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  • 特開-整流装置 図1
  • 特開-整流装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024551
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】整流装置
(51)【国際特許分類】
   B62D 37/02 20060101AFI20240215BHJP
   B60S 1/66 20060101ALI20240215BHJP
【FI】
B62D37/02 B
B60S1/66
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127472
(22)【出願日】2022-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中山 大輔
(72)【発明者】
【氏名】工藤 信寛
(72)【発明者】
【氏名】横山 一幸
【テーマコード(参考)】
3D225
【Fターム(参考)】
3D225AA19
3D225AB01
3D225AC03
3D225AC10
3D225AD26
(57)【要約】
【課題】整流体の周囲の凍結を溶融させる。
【解決手段】整流装置では、アクチュエータ16が、作動されて、ディフレクタ14を回転させる。ここで、ディフレクタ14内周面のヒータ26が作動されて発熱することで、ディフレクタ14の周囲が加熱される。このため、ディフレクタ14の周囲の凍結を溶融できる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
展開方向に移動されることで車両の前輪の前側に展開されて前記前輪への空気流を抑制すると共に、収納方向に移動されることで車体に収納される整流体と、
作動されて前記整流体の周囲を加熱する加熱機構と、
を備える整流装置。
【請求項2】
前記加熱機構が作動されて前記整流体を加熱する請求項1記載の整流装置。
【請求項3】
前記車体の下側を被覆すると共に、前記整流体が展開される展開孔が設けられ、前記加熱機構が作動されて前記整流体と前記展開孔の周面との間を加熱する被覆部材を備える請求項1又は請求項2記載の整流装置。
【請求項4】
前記加熱機構が作動されて前記被覆部材を加熱する請求項3記載の整流装置。
【請求項5】
前記加熱機構が作動されて前記整流体の周囲に流体を噴射する請求項1又は請求項2記載の整流装置。
【請求項6】
前記車両外の気温が第1温度以下である場合に前記加熱機構が作動される請求項1又は請求項2記載の整流装置。
【請求項7】
前記整流体を駆動する駆動機構を備え、前記駆動機構の温度が第2温度以下である場合に前記加熱機構が作動される請求項1又は請求項2記載の整流装置。
【請求項8】
前記整流体の移動に異常がある場合に前記加熱機構が作動される請求項1又は請求項2記載の整流装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の前輪への空気流を抑制する整流装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の車両用整流装置では、整流部材が格納位置と整流位置との間で回動される。
【0003】
ここで、このような車両用整流装置では、整流部材の周囲の凍結を溶融できるのが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-93785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、整流体の周囲の凍結を溶融できる整流装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様の整流装置は、展開方向に移動されることで車両の前輪の前側に展開されて前記前輪への空気流を抑制すると共に、収納方向に移動されることで車体に収納される整流体と、作動されて前記整流体の周囲を加熱する加熱機構と、を備える。
【0007】
本発明の第2態様の整流装置は、本発明の第1態様の整流装置において、前記加熱機構が作動されて前記整流体を加熱する。
【0008】
本発明の第3態様の整流装置は、本発明の第1態様又は第2態様の整流装置において、前記車体の下側を被覆すると共に、前記整流体が展開される展開孔が設けられ、前記加熱機構が作動されて前記整流体と前記展開孔の周面との間を加熱する被覆部材を備える。
【0009】
本発明の第4態様の整流装置は、本発明の第3態様の整流装置において、前記加熱機構が作動されて前記被覆部材を加熱する。
【0010】
本発明の第5態様の整流装置は、本発明の第1態様~第4態様の何れか1つの整流装置において、前記加熱機構が作動されて前記整流体の周囲に流体を噴射する。
【0011】
本発明の第6態様の整流装置は、本発明の第1態様~第5態様の何れか1つの整流装置において、前記車両外の気温が第1温度以下である場合に前記加熱機構が作動される。
