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特開2024-24297プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024297
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 27/00 20060101AFI20240215BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20240215BHJP
   H04M 11/04 20060101ALI20240215BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20240215BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20240215BHJP
【FI】
G08B27/00 A
G08B25/04 K
H04M11/04
G01C21/26 P
G08G1/005
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127051
(22)【出願日】2022-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】519279971
【氏名又は名称】株式会社ラムダシステム
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】利光 宏一
【テーマコード(参考)】
2F129
5C087
5H181
5K201
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129BB03
2F129CC07
2F129DD62
2F129EE02
2F129EE52
2F129EE82
2F129EE85
2F129EE88
2F129EE90
2F129FF02
2F129FF32
2F129FF60
2F129HH02
2F129HH12
2F129HH20
2F129HH21
5C087AA09
5C087AA19
5C087AA21
5C087DD02
5C087DD31
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG02
5C087GG68
5C087GG82
5H181AA21
5H181BB04
5H181BB05
5H181CC04
5H181CC12
5H181FF05
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF32
5H181FF40
5H181MB12
5K201BA03
5K201CC02
5K201CC04
5K201CC08
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED07
5K201EF05
5K201EF10
(57)【要約】
【課題】災害が発生したときのサポートを十分に行うことができるプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】プログラムは、コンピュータ(例えば、サーバー2)を、受付手段221と、送信手段222として機能させる。受付手段221が利用者端末3aから地図情報表示要求を受け付けると、送信手段222は利用者端末3aに地図を表示させる表示指示信号を送信し、受付手段221は利用者端末3aから当該利用者端末3aの位置に関する情報を受け付けるようになっており、受付手段221が災害情報管理システム5から災害情報を受け付けると、送信手段222は災害発生箇所の近くに位置する利用者端末3aに災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、受付手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段が利用者端末から地図情報表示要求を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に地図を表示させる表示指示信号を送信し、
前記受付手段は前記利用者端末から当該利用者端末の位置に関する情報を受け付けるようになっており、
前記受付手段が災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は災害発生箇所の近くに位置する前記利用者端末に災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信する、プログラム。
【請求項2】
前記受付手段が前記利用者端末から案内開始情報を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に所定の避難場所または待ち合わせ場所までの避難ルートを表示させることができるよう避難ルート情報を前記利用者端末に送信する、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記利用者端末の位置が前記避難場所または待ち合わせ場所に到達すると、前記送信手段は前記利用者端末に目的地に到着したことを表示させることができるような目的地到着情報を前記利用者端末に送信する、請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記受付手段が前記利用者端末から現在位置情報を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に表示される地図上で現在位置を表示させる表示指示信号を送信する、請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記受付手段が前記災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に地図をオフラインでも表示させることができるよう地図情報を送信する、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータにおいて、前記利用者端末を所持する利用者の知り合いが所持する知り合いの端末が予め登録されており、
前記受付手段が前記災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は災害発生箇所の近くにある前記利用者端末に紐付けられている前記知り合いの端末に災害情報および前記利用者端末の位置情報を表示させる表示指示信号を送信する、請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
前記利用者端末の位置が所定の避難場所または待ち合わせ場所に到達すると、前記送信手段は前記知り合いの端末に目的地に到着したことを表示させることができるような目的地到着情報を前記知り合いの端末に送信する、請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
プログラムを実行することにより、受付手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段が利用者端末から地図情報表示要求を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に地図を表示させる表示指示信号を送信し、
前記受付手段は前記利用者端末から当該利用者端末の位置に関する情報を受け付けるようになっており、
前記受付手段が災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は災害発生箇所の近くに位置する前記利用者端末に災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信する、コンピュータ。
【請求項9】
利用者端末と、
前記利用者端末に通信可能に接続されるコンピュータと、
を備え、
前記コンピュータは、プログラムを実行することにより、受付手段と、送信手段として機能し、
前記受付手段が前記利用者端末から地図情報表示要求を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に地図を表示させる表示指示信号を送信し、
前記受付手段は前記利用者端末から当該利用者端末の位置に関する情報を受け付けるようになっており、
前記受付手段が災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は災害発生箇所の近くに位置する前記利用者端末に災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信する、システム。
