(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024323
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20240215BHJP
【FI】
G06Q40/00 410
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127090
(22)【出願日】2022-08-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-22
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月2日にZeiOneのウェブサイトhttps://lp.zei.one/にて発表 〔刊行物等〕 令和4年1月17日に(1)Twitterのhttps://twitter.com/ryo117n/status/1482933964017139712、令和4年3月22日に(2)Twitterのhttps://twitter.com/ryo117n/status/1506247745920651269、令和4年6月2日に(3)Twitterのhttps://twitter.com/ryo117n/status/1532165102132027392、令和4年8月2日に(4)Twitterのhttps://twitter.com/ryo117n/status/1554391210327846912、令和4年6月2日に(5)のNoteウェブサイトのhttps://note.com/ryo117n/n/n593cc1a6015eにて発表
(71)【出願人】
【識別番号】522318335
【氏名又は名称】株式会社MINT STUDIO
(74)【代理人】
【識別番号】100218970
【弁理士】
【氏名又は名称】大杉 肇
(72)【発明者】
【氏名】中川 亮
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB64
(57)【要約】
【課題】ユーザに対して節税対策を支援する技術を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムによって実行される情報処理方法が提供される。この情報処理方法は、第1取得ステップと、第1特定ステップと、第2特定ステップと、表示制御ステップとを備える。第1取得ステップでは、ユーザの収支情報を取得する。第1特定ステップでは、収支情報と参照情報とに基づいて、複数の節税タスクの中から少なくとも一つの節税タスクを推奨節税タスクとして特定する。第2特定ステップでは、推奨節税タスクに関連付けられた条件に基づいて、ユーザに推奨される推奨節税タスクの実行タイミングを特定する。表示制御ステップでは、特定された実行タイミングで、推奨節税タスクを表示させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、
第1取得ステップと、第1特定ステップと、第2特定ステップと、表示制御ステップとを備え、
前記第1取得ステップでは、ユーザの収支情報を取得し、
前記第1特定ステップでは、前記収支情報と参照情報とに基づいて、複数の節税タスクの中から少なくとも一つの節税タスクを推奨節税タスクとして特定し、
前記第2特定ステップでは、前記推奨節税タスクに関連付けられた条件に基づいて、前記ユーザに推奨される前記推奨節税タスクの実行タイミングを特定し、
前記表示制御ステップでは、特定された実行タイミングで、前記推奨節税タスクを表示させる、
情報処理方法。
【請求項2】
情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、
第1取得ステップと、第1特定ステップと、表示制御ステップとを備え、
前記第1取得ステップでは、ユーザの収支情報を取得し、
前記第1特定ステップでは、前記収支情報と参照情報とに基づいて、複数の節税タスクの中から少なくとも一つの節税タスクを推奨節税タスクとして特定し、
前記表示制御ステップでは、前記推奨節税タスクを前記ユーザが選択可能に表示させ、前記推奨節税タスクを適用した納税予測額を表示させる、
情報処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理方法において、
第2取得ステップをさらに備え、
前記第2取得ステップでは、前記ユーザによる前記推奨節税タスクの選択結果を取得し、
前記表示制御ステップでは、前記ユーザにより選択された前記推奨節税タスクを適用した納税予測額を表示させる、
情報処理方法。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理方法において、
前記表示制御ステップでは、前記選択結果を取得した場合、前記納税予測額と、前記ユーザに選択された前記推奨節税タスクを適用した納税予測額とを比較可能に表示させる、
情報処理方法。