【0012】
本発明の第7態様の整流装置は、本発明の第1態様~第6態様の何れか1つの整流装置において、前記整流体を駆動する駆動機構を備え、前記駆動機構の温度が第2温度以下である場合に前記加熱機構が作動される。
【0013】
本発明の第8態様の整流装置は、本発明の第1態様~第7態様の何れか1つの整流装置において、前記整流体の移動に異常がある場合に前記加熱機構が作動される。
【発明の効果】
【0014】
本発明の第1態様の整流装置では、整流体が展開方向に移動されることで、整流体が、車両の前輪の前側に展開されて、前輪への空気流を抑制する。また、整流体が収納方向に移動されることで、整流体が車体に収納される。
【0015】
ここで、加熱機構が、作動されて、整流体の周囲を加熱する。このため、整流体の周囲の凍結を溶融できる。
【0016】
本発明の第2態様の整流装置では、加熱機構が、作動されて、整流体を加熱する。このため、整流体の周囲を加熱できる。
【0017】
本発明の第3態様の整流装置では、被覆部材が車体の下側を被覆しており、被覆部材の展開孔から整流体が展開される。
【0018】
ここで、加熱機構が、作動されて、整流体と展開孔の周面との間を加熱する。このため、整流体と展開孔の周面との間の凍結を溶融できる。
【0019】
本発明の第4態様の整流装置では、加熱機構が、作動されて、被覆部材を加熱する。このため、整流体と展開孔の周面との間を加熱できる。
【0020】
本発明の第5態様の整流装置では、加熱機構が、作動されて、整流体の周囲に流体を噴射する。このため、整流体の周囲を加熱できる。
【0021】
本発明の第6態様の整流装置では、車両外の気温が第1温度以下である場合に、加熱機構が作動される。このため、車両外の気温が第1温度以下である場合に、整流体の周囲を加熱できる。
【0022】
本発明の第7態様の整流装置では、駆動機構が整流体を駆動する。
【0023】
ここで、駆動機構の温度が第2温度以下である場合に、加熱機構が作動される。このため、駆動機構の温度が第2温度以下である場合に、整流体の周囲を加熱できる。
【0024】
本発明の第8態様の整流装置では、整流体の移動に異常がある場合に、加熱機構が作動される。このため、整流体の移動に異常がある場合に、整流体の周囲を加熱できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施形態における車両の前部を示す車幅方向外方から見た側面図である。
図2】本発明の実施形態に係る整流装置を示す車両前方かつ車幅方向外方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1には、本発明の実施形態における車両12の前部が車幅方向外方(車両右方)から見た側面図にて示されており、図2には、本実施形態に係る整流装置10が車両前方かつ車幅方向外方から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
【0027】
図1に示す如く、本実施形態に係る整流装置10は、車体12Aの前端部内に設置されて、車両12の前輪12Bの前側に配置されている。車体12Aの下面(底面)は、被覆部材としての板状のアンダカバー12C(図2参照)によって被覆されており、アンダカバー12Cには、整流装置10の下側において、矩形状の展開孔12Dが貫通形成されている。
【0028】
図1及び図2に示す如く、整流装置10には、整流体としての樹脂製で略直方体形箱状のディフレクタ14が設けられており、ディフレクタ14内は、上側及び車両後側に開放されている。ディフレクタ14の車両前側端部には、円柱状の回転軸14Aが一体に設けられており、ディフレクタ14は、回転軸14Aを中心として、展開方向A及び収納方向B(図1参照)に回転(移動)可能にされている。ディフレクタ14は、収納位置(図1の破線位置、図2の位置)に配置されており、ディフレクタ14は、車体12A(アンダカバー12Cの展開孔12D)に収納されて、車体12Aの下側(アンダカバー12Cの下側)に突出されていない。ディフレクタ14は、展開方向Aに回転されて、展開位置(図1の2点鎖線位置)に配置可能にされており、これにより、ディフレクタ14が展開孔12Dから車体12Aの下側に突出される。また、ディフレクタ14は、展開位置から収納方向Bに回転されて、収納位置に配置(復帰)される。
【0029】
ディフレクタ14の回転軸14Aの車幅方向内側には、駆動機構としてのアクチュエータ16が機械的に連結されており、アクチュエータ16は、アンダカバー12Cの上側(車体12A内)に固定されて、ディフレクタ14を支持している。アクチュエータ16のECUは、車両12の制御装置18に電気的に接続されており、アクチュエータ16は、制御装置18の制御により、作動されて、ディフレクタ14を回転させる(駆動する)。
【0030】
