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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024653
(43)【公開日】2024-02-22
(54)【発明の名称】防災訓練システムおよび防災訓練方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20240215BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023208093
(22)【出願日】2023-12-08
(62)【分割の表示】P 2023045276の分割
【原出願日】2023-03-22
(31)【優先権主張番号】P 2022046137
(32)【優先日】2022-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和 3年 3月21日、同年12月26日、令和 4年 2月12日、同年 2月26日、同年 2月27日、同年 3月 5日、同年 3月13日、同年 3月20日及び同年 3月21日、オンラインで開催されたアトラクションイベント「ザ・リモート」で公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和 3年 6月 1日、ウェブサイト<URL:https://www.youtube.com/watch?v=3F2G6YRZC0w&list=TLGGaY-FkxmVUVEyMTAOMjAyMg>で公開
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】522114449
【氏名又は名称】株式会社フラップゼロアルファ
(74)【代理人】
【識別番号】100115510
【弁理士】
【氏名又は名称】手島 勝
(72)【発明者】
【氏名】松田 哲
(57)【要約】
【課題】リモートを使用しながらも、参加者が興味を持って参加し続けて納得する防災訓練を行うことができる。
【解決手段】本発明は、防災訓練ネットワークプログラム(53)を用いて行う防災訓練方法であり、防災訓練データベース55には防災訓練リモートデータ59が格納され、災害追体験ステップ(S250)と、防災謎解きステップ(S300)と、防災座学ステップ(S350)とを含んでいる。防災訓練の動画データは、災害映像を含む災害追体験動画データと、謎解きスライドを含む防災謎解き動画データと、防災知識スライドを含む防災座学動画データとを含んでいる。防災訓練ネットワークプログラムは、さらに、災害追体験動画データ、防災謎解き動画データ、防災座学動画データをユーザ端末に表示させる機能を実現させるものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防災訓練を行う防災訓練システムであって、
防災訓練データファイルが格納された防災訓練データベースと、
通信ネットワークを介して、前記防災訓練データベースにアクセス可能なホスト端末と
を備え、
前記通信ネットワークには、ユーザ端末が接続され、
前記防災訓練データベースには、防災訓練ネットワークプログラムが含まれており、
前記防災訓練ネットワークプログラムは、前記ユーザ端末と前記防災訓練データベースとを情報通信的に接続する機能を実現するものであり、
前記防災訓練データベースには、防災訓練の動画データを含む防災訓練リモートデータが格納されており、
前記防災訓練データファイルは、前記ユーザ端末のユーザ接続情報を含んでおり、
前記防災訓練ネットワークプログラムは、前記防災訓練リモートデータが有する防災コンテンツを、前記ユーザ接続情報に従って前記ユーザ端末に送信する機能を実現するものであり
前記防災訓練リモートデータにおける前記防災訓練の前記動画データは、
災害映像を含む災害追体験動画データと、
謎解きスライドを含む防災謎解き動画データと、
防災知識スライドを含む防災座学動画データと
を含んでおり、
前記防災訓練ネットワークプログラムは、さらに、前記災害追体験動画データ、前記防災謎解き動画データ、前記防災座学動画データを前記ユーザ端末に表示させる機能を実現させるものである、防災訓練システム。
【請求項2】
前記災害追体験動画データは、防災訓練の関係者が出演する当該関係者の現場に準じた再現ドラマに基づく動画データである、請求項に記載の防災訓練システム。
【請求項3】
前記災害追体験動画データ及び/又は前記防災謎解き動画データを流すプログラムにおいては、制限時間を設定する機能が設けられている、請求項またはに記載の防災訓練システム。
【請求項4】
前記防災知識スライドを含む前記防災座学動画データは、司会が会話している生ライブデータを含む動画データである、請求項に記載の防災訓練システム。
【請求項5】
防災訓練ネットワークプログラムを用いて行う防災訓練方法であって、
前記防災訓練ネットワークプログラムは、
防災訓練に参加するユーザが保持するユーザ端末と、防災訓練データファイルが格納された防災訓練データベースとを情報通信的に接続する機能を実現するものであり、
前記防災訓練データベースには、防災訓練の動画データを含む防災訓練リモートデータが格納されており、
前記防災訓練データファイルは、前記ユーザ端末のユーザ接続情報を含んでおり、
前記防災訓練ネットワークプログラムは、前記防災訓練リモートデータが有する防災コンテンツを、前記ユーザ接続情報に従って前記ユーザ端末に送信する機能を実現するものであり、
前記防災訓練リモートデータにおける防災訓練の動画データは、
災害映像を含む災害追体験動画データと、
謎解きスライドを含む防災謎解き動画データと、
防災知識スライドを含む防災座学動画データと
を含んでおり、
前記防災訓練方法は、
前記災害追体験動画データを前記ユーザ端末に表示させる災害追体験ステップと、
前記防災謎解き動画データを前記ユーザ端末に表示させる防災謎解きステップと、
前記防災座学動画データを前記ユーザ端末に表示させる防災座学ステップ
、防災訓練方法。
【請求項6】
前記防災知識スライドを含む前記防災座学動画データは、司会が会話している生ライブデータを含む動画データである、請求項に記載の防災訓練方法。
【請求項7】
防災訓練ネットワークプログラムを用いて行う防災訓練方法であって、
前記防災訓練ネットワークプログラムは、
防災訓練に参加するユーザが保持するユーザ端末と、防災訓練データファイルが格納された防災訓練データベースとを情報通信的に接続する機能を実現するものであり、
前記防災訓練データベースには、防災訓練の動画データを含む防災訓練リモートデータ
が格納されており、
前記防災訓練リモートデータは、備蓄品チェックマトリックスデータを有しており、
前記防災訓練データファイルは、前記ユーザ端末のユーザ接続情報を含んでおり、
前記防災訓練ネットワークプログラムは、前記防災訓練リモートデータが有する防災コ
ンテンツを、前記ユーザ接続情報に従って前記ユーザ端末に送信する機能を実現するものであり、
前記防災訓練リモートデータにおける防災訓練の動画データは、
災害映像を含む災害追体験動画データと、
謎解きスライドを含む防災謎解き動画データと、
防災知識スライドを含む防災座学動画データと
を含んでいる、防災訓練方法。
【請求項8】
リモート型の防災訓練方法に用いる防災訓練用プログラムであって、
前記防災訓練用プログラムは、
防災訓練に参加するユーザが保持するユーザ端末と、防災訓練データファイルが格納された防災訓練データベースとを情報通信的に接続する機能を実現するものであり、
