(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024457
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】設備監視システム、設備監視装置および設備監視方法
(51)【国際特許分類】
G05B 23/02 20060101AFI20240215BHJP
F04B 51/00 20060101ALI20240215BHJP
【FI】
G05B23/02 301Y
F04B51/00
G05B23/02 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127289
(22)【出願日】2022-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】502129933
【氏名又は名称】株式会社日立産機システム
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】小堀 智之
(72)【発明者】
【氏名】岡藤 啓
【テーマコード(参考)】
3C223
3H145
【Fターム(参考)】
3C223AA06
3C223BA03
3C223FF25
3C223FF26
3C223FF42
3C223FF46
3C223GG02
3C223GG03
3C223HH02
3H145BA41
3H145CA24
3H145CA25
3H145EA16
3H145EA35
3H145EA36
3H145FA02
3H145FA16
3H145FA25
(57)【要約】
【課題】被監視設備における各種部品の適切な推定寿命を提示できる設備監視システムを提供する。
【解決手段】被監視設備500A,500Bを監視する設備監視装置110を備え、前記設備監視装置110は、前記被監視設備500A,500Bに含まれる部品の推定部品寿命を記憶部107から読み出す機能と、前記被監視設備500A,500Bの稼働情報DWA,DWBに基づいて、前記推定部品寿命を修正した結果である修正部品寿命を算出する機能と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被監視設備を監視する設備監視装置を備え、
前記設備監視装置は、
前記被監視設備に含まれる部品の推定部品寿命を記憶部から読み出す機能と、
前記被監視設備の稼働情報に基づいて、前記推定部品寿命を修正した結果である修正部品寿命を算出する機能と、を備える
ことを特徴とする設備監視システム。
【請求項2】
前記稼働情報は、前記被監視設備における環境情報として、温度および/または湿度を含む
ことを特徴とする請求項1記載の設備監視システム。
【請求項3】
前記設備監視装置は、算出した前記修正部品寿命を前記記憶部に書き込む機能をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の設備監視システム。
【請求項4】
前記設備監視装置は、前記推定部品寿命と、補正係数と、に戻づいて前記修正部品寿命を演算するものであり、
前記設備監視装置は、何れかの部品の故障が発生した場合には、故障した部品と同一仕様の他の部品に対する前記補正係数を修正する機能をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の設備監視システム。
【請求項5】
前記設備監視装置は、前記修正部品寿命に基づいて、各部品の推奨交換時期を算出し、前記被監視設備のユーザに対して前記推奨交換時期を通知する機能をさらに備える
ことを特徴とする請求項1記載の設備監視システム。
【請求項6】
各部品の前記推奨交換時期に基づいて、前記被監視設備に対するメンテナンス員による保守計画を立案する保守計画立案部をさらに備える
ことを特徴とする請求項5記載の設備監視システム。
【請求項7】
各部品の前記推奨交換時期に基づいて、各部品の生産計画を立案する生産計画立案部をさらに備える
ことを特徴とする請求項5記載の設備監視システム。
【請求項8】
被監視設備に含まれる部品の推定部品寿命を記憶部から読み出す機能と、
前記被監視設備の稼働情報に基づいて、前記推定部品寿命を修正した結果である修正部品寿命を算出する機能と、を備える
ことを特徴とする設備監視装置。
【請求項9】
被監視設備に含まれる部品の推定部品寿命を設備監視装置が記憶部から読み出す過程と、
前記設備監視装置が、前記被監視設備の稼働情報に基づいて、前記推定部品寿命を修正した結果である修正部品寿命を算出する過程と、を有する
