(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024179
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】情報表示プログラム、情報表示方法および情報表示装置
(51)【国際特許分類】
G09B 5/08 20060101AFI20240215BHJP
G09B 19/00 20060101ALI20240215BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20240215BHJP
H04N 21/234 20110101ALI20240215BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240215BHJP
G06Q 50/20 20120101ALN20240215BHJP
【FI】
G09B5/08
G09B19/00 Z
H04N7/15
H04N21/234
G06F3/04817
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022126824
(22)【出願日】2022-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】竹田 幸生
(72)【発明者】
【氏名】滝沢 亮
(72)【発明者】
【氏名】高木 康将
【テーマコード(参考)】
2C028
5C164
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
2C028BB04
2C028BC01
2C028BD01
5C164FA10
5C164SB01P
5C164SB41S
5C164VA12P
5C164YA11
5E555AA28
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC17
5E555CB40
5E555CC03
5E555DB18
5E555DB22
5E555DB51
5E555DB57
5E555DC25
5E555FA00
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】動画像のうちの視聴者から選択を受け付けた箇所を可視化すること。
【解決手段】情報表示装置は、動画像K3を表示する際に、動画像K3に含まれる複数の画像のうち、1以上の視聴者からタグ付け操作を受け付けた画像が存在する場合、シークバー810と、シークバー810におけるタグ付け操作を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたマーク(例えば、マークm1~m4)と、を表示する。各マークのサイズは、例えば、各マークに対応する時間帯に付けられたタグの数に応じて制御される。また、各マークの色は、例えば、動画像K3に付けられたタグの総数に対する、各マークに対応する時間帯に付けられた特定のタグの数の割合に応じて制御される。特定のタグは、例えば、「わからない」や「あとで質問する」などを示すタグである。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像を表示する際に、前記動画像に含まれる複数の画像のうち、前記動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、前記動画像の開始から終了までのうちの現在の再生箇所を特定可能なバーと、前記バーにおける前記選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【請求項2】
前記選択は、タグ付け操作であり、
前記表示する処理は、
前記選択を受け付けた画像に付けられたタグの数に応じた態様の前記アイコンを、前記位置に関連付けて表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示プログラム。
【請求項3】
前記選択は、複数のタグの中から選択されたタグを付ける操作であり、
前記表示する処理は、
前記動画像に付けられたタグの総数に対する、前記選択を受け付けた画像に付けられた特定のタグの数の割合に応じた態様の前記アイコンを、前記位置に関連付けて表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示プログラム。
【請求項4】
前記選択は、複数のタグの中から選択されたタグを付ける操作であり、
前記位置に関連付けて表示した前記アイコンのうちの第1のアイコンの指定を受け付けた場合、前記動画像と対応付けて、前記複数のタグの各タグについて、前記動画像の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、前記第1のアイコンに対応する時間帯に付けられた前記各タグの数を表示する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の情報表示プログラム。
【請求項5】
前記各タグの数を表示した結果、前記複数のタグのうちの第1のタグの指定を受け付けた場合、前記動画像と対応付けて、前記動画像を再生中に付けられた前記第1のタグの数の推移を表すグラフを表示する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項4に記載の情報表示プログラム。
【請求項6】
動画像を表示する際に、前記動画像に含まれる複数の画像のうち、前記動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、前記動画像の開始から終了までのうちの現在の再生箇所を特定可能なバーと、前記バーにおける前記選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報表示方法。
【請求項7】
動画像を表示する際に、前記動画像に含まれる複数の画像のうち、前記動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、前記動画像の開始から終了までのうちの現在の再生箇所を特定可能なバーと、前記バーにおける前記選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示する、
制御部を有することを特徴とする情報表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示プログラム、情報表示方法および情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大学などのオンライン授業において、学生が映像を見て疑問が生じた際に、その映像についてタグ付けを行うことで、疑問点を先生に直接知らせ、先生に質問することができる技術がある。先生は、学生から疑問とされた箇所を把握することで、学生の状況を確認し、フォローすることができる。
【0003】
先行技術としては、例えば、受講者IDと科目IDとを取得すると、受講者IDに対応する受講履歴データを、科目IDに対応する複数の講義グループと照合し、その照合結果に応じて、その科目の履修に必要な講義の組み合わせである受講パターンを生成して、受講者に報知するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
学習するうえで、自分の疑問点だけでなく、他者が持った疑問点について知ることは重要である。例えば、生徒は、他の生徒が疑問に思った箇所を知ることで、自分が見落としていた点に気付き、さらに理解を深めることができる場合がある。
【0006】
しかしながら、従来技術は、先生と生徒一人一人とのアクションであり、授業動画などを生徒が視聴するにあたり、他の生徒がどの部分に関心や疑問を持っているのかを知ることが難しいという問題がある。
【0007】
一つの側面では、本発明は、動画像のうちの視聴者から選択を受け付けた箇所を可視化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの実施態様では、動画像を表示する際に、前記動画像に含まれる複数の画像のうち、前記動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、前記動画像の開始から終了までのうちの現在の再生箇所を特定可能なバーと、前記バーにおける前記選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示する、情報表示プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一側面によれば、動画像のうちの視聴者から選択を受け付けた箇所を可視化することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施の形態1にかかる情報表示方法の一実施例を示す説明図である。
【
図2】
図2は、情報処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。
【
図3】
図3は、情報表示装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、タグ付け履歴DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。
【
図5】
図5は、タグ付け操作画面の画面例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、情報表示装置101の機能的構成例を示すブロック図である。
【
図7A】
図7Aは、色付け基準情報の具体例を示す説明図である。
【
図7B】
図7Bは、サイズ基準情報の具体例を示す説明図である。
【
図8】
図8は、タグ付け状況表示画面800の画面例を示す説明図である。
【
図9A】
図9Aは、タグウインドウの第1の表示例を示す説明図(その1)である。
【
図9B】