前記防災訓練データベースには、防災訓練の動画データを含む防災訓練リモートデータが格納されており、
前記防災訓練データファイルは、前記ユーザ端末のユーザ接続情報を含んでおり、
前記防災訓練用プログラムは、前記防災訓練リモートデータが有する防災コンテンツを、前記ユーザ接続情報に従って前記ユーザ端末に送信する機能を実現するものであり、
前記防災訓練リモートデータは、備蓄品チェックマトリックスデータを有しており、
前記防災訓練リモートデータにおける防災訓練の動画データは、
災害映像を含む災害追体験動画データと、
謎解きスライドを含む防災謎解き動画データと、
防災知識スライドを含む防災座学動画データと
を含んでいる、防災訓練用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防災訓練システムおよび防災訓練方法に関する。特に、リモートで防災訓練を行うときに適した防災訓練システムおよび防災訓練方法に関する。
【背景技術】
【0002】
防災訓練は、災害時に適切な行動ができるように災害を想定して行う事前訓練であり、地震が起こった際に頭を守ったり、脱出口であるドアを開いておいたり、災害時に最低限の対処を焦らずにスムーズに行うことができるためにとても重要な訓練である。従来において、防災訓練のためのシステムやシミュレータが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
特許文献1及び2に開示されている防災訓練システムおよび防災訓練シミュレータは、工場等で異常事態が生じた場合のものであるが、現在、全国各地で行われている防災訓練の問題(特に、地域の人、一般市民の防災訓練の問題)について積極的に現在の災害の状況に配慮されているとはいい難い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-200617号公報
【特許文献2】特開平10-187018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
全国で実施されている防災訓練の現場において本願発明者がヒアリングしたところ、次のような課題があることがわかった。
【0006】
まず、防災訓練の参加者が毎回同じ人ばかりで、しかも高齢者が多い。すなわち、防災訓練を受けて知識と体験をして欲しい参加者(初心者や、災害発生時に助けとなりうる若い世代)は少なく、すでに防災訓練の知識と体験を何度も得た人ばかりが参加する傾向が強く、防災訓練の役割が最大限には発揮されていない。
【0007】
また、避難、消火、炊き出しなどのイベントがほとんどで、訓練内容に変化がなく、飽きられてしまっている。本来であれば、訓練内容に変化があって興味を持ってもらえるような内容のものが提供され、そのような防災訓練であれば、初心者もリピート参加者も参加したいと思ってもらえるようなものにしたい。
【0008】
さらに、参加者の多くは防災担当者であり、一般市民の参加者が少ないという問題がある。避難訓練は、本来は、一般市民の人を守るために行うものであるが、防災担当者が参加して説明して、それで終わっているというのが現状である。
【0009】
そして、20代から40代の若い世代からは、「防災」には関心があるが「訓練」に参加しない理由として次のようなものが挙げられた。まず、災害が身近に起きていないので、あまり現実味がない。また、防災訓練の内容がいつも同じであるから、わざわざ参加しなくてもできる。さらには、防災訓練の内容がいつも同じなので面白くない。このようなことに何も対策を施さないと、ますます、防災訓練の参加率が低下し、特に若い人の参加が著しく減ってしまうおそれがある。つまりは、時代の変化とともに人々の価値観も変容を遂げるため、時代に即した防災教育の変化が急務である。
【0010】
加えて、防災訓練は集まっておこなうことが常識であったが、新型コロナの影響により、できるだけ一箇所に集まらないことが強く要請されており、その要請に応える必要もある。
【0011】
そのような中、本願発明者は、リモートを使って防災訓練を行うことを検討した。単に、典型的な防災訓練をリモート用の動画に変えただけであれば、ただでさえ興味のない(つまらない)防災訓練が、現場の肉声・体験の要素が大幅に減った状態での遠隔でのディスプレイを通じてのものになるだけである。そこで、本願発明者は、防災訓練に好奇心を持ち、積極的に参加する要因として、あえてリモートの特徴をいかした要素を盛り込んだものを思いつき、本発明に至った。
【0012】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、リモートを使用しながらも、参加者が興味を持って参加し続けて納得する防災訓練を行うことができる防災訓練システムおよび防災訓練方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る防災訓練システムは、防災訓練を行う防災訓練システムであり、防災訓練データファイルが格納された防災訓練データベースと、通信ネットワークを介して、前記防災訓練データベースにアクセス可能なホスト端末とを備えている。前記通信ネットワークには、ユーザ端末が接続され、前記防災訓練データベースには、防災訓練ネットワークプログラムが含まれている。前記防災訓練ネットワークプログラムは、前記ユーザ端末と前記防災訓練データベースとを情報通信的に接続する機能を実現するものである。前記防災訓練データベースには、防災訓練の動画データを含む防災訓練リモートデータが格納されている。前記防災訓練データファイルは、前記ユーザ端末のユーザ接続情報を含んでいる。前記防災訓練ネットワークプログラムは、前記防災訓練リモートデータが有する防災コンテンツを、前記ユーザ接続情報に従って前記ユーザ端末に送信する機能を実現するものである。前記防災訓練リモートデータは、備蓄品確認ステップデータを有している。前記備蓄品確認ステップデータは、備蓄品確認を行うための備蓄品確認問い合わせスライドデータと、備蓄品チェックを行うための備蓄品チェックマトリックスデータとを備えている。前記備蓄品チェックマトリックスデータは、前記ユーザ端末の入力によって備蓄品の有無を表示するチェックマークが表示されるマトリックスを有するものである。前記防災訓練ネットワークプログラムは、前記備蓄品チェックマトリックスデータを前記ユーザ端末に表示させる機能と、前記ユーザ端末の入力情報に対応して、前記備蓄品チェックマトリックスデータにおける前記マトリックスに前記チェックマークを表示させる機能を実現するプログラムである。
【0014】
ある好適な実施形態において、前記防災訓練リモートデータにおける前記防災訓練の前記動画データは、災害映像を含む災害追体験動画データと、謎解きスライドを含む防災謎解き動画データと、防災知識スライドを含む防災座学動画データとを含んでいる。前記防災訓練ネットワークプログラムは、さらに、前記災害追体験動画データ、前記防災謎解き動画データ、前記防災座学動画データを前記ユーザ端末に表示させる機能を実現させるものである。
【0015】
ある好適な実施形態において、前記災害追体験動画データは、防災訓練の関係者が出演する当該関係者の現場に準じた再現ドラマに基づく動画データである。
【0016】
ある好適な実施形態において、前記災害追体験動画データ及び/又は前記防災謎解き動画データを流すプログラムにおいては、制限時間を設定する機能が設けられている。
【0017】
