(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023724
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて1つのキャリア内のガードバンドを用いたチャネル送受信方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20240214BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240214BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240214BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W72/232
H04W72/231
H04L27/26 113
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023213970
(22)【出願日】2023-12-19
(62)【分割の表示】P 2022526500の分割
【原出願日】2020-11-09
(31)【優先権主張番号】10-2019-0142164
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516079109
【氏名又は名称】ウィルス インスティテュート オブ スタンダーズ アンド テクノロジー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ミンソク・ノ
(72)【発明者】
【氏名】キョンジュン・チェ
(72)【発明者】
【氏名】ジンサム・カク
(57)【要約】
【課題】無線通信システムにおいて下りリンクチャネルを受信する方法であって、端末によって行われる方法を提供する。
【解決手段】基地局から1つのキャリア内に位置する第1リソース領域内のガードバンド(Guard Band)に関連した第1情報を受信する段階;前記基地局から、前記第1リソース領域内で前記第1情報に基づいて前記ガードバンドによって区分される前記第1リソース領域内の複数個のリソースセットに関連した第2情報を受信する段階;及び、前記基地局から、前記第2情報が前記下りリンクチャネル受信に可能なものとして示すリソース上で下りリンクチャネルを受信する段階;を含む。
【選択図】
図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて下りリンクチャネルを受信する方法であって、端末によって行われる方法は、
基地局から1つのキャリア内に位置する第1リソース領域内のガードバンド(Guard Band)に関連した第1情報を受信する段階;
前記基地局から、前記第1リソース領域内で前記第1情報に基づいて前記ガードバンドによって区分される複数個のリソースセットに関連した第2情報を受信する段階;及び
前記基地局から、前記第2情報が前記下りリンクチャネル受信に使用可能なものとして示すリソース上で下りリンクチャネルを受信する段階;を含み、
前記複数個のリソースセットは、前記第1情報に基づいて、前記ガードバンドのために割り当てられたリソース以外のリソースで構成され、
前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル受信に使用可能か否かを示す情報であることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記基地局から、前記複数個のリソースセットのうちの一部上で物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)を受信する段階;をさらに含み、
前記第2情報は、前記PDCCHの下りリンク制御情報(Downlink Control Inforamtion,DCI)に含まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIは、グループ共通(Group-Common)DCIであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記基地局から、前記端末が前記PDCCH受信のためにモニタする第2リソース領域に関する情報を受信する段階;をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第2リソース領域は、前記複数個のリソースセットのうちの一部であり、
前記第2リソース領域は、前記PDCCHが受信されるリソースを含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2リソース領域は、制御リソース集合(Control Resource Set,CORESET)が割り当てられるリソースであることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル送信に使用可能か否かをビットマップ(bitmap)形式で示すことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記下りリンクチャネルは、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)及び物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)のうち少なくともいずれか一つであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1情報及び前記第2リソース領域に関する情報は、上位層シグナリングによって送信されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
無線通信システムにおいて下りリンクチャネルを受信する端末であって、前記端末は、
送受信機;
プロセッサ;及び
前記プロセッサによって実行される動作に対する指示(instruction)を保存し、前記プロセッサと連結されるメモリを含み、
前記動作は、
基地局から、1つのキャリア内に位置する第1リソース領域内のガードバンド(Guard Band)に関連した第1情報を受信する段階;
前記基地局から、前記第1リソース領域内で前記第1情報に基づいて前記ガードバンドによって区分される複数個のリソースセットに関連した第2情報を受信する段階;及び
前記基地局から、前記第2情報が前記下りリンクチャネル送信に使用可能なものとして示すリソース上で下りリンクチャネルを受信する段階;を含み、
前記複数個のリソースセットは、前記第1情報に基づいて、前記ガードバンドのために割り当てられたリソース以外のリソースで構成され、
前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル受信に使用可能か否かを示す情報であることを特徴とする端末。
【請求項11】
前記動作は、
前記基地局から、前記複数個のリソースセットのうちの一部上で物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)を受信する段階;をさらに含み、
前記第2情報は、前記PDCCHの下りリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)に含まれることを特徴とする、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記DCIは、グループ共通(Group-Common)DCIであることを特徴とする、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
前記動作は、
前記基地局から、前記端末が前記PDCCH受信のためにモニタする第2リソース領域に関する情報を受信する段階;をさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の端末。
【請求項14】
前記第2リソース領域は、前記複数個のリソースセットのうちの一部であり、前記第2リソース領域は、前記PDCCHが受信されるリソースを含むことを特徴とする、請求項13に記載の端末。
【請求項15】
前記第2リソース領域は、制御リソース集合(Control Resource Set,CORESET)が割り当てられるリソースであることを特徴とする、請求項14に記載の端末。
【請求項16】
前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル送信に使用可能か否かをビットマップ(bitmap)形式で示すことを特徴とする、請求項10に記載の端末。
【請求項17】
前記下りリンクチャネルは、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)及び物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)のうち少なくともいずれか一つであることを特徴とする、請求項10に記載の端末。
【請求項18】
前記第1情報及び前記第2リソース領域に関する情報は、上位層シグナリングによって送信されることを特徴とする、請求項10に記載の端末。
【請求項19】
無線通信システムにおいて下りリンクを送信する方法であって、基地局によって行われる方法は、
端末に、1つのキャリア内に位置する第1リソース領域内のガードバンド(Guard Band)に関連した第1情報を送信する段階;
前記端末に、前記第1リソース領域内で前記第1情報に基づいて前記ガードバンドによって区分される複数個のリソースセットに関連した第2情報を送信する段階;及び
前記端末に、前記第2情報が前記下りリンクチャネル送信に使用可能なものとして示すリソース上で下りリンクチャネルを送信する段階;を含み、
前記複数個のリソースセットは、前記第1情報に基づいて、前記ガードバンドのために割り当てられたリソース以外のリソースで構成され、
前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル送信に使用可能か否かを示す情報であることを特徴とする方法。
【請求項20】
前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル送信に使用可能か否かをビットマップ(bitmap)形式で示すことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線通信システムに関し、1つのキャリア内のガードバンドを用いたチャネル送受信方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
4G(4th generation)通信システムの商用化後、増加する無線データトラフィック需要を充足するために、新たな5G(5th generation)通信システムを開発するための努力が行われている。5G通信システムは、4Gネットワーク以降(beyond 4G network)の通信システム、LTEシステム以降(post LTE)のシステム、またはNR(new radio)システムと称されている。高いデータ伝送率を達成するために、5G通信システムは、6GHz以上の超高周波(mmWave)帯域を使用して運用されるシステムを含み、また、カバレッジを確保し得る側面から6GHz以下の周波数帯域を使用して運用される通信システムを含んで、基地局と端末における具現が考慮されている。
【0003】
3GPP(登録商標)(3rd generation partnership project) NRシステムは、ネットワークスペクトルの効率を向上させて、通信事業者が与えられた帯域幅でより多くのデータ及び音声サービスを提供し得るようにする。よって、3GPP NRシステムは、大容量音声支援以外にも、高速データ及びメディア伝送に対する要求を充足するように設計される。NRシステムの長所は、同じプラットフォームで高い処理量、低い待機時間、FDD(frequency division duplex)、及びTDD(time division duplex)支援、向上された最終ユーザ環境、及び簡単なアーキテクチャで低い運営コストを有するという点である。
【0004】
より効率的なデータ処理のために、NRシステムのダイナミックTDDは、セルのユーザのデータトラフィック方向に応じて上りリンク及び下りリンクに使用し得るOFDM(orthogoal frequency division multiplexing)シンボルの数を可変する方式を使用する。例えば、セルの下りリンクトラフィックが上りリンクトラフィックより多ければ、基地局はスロット(またはサブフレーム)に多数の下りリンクOFDMシンボルを割り当てる。スロット構成に関する情報は端末に伝送されるべきである。
【0005】
超高周波帯域における電波の経路損失の緩和、及び電波の伝達距離の増加のために、5G通信システムではビームフォーミング(beamforming)、巨大配列体重入出力(massive MIMO)、全次元多重入出力(full dimension MIMO、FD-MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、アナログビームフォーミングとデジタルビームフォーミングを組み合わせるハイブリッドビームフォーミング、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。また、システムネットワークを改善するために、5G通信システムでは進化した小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(device to device communication:D2D)、車両を利用する通信(vehicle to everything communication:V2X)、無線バックホール(wireless backhaul)、非地上波ネットワーク通信(non-terrestrial network communication、NTN)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(coordinated multi-points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などに関する技術開発が行われている。その他、5Gシステムでは進歩したコーディング変調(advanced coding modulation:ACM)方式のFQAM(hybrid FSK and QAM modulation)及びSWSC(sliding window superposition coding)と、進歩したアクセス技術であるFBMC(filter bank multi-carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0006】
一方、インターネットは人間が情報を生成し消費する人間中心の連結網において、物など分散された構成要素間に情報を交換し処理するIoT(Internet of Things、モノのインターネット)網に進化している。クラウドサーバなどとの連結を介したビックデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭している。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインタフェース技術、及び保安技術などのような技術要素が要求されており、最近は物間の連結のためのセンサネットワーク、マシンツーマシン(machine to machine、M2M)、MTC(machine type communication)などの技術が研究されている。IoT環境では、連結された物から生成されたデータを収集、分析して、人間の生活に新たな価値を生み出す知能型IT(internet technology)サービスが提供される。IoTは、従来のIT技術と多様な産業間の融合及び複合を介し、スマートホーム、スマートビル、スマートシティ、スマートカーまたはコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用される。
【0007】
そこで、5G通信システムをIoT網に適用するための様々な試みが行われている。例えば、センサネットワーク、マシンツーマシン、MTCなどの技術が、5G通信技術であるビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法によって具現されている。上述したビックデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)の適用も5G技術とIoT技術の融合の一例といえる。一般に、移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。
【0008】
しかし、移動通信システムは次第に音声だけでなくデータサービスまでサービス領域を拡張しており、現在は高速のデータサービスを提供する程度にまで発展している。しかし、現在サービス提供中の移動通信システムでは、資源不足現象及びユーザの高速サービスの要求のため、より発展した移動通信システムが要求されている。
3GPP NRシステムでは、小型セルの上りリンク下りリンクトラフィックによってスロットを構成するOFDMシンボルの方向を自由に変えられる動的(Dynamic)TDD(Time division duplex)方式を使用する。基地局は、動的TDDを支援するためにスロット構成に関する情報を端末に伝達する。しかし、端末がスロット構成情報を受信できない問題が発生するか、端末の動作がスロット構成の変化のため行われられない問題が発生する恐れがあるため、それを改善する方法が求められている。
【0009】
最近、スマート機器の拡散によりモバイルトラフィックが爆増するにつれ、従来の免許(licensed)周波数スペクトル、またはLicensed周波数帯域のみではセルラー通信サービスを提供するために増加するデータの使用量に耐えることが難しくなっている。
【0010】
このような状況の中、セルラー通信サービスを提供するために非免許(unlicensed)周波数スペクトル、または非免許周波数帯域(例えば、2.4GHz帯域、5GHz帯域など)を使用する方案がスペクトルの不足問題に対する解決策として論議されている。
【0011】
通信事業者が競売などの手順を経て独占的な周波数使用権を確保する免許帯域とは異なって、非免許帯域では一定レベルの隣接帯域保護規定のみを遵守する条件で、多数の通信装置が制限なく同時に使用される。そのため、セルラー通信サービスに非免許帯域が使用されれば、免許帯域で提供されていたレベルの通信品質を保障することが難しく、従来に非免許帯域を利用していた無線通信装置(例えば、無線LAN装置)との干渉問題が発生する恐れがある。
【0012】
非免許帯域でもLTE及びNR技術を使用するためには、従来の非免許帯域装置との共存方案、及び効率的に無線チャネルを他の無線チャネルと共有する方案に関する研究が先行的に行われるべきである。つまり、非免許帯域において、LTE及びNR技術を使用する装置が従来の非免許帯域装置に対して影響を及ぼさないよう、ロバストな共存メカニズム(Robust Coexistence Mechanism、RCM)が開発される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本明細書は、無線通信システムにおいて1つのキャリア内のガードバンドを用いたチャネル送受信方法及びそのための装置を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本明細書は、無線通信システムにおいて下りリンクチャネルを受信する方法を提供する。
【0015】
具体的に、端末によって行われる方法は、基地局から1つのキャリア内に位置する第1リソース領域内のガードバンド(Guard Band)に関連した第1情報を受信する段階;前記基地局から、前記第1リソース領域内で前記第1情報に基づいて前記ガードバンドによって区分される複数個のリソースセットに関連した第2情報を受信する段階;及び、前記基地局から、前記第2情報が前記下りリンクチャネル受信に使用可能なものとして示すリソース上で下りリンクチャネルを受信する段階;を含み、前記複数個のリソースセットは、前記第1情報に基づいて、前記ガードバンドのために割り当てられたリソース以外のリソースで構成され、前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル受信に使用可能か否かを示す情報であることを特徴とする。
【0016】
また、本明細書において、端末によって行われる方法は、前記基地局から、前記複数個のリソースセットのうちの一部上で物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)を受信する段階;をさらに含み、前記第2情報は、前記PDCCHの下りリンク制御情報(Downlink Control Inforamtion,DCI)に含まれることを特徴とする。
【0017】
また、本明細書において、端末によって行われる方法は、前記基地局から、前記端末が前記PDCCH受信のためにモニタする第2リソース領域に関する情報を受信する段階;をさらに含むことを特徴とする。
【0018】
無線通信システムにおいて下りリンクチャネルを受信する端末であって、前記端末は、送受信機;プロセッサ;及び、前記プロセッサによって実行される動作に対する指示(instruction)を保存し、前記プロセッサと連結されるメモリを含み、前記動作は、基地局から1つのキャリア内に位置する第1リソース領域内のガードバンド(Guard Band)に関連した第1情報を受信する段階;前記基地局から、前記第1リソース領域内で前記第1情報に基づいて前記ガードバンドによって区分される複数個のリソースセットに関連した第2情報を受信する段階;及び、前記基地局から、前記第2情報が前記下りリンクチャネル送信に使用可能なものとして示すリソース上で下りリンクチャネルを受信する段階;を含み、前記複数個のリソースセットは、前記第1情報に基づいて、前記ガードバンドのために割り当てられたリソース以外のリソースで構成され、前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル受信に使用可能か否かを示す情報であることを特徴とする。
【0019】
また、前記動作は、前記基地局から、前記複数個のリソースセットのうちの一部上で物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)を受信する段階;をさらに含み、前記第2情報は、前記PDCCHの下りリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)に含まれることを特徴とする。
【0020】
また、前記動作は、前記基地局から、前記端末が前記PDCCH受信のためにモニタする第2リソース領域に関する情報を受信する段階;をさらに含むことを特徴とする。
【0021】
また、本明細書において、前記DCIは、グループ共通(Group-Common)DCIであることを特徴とする。
【0022】
また、本明細書において、前記第2リソース領域は、前記複数個のリソースセットのうちの一部であり、前記第2リソース領域は、前記PDCCHが受信されるリソースを含むことを特徴とする。
【0023】
また、本明細書において、前記第2リソース領域は、制御リソース集合(Control Resource Set,CORESET)が割り当てられるリソースであることを特徴とする。
【0024】
また、本明細書において、前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル送信に使用可能か否かをビットマップ(bitmap)形式で示すことを特徴とする。
【0025】
また、本明細書において、前記下りリンクチャネルは、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)及び物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)のうち少なくともいずれか一つであることを特徴とする。
【0026】
また、本明細書において、前記第1情報及び前記第2リソース領域に関する情報は、上位層シグナリングによって送信されることを特徴とする。
【0027】
また、本明細書において、無線通信システムにおいて下りリンクを送信する方法であって、基地局によって行われる方法は、端末に、1つのキャリア内に位置する第1リソース領域内のガードバンド(Guard Band)に関連した第1情報を送信する段階;前記端末に、前記第1リソース領域内で前記第1情報に基づいて前記ガードバンドによって区分される複数個のリソースセットに関連した第2情報を送信する段階;及び、前記端末に、前記第2情報が前記下りリンクチャネル送信に使用可能なものとして示すリソース上で下りリンクチャネルを送信する段階;を含み、前記複数個のリソースセットは、前記第1情報に基づいて、前記ガードバンドのために割り当てられたリソース以外のリソースで構成され、前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル送信に使用可能か否かを示す情報であることを特徴とする。
【0028】
また、本明細書において、前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル送信に使用可能か否かをビットマップ(bitmap)形式で示すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本明細書は、1つのキャリア内にガードバンドが存在する場合に、上りリンクチャネル及び下りリンクチャネル送信のためのリソースを設定する方法を提供し、効率的なチャネル送信が可能であるという効果がある。
【0030】
本発明の一実施例は、無線通信システムにおいて、効率的に物理チャンネル及び信号を送受信する方法及びそれを利用する装置を提供する。本発明から得られる効果は以上で言及した効果に限らず、言及していない他の効果は、以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
【
図2】無線通信システムにおける下りリンク(downlink、DL)/上りリンク(uplink、UL)スロット構造の一例を示す図である。
【
図3】3GPPシステムに利用される物理チャネルと該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
【
図4】3GPP NRシステムにおける初期セルアクセスのためのSS/PBCHブロックを示す図である。
【
図5】3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。
【
図6】3GPP NRシステムにおけるPDCCH(physical downlink control channel)が伝送されるCORESET(control resource set)を示す図である。
【
図7】3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。
【
図8】キャリア集成(carrier aggregation)を説明する概念図である。
【
図9】単一キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。
【
図10】クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。
【
図11】LAAサービス環境で端末と基地局の配置シナリオを例示する。
【
図12】既存に非免許帯域で動作する通信方式を例示する。
【
図13】DL送信のためのLBT(Listen-Before-Talk)過程を例示する。
【
図14】DL送信のためのLBT(Listen-Before-Talk)過程を例示する。
【
図16】非免許帯域でチャネルアクセス時にCWS(Contention Window Size)を調整する方法を例示する。
【
図17】3GPP NRシステムにおいて端末に、キャリア(又は、セル)の帯域幅より小さい又は等しい帯域幅を有するBWP(BandWidth Part)を構成する方法の例である。
【
図18】端末に複数個のBWPが割り当てられた時に、各BWPには少なくとも一つのCORESETが端末に対して構成又は割り当てられる例である。
【
図19】本発明の実施例に係る基地局がBWPを1つ以上の基本帯域幅を含むように設定した場合に、各基本帯域幅に関する優先順位に基づいて、各基本帯域幅に設定されたCORESETでPDCCHを送信し、BWP内でPDSCHを送信することを示す。
【
図20】本発明の実施例によってBWPが1つ以上の基本帯域幅を含むように設定された場合に、基地局が、指定された基本帯域幅の優先順位によって、各基本帯域幅に構成されたCORESETでPDCCHを送信し、BWP内でPDSCHを送信することを示す。
【
図21】本発明の実施例によってBWPが1つ以上の基本帯域幅を含むように設定された場合に、基地局がPDCCHを送信できる1つ以上の基本帯域幅が指定され、基地局が、指定された基本帯域幅によって各基本帯域幅内に設定されたCORESETでPDCCHを送信し、BWP内でPDSCHを送信することを示す。
【
図22】広帯域キャリア(wideband carrier)に1つ以上のLBTサブバンドで構成されたBWPにおけるイン-キャリアガードバンドとキャリアガードバンドを示す図である。
【
図23】20MHz、40MHz、80MHzの帯域幅をBWPとして使用する場合に連続して使用可能な物理RB(Physical Resource Block)の数に対する一実施例を示す。
【
図24】20MHz、40MHz、80MHzの帯域幅をBWPとして使用する場合に、イン-キャリアガードバンドとして使用可能な物理RBの数に対する一つの実施例を示し、各20MHz、40MHz、80MHzの帯域幅を有するBWPによる各LBTサブバンド別に使用可能な物理RBの数に対する一実施例を示す。
【
