(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024416
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】出展管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240215BHJP
【FI】
G06Q30/06 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127223
(22)【出願日】2022-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】522171626
【氏名又は名称】株式会社 トーガシ
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三宅 敦士
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】本開示は、イベントの出展に要する出展者の手間を削減することを目的とする。
【解決手段】出展管理システムは、イベントの出展者による前記イベントに関するイベント情報の申請又は入力を受付ける受付部と、前記受付部が受付けた前記イベント情報の処理内容を表示部に表示させる制御部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントの出展者による前記イベントに関するイベント情報の申請又は入力を受付ける受付部と、
前記受付部が受付けた前記イベント情報の処理内容を表示部に表示させる制御部と、
を備える出展管理システム。
【請求項2】
前記受付部は、
前記イベント情報として、前記イベントに出展するための出展書類及び前記イベントで使用する備品の少なくとも一方の申請を受付ける、
請求項1に記載の出展管理システム。
【請求項3】
前記受付部は、
前記イベント情報として、前記出展者の説明文及び前記出展者を紹介する画像を含む出展者情報、並びに前記出展者が提供する商品又は役務を示す商品役務情報の少なくとも一方の入力を受付ける、
請求項1又は2に記載の出展管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、出展管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、来場者の事前登録情報と出展者の事前登録情報を活用することによって出展者と来場者に有効な情報を提供することができるイベント支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術は、イベントの出展に要する出展者の手間を削減することについて考慮されておらず、改善の余地がある。
【0005】
そこで、本開示は、イベントの出展に要する出展者の手間を削減することができる出展管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様の出展管理システムは、イベントの出展者による前記イベントに関するイベント情報の申請又は入力を受付ける受付部と、前記受付部が受付けた前記イベント情報の処理内容を表示部に表示させる制御部と、を備える。
【0007】
第2の態様の出展管理システムは、第1の態様の出展管理システムであって、前記受付部は、前記イベント情報として、前記イベントに出展するための出展書類及び前記イベントで使用する備品の少なくとも一方の申請を受付ける。
【0008】
第3の態様の出展管理システムは、第1又は第2の態様の出展管理システムであって、前記受付部は、前記イベント情報として、前記出展者の説明文及び前記出展者を紹介する画像を含む出展者情報、並びに前記出展者が提供する商品又は役務を示す商品役務情報の少なくとも一方の入力を受付ける。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本開示に係る出展管理システムでは、イベントの出展に要する出展者の手間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る出展管理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るサーバ、出展者装置、及び主催者装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係るサーバの機能構成の例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係るサーバによる表示処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】本実施形態に係る出展者装置の表示部に表示される第1の表示例である。
【
図6】本実施形態に係る出展者装置の表示部に表示される第2の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本実施形態に係る出展管理システム10について説明する。
本実施形態に係る出展管理システム10は、イベントの出展に要する出展者の手間を削減するシステムである。
【0012】
図1は、出展管理システム10の概略構成を示す図である。
図1に示すように、出展管理システム10は、サーバ20、出展者装置40、及び主催者装置60を含む。サーバ20、出展者装置40、及び主催者装置60は、ネットワークNを介して接続され、互いに通信可能となっている。