ある好適な実施形態において、前記防災知識スライドを含む前記防災座学動画データは、司会が会話している生ライブデータを含む動画データである。
【0018】
本発明に係る防災訓練方法は、防災訓練ネットワークプログラムを用いて行う防災訓練方法であり、前記防災訓練ネットワークプログラムは、防災訓練に参加するユーザが保持するユーザ端末と、防災訓練データファイルが格納された防災訓練データベースとを情報通信的に接続する機能を実現するものである。前記防災訓練データベースには、防災訓練の動画データを含む防災訓練リモートデータが格納されている。前記防災訓練方法は、災害映像を含む災害追体験動画データを前記ユーザ端末に表示させる災害追体験ステップと、謎解きスライドを含む防災謎解き動画データを前記ユーザ端末に表示させる防災謎解きステップと、防災知識スライドを含む防災座学動画データを前記ユーザ端末に表示させる防災座学ステップと、備蓄品チェックマトリックスデータを前記ユーザ端末に表示させる備蓄品確認ステップとを含んでいる。前記備蓄品確認ステップにおいては、前記ユーザ端末の入力によって備蓄品の有無を表示するチェックマークが表示されることが実行される。
【0019】
ある好適な実施形態では、前記備蓄品確認ステップにおいて、前記ユーザは自宅における前記備蓄品を前記ユーザ端末のカメラに写すことを実行する。
【0020】
ある好適な実施形態では、前記備蓄品確認ステップにおいて、前記ユーザは自宅における前記備蓄品が存在しないときに別の提案を前記ユーザ端末のカメラを通じて提案することを実行する。
【0021】
ある好適な実施形態において、前記防災知識スライドを含む前記防災座学動画データは、司会が会話している生ライブデータを含む動画データである。
【0022】
本発明に係る防災訓練方法は、防災訓練ネットワークプログラムを用いて行う防災訓練方法であり、前記防災訓練ネットワークプログラムは、防災訓練に参加するユーザが保持するユーザ端末と、防災訓練データファイルが格納された防災訓練データベースとを情報通信的に接続する機能を実現するものである。前記防災訓練方法は、備蓄品チェックマトリックスデータを前記ユーザ端末に表示させる備蓄品確認ステップを含む。前記備蓄品確認ステップにおいては、前記ユーザ端末の入力によって、備蓄品の有無を表示するチェックマークが表示されることが実行される。前記ユーザは自宅における前記備蓄品を前記ユーザ端末のカメラに写すことを実行する。
【0023】
ある好適な実施形態では、前記備蓄品確認ステップにおいて、前記ユーザは自宅における前記備蓄品が存在しないときに別の提案を送信することを実行する。
【0024】
本発明に係る防災訓練用プログラムは、リモート型の防災訓練方法に用いる防災訓練用プログラムであり、前記防災訓練用プログラムは、防災訓練に参加するユーザが保持するユーザ端末と防災訓練データベースとを情報通信的に接続する機能を実現するものである。前記防災訓練方法は、備蓄品チェックマトリックスデータを前記ユーザ端末に表示させる備蓄品確認ステップを含む。前記備蓄品確認ステップにおいては、前記ユーザ端末の入力によって、備蓄品の有無を表示するチェックマークが表示されることが実行される。前記備蓄品チェックマトリックスデータは、前記ユーザ端末の入力によって備蓄品の有無を表示するチェックマークが表示されるマトリックスを有するものである。前記防災訓練用プログラムは、前記備蓄品チェックマトリックスデータを前記ユーザ端末に表示させる機能と、前記ユーザ端末の入力情報に対応して、前記備蓄品チェックマトリックスデータにおける前記マトリックスに前記チェックマークを表示させる機能を実現するプログラムである。
【発明の効果】
【0025】
本発明の防災訓練方法は、災害追体験ステップと防災謎解きステップと備蓄品確認ステップとを含み、備蓄品確認ステップにおいてはユーザ端末の入力によって備蓄品の有無を表示するチェックマークが表示されることが実行されるため、災害の追体験で臨場感が高まり、防災謎解きで興味が主体的になり、防災座学で防災知識を身に付けることができ、そして、備蓄品確認ステップにおいて、備蓄品が存在するかをその場で確認することができる。備蓄品の確認は、防災訓練会場で行う防災訓練よりも、自宅(会社)でのリモートでの防災訓練の方が適している。その結果、リモートを使用しながらも、参加者が興味を持って参加し続けて納得する防災訓練を行うことができる。また、リモートであることから、密集を回避して、防災訓練を行うことができるので、新型コロナや新型インフルエンザのような感染症の状況下においても行うことができる。さらには、リモートであることから、移動時間などの心配なく、気軽に自宅(または会社)から防災訓練に参加することができ、加えて、防災訓練に参加するハードルが下がるので、なかなか参加してくれない人(若い人、勤務や学校で忙しい人)も参加してくれて、しかも、面白いことから何度でも参加してくれる傾向が高まる。
【0026】
また、本発明の防災訓練システムでは、備蓄品確認ステップにおいてユーザ端末の入力によって備蓄品の有無を表示するチェックマークが表示されることが実行され、防災訓練用プログラムは、備蓄品チェックマトリックスデータをユーザ端末に表示させる機能と、ユーザ端末の入力情報に対応してチェックマークを表示させる機能を実現することができるので、備蓄品が存在するかをその場で確認することができる。それは、防災訓練会場で行う防災訓練よりも、自宅(会社)でのリモートでの防災訓練の方が適しており、その結果、リモートを使用しながらも、参加者が興味を持って参加し続けて納得する防災訓練を行うことができる。なお、本発明のさらなる特徴または効果は、発明を実施するための形態にて示すこととする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施形態に係る防災訓練方法を説明するためのフローチャートである。
図2】本発明の実施形態に係る防災訓練システム100を含む防災訓練ネットワーク200を説明するブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る防災訓練システム100のデータ処理装置(サーバ装置)50の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施形態に係る防災訓練システム100が作動しているときのユーザ端末(ノートパソコン)10を説明する図である。
図5】本発明の実施形態に係る防災訓練方法における災害追体験ステップ(S250)を説明するための図である。
図6】本発明の実施形態に係る防災訓練方法における防災謎解きステップ(S300)を説明するための図である。
図7】(a)および(b)は、本発明の実施形態に係る防災訓練方法における防災謎解きステップ(S300)を説明するための図である。
図8】本発明の実施形態に係る防災訓練方法における防災座学ステップ(S300)を説明するための図である。
図9】本発明の実施形態に係る防災訓練方法における防災座学ステップ(S300)を説明するための図である。
図10】本発明の実施形態に係る防災訓練方法における防災座学ステップ(S300)を説明するための図である。
図11】(a)から(d)は、本発明の実施形態に係る防災訓練方法における備蓄品確認ステップ(S400)を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本願発明者は、防災訓練の重要性は認識されているにもかかわらず、防災訓練の参加率(特に若い人の参加)が低下していることとともに、新型コロナによって、密になりやすい防災訓練が益々大きな問題をかかえてしまっていることを考慮し、鋭意検討した結果、あえてリモートの特徴をいかした要素を盛り込んだものを思いつき、本発明に至った。具体的には、リモートを用いて自宅で防災訓練を行うことで、防災訓練会場で集合して防災訓練を行うときにはできなかった自宅での備蓄品がどこにあるか確認をイベントに盛り込むことにより、リモートを使用しながらも、参加者が興味を持って参加し続けて納得する防災訓練を実現した。