【請求項5】
請求項3に記載の情報処理方法において、
前記表示制御ステップでは、
前記収支情報と前記参照情報とに基づいて算出された第1収支推移と、前記推奨節税タスクの実行可否を前記ユーザが選択可能な領域とを含む画面を表示させ、
前記選択結果を取得した場合、前記ユーザにより選択された前記推奨節税タスクを適用した第2収支推移を表示させる、
情報処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理方法において、
前記領域は、前記推奨節税タスクの実行による支出金額を入力可能な領域で、
前記表示制御ステップでは、入力された前記支出金額に応じて、前記推奨節税タスクを適用した前記第2収支推移を表示させる、
情報処理方法。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理方法において、
前記表示制御ステップでは、前記収支情報と参照情報とに基づいて、前記ユーザの収支が条件を満たした場合、前記推奨節税タスクを表示させる、
情報処理方法。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理方法において、
前記参照情報は、前記ユーザの納税予測額を含む、
情報処理方法。
【請求項9】
少なくとも1つの装置からなる情報処理システムであって、
請求項1~8に記載の情報処理方法の各ステップがなされるようにプログラムを実行可能な、少なくとも1つのプロセッサを備える、
情報処理システム。
【請求項10】
プログラムであって、
少なくとも1つのコンピュータに、請求項1~8に記載の情報処理方法の各ステップを実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には確定申告支援システムが開示されている。
【0003】
特許文献1に開示される確定申告支援システムにおいて、前記確定申告支援装置は、入力画面を提供する入力画面提供手段と、論理判定手段と、入力情報を所定のみなし値に置換する入力情報置換手段と、入力された入力情報が所定のみなし値に置換された旨の通知を行う通知手段と、を有し、論理判定手段は、入力画面毎に前記判定を行なうとともに、全ての入力画面において入力情報が入力されたとき、再び全ての入力情報に対し前記判定を行い、入力情報置換手段は、全ての入力情報のうち、論理的に成立しない又は整合性を有しないと判定された入力情報を所定のみなし値に置換し、通知手段は、全ての入力情報のうち、みなし値に置換された入力情報及び当該みなし値とともに通知を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される技術には、例えば、ユーザが節税を試みるにあたり、いつ、またはどのようなタスクを実行すべきかについて開示されていない。
【0006】
本発明では上記事情を鑑み、ユーザに対して節税対策を支援する技術を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、情報処理システムによって実行される情報処理方法が提供される。この情報処理方法は、第1取得ステップと、第1特定ステップと、第2特定ステップと、表示制御ステップとを備える。第1取得ステップでは、ユーザの収支情報を取得する。第1特定ステップでは、収支情報と参照情報とに基づいて、複数の節税タスクの中から少なくとも一つの節税タスクを推奨節税タスクとして特定する。第2特定ステップでは、推奨節税タスクに関連付けられた条件に基づいて、ユーザに推奨される推奨節税タスクの実行タイミングを特定する。表示制御ステップでは、特定された実行タイミングで、推奨節税タスクを表示させる。
【0008】
本開示によれば、ユーザに対して節税対策を支援する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施形態における情報処理システム1の全体構成を示す図である。
【
図2】情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】情報処理装置3の機能を示す機能ブロック図である。
【
図4】情報処理装置3による情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図5】ユーザ端末2に表示される画面の一例を示すイメージ図である。
【
図6】ユーザ端末2に表示される画面の一例を示すイメージ図である。
【
図7】ユーザ端末2に表示される画面の一例を示すイメージ図である。
【
図8】ユーザ端末2に表示される画面の一例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0012】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0または1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、または量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0013】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0014】