図9Bは、タグウインドウの第1の表示例を示す説明図(その2)である。
【
図10A】
図10Aは、タグウインドウの第2の表示例を示す説明図(その1)である。
【
図10B】
図10Bは、タグウインドウの第2の表示例を示す説明図(その2)である。
【
図11】
図11は、連絡状況テーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。
【
図12】
図12は、情報表示装置101のタグ付け履歴記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、情報表示装置101のタグ付け状況表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、第1のタグウインドウ表示処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、第2のタグウインドウ表示処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に図面を参照して、本発明にかかる情報表示プログラム、情報表示方法および情報表示装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる情報表示方法の一実施例を示す説明図である。
図1において、情報表示装置101は、動画像を表示可能なコンピュータである。動画像は、画像が経過時間に応じて変化する。動画像は、例えば、オンライン授業などの授業動画である。オンライン授業は、インターネットを通じて行われる授業である。また、動画像は、商品やサービスの紹介動画やハウツー(How To)動画であってもよい。
【0013】
大学の授業は、専門用語が多く出てきたり、授業内容が高尚であったりする場合が多く、出席している学生全員がすべてを理解できているとは限らない。また、対面授業の場合、授業中に疑問が生じても、広い教室の中で大きな声で質問することをためらう生徒もいた。
【0014】
一方、オンライン授業の場合、例えば、授業中に疑問が生じた際に、生徒がタグ付け操作を行うことで、疑問点を先生に直接知らせる手法が考えられる。タグ付け操作とは、動画像に含まれる画像にタグを付ける操作である。先生は、生徒がタグ付けした動画内の箇所を確認することで、学生から疑問とされた箇所を把握することができる。
【0015】
しかし、この手法では、先生と生徒一人一人とのアクションになるため、生徒は他の生徒がどの部分に関心や疑問を持っているのかを知ることが難しい。例えば、生徒は、他の生徒がタグ付けした箇所を把握できなければ、他の生徒が疑問に思った箇所を知って、自身の学習に役立てるといったことができない。
【0016】
そこで、実施の形態1では、動画像のうちの視聴者から選択を受け付けた箇所を可視化(ビジュアライズ)する情報表示方法について説明する。
【0017】
図1の例では、情報表示装置101は、動画像110を表示画面102に表示する。この際、情報表示装置101は、動画像110に含まれる複数の画像のうち、動画像110の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、バー(シークバー)120と、バー120における選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示する。
【0018】
動画像110は、例えば、授業動画である。視聴者は、例えば、大学の生徒である。バー120は、動画像110の開始から終了までのうち現在の再生箇所を特定可能なバーである。選択を受け付けた画像は、例えば、視聴者によってタグ付け操作が行われた画像である。視聴者は、例えば、動画像110内のわからない箇所や、あとで質問したい箇所などにタグ付けを行う。
【0019】
アイコンは、例えば、選択を受け付けた画像の存在を示す図形や記号である。アイコンの形状や大きさは、任意に設定可能である。ここでは、バー120における、選択を受け付けた画像に対応する位置121,122,123の上部にアイコン131,132,133が表示されている。
【0020】
なお、アイコン131,132,133は、位置121,122,123の下部に表示されてもよく、また、位置121,122,123に表示されてもよい。また、表示画面102は、情報表示装置101が有していてもよく、情報表示装置101とは異なる他のコンピュータが有していてもよい。他のコンピュータが表示画面102を有する場合、情報表示装置101は、例えば、他のコンピュータを制御して、動画像110を表示画面102に表示する。
【0021】
このように、実施の形態1にかかる情報表示装置101によれば、動画像のうちの視聴者から選択を受け付けた箇所を可視化することができる。これにより、情報表示装置101は、他の視聴者がどの部分に関心や疑問を持っているのかをわかりやすく表示して、動画像の内容を効率的に確かめられるようにすることができる。
【0022】
図1の例では、ユーザ(生徒)は、例えば、表示画面102においてスライダー140を操作して、動画像110のうちのアイコン131,132,133に対応する箇所の画像を確認することができる。スライダー140は、再生箇所を変化させるための操作部品である。これにより、ユーザ(生徒)は、例えば、他の生徒が疑問に思った箇所を知ることができ、自分が見落としていた点などに気付いて、授業に対する理解を深めることができる。
【0023】
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる情報表示装置101について説明する。なお、実施の形態1で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
【0024】
まず、実施の形態2にかかる情報表示装置101を含む情報処理システム200のシステム構成例について説明する。情報処理システム200は、例えば、教育機関や企業におけるオンライン授業を利用した学習を支援するサービスに適用される。
【0025】
図2は、情報処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。
図2において、情報処理システム200は、情報表示装置101と、複数のクライアント端末201と、を含む。情報処理システム200において、情報表示装置101およびクライアント端末201は、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
【0026】
ここで、情報表示装置101は、タグ付け履歴DB(Database)220を有し、動画像を表示する。動画像は、例えば、オンライン授業の授業動画である。タグ付け履歴DB220は、動画像の再生中に行われたタグ付け操作に関するログ(タグ付け履歴)を記録する。タグ付け履歴DB220の記憶内容については、
図4を用いて後述する。情報表示装置101は、例えば、サーバである。
【0027】
クライアント端末201は、ユーザが使用するコンピュータである。ユーザは、例えば、オンライン授業を行う先生や生徒である。クライアント端末201は、ディスプレイdv1および入力装置dv2を有する。ディスプレイdv1は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する表示装置である。ディスプレイdv1は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。
【0028】
入力装置dv2は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置dv2は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。また、図示は省略するが、クライアント端末201は、カメラ、スピーカ、マイクロフォンなどを有する。
【0029】
カメラは、画像(静止画または動画)を撮影して画像データを出力する撮影装置である。カメラは、例えば、クライアント端末201を利用するユーザを撮影可能な位置に設置される。スピーカは、電気信号を音声に変換して、音声を出力する。マイクロフォンは、音声を受音して電気信号に変換する。クライアント端末201は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレットPC、スマートフォンなどである。
【0030】
情報処理システム200において、先生(例えば、大学の教授)は、クライアント端末201を用いて、オンライン授業を行うことができる。また、生徒は、クライアント端末201を用いて、オンライン授業に参加したり、オンライン授業終了後に授業動画を視聴したりすることができる。
【0031】
なお、ここでは情報表示装置101をクライアント端末201とは別体に設けることにしたが、これに限らない。例えば、情報表示装置101は、各クライアント端末201により実現されてもよい。
【0032】
(情報表示装置101のハードウェア構成例)
つぎに、情報表示装置101のハードウェア構成例について説明する。
【0033】
図3は、情報表示装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3において、情報表示装置101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ディスクドライブ303と、ディスク304と、通信I/F(Interface)305と、可搬型記録媒体I/F306と、可搬型記録媒体307と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
【0034】
ここで、CPU301は、情報表示装置101の全体の制御を司る。CPU301は、複数のコアを有していてもよい。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMがOSのプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