図25】本発明の一実施例に係る端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。
【
図26】本発明の一実施例に係る端末が行う下りリンクチャネルを受信するための方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本明細書で使用される用語は本発明における機能を考慮してできるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択しているが、これは当分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選択したものもあるが、この場合、該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語の有する実質的意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解析すべきであることを明らかにする。
【0033】
明細書全体において、ある構成が他の構成を「連結」されているという際、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間の他の構成要素を介在して「電気的に連結」されていることも含む。また、ある構成が特定構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。加えて、特定臨海を基準にする「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替されてもよい。
【0034】
以下の技術はCDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線接続システムに使用される。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現される。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術で具現される。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現される。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long term evolution)はE-UTRAを使用するE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)は3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NRはLTE/LTE-Aとは別途に設計されたシステムであって、IMT-2020の要求条件であるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、及びmMTC(massive Machine Type Communication)サービスを支援するためのシステムである。説明を明確にするために3GPP NRを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに限らない。
【0035】
本明細書において別段に規定されていない限り、基地局とは、3GPP NRにおいて規定されるような次世代ノードB(gNB)を指してよい。さらに、別段に規定されていない限り、端末とは、ユーザ機器(UE)を指してよい。以下、説明の理解を助けるために、それぞれの内容を個別に実施例として区分して説明するが、各実施例は互いに組み合わせられて用いられてもよい。本開示において、端末の設定(configure)は、基地局による設定を表すことができる。具体的に、基地局は端末にチャネル又は信号を送信し、端末の動作又はワイヤレス通信システムで用いられるパラメータの値を設定することができる。
【0036】
図1は、無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
【0037】
図1を参照すると、3GPP NRシステムで使用される無線フレーム(またはラジオフレーム)は、10ms(Δf
maxN
f/100)*T
c)の長さを有する。また、無線フレームは10個の均等な大きさのサブフレーム(subfame、SF)からなる。ここで、Δf
max=480*103Hz、N
f=4096、T
c=1/(Δf
ref*N
f,ref)、Δf
ref=15*103Hz、N
f,ref=2048である。一つのフレーム内の10個のサブフレームにそれぞれ0から9までの番号が与えられる。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)によって一つまたは複数のスロットからなる。より詳しくは、3GPP NRシステムで使用し得るサブキャリア間隔は15*2μkHzである。μはサブキャリア間隔構成因子(subcarrier spacing configuration)であって、μ=0~4の値を有する。つまり、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzがサブキャリア間隔として使用される。1ms長さのサブフレームは2
μ個のスロットからなる。この際、各スロットの長さは2-μmsである。一つのサブフレーム内の2
μ個のスロットは、それぞれ0から2
μ-1までの番号が与えられる。また、一つの無線フレーム内のスロットは、それぞれ0から10*2
μ-1までの番号が与えられる。時間資源は、無線フレーム番号(または無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(またはサブフレームインデックスともいう)、スロット番号(またはスロットインデックス)のうち少なくともいずれか一つによって区分される。
【0038】
図2は、無線通信システムにおける下りリンク(DL)/上りリンク(UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、
図2は3GPP NRシステムの資源格子(resource grid)構造を示す。
【0039】
具体的には、
図2は、3GPP NRシステムのリソースグリッドの構造を示す。アンテナポート当り1つのリソースグリッドがある。
図2を参照すると、スロットは、時間領域において複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(RB)を含む。OFDMシンボルはまた、1つのシンボルセクションを意味する。別段に規定されていない限り、OFDMシンボルは、単にシンボルと呼ばれることがある。1 RBは周波数領域において連続する12個のサブキャリアを含む。
図2を参照すると、各スロットから送信される信号は、Nsize,μgrid,x*NRBsc本のサブキャリアおよびNslotsymb個のOFDMシンボルを含むリソースグリッドによって表されてよい。ここで、信号がDL信号であるときはx=DLであり、信号がUL信号であるときはx=ULである。Nsize,μgrid,xは、μの構成要素であるサブキャリア間隔に従ってリソースブロック(RB)の個数を表し(xは、DLまたはULである)、Nslotsymbは、スロットの中のOFDMシンボルの個数を表す。NRBscは、1つのRBを構成するサブキャリアの本数であり、NRBsc=12である。OFDMシンボルは、多元接続方式に従って、巡回シフトOFDM(CP-OFDM:cyclic shift OFDM)シンボルまたは離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM:discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと呼ばれることがある。
【0040】
1つのスロットの中に含まれるOFDMシンボルの個数は、巡回プレフィックス(CP:cyclic prefix)の長さに従って変わることがある。たとえば、ノーマルCPの場合には、1つのスロットは14個のOFDMシンボルを含むが、拡張CPの場合には、1つのスロットは12個のOFDMシンボルを含んでよい。特定の実施形態では、拡張CPは、60kHzサブキャリア間隔においてのみ使用され得る。
図2において、説明の便宜上、1つのスロットは、例として14個のOFDMシンボルを用いて構成されるが、本開示の実施形態は、異なる個数のOFDMシンボルを有するスロットに、同様に適用され得る。
図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数領域においてN
size,μ
grid,x*N
RB
sc本のサブキャリアを含む。サブキャリアのタイプは、データ送信用のデータサブキャリア、基準信号の送信用の基準信号サブキャリア、およびガードバンドに分割され得る。キャリア周波数は、中心周波数(fc)とも呼ばれる。
【0041】
1つのRBは、周波数領域においてNRB
sc(たとえば、12)本の連続したサブキャリアによって規定され得る。参考のために、1つのOFDMシンボルおよび1本のサブキャリアを用いて構成されたリソースは、リソース要素(RE:resource element)またはトーンと呼ばれることがある。したがって、1つのRBは、Nslot
symb*NRB
sc個のリソース要素を用いて構成され得る。リソースグリッドの中の各リソース要素は、1つのスロットの中で1対のインデックス(k,l)によって一意に規定され得る。kは、周波数領域において0からNsize,μ
grid,x*NRB
sc-1まで割振りられるインデックスであってよく、lは、時間領域において0からNslot
symb-1まで割振りられるインデックスであってよい。
【0042】
UEが、基地局から信号を受信するために、または基地局へ信号を送信するために、UEの時間/周波数は、基地局の時間/周波数に同期されてよい。これは、基地局およびUEが同期されていると、DL信号を復調するとともに適切な時間においてUL信号を送信するために必要な時間および周波数パラメータを、UEが決定できるからである。
【0043】
時分割複信(TDD)すなわち不対スペクトルにおいて使用される無線フレームの各シンボルは、DLシンボル、ULシンボル、およびフレキシブルシンボルのうちの少なくとも1つを用いて構成され得る。周波数分割複信(FDD)すなわち対スペクトルにおいてDLキャリアとして使用される無線フレームは、DLシンボルまたはフレキシブルシンボルを用いて構成されてよく、ULキャリアとして使用される無線フレームは、ULシンボルまたはフレキシブルシンボルを用いて構成されてよい。DLシンボルでは、DL送信が可能であるがUL送信は不可能である。ULシンボルでは、UL送信が可能であるがDL送信は不可能である。フレキシブルシンボルは、信号に従ってDLまたはULとして使用されるべきと決定され得る。
【0044】
各シンボルのタイプについての情報、すなわち、DLシンボル、ULシンボル、およびフレキシブルシンボルのうちのいずれか1つを表す情報が、セル固有または共通の無線リソース制御(RRC:radio resource control)信号を用いて構成され得る。加えて、各シンボルのタイプについての情報が、追加として、UE固有または専用のRRC信号を用いて構成され得る。基地局は、i)セル固有スロット構成の期間、ii)セル固有スロット構成の期間の冒頭からの、DLシンボルしか伴わないスロットの個数、iii)DLシンボルしか伴わないスロットの直後のスロットの最初のシンボルからのDLシンボルの個数、iv)セル固有スロット構成の期間の末尾からの、ULシンボルしか伴わないスロットの個数、およびv)ULシンボルしか伴わないスロットの直前のスロットの最後のシンボルからのULシンボルの個数を、セル固有RRC信号を使用することによって通知する。ここで、ULシンボルおよびDLシンボルのうちのどちらを用いても構成されないシンボルが、フレキシブルシンボルである。
【0045】
シンボルタイプについての情報が、UE固有RRC信号を用いて構成されるとき、基地局は、フレキシブルシンボルがDLシンボルであるのかそれともULシンボルであるのかを、セル固有RRC信号の中でシグナリングし得る。この場合、UE固有RRC信号は、セル固有RRC信号を用いて構成されたDLシンボルまたはULシンボルを別のシンボルタイプに変更することができない。UE固有RRC信号は、スロットごとの対応するスロットのNslotsymb個のシンボルのうちのDLシンボルの個数、および対応するスロットのNslotsymb個のシンボルのうちのULシンボルの個数をシグナリングし得る。この場合、スロットのDLシンボルは、スロットの最初のシンボル~i番目のシンボルを用いて継続的に構成され得る。加えて、スロットのULシンボルは、スロットのj番目のシンボル~最後のシンボルを用いて継続的に構成され得る(ただし、i<j)。スロットの中で、ULシンボルおよびDLシンボルのうちのどちらを用いても構成されないシンボルが、フレキシブルシンボルである。
【0046】
前記のようなRRC信号からなるシンボルのタイプをセミ-スタティック(semi-static)DL/UL構成と称する。上述したRRC信号からなるセミ-スタティックDL/UL構成において、フレキシブルシンボルは物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)で伝送されるダイナミックSFI(slot format information)を介して下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、またはフレキシブルシンボルに指示される。この際、RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルは、他のシンボルタイプに変更されない。表1は、基地局が端末に指示するダイナミックSFIを例示する。
【0047】
【0048】
表1において、Dは下りリンクシンボルを、Uは上りリンクシンボルを、Xはフレキシブルシンボルを示す。表1に示したように、一つのスロットで最大2回のDL/ULスイッチング(switching)が許容される。
【0049】
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
【0050】
UEの電源がオンにされるかまたはUEが新たなセルにキャンプオンする場合、UEは初期セル探索を実行する(S101)。具体的には、UEは、初期セル探索時にBSに同期し得る。このことのために、UEは、基地局から1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を受信して基地局に同期し得、セルIDなどの情報を取得し得る。その後、UEは、基地局から物理ブロードキャストチャネルを受信することができ、セルにおけるブロードキャスト情報を取得することができる。
【0051】
初期セル探索の完了時に、UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)およびPDCCHの中の情報に従って物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を受信し、その結果、UEは、初期セル探索を通じて取得されたシステム情報よりも特有のシステム情報を取得することができる(S102)。ここで、UEが取得したシステム情報は、RRC(Radio Resource Control,RRC)において物理層(physical layer)でUEが正しく動作するためのセル-共通システム情報であり、リメイニングシステム情報(Remaining system information)又はシステム情報ブロック(System information blcok,SIB)1とも呼ばれる。
【0052】
UEが最初に基地局にアクセスするか、または信号送信用の無線リソースを有しないとき、UEは、基地局に対してランダムアクセスプロシージャを実行してよい(動作S103~S106)。最初に、UEは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)を通じてプリアンブルを送信することができ(S103)、PDCCHおよび対応するPDSCHを通じて基地局からプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S104)。有効なランダムアクセス応答メッセージがUEによって受信されると、UEは、基地局からPDCCHを通じて送信されたUL許可によって示される物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を通じて、UEの識別子などを含むデータを基地局へ送信する(S105)。次に、UEは、衝突解決のために、基地局の表示としてのPDCCHの受信を待つ。UEがUEの識別子を通じてPDCCHを首尾よく受信する場合(S106)、ランダムアクセスプロセスが終了される。UEは、ランダムアクセス過程中に、RRC層において、物理層でUEが正しく動作するために必要なUE-特定システム情報を取得することができる。UEがRRC層でUE-特定システム情報を取得すると、UEはRRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に入る。
【0053】
RRC層は、端末とワイヤレス接続網(Radio Access Network,RAN)間の制御のためのメッセージ生成及び管理に用いられる。より具体的に、基地局と端末はRRC層において、セル内の全端末に必要なセルシステム情報の放送(broadcasting)、ページング(paging)メッセージの伝達管理、移動性管理及びハンドオーバー、端末の測定報告とそれに対する制御、端末能力管理及び機器管理を含む保管管理を行うことができる。一般に、RRC層で伝達する信号(以下、RRC信号)の更新(update)は、物理層における送受信周期(すなわち、transmission time interval,TTI)よりも長いので、RRC信号は、長い周期において変化せずに保持され得る。
【0054】
上記で説明したプロシージャの後、UEは、PDCCH/PDSCHを受信し(S107)、一般的なUL/DL信号送信プロシージャとして物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信する(S108)。具体的には、UEは、PDCCHを通じてダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信し得る。DCIは、UEに対するリソース割振り情報などの制御情報を含んでよい。また、DCIのフォーマットは、所期の使用に応じて変わってよい。UEがULを通じて基地局へ送信するアップリンク制御情報(UCI:uplinkcontrol information)は、DL/UL ACK/NACK信号、チャネル品質インジケータ(CQI:channel quality indicator)、プリコーディング行列インデックス(PMI:precoding matrix index)、ランクインジケータ(RI:rank indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、およびRIは、チャネル状態情報(CSI:channel state information)の中に含められてよい。3GPP NRシステムでは、UEは、上記で説明したHARQ-ACKおよびCSIなどの制御情報を、PUSCHおよび/またはPUCCHを通じて送信してよい。
【0055】
図4は、3GPP NRシステムにおける初期セルアクセス用のSS/PBCHブロックを示す。
【0056】
電源がオンにされるか、または新たなセルにアクセスしたいとき、UEは、セルとの時間および周波数同期を取得し得、初期セル探索プロシージャを実行し得る。UEは、セル探索プロシージャ中にセルの物理セル識別情報NcellIDを検出し得る。このことのために、UEは、基地局から同期信号、たとえば、1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)および2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)を受信し得、基地局に同期し得る。この場合、UEは、セル識別情報(ID)などの情報を取得することができる。
【0057】
図4aを参照しながら、同期信号(SS:synchronization signal)がより詳細に説明される。同期信号は、PSSおよびSSSに分類され得る。PSSは、OFDMシンボル同期およびスロット同期などの、時間領域同期および/または周波数領域同期を取得するために使用され得る。SSSは、フレーム同期およびセルグループIDを取得するために使用され得る。
図4aおよびTable 1(表1)を参照すると、SS/PBCHブロックは、周波数軸における連続した20個のRB(=240本のサブキャリア)を用いて構成することができ、時間軸における連続した4個のOFDMシンボルを用いて構成することができる。この場合、SS/PBCHブロックの中で、PSSは最初のOFDMシンボルの中で送信され、SSSは第56~第182のサブキャリアを通じて3番目のOFDMシンボルの中で送信される。ここで、SS/PBCHブロックの最小のサブキャリアインデックスは、0から番号付けされる。PSSがその中で送信される最初のOFDMシンボルでは、基地局は、残りのサブキャリア、すなわち、第0~第55および第183~第239のサブキャリアを通じて信号を送信しない。加えて、SSSがその中で送信される3番目のOFDMシンボルでは、基地局は、第48~第55および第183~第191のサブキャリアを通じて信号を送信しない。基地局は、SS/PBCHブロックの中で上記の信号を除く残りのREを通じて物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)を送信する。
【0058】
【0059】
SSは、合計1008個の一意の物理レイヤセルIDが336個の物理レイヤセル識別子グループにグループ化されることを可能にし、各グループは、具体的には、各物理レイヤセルIDが1つの物理レイヤセル識別子グループの一部のみであることになるような、3個のPSSとSSSとの組合せを通じた3個の一意識別子を含む。したがって、物理レイヤセルID NcellID=3N(1)ID+N(2)IDは、物理レイヤセル識別子グループを示す、0から335までにわたるインデックスN(1)ID、および物理レイヤセル識別子グループの中の物理レイヤ識別子を示す、0から2までにわたるインデックスN(2) IDによって、一意に規定され得る。UEは、PSSを検出し得、3個の一意物理レイヤ識別子のうちの1つを識別し得る。加えて、UEは、SSSを検出することができ、物理レイヤ識別子に関連付けられた336個の物理レイヤセルIDのうちの1つを識別することができる。この場合、PSSの系列dPSS(n)は次の通りである。
【0060】
【0061】
さらに、SSSの系列dSSS(n)は次の通りである。
【数2】
【0062】
長さが10msの無線フレームは、長さが5msの2つのハーフフレームに分割され得る。
図4bを参照しながら、SS/PBCHブロックが各ハーフフレームの中で送信されるスロットの説明が行われる。SS/PBCHブロックが送信されるスロットは、事例A、B、C、D、およびEのうちのいずれか1つであってよい。事例Aでは、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({2,8}+14*n)番目のシンボルである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0または1である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1,2,3であってよい。事例Bでは、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4,8,16,20}+28*nである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1であってよい。事例Cでは、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({2,8}+14*n)番目のシンボルである。この場合、3GHz以下のキャリア周波数においてn=0または1である。加えて、3GHzよりも上かつ6GHzよりも下のキャリア周波数においてn=0,1,2,3であってよい。事例Dでは、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({4,8,16,20}+28*n)番目のシンボルである。この場合、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0,1,2,3,5,6,7,8,10,11,12,13,15,16,17,18である。事例Eでは、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は({8,12,16,20,32,36,40,44}+56*n)番目のシンボルである。この場合、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0,1,2,3,5,6,7,8である。
【0063】
図5は、3GPP NRシステムにおいて制御情報および制御チャネルを送信するためのプロシージャを示す。
図5aを参照すると、基地局は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier)を用いてマスク(たとえば、XOR演算)された巡回冗長検査(CRC)を制御情報(たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI))に追加し得る(S202)。基地局は、各制御情報の目的/ターゲットに従って決定されたRNTI値を用いてCRCをスクランブルし得る。1つまたは複数のUEによって使用される共通のRNTIは、システム情報RNTI(SI-RNTI:system information RNTI)、ページングRNTI(P-RNTI:paging RNTI)、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI:random access RNTI)、および送信電力制御RNTI(TPC-RNTI:transmit power control RNTI)のうちの少なくとも1つを含むことができる。加えて、UE固有のRNTIは、セル一時RNTI(C-RNTI:cell temporary RNTI)およびCS-RNTIのうちの少なくとも1つを含んでよい。その後、基地局は、チャネル符号化(たとえば、ポーラコーディング)を実行した後(S204)、PDCCH送信のために使用されるリソースの量に従ってレートマッチングを実行し得る(S206)。その後、基地局は、制御チャネル要素(CCE:control channel element)ベースのPDCCH構造に基づいてDCIを多重化し得る(S208)。加えて、基地局は、スクランブリング、変調(たとえば、QPSK)、インターリービングなどの追加のプロセスを、多重化されたDCIに適用し得(S210)、次いで、送信されるべきリソースにDCIをマッピングし得る。CCEは、PDCCHに対する基本リソース単位であり、1つのCCEは、複数(たとえば、6個)のリソース要素グループ(REG:resource element group)を含んでよい。1つのREGは、複数(たとえば、12個)のREを用いて構成され得る。1つのPDCCHに対して使用されるCCEの個数は、アグリゲーションレベルとして規定され得る。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、または16というアグリゲーションレベルが使用され得る。
図5bは、CCEアグリゲーションレベル、およびPDCCHの多重化に関係する図であり、1つのPDCCHに対して使用されるCCEアグリゲーションレベルのタイプ、およびそれに従って制御エリアの中で送信されるCCEを示す。
【0064】
図6は、3GPP NRシステムにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)がその中で送信され得る制御リソースセット(コアセット)を示す。
【0065】
コアセットは、PDCCH、すなわち、UE用の制御信号がその中で送信される時間周波数リソースである。加えて、後で説明されることになる探索空間が、1つのコアセットにマッピングされ得る。したがって、UEは、PDCCH受信を求めてすべての周波数帯域を監視するのではなく、コアセットとして指定された時間周波数領域を監視してよく、コアセットにマッピングされたPDCCHを復号し得る。基地局は、UEに対してセルごとに1つまたは複数のコアセットを構成し得る。コアセットは、時間軸上で3個までの連続したシンボルを用いて構成され得る。加えて、コアセットは、周波数軸上で6個の連続したPRBという単位で構成され得る。
図6の実施形態では、コアセット#1は、連続したPRBを用いて構成され、コアセット#2およびコアセット#3は、連続しないPRBを用いて構成される。コアセットは、スロットの中の任意のシンボルの中に配置され得る。たとえば、
図6の実施形態では、コアセット#1は、スロットの最初のシンボルにおいて開始し、コアセット#2は、スロットの5番目のシンボルにおいて開始し、コアセット#9は、スロットの9番目のシンボルにおいて開始する。
【0066】
図7は、3GPP NRシステムにおいてPUCCH探索空間を設定するための方法を示す。
【0067】
