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特開2024-23557自動健康データ取得、処理および通信システムならびに方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023557
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】自動健康データ取得、処理および通信システムならびに方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20240214BHJP
   G16H 10/00 20180101ALI20240214BHJP
【FI】
G16H20/00
G16H10/00
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023205884
(22)【出願日】2023-12-06
(62)【分割の表示】P 2022066369の分割
【原出願日】2016-11-23
(31)【優先権主張番号】62/269,808
(32)【優先日】2015-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/409,329
(32)【優先日】2016-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/259,593
(32)【優先日】2015-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/341,421
(32)【優先日】2016-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/383,027
(32)【優先日】2016-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SWIFT
2.PYTHON
3.VISUAL BASIC
4.FACEBOOK
5.TWITTER
6.LinkedIn
7.ERLANG
8.GOOGLE
(71)【出願人】
【識別番号】518180995
【氏名又は名称】ダカドー エージー
(71)【出願人】
【識別番号】518181006
【氏名又は名称】リーソン,デーヴィッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】リーソン,デーヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】オーネムス,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ナエフ,アンドレ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブス,ローレンス
(57)【要約】
【課題】ユーザー活動を分類するための自動健康データ取得方法、処理方法及び通信システムを提供する。
【解決手段】自己学習活動識別システムにおける方法であって、センサー情報402、ユーザープロファイル情報404及び外部情報406が分類エンジン408に送信されるステップ、ユーザーの心拍数、呼吸数または他のパラメータにおいて変化を検出するステップ、検出された変化を特定の活動として分類するステップ、分類された活動を、タイムラインのグラフィカル表現、健康スコア及びソーシャルネットワークとしてユーザーと関連付けられたコンピューティング装置に提供するステップ並びに活動情報を再分類すべきかどうかを決定するステップを備える。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー活動を分類するシステムであって、前記システムは、
少なくとも1つのプロセッサ、非一時的プロセッサ可読媒体、および前記非一時的プロセッサ可読媒体上に格納された命令と共に構成されたコンピューティング装置と、
人の生理学的および/または代謝状態を受動的に追跡するための第1の感知サブシステムであって、前記第1の感知サブシステムは、前記人の身体と接触しているかまたはその中にあり、かつ前記人の生理学的および/または代謝状態と関連付けられた感知された情報を定期的に送信するバイオセンサーを備える、第1の感知サブシステムと、
前記人の位置を受動的に追跡するための第2の感知サブシステムであって、前記第2の感知サブシステムは、前記人の位置を決定するのに使用可能である全地球測位システム(「GPS」)情報を受信するGPS受信器を備える、第2の感知サブシステムと、
を備え、
前記コンピューティング装置は、前記コンピューティング装置に、
前記感知された情報および決定された位置を表す情報を受信しかつ/またはアクセスし、
1つ以上の機械学習技術に応じて、ユーザー活動および/またはユーザー健康状態を分類および予測し、
前記感知された情報のうちの少なくともいくらか、およびi)前記人と関連付けられたユーザープロファイル内に格納された少なくともいくらかの情報、およびii)外部情報と関連付けられたそれぞれの基準状態からの変化を検出する
ようにさせる命令のうちの少なくともいくつかを実行するように構成され、
前記変化を検出することに応答して、前記コンピューティング装置は、
活動に関与しているユーザーの検出に対応する第1の開始時間を有する第1の活動単位を定義し、
前記感知された情報、前記外部情報または両方を監視し、
監視された情報を使用して前記第1の活動単位の第1の終了時間を確立し、
前記第1の活動単位の分類を自動的にありとし、
前記第1の活動単位の分類をディスプレイに出力し、
前記第1の活動単位の分類を前記データベースに格納し、
前記第1の活動単位と関連付けられた選択可能なオプションを含むユーザーインタフェースを提供し、
前記選択可能なオプションのうちの少なくとも1つの少なくとも受信された選択に応答して、前記分類を、
前記第1の活動単位、ならびに、第2の開始時間および第2の終了時間を有する第2の活動単位を結合または併合することであって、それにより、訂正された分類は、前記第1の開始時間に等しい開始時間および前記第2の終了時間に等しい終了時間を有すること、または
前記第1の活動単位を少なくとも2つの活動単位に分割することであって、前記少なくとも2つの活動単位の各々は、異なるそれぞれの開始時間および異なるそれぞれの終了時間を有すること
によって訂正し、
前記訂正された分類をあるコンピューティング装置のディスプレイに出力し、
前記訂正された分類を分類エンジンに提供し、
前記訂正された分類を機械学習に使用する
ように構成される、システム。
【請求項2】
前記コンピューティング装置は、前記コンピューティング装置に、少なくとも前記分類と前記訂正された分類との間の差異を識別する監査証跡を生成および提供するようにさせる命令を実行するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記監査証跡は準拠性検査のために構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の活動単位および前記第2の活動単位は軽微な活動単位であり、前記第1の活動単位および前記第2の活動単位を結合することは、前記第1の活動単位および前記第2の活動単位の両方を主要な活動単位に含めることを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の活動単位および前記第2の活動単位は軽微な活動単位であり、前記第1の活動単位および前記第2の活動単位を併合することは、前記第1の活動単位および前記第2の活動単位を備える1つの軽微な活動単位に活動単位数を減らすことを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ユーザープロファイル内に格納された情報は、少なくとも1人のユーザーと関連付けられた人口統計学的情報を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記外部情報は、予定情報、予定表情報および天気情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記分類エンジンは、前記コンピューティング装置に、前記第1の感知サブシステムからの感知された情報の第1の部分に応じて、活動に関与していない人の状態を表す基準を定義するようにさせる命令を実行するように構成され、前記活動に関与しているユーザーの検出は、前記基準からの変化における検出に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記機械学習は、K平均クラスタリング、自己編成マッピング、ガウス混合モデリング、サポートベクターマシン、事例ベース推論、および誘導木のうちの少なくとも1つを含む、クラスタベース学習のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記機械学習のうちの少なくともいくらかを実施するための人工ニューラルネットワークをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
ユーザー活動を分類するための方法であって、前記方法は、
第1の感知サブシステムによって、人の生理学的および/または代謝状態を受動的に追跡することであって、前記第1の感知サブシステムは、前記人の身体と接触しているかまたはその中にあり、かつ前記人の生理学的および/または代謝状態と関連付けられた感知された情報を定期的に送信するバイオセンサーを備えることと、
第2の感知サブシステムによって、前記人の位置を受動的に追跡することであって、前記第2の感知サブシステムは、前記人の位置を決定するのに使用可能である全地球測位システム(「GPS」)情報を受信するGPS受信器を備えることと、
前記第1の感知サブシステムから離間されており、プロセッサ、通信モジュール、および非一時的プロセッサ可読媒体上に格納された命令と共に構成されたコンピューティング装置によって、前記第1の感知サブシステムおよび前記第2の感知サブシステムから前記感知された情報を受信することと、
前記コンピューティング装置によって、1つ以上の機械学習技術に応じて、ユーザー活動および/またはユーザー健康状態を分類および予測することと、
前記コンピューティング装置によって、前記感知された情報のうちの少なくともいくらか、およびi)前記人と関連付けられたユーザープロファイル内に格納された少なくともいくらかの情報、およびii)外部情報と関連付けられたそれぞれの基準状態からの変化を検出することと、
前記変化を検出することに応答して、
前記コンピューティング装置によって、ある活動単位に関与しているユーザーの検出に対応する第1の開始時間を有する第1の活動単位を定義することと、
前記コンピューティング装置によって、前記感知された情報、前記外部情報または両方を監視することと、
前記コンピューティング装置によって、監視された情報を使用して前記第1の活動単位の第1の終了時間を確立することと、
前記コンピューティング装置によって、前記第1の活動単位の分類を自動的にありとすることと、
前記コンピューティング装置によって、前記第1の活動単位の分類をディスプレイに出力することと、
前記コンピューティング装置によって、前記第1の活動単位の分類を前記データベースに格納することと、
前記コンピューティング装置によって、前記第1の活動単位と関連付けられた選択可能なオプションを含むユーザーインタフェースを提供することと、
前記コンピューティング装置によって、前記選択可能なオプションのうちの少なくとも1つの少なくとも受信された選択に応答して、前記分類を、
前記第1の活動単位、ならびに、第2の開始時間および第2の終了時間を有する第2の活動単位を結合または併合することであって、それにより、訂正された分類は、前記第1の開始時間に等しい開始時間および前記第2の終了時間に等しい終了時間を有すること、または
前記第1の活動単位を少なくとも2つの活動単位に分割することであって、前記少なくとも2つの活動単位の各々は、異なるそれぞれの開始時間および異なるそれぞれの終了時間を有することと
によって訂正することと、
前記コンピューティング装置によって、前記訂正された分類をあるコンピューティング装置のディスプレイに出力することと、
前記コンピューティング装置によって、前記訂正された分類を分類エンジンに提供することと、
前記コンピューティング装置によって、前記訂正された分類を機械学習に使用することと、
を備える、方法。
【請求項12】
前記コンピューティング装置によって、少なくとも前記分類と前記訂正された分類との間の差異を識別する監査証跡を生成および提供することをさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記監査証跡は準拠性検査のために構成される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の活動単位および前記第2の活動単位は軽微な活動単位であり、前記第1の活動単位および前記第2の活動単位を結合することは、前記第1の活動単位および前記第2の活動単位の両方を主要な活動単位に含めることを備える、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の活動単位および前記第2の活動単位は軽微な活動単位であり、前記第1の活動単位および前記第2の活動単位を併合することは、前記第1の活動単位および前記第2の活動単位を備える1つの軽微な活動単位に活動単位数を減らすことを備える、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザープロファイル内に格納された情報は、少なくとも1人のユーザーと関連付けられた人口統計学的情報を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記外部情報は、予定情報、予定表情報、および天気情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記コンピューティング装置によって、前記第1の感知サブシステムからの感知された情報の第1の部分に応じて、活動に関与していない人の状態を表す基準を定義することであって、前記活動に関与しているユーザーの検出は、前記基準からの変化における検出に少なくとも部分的に基づくこと
をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記機械学習は、K平均クラスタリング、自己編成マッピング、ガウス混合モデリング、サポートベクターマシン、事例ベース推論、および誘導木のうちの少なくとも1つを含む、クラスタベース学習のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記機械学習のうちの少なくともいくらかは、人工ニューラルネットワーク内で実施される、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、一般に、自動健康データ取得に関し、より詳細には、生物学的および/もしくは行動追跡ならびに/または外部状況を考慮して、健康に関連した活動情報を自動的に分類することに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の様々な領域における進歩に関わらず、人の相対的な健康状態を迅速で、費用対効果が高く、適時な方法で評価することに対して依然として障壁がある。ヘルスケアの費用ならびに糖尿病および心臓病などの不健康なライフスタイルに関連した病気の患者数が増加しているので、個人の相対的な健康状態を評価することは重要であり、これは十分に対処されていない。その上、世界の多くの地域では、医者へのアクセスが制限されている。先進国世界においてさえ、医者の時間は貴重な必需品と考えられ、多くの場合、長い順番待ちリストと、診察を受ける前にナビゲートする必要がある医師-専門医照会システムがある。その結果、人の健康に関する情報を受け取るために医療専門家にアクセスすることは非常に困難であり得る。
【0003】
ここ数年、個人の健康状態および活動を監視するためにフィットネス追跡装置が採用されている。血圧、心拍数および体温などの生物学的および生理学的監視のための装置が、Bluetooth(登録商標)または他の無線プロトコルを介してコンピューティング装置と通信できる。行動および活動監視も、歩数計および他の加速度計ベースの装置などの、1つまたは複数の装置を介して提供でき、それらは、個人のフィットネス活動を表す信号を1つまたは複数のコンピューティング装置に無線で送信することもできる。その上、ハードウェアが、スマートフォンなどの、通信装置に統合および実装されて、ユーザー活動、ならびに生物学的および生理学的情報の追跡に使用されている。残念ながら、かかる追跡装置は、単独で動作して、人の生物学的、生理学的および/または活動ベースの状態の正確で適時な表現を提供するために集合的には寄与していない。
【0004】
ごく最近では、様々なフィットネス追跡装置から受信した信号を統合するモバイルアプリが開発されている。運動目標がかかるアプリのユーザーによって定義でき、ユーザーが運動すると、ユーザーは、かかる目標を達成するためにいかに良くやっているかが通知され得る。例えば、活動日記(例えば、「Moves」アプリによって提供される)で、ウォーキング、サイクリング、ランニングおよび他の活動が記録でき、また、距離、期間、歩数およびそれぞれの活動に対して燃焼されたカロリー数に関する報告がユーザーに提示できる。
【0005】
フィットネス追跡技術における最近の進歩にもかかわらず、フィットネス活動は、依然として誤解を招く方法で提示されて、ユーザー入力、および誤りを補正するための手動介入を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願が提示されるのはこれらおよび他の検討事項に関してである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つまたは複数の実装では、本出願は、ユーザー活動を分類するためのシステムおよび方法を含む。受動的追跡装置、追跡装置からの情報を受信するように構成されたプロセッサ、およびデータベースが開示され、データベースは、プロセッサによってアクセス可能であり、追跡装置情報、ユーザープロファイル情報および外部情報を格納する。プロセッサは、活動に関与しているユーザーの検出に対応する第1の開始時間を有する第1の活動単位を定義して、追跡装置情報、外部情報またはその両方を監視するためなど、様々なステップをプロセッサに実行させる命令を実行するように構成される。プロセッサは、監視された情報を使用して第1の活動単位の第1の終了時間を確立するようにさらに構成されて、第1の活動単位の分類を自動的にありとする。第1の活動単位の分類は、コンピューティング装置のディスプレイに出力され、第1の活動単位の分類はデータベースに格納される。その上、第1の活動単位と関連付けられた選択可能なオプションを含む、ユーザーインタフェースが提供される。その後、選択可能なオプションの少なくとも1つの少なくとも受信された選択に応答して、分類は:第1の活動単位を、第2の開始時間および第2の終了時間を有する第2の活動単位と結合することによって訂正され、それにより訂正された分類が第1の開始時間に等しい開始時間および第2の終了時間に等しい終了時間を有するようになる。さらに、第1の活動単位は、第2の開始時間および第2の終了時間を有する第2の活動単位と併合され、それにより、訂正された分類は第1の開始時間に等しい開始時間および第2の終了時間に等しい終了時間を有するようになる。代替として、第1の活動単位は、少なくとも2つの活動単位に分割され、少なくとも2つの活動単位の各々は、異なるそれぞれの開始時間および異なるそれぞれの終了時間を有する。訂正された分類は、コンピューティング装置のディスプレイに出力され、訂正された分類はデータベースに格納される。
