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▶ バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲーの特許一覧

特開2024-23565安全ベルト自動調節装置およびこれを備えた安全チャイルドシート
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023565
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】安全ベルト自動調節装置およびこれを備えた安全チャイルドシート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/28 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
B60N2/28
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023206244
(22)【出願日】2023-12-06
(62)【分割の表示】P 2022526783の分割
【原出願日】2020-11-10
(31)【優先権主張番号】201911095674.3
(32)【優先日】2019-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520144059
【氏名又は名称】バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Bambino Prezioso Switzerland AG
【住所又は居所原語表記】Beim Bahnhof 5, 6312 Steinhausen, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ダ・リアン・ジャン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】安全ベルトの自動調節の利点、単純な構造、便利な操作性および強化された安全性を有する安全ベルト自動調節装置を提供する。
【解決手段】安全ベルトバックル締結アセンブリ、安全ベルト引込み器、およびリンクコンポーネントを含む安全ベルト自動調節装置。安全ベルトバックル締結アセンブリは、安全ベルトバックルと接続するためのもので、安全チャイルドシートのシート本体に回転可能に接続されている。安全ベルト引込み器は安全ベルトを引き込むために用いられ、安全ベルトの所定方向の動きを拘束するための拘束アセンブリを含む。リンクコンポーネントは、安全ベルトバックル締結アセンブリと安全ベルト引込み器との間に設けられ、安全ベルトバックル締結アセンブリが回転してリンクコンポーネントおよび拘束アセンブリを駆動し、安全ベルト引込み器に巻き付いている安全ベルトを拘束または解放する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全チャイルドシートのシート本体に回転可能に接続され、安全ベルトバックルに接続するための安全ベルトバックル締結アセンブリと、
安全ベルトを引っ込めるための安全ベルト引込み器であって、前記安全ベルトの所定方向への動きを拘束するための拘束アセンブリを備える安全ベルト引込み器と、
前記安全ベルトバックル締結アセンブリと前記安全ベルト引込み器との間に取り付けられたリンクコンポーネントであって、前記安全ベルトバックル締結アセンブリが回転して該リンクコンポーネントおよび前記拘束アセンブリを駆動し、前記安全ベルト引込み器に巻き付いている安全ベルトを拘束または解放する、リンクコンポーネントと、
を備え、
前記安全ベルト引込み器が、
引込み器装着コンポーネントと、
回転シャフトであって、前記安全ベルトが周りに巻回された回転シャフトと、
前記回転シャフトの一端に接続された第1のラチェットと、
前記回転シャフトのもう一方の端に接続された第2のラチェットと、
を備える、安全ベルト自動調節装置。
【請求項2】
前記拘束アセンブリが、前記第1のラチェットと選択的に係合または離脱するために前記引込み器装着コンポーネントに揺動可能に装着された第1の拘束コンポーネントを備え、前記第1のラチェットが該第1の拘束コンポーネントと係合すると、前記回転シャフトの第1の方向への回転が拘束される、請求項1に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項3】
前記第1の拘束コンポーネントは、第1の弾性コンポーネントによって前記引込み器装着コンポーネントに弾性的に装着されている、請求項2に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項4】
前記拘束アセンブリが、前記第2のラチェットと選択的に係合または離脱するために前記引込み器装着コンポーネントに揺動可能に装着された第2の拘束コンポーネントを備え、前記第2のラチェットが該第2の拘束コンポーネントと係合すると、前記回転シャフトの前記第1の方向と反対の第2の方向への回転が拘束される、請求項2に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項5】
前記第2の拘束コンポーネントは、第2の弾性コンポーネントによって前記引込み器装着コンポーネントに弾性的に装着されている、請求項4に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項6】
前記リンクコンポーネントの第1の端部は前記安全ベルトバックル締結アセンブリに固定され、かつ、前記リンクコンポーネントの第2の端部は前記第1の拘束コンポーネントに当接している、請求項2に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項7】
前記リンクコンポーネントの前記第2の端部に当接面が形成され、かつ、前記第1の拘束コンポーネントに、該当接面に当接するための合わせ面が形成されている、請求項6に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項8】
前記安全ベルトバックル締結アセンブリが、
装着コンポーネントと、
前記装着コンポーネントに装着された回転シャフトと、
前記回転シャフトに接続され、前記安全ベルトバックルに接続するためた挿入コンポーネントと、
を備える、請求項1に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項9】
シート本体と、
安全ベルトと、
前記安全ベルトに接続された安全ベルトバックルと、
前記安全ベルトバックルに接続するための、請求項1から8のいずれか1項に記載の安全ベルト自動調節装置と、
を備える、安全チャイルドシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全ベルト自動調整装置およびこれを備えた安全チャイルドシートに係わり、より詳細には、シンプルな構造、便利な操作性、優れた安全性のために自動調節の利点を有した安全ベルト自動調整装置およびこれを備えた安全チャイルドシートに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車に乗る際の安全性を高めるために、安全チャイルドシートは、0から12歳の子供に適合されている。安全上の懸念に加えて、利便性は安全チャイルドシートのもう1つの重要な主題である。様々な年齢や種々の体型の子供たちのため、安全チャイルドシートの安全ベルトはしばしば調整する必要がある。しかし、従来の安全ベルトの調節は往々にして面倒である。安全ベルトは安全チャイルドシートの底部を通り、安全チャイルドシートの前に露出する。シートベルトの長さを調整するには、シートベルトの底部を手で引っ張る必要があり、また、シートベルトは内部のウェビングロック部材によって希望の位置にロック可能で、これは非常に不便であり、現在のニーズに適していない。したがって、上記の問題を解決するためには、構造が単純で、操作が便利で、安全性が向上した、改良された安全ベルト自動調節装置を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の目的は、前述の問題を解決するために、安全ベルト自動調節装置および安全ベルトの自動調節の利点、単純な構造、便利な操作性および強化された安全性を有する安全ベルト自動調節装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、本発明は、安全ベルトバックル締結アセンブリ、安全ベルト引込み器、および、リンクコンポーネントを含む安全ベルト自動調節装置を開示する。安全ベルトバックル締結アセンブリは、安全ベルトバックルに接続するため安全チャイルドシートのシート本体に回転可能に接続される。前記安全ベルト引込み器は、前記安全ベルトを引っ込めるためのもので、前記安全ベルトの所定方向への動きを拘束するための拘束アセンブリを備える。前記リンクコンポーネントは、前記安全ベルトバックル締結アセンブリと前記安全ベルト引込み器との間に取り付けられ、前記安全ベルトバックル締結アセンブリは回転して該リンクコンポーネントおよび前記拘束アセンブリを駆動し、前記安全ベルト引込み器に巻き付いている安全ベルトを拘束または解放する。