【0013】
サーバ20は、所定の事業者が保有するサーバコンピュータである。
出展者装置40は、イベントの出展者が保有する装置である。
【0014】
主催者装置60は、イベントの主催者が保有する装置である。本実施形態では、一例として、出展者装置40及び主催者装置60はPC(Personal Computer)とする。
【0015】
次に、サーバ20、出展者装置40、及び主催者装置60のハードウェア構成を説明する。
図2は、サーバ20、出展者装置40、及び主催者装置60のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、サーバ20、出展者装置40、及び主催者装置60は、基本的には一般的なコンピュータ構成であるため、サーバ20を代表して説明する。
【0016】
図2に示すように、サーバ20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、記憶部24、入力部25、表示部26、及び通信部27を備えている。各構成は、バス28を介して相互に通信可能に接続されている。
【0017】
CPU21は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU21は、ROM22又は記憶部24からプログラムを読み出し、RAM23を作業領域としてプログラムを実行する。CPU21は、ROM22又は記憶部24に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0018】
ROM22は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM23は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。
【0019】
記憶部24は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリ等の記憶装置により構成され、各種プログラム及び各種データを格納する。
【0020】
入力部25は、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、マイク、及びカメラ等を含み、各種の入力を行うために使用される。
【0021】
表示部26は、例えば、液晶ディスプレイであり、種々の情報を表示する。表示部26は、タッチパネル方式を採用して、入力部25として機能してもよい。
【0022】
通信部27は、他の機器と通信するためのインターフェースである。当該通信には、例えば、イーサネット(登録商標)若しくはFDDI等の有線通信の規格、又は、4G、5G、Bluetooth(登録商標)、若しくはWi-Fi(登録商標)等の無線通信の規格が用いられる。
【0023】
次に、サーバ20の機能構成について説明する。
図3は、サーバ20の機能構成の例を示すブロック図である。
【0024】
図3に示すように、サーバ20のCPU21は、機能構成として、受付部21A及び制御部21Bを有する。各機能構成は、CPU21がROM22又は記憶部24に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0025】
受付部21Aは、イベントの出展者による、具体的には、出展者装置40からのイベントに関するイベント情報の申請又は入力を受付ける。そして、受付部21Aは、イベント情報として、イベントに出展するための出展書類及びイベントで使用する備品の少なくとも一方の申請を受付ける。さらに、受付部21Aは、イベント情報として、出展者の説明文及び出展者を紹介する画像を含む出展者情報、並びに出展者が提供する商品又は役務を示す商品役務情報の少なくとも一方の入力を受付ける。
【0026】
制御部21Bは、受付部21Aが受付けたイベント情報の処理内容を表示部46又は表示部66に表示させる。
【0027】
図4は、サーバ20によるイベント情報の処理内容を表示部46又は表示部66に表示させる表示処理の流れを示すフローチャートである。CPU21がROM22又は記憶部24からプログラムを読み出して、RAM23に展開して実行することにより、表示処理が行われる。
【0028】
図4に示すステップS10において、CPU21は、出展者装置40からのイベント情報の申請又は入力を受付けたか否かを判定し、受付けたと判定した場合(ステップS10:YES)はステップS11に進む。一方、CPU21により出展者装置40からのイベント情報の申請又は入力を受付けていないと判定された場合(ステップS10:NO)は表示処理を終了する。
【0029】
ステップS11において、CPU21は、ステップS10で受付けたイベント情報の申請又は入力に応じた処理内容を表示部46又は表示部66に表示させる。そして、表示処理を終了する。
【0030】
次に、サーバ20により
図4に示す表示処理が行われた結果、出展者装置40の表示部46に表示される表示例について説明する。
【0031】
図5は、出展者装置40の表示部46に表示される第1の表示例である。一例として、
図5は、出展者装置40からのイベント情報の申請を受付ける申請画面の表示例である。
【0032】
図5に示す申請画面には、お知らせ表示部70と、出展書類申請部71と、備品申請部72と、備考入力部73と、が表示されている。
【0033】