【0008】
本出願の実装では、データ通信ネットワークを介して受信され、それぞれ、複数のユーザーの各々と関連付けられた健康関連情報を表す、マスキングした数値スコアに少なくとも応じて、コンピュータ送信を複数のユーザーの再分類に基づいて制限するためのシステムおよび方法が提供される。プロセッサは、それぞれ複数のユーザーのうちの1人のユーザーと関連付けられたコンピューティング装置から第1のマスキングした数値スコアを受信するように構成され、プロセッサは、プロセッサ可読媒体上に格納された命令を実行するように構成される。命令は、プロセッサにその第1のマスキングした数値スコアを処理させてユーザーを複数のユーザー帯の1つ内に関連付けさせ、さらに、それぞれ複数のユーザーのうちの1人のユーザーと関連付けられたコンピューティング装置から第2のマスキングした数値スコアを受信させ、第2のマスキングした数値スコアは第1のマスキングした数値スコアとは異なる。その後、第2のマスキングした数値スコアは、1人のユーザーを複数のユーザー帯の異なる1つ内に関連付けるように処理される。プロセッサは、第2のマスキングした数値スコアの処理に対して、1人のユーザーと関連付けられたコンピューティング装置への、1人のユーザーが複数のユーザー帯の異なる1つと関連付けられることを表すメッセージの送信で応答するようにさらに構成される。
【0009】
一実装では、ユーザー活動を分類するためのシステムおよび方法が提供される。追跡装置、追跡装置からの情報を受信するように構成されたプロセッサ、およびデータベースが提供される。データベースは、プロセッサによってアクセス可能であり:追跡装置情報;ユーザープロファイル情報;および外部情報を格納する。プロセッサは、様々なステップをプロセッサに実行させる命令を実行するように構成される。例えば、プロセッサは、活動に関与しているユーザーの検出に対応する第1の開始時間を有する第1の活動単位を定義するように構成される。さらに、プロセッサは、追跡装置情報、外部情報またはその両方を監視し、監視された情報を使用して第1の活動単位の第1の終了時間を確立するように構成される。プロセッサは、第1の活動単位の分類を自動的にありとして、第1の活動単位の分類をコンピューティング装置のディスプレイに出力するようにさらに構成される。その上、第1の活動単位の分類はデータベース内に格納され、第1の活動単位と関連付けられた選択可能なオプションを含むユーザーインタフェースが提供される。ユーザーインタフェースを介して受信された情報が格納されてデータベース内の活動単位と関連付けられる。
【0010】
1つまたは複数の実装では、コンピューティング装置によって実行される場合に、コンピューティング装置に様々なステップを実行させる命令を有する、非一時的プロセッサ可読記憶媒体にアクセスするように構成されたコンピューティング装置を含む、システムおよび方法が提要される。例えば、装置は、複数のユーザーの各々によって操作される複数のユーザーコンピューティング装置の各々から少なくとも1つの通信ネットワークを通して、それぞれ、少なくとも個人の健康情報を価値と交換するための条件を表すパラメータ情報を受信するように構成される。さらに、装置は、非集中型分散コンピュータプログラムによって少なくとも1つの通信ネットワークを通して自動的に受信された要求に応じて、それぞれユーザーと関連付けられたパラメータ情報の少なくとも一部に従い、複数のコンピューティング装置の1つと関連付けられたユーザーの少なくとも個人の健康情報と交換に、それぞれの価値を提供するための誓約に関する送信を識別するように構成される。その上、装置は、少なくとも1つのコンピューティング装置から少なくとも1つ通信ネットワークを通して、ユーザーの個人の健康情報と関連付けられたプライベートデータベースの少なくとも一部にアクセスするように構成され、データベースは、センサー、通信モジュールおよびマイクロコントローラと共に構成されている装置から自動的に収集される少なくとも検知された内因性の医療情報および検知された外因性の活動情報を表す自動収集された検証されたレコードで時々、追加される。さらに、装置は、当事者と関連付けられた少なくとも1つのコンピューティング装置に対して、プライベートデータベースの一部へのアクセスを提供し、ユーザーと関連付けられた少なくとも1つのコンピューティング装置に、それぞれの価値を提供するように構成される。
【0011】
1つまたは複数の実装では、複数のデータソースから受信した情報に応じて、ユーザーベースの活動を動的に追跡するためのシステムおよび方法が提供される。ユーザーがある期間にわたって歩いた歩数に関連するユーザー活動情報の追跡は、第1のアプリケーションによって生じ、第1のアプリケーシはモバイルコンピューティング装置上で実行して、ユーザーと関連付けられた少なくとも健康スコアを提示するグラフィカルユーザーインタフェースを含む。その上、ゲームプレー情報が、モバイルコンピューティング装置によって実行される第2のアプリケーションと通信され、通信は、モバイルコンピューティング装置によって提供されるゲーム環境とのユーザーやり取りに関する情報を含む。さらに、追跡されたユーザー活動情報は、ユーザーやり取り情報の少なくとも一部と一緒に活動値に統合され、ユーザーの健康スコアは活動値を使用して更新される。その後、更新された健康スコアは、ユーザーに関するレコードと関連して格納され、第1のアプリケーションが実行していないときに、更新された健康スコアの通知がモバイルコンピューティング装置上で生じる。
【0012】
本発明の様々な特徴、態様および利点は、以下の詳細な記述および添付の図面から理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実装例に従ったハードウェア構成例の図である。
図2】本出願の実装に従った情報プロセッサおよび/またはワークステーション例の機能要素を示す。
図3】自己学習活動識別システムと関連付けられた構成要素を示すブロック図である。
図4】本出願の1つまたは複数の実装に従った自己学習活動識別システムと関連付けられた情報およびステップのフロー例を示す。
図5】本出願の実装例に従い、ユーザーの心拍数に応じてユーザー活動の判断を示すディスプレイ画面例である。
図6-7】本出願の実装例と関連付けられたデータ入力ディスプレイ画面例を示す。
図8】活動と関連付けられた、データ入力と関連付けられた対話型データ入力ディスプレイ画面例を示す。
図9】本出願の1つまたは複数の実装に従って提供できる機会を識別するグラフ例である。
図10】本出願に従い、サービスに適した集団を識別するチャート例を示す。
図11】従来の生命保険および本出願の1つまたは複数の実装に従った改善された生命保険を示す。
図12】本出願に従ってユーザーに提供される保険料割引率を識別するチャート例を示す。
図13】モバイルコンピューティング装置上に提供されて、それぞれのユーザーの現時点における健康スコアを識別するディスプレイ画面例を示す。
図14】ユーザーが情報およびプライバシーに対する制御の維持に関連して選択するためのオプションを含むデータ入力ディスプレイフォーム例を示す。
図15-23】ユーザーに情報に対して関与させるため、健康スコア範囲を計算するため、および情報を公的に使用するための1つまたは複数の実装を識別する。
図24】ブロックチェーンなどの、分散された安全な台帳での入力に適している検証されたレコード例のソースを示すブロック図である。
図25】検証された個人の電子医療記録および検証された組織の電子医療記録を含むブロックチェーン例を示すブロック図である。
図26】スマートコントラクトオファーを含むブロックチェーン例を示すブロック図である。
図27】相手方間のやり取りのネットワーク例を示し、健康情報の個人の所有者からのスマートコントラクトオファーを含む分散台帳を含む。
図28】本出願の実装例に従った人生の分散台帳を含む、非集中型市場例を示す。
図29】健康器具に応じて分散して生成される健康情報を含む本出願の代替表現を示す。
図30】ブロックチェーンまたは類似の技術の使用が、保険および他の健康関連業界など、様々な業界の転換に役立つ、本出願の特徴および利点例を示す。
図31】交換に従った本出願の1つの実装例の流れ図を示す。
図32】少なくとも非集中型スマートコントラクトモデルに従った本出願の代替実装例の流れ図を示す。
図33】実装例に従った動的な活動データ統合およびダータフローを示す図である。
図34】本出願の実装例と関連付けられたステップを示す流れ図である。
図35】実装例においてプロセッサによって実行されるモジュール例を示すブロック図である。
図36】本出願に従って、歩行スコアと関連付けられた特徴を表すグラフを示す。
図37】歩行スコアが低下または急低下するまでの日数に対応する歩行スコア値例、および健康リザーバーと関連付けられた金銭的表現を示す。
図38】本出願に従った、グラフィカル仮想マッピング機能を含む実装例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
概要および導入として、本出願は、複数の別個の追跡装置から受信した情報を、ユーザー活動および健康状態と関連付けられた履歴および行動情報と共に統合するための改善されたシステムおよび方法を提供する。ユーザーの活動および健康状態を分類するために、フィットネス追跡装置を含む、様々なソースから受信した情報を分析する、最新式の機械学習健康状態および活動分類エンジンが提供される。個人の活動単位を表す情報は、特定の活動を新しくて正確な方法で表すために柔軟に結合できる。その上、本出願は、ユーザーが関与している可能性のある特定の活動を単に判断するのではなく、ユーザーをもっと激しい(またはあまり激しくない)運動療法に適応するように励ますか、または強要するために経時的に修正される活動目標を定義する予測要素を提供する。
【0015】
1つまたは複数の実装では、分類エンジンには、受動的に追跡されるユーザー情報の順次的および/または連続したストリームが提供される。かかる情報は、脈拍監視装置、1つまたは複数の加速度計関連アプリケーション(例えば、歩数計または他の動き検出アプリケーション)、温度検出装置、パルスオキシメーターおよび/または全地球測位システム(「GPS」)装置など、様々なソースからのセンサーデータを含むことができる。かかるセンサーデータに加えて、例えば、ユーザーの年齢、性別、身長および体重、ならびに個人に特有の様々な生物学的および/または生理学的特性を表すユーザープロファイル情報がアクセスおよび/または管理される。1つまたは複数モジュールがかかるユーザープロファイル情報を集約するためにコードを実行することによって構成できる。1つまたは複数の集約プロセスの結果が人口統計学的情報を提供でき、それは、人々の健康および/または活動に関連した予測機構などの、他のプロセスに対する入力として機能できる。その上、様々な形式のユーザー活動および健康状態の判断および/または予測に寄与する他の情報源が、分類エンジンによってアクセスできるか、または他の方法で管理できる。例えば、ユーザーの私的および/または職業上の予定に関する予定表情報が、モバイルコンピューティング装置などの、1つまたは複数のコンピューティング装置からアクセスでき、分類エンジンによって管理できる。かかる予定表情報は、トレーニング予定、私的な予定、仕事の予定または実質的に任意の他の予定表項目を含むことができる。分類エンジンは、ユーザー活動および健康状態を分類および予測するために、時刻、ならびに地元の天気を含めて、特定の日、週および月情報などの、様々な外部データセットにアクセスして処理するようにさらに構成できる。
【0016】
このように、センサー、ユーザープロファイルデータベースおよび予定表関連情報を含む、様々なソースからの情報が、受信、管理および処理できる。1つまたは複数のプロセッサは、それぞれのモジュールを提供するためなどの、コードを実行して、活動パターンを理解し、ある人が関与している可能性がある特定の活動を予測および分類するために情報を処理できる。ある人が、複数の定期的なトレーニングの1つまたは複数など、それぞれの活動に関与すると、判断モジュールは、ユーザーが停滞期に入っていて、もっと活発な、および/または激しい活動に参加すべきであると評価できる。人が、様々で定期的な運動に参加した結果など、身体的に発達すると、その人の耐性が改善して、初期の運動療法の有効性が低下する。従って、分類エンジンの一態様は、ユーザーのトレーニングと関連付けられた情報にアクセスして、その人が自分の運動療法においてさらに前進する準備ができているときを検出することである。その後、コーチングモジュールによって提供される1つまたは複数の対話型グラフィカルユーザーインタフェースを介してなど、ユーザーを適切にコーチするために情報が使用できる。
【0017】
本出願の1つまたは複数の実装では、ユーザーの心拍数が定期的または連続的に検出および監視できる。基準心拍数および/または計算されたMET値が、かかる監視に応じて確立でき、それぞれの範囲(例えば、65~75bpm)内の任意の検出された心拍数が、ユーザーは安静時にあるという決定を形成するために使用できる。ユーザーの心拍数が、105ビート/分(「bmp」)までになど、上昇したときの別の時点において、ユーザーが何らかの活動を実行しているという決定を行うことができる。心拍数における変化を検出すると、本明細書の教示に従って、1つまたは複数のアルゴリズムがコンピューティング装置によって実行でき、それぞれの活動が自動的に決定および分類されて、開始時間、終了時間および活動名を有する活動単位が定義できる。他の実装では、活動単位は、位置情報などの、分類エンジンに提供される他の情報源に基づいて定義できる。
【0018】
ハードウェア/ソフトウェアモジュールおよび実装
ここで図面を参照すると、図中、同様の参照番号は同様の要素を指し、図1は、インターネットなどの、通信ネットワーク経由などで、コンテンツを取得、処理および出力するためのハードウェア構成例を示す。図1に示すように、情報プロセッサ(複数可)102およびユーザーコンピューティング装置(複数可)104などの、複数のユーザーコンピューティング装置の1つまたは複数が、電子コンテンツを1つまたは複数の健康器具105から受信し、かつ/または1つまたは複数の健康器具105へ送信するように構成される。図1に示す例では、かかる健康器具105は、家庭用医療検査キット105、血圧計105、ウェアラブルバンド105、グルコース計105および体重計(スケール)105を含むが、それらに制限されない。従って、図1に示すように、本出願は、データ取得、データ格納、およびデータ処理が、単独で動作して構成可能な装置に応じて生じることができる非集中型システムを提供する。
【0019】
1つまたは複数の実装では、本出願に従って処理された情報は、ユーザーの相対的な健康状態を評価するための基礎として数値スコアを作成する(すなわち、ユーザーの健康スコアの作成)ために使用できる。ユーザーの健康スコアの計算および配信と関連付けられた特徴に関連する特定の実装が、本発明の譲受人に譲渡された「AUTOMATED HEALTH DATA ACQUISITION,PROCESSING AND COMMUNICATION SYSTEM」という表題の米国非仮特許出願第14/257,855号にもっと完全に示されて記述されている。
【0020】
本出願は、1つまたは複数のユーザーコンピューティング装置104および/または情報プロセッサ102上で実行する1つまたは複数のアプリケーションに応じて、ユーザーの健康関連パラメータを収集するためのコンピュータベースシステムおよび方法ならびにデータの提示(例えば、表示)のためのユーザーインタフェースをサポートする。コンピュータベースアプリケーションは、プロセッサ、メモリおよび、本明細書で説明する機能の少なくとも一部を実行するようにプロセッサを構成するために実行するコートを含むマイクロコントローラで実装できる。メモリは、データおよび1つまたは複数のプロセッサの動作を制御するために適した命令を格納できる。メモリの実装は、例として制限ではなく、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードドライブ、または読取り専用メモリ(ROM)を含むことができる。メモリ内に格納された構成要素の1つは、プログラムである。ユーザーの健康情報(健康スコア情報を含む)と関連付けられた安全な台帳に従った検証、格納、および取引に関する特定の例を以下でさらに詳細に説明する。
【0021】
図2は、情報プロセッサ102、ユーザーコンピューティング装置104および/または健康器具(複数可)105と関連付けられた1つまたは複数の機能要素を示しており、ソフトウェアコードを実行して、装置102、104および/または105の動作、ならびに、例えば、読取り専用メモリ(ROM)204、ランダムアクセスメモリ(RAM)206を含むプロセッサ可読媒体、ならびに通信ネットワークにわたる他のコンピューティング装置へデータを送信し、かつ他のコンピューティング装置からデータを受信するための1つまたは複数のネットワークインタフェース208、プログラムコードを格納するためのソリッドステートメモリ、ハードディスクドライブ、CD ROMまたはDVD ROMなどのストレージ210、データベースおよびアプリケーションデータ、キーボード、マウス、トラックボール、仮想キーボード、タッチスクリーン、マイクロホンおよび同様のものなどの1つまたは複数の入力装置212、ならびにディスプレイ214を制御するために使用される1つまたは複数の中央処理装置(CPU)202を有する処理サブシステムを含む。
【0022】
メモリ204および/または206は、ソフトウェアモジュールの1つまたは複数に加えて、プロセッサのためのオペレーティングシステムを格納するように機能する永続的または非永続的な記憶装置にできる。1つまたは複数の実施形態によれば、メモリは、読取り専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(「EEPROM」)、相変化メモリ(「PCM」)、シングルインラインメモリ(「SIMM」)、デュアルインラインメモリ(「DIMM」)または他のメモリタイプなどの、1つまたは複数の揮発性および不揮発性メモリを含む。かかるメモリは、固定または、当業者には知られているように、取り外し可能メディアカードもしくはモジュールの使用を通してなど、取り外し可能にできる。加えて、データベースなどの、1つまたは複数のリモートまたはローカル記憶装置は、データベースキャッシュおよび/またはウェブキャッシュを含む、キャッシュを含み得る。プログラムに従い、データ記憶は、当業者に周知のデータの構造および取得のための他のシステムに加えて、単層ファイルデータストア、リレーショナルデータベース、オブジェクト指向データベース、ハイブリッド型リレーショナル-オブジェクトデータベース、HADOOPもしくはMONGODBなどのキー値データストアを含み得る。
【0023】
