(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024432
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】加熱調理容器用蓋のつまみ
(51)【国際特許分類】
A47J 36/06 20060101AFI20240215BHJP
【FI】
A47J36/06 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127250
(22)【出願日】2022-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】301052227
【氏名又は名称】小林 芳人
(72)【発明者】
【氏名】小林 芳人
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA31
4B055BA02
4B055CA22
4B055CA53
4B055CB13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】加熱調理容器用蓋のつまみにおいて蓋から該つまみへの熱伝導を抑制可能な構造として、火傷の心配をせずに安心して加熱調理容器の蓋のつまみを把持可能な加熱調理容器の蓋のつまみを提供する。
【解決手段】加熱調理容器の蓋13の中央部に取り付けられる加熱調理容器用蓋のつまみ1であって、該つまみは蓋に取り付けられる中央柱状部2と手で該つまみを把持する略円筒状の外側把持部3と、該中央柱状部と該外側把持部とを連結する熱伝導抑制部4とを含んで構成されており、該中央柱状部の下側部分には該つまみを該蓋に取り付けるための取付手段5である取付雌ねじ11と取付雄ねじ12が設けられており、該熱伝導抑制部は該中央柱状部の外側部分と該外側把持部の内側部分とを半径方向に連結する複数のリブ部分6と周方向に隣接する該リブ部分との間に上下方向に貫通して設けられる冷却用空気通路7を含んで構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱調理容器の蓋の中央部に取り付けられる加熱調理容器用蓋のつまみであって、該つまみは蓋に取り付けられる中央柱状部と手で該つまみを把持する略円筒状の外側把持部と、該中央柱状部と該外側把持部とを連結する熱伝導抑制部とを含んで構成されており、該中央柱状部の下側部分には該つまみを該蓋に取り付けるための取付手段が設けられており、該熱伝導抑制部は該中央柱状部の外側部分と該外側把持部の内側部分とを半径方向に連結する複数のリブ部分と周方向に隣接する該リブ部分との間に上下方向に貫通して設けられる冷却用空気通路を含んで構成されることを特徴とする加熱調理容器用蓋のつまみ。
【請求項2】
該熱伝導抑制部は平面視で以下のいずれかの構造であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理容器用蓋のつまみ。
(a)渦巻き状のリブ部分を含む
(b)渦巻き状の冷却用空気通路を含む
(c)半径方向に千鳥配置されると共に周方向に延伸した複数の略長方形の冷却用空気通路を含む
(d)半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形リブ部分を含む
(e)半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形の冷却用空気通路を含む
(f)半径方向に延伸した略長方形リブ部分を含む
(g)半径方向に延伸した略長方形の冷却用空気通路を含む
【請求項3】
該中央柱状部の下側部分に下部熱遮蔽手段が設けられ、該下部熱遮蔽手段は該冷却用空気通路の下側への冷却用空気流の導入を促進させる略円盤状の冷却用空気流導入部分と該蓋から該冷却用空気流導入部分への熱伝導を抑制させる下部突起部分を含んで構成されることを特徴とする請求項1ないし2に記載の加熱調理容器用蓋のつまみ。
【請求項4】
加熱調理容器の蓋の中央部に一体的に配設される加熱調理容器用蓋のつまみであって、該つまみは蓋に連結する中央柱状部と手で該つまみを把持する略円筒状の外側把持部と、該中央柱状部と該外側把持部とを連結する熱伝導抑制部とを含んで構成されており、該熱伝導抑制部は該中央柱状部の外側部分と該外側把持部の内側部分とを半径方向に連結する複数のリブ部分と周方向に隣接する該リブ部分との間に上下方向に貫通して設けられる冷却用空気通路を含んで構成されることを特徴とする加熱調理容器用蓋のつまみ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理容器用蓋のつまみに関する。