お知らせ表示部70は、イベントの主催者から出展者に対するお知らせ(メッセージ)が表示される部分である。
【0034】
出展書類申請部71は、イベントに出展するための出展書類を申請するための部分である。出展書類申請部71には、予め定められた出展書類をダウンロードするためのダウンロードボタン71Aと、情報を入力した出展書類をアップロードするためのアップロードボタン71Bと、提出ボタン71Cと、が設けられている。
図5では、一例として、ダウンロードボタン71Aの下部にダウンロード可能な出展書類として「書類A」が表示され、アップロードボタン71Bの下部にアップロードした出展書類として「書類A」が表示されている。そして、
図5に示す状態で提出ボタン71Cが操作されると、出展者が情報を入力した出展書類である「書類A」がサーバ20に送信される。そして、サーバ20は、取得した「書類A」を主催者装置60に送信する。
【0035】
備品申請部72は、イベントで使用する備品を申請するための部分である。備品申請部72には、備品入力部72Aと、提出ボタン72Bと、が設けられている。備品入力部72Aは、使用する備品を入力する部分である。備品入力部72Aにおける備品の入力方法は限定されず、手入力でもよいし、複数の候補の中から任意の部品を選択する形式でもよい。
図5では、一例として、備品入力部72Aにイベントで使用する備品として「備品A 10個 備品B 20個」が表示されている。そして、
図5に示す状態で提出ボタン72Bが操作されると、出展者が入力した備品である「備品A 10個 備品B 20個」を示す情報がサーバ20に送信される。そして、サーバ20は、取得した当該情報を主催者装置60に送信する。
【0036】
備考入力部73は、イベントの出展者が主催者に対する要望等を入力する備考欄である。
【0037】
図6は、出展者装置40の表示部46に表示される第2の表示例である。一例として、
図6は、出展者装置40からの出展者情報及び商品役務情報の入力を受付ける入力画面の表示例である。
【0038】
図6に示す入力画面には、出展者画像表示部80と、出展者説明表示部81と、出展者動画表示部82と、お問い合わせボタン83と、商品役務画像表示部84と、商品役務説明表示部85と、が表示されている。
【0039】
出展者画像表示部80は、出展者に関する画像(例:企業名及び企業ロゴの画像)が表示される部分である。
図6では、一例として、出展者画像表示部80に、出展者装置40から入力を受付けた出展者の企業名を示す画像が表示されている。
【0040】
出展者説明表示部81は、出展者の説明文が表示される部分である。
図6では、一例として、出展者説明表示部81に、出展者装置40から入力を受付けた出展者の説明文が表示されている。
【0041】
出展者動画表示部82は、出展者に関する動画(例:企業紹介の動画)が表示される部分である。
図6では、一例として、出展者動画表示部82に、出展者装置40から入力を受付けた企業紹介の動画が表示されている。そして、出展者動画表示部82では、出展者動画表示部82上の開始ボタン82Aが操作されることで、当該企業紹介の動画が再生される。
【0042】
お問い合わせボタン83は、出展者に対して問い合わせを行うための問い合わせ画面を表示するためのボタンである。
【0043】
商品役務画像表示部84は、出展者が提供する商品又は役務を示す画像が表示される部分である。
図6では、一例として、商品役務画像表示部84に、出展者装置40から入力を受付けた出展者が提供する商品を示す画像が表示されている。
【0044】
商品役務説明表示部85は、出展者が提供する商品又は役務の説明文が表示される部分である。
図6では、一例として、商品役務説明表示部85に、出展者装置40から入力を受付けた出展者が提供する商品の説明文が表示されている。
【0045】
以上説明したように、出展管理システム10では、サーバ20のCPU21は、イベントの出展者による、具体的には、出展者装置40からのイベント情報の申請又は入力を受付ける。そして、CPU21は、受付けたイベント情報の処理内容を表示部46又は表示部66に表示させる。これにより、当該出展管理システム10では、イベントの主催者及び出展者の間において紙ベースでイベント情報のやり取りを行う場合に比べて、イベントの出展に要する出展者の手間を削減することができる。また、当該出展管理システム10では、出展者自らイベント情報を入力できるため、出展者が効果的に宣伝を行うことができる。
【0046】
また、出展管理システム10では、サーバ20のCPU21は、イベント情報として、イベントに出展するための出展書類及びイベントで使用する備品の少なくとも一方の申請を受付ける。これにより、当該出展管理システム10では、出展書類及び備品の少なくとも一方の申請をペーパーレス化することができる。
【0047】
また、出展管理システム10では、サーバ20のCPU21は、イベント情報として、出展者の説明文及び出展者を紹介する画像を含む出展者情報、並びに出展者が提供する商品又は役務を示す商品役務情報の少なくとも一方の入力を受付ける。これにより、当該出展管理システム10では、出展者情報及び商品役務情報の少なくとも一方の入力を出展者自らが行えるため、出展者及び出展者が提供する商品又は役務の少なくとも一方を出展者が効果的に宣伝を行うことができる。
【符号の説明】
【0048】
10 出展管理システム
21A 受付部
21B 制御部
46 表示部
66 表示部