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特開2024-24578セル構造体用接続具、接続構造、及び接続方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024578
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】セル構造体用接続具、接続構造、及び接続方法
(51)【国際特許分類】
   E02D 17/20 20060101AFI20240215BHJP
   E02D 29/02 20060101ALI20240215BHJP
【FI】
E02D17/20 103Z
E02D29/02 301
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044504
(22)【出願日】2023-03-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-01
(31)【優先権主張番号】P 2022127398
(32)【優先日】2022-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2022140582
(32)【優先日】2022-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000219912
【氏名又は名称】東京インキ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】島田 優
(72)【発明者】
【氏名】安田 豊
(72)【発明者】
【氏名】家坂 正史
【テーマコード(参考)】
2D044
2D048
【Fターム(参考)】
2D044DB33
2D048AA71
(57)【要約】      (修正有)
【課題】現場での穴あけ作業がなく、連結が外れず、かつ容易に着脱可能なセル構造体同士の接続方法を提供する。
【解決手段】孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を厚さ方向に展張したハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するセル構造体用接続具で、接続具はボルト部を有するA部材と、ナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、A部材は手で把持するための持手部と、持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝があり、B部材は手で把持するための持手部と、持手部の略中心にA部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝があるセル構造体用接続具。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具。
【請求項2】
前前記A部材持手部及びB部材持手部は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有し長方形と円弧との複合構造をしており、
前記A部材持手部及びB部材持手部は中央部に孔を有しており、
前記A部材持手部及びB部材持手部は樹脂製であり、
前記A部材ボルト部及びB部材ナット部は金属製である請求項1記載のセル構造体用接続具。
【請求項3】
前記A部材ボルト部の頭頂部(A部材ボルト部頭)が樹脂製の持手部に被さるように配置され、かつ前記ボルト部の頭頂部(A部材ボルト部頭)にドライバー溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、かつA部材持手部の上部が持手部窓(A部材持手部窓)を介してボルト部の頭頂部(A部材ボルト部頭)が露出している請求項2記載のセル構造体用接続具。
【請求項4】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具で接続されたセル構造体の接続構造であって、
当該セル構造体用接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材のボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接し、当該貫通した接続用孔に接続具のA部材ボルト部が配置され、一方のストリップ材外側には接続具のA部材持手部が他方のストリップ材外側には接続具のB部材持手部がおのおのストリップ材に隣接して配置され、さらに当該A部材ボルト部が接続具のB部材ナット部の中を貫通して配置されているセル構造体の接続構造。
【請求項5】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具で接続されたセル構造体の接続構造であって、
当該セル構造体用接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材は当該ストリップ材の幅方向に長径の長穴の接続用孔が設けられ、おのおのの接続用孔が貫通するように隣接し、
当該貫通した接続用孔に接続具のA部材ボルト部が配置され、一方のストリップ材外側には接続具のA部材持手部が他方のストリップ材外側には接続具のB部材持手部がおのおのストリップ材に隣接し、かつ当該A部材及びB部材の持手部の長径が前記接続用孔の長径と直交するように配置され、
さらに当該A部材ボルト部が接続具のB部材ナット部の中を貫通して配置されているセル構造体の接続構造。
【請求項6】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具で接続させるセル構造体の接続方法であって、
当該セル構造体用接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材ナット部に挿入する工程と、
A部材ボルト部の端部に挿入されたB部材ナット部を回転させてボルト部に沿ってスライドさせることによりB部材をストリップ材に隣接させ、2つのセル構造体のストリップ材をA部材持手部とB部材持手部挟み込んで固定させる工程とを含むセル構造体の接続方法。
【請求項7】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具で接続させるセル構造体の接続方法であって、
当該セル構造体用接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材のボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材のナット部に挿入する工程と、
B部材持手部を片方の手で把持しつつ、もう一方の手にドライバーを持ち、A部材ボルト部頭のドライバー用の溝にドライバーの先端をかみ合わせてドライバーを回転させてA部材とB部材の締め込みをおこなっていく工程とを含むセル構造体の接続方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セル構造体の施工方法に関する。更に詳しくは、セル構造体同士を接続する接続具、接続構造、及び接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
法面などの傾斜面を安定させたり、構造物の基礎や路盤の敷設、或いは擁壁の構築を行ったりするための工法として、ジオセル工法と呼ばれる工法がある。この工法では、複数のセル構造体をハニカム状などの配置で前後左右に連ねて配置し、各セル構造体内に、土や砕石等の中詰材を充填する。セル構造体は、合成樹脂などの可撓性の材料からなる軽量の型枠である(例えば特許文献1参照)。
【0003】
セル構造体を施工する際、現場にてセル構造体同士を簡易に連結する必要が生じ、そのための連結方法が開示されている。例えば特許文献2には、セル構造体同士を連結する方法を開示している。すなわちその方法は、相互に連結される一対のセル構造体のオーバーラップ部分の帯状材をビス材で貫き、帯状材から突出したビス材先端部分にキャップ材を挿入させ固定させる方法であり、ビス材が容易に離脱することはなくなり、隣接するセル構造体同士の連結部位の耐荷重性能が高かった。