ことを特徴とする設備監視方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設備監視システム、設備監視装置および設備監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、下記特許文献1の要約には、「[課題]給水装置に関する専門知識のないユーザーに対しても、消耗部品が交換時期に達したことを分かり易く知らせることができる給水装置を提供する。[解決手段]給水装置1は、ポンプ2と、ポンプ2を駆動する電動機3と、給水装置1の消耗部品の使用期間を計測し、使用期間をしきい値と比較する制御部40と、使用期間がしきい値以上であるときに、使用期間がしきい値を超えたこと、および消耗部品が交換時期に達したことを表示する表示器49とを備える。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した技術において、各種部品のより適切な推定寿命を提示したいという要望がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、被監視設備における各種部品の適切な推定寿命を提示できる設備監視システム、設備監視装置および設備監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため本発明の設備監視システムは、被監視設備と、前記被監視設備を監視する設備監視装置と、を備え、前記設備監視装置は、前記被監視設備に含まれる部品の推定部品寿命を記憶部から読み出す機能と、前記被監視設備の稼働情報に基づいて、前記推定部品寿命を修正した結果である修正部品寿命を算出する機能と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、被監視設備における各種部品の適切な推定寿命である修正部品寿命を提示できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態による遠隔監視システムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】加圧給水ユニットの構成例を示すブロック図である。
【
図3】冷却ファンに含まれる軸受の寿命曲線の一例を示す図である。
【
図6】遠隔監視システムにおいて実行される推奨交換時期通知プログラムのフローチャートである。
【
図7】第2実施形態による遠隔監視システムの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態の前提]
ポンプ等の故障を未然に防止するために、定期的な部品交換メンテナンスを行うことが望ましく、ポンプメーカは取扱説明書等で標準的な使用方法での推奨交換時期を提示している。但し、ビルや集合住宅の施設管理人などで、ポンプ専任ではない不慣れなユーザは、ポンプの部品それぞれの寿命や、現在の稼働時間等のデータ確認方法が解らないことがある。これにより、推奨交換時期を徒過したままポンプ等を使用し続けることが多々あり、整備不足による故障が発生してしまうことがある。
【0009】
上述した特許文献1を応用すると、ユーザに対し、消耗部品が推奨交換時期に到達したことを通知可能であると考えられる。すなわち、消耗部品に対して推奨交換時期に応じた閾値を設定し、ポンプの運転時間や運転回数等の稼働状態と閾値との比較によって推奨交換時期を判断できると考えられる。しかし、特許文献1には、ポンプ機の配置環境を考慮する点について特に記載されていない。また、特許文献1を応用した技術によれば、通知を確認するには、わざわざポンプ室に立ち寄り、給水装置の表示パネルを見るか、もしくは近距離無線通信や有線接続で外部表示器機に表示させる必要が生じる。
【0010】
一般的に故障の予兆を判断し、適切に部品交換を行うためには、瞬時のデータでは判断がしづらい。すなわち、適切な推奨交換時期を知るためには、長期間のロギングによる運転推移情報の確認や、長年ポンプを専門にメンテナンスしているサービス業者による経験やノウハウを用いることが必要になる。また、ポンプを停止させての分解点検作業が必要となる場合も多い。
【0011】
特に分解点検作業は断水を伴うため、対応への準備と施工期間を確保する必要性から、費用がかかり頻繁には行えない。また、部品の寿命は、運転時間等のみならず、ポンプ等が設置されている環境による影響も受けやすい。従って、運転時間等のみに基づいて算出した推奨交換時期が必ずしも妥当ではない場合もあり、さらに早めに交換すべき部品が存在する場合もある。そこで、後述する実施形態は、上述した種々の問題を解決し、適切な推奨交換時期を提示しようとするものである。
【0012】
[第1実施形態]
〈第1実施形態の構成〉
図1は、第1実施形態による遠隔監視システム100(設備監視システム)の構成例を示すブロック図である。
図1において、遠隔監視システム100は、加圧給水ユニット500A,500B(被監視設備)と、監視サーバ110と、を備えている。監視サーバ110は、クラウド上に設けられており、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等のユーザ端末120と通信可能になっている。加圧給水ユニット500A,500Bは、それぞれ通信端末(図示略)を備え、監視サーバ110との間で双方向のデータ通信を行う。
【0013】
