(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024830
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/204 20210101AFI20240216BHJP
H01M 50/35 20210101ALI20240216BHJP
H01M 50/271 20210101ALI20240216BHJP
【FI】
H01M50/204 101
H01M50/35 201
H01M50/271 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127754
(22)【出願日】2022-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】507357232
【氏名又は名称】株式会社AESCジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【弁理士】
【氏名又は名称】天城 聡
(72)【発明者】
【氏名】高木 源太郎
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 心一
【テーマコード(参考)】
5H012
5H040
【Fターム(参考)】
5H012AA07
5H012BB08
5H012CC10
5H040AA07
5H040AA32
5H040AA33
5H040AS04
5H040AS07
5H040AT06
5H040AY05
5H040AY10
5H040CC05
5H040CC38
5H040NN01
5H040NN03
(57)【要約】
【課題】収容体の収容空間の封止性を向上させる。
【解決手段】電池パック10は、シール材230によって囲まれた収容空間250が設けられた収容体200と、収容空間250に収容された電池モジュール100と、電池モジュール100とシール材230との間に位置する隔壁214bと、を備えている。隔壁214bの少なくとも一部分は、電池モジュール100の上面より高い位置に位置している。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シール材によって囲まれた収容空間が設けられた収容体と、
前記収容空間に収容された電池モジュールと、
前記電池モジュールと前記シール材との間に位置する隔壁と、
を備え、
前記隔壁の少なくとも一部分が、前記電池モジュールの上面より高い位置に位置している、電池パック。
【請求項2】
前記隔壁の前記少なくとも一部分が、前記シール材の上面より高い位置に位置している、請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記収容空間から発生したガスが排出されるガス排出孔が前記収容体に設けられており、
前記隔壁の少なくとも一部分が前記ガス排出孔の上方に配置されている、請求項1又は2に記載の電池パック。
【請求項4】
前記隔壁が前記収容体の一部分である、請求項1又は2に記載の電池パック。
【請求項5】
シール材によって囲まれた収容空間が設けられた収容体と、
前記収容空間に収容された電池モジュールと、
前記シール材の前記収容空間の反対側の面を覆うカバー部と、
を備え、
前記カバー部の少なくとも一部分が、前記シール材の下面より低い位置に位置している、電池パック。
【請求項6】
前記カバー部が前記収容体の一部分である、請求項5に記載の電池パック。
【請求項7】
前記カバー部より下方に設けられ、前記カバー部より外側へ張り出した張出部をさらに備える、請求項5又は6に記載の電池パック。
【請求項8】
前記張出部が前記収容体の一部分である、請求項7に記載の電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の様々な用途に用いられる電池パックが開発されている。電池パックは、少なくとも1つの電池モジュール及び当該少なくとも1つのモジュールが収容される収容体を備えている。
【0003】
特許文献1には、電池パックの一例について記載されている。この電池パックにおいて、収容体は、バッテリトレイ及びバッテリカバーを有している。バッテリトレイ及びバッテリカバーは、シール材を介して互いに取り付けられている。
【0004】
特許文献2には、電池パックの一例について記載されている。この電池パックにおいて、収容体は、本体部及び蓋部を有している。本体部及び蓋部は、接合部において互いに接合されている。接合部において、本体部及び蓋部は、互いに溶着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011-194982号公報
【特許文献2】特開2021-111562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば特許文献1に記載されているように、収容体の収容空間がシール材によって囲まれていることがある。この場合、収容体の収容空間の封止性の向上が求められることがある。
【0007】
本発明の目的の一例は、収容体の収容空間の封止性を向上させることにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、以下のとおりである。
[1]
シール材によって囲まれた収容空間が設けられた収容体と、
前記収容空間に収容された電池モジュールと、
前記電池モジュールと前記シール材との間に位置する隔壁と、
を備え、