PDCCHをUEへ送信するために、各コアセットは少なくとも1つの探索空間を有してよい。本開示の実施形態では、探索空間とは、UEのPDCCHがそれを通じて送信されることが可能であるすべての時間周波数リソースのセット(以下で、PDCCH候補)である。探索空間は、3GPP NRのUEが共通に探索することを必要とされる共通の探索空間、および特定のUEが探索することを必要とされる端末固有またはUE固有の探索空間を含んでよい。共通探索空間の中で、UEは、同じ基地局に属するセルの中のすべてのUEが共通に探索するように設定されているPDCCHを監視し得る。加えて、UE固有探索空間は、UEが、UEに従って異なる探索空間位置において各UEに割り振られたPDCCHを監視するように、UEごとに設定され得る。UE固有探索空間の場合には、UE間の探索空間は、PDCCHがその中に割り振られる限定された制御エリアに起因して、部分的にオーバーラップされることがあり割り振られることがある。PDCCHを監視することは、探索空間の中でPDCCH候補を求めてブラインド復号することを含む。ブラインド復号が成功するとき、PDCCHが(首尾よく)検出/受信されていることが表現されてよく、ブラインド復号が失敗するとき、PDCCHが検出/受信されていないか、または首尾よく検出/受信されていないことが表現されてよい。
【0068】
説明の便宜上、DL制御情報を1つまたは複数のUEへ送信するように1つまたは複数のUEに以前から知られているグループ共通(GC:group common)RNTIを用いてスクランブルされたPDCCHは、グループ共通(GC)PDCCHまたは共通PDCCHと呼ばれる。加えて、ULスケジューリング情報またはDLスケジューリング情報を特定のUEへ送信するように特定のUEがすでに知っている端末固有のRNTIを用いてスクランブルされたPDCCHは、UE固有PDCCHと呼ばれる。共通PDCCHは、共通探索空間の中に含まれてよく、UE固有PDCCHは、共通探索空間またはUE固有PDCCHの中に含まれてよい。
【0069】
基地局は、送信チャネルであるページングチャネル(PCH:paging channel)およびダウンリンク共有チャネル(DL-SCH:downlink-shared channel)のリソース割振りに関係する情報(すなわち、DL許可)、またはアップリンク共有チャネル(UL-SCH:uplink-shared channel)およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)のリソース割振りに関係する情報(すなわち、UL許可)について、PDCCHを通じて各UEまたはUEグループにシグナリングし得る。基地局は、PCHトランスポートブロックおよびDL-SCHトランスポートブロックを、PDSCHを通じて送信してよい。基地局は、特定の制御情報または特定のサービスデータを除くデータを、PDSCHを通じて送信してよい。加えて、UEは、特定の制御情報または特定のサービスデータを除くデータを、PDSCHを通じて受信し得る。
【0070】
基地局は、UE(1つまたは複数のUE)PDSCHデータが送信される先についての、また対応するUEによってPDSCHデータがどのように受信および復号されることになるのかについての情報を、PDCCHの中に含めてよく、そのPDCCHを送信してよい。たとえば、特定のPDCCH上で送信されるDCIが「A」というRNTIを用いてCRCマスクされ、DCIは、PDSCHが「B」という無線リソース(たとえば、周波数ロケーション)に割り振られることを示し、「C」という送信フォーマット情報(たとえば、トランスポートブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を示すと仮定しよう。UEは、UEが有するRNTI情報を使用してPDCCHを監視する。この場合、「A」のRNTIを使用してPDCCHのブラインド復号を実行するUEがある場合、そのUEは、PDCCHを受信し、受信されたPDCCH情報を通じて、「B」および「C」によって示されるPDSCHを受信する。
【0071】
表3は、ワイヤレス通信システムにおいて使用される物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)の一実施形態を示す。
【0072】
【0073】
PUCCHは、以下のUL制御情報(UCI)を送信するために使用され得る。
【0074】
-スケジューリング要求(SR:Scheduling Request):UL UL-SCHリソースを要求するために使用される情報。
【0075】
-HARQ-ACK:(DL SPS解放を示す)PDCCHへの応答、および/またはPDSCH上のDLトランスポートブロック(TB:transport block)への応答。HARQ-ACKは、PDCCH上またはPDSCH上で送信された情報が受信されているかどうかを示す。HARQ-ACK応答は、肯定的ACK(単に、ACK)、否定的ACK(以下で、NACK)、間欠送信(DTX:Discontinuous Transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACKおよびACK/NACKと併用して使用される。概して、ACKはビット値1によって表されてよく、NACKはビット値0によって表されてよい。
【0076】
-チャネル状態情報(CSI):DLチャネル上でのフィードバック情報。UEは、基地局によって送信されるCSI基準信号(RS)に基づいてそれを生成する。多入力多出力(MIMO)関連フィードバック情報は、ランクインジケータ(RI)およびプリコーディング行列インジケータ(PMI)を含む。CSIは、CSIによって示される情報に従ってCSI部分1およびCSI部分2に分割され得る。
【0077】
3GPP NRシステムでは、様々なサービスシナリオ、様々なチャネル環境、およびフレーム構造をサポートするために、5つのPUCCHフォーマットが使用され得る。
【0078】
PUCCHフォーマット0は、1ビットまたは2ビットのHARQ-ACK情報またはSRを送信することが可能なフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸上の1つまたは2つのOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つのRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルの中で送信されるとき、2つのシンボル上の同じ系列は、異なるRBを通じて送信されてよい。このとき、系列は、PUCCHフォーマット0に用いられる基本系列(base sequence)から巡回シフト(cyclic shift,CS)された系列でよい。このことを通じて、UEは、周波数ダイバーシティ利得を取得することができる。具体的に、端末は、MbitビットUCI(Mbit=1 or 2)によって巡回シフト(cyclic shift,CS)値mcsを決定できる。また、長さ12の基本系列を、定められたCS値mcsに基づいて、巡回シフトした系列を、1個のOFDMシンボル及び1個のRBの12個のREsにマッピングして送信することができる。端末にとって使用可能な巡回シフトの数が12個であり、Mbit=1である場合、1ビットUCI 0及び1は、それぞれ、巡回シフト値の差が6である2つの巡回シフトされた系列にマッピングされ得る。また、Mbit=2の場合、2ビットUCI 00、01、11、10は、それぞれ、巡回シフト値の差が3である4つの巡回シフトされた系列にマッピングされ得る。
【0079】
PUCCHフォーマット1は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレッディング(spreading)して伝送する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化される互いに異なる端末の最大個数が決めあれる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレッディングされてマッピングされる。
【0080】
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超えるUCIを配送し得る。PUCCHフォーマット2は、時間軸上の1つまたは2つのOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つまたは複数のRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット2が2つのOFDMシンボルの中で送信されるとき、2つのOFDMシンボルを通じて異なるRBの中で送信される系列は、互いに同じであってよい。ここで、系列は、変調された複数の複素数値シンボルd(0),...,d(Msymbol-1)であってよい。ここで、MsymbolはMbit/2であってよい。このことを通じて、UEは、周波数ダイバーシティ利得を取得し得る。より具体的には、MbitビットのUCI(Mbit>2)が、ビットレベルスクランブルされ、QPSK変調され、1つまたは2つのOFDMシンボルのRBにマッピングされる。ここで、RBの個数は、1個~16個のうちの1つであってよい。
【0081】
PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、2ビットを超えるUCIを配送し得る。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、時間軸上の連続したOFDMシンボルおよび周波数軸上の1つのPRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4によって占有されるOFDMシンボルの個数は、4個~14個のうちの1つであってよい。具体的には、UEは、π/2-2位相シフトキーイング(BPSK)またはQPSKを用いてMbitビットのUCI(Mbit>2)を変調して、複素数値シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとき、Msymb=Mbitであり、QPSKを使用するとき、Msymb=Mbit/2である。UEは、PUCCHフォーマット3にブロック単位拡散を適用しなくてよい。しかしながら、UEは、PUCCHフォーマット4が2または4の多重化容量を有し得るような、長さが12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(すなわち、12本のサブキャリア)にブロック単位拡散を適用してよい。UEは、拡散信号に対して送信プリコーディング(または、DFTプリコーディング)を実行し、それを各REにマッピングして拡散信号を送信する。
【0082】
この場合、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4によって占有されるRBの個数は、UEによって送信されるUCIの長さおよび最大コードレートに従って決定され得る。UEがPUCCHフォーマット2を使用するとき、UEは、PUCCHを通じてHARQ-ACK情報およびCSI情報を一緒に送信してよい。UEが送信し得るRBの個数が、PUCCHフォーマット2、またはPUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が使用し得るRBの最大個数よりも多いとき、UEは、UCI情報の優先度に従って、いくつかのUCI情報を送信することなく残りのUCI情報のみを送信してよい。
【0083】
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、スロットの中での周波数ホッピングを示すためのRRC信号を通じて構成され得る。周波数ホッピングが構成されるとき、周波数ホッピングされるべきRBのインデックスが、RRC信号を用いて構成され得る。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が、時間軸上のN個のOFDMシンボルを通じて送信されるとき、第1のホップはfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有してよく、第2のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有してよい。
【0084】
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、複数のスロットの中で繰り返し送信されるように構成され得る。この場合、PUCCHがその中で繰り返し送信されるスロットの個数Kは、RRC信号によって構成され得る。繰り返し送信されるPUCCHは、各スロットの中の定位置のOFDMシンボルにおいて開始しなければならず、長さが一定でなければならない。UEがその中でPUCCHを送信すべきスロットのOFDMシンボルのうちの1つのOFDMシンボルが、RRC信号によってDLシンボルとして示されるとき、UEは、対応するスロットの中でPUCCHを送信しなくてよく、PUCCHを送信するための次のスロットまでPUCCHの送信を遅延させてよい。
【0085】
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末は、キャリア(又は、セル)の帯域幅よりも小さいか又は等しい帯域幅を用いて送受信を行うことができる。そのために、端末は、キャリアの帯域幅のうち、一部の連続した帯域幅で構成されたBWP(bandwidth part)が構成されてよい。TDDによって動作したり又はアンペアードスペクトル(unpaired spectrum)で動作する端末は、1キャリア(又は、セル)に最大で4個のDL/UL BWPペア(pairs)が構成されてよい。また、端末は一つのDL/UL BWPペア(pair)を活性化することができる。FDDによって動作したり又はペアードスペクトル(paired spectrum)で動作する端末は、ダウンリンクキャリア(又は、セル)に最大で4個のDL BWPが構成されてよく、アップリンクキャリア(又は、セル)に最大で4個のUL BWPが構成されてよい。端末は、各キャリア(又は、セル)ごとに1つのDL BWPとUL BWPを活性化することができる。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数リソースでは受信又は送信しなくて済む。活性化されたBWPを、アクティブBWPと呼ぶことができる。
【0086】
基地局は端末に、構成されたBWPのうち活性化されたBWPを、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)で示すことができる。DCIで示されたBWPは活性化され、他の構成されたBWPは非活性化される。TDDで動作するキャリア(又は、セル)において、基地局は、端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCH又はPUSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPI(bandwidth part indicator)を含めることができる。端末は、PDSCH又はPUSCHをスケジュールするDCIを受信し、BPIに基づいて、活性化されるDL/UL BWPペアを識別することができる。FDDで動作するダウンリンクキャリア(又は、セル)では、基地局は、端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPIを含めることができる。FDDで動作するアップリンクキャリア(又は、セル)の場合、基地局は、端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジュールするDCIに、活性化されるBWPを示すBPIを含めることができる。
【0087】
【0088】
キャリアアグリゲーションとは、ワイヤレス通信システムがもっと広い周波数帯域を使用するために、UEが、ULリソース(または、コンポーネントキャリア)および/またはDLリソース(または、コンポーネントキャリア)を用いて構成された複数の周波数ブロックまたはセル(論理的な意味での)を、1つの大きい論理的な周波数帯域として使用する方法である。1つのコンポーネントキャリアは、1次セル(PCell:Primary cell)もしくは2次セル(SCell:Secondary cell)、または1次SCell(PScell:Primary SCell)と呼ばれる用語で呼ばれることもある。しかしながら、以下では、説明の便宜上、「コンポーネントキャリア」という用語が使用される。
【0089】
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例として、全体的なシステム帯域は、16個までのコンポーネントキャリアを含んでよく、各コンポーネントキャリアは、400MHzまでの帯域幅を有してよい。コンポーネントキャリアは、1本または複数本の物理的に連続したサブキャリアを含んでよい。コンポーネントキャリアの各々が、同じ帯域幅を有することが
図8に示されるが、このことは一例にすぎず、各コンポーネントキャリアは異なる帯域幅を有してよい。また、各コンポーネントキャリアは、周波数軸において互いに隣接するものとして示されるが、図面は論理的な概念において示され、各コンポーネントキャリアは、互いに物理的に隣接してよく、または離間されてもよい。
【0090】
各コンポーネントキャリアに対して、異なる中心周波数が使用され得る。また、物理的に隣接するコンポーネントキャリアにおいて1つの共通の中心周波数が使用され得る。
図8の実施形態では、すべてのコンポーネントキャリアが物理的に隣接することを想定すると、すべてのコンポーネントキャリアにおいて中心周波数Aが使用され得る。さらに、それぞれのコンポーネントキャリアが互いに物理的に隣接しないことを想定すると、コンポーネントキャリアの各々において中心周波数Aおよび中心周波数Bが使用され得る。
【0091】
全システム帯域がキャリアアグリゲーションによって拡張されるとき、各UEとの通信のために使用される周波数帯域は、コンポーネントキャリアの単位で規定され得る。UE Aは、全システム帯域である100MHzを使用してよく、すべての5つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行する。UE B1~B5は、20MHz帯域幅のみを使用することができ、1つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行することができる。UE C1およびC2は、40MHz帯域幅を使用してよく、それぞれ、2つのコンポーネントキャリアを使用して通信を実行する。
図8の実施例では、UEC1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、UEC2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
【0092】
図9は、単一キャリア通信および複数キャリア通信を説明するための図である。具体的には、
図9(a)は、シングルキャリアサブフレーム構造を示し、
図9(b)は、マルチキャリアサブフレーム構造を示す。
【0093】
図9(a)を参照すると、FDDモードにおいて、一般的なワイヤレス通信システムは、データ送信またはデータ受信を、それらに対応する1つのDL帯域および1つのUL帯域を通じて実行し得る。別の特定の実施形態では、TDDモードにおいて、ワイヤレス通信システムは、時間領域において無線フレームをUL時間単位およびDL時間単位に分割してよく、UL/DL時間単位を通じてデータ送信またはデータ受信を実行してよい。
図9(b)を参照すると、3つの20MHzコンポーネントキャリア(CC:component carrier)は、60MHzの帯域幅がサポートされ得るようにULおよびDLの各々にアグリゲートされ得る。各CCは、周波数領域において互いに隣接してよく、または隣接しなくてもよい。
図9(b)は、UL CCの帯域幅およびDL CCの帯域幅が同一かつ対称である事例を示すが、各CCの帯域幅は独立して決定され得る。加えて、UL CCおよびDL CCの個数が異なる非対称キャリアアグリゲーションが可能である。RRCを通じて特定のUEに割り振られた/構成されたDL/UL CCは、特定のUEのサービングDL/UL CCと呼ばれることがある。
【0094】
基地局は、UEのサービングCCの一部もしくは全部をアクティブ化すること、または一部のCCを非アクティブ化することによって、UEとの通信を実行してよい。基地局は、アクティブ化/非アクティブ化されるべきCCを変更することができ、アクティブ化/非アクティブ化されるべきCCの数を変更することができる。基地局が、UEにとって利用可能なCCをセル固有またはUE固有であるものとして割り振る場合、UEに対するCC割振りが完全に再構成されないか、またはUEがハンドオーバされない限り、割り振られたCCのうちの少なくとも1つは非アクティブ化され得る。UEによって非アクティブ化されない1つのCCは、1次CC(PCC:Primary CC)または1次セル(PCell)と呼ばれ、基地局が自由にアクティブ化/非アクティブ化できるCCは、2次CC(SCC:Secondary CC)または2次セル(SCell)と呼ばれる。
【0095】
一方、3GPP NRは、セルが無線リソースを管理するという概念を使用する。セルは、DLリソースとULリソースとの組合せ、すなわち、DL CCとUL CCとの組合せとして規定される。セルは、DLリソースのみ、またはDLリソースとULリソースとの組合せを用いて構成され得る。キャリアアグリゲーションがサポートされるとき、DLリソース(すなわち、DL CC)のキャリア周波数とULリソース(すなわち、UL CC)のキャリア周波数との間の連係が、システム情報によって示されてよい。キャリア周波数とは、各セルまたはCCの中心周波数を指す。PCCに対応するセルはPCellと呼ばれ、SCCに対応するセルはSCellと呼ばれる。DLにおけるPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、ULにおけるPCellに対応するキャリアはUL PCCである。同様に、DLにおけるSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、ULにおけるSCellに対応するキャリアはUL SCCである。UE能力に従って、サービングセルは、1つのPCellおよび0個以上のSCellを用いて構成され得る。RRC_CONNECTED状態にあるが、キャリアアグリゲーションに対して構成されないかまたはキャリアアグリゲーションをサポートしないUEの場合には、PCellのみを用いて構成された1つのサービングセルしかない。
【0096】
上述のように、キャリアアグリゲーションにおいて使用される「セル」という用語は、1つの基地局または1つのアンテナグループによって通信サービスが提供されるいくつかの地理的エリアを指す「セル」という用語とは区別される。すなわち、1つのコンポーネントキャリアは、スケジューリングセル、スケジュールドセル、1次セル(PCell)、2次セル(SCell)、または1次SCell(PScell)と呼ばれることもある。しかしながら、いくつかの地理的エリアを指すセルとキャリアアグリゲーションのセルとの間で区別するために、本開示では、キャリアアグリゲーションのセルはCCと呼ばれ、地理的エリアのセルはセルと呼ばれる。
【0097】
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される一例を示す図である。クロスキャリアスケジューリングが設定されると、第1のCCを通じて送信される制御チャネルが、キャリアインジケータフィールド(CIF:carrier indicator field)を使用して、第1のCCまたは第2のCCを通じて送信されるデータチャネルをスケジュールし得る。CIFはDCIの中に含まれる。言い換えれば、スケジューリングセルが設定され、スケジューリングセルのPDCCHエリアの中で送信されるDL許可/UL許可が、スケジュールドセルのPDSCH/PUSCHをスケジュールする。すなわち、複数のコンポーネントキャリアに対する探索エリアが、スケジューリングセルのPDCCHエリアの中に存在する。PCellは、基本的にスケジューリングセルであってよく、特定のSCellが、上位レイヤによってスケジューリングセルとして指定され得る。
【0098】
図10の実施形態では、3つのDL CCがマージされることが想定される。ここで、DLコンポーネントキャリア#0がDL PCC(または、PCell)であり、DLコンポーネントキャリア#1およびDLコンポーネントキャリア#2がDL SCC(または、SCell)であることが想定される。加えて、DL PCCが、CCを監視するPDCCHに設定されることが想定される。クロスキャリアスケジューリングがUE固有(または、UEグループ固有もしくはセル固有)の上位レイヤシグナリングによって構成されないとき、CIFが無効にされ、各DL CCは、NR PDCCH規則(非クロスキャリアスケジューリング、自己キャリアスケジューリング)に従って、CIFを用いずにそのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHのみを送信することができる。一方、クロスキャリアスケジューリングがUE固有(または、UEグループ固有もしくはセル固有)の上位レイヤシグナリングによって構成される場合、CIFが有効にされ、特定のCC(たとえば、DL PCC)は、CIFを使用してDL CC AのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHだけでなく、別のCCのPDSCHをスケジュールするためのPDCCHも送信してよい(クロスキャリアスケジューリング)。他方では、PDCCHは別のDL CCの中では送信されない。したがって、UEは、UEに対してクロスキャリアスケジューリングが構成されるかどうかに応じて、自己キャリアスケジュールされたPDSCHを受信するために、CIFを含まないPDCCHを監視するか、またはクロスキャリアスケジュールされたPDSCHを受信するために、CIFを含むPDCCHを監視する。
【0099】
他方では、
図9および
図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を示し、同じかまたは類似の構成が3GPP NRシステムに適用され得る。ただし、3GPP NRシステムでは、
図9および
図10のサブフレームはスロットに置き換えられてよい。
【0100】
また、NRシステムでは、3GPP LTE(-A)とは違い、CBG(Code Block Group)ベースの送信を利用する。次はその関連説明である。
【0101】
3GPP LTE(-A)において、PDSCHで送信される単位であるTB(Transport Block)には、TBのエラーを検出するためのTB-CRC(Cyclic redundancy code)が付着し、チャネル符号の効率のために複数のCB(Code Block)に分けられる。各CBは、CBのエラーを検出するためのCB-CRC(Cyclic redundancy code)が付着している。端末は、PDSCHを受信する際に、TB-CRCでエラーを検出しないとACKを送信し、TB-CRCでエラーを検出するとNACKを送信する。すなわち、TB当たり1個のHARQ-ACKを送信する。基地局は、NACKを受信すると、以前TBにエラーが発生したと判断し、TBに含まれている全てのCBのHARQ再送信を行う。したがって、LTEシステムでは、CBのいずれか1つでも誤って受信されると、TBに含まれた全てのCBが再送信されるため、非効率的な再送信が発生する可能性が増加する。これを解決するために、NRシステムでは、TBを構成するCBを集めてCBG(Code block group)を構成し、CBG単位でHARQ-ACKを送信できるように構成することによより、下りリンクの送信において、各CBGごとに受信の成否をCBGレベルHARQ-ACKフィードバック(CBG level HARQ-ACK feedback)として基地局に知らせ、基地局が受信に失敗したCBGのみをHARQ再送信する方式が導入された。上りリンクにおいても、上りリンク送信に対するTB単位のHARQ-ACKを送信するように設定することに加え、上りリンク送信としてのTBを構成するCBを集めてCBG(Code block group)を構成し、CBG単位でHARQ-ACKを送信できるように構成することにより、各CBGごとに受信の成否をCBGレベルHARQ-ACKフィードバックとして端末に知らせ、端末が受信に失敗したCBGのみをHARQ再送信する方式が構成されてよい。
【0102】
図11は、LAAサービス環境における端末と基地局の配置シナリオの一実施例を示す図である。LAAサービス環境とターゲットとする周波数帯域は、高周波特性のため無線通信到達距離が長くない。これを考慮すると、従来のLTE-LサービスとLAAサービスが共存する環境において、端末と基地局の配置シナリオはオーバーレイモデル(overlay model)またはコ-ロケーテッドモデル(co-located model)である。
【0103】
オーバレイモデルにおいて、マクロ基地局は免許帯域キャリアを利用してマクロ領域32内のX端末及びX’端末と無線通信を行い、多数のRRH(Radio Remote Head)とX2インタフェースを介して連結される。各RRHは、非免許帯域キャリアを利用して一定領域31内のX端末またはX’端末と無線通信を行う。マクロ基地局とRRH周波数帯域は互いに異なって相互干渉しないが、キャリアアグリゲーションを介してLAAサービスをLTE-Lサービスの補助的な下りリンクチャネルと使用するために、マクロ基地局とRRHとの間にはX2インタフェースを介して速いデータ交換が行われるべきである。
【0104】
コ-ロケーテッドモデルにおいて、ピコ/フェムト基地局は、免許帯域キャリアと非免許帯域キャリアを同時に利用してY端末と無線通信を行う。但し、ピコ/フェムト基地局がLTE-LサービスとLAAサービスを共に使用することは下りリンク伝送の際と制限される。LTE-Lサービスのカバレッジ33とLAAサービスのカバレッジ34は、周波数帯域、伝送パワーなどによって異なり得る。
【0105】
