(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024571
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】重りによる車体制御のつく改良型操舵装置
(51)【国際特許分類】
B62D 37/04 20060101AFI20240215BHJP
【FI】
B62D37/04
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022136356
(22)【出願日】2022-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】592127482
【氏名又は名称】上森 和秀
(72)【発明者】
【氏名】上森 和秀
(57)【要約】 (修正有)
【課題】重りと駆動装置とジャイロ装置と操舵装置とを組み合わせた、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置を提供する。
【解決手段】ハンドルを左に切れば、車体が遠心力により右に傾こうとするので、車体が走行用バッテリーの様な重りが左に移動する事により、左に傾くように装置し、その角度は、右を中心にして、水平線上から、1度から30度とする。一方、ハンドルを右に切れば、車体が遠心力により左に傾こうとするので、車体が走行用バッテリーの様な重りが右に移動する事により、右に傾くように装置し、その角度は、左を中心にして、水平線上から、1度から30度とする。また、走行速度とジャイロと操舵角を検出して、車体の傾斜角度を調整する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル(1)を左に切れば、車体(2)が遠心力により、右に傾こうとするので、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が左に移動する事により、角度を、右を中心にして、水平線上から、1度から30度、左に傾くようにしたことを特徴とする、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置。
【請求項2】
ハンドル(1)を右に切れば、車体(2)が遠心力により、左に傾こうとするので、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が右に移動する事により、角度を、左を中心にして、水平線上から、1度から30度、右に傾くようにしたことを特徴とする、請求項1記載の、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、重りと駆動装置とジャイロ装置と操舵装置とを組み合わせた、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車高調整装置の付けられた車は、悪路における車体の傾斜の復元、あるいは、急加速、急減速における車体前部の浮き、沈みを復元するものであり、操舵装置とは別の独立した装置であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平03-113211 号公報
【特許文献2】特願2019-140295 号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは、次のような欠点があった。
従来、車高調整装置の付けられた車は、悪路における車体の傾斜の復元、あるいは、急加速、急減速における車体前部の浮き、沈みを復元するものであり、操舵装置とは別の独立した装置であった。
本来、物体には慣性の法則が働いており、高速で進行方向を変えると、大きく車体が反対方向に傾き安定性を欠き、スリップ、横転などといった交通事故災害の発生する結果となっていた。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
いま、その解決手段を図面を追いながら説明すれば、
(イ)
図1のように、ハンドル(1)を左に切れば、
図2のように、車体(2)が遠心力により、右に傾こうとするので、
図3のように、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が左に移動する事により、左に傾くように装置する。
その角度は、右を中心にして、水平線上から、1度から30度とする。
(ロ)
図4のように、ハンドル(1)を右に切れば、
図5のように、車体(2)が遠心力により、左に傾こうとするので、
図6のように、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が右に移動する事により、右に傾くように装置する。
その角度は、左を中心にして、水平線上から、1度から30度とする。
(ハ)
図7のように走行速度とジャイロと操舵角を検出して、車体の傾斜角度を調整する。
本発明は、以上の構成よりなる、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置である。
【発明の効果】
【0006】
したがって、この装置を取り付けた車は、高速走行中の進路変更における、車体に働く有害な遠心力に対し、従来の車よりも数段、安定性を備えた運転をすることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】 車のハンドルを左に切ったときの説明図である。
【
図2】 右に遠心力が働いた車の後ろから見た説明図である。
【
図3】 重りにより左に傾いた車の後ろから見たときの説明図である。
【
図4】 車のハンドルを右に切ったときの説明図である。
【
図5】 左に遠心力が働いた車の後ろから見た説明図である。
【
図6】 重りにより右に傾いた車の後ろから見たときの説明図である。
【
図7】 装置の動作手順のフローチャート図である。
【
図8】 ダブルウィッシュボーン形式による、重りにより左に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図9】 ダブルウィッシュボーン形式による、重りにより右に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図10】 スイングアクスル形式による、重りにより左に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図11】 スイングアクスル形式による、重りにより右に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
いま、その解決手段を図面を追いながら説明すれば、
(イ)
図1のように、ハンドル(1)を左に切れば、
図2のように、車体(2)が遠心力により、右に傾こうとするので、
図3のように、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が左に移動する事により、左に傾くように装置する。
その角度は、右を中心にして、水平線上から、1度から30度とする。
(ロ)
図4のように、ハンドル(1)を右に切れば、
図5のように、車体(2)が遠心力により、左に傾こうとするので、
図6のように、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が右に移動する事により、右に傾くように装置する。
その角度は、左を中心にして、水平線上から、1度から30度とする。
(ハ)
図7のように走行速度とジャイロと操舵角を検出して、車体の傾斜角度を調整する。