【0029】
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のために、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、必ずしも実際の寸法関係を正確に反映していない場合がある。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。加えて、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0030】
図1は、本発明の実施形態に係る防災訓練方法を説明するためのフローチャートである。また、図2は、本発明の実施形態に係る防災訓練システム100の一例を説明するブロック図である。また、本実施形態の防災訓練システム100を含む全体を防災訓練ネットワーク200と称することとする。
【0031】
本実施形態の防災訓練方法は、図1に示すように行うことができる。まず、防災訓練システム100で実現されたアプリケーション(リモート型防災訓練アプリケーション(ソフトウエア))にログインする(ログインステップS100)。このリモート型防災訓練アプリケーションは、本実施形態の防災訓練(リモート型)に参加するユーザの端末(ユーザ端末)を用いてログインすることができる。ユーザ端末は、例えば、パーソナルコンピュータ(デスクトップPC、ノートPC)、タブレット端末、スマートフォンなどである。
【0032】
次に、本実施形態の防災訓練方法の公演がスタートする(開始ステップS200)。具体的には、ユーザ端末の表示部(ディスプレイ)に、本実施形態の防災訓練の開始と説明事項が流される。
【0033】
次に、発生直後の追体験ができる動画が流れる(災害追体験ステップS250)。続いて、防災謎解き(防災クイズ)の動画が流れて、ユーザは防災謎解きに取り組む(防災謎解きステップS300)。この防災コンテンツにおいて「クイズ」ではなく「謎解き」を採用している目的は、制限時間内で知識だけではとけないものを解き明かす上での「焦り」や「混乱」を起こし、さらに、参加者同士の「協力(共助)」「発想の転換」「落ち着く」そして「最後まで諦めない」など、災害発生時に必要となる要素を疑似体験させることを兼ね備えた訓練としている。さらに、防災知識を問うスライド(防災知識スライド)を含む防災座学動画が流れて、ユーザは防災知識を座学で(ユーザ端末を用いて)習得する(防災座学ステップS350)。
【0034】
次に、自宅にある備蓄品を探して、指定された備蓄品が準備されているかを確認する取り組み(イベント)を行う(備蓄品確認ステップS400)。具体的には、司会者から指示された備蓄品を見つけたら、ユーザ端末の入力によって、備蓄品の有無を表示するチェックマークを付けることによって行う。または、司会者から指示された備蓄品をユーザ端末のカメラに写し、発表することを行う。これらの備蓄品確認訓練は、これまで市区町村が行う集合型訓練では実際に準備しているかの確認まで至ることは不可能であったが、リモートで実施することにより実際に自宅での備蓄品を確認することが可能となったモデルである。
【0035】
その後は、開催した防災訓練(リモート型防災訓練)の伝達事項を説明することができる(伝達事項説明ステップS500)。加えて、開催した防災訓練(リモート型防災訓練)のアンケートを書いてもらって集めることができる(アンケートステップS550)。
【0036】
なお、各ステップ(S100~S400)のすべて又はいずれか必要な箇所(少なくとも1箇所(ステップの間も含む))において、防災に関する事項の投票(投票ステップ)を行うことができる。例えば、「消火器の使い方」などについて問いを出して、それを「投票」の形で、参加者の知識のレベル(正確性、割合(%)を集計することができる。地方自治体などは、防災の知識などを住民(市民など)に提供しているが、一方通行のことが多く、このような場で、「投票」の形で、防災の知識(ノウハウ、ルールなど)やハザードマップの認知度などのフィードバックを得ることができ、そしてすぐに統計データの形で纏めることができて便利である。また、この防災訓練の開始前(または開始中)において、防災についての現状把握を行うことができ、その現状把握とのギャップによって防災知識等の定着率や、防災に関する知識の習得の意欲をあげることができる。
【0037】
このような本実施形態の防災訓練方法は、図2に示した防災訓練システム100を用いて実行することができる。本実施形態の防災訓練システム100は、リモート型の防災訓練を行うシステムである。
【0038】
本実施形態の防災訓練システム100は、防災訓練データファイル51が格納された防災訓練データベース55を備えている。防災訓練データベース55は、通信ネットワーク90に接続されたサーバ装置50に設けられている。本実施形態の通信ネットワーク90は、インターネット(インターネット回線網)である。さらに説明すると、本実施形態の通信ネットワーク90であるインターネット通信網(インターネット回線ネットワーク)は、現在、最も普及している通信ネットワークであるが、将来これを超える通信ネットワークが発生すればそれを採用することができる。なお、本実施形態の通信ネットワーク90は、社内LAN、無線LAN(例えば、Wi-Fi)を含めた形でのインターネット通信網であって構わない。また、インターネット通信網90を使用するものの、本実施形態の防災訓練システム100を運営する会社(あるいは、団体または個人)がそれを所有することまで要求されるものではなく、本発明の構成要件としての「通信ネットワーク90(インターネット回線網)」は、通信利用できるような形態で使用できれば構わない。さらに、通信ネットワーク90は、電話線ネットワーク(特に、携帯電話通信ネットワーク)も利用することができ、現在は第5世代の規格であるが、次世代の第5世代の規格(または、それ以降の規格)に対応したものを採用することもできる。
【0039】
本実施形態のサーバ装置50は、インターネット通信網90へのデータ送受信機能を備えた電子計算機(コンピュータ装置)であり、記憶装置および半導体集積回路(IC)を備えている。本実施形態の防災訓練データベース55は、ハードディスク(HDD)などから構成されている。具体的には、通信ネットワーク90に接続されたサーバ装置50内の記憶媒体である。ただし、防災訓練データベース55は、サーバ装置50の筐体から物理的に離れた位置にある記憶媒体(例えば、LANハードディスク)、または、クラウドコンピュータ上の記録媒体(ハードディスクなどの記録装置)であっても構わない。また、記録媒体は、ハードディスク(HDD)のような磁気記録媒体に限らず、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体記録媒体(ソリッドステートドライブ:SSD)などの他の記録媒体であっても構わない。
【0040】