【0035】
ディスクドライブ303は、CPU301の制御に従ってディスク304に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク304は、ディスクドライブ303の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク304としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
【0036】
通信I/F305は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して外部のコンピュータ(例えば、
図2に示したクライアント端末201)に接続される。そして、通信I/F305は、ネットワーク210と装置内部とのインターフェースを司り、外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。通信I/F305には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0037】
可搬型記録媒体I/F306は、CPU301の制御に従って可搬型記録媒体307に対するデータのリード/ライトを制御する。可搬型記録媒体307は、可搬型記録媒体I/F306の制御で書き込まれたデータを記憶する。可搬型記録媒体307としては、例えば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。
【0038】
なお、情報表示装置101は、上述した構成部のほかに、例えば、入力装置、ディスプレイなどを有していてもよい。また、
図2に示したクライアント端末201についても、情報表示装置101と同様のハードウェア構成により実現することができる。ただし、クライアント端末201は、上述した構成部のほかに、例えば、ディスプレイdv1(
図2参照)、入力装置dv2(
図2参照)、カメラ、スピーカ、マイクロフォンなどを有する。
【0039】
(タグ付け履歴DB220の記憶内容)
つぎに、
図4を用いて、情報表示装置101が有するタグ付け履歴DB220の記憶内容について説明する。タグ付け履歴DB220は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。ここでは、動画像を「大学のオンライン授業の授業動画」とし、動画像の視聴者を「大学の生徒(学生)」とした場合を想定する。
【0040】
図4は、タグ付け履歴DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。
図4において、タグ付け履歴DB220は、講義ID、学生番号、タグおよび経過時間のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、タグ付け履歴情報(例えば、タグ付け履歴情報400-1,400-2)をレコードとして記憶する。
【0041】
ここで、講義IDは、動画像を一意に識別する識別子である。学生番号は、視聴者を一意に識別する識別子である。タグは、視聴者により付けられたタグを示す。タグとしては、例えば、タグT1~T5の5種類のタグが存在する。タグT1は、「わからない」を示すタグである。タグT2は、「あとで質問する」を示すタグである。
【0042】
タグT3は、「大事なところ」を示すタグである。タグT4は、「メモする」を示すタグである。タグT5は、「議論したい」を示すタグである。経過時間は、動画像の再生を開始してからの経過時間(時:分:秒)であり、タグ付けされたタイミングを示す。ただし、経過時間は、動画像の開始から再生を一倍速で行った場合の経過時間である。
【0043】
例えば、タグ付け履歴情報400-1は、動画像K1のうち、視聴者S1により付けられたタグT4の位置が、動画像K1の開始から3分14秒経過したタイミングであることを示す。なお、動画像K1は、講義ID「K1」の動画像である。視聴者S1は、学生番号「S1」の視聴者である。
【0044】
(タグ付け操作画面の画面例)
つぎに、オンライン授業を行う際に先生や生徒のクライアント端末201のディスプレイdv1に表示されるタグ付け操作画面の画面例について説明する。
【0045】
図5は、タグ付け操作画面の画面例を示す説明図であり、生徒のクライアント装置201に表示される操作画面の一例である。
図5において、タグ付け操作画面500は、オンライン授業を行う際に表示される操作画面の一例である。タグ付け操作画面500には、動画像K3と、顔画像f1~f5とが表示されている。
【0046】
動画像K3は、画像が経過時間に応じて変化する授業動画の一例である。顔画像f1は、オンライン授業を行う先生の顔画像である。顔画像f2~f5は、オンライン授業に参加する生徒の顔画像である。生徒の顔画像は、例えば、ランダムに変化する。
【0047】
タグ付け操作画面500において、ユーザ(生徒)は、例えば、入力装置dv2(
図2参照)を用いた操作入力により、カーソルcrを移動してボタンb1~b5のいずれかを選択することにより、タグ付け操作を行うことができる。ボタンb1~b5は、
図4で説明したタグT1~T5にそれぞれ対応する。
【0048】
ボタンb1~b5のいずれかを選択するかは、例えば、動画像K3の内容に対するユーザ(生徒)の理解、印象などに応じて決まる。
【0049】
例えば、ユーザ(生徒)は、動画像K3に含まれる画像を視聴中に疑問が生じた際に、ボタンb1を選択すると、動画像K3のうちの表示中の当該画像にタグT1を付けることができる。また、ユーザ(生徒)は、動画像K3を視聴中に質問したいと思った際に、ボタンb2を選択すると、動画像K3のうちの表示中の画像にタグT2を付けることができる。
【0050】
また、ユーザ(生徒)は、動画像K3を視聴中に大事なところであると思った際に、ボタンb3を選択すると、動画像K3のうちの表示中の画像にタグT3を付けることができる。また、ユーザ(生徒)は、動画像K3を視聴中にメモしたいと思った際に、ボタンb4を選択すると、動画像K3のうちの表示中の画像にタグT4を付けることができる。
【0051】
また、ユーザ(生徒)は、動画像K3を視聴中に議論したいと思った際に、ボタンb5を選択すると、動画像K3のうちの表示中の画像にタグT5を付けることができる。なお、タグ付け操作画面500には、オンライン授業を開始してからの経過時間を示すシークバーが表示されてもよい。
【0052】
(情報表示装置101の機能的構成例)
図6は、情報表示装置101の機能的構成例を示すブロック図である。
図6において、情報表示装置101は、第1の受付部601と、記録部602と、第2の受付部603と、表示制御部604と、記憶部610と、を含む。第1の受付部601~表示制御部604は制御部600となる機能であり、具体的には、例えば、
図3に示したメモリ302、ディスク304、可搬型記録媒体307などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、通信I/F305により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置に記憶される。また、記憶部610は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。具体的には、例えば、記憶部610は、
図4に示したタグ付け履歴DB220を記憶する。
【0053】
第1の受付部601は、動画像の視聴者から、動画像に含まれる複数の画像のうちのいずれかの画像の選択を受け付ける。画像の選択は、例えば、タグ付け操作である。また、画像の選択は、複数のタグの中から選択されたタグを付ける操作であってもよい。複数のタグは、任意に設定可能であり、それぞれ属性が異なる。各タグは、例えば、動画像の内容に対する視聴者の理解、印象、評価などを表す。複数のタグは、例えば、
図4で説明したタグT1~T5である。
【0054】
画像の選択は、例えば、
図5に示したようなタグ付け操作画面500において行われる。具体的には、例えば、第1の受付部601は、オンライン授業の授業動画(例えば、
図5に示した動画像K3)の再生中に、生徒のクライアント端末201から、授業動画に含まれる複数の画像のうちのいずれかの画像の選択を受け付ける。
【0055】
記録部602は、画像の選択を受け付けた場合、当該選択についての操作履歴情報を記憶部610に記録する。操作履歴情報は、動画像に含まれる複数の画像のうちの選択を受け付けた画像を特定可能な情報を含む。例えば、生徒のクライアント端末201から、授業動画に含まれる複数の画像のうちのいずれかの画像に対するタグ付け操作を受け付けたとする。
【0056】
タグ付け操作は、例えば、タグT1~T5(
図4,5参照)の中から選択されたタグを付ける操作である。この場合、記録部602は、例えば、タグ付け操作についてのタグ付け履歴情報を、
図4に示したようなタグ付け履歴DB220に記録してもよい。タグ付け履歴情報は、操作履歴情報の一例である。
【0057】
タグ付け履歴情報には、例えば、
図4に示したような講義ID、学生番号、タグおよび経過時間が含まれる。講義IDは、動画像を一意に識別する。学生番号は、視聴者を一意に識別する。視聴者は、クライアント端末201のユーザ(生徒)である。タグは、視聴者により付けられたタグである。経過時間は、画像の再生時点を表す情報に相当し、動画像のうちのタグ付けされた画像(箇所)を特定可能な情報である。
【0058】
第2の受付部603は、動画像に含まれる画像の選択状況の表示指示を受け付ける。具体的には、例えば、第2の受付部603は、先生または生徒のクライアント端末201から、動画像のタグ付け状況表示指示を受け付ける。タグ付け状況表示指示には、例えば、講義IDが含まれる。
【0059】