前記隔壁の少なくとも一部分が、前記電池モジュールの上面より高い位置に位置している、電池パック。
[2]
前記隔壁の前記少なくとも一部分が、前記シール材の上面より高い位置に位置している、[1]に記載の電池パック。
[3]
前記収容空間から発生したガスが排出されるガス排出孔が前記収容体に設けられており、
前記隔壁の少なくとも一部分が前記ガス排出孔の上方に配置されている、[1]又は[2]に記載の電池パック。
[4]
前記隔壁が前記収容体の一部分である、[1]~[3]のいずれか一に記載の電池パック。
[5]
シール材によって囲まれた収容空間が設けられた収容体と、
前記収容空間に収容された電池モジュールと、
前記シール材の前記収容空間の反対側の面を覆うカバー部と、
を備え、
前記カバー部の少なくとも一部分が、前記シール材の下面より低い位置に位置している、電池パック。
[6]
前記カバー部が前記収容体の一部分である、[5]に記載の電池パック。
[7]
前記カバー部より下方に設けられ、前記カバー部より外側へ張り出した張出部をさらに備える、[5]又は[6]に記載の電池パック。
[8]
前記張出部が前記収容体の一部分である、[7]に記載の電池パック。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記態様によれば、収容体の収容空間の封止性を向上させることにある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】実施形態に係る電池パックからアッパケースが取り外された状態の平面図である。
【
図3】実施形態に係るサイドフレームの一部分の拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0012】
図1は、実施形態に係る電池パック10の斜視図である。
図2は、実施形態に係る電池パック10からアッパケース220が取り外された状態の平面図である。
【0013】
実施形態において、電池パック10は、自動車に搭載されている。具体的には、電池パック10は、自動車の前輪及び後輪の間に搭載されている。以下、特に断りがない限り、電池パック10が自動車に搭載されているものとして説明する。ただし、電池パック10は、自動車以外の用途にも適用可能である。
【0014】
各図には、説明のため、X方向、Y方向及びZ方向が示されている。X方向は、電池パック10の前後方向を示している。Y方向は、X方向に直交している。Y方向は、電池パック10の左右方向を示している。Z方向は、X方向及びY方向の双方に直交している。Z方向は、電池パック10の上下方向を示している。X方向を指し示す矢印、Y方向を指し示す及びZ方向を指し示す矢印は、それぞれ、電池パック10の前方向、左方向及び上方向を示している。
図2において、Z方向を示す黒点付き白丸は、Z方向を指し示す矢印が紙面の奥から手前に向けて延びていることを示している。ただし、X方向、Y方向及びZ方向と、電池パック10の前後方向、左右方向及び上下方向と、の関係はこの例に限定されない。
【0015】
実施形態において、電池パック10の前後方向、左右方向及び上下方向は、電池パック10が搭載される自動車によって決定されている。X方向、Y方向及びZ方向は、それぞれ、自動車の前後方向、左右方向及び上下方向を示している。X方向を指し示す矢印、Y方向を指し示す矢印及びZ方向を指し示す矢印は、それぞれ、自動車の前方向、左方向及び上方向を示している。ただし、電池パック10の前後方向、左右方向及び上下方向と、自動車の前後方向、左右方向及び上下方向と、の関係はこの例に限定されない。
【0016】
以下、必要に応じて、Z方向に垂直な方向を水平方向という。
【0017】
電池パック10は、4つの電池モジュール100及び収容体200を備えている。4つの電池モジュール100は、X方向に並ぶ左側の一対の電池モジュール100と、X方向に並ぶ右側の一対の電池モジュール100と、を含んでいる。収容体200は、ロアケース210及びアッパケース220を有している。ロアケース210は、概して、例えば、トレイ又は本体部とも称されることがある。ロアケース210は、ロアプレート212及びサイドフレーム214を含んでいる。アッパケース220は、概して、例えば、カバー又は蓋部とも称されることがある。
【0018】
各電池モジュール100は、水平方向に積層された複数の電池セルを有している。例えば、各電池モジュール100では、並列に接続された複数の電池セルを含む電池セル群が複数直列に接続されている。或いは、単一の電池セルが複数直列に接続されていてもよい。
【0019】
サイドフレーム214の前方には、一対のターミナル110が設けられている。一対のターミナル110は、Y方向に略平行に並んでいる。各ターミナル110の前端部は、サイドフレーム214の前面から前方に向けて突出している。電気的な経路において、一対のターミナル110の間において、4つの電池モジュール100は直列に接続されている。
【0020】
ロアケース210及びアッパケース220は、シール材230を介して互いに取り付けられている。ロアケース210、アッパケース220及びシール材230は、収容空間250を形成している。収容空間250には、4つの電池モジュール100が収容されている。
【0021】
ロアプレート212は、収容空間250の底部を画定している。サイドフレーム214は、収容空間250の側方部を画定している。具体的には、Z方向から見て、サイドフレーム214は、ロアプレート212の最外周に沿って設けられている。アッパケース220は、収容空間250の頂部を画定している。