加圧給水ユニット500A,500Bは、給水を行う機器であれば、種々の機器を適用することができる。例えば、加圧給水ユニット500A,500Bは、受水槽方式の加圧ポンプであってもよく、直結増圧型ポンプであってもよい。加圧給水ユニット500A,500Bは、それぞれ、運転制御を行う制御盤103b,104bを備えており、これら制御盤103b,104bは、その内部に制御基板(図示せず)を有している。本実施形態において、加圧給水ユニット500A,500Bは給水ユニットであるが、加圧給水ユニット500A,500Bは、陸上ポンプ型や水中ポンプ型であってもよい。
【0014】
監視サーバ110(設備監視装置)は、Webサーバ104と、システム情報データベース105と、受信サーバ106と、稼働情報データベース107(記憶部)と、演算部108と、メールサーバ109と、を備えている。
【0015】
受信サーバ106は、加圧給水ユニット500A,500Bから稼働情報DWA,DWBをそれぞれ受信する。また、システム情報データベース105は、加圧給水ユニット500A,500Bの登録情報データを格納している。稼働情報データベース107は、稼働情報DWA,DWBを、加圧給水ユニット500A,500Bの登録情報データに紐づけ、稼働情報DWA,DWBを格納する。演算部108は、稼働情報DWA,DWBに基づいて、各種部品の推奨交換時期を演算する。Webサーバ104は、インターネット等のIP網(図示せず)を介して、Webページの形式で、ユーザ端末120に対して、報知情報DWUを提供する。
【0016】
図2は、加圧給水ユニット500(被監視設備)の構成例を示すブロック図である。
この加圧給水ユニット500は、
図1に示した加圧給水ユニット500A,500Bのうち一方である。また、
図2に示す稼働情報DWは、
図1に示した稼働情報DWA,DWBのうち一方である。
図2において加圧給水ユニット500は、受水槽262,263と、水位センサ264,265と、流入管202,203と、流入側仕切弁204,205と、ポンプ206,207と、モータ208,209と、インバータ210,211と、インバータ制御部212,213と、制御装置250と、を備えている。
【0017】
水位センサ264,265は、受水槽262,263の水位X1,X2を計測する。流入管202,203は、受水槽262,263にそれぞれ接続されている。流入側仕切弁204,205は、流入管202,203に挿入されている。モータ208,209は、ポンプ206,207をそれぞれ駆動する。インバータ210,211は、モータ208,209に交流電力を供給する。インバータ制御部212,213は、インバータ210,211の出力周波数、出力電圧等を制御する。制御装置250は加圧給水ユニット500の各部を制御する。
【0018】
インバータ210,211、インバータ制御部212,213、および制御装置250は、ラックである筐体240に実装されている。そして、筐体240には、その内部を冷却する冷却ファン242が装着されている。そして、冷却ファン242は、軸受244を備えている。
【0019】
また、ポンプ206,207の吐出側(図中で右側)には、逆止弁222,223と、仕切弁224,225と、が順次接続されている。仕切弁224,225の吐出側は、共通の管路228に接続されている。また、管路228には、圧力タンク218と、圧力センサ217と、が接続されている。圧力タンク218は、管路228の圧力を維持し、ポンプ206,207の始動頻度を抑制するためのものである。また、圧力センサ217は、管路228の圧力を計測する。
【0020】
また、制御装置250は、液晶表示部252と、MCU(Micro Controller Unit)である制御ユニット254と、センサ・インタフェース部256と、メモリ258(記憶部)と、を備えている。図示は省略するが、メモリ258は、RAM(Random Access Memory)およびEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)を備えている。EEPROMは、後述する制御プログラムや各種データを記憶する。センサ・インタフェース部256には、温度センサ219と、湿度センサ220と、圧力センサ217と、が接続されている。
【0021】
また、センサ・インタフェース部256には、水位センサ264,265から水位X1,X2が供給される。温度センサ219は、ポンプ206,207の周囲温度TE(温度)を計測し、湿度センサ220はポンプ206,207の周囲湿度HE(湿度)を計測する。また、制御装置250には、アンテナ232を備えた通信端末231が接続されている。この通信端末231を介して、加圧給水ユニット500は、監視サーバ110(
図1参照)に対して稼働情報DWを送信する。
【0022】