【請求項10】
制御部を有するコンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記制御部が利用者端末から地図情報表示要求を受け付けると、前記制御部は前記利用者端末に地図を表示させる表示指示信号を送信する工程と、
前記制御部が前記利用者端末から当該利用者端末の位置に関する情報を受け付ける工程と、
前記制御部が災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記制御部は災害発生箇所の近くに位置する前記利用者端末に災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、高齢者等の見守りシステムとして様々なものが知られている。このような見守りシステムでは、高齢者等のスマートフォン等の端末とサーバーとを通信可能に接続させることにより、高齢者等の端末に搭載されているGPSによって検知される現在位置情報をサーバーに送信することによって高齢者等の現在位置を把握することができる。このようなシステムとして例えば特許文献1等に開示されるものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-357268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
災害が発生したときに、高齢者や身体の不自由な人等が補助者と一緒にいない場合は、高齢者や身体の不自由な人等は単独で所定の避難場所に移動する必要がある。しかしながら、従来の見守りシステムでは災害が発生したときのサポートが不十分であるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、災害が発生したときのサポートを十分に行うことができるプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のプログラムは、
コンピュータを、受付手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段が利用者端末から地図情報表示要求を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に地図を表示させる表示指示信号を送信し、
前記受付手段は前記利用者端末から当該利用者端末の位置に関する情報を受け付けるようになっており、
前記受付手段が災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は災害発生箇所の近くに位置する前記利用者端末に災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信することを特徴とする。
【0007】
本発明のプログラムにおいては、
前記受付手段が前記利用者端末から案内開始情報を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に所定の避難場所または待ち合わせ場所までの避難ルートを表示させることができるよう避難ルート情報を前記利用者端末に送信してもよい。
【0008】
また、前記利用者端末の位置が前記避難場所または待ち合わせ場所に到達すると、前記送信手段は前記利用者端末に目的地に到着したことを表示させることができるような目的地到着情報を前記利用者端末に送信してもよい。
【0009】
また、前記受付手段が前記利用者端末から現在位置情報を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に表示される地図上で現在位置を表示させる表示指示信号を送信してもよい。
【0010】
また、前記受付手段が前記災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に地図をオフラインでも表示させることができるよう地図情報を送信してもよい。
【0011】
また、前記コンピュータにおいて、前記利用者端末を所持する利用者の知り合いが所持する知り合いの端末が予め登録されており、
前記受付手段が前記災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は災害発生箇所の近くにある前記利用者端末に紐付けられている前記知り合いの端末に災害情報および前記利用者端末の位置情報を表示させる表示指示信号を送信してもよい。
【0012】
また、前記利用者端末の位置が所定の避難場所または待ち合わせ場所に到達すると、前記送信手段は前記知り合いの端末に目的地に到着したことを表示させることができるような目的地到着情報を前記知り合いの端末に送信してもよい。
【0013】
本発明のコンピュータは、
プログラムを実行することにより、受付手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段が利用者端末から地図情報表示要求を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に地図を表示させる表示指示信号を送信し、
前記受付手段は前記利用者端末から当該利用者端末の位置に関する情報を受け付けるようになっており、
前記受付手段が災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は災害発生箇所の近くに位置する前記利用者端末に災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信することを特徴とする。
【0014】
本発明のシステムは、
利用者端末と、
前記利用者端末に通信可能に接続されるコンピュータと、
を備え、
前記コンピュータは、プログラムを実行することにより、受付手段と、送信手段として機能し、
前記受付手段が前記利用者端末から地図情報表示要求を受け付けると、前記送信手段は前記利用者端末に地図を表示させる表示指示信号を送信し、
前記受付手段は前記利用者端末から当該利用者端末の位置に関する情報を受け付けるようになっており、
前記受付手段が災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記送信手段は災害発生箇所の近くに位置する前記利用者端末に災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信することを特徴とする。
【0015】
本発明の情報処理方法は、
制御部を有するコンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記制御部が利用者端末から地図情報表示要求を受け付けると、前記制御部は前記利用者端末に地図を表示させる表示指示信号を送信する工程と、
前記制御部が前記利用者端末から当該利用者端末の位置に関する情報を受け付ける工程と、
前記制御部が災害情報管理システムから災害情報を受け付けると、前記制御部は災害発生箇所の近くに位置する前記利用者端末に災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明のプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法によれば、災害が発生したときのサポートを十分に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態によるシステムの構成を示すブロック図である。
図2図1に示すシステムにおいて利用者が補助を要請したときの各端末やサーバー間での情報の流れを示す図である。
図3】利用者や補助者が相手の確認を行うときの各端末やサーバー間での情報の流れを示す図である。
図4】利用者が補助を要請したときの情報処理に関する示すフローチャートである。
図5図1に示すシステムにおいて災害が発生したときの各端末やサーバー、災害情報管理システム間での情報の流れを示す図である。
図6】災害が発生したときの情報処理に関する示すフローチャートである。
図7】利用者端末に表示される画面を示す図である。
図8】(a)~(d)は、利用者が補助を要請したときの利用者端末に表示される画面を示す図である。
図9】(a)~(d)は、図7に示す利用者端末に表示される画面において右下の所定領域が押されたときの画面の遷移を示す図である。
図10】(a)~(d)は、利用者が補助を要請したときの利用者端末に表示される画面を示す図である。
図11】(a)~(d)は、災害が発生したときの利用者端末に表示される画面を示す図である。
図12】(a)~(d)は、災害が発生したときの利用者端末や知り合いの端末に表示される画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図12は、本実施の形態によるシステム1やコンピュータ(サーバー2)、情報処理方法等を示す図である。
