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特開2024-24799情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024799
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/1053 20230101AFI20240216BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20240216BHJP
【FI】
G06Q10/10 322
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127696
(22)【出願日】2022-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】518070995
【氏名又は名称】ゲシピ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】真鍋 拓也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA08
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】メタバースの所定プラットフォームにおいて所定種類の教育コンテンツを用いて教育をするコーチを適切に採用すること。
【解決手段】応募者情報取得部71は、応募者から応募者情報を取得する。候補選定部72は、応募者情報に基づいて、応募者の中からコーチの候補を選定する。候補通知部73は、候補として選定された者の応募者に対してトライアルの実行指示を通知する。採用コーチ判定部74は、候補のトライアルの実行結果に基づいて、候補の中から、採用するコーチを判定する。採用通知部75は、1以上の応募者のうち、採用するコーチと判定された者の応募者に対して、コーチとして採用することを通知する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メタバースの所定プラットフォームにおいて所定種類の教育コンテンツを用いて教育をするコーチの採用を支援する情報処理システムにおいて、
前記コーチの募集に対する1以上の応募者の夫々から、前記所定プラットフォームを利用するための第1スキルに関する第1スキル情報と、前記所定種類の教育コンテンツを用いて教育するための第2スキルに関する第2スキル情報とのうち少なくとも一方を含む応募者情報を取得する応募者情報取得手段と、
前記1以上の応募者の夫々の前記応募者情報に基づいて、当該1以上の応募者の中から前記コーチの候補を選定する候補選定手段と、
前記1以上の応募者のうち前記候補として選定された者に対して、前記所定プラットフォームを実際に利用させて前記第1スキルを判定するための第1トライアルと、前記教育コンテンツを用いて実際に教育させて前記第2スキルを判定するための第2トライアルとのうち少なくとも一方のトライアルの実行指示を通知する候補通知手段と、
前記候補の前記トライアルの実行結果に基づいて、前記候補の中から、採用する前記コーチを判定する採用コーチ判定手段と、
前記1以上の応募者のうち、採用する前記コーチと判定された者に対して、前記コーチとして採用することを通知する採用通知手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記所定プラットフォームは、eスポーツゲームであり、
前記教育コンテンツは、英会話であり、
前記コーチを募集するための募集サイトを生成するサイト生成手段をさらに備え、
前記応募者情報取得手段は、生成した前記募集サイトから前記応募者情報として、応募者の属性情報を取得し、前記第1スキル情報としてのeスポーツ関連情報を取得し、前記第2スキル情報としての英会話関連情報を取得し、
取得した前記属性情報、前記eスポーツ関連情報、および前記英会話関連情報を、前記1以上の応募者毎に集計する集計手段をさらに備え、
前記候補選定手段は、前記集計の結果が所定の条件を満たした応募者を、前記候補である一次通過者として選定し、
前記候補通知手段は、選定した前記一次通過者に、前記トライアルの前記実行指示として、前記eスポーツゲーム内で前記英会話のコーチ用トライアルレッスンを行うためのコーチ用トライアルレッスン情報を通知し、
前記採用コーチ判定手段は、前記コーチ用トライアルレッスンの結果が所定の条件を満たした一次通過者を、採用する前記コーチである二次通過者と判定し、
前記採用通知手段は、判定した前記二次通過者に対して、前記eスポーツ英会話のコーチに採用することを通知する、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記応募者情報取得手段は、前記応募者情報として、希望レッスン時間、SNSアカウント、志望動機、性別のうち少なくとも一部を含む、その他情報も取得する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記応募者情報取得手段は、前記応募者が外国人の場合には、日本語の利用歴、及び日本語資格も前記応募者情報として取得する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記候補選定手段は、前記集計の結果が前記所定の条件を満たし、かつ、面談を通過した応募者を前記一次通過者と選定する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記候補通知手段は、前記トライアルに関するルールブックもさらに通知する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
採用を通知した後に、採用された前記コーチの成績を付けて、そのコーチを採用して正解だったか不正解だったかを判定して、その判定結果に基づいて、前記候補選定手段及び前記採用コーチ判定手段のうち少なくとも一方の前記所定の条件を更新するフィードバック手段、