非免許帯域において、LTE通信を行う場合、該当非免許帯域で通信する従来の装備(例えば、無線LAN(Wi-Fi装備)などはNR-Uメッセージまたはデータを復調することができない。よって、従来の装備はLAAメッセージまたはデータを一種のエネルギーと判断し、エネルギーディテクション(或いは検出)技法によって干渉回避動作を行う。つまり、LAAメッセージまたはデータに対応するエネルギーが-62dBm或いは特定ED(Energy Detection)の臨界値より小さければ、無線LAN装備は該当メッセージまたはデータを無視して通信する。それによって、非免許帯域でLTE通信を行う端末の立場では、無線LAN装備によって頻繁に干渉を受ける可能性がある。
【0106】
よって、LAA-U技術/サービスを効果的に具現するために、特定時間の間に特定周波数帯域を割り当てるか、または予約しておく必要がある。しかし、非免許帯域を介して通信する周辺装備がエネルギーディテクション技法に基づいてアクセスを試みるため、効率的なLAAサービスが難しいという問題点がある。よって、LAA技術が根付くために従来の非免許帯域装置との共存方案、及び効率的に無線チャネルを共有する方案に関する研究が先行すべきである。つまり、LAA装置が従来の非免許帯域装置に影響を及ぼさない強力なメカニズムが開発されるべきである。
【0107】
図12は、従来の非免許帯域で動作する通信方式(例えば、無線LAN)を示す図である。非免許帯域で動作する装置は殆どLBT(Listen-Before-Talk)基盤で動作するするため、データを伝送する前にチャネルをセンシングするクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment、CCA)を行う。
【0108】
図12を参照すると、無線LAN装置(例えば、AP、STA)は、データを伝送する前にキャリアセンシングを行ってチャネルが使用中(busy)であるのかをチェックする。データを伝送しようとするチャネルで一定強度以上の無線信号が感知されれば該当チャネルは使用中であると判断され、無線LAN装置は該当チャネルに対するアクセスを遅延する。このような過程をクリアチャネル評価といい、信号感知有無を決定するレベルをCCA臨界値(CCA threshold)という。一方、該当チャネルで無線信号が感知されないかCCA臨界値より小さい強度の無線信号が感知されれば、前記チャネルは遊休(idle)状態であると判別される。
【0109】
チャネルが遊休状態と判別されれば、伝送するデータがある端末はディファー期間(defer period)(例えば、AIFS(Arbitration InterFrame Space)、PIFS(PCF IFS)の後にバックオフ手順を行う。ディファー期間は、チャネルが遊休状態になった後、端末が待つべき最小時間を意味する。バックオフ手順は、端末をディファー期限の後任意の時間の間更に待たせるようにする。例えば、端末は競争ウィンドウ(Contention Window、CW)内で該当端末に割り当てられた乱数(random number)分のスロットタイムを前記チャネルが遊休状態の間に減少させながら待機し、スロットタイムをいずれも消尽した端末は該当チャネルに対するアクセスを試みる。
【0110】
チャネルのアクセスに成功したら、端末は前記チャネルを介してデータを伝送する。データの伝送に成功したら、競争ウィンドウサイズ(CWS)は初期値(CWmin)にリセットされる。逆に、データの伝送に失敗したらCWSは2倍に増加する。それによって、端末は以前の乱数範囲の2倍の範囲内で新たな乱数を割り当てられて、次のCWでバックオフ手順を行う。無線LANでは、データの伝送に対する受信応答情報としてACKのみ定義されている。よって、データの伝送に対してACKが受信されればCWSは初期値にリセットされ、データの伝送に対してフィードバック情報がが受信されなければCWSは2倍になる。
【0111】
上述したように、従来の非免許帯域における通信は殆どLBT基盤で動作するため、LTEシステムにおけるチャネルアクセスも従来装置と共存するためにLBTを行う。詳しくは、LTEにおける非免許帯域上のチャネルアクセス方法は、LBTの有無/適用方式によって以下の4つのカテゴリに区分される。
【0112】
カテゴリ1:LBTなし
【0113】
-Txエンティティ(entity)は伝送のためのLBT手順を行わない。
【0114】
カテゴリ2:ランダムバックオフがないLBT
【0115】
-Txエンティティは伝送を行うために、ランダムバックオフなしに第1インターバルの間チャネルが遊休状態であるのかをセンシングする。つまり、Txエンティティは第1インターバルの間チャネルが遊休状態にセンシングされた直後、該当チャネルを介して伝送を行う。前記第1インターバルは、Txエンティティが伝送を行う直前の予め設定された長さのインターバルである。一実施例によると、第1インターバルは25usの長さのインターバルであってもよいが、本発明はこれに限らない。
【0116】
カテゴリ3:固定サイズのCWを利用してランダムバックオフを行うLBT
【0117】
-Txエンティティは固定サイズのCW内で乱数を獲得してバックオフカウンター(または、バックオフタイマー)Nの初期値に設定し、設定されたバックオフカウンターNを利用してバックオフを行う。つまり、バックオフ手順において、Txエンティティはチャネルが予め設定されたスロット期間の間に遊休状態とセンシングされるたびにバックオフカウンターを1ずつ減少させる。ここで、前記予め設定されたスロット期間は9usであってもよいが、本発明はこれに限らない。バックオフカウンターNは初期値から1ずつ減少され、バックオフカウンターNの値が0に到達したら、Txエンティティは伝送を行う。一方、バックオフを行うために、Txエンティティは第2インターバル(つまり、ディファー期間Td)の間チャネルが遊休状態であるのかを先にセンシングする。第2インターバルはTxエンティティのチャネルアクセス優先順位クラスに基づいて設定され、16usの期間と連続したm個のスロット期間で構成される。ここで、mはチャネルアクセス優先順位クラスによって設定された値である。Txエンティティは、第2インターバルの間チャネルが遊休状態とセンシングされれば、バックオフカウンターを減少させるためのチャネルセンシングを行う。一方、バックオフ手順の途中にチャネルが占有状態とセンシングされれば、バックオフ手順は中断される。バックオフ手順を中断した後、Txエンティティは追加の第2インターバルの間チャネルが遊休状態とセンシングされれば、バックオフを再開する。このように、Txエンティティは、第2インターバルに加えてバックオフカウンターNのスロット期間の間チャネルが遊休状態であれば伝送を行う。この際、バックオフカウンターNの初期値は固定サイズのCW内で獲得される。
【0118】
カテゴリ4:可変サイズのCWを利用してランダムバックオフを行うLBT
【0119】
-Txエンティティは可変サイズのCW内で乱数を獲得してバックオフカウンター(または、バックオフタイマー)Nの初期値に設定し、設定されたバックオフカウンターNを利用してバックオフを行う。より詳しくは、Txエンティティは以前の伝送に対するHARQ-ACK情報に基づいてCWのサイズを調整するが、バックオフカウンターNの初期値は調整されたサイズのCW内で獲得される。Txエンティティがバックオフを行う詳しい過程は、カテゴリ3で説明した通りである。Txエンティティは、第2インターバルに加えてバックオフカウンターNのスロット期間の間チャネルが遊休状態であれば伝送を行う。この際、バックオフカウンターNの初期値は可変サイズのCW内で獲得される。
【0120】
前記カテゴリ1乃至4において、Txエンティティは基地局または端末である。本発明の実施例によって、第1タイプのチャネルアクセスはカテゴリ4のチャネルアクセスを、第2タイプのチャネルアクセスはカテゴリ2のチャネルアクセスをそれぞれ称する。
【0121】
図13及び
図14は、カテゴリー4 LBTに基づくDL送信過程を例示する。カテゴリー4 LBTは、Wi-Fiとの公正なチャネルアクセスを保障するために用いられてよい。
図13及び
図14を参照すると、LBT過程は、ICCA(Initial CCA)とECCA(Extended CCA)を含む。ICCAではランダムバックオフが行われず、ECCAでは可変サイズのCWを用いてランダムバックオフが行われる。ICCAは、信号送信が必要な時点にチャネルが遊休状態である場合に適用され、ECCAは、信号送信が必要な時点にチャネルが使用中であるか或いは直前にDL送信があった場合に適用される。すなわち、ICCAを用いてチャネルが遊休状態であるか判断し、ICCA区間(period)後にデータ送信が行われる。万一、干渉信号が認知されてデータ送信ができない場合には、ランダムバックオフカウンターを設定した後、デファー期間(defer period)+バックオフカウンターでデータ送信時点を取得することができる。
【0122】
図13を参照すると、信号送信過程は次のように行われてよい。
【0123】
ICCA(Initial CCA)
【0124】
- S302:基地局は、チャネルが遊休状態にあることを確認する。
【0125】
- S304:基地局は、信号送信が必要か否か確認する。信号送信が不要な場合にS302に戻り、信号送信が必要な場合にS306に進む。
【0126】
- S306:基地局は、ICCAデファー期間(BCCA)でチャネルが遊休状態か否か確認する。ICCAデファー期間は設定可能である(configurable)。具現例として、ICCAデファー期間は、16μs区間とn個の連続したCCAスロットで構成されてよい。ここで、nは正の整数であり、1 CCAスロット区間は9μsであってよい。CCAスロットの個数はQoSクラスによって異なるように設定されてよい。ICCAデファー期間は、Wi-Fiのデファー期間(例えば、DIFS、AIFS)を考慮して適切な値に設定されてよい。例えば、ICCAデファー期間は34μsであってよい。ICCAデファー期間でチャネルが遊休状態であれば、基地局は信号送信過程を行うことができる(S308)。ICCAデファー期間中にチャネルが使用中として判別されると、S312に進行する(ECCA)。
【0127】
- S308:基地局は信号送信過程を行うことができる。信号送信がないとS302に進み(ICCA)、信号送信があるとS310に進む。S318でバックオフカウンターNが0に到達してS308が行われる場合に、信号送信がないとS302に進み(ICCA)、信号送信があるとS310に進む。
【0128】
- S310:追加信号送信が不要な場合にS302に進み(ICCA)、追加信号送信が必要な場合にS312に進む(ECCA)。
【0129】
ECCA(Extended CCA)
【0130】
- S312:基地局は、CW内で乱数Nを生成する。Nはバックオフ過程でカウンターとして用いられ、[0,q-1]から生成される。CWは、q個のECCAスロットで構成され、ECCAスロットサイズは、9μs又は10μsであってよい。CWサイズ(CWS)はqと定義され、S314で可変されてよい。その後、基地局はS316に進行する。
【0131】
- S314:基地局はCWSをアップデートすることができる。CWSqは、XとYとの間の値にアップデートされてよい。X、Y値は設定可能な(configurable)パラメータである。CWSアップデート/調整は、N生成の都度行われるか(動的バックオフ)、一定時間間隔で半静的に行われてよい(半静的バックオフ)。CWSは、指数(exponential)バックオフ又は二進(binary)バックオフに基づいてアップデート/調整されてよい。すなわち、CWSは2の二乗又は2の倍数の形態でアップデート/調整されてよい。PDSCH送信と関連して、CWSは端末のフィードバック/レポート(例えば、HARQ ACK/NACK)に基づいてアップデート/調整されるか、基地局センシングに基づいてアップデート/調整されてよい。
【0132】
- S316:基地局は、ECCAデファー期間(DeCCA)でチャネルが遊休状態か否か確認する。ECCAデファー期間は設定可能である。具現例として、ECCAデファー期間は、16μs区間とn個の連続したCCAスロットで構成されてよい。ここで、nは正の整数であり、1 CCAスロット区間は9μsであってよい。CCAスロットの個数はQoSクラスによって異なるように設定されてよい。ECCAデファー期間は、Wi-Fiのデファー期間(例えば、DIFS、AIFS)を考慮して適切な値に設定されてよい。例えば、ECCAデファー期間は34μsであってよい。ECCAデファー期間間チャネルが遊休状態であれば、基地局はS318に進行する。ECCAデファー期間中にチャネルが使用中として判別されると、基地局はS316を反復する。
【0133】
- S318:基地局は、Nが0であるか確認する。Nが0であれば、基地局は信号送信過程を行うことができる(S308)。この場合(すなわち、N=0)、基地局は直ちに送信を行わず、少なくとも1スロットにおいてCCAチェックを行うことによってECCA過程を持続することができる。Nが0でないと(すなわち、N>0)、S320に進行する。
【0134】
- S320:基地局は1つのECCAスロット区間(T)でチャネルをセンシングする。ECCAスロットサイズは、9μs又は10μsであり、実際のセンシング時間は少なくとも4μsであってよい。
【0135】
- S322:チャネルが遊休状態であると判別されると、S324に進行する。チャネルが使用中であると判別されると、S316に戻る。すなわち、1つのECCAデファー期間が、チャネルが遊休状態である後に再び適用され、ECCAデファー期間においてNはカウントダウンされない。
【0136】
- S324:Nを1だけ減少させる(ECCAカウントダウン)。
【0137】
図14は、
図13の送信過程と実質的に同一/類似しており、具現方式による相違がある。したがって、詳細な事項は、
図13の内容を参照できる。
【0138】
ICCA(Initial CCA)
【0139】
- S402:基地局は、信号送信が必要か否か確認する。信号送信が不要な場合にS402が反復され、信号送信が必要な場合にS404に進む。
【0140】
- S404:基地局は、スロットが遊休状態にあるか確認する。スロットが遊休状態であるとS406に進行し、スロットが使用中であるとS412に進行する(ECCA)。スロットは、
図13でCCAスロットに対応してよい。
【0141】
- S406:基地局は、デファー期間(D)においてチャネルが遊休状態か否か確認する。Dは、
図13でICCAデファー期間に対応してよい。デファー期間においてチャネルが遊休状態であると、基地局は信号送信過程を行うことができる(S408)。デファー期間中にチャネルが使用中として判別されると、S404に進行する。
【0142】
- S408:基地局は、必要時に信号送信過程を行うことができる。
【0143】
- S410:信号送信がないとS402に進み(ICCA)、信号送信があるとS412に進む(ECCA)。S418においてバックオフカウンターNが0に到達し、S408が行われる場合にも、信号送信がないとS402に進み(ICCA)、信号送信があるとS412に進む(ECCA)。
【0144】
ECCA(Extended CCA)
【0145】
- S412:基地局は、CW内で乱数Nを生成する。Nはバックオフ過程でカウンターとして用いられ、[0,q-1]から生成される。CWサイズ(CWS)はqと定義され、S414で可変されてよい。その後、基地局はS416に進行する。
【0146】
- S414:基地局はCWSをアップデートすることができる。CWSqは、XとYとの間の値にアップデートされてよい。X、Y値は設定可能な(configurable)パラメータである。CWSアップデート/調整は、N生成の都度行われるか(動的バックオフ)、一定時間間隔で半静的に行われてよい(半静的バックオフ)。CWSは、指数(exponential)バックオフ又は二進(binary)バックオフに基づいてアップデート/調整されてよい。すなわち、CWSは、2の二乗又は2の倍数の形態でアップデート/調整されてよい。PDSCH送信と関連して、CWSは、端末のフィードバック/レポート(例えば、HARQ ACK/NACK)に基づいてアップデート/調整されるか、基地局センシングに基づいてアップデート/調整されてよい。
【0147】
- S416:基地局は、デファー期間(D)においてチャネルが遊休状態か否か確認する。Dは、
図13のECCAデファー期間に対応してよい。S406とS416においてDは同一であってよい。デファー期間においてチャネルが遊休状態であると、基地局はS418に進行する。デファー期間中にチャネルが使用中として判別されると、基地局はS416を反復する。
【0148】
- S418:基地局は、Nが0であるか否か確認する。Nが0であれば、基地局は、信号送信過程を行うことができる(S408)。この場合(N=0)、基地局は直ちに送信を行わず、少なくとも1スロットでCCAチェックを行うことによってECCA過程を持続することができる。Nが0でないと(すなわち、N>0)、S420に進行する。
【0149】
- S420:基地局は、Nを1だけ減少させる(ECCAカウントダウン)、或いはNを減少させない動作のうち一つを選択する(self-deferral)。セルフデフェラル動作は、基地局の具現/選択によって行われてよい。セルフデフェラル時に、基地局は、エネルギー検出のためのセンシングを行わず、ECCAカウントダウンも行わない。
【0150】
- S422:基地局は、エネルギー検出のためのセンシングを行わない動作とエネルギー検出動作のうち一つを選択できる。エネルギー検出のためのセンシングを行わない場合にS424に進行する。エネルギー検出動作を行う場合に、エネルギーレベルがエネルギー検出臨界値以下であると(すなわち、idle)、S424に進行する。エネルギーレベルがエネルギー検出臨界値を超えると(すなわち、busy)、S416に戻る。すなわち、1つのデファー期間が、チャネルが遊休状態である後に再び適用され、デファー期間においてNはカウントダウンされない。
【0151】
- S424:S418に進行する。
【0152】
図15は、非免許帯域で基地局がDL送信を行う例を示す。基地局は、1つ以上の免許帯域のセル(便宜上、LTE-Lセル或いはNR-Lセル(NR-Licensed cell))と1つ以上の非免許帯域のセル(便宜上、LTE-Uセル或いはNR-Uセル(NR-Unlicensed cell))を集成できる。
図15は、端末との通信のために1つのLTE-Lセルと1つのLTE-Uセルが集成している場合を仮定する。LTE-LセルはPCellであり、LTE-UセルはSCellであってよい。LTE-Lセルでは基地局が周波数リソースを独占的に使用し、既存のLTEによる動作を行うことができる。したがって、無線フレームはいずれも1ms長の正規サブフレーム(regular subframe,rSF)で構成され(
図2参照)、毎サブフレームごとにDL送信(例えば、PDCCH、PDSCH)が行われてよい(
図1参照)。一方、LTE-Uセルでは、既存装置(例えば、Wi-Fi装置)との共存のために、LBTに基づいてDL送信が行われる。また、LTE-U技術/サービスを効果的に具現するために、特定時間に特定周波数帯域を割り当て又は予約しておく必要がある。したがって、LTE-UセルではLBT後に1つ以上の連続したサブフレームセットでDL送信が行われてよい(DL送信バースト)。DL送信バーストは、LBT状況によって、
図15(a)のように正規サブフレーム(rSF)で始まるか、
図15(b)のように部分サブフレーム(partial subframe,pSF)で始まってよい。pSFは、サブフレームの一部であり、サブフレームの2番目のスロットを含むことができる。また、DL送信バーストは、rSF又はpSFで終わってよい。
【0153】
以下、非免許帯域でチャネルアクセス時にCWSを適応的に調整する方法に関して提案する。CWSは、UE(User Equipment)フィードバックに基づいて調整されてよく、CWS調整に用いられるUEフィードバックは、HARQ-ACK応答、CQI/PMI/RIを含むことができる。本発明では、HARQ-ACK応答に基づいてCWSを適応的に調節する方法について提案する。HARQ-ACK応答は、ACK、NACK、DTXを含む。
【0154】
図12を参照して説明したように、Wi-FiにおいてもCWSはACKに基づいて調整される。ACKフィードバックが受信されると、CWSは最小値(CWmin)にリセットされ、ACKフィードバックが受信されないとCWSは増加する。しかし、セルラーシステム(例えば、LTE)では、多重接続を考慮したCWS調整方法が必要である。
【0155】
まず、本発明の説明のために、次のように用語を定義する。
【0156】
- HARQ-ACKフィードバック値のセット(HARQ-ACKフィードバックセット):CWSアップデート/調整に用いられるHARQ-ACKフィードバック値を意味する。HARQ-ACKフィードバックセットは、CWSが決定される時間にデコードされており、利用可能なHARQ-ACKフィードバック値に対応する。HARQ-ACKフィードバックセットは、非免許帯域(例えば、LTE-Uセル)上の1つ以上のDL(チャネル)送信(例えば、PDSCH)に対するHARQ-ACKフィードバック値を含む。HARQ-ACKフィードバックセットは、DL(チャネル)送信(例えば、PDSCH)に対するHARQ-ACKフィードバック値、例えば、複数の端末からフィードバックされる複数のHARQ-ACKフィードバック値を含むことができる。HARQ-ACKフィードバック値は、送信ブロック或いはPDSCHに対する受信応答情報を示し、ACK、NACK、DTX、NACK/DTXを示すことができる。文脈によって、HARQ-ACKフィードバック値はHARQ-ACK値/ビット/応答/情報などに言い換えてもよい。
【0157】
- 基準ウィンドウ(reference window):非免許帯域(例えば、LTE-Uセル)でHARQ-ACKフィードバックセットに対応するDL送信(例えば、PDSCH)が行われる時間区間を意味する。SF単位と定義されてよい。後でより詳細に説明/提案する。
【0158】
LTEにおいて、HARQ-ACKフィードバック方式又はPUCCHフォーマットなどによって、HARQ-ACK値はACKとNACKのみを示すか、DTXをさらに示すことができる。例えば、PUCCHフォーマット3がHARQ-ACKフィードバック方法と設定された場合に、HARQ-ACK値はACKとNACKのみを示すことができる。一方、PUCCHフォーマット1bを用いたチャネル選択方式がHARQ-ACKフィードバック方法と設定された場合に、HARQ-ACK値は、ACK、NACK、DTX、NACK/DTXを示すことができる。
【0159】
図16を参照すると、基地局がn番目のDL送信バーストを非免許帯域(例えば、LTE-Uセル)で送信した後(S502)、追加のDL送信が必要な場合に、ECCAに基づいて(n+1)番目のDL送信バーストを送信できる(S512)。具体的に、基地局は、ECCAデファー期間において非免許帯域のチャネルが空の状態にあると、CW内でランダムバックオフをさらに行う(S510)。基地局は、CW(例えば、[0,q-1])内で乱数Nを生成し(S508)、乱数Nに該当するスロットだけバックオフを行うことができる(S510)。本発明においてCWSは端末からのHARQ-ACKフィードバック値に基づいて調整される(S506)。CWS調整に用いられるHARQ-ACKフィードバック値は、最後のDL送信バースト(n番目のDL送信バースト)に関するHARQ-ACKフィードバック値を含む。CWS調整に用いられるHARQ-ACKフィードバック値は、DL送信バースト内の基準ウィンドウ上のDL送信に対するHARQ-ACKフィードバック値を含む(S504)。
【0160】
以上の本発明の説明ではLTEベースのLAAセルをLTE-Uセルと定義したが、同様に、NRにおいてNR-LセルとLTE-Lセルが言い換えられ、またNR-UセルとLTE-Uセルが言い換えられて、本発明に適用されてもよい。ただし、NR-Uセルを活用して異なる点については、本発明の具体的な事項において別に言及されている場合に当該NR-Uセルに適用する。
【0161】
<NRシステムにおける広帯域オペレーション(wideband operation)のためBWP動作>
【0162】
図17は、3GPP NRシステムにおいて、端末にキャリア(又は、セル)の帯域幅より小さい又は等しい帯域幅を有するBWPを構成する方法の一実施例である。
【0163】
図17を参照して、3GPP NRシステムにおいて、端末は、キャリア(又は、セル)の帯域幅より小さい又は等しい帯域幅を用いて送受信を行うことができる。そのために、端末は、基地局から複数個のBWPが構成されてよい。BWPは、連続したPRBで構成される。
図17の(a)を参照すると、BWPは重ならずに分けられてよい。重ならずに分けられたBWPのうちの1つ又は複数個のBWPは、端末に割り当て及び構成されてよい。端末は、割り当て及び構成されたBWPを用いて基地局と送受信することができる。
図17の(b)を参照すると、BWPはキャリアの帯域幅が重なって分けられてよい。このとき、一つのBWPは他のBWPに含まれるように構成されてよい。重なって分けられたBWPのうち1つ又は複数個のBWPは端末に割り当て及び構成されてよい。端末は、割り当て及び構成されたBWPのうち一つのBWPを用いて基地局と送受信することができる。
【0164】
図18は、端末に割り当てられたBWPにCORESETが構成される又は割り当てられる方法の一例である。
【0165】
図18を参照すると、端末に複数個のBWPが割り当てられたとき、各BWPには少なくとも一つのCORESETが構成又は割り当てられてよい。
図18の(a)及び
図18の(b)を参照すると、BWPが互いに重ならずに構成されているときとBWPが互いに重なって構成されているときに、各BWPのためのCORESETは、各BWPの占める時間/周波数リソース領域内に位置してよい。言い換えれば、Bandwidth part #1のためのCORESET #1は、Bandwidth part #1が占める時間/周波数リソース領域におけるPRB以内に存在し、Bandwidth part #2のためのCORESET #2は、Bandwidth part #2が占める時間/周波数リソース領域におけるPRB以内に存在してよい。
図18の(b)を参照すると、帯域幅部分(Bandwidth part)が互いに重なって構成されているとき、CORESETが占めるPRBは、自分の帯域幅部分時間/周波数リソース領域以内であるか、他の帯域幅部分に位置してよい。言い換えれば、Bandwidth part #2のためのCORESET #2が、Bandwidth part #1の占める時間/周波数リソース領域におけるPRBと重なってよい。
【0166】
TDD(Time division duplex)セルには、セル当たりに最大で4個の下りリンクBWP(DL BWP)と最大で4個の上りリンクBWP(UL BWP)が構成されてよい。端末は、1つのセルに同時に1つのDL BWPと1つのUL BWPが活性化されてよい。FDD(Frequency division duplex)セルには、セル当たりに最大で4個のDL/UL BWPペア(pair)が構成されてよい。端末は、1つのセルに同時に1つのDL/UL BWPが活性されてよい。端末は、活性化されたDL BWP以外のPRBでいかなる信号の受信も期待せず、活性化されたUL BWP以外のPRBでいかなる信号の送信も期待しない。端末にとっての一つのBWPから他のBWPへの移動、すなわち、基地局は、下りリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)を用いて、端末が現在使用するBWPを非活性化し、新しいBWPを活性化するように指示する。より詳細に、TDDセルにおいて端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジュールするDCIには、活性化されるBWPを知らせるBPI(Bandwidth part indicator)が含まれている。すなわち、端末は、PDSCHをスケジュールするDCIを受信すると、BPIから、そのPDSCHがどのBWPで送信されるかが分かる。そして、端末は、DCIのリソース割り当て(resource allocation,RA)情報から、BWPのどのPRBでPDSCHが送信されるかが分かる。類似に、TDDセルにおいて端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジュールするDCIには、活性化されるBWPを知らせるBPIが含まれている。すなわち、端末は、PUSCHをスケジュールするDCIを受信すると、BPIから、そのPUSCHをどのBWPで送信すべきかが分かる。そして、端末は、DCIのRA情報から、指示されたBWPのどのPRBでPUSCHを送信すべきかが分かる。FDDセルの場合、PDSCHとPUSCHをスケジュールするDCIのBWP値は、DL/UL BWPペアのうち一つを指示することができる。
【0167】