表示制御部604は、動画像を表示する際に、動画像に含まれる複数の画像のうち、動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、シークバーと、シークバーにおける選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示する。シークバーは、動画像の開始から終了までのうちの現在の再生箇所を特定可能なバーである。
【0060】
アイコンは、例えば、選択を受け付けた画像の存在を示す図形や記号である。アイコンの形状や大きさは、任意に設定可能である。また、アイコンの表示位置は、任意に設定可能であり、例えば、シークバーにおける該当位置の上部であってもよく、下部であってもよい。
【0061】
該当位置は、シークバーにおける、選択を受け付けた画像に対応する位置である。該当位置は、例えば、シークバーにおける、動画像の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、選択を受け付けた画像を含む時間帯に対応する位置である。
【0062】
具体的には、例えば、表示制御部604は、動画像のタグ付け状況表示指示に応じて、タグ付け履歴DB220を参照して、動画像に含まれる複数の画像のうち、動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在するか否かを判断する。そして、表示制御部604は、動画像を表示する際に、選択を受け付けた画像が存在すると判断した場合、シークバーにおける該当位置に関連付けたアイコンを表示する。
【0063】
この際、表示制御部604は、選択を受け付けた画像に付けられたタグの数に応じた態様のアイコンを、シークバーにおける該当位置に関連付けて表示してもよい。画像に付けられたタグの数は、例えば、タグ付け履歴DB220から特定される。
【0064】
ここで、画像に付けられたタグの数は、例えば、動画像の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、当該画像を含む時間帯に付けられたタグの数によって表される。一定時間は、任意に設定可能であり、例えば、5分~10分程度の時間に設定される。
【0065】
具体的には、例えば、表示制御部604は、タグの数に応じた色でアイコンを表示してもよい。また、表示制御部604は、タグの数に応じた模様でアイコンを表示してもよい。また、表示制御部604は、タグの数に応じた大きさ(サイズ)でアイコンを表示してもよい。また、表示制御部604は、タグの数に応じた明度でアイコンを表示してもよい。また、表示制御部604は、タグの数に応じた彩度でアイコンを表示してもよい。
【0066】
タグの数に応じて、どの色や模様などでアイコンを表示するかは、予め任意に設定可能である。例えば、表示制御部604は、画像に付けられたタグの数が、所定数以上であれば赤色のアイコンを表示し、所定数未満であれば緑色のアイコンを表示してもよい。
【0067】
また、表示制御部604は、動画像に付けられたタグの総数に対する、選択を受け付けた画像に付けられた特定のタグの数の割合に応じた態様のアイコンを、シークバーにおける該当位置に関連付けて表示してもよい。ここで、動画像に付けられたタグの総数は、動画像の開始から終了までに付けられたタグの総数である。
【0068】
また、画像に付けられた特定のタグの数は、例えば、該当時間帯に付けられた特定のタグの数によって表される。なお、該当時間帯は、動画像の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、選択を受け付けた画像を含む時間帯である。特定のタグは、任意に設定可能であり、例えば、タグT1やタグT2などである。
【0069】
タグT1は、「わからない」を示す。タグT2は、「あとで質問する」を示す。タグT1,T2は、例えば、ユーザ(生徒)の理解度合いが低い場合に付けられる傾向があるタグである。例えば、授業動画のうちタグT1,T2の数が多い箇所は、生徒の理解度合いが低い箇所であるといえる。
【0070】
また、表示制御部604は、選択を受け付けた画像に付けられたタグの総数に対する、選択を受け付けた画像に付けられた特定のタグの数の割合に応じた態様のアイコンを、シークバーにおける該当位置に関連付けて表示してもよい。画像に付けられたタグの数は、例えば、該当時間帯に付けられたタグの数によって表される。
【0071】
より詳細に説明すると、例えば、表示制御部604は、
図7Aに示すような色付け基準情報701を参照して、アイコンの色を決定してもよい。また、表示制御部604は、
図7Bに示すようなサイズ基準情報702を参照して、アイコンのサイズを決定してもよい。
【0072】
図7Aは、色付け基準情報の具体例を示す説明図である。
図7Aにおいて、色付け基準情報701は、色と基準との対応関係を示す。例えば、表示制御部604は、色付け基準情報701を参照して、該当時間帯に付けられたタグT1,T2の数が、全体の総量のうちの30%以上の場合、アイコンの色を「赤色」に決定する。全体の総量は、動画像の開始から終了までに付けられたタグの総数に相当する。
【0073】
また、表示制御部604は、色付け基準情報701を参照して、該当時間帯に付けられたタグT1,T2の数が、全体の総量のうちの10%以上30%未満の場合、アイコンの色を「黄色」に決定する。また、表示制御部604は、色付け基準情報701を参照して、該当時間帯に付けられたタグT1,T2の数が、全体の総量のうちの10%未満で1件以上の場合、アイコンの色を「白色」に決定する。また、表示制御部604は、色付け基準情報701を参照して、該当時間帯に付けられたタグT1,T2の数が0件で、他のタグの数が1件以上の場合、アイコンの色を「緑色」に決定する。
【0074】
これにより、表示制御部604は、該当時間帯に付けられたタグT1,T2の数が多いほど、アイコンの色が赤みの強い色となるように制御することができる。
【0075】
図7Bは、サイズ基準情報の具体例を示す説明図である。
図7Bにおいて、サイズ基準情報702は、サイズと基準との対応関係を示す。例えば、表示制御部604は、サイズ基準情報702を参照して、該当時間帯に付けられたタグの数が、全体の総量のうちの20%以上の場合、アイコンのサイズを「大」に決定する。
【0076】
また、表示制御部604は、サイズ基準情報702を参照して、該当時間帯に付けられたタグの数が、全体の総量のうちの10%以上20%未満の場合、アイコンのサイズを「中」に決定する。また、表示制御部604は、サイズ基準情報702を参照して、該当時間帯に付けられたタグの数が、全体の総量のうちの10%未満で1件以上の場合、アイコンのサイズを「小」に決定する。
【0077】
これにより、表示制御部604は、該当時間帯に付けられたタグの数が多いほど、アイコンのサイズが大きくなるように制御することができる。
【0078】
図6の説明に戻り、第2の受付部603は、シークバーにおける該当位置に関連付けて表示されたアイコンのうち第1のアイコンの指定を受け付ける。第1のアイコンの指定は、例えば、後述の
図8に示すようなタグ付け状況表示画面800において行われる。具体的には、例えば、第2の受付部603は、先生または生徒のクライアント端末201から、第1のアイコンの指定を受け付ける。
【0079】
また、表示制御部604は、動画像と対応付けて、複数のタグの各タグについて、動画像の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうちのいずれかの時間帯に付けられた各タグの数を表示する。具体的には、例えば、表示制御部604は、第1のアイコンの指定を受け付けた場合、第1のアイコンに対応する時間帯に付けられた各タグの数を表示する。第1のアイコンに対応する時間帯に付けられた各タグの数は、例えば、タグ付け履歴DB220から特定される。
【0080】
この際、表示制御部604は、第1のアイコンに対応する時間帯に付けられた各タグの数を表形式またはグラフ形式で表示してもよい。また、表示制御部604は、動画像を表示するウインドウとは異なる他のウインドウに、第1のアイコンに対応する時間帯に付けられた各タグの数を表示してもよい。
【0081】
より詳細に説明すると、例えば、表示制御部604は、タグ付け状況表示画面800において第1のアイコンが指定された場合、タグ付け状況表示画面800上にタグウインドウをポップアップ表示してもよい。タグウインドウは、第1のアイコンに対応する時間帯に付けられた各タグの数を表形式またはグラフ形式で表す情報を含む。
【0082】
また、第2の受付部603は、第1のアイコンに対応する時間帯に付けられた各タグの数が表示された結果、複数のタグのうち第1のタグの指定を受け付けてもよい。第1のタグの指定は、例えば、タグウインドウにおいて行われる。具体的には、例えば、第2の受付部603は、先生または生徒のクライアント端末201から、第1のタグの指定を受け付ける。
【0083】
表示制御部604は、第1のタグの指定を受け付けた場合、動画像と対応付けて、動画像を再生中に付けられた第1のタグの数の推移を表すグラフを表示してもよい。第1のタグの数の推移は、例えば、タグ付け履歴DB220から特定される。具体的には、例えば、表示制御部604は、動画像の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯の各時間帯に付けられた第1のタグの数の時系列に表すグラフをタグウインドウに表示する。
【0084】
タグウインドウの表示内容は、例えば、先生または生徒のいずれのクライアント端末201から、第1のアイコンの指定や第1のタグの指定を受け付けたのかによって変化させることにしてもよい。タグウインドウの表示例については、
図9A、
図9B、
図10Aおよび
図10Bを用いて後述する。
【0085】
(タグ付け状況表示画面800の画面例)
つぎに、
図8を用いて、タグ付け状況表示画面800の画面例について説明する。タグ付け状況表示画面800は、例えば、先生または生徒のクライアント端末201からの動画像のタグ付け状況表示指示に応じて、先生または生徒のクライアント端末201に表示される。
【0086】
図8は、タグ付け状況表示画面800の画面例を示す説明図である。