本明細書では、用語「プロセッサ」または「コンピュータ」は、一般に、所与の命令セットを実行するための、ソフトウェアの形のコードと共に構成された1つまたは複数の電子装置(例えば、半導体ベースのマイクロコントローラ)を指す。例えば、モバイルコンピューティング装置104は、市販の、またはカスタムオペレーティングシステム、例えば、APPLE IPAD/IPHONES(登録商標)、ANDROID(登録商標)装置または他の電子装置などの、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)、APPLE OSX、UNIX(登録商標)またはLinux(登録商標)ベースのオペレーティングシステム実装を実行する1つまたは複数の処理またはコンピューティング要素を含むことができる。他の実装では、モバイルコンピューティング装置104は、任意のカスタムまたは非標準のハードウェア、ファームウェアまたはソフトウェア構成の1つであり得る。モバイルコンピューティング装置104は、USB、デジタル入力/出力ピン、eSATA、パラレルポート、シリアルポート、FIREWIRE(登録商標)、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、RF送信機/応答機または他の通信インタフェースを使用して、1つまたは複数のリモートネットワークと通信できる。特定の構成では、モバイルコンピューティング装置(複数可)は、ハードウェアおよびソフトウェアモジュールを通して、標準またはカスタム通信プロトコルおよび設定(例えば、TCP/IPなど)を使用し、ローカルもしくはリモートネットワーク経由またはインターネット106経由のいずれかで、1つまたは複数のリモートサーバー、コンピュータ、周辺機器または他のハードウェアに接続するようにも構成される。
【0024】
その上、本明細書で言及する情報プロセッサ102は、サーバー、クラウドコンピューティングプラットフォーム、マイクロコンピューティング要素、コンピュータ(複数可)オンチップ、家庭用娯楽コンソール、メディアプレーヤー、セットトップボックス、プロトタイピング装置または「ホビー」コンピューティング要素を含むことができる。説明するかかるコンピューティング要素は、マイクロコントローラ構造を形成するために1つまたは複数のメモリ記憶装置(メモリ)と直接または間接的に、接続される。
【0025】
コンピュータメモリは、永続的メモリ装置と同様の方法でデータの長期保存を提供する、磁気もしくは光ディスクドライブまたはフラッシュメモリなどの、二次コンピュータメモリも含み得る。1つまたは複数の実施形態では、プロセッサのメモリは、必要に応じて、アプリケーションプログラムおよびデータファイルの格納を提供する。
【0026】
説明するプロセッサまたはコンピュータは、JavaScript(登録商標)、PHP、Ruby、Scala、Erlang、C、C++、オブジェクティブC、Swift、C#、Java(登録商標)、Assembly、Go、Python、Pearl、R、Visual Basic、Lisp、もしくはJuliaまたは任意の他のオブジェクト指向、機能もしくは他のパラダイムベースのプログラミング言語の標準セット、サブセット、スーパーセットもしくは拡張セットなどの、標準、カスタム、独自または修正されたプログラミング言語で書かれたコードを実行するように構成される。
【0027】
それぞれのコンピュータプログラムは、プロセッサ202に、本明細書で説明する方法を実装するステップを実行させる命令を含むことができる。プログラムは、単一のモジュールとして、または相互に協働して動作する複数のモジュールとして実装できる。プログラムは、本出願の1つまたは複数の実装に関連して使用できるソフトウェアを含むことができる。例えば、通信サブシステムは、マイクロプロセッサから、外部装置(例えば、ネットワークを通して通信サブシステムに接続されるハンドヘルド装置またはコンピュータ)などの、ユーザーインタフェースへ情報を通信するために提供できる。情報は、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、Wi-Max、RF送信、近距離無線通信または他の適切な通信プロトコルを含む、様々な方法で通信サブシステムによって通信できる。いくつかの異なるネットワークトポロジが、有線、光、3G、4G、5Gまたは他の適切なネットワーキングプロトコルなどの、従来型の方法で利用できる。
【0028】
通信サブシステムは、例として、スマートフォンもしくは携帯電話、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ネットブック、ラップトップコンピュータ、または他のコンピューティング装置を含む通信電子機器の部分にできる。例えば、通信サブシステムは、iPhone(登録商標)、Google Android(登録商標) Phone、Samsung Tizen、BlackBerry(登録商標)、およびMicrosoft Windows(登録商標) Mobile対応電話などのスマートフォン、または心拍数もしくは血圧モニター、体重測定スケール、運動器具もしくは同様のものなどの装置などの装置を通して直接接続できる。これらの装置の1つまたは複数は、情報および制御信号がサブシステムと外部ユーザーインタフェース装置との間を流れるのを可能にするために、モジュールまたはサブシステムとの通信ユニットを含むか、または他の方法でそれとインタフェースを取ることができる。通信サブシステムは、従来型の通信装置と協働できるか、またはマイクロコントローラによって処理される情報を通信する目的に特化した装置の部分にできる。
【0029】
装置102、104および/または105に従って提供されるコンテンツは、例えば、数値、テキスト、グラフィカル、図的、音声およびビデオ材料を含むことができる。かかるコンテンツの通信は、それぞれの装置102、104および105の1つまたは複数によって、およびそれらの間で生じることができる。従って、1つまたは複数の実装では、健康器具105のいずれも、情報を収集および/または受信して、情報を処理し、かつ情報を装置102/104に送信するハードウェアおよびソフトウェアモジュールを採用できる。情報プロセッサ102および/またはユーザーコンピューティング装置104は、通信セッション、例えば、HTTPセッションを、情報プロセッサ102/ユーザーワークステーション104と、1つまたは複数のそれぞれの装置との間で、安全なブロックチェーン取引を達成するためなど、確立するのを可能にするためのソフトウェアを採用できる。
【0030】
ユーザーの生物学的および生理学的特性の監視に加えて、健康器具105は、間隔、サイズによっておよび/または強度によって、識別される歩きなどの、運動を監視するように構成できる。例えば、立て続けに行われる歩きは、長期間にわたるものよりも激しい可能性がある。その上、上り坂の歩きは、下り坂の歩きよりも激しい可能性がある。これらおよび他の要因は、それぞれの健康器具105からの運動/活動データに含まれ得る。追加として、それぞれの健康器具105は、歩きの高さ、斜度に関する位置情報、または他の関連地理情報を提供し得る、全地球測位システム(「GPS」)技術と共に構成できる。別の例では、健康器具105の1つまたは複数は、例えば、装着者のストレスレベルを測定するために、電気皮膚センサーと共に構成できる。さらに、健康器具105は、装着者の睡眠監視用にも構成できる。1つまたは複数の実装では、健康バンド101は、装着者に関連付けられた情報を格納するためのメモリと共に構成される。情報を実質的に自動的に取得および/または生成することに加えて、運動および/または他の活動に関する情報が、ユーザーコンピューティング装置104とのBLUETOOTH(登録商標)または他の適切な通信を介したユーザーインタフェース経由など、装着者によって入力され得る。
【0031】
装着者と関連付けられた情報の受信および送信に加えて、健康器具105の1つまたは複数は、検出構成要素によって収集および/または処理された情報に関連してなど、情報を処理するように構成できる。信号の形であり得る、「生の」データが、それぞれの健康器具105によって収集されて、生物学的および/または生理学的情報を表すために処理され得る。かかる情報は、個人識別情報、血液型、DNA情報、体重情報、血圧情報、および他の医療、生理学的および/または生物学的情報を含むことができる。それぞれの健康器具105は、プロセッサによって実行される場合に、装着者の健康スコアなどの情報を計算する、メモリ内に格納された1つまたは複数のアルゴリズムと共にさらに構成できる。装着者の健康スコア(および/または処理された生物学的/生理学的情報)は、その後、検証された台帳レコード(例えば、ブロックチェーン)または他の適切な技術での格納および検証のために安全なプライベートオブジェクトを確立するなど、さらなる処理のために、情報プロセッサ102/ユーザーコンピューティング装置104に送信できる。
【0032】
自己学習活動識別
ここで、同様の参照番号が同様の要素を指す図面を参照すると、図3は、本出願の一実装に従った、自己学習活動識別システム300と関連付けられた構成要素を示すブロック図である。図3に示すように、一次データ302は、例えば、ユーザーの年齢、性別、身長および体重と関連付けられた静的および半静的な値を含むことができる。動的な一次データは、時刻、時期、心拍(脈拍)速度および加速などの、検知または検出される動的な値を含むことができる。派生データ値304は、心拍数、速度および加速、可変性、予測性尺度およびクラスタIDと関連付けられたプロファイルを含むことができる。活動クラスリスト306は、例えば、ユーザーが関与できて、生物学的および/または生理学的値、例えば、脈拍数、体温、血圧または同様のものに応じて検出される活動を判断して分類するために分類エンジンによって使用可能な活動を表す。ユーザー活動の例は、例えば、ランニング、ウォーキング、水泳または様々なスポーツへの参加を含むことができる。本出願の1つまたは複数の実装では、分類エンジンは、活動の将来の分類のためになど、訓練できる。例えば、訓練セクション308は、訓練動作の開始および停止を識別して、生じたか、または生じている可能性のあるそれぞれの活動をユーザーが識別するための選択可能なオプションを可能にする。機械学習方法310は、パターン認識(例えば、K平均クラスタリング、自己編成マッピング(SOM、コホーネン)、ガウス混合モデリング(GMM)、サポートベクターマシン(SVM)、事例ベース推論(CBR)、ANN、および誘導木)のためなど、クラスタベース学習を含むことができる。
【0033】
図4は、本出願の1つまたは複数の実装に従った自己学習活動識別システムと関連付けられた情報およびステップのフロー例を示す。センサー情報402、ユーザープロファイル情報404および外部情報406が、分類エンジン408に送信できるか、または他の方法で分類エンジン408によってアクセスできる。ステップ410で、例えば、ユーザーの心拍数、呼吸数または他のパラメータにおいて変化が検出される。前述のとおり、ユーザーの安静時における心拍数がパラメータとして確立でき、ユーザーの心拍数が安静時パラメータを超えているという検知された情報が、1つまたは複数のプロセッサによって取得されると、運動などの、何らかのユーザー活動が生じているという決定を行うことができる。その後、活動が、1つまたは複数の機械学習方法310に応じて、開始時間および、最終的には、活動の終結の検出後に、終了時間と共に、特定の活動として分類される(412)。1つの活動が終了すると、論理上では、「安静時」活動に限り、別の活動が開始することが理解されよう。活動の終結および開始がアルゴリズムによって正しく判別されているか、または確立されているかは、本出願の1つまたは複数の実装のファセットである。
【0034】
活動を分類するステップは、ささいなことではなく、1つまたは複数のコンピューティング装置がアクセス可能なプロファイルおよび外部データと共に、複数の検知装置から受信した動的情報の複雑な処理の結果であり得る。例えば、GPSおよび予定表情報を使用して、1つまたは複数の機械学習技術は、ユーザーが日曜日の午後4:00~5:00の間にジムに行くパターンを検出する。ユーザーはまた、フィードバックループ(本明細書に示して説明する)によって、ユーザーがボディパンプ(ウェイトリフティング)活動を最も楽しみ、他のユーザーと共にボディパンプチャレンジに参加しているという情報も提供し得る。心拍数が基準状態から変化したことを検出すると、現在既知であるか、将来開発される追跡装置から利用可能な信号が処理されて、ユーザーが関与しているそれぞれの活動を分類できる。別の例では、ユーザープロファイル情報は、ユーザーがスキー活動およびセーリング活動に参加することを表し得る。様々な形式の動的および外部情報を使用して、検出された活動が正しく分類できる。例えば、コンピューティング装置は、ユーザーが山の頂上にいることを識別するGPS座標を考慮し、また、冬季であることを表す予定表情報を考慮し、さらに、ユーザーがいる場所で雪が降っていることを表す気象情報を考慮して、ユーザー活動をセーリングと誤って分類しているであろう。かかる活動は、関連する複合情報の全てを考慮し、ユーザーの上昇した心拍数に関連して、活動をスキーと正しく分類するであろう。その上、心拍数情報(および他の生理学的および代謝ベースの情報)を監視することにより、活動が生じている期間を可能にする。
【0035】
このように、本出願は、活動を正しく分類するために活動ベース情報の精緻な処理を提供する。これは、本明細書で示して説明する特定および個別の期間ならびに様々な情報の処理の結果であり得る。例えば、個々の決定は、ユーザーが5分間、非常に活発で、次の2分間、比較的非活発であり、次の5分間、再度活発であることは、3つの活動単位が定義されているか、または各々がそれぞれの開始および終了時間を有する、主要な活動単位の3つのマイナーな単位が定義される結果となり得ることを表す。同じ12分間にわたる位置ベース情報は、ユーザーが5マイル移動したことを表す。活動の不正確な分類は、ユーザーがバス停まで足早に歩き、バスに4~5マイル乗って、バスを降り、足早に歩き続けたということであろう。しかし、本出願は、ユーザーの活動を自転車に乗っていることと正しく分類し、激しい活動の期間はペダルを踏んで上り坂を進んでいる期間を表し、比較的非活動の期間は下り坂を惰走している期間を表す。本出願に従った自動分類エンジンは、1つまたは2つのデータ点だけを分析するのではなく、活動を正しく分類するために、時刻、曜日、位置および天候などの外因性活動を含む、多くの情報源の総合的で複雑な処理を提供する。例えば、大雪が降っている冬の夜遅くに生じたと識別される同じ12分間の活動情報は、自転車に乗っているという分類とはならないでああろう。これは、かかる活動の改善された正しい分類のために、活動の個別の部分の長期間にわたる分析に寄与するそれぞれのハードウェアおよびソフトウェア装置の複雑な配置および協調ベースのシステムを表す。
【0036】
ユーザー活動の自動分類の提供に加えて、本出願は、耐障害性を提供し、ユーザーに活動を再分類する能力を提供する。1つまたは複数の実装では、ユーザー活動を経時的に表す(例えば、タイムラインのグラフィカル表現)対話型で選択可能な要素を含むユーザーインタフェースが提供される。例えば、ユーザーがいつ起きたか、車に乗るまでに歩いた期間、距離および歩数、モーター駆動輸送中の距離とかかった時間、ランニング中の距離、期間および歩数、ユーザーがその後不活発な(例えば、机の後ろに座っている)期間、ランチで摂取した食物の量、午後の走りで走った期間、距離および歩数、ユーザーが再度不活発な(例えば、机の後ろに座っている)期間、ならびにユーザーの退社後の活動の期間およびタイプ(例えば、15分間、自転車に乗って5マイル走る)を識別する、タイムラインが生成されて表示される。1つまたは複数の実装では、それぞれのタイムライン項目の各々は、選択可能で、ユーザーが、活動を再分類する、いくつかの活動単位を併合する、活動している期間を訂正する、またはそれらと関連付けられた任意の他のデータ要素を訂正するためなど、補正措置を取ることができる柔軟な活動単位を含む。再分類または他の訂正が行われるたびに、かかる情報は好ましくは、さらなる学習のために分類エンジンに戻して提供される。任意選択として、活動単位のラベル、継続期間、および他の活動単位への接合に対する変更が、報告および準拠性検査目的のために監査証跡に含めることができる。
【0037】
図5は、ユーザー活動が、心拍数の監視によって、特定の期間(例えば、0.36h)中になど、実質的に自動的に検出されている、モバイルコンピューティング装置(例えば、スマートフォン)上に提供されるような、ディスプレイ画面例500を示す。ユーザーの活動は、例えば、本明細書の教示に従った機械学習で、決定できる。ユーザーはさらに、例えば、それぞれの活動中にユーザーがどう感じたかを表すためにアバターと通信するように促され得る。図5に示す他の情報は、ユーザーの心拍数の経時的なグラフィカル表示、および平均心拍数、平均出力、および追跡ソースの決定も含む。
【0038】
プロセス/情報フロー400の参照を続けると、ステップ414で、分類された活動を表す出力が、例えば、ユーザーと関連付けられたコンピューティング装置に提供される。例えば、タイムラインのグラフィカル表現が生成されて提供され(416)、ユーザーの健康スコア(本明細書で示して説明するような)が生成されて提供されて(418)、更新が1つまたは複数のソーシャルネットワークに提供される(420)か、または他の適切な出力が提供される。その後、タイムラインに提供されているような、活動情報を再分類すべきかどうか(422)の決定が行われる。そうである場合、プロセスは408に分岐して、再分類される項目と関連付けられた情報が分類エンジンに戻して提供される。代替として、422における決定が再分類は必要ない場合、プロセスはステップ414に分岐して戻って、出力が提供される。
【0039】
1つまたは複数の実装では、個別の活動期間を表す個人の活動単位は、健康および活動分類エンジンによって処理された情報に従いコンピューティング装置によって自動的に分類される。例えば、ユーザーがジムで10分間ボディパンプ活動をして過ごし、心拍数が110bpmまで上昇する。しばらくして、ユーザーの心拍数が安静時状態(例えば、70bpm)に戻る。この例では、心拍数が安静時状態まで回復しているという判断は、個別の活動単位の終了を通知する。その後、ユーザーはトレッドミルで5分間過ごし、心拍数が再度105bpmまで上昇し、それにより、コンピューティング装置に別の個別の活動単位を通知する。その後、ユーザーは定置式自転車で5分間過ごし、それは、第3の個別の活動単位と解釈される。これらの活動単位の各々は、主要な活動単位、例えば、ボディパンプ活動の開始からトレッドミル活動の終了までにわたる期間全体をもつ「ジムトレーニング」に接合できる。この接合(joinder)は、2つ以上の単位を結合することによって活動単位数を減らす代替方法である、併合(merge)とは異なる。
【0040】
本出願の利益は、活動単位が、ユーザーが活動単位を再分類し、また、複数の「マイナーな」活動単位を単一の「主要な」活動単位になど、複数の活動単位を統一されたグループに結合するか、または2つ以上の単位を単一の主要な、もしくはマイナーな単位に併合できるようにする、柔軟なフォーマットで提供されることである。以前の例を続けると、ユーザーは、ジムにいた間に生じた活動のタイムラインを見直す。3つのそれぞれの活動単位(ボディパンプ、トレッドミルおよび定置式自転車)を検出すると、ユーザーは、ユーザーインタフェースに提供された1つまたは複数のグラフィカル画面コントロールを用いて、複数の活動単位を単一の活動単位「ジムトレーニング」に分類するために、選択する。このように、本出願に従って、マイナーな活動単位が単一の主要な活動単位の一部として分類できる。同様に、単一の活動単位を複数の活動単位に分解するためのオプションがユーザーに提供できる。活動が、単一の(主要な)単位へ、または複数の(マイナーな)単位へを含めて、再分類されると、情報が分類エンジンに戻して提供されて、ユーザー活動の将来の分類のため、および監査証跡目的のために、使用される。
【0041】