をさらに備える請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項8】
採用が通知されなかった前記応募者のうち、eスポーツの別タイトルで実績があるか、eスポーツ英会話のタイトルに選んでいるタイトルでは実績がない応募者については、eスポーツ英会話のタイトルで実績が出るように指導して、そのタイトルでも実績が出た旨を示す情報を取得したとき、
前記採用通知手段は、さらに、当該応募者に対して、前記eスポーツ英会話のコーチに採用することを通知する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項9】
メタバースの所定プラットフォームにおいて所定種類の教育コンテンツを用いて教育をするコーチの採用を支援する情報処理システムが実行する情報処理方法において、
前記コーチの募集に対する1以上の応募者の夫々から、前記所定プラットフォームを利用するための第1スキルに関する第1スキル情報と、前記所定種類の教育コンテンツを用いて教育するための第2スキルに関する第2スキル情報とのうち少なくとも一方を含む応募者情報を取得する応募者情報取得ステップと、
前記1以上の応募者の夫々の前記応募者情報に基づいて、当該1以上の応募者の中から前記コーチの候補を選定する候補選定ステップと、
前記1以上の応募者のうち前記候補として選定された者に対して、前記所定プラットフォームを実際に利用させて前記第1スキルを判定するための第1トライアルと、前記教育コンテンツを用いて実際に教育させて前記第2スキルを判定するための第2トライアルとのうち少なくとも一方のトライアルの実行指示を通知する候補通知ステップと、
前記候補の前記トライアルの実行結果に基づいて、前記候補の中から、採用する前記コーチを判定する採用コーチ判定ステップと、
前記1以上の応募者のうち、採用する前記コーチと判定された者に対して、前記コーチとして採用することを通知する採用通知ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項10】
メタバースの所定プラットフォームにおいて所定種類の教育コンテンツを用いて教育をするコーチの採用を支援するコンピュータに、
前記コーチの募集に対する1以上の応募者の夫々から、前記所定プラットフォームを利用するための第1スキルに関する第1スキル情報と、前記所定種類の教育コンテンツを用いて教育するための第2スキルに関する第2スキル情報とのうち少なくとも一方を含む応募者情報を取得する応募者情報取得ステップと、
前記1以上の応募者の夫々の前記応募者情報に基づいて、当該1以上の応募者の中から前記コーチの候補を選定する候補選定ステップと、
前記1以上の応募者のうち前記候補として選定された者に対して、前記所定プラットフォームを実際に利用させて前記第1スキルを判定するための第1トライアルと、前記教育コンテンツを用いて実際に教育させて前記第2スキルを判定するための第2トライアルとのうち少なくとも一方のトライアルの実行指示を通知する候補通知ステップと、
前記候補の前記トライアルの実行結果に基づいて、前記候補の中から、採用する前記コーチを判定する採用コーチ判定ステップと、
前記1以上の応募者のうち、採用する前記コーチと判定された者に対して、前記コーチとして採用することを通知する採用通知ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、人材の採用に関する技術が注目されてきた。
例えば、所定の情報提供媒体を利用した求人情報の提供において、求職者に対する求人情報の訴求力を高め、効率の良い採用を実現する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
また例えば、求職者による新たな企業の発見や認識を高めることができる技術が提供されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
近年、採用対象の人材という点で、eスポーツゲームをプレイしながら生徒に英会話を教えるサービス(以下、「eスポーツ英会話」と呼ぶ)のコーチが存在する。
このようなeスポーツ英会話では、コーチの質が重要である。eスポーツ英会話のコーチの質を高めるには、複数の応募者の中から、英会話スキルとeスポーツスキルの両方が高レベルにある応募者をコーチとして採用する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-007432号公報
【特許文献2】特開2005-130145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術を含め従来の技術では、英会話スキルとeスポーツスキルの両方が高レベルにある応募者をコーチとして適切に採用することはできない。
【0006】
この点、eスポーツ英会話のコーチの採用のみならず、メタバースの所定プラットフォームにおいて所定種類の教育コンテンツを用いて教育をするコーチの採用についても同様である。
【0007】
即ち、メタバースの所定プラットフォームにおいて所定種類の教育コンテンツを用いて教育をするコーチとして、当該所定プラットフォームを利用するためのスキルと、当該所定種類の教育コンテンツを用いて教育するためのスキルの両方が高レベルにある応募者を適切に採用することが要望されている。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術を含め従来の技術では、このような要望に充分に応えることができない状況である。
【0008】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、メタバースの所定プラットフォームにおいて所定種類の教育コンテンツを用いて教育をするコーチとして、当該所定プラットフォームを利用するためのスキルと、当該所定種類の教育コンテンツを用いて教育するためのスキルの両方が高レベルにある者を適切に採用することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