【0005】
好ましくは、前記安全ベルト引込み器は、引込み器装着コンポーネント、回転シャフト、および、第1のラチェットを備える。前記安全ベルトは前記回転シャフトの周りに巻回されており、前記第1のラチェットは前記回転シャフトの一端に接続され、かつ、第2のラチェットは前記回転シャフトのもう一方の端に接続されている。
【0006】
好ましくは、前記拘束アセンブリが、前記引込み器装着コンポーネントに揺動可能に、かつ前記第1のラチェットに対し選択的に係合可能または離脱可能に装着された第1の拘束コンポーネントを備え、前記第1のラチェットが該第1の拘束コンポーネントと係合すると前記回転シャフトの第1の方向への回転が拘束される。
【0007】
好ましくは、前記第1の拘束コンポーネントは、第1の弾性コンポーネントによって前記引込み器装着コンポーネントに弾性的に装着されている。
【0008】
好ましくは、前記拘束アセンブリが、前記第2のラチェットと選択的に係合または離脱するために前記引込み器装着コンポーネントに揺動可能に装着された第2の拘束コンポーネントを備え、前記第2のラチェットが該第2の拘束コンポーネントと係合すると、前記回転シャフトの前記第1の方向と反対の第2の方向への回転が拘束される。
【0009】
好ましくは、前記第2の拘束コンポーネントは、第2の弾性コンポーネントによって前記引込み器装着コンポーネントに弾性的に装着されている。
【0010】
好ましくは、前記リンクコンポーネントの第1の端部は前記安全ベルトバックル締結アセンブリに固定され、かつ、前記リンクコンポーネントの第2の端部は前記第1の拘束コンポーネントに当接している。
【0011】
好ましくは、前記リンクコンポーネントの前記第2の端部には当接面が形成され、かつ、前記第1の拘束コンポーネントに、該当接面に当接するための合わせ面が形成されている。
【0012】
好ましくは、前記安全ベルトバックル締結アセンブリは、装着コンポーネントと、前記装着コンポーネントに装着された回転シャフトと、前記回転シャフトに接続され、前記安全ベルトバックルに接続するためた挿入コンポーネントと、を備える。
【0013】
上記の課題を解決するために、本発明はさらに、シート本体と、安全ベルトと、前記安全ベルトに接続された安全ベルトバックルと、前記安全ベルトバックルに接続するための安全ベルト自動調節装置と、を備える安全チャイルドシートを開示する。前記安全ベルト自動調節装置は、安全ベルトバックル締結アセンブリと、安全ベルト引込み器と、リンクコンポーネントと、を備える。前記安全ベルトバックル締結アセンブリは、前記シート本体に回転可能に接続され、前記安全ベルトバックルに接続するためのものである。前記安全ベルト引込み器は、前記安全ベルトを引っ込めるためのもので、前記安全ベルトの所定方向への動きを拘束するための拘束アセンブリを備える。前記リンクコンポーネントは、前記安全ベルトバックル締結アセンブリと前記安全ベルト引込み器との間に取り付けられ、前記安全ベルトバックル締結アセンブリが回転してリンクコンポーネントおよび前記拘束アセンブリを駆動し、前記安全ベルト引込み器に巻き付いている安全ベルトを拘束または解放する。
【0014】
要約すれば、前記安全ベルト引込み器は、本発明の前記安全ベルト自動調節装置の前記安全ベルトバックル締結アセンブリの状態を調節することでロックされ、あるいは解放され、安全ベルトを自動的にロックまたは解放する。子供が前記安全チャイルドシートに座り、前記安全ベルトバックル締結アセンブリが前記安全ベルトバックルに留められると、安全ベルトは自動的に締め付けられので、手動での調節を必要としない安全ベルトの自動調節、簡単な構造、便利な操作、および安全性の向上、といった利点を有する。
【0015】
本発明のこれらの、および他の目的は、様々な図および図面に示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読むことにより当業者には極めて明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本出願の一実施形態による安全チャイルドシートの概略図である。
図2】本出願の一実施形態による安全チャイルドシートのシート本体を示す図である。
図3】解放状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置を示す図である。
図4】解放状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置の安全ベルト引込み器を示す図である。
図5】拘束状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置を示す図である。
図6】拘束状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置の安全ベルト引込み器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の技術的仕様および構造的特徴ならびに達成された目的および効果を説明するために、関連する実施形態および図を以下に説明する。
【0018】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明では、その一部を形成する添付の図面を参照する。図面は、本発明が実施され得る特定の実施形態を例示として示したものである。これに関連し、「上」、「下」、「前」、「後」などの方向に関する用語は、説明されている図の向きを参照して使用される。本発明の構成要素はいくつかの異なる方向に配置することができる。そのため、方向に関する用語は説明の目的で使用されており、それによって制限されるものではない。したがって、図面および説明は、本質的に例示的なものであって限定的なものではない。
【0019】
図1ないし図6を参照する。図1は、本出願の一実施形態による安全チャイルドシート1の概略図である。図2は、本出願の一実施形態による安全チャイルドシート1のシート本体11を示す図である。図3は、解放状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置2を示す図である。図4は、解放状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置2の安全ベルト引込み器22を示す図である。図5は、拘束状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置2を示す図である。図6は、拘束状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置2の安全ベルト引込み器22を示す図である。安全チャイルドシート1はシート本体11および該シート本体11上に設けられたシートパッド12を含んでいる。安全チャイルドシート1はさらに、安全ベルト10および該安全ベルト10に接続された安全ベルトバックル13を含んでいる。安全ベルト10は、交差ベルト101、腰ベルト102、および2つの肩ベルト103を含む。されに、安全チャイルドシート1は、安全ベルトバックル13と接続またはバックル留めするための安全ベルト自動調整装置2を含む。子供が安全チャイルドシート1に着座すると、安全ベルトバックル13が手動調節なしで安全ベルト自動調節装置2によってバックル留めされた後、安全ベルト10が自動的に締められる。
