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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024017
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】電気掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/10 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
A47L9/10 D
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023222546
(22)【出願日】2023-12-28
(62)【分割の表示】P 2021012637の分割
【原出願日】2021-01-29
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】大林 史朗
(72)【発明者】
【氏名】高橋 公雄
(72)【発明者】
【氏名】倉田 敦史
(57)【要約】
【課題】使用者が充電式電気掃除機を充電台に置いた際に、集塵部内の塵埃を回収し、ごみ捨て時のホコリの舞い上がりを抑制できる電気掃除機を提供する。
【解決手段】ダストケースを有する掃除機本体2と、掃除機本体2を載置する充電台5と、を備えた電気掃除機において、充電台5は、掃除機本体2を保持する開口部と、掃除機本体2からの塵埃を収容する塵埃容器54と、を備え、ダストケースは、下方に開口面と、開口面には開閉可能な底蓋25と、開口面よりも外周側に形成されるフランジ部23と、を有し、開口部は、開口面の外径よりも大きく、かつ開口面とフランジ部23とを含む外周側の直径よりも小さく形成される。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集塵部を有する掃除機本体2と、前記掃除機本体を載置する充電台5と、を備えた電気掃除機において、
前記充電台は、前記掃除機本体を保持する開口部と、前記掃除機本体からの塵埃を収容する塵埃容器と、を備え、
前記集塵部は、下方に開口面と、前記開口面には開閉可能な蓋体と、前記開口面よりも外周側に形成されるフランジ部と、を有し、
前記開口部は、前記開口面の外径よりも大きく、かつ前記開口面と前記フランジ部とを含む外周側の直径よりも小さく形成されることを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
集塵部を有する掃除機本体と、前記掃除機本体を載置する充電台と、を備えた電気掃除機において、
前記充電台は、前記掃除機本体を保持する開口部と、前記掃除機本体からの塵埃を収容する塵埃容器と、を備え、
前記集塵部は、下方に開口面と、前記開口面に開閉可能な蓋体と、前記開口面よりも外周側に設けられ、前記蓋体を開閉可能とする回動機構と、を有し、
前記開口部は、前記開口面の外径よりも大きく、かつ前記開口面と前記回動機構を含む外周側の直径よりも小さく形成されることを特徴とする電気掃除機。
【請求項3】
集塵部を有する掃除機本体と、前記掃除機本体を載置する充電台と、を備えた電気掃除機において、
前記充電台は、前記掃除機本体を保持する開口部を備え、
前記集塵部と前記充電台とが当接する当接面上において、
前記開口部は、前記集塵部の内径よりも大きく、前記集塵部の外径よりも小さく形成されることを特徴とする電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機の充電台に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開平5-84161号公報(特許文献1)がある。この公報の充電台は、集塵室の塵埃を吸い込み口(吸口体)を介して塵埃袋に吸引し、かつ蓄電池に充電する構成である。
【0003】
また、特開2019-217206号公報(特許文献2)がある。この公報は、集塵部内の塵埃をダストステーションに移送する自立走行型の電気掃除機(掃除ロボット)である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5-84161号公報