メタバースの所定プラットフォームにおいて所定種類の教育コンテンツを用いて教育をするコーチの採用を支援する情報処理システムにおいて、
前記コーチの募集に対する1以上の応募者の夫々から、前記所定プラットフォームを利用するための第1スキルに関する第1スキル情報と、前記所定種類の教育コンテンツを用いて教育するための第2スキルに関する第2スキル情報とのうち少なくとも一方を含む応募者情報を取得する応募者情報取得手段と、
前記1以上の応募者の夫々の前記応募者情報に基づいて、当該1以上の応募者の中から前記コーチの候補を選定する候補選定手段と、
前記1以上の応募者のうち前記候補として選定された者に対して、前記所定プラットフォームを実際に利用させて前記第1スキルを判定するための第1トライアルと、前記教育コンテンツを用いて実際に教育させて前記第2スキルを判定するための第2トライアルとのうち少なくとも一方のトライアルの実行指示を通知する候補通知手段と、
前記候補の前記トライアルの実行結果に基づいて、前記候補の中から、採用する前記コーチを判定する採用コーチ判定手段と、
前記1以上の応募者のうち、採用する前記コーチと判定された者に対して、前記コーチとして採用することを通知する採用通知手段と、
を備える。
【0010】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、上述の本発明の一態様の情報処理システムに対応する情報処理方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、メタバースの所定プラットフォームにおいて所定種類の教育コンテンツを用いて教育をするコーチとして、当該所定プラットフォームを利用するためのスキルと、当該所定種類の教育コンテンツを用いて教育するためのスキルの両方が高レベルにある者を適切に採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービスに対する基礎となるeスポーツ英会話の概要を示す図である。
図2】本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービスの流れの概要を示す図である。
図3図2の本サービスが適用される情報処理システム、即ち、本発明の情報処理システムの一実施形態の構成の一例を示す図である。
図4図3に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5図3の情報処理システムを構成する図4のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図6図4のサーバが実行する採用処理の処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
図7図6の採用処理により生成される募集サイトの一例を示す図である。
図8図6の採用処理において用いられるコーチ用トライアルレッスン情報の一例を示す図である。
図9図6の採用処理において用いられる採用通知情報の一例を示す図である。
図10】本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービスの基礎サービスが適用される範囲を示す図である。
図11図3の情報処理システムを構成する図4のサーバの機能的構成の一例であって、図5とは異なる例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0014】
まず、図1を参照して、本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の基礎となるeスポーツ英会話の概要について説明する。
図1は、本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービスに対する基礎となるeスポーツ英会話の概要を示す図である。
eスポーツ英会話とは、コーチCとN人(Nは1以上の整数値であり、図1の例ではN=3)の生徒S1乃至SNとが共にeスポーツゲームをプレイしながら、コーチCが生徒S1乃至S3に英会話を教えるサービスである。
【0015】
このようなeスポーツ英会話では、コーチCの質が重要である。
eスポーツ英会話のコーチCの質を高めるには、英会話スキル(英会話自体のスキルと、生徒S1乃至SNに英会話を指導するスキル)と、eスポーツスキルの両方が高レベルにある者を、コーチCとして採用する必要がある。
そこで、英会話スキルとeスポーツスキルの両方が高レベルにある者を、eスポーツ英会話のコーチCとして適切に採用するサービスが、本サービスとして提供される。
【0016】
図2は、本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービスの流れの概要を示す図である。
本サービスの流れは、次のステップST1乃至ST7となる。なお、ステップST1乃至ステップST7の処理は、クラウドC(後述の図3のサーバ1)により実行される。
【0017】
具体的にはステップST1において、eスポーツ英会話のコーチCを募集するための募集サイトが生成される。
コーチCになりたい者CKは、自身の端末(図示せず)を用いて、当該募集サイトにアクセスして、コーチCの募集に対して応募する。なお、以下、このようにコーチCの募集に対して応募した者CKを、以下、「応募者CK」と呼ぶ。
ステップST2において、募集サイトから、応募者CKの属性情報、eスポーツ関連情報、及び英会話関連情報を含む情報が、応募者情報として取得される。ここで、属性情報、eスポーツ関連情報、及び英会話関連情報の具体例については図5を参照して後述する。