【0019】
図1に示すように、本実施の形態によるシステム1では、サーバー2、利用者端末3a、補助者端末3b、利用者の知り合いの端末3c、災害情報管理システム5、オペレータ端末6等が通信ネットワーク9を介して互いに通信可能に接続されている。各端末3a、3b、3cは例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。以下では、各端末3a、3b、3cがそれぞれスマートフォンである場合を例示する。ここで、本実施の形態では、利用者端末3aの所有者は高齢者や車いす利用者等の身体の不自由な人であり、補助者端末3bの所有者はボランティア活動で利用者を補助するサポーター等の補助者である。また、サーバー2において、利用者端末3aを所持する利用者の知り合いが所持する知り合いの端末3cが予め登録されている。以下の説明では、知り合いの端末3cの所有者が利用者端末3aの所有者の同居家族、親類、友達等の知り合いである場合について述べる。
【0020】
図1に示すように、サーバー2は、ネットワークインターフェース21、制御部22および記憶部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部23は、バス等を介して制御部22と電気的に接続されている。
【0021】
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク9を介して各端末3a、3b、3c、災害情報管理システム5、オペレータ端末6等と通信可能に接続されている。
【0022】
制御部22は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、サーバー2の動作を制御する。制御部22は、後述する記憶部23に記憶されている各種プログラムを実行することにより、受付手段221および送信手段222として機能する。受付手段221は、外部装置(例えば、各端末3a、3b、3c、災害情報管理システム5、オペレータ端末6等)から様々な情報を受け付ける。送信手段222は、外部装置(例えば、各端末3a、3b、3c、災害情報管理システム5、オペレータ端末6等)に対して様々な情報を送信する。
【0023】
記憶部23は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはSSD(Solid State Drive)等から構成されている。記憶部23には、本実施形態のプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。また、記憶部23には、各利用者の識別情報、各利用者の住所情報、各利用者の身体データ、各利用者の行動データ等の様々な情報が記憶されている。また、記憶部23には最新の地図情報が記憶されている。具体的には、図示しない地図情報提供端末からサーバー2に最新の地図情報が定期的に送信されることにより、記憶部23には地図情報提供端末から送信された地図情報が記憶される。記憶部23に記憶されている情報の詳細については後述する。
【0024】
<各端末3a、3b、3cの構成>
各端末3a、3b、3cは、ネットワークインターフェース31、制御部32、タッチパネル33、表示部34、カメラ35、記憶部36およびGPS37等を有する。ネットワークインターフェース31、タッチパネル33、表示部34、カメラ35、記憶部36およびGPS37等は、バス等を介して制御部32と電気的に接続されている。
【0025】
ネットワークインターフェース31は、各端末3a、3b、3cとサーバー2等との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク9に通信可能に接続される。
【0026】
制御部32は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、各端末3a、3b、3cの動作を制御する。
【0027】
タッチパネル33は、ユーザによる様々な指示の入力手段として機能する。ユーザは、タッチパネル33をタッチすることで、制御部32に操作信号を入力する。このようなタッチパネル33は後述する表示部34の上に重ね合わせられている。
【0028】
表示部34は例えば液晶ディスプレイ等から構成され、様々な情報の表示手段として機能する。表示部34は、制御部32からの指示を受けることにより様々な情報を表示する。
【0029】
カメラ35は、対象物を撮影することにより画像または動画を取得する。
【0030】
記憶部36は、HDD、RAM、ROMまたはSSD等から構成されている。記憶部36には、ユーザによりタッチパネル33に入力されたテキストやカメラ35により撮像された画像や動画などが格納されている。また、図示しない地図情報提供端末から各端末3a、3b、3cに最新の地図情報が定期的に送信されることにより、記憶部36には地図情報提供端末から送信された地図情報が記憶されるようになっていてもよい。
【0031】
GPS37は、上空にある数個の衛星からの信号を受け取ることにより、端末3a、3b、3cの現在位置の情報を取得する。
【0032】
災害情報管理システム5は、地方公共団体や気象情報会社から受け付けた地震、大雨、台風、土砂災害、洪水、河川氾濫、竜巻等の災害情報を地域毎に管理するとともに、管理している災害情報をテレビやラジオの事業者、ネット配信事業者、その他の契約事業者等に地域毎に送信するものである。また、本実施の形態では、災害情報管理システム5はサーバー2等との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク9によりサーバー2と通信可能に接続されている。このことにより、地震等の災害が発生した場合は、発生した地域毎の災害情報が災害情報管理システム5から当該地域に位置している端末3a、3b、3cに送信されたり、各地域の災害情報が災害情報管理システム5からサーバー2やオペレータ端末6に送信されたりする。
【0033】
オペレータ端末6は例えば管理室に設置されるパーソナルコンピュータ等であり、管理者により操作されるようになっている。
【0034】
次に、本実施の形態のシステム1による情報処理方法について図2乃至図12を用いて説明する。
【0035】
まず、本実施の形態のシステム1において利用者の登録が行われる際の動作について説明する。本実施の形態のシステム1を利用したい利用者は利用者端末3aによりサーバー2またはオンラインストアからサポート用アプリをダウンロードしてこの利用者端末3aにインストールさせる。そして、サポート用アプリを起動した後、利用者が利用者端末3aの表示部34に表示されるサポート用アプリの画面で登録の申し込みをタッチパネル33により行うと、申込情報が利用者端末3aからサーバー2に送信される。この際に、申込情報には、利用者が入力した利用者の氏名、年齢、性別、電話番号、メールアドレスや、利用者が利用者端末3aで撮像した利用者の顔画像データが利用者情報として含まれる。なお、申込情報に含まれる利用者情報の一部または全部は、記憶部36に予め記憶されている情報であってもよい。
【0036】
サーバー2の受付手段221が利用者端末3aから申込情報を受け付けると、送信手段222はこの受け付けた申込情報をオペレータ端末6に送信する。システム1の管理者が所持するオペレータ端末6が利用者の申込情報を受け付けると、オペレータ端末6のモニタには申し込みを行った利用者の承認を行うか否かを管理者に確認する画面が表示される。そして、システム1の管理者が承認指令を入力したり、外部装置から承認指令が入力されたりして承認指令をオペレータ端末6が受け付けると、オペレータ端末6からサーバー2に承認情報が送信される。サーバー2の受付手段221がオペレータ端末6から承認情報を受け付けると、利用者情報がサーバー2の記憶部23に記憶される。また、サーバー2の送信手段222は利用者端末3aに承認情報を送信する。このことにより、利用者端末3aの表示部34にはシステム1への登録の申し込みが承認されたという情報が表示され、以降利用者はサポート用アプリにより本実施の形態に係るシステム1を利用可能となる。
【0037】
次に、本実施の形態のシステム1において補助者の登録が行われる際の動作について説明する。本実施の形態のシステム1を利用して利用者の補助を行いたい補助者は補助者端末3bによりサーバー2またはオンラインストアからサポート用アプリをダウンロードしてこの補助者端末3bにインストールさせる。そして、サポート用アプリを起動した後、補助者が補助者端末3bの表示部34に表示されるサポート用アプリの画面で登録の申し込みをタッチパネル33により行うと、申込情報が補助者端末3bからサーバー2に送信される。この際に、申込情報には、補助者が入力した補助者の氏名、年齢、性別、電話番号、メールアドレスや、補助者が補助者端末3bで撮像した補助者の顔画像データが補助者情報として含まれる。なお、申込情報に含まれる補助者情報の一部または全部は、記憶部36に予め記憶されている情報であってもよい。