本発明の実施例に係る無線通信システムにおいて動作する無線通信装置は、非免許帯域でLBT手続を行うために、あらかじめ指定された帯域幅単位でLBT手続を行うことができる。このとき、あらかじめ指定された帯域幅は、LBT帯域幅(LBT bandwidth)、LBTサブバンド又はLBT基本帯域幅と呼ばれてよい。説明の便宜のために、以後の説明では、あらかじめ指定された帯域幅を基本帯域幅と称する。具体的に、無線通信装置はチャネルアクセスを行う際に、基本帯域幅単位でチャネルが遊休するか判断できる。具体的な実施例において、無線通信装置は、あらかじめ指定された基本帯域幅単位でチャネルが遊休であるか否か判断し、チャネルが遊休であるか否かに対する判断に基づいて、当該チャネルで送信を行うか否かが決定できる。また、基本帯域幅は20MHzであってよい。これは、非免許帯域を使用する他の無線通信装置(例えば、無線LAN装置)との共存を考慮したものであってよい。本明細書において、無線通信装置は、端末又は基地局のことを指すことができる。また、無線通信装置は、端末と基地局の両方を指すことができる。したがって、UL送信及びDL送信のためのチャネルアクセスの両方とも基本帯域幅単位で行われてよい。このように非免許帯域において無線通信装置が基本帯域幅単位でチャネルアクセスを行う場合に、基本帯域幅よりも大きい帯域幅を用いてチャネルアクセスをするか、基本帯域幅よりも大きい帯域幅を有するBWPでチャネルアクセスを行う方法が問題になり得る。BWPは、前述したように、定められた(given)キャリアで定められた(given)ヌメロロジーに対する連続した複数のRBサブセットから選択された連続したPRBセットである。基地局は端末に、下りリンクのための1つ以上のDL BWPを構成し、基地局は、1つ以上で構成されたDL BWPのうち1つの下りリンクアクティブDL BWPで端末に対する送信を行うことができる。また、基地局は端末に、上りリンクのための1つ以上のUL BWPを構成し、基地局は、1つ以上で構成されたUL BWPのうち1つの上りリンクアクティブUL BWPで端末の上り送信のためのリソースをスケジュールすることができる。具体的に、いずれか一つの基本帯域幅に該当する周波数リソースが遊休であるが、基本帯域幅に該当する他のリソースが使用中(busy)である場合に、無線通信装置のチャネルアクセス方法が問題になり得る。BWPにおいていずれか一つの基本帯域幅に該当する周波数リソースが遊休であるが、基本帯域幅に該当する他のリソースが使用中であるとき、無線通信装置が当該BWPでデータ送信を行うことができない場合に周波数効率(spectral efficiency)が低下することがあるためである。
【0168】
具体的な実施例において、基地局は、BWPの帯域幅を基本帯域幅として割り当てることができる。この場合、基地局は、複数のBWPで同時に下り送信を行うことができる。端末は、複数のBWPで同時に上り送信を行うことができる。これらの実施例において基地局と端末の具体的な動作は、3GPP TS 36.213v14.8.0で定義されたマルチキャリアにおけるチャネルアクセス動作と同一であってよい。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、BWPの帯域幅を基本帯域幅の整数倍に設定することができる。非免許帯域で動作する無線通信システムにおいて無線通信装置がBWPを用いてチャネルにアクセスする具体的な方法について説明する。
【0169】
基地局は、非免許帯域で端末に複数のBWPを設定(configure)することができる。具体的に、基地局は、非免許帯域で端末に複数の下りリンクBWPを設定することができる。このとき、基地局は、非免許帯域で端末に複数のBWPを活性化(activation)することができる。このような実施例において基地局と端末の動作方法についてまず説明する。基地局は、BWP(bandwidth part)に関するシグナリングを送信し、端末に活性化されたBWPに関する情報を指示することができる。端末は基地局からBWPに関するシグナリングを受信し、端末に活性化されたBWPを判断することができる。具体的に、基地局は端末に専用(dedicated)RRCシグナリング(signaling)によって複数の下りリンクBWPのうち1つ或いは1つ以上の活性化された下りリンクBWPを設定できる。これとは違い、前述したように、基地局は端末に設定したBWPのうち活性化されたBWPをDCIによって指示することができる。端末はDCIを受信し、DCIに基づき、活性化されたBWPが判断できる。
【0170】
基地局が少なくとも1つ以上のBWPでチャネルアクセスに成功する場合に、基地局は、チャネルアクセスに成功した1つ以上のBWPでPDSCHを送信できる。すなわち、基地局がチャネルアクセスに成功したBWPが複数である場合に、基地局は、複数のBWPでPDSCHを送信できる。この時、基地局は、PDSCHを送信するBWPで、PDSCHをスケジュールするPDCCHを送信し、PDCCHのそれぞれは、PDCCHが送信されるBWPで送信されるPDSCHのスケジューリング情報を含むことができる。PDSCHのスケジューリング情報は、PDSCHの送信のための時間及び周波数リソースに関する情報を示す。端末に設定されたBWPのうち複数のBWPが活性化される場合に、端末は、活性化された複数のBWPののうちどのBWPで基地局がチャネルアクセスに成功するかが判断できない。したがって、端末は、活性化された複数のBWPのそれぞれに設定されたCORESETでPDCCHをモニタしてPDCCH受信を試みることができる。端末は、受信されたPDCCHに含まれたPDSCHのスケジューリング情報を用いて各BWPでPDSCHを受信することができる。端末は、端末に設定された全てのBWPでPDCCHをモニタすることができる。具体的に、端末は、端末に設定された全てのBWPのCORESETでPDCCHをモニタすることができる。また、端末は、受信したPDCCHに含まれたPDSCHのスケジューリング情報に基づいて当該BWPでPDSCHを受信することができる。このような実施例において端末は、端末に設定された全てのBWPでPDCCHをモニタしなければならず、PDCCHのブラインドデコーディングのための複雑度が増加することがある。また、端末がPDCCHを受信するために消耗する電力も増加することがある。本明細書において、チャネルアクセスに成功したことは、チャネルアクセス手続によって当該チャネルで送信が許容される場合を意味できる。このとき、チャネルアクセス手続は、前述したLBT手続を意味できる。
【0171】
基地局は、互いに異なるBWPが互いに異なる周波数リソースを有するように設定されてよい。また、基地局は、互いに異なるBWPの周波数リソースがオーバーラップするように設定されてよい。例えば、互いに異なるBWPがオーバーラップするように設定される場合に、第1BWPの周波数リソースの一部と第2BWP周波数リソースの一部が同一であってよい。また、第1BWPの周波数リソースに第2BWP周波数リソースが含まれてよい。説明の便宜のために、互いに異なるBWPの周波数リソースがオーバーラップする場合に、当該BWPを、オーバーラップしたBWPと呼ぶ。基地局は、BWP別にCORESETを設定し、端末は、各BWPのCORESETリソースでPDCCHをモニタする。オーバーラップBWPがある場合に、端末は、BWPの優先順位にしたがって、オーバーラップしたBWPから順次にPDCCHをモニタできる。このような実施例において端末がいずれか一つのBWPでPDCCHを受信した場合に、端末は、PDCCHを受信したBWPに比べて低い優先順位を有するBWPでPDCCHをモニタしなくてよい。この時、優先順位は、BWPの帯域幅サイズに基づいて設定されてよい。具体的な実施例において、相対的に広い帯域幅を有するBWPが相対的に高い優先順位を有してよい。第1BWPの帯域幅が第2BWPの帯域幅よりも広い場合に、端末は、第1BWPでPDCCHをモニタした後、第2BWPでPDCCHをモニタできる。さらに他の具体的な実施例において、相対的に狭い帯域幅を有するBWPが相対的に高い優先順位を有してよい。第1BWPの帯域幅が第2BWPの帯域幅よりも狭い場合に、端末は、第1BWPでPDCCHをモニタした後、第2BWPでPDCCHをモニタできる。このような動作は、基地局がBWPに含まれた全基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合にのみ当該BWPで送信を行うことができる場合に効率的あり得る。基地局がBWPに含まれた全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合にのみ当該BWPで送信を行うことができる場合に、端末が、狭い帯域幅を有するBWPでPDCCHを送信する確率が高いためである。
【0172】
さらに他の実施例において、基地局が複数のBWPでチャネルアクセスに成功しても、基地局はチャネルアクセスに成功した複数のBWPのうち一つのBWPでPDSCHを送信することができる。この時、基地局は、優先順位にしたがって、チャネルアクセスに成功した複数のBWPのうち、PDSCHを送信するBWPを決定できる。この時、基地局は、PDSCHを送信するBWPでPDSCHをスケジュールするPDCCHを送信できる。端末は、複数のBWPのそれぞれの優先順位に基づいて、PDCCHをモニタするBWPの順序を決定することができる。端末に複数のBWPが活性化された場合に、端末は、複数のBWPのそれぞれの優先順位にしたがって、複数のBWPで順次にPDCCHをモニタすることができる。この時、端末がいずれか一つのBWPでPDCCHを受信した場合に、PDCCHを受信したBWP以外のBWPでPDCCHモニタリングを省略してよい。具体的に、端末がいずれか一つのBWPでPDSCHをスケジュールするPDCCHを受信した場合に、PDCCHを受信したBWP以外のBWPでPDSCHをスケジュールするPDCCHのモニタリングを省略してよい。
【0173】
優先順位は、BWPのインデックスに基づいて決定されてよい。具体的な実施例において、相対的に大きいインデックスを有するBWPが相対的に高い優先順位を有してよい。例えば、基地局が第1BWPと第2BWPでチャネルアクセスに成功し、第1BWPのインデックスが第2BWPのインデックスよりも大きい場合に、基地局は、PDSCHを送信するBWPを、第1BWP及び第2BWPのうち第1BWPと決定できる。このとき、端末は、第1BWPでPDCCHをモニタした後、第2BWPでPDCCHをモニタできる。さらに他の具体的な実施例において、相対的に小さいインデックスを有するBWPが相対的に高い優先順位を有してよい。例えば、基地局が第1BWPと第2BWPでチャネルアクセスに成功し、第1BWPのインデックスが第2BWPのインデックスよりも小さい場合に、基地局は、PDSCHを送信するBWPを、第1BWP及び第2BWPのうち第1BWPと決定できる。このとき、端末は、第1BWPでPDCCHをモニタした後、第2BWPでPDCCHをモニタできる。この時、端末がPDCCHをモニタする優先順位が高いBWPでPDCCHを受信した場合、端末は、PDCCHを受信したBWP以外のBWPでPDCCHモニタリングを省略してよい。具体的に、端末がPDCCHをモニタする優先順位が高いBWPでPDSCHをスケジュールするPDCCHを受信した場合に、PDCCHを受信したBWP以外のBWPでPDSCHをスケジュールするPDCCHのモニタリングを省略してよい。
【0174】
さらに他の具体的な実施例において、優先順位は、BWPの帯域幅に基づいて決定されてよい。具体的に、相対的に狭い帯域幅を有するBWPが相対的に高い優先順位を有してよい。例えば、基地局が第1BWPと第2BWPでチャネルアクセスに成功し、第1BWPの帯域幅が第2BWPの帯域幅よりも狭い場合に、基地局は、PDSCHを送信するBWPを、第1BWP及び第2BWPのうち第1BWPと決定できる。このとき、端末は、第1BWPでPDCCHをモニタした後、第2BWPでPDCCHをモニタできる。さらに他の具体的な実施例において、相対的に広い帯域幅を有するBWPが相対的に高い優先順位を有してよい。例えば、基地局が第1BWPと第2BWPでチャネルアクセスに成功し、第1BWPの帯域幅が第2BWPの帯域幅よりも広い場合に、基地局は、PDSCHを送信するBWPを、第1BWP及び第2BWPのうち第1BWPと決定できる。このとき、端末は、第1BWPでPDCCHをモニタした後、第2BWPでPDCCHをモニタできる。また、先の実施例において、複数のBWPが同一の帯域幅を有する場合に、優先順位はBWPのインデックスに基づいて決定されてよい。
【0175】
さらに他の具体的な実施例において、基地局は端末に非免許帯域で1つ以上のBWPを設定し、設定した1つ以上のBWPのうち一つのBWPのみを活性化できると制限されてよい。これにより、非免許帯域で複数のBWPが端末に設定されても、基地局は非免許帯域で端末に一つのBWPのみを活性化することができる。このような実施例において基地局と端末の動作方法についてまず説明する。
【0176】
基地局はBWPに含まれた全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合にのみ、当該BWPで端末にPDSCHを送信することができる。基地局がBWPに含まれた全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、当該BWPで端末にPDSCHをスケジュールするPDCCHを送信できる。端末は、端末に設定されたBWPのうち活性(active)BWPでPDCCHをモニタできる。具体的に、端末は、端末に設定されたBWPのうち活性BWPのCORESETでPDCCHをモニタできる。端末が一つのBWPでのみPDCCHをモニタするので、端末が非免許帯域で動作するために端末の複雑度が増加することを防止できる。また、非免許帯域で端末の電力消費効率が低下することも防止できる。ただし、基地局がBWPに含まれた全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合にのみ当該BWPで送信を行うと、基地局が端末に送信する下りリンクの周波数効率(spectral efficiency)が低下することがある。
【0177】
基地局がBWPに含まれた基本帯域幅のいずれか一つでてもチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、チャネルアクセスに成功した1つ以上の基本帯域幅を用いて当該BWPで端末にPDSCHを送信することができる。基地局がBWPに含まれた基本帯域幅のいずれか一つでてもチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、チャネルアクセスに成功した1つ以上の基本帯域幅を用いて当該BWPで端末にPDSCHをスケジュールするPDCCHを送信することができる。このような実施例により、基地局がPDCCHを送信するための周波数効率性を高めることができる。ただし、端末は、基地局がBWPに含まれた1つ以上の基本帯域幅のうちどの基本帯域幅でチャネルアクセスに成功したかが分からない。したがって、端末は、BWP内で設定されたCORESETでPDCCHをモニタできる。しかし、CORESETがBWP単位で設定され、基地局がBWPに含まれた基本帯域幅のうちいずれかの基本帯域幅でチャネルアクセスに失敗する場合に、基地局はCORESETの一部の帯域幅を使用できず、当該CORESETでPDCCHを送信できないことがある。これにより、端末はCORESETでPDCCHの受信に失敗することがある。このため、基地局はBWP内で基本帯域幅内にCORESETを設定してよい。具体的に、基地局がBWP内でCORSETを設定する場合に、基地局は基本帯域内でCORESETを設定できる。端末は、基本帯域幅内のCORESETで基地局からPDCCH送信が可能であることを仮定してPDCCHをモニタできる。端末に設定されるBWPの帯域幅のサイズ、すなわち基本帯域幅の数が増加する場合には、CORESETが基本帯域幅内に設定され得るので、端末がPDCCHをモニタするCORESETの数が多くなる。したがって、PDCCHのブラインドデコーディングによる端末の複雑度及び電力消費が増加し得るという短所がある。したがって、端末がPDCCHを効率的にモニタできる方法が必要である。特に、CORESETが基本帯域幅内に設定される場合に、すなわちCORESETが基本帯域幅と同一か小さいサイズの帯域幅を有する場合に端末がPDCCHを効率的にモニタする方法が必要である。これについて
図19~
図21を用いて説明する。
【0178】
図19は、本発明の実施例に係る基地局がBWPを1つ以上の基本帯域幅を含むように設定した場合に、各基本帯域幅に関する優先順位に基づいて、各基本帯域幅に設定されたCORESETでPDCCHを送信し、BWP内でPDSCHを送信することを示す。
【0179】
基地局がBWPにおいてCORESETを含む複数の基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、チャネルアクセスに成功した複数の基本帯域幅のうち一つで、PDSCHをスケジュールするPDCCHを端末に送信することができる。基地局は、BWP内のCORESETを含む複数の基本帯域幅に区分し、複数の基本帯域幅に優先順位を指定することができる。複数の基本帯域幅のそれぞれは、固有の(unique)優先順位を有してよい。基地局がBWP内のCORESETを含む複数の基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、基地局がチャネルアクセスに成功した基本帯域幅のうち、優先順位の最も高い基本帯域幅をPDCCHを送信する帯域幅として決定できる。すなわち、基地局がBWP内のCORESETを含む複数の基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、基地局がチャネルアクセスに成功した基本帯域幅のうち、優先順位の最も高い基本帯域幅で端末にPDCCHを送信できる。説明の便宜のために、基地局がPDCCHを送信でき、チャネルアクセスに成功した基本帯域幅のうち優先順位の最も高い基本帯域幅を、最優先基本帯域幅と称する。端末は、基本帯域幅の優先順位に基づいてPDCCHをモニタすることができる。具体的に、端末は、基本帯域幅の優先順位に基づいてPDCCHをモニタする基本帯域幅の順序を決定することができる。基本帯域幅内にCORESETが設定される場合に、端末は、複数の基本帯域幅のそれぞれの優先順位にしたがって、複数の基本帯域幅のCORESETで順次にPDCCHをモニタすることができる。例えば、端末が基本帯域幅のうち優先順位が最も高い帯域幅に設定されたCORESETでPDCCHを受信できなかった場合に、端末は、2番目に優先順位の高い基本帯域幅に設定されたCORESETでPDCCHをモニタする。端末がいずれか一つの基本帯域幅でPDCCHを受信した場合に、残りの基本帯域幅でPDCCHモニタリングを省略してよい。具体的に、端末がいずれか一つの基本帯域幅でPDSCHをスケジュールするPDCCHを受信した場合に、PDCCHを受信した基本帯域幅以外の基本帯域幅でPDSCHをスケジュールするPDCCHのモニタリングを省略してよい。
【0180】
また、PDCCHは、基地局がチャネルアクセスに成功した基本帯域幅で送信されるPDSCHをスケジュールすることができる。このとき、PDCCHは、最優先基本帯域幅で送信されるPDSCHの他、最優先基本帯域幅以外の基本帯域幅で送信されるPDSCHもスケジュールすることができる。基地局は、最優先基本帯域幅に基づいてPDSCHを送信する1つ以上の基本帯域幅を決定できる。端末は、受信したPDCCHに含まれたPDSCHのスケジューリング情報に基づいてPDSCHを受信することができる。
【0181】
また、基地局は最優先基本帯域幅でのチャネルアクセス結果と当該BWP内の他の基本帯域幅でのチャネルアクセス結果を組み合わせて、PDSCHを送信する基本帯域幅を決定することができる。具体的な実施例において、基地局が最優先基本帯域幅に隣接した基本帯域幅でもチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、最優先基本帯域幅と、基地局がチャネルアクセスに成功し、最優先基本帯域幅に隣接した基本帯域幅に基づいて、PDSCHを送信できる。この時、基地局は、基本帯域幅の整数倍だけ(例えば、20MHz*M、M={1,2,3,4,…,N}、Nは自然数である。)広い帯域幅でPDSCHを送信できる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、基本帯域幅に2の累乗を掛けた分だけ広い帯域幅(例えば、20MHz*2L、L={0,1,2,3,…,X}、Xは自然数である。)でPDSCHを送信できる。
図19で、LBTユニットは基本帯域幅を意味する。
【0182】
図19の(a)は、基地局が基本帯域幅の整数倍だけ広い帯域幅でPDSCHを送信する場合を示す。Case 1は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)ではチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 1において1つの基本帯域幅(1
st LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case2は、基地局が優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)と2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 2において2個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 3は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)及び3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、4番目に優先順位の高い基本帯域幅(Fourthly LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 3において、3個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit,3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 4において基地局は、全て(すなわち、N個)の基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合を示す。Case 4においてN個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit,3
rd LBT Unit,…,N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 5は、基地局が、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)と3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)ではチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 5において1個の基本帯域幅(2
nd LBT unit)での基地局のPDSCHの送信が許容される。Case 6は、基地局が、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)と3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)と4番目に優先順位の高い基本帯域幅(Fourthly LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 6において、2個の基本帯域幅(2
nd LBT unit,3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 7は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)以外の全ての基本帯域幅チャネルアクセスに成功した場合を示す。N-1個の基本帯域幅(2
nd LBT unit,3
rd LBT Unit,…,N
th LBT unit)でのPDSCH送信が許容される。Case 8は、3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)及び4番目に優先順位の高い基本帯域幅(Fourthly LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 8において、1個の基本帯域幅(Thirdly LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 9は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)と2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)以外の全ての基本帯域幅チャネルアクセスに成功した場合を示す。Case 9において、N-2個の基本帯域幅(3
rd LBT Unit,…,N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 10は、基地局が、優先順位の最も低い基本帯域幅(N
th LBT unit)でのみチャネルアクセスに成功した場合を示す。Case 10において1個の基本帯域幅(N
th LBT unit)でのPDSCHの送信が許容される。
【0183】
図19(b)は、基地局が基本帯域幅に2の累乗を掛けた分だけの帯域幅でPDSCHを送信する場合を示す。Case 1は、基地局が優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 1において1個の基本帯域幅(1
st LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 2は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)と2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)及び4番目に優先順位の高い基本帯域幅(Fourthly LBT unit)のうち少なくともいずれか一つでチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 2において2個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 3において、基地局は、全て(すなわち、N個)の基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合を示す。Case 3においてN個の基本帯域幅での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 4は、基地局が、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)チャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)と3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 4において1個の基本帯域幅(2
nd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 5は、基地局が、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)と3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)でチャネルアクセスに失敗し、3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)及び4番目に優先順位の高い基本帯域幅(Fourthly LBT unit)のうち少なくともいずれか一つでチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 5において2個の基本帯域幅(2
nd LBT unit,3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 6は、基地局が、3番目に優先順位の高い基本帯域幅(Thirdly LBT unit)チャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)及び4番目に優先順位の高い基本帯域幅(Fourthly LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 6において1個の基本帯域幅(3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 7は、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)と2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)でチャネルアクセスに失敗し、残りN-2個の基本帯域幅(3
rd LBT unit,…,N
th LBT unit)でチャネルアクセスに成功した場合を示す。このとき、N-2個は2の累乗である。Case 7においてN-2個の基本帯域幅(3
rd LBT unit,…,N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 8は、基地局が、優先順位の最も低い基本帯域幅(N
th LBT unit)でのみチャネルアクセスに成功した場合を示す。Case 8において1個の基本帯域幅(N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。
【0184】
図20は、本発明の実施例によってBWPが1つ以上の基本帯域幅を含むように設定された場合に、基地局が、指定された基本帯域幅の優先順位にしたがって、各基本帯域幅に構成されたCORESETでPDCCHを送信し、BWP内でPDSCHを送信することを示す。
【0185】
基地局は、BWPを複数の基本帯域幅単位に分け、端末がPDCCHをモニタする優先順位基本帯域幅を複数で指定し、指定された優先順位基本帯域幅でのみPDCCHを送信できる。基地局は、指定された各基本帯域幅内にCORESETを設定できる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、CORESETが設定された基本帯域幅の中から複数の優先順位基本帯域幅を指定できる。また、前述したように、CORESETの帯域幅は基本帯域幅内に設定されてよい。端末は、指定された優先順位基本帯域幅でのみPDCCHをモニタできる。
【0186】