【0020】
図3に示すように、安全ベルト自動調節装置2は、安全チャイルドシート1のシート本体11のベース111に装着されている。安全ベルト自動調節装置2は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21、安全ベルト引込み器22、および、安全ベルトバックル締結アセンブリ21と安全ベルト引込み器22との間に取り付けられたリンクコンポーネントを含む。具体的には、安全ベルトバックル締結アセンブリ21は、シート本体11に回転可能に接続され、シート本体11のベース111から突出している。安全ベルトバックル締結アセンブリ21は、安全ベルトバックル13とバックル留めすべく構成される。安全ベルトバックル締結アセンブリ21は、装着コンポーネント211、該装着コンポーネント211に取り付けられた回転シャフト212、および、該回転シャフト211に接続され、安全ベルトバックル13に接続または留めるための挿入コンポーネント213を含む。
【0021】
リンクコンポーネント23は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21と安全ベルト引込み器22との間に装着されている。具体的には、リンクコンポーネント23の第1の端部は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21の回転シャフト212に固定され、同リンクコンポーネント23の第2の端部は、安全ベルト引込み器22に当接するように延在している。リンクコンポーネント23は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21の回転に伴って前方または後方に移動して、安全ベルト引込み器22の周りに巻かれる安全ベルト10を拘束または解放することができる。
【0022】
図4および図6に示すように、安全ベルト引込み器22は、引込み器装着コンポーネント221と、回転シャフト222と、第1のラチェット223および第2のラチェット224と、を含む。安全ベルト10は、回転シャフト222の周りに巻かれている。第1のラチェット223は、回転シャフト222の端部に接続され、第2のラチェット224は、回転シャフト222の別の端部に接続されている。特に、第1のラチェット223と第2のラチェット224は、回転軸222で固定することができ、第1のラチェット223と第2のラチェット224の歯の方向は互いに反対である。すなわち、第1のラチェット223が拘束されると第2のラチェット224が解放され、第2のラチェット224が拘束されると第1のラチェット223が解放される。
【0023】
図4に示すように、安全ベルト引込み器22は、安全ベルト10の所定方向への動きを拘束するための拘束アセンブリ220を含む。好ましくは、拘束アセンブリ220は、第1のラチェット223と選択的に係合または分離するために引込み器装着コンポーネント221に揺動可能な方法で取り付けられた第1の拘束コンポーネント225と、第2のラチェット224と選択的に係合または分離するために引込み器装着コンポーネント221に揺動可能な方法で取り付けられた第2の拘束コンポーネント226とを含む。第1のラチェット223が第1の拘束コンポーネント225と係合しているとき、回転シャフト222の第1の方向への回転を拘束し、かつ、第2のラチェット224が第2の拘束コンポーネント226と係合しているとき、回転シャフト222の、第1の方向と反対の第2の方向への回転を拘束することができる。
【0024】
具体的には、図3ないし図6に示すように、第1の拘束コンポーネント225は、回転シャフト222の側部に取り付けられ、かつ、第1の拘束コンポーネント225は、ねじりばねなどの第1の弾性コンポーネント225aによって、揺動可能な方法で引込み器装着コンポーネント221に弾性的に設置することができる。第1の拘束コンポーネント225は板状に形成され、金属材料で作られ得る。突出部分2251が、第1の拘束コンポーネント225の端部に形成され、第1のラチェット223の沈下部分2231と係合するように構成される。嵌合面2252が、第1の拘束コンポーネント225の別の端部に形成され、リンクコンポーネント23の第2の端部に形成された当接面231に当接するように構成される。第1の拘束コンポーネント225は、第1のラチェット223と選択的に係合または分離するために、リンクコンポーネント23によって駆動され得る。第2の拘束コンポーネント226は、回転シャフト222の別の側に設置され、第2のラチェット224に隣接する位置に配置され、かつ、第2の拘束コンポーネント226は、ねじりばねなどの第2の弾性コンポーネント226aによって、揺動可能な方法で引込み器装着コンポーネント221に弾性的に設置することができる。第2の拘束コンポーネント226は、第2のラチェット224と選択的に係合または分離するために、リンクコンポーネント23によって駆動され得る。具体的には、第2の拘束コンポーネント226の中央部分はピボットを介して引込み器装着コンポーネント221に取り付けられ、第2の拘束コンポーネント226の一端はリンクコンポーネント23に接続され、かつ、第2の拘束コンポーネント226の別の端部は第2のラチェット224と協働する。
【0025】
具体的には、子供が安全チャイルドシート1に座らず、安全ベルトバックル締結アセンブリ21が安全ベルトバックル13とバックル留めしない場合、安全ベルト自動調節装置2は、図3に示すように解放状態にある。このとき、安全ベルト自動調節装置2は前方を向いており、リンクコンポーネント23の第2の端部は第1の拘束コンポーネント225に当接し、第1の拘束コンポーネント225は第1のラチェット223から分離し、第2の拘束コンポーネント226の端部はリンクコンポーネント23に接続され、かつ、第2の弾性コンポーネント226aは、図4に示すように、第2の拘束コンポーネント226のもう一方の端部を駆動して第2のラチェット224と係合することができる。この解放状態では、第2のラチェット224の時計回りの回転が拘束され、第2のラチェット224の反時計回りの回転は拘束されず、かつ、第1のラチェット223は、第2のラチェット224と共に反時計回り方向に回転することができる。すなわち、安全ベルト引込み器2は反時計回りに回転させられ、安全ベルト10を解放して引き抜くことができる。
【0026】
子供が安全チャイルドシート1に座り、安全ベルトバックル締結アセンブリ21が安全ベルトバックル13とバックル係合すると、安全ベルト自動調節装置2は、図5に示すように拘束状態となる。安全ベルトバックル締結アセンブリ21が、図3に示す位置から図5に示す位置に矢印の方向に沿って押されると、リンクコンポーネント23は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21によって矢印方向に沿って前方に駆動されて、第1の拘束コンポーネント225から分離し、かつ、第1の弾性コンポーネント225aは、リンクコンポーネント23によって当接されることなく、第1の拘束コンポーネント225を第1のラチェットに向かって回転するよう駆動して、第1のラチェット223と係合させることができる。このとき、第2の拘束コンポーネント226は、リンクコンポーネント23によって駆動されて、第2のラチェット223から離れるように移動し、図6に示すように、第2のラチェット224から外れる。拘束状態では、第1ラチェット223の反時計回りの回転は拘束され、第1ラチェット223の時計回りの回転は拘束されず、かつ、第2のラチェット224は、第1のラチェット223と共に時計回り方向に回転することができる。すなわち、安全ベルト引込み器2を時計回りに回転させると、安全ベルト10は、安全ベルト引込み器2によって自動的に引き込まれ、締め付けられる。
【0027】
従来技術とは対照的に、本出願の安全ベルト自動調節装置の安全ベルトバックル締結アセンブリの状態を調節することにより、安全ベルト引き込み器をロックまたは解放して、安全ベルトを自動的にロックまたは解放することができる。子供がこの安全チャイルドシートに座り、安全ベルトバックル締結アセンブリが安全ベルトバックルとバックル留めされると、安全ベルトは自動的に締結され、これにより、手動調節を必要としない安全ベルトのための自動調節、簡単な構造、便利な操作、および高い安全性、といった利点を有する。
