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特開2024-24733商品管理支援装置、商品管理支援方法及び商品管理支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024733
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】商品管理支援装置、商品管理支援方法及び商品管理支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/018 20230101AFI20240216BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20240216BHJP
【FI】
G06Q30/00 340
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127577
(22)【出願日】2022-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】320005501
【氏名又は名称】株式会社電通
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100174528
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 晋朗
(72)【発明者】
【氏名】宮前 政志
(72)【発明者】
【氏名】柴田 秀和
(72)【発明者】
【氏名】川島 鉄兵
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB21
(57)【要約】
【課題】ブランドの希少性に基づく独自の価値を適切に管理することができる商品管理支援装置、商品管理支援方法及び商品管理支援プログラムを提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る商品管理支援装置は、管理対象となる商品群の各々に付与された認証・識別情報、及び、商品管理に関するオペレーションの対象となるユーザ群の各々に付与されたユーザ識別情報を対応付けて保持する保持部と、前記商品群の各々に付与された前記認証・識別情報、及び、前記ユーザ群の各々に付与された前記ユーザ識別情報の対応関係に基づいて、前記商品群に関するオペレーションを制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象となる商品群の各々に付与された認証・識別情報、及び、商品管理に関するオペレーションの対象となるユーザ群の各々に付与されたユーザ識別情報を対応付けて保持する保持部と、
前記商品群の各々に付与された前記認証・識別情報、及び、前記ユーザ群の各々に付与された前記ユーザ識別情報の対応関係に基づいて、前記商品群に関するオペレーションを制御する制御部と、
を有することを特徴とする商品管理支援装置。
【請求項2】
前記認証・識別情報は、前記商品群の各々に対応するシリアルナンバーと、前記商品群のブランドに対応する非代替性トークンとを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の商品管理支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記認証・識別情報と前記ユーザ識別情報の対応関係に基づいて、特定のユーザが特定の商品の所有者であることを保証する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品管理支援装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記特定のユーザが前記特定の商品の履歴情報を参照可能とする、
ことを特徴とする請求項3に記載の商品管理支援装置。
【請求項5】
前記制御部は、所定条件を満足する場合に、前記特定のユーザが前記特定の商品を他のユーザに譲渡することを許容し、所定条件を満足しない場合に、前記特定のユーザが前記特定の商品を他のユーザに譲渡することを禁止する、
ことを特徴とする請求項3に記載の商品管理支援装置。
【請求項6】
前記特定のユーザが前記特定の商品を他のユーザに譲渡する場合に、前記認証・識別情報のうち前記商品群のブランドに対応する非代替性トークンを更新する更新部を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の商品管理支援装置。
【請求項7】
管理対象となる商品群の各々に付与された認証・識別情報、及び、商品管理に関するオペレーションの対象となるユーザ群の各々に付与されたユーザ識別情報を対応付けて保持するステップと、
前記商品群の各々に付与された前記認証・識別情報、及び、前記ユーザ群の各々に付与された前記ユーザ識別情報の対応関係に基づいて、前記商品群に関するオペレーションを制御するステップと、
を有することを特徴とする商品管理支援方法。
【請求項8】
管理対象となる商品群の各々に付与された認証・識別情報、及び、商品管理に関するオペレーションの対象となるユーザ群の各々に付与されたユーザ識別情報を対応付けて保持するステップと、
前記商品群の各々に付与された前記認証・識別情報、及び、前記ユーザ群の各々に付与された前記ユーザ識別情報の対応関係に基づいて、前記商品群に関するオペレーションを制御するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする商品管理支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、商品管理支援装置、商品管理支援方法及び商品管理支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、商品の販売業者と顧客との間での商品の売買を支援する商品売買支援システムが記載されている。この商品売買支援システムは、保証管理部と、買取保証管理部とを有している。保証管理部は、商品を販売する商品販売業者において顧客により商品が購入される際に顧客が加入した、修理および/またはメンテナンスについての保証に係る情報を管理する。買取保証管理部は、商品販売業者において顧客により商品が購入される際に、顧客に係る商品についての保証がある場合に限り、顧客が加入した、商品について将来の買取価格が商品販売業者により予め設定される買取保証サービスに係る情報を管理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-036063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、本発明者の鋭意研究によると、商品には、ブランドの希少性に基づく独自の価値が認められるところ、引用文献1の商品売買支援システムでは、このようなブランドの希少性に基づく独自の価値を適切に管理しきれないという点で、改良の余地がある。例えば、ラグジュアリーブランド・ハイブランドと呼ばれる高級・高額な商品の中には生産数・販売数を限定したものが存在するが、このような限定商品のブランドの希少性に基づく独自の価値を適切に管理することが難しい。
