えるポータルセーバーアセンブリに対するニーズが存在する。
【0009】
関連技術の説明の項の免責条項:特定の特許/刊行物/製品がこの関連技術の説明の項またはこの開示の他の場所で考察されている限り、これらの考察は考察された特許/刊行物/製品が特許法の目的のための先行技術であるという承認として捉えるべきではない。例えば、考察された特許/刊行物/製品の一部または全ては、十分早期でない場合があり、十分早期に開発された主題を反映していない場合があり、かつ/または特許法の目的のために先行技術に相当するほど、十分に授権するものではない場合がある。特定の特許/刊行物/製品が、この関連技術の説明の項および/または出願全体を通して上記で考察されている限り、その記載/開示はそのそれぞれの全体が参照により全て本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0010】
本発明の実施形態は、長さ調整可能なポータルセーバーに取り外し可能に取り付けられた真皮固定装置を備えるポータルセーバーアセンブリを対象とする。一態様によれば、本発明はポータルセーバー装置である。ポータルセーバー装置は、二つの丸み付きセクションと、ねじ山を有する剛直な近位端との間に平坦なセクションを有する管状体を含む。装置はまた、ねじ山を有する内部穴を有する近位調整体を含む。管状体の剛直な近位端上のねじ山は、近位調整体の内部穴上のねじ山と嵌合するように構成される。第一の構成では、平坦なセクションは、近位調整体から第一の距離である。第二の構成では、平坦なセクションは、近位調整体から第二の距離であり、第二の距離は第一の距離よりも小さい。
【0011】
別の態様によれば、本発明はポータルセーバーアセンブリである。ポータルセーバーアセンブリは、ねじ山を有する剛直な近位端を有する管状体ならびに、外側リッジおよびねじ山を有する内部穴を有する近位調整体を含む。管状体の剛直な近位端上のねじ山は、近位調整体の内部穴上のねじ山と嵌合するように構成される。ポータルセーバーアセンブリはまた、中央穴および中央穴の周りのロック機構を備えた皮真皮固定装置を含む。近位調整体の外側リッジは、ロック機構によって中央穴内に取り外し可能に取り付けられる。
【0012】
本発明のこれらおよび他の態様は、以下に記載される実施形態を参照して明らかになり、解明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の一つまたは複数の態様は、本明細書の最後に特許請求の範囲の例として具体的に指摘され、明確に特許請求される。本発明の前述の、および他の目的、特徴、ならびに利点は、添付図面と併せて取り上げられる以下の記載から明らかである。
【0014】
図1図1は、一実施形態による、例示的ポータルセーバーアセンブリの斜視図である。
図2図2は、一実施形態による、ポータルセーバーアセンブリの分解斜視概略図である。
図3図3は、一実施形態による、ポータルセーバーアセンブリの部分的分解斜視概略図である。
図4図4は、一実施形態による、ポータルセーバーアセンブリの近位真皮固定装置の詳細な側部断面概略図である。
図5図5は、一実施形態による、第一の構成にあるポータルセーバーアセンブリの上面斜視概略図である。
図6図6は、一実施形態による、第二の構成にあるポータルセーバーアセンブリの上面斜視概略図である。
図7図7は、一実施形態による、第二の構成にあるポータルセーバーアセンブリの斜視概略図である。
図8図8は、一実施形態による、第二の構成にあるポータルセーバーアセンブリの別の斜視概略図である。
図9図9は、一実施形態による、ポータルセーバーアセンブリの近位真皮固定装置の詳細な上面斜視概略図である。
図10図10は、一実施形態による、拡張位置にあるポータルセーバーアセンブリの側面概略図である。
図11図11は、一実施形態による、収縮位置にあるポータルセーバーアセンブリの側面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の態様およびその特定の特徴、利点、ならびに詳細は、添付図面に図示した非限定的な例を参照しながらより完全に以下に説明される。本発明の詳細を不必要に不明瞭にしないよう、周知の構造の説明は省略される。しかし、当然のことながら、詳細な説明および特定の非限定的な例は、本発明の態様を示すものであるが、例示のみの目的で与えられ、限定の目的ではない。基礎となる発明の概念の趣旨および/または範囲内での様々な置換、修正、追加、および/または配置は、本開示から当業者には明らかであろう。
【0016】