ステップST3において、応募者情報が、各応募者CK毎に集計される。
ステップST4において、集計の結果が所定の第1条件を満たした応募者CKが一次通過者として選定される。なお、第1条件の具体例については図5を参照して後述する。
ステップST5において、一次通過者として判定された応募者CKに対して、eスポーツゲーム内で英会話のコーチ用トライアルレッスンを行うための情報(以下、「トライアルレッスン情報」と呼ぶ)が通知される。
ステップST6において、コーチ用トライアルレッスンの結果が所定の条件を満たした一次通過者が、二次通過者と判定される。
ステップST7において、二次通過者として判定された応募者CKに対して、eスポーツ英会話のコーチCに採用する旨が通知される。
【0018】
このようにして、本サービスによれば、複数の応募者CKの中から、英会話スキルとeスポーツスキルの両方が高レベルにある応募者CKをコーチCとして適切に採用できるようになる。
【0019】
次に、図3を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理システムの一実施形態の構成について説明する。
図3は、図2の本サービスが適用される情報処理システム、即ち、本発明の情報処理システムの一実施形態の構成の一例を示す図である。
【0020】
図3に示す情報処理システムは、サーバ1と、n人(nは1以上の整数値)の応募者CK-1乃至CK-nの夫々により操作される応募者端末2-1乃至2-nとを含むように構成されている。
サーバ1、及び応募者端末2-1乃至2-nは、インターネット等の所定のネットワークNWを介して相互に接続されている。
【0021】
サーバ1は、本サービスの提供者(以下、「サービス提供者」と呼ぶ)により管理される情報処理装置である。サーバ1は、応募者端末2-1乃至2-nと適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0022】
応募者端末2-1乃至2-nの夫々は、上述のようにn人の応募者CK-1乃至CK-nの夫々が操作する情報処理装置である。応募者端末2-1乃至2-nの夫々は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等で構成される。
ここで、応募者CK-1乃至CK-nを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「応募者CK」と呼ぶ。応募者CKと呼んでいる場合、応募者端末2-1乃至2-nをまとめて「応募者端末2」と呼ぶ。
応募者端末2は、例えば応募者による各種情報の入力操作を受け付けてサーバ1に送信したり、サーバ1から送信されてきた各種情報を受信して表示したりする。
【0023】
図4は、図3に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0025】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0026】
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0027】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(例えば図3の応募者端末2-1乃至2-n)との間で通信を行う。
【0028】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0029】
なお、図示はしないが、図3の応募者端末2も、図4に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、応募者端末2のハードウェア構成についての説明は省略する。
【0030】
このような図4のサーバ1の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、採用種処理の実行が可能になる。その結果、上述の本サービスを提供することができる。
採用処理とは、図2の本サービスの流れに対応する処理であって、n人の応募者CKの中から英会話スキルとeスポーツスキルの両方が高レベルにある応募者CKをコーチCとして適切に採用するための処理をいう。
以下、図3の情報処理システムのうち図4のサーバ1の機能的構成について説明する。
図5は、図3の情報処理システムを構成する図4のサーバが採用処理を実行する場合の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0031】
図5に示すように、採用処理が実行される場合にはCPU11において、サイト生成管理部51と、応募者情報取得部52と、応募者情報集計部53と、一次通過者選定部54と、一次通過通知部55と、採用コーチ判定部56と、採用通知部57と、フィードバック部58とが機能する。
【0032】
以下、図5の機能ブロックの各機能、即ち、サイト生成管理部51乃至フィードバック部58の各機能について、図6以降の図を適宜参照しながら説明する。
図6は、図4のサーバが実行する採用処理の処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【0033】
図6のステップS11において、サイト生成管理部51は、eスポーツ英会話のコーチCを募集するための募集サイトを生成して、管理する。
【0034】
図7は、図6の採用処理により生成される募集サイトの一例を示している。
応募者CKは、応募者端末2を操作して募集サイトにアクセスすると、図7に示すような画面が応募者端末2(ブラウザ)に表示される。
募集サイトには、応募者情報の少なくとも一部を入力するための入力欄が設けられている。そこで、応募者CKは、当該入力欄に対して自身の情報を入力する。
【0035】
例えば、図7に示す「職業・最終学歴・学校・学年」の欄には、応募者CKが社会人の場合には現在の職業及び最終学歴が入力され、応募者CKが学生の場合には学校名と学年が入力される。