【0038】
サーバー2の受付手段221が補助者端末3bから申込情報を受け付けると、送信手段222はこの受け付けた申込情報をオペレータ端末6に送信する。オペレータ端末6が補助者の申込情報を受け付けると、オペレータ端末6のモニタには申し込みを行った補助者の承認を行うか否かを管理者に確認する画面が表示される。そして、管理者が承認指令を入力したり、外部装置からオペレータ端末6に承認指令が入力されたりして承認指令をオペレータ端末6が受け付けると、オペレータ端末6からサーバー2に承認情報が送信される。サーバー2の受付手段221がオペレータ端末6から承認情報を受け付けると、補助者情報がサーバー2の記憶部23に記憶される。また、サーバー2の送信手段222は補助者端末3bに承認情報を送信する。このことにより、補助者端末3bの表示部34にはシステム1への登録の申し込みが承認されたという情報が表示され、以降補助者はサポート用アプリにより本実施の形態に係るシステム1を利用可能となる。
【0039】
次に、本実施の形態のシステム1において利用者が補助を要請する際の動作について図2乃至図4および図7乃至図10を用いて説明する。図2は、図1に示すシステム1において利用者が補助を要請したときの各端末3a、3bやサーバー2間での情報の流れを示す図であり、図3は、利用者や補助者が相手の確認を行うときの各端末3a、3bやサーバー2間での情報の流れを示す図である。また、図7は、利用者端末3aに表示される画面100を示す図であり、図8(a)~(d)は、利用者が補助を要請したときの利用者端末3aに表示される画面100を示す図である。また、図9(a)~(d)は、図7に示す利用者端末3aに表示される画面100において右下の所定領域156が押されたときの画面の遷移を示す図であり、図10(a)~(d)は、利用者が補助を要請したときの利用者端末3aに表示される画面100を示す図である。
【0040】
日常生活を営む利用者に補助が必要なトラブルが生じたときに、この利用者は利用者端末3aでサポート用アプリを起動する。サポート用アプリを起動すると利用者端末3aの表示部34には図7に示すような画面100が表示される。より具体的には、図7に示す画面100には、本実施の形態のシステム1のキャラクタボタン102が所定領域156(具体的には、画面100の右下領域)に表示されるとともに、下部領域にヘルスボタン104、セキュリティボタン106、マップボタン108が表示される。また、利用者は利用者端末3aでサポート用アプリを起動すると、利用者端末3aからサーバー2に地図情報表示要求が送信される。サーバー2の受付手段221が利用者端末3aから地図情報表示要求を受け付けると、送信手段222は利用者端末3aに地図を表示させる表示指示信号を送信する。このことにより、図7に示すような画面100に地図110が表示される。また、この地図110上には、GPS37による利用者端末30の現在位置の検知情報に基づく現在位置マーク112が表示される。また、GPS37による利用者端末30の現在位置の検知情報は利用者端末3aからサーバー2に送信され、受付手段221は利用者端末3aから当該利用者端末3aの位置に関する情報を受け付ける。また、図7に示すような画面100には、予め登録されている避難場所や待ち合わせ場所のマーク114が表示される。また、図7に示すような画面100には、検索バー120、同居する家族と連絡を取るためのボタン122、親類と連絡を取るためのボタン124および友達と連絡を取るためのボタン126が表示される。
【0041】
図7に示す画面100において利用者がタッチパネル33におけるヘルスボタン104に対応する領域を押すと、表示部34には利用者の現在の健康状態が表示されたり健康状態の入力画面が表示されたりする。また、図7に示す画面100において利用者がタッチパネル33におけるセキュリティボタン106に対応する領域を押すと、表示部34には利用者の自宅のセキュリティ機器の作動状態等が表示される。また、図7に示す画面100において利用者がタッチパネル33におけるマップボタン108に対応する領域を押すと、表示部34には例えば予め登録されている避難場所や待ち合わせ場所の一覧等が表示される。また、図7に示す画面100において利用者がタッチパネル33により検索バー120に文字を入力すると、入力された文字について検索が行われ、検索結果が表示部34に表示される。また、図7に示す画面100において利用者が各ボタン122、124、126に対応する領域を押すと、表示部34にはチャット画面が表示され、利用者は同居する家族や親類、友達とチャットを行うことができるようになる。
【0042】
また、図7に示す画面100において利用者がタッチパネル33において本実施の形態のシステム1のキャラクタボタン102が配置されている所定領域156に対応する箇所を押すと、図8(a)に示すようにこの所定領域156から3つのボタン150、152、154が放射状に飛び出す。より詳細には、図7に示すように、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより表示部34における所定領域156に所定の図柄または文字(具体的には、キャラクタボタン102)が表示されるようになっている。ここで、本実施の形態では、表示部34は四角形形状であり、所定領域156は表示部34の四隅のうち何れか一つの隅に位置している。また、所定領域156は表示部34の角を中心とした中心角が略90°である扇形状である。
【0043】
表示部34に重ねられるタッチパネル33において所定領域156に対応する箇所が押されると、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより、図9(a)~(d)に示すように、表示部34に表示される画面100において所定領域156から複数のボタン150、152、154が当該所定領域156の裏に隠れた状態から当該所定領域156を中心として放射状に延びる方向に移動してそれぞれ所定位置に到達し、所定位置にそれぞれ到達した複数のボタン150、152、154が表示部34に表示される。図9は、図7に示す利用者端末3aに表示される画面100において右下の所定領域156が押されたときの画面の遷移を示す図である。ここで、図8(a)および図9(d)に示すように、表示部34に表示される画面において所定位置に位置する複数のボタン150、152、154の各々と所定領域156との間の距離が略同一である。そして、タッチパネル33において所定位置に到達した複数のボタン150、152、154のうちあるボタンに対応する箇所が押されると、当該ボタンに対応する所定の処理が制御部32により行われる。
【0044】
なお、本実施の形態では、図7に示す画面において、表示部34に重ねられるタッチパネル33において所定領域156に対応する箇所が押されたときに、表示部34に表示される画面100において所定領域156から複数のボタン150、152、154が当該所定領域156の裏に隠れた状態から当該所定領域156を中心として放射状に延びる方向に移動する態様に限定されることはない。別の態様として、表示部34に重ねられるタッチパネル33において所定領域156に対応する箇所が押されたときに、表示部34に表示される画面100において所定領域156から複数のボタン150、152、154が当該所定領域156の表に出現してこの表に出現した各ボタン150、152、154が所定領域156を中心として放射状に延びる方向に移動してもよい。また、更に別の態様として、表示部34に重ねられるタッチパネル33において所定領域156に対応する箇所が押されたときに、表示部34に表示される画面100において所定領域156から所定位置に到達する途中までは各ボタン150、152、154は透明であり、途中から徐々に各ボタン150、152、154が視認可能となるよう明確に表示されるようになっていてもよい。
【0045】
3つのボタン150、152、154のうちボタン150に対応するタッチパネル33の領域を利用者が押すと、表示部34には別の項目のメニュー画面が表示される。また、3つのボタン150、152、154のうちボタン152に対応するタッチパネル33の領域を利用者が押すと、表示部34には例えば予め登録されている避難場所や待ち合わせ場所の一覧等が表示される。また、3つのボタン150、152、154のうちボタン154に対応するタッチパネル33の領域を利用者が押すと、利用者端末3aからサーバー2に補助要請情報が送信される。より詳細には、ボタン154に対応するタッチパネル33の領域が利用者により押されると、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより各ボタン150、152、154が所定領域156に向かって移動して当該所定領域156の裏に隠れた状態となる。