ここで図面を参照すると、同様の参照番号が全体を通して同様の部分を指しており、図1は、例示的なポータルセーバーアセンブリ200の斜視図を示す。概して、ポータルセーバーおよびオブチュレータアセンブリ200は、身体の外側(例えば、皮膚)から手術部位(例えば、関節)までの経路を維持し、それによって、外科医は、(従来の装置では9つのステップまたは行動であるのに対し)二つのステップまたは行動で、器具を一つのポータルから別のポータルを動かすことができる。ポータルセーバーおよびオブチュレータアセンブリ200は、典型的には、ポータルセーバーアセンブリ204に取り外し可能に取り付けられるように構成された近位ハンドピース202を含む。ポータルセーバーアセンブリ204は、近位真皮固定装置208から延在する遠位管状(またはカニューレ状)体206を備える。本発明の実施形態の目的は、図1に示す近位真皮固定装置208が管状体206から分離することを可能にすると同時に、管状体206の長さを調節する機構を提供することである。
【0017】
管状体206は、好ましくは可撓性である。熱可塑性ウレタン(以下、「TPU」)から構成され得る。TPUは、ブロックコポリマーを含む熱可塑性エラストマーである。具体的には、TPUは、当業者によって理解されるように、直線状の交互のハードセグメントおよびソフトセグメントを備える。ハードセグメントは、短鎖ジオール(すなわち、「鎖延長部」)を有するジイソシアネートで構成され、それらを短い、高極性のセグメントにする。ソフトセグメントは、長鎖ジオールを有するジイソシアネートで構成され、それ
らを長い、低極性セグメントにする。
【0018】
TPUの剛性は、ソフトセグメントに対するハードセグメントの比率を増加または減少させることによって微調整することができる。TPUは、高機械的特性、高耐熱性、高鉱油耐性、高加水分解性、温度に対する柔軟性、微生物分解に対する高耐性、および硬度範囲全体にわたる高弾性を有する。TPUは、本開示のレビューと併せて、当業者によって理解されるべきであるように、標準的な大気条件下で、30ショアAから60ショアDの硬度を有する。TPUの一例はエラストマラン(登録商標)である。TPUの別の例は、Greco製のイソタン等級5090Aである。
【0019】
TPUは、管状体206のための組成物として使用するための、多くの利点をもたらす。一実施形態では、管状体206は、押出成形を介して形成され、操作された後、その形状を保持することができる押出成形TPU組成物である。これは従来のカニューレよりも可撓性があって、より薄く、様々なねじれのある、およびもつれた構成中に移動させることができる。管状体206の可撓性および弾力性は、それがまるで経皮的に動作しているかのように、外科医により良好な動作範囲をもたらす。管状体206は、どこでも自由に動くことができ、真皮に固定された、近位真皮固定装置208によって使用中制限されるのみである。TPUはまた、シェーバーブレイドやバーなどの、鋭利な器具による切れやその他の損傷に対して耐性がある。さらに、簡潔に上述された耐熱性の高品質TPUによって、管状体206の変形やその他の損傷を伴わずに、切除器具を通過させることができる。
【0020】
代替的な実施形態では、管状体206の長さに沿って一つまたは複数のシールがある。シールは、管状体206の長手方向軸に沿って互いに傾いているか、または垂直(つまり、管状体206の長さに対してほぼ平行)であり得る。他の実施形態では、管状体206は、オブチュレータ204のサイズをカスタマイズするためのその長さに沿ったインジケータを含む。
【0021】
ここで図2を参照すると、一実施形態による、ポータルセーバーアセンブリ200のオブチュレータ204の分解斜視概略図が示される。示されるように、ポータルセーバーアセンブリ204の管状体206は、その間に平坦なセクション210を有する二つの丸いセクション211を有する。平坦な(または狭い)セクション210は、シールとして作用し、熱形成プロセスを通して構築され得る。平坦なセクション210はヒートシールされて、管状体206を平坦にする。平坦なセクション210は、シームを有する溶接された平坦なシート材料の代替物として使用され得る。一部の状況では、管状体206の平坦なセクション210は、溶接されたシームを備えた管状体206にかかる圧縮力が高い摩擦を生み出し、管状体206内で器具を捕捉しがちであるため、溶接されたシームであることが好ましい。これは、ポータルから器具を偶発的に引き抜くことにつながり、外科医の五感の感触に、特徴(すなわち、音)を追加することができる。平坦なセクション210は、それ自体と管状体206を貫通する器具との間にシールを形成する。よって、管状体206は、器具の周りにきつく巻かれている。器具が除去された後、平坦なセクション210(すなわち、熱プレスまたはシールされた部分)は、平坦な形状に戻る。平坦なセクション210はまた、切開部位からの流体が管状体206から漏れ出ることを防止する。平坦な領域210は、管状体206に沿ってどこにでも位置することができる。平坦な領域210は、管状体206の近位端と遠位端との間に、管状体206の近位端の近くに、または管状体206の遠位端の近くに直接位置し得る。例えば、平坦な領域210が管状体206の近位端の近くに位置する状況では、最大限の長さの調整可能性のために外科医がトリミングできるサイズの範囲を増大させるように、平坦な領域210に対して遠位に位置するさらなる管状体206がある。
