(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023613
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】口腔洗浄器
(51)【国際特許分類】
A61C 17/02 20060101AFI20240214BHJP
A61C 17/00 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
A61C17/02 B
A61C17/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023208195
(22)【出願日】2023-12-11
(62)【分割の表示】P 2022001984の分割
【原出願日】2017-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】517248591
【氏名又は名称】有限会社ビッグ・モデル
(74)【代理人】
【識別番号】100199451
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 隆滋
(72)【発明者】
【氏名】川野 輝一
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、口腔に液体と光を射出する口腔洗浄器を提供することである。
【解決手段】口腔洗浄器(100)は、液体を口腔に射出するノズル(1)と、ノズル(1)に液体を流通させる液体通路(21)と、光源(30)を備えている。ノズル(1)は、液体通路(21)の先端に着脱自在に取り付けられる。光源(30)は、光源(30)の光が液体通路(21)の一部を通過してノズル(1)から射出されるよう、液体通路(21)に取り付けられる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を口腔に射出するための射出口と中空状の通路管を有するノズルと、前記ノズルに液体を流通させる液体通路と、該液体通路に液体を流通させる管と、光源を備え、
前記ノズルは、前記液体通路の先端口に着脱自在に取り付けられ、
前記光源は、該光源の光が前記液体通路の一部と前記ノズルの前記通路管を通過して前記射出口から射出されるよう、該液体通路に取り付けられ、
液体は、前記通路管を通過して前記射出口から前記光源の光と共に射出され、
前記射出口および前記通路管において、前記光源の光と液体が流通する空間は隔てられておらず、
前記ノズルの先端付近は、屈曲し、
前記光源の発光面は、前記液体通路の先端口と向かい合う位置に設けられる、口腔洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、口腔に液体と光を射出する口腔洗浄器が知られている。(例えば、特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-39455
【特許文献2】特表2012-521225
【特許文献3】特開2017-113147
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示す歯科用器具1は、ノズル6内部にあるLED光を誘導する通路(誘導路4)と液体の通路(酸化剤誘導路5)が別々に設けられている。また、特許文献2に示す口腔洗浄器は、噴射チップ910内部のLED光を誘導する通路(光ガイド922)と液体の通路(流路920)が別々に設けられている。特許文献3に示す殺菌装置100のUV-LEDは、液体の吐出口と一体形成されている。
【0005】
一方、口腔に直接触れる部分は清潔に保たなければならないため、特に液体の射出口を備えたノズル部分は、常に清潔であることが必要である。このため、歯医者においてノズル部分は施術毎に取り換えられることから、ノズル部分の製造コストを低くしなければならない。しかし、特許文献1~3に記載された発明では、ノズル部分の液体の通路と光の通路が別々に設けられているため、ノズル部分の製造コストが高くなるという課題がある。
【0006】
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、口腔に液体と光を射出する口腔洗浄器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、液体を口腔に射出するノズル(1)と、前記ノズル(1)に液体を流通させる液体通路(21)と、該液体通路に液体を流通させる管(40)と、光源(30)を備え、