【0005】
そこで本開示は、ブランドの希少性に基づく独自の価値を適切に管理することができる商品管理支援装置、商品管理支援方法及び商品管理支援プログラムを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る商品管理支援装置は、管理対象となる商品群の各々に付与された認証・識別情報、及び、商品管理に関するオペレーションの対象となるユーザ群の各々に付与されたユーザ識別情報を対応付けて保持する保持部と、前記商品群の各々に付与された前記認証・識別情報、及び、前記ユーザ群の各々に付与された前記ユーザ識別情報の対応関係に基づいて、前記商品群に関するオペレーションを制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、ブランドの希少性に基づく独自の価値を適切に管理することができる商品管理支援装置、商品管理支援方法及び商品管理支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】商品管理支援装置の概略構成の一例を示す図である。
図2】商品管理支援サーバの内部構成の一例を示すブロック図である。
図3】商品群に付与される認証・識別情報の一例を示す概念図である。
図4】対応情報保持部が保持する対応情報の一例を示す概念図である。
図5】シリアルナンバーとNFTから構成される認証・識別情報とユーザ識別情報との関係性の一例を示す概念図である。
図6】ブランドトークンの利用の一例を示す概念図である。
図7】ブランド認定・ブランド保証に係る機能の一例を示す概念図である。
図8】リユース取引ネットワークに係る機能の第1、第2の例を示す概念図である。
図9】リユース取引ネットワークに係る機能の第3、第4の例を示す概念図である。
図10】リユース取引ネットワークに係る機能の第5の例を示す概念図である。
図11】商品管理支援装置による防犯機能の一例を示す概念図である。
図12】ユーザ端末と商品管理支援サーバの機能構成の一例を示す図である。
図13】ユーザ端末と商品管理支援サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は、商品管理支援装置1の概略構成の一例を示す図である。「商品管理支援装置」は、「商品管理支援システム」と読み替えられてもよい(両者を同義としてもよい)。「商品管理支援装置(商品管理支援システム)」は、「ブランド管理支援装置(ブランド管理支援システム)」と読み替えられてもよい(両者を同義としてもよい)。また、本開示の商品管理支援方法及び商品管理支援プログラム(ブランド管理支援方法及びブランド管理支援プログラム)は、商品管理支援装置(ブランド管理支援装置)に含まれるコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)に各種の処理ステップを実行させることによって実現される。
【0011】
図1に示すように、商品管理支援装置1は、ユーザ端末10(10-1~10-N)(Nは任意の自然数)と、商品管理支援サーバ(ブランド管理支援サーバ)20とを有している。ユーザ端末10(10-1~10-N)と商品管理支援サーバ20は、ネットワーク30によって互いに通信可能に接続されている。図1では、ユーザ端末10(10-1~10-N)と商品管理支援サーバ20を単一構成として簡略化して描いているが、これは作図の便宜上の理由によるものである。実際には、ハードウェア構成としても、ソフトウェア構成としても、ユーザ端末10(10-1~10-N)と商品管理支援サーバ20は、図1に描いたより複雑な構成を有している。詳細については後述するが、例えば、商品管理支援サーバ20は複数のサーバやデータベース等を含んで構成されていてもよい。以下では、単一又は複数のユーザ端末10-1~10-N(同一・共通の構成を有していてもよい)を総称してユーザ端末10(代表符号)を使用する。
【0012】
商品管理支援装置(商品管理支援システム、ブランド管理支援装置、ブランド管理支援システム)1は、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ(ブランド管理支援サーバ)20を含んだ構成として捉えてもよいし、ユーザ端末10を含まず商品管理支援サーバ(ブランド管理支援サーバ)20だけを含んだ構成として捉えてもよい。つまり、商品管理支援装置1において、ユーザ端末10は必須の構成要件ではない。
【0013】
商品管理支援装置1は、商品管理支援サーバ20を介したユーザ端末10へのサービス提供(専用プラットフォームを介したサービス提供)により、特定のユーザ(専用プラットフォームの登録ユーザ)に対して、特定のブランドの特定の商品に関する各種のオペレーション(後述するブランド所有者証明、血統書、中古再販、転売防止等の各種機能)を実行可能なものである。とりわけ、商品管理支援装置1(商品管理支援サーバ20)は、ラグジュアリーブランド・ハイブランドと呼ばれる高級・高額な商品の中に存在する生産数・販売数を限定した商品のブランドの希少性に基づく独自の価値を適切に管理することができる。商品管理支援サーバ20は、上記のラグジュアリーブランド・ハイブランドが主体的に運営する専用プラットフォームであって、独自のユーザ登録(後述)を要件として、所定条件を満足することにより特徴的なオペレーションを提供するものであり、誰でも制約なく(制約が少なく)加入して商品の売買を行うことができるオークションサイトやフリマサイトの提供装置(アプリ)と異なっている(一線を画している)。商品管理支援装置1(商品管理支援サーバ20)が提供するソリューションは、例えば、ブランドが提供する安心と信頼を築けるセキュリティシステムとしての「ブランドチェーン(BRAND-Chain)」と呼んでもよいし、サステナブルリセールプラットフォーム(Sustainable Resale Platform)又はラグジュアリーコマース(LUXURY COMMERCE)と呼んでもよい。
【0014】
ユーザ端末10は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)のほか、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯端末(移動通信端末)である。つまり、本明細書におけるユーザ端末10は、商品管理支援サーバ20との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスである。ユーザ端末10は、例えば、有線及び/又は無線(例えば、Long Term Evolution(LTE)、5th Generation New Radio(5G NR)、Wi-Fi(登録商標)など)を介して、ネットワーク(インターネットなど)と通信してもよい。ユーザ端末10による通信方式には自由度があり、種々の設計変更が可能であり、音響通信や可視光通信等であってもよい。ユーザ端末10は、ユーザの操作により、ブラウザ及びその他の各種のアプリケーションを実行する。