BWP内に、基地局がPDCCHを送信できる1つ以上の基本帯域幅が指定されてよい。このとき、基地局は、指定された基本帯域幅でのチャネルアクセス結果に基づいて、端末にPDCCHを送信できる。具体的に、基地局は、指定された基本帯域幅でのチャネルアクセス結果に基づいて指定された基本帯域幅の優先順位にしたがってPDCCHを送信できる。基地局は、指定された基本帯域幅であると共にチャネルアクセスに成功した基本帯域幅のうち、最も優先順位の高い基本帯域幅でPDCCHを送信できる。
図20の実施例において、PDCCHを送信可能な基本帯域幅として第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)が指定される。
図20の実施例において、基地局が第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)でチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でPDCCHを送信できる。
【0187】
端末は、指定された基本帯域幅でPDCCHをモニタすることができる。この時、端末は、指定された基本帯域幅の優先順位に基づいてPDCCHをモニタできる。具体的に、端末は、指定された基本帯域幅の優先順位に基づいて、PDCCHをモニタする指定された基本帯域幅の順序を決定できる。例えば、端末が、指定された基本帯域幅のうち、優先順位の最も高い帯域幅に設定されたCORESETでPDCCHを受信できなかった場合に、端末は、指定された2番目に優先順位の高い基本帯域幅でPDCCHをモニタする。端末がいずれか一つの指定された基本帯域幅でPDCCHを受信した場合に、残りの指定された基本帯域幅でPDCCHモニタリングを省略してよい。具体的に、端末がいずれか一つの基本帯域幅でPDSCHをスケジュールするPDCCHを受信した場合に、残りの指定された基本帯域幅でPDSCHをスケジュールするPDCCHのモニタリングを省略してよい。
【0188】
また、PDCCHは、基地局がチャネルアクセスに成功した基本帯域幅で送信されるPDSCHをスケジュールすることができる。この時、PDCCHは、最優先基本帯域幅で送信されるPDSCHの他、最優先基本帯域幅以外の基本帯域幅で送信されるPDSCHもスケジュールすることができる。最優先基本帯域幅で基地局はPDCCHを送信でき、基地局がチャネルアクセスに成功した基本帯域幅のうち優先順位の最も高い基本帯域幅であるので、最優先基本帯域幅は、指定された基本帯域幅であると共に基地局がチャネルアクセスに成功した基本帯域幅のうち、優先順位の最も高い基本帯域幅である。基地局は、最優先基本帯域幅に基づいて、PDSCHを送信する基本帯域幅を決定できる。端末は、受信したPDCCHに含まれたPDSCHのスケジューリング情報に基づいてPDSCHを受信することができる。
【0189】
また、基地局は、最優先基本帯域幅でのチャネルアクセス結果と当該BWPの他の基本帯域幅でのチャネルアクセス結果を組み合わせて、PDSCHを送信する基本帯域幅を決定することができる。具体的な実施例において、基地局が、最優先基本帯域幅に隣接した基本帯域幅でもチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、最優先基本帯域幅、及び基地局がチャネルアクセスに成功すると共に、最優先基本帯域幅に隣接した基本帯域幅に基づいて、PDSCHを送信できる。この時、基地局は、基本帯域幅の整数倍だけ(例えば、20MHz*M、M={1,2,3,4,…,N}、Nは自然数である。)広い帯域幅でPDSCHを送信できる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、基本帯域幅に2の累乗を掛けただけの広い帯域幅(例えば、20MHz*2L、L={0,1,2,3,…,X}、Xは自然数である。)でPDSCHを送信できる。
図20で、LBT unitは基本帯域幅を意味する。前述したように、
図20の実施例において、PDCCHを送信可能な基本帯域幅として2個の基本帯域幅(1
st LBT unit、3
rd LBT unit)が指定される。
【0190】
図20の(a)は、基地局が、基本帯域幅の整数倍だけ広い帯域幅でPDSCHを送信する場合を示す。Case 1は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)ではチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 1において1個の基本帯域幅(1
st LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 2は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅である第1基本帯域幅(Primary LBT unit)及び第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)に成功し、第3基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 2において2個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 3は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅、第2基本帯域幅(Secondary LBT unit)及び第3帯域幅(Thirdly LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第N番基本帯域幅(N-th LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 3において3個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit,3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 4において、基地局は、全て(すなわち、N個)の基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合を示す。Case 4においてN個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit,3
rd LBT Unit,…N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。基地局は、N個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit,3
rd LBT Unit,…N
th LBT unit)でPDSCHを送信する。Case 5は、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)と第N基本帯域幅(N-th LBT unit)ではチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 5において1個の基本帯域幅(3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 6は、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)、及び第4基本帯域幅からn番目の基本帯域幅までの全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBt unit)でチャネルアクセスに失敗した場合である。Case 6においてN-2個の基本帯域幅(3
rd LBT unit,…N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 7は、3番目に優先順位の高い基本帯域幅としてN番目の基本帯域幅が設定された場合に、基地局が1番目及び2番目に優先順位の高い基本帯域幅でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 7において1個の基本帯域幅(N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。
【0191】
図20の(b)は、基地局が、基本帯域幅に2の累乗を掛けた分だけの帯域幅でPDSCHを送信する場合を示す。Case 1は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 1において1個の基本帯域幅(1
st LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 2は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)及び第4基本帯域幅(4th LBT unit)のうち少なくともいずれか一つでチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 2において、基地局は、2個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 3において、基地局は、全て(すなわち、N個)の基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合を示す。Case 3において、基地局は、N個の基本帯域幅での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 4は、基地局が、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第4基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 4において、基地局は、1個の基本帯域幅(3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 5は、基地局が、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)及び第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)以後の全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 5において、基地局は、N-2個の基本帯域幅(3
rd LBT unit,…N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。このとき、N-2個は2の累乗である。Case 6は、3番目に優先順位の高い基本帯域幅としてN番目基本帯域幅が設定された場合に、1番目に優先順位の高い基本帯域幅及び2番目に優先順位の高い基本帯域幅で基地局がチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 6において、基地局は、1個の基本帯域幅(N-th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。
【0192】
図21は、本発明の実施例によってBWPが1つ以上の基本帯域幅を含むように設定された場合に、基地局がPDCCHを送信可能な1つ以上の基本帯域幅が指定され、基地局が、指定された基本帯域幅によって各基本帯域幅内に設定されたCORESETでPDCCHを送信し、BWP内でPDSCHを送信することを示す。
【0193】
BWP内に、基地局がPDCCHを送信可能な1つ以上の基本帯域幅が指定されてよい。このとき、基地局は、指定された基本帯域幅でのチャネルアクセス結果に基づいて端末にPDCCHを送信できる。基地局は、指定された基本帯域幅のそれぞれ内にCORESETを設定できる。さらに他の具体的な実施例において、CORESETが設定された基本帯域幅の中から、PDCCHを送信できる1つ以上の基本帯域幅を指定できる。また、前述したように、CORESETの帯域幅は基本帯域幅内に設定されてよい。また、PDCCH送信に対する指定された基本帯域幅の優先順位はいずれも同一であってよい。具体的に、基地局は、指定された基本帯域幅であると共にチャネルアクセスに成功した基本帯域幅のいずれか一つでPDCCHを送信できる。この時、基地局は、スケジューリングアルゴリズムなどを考慮して、PDCCHを送信する基本帯域幅を決定できる。また、指定された基本帯域幅のPDCCHでPDSCHのスケジューリングが可能な基本帯域幅は、互いに隣接せずに分離された(disjoint)基本帯域幅であってよい。
図21の実施例において、PDCCHを送信できる基本帯域幅として第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)が指定される。
図21の実施例において、基地局が第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)でチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)のいずれか一つでPDCCHを送信できる。
【0194】
端末は、全ての指定された基本帯域幅でPDCCHをモニタできる。端末が、いずれか一つの指定された基本帯域幅でPDCCH受信に成功した場合に、残りの指定された基本帯域幅でPDCCHモニタリングを省略してよい。具体的に、端末がいずれか一つの基本帯域幅でPDSCHをスケジュールするPDCCHを受信した場合に、残りの指定された基本帯域幅で、PDSCHをスケジュールするPDCCHのモニタリングを省略してよい。
【0195】
また、PDCCHは、基地局が、チャネルアクセスに成功した指定された基本帯域幅で送信されるPDSCHをスケジュールすることができる。この時、PDCCHは、指定された基本帯域幅で送信されるPDSCHの他、指定された基本帯域幅以外の基本帯域幅で送信されるPDSCHもスケジュールすることができる。端末は、受信したPDCCHに含まれたPDSCHのスケジューリング情報に基づいてPDSCHを受信することができる。
【0196】
また、基地局は、指定された基本帯域幅でチャネルアクセス結果と当該BWPの他の基本帯域幅でチャネルアクセス結果を組み合わせて、PDSCHを送信する基本帯域幅を決定できる。具体的な実施例において、基地局が指定した基本帯域幅に隣接した基本帯域幅でもチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、指定された基本帯域幅、及び基地局がチャネルアクセスに成功すると共に指定された基本帯域幅に隣接した基本帯域幅に基づいて、PDSCHを送信できる。この時、基地局は、基本帯域幅に2の累乗を掛けただけの広い帯域幅(例えば、20MHz*2L、L={0,1,2,3,…,X}、Xは自然数である。)でPDSCHを送信できる。
図21で、LBT unitは基本帯域幅を意味する。前述したように、
図21の実施例において、PDCCHを送信できる基本帯域幅として2個の基本帯域幅(1
st LBT unit、3
rd LBT unit)が指定される。また、
図21の実施例において、基地局が、基本帯域幅に2の累乗を掛けた分だけの帯域幅でPDSCHを送信する。Case 1は、基地局が、指定された基本帯域幅である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 1において1個の基本帯域幅(1
st LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 2は、基地局が、指定された基本帯域幅である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)及び第4基本帯域幅(4th LBT unit)のうち少なくともいずれか一つでチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 2において2個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 3は、基地局が、指定された基本帯域幅である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、指定された基本帯域幅である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第4基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 3において1個の基本帯域幅(3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 4は、指定された基本帯域幅である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)、及び第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)以後の全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功し、指定された基本帯域幅である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 4においてN-2個の基本帯域幅(3
rd LBT unit,…N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。このとき、N-2個は2の累乗である。
【0197】
基地局は、活性BWPを基準にPDSCHのスケジューリング情報を設定できる。端末は、PDSCHをスケジュールするPDCCHのDCIのリソース割り当て(resource allocation,RA)のためのフィールドであるRAフィールドが、活性BWPを基準にリソースを割り当てると判断できる。このとき、端末は、このような判断に基づいてPDSCHを受信することができる。基地局は、前述した実施例と同様に、BWPに含まれる複数の基本帯域幅のそれぞれでのチャネル成否によって、PDSCHを送信する基本帯域幅の組合せを決定することができる。これにより、基地局はチャネルアクセス後にDCIのRAフィールド値を最終決定しなければならない。また、基地局はチャネルアクセス後に、PDSCHを送信するリソースのサイズを最終決定する必要がある。このため、基地局がPDSCH送信をスケジュールし、PDCCHを設定する動作の複雑度が上昇することがある。したがって、PDSCH送信に用いられるリソースをPDCCHで指示するための方法が必要である。
【0198】
基地局は、DCIのRAフィールドを、PDSCH送信のために割り当てられたリソースを含む基本帯域幅を指示する第1フィールドと、第1フィールドによって指示された基本帯域幅内でPDSCH送信のために割り当てられたリソースを指示する第2フィールドとに区分して設定することができる。具体的に、第1フィールドは、PDSCH送信のために割り当てられたリソースを含む基本帯域幅を識別する基本帯域幅インデックス、或いは基本帯域幅のインデックスの組合せを指示できる。また、基地局は、RAフィールドが基本帯域幅内でPDSCH送信のために割り当てられたリソースの他にも基本帯域幅インデックス或いは基本帯域幅のインデックスの組合せを指示するようにDCIのRAフィールドの値を設定できる。具体的に、端末は、PDCCHに含まれた、PDSCHが送信される基本帯域幅の位置とRAフィールドの値に基づいて、PDSCH送信に割り当てられたリソースを判断できる。例えば、
図19の(a)、
図20の(a)及び
図21の実施例において優先順位の最も高い単位帯域幅(Primary LBT unit)でPDCCHが送信される場合に、RAフィールドは、優先順位の最も高い単位帯域幅(Primary LBT unit)を含む周波数リソース(例えば、Case 1、Case 2、Case 3及びCase 4)を指示できる。優先順位が2番目に高い単位帯域幅(Secondary LBT unit)でPDCCHが送信される場合に、RAフィールドは、優先順位の2番目に高い単位帯域幅(Secondary LBT unit)を含む周波数リソース(例えば、Case 5、Case 6及びCase 7)を指示できる。
【0199】
基地局は、一つのBWPでPDCCHを送信し、PDCCHを用いて、PDCCHの送信されるBWP、及び他のBWPで送信されるPDSCHをスケジュールすることができる。このようなスケジューリングをBWPスイッチングと称する。このようにBWPスイッチングが発生する場合に、端末は、BWPスイッチングによるPDSCHを受信するために、基地局からPDSCHが送信されるBWPにリチューニングするための時間が必要であり得る。具体的に、BWPスイッチングは、BWPのうち心周波数が変更される場合、BWPの周波数バンドが変更される場合、BWPの帯域幅が変更される場合を含むことができる。このような具体的な状況によって端末には数百usの時間間隔(gap)が必要となり得る。免許帯域でPDSCH送信が行われる場合に、基地局がこのような時間間隔を保障してPDSCH送信をスケジュールすることができる。Wi-Fi装置のように非免許帯域を使用する装置が9us単位でCCAを行うことを考慮すれば、非免許帯域でPDSCH送信に当たってBWPスイッチング時に発生する時間間隔(gap)において、スイッチングされるBWPに該当する周波数リソースを他の無線通信装置が使用する可能性がある。したがって、BWPスイッチング時に、基地局は変更されるBWPで予約(reservation)信号を送信できる。具体的に、BWPスイッチング時に、基地局は、変更されるBWPでPDSCHの送信される周波数リソースに予約(reservation)信号を送信できる。具体的な実施例において、BWPスイッチング時に、変更されるBWPでスケジュールされたPDSCHの時間リソース割り当て(time domain resource allocation,TDRA)を基準に、BWP変更のための時間間隔(gap)において、基地局は、変更されるBWPでPDSCHが送信される周波数リソースに予約(reservation)信号を送信できる。この時、BWP変更は、BWPのうち心周波数変更、BWPの周波数バンド変更、及びBWPの帯域幅変更のうち少なくともいずれか一つを含むことができる。基地局は、基地局が送信するPDSCHのためのOFDMシンボルのCPを延長して(extension)予約信号を生成することができる。
【0200】
以下、本明細書では、NR-Uのための1つのキャリア内で帯域幅部分(BandWidth Part,BWP)ベースの動作を行うようにする下りリンク制御チャネル及びデータチャネル受信方法と上りリンク制御チャネル及びデータチャネル送信方法について説明する。本明細書では、1つのキャリア内に存在する1つ以上のLBT(Listen-Before-Talk)帯域幅(bandwidth)で構成されたBWPでの下りリンク制御チャネル及びデータチャネル受信方法と上りリンク制御チャネル及びデータチャネル送信方法について説明する。本明細書で提案する方法の一例は、1つのキャリア内に存在する2つ以上のLBT帯域幅(又は、LBTサブバンド(subband))で構成されたBWP内で基地局が端末に下りリンクチャネル送信時に、イン-キャリアガードバンド(in-carrier guard band)の設定によって、下りリンク制御チャネル送信のためのリソースと下りリンクデータチャネル送信のためのリソースを割り当て、リソース割り当てに関する情報を指示する方法に関する。また、端末が、基地局から割り当てられたリソース上で下りリンク制御チャネル及び下りリンクデータチャネルを受信する方法に関する。また、本明細書で提案する方法は、端末が基地局に上りリンクチャネル送信時に、イン-キャリアガードバンドの設定によって上りリンク制御チャネル及びデータチャネル送信のためのリソースを割り当て、リソース割り当てに関連した情報を指示する方法に関する。また、端末が、基地局からスケジュールされたリソース(割り当てられたリソース)で上りリンク制御チャネル及び上りリンクデータチャネルを送信する方法に関する。
【0201】
図22は、本明細書の一実施例に係る広帯域キャリア(wideband carrier)に1つ以上のLBTサブバンドで構成されたBWPにおけるイン-キャリアガードバンド及びキャリアガードバンドを示す図である。
【0202】
本明細書の一実施例に係るイン-キャリアガードバンド及びキャリアガードバンドを、
図22を参照して説明する。イン-キャリアガードバンドは、1つのキャリア内位置する1つのBWPにおいて、あらかじめ設定された基準による一定の帯域幅の間に位置するガードバンドであってよい。例えば、80MHzの帯域幅を有する1つのキャリア内の1つのBWPにおいて20MHz間隔ごとに位置するガードバンドを意味できる。キャリアガードバンドは、広帯域キャリアの両端に位置するガードバンドを意味できる。キャリアガードバンドは、チャネル送信のためのリソースとして割り当てられないように設定されてよい。一方、イン-キャリアガードバンドは、チャネル送信のためのリソースとして割り当てられるように設定されてよい。基地局がイン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして割り当てる場合に、当該リソースがチャネル送信に利用可能であるということを、基地局は端末に知らせる必要がある。本明細書で記述するチャネルは、制御チャネル及びデータチャネルを含む意味であってよく、チャネル送信はデータ送信と同じ意味であってよい。
【0203】
図23は、本明細書の一実施例に係る、20MHz、40MHz、80MHz帯域幅を有するBWPにおいて連続して利用可能な物理リソースブロック(Physical Resource Block,PRB)の数を示す図である。
【0204】
図24は、本明細書の一実施例に係る、20MHz、40MHz、80MHz帯域幅を有するBWPにおいてイン-キャリアガードバンドとして利用可能な物理RBの数を示す図である。
【0205】
図24を参照すると、20MHz帯域幅を有するBWPにおいて1つのサブバンドは51個のPRBで構成されてよい。40MHz帯域幅を有するBWPにおいて1つのサブバンドは50個のPRBで構成されてよく、各サブバンド間のイン-キャリアガードバンドは、6個のPRBで構成されてよい。80MHz帯域幅を有するBWPにおいて1つのサブバンドは49個又は50個のPRBで構成されてよく、各サブバンド間のイン-キャリアガードバンドは、6個又は7個のPRBで構成されてよい。
【0206】
図28を参照すると、20MHz帯域幅を有するBWPから連続して利用可能なサブバンドは1個と、51個のPRBが用いられてよい。40MHz帯域幅を有するBWPにおいて連続して利用可能なサブバンドは2個と、106個(50+6+50、
図29参照)のPRBが用いられてよい。80MHz帯域幅を有するBWPにおいて連続して利用可能なサブバンドは4個と、217個(50+6+49+7+49+6+50、
図29参照)のPRBが用いられてよい。
【0207】
また、
図24は、本明細書の一実施例に係る20MHz、40MHz、80MHz帯域幅を有するBWPにおいて各LBTサブバンド別に利用可能な物理RBの数を示す。
図24におけるイントラ-キャリアガード(intra-carrier guard)は、上述したイン-キャリアガードバンドと同じ意味であってよい。
【0208】
下りリンク制御チャネルを受信する時に、端末は、基地局からイン-キャリアガードバンドが制御チャネル送信のためのリソースとして割り当てられたか否かが認知できない。一方、端末は、基地局からグループ共通(Group-Common,GC)-PDCCHを介して、チャネル送信に利用可能なLBT(available LBT)サブバンドをビットマップ(bitmap)で指示(indication)されてよい。しかし、端末は、基地局からGC-PDCCHで利用可能なLBTサブバンドが指示される前には、イン-キャリアガードバンドが制御チャネル及びデータチャネル送信のためのリソースとして割り当てられたか否かが判断できない。したがって、基地局が端末に下りリンク制御チャネル、すなわちPDCCHを送信しようとする場合に、基地局は端末に、イン-キャリアガードバンド以外のリソース内に制御リソース集合(Control Resource Set,CORESET)を構成することができる。基地局は端末に当該CORESETリソースでPDCCHを送信できる。すなわち、CORESETは、利用可能なLBTサブバンド内に割り当てられてよく、さらに、利用可能なLBTサブバンド内のイン-キャリアガードバンド以外の周波数リソース内に割り当てられてよい。そして、基地局は、端末がイン-キャリアガードバンド以外のリソースで構成されるCORESETでPDCCHのモニタリングを行うように設定できる。端末は、基地局から設定されたイン-キャリアガードバンド以外のリソースからなるCORESETリソースでPDCCHのモニタリングを行い、PDCCHのブラインド検出(blind detection)を行うことができる。
【0209】
一方、基地局は、DLバースト(burst)の開始以外の時点で、GC-PDCCHを介して利用可能な(available)LBTサブバンドをビットマップで端末に指示することができる。この時、端末がGC-PDCCHを受信する場合に、端末と基地局間にはイン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして割り当てられるかどうかについて曖昧さ(ambiguity)が発生しなくて済む。しかし、基地局がGC-PDCCHで連続のLBTサブバンドのチャネル送信のための利用可能性(availability)について指示したが、端末がGC-PDCCHの検出に失敗した場合に、端末は、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして利用可能か否かが分からない。したがって、基地局がGC-PDCCHを介してイン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして利用可能なものとして設定しても、端末はそれを認知できないことがある。このため、基地局と端末間にイン-キャリアガードバンドのリソース割り当て(イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のために用いられるかどうか)について曖昧さが発生し得る。
【0210】