このように、募集サイトには、応募者CKの属性を示す情報(以下、「属性情報」と呼ぶ)を入力するための入力欄が設けられる。
属性情報には、氏名、連絡先、年齢、職歴、学歴などの応募者CKの各種各様な属性が含まれる。
【0036】
例えば、図7に示す「eスポーツ歴(タイトル、プレイ年数、使用デバイス)」の欄には、eスポーツ英会話で使用するタイトルのプレイ年数及びデバイスが入力され、さらに、それ以外のタイトルのプレイ歴もあればタイトル名とデバイスも入力される。
また図7に示す「eスポーツのプレイ時間やプレイ期間を記載ください。もし受賞歴、チーム所属歴、eスポーツ指導歴などがあればご記入ください。ない場合は「無し」とご記入ください」の欄には、eスポーツ英会話で使用するタイトルのゲーム内実績(プレイ時間やプレイ期間、ランク、Kill・Deathレート)などが入力され、さらに、プロチーム等への所属歴や大会実績やその他受賞歴、eスポーツの指導歴がある場合にはそれらが追記で入力される。
このように、募集サイトには、eスポーツゲームに関する応募者CKの情報(以下、「eスポーツ関連情報」と呼ぶ)を入力するための入力欄が設けられる。
eスポーツ関連情報には、例えば、eスポーツ歴(ゲームタイトル/プレイ年数/使用デバイス)、ゲーム内実績(プレイ時間/ゲーム内ランク/ゲーム内Kill・Deathレート)、リアル実績(ゲーム大会受賞歴/所属歴/eスポーツ指導歴)、eスポーツ英会話のコーチCとして教えたいゲームタイトル等が含まれる。
【0037】
その他、図7には図示されていないが、募集サイトには、英会話に関する応募者CKの情報(以下、「英会話関連情報」と呼ぶ)を入力するための入力欄が設けられる。
英会話関連情報には、例えば、英語資格、英会話指導歴、英語資格(TOEIC(登録商標)/英検等)が含まれる。
【0038】
図6に戻り、ステップS12において、応募者情報取得部52は、ステップS11において生成された募集サイトから、応募者CKついての、属性情報、eスポーツ関連情報、及び英会話関連情報を、応募者情報として取得する。
ステップS13において、応募者情報集計部53は、ステップS12において取得された応募者情報(属性情報、eスポーツ関連情報、及び英会話関連情報)を、応募者CK1乃至CKn毎に集計する。
【0039】
一次通過者選定部54は、応募者CK1乃至CKnのうち、集計の結果が所定の条件を満たした応募者CKを一次通過者として選定する。
ここで、所定の条件は、その種類や組合せは特に限定されず、例えば、学歴が一定以上という属性に関する条件、eスポーツ歴や実績が一定以上というeスポーツスキルに関する条件、及び英語資格や英会話指導歴が一定以上という英会話スキルに関する条件のうち任意の種類の条件を任意の個数組み合わせて採用することができる。
【0040】
一次通過通知部55は、一次通過者として選定された応募者CKの応募者端末2に対して、eスポーツ英会話で使用するタイトルのeスポーツゲーム内でコーチC用のトライアルレッスンを行うための情報(以下、「コーチ用トライアルレッスン情報」と呼ぶ)を通知する。
図8は、図6の採用処理において用いられるコーチ用トライアルレッスン情報の一例を示している。
図8の例では、[2]トライアルレッスンのご予約&ご参加に関する情報の他、実際のレッスンの動画視聴を指示する情報も含まれている。
【0041】
一次通過者がトライアルレッスンを行うと、サービス提供者の採用担当者や実際のコーチC等がチェック(評価)を行う。
当該チェック(評価)の手法は、特に限定されないが、ここでは例えばチェック表を用いる手法が採用される。
例えば、チェック項目は、英会話のコーチとしてのスキルの他、eスポーツスキルに関してチェックする項目、具体的には例えば、eスポーツゲーム内のKill・Deathレートや、eスポーツゲームの腕前等の項目を採用することもできる。
【0042】
図6に戻り、採用コーチ判定部56は、コーチC用のトライアルレッスンのチェック(評価)の結果が所定の条件を満たした一次通過者を、二次通過者と判定する。
ここで、所定の条件は、その種類や組合せは特に限定されず、例えば、チェック表に含まれる複数のチェック項目のうち少なくとも一部について予め定められた基準を満たしていることという条件を採用することができる。
【0043】
採用通知部57は、二次通過者と判定された応募者CKの応募者端末2に対して、eスポーツ英会話のコーチCに採用することを示す情報(以下、「採用通知情報」と呼ぶ)を通知する。
図9は、図6の採用処理において用いられる採用通知情報の一例を示している。
【0044】
このようにして、図5の機能的構成を有するサーバ1が図6の採用処理を実行することで、応募者CK1乃至Cnの中から、英会話スキルとeスポーツスキルの両方が高レベルにある応募者CKをコーチCとして適切に採用できるようになる。
【0045】
さらに、応募者情報取得部52は、応募者情報として、希望レッスン時間、SNSアカウント、志望動機、性別のうち少なくとも一部を含む、その他情報も取得するようにしてもよい。
【0046】
また、応募者情報取得部52は、応募者CKが外国人の場合には、日本語の利用歴、及び日本語資格も応募者情報として取得するようにしてもよい。
【0047】
また、一次通過者選定部54は、応募者情報の集計の結果が上述の所定の条件を満たし、かつ、面談を通過した応募者を前記一次通過者と選定するようにしてもよい。
これにより、トライアルレッスンの前に採用者側が応募者CKに対して面談を行って、書類審査(所定の条件を満たすか否かの審査)と面談審査の両方の条件を満たした応募者CKを一次通過者として、トライアルレッスンに進ませることができる。
【0048】
また、一次通過通知部55は、コーチ用トライアルレッスンに関するルールブックもさらに通知するようにしてもよい。
【0049】