本明細書に記載する説明の多くは、特定のユーザー活動の決定をトリガーするためにユーザーの心拍数における変化を識別するが、本出願はそれに限定されない。本明細書で説明するように、分類エンジンは、センサー、個人および外部ソースからの情報にアクセスするか、または他の方法で受信するように構成される。情報源の任意の1つまたは組合せが、それぞれのユーザー活動を検出および/または分類するために分類エンジンによってトリガーとして使用できる。例えば、GPS装置および予定表ソースからの情報が、ユーザーがジムにある曜日のある時刻に到着していたと判断するために処理できる。データ点のこの組合せは、主要な活動単位:ジムトレーニングの境界を画定するために使用できる。ユーザーが、ボディパンプ、定置式自転車およびトレッドミル上のランニングなどの、様々な運動活動に関与している間、分類エンジンは、各々と関連付けられたマイナーな活動単位を定義でき、特定の活動、かかる活動の継続期間、かかる活動の継続期間にわたるユーザーの心拍数のグラフィカル表現、または同様のものを表す1つまたは複数の要約を生成して提供できる。このように、分類エンジンは、主要な単位を含むそれぞれのマイナーな活動の各々に関する情報を保持および提供しならが、複数の活動を単一の主要な活動単位に広範に分類するために使用できる。
【0042】
1つまたは複数の実装では、本出願は、健康関連および/または医療関連のデータを取得して、データを処理するように構成されたコンピュータ実装システムおよび方法を提供する。例えば、本明細書のシステムおよび方法は、フィードバック提供を実質的にリアルタイムでオンラインおよび/またはモバイルプラットフォームを介して提供する。本明細書で開示するシステムおよび方法を使用して、情報がユーザー装置から受信でき、その情報は、警告および通知などの、様々な形式のフィードバックを提供するために処理できる。ユーザーによる初期登録情報の提出など、本出願と関連付けられた1つまたは複数のモジュールにアクセスすると、無料または名目的費用で、健康スコアの形での基準評価が計算されて、ユーザーに提供できる。これは、ユーザーが有益な健康関連情報と関わりを持つ結果となり、ユーザーが、例えば、測定基準健康モデルスコアおよび/または生活の質モデルスコアに関連して使用できる、健康関連情報と関わりを持ち続けて、定期的に提供する可能性が高まる。
【0043】
1つまたは複数の実装では、基準評価(例えば、健康スコア)は、4つのデータ点:年齢、身長、性別および体重(例えば、即時健康スコア)に基づく。1つまたは複数の実装では、組織の健康スコア分布は、興奮データ(exciting data)などに基づく。健康スコアは、ソーシャルネットワーク、ゲーミフィケーションまたは他の個人識別要素を除外するステートレスな方法など、企業にわたって計算できる。
【0044】
本出願は、データ取得、データ格納、およびデータ処理が、ユーザーの相対的な健康状態を評価するための基礎として数値スコアを生成するために使用できる分散システムを提供する。一実装では、コンピュータベースアプリケーションが、ユーザーの健康関連パラメータの収集のために提供され、ユーザーインタフェースがデータの提示(例えば、ディスプレイ)のために提供される。コンピュータベースアプリケーションは、プロセッサ、メモリおよび、本明細書で説明する機能の少なくとも一部を実行するようにプロセッサを構成するためにそこで実行するコードを含むマイクロコントローラで実装できる。メモリは、データおよび、1つまたは複数のプロセッサの動作を制御するのに適した命令を格納できる。メモリの実装は、例として制限ではなく、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードドライブ、または読取り専用メモリ(ROM)を含むことができる。メモリ内に格納される構成要素の1つはプログラムである。プログラムは、本明細書で説明する方法を実装するステップをプロセッサに実行させる命令を含む。プログラムは、単一のモジュールとして、または相互に協働して動作する複数のモジュールとして実装できる。プログラムは、本出願の1つまたは複数の実装に関連して使用できるソフトウェアを含むことができる。
【0045】
通信サブシステムは、マイクロプロセッサから、外部装置(例えば、ネットワークを通して通信サブシステムに接続されるハンドヘルド装置またはコンピュータ)などの、ユーザーインタフェースへ情報を通信するために提供できる。情報は、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、Wi-Max、RF送信、近距離無線通信または他の適切な通信プロトコルを含む、様々な方法で通信サブシステムによって通信できる。いくつかの異なるネットワークトポロジが、有線、光、3G、4Gまたは他の適切なネットワーキングプロトコルなどの、従来型の方法で利用できる。
【0046】
通信サブシステムは、例として、スマートフォンもしくは携帯電話、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ネットブック、ラップトップコンピュータ、または他のコンピューティング装置を含む通信電子機器の部分にできる。例えば、通信サブシステムは、iPhone(登録商標)、Google Android(登録商標) Phone、BlackBerry(登録商標)、およびMicrosoft Windows(登録商標) Mobile対応電話などのスマートフォン、または心拍数もしくは血圧モニター、体重測定スケール、運動器具もしくは同様のものなどの装置などの装置を通して直接接続できる。これらの装置の1つまたは複数は、情報および制御信号がサブシステムと外部ユーザーインタフェース装置との間を流れるのを可能にするために、モジュールまたはサブシステムとの通信ユニットを含むか、または他の方法でそれとインタフェースを取ることができる。通信サブシステムは、従来型の通信装置と協働できるか、またはマイクロコントローラによって処理される情報を通信する目的に特化した装置の部分にできる。
【0047】
ユーザーは、それぞれの装置のどれをいつ起動すべきかに関して混乱し得ることが認識されている。本明細書で、一般に、「二重計数(double counting)」と呼ばれ、ユーザーは、同じ活動および/または健康関連イベントを不注意に2回以上計算し得、それは、ユーザーの全体的な健康スコアを歪曲する誤りおよび計算となり得る。その上、何人かのユーザーは、不明瞭な、または不完全なリプライを提供し、意図的に事実を歪曲さえし得る。本明細書で示して説明する自動プロセスおよび装置は、ユーザーが様々な活動情報を間違って、または意図的に歪曲または誤認する機会を低減または除外する。その上、説明のとおり、ユーザーが分類する際に支援し、順守を実施するために、監査証跡が作成できる。
【0048】
本明細書に記述するタイプなどの通信電子機器が外部ユーザーインタフェース装置として使用される場合、かかる装置のディスプレイ、プロセッサ、およびメモリが、数値的評価を計算および提供するためなど、健康関連情報を処理するために使用できる。そうでない場合、システムは、外部装置と関連付けられて、リアルタイムで、または他の方法でのデータ通信をサポートするために使用される、ディスプレイおよびメモリを含むことができる。より一般的に、システムは、ユーザーインタフェースを含み、それは、一部には、マイクロコントローラのプロセッサ内で実行しているソフトウェアモジュールによって、または外部装置の制御下で、実装できる。一部には、ユーザーインタフェースは、ディスプレイ(例えば、ディスプレイ)などの、出力装置も含むことができる。ディスプレイは、例えば、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイを含み得る。
【0049】
さらに、サーバー、スマートフォン、ラップトップ、タブレットまたは他のコンピューティング装置を含む1つまたは複数のコンピューティング装置は、電子的コンテンツを、ユーザーによって装着されている健康バンドに送信し、かつ/健康バンドから受信できる。コンテンツは、例えば、数値、テキスト、グラフィカル、図的、音声およびビデオ材料を含み得る。かかる通信は、サーバーと健康バンドとの間で、スマートフォン、タブレットコンピュータまたは他の装置などのモバイルコンピューティング装置を介してなど、直接および/または間接的に生じ得る。代替として、かかる通信は、サーバーと健康バンドとの間でコンピューティング装置を使用することなく生じ得る。このように、1つまたは複数の実装では、健康バンドは、情報を収集および/または受信する、情報を処理する、かつ情報を、健康バンドとサーバーとの間で、および/または健康バンドとモバイル機器との間で送信する、ハードウェアおよびソフトウェアモジュールを採用し得る。
【0050】
通信関連モジュールに加えて、それぞれの健康器具105は、装着者の様々な形の生物学的/生理学的特性、運動および/または活動を追跡するために、健康器具105の1つまたは複数を構成するハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュールと共に構成できる。例えば、健康器具105は、体温、心拍数、心拍変動(「HRV」)、血圧、発汗または同様のものなどの、装着者の生物学的/生理学的特性に関する情報を収集する1つまたは複数のセンサーおよびソフトウェアと共に構成できる。センサーは、ユーザーに関する健康情報を直接収集し、その情報をユーザーコンピューティング装置104および/または情報プロセッサ102に送信するために使用できる。バイオセンサーが、ユーザーからのバイタルサインまたは他の健康関連情報を測定するためにユーザーの身体と接触して配置できる。例えば、バイオセンサーは、ユーザーの脈拍が検知できるようにユーザーの身体と接触してユーザーによって装着される脈拍計、心拍数モニター、心電図装置、歩数計、血糖モニターまたは他の多くの装置もしくはシステムの1つにできる。バイオセンサーは、有線または無線のいずれかで、検知したデータを通信できるように、通信モジュール(例えば、通信サブシステム)を含むことができる。バイオセンサーは、検知したデータをユーザーインタフェース装置に通信でき、それは、次いで、その情報をマイクロコントローラに通信する。任意選択として、バイオセンサーは、検知したデータをマイクロプロセッサに直接通信できる。バイオセンサーの使用は、手動で自己報告されたデータに関連したユーザーエラーを除外するので、報告されたデータにある程度の信頼性を提供する。
【0051】
本出願の1つまたは複数の実装では、1つまたは複数のアルゴリズムがサーバー、モバイル機器および/またはユーザーの心拍数に基づく健康バンドによって実装できる。1つまたは複数のモジュールが、日中、ユーザーの平均心拍数を自動的に検出し、それを1日当たりのMETに変換できる。例えば、ユーザーの心拍数が経時的に監視され、その後、平均される。その後、ユーザーの心拍数が上昇している間、ユーザー活動が決定および/または検出できる。
【0052】
1つまたは複数の実装では、本出願は、健康スコアを計算するため、および本明細書に示して説明する特徴の多くを実装するためなど、健康プラットフォームを提供する。本出願に従った健康プラットフォームシステムは、インターネットウェブブラウザソフトウェアアプリケーション(例えば、CHROME、FIREFOX、SAFARI、INTERNET EXPLORER)を介して、デスクトップまたはラップトップコンピュータを使用することにより、およびスマートフォンまたはタブレットなどの、モバイル機器からウェブサイトのモバイル最適化バージョンを経由して、アクセスできる。その上、1つまたは複数のグラフィカルユーザーインタフェースは、情報を入力、表示、変更および/または削除するための画面コントロール(例えば、ボタン、アイコン、ドロップダウンリスト、ラジオボタン、チェックボックス、テキストボックスまたは同様のもの)経由など、ユーザーに対するアクセスを提供する。例えば、屋内および屋外活動に関連するものなどの、情報が、ウェブフォーム経由で、またはモバイルプラットフォーム経由で手動で挿入でき、ユーザーは、彼らの活動と関連付けられた情報と一緒に画像をアップロードすることも選択できる。代替として、(または追加として)、データ入力は、様々なファイルタイプ(例えば、TXT、DOC、PNG、JPEG、GIF、GPX、およびTCX)の1つでフォーマットされた1つまたは複数のファイルのインポートプロセス経由など、実質的に自動的に生じることができる。
【0053】
本出願に従って提供された健康プラットフォームは、フィットネス活動を容易で自動的な方法で(手動入力を提供することに加えて)追跡するための、本明細書で一般に「トラッカーアプリケーション」と呼ぶ、スマートフォンソフトウェアアプリケーションで構成でき、記録された/追跡された活動は自動的に健康プラットフォームにアップロードできる。トラッカーアプリケーションは、IOS、Android(登録商標)およびBlackBerry(登録商標)オペレーティングシステムが動作する装置に対して提供でき、ユーザーに対して無料で提供できる。例えば、トレーニングデータがトラッカーアプリケーションによってアップロードできる。
【0054】
1つまたは複数の実装では、本出願は、ユーザーのフィットネス活動を追跡するためにトラッカーアプリケーションを提供し、IOS、ANDROID(登録商標)、WINDOWS(登録商標) PHONE、BLACKBERRY(登録商標)および他の適切なモバイル機器オペレーティングシステムを実行する装置上に実装できる。屋外および屋内活動が追跡でき、サーバーコンピュータまたは他の装置にアップロードされたデータが安全なフォーマットで提供できる。データは、ユーザーの健康スコアを計算するためにシームレスかつ自動的に統合できる。例えば、歩数カウンター/歩数計または他の類似の装置によって測定される日々の活動は、本明細書で示して説明するシステムおよび方法を使用して統合できる。
【0055】
受動的追跡およびフィードバックループモジュール
1つまたは複数の実装では、ユーザーに健康関連情報を提供するように促すためを含めて、ユーザーとやり取りするために対話型インタフェースが提供される。一般に、通知は、アンケートまたは情報の入力促進を含むことができ、アバターまたは実質的に任意の他の対話型機構によって提示できる。
【0056】
前述のとおり、本出願は、それぞれの「主要な」活動単位に分類される「マイナーな」活動単位の表現を提供するように構成できる。その上、ユーザーが運動療法に参加すると、もっと激しい活動に参加するようにユーザーを励ますか、または強要するために経時的に修正される1つまたは複数の活動目標が定義できる。1つまたは複数の実装では、アバターまたは他の対話型インタフェースが、さらなる努力またはエネルギーを必要とし得る運動活動に参加するように勧めるために、ユーザーに主要な活動単位を調整するように努力して促すことができる。ユーザーが同意可能であるという指示を受信すると、本出願は、活動単位の1つまたは複数を実行するための時間の長さ、または特定の機器と関連付けられた調整可能な設定(例えば、トレッドミルの抵抗)の増加など、マイナーな活動単位を動的に調整できる。このように、本出願は、それぞれの活動を監視および分類し、運動療法を拡大して健康状態を改善するためにかかる活動を1つまたは複数の方法で調整するように構成できる。
【0057】
基準計算された健康スコアに加えて、本出願は、個人のレベルの範囲を越える健康スコア値を提供できる健康スコアスクリーナの形式を提供する1つまたは複数のモジュールを含む。集団と関連付けられた健康関連情報を簡潔で匿名の有意な形式で提供することは多くの産業および技術を支援できる。例えば、保険会社は、リスクモデリングのために集団ベース健康スコアを使用でき、特定のリスクのある集団を識別することにより、雇用者が彼らの従業員の保険料を減らして、彼らの従業員の健康を改善するのを支援できる。集団は、ほんの数例を挙げれば、地理によって、社会経済的な層によって、性別によって、および職業によってなど、無数の方法で定義できる。集団ベースの健康スコアを含む、健康関連情報は、投資利益率(「ROI」)および不活動となる関連コストを識別できる。
【0058】
広い態様では、本発明に従った方法は、健康関連情報を収集すること、その情報を健康スコアに処理すること、および健康スコアを公開することが提供されるとして理解できる。本方法を実装するためのシステムは、プロセッサ、メモリ、ならびに情報の収集、処理および公開のためにプロセッサで実行するコードモジュールを有するコンピュータを含むことができる。基準情報は、比較的小さくて、ユーザーから最初に受信した応答に応じて決定および提供でき、それは、将来、ユーザーを関与させることができる。さらに、人口統計に応じてなど、集団健康スコア情報が提供できる。加えて、心拍数情報における変化が検出でき、ユーザーのそれぞれの活動を(自動的に、を含めて)判断するために使用できる。
【0059】
1つまたは複数の実装では、毎日の、実質的にリアルタイムで計算された健康スコアが提供されて、ユーザーが自分の健康状態およびライフスタイルを学習できるようにするフィードバックループおよび人工知能(例えば、アバター)に関連して統合される。健康スコアは、活動追跡、睡眠監視および/またはストレス暴露に関連してコンテンツと共に提供できる。活動監視に関連して、ユーザーの心拍数および/または計算されたMETは、胸部心臓バンド、スマートウォッチ、ソフトセンサー、接触装置、ナノセンサー、および/または他の適切な技術によって検出された情報に基づくことができる。
【0060】
その上、1つまたは複数の目標および/またはチャレンジが個人のライフスタイルに対して調整できる。結果は、ユーザーおよび/または組織のメンバーが本明細書の教示に従い良好な健康状態の維持に関与している程度を表す、関連のある、容易で楽しい要因であり得る。その上、報告モジュールが、個人ならびに/または、会社の部門、利益センター、会社全体、および地域的(例えば、1つまたは複数の国にわたって)でさえなど、様々なグループの人に対して提供できる。結果は、ヘルスケアに寄与する経費の著しい節減である。
【0061】
限定されない使用では、受動的追跡装置は、1つまたは複数の受動的追跡装置を含むことができる。同様に限定されない使用では、プロセッサは、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。さらになお限定されない使用では、データベースは1つまたは複数のデータベースを含むことができる。
【0062】
本明細書に記述のとおり、情報を収集するためにセンサーが使用でき、活動が少なくとも一部それに基づいて分類できる。例えば、図6に示すディスプレイ画面600を参照して、ユーザーが1つまたは複数のセンサーを有効にするためのグラフィカル画面コントロールが提供できる。アクティブなそれぞれのセンサーを起動および/または識別するために選択を行うことができる。心拍数602は、APPLE WATCHによってなど、定期的な、1日のうちの心拍数情報を検出および/または格納できる適切な装置からの情報を識別する。歩数604は、APPLE WATCHおよびIPHONE(登録商標)によってなど、定期的な、1日のうちの歩数カウント情報を検出および/または格納できる任意の適切な装置からの歩数カウント情報を識別する。移動活動606は、IPHONE(登録商標)などの、適切な装置から受信できる移動情報を識別する。1つまたは複数の実装では、例えば、ユーザーが静止している、歩いている、自転車に乗っている、車両で移動している、または他の活動に関与していることを検出するために判断を行うことができる。位置608は、IPHONE(登録商標)によってなど、適切な装置から受信できる位置情報を識別する。1つまたは複数の実装では、電池の消費を抑えるために低精度、バックグラウンドモードが使用されて、GPSにはあまり依存しない。かかるモードは、携帯電話基地局の変化からの位置の手掛かりならびにIPHONE(登録商標)などの、それぞれの装置によって決定されるような場所への訪問を含むことができる。
【0063】