言い換えると、基地局は、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のために使用可能か否かを考慮して、端末にPDCCHのモニタリングを行うようにするチャネル送信のためのリソース(例えば、CORESET)を割り当てることができる。すなわち、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のために利用不可であれば、チャネル送信のためのリソースは、イン-キャリアガードバンドによって区分されるBWP内のサブバンド上に構成されてよい。そして、基地局は、前記チャネル送信のためのリソースでPDCCHを受信するためのPDCCHのモニタリングを端末が行うように指示できる。そして、基地局は、前記チャネル送信のためのリソースでPDCCHを送信できる。その後、端末は、前記チャネル送信のためのリソースでPDCCHのブラインド検出(blind detection)を行うことができる。基地局は、イン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして使用可能なものと考慮してチャネル送信のためのリソースとして割り当てたかに関する情報を端末に送信できる。そして、基地局は、イン-キャリアガードバンドによって区分されるBWP内のサブバンドのそれぞれが下りリンクチャネル送信に利用されるかを指示できる。この時、イン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして使用可能なものと考慮してチャネル送信のためのリソースとして割り当てたかに関する情報及びサブバンドのそれぞれが下りリンクチャネル送信に利用されるかは、ビットマップ形式で指示されてよい。
【0211】
従って、本明細書では、基地局が、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして利用可能か否かを示す方法を提案する。具体的に、ダイナミック(dynamic)スケジューリング方法である下りリンク制御チャネル(Downlink Control Information,DCI)シグナリングによる指示方法について提案する。
【0212】
下りリンク送信において、基地局は、2つ以上のLBT帯域幅(又は、LBTサブバンド)で構成されたBWP内でLBT帯域幅単位でチャネルアクセスを行うことができる。イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして利用可能か否かによって、BWP内に連続したLBTサブバンドがチャネル送信に利用可能か否かが決定されてよい。したがって、基地局がチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、イン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして利用可能なものと考慮してリソース割り当てを行ったか、イン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして利用不可能なものと考慮してリソース割り当てを行ったかを端末に指示(indication)しなければならない。
【0213】
端末は基地局から周波数リソース割り当て(frequency domain resource allocation,FDRA)情報をDCIによって受信することができる。しかし、端末は、基地局が端末に構成した2つ以上のLBT帯域幅(又は、LBTサブバンド)で構成された下りリンクBWP内で基地局が行ったチャネルアクセスの結果が分からない。したがって、端末は、BWP内の連続のLBTサブバンドがチャネル送信に利用可能なときに、基地局がイン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして利用可能なものと考慮して下りリンクリソース割り当てを行ったか或いはイン-キャリアガードバンド以外のリソースを基準に下りリンク送信のためのリソース割り当てを行ったかが分からない。したがって、基地局が、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして利用可能か否かを考慮して下りリンク送信のためのリソース割り当てを行ったかを指示(indication)するシグナリングを端末に送信できる。そして、このようなシグナリングを端末が受信すると、端末と基地局間の下りリンク送信のための周波数リソース割り当て時に、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして利用可能か否かに対する曖昧さが発生しなくて済む。そして、端末は、基地局からDCIによって送信される下りリンク送信のための周波数リソース割り当て情報に基づいて、PDSCHを受信することができる。
【0214】
基地局は端末に下りリンクチャネル送信のためのリソース割り当て時に、イン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして利用可能なものと考慮してリソース割り当てを行ったか、イン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして利用不可能なものと考慮してリソース割り当てを行ったかについて指示(indication)しなければならない。このような指示方法として、次のような方法が挙げられる。
【0215】
(方法1)
方法1は、基地局が端末に、RRC設定(RRC configuration)を用いて、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして割り当てられてよいか否かについてシグナリングする方法である。
【0216】
RRC設定によって、イン-キャリアガードバンドがデータチャネル送信のためのリソースとして割り当て不可能なものと設定されてよい。この時、基地局は、イン-キャリアガードバンド以外の周波数リソースをデータチャネルのためのリソースとして割り当てることができる。端末は、イン-キャリアガードバンド以外の周波数リソースがデータチャネル送信のために割り当てられると仮定できる。そして、端末は、データチャネルに関する周波数リソース割り当て情報を解析してデータチャネルを受信することができる。
【0217】
逆に、RRC設定によってイン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして割り当て可能なものと設定されてよい。この時、基地局は、イン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして使用可能か否かについて判断できる。具体的に、基地局は、連続のLBTサブバンドに対するチャネルアクセスの結果によって、実際にイン-キャリアガードバンドが位置するRBをチャネル送信のためのリソースとして使用するか否かについて判断できる。したがって、基地局がDCIを用いて、実際にイン-キャリアガードバンドが位置するRBがチャネル送信のためのリソースとして用いられるか否かを示す方法が考慮できる。すなわち、端末は、イン-キャリアガードバンドを含む周波数リソースがチャネル送信のために割り当て可能であると仮定できる。そして、端末は、実際にイン-キャリアガードバンドが位置するRBがチャネル送信のためのリソースとして用いられるか否かはDCIによって指示されてよい。そして、端末は、指示された情報を用いて、データチャネルに関する周波数リソース割り当て情報を解析し、データチャネルを受信することができる。
【0218】
上述したRRC設定は、下りリンクチャネル送信と上りリンクチャネル送信に共通に適用されてよい。具体的に、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして割り当て可能か否かは、下りリンクチャネル送信と上りリンクチャネル送信に同一にRRC設定によって設定されてよい。
【0219】
これとは違い、下りリンクチャネル送信と上りリンクチャネル送信に、独立したRRC設定による設定が適用されてよい。又は、下りリンクチャネル送信にのみRRC設定によった設定が適用されるようにしてもよい。
【0220】
上りリンクチャネル送信において、端末にスケジュールされたリソースが連続のLBTサブバンドに割り当てられたリソースであり、連続のLBTサブバンドが全てチャネルアクセスに成功する場合があり得る。この時、端末は、スケジュールされた連続のLBTサブバンドに割り当てられたリソースで上りリンクチャネル送信を行うことができる。この時、基地局は、連続のLBTサブバンドに割り当てられたリソースとしてスケジューリングを行う場合に、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のために用いられるか否かを端末に指示する必要がない。なぜなら、基地局は端末にイン-キャリアガードバンドがチャネル送信のために用いられるか否かを考慮してDCIにリソース割り当てを行うことができるためである。したがって、端末が連続のLBTサブバンドでチャネルアクセスに成功する場合には、イン-キャリアガードバンドを含む連続のLBTサブバンドがスケジュールされたリソースで基地局に上りリンクチャネルを送信するはずなので、端末と基地局間のイン-キャリアガードバンドに対する曖昧さが発生しない。したがって、上りリンク送信の場合には、イン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして割り当て可能か否かを設定するRRC設定がなくてよい。
【0221】
しかし、下りリンクチャネル送信の場合には、連続のLBTサブバンドの全てがチャネルアクセスに成功しなくても、チャネルアクセスに成功した一部のLBTサブバンドで下りリンク送信が可能である。したがって、イン-キャリアガードバンドが下りリンクチャネル送信のためのリソースとして割り当て可能か否かを示すRRC設定が必要であり得る。同様に、上りリンクチャネル送信の場合にも、下りリンク送信と類似に、スケジュールされたリソースが連続のLBTサブバンドに割り当てられたリソースであり、連続のLBTサブバンドの全てがチャネルアクセスに成功しなくても、一部の成功したLBTサブバンドで上りリンクチャネル送信が可能な場合があり得る。この時には、上りリンクチャネル送信であっても、イン-キャリアガードバンドが上りリンク送信のためのリソースとして割り当て可能か否かを示すRRC設定が必要である。
【0222】
(方法2)
方法2は、動的シグナリング(Dynamic signaling)による方法であり、基地局がDCIを用いて、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして割り当て可能か否かをシグナリングする方法である。
【0223】
a)明示的な(Explicit)シグナリング方法により、基地局は、PDSCHをスケジュールするDCIの1ビットサイズのフィールドなどを用いて、イン-キャリアガードバンドがPDSCH受信のためのリソースに含まれるか否かを指示できる。具体的に、基地局は、イン-キャリアガードバンドが位置するRBの全てがPDSCHをスケジュールするリソースに含まれるという情報を、PDSCHのスケジューリングを指示するDCIによって指示するこができる。端末はDCIを受信し、DCIから指示される周波数リソース割り当て(Frequency Domain Resource Allocation,FDRA)情報を解析し、PDSCHが送信された周波数リソース割り当て情報を最終的に把握することができる。
【0224】
b)暗示的なシグナリング(Implicit signaling)方法により、基地局は、基地局の行ったチャネルアクセスの結果によって、PDSCH送信のために割り当てられる周波数リソース割り当て情報を端末に知らせることができる。具体的に、基地局は端末にPDSCH送信のために割り当てられたLBTサブバンドを別個に指示することができる。又は、基地局はDCIにLBTサブバンドに関する情報を含め、結合コーディング(joint coding)されて周波数リソース割り当て情報を送信することができる。基地局が端末に周波数リソース割り当て情報を送信する場合に、端末は、当該情報を用いて連続のLBTサブバンドに対するリソース割り当てについて判断できる。この時、端末は、基地局がイン-キャリアガードバンドをチャネル送信のために利用可能なものと考慮してPDSCH送信のためのリソース割り当てがなされたと判断できる。一方、基地局が端末に周波数リソース割り当て情報を送信する場合に、端末は、当該情報を用いて、連続のLBTサブバンドに対するリソース割り当てでないと判断できる。この時、端末がDCIによって周波数リソース割り当て情報を受信した場合に、端末は、基地局がイン-キャリアガードバンドをチャネル送信のためのリソースとして利用不可能なものと考慮してPDSCH送信のためのリソース割り当てを行ったと判断できる。
【0225】
(方法3)
基地局は、RRC設定を用いて、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして割り当て可能か否かを指示できる。そして、イン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして割り当て可能であると指示されると、基地局は、下りリンク送信のためのリソース割り当て時に、端末に構成したBWPに基づいて、イン-キャリアガードバンドに用いられるRBを含めることができる。ただし、イン-キャリアガードバンドに用いられるRBが実際の下りリンク送信のための周波数リソース割り当てに用いられるか否かは、DCIのFDRA値によって決定されてよい。この時、DCIのFDRA値が指示できる下りリンク送信のための周波数リソースを割り当てるためにはRBインデクシング(indexing)が必要である。RBインデクシング方法は、イン-キャリアガードバンドに用いられるRBを含めて連続してインデックスする方法ではなく、イン-キャリアガードバンドに用いられるRBは最後にインデックスする方法であってよい。このようなRBインデクシング方法を用いる理由は、DCIのFDRA値によって基地局は実際にイン-キャリアガードバンドがチャネル送信のために使用可能か否かを端末に指示でき、端末に、イン-キャリアガードバンドが実際リソース割り当てスケジューリング時に含まれたか否かを判断させるためである。言い換えると、基地局がRRCシグナリングによってイン-キャリアガードバンドがチャネル送信のためのリソースとして割り当て可能であることを端末に指示したが、基地局が連続のLBTサブバンドでチャネルアクセスに成功できないと、イン-キャリアガードバンドを端末に割り当てることができない。端末は基地局のチャネルアクセス成否が分からないので、基地局のチャネルアクセス成否によって端末がFDRAを解析する方式を別にすることを防止するためである。例えば、
図24で40MHzキャリアの2個のLBTサブバンドのみを見ると、1番目のLBTサブバンドが50個のRBで構成され、2番目のLBTサブバンドが50個のRBで構成され、イン-キャリアガードバンドは6個のRBで構成されてよい。この時、1番目のサブバンドを構成する50個のRB及び2番目のサブバンドを構成する50個のRBは、インデックス0番から99番までインデックスされ、イン-キャリアガードバンドを構成する6個のRBは、インデックス100番から105番までインデックスされてよい。基地局が下りリンク送信のためのリソースを割り当てる方法として、DCIのRIV(Resource Indication Value)フィールドを用いてRBの開始位置とRBの長さを端末に送信してPDSCH送信のためのリソースを割り当てる方法と、1つ以上のRBを集めてRBグループ(RB Group,RBG)を構成し、割り当てられたリソースの位置をビットマップで知らせる方法がある。これらの方法において、基地局のチャネルアクセス成否に関係なく、基地局は、イン-キャリアガードバンドに含まれたRBをPDSCH送信のためのリソースとして割り当てたという情報(FDRA情報)を別途に端末に送信できる。そして、端末は、上述したインデクシング方法を用いて、基地局のチャネルアクセス成否に関係なく共通に(common)FDRA情報を解析してPDSCHを受信することができる。
【0226】
図25は、本発明の一実施例に係る端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。本開示の実施例において、端末は、携帯性と移動性が保障される種々のワイヤレス通信装置又はコンピュータ装置として具現できる。端末は、UE(User Equipment)、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと呼ぶこともできる。また、本開示の実施例において、基地局は、サービス地域に該当するセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号送出、チャネル指定、チャネル監視、自己診断、中継などの機能を有することができる。基地局は、gNB(next Generation Node B)又はAP(Access Point)などと呼ぶこともできる。
【0227】
図示のように、本開示の一実施例に係る端末100は、プロセッサ110、通信モジュール120、メモリ130、ユーザーインターフェース140及びディスプレイユニット150を含むことができる。
【0228】
まず、プロセッサ110は、様々な命令又はプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセスすることができる。また、プロセッサ110は、端末100の各ユニットを含む動作全般を制御し、ユニット間のデータ送受信を制御することができる。ここで、プロセッサ110は、本開示で説明した実施例に係る動作を行うように構成されてよい。例えば、プロセッサ110は、スロット構成情報を受信し、これに基づいてスロットの構成を判断し、判断されたスロット構成にしたがって通信を行うことができる。
【0229】
次に、通信モジュール120は、ワイヤレス通信網を用いたワイヤレス通信及びワイヤレスLANを用いたワイヤレスLAN接続を行う統合モジュールでよい。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード121,122及び非免許帯域通信インターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(network interface card,NIC)を内蔵又は外付けの形態で備えることができる。同図では通信モジュール120が一体型統合モジュールとして示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは、図面と違い、回路構成又は用途によって独立して配置されてもよい。
【0230】
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を用いて基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて、第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例によれば、セルラー通信インターフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード121の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって独立して基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
【0231】
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を用いて基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて、第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例によれば、セルラー通信インターフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード122の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって独立して基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
【0232】
非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を用いて、基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。例えば、非ライセンス帯域は、2.4GHz、5GHz、6GHz、7GHz、または52.6GHz以上の5GHzの帯域であり得る。非免許帯域通信インターフェースカード123の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して或いは従属して、基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス通信を行うことができる。
【0233】
次に、メモリ130は、端末100で用いられる制御プログラム及びそれによる各種データを記憶する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス通信を行う上で必要な所定のプログラムが含まれてよい。
【0234】
次に、ユーザーインターフェース140は、端末100に備えられた様々な形態の入/出力手段を含む。すなわち、ユーザーインターフェース140は、様々な入力手段を用いてユーザーの入力を受信することができ、プロセッサ110は、受信されたユーザー入力に基づいて端末100を制御することができる。また、ユーザーインターフェース140は、様々な出力手段を用いて、プロセッサ110の命令に基づいた出力を行うことができる。
【0235】
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面に、様々なイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって実行されるコンテンツ又はプロセッサ110の制御命令に基づくユーザーインターフェースなどの様々なディスプレイオブジェクトを出力することができる。
【0236】
また、本開示の一実施例に係る基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220及びメモリ230を含むことができる。
【0237】
まず、プロセッサ210は、様々な命令又はプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセスすることができる。また、プロセッサ210は、基地局200の各ユニットを含む動作全般を制御し、ユニット間のデータ送受信を制御することができる。ここで、プロセッサ210は、本開示で説明した実施例に係る動作を行うように構成されてよい。例えば、プロセッサ210は、スロット構成情報をシグナルし、シグナルしたスロット構成にしたがって通信を行うことができる。
【0238】
次に、通信モジュール220は、ワイヤレス通信網を用いたワイヤレス通信及びワイヤレスLANを用いたワイヤレスLAN接続を行う統合モジュールでよい。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード221,222及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵又は外付けの形態で備えることができる。同図では通信モジュール220が一体型統合モジュールとして示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは、図面と違い、回路構成又は用途によって独立して配置されてもよい。
【0239】
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を用いて、上述した端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて、第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例例よれば、セルラー通信インターフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード221の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
【0240】
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を用いて、端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて、第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供することができる。一実施例によれば、セルラー通信インターフェースカード222は、6GHz以上の周波数帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。セルラー通信インターフェースカード222の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とセルラー通信を行うことができる。
【0241】
非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を用いて、端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域を用いる少なくとも一つのNICモジュールを含むことができる。例えば、非ライセンス帯域は、2.4GHz、5GHz、6GHz、7GHz、または52.6GHz以上の5GHzの帯域であり得る。非免許帯域通信インターフェースカード223の少なくとも一つのNICモジュールは、当該NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格又はプロトコルにしたがって、独立して或いは従属して、端末100、外部デバイス、サーバーの少なくとも一方とワイヤレス通信を行うことができる。
【0242】
図25に示す端末100及び基地局200は、本開示の一実施例に係るブロック図であり、分離して表示したブロックは、デバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。したがって、上述したデバイスのエレメントは、デバイスの設計によって、一つのチップとして又は複数のチップとして装着されてよい。また、端末100の一部構成、例えば、ユーザーインターフェース140及びディスプレイユニット150などは、端末100に選択的に備えられてもよい。また、ユーザーインターフェース140及びディスプレイユニット150などは、基地局200に、必要によってさらに備えられてもよい。
【0243】
上述した本発明の実施例は様々な手段によって具現されてよい。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現されてよい。
【0244】
ハードウェアによる具現において合、本発明の実施例による方法は、1つ又はそれ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現されてよい。
【0245】
ファームウェアやソフトウェアによる具現において、本発明の実施例に係る方法は、以上で説明された機能又は動作を行うモジュール、手続又は関数などの形態で具現されてよい。ソフトウェアコードはメモリに格納されてプロセッサによって駆動されてよい。前記メモリはプロセッサの内部又は外部に位置してよく、既に公知の様々な手段によってプロセッサとデータを授受することができる。
【0246】
図26は、本発明の一実施例に係る端末が行う下りリンクチャネルを受信するための方法を示すフローチャートである。
【0247】
図26を参照して、
図1~
図25で説明した、端末が基地局から送信される下りリンクチャネルを受信するための方法を説明する。
【0248】
端末は基地局から、1つのキャリア内に位置する第1リソース領域内のガードバンド(Guard Band)に関連した第1情報を受信することができる(S2610)。
【0249】
端末は、前記基地局から、前記第1リソース領域内で前記第1情報に基づいて前記ガードバンドによって区分される複数個のリソースセットに関連した第2情報を受信することができる(S2620)。
【0250】
端末は前記基地局から、前記第2情報が前記下りリンクチャネル受信に使用可能なものとして示すリソース上で下りリンクチャネルを受信することができる(S2630)。
【0251】
この時、前記複数個のリソースセットは、前記第1情報に基づいて、前記ガードバンドのために割り当てられたリソース以外のリソースで構成されてよい。
【0252】
前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル受信に使用可能か否かを示す情報であってよい。前記第1情報は、前記ガードバンドのために割り当てられたリソースが前記下りリンクチャネル受信のために用いられるか否かに関連した情報であってよい。S2620段階は、前記第1情報によって、前記ガードバンドのために割り当てられたリソースが前記下りリンクチャネル受信のために用いられない場合に行われてよい。
【0253】
S2610段階の後、端末は、前記基地局から、前記複数個のリソースセットのうちの一部上で物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)を受信することができる。この時、前記第2情報は、前記PDCCHの下りリンク制御情報(Downlink Control Inforamtion,DCI)に含まれてよい。
【0254】
この時、前記DCIは、グループ共通(Group-Common)DCIであってよい。すなわち、前記DCIはフォーマット2_0 DCIであってよい。