【特許文献2】特開2019-217206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1に記載の電気掃除機は、吸口体を介して塵埃袋に吸引する構造のため、現在多く採用されている回転清掃体(回転ブラシ)を備えた吸口体では集塵室から塵埃袋までの流路間に回転ブラシが介在するため、塵埃の移送の邪魔になる。
【0006】
また、特許文献2に記載の掃除ロボットは、ダストステーションに溜めた塵埃の廃棄方法に対する考察がなく、ダストステーションの塵埃を廃棄する際のホコリの舞い上がりに対して懸念がある。
【0007】
本発明の目的は、使用者が充電式電気掃除機を充電台に置いた際に、集塵部内の塵埃を回収し、ごみ捨て時のホコリの舞い上がりを抑制できる電気掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、集塵部を有する掃除機本体と、前記掃除機本体を載置する充電台と、を備えた電気掃除機において、前記充電台は、前記掃除機本体を保持する開口部と、前記掃除機本体からの塵埃を収容する塵埃容器と、を備え、前記集塵部は、下方に開口面と、前記開口面には開閉可能な蓋体と、前記開口面よりも外周側に形成されるフランジ部と、を有し、前記開口部は、前記開口面の外径よりも大きく、かつ前記開口面と前記フランジ部とを含む外周側の直径よりも小さく形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、充電台に塵埃容器を備えることで、ごみ捨て時のホコリの舞い上がりを抑制し、また掃除の度にダストケース内の塵埃回収するため塵埃の溜めすぎによる内筒への塵埃の付着や長い髪の毛等の絡まりを抑制でき、ダストケースのお手入れ頻度を大きく軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る充電台に電気掃除機を置いた全体を示す外観斜視図である。
図2】本発明に係る実施例1の充電台の斜視図である。
図3図2に示す充電台のスタンド上部を取り外した状態を示す斜視図である。
図4】本発明に係る実施例1のスタンド上部の正面図である。
図5図4に示すスタンド上部から塵埃容器を取り外した状態を示す斜視図である。
図6図5に示す塵埃容器にビニール袋を装着した斜視図である。
図7図1に示すA-A線の断面図である。
図8】本発明に係る実施例1の充電台と吸口体を示す斜視図である。
図9図2に示す充電台の中央断面図に内部の空気の流れを表した図である。
図10】本発明に係る実施例2の充電台に電気掃除機を置いた全体を示す断面図である(図1に示すA-A線の断面)。
【発明を実施するための形態】
【実施例0011】
以下、本発明に係る実施例1の充電台について、図面を参照して説明する。
【0012】
図1に本発明に係る充電台に電気掃除機を置いた状態の外観斜視図を示す。電気掃除機1は、掃除機本体2と、延長管3と、吸口体4とで構成されている。
【0013】
掃除機本体2は、内部に吸引力を発生させる電動送風機(図示せず)、この電動送風機の吸引力で集塵した塵埃を収容するダストケース20、持ち手(ハンドル12)に手元操作スイッチ11等を備えている。
【0014】
延長管3の一端は、掃除機本体2のダストケース20と連通するように掃除機本体2の接続口13に接続されている。また、延長管3の他端は、吸口体4に接続されている。
【0015】
また延長管3は、図示しない通風路が連通しており,掃除機本体2から給電される図示しない給電端子を備えている。
【0016】
手元操作スイッチ11を操作すると、本体制御回路(図示せず)が電動送風機の運転と停止や吸込み力の切り替え、吸口体4に設けられた電動機(図示せず)の運転と停止を制御する。また、掃除機本体2および吸口体4の駆動用電源は充電式電池15である。
【0017】
図2は、本実施例の充電台5を示す斜視図である。なお、図2に示す充電台5は、電気掃除機1を取り外した状態である。図3は、充電台5のスタンド上部51を取り外した状態を示す斜視図である。
【0018】