【0015】
商品管理支援サーバ20は、ユーザ端末10との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスであればよく、デバイス、回路などで読み替えられてもよい。商品管理支援サーバ20は、ユーザ端末10との間の通信を介して、特定のブランド(例えばラグジュアリーブランド・ハイブランド)にかかる商品(商品群)の取り扱い(オペレーション)に関する各種の処理を制御・実行する。
【0016】
図2は、商品管理支援サーバ20の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
図2に示すように、商品管理支援サーバ20は、商品群登録部21と、認証・識別情報付与部22と、ユーザ群登録部23と、ユーザ識別情報付与部24と、対応情報保持部(保持部)25と、NFT更新部(非代替性トークン更新部、更新部)26と、オペレーション制御部(制御部)27とを有している。
【0018】
商品群登録部21は、管理対象となる商品群を登録する。商品群登録部21が登録する商品群は、特定のブランド(例えばラグジュアリーブランド・ハイブランド)にかかる一群の商品(例えば、衣服、靴、バッグ、腕時計、装飾品等)であってもよい。また、商品群登録部21が登録する商品群は、新品・中古品のいずれであってもよい。
【0019】
認証・識別情報付与部22は、商品群登録部21が登録した管理対象となる商品群の各々に認証・識別情報を付与する。認証・識別情報(とりわけ後述するNFT(ブランドトークン))の付与タイミングは、例えば、新品としての商品の購入時、中古品としての商品の譲渡時(売買時)、既存所有品としての商品の鑑定時や修理時とすることができる。認証・識別情報付与部22が付与する認証・識別情報は、商品群の各々に対応するシリアルナンバーと、商品群のブランドに対応するNFT(Non-Fungible Token)(非代替性トークン)とを含んでいてもよい(両者の組み合わせ・掛け合わせであってもよい)。NFT(非代替性トークン)は、ブランドトークンと読み替えてもよく、ブロックチェーン上に記録される一意で代替不可能なデータ単位であり、管理対象となる商品群の各々が一意なアイテムとして関連付けられる。NFT(非代替性トークン)は、代替可能性がないという点で、各種の暗号通貨とは異なり、管理対象となる商品群の各々と一意に対応付けられる。このように、本実施形態では、シリアルナンバーとNFT(非代替性トークン)から構成される認証・識別情報に基づいた非代替性取引、証明発行取引、証明取引を実現可能としている。
【0020】
図3は、管理対象となる商品群に付与される認証・識別情報の一例を示す概念図である。図3では、デザイナーLUXURY氏デザインの限定モデルとして、10個のバッグを例示して描いている。10個のバッグには、それぞれ別個のシリアルナンバー「201901101-01」~「201901101-10」が付与されている。シリアルナンバーの前半部分は、商品の製造年月日とカテゴリの組み合わせを示していてもよく、シリアルナンバーの後半部分は、商品の識別情報(10個のバッグのうちのいずれか)を示していてもよい。なお、商品群に付与するシリアルナンバーの具体的態様には自由度があり、種々の設計変更が可能である(図3で例示したものに限定されることはない)。例えば、シリアルナンバーから製造年月日の項目を削除してもよいし、シリアルナンバーにその他の項目を追加してもよい。シリアルナンバーは、例えば、IDタグ等を用いて、商品毎に固有のIDで管理され、10個の限定商品(バッグ)をそれぞれ固有の商品として認証できるようになっている。図3では、さらに、上記のシリアルナンバーに、NFTとしてのブランドトークンを組み合わせる(掛け合わせる)ことにより、管理対象となる商品群に付与される認証・識別情報をより一層ユニークなものとしている。このように、シリアルナンバーNFT(ブランドトークン)という新たな概念でのブランド証明機構を実現している(非代替性取引、証明発行取引、証明取引を実現可能としている)。
【0021】
ユーザ群登録部23は、商品管理に関するオペレーションの対象となるユーザ群を登録する。例えば、特定のブランドの商品群のオペレーションを希望するユーザは、ユーザ端末10を利用して商品管理支援サーバ20にアクセスした上で、ユーザ登録を実行する。ユーザ登録に際しては、ユーザの個人情報(例えば、氏名、性別、年齢、生年月日、住所、決済必要情報等)の入力が求められる。
【0022】
ユーザ識別情報付与部24は、ユーザ群登録部23が登録したユーザ群の各々にユーザ識別情報を付与する。このユーザ識別情報は、商品管理支援サーバ20を介して、特定のブランドの商品群のオペレーションを実行する権利と紐付けられており、上述したブランドチェーン(BRAND-Chain)、サステナブルリセールプラットフォーム(Sustainable Resale Platform)又はラグジュアリーコマース(LUXURY COMMERCE)における会員情報と呼んでもよい。
【0023】
対応情報保持部25は、管理対象となる商品群の各々に付与された認証・識別情報(商品群登録部21が登録して認証・識別情報付与部22が付与したもの)、及び、商品管理に関するオペレーションの対象となるユーザ群の各々に付与されたユーザ識別情報(ユーザ群登録部23が登録してユーザ識別情報付与部24が付与したもの)を対応付けて保持する。なお、認証・識別情報は「商品ID」と読み替えてもよく、ユーザ識別情報は「顧客ID」と読み替えてもよい。
【0024】
図4は、対応情報保持部25が保持する対応情報(顧客データ)の一例を示す概念図である。図4では、図3に倣って、デザイナーLUXURY氏デザインの限定モデルである10個のバッグを例示している(バッグ1~10と記載している)。そして、バッグ1の認証・識別情報として、シリアルナンバー「201901101-01」とNFT(特定のブランドトークン)の組み合わせ(掛け合わせ)が保持され、これと対応付けて、ユーザ1のユーザ識別情報「10001」が保持されている。バッグ2-9についても同様の対応情報が保持されている。また、バッグ10の認証・識別情報として、シリアルナンバー「201901101-10」とNFT(特定のブランドトークン)の組み合わせ(掛け合わせ)が保持され、これと対応付けて、ユーザ10のユーザ識別情報「10010」が保持されている。なお、これらの対応情報には、例えば、顧客登録日、商品の発売年、商品のカテゴリ等の各種の情報がさらに対応付けられていてもよい。
【0025】