【0028】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、本装置および方法の多くのの修正および変更を行うことができることを容易に観察するであろう。したがって、上記の開示は、添付の請求項の範囲および範囲によってのみ制限されると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0029】
1 安全チャイルドシート
2 安全ベルト自動調節装置
10 安全ベルト
11 シート本体
13 安全ベルトバックル
21 安全ベルトバックル締結アセンブリ
22 安全ベルト引込み器
23 リンクコンポーネント
211 装着コンポーネント
212 回転シャフト
220 拘束アセンブリ
221 引込み器装着コンポーネント
222 回転シャフト
223 第1のラチェット
224 第2のラチェット
225 第1の拘束コンポーネント
225a 第1の弾性コンポーネント
226 第2の拘束コンポーネント
226a 第2の弾性コンポーネント
231 当接面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全ベルトを引っ込めるための安全ベルト引込み器を備え、
前記安全ベルト引込み器が、回転シャフトと、拘束アセンブリと、第1のラチェットと、第2のラチェットと、を備え、
前記第1のラチェット及び前記第2のラチェットが、前記回転シャフトの両端に接続されており、
前記安全ベルトが、前記回転シャフトの周りに巻回されており、
前記拘束アセンブリが、前記第1のラチェット及び前記第2のラチェットと選択的に係合または離脱するように構成されており、
前記第1のラチェット及び前記第2のラチェットの歯の方向が、互いに反対であり、
前記回転シャフトの第1の方向における回転が、前記第1のラチェットが前記拘束アセンブリと係合しかつ前記第2のラチェットが前記拘束アセンブリから離脱しているときに、前記安全ベルトが前記回転シャフトから解放されないように拘束されており、
前記回転シャフトの前記第1の方向とは反対側の第2の方向における回転が、前記第2のラチェットが前記拘束アセンブリと係合しかつ前記第1のラチェットが前記拘束アセンブリから離脱しているときに、前記安全ベルトが前記回転シャフトの周りに巻回されないように拘束されていることを特徴とする安全ベルト自動調節装置。
【請求項2】
前記拘束アセンブリが、
前記第1のラチェットと選択的に係合または離脱する第1の拘束コンポーネントと、
前記第2のラチェットと選択的に係合または離脱する第2の拘束コンポーネントと、
を備え、
前記第1の拘束コンポーネントが前記第1のラチェットと係合しているときに、前記第2の拘束コンポーネントが前記第2のラチェットから離脱し、
前記第2の拘束コンポーネントが前記第2のラチェットと係合しているときに、前記第1の拘束コンポーネントが前記第1のラチェットから離脱していることを特徴とする請求項1に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項3】
前記安全ベルト引込み器が、引込み器装着コンポーネントをさらに備え、
前記第1のラチェット及び前記第2のラチェットが、前記引込み器装着コンポーネントに枢動接続されており、
前記第1の拘束コンポーネントが、前記第1のラチェットと選択的に係合または離脱するために前記引込み器装着コンポーネントに揺動可能に前記引込み器装着コンポーネントに装着されていることを特徴とする請求項2に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項4】
前記第1の拘束コンポーネント及び前記第2の拘束コンポーネントを同時に駆動するためのリンクコンポーネントをさらに備え、
前記リンクコンポーネントが、前記第1のラチェットから離脱させるために前記第1の拘束コンポーネントを、前記第2のラチェットと係合させるために前記第2の拘束コンポーネントを、同時に駆動することを特徴とする請求項2に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項5】
前記リンクコンポーネントには、当接部分が形成されており、
前記当接部分が、前記第1の拘束コンポーネントが前記第1のラチェットと係合しているときに、前記第1の拘束コンポーネントから離間しており、
前記当接部分が、前記第1の拘束コンポーネントが前記第1のラチェットから離間しているときに、前記第1の拘束コンポーネントに当接していることを特徴とする請求項4に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項6】
前記リンクコンポーネントには、前記リンクコンポーネントの移動方向に沿って溝構造体が形成されており、
前記当接部分が、前記溝構造体の側壁部であり、
前記第1の拘束コンポーネントが、前記リンクコンポーネントが移動するときに、前記溝構造体に配設されており、
前記第1の拘束コンポーネントが、前記第1の拘束コンポーネントが前記第1のラチェットから離間しているときに、前記リンクコンポーネントの移動方向に沿って前記当接部分に当接していることを特徴とする請求項5に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項7】
前記第1の拘束コンポーネントが、前記回転シャフトの軸方向に沿って延在しており、
前記第1の拘束コンポーネントの一端部が、前記第1のラチェットと係合するまたは離脱するように構成されており、
前記第1の拘束コンポーネントの他端部が、前記リンクコンポーネントによって駆動されることを特徴とする請求項4に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項8】
前記第1の拘束コンポーネント及び前記第2の拘束コンポーネントが、前記回転シャフトの径方向に沿って前記第2のラチェットの両側に位置しており、
前記第1の拘束コンポーネントが、前記第2のラチェットから離間していることを特徴とする請求項2に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項9】
2つの弾性コンポーネントをさらに備え、
2つの前記弾性コンポーネントのうちの一方が、前記第1の拘束コンポーネントを駆動して前記第1のラチェットと係合させるように付勢されており、
2つの前記弾性コンポーネントのうちの他方が、前記第2の拘束コンポーネントを駆動して前記第2のラチェットと係合するように付勢されていることを特徴とする請求項4に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項10】
前記安全ベルト引込み器が、引込み器装着コンポーネントをさらに備え、
前記回転シャフト、前記第1のラチェット及び前記第2のラチェットが、前記引込み器装着コンポーネントに回動接続されており、
前記第2の拘束コンポーネントの中間部分が、前記引込み器装着コンポーネントに回動接続されており、
前記第2の拘束コンポーネントの一端部が、前記リンクコンポーネントによって駆動され、
前記第2の拘束コンポーネントの他端部が、前記第2のラチェットと係合または離脱するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項11】
前記リンクコンポーネントには、スライド孔が形成されており、
前記第2の拘束コンポーネントの前記一端部が、前記リンクコンポーネントが移動すると、前記スライド孔内でスライドし、
前記第2の拘束コンポーネントの前記一端部が、前記第2の拘束コンポーネントが前記第2のラチェットと係合していると、前記リンクコンポーネントの移動方向に沿う前記スライド孔の一縁部に当接することを特徴とする請求項10に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項12】
安全ベルトバックルにバックル留めするための安全ベルトバックル締結アセンブリをさらに備え、
前記安全ベルトバックル締結アセンブリが、チャイルド安全シートのベースから露出しており、前記チャイルド安全シートの前記ベースに対して軸回りに回転可能であり、