図8において、タグ付け状況表示画面800は、動画像K3に含まれる画像に対するタグ付け状況を可視化して表す操作画面の一例である。タグ付け状況表示画面800には、動画像K3と、シークバー810とが表示されている。
【0087】
動画像K3は、授業動画の一例である。シークバー810は、動画像K3の開始(
図8中、符号811)から終了(
図8中、符号812)までのうち現在の再生箇所を特定可能なバーである。現在の再生箇所は、スライダー813によって示されている。シークバー810における、タグ付け操作を受け付けた画像に対応する位置には、逆三角形の形状のマーク(例えば、マークm1~m4)が表示されている。
【0088】
マークは、動画像K3の視聴者である生徒からタグ付け操作を受け付けた画像の存在を示すアイコンの一例である。各マークは、動画像K3の開始から終了までを一定時間(例えば、10分)ごとに区切った複数の時間帯のうち、タグ付け操作を受け付けた画像を含む時間帯に対応している。
【0089】
ここでは、各マークのサイズが、各時間帯に付けられたタグの数に応じて制御されている。例えば、マークm4は、マークm4に対応する時間帯に付けられたタグの数が他のマークm1~m3に対応する時間帯に付けられたタグの数よりも多いため、他のマークm1~m3よりもサイズが大きくなっている。
【0090】
また、各マークの色が、動画像K3に付けられたタグの総数に対する、各時間帯に付けられたタグT1,T2の数の割合に応じて制御されている(例えば、
図7Aに示した色付け基準情報701参照)。ただし、
図8の例では、各マークの色の違いを、模様の違いによって表現している。例えば、マークm1の模様は、緑色に対応する。また、マークm2の模様は、白色に対応する。また、マークm3の模様は、黄色に対応する。また、マークm4の模様は、赤色に対応する。
【0091】
例えば、生徒のクライアント端末201にタグ付け状況表示画面800が表示されたとする。この場合、ユーザ(生徒)は、シークバー810における各マークに対応する位置を参照することで、動画像K3のうち、自分や他の生徒によってタグ付けされた箇所を容易に把握することができる。なお、タグ付けされた箇所の内容は、スライダー813を各マークに対応する位置に合わせることで確認することができる。
【0092】
また、ユーザ(生徒)は、各マークのサイズを参照することで、どれくらいの生徒が関心や疑問を持った箇所なのかを容易に把握することができる。例えば、ユーザ(生徒)は、マークm4のサイズから、マークm4に対応する時間帯が、多くの生徒が関心や疑問を持った箇所であることを把握することができる。
【0093】
また、ユーザ(生徒)は、各マークの色を参照することで、特定のタグが集中している箇所を容易に把握することができる。例えば、ユーザ(生徒)は、マークm4の色から、マークm4に対応する時間帯が、タグT1,T2が集中しており、多くの生徒が疑問を持った箇所であることを把握することができる。
【0094】
これらのことから、ユーザ(生徒)は、動画像K3のうち他の生徒が関心や疑問に思った箇所を容易に知ることができ、自分が見落としていた点などに気付いて、授業に対する理解を深めることができる。
【0095】
また、タグ付け状況表示画面800において、
図2に示した入力装置dv2を用いたユーザ(生徒)の操作入力により、シークバー810上に表示されたいずれかのマーク(第1のアイコン)を選択すると、タグ付け状況表示画面800上にタグウインドウをポップアップ表示することができる。
【0096】
生徒のクライアント端末201に表示されるタグウインドウの表示例については、
図9Aおよび
図9Bを用いて後述する。
【0097】
つぎに、先生のクライアント端末201にタグ付け状況表示画面800が表示されたとする。この場合、ユーザ(先生)は、シークバー810における各マークに対応する位置を参照することで、動画像K3のうち、生徒によってタグ付けされた箇所を容易に把握することができる。
【0098】
また、ユーザ(先生)は、各マークのサイズを参照することで、どれくらいの生徒が関心や疑問を持った箇所なのかを容易に把握することができる。また、ユーザ(先生)は、各マークの色を参照することで、特定のタグが集中している箇所を容易に把握することができる。
【0099】
これらのことから、ユーザ(先生)は、動画像K3のうち生徒が関心や疑問に思った箇所を容易に知ることができる。例えば、ユーザ(先生)は、生徒が関心を示した箇所、説明不足で生徒が理解しにくかった箇所などを的確に把握することで、授業のフォローアップや授業動画のブラッシュアップなどを行うことができる。
【0100】
また、タグ付け状況表示画面800において、
図2に示した入力装置dv2を用いたユーザ(先生)の操作入力により、シークバー810上に表示されたいずれかのマーク(第1のアイコン)を選択すると、タグ付け状況表示画面800上にタグウインドウをポップアップ表示することができる。
【0101】
先生のクライアント端末201に表示されるタグウインドウの表示例については、
図10Aおよび
図10Bを用いて後述する。
【0102】
なお、情報表示装置101は、タグ付け状況表示画面800において各マークを表示するにあたり、タグ付け操作を行ったユーザ(生徒)の情報を表示しない。これにより、情報表示装置101は、授業に対する生徒個人の理解度合いなどを他の生徒に知られるのを防ぐことができる。
【0103】
(タグウインドウの第1の表示例)
つぎに、
図9Aおよび
図9Bを用いて、生徒のクライアント端末201に表示されるタグウインドウの表示例について説明する。ここでは、
図8に示したタグ付け状況表示画面800において、ユーザ(生徒)の操作入力により、マークm4が選択された場合に表示されるタグウインドウの表示例について説明する。
【0104】
図9Aおよび
図9Bは、タグウインドウの第1の表示例を示す説明図である。
図9Aにおいて、タグウインドウ900は、タグ一覧表910と、タグ集計一覧920とを含む。タグ一覧表910は、
図8に示した動画像K3の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、マークm4に対応する時間帯に付けられた各タグT1~T5の数を表形式で表す情報である。
【0105】
タグ一覧表910によれば、ユーザ(生徒)は、マークm4に対応する時間帯に付けられた各タグT1~T5の数を正確に把握することができる。例えば、ユーザ(生徒)は、あるタグが他のタグに比べて、どれだけ多いのか、あるいは、少ないのかを正確に把握することができる。
【0106】
また、タグ集計一覧920は、動画像K3の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、マークm4に対応する時間帯に付けられた各タグT1~T5の数をグラフ形式で表す情報である。
【0107】
タグ集計一覧920によれば、ユーザ(生徒)は、マークm4に対応する時間帯に付けられた各タグT1~T5の数を直感的に把握することができる。例えば、ユーザ(生徒)は、マークm4に対応する時間帯において、各タグがどのような割合で付けられたのかを直感的に把握することができる。
【0108】
なお、タグウインドウ900の表示内容は、例えば、タグ付け状況表示画面800のシークバー810におけるスライダー813が移動されたことに応じて更新されてもよい。例えば、情報表示装置101は、スライダー813が移動されたことに応じて、スライダー813に対応する時間帯に付けられた各タグT1~T5の数を表すタグ一覧表910やタグ集計一覧920を表示してもよい。
【0109】
タグウインドウ900において、ユーザ(生徒)は、例えば、入力装置dv2(
図2参照)を用いた操作入力により、カーソルcrを移動してボタンb1~b5のいずれかを選択することにより、タグの数の推移を表すグラフを表示することができる。ボタンb1~b5は、タグT1~T5にそれぞれ対応する。
【0110】
例えば、ボタンb1を選択すると、タグT1の数の推移を表すグラフを表示することができる。ボタンb2を選択すると、タグT2の数の推移を表すグラフを表示することができる。ボタンb3を選択すると、タグT3の数の推移を表すグラフを表示することができる。ボタンb4を選択すると、タグT4の数の推移を表すグラフを表示することができる。ボタンb5を選択すると、タグT5の数の推移を表すグラフを表示することができる。
【0111】
ここでは、ボタンb1が選択された場合を想定する。この場合、
図9Bに示すように、タグウインドウ900にグラフ930が表示される。グラフ930は、動画像K3を再生中に付けられたタグT1の数の推移を表す。バー931は、マークm4に対応する時間帯に対応する。
【0112】
グラフ930によれば、ユーザ(生徒)は、動画像K3を再生中に「わからない」を示すタグT1が付けられた数がどのように変化したかを把握することができる。例えば、ユーザ(生徒)は、動画像K3の中で、どのあたりの内容が難しく理解しにくいものとなっているのかがわかる。
【0113】
(タグウインドウの第2の表示例)
つぎに、
図10Aおよび
図10Bを用いて、先生のクライアント端末201に表示されるタグウインドウの表示例について説明する。ここでは、
図8に示したタグ付け状況表示画面800において、ユーザ(先生)の操作入力により、マークm4が選択された場合に表示されるタグウインドウの表示例について説明する。
【0114】
図10Aおよび
図10Bは、タグウインドウの第2の表示例を示す説明図である。
図10Aにおいて、タグウインドウ1000は、タグ一覧表1010と、タグ集計一覧1020と、グラフ1030と、学生一覧1040と、を含む。
【0115】
タグ一覧表1010は、
図8に示した動画像K3の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、マークm4に対応する時間帯に付けられた各タグT1~T5の数を表形式で表す情報である。
【0116】