前記ノズル(1)は、前記液体通路(21)の先端に着脱自在に取り付けられ、
前記光源(30)は、該光源(30)の光が前記液体通路(21)の一部を通過して前記ノズル(1)から射出されるよう、該液体通路(21)に取り付けられる、口腔洗浄器によって達成される。
【0008】
また、上記目的は、前記液体通路(21)は、第一の開口部(21b)と第二の開口部(21a)を有し、
前記第一の開口部(21b)から流通した液体が前記第二の開口部(21a)を通過して前記ノズル(1)に流通し、前記光源(30)の発光面と該第二の開口部(21a)の開口面が向かい合うように構成される、上記の口腔洗浄器によっても達成される。
【0009】
また、上記目的は、前記光源(30)は、紫外線LEDである、上記のいずれか一の口腔洗浄器によっても達成される。
【0010】
また、上記目的は、ポンプが設けられた貯水タンク(200)と上記のいずれか一の口腔洗浄器備え、
前記貯水タンクにて貯められた液体が前記ポンプを介して前記管(40)に流通するように構成されている、口腔洗浄装置によっても達成される。
【0011】
また、上記目的は、前記管(40)を水道の蛇口に取り付ける取付部(45)を備え、
前記水道の水が前記取付部を介して前記管に流通するように構成されている、上記のいずれか一の口腔洗浄器によっても達成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、交換可能なノズルの製造コストを低減した、口腔に液体と光を射出する口腔洗浄器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の第一の実施形態による口腔洗浄器100とノズル1を説明する図である。
【
図2】本発明の第一の実施形態による口腔洗浄器100を説明する図である。
【
図3】本発明の第一の実施形態による口腔洗浄器100の本体部10内の通路ユニット20を説明する図である。
【
図4】本発明の第一の実施形態による口腔洗浄器100の本体部10内の通路ユニット20を説明する図である。
【
図5】本発明の第一の実施形態による口腔洗浄器100の本体部10内の通路ユニット20の液体通路21説明する図である。
【
図6】本発明の第一の実施形態による口腔洗浄器100の機能ブロック図である。
【
図7】本発明の第二の実施形態による口腔洗浄器150を説明する図である。
【
図8】本発明の第二の実施形態による口腔洗浄器150の本体部10内の通路ユニット20aを説明する図である。
【
図9】本発明の実施形態による口腔洗浄器150の本体部10内の液体通路21の変形例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、
図1~
図6を用いて、本発明の第一の実施形態による口腔洗浄器100を説明する。なお、以下の全ての図面においては、理解を容易にするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせて図示している。
【0015】
図1は、本実施形態による口腔洗浄機100の外観図である。
図1に示すように、口腔洗浄器100は、本体部10と本体部10に着脱自在に取り付けるノズル1とノズル1に液体を流通させる管40と本体部10に電力を供給するバッテリー300とコード50で構成されている。なお、バッテリー300に替えて、電源コンセントを介して外部電源より電力を供給する構成であってもよいし、本体部10にバッテリーを備え付ける構成であってもよい。
【0016】
本体部10は、液体や後述する光源(UV-LED)の光が射出されるノズル1を保持する略長細形状を備えている。本体部10は、片手で保持するのにほどよい大きさと形状を備え、表面には、ボタン11~13が設けられている。ボタン11は、バッテリー300から供給される電力のオン/オフを制御するボタンである。ボタン12は、管40より流入した液体のオン/オフを制御するボタンである。ボタン13(不図示)は、光源(UV-LED)のオン/オフを制御するボタンである。本体部10を右手で保持した場合には、親指にて押し易い位置にボタン12が配設され、人差し指にて押し易い位置にボタン13が配設される。
【0017】
ノズル1は、中空で先端に向けて徐々に細くなる略円筒形状を有し、先端付近が屈曲している。先端部には、液体と光源(UV-LED)の光が同時に射出可能となる射出口が一つのみ設けられている。