本出願の1つまたは複数の実装では、データは、10分のエピソードに分解される。これは1時間あたり6つのエピソードとなり、1日あたり最大で144のエピソードとなる。1つのエピソードは、心拍数データおよび/または歩数データがある場合に限り生成され得る。最近のエピソードデータ(例えば、直近の1,000のエピソード)がサポートできる。様々なエピソードデータは、以下を含むことができる:
【0064】
日付。それぞれのエピソードの開始。
【0065】
心拍数。それぞれのエピソード中の平均心拍数。
【0066】
歩数。エピソードに対する歩数カウント。複数の装置が歩数データを報告する場合には、アプリが、それぞれのエピソードに対して最も高寄与の装置を選択する。
【0067】
移動活動。それぞれのエピソードに対する移動活動。
【0068】
位置。それぞれのエピソードに対するコース位置。
【0069】
距離。それぞれのエピソードからのコース距離変化。
【0070】
推測された活動。訓練された分類モデルによって統計的に推測されている活動。
【0071】
確実性。上述の推測の確実性、0~1。
【0072】
確認された活動。エピソードの確認された活動。この活動は、ユーザーによって手動で設定されて、分類モデルを訓練するためのグラウンドトルースを形成する。
【0073】
1つまたは複数の実装では、ユーザーは、初期の分類モデルを訓練するために利用可能である、エピソードと関連付けられたデータの数(例えば、50)を確認するように促される。エピソードは、好ましくは、かかるエピソードを将来、推測するための分類モデルに対して確認される。例えば、ユーザーがオフィスの建物の中に数歩入ると、ユーザーはかかる限定された運動をウォーキングトレーニングとして分類したくないという理由で、ユーザーは、そのエピソードを、「ウォーキング」としてではなく、「なし(none)」として確認する。その結果、値「なし」は非活動を表す。
【0074】
さらに、本出願は、他の方法では関連付けられた意味を持っていないようなマッピング用語をサポートする。例えば、ユーザーがテニスではなく、バドミントンをする。かかる場合、ユーザーは、バドミントンをするエピソードを、テニスを表す値を選択することによって確認できる。このようにして、バドミントン中に生じる運動が認識されて、説明される。
【0075】
1つまたは複数の実装では、ユーザーは、活動が、10分間など、連続した期間生じるエピソードを確認するように促される。例えば、ユーザーは14:15~14:45まで散歩に出掛けて、14:20および14:30におけるエピソードをウォーキングとして確認するが、14:10および14:40におけるエピソードを確認しない。かかるエピソードは、「ダーティー(dirty)」で、分類モデルを訓練するためのグラウンドトルースとして適切でないと見なされる。かかる場合、ユーザーは運動を「未確認」として分類するように促される。1つまたは複数の実装では、分類モデルは、その一部が一貫性のない可能性がある、特定の活動と関連付けられたいくつかのユーザー分類の受信に応答して活動を推測でき、その後、受信されたユーザーベースの分類の大多数に基づいて分類を推測する。
【0076】
ユーザーが意図せずにエピソードを確認した場合、ユーザーが確認をクリアして、その後、エピソードを再確認し、かつ/または同じ活動と関連付けられた将来のエピソードを確認するための1つまたは複数のオプションが提供できる。
【0077】
所定数のエピソード(例えば、50のエピソード)がユーザーによって確認されて、そのうちの少なくとも25が「なし」と分類された後、ユーザーは分類モデルをさらに訓練するように促され得る。訓練インタフェース例に提供されるオプションが図7のディスプレイ画面700に示されている。訓練されたモデルが人工神経回路網(「ANN」)で実装できる。そのモデルは、確認されたものおよび未確認のものを含め、アプリ内の最大で10,000の直近のエピソードに基づき、それらのエピソードに即座に適用される。新しいエピソードがモデルに基づいて自動的に分類できる。
【0078】
ユーザーがシステムと最初にやり取りし、かつ/または1つまたは複数のエピソードを確認する場合など、定期的に、ユーザーは、モデルを再訓練するように促され得る。かかる場合、ユーザーは、以前に分類したエピソードを再検討し、かかる分類を必要に応じて訂正するように促され得る。例えば、ユーザーは、推測がエピソードのセンサーデータ点に基づいて誤っているかどうかを判断するように促され得る。ユーザーは、1つまたは他の活動に対してさらに確認されたエピソードが精度を向上させ得るかどうかを判断するようにさらに促され得る。
【0079】
対話型データ入力ディスプレイ画面例802が図8に示されており、それは、例えば、装置104上に提供されたユーザーインタフェース内のグラフィカル画面コントロールを含み、ユーザーが活動情報、予定表情報、ならびに継続期間、距離、心拍数、エネルギーおよび画像と関連付けられたそれぞれの値を入力するのを可能にする。これらは、例えば、本明細書の教示に関連した手動データ入力のために利用可能である。
【0080】
一旦、ユーザーが、少なくとも200のエピソードなど、所定数のエピソードを確認し、その少なくとも100がなしと分類されると、ユーザーはエピソードをクロス確認するためにプロセスに関与できる。例えば、確認されたエピソードの90%を使用した、10重のクロス確認は、訓練セットとして、残りの10%は検査セットとして使用できる。プロセスは、毎回、異なる10%のデータを検査セットとして使用して、10回繰り返すことができる。このクロス確認プロセスが完了した後、モデルの精度が百分率として示されてフォーマットされる。特に、確認されたエピソードがほとんどない1つまたは複数の活動に対しては、ある程度の偶然性があり得るので、時々、ユーザーは、精度を適切に測定するためにクロス確認ステップを数回、繰り返し得る。
【0081】
ユーザーが低精度(例えば、<90%)と見る場合、ユーザーは、ANNのハイパーパラメータを構成しようとし得:1つのハイパーパラメータは、隠れ層幅である。隠れ層幅は、入力層と比べた、隠れ層の相対幅、0~1である。より広い隠れ層は、アルゴリズムがより複雑なパターンを学習できるようにするが、オーバーフィットにつながり得、従って、精度が低下する。
【0082】
別のハイパーパラメータ例は隠れ層カウントである。これは、隠れ層の数、0~4である。より多くの隠れ層は、アルゴリズムがより複雑なパターンを学習できるようにするが、オーバーフィットにつながり得、従って、精度が低下する。
【0083】
別のハイパーパラメータ例は平均二乗誤差である。これは、停止閾値、1~0.00001である。一旦、訓練セットに関する平均二乗誤差がその閾値を下回ると、ネットワーク訓練が停止する。より低い閾値は、アルゴリズムをより高い精度まで訓練するのを可能にするが、同様に、オーバーフィットにつながり得、従って、精度が低下する。
【0084】
1つまたは複数のハイパーパラメータを変更した後、ユーザーは、精度における改善または低下があるかどうかを確認するために、クロス確認を1回または複数回、再実行できる。平均二乗誤差を変更した場合、ユーザーは、まず、桁違い、すなわち、1、0.1、0.01、...、0.00001を試し得る。1つまたは複数の実装では、ハイパーパラメータのデフォルト値は、0.3隠れ層幅、1隠れ層、および0.001平均二乗誤差閾値にできる。
【0085】
「生き方に合わせて支払う(Pay as You Live)」および保険実装
1つまたは複数の実装では、健康スコアは、健康保険、車両保険、生命および/または健康保険などの、保険商品に統合できる。オンラインおよび/またはモバイルプラットフォーム経由で実質的にリアルタイムでの情報の生成および受信に関連してなど、本明細書で開示するシステムおよび方法を使用すると、保険会社は、リスクへの暴露を識別し、それに応じてユーザーに対して価格制御を提供できる。例えば、バイオセンサーなどの、1つまたは複数のセンサーは、健康保険を購入しているユーザーに関する健康情報を収集および送信するために使用できる。1つまたは複数のセンサーが、本明細書で示して説明するように、ユーザーに関する健康および活動情報を収集するために、健康バンド内で構成できる。さらに、トラッカーアプリケーションがフィットネス活動を追跡でき、活動情報を生成して、1つまたは複数のコンピューティング装置に送信できる。かかる技術を保険および/または再保険業界に導入すると、全く新しいユーザー経験を促進でき、保険会社および被保険者の両方に対して大幅な経費節約を提供できる。例えば、呼吸活動、歩数および他の身体活動、心拍数、睡眠、栄養摂取、ストレス、血糖および食物摂取に関連するような情報が生成されて、1つまたは複数のコンピューティング装置に送信され、被保険者ユーザーなどの、それぞれの当事者に対する通知を生成するために使用できる。かかる通知は、ユーザーに様々な状態を警告でき、行動における変化につながる。
【0086】
図9は、本出願の1つまたは複数の実装に従って提供できる6つの機会を識別するグラフ例900である。例えば、機会は、慢性疾患および疼痛管理に関連してなど、長期間の行動変化に対する動機を調整する提案を提供することにより本出願に従って提供できる。本出願によって実装された1つまたは複数のモジュールは、成果に基づく支払いモデルに基づいた新しい保険提案をサポートする。この機会は、ユーザーに対して成果および対応する価値を条件とする新しい保険商品の開発を提供する。さらに、本明細書に示して説明するようなモバイル健康(「mHealth」または「m-health」)技術は、被保険者の行動を見抜き、成果を改善して、経費を削減できる利用可能な情報を提供するために採用できる。
【0087】
従って、本明細書の教示は、統合された監視技術に応じて複雑なデータコアをもたらし、被保険者に行動を改善して健康リスクを低下させるように促す。さらに、それぞれのライフスタイルに起因したより多くの情報が本出願によって取得されて処理されるにつれて、被保険者の健康状態がより良く理解できる。結果は、例えば、保険所得を補完するための改善された所得の流れ、保険の引受ポリシに対する圧力の低下、および被保険者ユーザーに対する著しい経費節約となり得る。
【0088】
図10は、本出願の所有者によってうまくサービスできる、集団をおおまかに識別する、チャート例1000を示す。例えば、図10に示すように、集団の比較的大部分、40~60%は、人工知能ベースの対話によってうまくサービスされて、完全に自動化されたアウトリーチを有する。メンバーは比較的健康なので、集団のかかる割合に対するリスク分類は比較的低い。その結果、集団のこの割合は、健康および/または生命および/または健康保険の比較的低いコストしか負担しない。また、本明細書の教示によってうまくサービスされるのは、何らかの健康リスクがある、おおまかに20~25%と示されている、集団のかなりの部分であり、総コストの15~20%などの、保険関連コストの幾分大きな割合を占める。集団のこの割合へのアウトリーチは、電子メール、携帯電話通信、チャットボット、SMSテキストおよびオンラインモバイルアプリケーションに応じてなど、うまく自動化される。また、チャート1000に表されているのは、より高いリスクの中にあって、慢性の健康および疼痛問題に耐え得る、5~15%の間など、集団のより小さい割合であり、総計の30~40%などの、総保険関連コストの大部分を負担する。この割合のユーザーは、この割合のユーザーを表す情報のかなりの部分がケア管理センターおよび/または医療専門家から提供されていて、何らかの形の技術によって到達可能であり得る。その上、チャート1000で2~3%の間として示されている、集団の比較的小さい割合は、本明細書に示して説明する技術的特徴によって必ずしもうまくサービスされない。集団のこの小さい割合は、総保険関連コストの40~50%を負担し得、慢性疾患を患っていて、能動的ケアおよび症例管理を必要とする。
【0089】
このように、本出願は、健康スコア付けを含む、M-health情報を組み込むように構成されて、リアルタイムのライフスタイルベースの引受けおよび新商品へ向かう、新しい保険関連商品に対して機会および実装を提供する。被保険者個人は、行動および活動が監視され、実質的に人的やり取りなしで、情報が生成されて、保険会社と関連付けられた1つまたは複数のコンピューティング装置に送信され、これは、速度および効率性バックスペースを向上させるので、被保険者個人は本明細書の教示から利益を得ることができる。被保険者当事者(および保険をかけられた物)の健康および状態は健康なままで、それにより、保険料が支払われる期間が延びるので、保険会社も同様に利益を得る。
【0090】
図11は、従来の生命および/または健康保険ならびに本出願の改善された生命および/または健康保険提案を示し、保険コストが表され(Y軸)、また経時的な保険料支払いが表されている(X軸)例示図面1100である。従来の保険モデルでは、結果は比較的直線で、静的な結果である。しかし、本出願の改善された生命および/または健康保険では、リアルタイムのライフスタイル情報の動的な性質が表されている。改善された生命および/または健康保険グラフに表されている動的関係は、1つまたは複数のオンラインおよびモバイルプラットフォームから規則的かつ自動的に受信されている情報に応じて、出来事および病気を表す。さらに、健康スコアが実質的にリアルタイムで計算されて、新しい保険商品に対して、および/または既存のものにおけるレートを調整するためなど、保険料率がそれに応じて決定される。
【0091】
その結果、1つまたは複数の実装では、人々の行動および健康状態が自動的に監視でき、情報が、リアルタイムの健康スコアを計算するためなど、動的かつ規則的に提出できる。これは、保険会社が、健康保険ならびに生命および/または健康保険に関連してなど、はるかに正確で、ユーザーに対してより良い価値を提供し、会社に対する収益性を向上させる、ライフスタイルベースの保険商品を開発するのを可能にする。例えば、本出願は、実質的に自動化保険提案においてブロックチェーンおよび電子情報転送技術を実装する。本出願は、会社が、別の方法では検出できない可能性のあるリスクを評価できるようにして、包括的な引受けならびに持続可能で、長期間の収益性および成長を保証する価格戦略を確実にするために改善された引受けおよび価格設定リソースが開発できる。本明細書に示して説明する技術を使用すると、ユーザーは、リスクを低減して、成果ベースの料金および/または利益に良い影響を及ぼすのに役立つリアルタイム情報にアクセスできる。
【0092】
1つまたは複数の実装では、本明細書の教示に従って受信および処理された情報は、保険料に関連付けられた割引、割戻しまたは他の金銭的な利益を判断するために適用できる。図12は、アンケート、または1つまたは複数の対話型機構(例えば、データ入力フォーム)に応答してなど、ユーザーにより積極的に提供された情報に応じてユーザーに提供される割引率を識別するチャート例1200を示す。13以上の個人的なアンケートに経時的に応答することによるなど、あるレベルに到達すると、ユーザーのステータスが高まり(例えば、シルバー、ゴールド、プラチナへ)、保険料の割引率などの、本出願によって提供される利益が、それに応じて増大し得る。
【0093】
アンケートに応答して受信した情報に加えて、それぞれのユーザーのステータスを定義して、保険料の割引率などの、利益に影響を及ぼすために他の情報に起因できる。図13は、モバイルコンピューティング装置上に提供されて、それぞれのユーザーの現時点における健康スコアを識別するディスプレイ画面例1300、ならびにユーザーの前週にわたる日々の健康スコアの進歩を識別する棒グラフを示す。追加として、ディスプレイ画面1300に示すように、ライフスタイル、身体および感情と関連付けられたフィードバックを提供するグラフィカル画面コントロールが示されている。さらに、ディスプレイ画面1300は、長期間にわたる金銭的な利益および健康スコアに起因した目標ならびにユーザーの保険料に対するその影響を示す状態行を含む。
【0094】
本発明人によって、本出願の一部のユーザーは、ユーザーの個人の健康情報およびデータ機密性に対するより大きな制御と交換に、報酬または保険料の割引など、何らかの金銭的な利益が先立つことに前向きであることが認識されている。図14は、ユーザーが情報およびプライバシーに対する制御の維持に関連して選択するためのオプションを含むデータ入力ディスプレイフォーム例1400を示す。ディスプレイ画面1400に示すように、オプションは、ユーザーがデータ機密を維持するために利用可能であり、1つのオプションは、ユーザーの健康スコアの計算において使用されるような、健康スコアを制限された回数だけ(例えば、2回)開示するが、健康データは開示しない。別の選択可能なオプションは、ユーザーが健康スコアを、丸1年など、所与の期間共有する意思があるが、健康スコアの計算に使用される健康データのいずれも共有する意思はないことを提示できるようにする。ディスプレイ画面例1400に示すさらに別の選択可能なオプションは、ユーザーが、家族の健康状態を全体として表す計算された集約値であり得る、家族の健康スコアを、家族の健康スコアのどの個人メンバーも識別および開示することなく、自分の家族が共有することを識別できるようにする。同様にディスプレイ画面1400に示されているのは、ユーザーが共有するか、または別の方法で、もしくは限られた文脈において、公に開示する意思がある情報量によって直接影響を受けているとして識別される、1年に2回の、インデックスベースおよび家族ベースの保険の90%を含む、保険料の割合を識別するチャートである。その結果、本出願は、自動引受け/リスクモデリングを改善し、それに応じて顧客に報いる実質的に永続的でリアルタイムの情報を提供する。
【0095】
1つまたは複数の実装では、本出願は、複数の人々に関連付けられた健康スコアおよび/または関連情報を全体として処理する。例えば、情報プロセッサ102および/またはユーザーコンピューティング装置104は、複数のユーザーに関連付けられたユーザー情報を全体として処理し、それに応じてユーザーの帯または段階(tier)を定義できる。かかる帯の一例は、ディスプレイ画面100(図10)およびディスプレイ画面1100(図11)に示されるように定義できる。
【0096】
例えば、少なくとも彼らそれぞれの健康スコアに応じて非常に健康で極めて低リスクであると見なされた個人の帯は、「プラチナ」ユーザー帯を満足して、30%などの、保険料の最大限の割引を提供される。ユーザーの健康スコアに関連して定義されるか、または表されるような、他のそれぞれのユーザー帯または段階は、保険料の割引など、他の対応する利益が提供され得る。様々な実装では、ユーザーの応答性、ライフスタイル、活動または同様のものを表すなどの、他のタイプの情報を、ユーザー帯を定義して、それに属するそれぞれの個人を決定するために、集約的なユーザーグループに組み込むことができる。健康スコアに関連するなど、それぞれのユーザー情報を全体として処理すると、引受け/リスクモデリングに関連付けられた既知の従来型のコンピューティングおよび技術的プロセスが改善されて、それに直接起因する利益を顧客に提供する。
【0097】
本明細書に示して説明するような、生き方に合わせて支払う保険モデルを含み、複数の人々に対して情報を全体として処理する、本出願の様々な実装は、改善された収益性を保険会社に対して提供しながら、改善された技術的機能と関連付けられた経費節約を顧客に回すことができる。例えば、ユーザーの30の帯または段階は、本明細書に示して説明するような、ユーザーの健康スコアおよび/または健康スコア範囲を含む、様々な医療基準に応じて定義できる。ユーザーには、複数の段階または帯が存在すること、および様々な度合いの利益(例えば、保険料の割引、範囲の拡大、または他の利益)がそれぞれの帯と関連付けられていることが通知できる。これは、ユーザーが自分の健康スコアを、例えば、正しく食事をすること、規則的に運動すること、および医療アドバイスに従うことによって、向上させる動機を与え、それにより、保険会社に対して彼らの全体的なリスクレベルを低下させる。