制御装置250は、圧力センサ217で検出した圧力PTが所定の始動圧PTth(図示せず)未満になると、ポンプ206,207のうち一方を始動させる。ポンプ206または207が始動した後、制御装置250は圧力PTの変化に応じて、インバータ制御部212,213を介して、インバータ210または211の出力周波数を制御する。周波数制御によって供給する水量が過少であることを検知すると周波数を上げ、圧力タンク218の内部圧力が上昇し、圧力PTが所定値に達すると、制御装置250はポンプ206,207を停止させる。制御装置250は、圧力PTが始動圧PTth未満になる度に、ポンプ206,207を交互に動作させる。これにより、ポンプ206,207の運転時間を平準化することができる。
【0023】
制御装置250は、インバータ210,211の状態をモニタしており、インバータ210,211の周波数や電流値、圧力PT、周囲温度TE、周囲湿度HEを所定周期でメモリ258のRAMに記憶する。また、制御装置250は、通電時間TW、運転時間TP1,TP2、始動回数CS1,CS2(何れも図示せず)を、メモリ258のEEPROMに記憶させる。
【0024】
ここで、通電時間TWとは、加圧給水ユニット500を設置した後、加圧給水ユニット500に通電した通算時間である。また、運転時間TP1,TP2とは、それぞれ、加圧給水ユニット500を設置した後の、ポンプ206,207の運転時間である。また、始動回数CS1,CS2とは、それぞれ、加圧給水ユニット500を設置した後の、ポンプ206,207を始動した回数である。
【0025】
加圧給水ユニット500における各種部品の推奨交換時期は、通電時間TW、運転時間TP1,TP2および/または始動回数CS1,CS2に基づいて決定される。以下の説明においては、これらの「時間」、「回数」等、各々の部品における劣化の度合いを表す値を総称して「運転値L」(
図5参照)と呼ぶ。換言すれば、通電時間TW、運転時間TP1,TP2および/または始動回数CS1,CS2は、各々の部品における劣化の度合いを表す「運転値L」である。
【0026】
特に図示していないが、ポンプ206,207には、羽根車、メカニカルシール等が含まれている。また、モータ208,209には軸受が含まれている。これらの部品が劣化する主要因は回転による摩耗であるため、運転値Lとして運転時間TP1,TP2を採用することが好ましい場合が多い。
【0027】
一方、ポンプ206,207が停止している状況であっても、各種電気回路は、通電している場合が多い。従って、インバータ制御部212,213やインバータ210,211の回路基板、コントローラ、圧力センサ等は常に通電により消耗するため、各種電気部品の運転値Lとして通電時間TWを採用することが好ましい場合が多い。
【0028】
また、圧力タンク218に関しては、加圧給水ユニット500が動作している間は、常に圧力がかかった状態になるため、通電時間TWを運転値Lとして採用することが考えられる。しかし、圧力タンク218の寿命は、その内部に設けられた各種ゴム部品(図示せず)がボトルネックになる場合が多い。ポンプ206,207のうち一方が始動すると、各種ゴム部品には、負荷がかかるため、始動回数CS1,CS2の合計(CS1+CS2)を運転値Lとして採用するほうが好ましい。
【0029】
制御装置250は、加圧給水ユニット500内の各種部品に適用される運転値Lと、これら部品の推奨交換時期に対応する運転値Lの閾値である推定部品寿命L0(
図5参照)と、をメモリ258のEEPROMに記憶している。
【0030】
通信端末231は、所定周期で、制御装置250に蓄積された稼働情報DWを取得する。通信端末231に対する入出力部を追加する場合には、通信端末231にPLC(Programmable Logic Controller)や通信用基板を追加してもよい。これら通信用基板等は、接続先の通信プロトコルに応じたものを適用するとよい。通信端末231の通信プロトコルには、例えばLTE(Long Term Evolution)等の広域通信を採用することが好ましい。加圧給水ユニット500は例えば地下室等に設置されることが多いため、電波強度が問題になることもある。そのような場合、通信端末231とアンテナ232とを別体にしておき、アンテナ232の設置位置を自由に選択できることが好ましい。
【0031】
制御装置250から通信端末231を介して監視サーバ110(
図1参照)に送信される稼働情報DWは、運転状態情報DW1と、部品管理情報DW2と、環境情報DW3と、を含む。
【0032】
ここで、運転状態情報DW1は、以下のものを含む。
・ポンプ206,207の吐出圧力、
・ポンプ206,207の回転速度、
・インバータ210,211の出力電流、
・加圧給水ユニット500の通電時間TW、
・ポンプ206,207の運転時間TP1,TP2、
・ポンプ206,207の始動回数CS1,CS2、および
・その他各部品の運転値L。
【0033】
また、部品管理情報DW2は、以下のものを含む。
・圧力センサ217の推定部品寿命L0(運転値の閾値)、
・圧力タンク218の推定部品寿命L0、
・液晶表示部252の推定部品寿命L0、
・ポンプ206,207の羽根車の推定部品寿命L0、
・モータ208,209の推定部品寿命L0、
・モータ208,209に含まれるベアリングの推定部品寿命L0、