【0004】
また、特許文献3には、挿入部、挿入延長部、ハンドル部からなる連結具を用いてセル状保持構造体を係止する方法を開示している。具体的には隣接する2つのセル状保持構造体同士のおのおのの開放長孔を重ね合わせ、当該開放長孔に連結部の挿入部より連結具を挿入し、当該開放長孔の部分に当該連結具の挿入延長部が位置するように設置し、ハンドル部を回転させることで隣接する2つのセル状保持構造体同士の連結を実現している。本方法は簡単に連結出来る反面、簡単に連結が外れるという難点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2012-504058号公報
【特許文献2】特開2015-121030号公報
【特許文献3】特許第5443503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ビスによる接続の方法(特許文献2)では、現場で帯状材にドリルなどを使って孔をあける作業が必要となり、手間がかかる。また、挿入部、挿入延長部、ハンドル部からなる連結具による連結(特許文献3)はハンドル部を手で持って挿入部を開放長孔に挿入してハンドル部を回転させることでセル状保持構造体同士を容易に係止することができる反面、容易に連結が外れてしまうという欠点を持つ。本発明の目的は、現場での穴あけ作業がなく容易に接続が外れず、かつ容易に着脱可能なセル構造体同士の接続方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、2つのセル構造体(セル集合体)同士を接続する接続具として、
ボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材からなり、当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られており、当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材のボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具を用いることで、現場にて2つのセル構造体(セル集合体)同士を容易に接続が外れず、かつ容易に着脱可能なセル構造体同士の接続ができることを見いだした。
【0008】
請求項1記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具である。
【0009】
すなわち本発明の接続具は、ボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入する円柱状の孔を有するナット部を有するB部材の2つの部材で構成されている。そして、セル構造体(セル集合体)同士を接続する際にはA部材とB部材で重ねた2つのセル集合体のストリップ材(2aと2b)を挟み、A部材のボルト部をB部材のナット部の孔に挿入し、A部材またはB部材の持手部を回転させることにより、2つのセル構造体(セル集合体)のストリップ材(2aと2b)が接続される。
【0010】
A部材は、持手部8aと、当該持手部8aの略中心より下方に垂直に伸びる円柱状のボルト部8bよりなり、ボルト部8bの円柱の側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られている。B部材は、持手部9aと、当該持手部9aの略中心のナット部9bよりなりナット部9bの円柱状の孔の内側には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られている。ボルト部8bの円柱の側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝と、ナット部9bの円柱状の孔の内側には螺旋状(ネジ状)の溝は、螺合できるようになっている。
【0011】
接続具のA部材及びB部材は、2つのセル構造体(セル集合体)同士を接続する際にはA部材とB部材で重ねた2つのセル構造体(セル集合体)のストリップ材(2aと2b)を挟み、A部材ボルト部8bをB部材ナット部9bの孔に挿入し、A部材持手部8aまたはB部材持手部9aを回転させて、A部材ボルト部8bの円柱の側面部分のらせん状(ネジ状)の溝と、ナット部9bの円柱状の孔の内側のらせん状(ネジ状)の溝を螺合させることにより接続させるが、A部材及びB部材のおのおのの持手部を把持して締め込みことで、簡易にかつ強固に2つのセル構造体(セル集合体)同士を接続することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、
前記A部材持手部及びB部材持手部は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有し長方形と円弧との複合構造をしており、
前記A部材持手部及びB部材持手部は中央部に孔を有しており、
前記A部材持手部及びB部材持手部は樹脂製であり、
前記A部材ボルト部及びB部材ナット部は金属製である請求項1記載のセル構造体用接続具である。
【0013】
A部材及びB部材の持手部の形状は、上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有し長方形と円弧との複合構造をしている。すなわち、左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造となっている。A部材及びB部材の持手部の左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造は、持手部に手を添えて持手部を回転させる際に指が滑らずうまく保持して、A部材とB部材を螺合させる際の助けとなる。略長方形状のA部材及びB部材の持手部の長さの短辺と長辺の比は、短辺1に対して長辺2以上が好ましが、さらに好適なのは短辺1に対して長辺が3程度である。当該形状をしていると、持手部を手で把持しやすく、また回転させやすい。A部材持手部及びB部材持手部は中央部に孔を有しており、A部材に於いては孔よりボルト部の頭が露出し、B部材に於いてはナット部の孔と通じている。
【0014】
A部材の素材は、持手部8aを樹脂製にしてボルト部8bを金属製にし、B部材の素材は持手部9aを樹脂製にしてナット部9bを金属製にするとよい。A部材及びB部材の持手部に適用可能な樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレンといったオレフィン系樹脂、PS樹脂(スチレン樹脂)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン樹脂)、ASA樹脂(アクリロニトリル・スチレン・アクリルゴム樹脂)、PMMA(アクリル樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)が挙げられる。その中でもとりわけ非結晶性樹脂(PS樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ASA樹脂、PMMA、PC等)が好適であるが、さらに好ましくはABS樹脂及びASA樹脂である。また、A部材ボルト部8b及びB部材ナット部9bに適用可能な金属としては、鉄やステンレス鋼などが好適である。このような素材を選択する理由は、樹脂製の持手部は手で把持した際に把持しやすく回転させやすいためである。またA部材ボルト部8bと、B部材ナット部9bを金属製にする理由は、A部材とB部材を螺合させた際にしっかりと固定させるためである。またA部材及びB部材持手部を有することで、一度螺合させた後でも必要ならば逆回転させてA部材とB部材を取り外すことも可能である。さらにA部材とB部材を螺合させた後に於いては充填材である土と接する大部分が樹脂であるために腐食による劣化を最小限にすることができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、