ここで、図5のフィードバック部58は、採用通知部57により採用が通知された後に、採用されたコーチCの成績を付けて、そのコーチCを採用して正解だったか不正解だったかを判定して、その判定結果に基づいて、一次通過者選定部54及び採用コーチ判定部56のうち少なくとも一方の所定の条件を更新する。
【0050】
また、採用が通知されなかった応募者CKのうち、eスポーツゲームの別タイトルで実績があるか、eスポーツ英会話のタイトルに選んでいるタイトルでは実績がない応募者CKについては、eスポーツ英会話のタイトルで実績が出るように指導して、そのタイトルでも実績が出た者(以下、「実績発揮者」と呼ぶ)については、コーチCとして採用してもよい。
そこで、採用通知部57は、所定の応募者CKが実績発揮者になった旨の情報を取得した場合、さらに、当該所定の応募者CKの応募者端末2に対して、採用通知情報を通知するようにしてもよい。
【0051】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0052】
例えば、一次通過者選定部54による一次通過者の選定手法、即ち、集計の結果が所定の条件を満たした応募者CKを一次通過者として選定するという手法については、上述のように特に限定されず、任意の種類の条件を任意の個数組み合わせて採用することができる。
したがって、望ましくは、eスポーツ歴や実績が一定以上というeスポーツスキルに関する条件と、英語資格や英会話指導歴が一定以上という英会話スキルに関する条件との両方を満たす応募者CKを一次通過者として選定するという手法を採用するとよい。
しかしながら、応募時点で両方の条件を満たす応募者CKの数は多くなく、採用自体が困難になる場合もある。そこで、このような場合、eスポーツ英会話の提供者(雇用側)が採用後に英会話スキルとeスポーツスキルのうち少なくともトレーニングしてコーチCにデビューさせる体制を整えることができれば、トレーニング対象のスキルに関する条件を、一次通過者として選定するための条件から除外することができる。
【0053】
また例えば、応募者CKが外国人の場合には、日本人の生徒Sは全てのことを英語で理解できないことから、ある程度の日本語の会話スキルも求められる。
このため、上述のように、日本語の利用歴、及び日本語資格も応募者情報として取得するようにしてもよい。
この場合、日本語の会話スキルが一定以上であるという条件を、応募者CKを一次通過者として選定するための条件に含めてもよい。
一方で、eスポーツ英会話の提供者(雇用側)が採用後に日本語の会話スキルをトレーニングしてコーチCにデビューさせる体制を整えることができれば、日本語の会話スキルに関する条件を、一次通過者として選定するための条件から除外すること或いは条件を緩めることができる。
【0054】
ここで、日本語の会話スキルのトレーニングの手法は、特に限定されないが、例えば次のような手法を採用することができる。
即ち、eスポーツ英会話で使用されているタイトルのeスポーツゲームで使う単語だけ、採用されたコーチC(トレーニング対象者)に覚えてもらうように日本語レッスン及び日本語テストをするという手法を採用することができる。
この場合、日本語の会話スキルを向上させるためのアプリ(例えば単語帳アプリ)を利用してもよい。これにより、トレーニング対象者のみならず外国人に広く、受講料を取って当該アプリを用いる講義にて、日本語の会話スキルをつけてもらい、その講義を卒業した者は、コーチC(又はその候補者)とすることもできる。
【0055】
また例えば、応募者情報集計部53及び一次通過者選定部54の処理の手法は特に限定されないが、例えば応募者情報として所定のエントリーフォームを用い、当該エントリーフォームをAIで判断して、一次通過者として合否断定を出す処理を採用してもよい。
【0056】
また例えば、応募者情報は、上述の実施形態で用いた例に特に限定されず、例えば動画の情報を採用してもよい。
この場合、例えば、応募者CKがeスポーツゲームをしている動画の情報が応募者情報に含まれていれば、一次通過者選定部54は例えばAIで判断して、一次通過者として合否断定を出すことができる。
さらに、一次通過者選定部54の処理の手法として、動画審査を導入することができる。この場合の動画のとしては、例えば、自己紹介、志望動機、英語の例文読む応募者CKが映っている第1動画と、自信あるゲーム(eスポーツ英会話で使用されているタイトル以外であってもよいし、さらにはeスポーツゲーム以外であってもよい)を応募者CKがしている様子(ゲーム画面含む)が所定時間(例えば3分)映っている第2動画とを採用することができる。
【0057】
また例えば、採用するコーチCは、上述の実施形態では図1のeスポーツ英会話で教育をするための者であったが、特にこれに限定されない。即ち、本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービス(コーチCを採用するためのサービス)の基礎となるサービス(以下、「基礎サービス」と呼ぶ)は、上述の実施形態では図1のeスポーツ英会話であったが、特にこれに限定されず、図10に示す範囲内の各種各様なサービスを採用することができる。
【0058】
図10は、本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービス(コーチCを採用するためのサービス)の基礎サービスが適用される範囲を示す図である。
即ち、基礎サービスは、メタバースの所定プラットフォームPにおいて、所定種類の教育のコンテンツCNを用いてコーチCが主体人格Sとなって(生徒Sも主体人格Sとなって)教育をするサービスであれば足り、各種各様なサービスを採用することができる。
メタバースの所定プラットフォームPとしては、ゲーム、VR、AR、Meta等のメタバースを利用するためのサービス基盤及び仕組みのうち任意のものを採用することができる。例えば図1の例のeスポーツ英会話で採用されたeスポーツゲームは、所定プラットフォームPの一例である。