【背景技術】
【0002】
鍋などの加熱調理容器の蓋には、把持するためのつまみが設けられていることが多い。加熱調理容器を用いて食材を加熱調理する場合、蓋をした状態で該加熱調理容器を加熱し、所定時間後に食材の茹で加減を点検するためや食材を攪拌するなどの目的のため、蓋のつまみを手で把持して蓋を取り外す場合がある。その際に、手で把持する蓋のつまみの外側部分の温度が上がらないように、蓋のつまみとしては木やプラスチックなど熱伝導率の低い材料が一般的に採用されてきた。しかし、蓋のつまみの過熱を抑制するための構造的な工夫は充分ではなかった。
特許文献1ではゆるみ防止が図られる加熱調理容器用蓋のつまみが提案されている。特許文献2ではステンレス鋼製の蓋とデザイン上の統一を図るために金属感をもつ蓋のつまみが提案されている。両者とも、蓋からつまみへの熱伝導により、調理中につまみが過熱され、素手でつまみを把持することが困難になる場合が生ずる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許2517083
【特許文献2】特許3908186
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、加熱調理容器用蓋のつまみにおいて蓋から該つまみへの熱伝導を抑制可能な構造として、火傷の心配をせずに安心して加熱調理容器の蓋のつまみを素手で把持可能な加熱調理容器の蓋のつまみを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る本発明は、加熱調理容器の蓋の中央部に取り付けられる加熱調理容器用蓋のつまみであって、該つまみは蓋に取り付けられる中央柱状部と手で該つまみを把持する略円筒状の外側把持部と、該中央柱状部と該外側把持部とを連結する熱伝導抑制部とを含んで構成されており、該中央柱状部の下側部分には該つまみを該蓋に取り付けるための取付手段が設けられており、該熱伝導抑制部は該中央柱状部の外側部分と該外側把持部の内側部分とを半径方向に連結する複数のリブ部分と周方向に隣接する該リブ部分との間に上下方向に貫通して設けられる冷却用空気通路を含んで構成されることを特徴とする加熱調理容器用蓋のつまみである。
本発明において、加熱調理の加熱方法としては、ガスオーブンなどのような火炎加熱、抵抗加熱、IHヒーターや電子レンジのような高周波加熱を含み、加熱方法を限定しない。また、加熱調理容器については、鍋、フライパン、やかん、電子レンジ用耐熱容器などを含み容器の種類を限定しない。加熱調理容器に食材や調味料などを入れて加熱調理する場合、蓋をした状態で加熱調理することが多い。その際、蓋も徐々に加熱され温度上昇する。加熱された蓋の熱の一部は熱伝達により、蓋の上面近傍の空気に流出し、蓋の熱の他の一部は熱伝導により、蓋のつまみの蓋への取り付け部からつまみの中央部を上方に向けて流れ更に半径方向外側に向けて流れてつまみの外側部を加熱させる。調理中、蓋のつまみの外側部を手で把持して、蓋を開閉する操作をする。その際、手が火傷しないよう、つまみの外側部の温度上昇を抑制する必要がある。
本発明では、蓋のつまみの中央柱状部から外側把持部へ向かう半径方向外側への熱流を抑制可能なつまみの構造とすることで外側把持部の温度上昇を抑制する。つまみの構造を中央柱状部、外側把持部およびこの2者を半径方向に連結する熱伝導抑制部の3つの部位に分ける。熱伝導抑制部において構造を塊状ではなく複数のリブ部分で構成する構造とした。そして周方向に近接するリブ部分の間に上下方向に貫通する冷却用空気通路を設けた。加熱調理容器本体に食材等を入れて蓋をして加熱調理を開始すると、加熱調理容器本体、食材等および加熱調理容器本体内部の空気が加熱される。加熱された水分を含んだ空気からの熱伝達および加熱調理容器本体の外周部で蓋と接する部位を通じての熱伝導により蓋の温度は徐々に上昇する。 加熱された蓋の熱の一部は熱伝達により、蓋の上面近傍の空気に流出し、蓋の熱の他の一部は熱伝導により、蓋のつまみの蓋への取り付け手段からつまみの中央柱状部を上方に向けて流れ、中央柱状部の温度は上昇する。熱流は中央柱状部からリブ部分を半径方向外側に向けて流れリブ部分の温度が上昇する。リブ部分に隣接する冷却用空気通路内の空気はリブ部分からの熱伝達により温度上昇する。このため、冷却用空気通路内の空気は自然対流を起こし上方に向けて流れる。そして低温の新しい空気が冷却用空気通路の下部から冷却用空気通路に入りリブ部分からの熱を受けて温度上昇して上方に向けて流れる。この低温の空気の流れによりリブ部分は冷却されて温度上昇が抑制される。冷却用空気通路内の自然対流による上方へ向けての新気の流れはリブ部分の温度が周囲空気温度よりも高い状態の間は持続する。