・モータ208,209に含まれるメカニカルシールの推定部品寿命L0、
・インバータ210,211の推定部品寿命L0、
・インバータ制御部212,213の推定部品寿命L0、
・逆止弁222,223の推定部品寿命L0、および
・漏電遮断機(図示せず)の推定部品寿命L0。
また、環境情報DW3は、周囲温度TEおよび周囲湿度HEを含む。
【0034】
図1に戻り、上述したように、監視サーバ110のWebサーバ104は、Webページの形式で、ユーザ端末120に報知情報DWUを提供する。ここで、報知情報DWUは、上述した稼働情報DW(すなわちDWA,DWB)を含む。さらに、報知情報DWUには、各部品の現在の運転値Lと、推奨交換時期と、が含まれる。
【0035】
図3は冷却ファン242に含まれる軸受244の寿命曲線の一例を示す図である。
軸受244はグリース(図示せず)を含んでおり、横軸の周囲温度によって該グリースの劣化進行具合が変化し、これによって、縦軸の推定寿命時間が変化する。より詳細には、アレニウス則に基づいて、温度上昇とともに推定寿命時間が短くなる。これは、モータ208,209の軸受や絶縁部、インバータ210,211に使用しているコンデンサ(何れも図示せず)の推定寿命時間についても同様である。なお、図中の周囲温度TE1,TE3については後述する。このような事情に鑑みれば、通電時間TW、運転時間TP1,TP2、または始動回数CS1,CS2の閾値である推定部品寿命L0のみに基づいて部品の推奨交換時期を提示するよりも、周囲温度TE、周囲湿度HE等の環境情報DW3を加味して部品の推奨交換時期を提示したほうが、より適切な推奨交換時期を提示できると考えられる。
【0036】
そこで、本実施形態においては、監視サーバ110の演算部108は、稼働情報データベース107から各部品の推定部品寿命L0を読み出し、下式(1)に基づいて、推定部品寿命L0を修正した修正部品寿命L1を算出する。
式(1)において、αは重み付け用の定数であり、Kは補正係数である。なお、補正係数Kは、実績データに基づいた値にすることが好ましい。
L1=α・K・L0 …(1)
【0037】
換言すれば、監視サーバ110の演算部108は、稼働情報データベース107から各部品の推定部品寿命L0を読み出す機能と、これら推定部品寿命L0を修正して修正部品寿命L1を算出する機能と、算出した各部品の修正部品寿命L1を稼働情報データベース107に書き込む機能と、を備えている。さらに、演算部108は、この修正部品寿命L1を用いて、各部品の推奨交換時期を算出する機能を備えている。
【0038】
各種部品に対する修正部品寿命L1は、加圧給水ユニット500の通電時間TW、ポンプ206,207の運転時間TP1,TP2、またはポンプ206,207の始動回数CS1,CS2等であり、これらは監視サーバ110の稼働情報データベース107(
図1参照)に記憶されている。演算部108は、定数αおよび補正係数Kに基づいて、各種部品に対する修正部品寿命L1を算出する。
【0039】
図4は、定数定義テーブル300の一例を示す図である。
定数定義テーブル300は、平均周囲温度TEVおよび平均周囲湿度HEVに基づいて、演算部108(
図1参照)が重み付け用の定数αを決定するためのテーブルである。ここで、平均周囲温度TEVおよび平均周囲湿度HEVは、それぞれ、所定時間内における周囲温度TEおよび周囲湿度HEの平均値である。定数定義テーブル300においては、平均周囲温度TEVおよび平均周囲湿度HEVが、これらの値に応じてグループ分けされている。
【0040】
すなわち、平均周囲温度TEVに関しては、温度TE1,TE2,TE3がTE1<TE2<TE3の関係を有することとし、TEV≦TE1の場合にグループQ1、TE1<TEV≦TE2の場合にグループQ2、TE2<TEV≦TE3の場合にグループQ3、TE3<TEVの場合にグループQ4、に属することとする。
【0041】
また、平均周囲湿度HEVに関しては、湿度HE1,HE2,HE3がHE1<HE2<HE3の関係を有することとし、HEV≦HE1の場合にグループQ1、HE1<HEV≦HE2の場合にグループQ2、HE2<HEV≦HE3の場合にグループQ3、HE3<HEVの場合にグループQ4、に属することとする。
【0042】
そして、これらグループQ1,Q2,Q3,Q4に対して、重み付け用の定数αは、それぞれ「1.0」、「0.8」、「0.65」および「0.5」に設定される。なお、平均周囲温度TEVおよび平均周囲湿度HEVの属するグループQ1~Q4が異なる場合は、演算部108は、より低いほうの定数αを適用して修正部品寿命L1を算出する。
【0043】
式(1)に示した補正係数Kは、重み付け用の定数αを補正し、推定寿命時間の精度を高める係数である。この補正係数Kを算出する際には、実データを用いることが好ましい。すなわち、ユーザは、加圧給水ユニット500において、部品の故障に起因する部品交換を行った場合に、その旨を制御装置250に記録する。制御装置250は、部品の故障に起因する部品交換が生じた場合、当該部品の故障時における運転値L(故障時運転値LFと呼ぶ)と、加圧給水ユニット500の設置時から故障に至るまでの環境情報DW3(