アクチュエータ16には、温度検出装置20が設けられており、温度検出装置20は、アクチュエータ16内の温度(ECUの温度)を検出する。アクチュエータ16には、回転検出装置22(移動検出装置)が設けられており、回転検出装置22は、ディフレクタ14の回転(回転位置、回転速度等)を検出する。温度検出装置20及び回転検出装置22は、制御装置18に電気的に接続されている。制御装置18には、気温検出装置24が電気的に接続されており、気温検出装置24は、車体12A外の気温を検出する。
【0031】
ディフレクタ14の内周面(内側の下面、車両前側面及び車幅方向両側面)の全体には、加熱機構としてのシート状のヒータ26が固定(貼付)されており、ヒータ26には、全体的に電熱線(図示省略)が設けられている。ヒータ26(電熱線)は、制御装置18に電気的に接続されており、ヒータ26(電熱線)は、制御装置18の制御により、作動(通電)されて、発熱する。
【0032】
アンダカバー12Cの上面には、展開孔12Dの車幅方向内側端部の車両前側近傍において、加熱機構(噴射装置)としての前噴射装置28が固定されている。前噴射装置28は、制御装置18に電気的に接続されており、前噴射装置28は、制御装置18の制御により、作動されて、流体としての温水(加熱された水)をディフレクタ14の車幅方向内側面と展開孔12Dの車幅方向内側面との間(ディフレクタ14の回転軸14Aとアクチュエータ16との摺接面間を含む)に噴射する。
【0033】
アンダカバー12Cの上面には、展開孔12Dの車幅方向中央部の車両後側近傍において、加熱機構(噴射装置)としての後噴射装置30が固定されている。後噴射装置30は、制御装置18に電気的に接続されており、後噴射装置30は、制御装置18の制御により、作動されて、温水をディフレクタ14の車両後側端と展開孔12Dの車両後側面との間の車幅方向中央部に噴射する。
【0034】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0035】
以上の構成の整流装置10では、ディフレクタ14が、収納位置に配置されて、アンダカバー12Cの展開孔12Dに収納されている。
【0036】
車両12が高速で走行する際には、制御装置18の制御により、アクチュエータ16が、作動されて、ディフレクタ14を展開方向Aに回転させることで、ディフレクタ14が、展開位置に配置されて、アンダカバー12Cの展開孔12Dから下側に突出される。このため、ディフレクタ14が、車体12Aの下側において前輪12Bの車両前側に配置されて、前輪12Bへの車両12の走行風(空気流)を抑制する(走行風を前輪12Bの下側に流す)ことで、前輪12Bの車両前側における空気圧の増加が抑制されて、車両12の空気抵抗及び揚力が抑制される。
【0037】
その後、車両12が低速で走行する際には、制御装置18の制御により、アクチュエータ16が、作動されて、ディフレクタ14を収納方向Bに回転させることで、ディフレクタ14が、収納位置に配置されて、アンダカバー12Cの展開孔12Dに収納される。
【0038】
ところで、車両12の前輪12Bの近傍にディフレクタ14が配置されている。このため、車両12が寒冷地を走行する際には、ディフレクタ14とアンダカバー12Cの展開孔12D周面との間(ディフレクタ14の周囲であり、ディフレクタ14の回転軸14Aとアクチュエータ16との摺接面間を含む)が雪や氷により凍結する可能性がある。
【0039】
ここで、車体12A外の気温(気温検出装置24が検出する気温)が第1温度(例えば5°)以下であるか、アクチュエータ16内の温度(温度検出装置20が検出する温度)が第2温度(例えば5°)以下であるかの少なくとも一方である際に、制御装置18がアクチュエータ16を作動させても、ディフレクタ14が展開方向Aに回転されない(回転検出装置22がディフレクタ14の展開方向Aへの回転を検出しない)場合には、制御装置18の制御により、ディフレクタ14内周面のヒータ26が作動されて発熱すると共に、アンダカバー12C上の前噴射装置28及び後噴射装置30が作動されてディフレクタ14とアンダカバー12Cの展開孔12D周面との間に温水を噴射する。
【0040】
このため、ヒータ26が発熱してディフレクタ14を加熱することで、ディフレクタ14と展開孔12Dの周面との間が加熱される。さらに、前噴射装置28及び後噴射装置30がディフレクタ14と展開孔12Dの周面との間に温水を噴射することで、ディフレクタ14と展開孔12Dの周面との間(ディフレクタ14の回転軸14Aとアクチュエータ16との摺接面間を含む)が加熱される。これにより、ディフレクタ14と展開孔12Dの周面との間(ディフレクタ14の回転軸14Aとアクチュエータ16との摺接面間を含む)の凍結を溶融でき、アクチュエータ16の作動によりディフレクタ14が展開方向Aに回転できる。
【0041】