教育のコンテンツCNとしては、言語教育、非認知教育、動画スキル、ITスキル、主要科目等のうち任意のものを採用することができる。例えば図1の例のeスポーツ英会話で採用された英会話は、所定のコンテンツCNとしての言語教育の一例である。
主体人格Sとしては、本人+キャラクタ、本人+アバタ、別人格(例:Vtuber)等のうち任意のものを採用することができる。例えば図1の例のeスポーツ英会話で採用された、本人+eスポーツゲームのキャラクタは、主体人格Sの一例である。
【0059】
換言すると、本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービスは、メタバースの所定プラットフォームPにおいて所定種類の教育コンテンツCNを用いて教育をするコーチCの採用を支援するサービスであれば足り、各種各様なサービスを採用することができる。
この場合、本発明の情報処理システムの一実施形態のサーバ1の機能的構成は、例えば図11に示すようになる。
図11は、図3の情報処理システムを構成する図4のサーバの機能的構成の一例であって、図5とは異なる例を示す機能ブロック図である。
【0060】
図11に示すように、サーバ1のCPU11において、応募者情報取得部71と、候補選定部72と、候補通知部73と、採用コーチ判定部74と、採用通知部75とが機能する。
【0061】
応募者情報取得部71は、コーチCの募集に対する1以上の応募者CKの夫々の応募者端末2から、メタバースの所定プラットフォームPを利用するための第1スキルに関する第1スキル情報と、所定種類の教育コンテンツCNを用いて教育するための第2スキルに関する第2スキル情報とのうち少なくとも一方を含む応募者情報を取得する。
ここで、図5の応募者情報取得部52は、本サービスとして図1のeスポーツ英会話が採用された場合における応募者情報取得部71の一例である。即ち、本サービスとして図1のeスポーツ英会話が採用された場合においては、第1スキルの一例としてeスポーツスキルが採用され、第1スキル情報の一例としてeスポーツ関連情報が採用され、第2スキルの一例として英会話が採用され、第2スキル情報の一例として英会話関連情報が採用されている。
【0062】
候補選定部72は、1以上の応募者CKの夫々の応募者情報に基づいて、当該1以上の応募者CKの中からコーチCの候補を選定する。
ここで、図5の一次通過者選定部54は、本サービスとして図1のeスポーツ英会話が採用された場合における候補選定部72の一例である。即ち、本サービスとして図1のeスポーツ英会話が採用された場合においては、候補の一例として、一次通過者が採用されている。
【0063】
候補通知部73は、1以上の応募者CKのうち候補として選定された者の応募者端末2に対して、所定プラットフォームPを実際に利用させて第1スキルを判定するための第1トライアルと、教育コンテンツCNを用いて実際に教育させて第2スキルを判定するための第2トライアルとのうち少なくとも一方のトライアルの実行指示を通知する。
ここで、図5の一次通過通知部55は、本サービスとして図1のeスポーツ英会話が採用された場合における候補通知部73の一例である。即ち、本サービスとして図1のeスポーツ英会話が採用された場合においては、トライアルの一例としてコーチC用のトライアルレッスンが採用され、実行指示の一例としてコーチ用トライアルレッスン情報の通知が採用されている。
【0064】
採用コーチ判定部74は、候補のトライアルの実行結果に基づいて、候補の中から、採用するコーチCを判定する。
ここで、図5の採用コーチ判定部56は、本サービスとして図1のeスポーツ英会話が採用された場合における採用コーチ判定部74の一例である。
【0065】
採用通知部75は、1以上の応募者CKのうち、採用するコーチCと判定された者の応募者端末2に対して、コーチCとして採用することを通知する。
ここで、図5の採用通知部57は、本サービスとして図1のeスポーツ英会話が採用された場合における採用通知部75の一例である。
【0066】
図3に示す情報処理システムのサーバ1がこのような図11の機能的構成を有することで、第1スキル(例えばeスポーツスキル)と第2スキル(例えば英会話スキル)との両方が高レベルにある者を、メタバースを活用した教育のコーチCとして適切に採用することができる。
【0067】
また、図3に示すシステム構成、及び図4に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0068】
また、図5及び図11に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が図3の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図5又は図11の例に限定されない。
【0069】
また、機能ブロックの存在場所も、図5及び図11に限定されず、任意でよい。
例えばサーバ1側に配置された機能ブロックの少なくとも一部を、応募者端末2側又は図示せぬ他の情報処理装置が備える構成としてもよい。
【0070】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0071】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0072】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0073】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0074】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システム(例えば図3のサーバ1及び応募者端末2を含む情報処理システム)は、
メタバースの所定プラットフォーム(例えば図11のプラットフォームPであり、具体的には例えばeスポーツゲーム)において所定種類の教育コンテンツ(例えば図11のコンテンツCNであり、具体的には例えば英会話)を用いて教育をするコーチ(例えば図1のコーチC)の採用を支援する情報処理システムであって、