この装置を取り付けた車は、重り(8)が左右に移動する事により、走行速度とジャイロと操舵角に比例して車体が傾き、俗に言う、踏ん張りが効くのである。
【符号の説明】
【009】
1 ハンドル
2 車体
3 フローチャート図
4 左に移動した重り
5 縮んだスプリング
6 右に移動した重り
7 伸びたスプリング
8 重り
【手続補正書】
【提出日】2023-07-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル(1)を左に切れば、車体(2)が遠心力により、右に傾こうとするので、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が左にスライド運動をして移動する事により、角度を、右を中心にして、水平線上から、1度から30度、左に傾くようにしたことを特徴とする、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置。
【請求項2】
ハンドル(1)を右に切れば、車体(2)が遠心力により、左に傾こうとするので、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が右にスライド運動をして移動する事により、角度を、左を中心にして、水平線上から、1度から30度、右に傾くようにしたことを特徴とする、請求項1記載の、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置。
【請求項3】
ピニオン(9)とラック(10)により、左右にスライド運動する重り(8)を特徴とする、請求項2記載の、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】追加
【補正の内容】
【0007】
【
図12】 車のハンドルを中立にした際の斜視図である。
【
図13】 車のハンドルを左に切ったときの斜視図である。
【
図14】 車のハンドルを右に切ったときの斜視図である。
【
図15】 ピニオン(9)とラック(10)により、左右にスライド運動する重り(8)の斜視図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】追加
【補正の内容】
【0009】
9 ピニオン
10 ラック
11 モーター
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2023-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
【
図1】 車のハンドルを左に切ったときの説明図である。
【
図2】 右に遠心力が働いた車の後ろから見た説明図である。
【
図3】 重りにより左に傾いた車の後ろから見たときの説明図である。
【
図4】 車のハンドルを右に切ったときの説明図である。
【
図5】 左に遠心力が働いた車の後ろから見た説明図である。
【
図6】 重りにより右に傾いた車の後ろから見たときの説明図である。
【
図7】 装置の動作手順のフローチャート図である。
【
図8】 ダブルウィッシュボーン形式による、重りにより左に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図9】 ダブルウィッシュボーン形式による、重りにより右に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図10】 スイングアクスル形式による、重りにより左に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図11】 スイングアクスル形式による、重りにより右に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図12】 車のハンドルを中立にした際の斜視図である。
【
図13】 車のハンドルを左に切ったときの斜視図である。
【
図14】 車のハンドルを右に切ったときの斜視図である。
【
図15】 ピニオン(9)とラック(10)により、左右にスライド運動する重り(8)の斜視図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】手続補正書
【補正対象項目名】手続補正3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
1 ハンドル
2 車体
3 フローチャート図
4 左に移動した重り
5 縮んだスプリング
6 右に移動した重り
7 伸びたスプリング
8 重り
9 ピニオン
10 ラック
11 モーター
【手続補正書】
【提出日】2023-12-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル(1)を左に切れば、車体(2)が遠心力により、右に傾こうとするので、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が左にスライド運動をして移動する事により、角度を、右を中心にして、水平線上から、1度から30度、左に傾くようにしたことを特徴とする、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置。
【請求項2】
ハンドル(1)を右に切れば、車体(2)が遠心力により、左に傾こうとするので、車体(2)が走行用バッテリーの様な重り(8)が右にスライド運動をして移動する事により、角度を、左を中心にして、水平線上から、1度から30度、右に傾くようにしたことを特徴とする、請求項1記載の、重りによる車体制御のつく改良型操舵装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
【
図1】 車のハンドルを左に切ったときの説明図である。
【
図2】 右に遠心力が働いた車の後ろから見た説明図である。
【
図3】 重りにより左に傾いた車の後ろから見たときの説明図である。
【
図4】 車のハンドルを右に切ったときの説明図である。
【
図5】 左に遠心力が働いた車の後ろから見た説明図である。
【
図6】 重りにより右に傾いた車の後ろから見たときの説明図である。
【
図7】 装置の動作手順のフローチャート図である。
【
図8】 ダブルウィッシュボーン形式による、重りにより左に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図9】 ダブルウィッシュボーン形式による、重りにより右に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図10】 スイングアクスル形式による、重りにより左に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図11】 スイングアクスル形式による、重りにより右に傾いた車の後ろから見たときの構造図である。
【
図12】 車のハンドルを中立にした際の斜視図である。
【
図13】 車のハンドルを左に切ったときの斜視図である。
【
図14】 車のハンドルを右に切ったときの斜視図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
1 ハンドル
2 車体
3 フローチャート図
4 左に移動した重り
5 縮んだスプリング
6 右に移動した重り
7 伸びたスプリング
8 重り
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】削除
【補正の内容】