なお、本実施形態の防災訓練データベース55は、防災訓練システム100を運営する会社の内に配置されている場合の他、セキュリティをさらに高度にするために専門のデータ管理会社内で保管することも可能である。また、民間の会社の中でも、社会的に個人情報に対して信頼性の高い会社(例えば、銀行、保険会社、クレジットカード会社、著名なデータ管理会社(あるいは、政府関係の機関))の管理で、防災訓練データベース55を保管・運営してもらうことも可能である。
【0041】
また、本実施形態の防災訓練システム100は、通信ネットワーク90(例えば、インターネット回線、LAN回線(有線、無線)、WiFi回線など)を介して、防災訓練データベース55にアクセス可能なホスト端末60を備えている。
【0042】
本実施形態のホスト端末60は、サーバ装置50を操作する情報端末である。すなわち、ホスト端末60は、サーバ装置50にアクセス可能であり、そして、サーバ装置50の動作を制御し、サーバ装置50内のプログラムを起動させることができ、そして、サーバ装置50におけるデータベース55内のデータを追加・編集・削除などすることができる。ホスト端末60には、サーバ装置50からダウンロードされて実行するホスト端末用プログラム61が含まれている。また、ホスト端末60には、ホスト端末60におけるデータ処理装置(CPU、メモリ装置、入出力装置など)63が含まれている。また、ホスト端末60には、ネットワーク90を介してデータの送受信をする送受信装置も含まれている。なお、本実施形態の構成では、サーバ装置50からのダウンロードでなく、ホスト端末60から導入できるように、ホスト端末60用の防災訓練ネットワークプログラム69が格納されていてもよい。
【0043】
本実施形態のホスト端末60は、典型的には、パーソナルコンピュータ(PC)である。ホスト端末(PC)60は、インターネット通信網(通信ネットワーク)90に接続可能な通信装置(例えば、光ファイバ接続端子)と、ディスプレイ装置(例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置)、入力装置(例えば、キーボード、マウスなど)、演算装置(例えば、半導体集積回路装置(IC)または中央演算装置(CPU))、記憶装置(例えば、ハードディスク、半導体記憶装置など)から構成されている。ホスト端末(PC)10は、入力装置を用いて必要な情報の入力を行うことができ、それを記憶装置(HDD、SSDなど(または、ROM、RAM))を用いながら演算装置(CPU)で処理して、サーバ装置50を制御することができる。
【0044】
なお、ホスト端末60は、パーソナルコンピュータ(PC)に限らず、サーバ装置50を操作できるのであれば、他の装置であってもよく、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話などであってもよい。また、ホスト端末60は、インターネット通信網90に接続されずに、他の通信回線、すなわち、社内LAN(有線LAN、または、無線LAN)などでサーバ装置50に接続してもよい。または、ホスト端末60は、パーソナルコンピュータ(PC)ではなく、ワークステーションの端末であってもよい。なお、本実施形態のサーバ装置(情報処理装置)50は、典型的なサーバ装置に限らず、セキュリティが確保できるのであれば、パーソナルコンピュータ(PC)などのコンピュータ装置を用いることも可能である。また、本実施形態において、通信ネットワーク90に情報通信端末(PC、スマートフォンなど)が接続されているとは、情報通信的に接続されていること(通信可能なこと)を意味し、有線ケーブルで物理的に接続されている場合の他、無線または光通信で接続されている場合も含む。また、本実施形態のサーバ装置(情報処理装置)50は、ホスト端末60と同一の装置(パーソナルコンピュータ(PC)など)であってもよい。
【0045】
本実施形態の防災訓練システム100が接続される通信ネットワーク90には、ユーザ端末10(10A、10B、10C、10D)が接続されることになる。本実施形態のユーザ端末10は、防災訓練システム100を利用して防災訓練に参加するユーザ(300)の情報通信端末であり、典型的には、携帯型端末(例えば、ノートPC、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットなど)である。本実施形態では、ユーザ端末10は、例えば、ノートPC10A、デスクトップPC10B、スマートフォン10C(例えば、アップル社製のiPhone(登録商標)、Android OSを搭載したスマートフォン(各種のAndroidスマートフォン))、タブレット10D(例えば、iPad(登録商標)など)である。スマートフォン10Cは、多機能の携帯電話であり、通話機能、インターネット通信機能を備えており、通話機能だけでなく、情報を管理・加工・送信などすることができる。ただし、本実施形態の情報通信端末10は、情報通信ができるものであれば、ゲーム機、携帯電話、テレビなどの端末であっても構わない。また、携帯できる形の携帯通信機器(情報通信端末)としては、ノートパソコン、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、携帯電話の他、ウェアラブルコンピュータを用いることも可能である。
【0046】
ユーザ端末10は、防災訓練システム100を使用することができる情報端末であり、ネットワーク90を介して、サーバ装置50との間でデータの送受信を行うことができる。ユーザ端末10には、サーバ装置50からダウンロードされて実行するユーザ端末用プログラム111(ソフトウエア)、および、ユーザ端末10におけるデータ処理装置(CPU、メモリ装置、入出力装置など)112(ハードウエア)が含まれており、ネットワーク90を介してデータの送受信をする送受信装置も含まれている。
【0047】
本実施形態の構成では、自宅にてリモートで防災訓練を行うことを想定しているので、ユーザ端末10(10A、10B、10C)は、自宅(住宅)301A、301B、301Cの中に存在していることを表している。ユーザ端末10Dは、会社(または、会議室など)301Dの中に存在していることを表している。
【0048】
本実施形態の防災訓練データベース55は、防災訓練データファイル51、防災訓練ネットワークプログラム53、防災訓練リモートデータ59を格納している。防災訓練データファイル51は、ユーザ端末10(10A~10D等)のユーザ接続情報を含んでいる。防災訓練ネットワークプログラム53は、ユーザ端末10と防災訓練データベース55とを情報通信的に接続する機能を実現するものである。防災訓練リモートデータ59は、防災訓練の動画データを含む各種データである。防災訓練ネットワークプログラム53は、防災訓練リモートデータ59が有する防災コンテンツ(動画データ、静止画データなど)を、ユーザ接続情報に従ってユーザ端末10に送信する機能を実現することができる。
【0049】
防災訓練リモートデータ59における防災訓練の動画データとしては、災害映像を含む災害追体験動画データ(災害追体験ステップS250で使用)、謎解きスライドを含む防災謎解き動画データ(防災謎解きステップS300で使用)、防災知識スライドを含む防災座学動画データ(防災座学ステップS350で使用)がある。さらに、防災訓練リモートデータ59として、備蓄品確認ステップデータ(備蓄品確認ステップS400で使用)がある。
【0050】