前記A部材ボルト部の頭頂部(A部材ボルト部頭)が樹脂製の持手部に被さるように配置され、かつ前記ボルト部の頭頂部(A部材ボルト部頭)にドライバー溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、かつA部材持手部の上部が持手部窓(A部材持手部窓)を介してボルト部の頭頂部(A部材ボルト部頭)が露出している請求項2記載のセル構造体用接続具である。
【0016】
A部材のボルト部は、ボルト部の一端であるボルト部頭(A部材ボルト部頭8ba)で持手部と結合し、ボルト部頭は持手部窓(A部材持手部窓8ad)を介して持手部の上面より露出しており、ボルト部頭(A部材ボルト部頭8ba)にはドライバー(プラスでもマイナスでもよい)でA部材を回転させることができるようにプラスまたはマイナスのドライバー用の溝(A部材ボルト部ドライバー溝8bb)が掘られている。当該形状をしたA部材は、持手部を手で把持して回転させることも、ドライバーの先端をボルト部頭(A部材ボルト部頭8ba)のドライバー用の溝(A部材ボルト部ドライバー溝8bb)にかみ合わせてドライバーにより回転させることも可能である。
【0017】
請求項4記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具で接続されたセル構造体の接続構造であって、
当該セル構造体用接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材のボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接し、当該貫通した接続用孔に接続具のA部材ボルト部が配置され、一方のストリップ材外側には接続具のA部材持手部が他方のストリップ材外側には接続具のB部材持手部がおのおのストリップ材に隣接して配置され、さらに当該A部材ボルト部が接続具のB部材ナット部の中を貫通して配置されているセル構造体の接続構造である。
【0018】
請求項5記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具で接続されたセル構造体の接続構造であって、
当該セル構造体用接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材は当該ストリップ材の幅方向に長径の長穴の接続用孔が設けられ、おのおのの接続用孔が貫通するように隣接し、
当該貫通した接続用孔に接続具のA部材ボルト部が配置され、一方のストリップ材外側には接続具のA部材持手部が他方のストリップ材外側には接続具のB部材持手部がおのおのストリップ材に隣接し、かつ当該A部材及びB部材の持手部の長径が前記接続用孔の長径と直交するように配置され、
さらに当該A部材ボルト部が接続具のB部材ナット部の中を貫通して配置されているセル構造体の接続構造である。
【0019】
請求項6記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具で接続させるセル構造体の接続方法であって、
当該セル構造体用接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材ナット部に挿入する工程と、
A部材ボルト部の端部に挿入されたB部材ナット部を回転させてボルト部に沿ってスライドさせることによりB部材をストリップ材に隣接させ、2つのセル構造体のストリップ材をA部材持手部とB部材持手部挟み込んで固定させる工程とを含むセル構造体の接続方法である。
【0020】
請求項7記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具で接続させるセル構造体の接続方法であって、
当該セル構造体用接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材のボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材のナット部に挿入する工程と、
B部材持手部を片方の手で把持しつつ、もう一方の手にドライバーを持ち、A部材ボルト部頭のドライバー用の溝にドライバーの先端をかみ合わせてドライバーを回転させてA部材とB部材の締め込みをおこなっていく工程とを含むセル構造体の接続方法である。
【発明の効果】
【0021】
本発明により、2つのセル構造体(セル集合体)同士を接続する接続具として、
ボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入する円柱状の孔を有するナット部を有するB部材の2つの部材からなり、当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られており、当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具を用いることで、現場にて2つのセル構造体(セル集合体)同士を容易に接続が外れず、かつ容易に着脱可能なセル構造体同士の接続方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】ハニカム状立体補強材(3セル)の展張前の斜視図である。
図2】セル集合体(セル構造体)の斜視図である。
図3】2つのセル集合体の接続箇所を拡大した平面図と斜視図である。
図4】本発明の接続具A部材の5面図(正面図、上面図、下面図、右側面図、左側面図)である。
図5】本発明の接続具A部材の断面図である。
図6】本発明の接続具B部材の5面図(正面図、上面図、下面図、右側面図、左側面図)である。
図7】本発明の接続具B部材の断面図である。
図8】2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際の平面図と斜視図である。
図9】2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際の正面図と断面図と背面図である。
図10】2つのセル集合体を接続具で接続する際の手順を示した断面図である。
図11】接続穴が横長の長穴である2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際の平面図と斜視図である。
図12】接続穴が横長の長穴である2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際の正面図と断面図と背面図である。
図13】2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際(正面側にA部材、背面側にB部材)の平面図と斜視図である。
図14】2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際(正面側にA部材、背面側にB部材)の正面図と断面図と背面図である。
図15】接続穴が横長の長穴である2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際(正面側にA部材、背面側にB部材)の平面図と斜視図である。
図16】接続穴が横長の長穴である2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際(正面側にA部材、背面側にB部材)の正面図と断面図と背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
【0024】
本発明は、2つのセル構造体(セル集合体)同士を接続する接続具として、
ボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材からなり、当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られており、当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材のボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具を用いることで、現場にて2つのセル構造体(セル集合体)同士を容易に接続が外れず、かつ容易に着脱可能なセル構造体同士の接続方法を発明の要旨としているが、このような事例はこれまで知られていない。