【0046】
その後すぐに、表示部34に表示される画面100において所定領域156から複数のボタン162、164、166が当該所定領域156の裏に隠れた状態から当該所定領域156を中心として放射状に延びる方向に移動してそれぞれ所定位置に到達し、所定位置にそれぞれ到達した複数のボタン162、164、166が表示部34に表示される(図8(b)参照)。ここで、ボタン162には「いますぐ」、ボタン164には「5分」、ボタン166には「10分」と表示される。また、画面100には、「SOSを発信します。駆けつけてほしい時間を選択してください」というメッセージ160がポップアップで表示される。ここで、利用者が迅速な補助を求めるときは「すぐに」のボタン162に対応するタッチパネル33の領域を下す。また、利用者がそこそこ迅速な補助を求めるときは「5分」のボタン164に対応するタッチパネル33の領域を押す。一方、利用者がそれほど急ぎの補助を求めていないときは「10分」のボタン166に対応するタッチパネル33の領域を押す。また、3つのボタン162、164、166のうちいずれかのボタンに対応するタッチパネル33の領域を利用者が押すと、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより各ボタン162、164、166が所定領域156に向かって移動して当該所定領域156の裏に隠れた状態となる。
【0047】
その後、所定領域156は、戻るという文字が示される所定領域178に遷移する。また、表示部34に表示される画面100において所定領域178から複数のボタン172、174、176が所定領域178の裏に隠れた状態から当該所定領域178を中心として放射状に延びる方向に移動してそれぞれ所定位置に到達し、所定位置にそれぞれ到達した複数のボタン172、174、176が表示部34に表示される(図8(c)参照)。ここで、ボタン172には「1人」、ボタン174には「2人」、ボタン176には「3人」と表示される。また、画面100には、「SOSを発信します。来てほしい人数を選択してください」というメッセージ170がポップアップで表示される。そして、利用者は助けに来てほしい人数に対応するボタン172、174、176を押す。また、3つのボタン172、174、176のうちいずれかのボタンに対応するタッチパネル33の領域を利用者が押すと、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより各ボタン172、174、176が所定領域178に向かって移動して当該所定領域178の裏に隠れた状態となる。一方、利用者が表示部34に表示される3つのボタン172、174、176のうちいずれかのボタンではなく戻るという文字が示される所定領域178に対応するタッチパネル33の領域を利用者が押すと、表示部34における画面100が図8(b)に示すものに切り替わる。
【0048】
各ボタン172、174、176が所定領域178に向かって移動して当該所定領域178の裏に隠れた後、所定領域178は、戻るという文字が示される所定領域186に遷移する。また、表示部34に表示される画面100において所定領域186から複数のボタン182、184が所定領域186の裏に隠れた状態から当該所定領域186を中心として放射状に延びる方向に移動してそれぞれ所定位置に到達し、所定位置にそれぞれ到達した複数のボタン182、184が表示部34に表示される(図8(d)参照)。ここで、ボタン182には「キャンセル」、ボタン184には「決定」と表示される。また、画面100には、「SOSを発信します。この内容でよろしければ決定を押してください」というメッセージ180がポップアップで表示される。そして、利用者が「決定」のボタン184に対応するタッチパネル33の領域を押すと、利用者端末3aからサーバー2に補助要請情報が送信される。一方、利用者が「キャンセル」のボタン182に対応するタッチパネル33の領域を押すと、利用者端末3aの画面100が図7に示すものに切り替えられ、利用者端末3aからサーバー2に補助要請情報は送信されない。
【0049】
また、図8(a)や図8(b)に示す画面100が利用者端末3aの表示部34に表示されているときに、閉じるという文字が示されている所定領域156に対応するタッチパネル33の領域を利用者が押すと、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより各ボタン150、152、154や各ボタン162、164、166が所定領域156に向かって移動して当該所定領域156の裏に隠れた状態となる。その後、利用者端末3aの画面100が図7に示すものに切り替えられ、利用者端末3aからサーバー2に補助要請情報は送信されない。
【0050】
サーバー2の受付手段221が利用者端末3aから補助要請情報を受け付けると(ステップSt1の「YES」)、送信手段222は補助要請情報を1または複数の補助者端末3bおよびオペレータ端末6に送信する(ステップSt2)。このことにより、オペレータ端末6のモニタには利用者が補助を要請している旨の情報が表示される。また、本実施の形態では、サーバー2の受付手段221が利用者端末3aから補助要請情報を受け付けたときに補助要請情報が送信される補助者端末3bの数は予め設定されている。具体的には、利用者端末3aの位置から近い順に、予め設定されている所定の数の補助者端末3bに補助要請情報がサーバー2から送信される。また、この補助者端末3bの数は利用者が利用者端末3aでサポート用アプリにより変更することができるようになっている。1または複数の補助者端末3bに補助要請情報が送信されると、補助要請情報を受け付けた補助者端末3bの表示部34にはSOSが発生した旨を補助者に伝える画面が表示される。また、1または複数の補助者端末3bには、利用者が入力した補助の緊急度(具体的には、「すぐに」「5分」「10分」の時間)が送信され、補助者端末3bの表示部34に表示される。このことにより、補助者は補助の緊急度を知ることができる。そして、補助者が表示部34に表示される画面で「確認」ボタンを押すと、補助者端末3bの表示部34には「対応する」および「対応不可」のボタンが表示される。補助者が利用者を補助可能な場合は、補助者は「対応する」ボタンに対応するタッチパネル33の領域を押す。このことにより、補助対応情報が補助者端末3bからサーバー2に送信される。一方、補助者が利用者の補助に対応することができない場合は、補助者は「対応不可」ボタンに対応するタッチパネル33の領域を押す。この場合には、補助不可情報が補助者端末3bからサーバー2に送信される。
【0051】
補助者が補助の対応を行うことができるという補助対応情報をサーバー2の受付手段221が補助者端末3bから受け付けると(ステップSt3の「YES」)、サーバー2において利用者と補助者とのマッチングが行われる。そして、送信手段222は補助対応情報を利用者端末3aおよびオペレータ端末6にそれぞれ送信する(ステップSt4)。このことにより、利用者端末3aの表示部34には、補助者が補助に駆けつけてくれる旨のメッセージが表示される。そして、利用者端末3aにより来てほしい人数として入力された数の補助者端末3bからサーバー2に補助対応情報が送信されると、補助要請情報が送信された補助者端末3bに対してサーバー2から補助に必要な人数が足りるようになった旨の情報が送信され、補助者端末3bの表示部34に表示されるSOSが発生した旨のメッセージが消去される。
【0052】
利用者端末3aからサーバー2に補助要請情報が送信されると、利用者端末3aの表示部34には図10(a)に示す画面100が表示される。図10(a)に示す画面100には、地図110および利用者端末3aの位置112が表示されるとともに、「SOSを発信しました。サポーターが現れるまでお待ちください。」というメッセージがポップアップ190で表示される。また、要請した補助者(サポーター)の人数および補助対応情報をサーバー2に送信した補助者の人数がポップアップ190に表示されるとともに利用者端末3aからサーバー2に補助要請情報を送信してからの経過時間がポップアップ190に表示される。
【0053】
その後、ある補助者が補助者端末3bにより補助対応情報をサーバー2に送信すると、図10(b)に示すように、利用者端末3aの表示部34には、この補助者がサポートにかけつけて来てくれるというメッセージがポップアップ192で表示部34の画面100に表示される。また、この補助者の補助者端末3bの位置194が地図110に表示される。
【0054】