前記安全ベルトバックル締結アセンブリが、回転して前記リンクコンポーネントを駆動して移動させることを特徴とする請求項4に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項13】
前記安全ベルトバックル締結アセンブリが、回転して前記リンクコンポーネントを駆動して前記軸回りの周方向で移動させることを特徴とする請求項12に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項14】
前記安全ベルトバックル締結アセンブリが、前記回転シャフトと、前記回転シャフトに接続された挿入コンポーネントと、を備え、
前記挿入コンポーネントが、前記チャイルド安全シートの前記ベースから露出し、
前記リンクコンポーネントが、前記回転シャフトに接続され、
前記挿入コンポーネントが、移動して前記回転シャフトを駆動して前記軸回りに回転させ、
前記回転シャフトが、回転して前記リンクコンポーネントを駆動して前記軸回りの周方向で移動させることを特徴とする請求項12に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項15】
前記第2の拘束コンポーネントが、前記安全ベルトバックル締結アセンブリと前記第1の拘束コンポーネントとの間にかつ前記リンクコンポーネントの延在方向に沿って位置していることを特徴とする請求項12に記載の安全ベルト自動調節装置。
【請求項16】
請求項1に記載の安全ベルト自動調節装置を備えることを特徴とするチャイルド安全シート。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年11月9日に出願した継続出願である米国特許出願第17/093,520号である2022年7月28日に出願した米国特許出願第17/875,442号の継続出願である。これら出願の内容は、参考として本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、安全ベルト自動調整装置およびこれを備えた安全チャイルドシートに係わり、より詳細には、シンプルな構造、便利な操作性、優れた安全性のために自動調節の利点を有した安全ベルト自動調整装置およびこれを備えた安全チャイルドシートに関する。
【背景技術】
【0003】
自動車に乗る際の安全性を高めるために、安全チャイルドシートは、0から12歳の子供に適合されている。安全上の懸念に加えて、利便性は安全チャイルドシートのもう1つの重要な主題である。様々な年齢や種々の体型の子供たちのため、安全チャイルドシートの安全ベルトはしばしば調整する必要がある。しかし、従来の安全ベルトの調節は往々にして面倒である。安全ベルトは安全チャイルドシートの底部を通り、安全チャイルドシートの前に露出する。シートベルトの長さを調整するには、シートベルトの底部を手で引っ張る必要があり、また、シートベルトは内部のウェビングロック部材によって希望の位置にロック可能で、これは非常に不便であり、現在のニーズに適していない。したがって、上記の問題を解決するためには、構造が単純で、操作が便利で、安全性が向上した、改良された安全ベルト自動調節装置を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、前述の問題を解決するために、安全ベルト自動調節装置および安全ベルトの自動調節の利点、単純な構造、便利な操作性および強化された安全性を有する安全ベルト自動調節装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、安全ベルトを引っ込めるための安全ベルト引込み器を備える安全ベルト自動調節装置を提供する。安全ベルト引込み器は、回転シャフトと、拘束アセンブリと、第1のラチェットと、第2のラチェットと、を備える。第1のラチェット及び第2のラチェットは、回転シャフトの両端に接続されており、安全ベルトが、回転シャフトの周りに巻回されており、拘束アセンブリが、第1のラチェット及び第2のラチェットと選択的に係合または離脱するように構成されており、第1のラチェット及び第2のラチェットの歯の方向が、互いに反対である。回転シャフトの第1の方向における回転は、第1のラチェットが拘束アセンブリと係合しかつ第2のラチェットが拘束アセンブリから離脱しているときに、安全ベルトが回転シャフトから解放されないように拘束されており、回転シャフトの第1の方向とは反対側の第2の方向における回転は、第2のラチェットが拘束アセンブリと係合しかつ第1のラチェットが拘束アセンブリから離脱しているときに、安全ベルトが回転シャフトの周りに巻回されないように拘束されている。
【0006】
好ましくは、拘束アセンブリは、第1のラチェットと選択的に係合または離脱する第1の拘束コンポーネントと、第2のラチェットと選択的に係合または離脱する第2の拘束コンポーネントと、を含む。第1の拘束コンポーネントが第1のラチェットと係合しているときに、第2の拘束コンポーネントが第2のラチェットから離脱し、第2の拘束コンポーネントが第2のラチェットと係合しているときに、第1の拘束コンポーネントが第1のラチェットから離脱している。
【0007】
好ましくは、安全ベルト引込み器は、引込み器装着コンポーネントをさらに含み、第1のラチェット及び第2のラチェットは、引込み器装着コンポーネントに枢動接続されており、第1の拘束コンポーネントは、第1のラチェットと選択的に係合または離脱するために引込み器装着コンポーネントに揺動可能に引込み器装着コンポーネントに装着されている。
【0008】
好ましくは、安全ベルト自動調節装置は、第1の拘束コンポーネント及び第2の拘束コンポーネントを同時に駆動するためのリンクコンポーネントをさらに含み、リンクコンポーネントは、第1のラチェットから離脱させるために第1の拘束コンポーネントを、第2のラチェットと係合させるために第2の拘束コンポーネントを、同時に駆動する。
【0009】
好ましくは、リンクコンポーネントには、当接部分が形成されており、当接部分は、第1の拘束コンポーネントが第1のラチェットと係合しているときに、第1の拘束コンポーネントから離間しており、当接部分は、第1の拘束コンポーネントが第1のラチェットから離間しているときに、第1の拘束コンポーネントに当接している。
【0010】
好ましくは、リンクコンポーネントには、リンクコンポーネントの移動方向に沿って溝構造体が形成されており、当接部分は、溝構造体の側壁部であり、第1の拘束コンポーネントは、リンクコンポーネントが移動するときに、溝構造体に配設されており、第1の拘束コンポーネントは、第1の拘束コンポーネントが第1のラチェットから離間しているときに、リンクコンポーネントの移動方向に沿って当接部分に当接している。
【0011】
好ましくは、第1の拘束コンポーネントは、回転シャフトの軸方向に沿って延在しており、第1の拘束コンポーネントの一端部は、第1のラチェットと係合するまたは離脱するように構成されており、第1の拘束コンポーネントの他端部は、リンクコンポーネントによって駆動される。
【0012】
好ましくは、第1の拘束コンポーネント及び第2の拘束コンポーネントは、回転シャフトの径方向に沿って第2のラチェットの両側に位置しており、第1の拘束コンポーネントが、第2のラチェットから離間している。
【0013】
好ましくは、安全ベルト自動調節装置は、2つの弾性コンポーネントをさらに備え、2つの弾性コンポーネントのうちの一方は、第1の拘束コンポーネントを駆動して第1のラチェットと係合させるように付勢されており、2つの弾性コンポーネントのうちの他方は、第2の拘束コンポーネントを駆動して第2のラチェットと係合するように付勢されている。
【0014】
好ましくは、安全ベルト引込み器は、引込み器装着コンポーネントをさらに含み、回転シャフト、第1のラチェット及び第2のラチェットは、引込み器装着コンポーネントに回動接続されており、第2の拘束コンポーネントの中間部分は、引込み器装着コンポーネントに回動接続されており、第2の拘束コンポーネントの一端部は、リンクコンポーネントによって駆動され、第2の拘束コンポーネントの他端部は、第2のラチェットと係合または離脱するように構成されている。
【0015】