従来の塊状のつまみに比べて熱伝導抑制部にリブ部分を設けたことで、中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路の断面積が減少するため、熱流が抑制される。更に、冷却用空気通路を設けたことで自然対流によりリブ部分が冷却されるため、熱流が抑制される。その結果、外側把持部の温度上昇が抑制され、火傷しないでつまみを手で把持することができる。
【0006】
請求項2に係る本発明は、該熱伝導抑制部は平面視で以下のいずれかの構造であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理容器用蓋のつまみである。
(a)渦巻き状のリブ部分を含む
(b)渦巻き状の冷却用空気通路を含む
(c)半径方向に千鳥配置されると共に周方向に延伸した複数の略長方形の冷却用空気通路を含む
(d)半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形リブ部分を含む
(e)半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形の冷却用空気通路を含む
(f)半径方向に延伸した略長方形リブ部分を含む
(g)半径方向に延伸した略長方形の冷却用空気通路を含む
該熱伝導抑制部を平面視で(a)渦巻き状のリブ部分を含む構造とすることで、該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路の断面積が減少するため、熱流が抑制される。更にリブ部分を渦巻き状とすることで、該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路長が長くなるために該冷却用空気による該リブ部分における冷却効果が向上し、該外側把持部の温度上昇を更に抑制する。
該熱伝導抑制部を平面視で(b)渦巻き状の冷却用空気通路を含む構造とすることで、該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路の断面積が減少するため、熱流が抑制される。更に冷却用空気通路を渦巻き状とすることで、該冷却用空気通路内を自然対流により上方に向けて流れる冷却用空気の流速が高速になり熱伝達率が増大し該リブ部分における冷却効果が向上する。
該熱伝導抑制部を平面視で(c)半径方向に千鳥配置されると共に周方向に延伸した複数の略長方形の冷却用空気通路を含む構造とすることで、該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路の断面積が減少するため、熱流が抑制される。更に略長方形の冷却用空気通路を千鳥配置させたことで該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路長が増大するため、熱流が抑制される。略長方形の冷却用空気通路によって薄肉のリブ部分が挟まれる配置となるので冷却冷却効果が向上する。
該熱伝導抑制部を平面視で(d)半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形リブ部分を含む構造とすることで、該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路の断面積が減少するため、熱流が抑制される。更に半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形リブ部分とすることで、該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路長が長くなるために該冷却用空気による該リブ部分における冷却効果が向上し、該外側把持部の温度上昇を更に抑制する。
該熱伝導抑制部を平面視で(e)半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形の冷却用空気通路を含む構造とすることで、該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路の断面積が減少するため、熱流が抑制される。更に冷却用空気通路を半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形とすることで、該冷却用空気通路内を自然対流により上方に向けて流れる冷却用空気の流速が高速になり熱伝達率が増大し該リブ部分における冷却効果が向上する。