1.ハードウェア構成(第1の実施形態)
本節では、本実施形態に係る情報処理システム1のハードウェア構成について説明する。
図1は、第1の実施形態における情報処理システム1の全体構成を示す図である。
【0015】
1.1 情報処理システム1
情報処理システム1は、ユーザ端末2と、情報処理装置3とを備え、これらが電気通信回線を通じて通信可能に構成される。これらの構成要素についてさらに説明する。
【0016】
1.2 ユーザ端末2
ユーザ端末2は、収入および支出を管理し、確定申告を行うユーザが操作するものであり、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ、その他電気通信回線を通じて情報処理装置3にアクセス可能なものであれば、その形態は問わない。
【0017】
ユーザ端末2は、表示部と、入力部と、通信部と、記憶部と、制御部とを有し、これらの構成要素がユーザ端末2の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。
【0018】
表示部及び入力部は、例えば、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。入力部は、表示部と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。
【0019】
通信部、記憶部及び制御部は、情報処理装置3と略同様のハードウェア構成を備える。次に説明する情報処理装置3における通信部31、記憶部32及び制御部33の記載を参照されたい。
【0020】
1.3 情報処理装置3
図2は、情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33を備え、これらの構成要素が情報処理装置3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0021】
(通信部31)
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。
【0022】
(記憶部32)
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部33によって実行される情報処理装置3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
【0023】
(制御部33)
制御部33は、情報処理装置3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、情報処理装置3に係る種々の機能を実現する。すなわち、ソフトウェア(記憶部32に記憶されている)による情報処理がハードウェア(制御部33)によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部(
図3参照)として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部33は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0024】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。本実施形態に係るシステムは、情報処理システム1により実現される。後述する情報処理方法は、情報処理システム1によって実行される。
【0025】
ここで、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つまたはそれ以上の装置または構成要素からなるものである。したがって、情報処理装置3単体であっても情報処理システム1に例示されるシステムに含まれる。本実施形態に係る情報処理方法は、後述する各ステップがなされるようにプログラムを実行可能な、少なくとも1つのプロセッサを備える少なくとも1つの装置により実現される。プログラムは、少なくとも1つのコンピュータに、後述する情報処理方法の各ステップを実行させる。以下、情報処理システム1に含まれる各構成要素についてさらに説明する。
【0026】
図3は、情報処理装置3の機能を示す機能ブロック図である。前述の通り、ソフトウェア(記憶部32に記憶されている)による情報処理がハードウェア(制御部33)によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0027】
具体的には、情報処理装置3(制御部33)は、各機能部として、取得部331と、特定部332と、表示制御部333と、判定部334とを備える。
【0028】