タグ一覧表1010によれば、ユーザ(先生)は、マークm4に対応する時間帯に付けられた各タグT1~T5の数を正確に把握することができる。
【0117】
また、タグ集計一覧1020は、動画像K3の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、マークm4に対応する時間帯に付けられた各タグT1~T5の数をグラフ形式で表す情報である。
【0118】
タグ集計一覧1020によれば、ユーザ(先生)は、マークm4に対応する時間帯に付けられた各タグT1~T5の数を直感的に把握することができる。
【0119】
また、グラフ1030は、動画像K3を再生中に付けられたタグT1の数の推移を表す。なお、グラフ1030は、タグウインドウ1000において、ボタンb1が選択された場合に表示される。バー1031は、マークm4に対応する時間帯に対応する。グラフ1030によれば、ユーザ(先生)は、動画像K3を再生中に「わからない」を示すタグT1が付けられた数がどのように変化したかを把握することができる。
【0120】
学生一覧1040は、マークm4に対応する時間帯に、タグT1のタグ付け操作を行った学生をリスト化したものである。ただし、
図10Aおよび
図10Bの例では、タグ付け操作を行った学生の一部を抜粋して表示している。学生一覧1040は、例えば、タグウインドウ1000において、ボタンb1が選択された場合に表示される。
【0121】
学生一覧1040には、学生名とタグ総数とが対応付けて表示されている。学生名は、動画像K3の視聴者である学生(生徒)の名前である。タグ総数は、動画像K3の再生中に付けたタグの総数である。学生一覧1040によれば、ユーザ(先生)は、マークm4に対応する時間帯に、タグT1のタグ付け操作を行った学生を把握することができる。これにより、ユーザ(先生)は、マークm4に対応する時間帯における授業の内容が理解できなかった学生を特定することができる。
【0122】
なお、学生一覧1040には、マークm4に対応する時間帯に、タグT1のタグ付け操作を行った学生を表示したが、これに限らない。例えば、情報表示装置101は、マークm4に対応する時間帯にいずれかのタグ付け操作を行った学生をリスト化して学生一覧1040に表示してもよい。また、情報表示装置101は、オンライン授業に参加した全学生をリスト化して学生一覧1040に表示してもよい。また、学生一覧1040では、例えば、タグ付け操作を行った学生をタグ総数が多い順にソート可能であってもよい。
【0123】
また、学生一覧1040において、ユーザ(先生)は、例えば、入力装置dv2(
図2参照)を用いた操作入力により、カーソルcrを移動してボタンb11~b13のいずれかを選択することにより、連絡用ウインドウを表示することができる。
【0124】
例えば、ボタンb11を選択すると、学生名「Aさん」の学生に連絡するための連絡用ウインドウを表示することができる。また、ボタンb12を選択すると、学生名「Bさん」の学生に連絡するための連絡用ウインドウを表示することができる。また、ボタンb13を選択すると、学生名「Cさん」の学生に連絡するための連絡用ウインドウを表示することができる。
【0125】
ここでは、ボタンb11が選択された場合を想定する。この場合、
図10Bに示すように、タグウインドウ1000に連絡用ウインドウ1050が表示される。連絡用ウインドウ1050において、ユーザ(先生)は、ボックス1051に本文を入力して送信ボタン1052を選択することで、学生名「Aさん」の学生にメッセージを送信することができる。なお、各学生のアドレスは、例えば、学生名や学生番号と対応付けて、情報表示装置101に記憶されている。
【0126】
これにより、ユーザ(先生)は、例えば、学生一覧1040内のボタンb11~b13を選択するという簡単な操作を行うことで、「わからない」を示すタグT1を付けた学生に連絡することができる。この際、宛先アドレスを入力するなどの面倒な操作を行わなくてもよいため、ユーザ(先生)の利便性の向上を図ることができる。
【0127】
学生への連絡状況は、例えば、
図11に示すような連絡状況テーブル1100を用いて管理される。連絡状況テーブル1100は、例えば、情報表示装置101のメモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。
【0128】
図11は、連絡状況テーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。
図11において、連絡状況テーブル1100は、講義ID、学生番号および送信済フラグのフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、連絡状況情報(例えば、連絡状況情報1100-1,1100-2)をレコードとして記憶する。
【0129】
ここで、講義IDは、動画像を一意に識別する識別子である。学生番号は、視聴者である学生を一意に識別する識別子である。送信済フラグは、メッセージの送信状況を示すフラグである。送信済フラグ「0」は、未送信であることを示す。送信済フラグ「1」は、送信済であることを示す。
【0130】
例えば、
図10Aに示した連絡用ウインドウ1050から学生名「Aさん」の学生にメッセージを送信したとする。この場合、講義ID「K3」と学生名「Aさん」の学生の学生番号とに対応する連絡状況情報の送信済フラグに「1」が設定される。
【0131】
これにより、情報表示装置101は、
図10Aに示したような学生一覧1040を表示する際に、連絡状況テーブル1100を参照することで、各学生への連絡状況を判断することができる。例えば、講義ID「K3」と学生名「Aさん」の学生の学生番号とに対応する連絡状況情報の送信済フラグに「1」が設定されているとする。
【0132】
この場合、情報表示装置101は、学生一覧1040を表示する際に、学生名「Aさん」の学生に対応するボタンb11を無効にしたり、ボタンb11に連絡済であることを示すラベルを表示したりすることができる。
【0133】
これにより、ユーザ(先生)は、動画像K3についての各学生への連絡状況を把握することができる。例えば、ユーザ(先生)は、学生名「Aさん」の学生に対して、同様のメッセージを誤って複数回送信するといったことを防ぐことができる。
【0134】
(情報表示装置101のタグ付け履歴記録処理手順)
つぎに、
図12を用いて、情報表示装置101のタグ付け履歴記録処理手順について説明する。
【0135】
図12は、情報表示装置101のタグ付け履歴記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
図12のフローチャートにおいて、まず、情報表示装置101は、オンライン授業が開始されたか否かを判断する(ステップS1201)。ここで、情報表示装置101は、オンライン授業が開始されるのを待つ(ステップS1201:No)。
【0136】
情報表示装置101は、オンライン授業が開始された場合(ステップS1201:Yes)、生徒のクライアント端末201にタグ付け操作画面を表示する(ステップS1202)。タグ付け操作画面は、タグ付け操作を行うための操作画面であり、例えば、
図5に示したタグ付け操作画面500に相当する。
【0137】
つぎに、情報表示装置101は、授業動画に含まれる複数の画像のうちのいずれかの画像に対するタグ付け操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS1203)。ここで、タグ付け操作を受け付けていない場合(ステップS1203:No)、情報表示装置101は、ステップS1205に移行する。
【0138】
一方、タグ付け操作を受け付けた場合(ステップS1203:Yes)、情報表示装置101は、受け付けたタグ付け操作についてのタグ付け履歴情報をタグ付け履歴DB220に記録する(ステップS1204)。そして、情報表示装置101は、オンライン授業が終了したか否かを判断する(ステップS1205)。
【0139】
ここで、オンライン授業が終了していない場合(ステップS1205:No)、情報表示装置101は、ステップS1202に戻る。一方、オンライン授業が終了した場合(ステップS1205:Yes)、情報表示装置101は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0140】
これにより、情報表示装置101は、オンライン授業の授業動画の再生中に生徒によって行われたタグ付け操作に関する操作履歴を記録することができる。タグ付け履歴情報には、例えば、講義ID、学生番号、タグおよび経過時間が含まれる。なお、オンライン授業の授業動画に対するタグ付け操作は、オンライン授業中にリアルタイムに行われてもよく、また、オンライン授業の終了後に行われてもよい。
【0141】
(情報表示装置101のタグ付け状況表示処理手順)
つぎに、
図13を用いて、情報表示装置101のタグ付け状況表示処理手順について説明する。
【0142】
図13は、情報表示装置101のタグ付け状況表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
図13のフローチャートにおいて、まず、情報表示装置101は、先生または生徒のクライアント端末201から、オンライン授業の授業動画のタグ付け状況表示指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS1301)。
【0143】
ここで、情報表示装置101は、タグ付け状況表示指示を受け付けるのを待つ(ステップS1301:No)。情報表示装置101は、タグ付け状況表示指示を受け付けた場合(ステップS1301:Yes)、タグ付け履歴DB220から、タグ付け状況表示指示に含まれる講義IDに対応するタグ付け履歴情報を抽出する(ステップS1302)。
【0144】
つぎに、情報表示装置101は、抽出したタグ付け履歴情報を参照して、授業動画の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯の各時間帯について、各時間帯に付けられたタグごとの数を集計する(ステップS1303)。