【0022】
さらに図2を参照すると、管状体206は、調整体234から遠位に延在し、調整体234は、近位真皮固定装置208に取り外し可能に接続するように構成される。管状体206は、剛直な近位端236を含む。剛直な近位端236は、管状体206の非可撓性の導入部分である。剛直な近位端236は、管状体206と調整体234との間の安全で安定な接続を提供するよう機能する。剛直な近位端236は、調整体234に取り付けるためのねじ山238を含む。ねじ山付き、剛直な遠位端236はまた、以下で詳細に説明するように、管状体206を伸縮させるための長さ調整機構としての役割を果たす。
【0023】
図2に示すように、調整体234は、螺刻された内部穴240を含む。螺刻された内部穴240は、その近位端242からその遠位端244まで、調整体234全体を貫通する。調整体234はまた、そこから放射状に延在する調整ホイール248を有する外表面246を含む。調整ホイール248は、調整体234の周囲全体に延在する。調整ホイール248は、ユーザのグリップを改善するために、そこから半径方向に延在する突起250(または類似の突起/リッジ)を有し得、長さ調整の手順中に使用され得る。調整体234は、図2に示す通り、その周囲全体の周りに延在するリッジ252をさらに含む。リッジ252は、調整体234から半径方向に延在する。図示の実施形態では、リッジ252は、調整ホイール248に対して遠位にある。
【0024】
ここで図3を参照すると、一実施形態による、ポータルセーバーのポータルセーバーアセンブリ204とオブチュレータアセンブリ200の部分的分解斜視概略図が示される。図3に示すように、調整体234は、管状体206に接続される。管状体206の剛直な近位端236およびねじ山238(図2)は、調整体234の遠位端244から螺刻された内部穴240に螺合され、調整可能な長さのポータルセーバー装置254を形成する。上述のように、ポータルセーバー装置254は、真皮固定装置208に取り外し可能に接続され得る。
【0025】
簡潔に図2を参照すると、調整体234の近位端242は、真皮固定装置208に取り外し可能に取り付けられ得る。真皮固定装置208は、それを貫通する中央穴214を有するボディ212(例えば、長方形体)を含む。図4の例示的な実施形態に示すように、中央穴214は、回転部分216および非回転部分218を貫通する。回転部分216および非回転部分218は、図1に示す通り、ハンドピース202の管状(またはカニューレ状)ロッド220への真皮固定装置208の取り付けを微調整するように、連動して機能するように構成される。(ポータルセーバー装置254とは別に)真皮固定装置208を挿入および配置するために、ハンドピース202を真皮固定装置208に一時的に接続し得る。
【0026】
回転部分216は、中央開口部214から延びるねじ山付きチャネル222などの可動メスコネクタである。非回転部分218は、ねじ山チャネル222内に接続された、ねじ山のない(または比較的滑らかな)チャネル224である。ねじ山のないチャネル222はまた、示すように、平坦なセクション210付近で管状体206に接続される。真皮固定装置208がハンドピース202に取り付けられるとき、回転部分216および非回転部分218は管状ロッド220を受容し、ねじ山付きチャネル222が管状体220の周りで締まるように、回転部分216が回転する。使用時に、器具は、管状ロッド220内に近位に挿入され、管状体206を通過し得る。
【0027】
ここで図5を参照すると、一実施形態による、第一の構成にあるオブチュレータ204の上面斜視図が示される。真皮固定装置208は、真皮固定装置208のボディ212内から遠位に延在する一つまたは複数のペタル228を含む(図4にまた示される)。ペタル228は、ボディ212のアクチュエータ230を使用して、第一の構成から第二の構成へと移動可能である。図4および図5に示すように、ペタル228は、管状体206に