図2および図3に示すように、充電台5は、ベース部53とスタンド部50とで構成されている。スタンド部50は、スタンド上部51とスタンド下部52とで構成され、スタンド上部51はスタンド下部52と連通し、着脱可能に接続している。スタンド下部52はベース部53と連通し、着脱可能に接続している。(スタンド下部52とベース部53においては着脱できなくても構わない。)
また、本実施例は、掃除機本体2に備える充電式電池15への充電手段を図示していないが、例えば、掃除機本体2側面に本体側充電端子を備え、電気掃除機1を充電台5に置いた後、別体のAC-DCアダプタのDCプラグを本体側充電端子に使用者が差し込む手段がある。その他に、ベース部53に充電用基板とACコードを備え、スタンド上部51に充電用基板と通電する充電台側充電端子と掃除機本体2に本体側充電端子を備え、電気掃除機1を充電台5に置くと、本体側充電端子と充電台側充電端子が接触し電力を供給する手段もある。
【0019】
ベース部53には、電気掃除機1を取り付けた状態で、吸口体6の前方への移動を規制する係止部57を備えており、係止部57は吸口体4正面から見て左右に設けた凹状ある。言い換えると中央に凹部58を設けている。
【0020】
また、ベース部53には、詳細は後述するが、充電台5内部の空気を吸い出すための孔59を設けている。
【0021】
図4は、スタンド部50から着脱可能なスタンド上部51の正面図である。図4に示すように、スタンド上部51は塵埃容器54の一部(上側)が内包するように組み合わさっており、塵埃容器54は着脱可能に固定されている。スタンド上部51は上面および下面が開口した枠体であり、塵埃容器54は上面が開口し下方に窄まる四角錐状の容器である。塵埃容器54は、スタンド上部51の下面側から挿入する。本実施例において、スタンド部50は四角柱状であるが、円柱状でも良く、円柱状の場合は、スタンド上部51は円柱状の枠体、塵埃容器54は下方に窄まる円錐台状の容器としても良い。
【0022】
スタンド上部51上面の開口部51aは、図1に示すように掃除機本体2を置いた際にダストケース20の下部外観面に備えたフランジ部23が当接する。詳しくは、開口部51aは、ダストケース20底部の開口(ダストケース20底部の直径)より大きく、前述のフランジ部23の直径よりも小さくなっており、開口部51aとダストケース20下部が嵌合する構造となっている。これは、開口部51aをダストケース20下部で蓋をするためであり、電気掃除機1を置いた状態で充電台5と固定する効果も有する。
【0023】
また、機能の詳細は後述するが、スタンド上部51上面の突起部60は、スタンド上部51の開口部51aに掃除機本体2のダストケース20下部を嵌合させた際に、ダストケース20の底蓋25を開くために設けている。
【0024】
塵埃容器54は、外観面に上下方向の凹凸があり、溝部54aに孔55を設けている。スタンド上部51に塵埃容器54を装着した際、塵埃容器54の表面に溝部54aに孔55を設けることで、スタンド上部51の内壁面との隙間を大きくすることができ、後述する空気の流れを良くする効果がある。
【0025】
図5は、スタンド上部51から塵埃容器54を取り外した状態の斜視図である。塵埃容器54に設けたクランプ56には、円柱状に突出した凸部56aを備えており、クランプ56は左右の切り欠きにより塵埃容器54の内側へ傾倒でき、材料の剛性により傾倒させても元に戻る。スタンド上部51に塵埃容器54を装着する際、スタンド上部51の内壁面にクランプ56の凸部56aが接し、クランプ56は塵埃容器54の内側に傾倒する。そして、塵埃容器54を上方へ押し上げるとスタンド上部51の側面に設けた穴51bと凸部56aが嵌合し、塵埃容器54はスタンド上部51に固定される。
【0026】
図6は、塵埃容器54の斜視図であり、塵埃容器54にビニール袋70を装着した状態を示している。塵埃容器54にビニール袋70を装着した状態で、スタンド上部51の下面側から塵埃容器54を挿入すると、ビニール袋70はスタンド上部51内に固定される。
【0027】