【0022】
シール材230は、例えば、ゴム等の弾性材である。Z方向から見て、シール材230は、サイドフレーム214の全周に亘って設けられている。これによって、Z方向から見て、シール材230は、収容空間250を囲んでいる。したがって、シール材230によって収容空間250を収容体200の外部の空間から封止することができる。
【0023】
電池モジュールの数及び配置は、実施形態に係る例に限定されない。例えば、電池モジュール100の数は2つのみ、3つのみ又は5つ以上であってもよい。
【0024】
図3は、実施形態に係るサイドフレーム214の一部分の拡大平面図である。
図4は、
図3のA-A断面図である。
図5は、
図4の一部分の拡大図である。
図3では、説明の簡易のため、
図4に示す電池モジュール100、ロアプレート212及びアッパケース220が図示されていない。
図4では、説明の簡易のため、
図3に示す圧力開放弁214fが図示されていない。
図3において、Z方向を示す黒点付き白丸は、Z方向を指し示す矢印が紙面の奥から手前に向けて延びていることを示している。
図4及び
図5において、X方向を示すX付き白丸は、X方向を指し示す矢印が紙面の手前から奥に向けて延びていることを示している。
【0025】
図4に示すように、サイドフレーム214は、ロア取付部214a、隔壁214b及び張出部214cを含んでいる。アッパケース220は、アッパ取付部220a、アッパカバー部220b及びサイドカバー部220cを含んでいる。
【0026】
図3及び
図4を参照して、ロアケース210及びアッパケース220の取り付け構造について説明する。
【0027】
図4に示すように、ロア取付部214a及びアッパ取付部220aは、シール材230を介して互いに取り付けられている。ロア取付部214aは、サイドフレーム214の上面の少なくとも一部分である。アッパ取付部220aは、アッパケース220の外周部の少なくとも一部分である。
図3に示すように、ロア取付部214a及びアッパ取付部220aは、複数の締結具240によって互いに固定されている。複数の締結具240は、サイドフレーム214の全周に亘って所定の間隔で配置されている。
図4に示すように、各締結具240は、アッパ取付部220a及びシール材230をZ方向に略平行に貫通してロア取付部214aに締結されている。実施形態において、各締結具240は、ボルトである。ただし、各締結具240は、ボルト以外の締結具であってもよい。
【0028】
図3及び
図4を参照して、収容空間250からのガスの排出構造について説明する。収容空間250の内部では、電池モジュール100からガスが発生することがある。
【0029】
図4に示すように、サイドフレーム214の内部には、ガス排出路214dが設けられている。ガス排出路214dは中空となっている。
図3に示すように、サイドフレーム214の内側面には、複数のガス排出孔214eが設けられている。Z方向から見て、複数のガス排出孔214eは、サイドフレーム214の全周に亘って所定の間隔で配置されている。収容空間250及びガス排出路214dは、複数のガス排出孔214eを介して互いに連通している。
図3に示すように、サイドフレーム214の外側面の一部分には、圧力開放弁214fが設けられている。したがって、収容空間250の内部で電池モジュール100から発生したガスは、ガス排出孔214e及びガス排出路214dを経由して圧力開放弁214fから収容体200の外部へ排出させることができる。
【0030】
図3及び
図4を参照して、シール材230に対して収容体200のY方向の内側の構造について説明する。
【0031】
Z方向から見て、アッパカバー部220bは、アッパ取付部220aによって囲まれている。アッパカバー部220bは、収容空間250を上方から覆っている。
【0032】
隔壁214bは、ロア取付部214aから上方に向けて突出している。
図4に示すように、隔壁214bは、ロア取付部214aの内側の端部に設けられている。これによって、隔壁214bは、電池モジュール100とシール材230との間に位置している。このため、隔壁214bは、電池モジュール100とシール材230とを互いに隔てることができる。
図3に示すように、Z方向から見て、隔壁214bは、サイドフレーム214の全周において連続的に延在している。ただし、隔壁214bは、サイドフレーム214の全周において部分的に途切れていてもよい。
【0033】
図4に示すように、隔壁214bの少なくとも一部分は、電池モジュール100の上面より高い位置に位置している。
図4に示す例において、隔壁214bの上面は、電池モジュール100の上面より高さΔH1だけ高い位置に位置している。電池モジュール100の充放電等の所定の条件において、電池モジュール100からは高温ガスが発生する可能性がある。実施形態において、隔壁214bは、当該高温ガスがシール材230に直接噴射されることを遮る構造体の少なくとも一部分として機能することができる。したがって、実施形態では、当該高温ガスがシール材230に直接噴射されることによるシール材230の破断を抑制することができる。このため、実施形態では、収容空間250の封止性を向上させることができる。
【0034】
図4に示すように、隔壁214bの少なくとも一部分は、シール材230の上面より高い位置に位置している。