図5は、シリアルナンバーとNFT(ブランドトークン)から構成される認証・識別情報とユーザ識別情報との関係性の一例を示す概念図である。本開示の商品管理支援技術によれば、ブランドが発行するシリアルナンバーをベースに、ブランド名に準ずるNFT(ブランドトークン)で商品をユニークに管理し、所有者の証明、商品の鑑定、盗難防止、転売確認に活用することができる。商品の販売時に所有者(会員)をブランドが紐づけ、ブランドが発行するNFT(ブランドトークン)として商品×所有者の証明をブランドが責任を持って発行することができる。商品の購入者は、製造日や販売店、ブランドでの修理履歴等の商品の履歴をあたかも不動産登記簿謄本のように経緯確認することができる。NFT(ブランドトークン)の発行には、当該ブランドの専用プラットフォーム(商品管理支援サーバ20により提供されるプラットフォーム)でのみ商品の譲渡(売買)を許可し、それ以外のプラットフォーム(例えばオークションサイトやフリマサイトのプラットフォーム)での商品の譲渡(売買)を禁止するというルールを設けることができる。万が一、当該ブランドの専用プラットフォーム以外(例えばオークションサイトやフリマサイトのプラットフォーム)での商品の譲渡(売買)が発覚した場合には、NFT(ブランドトークン)やその付帯権利を取り消して再発行ができないような罰則を設けることができる。NFT(ブランドトークン)は、購入時や譲渡(売買)時に限定されず、既存所有者が鑑定や修理を行ったタイミングで、購入時の領収証と会員情報(ユーザ識別情報)があれば、それらのデータ照合に応じて再発行することができる。上記の各オペレーションについては後に詳細に説明する。
【0026】
NFT更新部26は、特定のユーザが特定の商品を他のユーザに譲渡(売買)する場合に、認証・識別情報のうち、商品群のブランドに対応する非代替性トークン、すなわち、NFT(ブランドトークン)を更新する(切り替える)。
【0027】
オペレーション制御部27は、管理対象となる商品群の各々に付与された認証・識別情報(商品群登録部21が登録して認証・識別情報付与部22が付与したもの)、及び、商品管理に関するオペレーションの対象となるユーザ群の各々に付与されたユーザ識別情報(ユーザ群登録部23が登録してユーザ識別情報付与部24が付与したもの)の対応関係に基づいて、商品群に関するオペレーションを制御する。オペレーション制御部27による、商品群に関するオペレーションの制御について、以下、具体的かつ詳細に説明する。
【0028】
オペレーション制御部27は、対応情報保持部25が保持する認証・識別情報(シリアルナンバーとNFT(ブランドトークン))とユーザ識別情報との対応関係に基づいて、特定のユーザが特定の商品の所有者であることを保証する(ブランド所有者証明/血統書)。この場合、オペレーション制御部27は、特定のユーザが所有する特定の商品の履歴情報を参照可能とすることができる。ここで、商品の履歴情報は、例えば、商品の製造日、販売店、ブランドでの修理履歴等の少なくとも1つを含んでいてもよい。また、商品の履歴情報は、例えば、当該商品の歴代の所有者(芸能人やインフルエンサー等が過去に所有していたことにより当該商品のブランド力が飛躍的に向上するケースがある)を含んでいてもよい。ここで、商品の履歴情報に歴代の所有者を含ませるか否かは、歴代の所有者の判断に委ねることができる。すなわち、あるユーザがある商品を所有するとき(シリアルナンバーとNFT(ブランドトークン)にかかる認証・識別情報が付与されるとき)、当該ユーザが歴代の所有者として開示されるか否かを設定できるようにすることができる(歴代所有履歴の開示・非開示の機能要件を付加することができる)。
【0029】
オペレーション制御部27は、所定条件を満足する場合に、特定のユーザが所有する特定の商品を他のユーザに譲渡(売買)することを許容し、所定条件を満足しない場合に、特定のユーザが所有する特定の商品を他のユーザに譲渡(売買)することを禁止する。ここで、商品の譲渡(売買)を許容・禁止する判断の基準となる「所定条件」は、例えば、次の(1)~(6)の少なくとも1つとすることができる。
(1)商品管理支援サーバ20により提供される専用のプラットフォームを利用していること。
(2)特定のユーザが参照可能な商品の履歴情報(商品の製造日、販売店、ブランドでの修理履歴等)を他のユーザ(相手方)に開示(共有)して双方の同意が得られたこと。
(3)特定のユーザと他のユーザ(相手方)との価格交渉が成立したこと。
(4)NFT(ブランドトークン)のある認定商品だけが出品できる売買プラットフォーム(ブランドエクスチェンジ)を介して、特定のユーザと他のユーザ(相手方)とのオファー機能、オークション機能、入金確認・受取確認、ディーラー機能の少なくとも1つが正当に発揮されたこと。
(5)認証・識別情報を構成するNFT(ブランドトークン)の更新(切り替え)が適正に行われること。
(6)不適切な転売目的での譲渡(売買)に該当する蓋然性が低いこと(転売ヤーでないこと)。
【0030】
オペレーション制御部27は、上記(6)の判断に当たって、商品管理支援サーバ20における取引履歴データから不適切な転売目的(転売ヤー)を特定して、これを撲滅することができる。すなわち、譲渡(売買)の傾向から転売ヤーを発見・特定してアカウントを停止することで、意図的な値段のつり上げや買い占め被害をなくすことができる。具体的に、次の(6-1)~(6-3)の少なくとも1つに該当する場合に、不適切な転売目的(転売ヤー)を疑ってアカウントを停止することができる。
(6-1)同一商品購入点数2点以上かつ購入後1カ月以内販売
(6-2)同一商品取引における特定ユーザ(同一ユーザ)への商品譲渡個数2点以上
(6-3)同一住所利用での複数(人)取引かつアカウント本人確認なし(例えば、複数人からなる家族において代表者がアカウントを管理している場合や、複数人でのシェアハウスで住所登録している場合での各人が本当に本人のアカウント利用なのかに疑義があるため、同一住所に複数(人)での紐付けがある場合にアカウント本人確認を実施する)
【0031】
図6A図6Bはブランドトークンの利用の一例を示す概念図であり、図6Aはブランドトークンを管理するプラットフォームの一例を示しており、図6Bはブランドトークン発行時におけるリアル証明書の一例を示している。図6A図6Bに示す処理を実行するように、オペレーション制御部27がユーザ端末10に対する管理・制御を行ってもよい。
【0032】
図6Aでは、新規商品購入時(実店舗、オンライン店舗は問わない)に購入ブランド店舗にて商品のシリアルナンバーを使ってNFT(ブランドトークン)を発行する。発行されたNFT(ブランドトークン)を購入者会員情報(ユーザ識別情報)に紐づけてNFT(ブランドトークン)の所有者登録を行う。ギフト等の場合に対応するため、商品管理支援サーバ20により提供される専用のプラットフォームにてNFT(ブランドトークン)の譲渡設定を行えるように設計する(譲渡申請、譲渡受取)。受取側もコードからオファーを受け取れるようにしておき、NFT(ブランドトークン)の授受がスムーズにできるようになっている。NFT(ブランドトークン)の更新(切り替え)はオンラインのプラットフォーム上でできるようになっている。また、オフラインでブランド店でもその場でNFT(ブランドトークン)の更新(切り替え)ができるようになっている。
【0033】