【0145】
そして、情報表示装置101は、集計した各時間帯のタグごとの数の合計に基づいて、各時間帯に対応するマークのサイズを決定する(ステップS1304)。つぎに、情報表示装置101は、集計した各時間帯のタグごとの数に基づいて、各時間帯に対応するマークの色を決定する(ステップS1305)。
【0146】
そして、情報表示装置101は、クライアント端末201にタグ付け状況表示画面を表示する(ステップS1306)。タグ付け状況表示画面は、授業動画とシークバーを表示する操作画面であり、例えば、
図8に示したタグ付け状況表示画面800に相当する。シークバーにおける各時間帯の上部には、決定したサイズおよび色のマークが表示される。
【0147】
つぎに、情報表示装置101は、タグ付け状況表示画面に表示されたいずれかのマークが選択されたか否かを判断する(ステップS1307)。ここで、マークが選択されなかった場合(ステップS1307:No)、情報表示装置101は、ステップS1309に移行する。
【0148】
一方、マークが選択された場合(ステップS1307:Yes)、情報表示装置101は、タグウインドウ表示処理を実行する(ステップS1308)。タグウインドウ表示処理の具体的な処理手順については、
図14および
図15を用いて後述する。
【0149】
そして、情報表示装置101は、オンライン授業の授業動画の再生が終了したか否かを判断する(ステップS1309)。ここで、授業動画の再生が終了していない場合(ステップS1309:No)、情報表示装置101は、ステップS1307に戻る。一方、授業動画の再生が終了した場合(ステップS1309:Yes)、情報表示装置101は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0150】
これにより、情報表示装置101は、授業動画の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯の各時間帯について、各時間帯のタグ付け状況を表すマークを表示することができる。
【0151】
なお、ステップS1302において、講義IDに対応するタグ付け履歴情報が抽出されなかった場合、情報表示装置101は、授業動画に含まれる複数の画像のうち、1以上の視聴者からのタグ付け操作を受け付けた画像が存在しないと判断する。この場合、情報表示装置101は、例えば、ステップS1303~S1305の処理を省略して、マークが表示されていないタグ付け状況表示画面を表示してもよい。
【0152】
つぎに、ステップS1308のタグウインドウ表示処理の具体的な処理手順について説明する。まず、
図14を用いて、第1のタグウインドウ表示処理の具体的な処理手順について説明する。第1のタグウインドウ表示処理は、例えば、生徒のクライアント端末201において、タグ付け状況表示画面に表示されたマークが選択された場合に実行される。
【0153】
図14は、第1のタグウインドウ表示処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。
図14のフローチャートにおいて、まず、情報表示装置101は、タグ付け履歴DB220から、
図13に示したステップS1307において選択されたマークに対応する時間帯のタグ付け履歴情報を抽出する(ステップS1401)。
【0154】
なお、選択されたマークに対応する時間帯のタグ付け履歴情報は、タグ付け状況表示指示に含まれる講義IDに対応するタグ付け履歴情報のうち、経過時間が、選択されたマークに対応する時間帯に含まれるタグ付け履歴情報である。
【0155】
つぎに、情報表示装置101は、抽出したタグ付け履歴情報に基づいて、選択されたマークに対応する時間帯に付けられた各タグの数を表形式で表すタグ一覧表を生成する(ステップS1402)。つぎに、情報表示装置101は、抽出したタグ付け履歴情報に基づいて、選択されたマークに対応する時間帯に付けられた各タグの数をグラフ形式で表すタグ集計一覧を生成する(ステップS1403)。
【0156】
そして、情報表示装置101は、生成したタグ一覧表とタグ集計一覧とを含むタグウインドウを表示する(ステップS1404)。つぎに、情報表示装置101は、タグウインドウにおいて複数のタグのいずれかのタグが選択された否かを判断する(ステップS1405)。
【0157】
ここで、タグが選択されなかった場合(ステップS1405:No)、情報表示装置101は、第1のタグウインドウ表示処理を呼び出したステップに戻る。
【0158】
一方、タグが選択された場合(ステップS1405:Yes)、情報表示装置101は、タグ付け履歴DB220から、選択されたタグに対応するタグ付け履歴情報を抽出する(ステップS1406)。なお、選択されたタグに対応するタグ付け履歴情報は、タグ付け状況表示指示に含まれる講義IDと、選択されたタグとに対応するタグ付け履歴情報である。
【0159】
つぎに、情報表示装置101は、抽出したタグ付け履歴情報に基づいて、授業動画を再生中に付けられた、選択されたタグの数の推移を表す推移グラフを生成する(ステップS1407)。そして、情報表示装置101は、生成した推移グラフをタグウインドウに表示して(ステップS1408)、第1のタグウインドウ表示処理を呼び出したステップに戻る。
【0160】
これにより、情報表示装置101は、タグ付け状況表示画面において選択されたマークに対応する時間帯に付けられた各タグの数を表す情報(タグ一覧表、タグ集計一覧)を別ウインドウに表示することができる。また、情報表示装置101は、複数のタグから選択されたタグについて、授業動画を再生中に付けられたタグの数の推移を表す推移グラフを表示することができる。
【0161】
つぎに、
図15を用いて、第2のタグウインドウ表示処理の具体的な処理手順について説明する。第2のタグウインドウ表示処理は、例えば、先生のクライアント端末201において、タグ付け状況表示画面に表示されたマークが選択された場合に実行される。
【0162】
図15は、第2のタグウインドウ表示処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。
図15のフローチャートにおいて、まず、情報表示装置101は、タグ付け履歴DB220から、
図13に示したステップS1307において選択されたマークに対応する時間帯のタグ付け履歴情報を抽出する(ステップS1501)。
【0163】
つぎに、情報表示装置101は、抽出したタグ付け履歴情報に基づいて、選択されたマークに対応する時間帯に付けられた各タグの数を表形式で表すタグ一覧表を生成する(ステップS1502)。つぎに、情報表示装置101は、抽出したタグ付け履歴情報に基づいて、選択されたマークに対応する時間帯に付けられた各タグの数をグラフ形式で表すタグ集計一覧を生成する(ステップS1503)。
【0164】
そして、情報表示装置101は、生成したタグ一覧表とタグ集計一覧とを含むタグウインドウを表示する(ステップS1504)。つぎに、情報表示装置101は、タグウインドウにおいて複数のタグのいずれかのタグが選択された否かを判断する(ステップS1505)。
【0165】
ここで、タグが選択されなかった場合(ステップS1505:No)、情報表示装置101は、第2のタグウインドウ表示処理を呼び出したステップに戻る。
【0166】
一方、タグが選択された場合(ステップS1505:Yes)、情報表示装置101は、タグ付け履歴DB220から、選択されたタグに対応するタグ付け履歴情報を抽出する(ステップS1506)。つぎに、情報表示装置101は、抽出したタグ付け履歴情報に基づいて、授業動画を再生中に付けられた、選択されたタグの数の推移を表す推移グラフを生成する(ステップS1507)。
【0167】
つぎに、情報表示装置101は、タグ付け履歴DB220を参照して、選択されたマークに対応する時間帯に、選択されたタグのタグ付け操作を行った学生をリスト化して表す学生一覧を生成する(ステップS1508)。学生一覧は、例えば、
図10Aに示した学生一覧1040である。
【0168】
そして、情報表示装置101は、生成した推移グラフと学生一覧とをタグウインドウに表示して(ステップS1509)、第2のタグウインドウ表示処理を呼び出したステップに戻る。
【0169】
これにより、情報表示装置101は、タグ付け状況表示画面において選択されたマークに対応する時間帯に付けられた各タグの数を表す情報(タグ一覧表、タグ集計一覧)を別ウインドウに表示することができる。また、情報表示装置101は、複数のタグから選択されたタグについて、授業動画を再生中に付けられたタグの数の推移を表す推移グラフと、タグ付け操作を行った学生をリスト化して表す学生一覧を表示することができる。
【0170】
以上説明したように、実施の形態2にかかる情報表示装置101によれば、動画像を表示する際に、動画像に含まれる複数の画像のうち、動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、シークバーと、シークバーにおける選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示することができる。シークバーは、動画像の開始から終了までのうちの現在の再生箇所を特定可能なバーである。
【0171】
これにより、情報表示装置101は、動画像のうちの1以上の視聴者から選択を受け付けた箇所を可視化することができる。例えば、情報表示装置101は、動画像を表示するにあたり、視聴者がどの部分に関心や疑問を持っているのかをわかりやすく表示して、動画像の内容を効率的に確かめられるようにすることができる。
【0172】
また、情報表示装置101によれば、選択を受け付けた画像に付けられたタグの数に応じた態様のアイコンを、該当位置に関連付けて表示することができる。画像の選択は、タグ付け操作である。また、該当位置は、シークバーにおける、選択を受け付けた画像に対応する位置である。