図1に示す左側のノズル1は、本体部10より取り外した状態を示している。本実施形態の口腔洗浄機100のノズル1は、本体部10に着脱自在に取り付けることが可能である。
【0018】
次いで、
図2を用いて、本実施形態による口腔洗浄機100の使用方法を説明する。
図2(a)は、ポンプが内蔵された貯水タンク200に口腔洗浄機100を接続した状態を示している。貯水タンク200に貯められた液体がポンプを介して口腔洗浄機100に流入させる構造である。一方、
図2(b)は、水道水を直接的に口腔洗浄機100に流入させる構造である。口腔洗浄機100の管40の先端に取付部45が接続され、取付部45を介して蛇口から水が流入する構造となる。
図2(a)に示す構造では、ポンプの出力を大きくすることで、水流を強くすることができる。また、殺菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用等を有する液体(うがい薬)を貯水タンク200に貯めることで、口腔の洗浄効果を高めることが可能となる。
図2(b)に示す構造では、蛇口に取り付ける構造となるため、使い勝手がよいという利点がある。また、貯水タンクを必要としないので、製造コストがかからないという利点もある。
【0019】
次いで、
図3~
図5を用いて、通路ユニット20を説明する。通路ユニット20は、本体部10の内部に設けられ、管40を流通した液体をノズル1に導く液体通路21を有している。
図3は、通路ユニット20の断面状態を示し、ノズル1と管40が取り付けられた状態を示している。
【0020】
図4(a)は、通路ユニット20の上面図であり、
図4(b)は、通路ユニット20の下面図である。
図3、
図4に示すように、通路ユニット20は、直方体形状の外観を有し、内部に管40より流入した液体をノズル1に導く液体通路21を有している。通路ユニット20は、上面に液体通路21の開口部21aが設けられ、下面に液体通路21の開口部21bが設けられる。開口部21aには、ノズル1が着脱自在に取り付けられ、開口部21bには、管40が着脱自在に取り付けられる。
【0021】
管40と液体通路21との接合面には、弁12aが設けられる。弁12aは、平面部に開口部(不図示)を備えた平板状の形状を有している。弁12aの一端が板バネ(不図示)によって支えられ、反対側の他端は、ボタン12に直結する構造である。ボタン12が押された状態では、弁12aの開口部と管40の開口部が合わさり、液体通路21と管40が通貫し、ボタン12が押されていない状態では、弁12aの開口部と管40の開口部が合わさらず、液体通路21と管40が通貫しないように構成される。
【0022】
液体通路21に検出部13bが設けられる。検出部13は、ノズル1から液体が射出されていない状態で光源30の紫外光が射出されないようにするためのものであり、例えば、圧力センサが用いられ、液体通路21に液体が流れているかどうかを判断する。検出部13bによって、液体通路21に液体が流れていると判断した場合にのみ、バッテリー300の電力が光源30に供給される。
【0023】
図5(a)は、液体通路21の上面図を示し、
図5(b)は、液体通路21の下面図を示している。
図3及び
図5に示すように、液体通路21には、開口部21aと向かい合う位置に開口部21cが設けられる。
図5に示すように、開口部21cに光源ユニット22が取り付けられる。光源ユニット22は、円筒形状の筺体を有し、筒の先端がカバーガラス23にて塞がれ、液体通路21の開口部21aと発光面が向かい合うように光源30が設けられる。また、光源ユニット22には、スイッチ回路(不図示)や電池ボックス(不図示)が設けられてもよい。また、光源30には、カバーガラス23を透過した光をノズル1と液体通路21の接点でかつ開口部21aの中心の位置に集光させるレンズが備えられる。
【0024】
光源30は、ピーク波長が360~400nmとなるLEDやピーク波長が260~300nmとなるLEDが用いられる。ピーク波長が360~400nmの紫外光は、ピーク波長が260~300nmとなるLEDの紫外光に比べて殺菌力が弱くなるが、殺菌の増殖を抑制する効果が確認されている。また、一般的に市販されているピーク波長が360~400nmのLEDは、ピーク波長が260~300nmとなるLEDよりも高出力となる。このため、光源30にピーク波長が360~400nmとなるLEDとピーク波長が260~300nmとなるLEDの両方を用いることで、射出する光を切り替え、あるいは両方の光を射出することができるようにしてもよい。例えば、口腔の全体を洗浄する場合には、ピーク波長が360~400nmとなるLEDを用い、口腔のピンポイントの位置を念入りに洗浄する場合には、ピーク波長が260~300nmとなるLEDを用いるようにしてもよい。また、光源ユニット22の円筒形状の筺体の一部は、液体通路21に露出していることから、光源30のヒートシンクとしても機能する。このため、光源ユニット22の円筒形状の筺体に、ステンレス等の熱伝導率の高い材質を用いてもよいし、液体通路21に露出する面積を広くするための放熱部(例えば、平板状の放熱部を)を設けてもよい。