図4に示す例において、隔壁214bの上面は、シール材230の上面より高さΔhだけ高い位置に位置している。これによって、隔壁214bは、上述の高温ガスがシール材230に直接噴射されることを遮る構造体の少なくとも一部分として機能しやすくすることができる。したがって、実施形態では、当該高温ガスがシール材230に直接噴射されることによるシール材230の破断を抑制することができる。このため、実施形態では、収容空間250の封止性を向上させることができる。
【0035】
図3に示すように、隔壁214bの少なくとも一部分は、各ガス排出孔214eの上方に配置されている。上述の高温ガスは、ガス排出孔214e又はガス排出孔214eの上方に向けて噴射されやすい。しかしながら、実施形態では、当該高温ガスがガス排出孔214eの上方に向けて噴射されても、当該高温ガスがシール材230に直接噴射されることを隔壁214bによって抑制することができる。
【0036】
電池モジュール100とシール材230との間に位置する隔壁は、実施形態に係る隔壁214bに限定されない。実施形態において、隔壁214bは、ロアケース210の一部分となっている。しかしながら、隔壁は、アッパケース220の一部分であってもよい。或いは、隔壁は、収容体200から独立した部材であってもよい。
【0037】
図3~
図5を参照して、シール材230に対して収容体200のY方向の外側の構造について説明する。
【0038】
Z方向から見て、サイドカバー部220cは、アッパ取付部220aの外縁に設けられている。
図4に示すように、サイドカバー部220cの下端は、アッパ取付部220aの外縁から下方に向けて突出している。サイドカバー部220cは、シール材230の収容空間250の反対側の面を覆っている。
図4に示す例において、サイドカバー部220cの下端は、隔壁214bの上端より低い位置に位置している。サイドカバー部220cの下端は、アッパ取付部220aの外縁より外側に位置している。
【0039】
図5に示すように、サイドカバー部220cの少なくとも一部分は、シール材230の下面より低い位置に位置している。
図5に示す例において、サイドカバー部220cの下端は、シール材230の下面より高さΔH2だけ低い位置に位置している。電池パック10が搭載される自動車の洗浄等の所定の条件において、高圧の水が収容体200の外側の斜め下方から噴射される可能性がある。実施形態において、サイドカバー部220cは、当該水がシール材230に直接噴射されることを遮る構造体の少なくとも一部分として機能することができる。したがって、実施形態では、当該水がシール材230に直接噴射されることによるシール材230の破断を抑制することができる。このため、実施形態では、収容空間250の封止性を向上させることができる。
【0040】
図5に示すように、張出部214cは、サイドカバー部220cの下方に位置している。張出部214cは、サイドカバー部220cより外側へ向けて張り出している。
図3に示すように、Z方向から見て、張出部214cは、サイドフレーム214の全周において連続的に延在している。ただし、張出部214cは、サイドフレーム214の全周において部分的に途切れていてもよい。上述したように、所定の条件において、高圧の水が収容体200の外側の斜め下方から噴射される可能性がある。実施形態において、張出部214cは、当該水がシール材230に直接噴射されることを遮る構造体の少なくとも一部分として機能することができる。
【0041】
図5に示すように、シール材230及び張出部214cは、サイドカバー部220cの少なくとも一部分を介して互いに隔てられている。具体的には、
図5に示すように、ロア取付部214aの最も外側の角と、張出部214cの最も外側の角と、を結ぶ仮想線Lがサイドカバー部220cと交差している。電池パック10が搭載される自動車の洗浄等の所定の条件において、高圧の水が仮想線Lに沿って収容体200の外部から噴射される可能性がある。実施形態において、張出部214c及びサイドカバー部220cは、当該水がシール材230に直接噴射されることを遮る構造体の少なくとも一部分として機能することができる。したがって、実施形態では、当該水がシール材230に直接噴射されることによるシール材230の破断を抑制することができる。このため、実施形態では、収容空間250の封止性を向上させることができる。
【0042】
シール材230の収容空間250の反対側の面を覆うカバー部は、実施形態に係るサイドカバー部220cに限定されない。実施形態において、サイドカバー部220cは、アッパケース220の一部分となっている。しかしながら、カバー部は、ロアケース210の一部分であってもよい。或いは、カバー部は、収容体200から独立した部材であってもよい。
【0043】
サイドカバー部220cより外側に張り出した張出部は、実施形態に係る張出部214cに限定されない。実施形態において、張出部214cは、ロアケース210の一部分となっている。しかしながら、張出部は、アッパケース220の一部分であってもよい。或いは、張出部は、収容体200から独立した部材であってもよい。
【0044】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0045】
10 電池パック
100 電池モジュール
110 ターミナル
200 収容体
210 ロアケース
212 ロアプレート
214 サイドフレーム
214a ロア取付部
214b 隔壁
214c 張出部
214d ガス排出路
214e ガス排出孔
214f 圧力開放弁
220 アッパケース
220a アッパ取付部
220b アッパカバー部
220c サイドカバー部
230 シール材
240 締結具
250 収容空間
L 仮想線