前記コーチの募集に対する1以上の応募者(例えば図2の応募者CK)の夫々から、前記所定プラットフォームを利用するための第1スキルに関する第1スキル情報と、前記所定種類の教育コンテンツを用いて教育するための第2スキルに関する第2スキル情報とのうち少なくとも一方を含む応募者情報を取得する応募者情報取得手段(例えば図11の応募者情報取得部71)と、
前記1以上の応募者の夫々の前記応募者情報に基づいて、当該1以上の応募者の中から前記コーチの候補を選定する候補選定手段(例えば図11の候補選定部72)と、
前記1以上の応募者のうち前記候補として選定された者に対して、前記所定プラットフォームを実際に利用させて前記第1スキルを判定するための第1トライアルと、前記教育コンテンツを用いて実際に教育させて前記第2スキルを判定するための第2トライアルとのうち少なくとも一方のトライアルの実行指示を通知する候補通知手段(例えば図11の候補通知部73)と、
前記候補の前記トライアルの実行結果に基づいて、前記候補の中から、採用する前記コーチを判定する採用コーチ判定手段(例えば図11の採用コーチ判定部74)と、
前記1以上の応募者のうち、採用する前記コーチと判定された者に対して、前記コーチとして採用することを通知する採用通知手段(例えば図11の採用通知部75)と、
を備えれば足りる。
【0075】
これにより、第1スキル(例えばeスポーツスキル)と第2スキル(例えば英会話スキル)との両方が高レベルにある者を、メタバースを活用した教育のコーチCとして適切に採用することができる。
【0076】
ここで、前記所定プラットフォームは、eスポーツゲームであり、
前記教育コンテンツは、英会話であり、
前記コーチを募集するための募集サイト(例えば図7の募集サイト)を生成するサイト生成手段(例えば図5のサイト生成管理部51)をさらに備え、
前記応募者情報取得手段(例えば図11の応募者情報取得部71の一例の図5の応募者情報取得部52)は、生成した前記募集サイトから前記応募者情報として、応募者の属性情報を取得し、前記第1スキル情報としてのeスポーツ関連情報を取得し、前記第2スキル情報としての英会話関連情報を取得し、
取得した前記属性情報、前記eスポーツ関連情報、および前記英会話関連情報を、前記1以上の応募者毎に集計する集計手段(例えば図5の応募者情報集計部53)をさらに備え、
前記候補選定手段(例えば図11の候補選定部72の一例である図5の一次通過者選定部54)は、前記集計の結果が所定の条件を満たした応募者を、前記候補である一次通過者として選定し、
前記候補通知手段(例えば図11の候補通知部73の一例である図5の一次通過通知部55)は、選定した前記一次通過者に、前記トライアルの前記実行指示として、前記eスポーツゲーム内で前記英会話のコーチ用トライアルレッスンを行うためのコーチ用トライアルレッスン情報(例えば図8のトライアルレッスン情報)を通知し、
前記採用コーチ判定手段(例えば図11の採用コーチ判定部74の一例である図5の採用コーチ判定部56)は、前記コーチ用トライアルレッスンの結果が所定の条件を満たした一次通過者を、採用する前記コーチである二次通過者と判定し、
前記採用通知手段(例えば図11の採用通知部75の一例である図5の採用通知部57)は、判定した前記二次通過者に対して、前記eスポーツ英会話のコーチに採用することを通知する、
ようにすることができる。
【0077】
これにより、特に、英会話スキルとeスポーツスキルの両方が高レベルにある者を、eスポーツ英会話のコーチCとして適切に採用することが可能になる。
【0078】
また、前記応募者情報取得手段は、前記応募者情報として、希望レッスン時間、SNSアカウント、志望動機、性別のうち少なくとも一部を含む、その他情報も取得する、
ようにすることができる。
【0079】
また、前記応募者情報取得手段は、前記応募者が外国人の場合には、日本語の利用歴、及び日本語資格も前記応募者情報として取得する、
ようにすることができる。
【0080】
また、前記候補選定手段は、前記集計の結果が前記所定の条件を満たし、かつ、面談を通過した応募者を前記一次通過者と選定する、
ようにすることができる。
【0081】
また、前記候補通知手段は、前記トライアルに関するルールブックもさらに通知する、
ようにすることができる。
【0082】
また、採用を通知した後に、採用された前記コーチの成績を付けて、そのコーチを採用して正解だったか不正解だったかを判定して、その判定結果に基づいて、前記候補選定手段及び前記採用コーチ判定手段のうち少なくとも一方の前記所定の条件を更新するフィードバック手段(例えば図5のフィードバック部58)、
をさらに備えるようにすることができる。
【0083】
また、採用が通知されなかった前記応募者のうち、eスポーツの別タイトルで実績があるか、eスポーツ英会話のタイトルに選んでいるタイトルでは実績がない応募者については、eスポーツ英会話のタイトルで実績が出るように指導して、そのタイトルでも実績が出た旨を示す情報を取得したとき、
前記採用通知手段は、さらに、当該応募者に対して、前記eスポーツ英会話のコーチに採用することを通知する、
ようにすることができる。
【符号の説明】
【0084】
1・・・サーバ、2、2-1乃至2-n・・・応募者端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、40・・・リムーバブルメディア、51・・・サイト生成管理部、52・・・応募者情報取得部、53・・・応募者情報集計部、54・・・一次通過者選定部、55・・・一次通過通知部、56・・・採用コーチ判定部、57・・・採用通知部、58・・・フィードバック部、71・・・応募者情報取得部、72・・・候補選定部、73・・・候補通知部、74・・・採用コーチ判定部、75・・・採用通知部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11