図6Bでは、NFT(ブランドトークン)の発行時に物理的な「証明書」を発行する。証明書は高級紙で、ブランドの仕様に応じた印字がされており、例えば、ブランド証明、シリアルナンバー、所有者ID(ユーザ識別情報)、NFT(ブランドトークン)に係る情報、防犯登録情報などの各項目が記載されている。商品が譲渡されるケースを想定し、証明書はNFT(ブランドトークン)と同時所有(セット)で効力を発揮し、証明書だけの場合は効力がない旨が記載されている。オンラインプラットフォームでNFT(ブランドトークン)の更新(切り替え)を行った場合は後日、新所有者へ会員情報(ユーザ識別情報)を元に証明書を郵送する取り決めがなされる。ブランド店(実店舗)でNFT(ブランドトークン)の更新(切り替え)を行う場合はその場で証明書を発行する。旧所有者の保持する証明書は、NFT(ブランドトークン)の更新(切り替え)のタイミングより無効となり旧所有者へ破棄する旨を伝える取り決めがなされる。以上の物理的な証明書による一連のサービスと防犯登録に係るサービスは一括り(セット)としてユーザに提供されてもよい。
【0034】
このように、シリアルナンバーNFT(ブランドトークン)を使用することにより、次の(A)~(D)の作用効果を実現することができる。
(A)大切な方へのギフト等に更なる付加価値を作ることができるようになる。お祝いや記念品としてのギフトに「あなただけのモノ」という大切な気持ちを付加価値として上乗せすることができる。
(B)シリアルナンバーNFT(ブランドトークン)を使用して、紛失盗難時の発見がブランドで確認できるようになる。売って終わりではなく、その後のサービスとして自社で提供できる防犯サービスを展開できるようになる。
(C)シリアルナンバーNFT(ブランドトークン)を管理することで、フェイク(偽ブランド)商品の流通を減らすことができる。偽物の安物の流通量が減れば、粗悪品による風評被害等も減り、ブランドの価値を高く維持することができる(ダイリューション、ポリューションを防止することができる)。
(D)会員(情報)を紐付けることで、商品の現所有者の把握ができるようになる。所有者判定ができることで、手厚いサポートやリペアやクリーニング等が可能になり、キャンペーン等を通じて会員同士の接点を作り、来店動機を創出することができる。所有点数や所有期間等の情報から、当該ブランドの本当のファン(コアなファン)と繋がれる。
【0035】
図7A図7Bはブランド認定・ブランド保証に係る機能の一例を示す概念図であり、図7Aはブランド自身の目で商品(例えばUsed商品)を鑑定して公式認定する場合の一例を示しており、図7Bは商品(例えばUsed商品)をブランド自身の手でブランドの素材で修繕(リペア)するブランドヴィンテージ保障サービスの一例を示している。図7A図7Bに示す処理を実行するように、オペレーション制御部27がユーザ端末10に対する管理・制御を行ってもよい。
【0036】
図7Aでは、巷の鑑定士等ではなく、ブランド自身が責任を持って行う認定サービスを提供する(鑑定依頼からブランド鑑定と査定、さらにはNFT(ブランドトークン)の発行までのサービスを提供する)。NFT(ブランドトークン)を持たないユーザは、ブランド店へ持ち込みまたは郵送にて鑑定と査定を行い、本物であればブランド認定してNFT(ブランドトークン)を発行する。ブランド認定後はユーザにNFT(ブランドトークン)と共に商品を返送し、ブランドが商品を買い取ることは行わない。その代わりに、鑑定と同時に査定も行い相場価格を提示する。その際、ブランドの専用プラットフォーム(商品管理支援サーバ20により提供されるプラットフォーム)でのみ商品の譲渡(売買)を許可し、それ以外のプラットフォーム(例えばオークションサイトやフリマサイトのプラットフォーム)での商品の譲渡(売買)を禁止するというルールを設けてもよい。また、ブランドの専用プラットフォーム以外(例えばオークションサイトやフリマサイトのプラットフォーム)での商品の譲渡(売買)が発覚した場合には、NFT(ブランドトークン)やその付帯権利を取り消して再発行ができないような罰則を設けてもよい。
【0037】
図7Bでは、巷の工房等でのリペアではなく、ブランド自身かつブランドの素材で(ブランドが抱える職人によるプロの手で)修繕を行うブランド保障付リペアサービスを提供する(リペア依頼からブランド修繕、ブランド鑑定と査定、そしてNFT(ブランドトークン)の発行とブランドヴィンテージ保障までの一連のサービスを提供する)。NFT(ブランドトークン)が発行されたリユース認定商品にて、ブランドが修繕を手掛けた商品に対して付加価値を付ける。ブランドヴィンテージ保障はNFT(ブランドトークン)に更なる価値を乗せ、場合によってはプレミアムな価値を上乗せする。ブランドは修繕後の状態で鑑定を行い、ブランドヴィンテージ保障付の相場価格を提示する。ユーザはブランドヴィンテージ保障を付与したことで付加価値が高められるのでリペアに意欲的になる。
【0038】
図7Bのブランドヴィンテージ保障機能では、ブランド側が商品の再販を仲介する際に、簡易メンテナンスや鑑定書等の付加価値を付けて、いわばブランド側が認定した中古という体裁で、購入する顧客に安心感を担保しながら、時には販売依頼価格の上乗せを交渉しながら再販することができる。例えば、ある顧客からある金額で買取オファーを受けた商品の状態を見て、当該商品にブランドヴィンテージ保障機能による修繕(リペア)を施した上で、その付加価値を上乗せして、他の顧客に買取オファーを出すことを提案することができる。
【0039】
このように、ブランド認定・ブランド保証の機能を発揮させることにより、次の(E)~(H)の作用効果を実現することができる。
(E)SDGsの観点から新たなブランディングの施策とすることができる。高品質かつ耐久性があり、長く使えて環境に優しいというメリットをブランディングに活用することができる。
(F)伸長が顕著なリユース市場で利益に繋がるリユースサービスを提供することで売上を創出することができる。フリマアプリや中古販売サービスで好き勝手に売買されるのではなく、ブランドが認定した正規品を正規ルートかつ適正価格で売買する場を創出することができる。
(G)既存のフリマサービスでは不可能なブランド由来のサービスで売上を創出することができる。他サービス(他アプリ)では実現できないサービス提供によりブランドの価値を上げつつブランドでしかできない商品作りにデータを活用することができる。
(H)ヴィンテージで深く味のある商品を追加することにより、更なるブランド価値向上に繋げることができる。既存の新商品に加えて、ヴィンテージ商品での味わいを追加することで、ブランドに深みを付与することができる。
【0040】
図8A図8Bは、リユース取引ネットワークに係る機能の第1、第2の例を示す概念図である。図8Aは、NFT(ブランドトークン)のある認定商品だけが出品できる売買プラットフォーム(ブランドエクスチェンジ)の一例を示しており、図8Bは、ブランドエクスチェンジにおいて任意に設定して需要確認ができるオファー機能の実装の一例を示している。図8A図8Bに示す処理を実行するように、オペレーション制御部27がユーザ端末10に対する管理・制御を行ってもよい。
【0041】