好ましくは、リンクコンポーネントには、スライド孔が形成されており、第2の拘束コンポーネントの一端部は、リンクコンポーネントが移動すると、スライド孔内でスライドし、第2の拘束コンポーネントの一端部は、第2の拘束コンポーネントが第2のラチェットと係合していると、リンクコンポーネントの移動方向に沿うスライド孔の一縁部に当接する。
【0016】
好ましくは、安全ベルト自動調節装置は、安全ベルトバックルにバックル留めするための安全ベルトバックル締結アセンブリをさらに含み、安全ベルトバックル締結アセンブリは、チャイルド安全シートのベースから露出しており、チャイルド安全シートのベースに対して軸回りに回転可能であり、安全ベルトバックル締結アセンブリは、回転してリンクコンポーネントを駆動して移動させる。
【0017】
好ましくは、安全ベルトバックル締結アセンブリは、回転してリンクコンポーネントを駆動して軸回りの周方向で移動させる。
【0018】
好ましくは、安全ベルトバックル締結アセンブリは、回転シャフトと、回転シャフトに接続された挿入コンポーネントと、を含み、挿入コンポーネントは、チャイルド安全シートのベースから露出し、リンクコンポーネントは、回転シャフトに接続され、挿入コンポーネントは、移動して回転シャフトを駆動して軸回りに回転させ、回転シャフトは、回転してリンクコンポーネントを駆動して軸回りの周方向で移動させる。
【0019】
好ましくは、第2の拘束コンポーネントは、安全ベルトバックル締結アセンブリと第1の拘束コンポーネントとの間にかつリンクコンポーネントの延在方向に沿って位置している。
【0020】
上記の課題を解決するために、本発明はさらに、上記安全ベルト自動調節装置を備えるチャイルド安全シートを開示する。
【0021】
要約すれば、前記安全ベルト引込み器は、本発明の前記安全ベルト自動調節装置の前記安全ベルトバックル締結アセンブリの状態を調節することでロックされ、あるいは解放され、安全ベルトを自動的にロックまたは解放する。子供が前記安全チャイルドシートに座り、前記安全ベルトバックル締結アセンブリが前記安全ベルトバックルに留められると、安全ベルトは自動的に締め付けられので、手動での調節を必要としない安全ベルトの自動調節、簡単な構造、便利な操作、および安全性の向上、といった利点を有する。
【0022】
本発明のこれらの、および他の目的は、様々な図および図面に示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読むことにより当業者には極めて明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本出願の一実施形態による安全チャイルドシートの概略図である。
図2】本出願の一実施形態による安全チャイルドシートのシート本体を示す図である。
図3】解放状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置を示す図である。
図4】解放状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置の安全ベルト引込み器を示す図である。
図5】拘束状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置を示す図である。
図6】拘束状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置の安全ベルト引込み器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の技術的仕様および構造的特徴ならびに達成された目的および効果を説明するために、関連する実施形態および図を以下に説明する。
【0025】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明では、その一部を形成する添付の図面を参照する。図面は、本発明が実施され得る特定の実施形態を例示として示したものである。これに関連し、「上」、「下」、「前」、「後」などの方向に関する用語は、説明されている図の向きを参照して使用される。本発明の構成要素はいくつかの異なる方向に配置することができる。そのため、方向に関する用語は説明の目的で使用されており、それによって制限されるものではない。したがって、図面および説明は、本質的に例示的なものであって限定的なものではない。
【0026】
図1ないし図6を参照する。図1は、本出願の一実施形態による安全チャイルドシート1の概略図である。図2は、本出願の一実施形態による安全チャイルドシート1のシート本体11を示す図である。図3は、解放状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置2を示す図である。図4は、解放状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置2の安全ベルト引込み器22を示す図である。図5は、拘束状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置2を示す図である。図6は、拘束状態にある本出願の一実施形態による安全ベルト自動調節装置2の安全ベルト引込み器22を示す図である。安全チャイルドシート1はシート本体11および該シート本体11上に設けられたシートパッド12を含んでいる。安全チャイルドシート1はさらに、安全ベルト10および該安全ベルト10に接続された安全ベルトバックル13を含んでいる。安全ベルト10は、交差ベルト101、腰ベルト102、および2つの肩ベルト103を含む。されに、安全チャイルドシート1は、安全ベルトバックル13と接続またはバックル留めするための安全ベルト自動調整装置2を含む。子供が安全チャイルドシート1に着座すると、安全ベルトバックル13が手動調節なしで安全ベルト自動調節装置2によってバックル留めされた後、安全ベルト10が自動的に締められる。
【0027】
図3に示すように、安全ベルト自動調節装置2は、安全チャイルドシート1のシート本体11のベース111に装着されている。安全ベルト自動調節装置2は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21、安全ベルト引込み器22、および、安全ベルトバックル締結アセンブリ21と安全ベルト引込み器22との間に取り付けられたリンクコンポーネントを含む。具体的には、安全ベルトバックル締結アセンブリ21は、シート本体11のベース111に回転可能に対して軸回りに接続されており、シート本体11のベース111から露出している。安全ベルトバックル締結アセンブリ21は、安全ベルトバックル13とバックル留めすべく構成される。安全ベルトバックル締結アセンブリ21は、装着コンポーネント211、該装着コンポーネント211に取り付けられた回転シャフト212、および、該回転シャフト212に接続され、安全ベルトバックル13に接続または留めるための挿入コンポーネント213を含む。挿入コンポーネント213は、前記シート本体11のベース111から露出しており、リンクコンポーネント23は、回転シャフト212に接続されており、挿入コンポーネント213は、回転シャフト212を駆動して軸回りに回転するように移動し、回転シャフト212は、前記リンクコンポーネント23を駆動して軸回りの周方向で移動するように回転する。周方向は、上下方向及び前後方向を含む。
【0028】
リンクコンポーネント23は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21と安全ベルト引込み器22との間に装着されている。具体的には、リンクコンポーネント23の第1の端部は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21の回転シャフト212に固定され、同リンクコンポーネント23の第2の端部は、安全ベルト引込み器22に当接するように延在している。安全ベルトバックル締結アセンブリ21は、リンクコンポーネント23を駆動して軸回りの周方向で移動するように回転する。すなわち、リンクコンポーネント23は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21の回転に伴って前方または後方に移動して、安全ベルト引込み器22の周りに巻かれる安全ベルト10を拘束または解放することができる。
【0029】