取得部331は、取得ステップを実行可能に構成される。取得ステップにおいて、取得部331は、通信部31または記憶部32を介して情報を受け付け、これを作業メモリに読出可能に構成される。特に、取得部331は、通信ネットワークおよび通信部31を介して種々の情報を取得するように構成される。本実施形態では、取得部331が取得した種々の情報は、記憶部32に記憶されるものとして説明する。
【0029】
特定部332は、特定ステップを実行可能に構成される。特に、特定部332は、第1特定ステップと、第2特定ステップとを実行可能に構成される。特定部332は、複数の節税タスク5の中から、推奨節税タスク51を特定する。詳細は後述する。
【0030】
表示制御部333は、表示ステップを実行可能に構成される。具体的には、表示制御部333は、第1表示ステップと、第2表示ステップとを実行可能に構成される。表示ステップにおいて、表示制御部333は、記憶部32に記憶された種々の情報またはこれらを含む画面等を、ユーザ端末2で視認可能な態様で表示させる。具体的には、表示制御部333は、画面、画像、アイコン、メッセージ等の視覚情報を、ユーザ端末2のディスプレイに表示させるように制御する。表示制御部333は、視覚情報をユーザ端末2に表示させるためのレンダリング情報だけを生成するものであってもよい。
【0031】
判定部334は、記憶部32に記憶された種々の情報どうしを比較して所定の条件を満たすか否かを判定可能に構成される。例えば、判定部334は、取得部331が取得した種々のデータと、記憶部32に予め記憶された条件とを比較して、これを満たすか否かを判定することができる。判定部334の判定結果に基づいて、情報処理装置3は異なる処理を実行することができる。具体的な例については次節でさらに詳述する。
【0032】
3.情報処理の詳細
第3節では、イメージ図を参照しながら、アクティビティ図に沿って情報処理装置3により実行される情報処理方法について説明する。
図4は、情報処理装置3による情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【0033】
まず、ユーザは、ユーザ端末2を操作することにより、収支情報4を登録する。収支情報4は、自己または自己の組織に係る収入および経費に関する情報である。
図5は、ユーザ端末2に表示される画面の一例を示すイメージ図である。画面1000は、収入および経費に関する情報を入力するための入力欄を含む。
図5に示すように、ユーザは、勘定科目、金額、入出金手段、発生日、取引の内容、取引先等を取引毎に入力することができる。ユーザからの操作入力を受け付けたユーザ端末2は、ネットワーク及び通信部31を介して収支情報4を情報処理装置3に送信する。取得部331は、ユーザの収支情報4を取得する(アクティビティA101)。
【0034】
ここで、取得部331は、いわゆるアカウントアグリゲーション等を使って収支情報4を取得することができる。取得部331は、外部のAPI(Application Programming Interface)を用いて収支情報4を取得したり、ユーザのアカウントを預かって収支情報4を取得したりしてもよく、ユーザのメール情報から購入履歴を含む収支情報4を取得してもよい。アカウントとは、例えば、ユーザの支出を管理するサービスのアカウントである。
【0035】
次に、特定部332は、収支情報4と参照情報とに基づいて、複数の節税タスク5の中から少なくとも一つの節税タスク5を推奨節税タスク51として特定する。具体的には、特定部332は、収支情報4と、節税タスク5それぞれが有する条件を参照する(アクティビティA102)。続いて、特定部332は、節税タスク5の中で、条件を満たす節税タスク5を推奨節税タスク51として特定する(アクティビティA103)。節税タスク5には、それぞれ条件が関連付けられている。特定部332は、節税タスク5ごとに、その節税タスク5に関連付けられた条件を参照して、ユーザの収支が条件を満たすか否かを判定する。そして、特定部332は、条件を満たす節税タスク5を推奨節税タスク51として特定する。
【0036】
節税タスク5は、減税に資する種々のタスクである。節税タスク5は、例えば、確定書類に際して、所得税または住民税の減税をするための制度を利用するためのタスク、税金控除の適用を受けるためのタスクである。具体的には例えば、節税タスク5は、ふるさと納税制度、青色申告特別控除制度、小規模企業共済等掛金控除その他の補助金制度、助成金制度等の利用に必要なタスクである。つまり、制度または節税対策の手段ごとに、少なくとも一つの節税タスク5が関連付けられている。
図6は、ユーザ端末2に表示される画面の一例を示すイメージ図である。画面1100で示されるように、節税タスク5には、「ふるさと納税」、「開業届の提出」、「医療費控除の申請」、「マイナンバーカード申請」等のタスクを含む。
【0037】