なお、利用者端末3aにより来てほしい人数として入力された数の補助者端末3bからサーバー2に補助対応情報が送信されると、補助要請情報が送信された補助者端末3bに対してサーバー2から補助に必要な人数が足りるようになった旨の情報が送信され、補助者端末3bの表示部34に表示されるSOSが発生した旨のメッセージが消去されるが、その後にある補助者が利用者の補助をキャンセルした場合は、最初に補助要請情報が送信された補助者端末3bにおいて再び表示部34にSOSが表示されるようになる。また、サーバー2の記憶部23において補助者として登録されていないユーザであっても、サーバー2の記憶部23にこのユーザの端末の情報が登録されている場合は、当該ユーザを補助者として追加することができるようになっている。
【0055】
そして、補助者の補助者端末3bの位置が利用者端末3aの位置に近づくと、図10(c)に示すように、利用者端末3aの表示部34には、この補助者がそばまで来ているというメッセージがポップアップ196で表示部34の画面100に表示される。なお、図10(c)において、別の補助者の補助者端末3bの位置を参照符号195で示している。
【0056】
本実施の形態のシステム1では、補助者が利用者の位置に到着すると、利用者および補助者はサポート用アプリによりマッチングが行われた相手の確認を行うことができるようになっている。このような相手の確認動作について説明する。補助者が利用者の位置に到着したときに、利用者が補助者の確認を行いたい場合は、利用者は利用者端末3aでサポート用アプリにより表示部34の画面で「相手確認」ボタンを押す。「相手確認」ボタンが押されると利用者端末3aからサーバー2に相手確認要求情報が送信される。サーバー2の受付手段221が相手確認要求情報を受け付けると、送信手段222は記憶部23に記憶されている補助者情報を利用者端末3aに送信する。このことにより、利用者端末3aの表示部34には図10(d)に示すような補助者の氏名、顔画像データの画面198が表示される。このようにして、利用者は補助者の確認を行うことができるようになる。また、補助者が利用者の確認を行う場合は、補助者は補助者端末3bでサポート用アプリにより表示部34の画面で「相手確認」ボタンを押す。「相手確認」ボタンが押されると補助者端末3bからサーバー2に相手確認要求情報が送信される。サーバー2の受付手段221が相手確認要求情報を受け付けると、送信手段222は記憶部23に記憶されている利用者情報を補助者端末3bに送信する。このことにより、補助者端末3bの表示部34には利用者の氏名や顔画像データが表示される。このようにして、補助者は利用者の確認を行うことができるようになる。また、本実施の形態のシステム1では、補助者が利用者の位置に到着し、利用者や補助者が利用者端末3aや補助者端末3bの表示部34に表示される「チャット」のボタンに対応するタッチパネル33の領域を押すと、利用者端末3aと補助者端末3bとの間でサポート用アプリにより文字による情報の交換を行うことができるようになる。
【0057】
次に、本実施の形態のシステム1において災害が発生したときの動作について図5図6図11および図12を用いて説明する。図5は、図1に示すシステム1において災害が発生したときの各端末3a、3cやサーバー2、災害情報管理システム5間での情報の流れを示す図であり、図6は、災害が発生したときの情報処理に関する示すフローチャートである。また、図11(a)~(d)は、災害が発生したときの利用者端末3aに表示される画面を示す図であり、図12(a)~(d)は、災害が発生したときの利用者端末3aや知り合いの端末3cに表示される画面を示す図である。
【0058】
上述したように、利用者がサポート用アプリを起動すると利用者端末3aの表示部34には図7に示すような画面100が表示される。また、利用者は利用者端末3aでサポート用アプリを起動すると、利用者端末3aからサーバー2に地図情報表示要求が送信される。サーバー2の受付手段221が利用者端末3aから地図情報表示要求を受け付けると、送信手段222は利用者端末3aに地図を表示させる表示指示信号を送信する。このことにより、図7に示すような画面100に地図110が表示される。また、この地図110上には、GPS37による利用者端末30の現在位置の検知情報に基づく現在位置マーク112が表示される。また、GPS37による利用者端末30の現在位置の検知情報は利用者端末3aからサーバー2に送信され、受付手段221は利用者端末3aから当該利用者端末3aの位置に関する情報を受け付ける。
【0059】
地震等の災害が発生した場合は、発生した地域毎の災害情報が災害情報管理システム5からサーバー2に送信される。このことにより、サーバー2の受付手段221は災害情報を受け付ける(ステップSt11の「YES」)。また、利用者端末3aの位置が、当該利用者端末3aのGPS37により検知される位置情報から特定される。そして、利用者端末3aの位置が、災害情報管理システム5からサーバー2に送信された災害情報における災害が発生した地域に含まれる場合は、サーバー2の送信手段222は災害情報および避難案内情報を利用者端末3aに送信する(ステップSt12)。このことにより、利用者端末3aの表示部34には図11(a)に示す画面100が表示される。具体的には、利用者端末3aの表示部34の画面100には災害アラートがポップアップ200で表示される。また、トークボタン202、SOSボタン204および避難場所や待ち合わせ場所を表示させるボタン206がそれぞれ画面100に表示される。図11(a)に示す画面において利用者がトークボタン202に対応するタッチパネル33の領域を押すと、利用者端末3aからこの利用者の知り合いの端末3cに電話がかけられることにより対話が可能となる。また、図11(a)に示す画面において利用者がトークボタン202に対応するタッチパネル33の領域を押したときに、利用者端末3aとこの利用者の知り合いの端末3cとの間でビデオ通話やチャットにより会話を行うことができるようになっていてもよい。また、図11(a)に示す画面において利用者がSOSボタン204に対応するタッチパネル33の領域を押すと、利用者端末3aからサーバー2に補助要請情報が送信される。利用者端末3aからサーバー2に補助要請情報が送信された場合の動作については上述したため省略する。また、図11(a)に示す画面において利用者がボタン206に対応するタッチパネル33の領域を押すと、利用者端末3aの表示部34には図11(b)に示す画面100が表示される。この画面100には、利用者端末3aの現在位置を示す現在位置マーク112、家族との待ち合わせ場所の位置114、避難場所の位置115が表示される。また、画面100には最も近い避難場所115までの距離や到着までの時間がポップアップ210で表示される。また、図11(b)に示す画面100には、「前を表示」のボタン214、「次を表示」のボタン216および案内開始のボタン212が表示される。
【0060】
また、本実施の形態では、受付手段221が災害情報管理システム5から災害情報を受け付けると、送信手段222は利用者端末3aに地図をオフラインでも表示させることができるよう地図情報を送信する。このことにより、災害等が原因となって利用者端末3aで通信ネットワーク9を介した通信を行うことができなくなった場合でも、利用者端末3aの表示部34には地図をオフラインで表示させることができるため、利用者は利用者端末3aの表示部34に表示される地図を見ながら避難場所や待ち合わせ場所まで避難することができるようになる。
【0061】
また、利用者端末3aの利用者の位置が、災害情報管理システム5からサーバー2に送信された災害情報における災害が発生した地域に含まれる場合は、サーバー2の送信手段222は災害情報および避難案内情報を利用者の知り合いの端末3cにも送信する(ステップSt13)。このことにより、利用者の知り合いの端末3cの表示部34には、利用者の近くで災害が発生したこと、および利用者端末3aのGPS37により検知される位置情報が表示される。具体的には、図11(c)に示すような利用者の知り合いの端末3cの表示部34における利用者とのチャット画面220において、利用者の近くで災害が発生したというメッセージ223が割り込み表示される。このようにして、利用者の知り合いは利用者が罹災した可能性があることを認識することができる。
【0062】