対して閉鎖した、第一の構成にある。図示した実施形態では、ペタル228は、第一の構成にある管状体206の長さ方向に平行な方向に延在する。ペタル228が第一の構成にある場合、図示の通り、アクチュエータ230は第一の位置にある。一実施形態では、第一の位置はロック解除位置であり、ペタル228は、患者へ挿入するために、管状体206とほぼ同一平面にある。
【0028】
ここで図6~8を参照すると、ペタル228は第二の構成にある。ペタル228を第二の構成に移動させるためには、アクチュエータ230を起動する。図示した実施形態では、アクチュエータ230は回転されるか、または別の方法で第二の位置に移動される。(アクチュエータ230の第一の位置および第二の位置は、図6に示すように、212のインジケータ232によって表示されうる)。ペタル228が第二の構成にある場合、図示するように、それらは拡張され、管状体206に対して傾斜して延在する。第二の構成では、ペタル228は、ポータルセーバーアセンブリ204を患者内に保持する機能を果たす。
【0029】
図9は、一実施形態による、ポータルセーバーアセンブリ204の近位真皮固定装置208 の上面斜視概略図である。図2および図11の近位真皮固定装置208は、それを貫通する中央穴214を含む。中央穴214は、調整体234のリッジ252受容するように構成される(図2)。一実施形態では、調整体234のリッジ252は、中央穴214内にスナップ嵌合するように構成される。
【0030】
図2および11の真皮固定装置208はまた、ロック機構256を含む。図示する実施形態では、ロック機構256は、ばねクリップである。図示する実施形態では、ばねクリップ256は、ダブルウイッシュボーン形状の保持ばねクリップである。言い換えれば、これは、三つの連結された、実質的に直線のセグメント260を有するアーチ状の第一のアーム258、および三つの連結された、実質的に直線のセグメント260を有するアーチ状の第二のアーム262を含む。第一のアーム258および第二のアーム262は、真皮固定装置208のボディ212内でそれらが結合または交わるように配向されるか、さもなければ配置され、実質的に六角形を形成する。ばねクリップ256は、調整体234のリッジ252上にスナップ嵌合するように構成される。
【0031】
ばねクリップ256は、露出部分264および非露出部分266を含む。図11に示すように、非露出部分266は、真皮固定装置208のボディ212内にある。非露出部分266は、ばねクリップ256の第一のアーム258および第二のアーム262を含む。露出部分264は、第一のアーム258および第二のアーム262の両方に取り付けられたタブ268である。タブ268は、図2および11に示すように、真皮固定装置208のボディ212から延在する。タブ268を真皮固定装置208のボディ212に向かって押すことによって、ばねクリップ256が開かれる。言い換えれば、タブ268を内側に押すことによって、第一のアーム258および第二のアーム262は、反対方向に互いから離れるように動き、ばねクリップ256を開く。
【0032】
(タブ268を押すことによって)ばねクリップ256が開かれる時、調整体234のリッジ252をその中に挿入し得る。次に、タブ268が解放されると、図7に示される通り、調整体234のリッジ252を掴むかさもなくばそれにスナップ係合して、管状体206を真皮固定装置208内にロックする。調整体212のリッジ252を解放するために、タブ268が再び押され、それによって、図3に示される通り、ばねクリップ256が開かれ、調整体234(取り付けられた管状体206とともに)が解放される。このように、調整体234は、真皮固定装置208に連結され、真皮固定装置208から分離され得る。これにより、図3に示される通り、ポータルセーバー装置254の取り外しが可能になる。言い換えれば、真皮固定装置208は、ポータルセーバー装置254(その
一体化された長さ調整を備えた)が追加される前に挿入および配置され得る。分離はまた、真皮固定装置208およびポータルセーバー装置254の両方の潜在的に安全な挿入を可能にする。
【0033】
ここで図10を参照すると、一実施形態による、拡張位置におけるオブチュレータ204の側面概略図が示される。拡張位置では、管状体206の平坦なセクション210は、真皮固定装置208から第一の距離である。拡張位置を達成するために、調整ホイール248は第一の方向に回転し、剛直な近位端236を露出させることにより、管状体206を遠位方向に伸縮させる。これにより、ポータルセーバーアセンブリ200全体の作業長が増大する。調整ホイール248は、処置中随時回転して、ポータルセーバーアセンブリ200を長くすることができる。
【0034】