該熱伝導抑制部を平面視で(f)半径方向に延伸した略長方形リブ部分を含む構造とすることで、該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路の断面積が減少するため、熱流が抑制される。更に半径方向に延伸した略長方形リブ部分とすることで、つまみ全体の構造がシンプルになりコストを低減することができる。
該熱伝導抑制部を平面視で(g)半径方向に延伸した略長方形の冷却用空気通路を含む構造とすることで、該中央柱状部から外側把持部への熱伝導の熱流の経路の断面積が減少するため、熱流が抑制される。更に冷却用空気通路を半径方向に延伸した略長方形とすることで、該冷却用空気通路内を自然対流により上方に向けて流れる冷却用空気の流速が高速になり熱伝達率が増大し該リブ部分における冷却効果が向上する。
【0007】
請求項3に係る本発明は、該中央柱状部の下側部分に下部熱遮蔽手段が設けられ、該下部熱遮蔽手段は該冷却用空気通路の下側への冷却用空気流の導入を促進させる略円盤状の冷却用空気流導入部分と該蓋から該冷却用空気流導入部分への熱伝導を抑制させる下部突起部分を含んで構成されることを特徴とする請求項1ないし2に記載の加熱調理容器用蓋のつまみである。
該下部熱遮蔽手段のひとつとして該冷却用空気通路の下側への冷却用空気流の導入を促進させる略円盤状の冷却用空気流導入部分を設けた。 該冷却用空気流導入部分は加熱された蓋の上面近傍の空気ではなくより高い位置にあって加熱されていない空気を優先的に導入できるよう外側部分を競り上げた形状としている。該冷却用空気流導入部分により、比較的低温の空気が該冷却用空気通路を流通することとなり、冷却用空気通路での冷却効果が向上する。
下部熱遮蔽手段のひとつとして下部突起部分が設けられたことにより、つまみの下部と蓋との接触面積が低減され、蓋からつまみへの熱伝導が抑制されるためつまみの温度上昇が抑制される。
上記の説明において、該中央柱状部の下側部分に下部熱遮蔽手段が設けられるとしているが、該中央柱状部が2分割構造であって、該中央柱状部の下側位置に別体の下部熱遮蔽手段が配置される構造であってもよい。分割構造とすることで、製作面で容易化が図られる。
【0008】
請求項4に係る本発明は、加熱調理容器の蓋の中央部に一体的に配設される加熱調理容器用蓋のつまみであって、該つまみは蓋に連結する中央柱状部と手で該つまみを把持する略円筒状の外側把持部と、該中央柱状部と該外側把持部とを連結する熱伝導抑制部とを含んで構成されており、該熱伝導抑制部は該中央柱状部の外側部分と該外側把持部の内側部分とを半径方向に連結する複数のリブ部分と周方向に隣接する該リブ部分との間に上下方向に貫通して設けられる冷却用空気通路を含んで構成されることを特徴とする加熱調理容器用蓋のつまみである。
請求項1~3に記したつまみは蓋とは別体のつまみで蓋に組み付けて取り付けるつまみを対象としていたが、請求項4では蓋と一体構造のつまみの熱伝導抑制部について記している。該熱伝導抑制部の形状の詳細については請求項2と同様である。
【発明の効果】
【0009】
加熱調理容器の蓋の中央部に取り付けられる加熱調理容器用蓋のつまみにおいて、該つまみを蓋に取り付けられる中央柱状部と手で該つまみを把持する略円筒状の外側把持部と、該中央柱状部と該外側把持部とを連結する熱伝導抑制部とを含んで構成し、該熱伝導抑制部に複数のリブ部分と該リブ部分との間に上下方向に貫通して設けられる冷却用空気通路を含んで構成させることにより該冷却用空気通路における自然対流熱伝達による冷却効果をもたせ、つまみの外側把持部の温度上昇を抑制させた。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、
図1~8を参照して、実施形態について説明する。
図1に本発明の請求項2の(a)渦巻き状のリブ部分6を含む加熱調理容器用蓋13のつまみ1の例を説明する。