参照情報には、ユーザ情報、税率、各種減税制度の利用条件、各種減税制度の申請期限、節税タスク5の実行に要する所要時間等の情報が含まれる。ユーザ情報には、ユーザの居住地、家族構成等の情報が含まれる。特定部332は、現時点におけるユーザの収支情報4と税率等から算出される納税額、納税予測額6、収入に対する支出割合等を特定し、参照情報として記憶部32に記憶させる。つまり、参照情報には、ユーザの納税額、納税予測額6が含まれる。特定部332は、また、納税予測額6に基づいて、推奨節税タスク51を特定する。画面1100では、現時点の収支内容に基づいて算出された納税額とともに、納税予測額6が表示される。
【0038】
節税タスク5がふるさと納税制度の利用に係るものである場合、条件は、例えば、「ユーザの収入が閾値以上であること」、「支出が収入を上回っていないこと」、「ふるさと納税制度の利用により、納税額が減少すること」、「納税予測額6が5万円以上であること」である。
【0039】
また例えば、条件は、「収支情報4に基づいて算出されたふるさと納税に係る取引の合計額が予想限度額未満であること」であってもよい。この場合、特定部332は、収支情報4に含まれる摘要、取引明細等を参照してふるさと納税に係る取引を特定し、ふるさと納税に係る取引の合計金額がふるさと納税の予想限度額を上回っているか否かを特定する。具体的には、特定部332は、収支情報4を参照して、ふるさと納税に係る節税タスク5に対応する取引を特定する。例えば、特定部332は、取引明細にふるさと納税に係る商品を提供するサービス名が含まれる場合、ふるさと納税に係る節税タスク5に対応する取引であると特定する。そして、特定部332は、特定された取引の合計金額を算出する。
【0040】
また、特定部332は、収支情報4と、ふるさと納税制度の利用制度に係る情報に基づいて、予想限度額を特定する。このとき、取得した確定申告の計算期間のうち一部の期間に係る収支情報4のみである場合、特定部332は、取得した収支情報4に基づいて、その会計年度の収支を予測し、予想収支に基づく予想限度額を特定する。そして、特定部332は、取引の合計金額と、予想限度額とに基づいて、合計金額がふるさと納税の予想限度額を上回っているか否かを特定する。
【0041】
節税タスク5が医療費控除制度の利用に係るものである場合、条件は、例えば、「医療費が閾値以上であること」である。このように、特定部332は、ユーザの取引内容、収支状況、納税予測額6等に応じて、節税に適切な節税タスク5を推奨節税タスク51として特定する。
【0042】
ついで、特定部332は、推奨節税タスク51に関連付けられた条件に基づいて、ユーザに推奨される推奨節税タスク51の実行タイミングを特定する(アクティビティA104)。そして、表示制御部333は、特定された実行タイミングで、推奨節税タスク51をユーザ端末2に表示させる。(アクティビティA105)。このように、表示制御部333は、収支情報4と参照情報とに基づいて、ユーザの収支が条件を満たした場合、推奨節税タスク51をユーザが視認可能に表示させる。
【0043】
ここで、推奨節税タスク51の実行タイミングは、節税タスク5に対応する制度の申請期限、節税タスク5の実行にかかる所要時間に基づいて設定される。
図6では、月ごとに節税タスク5が表示される場合の例が示される。例えば、申請期限が12月であり、節税タスク5の実行に係る所要時間が1ヶ月から2ヶ月である場合、特定部332は、10月以前を実行タイミングとして特定する。このような態様によれば、節税タスク5に対応する制度の申請期限と、推奨節税タスク51の実行にかかる所要期間を考慮して、最適なタイミングでユーザに節税タスク5の実行を促すことができる。
【0044】
図7および
図8は、ユーザ端末2に表示される画面の一例を示すイメージ図である。
図7および
図8で示されるように、表示制御部333は、推奨節税タスク51をユーザが選択可能に表示させる。具体的には、表示制御部333は、収支情報4と参照情報とに基づいて算出された月ごとの第1収支推移71と、推奨節税タスク51の実行可否をユーザが選択可能な領域40とを含む画面1200を表示させる。
図7および
図8では、「ふるさと納税」および「開業届」に係る推奨節税タスク51のチェックボックス42が表示されている。また、画面1200には、納税予測額6が含まれる。領域40では、推奨節税タスク51の実行による支出金額41を入力可能である。ユーザは、画面1200において、収支推移7を確認しながら希望の節税タスク5を選択することができる。
図8では、「ふるさと納税」に係る推奨節税タスク51のチェックボックス42が選択され、支出金額41として「90,000円」が入力された状態が示される。
【0045】
ユーザ端末2におけるユーザの操作入力が行われると、取得部331は、ユーザによる推奨節税タスク51の選択結果を取得する(アクティビティA106)。次に、特定部332は、ユーザにより選択された推奨節税タスク51を適用した納税予測額6を特定する。そして、表示制御部333は、納税予測額6を表示させる(アクティビティA107)。特に、表示制御部333は、選択結果を取得した場合、納税予測額6と、ユーザに選択された推奨節税タスク51を適用した納税予測額6とを比較可能に表示させる。