備蓄品確認ステップS400で使用する備蓄品確認ステップデータは、備蓄品確認を行うための備蓄品確認問い合わせスライドデータ(後述する図11(a)のスライド35を参照)と、備蓄品チェックを行うための備蓄品チェックマトリックスデータ(後述する図11(b)のマトリックス40を参照)とを含んでいる。備蓄品チェックマトリックスデータは、ユーザ端末10の入力によって備蓄品の有無を表示するチェックマーク(後述する図11(b)のマーク45)が表示されるマトリックス(40)を有するものである。そして、防災訓練ネットワークプログラム53は、備蓄品チェックマトリックスデータ(40)をユーザ端末10に表示させる機能と、ユーザ端末10の入力情報に対応して、備蓄品チェックマトリックスデータにおけるマトリックス(40)にチェックマーク(45)を表示させる機能を実現するプログラムである。
【0051】
なお、本実施形態のサーバ装置50は、情報端末(10、60)からのデータ入力(93)、および、それらの情報端末へのデータ出力(94)を行うことができる。各情報端末(10、60)は、通信ネットワーク90に送受信可能な状態となっている(矢印91)。
【0052】
図3は、本実施形態の防災訓練データベース55の構成を説明するためのブロック図である。上述したように防災訓練データベース55は、防災訓練ネットワークプログラム53を備えている。
【0053】
図示した構成では、防災訓練データベース55は、防災訓練ネットワークプログラム53の情報を処理する情報処理部52を有している。情報処理部52は、防災訓練ネットワークプログラム53の動作に伴って外部との間のデータを送受信するデータ送受信部52aと、防災訓練ネットワークプログラム53の動作(機能)によって防災訓練データファイル51(ユーザ接続情報など)に新たな情報を追加/更新するデータ更新部52bと、防災訓練リモートデータ59に新たな情報を追加/加工するデータ加工部52cとから構成されている。
【0054】
また、図3に示した構成例では、防災訓練ネットワークプログラム53の動作によって実現される機能(53a、53b)として、備蓄品チェックマトリックスデータ(40)をユーザ端末10に表示させる機能(53a)と、ユーザ端末10の入力情報に対応して、備蓄品チェックマトリックスデータにおけるマトリックス(40)にチェックマーク(45)を表示させる機能(53b)として表現している。
【0055】
なお、サーバ装置50内におけるデータ格納プログラム、データ編集プログラム、データ送受信プログラム、入出力装置とのインターフェイスプログラム、バックアッププログラム、エラーメッセージプログラムなどについては、本発明の実施形態の主要項目ではないので、技術内容の理解を簡明する目的で省略する。それらの技術については、情報通信技術分野の技術常識に基づいて実装/運用(実施)することができる。また、情報通信端末におけるデータ処理プログラム、データ送受信プログラム、通話・通信技術、インターネット関連技術、カメラ撮像技術、画像情報処理技術、アプリケーション動作技術も同様に、技術内容の理解を簡明する目的で省略する。それらの技術については、情報通信端末の技術分野の技術常識に基づいて実装/運用(実施)することができる。また、上述のプログラムによって実現した機能は、主に、サーバ装置50を中心にして見た機能である。すなわち、「送信」と「受信」は対の用語であるので、情報通信端末(10など)から見た機能では、用語の名称は変わる点を付言する。つまり、サーバ装置50からの送信(矢印94参照)は、情報通信端末(10など)では受信になる。一方、情報通信端末(10など)からの送信は、サーバ装置50では受信になる(矢印93参照)。また、各種プログラムの具体的なプログラミング言語/コード、プログラム機能名/構造などは、情報通信技術分野の技術常識に基づいて実行することができる。
【0056】
図4は、本実施形態の防災訓練システム100(リモート型防災訓練)にログインした状態のユーザ端末10(ノートパソコン10A)の構成を模式的に示している。図示したユーザ端末10(ノートパソコン10A)は、ディスプレイ11と、入力装置(キーボード)15を備えている。このユーザ端末10は、キーボード15の入力とともに、マウス(不図示)、及び/又は、タッチパネル式ディスプレイ11によって入力することができる。ユーザ端末10は、撮像装置(カメラ)13を備えており、そのカメラ13によってユーザ(防災訓練の参加者)を撮像することができ、そしてディスプレイ11に写すことができる。
【0057】
本実施形態の防災訓練システム100(リモート型防災訓練)にログインする場合(ログインステップS100)、事前に、リモート型防災訓練の参加の予約(ユーザ登録)を申請しておき、それが許可された状態で参加(ログイン)することができる。リモート型防災訓練の参加の予約(ユーザ登録)を申請すると、防災訓練データファイル51に、ユーザ端末10(ここでは10A)のユーザ接続情報(そして、アンケートに必要なユーザ情報(ID、氏名、住所、電話番号などの少なくとも1つ)が追加される。
【0058】
図4に示した状態では、運営者(リモート型防災訓練の司会者)20の画像(顔画像、動画)とともに、複数のユーザ(リモート型防災訓練の参加)10の画像(顔画像、動画)21が表示されている。一部は、運営者用の画像29であってもよい。このようなテレビ会議(リモート、テレワーク)システムは、普及しているもの(例えば、zoom(商品名)など)を利用したりすることも可能であるし、独自システムのものを構築して使用してもよい。また、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の機能(例えば、LINE(商品名)の機能、フェイスブック(商品名)の機能など)を使用してもよい(テレビ会議システムと併用してもよい)。
【0059】
ログインした状態で、開始時間になると、司会者20がリモート型防災訓練の開始を伝える(開始ステップS200)。続いて、例えば図5に示すような動画(災害ニュース動画)30が流れる(災害追体験ステップS250)。ここでは、発生直後の追体験ができる動画(30)が流れることにより、ユーザ(リモート型防災訓練の参加者)21は、単なる防災訓練の知識・説明(すなわち、比較的興味を持たれないような説明)ではなく、臨場感を持った状態に突入して、飽きることがない。災害ニュース動画(30)を流した後は、過去に起こった災害の悲惨さ・規模・損害などがわかるような動画を続けて流すことができる。なお、提供する動画やスライドは、毎回同じものを使用するのではなく、地域性を反映して、その地区の人に響きやすいように加工・編集することが好ましい。
【0060】
次に、図6に示すような防災謎解き(防災クイズ)の動画(または、静止画)31が流れて、ユーザ(参加者)は防災謎解きに取り組む(防災謎解きステップS300)。具体的には、図7(a)に示すようなスライド31が出て、ユーザ(参加者)21は、そのスライド31の問題(クイズ)を読んで考える。しばらくすると、図7(b)に示すようなスライド31(答え)が出て、ユーザ(参加者)21はクイズの答えあわせをすることができる。このような防災謎解き(防災クイズ)を何問もすることにより、飽きることなく、興味を持ちながら、自然と防災の知識を身に付けることができる。
【0061】