鍋などの加熱調理容器に食材や調味料などを入れて加熱する際に蓋13も加熱される。加熱された蓋13の熱流は熱伝導により該つまみ1の下面から上方に向けて流れ、中央柱状部2の温度が上昇する。更に熱流は熱伝導によりリブ部分6を通って外側把持部3を加熱する。該リブ部分6の温度が周囲空気温度よりも高くなると、該リブ部分6の両側に隣接して設けられた冷却用空気通路7内の空気温度が熱伝達により上昇する。温度上昇した冷却用空気通路7内の空気は密度が低くなり自然対流で上方に向けて流れる。この冷却用空気通路7内の上昇する空気による自然対流熱伝達により該リブ部分6は冷却されて温度が低下する。この作用により該中央柱状部2から外側把持部3に向かう熱流が抑制され、該外側把持部3の温度上昇が抑制されるという効果がもたらされる。従来のつまみは冷却用空気通路が設けられておらず、中央柱状部から外側把持部へ向かう熱流の経路は360度放射状に流れることが出来るが、本発明のつまみ1における熱流の経路は360度の約3分の1程度に減らされているため中央柱状部から外側把持部へ向かう熱伝導の熱流が抑制される。更に該リブ部分6を渦巻き状としているため、中央柱状部から外側把持部へ向かう熱伝導の熱流経路長が長くなり、更に熱流が抑制される。外側把持部3の外側を樽状として掴み易くしている。外側把持部3の上端を該中央柱状部2の上面よりも高い位置にすることで、外側把持部3に比べて温度の高い中央柱状部2に触れ難くい構造としている。該中央柱状部2の下部には蓋への取付手段5としての取付雌ねじ11が設けられている。
図2に本発明の請求項2の(b)渦巻き状の冷却用空気通路7を含む例を示す。
図1の例に比べて、熱伝導抑制部4の強度を向上させている。
図3に本発明の請求項2の(c)半径方向に千鳥配置されると共に周方向に延伸した複数の略長方形の冷却用空気通路7を含む例を示す。このような構造とすることにより熱伝導抑制部4における熱流経路を長くすると共に、冷却用空気通路7の個々の断面積を小さくすることによりリブ部分6の冷却効果を向上させている。+熱伝達熱伝導熱流の
図1の例に比べて、熱伝導抑制部4の強度を向上させている。
図4に本発明の請求項2の(d)半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形リブ部分6を含む例を示す。
図1の例に比べて構造がシンプルである。
図5に本発明の請求項2の(e)半径方向に対して傾斜した方向に延伸した略長方形の冷却用空気通路を含む例を示す。
図1の例に比べて構造がシンプルであり強度が向上している。
図6に本発明の請求項2の(f)半径方向に延伸した略長方形リブ部分6を含む例を示す。
図4の例に比べて構造が更にシンプルである。
図7に本発明の請求項2の(g)半径方向に延伸した略長方形の冷却用空気通路を含む例を示す。
図5の例に比べて構造が更にシンプルであり強度が向上している。
図8に本発明の請求項3の例を示す。鍋などの加熱調理容器の蓋13の中心部につまみ3が取付雄ねじ12によって取り付けられている。つまみ3の下部に略円盤状の下部熱遮蔽手段8が設けられている。これにより蓋13の上面の加熱された空気が冷却用空気通路7に流入することを防止している。同様に空気流導入部分10を設けて加熱されている蓋13から離れた比較的温度の低い空気を該冷却用空気通路7に流入させるようにしている。
図9に本発明の請求項3の別の例を示す。つまみ1が上側部品14と下側部品15の2分割構造として構成されている例である。分割構造とすることで製作面で容易化が図られる。図では、空気流導入部分10によって、蓋13直上付近の加熱された高温の空気が冷却用空気通路7に流入することを妨げている状況が示されている。。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明による加熱調理容器用蓋のつまみの説明図である。
【
図2】本発明による加熱調理容器用蓋のつまみの説明図である。
【
図3】本発明による加熱調理容器用蓋のつまみの説明図である。
【
図4】本発明による加熱調理容器用蓋のつまみの説明図である。
【
図5】本発明による加熱調理容器用蓋のつまみの説明図である。
【
図6】本発明による加熱調理容器用蓋のつまみの説明図である。
【
図7】本発明による加熱調理容器用蓋のつまみの説明図である。
【
図8】本発明による加熱調理容器用蓋のつまみの説明図である。
【
図9】本発明による加熱調理容器用蓋のつまみの説明図である。
【符号の説明】
【0012】
1 つまみ
2 中央柱状部
3 外側把持部
4 熱伝導抑制部
5 取付手段
6 リブ部分
7 冷却用空気通路
8 下部熱遮蔽手段
9 下部突起部分
10 空気流導入部分
11 取付雌ねじ
12 取付雄ねじ
13 蓋
14 上側部品
15 下側部品
16 ワッシャー