【0255】
また、S2610段階の後、端末は前記基地局から、前記端末が前記PDCCH受信のためにモニタする第2リソース領域に関する情報を受信することができる。
【0256】
前記第2リソース領域は、前記複数個のリソースセットのうちの一部であり、前記第2リソース領域は、前記PDCCHが受信されるリソースを含むことができる。
【0257】
前記第2リソース領域は、制御リソース集合(Control Resource Set,CORESET)が割り当てられるリソースであってよい。
【0258】
前記第2情報は、前記複数個のリソースセットのそれぞれが前記下りリンクチャネル送信に使用可能か否かをビットマップ(bitmap)形式で示すことができる。
【0259】
この時、S2630段階の前記下りリンクチャネルは、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)及び物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)のうち少なくともいずれか一つであってよい。
【0260】
前記第1情報及び前記第2リソース領域に関する情報は、上位層シグナリング(例えば、RRC設定)によって送信されてよい。
【0261】
基地局から送信される下りリンクチャネルを受信する端末は、送受信機、該送受信機と機能的に連結されているプロセッサ、及び該プロセッサによって実行される動作に対する指示を記憶し、前記プロセッサと連結されるメモリを含んで構成されてよい。
【0262】
このとき、前記プロセッサによって実行される動作は、
図26で説明した動作と同一であってよい。
【0263】
一部の実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態としても具現されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の可用媒体であってよく、揮発性及び非揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体のいずれをも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体のいずれをも含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュール又はその他データのような情報の保存のための任意の方法又は技術によって具現された揮発性及び非揮発性、分離型及び非分離型媒体のいずれをも含む。通信媒体は典型的に、コンピュータ可読命令語、データ構造又はプログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、又はその他送信メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0264】
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に述べた実施例はいずれの面においても例示的なもので、限定的でないものとして理解すべきである。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散して実施されてもよく、同様に、分散されているとした構成要素も結合した形態で実施されてもよい。
【0265】
本発明の範囲は、以上の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって表され、特許請求の範囲の意味及び範囲とその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムで使用されるユーザ機器(UE)であって、
送受信機と、
前記送受信機と機能的に連結されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサが、
アップリンクチャネル送信およびダウンリンクチャネル受信のうちの少なくとも1つについてのガードバンドに関連した情報を受信することと、
ビットマップを含むダウンリンク制御情報(DCI)を受信することであって、
前記ビットマップの各ビットが、1つまたは複数の第1のサブバンドのそれぞれが前記ダウンリンクチャネル受信に利用可能かどうかを示す、ことと、
第1のリソース上でダウンリンクチャネルを受信することであって、
前記第1のリソースが、前記ダウンリンクチャネル受信に利用可能であることを示す前記1つまたは複数の第1のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含み、前記第1のリソースが、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた第1のガードバンドについてのリソースを含まない、ことと、
第2のリソース上でアップリンクチャネルを送信することであって、
前記第2のリソースが、1つまたは複数の第2のサブバンドと、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた第2のガードバンドについてのリソースとを含む、ことと
を行うように構成され、
前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられたガードバンドが、周波数領域における隣接したサブバンドの間に位置する、UE。
【請求項2】
前記アップリンクチャネルがただ1つのサブバンド上で送信されるようにスケジュールされる場合、前記第2のリソースが、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた前記第2のガードバンドについての前記リソースを含まない、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記DCIが、グループ共通DCI(GC DCI)である、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記ガードバンドに関連した前記情報が、情報無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じて受信される、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記1つまたは複数の第1のサブバンドのそれぞれが、非ライセンス帯域におけるチャネルアクセスのための単位である、請求項1に記載のUE。
【請求項6】
無線通信システムで使用されるユーザ機器(UE)によって使用される方法であって、
アップリンクチャネル送信およびダウンリンクチャネル受信のうちの少なくとも1つについてのガードバンドに関連した情報を受信するステップと、
ビットマップを含むダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップであって、
前記ビットマップの各ビットが、1つまたは複数の第1のサブバンドのそれぞれが前記ダウンリンクチャネル受信に利用可能かどうかを示す、ステップと、
第1のリソース上でダウンリンクチャネルを受信するステップであって、
前記第1のリソースが、前記ダウンリンクチャネル受信に利用可能であるステップを示す前記1つまたは複数の第1のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含み、前記第1のリソースが、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた第1のガードバンドについてのリソースを含まない、ステップと、
第2のリソース上でアップリンクチャネルを送信するステップであって、
前記第2のリソースが、1つまたは複数の第2のサブバンドと、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた第2のガードバンドについてのリソースとを含む、ステップと
を備え、
前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられたガードバンドが、周波数領域における隣接したサブバンドの間に位置する、方法。
【請求項7】
前記アップリンクチャネルがただ1つのサブバンド上で送信されるようにスケジュールされる場合、前記第2のリソースが、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた前記第2のガードバンドについての前記リソースを含まない、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記DCIが、グループ共通DCI(GC DCI)である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ガードバンドに関連した前記情報が、情報無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じて受信される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数の第1のサブバンドのそれぞれが、非ライセンス帯域におけるチャネルアクセスのための単位である、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムで使用される基地局であって、
送受信機と、
前記送受信機と機能的に連結されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサが、
アップリンクチャネル送信およびダウンリンクチャネル受信のうちの少なくとも1つについてのガードバンドに関連した情報を送信することと、
ビットマップを含む共通ダウンリンク制御情報(DCI)を送信することであって、
前記ビットマップの各ビットが、1つまたは複数の第1のサブバンドのそれぞれが前記ダウンリンクチャネル受信に利用可能かどうかを示す、ことと、
第1のリソース上でダウンリンクチャネルを送信することであって、
前記第1のリソースが、前記ダウンリンクチャネル受信に利用可能であることを示す前記1つまたは複数の第1のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含み、前記第1のリソースが、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた第1のガードバンドについてのリソースを含まない、ことと、
第2のリソース上でアップリンクチャネルを受信することであって、
前記第2のリソースが、1つまたは複数の第2のサブバンドと、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた第2のガードバンドについてのリソースとを含む、ことと
を行うように構成され、
前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられたガードバンドが、周波数領域における隣接したサブバンドの間に位置する、基地局。
【請求項12】
前記アップリンクチャネルがただ1つのサブバンド上で送信されるようにスケジュールされる場合、前記第2のリソースが、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた前記第2のガードバンドについての前記リソースを含まない、請求項11に記載の基地局。
【請求項13】
前記DCIが、グループ共通DCI(GC DCI)である、請求項11に記載の基地局。
【請求項14】
前記ガードバンドに関連した前記情報が、情報無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じて受信される、請求項11に記載の基地局。
【請求項15】
前記1つまたは複数の第1のサブバンドのそれぞれが、非ライセンス帯域におけるチャネルアクセスのための単位である、請求項11に記載の基地局。
【請求項16】
無線通信システムで使用される基地局によって使用される方法であって、
無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じたアップリンクチャネル送信およびダウンリンクチャネル受信のうちの少なくとも1つについてのガードバンドに関連した情報を送信するステップと、
ビットマップを含むグループ共通ダウンリンク制御情報(GC DCI)を送信するステップであって、
前記ビットマップの各ビットが、1つまたは複数の第1のサブバンドのそれぞれが前記ダウンリンクチャネル受信に利用可能かどうかを示す、ステップと、
第1のリソース上でダウンリンクチャネルを送信するステップであって、
前記第1のリソースが、前記ダウンリンクチャネル受信に利用可能であるステップを示す前記1つまたは複数の第1のサブバンドのうちの少なくとも1つのサブバンドを含み、前記第1のリソースが、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた第1のガードバンドについてのリソースを含まない、ステップと、
第2のリソース上でアップリンクチャネルを受信するステップであって、
前記第2のリソースが、1つまたは複数の第2のサブバンドと、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた第2のガードバンドについてのリソースとを含む、ステップと
を備え、
前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられたガードバンドが、周波数領域における隣接したサブバンドの間に位置する、方法。
【請求項17】
前記アップリンクチャネルがただ1つのサブバンド上で送信されるようにスケジュールされる場合、前記第2のリソースが、前記ガードバンドに関連した前記情報に基づいて割り当てられた前記第2のガードバンドについての前記リソースを含まない、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記DCIが、グループ共通DCI(GC DCI)である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ガードバンドに関連した前記情報が、情報無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じて受信される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記1つまたは複数の第1のサブバンドのそれぞれが、非ライセンス帯域におけるチャネルアクセスのための単位である、請求項16に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0181
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0181】
また、基地局は最優先基本帯域幅でのチャネルアクセス結果と当該BWP内の他の基本帯域幅でのチャネルアクセス結果を組み合わせて、PDSCHを送信する基本帯域幅を決定することができる。具体的な実施例において、基地局が最優先基本帯域幅に隣接した基本帯域幅でもチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、最優先基本帯域幅と、基地局がチャネルアクセスに成功し、最優先基本帯域幅に隣接した基本帯域幅に基づいて、PDSCHを送信できる。この時、基地局は、基本帯域幅の整数倍だけ(例えば、20MHz*M、M={1,2,3,4,…,N}、Nは自然数である。)広い帯域幅でPDSCHを送信できる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、基本帯域幅に2の累乗を掛けた分だけ広い帯域幅(例えば、20MHz*2
^L、L={0,1,2,3,…,X}、Xは自然数である。)でPDSCHを送信できる。
図19で、LBTユニットは基本帯域幅を意味する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0189
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0189】
また、基地局は、最優先基本帯域幅でのチャネルアクセス結果と当該BWPの他の基本帯域幅でのチャネルアクセス結果を組み合わせて、PDSCHを送信する基本帯域幅を決定することができる。具体的な実施例において、基地局が、最優先基本帯域幅に隣接した基本帯域幅でもチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、最優先基本帯域幅、及び基地局がチャネルアクセスに成功すると共に、最優先基本帯域幅に隣接した基本帯域幅に基づいて、PDSCHを送信できる。この時、基地局は、基本帯域幅の整数倍だけ(例えば、20MHz*M、M={1,2,3,4,…,N}、Nは自然数である。)広い帯域幅でPDSCHを送信できる。さらに他の具体的な実施例において、基地局は、基本帯域幅に2の累乗を掛けただけの広い帯域幅(例えば、20MHz*2
^L、L={0,1,2,3,…,X}、Xは自然数である。)でPDSCHを送信できる。
図20で、LBT unitは基本帯域幅を意味する。前述したように、
図20の実施例において、PDCCHを送信可能な基本帯域幅として2個の基本帯域幅(1
st LBT unit、3
rd LBT unit)が指定される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0190
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0190】
図20の(a)は、基地局が、基本帯域幅の整数倍だけ広い帯域幅でPDSCHを送信する場合を示す。Case 1は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)ではチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 1において1個の基本帯域幅(1
st LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 2は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅である第1基本帯域幅(Primary LBT unit)及び第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)に成功し、第3基本帯域幅(
3
rd
LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 2において2個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 3は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅、第2基本帯域幅(Secondary LBT unit)及び第3帯域幅(Thirdly LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第N番基本帯域幅(N-th LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 3において3個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit,3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 4において、基地局は、全て(すなわち、N個)の基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合を示す。Case 4においてN個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit,3
rd LBT Unit,…N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。基地局は、N個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit,3
rd LBT Unit,…N
th LBT unit)でPDSCHを送信する。Case 5は、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)と第N基本帯域幅(N-th LBT unit)ではチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 5において1個の基本帯域幅(3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 6は、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)、及び第4基本帯域幅からn番目の基本帯域幅までの全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBt unit)でチャネルアクセスに失敗した場合である。Case 6においてN-2個の基本帯域幅(3
rd LBT unit,…N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 7は、3番目に優先順位の高い基本帯域幅としてN番目の基本帯域幅が設定された場合に、基地局が1番目及び2番目に優先順位の高い基本帯域幅でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 7において1個の基本帯域幅(N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0191
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0191】
図20の(b)は、基地局が、基本帯域幅に2の累乗を掛けた分だけの帯域幅でPDSCHを送信する場合を示す。Case 1は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 1において1個の基本帯域幅(1
st LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 2は、基地局が、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)及び第4基本帯域幅(4
th LBT unit)のうち少なくともいずれか一つでチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 2において、基地局は、2個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 3において、基地局は、全て(すなわち、N個)の基本帯域幅でチャネルアクセスに成功した場合を示す。Case 3において、基地局は、N個の基本帯域幅での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 4は、基地局が、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第4基本帯域幅(
4
th
LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 4において、基地局は、1個の基本帯域幅(3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 5は、基地局が、2番目に優先順位の高い基本帯域幅(Secondary LBT unit)である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)及び第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)以後の全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功し、優先順位の最も高い基本帯域幅(Primary LBT unit)である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 5において、基地局は、N-2個の基本帯域幅(3
rd LBT unit,…N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。このとき、N-2個は2の累乗である。Case 6は、3番目に優先順位の高い基本帯域幅としてN番目基本帯域幅が設定された場合に、1番目に優先順位の高い基本帯域幅及び2番目に優先順位の高い基本帯域幅で基地局がチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 6において、基地局は、1個の基本帯域幅(N-th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0196
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0196】
また、基地局は、指定された基本帯域幅でチャネルアクセス結果と当該BWPの他の基本帯域幅でチャネルアクセス結果を組み合わせて、PDSCHを送信する基本帯域幅を決定できる。具体的な実施例において、基地局が指定した基本帯域幅に隣接した基本帯域幅でもチャネルアクセスに成功した場合に、基地局は、指定された基本帯域幅、及び基地局がチャネルアクセスに成功すると共に指定された基本帯域幅に隣接した基本帯域幅に基づいて、PDSCHを送信できる。この時、基地局は、基本帯域幅に2の累乗を掛けただけの広い帯域幅(例えば、20MHz*2
^L、L={0,1,2,3,…,X}、Xは自然数である。)でPDSCHを送信できる。
図21で、LBT unitは基本帯域幅を意味する。前述したように、
図21の実施例において、PDCCHを送信できる基本帯域幅として2個の基本帯域幅(1
st LBT unit、3
rd LBT unit)が指定される。また、
図21の実施例において、基地局が、基本帯域幅に2の累乗を掛けた分だけの帯域幅でPDSCHを送信する。Case 1は、基地局が、指定された基本帯域幅である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 1において1個の基本帯域幅(1
st LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 2は、基地局が、指定された基本帯域幅である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第2基本帯域幅(2
nd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)及び第4基本帯域幅(4th LBT unit)のうち少なくともいずれか一つでチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 2において2個の基本帯域幅(1
st LBT unit,2
nd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 3は、基地局が、指定された基本帯域幅である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)でチャネルアクセスに成功し、指定された基本帯域幅である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)及び第4基本帯域幅(
4
th
LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 3において1個の基本帯域幅(3
rd LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。Case 4は、指定された基本帯域幅である第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)、及び第3基本帯域幅(3
rd LBT unit)以後の全ての基本帯域幅でチャネルアクセスに成功し、指定された基本帯域幅である第1基本帯域幅(1
st LBT unit)でチャネルアクセスに失敗した場合を示す。Case 4においてN-2個の基本帯域幅(3
rd LBT unit,…N
th LBT unit)での基地局のPDSCH送信が許容される。このとき、N-2個は2の累乗である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0206
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0206】
図23を参照すると、20MHz帯域幅を有するBWPから連続して利用可能なサブバンドは1個と、51個のPRBが用いられてよい。40MHz帯域幅を有するBWPにおいて連続して利用可能なサブバンドは2個と、106個(50+6+50、図24参照)のPRBが用いられてよい。80MHz帯域幅を有するBWPにおいて連続して利用可能なサブバンドは4個と、217個(50+6+49+7+49+6+50、図24参照)のPRBが用いられてよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0238
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0238】
次に、通信モジュール220は、ワイヤレス通信網を用いたワイヤレス通信及びワイヤレスLANを用いたワイヤレスLAN接続を行う統合モジュールでよい。そのために、通信モジュール220は、セルラー通信インターフェースカード221,222及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵又は外付けの形態で備えることができる。同図では通信モジュール220が一体型統合モジュールとして示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは、図面と違い、回路構成又は用途によって独立して配置されてもよい。