【0025】
すなわち本発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状の溝が掘られており、
当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部を有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具である。
【0026】
〔実施形態1〕
まず、本発明に利用するハニカム状立体補強材、セル集合体1a及びセル構造体1bについて説明する。図1は、ハニカム状立体補強材(3セル)の展張前の斜視図である。図1では3セルのハニカム状立体補強材1を例示したが、ハニカム状立体補強材1のセル数は3セルに限らず何セルあってもよい。以下、当該ハニカム状立体補強材1を展帳してセル集合体1aを作製し、当該セル集合体1aに充填材10を詰めて作製されるセル構造体1bについても同様である。ハニカム状立体補強材1は、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材2を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に一定間隔の結合部位4にて結合したものである。このハニカム状立体補強材1は展張方向aに展張してハニカム状のセル5を形成し、セル集合体1aとなる。ハニカム状立体補強材1に利用される素材は樹脂が好ましく、樹脂の中でも高密度ポリエチレンが好適である。
【0027】
ストリップ材2にはセル5内に溜まる水を排出するために孔3を設ける。本発明に用いるハニカム状立体補強材1の孔の形状は円形の孔をしているが、これに限定されず孔の形状は長穴でもよい。排水性を高めるためには孔3の数は多い方が良いが、多すぎるとストリップ材2の強度が低下するため、ストリップ材2の面積の40%を越えない程度の数がよい。また孔の配置は直列でも千鳥配置でもよい。
【0028】
図2は、セル集合体(セル構造体)の斜視図である。ハニカム状立体補強材1を展張すると、ハニカム状のセル5が形成され当該セルが集合したセル集合体1aとなる。一般的なハニカム状立体補強材1の使用方法としては、ハニカム状立体補強材1を展帳してセル集合体1aを作製し、当該セル集合体1aのセル5内にセルの高さまで充填材10を充填して締め固めを行うことにより、剛性のあるセル構造体1bを形成させる。充填材10としては、砂や土砂、砕石などが利用可能である。
【0029】
図3は、2つのセル集合体の接続箇所を拡大した平面図と斜視図である。図2で示したセル集合体1aは無限に大きな製品を作れるわけではないため、どうしても建設現場にてセル集合体同士を現場にて接続する状況が生じる。セル集合体同士の接続は、重ね合わせ部7に於いて行う。従来は重ね合わせ部7に於いてドリルなどでストリップ材2に穴を開け、ビス留めで接続をおこなっていた。なお、図3中の2つのセル集合体1aを構成するセルのストリップ材2は、便宜上、正面側のセル集合体1aのストリップ材を2a、背面側のセル集合体1aのストリップ材を2bとした。
【0030】
本発明の接続具はボルト部を有するA部材8と、前記A部材のボルト部を挿入するナット部を有するB部材9の2つの部材で構成されている。そして、セル集合体同士を接続する際には重ねた2つのセル集合体のストリップ材(2aと2b)をA部材8とB部材9で挟み、A部材ボルト部8bをB部材のナット部9bに挿入し、A部材8またはB部材9を回転させて螺合させることにより、2つのセル集合体のストリップ材(2aと2b)が接続される。
【0031】
図4は、本発明のボルト部を有するA部材の5面図である(背面図は正面図と同じであるため省略した)。また図5はA部材の断面図である。A部材8は、上面から見た際(図4の上面図参照)に左右に細長い略長方形状をしている持手部8aと、当該持手部8aの略中心より下方に垂直に伸びる円柱状のボルト部8bの2つの部材を組み合わせた構造である。
【0032】
A部材持手部8aは、上面から見ると(図4の上面図参照)、短辺8aaと長辺8abを有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧8acを有する長方形と円弧との複合構造となっており、左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造となっている。A部材持手部8aの左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造は、持手部に手を添えて持手部を回転させる際に指が滑らずうまく保持して、A部材とB部材を螺合させる際の助けとなる。A部材持手部8aの弧8ac部分には開口部(窓8ad)があり、当該開口部(窓8ad)からA部材ボルト部8bのA部材ボルト部頭8baの頭頂部がむき出しになっている。
【0033】
A部材持手部8aは、断面から見ると(図5の断面図参照)、A部材持手部ボルト受け8aeでA部材ボルト部頭8baを保持する構造になっている。すなわちA部材持手部8aとA部材ボルト部8bは、A部材持手部ボルト受け8aeとA部材ボルト部頭8baとのみ接する構造である。また、A部材持手部8aは、A部材持手部ボルト受け8aeとA部材持手部8aの外形の間にA部材持手部空隙8afを有し、A部材持手部8a全体の重量を軽くする工夫をしている。A部材持手部8aが軽いことで、A部材8またはB部材9を回転させて螺合させる際の手への労力を軽減している。
【0034】
A部材ボルト部8bは六角ボルト状の形状をしており、円柱状のA部材ボルト部軸8bcと、当該A部材ボルト部軸8bcの一端に当該A部材ボルト部軸8bcの直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭8baを有する。A部材ボルト部頭8baは円形よりも多角形が好適であり、これは多角形であるとA部材持手部ボルト受け8aeとA部材ボルト部頭8baの結合が強固になるためである。特にA部材ボルト部頭8baの形状は図4及び図5のような六角形が良い。A部材ボルト部軸8bcの円柱の周囲にはらせん状のネジ溝(A部材ボルト部ネジ溝8bd)が掘られており、当該ネジ溝8bdはB部材との結合の際に螺合出来るようになっている。A部材ボルト部頭8baの頭頂部にはA部材ボルト部ドライバー溝8bcが掘られており、A部材8をドライバーで回すことが可能である。A部材ボルト部ドライバー溝8bcの形状は+(プラス)でも-(マイナス)でも良いが、本実施形態に於いては+(プラス)の例を図示した。
【0035】
図5の断面図のように、A部材8は持手部8aにボルト部8bが垂直に結合しており、A部材8は持手部8aにボルト部8bの頭(A部材ボルト部頭)8baがめり込むように結合している。A部材ボルト部頭8baの周囲に持手部ボルト受け8aeが取り囲むように配置され、持手部8aとボルト部8bは容易に外れない構造となっている。また、持手部8aの中心付近のボルト部8bとの結合部分にはボルト部頭8baの径よりも小さい開口部(窓8ad)があり、ボルト部頭8baの頭頂部分がむき出しになっている。ボルト部頭部の頭頂部分にはネジと嵌合するためのドライバー溝8bbが掘られている(図4上面図に於いては+の溝が掘られている)。
【0036】
略長方形状のA部材持手部8aの長さの縦横比は、短辺1に対して長辺2以上が好ましいが、さらに好適なのは短辺1に対して長辺3程度である。当該形状をしていると、手で持手部を把持しやすく、また回転させて螺合させやすい。また、A部材ボルト部軸8bcの長さは、前記の重ねた2つのセル集合体のストリップ材(2aと2b)の厚さより長い必要がある。すなわちボルト部8bは、重ねた2つのセル集合体のストリップ材(2aと2b)を貫通し、さらに余剰の長さの部分に於いてB部材9のナット部を螺合させるのに十分な長さが必要である。
【0037】