図8では、推奨節税タスク51の実行前の納税予測額6である「195,300円」と、推奨節税タスク51の実行後の納税予測額6である「100,300円」、および節税金額である「95,000円」が示される。このような態様によれば、画面1200に表示された推奨節税タスク51をユーザが選択するだけで、自分の納税予測額6の変化を把握することができる。特に、節税タスク5の実行に際して支出が伴う場合には、推奨節税タスク51の実行による費用対効果を予め把握した上で、実際に推奨節税タスク51を実行するかを決定することができる。
【0046】
また、表示制御部333は、選択結果を取得した場合、推奨節税タスク51を適用した第2収支推移72を表示させる。特に、表示制御部333は、ユーザに入力された支出金額41に応じて、推奨節税タスク51を適用した第2収支推移72を表示させる。このような態様によれば、ユーザは、節税タスク5の実行後の納税予想額、および収支推移7の変化を把握可能となる。
【0047】
<まとめ>
以上をまとめると、本実施形態に係る情報処理方法は、第1取得ステップと、第1特定ステップと、第2特定ステップと、表示制御ステップとを備える。第1取得ステップでは、ユーザの収支情報を取得する。第1特定ステップでは、収支情報4と参照情報とに基づいて、複数の節税タスク5の中から少なくとも一つの節税タスク5を推奨節税タスク51として特定する。第2特定ステップでは、推奨節税タスク51に関連付けられた条件に基づいて、ユーザに推奨される推奨節税タスク51の実行タイミングを特定する。表示制御ステップでは、特定された実行タイミングで、推奨節税タスク51を表示させる。表示制御ステップでは、推奨節税タスク51をユーザが選択可能に表示させ、推奨節税タスク51を適用した納税予測額6を表示させる。
【0048】
このような態様によれば、情報処理システム1は、ユーザに対して節税対策を支援する技術を提供することができる。具体的には、情報処理システム1は、節税手段を節税タスク5として表示させる。特に、表示制御部333は、特にユーザに推奨される節税タスク5を最適なタイミングで表示させる。また、表示制御部333は、特にユーザに推奨される節税タスク5を選択可能に表示させ、節税タスク5を適用した納税予測額6を表示させる。これにより、ユーザは、収支状態に応じたおすすめの節税対策の手段を把握することができる。
【0049】
4.変形例
第4節では、前述した情報処理システム1の情報処理方法の変形例について説明する。情報処理システム1は、以下の構成を含む態様で提供されてもよい。
【0050】
特定部332は、収入に対する支出割合が多いほど、支出を伴わない節税タスク5を優先して推奨節税タスク51に特定してもよい。特定部332は、収入に対する支出割合が少ないほど、支出を伴う節税タスク5を優先して推奨節税タスク51に特定してもよい。
【0051】
特定部332は、収支情報4を参照して、所得税が非課税であるか否かを特定してもよい。そして、非課税でない場合、特定部332は、推奨節税タスク51を特定してもよい。
【0052】
節税手段毎に、複数の節税タスク5が設けられていてもよい。この場合、収支情報4またはユーザ情報に基づいて、その手段に対するユーザの進捗を特定し、進捗に応じて段階的に、上述の実行タイミングで節税タスク5を表示させてもよい。
【0053】
特定部332は、節税タスク5の実行による支出金額41に対する納税額の減少金額に基づいて、費用対効果の高い節税タスク5を優先的に推奨節税タスク51として特定してもよい。
【0054】
本実施形態では、参照情報がルックアップテーブル等のデータベースであるものとし、それに含まれる詳細な項目を説明したが、あくまでも一例でありこの限りではない。さらに、参照情報は、そもそもルックアップテーブル等のデータベースに限定されず、複数の情報を数学的に関係づけた数理モデルでもよいし、さらに好ましくは、複数の情報の相関性を予め機械学習させた学習済みモデルであってもよい。
【0055】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0056】
(1)情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、第1取得ステップと、第1特定ステップと、第2特定ステップと、表示制御ステップとを備え、前記第1取得ステップでは、ユーザの収支情報を取得し、前記第1特定ステップでは、前記収支情報と参照情報とに基づいて、複数の節税タスクの中から少なくとも一つの節税タスクを推奨節税タスクとして特定し、前記第2特定ステップでは、前記推奨節税タスクに関連付けられた条件に基づいて、前記ユーザに推奨される前記推奨節税タスクの実行タイミングを特定し、前記表示制御ステップでは、特定された実行タイミングで、前記推奨節税タスクを表示させる、情報処理方法。
【0057】