【0025】
また、光源30は、開口部21aから離れた位置(本例では2~3cmくらい離れた位置)に設けられる。光源30から射出された紫外光が液体通路21の一部を通過することで、液体通路21を通過する液体を除菌することが可能になる。なお、光源30のレンズには、光を拡散するレンズが用いられてもよい。光源30の紫外光を拡散させることで、液体通路21を通過する液体の除菌効果を高めることが可能となる。さらに、液体通路21の内壁面に、ステンレスや二酸化チタン等の毒性の低い金属をコーティングしてもよい。ステンレスをコーティングした場合には、UV光の減衰率を低くすることが確認され、二酸化チタンをコーティングした場合には、UV光による光触媒効果によって、殺菌効果の向上や超親水作用による口腔の洗浄効果が確認された。なお、光源30には、UVのLDや青色LD、緑色LD、赤色LD、その他の波長領域のLEDや有機EL等が用いられてもよいし、これら以外の光源が用いられてもよい。
【0026】
図6(a)は、本実施形態による口腔洗浄器100の本体部10の機能ブロック図である。バッテリー300の電力は、本体部10のスイッチ11aとスイッチ13aを介して光源30に供給される。スイッチ11aは、ボタン11に連動する機械式スイッチで構成され、スイッチ13aは、ボタン13に連動する機械式スイッチと半導体スイッチで構成される。スイッチ13aの半導体スイッチは、検知部13bからの信号によって動作するスイッチである。このように、検出部13bにおいて液体を検出しない場合は、光源30に電力を供給しない。なお、検出部13bにおいて液体を検出しない場合においても、光源30に電力を供給するようにしてもよい。
【0027】
図6(b)は、本実施形態の変形例による口腔洗浄器100の本体部10の機能ブロック図である。バッテリー300の電力は、本体部10のスイッチ11aとスイッチ12bとスイッチ13cを介して光源30に供給される。スイッチ11aは、ボタン11に連動する機械式スイッチで構成され、スイッチ12bは、ボタン12に連動する機械式スイッチで構成され、スイッチ13cは、ボタン13に連動する機械式スイッチで構成される。また、ボタン12に連動して、弁12aの開閉動作が行われる。このように、弁12aが閉じている場合には、光源30に電力を供給しない。
【0028】
次いで、
図7、
図8を用いて、本発明の第二の実施形態による口腔洗浄器150を説明する。なお、以下の全ての図面においては、理解を容易にするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせて図示している。また、第一の実施形態による口腔洗浄器100と同じ構成については符号を同一にすることでその説明を省略する場合がある。
【0029】
図7は、本実施形態による口腔洗浄機150の使用方法を説明する。
図7(a)は、ポンプと光源30が内蔵された貯水タンク250に口腔洗浄機150を接続した状態を示している。貯水タンク250と口腔洗浄機150は、複合コード600を介して接続される。複合管600は、光ファイバー60aと管60bと電源コード60cが備えられ、貯水タンク250に貯められた液体がポンプと管60bを介して口腔洗浄機150に流入するとともに、貯水タンク250に内蔵された光源30の光が光ファイバー60aを介して口腔洗浄機150に到達する構造である。
図7(b)は、光源30とバッテリー300が内蔵された電源350に口腔洗浄機150を接続した状態を示している。電源350と口腔洗浄機150は、光ファイバー60aと電源コード60cを備えた複合コード601を介して接続される。電源350に内蔵された光源30の光が光ファイバー60aを介して口腔洗浄機150に到達する構造である。
図7(a)、(b)に示すように、光源30を口腔洗浄機150の外部に設けることで、口腔洗浄機150の製造コストを低く抑えることができるとともに、口腔洗浄機150の軽量化も図ることが可能となる。なお、