図2参照)の履歴と、を監視サーバ110に送信する。
【0044】
監視サーバ110の演算部108は、環境情報DW3の履歴と、故障時運転値LFと、に基づいて、修正部品寿命L1を算出する。次に、演算部108は、故障時運転値LFと修正部品寿命L1との差分値ΔL(=L1-LF)を算出する。次に、演算部108は、差分値ΔLが所定値を超える場合には、修正部品寿命L1が故障時運転値LFに近づくように、故障した部品と同一仕様の部品に対する補正係数Kを修正する。これにより、以後、同一仕様の部品に対する推定寿命時間の精度を向上させることができる。
【0045】
このように、演算部108が補正係数Kを修正する動作は、「部品の故障に起因する部品交換」が発生した場合であり、他の理由に基づく部品交換を行った場合は、補正係数Kを修正する対象から除外する。例えば、定期メンテナンスによる部品交換や、他の部品の交換と同時に部品交換を行った場合は、補正係数Kを修正する対象から除外する。
【0046】
図5は、運転値Lの推移の一例を示す図である。
図5の横軸は、加圧給水ユニット500を設置した後、または部品交換を行った後の経過時間である。また、縦軸は、当該部品の種類に応じた運転値Lであり、より具体的には、加圧給水ユニット500の通電時間TW、ポンプ206,207の運転時間TP1,TP2、または始動回数CS1,CS2等が縦軸になる。
【0047】
図示の例では、運転値Lが推定部品寿命L0に達する期間は5年である。一方、図示の例では、運転値Lが修正部品寿命L1に達する期間は4年である。加圧給水ユニット500の設置されている環境の温度および湿度が高い場合等には、このように、修正部品寿命L1が推定部品寿命L0よりも短くなる場合が多い。本実施形態においては、修正部品寿命L1に基づいて、ユーザに対して推奨交換時期等の通知を行う。
【0048】
すなわち、図示の例においては、経過時間が「4年」に達する前であっても、運転値Lの増加傾向に基づいて、経過時間が「4年」に達する時に運転値Lが修正部品寿命L1に達することが予想できる。従って、図示の例では、経過時間が「4年」に達する時が、「推奨交換時期」になる。これにより、本実施形態によれば、温度や湿度等の状況に応じた適切な推奨交換時期を提示して、ユーザに対して部品交換を案内することができる。なお、予想される推奨交換時期は西暦表示にするとよい。
図5に示すグラフは、監視サーバ110(
図1参照)のWebサーバ104を介して、ユーザ端末120に表示させてもよい。
【0049】
図6は、遠隔監視システム100において実行される推奨交換時期通知プログラムのフローチャートである。本プログラムは、加圧給水ユニット500A,500B(
図1参照)が設置された後に、ユーザの操作に応じて機動される。
図6において処理がステップS2に進むと、監視サーバ110は、ユーザの操作に基づいて、加圧給水ユニット500A,500Bにおける制御装置250のメモリ258(
図2参照)に、部品管理情報DW2として、各部品の推定部品寿命L0を登録する。
次に、処理がステップS4に進むと、ユーザの操作に基づいて、加圧給水ユニット500A,500Bの電源が投入され、ポンプ206,207(
図2参照)等の運転が開始される。また、加圧給水ユニット500A,500Bにおける制御装置250(
図2参照)は、監視サーバ110との通信を開始する。
【0050】
次に、処理がステップS6に進むと、制御装置250は、稼働情報DWを監視サーバ110(
図1参照)に送信する。上述したように、稼働情報DWには、各部品の推定部品寿命L0と、各部品の現在の運転値Lと、が含まれる。次に、処理がステップS8に進むと、制御装置250は、何れかの部品について運転値Lの情報を更新すべき更新タイミングに達したか否かを判定する。ここで、更新タイミングとは、「時間」に関する運転値L(通電時間TW、運転時間TP1,TP2等)であれば、例えば1時間経過する毎のタイミングである。また、「回数」に関する運転値L(始動回数CS1,CS2等)であれば、例えば「1」だけ増加する毎のタイミングである。
【0051】
ステップS8において「Yes」と判定されると、処理はステップS10に進む。ここでは、制御装置250は、更新タイミングに達した部品の運転値Lを更新する。次に、処理がステップS12に進むと、制御装置250は、メモリ258から更新タイミングに達した部品の推定部品寿命L0を読み出し、更新した運転値Lが推定部品寿命L0を超えたか否かを判定する。
【0052】
ここで「Yes」と判定されると、処理はステップS14に進み、制御装置250は、液晶表示部252に対して、運転値Lが推定部品寿命L0を超えた部品の名称(以下、交換推奨部品名と呼ぶ)と、その推奨交換時期が訪れた旨と、を表示させる。次に、処理がステップS16に進むと、制御装置250は、監視サーバ110(
図1参照)に対して、交換推奨部品名と、その推奨交換時期が訪れた旨と、を通知する。