A部材8は、持手部8aを手で把持して回転させて螺合させることも、ドライバーの先端を軸の頭(A部材ボルト部頭)8baのドライバー用の溝(A部材ボルト部ドライバー溝8bb)にかみ合わせてドライバーにより回転させて螺合させることも可能である。さらに、A部材8の軸(A部材ボルト部軸)8bcの円柱の側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝(A部材ボルト部ネジ溝)8bdが掘られており、当該螺旋状(ネジ状)は軸の円柱の側面部分の全体にわたって掘られていても良いし、軸の円柱の側面部分の一部に掘られていても良い。
【0038】
A部材8の素材は金属製でも樹脂製でも良いが、とりわけ好適なのは持手部8aを樹脂製にしてボルト部8bを金属製にすることである。A部材の持手部8aに適用可能な樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレンといったオレフィン系樹脂、PS樹脂(スチレン樹脂)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン樹脂)、ASA樹脂(アクリロニトリル・スチレン・アクリルゴム樹脂)、PMMA(アクリル樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)が挙げられる。その中でもとりわけ非結晶性樹脂(PS樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ASA樹脂、PMMA、PC等)が好適であるが、さらに好ましくはABS樹脂及びASA樹脂である。また、A部材のボルト部8bに適用可能な金属としては、鉄やステンレス鋼などが好適である。このような素材を選択する理由は、樹脂製の持手部は手で把持した際に把持しやすく回転させやすいためである。またA部材のボルト部8bと、B部材のナット部9bを金属製にする理由は、A部材とB部材を螺合させた際にしっかりと固定させるためである。またA部材とB部材を螺合させた後に於いては充填材である土と接する大部分が樹脂であるために腐食による劣化を最小限にすることができる。
【0039】
A部材8は、金属製の軸(A部材ボルト部軸)8bcの頭(A部材ボルト部頭8ba)に樹脂製の持手部8aが被さるように配置され、さらに金属製の軸(A部材ボルト部軸)8bcの頭(A部材ボルト部頭8ba)のドライバー溝8bbが掘られた部分は持手部8aの上部より持手部窓8adを介して露出している状態が望ましい。
【0040】
A部材の作製方法は、例えば一般的に市販されている金属製の六角ボルトを射出成形用金型にセットし、樹脂をインサート成形して金属製の六角ボルトの頭(A部材ボルト部頭8ba)に持手部8aを形成し、樹脂製の持手部8aと金属製のボルト部8bからなる複合体としての接続具A部材を作製する方法が好ましい。
【0041】
図6は、本発明の接続具の前記A部材のボルト部8bを挿入するナット部9bを有するB部材の5面図である(背面図は正面図と同じであるため省略した)。また図6はB部材の断面図である。B部材は、上面から見た際(図6の上面図参照)に左右に細長い略長方形状をしている持手部9aと、当該持手部9aの略中心にあるナット部9bの2つの部材を組み合わせた構造である。
【0042】
B部材持手部9aは、上面から見ると(図6の上面図参照)、短辺9aaと長辺9abを有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧9acを有する長方形と円弧との複合構造となっており、左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造となっている。B部材持手部9aの左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造は、持手部に手を添えて持手部を回転させる際に指が滑らずうまく保持して、A部材とB部材を螺合させる際の助けとなる。B部材持手部9aの弧9ac部分には開口部(窓9ad)があり、当該開口部(窓9ad)からB部材ナット部9bのB部材ナット部頭9baの頭頂部がむき出しになっている。
【0043】
B部材持手部9aは、断面から見ると(図7の断面図参照)、B部材持手部ナット受け9aeでB部材ナット部9bを保持する構造になっている。すなわちB部材持手部9aとB部材ナット部9bは、B部材持手部ナット受け9aeとB部材ナット部9bとのみ接する構造である。また、B部材持手部9aは、B部材持手部ナット受け9aeとB部材持手部9aの外形の間にB部材持手部空隙9afを有し、B部材持手部9a全体の重量を軽くする工夫をしている。B部材持手部9aが軽いことで、A部材8またはB部材9を回転させて螺合させる際の手への労力を軽減している。
【0044】
B部材ナット部9bは六角ナット状の形状をしており、B部材ナット部9bの中心にはA部材ボルト部軸8bcの直径とほぼ同じ直径の孔であるB部材ナット部孔9bcと、当該B部材ナット部孔9bcの直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部9bを有する。B部材ナット部9bは円形よりも多角形が好適であり、これは多角形であるとB部材持手部ナット受け9aeとB部材ナット部9bの結合が強固になるためである。特にB部材ナット部9bの形状は図6及び図7のような六角形が良い。B部材ナット部孔9bc、すなわちB部材ナット部9bの孔の内側にはらせん状のネジ溝(B部材ナット部ネジ溝9bb)が掘られており、当該ネジ溝9bbはA部材との結合の際に螺合出来るようになっている。
【0045】
図7の断面図のように、B部材9は持手部9aにナット部9bがめり込むように結合している。B部材ナット部9bの周囲に持手部ナット受け9aeが取り囲むように配置され、持手部9aとナット部9bは容易に外れない構造となっている。また、持手部9aの中心付近のナット部9bとの結合部分にはナット部9bの径よりも小さい開口部(窓9ad)があり、ナット部頭9baの頭頂部分がむき出しになっている。
【0046】
略長方形状のB部材持手部9aの長さの縦横比は、短辺1に対して長辺2以上が好ましいが、さらに好適なのは短辺1に対して長辺3程度である。当該形状をしていると、手で持手部を把持しやすく、また回転させて螺合させやすい。
【0047】
B部材9のナット部9bは、持手部9aに埋没するように結合している。また、持手部9aよりナット部9bの頭部分は持手部窓9adを介して露出している。すなわち、B部材の持手部9aにはナット部9bが埋没している形状である一方で、B部材はナット部9bが上面から下面に貫通している。またB部材のナット部9bの円柱状の孔の内側には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られている。
【0048】
B部材の素材は金属製でも樹脂製でも良いが、とりわけ好適なのは持手部9aを樹脂製にしてナット部9bを金属製にすることである。B部材の持手部8aに適用可能な樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレンといったオレフィン系樹脂、PS樹脂(スチレン樹脂)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン樹脂)、ASA樹脂(アクリロニトリル・スチレン・アクリルゴム樹脂)、PMMA(アクリル樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)が挙げられる。その中でもとりわけ非結晶性樹脂(PS樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ASA樹脂、PMMA、PC等)が好適であるが、さらに好ましくはABS樹脂及びASA樹脂である。また、B部材のナット部9bに適用可能な金属としては、鉄やステンレス鋼などが好適である。このような素材を選択する理由は、樹脂製の持手部は手で把持した際に把持しやすく回転させやすいためである。またA部材ボルト部軸8bcと、B部材ナット部9bを金属製にする理由は、A部材とB部材を螺合させた際にしっかりと固定させるためである。またA部材とB部材を螺合させた後に於いては充填材である土と接する大部分が樹脂であるために腐食による劣化を最小限にすることができる。
【0049】