図8Aでは、NFT(ブランドトークン)に基づくブランドエクスチェンジを利用して商品所有者(一のユーザ)が価格を明示して商品を出品して、購入希望者(他のユーザ)が商品を購入する場合を例示している。NFT(ブランドトークン)のある商品だけが出品できる売買プラットフォームであり、NFT(ブランドトークン)をベースにしている。価格に同意して商品の売買が成立すると、シリアルナンバーNFT(ブランドトークン)上でNFT(ブランドトークン)の更新(切り替え)が行われて、商品の所有者が変更される。その際、取引における購買金額に応じて、ブランド側とシステム提供側で手数料(例えばNFT(ブランドトークン)の更新手数料)を分配してもよい。
【0042】
図8Bでは、NFT(ブランドトークン)の設定上で商品所有者(一のユーザ)が商品のオファーを出す。その際、オファーの受入許可を出すための最低価格(ここでは100,000円)を設定する(相手方には見えなくてもよい)。これに対して、購入希望者(他のユーザ)が最低価格を上回るオファー(ここでは120,000円)を出せば、売買契約が成立し得る。このように、NFT(ブランドトークン)の設定上でオファー設定を行うことができる。オファー通知は段階的な設定が可能であり、現所有者の任意設定が可能な情報として、オファー件数確認、アプリメッセージ、プッシュ通知の少なくとも1つを設定することができる。例えば、オファー件数確認をデフォルト設定として、ユーザ端末に適宜「1件のオファーがあります」といったメッセージが表示されるようにしてもよい。上記のように、オファー受入設定には最低価格設定ができ、設定額以上のオファーがある時のみ通知が飛ぶように設計してもよい。また、オファー受入設定のデフォルト値は新品購入時の定価を上限としてもよい。
【0043】
図8Bのオファー機能では、例えば、ある顧客から、現在販売終了した過去販売モデルの商品のオファーを受け、その商品を所有しているユーザにブランドが仲介して買取オファーを行い、商談を成立させてもよい。具体的に、ある顧客が商品管理支援サーバ20にアクセスして「2019年モデルの特色本革バッグが欲しい」として価格を2,000,000円とした買取オファーを出すと、商品管理支援サーバ20の側で登録ユーザを検索して、該当する顧客に対して、「2019年モデルの特色本革バッグについて1,900,000円での買取オファーがある」旨の通知を行う。この買取オファーに同意されると売買契約が成立して、商品及びNFT(ブランドトークン)の移転が行われる。なお、売り手と買い手のオファー額の差額である、2,000,000円-1,900,000円=100,000円は、ブランド側と商品管理支援サーバ20の提供側の手数料となる。
【0044】
図9A図9Bは、リユース取引ネットワークに係る機能の第3、第4の例を示す概念図である。図9Aは、ブランドエクスチェンジにおいて公平性を維持できるオークション機能の実装の一例を示しており、図9Bは、ブランドエクスチェンジにおいて日本円で出来るNFT取引による入金確認・受取確認の機能の実装の一例を示している。図9A図9Bに示す処理を実行するように、オペレーション制御部27がユーザ端末10に対する管理・制御を行ってもよい。
【0045】
図9Aでは、複数のオファーや購入希望が同一商品に向けられた場合、オークション形式の仕組みで最高値が落札する機能を搭載している。オークションは、参加者全員の承認後、スケジュールを組んで実施される。その際、商品所有者(出品者)にオークションスケジュール通知が出されて、最低価格で開始される。規定の日時(所定期間内)に参加者(購入希望者)が入札を繰り返して、最終価格で落札される。落札が完了されると、落札価格に対して専用プラットフォーム側の手数料を差し引いて、出品者に落札通知が出され、入金確認後に、商品の所有権およびNFT(ブランドトークン)が移動される。複数の入札が無い場合、例えば、入札期日を提示後に他の希望者がいない場合には、個別の取引にて商談が行われてもよい。
【0046】
図9Bでは、パブリックブロックチェーンではなくプライベートブロックチェーンにて会員限定のサービスが提供される。普段の貨幣(代替性のある貨幣)で取引の出来るソリューションとして構築する為、仮想通貨等の口座開設や所持が無くても参加できる。もちろん、代替性のある暗号資産(例えば仮想通貨等)で取引可能なソリューションを構築してもよい。譲渡の場合はフィー無し設定ができ、売買の場合は手数料の一部が専用プラットフォームの提供側にも入るように設計してもよい(ブランド側とプラットフォーム提供側で分配するように設計してもよい)。ブランドが登録した会員同士の取引の為、会員情報を元に取引が出来る為、不正を行った場合は個人が特定できるようになっている。それぞれのステータスにて各自で確認ができたことをチェックした後、順番に完了させていけばよい。
【0047】
図10は、リユース取引ネットワークに係る機能の第5の例を示す概念図である。図10は、ブランドエクスチェンジにおいて丁寧なコミュニケーションを実現するディーラー機能の実装の一例を示している。図10に示す処理を実行するように、オペレーション制御部27がユーザ端末10に対する管理・制御を行ってもよい。
【0048】
図10では、NFT(ブランドトークン)に基づくブランドエクスチェンジで発生するコミュニケーションをブランド側の人間(スタッフ)が行う。システムだけではつい冷たく感じてしまうエモーショナルな部分を人のコミュニケーションによって補完することで解消する。オファー時における確認や売買相談のやりとり、オークション、商品の発送によるアドバイスやNFT(ブランドトークン)の更新(切り替え)に至るまで、本ソリューションの取引におけるペインをコミュニケーションの力で解消することができる。会員の住所等から近い店舗の担当か、オンライン担当を選択することができ、専属として担当制にする事ができる。仮に担当制を希望しない場合は担当無しとする形も可能である。
【0049】
このように、NFT(ブランドトークン)に基づくブランドエクスチェンジを利用したリユース取引ネットワークに係る機能を発揮させることにより、次の(I)~(М)の作用効果を実現することができる。
(I)偽物の流通がない中古売買市場を実現することができる。唯一無二、ブランド側が主体的に認証する形の中古売買市場を実現することができる。
(J)中古流通の状況をブランド側が把握できるようになり、中古売買での収益化を図ることができる。モデル別の流通量等のデータから流行やトレンド等を発掘し、商品開発等に活かすとともに、取引毎に収益化を図ることができる。
(K)オファー機能による需要確認により中古流通を活発化することができる。商品の価値を常に分かるようにすることで、能動的なユーザだけでなく、受動的なユーザをも中古市場に参加させることができる。
(L)オークションや確認機能に加えて「人(スタッフ)」のコミュニケーションで補完することで丁寧な接客を実現することができる。ブランドの特色を押し出した丁寧な接客とコミュニケーションによってユーザの不安を解消して安心を担保することができる。一般的なフリマアプリ等で散見される詐欺等が発生しないように人(スタッフ)が対応することで不正のないマーケットを実現することができる。