図4および図6に示すように、安全ベルト引込み器22は、引込み器装着コンポーネント221と、回転シャフト222と、第1のラチェット223および第2のラチェット224と、を含む。安全ベルト10は、回転シャフト222の周りに巻かれている。回転シャフト222、第1のラチェット223および第2のラチェット224は、引込み器装着コンポーネント221に回動式に接続されている。第1のラチェット223は、回転シャフト222の端部に接続され、第2のラチェット224は、回転シャフト222の別の端部に接続されている。特に、第1のラチェット223と第2のラチェット224は、回転軸222で固定することができ、第1のラチェット223と第2のラチェット224の歯の方向は互いに反対である。すなわち、第1のラチェット223が拘束されると第2のラチェット224が解放され、第2のラチェット224が拘束されると第1のラチェット223が解放される。
【0030】
図4に示すように、安全ベルト引込み器22は、安全ベルト10の所定方向への動きを拘束するための拘束アセンブリ220を含む。好ましくは、拘束アセンブリ220は、第1のラチェット223と選択的に係合または分離するために引込み器装着コンポーネント221に揺動可能な方法で取り付けられた第1の拘束コンポーネント225と、第2のラチェット224と選択的に係合または分離するために引込み器装着コンポーネント221に揺動可能な方法で取り付けられた第2の拘束コンポーネント226とを含む。第2の拘束コンポーネント226は、リンクコンポーネント23の延在方向に沿って、安全ベルトバックル締結アセンブリ21と第1の拘束コンポーネント225との間に位置している。第2の拘束コンポーネント226の中間部分は、引込み器装着コンポーネント221に回動式に接続されている。第1の拘束コンポーネント225と第2の拘束コンポーネント226とは、回転シャフト222の径方向に沿って第2のラチェット224の2つの側部に位置している。回転シャフト222の第1の方向における回転は、第1のラチェット223が拘束アセンブリ220の第1の拘束コンポーネント225と係合しかつ第2のラチェット224が拘束アセンブリ220の第2の拘束コンポーネント226から離脱しているときに、安全ベルト10が回転シャフト222から解放されないように拘束されることができ、回転シャフト222の第1の方向とは反対側の第2の方向における回転は、第2のラチェット224が拘束アセンブリ220の第2の拘束コンポーネント226と係合しかつ第1のラチェット223が拘束アセンブリ220の第1の拘束コンポーネント225から離脱しているときに、安全ベルト10が回転シャフト222の周りに巻回されないように拘束されることができる。
【0031】
具体的には、図3ないし図6に示すように、第1の拘束コンポーネント225は、回転シャフト222の側部に取り付けられて回転シャフト222の軸方向に沿って延在し、かつ、第1の拘束コンポーネント225は、ねじりばねなどの第1の弾性コンポーネント225aによって、揺動可能な方法で引込み器装着コンポーネント221に弾性的に設置することができる。第1の拘束コンポーネント225は板状に形成され、金属材料で作られ得る。突出部分2251が、第1の拘束コンポーネント225の端部に形成され、第1のラチェット223の沈下部分2231と係合するように構成される。嵌合面2252が、第1の拘束コンポーネント225の別の端部に形成され、リンクコンポーネント23の第2の端部に形成された当接面231である当接部分に当接するように構成される。溝構造体は、リンクコンポーネント23の移動方向(具体的には前後方向)に沿ってリンクコンポーネント23に形成され得、当接面231は、リンクコンポーネントの移動方向に沿う溝構造体の側壁部であり得、第1の拘束コンポーネント225の嵌合面2252は、溝構造体内に配置され得る。第1の拘束コンポーネント225の嵌合面2252は、リンクコンポーネント23が移動すると溝構造体内を移動し、嵌合面2252は、第1の拘束コンポーネント225が前記第1のラチェット223から離脱しているとリンクコンポーネント23の移動方向に沿って当接部分に当接する。リンクコンポーネント23は、第1の拘束コンポーネント225および第2の拘束コンポーネント226を同時に駆動できる。例えば、リンクコンポーネント23は、第1のラチェット223から離脱させるために第1の拘束コンポーネント225を、そして、第2のラチェット224と係合させるために第2の拘束コンポーネント226を、同時に駆動する。
【0032】
第1の拘束コンポーネント225は、第1のラチェット223と選択的に係合または分離するために、リンクコンポーネント23によって駆動され得る。第2の拘束コンポーネント226は、回転シャフト222の別の側に設置され、第2のラチェット224に隣接する位置に配置され、かつ、第2の拘束コンポーネント226は、ねじりばねなどの第2の弾性コンポーネント226aによって、揺動可能な方法で引込み器装着コンポーネント221に弾性的に設置することができる。第2の拘束コンポーネント226は、第2のラチェット224と選択的に係合または分離するために、リンクコンポーネント23によって駆動され得る。具体的には、第2の拘束コンポーネント226の中央部分はピボットを介して引込み器装着コンポーネント221に取り付けられ、第2の拘束コンポーネント226の一端はリンクコンポーネント23に接続されてリンクコンポーネント23によって駆動され、かつ、第2の拘束コンポーネント226の別の端部は第2のラチェット224と係合するまたは第2のラチェット224から離脱するように構成されている。例えば、スライド孔は、リンクコンポーネント23に形成され得、第2の拘束コンポーネント226の端部は、リンクコンポーネント23が移動するとスライド孔内をスライドし、第2の拘束コンポーネント226の端部は、第2の拘束コンポーネント226が第2のラチェット224と係合するとリンクコンポーネント23の移動方向(具体的には前後方向)に沿ってスライド孔の縁部に当接する。
【0033】
具体的には、子供が安全チャイルドシート1に座らず、安全ベルトバックル締結アセンブリ21が安全ベルトバックル13とバックル留めしない場合、安全ベルト自動調節装置2は、図3に示すように解放状態にある。このとき、安全ベルト自動調節装置2は前方を向いており、リンクコンポーネント23の第2の端部にある当接面231は第1の拘束コンポーネント225にある嵌合面2252に当接し、第1の拘束コンポーネント225は第1のラチェット223から分離し、第2の拘束コンポーネント226の端部はリンクコンポーネント23に接続され、かつ、第2の弾性コンポーネント226aは、図4に示すように、第2の拘束コンポーネント226のもう一方の端部を駆動するように付勢されて第2のラチェット224と係合することができる。この解放状態では、第2のラチェット224の時計回りの回転が拘束され、第2のラチェット224の反時計回りの回転は拘束されず、かつ、第1のラチェット223は、第2のラチェット224と共に反時計回り方向に回転することができる。すなわち、安全ベルト引込み器22は反時計回りに回転させられ、安全ベルト10を解放して引き抜くことができる。
【0034】
子供が安全チャイルドシート1に座り、安全ベルトバックル締結アセンブリ21が安全ベルトバックル13とバックル係合すると、安全ベルト自動調節装置2は、図5に示すように拘束状態となる。安全ベルトバックル締結アセンブリ21が、図3に示す位置から図5に示す位置に矢印の方向に沿って押されると、リンクコンポーネント23は、安全ベルトバックル締結アセンブリ21によって矢印方向に沿って前方に駆動されて、第1の拘束コンポーネント225から分離し、すなわち、リンクコンポーネント23の第2の端部にある当接面231は、第1の拘束コンポーネント225にある嵌合面2252から離脱し、かつ、第1の弾性コンポーネント225aは、リンクコンポーネント23によって当接されることなく、第1の拘束コンポーネント225を第1のラチェットに向かって回転するよう駆動するように付勢されて、第1のラチェット223と係合させることができる。このとき、第2の拘束コンポーネント226は、リンクコンポーネント23によって駆動されて、第2のラチェット224から離れるように移動し、図6に示すように、第2のラチェット224から外れる。拘束状態では、第1のラチェット223の反時計回りの回転は拘束され、第1のラチェット223の時計回りの回転は拘束されず、かつ、第2のラチェット224は、第1のラチェット223と共に時計回り方向に回転することができる。すなわち、安全ベルト引込み器22を時計回りに回転させると、安全ベルト10は、安全ベルト引込み器22によって自動的に引き込まれ、締め付けられる。