【0098】
一旦、ユーザーがそれぞれの帯または段階に分類されると、より大きいか、またはより少ない程度の利益を提供するものなど、別の帯への移動性が獲得できる。しかし、ユーザーは、より利益の多い帯に移ることを期待して、自分のそれぞれの健康スコアを向上させようと努力して健康活動に関与し得るが、かかる改善された行動は多くの場合、経時的に次第に衰えることが認識されている。健康スコアに影響を及ぼす行動習慣が変わると、数千または数百万ものユーザーと関連付けられた情報を何度も繰り返して処理して、ユーザーを様々な帯へと、あちこち再分類することは非効率的であろう。それに応じて、本出願は、ユーザー行動が改善する(例えば、自分の健康スコアを改善する活動に参加)ときを検出して、その後、ある期間、または他の所定の基準に従って、ユーザーの分類されたユーザー帯を変更するのを遅らせるようにモジュールを実装する機構をサポートする。1つまたは複数の実装では、ユーザーの健康スコアが改善するときを検出し、継続的で一貫した改善についてユーザーを経時的に追跡するためのプロセスを開始する機構がサポートされる。さらに、本出願は、ユーザーの行動および健康傾向を不正確に伝え得る行動のパターンを経時的に認識するように構成できる。例えば、ユーザーは、各月の初めには、一貫して運動し、正しく食事をして、医療アドバイスに従い得るが、各月の終わりまでには、同じユーザーは、運動しておらず、不健康な食物を食べ、処方された薬剤を服用していない。ユーザーはこの行動を繰り返すので、このユーザーを毎月、より高い段階または帯へ入れたり出したりすることは非効率的であろう。
【0099】
本出願は、ユーザーのそれぞれの帯または段階における変更を不可能にするためのダンパー機構(dampening mechanism)の一形式を含んで、用いることによって、コンピューティングおよび処理技術を改善する。例えば、ユーザーが、ある期間、例えば、1か月、3か月、6か月またはそれ以上、積極的に傾向を見せた後、ユーザーは自分の現在のユーザー帯から異なるものへ移行できる。活動を検出する例が、ディスプレイ画面1300(図13)に提供されており、それは、週の初めのユーザーの健康スコアにおけるスパイクを示し、続いて、ユーザーの健康スコアにおける減少が経時的に進む。本出願のダンパー機構を使用すると、ユーザーの健康スコアにおける矛盾が明らかになるので、ユーザーは異なる段階または帯に分類されない。
【0100】
1つまたは複数の実装では、本出願は、ユーザーのそれぞれの段階および/または帯に対して、ならびに様々な活動に関与しているか、またはそれらを欠いているユーザーに対して、構成できるメッセージングインタフェースをサポートする。例えば、情報プロセッサ102および/またはユーザーコンピューティング装置104によってアクセス可能なデータベースは、それぞれのユーザー帯と関連付けられたそのメッセージまたは要素を格納できる。ユーザー行動と関連付けられた基準、ユーザー健康スコア、ユーザー帯および/または段階は、取得され、組み立てられ、かつ/またはユーザーに送信されるデータベース内のそのそれぞれのメッセージおよび/または要素を識別するために使用できる。例えば、メッセージは、ユーザーは様々な方法で比較的活発であり、自分の健康スコアを改善していることを表すことができる。メッセージはフィードバックループを経由して提供でき、本明細書に示して説明するような、テキスト、チャットボット、音声または他の適切な機構などの、多くの方法でフォーマットできる。
【0101】
従って、本明細書に示して説明するように、本明細書に示して説明する技術的特徴および利点を使用して、成果ベースの保険がサポートされる。例えば、健康スコアの使用は、リスクを識別し、ユーザーに対して当初および/または経時的に調整された保険料を計算するために特に不可欠であり得る。本出願は、我々の引受け調査および開発サービス、ならびにユーザーがリスクを低下させるより良い決定をするのを支援するフィードバックへの関与に応じて競争優位性をユーザーおよび保険会社に提供する。1つまたは複数の実装では、コンピュータ送信は、データ通信ネットワーク経由で受信されたマスキングした数値スコアに少なくとも応じて、複数のユーザーの各々の再分類に基づき経時的に制限される。
【0102】
健康スコア範囲実装
1つまたは複数の実装では、本出願は、健康スコアに関連付けられた範囲の生成および表示をサポートする。健康スコア範囲は、例えば、ソーシャルネットワークなどの、1つまたは複数のパブリッシャーウェブサイトと統合される、ソフトウェアアプリケーションで提供できる。1つの目標は、ユーザーの健康スコアを公開フォーラムにおいて認知させ、かつ/または促進すること、ならびにコストなしで、および/または支払い加入者ベースモデルに対してなど、さらなるソーシャルおよびユーザーやり取りを促進することである。図15図23は、ユーザーに様々な情報を提供させるため、健康スコア範囲を計算して公的に使用するための1つまたは複数の実装を識別する。
【0103】
図15は、本出願の1つまたは複数の実装に従った、健康スコア範囲の生成および使用と関連付けられた情報およびステップのフロー例を示す。ステップ1502で、「ランディング」ページが提供され、それは、オンラインインターネットベースのサイト、モバイルアプリ、または他の適切な対話型プラットフォーム経由であり得る。ユーザーが健康スコア範囲の生成プロセスを開始するための1つまたは複数のグラフィカル画面コントロールを含む、ランディングページディスプレイ画面例1600が図16Aに示されている。ランディングページは、1つまたは複数のソーシャルネットワーク(例えば、Facebook、Twitter、GoogleまたはLinkedIn)経由でユーザーのアカウントにログインするためのオプションを導入できる。代替として、ユーザーは、ログインプロセスをスキップして、健康スコア範囲を生成するための情報の入力に進むことができる。ログインデータ入力ディスプレイ画面例1650が図16Bに示されている。ランディングページは、例えば、ソーシャルネットワーク上で共有される場合に適切なレンダリングを確実にするために、「Open Graph」および「Twitter Card」タグで最適化できる。例は、ogp.me、dev.twitter.com/cards/overviewまたは同様のものを含むことができる。さらに、ランディングページは、単純なユニフォームリソースロケーター(「URL」)経由で、またはそれぞれのユーザーもしくは他のIDを含むようにフォーマットされたような、もっと複雑なURL経由で開くことができる。それぞれのIDは、1つまたは複数のデータベースで参照でき、パーソナライズ情報は、Open Graphおよび/またはTwitter Cardタグに対して、アクセスおよび入力できる。これは、ユーザーが自分のIDをそれぞれのソーシャルネットワーク上で共有する場合に、個人情報が、レンダリングされるのを可能にする。その後、他のユーザーが共有リンクを選択する(例えば、その上をクリックする)と、他のユーザーは、ランディングページに「送られ」ることができ、そこで、彼らはそれぞれの健康スコア範囲に対して情報を入力するように促され得る。1つまたは複数の実装では、それぞれのID、健康スコア範囲アプリケーションを使用しているアクティブな1人または複数の「友だち」の識別、ユーザー名、および/またはプロファイル画像などの、ユーザーの最小限の情報量だけが要求される。
【0104】
ステップ1504(図15)で、ユーザーが健康スコア範囲を計算するために適した情報を既に提出している(「テスト」を受けた)かどうかの判断が行われる。そうでない場合、プロセスはステップ1506に進み、1つまたは複数の質問がユーザーに提供される。
【0105】
1つまたは複数の実装では、テストにランダム変数が割り当てられ、例えば、値「1」は値「A」~「C」をもち、その変数は、Open GraphおよびTwitter Cardタグで使用されるタイトルおよび記述を決定するために利用可能である。表1は、本出願に従い、テストIDを使用する実装例における変数を示す。
【表1】
【0106】
適切なログイン手順が完了すると、一連のプロンプトがモバイルコンピューティング装置で生成でき、プロセスがステップ1506(図15)に進むと、ユーザーは、ディスプレイ画面1700および1800(それぞれ図17および図18)に示されるような、ソーシャルネットワークまたは他のパブリッシャーサイトに対して、自分の健康スコア範囲を計算するプロセスを開始するように促され得る。その後、ユーザーが応答するための質問を含む複数のデータ入力ディスプレイ画面が提供できる。ディスプレイ画面例1900(図19A)、1950(図19B)、1970(図19C)、および1990(図19D)は、ユーザーがそこで、年齢、性別、体重、および身長に関連するなどの、情報に答えるように要求される、データ入力インタフェース例を示す。要求されるユーザーの他の情報は、喫煙および飲酒、摂取する食物のタイプ、ならびにユーザーが不安を感じているか、または希望を感じているかなど、主観的な感情情報など、習慣ベース情報を含むことができる。
【0107】
表2は、健康スコア範囲を生成することに関連して「テスト」をユーザーに提供することに従い、質問、条件およびデータ入力タイプを含む実装例を示す。
【表2】
【0108】
図19A図19Dに示すような、対話型データインタフェースを介してそれぞれの質問の1つまたは複数に対する答えを受信すると、1つまたは複数のモジュールが、実質的に人的やり取りなしで、健康スコア範囲を生成し、その健康スコア範囲を表示する(ステップ1508、図15)ように動作する。例えば、ディスプレイ画面例2000(図20)に示すように、600~650の範囲が生成されて、それぞれのユーザーに対して表示されている。その上、ディスプレイ画面2000に示すような、健康スコア範囲の質を識別する垂直チャートが提供され、ディスプレイ画面2000では、ユーザーの健康スコアは平均と非常に良好の間にある。
【0109】
図15に示す例を続けると、健康スコア範囲の集団比較が、棒グラフの形で(ディスプレイ画面2100、図21)など、ユーザーに提供できる。健康スコア範囲の集団比較をユーザーに提供することは、それぞれのユーザーの健康スコア範囲が集団のどこの割合に位置しているかを識別するためなど、有用なフィードバックである。ディスプレイ画面2100に示す例では、ユーザーの健康スコア範囲は、集団全体の上位65%以内である。
【0110】
ユーザーに対して集団比較を識別することに加えて、社会的比較が提供できる(ステップ1512、図15)。例えば、ディスプレイ画面2200(図22A)に示すように、ユーザーの健康スコア範囲が他のユーザー(例えば、「友だち」)と共に表に表示でき、それは、競争を促してユーザーに自分の健康スコア範囲を、結果として彼らの全体的な健康を改善する動機を与えることができる。ステップ1512における社会的態様は、ディスプレイ画面例2250(図22B)に示すようなものを含め、様々な方法で拡張でき、ディスプレイ画面2250では、テキストボックスが、ソーシャルネットワーク内で他のユーザーに対して投稿(例えば、ツイート)できるように構成できる。1つまたは複数の実装では、ツイートは、容易さおよび便宜のため、ユーザーの健康スコア範囲に関して自動的に生成できる。
【0111】
図15に示すフローの参照を続けると、本出願に従って提供される別の機会はアップセール(upsale)(ステップ1514)であり、それは、双方向性、サブスクリプションおよび他のソーシャルベースのオンライン活動を促進および強化できる。例えば、図23は、ニュースレターまたは他の適切なコンテンツに登録する追加のソフトウェア(例えば、アプリ)をダウンロードおよびインストールするためなど、さらなる関与のための複数のプロンプトを含む、ディスプレイ画面例2300を示す。
【0112】
神経言語プログラミング実装
1つまたは複数の実装では、神経言語プログラミング(NLP)コードを、例えば、モバイルコンピューティング装置で実行する1つまたは複数のモジュールは、音声対応フィードバックを提供する。本出願の1つまたは複数の実装では、警告および通知、激励、ならびに/またはユーザーの健康スコアを含む、様々な種類の有益な健康関連情報などの、フィードバックが、音声ベース技術で提供できる。かかるNLPモジュールは、ユーザーの神経学と、ユーザーの言語および経験(例えば、文化的プロセス)との間のつながりを強化し、それにより、ユーザーにおける行動変化を促して、活動ベースおよび健康ベースの目標を含む、特定の目標を達成する。
【0113】
その上、音声ベースの双方向性を提供する1つまたは複数のコンピューティング装置上で実行するNLPモジュールは、聴覚ベース表現、言語コミュニケーションおよび陽性強化に応じてなど、行動のパターンを強化するために特に有用である。かかる感覚ベースの強化は、潜在意識レベルでさえ、または無意識レベルでさえ、行動修正に帰する。
【0114】
1つまたは複数の実装では、NLPプログラミングコードを実行するモジュールは、ユーザーの行動から「学習」し、必要に応じて、ユーザーの行動を修正するために寄与する主観的体験をユーザーに提供する。ユーザーの精神状態が、本明細書に示して説明する様々な構成要素を使用して監視される行動に応じて判断され得、ユーザーが行動するのを特定の方法で導くのを助けるために1つまたは複数の言語による介入または提案を行うことができる。例えば、ユーザーは、モジュールによって学習されたパターンに基づいて、薬を服用すること、血圧を検査すること、起きて運動すること、または不健康と考えられる何かを摂取する衝動を抑えることさえ、思い出すように言われ得る。ユーザーの特定の状態に関して検出された情報をユーザーの所望の目標と共に使用すると、言語による激励、望ましくない行動の注意、またはそれぞれの成果を達成するために同様に影響する他のフィードバックとなり得る。
【0115】
1つまたは複数の実装では、本出願は、既存の音声ベースシステムと、オープンなアプリケーションプログラミングインタフェース(「API」)、ソフトウェア開発キット(「SDK」)、または他の適切な形式の接続性に応じてなど、統合される。1つまたは複数のオープンプラットフォームを使用すると、本出願は、音声ベース健康スコア付け、ライフスタイルナビゲーション、コーチングおよびフィードバックを統合できる。その上、NLPモジュールは、情報がユーザーに提供される、本明細書に示して説明する様々な実装のいずれかで、音声ベースの双方向性を実装できる。これは、本明細書に示して説明するそれぞれの実装においてなど、コミュニケーション、自己啓発、および健康的な行動への効果的なアプローチを提供する。
【0116】
例えば、本明細書のシステムおよび方法は、音声ベースのフィードバックをNLPを介して実質的にリアルタイムで提供する。本明細書で開示するシステムおよび方法を使用すると、情報をユーザー装置から受信することができ、情報を、警告および通知など、様々な形式のフィードバックを提供するために処理できる。その後、さらなるフィードバック(例えば、フィードバックループの形)のために、関連情報を受信して処理できる。
【0117】
1つまたは複数の実装では、本明細書に示して説明するような、定期的および/または連続的に情報を処理して、ユーザーに対する通知を生成する、1つまたは複数の規則エンジンが提供できる。実装は、それぞれのサブシステム(例えば、データ収集サブシステム、データ通信サブシステム、データ処理サブシステム)および1つまたは複数の対応する通知特徴によって決まり得る。その上、1つまたは複数の通知生成規則エンジンは、通知を生成する個々のサブシステムの部分にできる。通知特徴は、フィードバックプロセスにとって有用な中核的情報要素を含むことができる。一般に、通知は、アンケートおよび/または情報に対するプロンプトを含むことができ、対話型インタフェースによって提示できる。結果は、通知の、様々な通信チャネルおよびフォーマットによる、スケジューリング、処理、および配信のために構成されたインフラストラクチャを含むことができる。
【0118】
暗号化健康情報交換実装
1つまたは複数の実装では、本出願は、健康情報取得、健康情報格納、健康情報処理および安全な通信が動的な物々交換プラットフォームで使用される、非集中型分散システムを含むことができる。本出願は、健康関連および/または医療関連情報を1つまたは複数のソースから取得し、情報が検証された後にその情報を安全に格納するように構成されたコンピュータ実装システムおよび方法を含むことができる。その上、本出願によれば、情報が表すユーザーは、その情報が売られる、交換される、共有される、または別の方法でアクセスされるかどうか、およびその方法を制御する。
【0119】
本出願の1つまたは複数の実装では、個人の健康情報は、信頼できる、透過的で不変の記録を確実にするための共有および分散される台帳技術に応じて安全に格納される。例えば、ユーザーの健康情報の少なくとも一部は、ピアツーピア(P2P)ネットワークなどの、複数のコンピューティング装置間で合意を提供するアルゴリズムに応じて記録されて検証される。分散台帳のセキュリティは、秘密鍵および公開鍵暗号法を含むことができるプロトコルで提供できる。本出願のそれぞれの実装に応じて、1つまたは複数の公開台帳が、オープンな許可のいらないブロックチェーンで、および/またはユーザーがそれぞれの当事者に対して特定のアクセスレベルを定義できるようにする、安全な許可ベースの共有もしくはプライベートなブロックチェーンで、提供できる。かかる実装を、1つまたは複数のそれぞれのブロックチェーンにおいてなど、使用すると、各当事者のそれぞれの健康情報を、かかる情報が有効でないか、または安全でないというリスクを招くことなく、保護する。従って、本出願の1つまたは複数の実装によれば、パブリック/プライベートの「ハイブリッド型」ブロックチェーンモデルが、それぞれの健康情報に応じて、およびそれぞれのユーザーによって定義された様々な条件に従って情報へのアクセスを提供するために、提供される。
【0120】
健康器具105の1つまたは複数によって収集、処理および/または送信されたような、健康関連情報を表す安全なプライベートオブジェクトを、ブロックチェーンまたは他の適切な技術における検証および格納のために作成することは、検証された「個人の」電子医療記録のソースであると考えられることが本発明人によって認識されている。かかる個人の電子医療記録の制御は、情報プロセッサ102および/ユーザーコンピューティング装置104の個人のユーザーによって保持できる。情報が正確であると検証する方法は、機械アクセス制御アドレス(「MAC」アドレス)、インターネットプロトコル(「IP」)アドレス、それぞれの装置を介して、かつ/またはそれぞれのデータセッション中に、受信された変更されていない正確な情報であることを確認する安全な署名(鍵、証明書および/または他の信頼される機構を含む)などの、特定の識別値を確認することを含み得る。本出願によれば、かかる個人の電子医療記録は、本明細書の教示に従って、ブロックチェーンまたは他の適切なフォーマットに格納でき、相手方間のトランザクションに関連して利用可能である。
【0121】
本明細書に示して説明するとおり、ある人(すなわち、人間)に、検証されて、安全に格納された台帳内など、ブロックチェーンまたは類似の技術上の安全なプライベートオブジェクト内に格納されている情報が提供される。情報は、様々な健康器具105(例えば、デジタル医療機器)から収集でき、一旦、検証されて安全に格納されると、人は、規則のセットを定義でき、その人によって定義された1つまたは複数のパラメータに従い、ブロックチェーンの少なくとも特定の部分へのパブリックアクセスおよび/またはプライベートアクセスを可能にする。