利用者端末3aに図11(b)に示す画面が表示されているときに、利用者が画面100における案内開始のボタン212に対応するタッチパネル33の領域を押すと、利用者端末3aからサーバー2に案内開始情報が送信される。サーバー2の受付手段221が案内開始情報を受け付けると(ステップSt14の「YES」)、制御部22は記憶部23に記憶されている最新の地図情報および利用者端末3aのGPS37による検知情報に基づいて利用者端末3aの現在の位置から避難場所の位置までの最短の避難ルートを演算し、この避難ルートが送信手段222により利用者端末3aに送信される(ステップSt15)。このことにより、利用者端末3aの画面100には利用者端末3aの現在の位置112から避難場所の位置115までの最短の避難ルート232が表示される(図11(d)参照)。また、サーバー2の受付手段221が案内開始情報を受け付けると、送信手段222は利用者の知り合いの端末3cに利用者が避難場所に移動を開始した旨の情報が送信され、この情報に基づいて利用者の知り合いの端末3cのチャット画面220には利用者が避難場所に移動を開始した旨のメッセージ224が表示される。また、このメッセージ224には位置情報表示ボタン225が表示される。そして、利用者の知り合いが、チャット画面220において位置情報表示ボタン225に対応するタッチパネル33の領域を押すと、利用者の知り合いの端末3cの表示部34には地図および利用者端末3aの位置が表示されるようになる。また、図11(b)に示す画面で利用者が表示部34に表示される「前を表示」のボタン214や「次を表示」のボタン216を押すと、避難場所を予め登録されている別の箇所に変更することができるようになっている。
【0063】
利用者が避難場所に向かって移動を開始すると、利用者端末3aのGPS37による検知情報に基づく利用者端末3aの現在の位置情報が常にサーバー2に送信される。そして、サーバー2の制御部22は、利用者端末3aから送信された当該利用者端末3aの位置情報に基づいて利用者が目的地(避難場所)に到着したか否かの判断を行う。そして、利用者が目的地に到着したと制御部22により判断されると(ステップSt16の「YES」)、サーバー2の送信手段222は利用者端末3aおよびこの利用者の知り合いの端末3cにそれぞれ目的地到着情報を送信する(ステップSt17)。このことにより、利用者端末3aの表示部34の画面100には、「目的地に近づきました。案内を終了します。」というメッセージがポップアップ240で表示される(図12(a)参照)。また、サーバー2の送信手段222によりこの利用者の知り合いの端末3cに目的地到着情報が送信されると、この端末3cのチャット画面220には利用者が避難場所に到着した旨のメッセージ226が表示される(図12(b)参照)。また、このメッセージ226には避難場所の表示ボタン227が表示される。そして、利用者の知り合いが、チャット画面220において避難場所の表示ボタン227に対応するタッチパネル33の領域を押すと、利用者の知り合いの端末3cの表示部34には利用者が到着した避難場所の位置が表示されるようになる。具体的には、図12(c)に示すような利用者の知り合いの端末3cの表示部34に表示される画面100において、利用者が避難場所に到着したというメッセージがポップアップ250で表示される。
【0064】
また、サーバー2の送信手段222により利用者端末3aに目的地到着情報が送信されると、利用者端末3aの画面100には図12(d)に示すような安否確認の画面100が表示されてもよい。このような安否確認の画面100では、利用者に対して安否を確認することを通知することを求める旨のメッセージがポップアップ260で表示される。また、安否確認の画面100では、「避難できました」というボタン262および「安心してください」というボタン264がそれぞれ表示される。そして、利用者が利用者端末3aの表示部34に表示されるこれらのボタン262、264に対応するタッチパネル33の領域を押すと、各ボタン262、264に対応する安否確認のメッセージの情報が利用者端末3aからサーバー2に送信される。そして、サーバー2の受付手段221が利用者端末3aからの安否確認のメッセージの情報を受け付けると、送信手段222は安否確認のメッセージの情報を利用者の知り合いの端末3cに送信する。このことにより、利用者の知り合いの端末3cには利用者からの安否確認のメッセージが表示されるため、この知り合いは利用者からの安否確認のメッセージを認識することができるようになる。
【0065】
以上のような構成からなる本実施の形態のプログラム、コンピュータ(サーバー2)、システム1および情報処理方法によれば、プログラムは、コンピュータ(サーバー2)を、受付手段221と、送信手段222として機能させ、受付手段221が利用者端末3aから地図情報表示要求を受け付けると、送信手段222は利用者端末3aに地図を表示させる表示指示信号を送信し、受付手段221は利用者端末3aから当該利用者端末3aの位置に関する情報を受け付けるようになっており、受付手段221が災害情報管理システム5から災害情報を受け付けると、送信手段222は災害発生箇所の近くに位置する利用者端末3aに災害情報および避難案内情報を表示させる表示指示信号を送信する。このことにより、災害が発生したときに利用者に対するサポートを十分に行うことができる。
【0066】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(サーバー2)、システム1および情報処理方法においては、受付手段221が利用者端末3aから案内開始情報を受け付けると、送信手段222は利用者端末3aに所定の避難場所または待ち合わせ場所までの避難ルートを表示させることができるよう避難ルート情報を利用者端末3aに送信する。このことにより、利用者は利用者端末3aの表示部34に表示される避難ルートを見ながら所定の避難場所まで避難することができるようになる。
【0067】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(サーバー2)、システム1および情報処理方法においては、利用者端末3aの位置が避難場所または待ち合わせ場所に到達すると、送信手段222は利用者端末3aに目的地に到着したことを表示させることができるような目的地到着情報を利用者端末3aに送信する。このことにより、利用者は利用者端末3aの表示部34の画面を見ることによって避難場所または待ち合わせ場所に到着したことを認識することができるようになる。
【0068】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(サーバー2)、システム1および情報処理方法においては、受付手段221が利用者端末3aから現在位置情報を受け付けると、送信手段222は利用者端末3aに表示される地図上で現在位置を表示させる表示指示信号を送信する。このことにより、利用者は利用者端末3aの表示部34に表示される地図を見ることによって自分の現在位置を認識することができるようになる。
【0069】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(サーバー2)、システム1および情報処理方法においては、受付手段221が災害情報管理システム5から災害情報を受け付けると、送信手段222は利用者端末3aに地図をオフラインでも表示させることができるよう地図情報を送信する。このことにより、災害等が原因となって利用者端末3aで通信ネットワーク9を介した通信を行うことができなくなった場合でも、利用者端末3aの表示部34には地図をオフラインで表示させることができるため、利用者は利用者端末3aの表示部34に表示される地図を見ながら所定の避難場所または待ち合わせ場所まで避難することができるようになる。
【0070】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(サーバー2)、システム1および情報処理方法においては、サーバー2において、利用者端末3aを所持する利用者の知り合いが所持する知り合いの端末3cが予め登録されており、受付手段221が災害情報管理システム5から災害情報を受け付けると、送信手段222は災害発生箇所の近くにある利用者端末3aに紐付けられている知り合いの端末3cに災害情報および利用者端末3aの位置情報を表示させる表示指示信号を送信する。このことにより、利用者の知り合いは、利用者が災害に巻き込まれた可能性があることを認識することができる。
【0071】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(サーバー2)、システム1および情報処理方法においては、利用者端末3aの位置が避難場所または待ち合わせ場所に到達すると、送信手段222は利用者が目的地に到着したことを表示させることができるような目的地到着情報を知り合いの端末3cに送信する。このことにより、利用者の知り合いは、利用者が避難場所または待ち合わせ場所に到着したことを認識することができるようになる。
【0072】