【0035】
従来技術とは対照的に、本出願の安全ベルト自動調節装置の安全ベルトバックル締結アセンブリの状態を調節することにより、安全ベルト引き込み器をロックまたは解放して、安全ベルトを自動的にロックまたは解放することができる。子供がこの安全チャイルドシートに座り、安全ベルトバックル締結アセンブリが安全ベルトバックルとバックル留めされると、安全ベルトは自動的に締結され、これにより、手動調節を必要としない安全ベルトのための自動調節、簡単な構造、便利な操作、および高い安全性、といった利点を有する。
【0036】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、本装置および方法の多くのの修正および変更を行うことができることを容易に観察するであろう。したがって、上記の開示は、添付の請求項の範囲および範囲によってのみ制限されると解釈されるべきである。
【0037】
[付記項1]
安全チャイルドシートのシート本体に回転可能に接続され、安全ベルトバックルに接続するための安全ベルトバックル締結アセンブリと、
安全ベルトを引っ込めるための安全ベルト引込み器であって、前記安全ベルトの所定方向への動きを拘束するための拘束アセンブリを備える安全ベルト引込み器と、
前記安全ベルトバックル締結アセンブリと前記安全ベルト引込み器との間に取り付けられたリンクコンポーネントであって、前記安全ベルトバックル締結アセンブリが回転して該リンクコンポーネントおよび前記拘束アセンブリを駆動し、前記安全ベルト引込み器に巻き付いている安全ベルトを拘束または解放する、リンクコンポーネントと、
を備えてなる、安全ベルト自動調節装置。
[付記項2]
前記安全ベルト引込み器が、
引込み器装着コンポーネントと、
回転シャフトであって、前記安全ベルトが周りに巻回された回転シャフトと、
前記回転シャフトの一端に接続された第1のラチェットと、
前記回転シャフトのもう一方の端に接続された第2のラチェットと、
を備える、付記項1に記載の安全ベルト自動調節装置。
[付記項3]
前記拘束アセンブリが、前記第1のラチェットと選択的に係合または離脱するために前記引込み器装着コンポーネントに揺動可能に装着された第1の拘束コンポーネントを備え、前記第1のラチェットが該第1の拘束コンポーネントと係合すると、前記回転シャフトの第1の方向への回転が拘束される、付記項2に記載の安全ベルト自動調節装置。
[付記項4]
前記第1の拘束コンポーネントは、第1の弾性コンポーネントによって前記引込み器装着コンポーネントに弾性的に装着されている、付記項3に記載の安全ベルト自動調節装置。
[付記項5]
前記拘束アセンブリが、前記第2のラチェットと選択的に係合または離脱するために前記引込み器装着コンポーネントに揺動可能に装着された第2の拘束コンポーネントを備え、前記第2のラチェットが該第2の拘束コンポーネントと係合すると、前記回転シャフトの前記第1の方向と反対の第2の方向への回転が拘束される、付記項3に記載の安全ベルト自動調節装置。
[付記項6]
前記第2の拘束コンポーネントは、第2の弾性コンポーネントによって前記引込み器装着コンポーネントに弾性的に装着されている、付記項5に記載の安全ベルト自動調節装置。
[付記項7]
前記リンクコンポーネントの第1の端部は前記安全ベルトバックル締結アセンブリに固定され、かつ、前記リンクコンポーネントの第2の端部は前記第1の拘束コンポーネントに当接している、付記項3に記載の安全ベルト自動調節装置。
[付記項8]
前記リンクコンポーネントの前記第2の端部に当接面が形成され、かつ、前記第1の拘束コンポーネントに、該当接面に当接するための合わせ面が形成されている、付記項7に記載の安全ベルト自動調節装置。
[付記項9]
前記安全ベルトバックル締結アセンブリが、
装着コンポーネントと、
前記装着コンポーネントに装着された回転シャフトと、
前記回転シャフトに接続され、前記安全ベルトバックルに接続するためた挿入コンポーネントと、
を備える、付記項1に記載の安全ベルト自動調節装置。
[付記項10]
シート本体と、
安全ベルトと、
前記安全ベルトに接続された安全ベルトバックルと、
前記安全ベルトバックルに接続するための安全ベルト自動調節装置と、
を備え、
前記安全ベルト自動調節装置が、
前記シート本体に回転可能に接続され、前記安全ベルトバックルに接続するための安全ベルトバックル締結アセンブリと、
前記安全ベルトを引っ込めるための安全ベルト引込み器であって、前記安全ベルトの所定方向への動きを拘束するための拘束アセンブリを備える安全ベルト引込み器と、
前記安全ベルトバックル締結アセンブリと前記安全ベルト引込み器との間に取り付けられたリンクコンポーネントであって、前記安全ベルトバックル締結アセンブリが回転して該リンクコンポーネントおよび前記拘束アセンブリを駆動し、前記安全ベルト引込み器に巻き付いている安全ベルトを拘束または解放する、リンクコンポーネントと、
を備えてなる、安全チャイルドシート。
[付記項11]
前記安全ベルト引込み器が、
引込み器装着コンポーネントと、
回転シャフトであって、前記安全ベルトが周りに巻回された回転シャフトと、
前記回転シャフトの一端に接続された第1のラチェットと、
前記回転シャフトのもう一方の端に接続された第2のラチェットと、
を備える、付記項10に記載の安全チャイルドシート。
[付記項12]
前記拘束アセンブリが、前記第1のラチェットと選択的に係合または離脱するために前記引込み器装着コンポーネントに揺動可能に装着された第1の拘束コンポーネントを備え、前記第1のラチェットが該第1の拘束コンポーネントと係合すると、前記回転シャフトの第1の方向への回転が拘束される、付記項11に記載の安全チャイルドシート。
[付記項13]
前記第1の拘束コンポーネントは、第1の弾性コンポーネントによって前記引込み器装着コンポーネントに弾性的に装着されている、付記項12に記載の安全チャイルドシート。
[付記項14]
前記拘束アセンブリが、前記第2のラチェットと選択的に係合または離脱するために前記引込み器装着コンポーネントに揺動可能に装着された第2の拘束コンポーネントを備え、前記第2のラチェットが該第2の拘束コンポーネントと係合すると、前記回転シャフトの前記第1の方向と反対の第2の方向への回転が拘束される、付記項12に記載の安全チャイルドシート。
[付記項15]
前記第2の拘束コンポーネントは、第2の弾性コンポーネントによって前記引込み器装着コンポーネントに弾性的に装着されている、付記項14に記載の安全チャイルドシート。
[付記項16]
前記リンクコンポーネントの第1の端部は前記安全ベルトバックル締結アセンブリに固定され、かつ、前記リンクコンポーネントの第2の端部は前記第1の拘束コンポーネントに当接している、付記項12に記載の安全チャイルドシート。
[付記項17]
前記リンクコンポーネントの前記第2の端部に当接面が形成され、かつ、前記第1の拘束コンポーネントに、該当接面に当接するための合わせ面が形成されている、付記項16に記載の安全チャイルドシート。
[付記項18]
前記安全ベルトバックル締結アセンブリが、
装着コンポーネントと、
前記装着コンポーネントに装着された回転シャフトと、
前記回転シャフトに接続され、前記安全ベルトバックルに接続するためた挿入コンポーネントと、
を備える、付記項10に記載の安全チャイルドシート。
【符号の説明】
【0038】
1 安全チャイルドシート
2 安全ベルト自動調節装置
10 安全ベルト
11 シート本体
13 安全ベルトバックル
21 安全ベルトバックル締結アセンブリ
22 安全ベルト引込み器
23 リンクコンポーネント
211 装着コンポーネント
212 回転シャフト
220 拘束アセンブリ
221 引込み器装着コンポーネント
222 回転シャフト
223 第1のラチェット
224 第2のラチェット
225 第1の拘束コンポーネント
225a 第1の弾性コンポーネント
226 第2の拘束コンポーネント
226a 第2の弾性コンポーネント
231 当接面
【外国語明細書】