次に図8に示すような防災知識を問うスライド(防災知識スライド)32を含む防災座学動画が流れて、ユーザ(参加者)21は、防災知識を座学で(ユーザ端末10を用いて)習得することができる(防災座学ステップS350)。図8に示した防災知識スライド32では、災害時の頭の守り方を説明している。このような防災知識はうろ覚えのことが多いところ、本実施形態の防災訓練では、きちんと、(1)手首は頭に固定する、(2)脇は閉じる、(3)隙間は空けるのポイントを教えて、災害時の頭の守り方をきちんと記憶に残る形で伝えることができる。なお、この防災座学ステップS350では、予め録画しておいた動画データを流す手法とともに、司会が会話している生ライブデータを含む動画データを流す手法を採用することができる。すなわち、録画している動画データでなく、司会がライブで参加者とやり取りする解説ライブを実行してもよい。予め録画しておいた動画データと解説ライブの動画データを組み合わせてもよい。加えて、上述した災害追体験動画データ、防災謎解き動画データにおいても、録画している動画データでなく、司会がライブで参加者とやり取りする解説ライブを実行してもよく、そして、予め録画しておいた動画データと解説ライブの動画データを組み合わせてもよい。また、備蓄品チェックマトリックスデータを表示させながら、司会がライブで参加者とやり取りする解説ライブを実行してもよい。
【0062】
図9は、別の防災知識スライド33を写したものであり、図10は、さらに別な防災知識スライド34を写したものである。このような防災知識スライド32を含む防災座学動画を流すことで、ユーザ(参加者)21は、飽きることなく、興味を持ちながら、自然と防災の知識を身に付けることができる。
【0063】
次に、自宅にある備蓄品を探して、備蓄品が存在するかを確認する取り組み(イベント)を行う(備蓄品確認ステップS400)。これはリモートの特徴を活かした取り組みであり、自宅とは別の防災訓練会場では自宅のどこに備蓄品があるかを確認することはできないが、本実施形態のリモート型防災訓練においては、当該防災訓練中においてリアルタイムで、実際に備蓄品を見つけ出して、それをカメラ13に指し出すとともに、ユーザ端末10の入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネル)を使うことで、宝探しの要領で進めることができる。
【0064】
備蓄品確認ステップS400では、図11(a)に示すように自宅の備蓄はどこにあるか探すスライド35(備蓄品確認問い合わせスライド)が映し出されて、それとともに、図11(b)に示すような、備蓄品チェックを行うための備蓄品チェックマトリック40が表示される。備蓄品チェックマトリック40には、探し出す備蓄品41の項目があり、そして、ユーザ端末10の入力によって備蓄品があったときのチェックマーク45が表示される。時間が経つと、図11(c)に示すように、どんどんチェックマーク45が増えていき、制限時間がすぎると、このイベントが終わる。図11(d)は、司会者20が指定した備蓄品25を見つけ出して、ユーザ(参加者)21がカメラ13の前に指し出している様子を示している。
【0065】
このようにしてユーザ(参加者)21は、リモート型の防災訓練でありながら、体を動かして自宅を駆け回って、災害時に必要な備蓄品が実際どこにあるかを確認することで、実際に災害が起こった時でも、その体験がいきることになる。そして、このようなイベントがあることにより、何度でも防災訓練に参加したくなる気持ちが高まり、その結果、防災意識が持続するとともに、防災訓練に何度も参加して防災の知識も向上する。
【0066】
この後は、図1に示したように伝達事項の説明をして(S500)、最後にアンケートを取って(S550)、防災訓練を終了することができる。アンケートの収集も、またその分析もオンラインであるので、簡単に行うことができ、リアルの防災訓練で紙でアンケート用紙を回収してまたそれを入力して分析することと比較すると、遥かにアンケート作業の効率が良い。そうなると、防災訓練の運営者の負担も軽くなり、防災訓練を実行するハードルが下がって、好循環となる。
【0067】
本実施形態の防災訓練方法では、災害追体験ステップ(S250)と防災謎解きステップ(S300)と備蓄品確認ステップ(S400)とを含んでいる。備蓄品確認ステップ(S400)においてはユーザ端末10の入力によって備蓄品41の有無を表示するチェックマーク45が表示されることが実行される。その結果、災害の追体験で臨場感が高まり、防災謎解きで興味が主体的になり、防災座学で防災知識を身に付けることができ、そして、備蓄品確認ステップ(S400)において、備蓄品41が存在するかをその場で確認することができる。備蓄品41の確認は、防災訓練会場で行う防災訓練よりも、自宅301A~301C(又は、会社301D)でのリモートでの防災訓練の方が適している。その結果、リモートを使用しながらも、ユーザ(参加者)21が興味を持って参加し続けて納得する防災訓練を行うことができる。また、リモートであることから、密集を回避して、防災訓練を行うことができるので、新型コロナや新型インフルエンザのような感染症の状況下においても行うことができる。さらには、リモートであることから、移動時間などの心配なく、気軽に自宅301A~301C(または会社301D)から防災訓練に参加することができ、加えて、防災訓練に参加するハードルが下がるので、なかなか参加してくれない人(若い人、勤務や学校で忙しい人)も参加してくれて、しかも、面白いことから何度でも参加してくれる傾向が高まる。そして、病院や高齢者施設におけるスタッフに対して防災訓練を行うときは、通常であれば、なかなか、そのようなスタッフの人は手を空けることができないことが多く、したがって、リアルの防災訓練は開催できないことが多い。一方で、本実施形態の防災訓練方法であれば、そのような忙しいスタッフの人であっても、ほんの1時間だけ、ユーザ端末(ノートPC、タブレットなど)10の前で受けることができるので、とても便利である。加えて、身体障害の人も、物理的な面ないし心理的な面で、リアルの防災訓練に参加しづらかったのであるが、本実施形態の防災訓練方法であれば、そのような身体障害者の人であっても、ユーザ端末(ノートPC、タブレットなど)10の前で受けることができるので、とても便利である。そのような身体障害者の人こそ、防災訓練を受けることが好ましかった中、本実施形態の防災訓練方法が果たす技術的・社会的な意義は大きいと言える。また、地域を越えて(又は物理的な制約を越えて)、リモートで高質な教育(防災教育)を提供できることで、その点でも、本実施形態の防災訓練方法が果たす技術的・社会的な意義は大きい。
【0068】
また、本実施形態の防災訓練システム100では、備蓄品確認ステップ(S400)においてユーザ端末10の入力によって備蓄品41の有無を表示するチェックマーク45が表示されることが実行される。防災訓練ネットワークプログラム53(または「防災訓練用プログラム」と称する)は、備蓄品チェックマトリックスデータをユーザ端末10に表示させる機能(図3中「53a」)と、ユーザ端末10の入力情報に対応してチェックマーク45を表示させる機能(図3中「53b」)を実現することができる。したがって、自宅301A~301C(又は、会社301D)に備蓄品41が存在するかをその場で確認することができる。それは、防災訓練会場で行う防災訓練よりも、自宅301A~301C(又は、会社301D)でのリモートでの防災訓練の方が適しているおり、その結果、リモートを使用しながらも、参加者が興味を持って参加し続けて納得する防災訓練を行うことができる。
【0069】