ここで図11を参照すると、一実施形態による、収縮位置にあるポータルセーバーアセンブリ204の側面概略図が示される。収縮位置では、管状体206の平坦なセクションは、真皮固定装置208から第二の距離である。一実施形態では、第二の距離は、第一の距離よりも短いかまたは小さい。収縮位置を達成するために、調整ホイール248は、第一の方向とは反対の第二の方向に回転し、これによって剛直な近位端236を真皮固定装置208内に導く。調整ホイール248を第二の方向に回転させることにより、管状体206を近位方向に伸縮させる。これにより、ポータルセーバーアセンブリ204全体の作業長が縮小する。調整ホイール248は、処置中随時回転して、ポータルセーバーアセンブリ204を短くすることができる。
【0035】
使用時に、真皮固定装置208は、その直径が小ささのため、周囲の構造(例えば、大腿骨頭)にリスクを与えず、(例えば、図1のハンドピース202を介して)切開部位へと前進する。(真皮固定装置208は、ほとんどのカニューレに使用されるものよりも小さい、12mmの真皮開口径を含む、ほとんどの処置で使用される真皮開口部用に構成され得る。)真皮固定装置208は、ペタル228が真皮層に入るまでさらに前進する。アクチュエータ230はさらに、第一の位置から第二の位置へ移動し、ペタル228を配備し、第一の構成から第二の構成へとそれらを移動させる。
【0036】
真皮層に固定され、真皮固定装置208を定位置にある状態で、ポータルセーバー装置254は、真皮固定装置208に連結され得る。ユーザはタブ268を内側に押して、第一のアーム258および第二のアーム262を、反対方向に互いから離れるように動かし、ばねクリップ256を開く。タブ268を真皮固定装置208のボディ212に向かって押す間に、ユーザは、中央穴214内にスナップ嵌合するように構成された調整体234のリッジ252を挿入する。次に、タブ268が解放され、ばねクリップ256が(リッジ252で)調整体234の周りおよびその上にロックし、ポータルセーバー装置254と真皮固定装置208とを連結する。上述のように、真皮固定装置208に連結されたポータルセーバー装置254によって、処置中に調整体234を使用してポータルセーバー装置254の長さを調整し得る。ポータルセーバー装置254の使用の完了時、ユーザはタブ268を真皮固定装置208のボディ212に向かって内側に押し、ばねクリップ256からリッジ252を解放し得る。患者の皮膚または真皮にさらなる外傷または瘢痕をもたらすことなく、簡単な除去のために、リッジ252が解放された状態で、ユーザは、真皮固定装置208から、および元の切開部からポータルセーバー装置254を除去し得る。
【0037】
本明細書で定義され使用されるすべての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれる文書内の定義、および/または定義された用語の通常の意味を制御するために理解されるべきである。
【0038】
本明細書で様々な実施形態が説明され、かつ図示されてきたが、当業者は、本明細書に記載の機能を実施し、かつ/または結果および/または一つまたは複数の利点を得るための様々な他の手段および/または構造を容易に想起するであろうし、またそのような変形および/または変更の各々は、本明細書に記載の実施形態の範囲内であると見なされる。より一般的に、当業者は、本明細書に記載されるすべてのパラメータ、寸法、材料、および構成が、例示的であり、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成が、教示が使用される一つまたは複数の特定の用途に依存することを容易に理解するであろう。当業者は、本明細書に記載される特定の実施形態に対する多数の同等物を単に通常の実験を用いて認識することになり、または確認することができる。したがって、前述の実施形態は、単に例示的なものとして提示されており、添付した特許請求の範囲およびその等価物の範囲内で、実施形態は、具体的に記載および特許請求された以外の別の方法で、実行されてもよいことが理解されよう。本開示の実施形態は、本明細書に記載される個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法を対象とする。さらに、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に矛盾しない場合、二つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組み合わせが、本開示の範囲内に含まれる。