(2)情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、第1取得ステップと、第1特定ステップと、表示制御ステップとを備え、前記第1取得ステップでは、ユーザの収支情報を取得し、前記第1特定ステップでは、前記収支情報と参照情報とに基づいて、複数の節税タスクの中から少なくとも一つの節税タスクを推奨節税タスクとして特定し、前記表示制御ステップでは、前記推奨節税タスクを前記ユーザが選択可能に表示させ、前記推奨節税タスクを適用した納税予測額を表示させる、情報処理方法。
【0058】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理方法において、第2取得ステップをさらに備え、前記第2取得ステップでは、前記ユーザによる前記推奨節税タスクの選択結果を取得し、前記表示制御ステップでは、前記ユーザにより選択された前記推奨節税タスクを適用した納税予測額を表示させる、情報処理方法。
【0059】
(4)上記(3)に記載の情報処理方法において、前記表示制御ステップでは、前記選択結果を取得した場合、前記納税予測額と、前記ユーザに選択された前記推奨節税タスクを適用した納税予測額とを比較可能に表示させる、情報処理方法。
【0060】
(5)上記(3)又は(4)に記載の情報処理方法において、前記表示制御ステップでは、前記収支情報と前記参照情報とに基づいて算出された第1収支推移と、前記推奨節税タスクの実行可否を前記ユーザが選択可能な領域とを含む画面を表示させ、前記選択結果を取得した場合、前記ユーザにより選択された前記推奨節税タスクを適用した第2収支推移を表示させる、情報処理方法。
【0061】
(6)上記(5)に記載の情報処理方法において、前記領域は、前記推奨節税タスクの実行による支出金額を入力可能な領域で、前記表示制御ステップでは、入力された前記支出金額に応じて、前記推奨節税タスクを適用した前記第2収支推移を表示させる、情報処理方法。
【0062】
(7)上記(1)~(6)の何れか1つに記載の情報処理方法において、前記表示制御ステップでは、前記収支情報と参照情報とに基づいて、前記ユーザの収支が条件を満たした場合、前記推奨節税タスクを表示させる、情報処理方法。
【0063】
(8)上記(1)~(7)の何れか1つに記載の情報処理方法において、前記参照情報は、前記ユーザの納税予測額を含む、情報処理方法。
【0064】
(9)少なくとも1つの装置からなる情報処理システムであって、上記(1)~(8)に記載の情報処理方法の各ステップがなされるようにプログラムを実行可能な、少なくとも1つのプロセッサを備える、情報処理システム。
【0065】
(10)プログラムであって、少なくとも1つのコンピュータに、上記(1)~(8)に記載の情報処理方法の各ステップを実行させる、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0066】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0067】
1 :情報処理システム
2 :ユーザ端末
3 :情報処理装置
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
331 :取得部
332 :特定部
333 :表示制御部
334 :判定部
4 :収支情報
5 :節税タスク
6 :納税予測額
7 :収支推移
40 :領域
41 :支出金額
42 :チェックボックス
51 :推奨節税タスク
71 :第1収支推移
72 :第2収支推移
1000 :画面
1100 :画面
1200 :画面
【手続補正書】
【提出日】2023-02-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、
第1取得ステップと、第1特定ステップと、第2特定ステップと、第1表示制御ステップとを備え、
前記第1取得ステップでは、ユーザの収入及び経費に関する情報である収支情報を取得し、
前記第1特定ステップでは、
節税タスクごとに、その節税タスクに関連付けられた各種減税制度の利用条件を参照して、前記収支情報と予め記憶領域に記憶された参照情報とに基づいて、
前記収支情報と前記参照情報が前記利用条件を満たすか否かを判定し、
ここで、前記参照情報は、ユーザ情報と税率とを含み、
複数の前記節税タスクの中から、前記利用条件を満たすと判定した少なくとも一つの前記節税タスクを推奨節税タスクとして特定し、
前記第2特定ステップでは、前記推奨節税タスクに関連付けられた前記利用条件と、対応する制度の申請期限及び節税タスクの実行にかかる所要時間とに基づいて、前記ユーザに推奨される前記推奨節税タスクの実行タイミングを特定し、
前記第1表示制御ステップでは、特定された前記実行タイミングで、前記推奨節税タスクを表示させる、
情報処理方法。
【請求項2】
情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、
第1取得ステップと、第1特定ステップと、第1表示制御ステップと、第2取得ステップと、第3特定ステップと、第2表示制御ステップとを備え、