また、金属製のナット部9bが樹脂製の持手部9aが被さるように配置され、さらに金属製のナット部9bの頭部分は持手部9aの上部より持手部窓9adを介して露出している状態が望ましい。
【0050】
B部材の作製方法は、例えば一般的に市販されている金属製六角ナットを射出成形用金型にセットして、樹脂をインサート成形して金属製六角ナットが持手部9aに内包されるように形成し、樹脂製の持手部9aと金属製のナット部9bからなる複合体としての接続具B部材を作製する方法が好ましい。
【0051】
図10は、2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際の平面図と斜視図である。図11は、2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際の正面図と断面図と背面図である。なお本実施形態においては、図10及び図11の正面側にB部材が背面側にA部材が位置する例を示すが、A部材及びB部材の配置は本例示に限定されること無く、正面側にA部材が背面側にB部材が位置する位置構成であっても良い(図13及び図14参照)。
【0052】
接続具のA部材及びB部材は、2つのセル集合体同士を接続する際にはA部材とB部材で重ねた2つのセル集合体のストリップ材(2aと2b)を挟み、A部材ボルト部8bをB部材ナット部9bに挿入し回転させることにより接続させる。すなわち、A部材ボルト部8bの円柱の側面外周部分の螺旋状(ネジ状)の溝と、B部材ナット部9bの円柱状の孔の内側の螺旋状(ネジ状)の溝が螺合することにより、2つのセル集合体同士を接続・固定される。A部材及びB部材のおのおのの持手部を把持して締め込みことで、簡易にかつ強固に2つのセル構造体(セル集合体)同士を接続することができる。
【0053】
図10及び図11に示すとおり、2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した形態は、2つのセル集合体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接し、当該貫通した接続用孔に接続具のA部材ボルト部8bが配置され、一方のストリップ材外側には接続具のA部材持手部8aが他方のストリップ材外側には接続具のB部材持手部9aがおのおのストリップ材に隣接して配置され、さらに当該A部材ボルト部8bが接続具のB部材ナット部9bの中を貫通して配置されている。
【0054】
図10は、2つのセル集合体を接続具で接続する際の手順を示した断面図である。本発明の接続具による2つのセル集合体同士を接続は、以下の手順で行われる。
【0055】
手順1(図10の手順1)では、2つのセル集合体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔3aに接続具のA部材ボルト部8bを挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部8bの端部を露出させる工程である。
【0056】
手順2(図10の手順2)では、他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部8bの端部がB部材ナット部9bに挿入する工程である。
【0057】
手順3(図10の手順3)では、A部材ボルト部8bの端部に挿入されたB部材ナット部9bを回転させてA部材ボルト部8bにそってスライドさせることにより、B部材9をストリップ材に隣接させ、2つのセル集合体のストリップ材をA部材持手部とB部材持手部挟み込んで固定させる工程である。
【0058】
一方で、当該手順は、ドライバーによってA部材ボルト部頭8baを回転させることによってA部材とB部材の挿入及び締め込みをおこなうこともできる。その場合は、前記手順1から手順3は共通であるが、手順3以降は以下の方法でおこなう。その方法は、B部材の持手部を片方の手で把持しつつ、もう一方の手にドライバーを持ち、A部材ボルト部頭8baのドライバー用の溝(A部材ボルト部ドライバー溝8bb)にドライバーの先端をかみ合わせてドライバーを回転させてA部材とB部材の締め込みをおこなっていくものである。
【0059】
〔実施形態2〕
本実施形態は、前記セル集合体(セル構造体)の接続穴が横長の長穴である際のセル集合体(セル構造体)の接続構造についての例示である。なお、本実施形態に使用するハニカム状立体補強材及び接続具(A部材、B部材)については、実施形態1と同様であるため説明を省略する。また、2つのセル集合体を接続具で接続する際の手順も実施形態1と同様であるため説明を省略する。
【0060】
図11は、接続穴が横長の長穴である2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際の平面図と斜視図である。図12は、接続穴が横長の長穴である2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した際の正面図と断面図と背面図である。なお本実施形態においては、図11及び図12の正面側にB部材が背面側にA部材が位置する例を示すが、A部材及びB部材の配置は本例示に限定されること無く、正面側にA部材が背面側にB部材が位置する位置構成であっても良い(図15及び図16参照)。
【0061】
接続具のA部材及びB部材は、2つのセル集合体同士を接続する際にはA部材とB部材で重ねた2つのセル集合体のストリップ材(2aと2b)を挟み、A部材ボルト部8bをB部材ナット部9bに挿入し回転させることにより接続させる。すなわち、A部材ボルト部8bの円柱の側面外周部分の螺旋状(ネジ状)の溝と、B部材ナット部9bの円柱状の孔の内側の螺旋状(ネジ状)の溝が螺合することにより、2つのセル集合体同士を接続・固定される。A部材及びB部材のおのおのの持手部を把持して締め込みことで、簡易にかつ強固に2つのセル構造体(セル集合体)同士を接続することができる。
【0062】
図11及び図12に示すとおり、2つのセル集合体を本発明の接続具で接続した形態は、2つのセル集合体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接し、当該貫通した接続用孔に接続具のA部材ボルト部8bが配置され、一方のストリップ材外側には接続具のA部材持手部8aが他方のストリップ材外側には接続具のB部材持手部9aがおのおのストリップ材に隣接して配置され、さらに当該A部材ボルト部8bが接続具のB部材ナット部9bの中を貫通して配置されている。
【0063】
本実施形態のように接続穴3aがストリップ材2に対して幅方向に横長な長穴の場合には、接続具のA部材とB部材を螺合して固定する際に、最終的にA部材及びB部材のおのおのの持手部が長穴の接続穴3aの長径と直交する形状になるようにすることが望ましい。すなわち、長穴の接続穴の長径とA部材及びB部材のおのおのの持手部の長径が直交し、正面(背面)から見た際にちょうど十字のような形態(図11の斜視図及び図12の正面図及び背面図参照)のようになることが好ましい。ストリップ材の接続穴3aがストリップ材2に対して幅方向に横長な長穴の場合には、当該長穴の接続穴の長径と垂直に固定した際に接続強度が上がり、接続具が容易に離脱することがない。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明により、2つのセル構造体(セル集合体)同士を接続する接続具として、
ボルト部を有するA部材と、前記A部材のボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材からなり、当該A部材は手で把持するための持手部と、当該持手部より略垂直に伸びる円柱状のボルト部を有し、当該ボルト部の円柱側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られており、当該B部材は手で把持するための持手部と、当該持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有するナット部有し、当該ナット部の円柱状孔の側面部分には螺旋状(ネジ状)の溝が掘られている構造を有するセル構造体用接続具を用いることで、現場にて2つのセル構造体(セル集合体)同士を容易に接続が外れず、かつ容易に着脱可能なセル構造体同士の接続をさせることができる。