(М)取引履歴データから不適切な転売目的(転売ヤー)を特定して、これを撲滅することができる。すなわち、譲渡(売買)の傾向から転売ヤーを発見・特定してアカウントを停止することで、意図的な値段のつり上げや買い占め被害をなくすことができる。
【0050】
本開示に係る商品管理支援装置1では、商品管理支援サーバ20に基づくプラットフォームの提供側がブランドチェーンをリリースし、ブランドチェーン内におけるシリアルナンバーNFT(ブランドトークン)とブランドエクスチェンジをブランド各社にOEM(Original Equipment Manufacturing)提供することができる。各ブランドは、会員情報(ユーザ識別情報)と紐付けて本システムで顧客に対する商品管理支援を実行することができる。また、各ブランドは、顧客関係管理(CRM:Customer Relationship Management)に更に紐付けて、自社のアプリやサービスにおいてデータ活用を行うことができる。
【0051】
図11は、商品管理支援装置1による防犯機能(盗難発見機能、転売防止機能)の一例を示す概念図である。顧客が会員登録(ユーザ登録)を行っていない場合は、商品の購入時にユーザ登録システムを顧客に説明した上で、購入商品をユーザ登録することができる。すなわち、認証・識別情報としてのシリアルナンバーNFT(ブランドトークン)と、ユーザ識別情報とを対応させたユーザ登録が完了する。図11の例では、2019年モデルの本革バッグ(特色)について、ユーザ識別情報「10001」と、商品の認証識別情報「201901101-01」とが対応付けられている。また、2020年モデルの腕時計について、ユーザ識別情報「10002」と、商品の認証識別情報「202004002」とが対応付けられている。また、2021年モデルのダイヤリングについて、ユーザ識別情報「10003」と、商品の認証識別情報「202103015」とが対応付けられている。このように、商品と紐付けられたユーザ登録を行うことで、盗難された際に通報して転売サイトで転売された後に発見できるといったメリットがある。
【0052】
例えば、商品管理支援サーバ20で顧客データ管理された特定の商品が盗難被害に遭った場合を想定する。特定の商品の所有者は、商品管理支援サーバ20を介して盗難被害を登録する。商品管理支援サーバ20と転売サイトが連携していれば、特定の商品が転売サイトで転売されようとしたときに(出品中に)、特定の商品が盗難品であることが把握され、特定の商品を取り戻すとともに、盗難の関係者を突き止められる場合もある。運悪く特定の商品が転売された場合であっても、転売後に特定の商品が商品管理支援サーバ20のオペレーションを受けたとき(例えば、譲渡のオファーや修繕の要求がなされたとき)に、特定の商品が盗難品であることが把握され、特定の商品を取り戻すことができる場合がある。
【0053】
このように、本開示に係る商品管理支援装置では、保持部が、管理対象となる商品群の各々に付与された認証・識別情報、及び、商品管理に関するオペレーションの対象となるユーザ群の各々に付与されたユーザ識別情報を対応付けて保持し、制御部が、商品群の各々に付与された認証・識別情報、及び、ユーザ群の各々に付与されたユーザ識別情報の対応関係に基づいて、商品群に関するオペレーションを制御する。これにより、ブランドの希少性に基づく独自の価値を適切に管理することができる。
【0054】
また、本開示に係る商品管理支援装置では、ブランドチェーンを利用することにより、次のような環境(世界)を実現することができる。まず、安全で最先端テクノロジーのブロックチェーン技術を仮想通貨でなく“円”取引で実現することができる。また、正規品のみの中古流通市場の実現と、流通/顧客データの顧客関係管理(CRM:Customer Relationship Management)の活用を行うことができる。また、商品の高付加価値化と、SDGs、ヴィンテージ観点でのリブランディングを行うことができる。また、偽ブランドの流通や転売ヤーの撲滅を図ることができる。さらに、商品の販売以外でのマネタイズを実現することができる。
【0055】
図12は、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20の機能構成の一例を示す図である。図12に示すように、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、入力部140と、出力部150と、を有する。なお、図12では、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20の機能ブロックの一例を示しており、図12に描いていない他の機能ブロックを有していてもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
【0056】
制御部110は、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20の制御を実施する。制御部110は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
【0057】
記憶部120は、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20で利用する情報を記憶する。記憶部120は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
【0058】
通信部130は、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20の通信(例えば両者の相互通信)を行う。通信部130は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部130は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
【0059】
入力部140は、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20における入力を受け付ける。また、入力部140は、所定の機器、記憶媒体などと接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部140は、入力結果を例えば制御部110に出力してもよい。入力部140は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるキーボード、マウス、ボタンなどの入力装置、入出力端子、入出力回路などにより構成することができる。また、入力部140は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
【0060】