図7は、掃除終了後、充電台5に電気掃除機1を置いた際の、図1に示すA-A断面図である。電気掃除機1を充電台5に置くと、スタンド上部51上面に備える突起部60で、掃除機本体2のダストケース20に備えるごみ捨てボタン21が押され、スタンド上部51内で底蓋25が開く。この時、構造の詳細は省略するがダストケース20に備えたごみ排出機構22により、ダストケース20内部の塵埃80を下方に押し出し、塵埃80は、塵埃容器54内に排出される。前述したように、塵埃容器54にはビニール袋70を装着しているため、塵埃80はビニール袋70内に収まる。従来のサイクロン掃除機では、ダストケース20の塵埃を排出する際、例えばごみ箱に排出するとホコリが舞い上がる場合があるが、本発明では、ダストケース20の下部とフランジ部23で塵埃容器54の開口部51aを覆うため、ごみ捨て後のホコリの舞い上がりを抑制することができる。また、塵埃容器54およびスタンド上部51の内部で舞い上がったホコリは、時間が経過すると沈殿し、次回の掃除で電気掃除機1を取り外した際にホコリが舞い上がることない。また、電気掃除機1を取り外した時、スタンド上部51上面の開口部51aから塵埃容器54内が見えるため、ごみの溜まり具合も視認しやすい。
【0028】
次に、前述した充電台5のベース部53に設けた充電台5内部の空気を吸い出すための孔59について説明する(図2および図3参照)。図8は、充電台5に向かって、電気掃除機1の吸口体4をベース部53に置いた状態を示す外観斜視図である。図9は、充電台5の側面中央断面図を示し、図中に示す矢印は空気の流れである。また、図9は塵埃容器54にビニール袋70を装着した状態である。
【0029】
充電台5に向かって吸口体4を置くと、ベース部53に設けた凹部58に吸口体4の可動部4aが嵌合するため、吸口体4の底面とベース部53の孔59を設けた面との隙間を最小限にすることができる。これは、図8の状態で掃除機本体2の操作スイッチ11を押下し運転した時の孔59から吸引する風量を高めるためである。
【0030】
図8に示すように、ベース部53に吸口体4を置いた状態で、掃除機本体2の操作スイッチ11を押下し運転すると、図9に示す矢印の方向にベース部53に設けた孔59から充電台5内部の空気を吸い出す。吸い出す空気は、ビニール袋70を装着しているため、ビニール袋70の外側から塵埃容器54の内側、塵埃容器54に設けた孔55を経て、塵埃容器54の外側からスタンド下部52の内部、ベース部53に至る。ビニール袋70の外側と塵埃容器54の内側にある空気が吸い出されることで、ビニール袋70は塵埃容器54の内壁面に貼り付き、塵埃容器54内のビニール袋70を塵埃容器54の内側に沿った形状に広げることができる。これにより、塵埃を排出した際にビニール袋70が邪魔にならず、塵埃を塵埃容器54の底の方まで落とすことができ、ビニール袋70を有効に使用できる。本実施例は、塵埃容器54に孔55およびベース部に孔59を設けているが、これらの孔は前述したようにビニール袋70を電気掃除機1の吸引力で広げるために設けており、塵埃容器54にビニール袋70を装着する際、使用者が手で押し広げれば孔を設けなくても構わない。
【0031】
以上のように、充電台5に塵埃容器54を備えることで、ごみ捨て時のホコリの舞い上がりを抑制することができる。また、充電台5は掃除機本体2への充電機能も兼ねているため、電気掃除機1を使用するたびに充電台5に置く。よって、掃除のたび(充電のたび)にダストケース20内の塵埃を回収するため、塵埃の溜めすぎによる内筒30への塵埃の付着や長い髪の毛等の絡まりを抑制でき、ダストケース20のお手入れ頻度を大きく軽減することができる。
【実施例0032】
以下、本発明に係る実施例2について図10を参照して説明する。図10図1に示すA-A断面図であり、図中に示す矢印(実線および破線矢印)は充電台5内部の空気の流れを示している。
【0033】
実施例2の充電台5は、内部に電動送風機91、および紙パック90を備えている。実施例1と同様に、掃除終了後電気掃除機1を充電台5に置くと、掃除機本体2に備えるダストケース20の底蓋25が開口し、吸引した塵埃を排出する。実施例2の特徴は、電気掃除機1を充電台に置いた際に電動送風機91が駆動し、ダストケース20内の塵埃80を強制的に紙パック90に捕集するところである。充電台5はスタンド部50と、ベース部53で構成されており、スタンド部50は図のように3つの部屋に分かれている。
【0034】
第一の部屋はスタンド上部51、第二の部屋は紙パック90を装着できる集塵ケース61、第三の部屋は電動送風機91を備えるモータケース71であり、それぞれの空間(部屋)は連通している。