【0122】
例えば、ユーザーは、当技術分野で知られているように、条件およびパラメータが情報の所有者(すなわち、その人)によって定義され、その情報へのアクセスを求めている1人または複数の当事者(例えば、健康情報の要求者)によって承認されている、1つまたは複数のスマートコントラクトに応じてなど、検証された健康関連情報を安全に広めるために選択的に使用許可するか、または別の方法で同意できる。かかる要求している当事者は、例えば、臨床試験、医師の評価、健康の評価、健康スコア付け、保険ポリシおよび保険リスクモデリングのために、特定の健康情報へのアクセスを所望し得る。DNA配列に関連して、例えば、製薬会社は、特定の疾病、DNA、または同様のものを研究すること、およびかかる特定のデータ点の「所有者」であることを知っている個人からの特定のゲノムまたは疾病に対するアクセスを要求することを欲し得る。1つまたは複数の実装では、安全な台帳(例えば、オプトインまたは他の適切な受入れ技術によるブロックチェーン)内の情報へのアクセスが、価値ある何かとの交換に提供できる。金銭上の利益は、ブロックチェーン内に格納された健康関連情報へのアクセスとの交換に適した検討すべき事柄と考えられるが、本出願は、保険料、ヘルスケア訪問、治療と薬剤、および他のヘルスケア関連価値などの、他の形の価値および代替支払いモデルとの交換を想定する。これは、本明細書では、一般に、「経済的な何かのための何か」と呼ばれる。
【0123】
本明細書に示して説明するそれぞれの装置105の1つまたは複数によって達成されるなどの、個人の電子医療記録に加えて、組織ベースの電子医療記録が、本明細書の特徴に従い、検証されて、分散台帳(例えば、ブロックチェーン)に安全に格納できる。専門的に生成された電子医療記録は、それぞれの証明書、デジタル署名または記録が本物で、正確かつ最新のものであることを表す他の暗号手段(例えば、ハッシュ)に応じて、検証できる。一旦、ブロックチェーンまたは他の適切な技術に追加されると、それぞれの医療記録は改ざん防止されて、変更の心配がない。これは、複数の参加ノードがブロックチェーンへのアクセスを共有して、トランザクションおよびデータソースを経時的に検証する、ブロックチェーンネットワーク内で少なくとも部分的にサポートされる。
【0124】
図24は、ブロックチェーンなどの、分散された安全な台帳での入力に適している検証されたレコード例2400のソースを示すブロック図である。図24に示す例では、様々な装置105から直接または間接的に受信した情報を含む、「個人の」検証された電子医療記録2402が示されている。加えて、検証された電子医療記録2404が示されており、例えば、研究所から、放射線科(例えば、MRI/X線)から、および診療所からの検証された情報を含む。
【0125】
図25は、ブロックチェーン内に安全に格納された後、改ざんまたは変更の恐れがない、検証された個人の電子医療記録2402および検証された組織の電子医療記録2404を含むブロックチェーン例2500を示すブロック図である。ブロックチェーン内の項目は、その後、ユーザーおよび相手方(例えば、研究情報を探し求めている製薬会社)によって合意された条件に従い、1つまたは複数のトランザクションに関連して利用可能である。図25に示す例では、検証された個人の電子医療記録2402および検証された組織の電子医療記録2404の一部が、一部分はパブリックとして、一部分はプライベートとして(「パブリック/プライベート」として示す)定義される。これは、ユーザーが、ブロックチェーン内に安全に格納されている特定の電子医療記録(またはその一部)がプライベートアクセス(例えば、許可ベース)に限定されること、および/またはより一般的に、ユーザーがパブリックにアクセス可能にすることを選択した部分を定義できる、本出願の実装の機能性および柔軟性をさらに示す。これは、本出願の様々な実装におけるブロックチェーン技術のハイブリッド特質を表し、人の健康情報に対する所有権およびアクセス権に関連して、その情報の価値との交換に関してなど、その技術の実装の柔軟性をさらに示す。
【0126】
さらに、1つまたは複数の実装では、個人は、例えば、個人が、特定の対価または利益のためではなくサポートしたい統計的検定または特定の研究のために、匿名で健康情報へのアクセスを提供できる。
【0127】
図26は、ユーザーにより健康情報のライセンス提供で規定された1つまたは複数の基準および/またはパラメータに従った、スマートコントラクトオファー2602を含むブロックチェーン例を示すブロック図である。かかるパラメータは、例えば、ユーザーの条件を定義するために利用可能であり、ブロックチェーン内の検証ノード上に格納できる。製薬会社、研究機関、保険会社または他の利害関係人など、要求している当事者によって条件の全てが承諾されると、トランザクションが条件に従って生じ得る。図26に示す例では、ユーザーの健康情報の使用許可を与えるためのスマートコントラクトオファーが検証されてブロックチェーン内に安全に格納される。図26に示すそれぞれのブロックチェーンレコードでは、複数のパラメータがライセンサーによって規定された条件を表すオファー内で定義される。例えば、パラメータ2604は、ライセンサーが交換のために提供する意思がある健康情報の分類を表す。健康情報は、安全な台帳内のそれぞれのレコードに規定されているように、パブリックまたはプライベートであり得、それは、ライセンサーがその情報と交換に受け取ることを期待する価値に直接影響を及ぼし得る。例えば、高度に機密でプライベートであると考えられ得る特定の医療情報は、ライセンサーによってより価値が高いと考えられ得、従って、オファーにおける価値パラメータ2612の額に直接影響を及ぼし得る。他のパラメータは、毎日、毎週、毎月または何らかの他の期間など、それぞれの健康情報の送信頻度を含む。加えて、図26に示すライセンス提供例2602は、ライセンシーのビジネスの特質を表すパラメータ2608を含む。例えば、ライセンサーは、不快な商行為に関与することが知られているビジネスに対して健康情報を使用する許可を与えることを希望しない可能性がある。さらに、パラメータ2610は、使用を許可されている情報の使用の透明性を要求するライセンス提供例2602に示されている。例えば、ライセンサーは、健康情報が特定のコンテキストで使用されている場合にはいつでも知りたいという条件を規定し得る。価値2612に関して、ユーザーの健康情報、ライフスタイル情報(例えば、栄養摂取を含む)の使用との交換に、長期間にわたるものを含め、保険料に対する割引または全額支払い、ヘルスケア訪問、医学的検査、薬剤、栄養または価値の他の健康関連パラメータを受け取る予定であるという、様々な詳細が定義できる。
【0128】
従って、それぞれのブロックチェーン2500におけるライセンス提供例2602に示されているとおり、締結されるスマートコントラクトに対する要件である条件およびパラメータが健康情報の所有者によって定義できる。
【0129】
図27は、相手方間のやり取りのネットワーク例を示し、健康情報(例えば、特定の健康情報に対するライセンス提供)のそれぞれの個人の所有者からのスマートコントラクトオファー2500A、2500B、2500Cおよび2500Dを含む分散台帳、ならびに本明細書で、一般に、要求者として参照される、かかる健康情報へのアクセスを要求している様々な相手方を含む。図27に示す例では、製薬会社、医者、研究機関、保険会社、および病院などの、要求者が、それぞれの相手方によって定義されたパラメータを含むそれぞれのブロックチェーン2704A、2704B、2704C、2704Dおよび2704Eを提出する。言うまでもなく、他の関心のある潜在的なライセンシーも本明細書で想定される。同様に、図27の構成例に含まれているのは、健康情報の所有者からブロックチェーン2500C内に規定されたスマートコントラクトオファーの1つが、かかる情報の要求者からブロックチェーン2704D内に規定されたオファーと合致できる交換2702である。1つまたは複数の実装では、特定の台帳を1つまたは複数のトランザクションで更新するために、ブロックチェーン内の各参加ノードは、スマートコントラクトに規定された条件および論理に応じてトランザクション(複数可)を処理する。分散型アーキテクチャにおけるトランザクション処理は、より効率的であって、それぞれの参加者の拡張性の要求を満たし、ブロックチェーン内に規定された情報が正確で、有効かつ安全であるという信頼を相手方の間で確実にする。
【0130】
本明細書に記述のとおり、本出願は、様々な当事者および装置から送信および受信された情報を表す検証されて安全で分散された台帳(「人生の台帳」)が健康シェアリングエコノミーをサポートする、非集中型アーキテクチャで実装できる。図28は、本出願の実装例に従った、人生の分散台帳を含む、非集中型市場例2802を示す。スマートコントラクトは、有形の成果が提供される、健康情報およびヘルスケアに基づく、価値ベースで市場価格設定される経済をサポートする。かかる成果は、ヘルスケア、治療、薬剤または他の価値ソースを含むことができる様々な価値との交換で、例えば、大勢の個人を表す健康スコア、ならびに特定の研究および健康保険モデリングを含むことができる。ブロックチェーンにおいて規定されるような、オープンなシェアリング分散型プラットフォームでオプトインを実装すると、トランザクションのレコードが検証されるのを可能にして、交換が長期間にわたって保証できる。
【0131】
本明細書に記載する例および説明の多くは、1つまたは複数の分散台帳に安全に格納されて提供される検証された健康情報に対する価値の交換と見なすが、本出願は、交換に対して交渉を要求することも、さらなる価値の交換を要求することもなく、ブロックチェーンまたは他の同様の技術を用いて、情報をアクセスする例をサポートする。例えば、それぞれの余暇(leisure)に安全に格納された電子医療記録を有する個人は、治療オプションを促進するために自分の医師にアクセスを供与する。かかるアクセスは、必ずしも、金銭的価値または他のタイプの利益に対する所望から生じているのではなく、むしろ、もっと一般的に、情報および医療ケアに対するアクセスを改善するためである。さらに、この例は、複数の参加者を有する仮想「交換」を必要とすることなく、1対1の手順をサポートする本出願の柔軟性を表す。
【0132】
図29は、健康器具105(「モノのインターネット」として表現される)に応じて分散して生成される健康情報を含む本出願の代替表現を示す。加えて、個人識別情報、血液型情報、DNA情報、体重情報、血圧情報、およびユーザーの健康に関連付けられた他の情報を含む、ブロックチェーン2500が例示されている。
【0133】
ブロックチェーン2500に含むことができる情報タイプの例は以下を含むことができる:
ユーザーの生年月日
ユーザーの性別
ユーザーの年齢
ユーザーの身長
ユーザーの体重
ユーザーの血圧
ユーザーの血液型
ユーザーのDNA
ユーザーの心拍数
ユーザーの心拍変動(「HRV」)
ユーザーの皮膚の酸
ユーザーの呼吸数
ユーザーの皮膚温度
ユーザーの血糖
ユーザーの血中コレステロール
ユーザーのECG
ユーザーが歩いた歩数
ユーザーの姿勢/脂肪率/BMI
ユーザーの転倒検知
ユーザーの睡眠時間/質/起床
ユーザーの活動
ユーザーのストレスモニター
ユーザーのエネルギー消費
ユーザーの毎日の栄養摂取
【0134】
生命保険および健康保険に関連してなど、保険業界への金銭的な制約が、特に集団年齢の増大しているセクターとして、本発明人によって認識されている。例えば、栄養不足は、ライフスタイルに加えてヘルスケアおよび治療に対する要求となる要因であり、業界は、改善された予測可能な健康成果およびより正確なリスクモデルを所望する。例えば、ある人が2型糖尿病と診断される。検証されて安全に分散された台帳などで、健康器具105によって収集および処理された情報へのアクセスを提供することにより、それぞれの保険会社は高度に競争力のある価格で良質の保険商品(複数可)を提供できる。保険会社は、例えば、その人が正しい食事を取り、別の方法で健康的なライフスタイルに関与していることを表す正確な情報にアクセスできるので、治療に対する請求の可能性が著しく低下し、保険会社は節約分を被保険者に回すことができる。
【0135】
図29に示す例の参照を続けると、交換2702は、健康情報が、製薬会社、健康研究機関、および保険会社の1つまたは複数に使用を許可されている合致を含む(「健康計測」として示されている)。さらに、成果情報がセクション2902で識別されており、それは、例えば、成果ベース調査、予防ケア、予測解析、コストモデリングおよび明確なリスクモデリングに対して使用可能な健康スコア情報を含む。図29は、それぞれのブロックチェーン(「人生の台帳」)が健康計測および健康スコア付け内でどのように繋がっているかを示す。
【0136】
1つまたは複数の実装では、本出願は、非営利研究のためなど、医療情報の無料での寄付をさらにサポートする。かかる寄付は、約束または台帳に規定された他の合意を考慮して、人が亡くなった後に生じ得る。かかる合意に対する候補例は、末期疾患、特定疾患または他の健康状態の患者を含み得る。
【0137】
図30は、ブロックチェーンの使用が、保険および他の健康関連業界など、様々な業界の転換に役立つ、本出願の特徴および利点の例を示す。例えば、ブロックチェーンまたは類似の技術は、識別および価値を認証し、価値を移動(すなわち、トランザクションベース)する働きをして、価値(例えば、健康情報)の格納、引受け価値の格納、価値の交換、資金提供および投資の実装を行い、価値を確実にしてリスクを管理し、業界にわたって価値を説明する。
【0138】
おおまかに上に示して説明した例示的なコンピューティングシステム環境と共に、例示した実施形態に従った本発明の方法およびシステムをここで説明する。本明細書で説明する方法は、本発明の例示された実施形態の主要なプロセスの記述を容易にするために、フロー図に関連して示されているが、あるブロックは、オブジェクト指向プログラムにおいてなど、イベントがプログラムフローをドライブする場合など、任意の順序で起動できることが理解される。その結果、フロー図は、フロー例として理解されるべきであり、ブロックは、例示するものとは異なる順序で起動できる。
【0139】
図31は、図27に示す実装における交換2702に従った本出願の1つの実装例の流れ図を示す。ステップ3102で、スマートコントラクトオファーのパラメータ情報が受信される。パラメータ情報は、例えば、交換のために提供されている健康情報のタイプの分類、ライセンシーへの情報の送信頻度、ライセンシーのビジネスの好ましい分類、および使用を許可されている健康情報との交換の価値の表現を含むことができる。その後、条件に従って価値を提供するための条件および合意の承諾が識別された(ステップ3104)。健康情報を含む検証された安全な台帳(例えば、ブロックチェーン)の一部がアクセスされる(ステップ3106)。その後、ステップ3108で、パラメータによって規定された条件に従った、検証された安全な台帳へのアクセスが提供される。交換に、条件に従って価値へのアクセスが、ステップ3110で提供される。1つまたは複数の代替実装では、本明細書で説明するとおり、健康情報へのかかるアクセスが、対価の要求なしで、寄付されるか、または別の方法で提供できる。その後、プロセスが終了する。
【0140】
図32は、少なくとも非集中型スマートコントラクトモデルに従った本出願の代替実装例の流れ図を示す。ステップ3202で、健康情報を価値と交換するための条件を含む非集中型分散台帳が提供される)。健康情報に対する交換価値のための条件を含む非集中型分散台帳がさらに提供される(ステップ3204)。健康情報を含む分散台帳の少なくとも一部がアクセスされ(ステップ3206)、分散台帳の一部へのアクセスが提供される(ステップ3208)。交換に、分散台帳の一部へのアクセスに対して価値が提供される(ステップ3210)。その後、プロセスが終了する。
【0141】
従って、本明細書に示して説明するように、あるデータ点を探し求めている外部関係者がかかる点をブロックチェーン技術に応じて受信できるようにする複数の対話型モジュールが提供される。集中型台帳ネットワークは、1つまたは複数の特定の点からの情報の流れおよび動作制御をサポートする。加えて、ノードが独立した処理および計算判断を行うのを可能にする非集中型台帳ネットワークに応じて、計算作業負荷が、ネットワーク内の複数のノードにわたって分散される。本出願のブロックチェーンネットワーク構造は、それまで利用できなかった正確な情報の証明、アカウンタビリティおよび透明性を確実にする。加えて、ユーザーの個人の(およびパブリックな)健康情報の代わりに契約するためのデータの整合性、データの機密性および新たに構築された機構が本明細書で提供される。
【0142】
ここで、本出願を、2つの例を参照してさらに説明する。ある個人がDNAデータへのアクセスを有し、情報をブロックチェーン内に格納する。その個人は、DNAデータにアクセスするための使用許諾条件を表す情報をブロックチェーン内に格納することを決定し、条件はスマートコントラクト内に規定される。製薬会社は、その個人によって提供されたような、DNAデータへのアクセスを所望し、スマートコントラクトオファーに規定された使用許諾条件に合意する。交換に、その個人は、革新的な新薬に提供されているデータに応じて、10年間、無料の薬剤を受け取る。本質的に、その個人は、本明細書で開示するシステムおよび方法を使用して、研究および開発プロジェクトに参加し、ブロックチェーン技術上の医療情報へのアクセスを提供して、トランザクションを検証するブロックチェーンに応じて補償されて、何年ものヘルスケアを受け取る。
【0143】
第2の例では、ある個人が複数の慢性疾患に罹っていて、高い保険リスクであると見なされる。その個人に対する保険料は極めて高い。本明細書で開示するシステムおよび方法を使用して、個人は、生命&健康保険会社、自家保険会社、小売業者、薬局または他の会社によって提供される専門的に制御されたプログラムに参加することを合意する。その個人の健康情報へのアクセスと交換に、その個人は、保険に対して大幅に割り引かれた保険料を受ける。その個人の健康情報へのアクセスは、例えば、複数のバイオセンサー経由で受信した検証されて安全な情報、医師からの情報ならびに研究所の調査および検査に応じたビッグデータ分析を含むことができる。
【0144】
本発明は、その特定の実施形態に関連して説明しているが、他の多くの変形および修正ならびに他の使用が当業者には明らかになるであろう。例えば、P2Pコミュニティに関連して、相手方がそれぞれの健康保険コミュニティにおいてリスクおよび価格設定を評価できて、機会が自由市場交換を考慮して利用できるようになるので、管轄区域を越えた人口統計学的アクセスが利用可能である。
【0145】
さらに、本出願は、1つまたは複数の実装では、情報がオンラインゲーム環境と関連付けられている、健康およびフィットネス追跡と関連付けられた情報などの、完全に異なる形の情報の取得および処理が、統合されたハードウェアおよびソフトウェアプラットフォームで自動的に提供される、非集中型分散システムを含むことができる。本出願は、健康関連および/または医療関連情報を複数のソースから取得し、それに基づいて健康スコアを計算するように構成されたコンピュータ実装システムおよび方法を提供できる。情報は、ユーザーの相対的な健康状態を評価するための基礎として数値スコアを生成する(すなわち、ユーザーの健康スコアの生成)ために、本明細書の教示に従って処理できる。ユーザーの健康スコアの計算および配信と関連付けられた特徴に関する特定の実装が、本発明の譲受人に譲渡された「AUTOMATED HEALTH DATA ACQUISITION,PROCESSING AND COMMUNICATION SYSTEM」という表題の米国非仮特許出願第14/257,855号にさらに完全に示されて説明されている。1つまたは複数の実装では、最初の健康スコアが、集団または他の人口統計学的情報に基づいてなど、計算できる。一部の例では、個人の身長、年齢、体重および性別などの、情報の2、3の基準点だけが、最初の健康スコアを生成するために、モバイルコンピューティング装置によって処理できる。かかる基準情報から計算された健康スコアは、ユーザーを迅速に引き込んで、本明細書で開示するシステムおよび方法を開始するために有用である。