前記第1取得ステップでは、ユーザの収入及び経費に関する情報である収支情報を取得し、
前記第1特定ステップでは、
節税タスクごとに、その節税タスクに関連付けられた各種減税制度の利用条件を参照して、前記収支情報と予め記憶領域に記憶された参照情報とに基づいて、
前記収支情報と前記参照情報が前記利用条件を満たすか否かを判定し、
ここで、前記参照情報は、ユーザ情報と税率とを含み、
複数の前記節税タスクの中から、前記利用条件を満たすと判定した少なくとも一つの前記節税タスクを推奨節税タスクとして特定し、
前記第1表示制御ステップでは、前記推奨節税タスクを前記ユーザが選択可能に表示させ、
前記第2取得ステップでは、前記ユーザにより操作入力が行われた場合に、前記ユーザによる前記推奨節税タスクの選択結果を取得し、
前記第3特定ステップでは、前記ユーザにより選択された前記推奨節税タスクを適用した場合の前記ユーザの納税予測額である実行後納税予測額を、前記収支情報と前記参照情報とに基づいて、特定し、
前記第2表示制御ステップでは、前記ユーザにより選択された推奨節税タスクを適用した前記実行後納税予測額を表示させる、
情報処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理方法において、
第2取得ステップと、第3特定ステップと、第2表示制御ステップとをさらに備え、
前記第1表示制御ステップでは、前記推奨節税タスクを前記ユーザが選択可能に表示させ、
前記第2取得ステップでは、前記ユーザにより操作入力が行われた場合に、前記ユーザによる前記推奨節税タスクの選択結果を取得し、
前記第3特定ステップでは、前記ユーザにより選択された前記推奨節税タスクを適用した場合の前記ユーザの納税予測額である実行後納税予測額を、前記収支情報と前記参照情報とに基づいて、特定し、
前記第2表示制御ステップでは、前記ユーザにより選択された前記推奨節税タスクを適用した前記実行後納税予測額を表示させる、
情報処理方法。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理方法において、
前記第2表示制御ステップでは、前記選択結果を取得した場合、実行前納税予測額と、前記ユーザに選択された前記推奨節税タスクを適用した前記実行後納税予測額とを比較可能に表示させ、
ここで、前記実行前納税予測額は、前記収支情報と前記参照情報とに基づいて、算出される、
情報処理方法。
【請求項5】
請求項3に記載の情報処理方法において、
第3表示制御ステップをさらに備え、
前記第3表示制御ステップでは、前記推奨節税タスクの実行のために支出する金額である支出金額を前記ユーザが入力可能な領域を含む画面を表示させ、
前記第2取得ステップでは、前記画面を介して入力された前記支出金額を取得し、
前記第3特定ステップでは、前記支出金額に応じた前記推奨節税タスクの実行による前記実行後納税予測額を、前記収支情報と前記参照情報とに基づいて特定し、
前記第2表示制御ステップでは、実行前納税予測額と前記実行後納税予測額と前記支出金額とを比較可能に表示させ、
ここで、前記実行前納税予測額は、前記収支情報と前記参照情報とに基づいて、算出される、
情報処理方法。
【請求項6】
請求項2に記載の情報処理方法において、
第3表示制御ステップをさらに備え、
前記第3表示制御ステップでは、前記推奨節税タスクの実行のために支出する金額である支出金額を前記ユーザが入力可能な領域を含む画面を表示させ、
前記第2取得ステップでは、前記画面を介して入力された前記支出金額を取得し、
前記第3特定ステップでは、前記支出金額に応じた前記推奨節税タスクの実行による前記実行後納税予測額を、前記収支情報と前記参照情報とに基づいて特定し、
前記第2表示制御ステップでは、実行前納税予測額と前記実行後納税予測額と前記支出金額とを比較可能に表示させ、
ここで、前記実行前納税予測額は、前記収支情報と前記参照情報とに基づいて、算出される、
情報処理方法。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理方法において、
第4特定ステップをさらに備え、
前記ユーザにより選択された前記推奨節税タスクがふるさと納税であり、
前記第4特定ステップでは、前記収支情報と、前記ふるさと納税制度の利用制度に係る情報とに基づいて、予想限度額を特定し、
前記第3表示制御ステップでは、前記ふるさと納税を実行するために支出する金額である支出金額を前記ユーザが入力可能な領域を表示させ、ここで、前記領域は、前記予想限度額を含む、
情報処理方法。
【請求項8】
少なくとも1つの装置からなる情報処理システムであって、
請求項1~7に記載の情報処理方法の各ステップがなされるようにプログラムを実行可能な、少なくとも1つのプロセッサを備える、
情報処理システム。
【請求項9】
プログラムであって、
少なくとも1つのコンピュータに、請求項1~7に記載の情報処理方法の各ステップを実行させる、プログラム。