【0053】
次に、処理がステップS18に進むと、監視サーバ110は、メールサーバ109を介して、ユーザ端末120に対して、電子メールの形式で、交換推奨部品名と、その推奨交換時期が訪れた旨と、を通知する。次に、処理がステップS20に進むと、監視サーバ110は報知情報DWUを更新し、Webサーバ104を介して、更新した報知情報DWUをユーザ端末120等に提供する。ここで、報知情報DWUには、交換推奨部品名と、その推奨交換時期が訪れた旨と、が含まれる。そして、処理はステップS8に戻り、ステップS8以降の処理が繰り返される。
【0054】
一方、上述したステップS12において「No」(更新した運転値Lが推定部品寿命L0以下である)と判定されると、処理はステップS22に進む。ここでは、制御装置250は、現在時刻が稼働情報DWの送信タイミングに達したか否かを判定する。なお、稼働情報DWの送信タイミングとは、例えば、最後に稼働情報DWを送信した時(上述のステップS6または後述のステップS24)から24時間が経過したタイミングである。ステップS22において「No」と判定されると、処理はステップS8に戻る。
【0055】
一方、ステップS22において「Yes」と判定されると、処理はステップS24に進み、制御装置250は、監視サーバ110に対して稼働情報DWを送信する。次に、処理がステップS26に進むと、監視サーバ110は、稼働情報データベース107から、各部品の修正部品寿命L1を読み出す。そして、監視サーバ110は、何れかの部品についての運転値Lが、当該部品の修正部品寿命L1を超えたか否かを判定する。
【0056】
ここで「Yes」と判定されると、処理はステップS28に進み、監視サーバ110は、メールサーバ109を介して、ユーザ端末120に対して、電子メールの形式で、交換推奨部品名と、その推奨交換時期が訪れた旨と、を通知する。
【0057】
次に、処理がステップS30に進むと、監視サーバ110は報知情報DWUを更新し、Webサーバ104を介して、更新した報知情報DWUをユーザ端末120等に提供する。そして、処理はステップS8に戻る。なお、ステップS26において「No」と判定された場合(運転値Lが修正部品寿命L1以下である場合)にも、ステップS30が実行されるため、ユーザは、Webページを介して、報知情報DWUを確認することができる。報知情報DWUには、各部品の推奨交換時期が含まれているため、ユーザは、運転値Lが未だ修正部品寿命L1に達していない部品についても、推奨交換時期を知ることができる。
【0058】
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態による遠隔監視システム150(設備監視システム)の構成例を示すブロック図である。
図7において、遠隔監視システム150は、加圧給水ユニット500A,500Bと、監視サーバ110と、工場内サーバ132(生産計画立案部)と、営業所内サーバ142(保守計画立案部)と、を備えている。加圧給水ユニット500A,500Bおよび監視サーバ110の構成および動作は、上述した第1実施形態のものと同様である。工場内サーバ132は、各種部品を製造する工場130に設けられ、営業所内サーバ142は、各種部品を販売する営業所140に設けられている。
【0059】
工場内サーバ132および営業所内サーバ142は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエア(何れも図示略)を備えており、ROMには、CPUによって実行される制御プログラムおよび各種データ等が格納されている。
【0060】
工場130における工場内サーバ132は、監視サーバ110にアクセスし、加圧給水ユニット500A,500Bの稼働情報DWA,DWBを収集する。そして、工場内サーバ132は、推奨交換時期に達した部品を種類毎に集計し、その集計結果に基づいて、部品の出荷計画を立案する。
【0061】
また、工場内サーバ132は、稼働情報DWA,DWBの過去の傾向に基づいて、将来の所定期間内(例えば半年以内)に推奨交換時期に達すると予想される部品を検索し、検索した部品を種類毎に集計する。工場内サーバ132は、この集計結果に基づいて、各種部品の在庫が枯渇しないように在庫を管理し、各種部品の生産計画を立案する。
【0062】
また、工場内サーバ132は、監視サーバ110に対して、各種部品の在庫数および納期に関する情報を供給する。これら在庫数および納期は、Webサーバ104を介して、Webページとして公開されるため、ユーザ端末120で閲覧することができる。これにより、ユーザは、ユーザ端末120を介して、交換用部品を入手できる時期等を予測することができる。
【0063】
また、営業所140における営業所内サーバ142は、監視サーバ110にアクセスし、加圧給水ユニット500A,500Bの稼働情報DWA,DWBを収集する。これにより、営業所140における販売員等は、現地を訪問することなく、加圧給水ユニット500A,500Bのメンテナンス状況を把握できるため、加圧給水ユニット500A,500Bのユーザに対して、推奨交換時期に達した部品の交換等を提案することができる。さらに、営業所内サーバ142は、推奨交換時期のデータに基づいて、メンテナンス員による保守計画を作成する。