【0035】
スタンド上部51には、図示しないが電動送風機91を駆動するスイッチ(タクトスイッチ等)を充電台5のスタンド上部51上面に備える。スイッチは掃除機本体2を置いた際にダストケース20等で押下できる位置にある。
【0036】
また、スタンド上部51は、ダストケース20の底蓋25が回動する軌跡よりも高ければ良く、第二の部屋へ連通する穴(紙パック90の入口)に向かい錐状に徐々に空間を狭くし、塵埃が紙パック90内にスムーズに収まるようにしている。
【0037】
集塵ケース61は、前述したように紙パック90を装着する部屋である。集塵ケース61内は、上面に紙パック90入口を固定する固定部(図示せず)を備え、下面には第三の部屋と連通する穴を複数設けている。下面の穴は、紙パック90が落下しなければ格子状やメッシュ等でも良く、開口面積は可能な限り大きくすることが望ましい。
【0038】
また、集塵ケース61の側面には、紙パック90を着脱するための蓋(図示せず)を備えている。蓋はヒンジ等で固定され開閉できる構造で、閉めた状態でパッキン等で気密性を保ち、ロック機構を備えることが望ましい。一般的に、充電台5は壁際に設置することが多いため、蓋は充電台5側面に備えているがこの限りでなく、背面に備えても構わない。
【0039】
モータケース71は、集塵ケース61の下面と連通しており、内部で電動送風機91を防振支持・固定している。本実施例では、集塵ケース61下面から電動送風機91の入口までベルマウス状の流路を設けているが、電動送風機91を持ち上げ、集塵ケース61との距離を短くしても良い。本実施例では、使い勝手を考慮し、紙パック90の着脱時に使用者が屈まなくても良いように集塵ケース61を上方に設けているが、集塵ケース61を下げてモータケース71の高さを低減しても構わない。
【0040】
そして、モーターケース71はベース部53と連通しており、ベース部53は電動送風機91の駆動回路基板93、および排気孔92を備えている。排気孔92は電動送風機91の排気側であれば、モーターケース71に設けても良い。
【0041】
このような構造の充電台5に電気掃除機1を置くと、掃除機本体2のダストケース20の底蓋25が開くのとほぼ同時にスタンド上部31のスイッチが押下され、電動送風機91が駆動する。そして電動送風機91の吸引力により、吸口体4や掃除機本体2の排気口(図示せず)から外気が吸引される。吸口体4からの吸気は、延長管3を経てダストケース20内を通り、紙パック90へ至る。掃除機本体2の排気口からの吸気は、排気口から電動送風機(図示せず)、フィルタ(図示せず)、内筒30内部を経て紙パック90へ至る。従って、塵埃80はもちろん、ダストケース20内壁等に静電気等で付着したホコリ等も強制的に紙パック90に収容される。このときの電動送風機91の駆動は、所定時間が経過した後、自動で停止することが望ましい。
【0042】
本実施例のように、電動送風機91で強制的にダストケース20内の塵埃を吸引することで、ごみ捨て時に舞い上がるホコリを効率良く吸引でき、またダストケース20の内壁面に静電気等で付着したホコリも捕集できるため、ダストケース20内部をきれいに保つことができる。また、充電台5は掃除機本体2への充電機能も兼ねているため、電気掃除機1を使用するたびに充電台5に置く。よって、掃除のたび(充電のたび)にダストケース20内の塵埃を回収するため、塵埃の溜めすぎによる内筒30への塵埃の付着や長い髪の毛等の絡まりを抑制でき、ダストケース20のお手入れ頻度を大きく軽減することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 延長管
4 吸口体
5 充電台
20 ダストケース
21 ごみ捨てボタン
22 ごみ排出機構
23 フランジ部
25 底蓋
30 内筒
50 スタンド部
51 スタンド上部
51a 開口部
52 スタンド下部
53 ベース部
54 塵埃容器
55、59 孔
56 クランプ
56a 凸部
60 突起部
70 ビニール袋
80 塵埃
90 紙パック
91 電動送風機
92 排気孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10