【0146】
本出願は、完全に異なる情報ソース間の間隙を埋めて、かかるソースからの情報を統合された全体的な方法で利用するために、技術的な欠点に対処する。個人は、少なくとも最初は、多くの場合、自分の健康状態の進捗を向上させて監視し、良好な健康習慣に遅れずついていくために熱心に技術を使用することが本発明人によって認識されている。しかし、時間とともに、良好な習慣を維持して、フィットネスおよび健康ベース技術装置に遅れずついていくことが、骨折りになるか、またはきつ過ぎることに気づき得る。さらに、有用な健康関連情報は1つまたは複数のオンラインおよび/または仮想ゲーム環境で収集できるか、または既に収集されていることが認識されている。例えば、モバイルコンピューティング装置によって実装されるか、またはサポートされるゲーム環境は、移動した距離または他のフィットネス関連情報など、ユーザー活動に関連付けられた情報を生成するか、または別の方法でアクセスする。かかる情報は、多くの場合、健康およびフィットネスに関連するが、フィットネスベースのソリューションがアクセスすることも、別の方法で利用することもできない可能性がある。
【0147】
本出願は、これらの懸念事項に対処して、健康情報の追跡、格納および管理のためのソリューションを、ゲームおよび他の娯楽環境に関連してなど、提供する。かかる実装例に従ったハードウェア構成例が図33に示されている。1つまたは複数の実装では、ゲームプレー情報が他の活動データを増補するために使用され、それにより、ユーザーが健康情報を最新で正確に維持するのを可能にする。本出願は、ゲーム環境とフィットネス追跡ソリューションとの間に新しい通信を提供することによってこれを利用可能にする。
【0148】
特定の実装では、モバイルコンピューティング装置上で動作する第1のアプリケーションが、1日など、ある期間にわたってユーザーが歩いた歩数に関連するユーザー活動情報を追跡する。第1のアプリケーションは、モバイルコンピューティング装置上で動作するグラフィカルユーザーインタフェースを含む。モバイルコンピューティング装置は、モバイルコンピューティング装置によって実行される第2のアプリケーションと通信し、通信は、モバイルコンピューティング装置によって提供されるゲーム環境とのユーザーやり取りに関する情報を含む。1つまたは複数の命令モジュールが、追跡されたユーザー活動情報を、第1のアプリケーションを使用して、ユーザーやり取り情報の少なくとも一部と一緒に活動値に統合する、モバイルコンピューティング装置によって実行される。活動値は、第1のアプリケーションが実行されている場合、第1のアプリケーションのグラフィカルユーザーインタフェース内に自動的に提示される。
【0149】
代替実装では、ユーザーベースの活動の動的な追跡が複数のデータソースから受信した情報に応じて提供される。例えば、第1のアプリケーションは、ユーザーがある期間にわたって歩いた歩数に関連したユーザー活動情報を追跡する。モバイルコンピューティング装置上で実行している第1のアプリケーションは、少なくともユーザーと関連付けられた健康スコアを提示するグラフィカルユーザーインタフェースを含む。健康スコアは、ユーザーから受信した基準情報に応じて提供できる。代替として、健康スコアは、米国非仮特許出願第14/257,855号に記載されているような、複数の健康活動パラメータを使用して計算できる。ゲームプレー情報の、モバイルコンピューティング装置によって実行される第2のアプリケーションとの通信が、モバイルコンピューティング装置によって提供されて、追跡されたユーザー活動情報が、ユーザーやり取り情報の少なくとも一部と一緒に活動値に統合される。活動値を使用して、ユーザーの健康スコアが更新され、ユーザーに関するレコードと関連して格納される。その上、更新された健康スコアは、第1のアプリケーションの起動とは無関係に、通知を引き起こすことによるなど、グラフィカルユーザーインタフェース内に提示される。
【0150】
1つまたは複数の実装では、健康スコアおよび/または更新された健康スコアは、広範に、ウォーキングと関連付けられた全死因死亡リスクの低下の逆を表す、ウォーキングスコアを含む。その上、ウォーキングスコアは、本明細書で、一般に、「健康リザーバー」と呼ばれるバッファを含むことができる。健康リザーバーは、例えば、ユーザーが、自分の健康スコア(例えば、本明細書でさらに詳細に説明するように、歩行スコア)が低下し始める前に休息する能力を表す数値である。健康スコア低下は、外因性ライフスタイル構成要素または身体活動情報の相対的重さに関してなど、米国非仮特許出願第14/257,855号にもっと具体的に記載されている。低下は、本出願によれば、歩行スコアに関して経時的に生じ得、かかる低下が生じる前に、バッファを示すための健康リザーバーによって、時間または他の測定が提供できる。さらに、ウォーキングスコアは、ユーザーが、スコアを失うことなく、一時期、休息できるようにするバッファを含むことができる。このバッファのサイズは、ユーザーにより、例えば、継続的な歩行から、獲得した蓄積エネルギーによって決まり得る。
【0151】
追加または代替として、ユーザーの歩行スコア(「waScore」)と関連付けられたリザーバーは、アイテム、保険料、または他の価値あるものの費用を相殺するなど、換金可能な価値に直接変換できる。例えば、保険料の割引は:
【数1】
によって計算できる。
【0152】
1つまたは複数の実装では、歩行スコアの計算と関連した一連の歩行を行う、追跡された足跡などの入力が、1つまたは複数のアルゴリズムに適用される。例えば、ユーザーにより1日を通して消費された1日当たりのエネルギー量が計算される。肥満と関連付けられた全死因死亡に対するリスクに基づくモジュレーターリスクがさらに計算でき、肥満リスクモデルからのエネルギー増幅器がさらに計算できる。結果は、ユーザーインタフェースに価値を提供することによって、および/または様々な方法で激励するためなど、太り過ぎおよび/または肥満のユーザーがもっと歩くように動機を与えるために利用可能である。その上、ウォーキングで費やしたエネルギーからのプラスの貢献、および、潜在的に、過剰体重からのマイナスの貢献に起因して獲得した年純益(net years)を表す値が本出願に従って計算できる。
【0153】
例えば、前述の計算から得られる、様々なスコアに加えて、本出願は、ユーザーがもっと歩くように誘導すること、および様々な種類の報酬と交換できるポイントの生成などの利益を提供することを目標とする豊かなゲーム環境にアクセスできるか、または別の方法で含むことができる。かかるゲームの例を本明細書で提供する。1つまたは複数の実装では、ゲーム環境は、それぞれの歩行スコアを、健康または生命保険会社に対する割引エンジン(discount engine)など、特定の目的のために実装するように、生成および/またはカスタマイズできる。保険に関連した生き方に合わせた支払いの実装例が、本発明の譲受人に譲渡された「AUTOMATED HEALTH DATA ACQUISITION,PROCESSING AND COMMUNICATION SYSTEM AND METHOD」という表題の米国仮特許出願第62/341,421号にもっと完全に示されて記述されている。
【0154】
1つまたは複数の実装では、本出願は、ユーザーの興味を保ち続けるための様々な魅力と共に、冒険の旅などの、特徴を含むことができる新しくてやりがいのあるゲーム環境へのアクセスを提供する。例えば、様々なゲームレベル、ならびにそれぞれのレベルの完了時の対応する報酬およびボーナスを含むことができる、ゲーム内チャレンジが提供される。ユーザーは、特定のキャラクタとして表され得、かつ/または特別なキャラクタ名を持ち、ユーザーがそのレベルに匿名参加するためにソーシャルインタラクションがサポートされる。例えば、ユーザーは、ソーシャルネットワークサイトまたは他のソーシャル的にアクセス可能なプラットフォーム内にグラフィカルに表現されるマップ上など、共有実装内に表現されるエイリアス名を選択できる。さらに、1つまたは複数の実装では、1つまたは複数のゲームレベルが完了すると、ユーザーは、冒険の旅およびチーム対戦においてなど、一緒にプレーするチームを選択できるようになる。さらに、モバイルコンピューティング装置上に提供された仮想表現が、宝石または仮想価値の他の物体の探求が追求されて集めることができるように、現実の世界でも実装できる。
【0155】
1つまたは複数の実装では、ゲーム環境に関連した活動がポイント(例えば、「経験値」(「XP」))に応じて測定される。最初は、経験値が、ユーザー活動に応じて反映または測定され得る。例えば、1つのXPは、ユーザーが歩いた1歩と等しくできる。しかし、時間とともに、ユーザーは、冒険の旅を完了するか、またはチーム対戦に参加するためなど、それぞれのゲームに参加するので、獲得したXP数は徐々に増加し得る。その上、ユーザーがそれぞれのゲーム内でレベルを完了すると、追加のXPが授与でき、それは、個人のユーザーによって蓄積された仮想価値の量を経時的に増加できる。経験値は、1つまたは複数の実装では、より低い保険料または他の価値に関連してなど、換金可能であり得る。
【0156】
ゲーム環境が提供されるか、またはゲーム環境と関連付けられた情報が他の方法でアクセスされる場合、ウォーキングなどのユーザーベースの活動が監視されて、それと関連付けられた情報が、ユーザーの健康スコアを更新するため、健康リザーバーを増大させるため、または同様のものなどに、使用される。
【0157】
例えば、図33に示すように、ここで図面を参照すると、同様の参照番号は同様の要素を指す。
【0158】
特に図34および図35を参照して、健康アプリケーションの1つまたは複数のモジュールによって構成されたモバイルコンピューティング装置104が、ステップ3402におけるように、ユーザー活動データをアクセスする。特定の実装では、活動追跡モジュール3502は、活動追跡データにアクセスするために、モバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサを構成する。ここで、活動追跡データは、モバイルコンピューティング装置104にリモートまたはローカルなデータベース内に格納された以前の活動データなど、格納されたユーザーデータであり得る。代替として、モバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサは、所与の期間にわたって移動した距離など、1つまたは複数の歩行または歩数計ユーザーデータからアクセスするために、活動追跡モジュール3502の1つまたは複数のサブモジュールによって構成される。
【0159】
モバイルコンピューティング装置104は、ステップ3404に示すように、ゲームアプリケーション内のユーザーやり取りに対応するデータにアクセスするようにさらに構成される。ここで、モバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサは、ユーザーのゲームアプリケーションとの現在のやり取りに関するデータにアクセスするために通信モジュール3504によって構成される。通信モジュール3504は、健康アプリケーションとゲームアプリケーションとの間で交換されたデータをアクセス、処理、送信またはフォーマットするように構成された1つまたは複数のサブモジュールを含み得る。ゲームアプリケーションは、ゲームモジュール3516の励起(excitation)中にユーザーやり取りデータにアクセスするためにモバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサを構成する。ここで、ゲームモジュール3516は、ユーザーやり取りを組み込む一連の活動を開始するためにモバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサを構成する。さらなる実装では、やり取りデータを取得することは、位置決めモジュール3520を使用して、GPS衛星からの1つまたは複数のGPS地理位置情報測定値にアクセスすることを含む。かかる収集されたデータは、通信モジュール3518を使用して、健康アプリケーションに送信して戻される。
【0160】
歩数計または他の追跡装置によって収集された情報は、ゲーム環境に関連して既に説明された情報の重複であり得ることが本発明人によって認識されている。それに応じて、ユーザー活動の二重計数を除外するために、本出願は、重複した情報が検出される場合、追跡装置から、またはゲーム環境から収集された情報のいずれかを除外する。情報の二重計数を除外する例も、本発明の譲受人に譲渡された米国仮特許出願第62/341,421号に示されて記述されている。
【0161】
通信モジュール3504を使用してゲーム状態データを取得すると、モバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサが、活動追跡データと受信したやり取りデータを統合するように構成される。ステップ3406に示すように、モバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサが、活動およびやり取りデータから統合値を生成するために、統合生成モジュール3506によって構成される。通信モジュールは、説明するステップに関連してデータをアクセス、処理、送信またはフォーマットするように構成された1つまたは複数のサブモジュールを含み得る。
【0162】
状態モジュール3508が、健康アプリケーションの現在の状態を評価するためにモバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサを構成する。例えば、ステップ3408に示すように、健康のランタイムが評価される
【0163】
健康アプリケーションが現在実行している場合、ステップ3408で生成された統合スコアが、1つまたは複数の視覚、聴覚、触覚、または統合された通知プロトコルによってユーザーに提示される。
【0164】
ステップ3410に示すように、統合値がユーザーに提示される。特定の実装では、モバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサが、警告モジュール3510によって構成される。ここで、警告モジュールは、モバイルコンピューティング装置104の1つまたは複数のグラフィカルユーザーインタフェース要素に、統合値のテキスト、または図像的表現を生成させる。
【0165】
警告モジュール3510は、健康アプリケーションと1つまたは複数のシステムレベルまたはアプリケーションレベルGUIアプリケーションとの間で交換されたデータをアクセス、処理、送信またはフォーマットするように構成された1つまたは複数のサブモジュールを含み得る。
【0166】
健康アプリケーションが現在、実行されていない場合、ステップ3408で生成された統合スコアは、データベースなど、1つまたは複数のリモートまたはローカルの記憶位置に格納される。ステップ3412に示すように、モバイルコンピューティング装置104の少なくとも1つのプロセッサは、統合値、および他のユーザープロファイルまたはアカウント内のユーザーデータを格納するために記憶モジュール3512によって構成される。
【0167】
1つまたは複数のさらなる実装では、ステップ3414におけるように、ユーザーの健康スコアが、活動値を使用する追跡されたデータを使用して更新される。更新モジュール3514によって構成された、モバイルコンピューティング装置104は、健康スコアデータを含む1つまたは複数のユーザープロファイルデータセットにアクセスし、ステップ3402で追跡された活動値に少なくとも基づいて健康スコアを更新する。
【0168】
図36は、本出願に関連して、計算された歩行スコアと関連付けられたグラフを示す。例えば、グラフ3602では、y軸に沿って歩行スコアを、X軸に沿って対応する代謝当量値を識別するプロットエリアが提供される。グラフ3604は、ウォーキングスコアに関連して、生情報の比較、ならびに指数移動平均(「EMA」)、およびリザーバー値などの、1つまたは複数のフィルタで安定化させた情報を示す。図37は、歩行スコアが低下または急低下するまでの日数に対応する歩行スコア値例(498)、および保険料を相殺するためなど、適用できる対応する金銭価値($3.55)を示す。
【0169】
図38は、現実世界内の位置を仮想的に表すグラフィカル仮想地図3802を含む実装例を示し、対応する地図部分3804は、関心のある点(例えば、探し求めているアイテム)が示されている場所、およびそれぞれのプレーヤーが位置付けられ得る場所のそれぞれのアイコンを含む。
【0170】
従って、本明細書に示して説明するように、2本のピラーの統合が提供される:歩行スコア値および健康リザーバーを含むことができる健康ピラーが実装されて、保険料の割引など、価値が提供できる。さらに、経験値およびゲームレベルによってドライブできる、ゲームピラーが実装またはアクセスされ、そこでは、ユーザーの興味が、冒険の旅、チーム対戦および関心のあるマッピングされた点におけるアイテムの収集などの特徴によって維持される。ユーザーは、費用削減などの価値を同時に実現しながら、歩行スコアの低下を防ぐためなど、良好な健康習慣を維持および監視できる。
【0171】
前述の主題は、例としてのみ提供されており、限定として解釈すべきではない。様々な修正および変更が、例示して説明する実施形態例およびアプリケーションに従うことなく、かつ、以下の特許請求の範囲で規定される、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書で説明する主題に対して行うことができる。
【0172】
前述の様々な実施形態は、任意選択として、所望の実装に応じて様々な方法で組み合わせることができる。特徴の異なる組合せに基づく他の実施形態も可能であることが理解されるであろう。特定のパラメータタイプに対して2つ以上のパラメータが使用できることも理解されるであろう。説明した特徴のいずれも相互に排他的でなく、任意の組合せが、前述の機能を達成するために配備できる。
【0173】
このように、本明細書に示して説明するように、複数の対話型モジュールが、個人ユーザーが情報活動を提出するのを促すため、ならびに活動および健康情報を受動的に追跡するために提供される。情報は、健康スコアの計算に関連してなど、個人の健康の重要な洞察を獲得するために使用できる。1つまたは複数の実装では、生き方に合わせて支払う保険オプションが、健康スコア情報、および、ユーザーに健康情報を促進するように激励し、恐らくさらに重要なことには、彼らの健康状態を改善するソーシャルインターネットウェブサイト経由など、双方向性に応じて提供できる。そのような機能はこれまで利用できなかった。
【0174】
本発明はその特定の実施形態に関連して説明してきたが、他の多くの変形および修正ならびに他の使用が当業者には明らかであろう。従って、本発明は本明細書の特定の開示によって限定されないことが好ましい。
図1
図2
図3
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図9
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図16B
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