【0064】
[実施形態の効果]
以上のように上述の各実施形態によれば、設備監視システム(100,150)は、被監視設備(500)を監視する設備監視装置(110)を備え、設備監視装置(110)は、被監視設備(500)に含まれる部品の推定部品寿命L0を記憶部(107)から読み出す機能と、被監視設備(500)の稼働情報DWに基づいて、推定部品寿命L0を修正した結果である修正部品寿命L1を算出する機能と、を備える。これにより、設備監視システム(100,150)は、稼働情報DWに基づいた、適切な推定寿命である修正部品寿命L1を提示することができる。
【0065】
また、稼働情報DWは、被監視設備(500)における環境情報DW3として、温度(TE)および/または湿度(HE)を含むと一層好ましい。これにより、温度(TE)および/または湿度(HE)に応じた、一層適切な修正部品寿命L1を提示することができる。
【0066】
また、設備監視装置(110)は、算出した修正部品寿命L1を記憶部(107)に書き込む機能をさらに備えると一層好ましい。これにより、修正部品寿命L1を種々の用途に利用することが可能になる。
【0067】
また、設備監視装置(110)は、推定部品寿命L0と、補正係数Kと、に戻づいて修正部品寿命L1を演算するものであり、設備監視装置(110)は、何れかの部品の故障が発生した場合には、故障した部品と同一仕様の他の部品に対する補正係数Kを修正する機能をさらに備えると一層好ましい。これにより、実際に故障が発生した部品の実績に応じて補正係数Kを修正できるため、修正部品寿命L1の信頼性を一層高めることができる。
【0068】
また、設備監視装置(110)は、修正部品寿命L1に基づいて、各部品の推奨交換時期を算出し、被監視設備(500)のユーザに対して推奨交換時期を通知する機能をさらに備えると一層好ましい。これにより、ユーザは、交換用の部品を準備する等の対策を立案しやすくなる。
【0069】
また、第2実施形態の設備監視システム(150)のように、各部品の推奨交換時期に基づいて、被監視設備(500)に対するメンテナンス員による保守計画を立案する保守計画立案部(142)をさらに備えると一層好ましい。これにより、被監視設備(500)に対する適切な保守計画を立案しやすくなる。
【0070】
また、第2実施形態の設備監視システム(150)のように、各部品の推奨交換時期に基づいて、各部品の生産計画を立案する生産計画立案部(132)をさらに備えると一層好ましい。これにより、工場等における部品の適切な生産計画を立案しやすくなる。
【0071】
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、もしくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
【0072】
(1)上記実施形態における監視サーバ110、制御装置250、工場内サーバ132、営業所内サーバ142のハードウエアは一般的なコンピュータによって実現できるため、
図6に示したフローチャート、その他上述した各種処理を実行するプログラム等を記憶媒体(プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納し、または伝送路を介して頒布してもよい。
【0073】
(2)
図6に示した処理、その他上述した各処理は、上記実施形態ではプログラムを用いたソフトウエア的な処理として説明したが、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いたハードウエア的な処理に置き換えてもよい。
【0074】
(3)上記実施形態において実行される各種処理は、図示せぬネットワーク経由で、他のサーバコンピュータが実行してもよく、上記実施形態において記憶される各種データも、これら他のサーバコンピュータに記憶させるようにしてもよい。
【0075】
(4)また、第1,第2実施形態の遠隔監視システム100,150は、加圧給水ユニット500のみならず、各種工業機械、電気自動車、鉄道車両、船舶、等、種々の被監視設備に適用することができる。これにより、これら被監視設備における各種部品の適切な推定寿命を提示できる。
【符号の説明】
【0076】
100,150 遠隔監視システム(設備監視システム)
107 稼働情報データベース(記憶部)
110 監視サーバ(設備監視装置)
132 工場内サーバ(生産計画立案部)
142 営業所内サーバ(保守計画立案部)
258 メモリ(記憶部)
500,500A,500B 加圧給水ユニット(被監視設備)
K 補正係数
DW,DWA,DWB 稼働情報
HE 周囲湿度(湿度)
L0 推定部品寿命
L1 修正部品寿命
TE 周囲温度(温度)
DW3 環境情報