【0039】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記載する目的のためのみのものであり、本発明を限定することを意図していない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「備える(comprise)」(ならびに「備える(comprises)」および「備える(comprising)」などのcompriseの任意の形態)、「有する(have)」(ならびに「有する(has)」および「有する(having)」などのhaveの任意の形態)、「含む(include)」(ならびに「含む(includes)」および「含む(including)」などのincludeの任意の形態)、および「包含する(contain)」(ならびに「包含する(contains)」および「包含する(containing)」などのcontainの任意の形態)は、オープンエンドの連結動詞であることがさらに理解されるであろう。結果として、方法またはデバイスは、一つまたは複数のステップまたは要素を「備える(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」、または「包含する(contains)」。同様に、一つまたは複数の特徴を「備える(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」または「包含する(contains)」方法のステップ、またはデバイスの要素は、それらの一つまたは複数の特徴を所持するが、それらの一つまたは複数の特徴のみを所持することに限定されない。さらに、特定の方法で構成されるデバイスまたは構造は、少なくともその方法で構成されるが、リストされていない方法でも構成されてもよい。
【0040】
以下の特許請求の範囲における全ての手段またはステップに機能要素を加えたものの対応する構造、材料、行為および同等物は、もしあれば、具体的に特許請求される他の特許請求の範囲の要素と組み合わせて、機能を実行するための任意の構造、材料、または行為を含むことを意図している。本発明の記載は、例示および記載の目的で提示されてきたが、網羅的であること、または本発明に開示された形態で限定されることを意図しない。多くの修正および変形は、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。実施形態は、本発明の一つまたは複数の態様の原理および実際の応用を最もよく説明し、他の当業者が、考えられる特定の用途に適した様々な修正を有する様々な実施形態について本発明の一つまたは複数の態様を理解できるように選ばれ、かつ記載された。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-12-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータルセーバー装置であって、
二つの丸い管状セクションと、前記二つの丸い管状セクションの間の平坦なセクションと、ねじ山を有する非可撓性の剛直な近位端とを長手方向軸に沿って有する管状体、および、
該ポータルセーバー装置の長さを調整するための近位調整体であって、ねじ山を有する内部穴を有する近位調整体、備え、
前記管状体の前記平坦なセクションは、前記丸い管状セクションよりも狭く、かつ、前記管状体を貫通する器具との間にシールを形成し、
前記管状体の前記剛直な近位端上の前記ねじ山が、前記近位調整体の前記内部穴上の前記ねじ山と嵌合するように構成され、
第一の構成では、前記平坦なセクションが前記近位調整体から前記長手方向において第一の距離であるように前記近位調整体に対して前記管状体が位置し
第二の構成では、前記平坦なセクションが前記近位調整体から前記長手方向において前記第一の距離とは異なる第二の距離であるように前記近位調整体に対して前記管状体が位置する、ポータルセーバー装置。
【請求項2】
前記第一の構成及び前記第二の構成を達成するために、前記近位調整体から半径方向に延在する調整ホイールをさらに備える、請求項1に記載のポータルセーバー装置。
【請求項3】
前記調整ホイールが、第一の方向および反対の第二の方向に回転可能である、請求項2に記載のポータルセーバー装置。
【請求項4】
前記調整ホイールを前記第一の方向に回転させると、前記平坦なセクションが前記近位調整体から離れるように移動する、請求項3に記載のポータルセーバー装置。
【請求項5】
前記調整ホイールを前記第二の方向に回転させると、前記平坦なセクションが前記近位調整体に向かって移動する、請求項3に記載のポータルセーバー装置。
【請求項6】
前記第二の距離が、前記第一の距離よりも短い、請求項1から5のいずれか一項に記載のポータルセーバー装置。