【符号の説明】
【0065】
1 ハニカム状立体補強材
1a セル集合体
1b セル構造体
2 ストリップ材
2a ストリップ材(正面側のセル構造体)
2b ストリップ材(背面側のセル構造体)
3 孔
3a 接続用孔
4 結合部位
5 セル
6 ストリップ材の溶着部
7 重ね合わせ部
8 接続具(A部材)
8a A部材持手部
8aa A部材持手部短辺
8ab A部材持手部長辺
8ac A部材持手部弧
8ad A部材持手部窓
8ae A部材持手部ボルト受け
8af A部材持手部空隙
8b A部材ボルト部
8ba A部材ボルト部頭
8bb A部材ボルト部ドライバー溝
8bc A部材ボルト部軸
8bd A部材ボルト部ネジ溝
9 接続具(B部材)
9a B部材持手部
9aa B部材持手部短辺
9ab B部材持手部長辺
9ac B部材持手部弧
9ad B部材持手部窓
9ae B部材持手部ナット受け
9af B部材持手部空隙
9b B部材ナット部
9ba B部材ナット部頭
9bb B部材ナット部ネジ溝
10 充填材
a 展張方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具。
【請求項2】
前記A部材持手部及びB部材持手部が、
ポリエチレンやポリプロピレンといったオレフィン系樹脂、PS樹脂(スチレン樹脂)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン樹脂)、ASA樹脂(アクリロニトリル・スチレン・アクリルゴム樹脂)、PMMA(アクリル樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)樹脂から選ばれるいずれかの樹脂製である請求項1記載のセル構造体用接続具。
【請求項3】
記A部材が金属製六角ボルトを射出成形用金型にセットし、樹脂をインサート成形して当該六角ボルトの頭(A部材ボルト部頭)に樹脂製持手部を形成し、樹脂製持手部と金属製ボルト部からなる複合体として作製されたA部材であり、
前記B部材が金属製六角ナットを射出成形用金型にセットし、樹脂をインサート成形して金属製六角ナットが持手部に内包されるように形成し、樹脂製持手部と金属製ナット部からなる複合体として作製された接続具B部材である、
請求項2記載のセル構造体用接続具。
【請求項4】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続構造であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接し、当該貫通した接続用孔に接続具のA部材ボルト部が配置され、一方のストリップ材外側には接続具のA部材持手部が他方のストリップ材外側には接続具のB部材持手部がおのおのストリップ材に隣接して配置され、さらに当該A部材ボルト部が接続具のB部材ナット部の中を貫通して配置されているセル構造体の接続構造。
【請求項5】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続方法であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材ナット部に挿入する工程と、
A部材ボルト部の端部に挿入されたB部材ナット部を回転させてボルト部に沿ってスライドさせることによりB部材をストリップ材に隣接させ、2つのセル構造体のストリップ材をA部材持手部とB部材持手部挟み込んで固定させる工程とを含むセル構造体の接続方法。
【請求項6】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続方法であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材のナット部に挿入する工程と、
B部材持手部を片方の手で把持しつつ、もう一方の手にドライバーを持ち、A部材ボルト部頭のドライバー用の溝にドライバーの先端をかみ合わせてドライバーを回転させてA部材とB部材の締め込みをおこなっていく工程とを含むセル構造体の接続方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項1記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項2記載の発明は、
前記A部材持手部及びB部材持手部が、
ポリエチレンやポリプロピレンといったオレフィン系樹脂、PS樹脂(スチレン樹脂)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン樹脂)、ASA樹脂(アクリロニトリル・スチレン・アクリルゴム樹脂)、PMMA(アクリル樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)樹脂から選ばれるいずれかの樹脂製である請求項1記載のセル構造体用接続具である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項3記載の発明は、
前記A部材が金属製六角ボルトを射出成形用金型にセットし、樹脂をインサート成形して当該六角ボルトの頭(A部材ボルト部頭)に樹脂製持手部を形成し、樹脂製持手部と金属製ボルト部からなる複合体として作製されたA部材であり、
前記B部材が金属製六角ナットを射出成形用金型にセットし、樹脂をインサート成形して金属製六角ナットが持手部に内包されるように形成し、樹脂製持手部と金属製ナット部からなる複合体として作製された接続具B部材である、
請求項2記載のセル構造体用接続具である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
請求項4記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続構造であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接し、当該貫通した接続用孔に接続具のA部材ボルト部が配置され、一方のストリップ材外側には接続具のA部材持手部が他方のストリップ材外側には接続具のB部材持手部がおのおのストリップ材に隣接して配置され、さらに当該A部材ボルト部が接続具のB部材ナット部の中を貫通して配置されているセル構造体の接続構造である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項5記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続方法であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材ナット部に挿入する工程と、
A部材ボルト部の端部に挿入されたB部材ナット部を回転させてボルト部に沿ってスライドさせることによりB部材をストリップ材に隣接させ、2つのセル構造体のストリップ材をA部材持手部とB部材持手部挟み込んで固定させる工程とを含むセル構造体の接続方法である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項6記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続方法であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材のナット部に挿入する工程と、
B部材持手部を片方の手で把持しつつ、もう一方の手にドライバーを持ち、A部材ボルト部頭のドライバー用の溝にドライバーの先端をかみ合わせてドライバーを回転させてA部材とB部材の締め込みをおこなっていく工程とを含むセル構造体の接続方法である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
すなわち本発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具である。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するためのセル構造体用接続具であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具。