出力部150は、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20における出力を行う。例えば、出力部150は、画像を表示する表示部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。表示部は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるディスプレイ、モニタなどの表示装置により構成することができる。また、音声出力部は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるスピーカなどの出力装置により構成することができる。
【0061】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線によって接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0062】
例えば、本開示の一実施形態における装置(ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20)は、本開示の商品管理支援処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図13は、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ端末10と商品管理支援サーバ20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0063】
なお、本開示において、装置、回路、デバイス、ユニット、サーバなどは、互いに読み替えることができる。ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0064】
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
【0065】
ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みなどを制御することによって実現される。
【0066】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。なお、上述の制御部110などの各部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0067】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部110は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
【0068】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、一実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0069】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD-ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部120は、メモリ1002及び/又はストレージ1003によって実現されてもよい。
【0070】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、SIMカードを含んでもよい。なお、上述の通信部130は、通信装置1004によって実現されてもよい。
【0071】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部140及び出力部150は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006によって実現されてもよい。
【0072】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1008によって接続される。バス1007は、単一のバスによって構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0073】
また、ユーザ端末10と商品管理支援サーバ20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0074】
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び/又は本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0075】
本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。また、本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0076】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0077】
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
【0078】
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
【0079】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0080】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体及び信号波形の少なくとも1つを介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0081】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。
【0082】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0083】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0084】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0085】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0086】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0087】
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
【符号の説明】
【0088】
1 商品管理支援装置(商品管理支援システム、ブランド管理支援装置、ブランド管理支援システム)
10(10-1~10-N) ユーザ端末
20 商品管理支援サーバ(ブランド管理支援サーバ)
21 商品群登録部
22 認証・識別情報付与部
23 ユーザ群登録部
24 ユーザ識別情報付与部
25 対応情報保持部(保持部)
26 NFT更新部(非代替性トークン更新部、更新部)
27 オペレーション制御部(制御部)
30 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13