図6(b)に示す構成を本実施形態による口腔洗浄機150に用いる場合には、電源コード60cが不要となるため、この場合において、複合コード600、601に電源コード60cを含めないようにしてもよい。
【0030】
次いで、
図8を用いて、通路ユニット20aを説明する。通路ユニット20aは、本体部10の内部に設けられ、管60bを流通した液体と光ファイバー60aを通過した光をノズル1に導く液体通路21を有している。
図8は、通路ユニット20aの断面状態を示し、ノズル1と管60bと光ファイバー60aが取り付けれた状態を示している。
【0031】
光ファイバー60aとカバーガラス23との間には、弁13dが設けられる。弁13dは、平面部に開口部(不図示)を備えた平板状の形状を有している。弁13dの一端が板バネ(不図示)によって支えられ、反対側の他端は、ボタン13に直結する構造である。ボタン13が押された状態では、弁13dの開口部と光ファイバー60aの端面が合わさり、光ファイバー60aを通過した光が液体通路21に到達し、ボタン13が押されていない状態では、弁13dの開口部と光ファイバー60aの端面が合わさらず、光ファイバー60aを通過した光が液体通路21に到達しない。
【0032】
液体通路21に検出部13bが設けられている。検出部13は、ノズル1から液体が射出されていない状態で光源30の紫外光が射出されないようにするためのものであり、例えば、圧力センサが用いられ、液体通路21に液体が流れているかどうかを判断する。検出部13bによって、液体通路21に液体が流れていると判断した場合にのみ、貯水タンク250に内蔵されている光源30から光が射出される。なお、光源30が口腔洗浄機150の本体部10の内部に設けられる場合があってもよい。この場合においては、光源30の光が光ファイバー60aを介して、液体通路21に到達するように構成される。
【0033】
図9を用いて、上記実施の形態に用いられる液体通路21の変形例を説明する。
図9に示す液体通路21は、ガラス、金属、セラミック、または樹脂等を用いた管状部材で構成される。また、液体通路21にガラスやセラミックや樹脂を用いた場合には、液体通路21の外側及び/又は内側にステンレス等の金属をメッキしてもよいし、液体通路21に金属を用いた場合でも、液体通路21の外側及び/又は内側に他の金属をメッキしてもよい。
【0034】
図9(a)は、液体通路21の上面図であり、
図9(b)は、液体通路21の左側面の断面図であり、
図9(c)は、液体通路21の正面の断面図であり、
図9(d)は、液体通路21の下面図である。液体通路21の上端に開口部21aが設けられ、下端に開口部21b、21cが設けられる。開口部21aには、ノズル1が着脱自在に取り付けられ、開口部21bには、管40が着脱自在に取り付けられ、開口部21cには、光源30が取り付けられる。なお、開口部21a、21b、21cの大きさや位置関係は、
図3~
図5に示す通路ユニット20と同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0035】
本変形例の液体通路21を本体部10の内部に設けることで、上述の通路ユニット20が不要になるため、本体部10の軽量化や小型化が可能となる。
【0036】
上述の実施形態は、本発明の好適な一例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上述の説明によって不当に限定されるものではない。また、上述の実施形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。また、上述の実施形態で説明される構成は相互に付け足したり組み合わせたりしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、口腔を液体や光によって洗浄する口腔洗浄器や口腔洗浄装置において広く利用可能である。
【符号の説明】
【0038】
100、150 口腔洗浄器
1 ノズル
10 本体部
11、12、13 ボタン
12a、13d 弁
13b 検出部
40、60b 管
45 取付部
50 コード
60 複合管
60a 光ファイバー
200、250 貯水タンク
300 バッテリー
20、20a 通路ユニット
21 液体通路
21a、21b、21c 開口部
22 光源ユニット
23 カバーガラス
30 光源
600、601 複合コード
60a 光ファイバー
60b 管
60c 電源コード