【0173】
これにより、情報表示装置101は、例えば、動画像の中でタグ付けされた数が多く、多くの視聴者が関心や疑問を示した箇所をわかりやすく表示することができる。
【0174】
また、情報表示装置101によれば、動画像に付けられたタグの総数に対する、選択を受け付けた画像に付けられた特定のタグの数の割合に応じた態様のアイコンを、該当位置に関連付けて表示することができる。画像の選択は、複数のタグの中から選択されたタグを付ける操作である。また、情報表示装置101によれば、選択を受け付けた画像に付けられたタグの総数に対する、選択を受け付けた画像に付けられた特定のタグの数の割合に応じた態様のアイコンを、該当位置に関連付けて表示することができる。
【0175】
これにより、情報表示装置101は、例えば、動画像の中で「わからない」や「あとで質問する」などの特定のタグが付けられた割合が高く、多くの視聴者が疑問に思った箇所をわかりやすく表示することができる。
【0176】
また、情報表示装置101によれば、該当位置と関連付けて表示したアイコンのうちの第1のアイコンの指定を受け付けた場合、動画像と対応付けて、複数のタグの各タグについて、動画像の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、第1のアイコンに対応する時間帯に付けられた各タグの数を表示することができる。
【0177】
これにより、情報表示装置101は、指定された第1のアイコンに対する時間帯におけるタグ付け状況を表示することができる。
【0178】
また、情報表示装置101によれば、各タグの数を表形式またはグラフ形式で表示することができる。
【0179】
これにより、情報表示装置101は、指定された第1のアイコンに対する時間帯におけるタグ付け状況をわかりやすく表示することができる。
【0180】
また、情報表示装置101によれば、動画像を表示するウインドウとは異なる他のウインドウに、各タグの数を表示することができる。
【0181】
これにより、情報表示装置101は、モードレスの他のウインドウにタグ付け状況を表示して、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0182】
また、情報表示装置101によれば、各タグの数を表示した結果、複数のタグのうちの第1のタグの指定を受け付けた場合、動画像と対応付けて、動画像を再生中に付けられた第1のタグの数の推移を表すグラフを表示することができる。
【0183】
これにより、情報表示装置101は、動画像を再生中に第1のタグ(例えば、「わからない」を示すタグT1)が付けられた数がどのように変化したかを把握可能にすることができる。
【0184】
これらのことから、情報表示装置101によれば、オンライン授業の授業動画などを表示するにあたり、生徒がどの部分に関心や疑問を持っているのかをわかりやすく表示して、授業動画の内容を効率的に確かめられるようにすることができる。これにより、生徒は、例えば、他の生徒が関心や疑問を示した箇所を知ることができ、自分が見落としていた点などに気付いて、学修度を向上させることができる。また、先生は、例えば、生徒が関心を示した箇所や説明不足で理解しにくかった箇所などを的確に把握することができ、授業のフォローアップや授業動画のブラッシュアップなどを行うことができる。
【0185】
なお、本実施の形態で説明した情報表示方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本情報表示プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本情報表示プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
【0186】
また、本実施の形態で説明した情報表示装置101は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けICやFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。
【0187】
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0188】
(付記1)動画像を表示する際に、前記動画像に含まれる複数の画像のうち、前記動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、前記動画像の開始から終了までのうちの現在の再生箇所を特定可能なバーと、前記バーにおける前記選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【0189】
(付記2)前記選択は、タグ付け操作であり、
前記表示する処理は、
前記選択を受け付けた画像に付けられたタグの数に応じた態様の前記アイコンを、前記位置に関連付けて表示する、ことを特徴とする付記1に記載の情報表示プログラム。
【0190】
(付記3)前記選択は、複数のタグの中から選択されたタグを付ける操作であり、
前記表示する処理は、
前記動画像に付けられたタグの総数に対する、前記選択を受け付けた画像に付けられた特定のタグの数の割合に応じた態様の前記アイコンを、前記位置に関連付けて表示する、ことを特徴とする付記1または2に記載の情報表示プログラム。
【0191】
(付記4)前記選択は、複数のタグの中から選択されたタグを付ける操作であり、
前記表示する処理は、
前記選択を受け付けた画像に付けられたタグの総数に対する、前記選択を受け付けた画像に付けられた特定のタグの数の割合に応じた態様の前記アイコンを、前記位置に関連付けて表示する、ことを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の情報表示プログラム。
【0192】
(付記5)前記選択は、複数のタグの中から選択されたタグを付ける操作であり、
前記位置に関連付けて表示した前記アイコンのうちの第1のアイコンの指定を受け付けた場合、前記動画像と対応付けて、前記複数のタグの各タグについて、前記動画像の開始から終了までを一定時間ごとに区切った複数の時間帯のうち、前記第1のアイコンに対応する時間帯に付けられた前記各タグの数を表示する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載の情報表示プログラム。
【0193】
(付記6)前記各タグの数を表示する処理は、
前記各タグの数を表形式またはグラフ形式で表示する、ことを特徴とする付記5に記載の情報表示プログラム。
【0194】
(付記7)前記各タグの数を表示する処理は、
前記動画像を表示するウインドウとは異なる他のウインドウに、前記各タグの数を表示する、ことを特徴とする付記5または6に記載の情報表示プログラム。
【0195】
(付記8)前記各タグの数を表示した結果、前記複数のタグのうちの第1のタグの指定を受け付けた場合、前記動画像と対応付けて、前記動画像を再生中に付けられた前記第1のタグの数の推移を表すグラフを表示する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記5~7のいずれか一つに記載の情報表示プログラム。
【0196】
(付記9)前記動画像の再生中に、前記動画像の視聴者から、前記動画像に含まれる複数の画像のうちのいずれかの画像の選択を受け付け、
前記画像の選択を受け付けた場合、当該選択についての操作履歴情報を記録する、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記表示する処理は、
記録した前記操作履歴情報を参照して、前記動画像に含まれる複数の画像のうち、前記動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在するか否かを判断し、
前記動画像を表示する際に、前記選択を受け付けた画像が存在すると判断した場合、前記バーと、前記バーにおける前記位置に関連付けた前記アイコンと、を表示する、
ことを特徴とする付記1~8のいずれか一つに記載の情報表示プログラム。
【0197】
(付記10)動画像を表示する際に、前記動画像に含まれる複数の画像のうち、前記動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、前記動画像の開始から終了までのうちの現在の再生箇所を特定可能なバーと、前記バーにおける前記選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報表示方法。
【0198】
(付記11)動画像を表示する際に、前記動画像に含まれる複数の画像のうち、前記動画像の1以上の視聴者からの選択を受け付けた画像が存在する場合、前記動画像の開始から終了までのうちの現在の再生箇所を特定可能なバーと、前記バーにおける前記選択を受け付けた画像に対応する位置に関連付けたアイコンと、を表示する、
制御部を有することを特徴とする情報表示装置。
【符号の説明】
【0199】
101 情報表示装置
102 表示画面
110 動画像
120 バー
121,122,123 位置
131,132,133 アイコン
140,813 スライダー
200 情報処理システム
201 クライアント端末
210 ネットワーク
220 タグ付け履歴DB
300 バス
301 CPU
302 メモリ
303 ディスクドライブ
304 ディスク
305 通信I/F
306 可搬型記録媒体I/F
307 可搬型記録媒体
500 操作画面
600 制御部
601 第1の受付部
602 記録部
603 第2の受付部
604 表示制御部
610 記憶部
701 色付け基準情報
702 サイズ基準情報
800 タグ付け状況表示画面
810 シークバー
900,1000 タグウインドウ
910,1010 タグ一覧表
920,1020 タグ集計一覧
930,1030 グラフ
1040 学生一覧
1050 連絡用ウインドウ
1100 連絡状況テーブル
dv1 ディスプレイ
dv2 入力装置