また、車体12A外の気温(気温検出装置24が検出する気温)が第1温度以下であるか、アクチュエータ16内の温度(温度検出装置20が検出する温度)が第2温度以下であるかの少なくとも一方である際に、制御装置18がアクチュエータ16を作動させても、ディフレクタ14の展開方向Aへの回転速度(回転検出装置22が検出するディフレクタ14の展開方向Aへの回転速度)が設定速度に比し低い場合には、制御装置18の制御により、前噴射装置28及び後噴射装置30が作動されてディフレクタ14とアンダカバー12Cの展開孔12D周面との間(ディフレクタ14の回転軸14Aとアクチュエータ16との摺接面間を含む)に温水を噴射する。これにより、ディフレクタ14と展開孔12Dの周面との間(ディフレクタ14の回転軸14Aとアクチュエータ16との摺接面間を含む)の凍結を溶融でき、アクチュエータ16の作動によりディフレクタ14が展開方向Aに適切に回転できる。
【0042】
さらに、上述の如く、ディフレクタ14と展開孔12Dの周面との間(ディフレクタ14の回転軸14Aとアクチュエータ16との摺接面間を含む)が凍結されても、ヒータ26、前噴射装置28及び後噴射装置30の少なくとも1つにより、当該凍結を溶融できる。このため、ディフレクタ14の回転抵抗を低減でき、ディフレクタ14を回転させるアクチュエータ16(例えばモータ)の寿命低下を抑制できる。しかも、ディフレクタ14の凍結によりディフレクタ14の物性が低下することを抑制でき、ディフレクタ14の破損を抑制できる。
【0043】
また、上述の如く、ヒータ26、前噴射装置28及び後噴射装置30の少なくとも1つが所定時間以上作動されても、ディフレクタ14の展開方向Aへの回転速度(回転検出装置22が検出するディフレクタ14の展開方向Aへの回転速度)が設定速度に比し低い場合(ディフレクタ14が展開方向Aに回転されない場合を含む)には、アクチュエータ16が故障していると判断できる。
【0044】
なお、本実施形態では、ディフレクタ14の内周面にヒータ26が設けられる。しかしながら、ディフレクタ14の外周面にヒータ26が設けられてもよい。
【0045】
また、本実施形態では、ヒータ26がディフレクタ14に設けられてディフレクタ14を加熱する。しかしながら、ヒータ26がアンダカバー12C(展開孔12Dの周面を含む)に設けられてアンダカバー12Cを加熱してもよい。
【0046】
さらに、本実施形態では、前噴射装置28及び後噴射装置30が温水を噴射する。しかしながら、前噴射装置28及び後噴射装置30は、加熱され又は加熱されない流体(液体(特に水)又は気体(特に空気))を噴射すればよい。
【0047】
また、本実施形態では、車体12A外の気温(気温検出装置24が検出する気温)が第1温度以下であるか、アクチュエータ16内の温度(温度検出装置20が検出する温度)が第2温度以下であるかの少なくとも一方である際に、制御装置18がアクチュエータ16を作動させても、ディフレクタ14の展開方向Aへの回転速度(回転検出装置22が検出するディフレクタ14の展開方向Aへの回転速度)が設定速度に比し低い場合(ディフレクタ14が展開方向Aに回転されない場合を含む)に、ヒータ26、前噴射装置28及び後噴射装置30の少なくとも1つが作動される。
【0048】
しかしながら、車体12A外の気温(気温検出装置24が検出する気温)が第1温度以下であるか、アクチュエータ16内の温度(温度検出装置20が検出する温度)が第2温度以下であるかの少なくとも一方である際に、制御装置18がアクチュエータ16を作動させても、ディフレクタ14の収納方向Bへの回転速度(回転検出装置22が検出するディフレクタ14の収納方向Bへの回転速度)が設定速度に比し低い場合(ディフレクタ14が収納方向Bに回転されない場合を含む)に、ヒータ26、前噴射装置28及び後噴射装置30の少なくとも1つが作動されてもよい。
【0049】
さらに、車体12A外の気温(気温検出装置24が検出する気温)が第1温度以下であるか、アクチュエータ16内の温度(温度検出装置20が検出する温度)が第2温度以下であるかの少なくとも一方である際に、車両12のイグニッションがONに操作された場合に、ヒータ26、前噴射装置28及び後噴射装置30の少なくとも1つが作動されてもよい。
【0050】
しかも、車体12A外の気温(気温検出装置24が検出する気温)が第1温度以下である場合、アクチュエータ16内の温度(温度検出装置20が検出する温度)が第2温度以下である場合、制御装置18がアクチュエータ16を作動させてもディフレクタ14の回転速度(回転検出装置22が検出するディフレクタ14の回転速度)が設定速度に比し低い場合(ディフレクタ14が回転されない場合を含む)、車両12のイグニッションがONに操作された場合の少なくとも1つの場合に、ヒータ26、前噴射装置28及び後噴射装置30の少なくとも1つが作動されてもよい。
【符号の説明】
【0051】
10・・・整流装置、12・・・車両、12A・・・車体、12B・・・前輪、12C・・・アンダカバー(被覆部材)、12D・・・展開孔、14・・・ディフレクタ(整流体)、16・・・アクチュエータ(駆動機構)、26・・・ヒータ(加熱機構)、28・・・前噴射装置(加熱機構)、30・・・後噴射装置(加熱機構)
図1
図2