【請求項2】
前記A部材持手部及びB部材持手部が、
ポリエチレンやポリプロピレンといったオレフィン系樹脂、PS樹脂(スチレン樹脂)、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン樹脂)、ASA樹脂(アクリロニトリル・スチレン・アクリルゴム樹脂)、PMMA(アクリル樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)樹脂から選ばれるいずれかの樹脂製である請求項1記載のセル構造体用接続具。
【請求項3】
前記A部材が金属製六角ボルトを射出成形用金型にセットし、樹脂をインサート成形して当該六角ボルトの頭(A部材ボルト部頭)に樹脂製持手部を形成し、樹脂製持手部と金属製ボルト部からなる複合体として作製されたA部材であり、
前記B部材が金属製六角ナットを射出成形用金型にセットし、樹脂をインサート成形して金属製六角ナットが持手部に内包されるように形成し、樹脂製持手部と金属製ナット部からなる複合体として作製された接続具B部材である、
請求項2記載のセル構造体用接続具。
【請求項4】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続構造であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接し、当該貫通した接続用孔に接続具のA部材ボルト部が配置され、一方のストリップ材外側には接続具のA部材持手部が他方のストリップ材外側には接続具のB部材持手部がおのおのストリップ材に隣接して配置され、さらに当該A部材ボルト部が接続具のB部材ナット部の中を貫通して配置されているセル構造体の接続構造。
【請求項5】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続方法であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材ナット部に挿入する工程と、
A部材ボルト部の端部に挿入されたB部材ナット部を回転させてボルト部に沿ってスライドさせることによりB部材をストリップ材に隣接させ、2つのセル構造体のストリップ材をA部材持手部とB部材持手部とで挟み込んで固定させる工程とを含むセル構造体の接続方法。
【請求項6】
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続方法であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材ナット部に挿入する工程と、
B部材持手部を片方の手で把持しつつ、もう一方の手にドライバーを持ち、A部材ボルト部頭のドライバー用の溝にドライバーの先端をかみ合わせてドライバーを回転させてA部材とB部材の締め込みをおこなっていく工程とを含むセル構造体の接続方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
請求項5記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続方法であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材ナット部に挿入する工程と、
A部材ボルト部の端部に挿入されたB部材ナット部を回転させてボルト部に沿ってスライドさせることによりB部材をストリップ材に隣接させ、2つのセル構造体のストリップ材をA部材持手部とB部材持手部とで挟み込んで固定させる工程とを含むセル構造体の接続方法である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項6記載の発明は、
孔が設けられた複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を厚さ方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合したハニカム状立体補強材を前記厚さ方向に展張してなるハニカム状のセル集合体に充填材を充填してなるセル構造体同士を接続するために接続具を用いて接続するセル構造体の接続方法であって、
当該接続具はボルト部を有するA部材と、前記A部材ボルト部を挿入するナット部を有するB部材の2つの部材で構成され、
当該A部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のA部材持手部と、当該A部材持手部の略中心より下方に略垂直に伸びる円柱状であり当該円柱側面部分には螺旋状の溝(A部材ボルト部ネジ溝)が掘られた金属製のA部材ボルト部を有し、
当該A部材ボルト部は前記円柱状部分のA部材ボルト部軸と、当該A部材ボルト部軸の一端に当該A部材ボルト部軸の直径よりも大きな径を有する多角形のA部材ボルト部頭を有し、
当該A部材はA部材ボルト部頭に樹脂製のA部材持手部が被さるように配置され、
当該A部材持手部は、A部材ボルト部頭を保持するための突起状のA部材持手部ボルト受けでA部材ボルト部頭を保持し、当該A部材ボルト部頭の周囲にA部材持手部ボルト受けが取り囲むように配置され、当該A部材持手部ボルト受けとA部材ボルト部頭のみで接する構造であり、A部材持手部ボルト受けとA部材持手部の外形の間にA部材持手部空隙を有しており、
A部材持手部の中心付近のA部材ボルト部との結合部分にはA部材ボルト部頭の径よりも小さい開口部(A部材持手部窓)があり、A部材ボルト部頭の頭頂部分が当該A部材持手部窓より露出しており、
当該A部材ボルト部頭部の頭頂部分にはA部材持手部を回転させて螺合させる場合に用いるドライバーの先端をかみ合わせるための溝(A部材ボルト部ドライバー溝)が掘られ、当該A部材ボルト部ドライバー溝が前記A部材持手部窓より露出しており、
当該B部材は上面から見た際に短辺と長辺を有する左右に細長い略長方形状と当該略長方形状の中心付近に前記短辺の長さよりも直径の大きな弧を有する長方形と円弧との複合構造で左右に細長い略長方形状の長辺の中点付近が若干丸く膨らんだ構造をした手で把持するための樹脂製のB部材持手部と、当該B部材持手部の略中心に前記A部材ボルト部を挿入するための上面から下面に貫通している円柱状の孔を有し、当該孔の側面部分には螺旋状の溝(B部材ナット部ネジ溝)が掘られた金属製のB部材ナット部を有し、
当該B部材ナット部は多角形のナット状の形状をしており、
当該B部材ナット部の中心には前記A部材ボルト部軸の直径とほぼ同じ直径の孔でありA部材との結合の際に螺合出来るB部材ナット部孔と、当該B部材ナット部孔の直径よりも大きな径を有する多角形のB部材ナット部を有し、
当該B部材はB部材ナット部の周囲に樹脂製のB部材持手部が被さるように配置され、当該B部材持手部は、B部材ナット部を保持するための突起状のB部材持手部ナット受けでB部材ナット部を保持し、当該B部材ナット部の周囲にB部材持手部ナット受けが取り囲むように配置され、当該B部材持手部ナット受けとB部材ナット部のみで接する構造であり、B部材持手部ナット受けとB部材持手部の外形の間にB部材持手部空隙を有しており、
B部材持手部の中心付近のB部材ナット部との結合部分にはB部材ナット部頭の径よりも小さい開口部(B部材持手部窓)があり、B部材ナット部頭の頭頂部分が当該B部材持手部窓より露出している構造を有するセル構造体用接続具であり、
2つのセル構造体のストリップ材がおのおのの接続用孔が貫通するように隣接させ、一方のストリップ材の当該接続用孔に接続具のA部材ボルト部を挿入させ、他方のストリップ材の外側に接続具のA部材ボルト部の端部を露出させる工程と、
他方のストリップ材の外側に露出させた前記接続具のA部材ボルト部の端部がB部材ナット部に挿入する工程と、
B部材持手部を片方の手で把持しつつ、もう一方の手にドライバーを持ち、A部材ボルト部頭のドライバー用の溝にドライバーの先端をかみ合わせてドライバーを回転させてA部材とB部材の締め込みをおこなっていく工程とを含むセル構造体の接続方法である。