加えて、上述した実施形態の構成をさらに改変することができる。上記の実施形態では、発生直後の追体験ができる動画が流れる(災害追体験ステップS250)が、その災害映像を含む災害追体験動画データ(防災訓練リモートデータ59の一種)を複数種類用意しておき、その開始において、その場で(その日、開始前の直前で(または数時間以内で))選択するような構成にしておくことができる。防災訓練においては、マンネリしやすく、同じ動画が流れたときに真剣味が減ってしまうことがある。そのようなことを回避するために、当日の参加者のアンケートに基づいて、過去に流した動画でないものを意図的に選択することができる。また、複数の種類の防災(例えば、火災、地震、津波、豪雨、複合災害)をルーレットで選択できるようにして、何か起こるかわからない危機感を高めるようにして、防災訓練でありながら、実際に災害がいきなり発生したときの緊張感・パニック感を生じさせるようにすることができる。その結果、マンネリを防止して、防災訓練でありがちな緊張の緩和を減らすことができる。また、防災担当者が指定する防災(防災訓練)の内容は、ワンパターンになりやすく、具体的には、「避難」「消火」「炊き出し」などに偏りやすく、この実施形態の構成によれば、そのような偏りを解消することが可能となる。そして、災害追体験動画データとして、誰にでも当てはまる一般的なものでなく、各クライアント(依頼者、発注者)の現場に準じた再現ドラマを収録しておき、それを災害追体験動画データにして、それを動画再生プログラム(ソフト)で流すようにしてもよい。特に、各クライアントに所属する実際の人(または、防災訓練の関係者)が、再現ドラマに登場することで、一気に魅力が増し、飽きや緊張緩和がなくなり、防災訓練の没入度が大幅に高まる。さらに説明すると、首都直下地震や南海トラフ地震などの巨大災害を想定したものとして動画を流しても、(どんなに防災の重要性を強調しても)やはりリアリティが少ないことは否めないところ、各クライアントに所属する実際の人が参加し、自分の会社(企業)・工場・旅館・施設(老人ホームなど)のまわりでそれが発生したものということであれば、より容易に、細やかなシチューエーションを再現することができ、起こりうる事象をイメージ/想定させることができる。なお、現場に準じた再現ドラマの災害追体験動画データ(防災訓練リモートデータ59の一種)を、複数の種類の防災の一つに含めておき、ルーレット形式であるものの、必ずそれが選択されるようなものに構成してもよい。
【0070】
また、発生直後の追体験ができる動画が流れるとき(災害追体験ステップS250)、及び/又は、防災謎解き(防災クイズ)の動画が流れて防災謎解きに取り組むとき(防災謎解きステップS300)において、各シーン(例えば、地震発生時、けが人発生時、火災発生時、避難誘導時、施設から屋外搬出時、施設/社内待機時など)において、制限時間を設定して、ユーザの行動の選択肢を表示するようにすることができる。このように制限時間を設定することにより、焦る(ゆっくり考えることができない)状況を設定することで、災害時にとるであろう刹那の選択を自分自身で知ることができる。
【0071】
さらに、本実施形態のシステム・方法・プログラムにおいては、防災訓練の一連の流れが終わったとき、伝達事項の説明をするとき(S500)および/またはアンケートを取るとき(S550)に(または、前後において)、参加者をディスカッションさせ、グループワークを設定することができる。これにより、離れた地域(支店)での違う立場の人などの意見や考えや行動を知ることができ、新たな気づき、発見を促すことができる。このような新たな気づきや発見が、実際の防災に活きていくものである。なお、このグループワークは、事前の設定が困難であったり、振り分けの工程に時間を要するものでないことが好ましい。「グループワーク」の機能は、操作/手順がシンプルで、事前の設定がなくても瞬間的に4名程度に割り振りできる機能を備えたプログラム(システム)によって実現できるものを構築することが好ましい。
【0072】
そして、備蓄品を探して指定された備蓄品が準備されているかを確認する取り組み(備蓄品確認ステップS400)においては、避難生活を想定させて、避難準備物を実際に収集して確認させることができる。これは、教科書的なもの(避難準備物としての備品、知識)だけなく、これまでの被災地域の体験をもとに、あると便利な準備物や、現場にあるもので創作することの提案の送信(発信)の処理を入れることができる。このようなことを通じて、どこにあるのか初めて知った、防火担当任せになっていた、電池が腐っていた(錆びていた)、トイレの対応ができていない、電源供給ができていないなどの多くの発見があるとともに、そこで、備蓄品がなかったときの対応力も鍛えることができる。つまりは、備蓄品確認ステップS400において、参加者(ユーザ)は自宅における備蓄品が存在しないときに別の提案をカメラに向けて話したり、そのことを文字やスタンプなどのデータで送信することができ、それにより、防災訓練に興味を持つことができて、さらには、備蓄品がなかったときの対応力も鍛えることができる。
【0073】
加えて、防災訓練・研修終了の後に、参加者の選択の結果を集計して、判断力、観察力、知識、理解などの観点から評価を行うことが好ましい。このような評価の検証によって、現状のレベルを把握させることができ、以後の防災訓練・研修の見直しの材料・資料として有効に活用することができる。
【0074】
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、本実施形態の防災訓練方法・システムでは、自宅でのリモートの防災訓練について説明したが、会社(又は、病院、高齢者施設、工場、店舗など)でのリモートの防災訓練にも適用することができる。また、本実施形態のシステム100全体を説明してきたが、本実施形態に係るプログラム53単体(及び/又は、少なくとも一つの防災訓練リモートデータ59を用いたプログラム)を、具体的には、プログラム自体、または、プログラムを格納した記録媒体、ダウンロード可能なプログラム製品を知的財産として商品化することも可能である。また、本実施形態の防災訓練方法・システムでは、すべての参加者をリモートで実行することを想定しているが、リアルとリモートのハイブリットで実行することを禁止するものではない。さらに、公民館などのパブリックビューイング的な実施(サテライト会場の実施)を行うことも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明によれば、リモートを使用しながらも、参加者が興味を持って参加し続けて納得する防災訓練を行うことができる防災訓練システムおよび防災訓練方法を提供することができる。
【符号の説明】
【0076】
10 ユーザ端末(ノートパソコン)
11 ディスプレイ
13 撮像装置(カメラ)
15 入力装置(キーボード)
20 司会者
21 ユーザ(参加者)
25 備蓄品
30 動画(災害ニュース動画)
31 防災謎解きスライド
32 防災知識スライド
33 防災知識スライド
34 防災知識スライド
35 備蓄品確認問い合わせスライド
40 備蓄品チェックマトリック
41 備蓄品
45 チェックマーク
50 サーバ装置(情報処理装置)
51 防災訓練データファイル
52 情報処理部
52a データ送受信部
52b データ更新部
52c データ加工部
53 防災訓練ネットワークプログラム(防災訓練用プログラム)
55 防災訓練データベース
59 防災訓練リモートデータ
60 ホスト端末
61 ホスト端末用プログラム
90 通信ネットワーク(インターネット通信網)
100 防災訓練システム
111 ユーザ端末用プログラム(ソフトウエア)
112 データ処理装置(ハードウエア)
200 防災訓練ネットワーク
301A~301C 自宅
301D 会社
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11