また、本実施の形態のコンピュータ(利用者端末3a)、プログラム、システム1および情報処理方法によれば、タッチパネル33により制御部32に対して指示を入力することができるようになっているとともに制御部32から表示部34に表示指示信号を送ることにより表示部34における表示内容を制御することができるようになっている。また、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより表示部34における所定領域156に所定の図柄または文字が表示されているときに、表示部34に重ねられるタッチパネル33において所定領域156に対応する箇所が押されると、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより表示部34に表示される画面において所定領域156から複数のボタン150、152、154が当該所定領域156を中心として放射状に延びる方向に移動してそれぞれ所定位置に到達し、所定位置にそれぞれ到達した複数のボタン150、152、154が表示部34に表示されるようになっている。また、タッチパネル33において所定位置に到達した複数のボタン150、152、154のうちあるボタンに対応する箇所が押されると、当該ボタンに対応する所定の処理が制御部32により行われる。この場合は、表示部34に表示される画面100のデザイン性を優れたものとすることができ、また利用者にとって操作しやすいものとなるためユーザインターフェースを向上させることができる。
【0073】
また、本実施の形態のコンピュータ(利用者端末3a)、プログラム、システム1および情報処理方法においては、表示部34に重ねられるタッチパネル33において所定領域156に対応する箇所が押されると、制御部32から表示部34に表示指示信号を送ることにより表示部34に表示される画面において所定領域156から複数のボタン150、152、154が当該所定領域156の裏に隠れた状態から当該所定領域156を中心として放射状に延びる方向に移動してそれぞれ所定位置に到達する。この場合は表示部34に表示される画面100のデザイン性をより優れたものとすることができる。
【0074】
また、本実施の形態のコンピュータ(利用者端末3a)、プログラム、システム1および情報処理方法においては、表示部34は四角形形状であり、所定領域156は表示部34の四隅のうち何れか一つの隅に位置している。このことにより、表示部34に重ねられるタッチパネル33において所定領域156に対応する箇所が押されると、表示部34に表示される画面において所定領域156から複数のボタン150、152、154が表示部34の隅から中心に向かって移動するため、利用者にとって各ボタン150、152、154を押しやすくなる。
【0075】
また、本実施の形態のコンピュータ(利用者端末3a)、プログラム、システム1および情報処理方法においては、所定領域156は表示部34の角を中心とした中心角が略90°である扇形状である。この場合は、表示部34に表示される所定領域156のデザイン性を優れたものとすることができる。
【0076】
また、本実施の形態のコンピュータ(利用者端末3a)、プログラム、システム1および情報処理方法においては、表示部34に表示される画面において所定位置に位置する複数のボタン150、152、154の各々と所定領域156との間の距離が略同一である。この場合は、表示部34に表示される画面100のデザイン性を優れたものとすることができる。
【0077】
また、本実施の形態のコンピュータ(利用者端末3a)、プログラム、システム1および情報処理方法においては、表示部34に表示される画面100において所定領域156から複数のボタンがそれぞれ所定位置に到達した後、タッチパネル33において所定位置に到達した複数のボタン150、152、154のうちあるボタンに対応する箇所が押されると、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより各ボタン150、152、154が所定領域156に向かって移動する。この場合、表示部34に表示される画面100のデザイン性をより優れたものとすることができる。
【0078】
また、本実施の形態のコンピュータ(利用者端末3a)、プログラム、システム1および情報処理方法においては、表示部34に表示される画面100において所定領域156から複数のボタンがそれぞれ所定位置に到達した後、タッチパネル33において所定領域156に対応する箇所が押されると、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより各ボタン150、152、154が所定領域156に向かって移動する。この場合、表示部34に表示される画面100のデザイン性をより優れたものとすることができる。
【0079】
また、本実施の形態のシステム1は、表示部34と、表示部34の上に重ねられるタッチパネル33と、制御部32とを有するコンピュータ(利用者端末3a)と、利用者端末3aと通信可能に接続され、コンピュータの制御を行う制御装置(サーバー2)とを備えており、利用者端末3aにおいてタッチパネル33により制御部32に対して指示を入力することができるようになっているとともに制御部32から表示部34に表示指示信号を送ることにより表示部34における表示内容を制御することができるようになっている。また、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより表示部34における所定領域156に所定の図柄または文字が表示されているときに、表示部34に重ねられるタッチパネル33において所定領域156に対応する箇所が押されると、制御部32から表示部34に表示指示信号が送られることにより表示部34に表示される画面において所定領域156から複数のボタン150、152、154が当該所定領域156を中心として放射状に延びる方向に移動してそれぞれ所定位置に到達し、所定位置にそれぞれ到達した複数のボタン150、152、154が表示部34に表示されるようになっている。また、タッチパネル33において所定位置に到達した複数のボタン150、152、154のうちあるボタンに対応する箇所が押されると、当該ボタンに対応する所定の処理がサーバー2により行われる。
【0080】
なお、本実施の形態による補助システムや情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0081】
例えば、上記の説明ではサーバー2により本実施の形態のコンピュータが構成される態様について説明したが、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。他の態様として、サーバー2およびオペレータ端末6を組み合わせることにより本実施の形態のコンピュータが構成されてもよい。
【0082】
また、更に他の態様において、サーバー2が設けられておらず、利用者端末3a、補助者端末3bおよび利用者の知り合いの端末3cがそれぞれインターネット回線等の通信ネットワーク9によりオペレータ端末6に通信可能に接続されていてもよい。この場合は、オペレータ端末6のみにより本実施の形態のコンピュータが構成され、プログラムは、オペレータ端末6を、受付手段と、送信手段として機能させる。また、利用者情報および補助者情報がオペレータ端末6の記憶部に記憶される。また、更に他の態様において、オペレータ端末6が設けられていなくてもよい。
【符号の説明】
【0083】
1 システム
2 サーバー
3a 利用者端末
3b 補助者端末
3c 利用者の知り合いの端末
5 災害情報管理システム
6 オペレータ端末
9 通信ネットワーク
21 ネットワークインターフェース
22 制御部
23 記憶部
30 利用者端末
31 ネットワークインターフェース
32 制御部
33 タッチパネル
34 表示部
35 カメラ
36 記憶部
37 GPS
100 画面
102 キャラクタボタン
104 ヘルスボタン
106 セキュリティボタン
108 マップボタン
110 地図
112 現在位置マーク
114 避難場所や待ち合わせ場所のマーク
115 避難場所
120 検索バー
122、124、126 ボタン
150、152、154 ボタン
156 所定領域
160 メッセージ
162、164、166 ボタン
170 メッセージ
172、174、176 ボタン
178 所定領域
180 メッセージ
182、184 ボタン
186 所定領域
190、192、194 ポップアップ
198 画面
200 ポップアップ
202 トークボタン
204 SOSボタン
206 ボタン
210 ポップアップ
212、214、216 ボタン
220 チャット画面
221 受付手段
222 送信手段
223、224 メッセージ
225 位置情報表示ボタン
226 メッセージ
227 表示ボタン
232 避難ルート
240、250、260 ポップアップ
262、264 ボタン
図1
図2
図3
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図12