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特開2024-24858ディスペンサの液体容器の固定構造、ディスペンサ、冷蔵庫
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024858
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】ディスペンサの液体容器の固定構造、ディスペンサ、冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 25/00 20060101AFI20240216BHJP
【FI】
F25D25/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127795
(22)【出願日】2022-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】307036856
【氏名又は名称】アクア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100186060
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】小松 肇
(72)【発明者】
【氏名】加藤 直樹
(57)【要約】
【課題】簡易な構成でディスペンサの液体容器の転倒やぐらつき等を防止するディスペンサの液体容器の固定構造、ディスペンサ、および、冷蔵庫の提供。
【解決手段】容器を支持する容器支持部と、容器口部と接続される容器接続用モジュールの一部と当接する固定部とを備える。また、前記容器接続用モジュールは前記容器接続用モジュールの軸方向に略直交する方向外側に延設される周縁部を有し、前記固定部は、前記周縁部の上位に位置する第一固定部を有し、前記周縁部の一部と前記第一固定部が当接することより上方への動きを規制する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器を支持する容器支持部と、
容器口部と接続される容器接続用モジュールの一部と当接する固定部と、を備える、
ディスペンサの液体容器の固定構造。
【請求項2】
前記容器接続用モジュールは前記容器接続用モジュールの軸方向に略直交する方向外側に延設される周縁部を有し、
前記固定部は、前記周縁部の上位に位置する第一固定部を有し、
前記周縁部の一部と前記第一固定部が当接することより上方への動きを規制する、請求項1に記載のディスペンサの液体容器の固定構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のディスペンサの液体容器の固定構造を有するディスペンサ。
【請求項4】
請求項3に記載のディスペンサを有する冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスペンサの液体容器の固定構造、および、これをディスペンサ、更には当該ディスペンサを備える冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫の貯蔵室内に設けられた飲料貯留部に飲料水等の飲料を貯留し、貯留された飲料をユーザの操作を介して外部に吐出するディスペンサを備えた冷蔵庫が提供されている(特許文献1)。
【0003】
また、市販のペットボトル入り飲料等の容器をそのままディスペンサで利用するために容器開口部とディスペンサを接続するための容器接続モジュールにが、「特願2021-210832」に記載されている。「特願2021-210832」に記載の容器接続モジュールは、容器開口部に挿入固定する容器接続部と、飲料の流路を形成する固定筒状部と可動筒状部とを備え、可動筒状部が備える弁体と固定筒状部の容器側開口部を弁座とする弁を形成している。ここで、「特願2021-210832」は、レバー体の一部が、ペットボトル等の容器に接続された容器接続モジュールの吐出口付近を押し上げることより流路が開く構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-114253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
「特願2021-210832」は、上記のとおり、レバー体の一部が吐出口付近を押し上げる構成のため、特に容器内の液体の残量が少なくなり容器が軽くなってくると、レバー体による押し上げの力により、容器が一緒に押し上げられて浮き上がってしまうおそれがある。容器が一緒に押し上げられてしまうと、流路を開くために吐出口付近を押し上げる力が逃げてしまうこととなるため、流路がうまく開かず液体の吐出に不具合が生ずることがあった。
【0006】
また、容器接続モジュールおよび容器に対するレバー体の押し上げによる力や、その他外部からの力の入力により、容器の転倒、または、容器接続モジュールの損壊等のおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は、上記課題に鑑み、以下の手段を備える。
(1)容器を支持する容器支持部と、
容器口部と接続される容器接続用モジュールの一部と当接する固定部と、を備える。
(2)前記容器接続用モジュールは前記容器接続用モジュールの軸方向に略直交する方向外側に延設される周縁部を有し、
前記固定部は、前記周縁部の上位に位置する第一固定部を有し、
前記周縁部の一部と前記第一固定部が当接することより上方への動きを規制する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るディスペンサの液体容器の固定構造及びこの構造によるディスペンサによれば、固定部により容器接続モジュールの一部と当接することが容器接続モジュールおよびこれに接続される容器の動きを規制することができるので、レバー体の押し上げての力等による容器の浮き上がり、転倒、ぐらつきを抑えることができる。
【0009】
更に、固定部が、容器接続モジュールから外側に張り出すように形成された周縁部の上位に配置されるため、レバー体の突き上げによる容器接続モジュールおよびこれに接続される容器の上方への移動が規制できる。そのため、容器内の液体が減少し容器が軽量になったときでも容器の浮き上がりを防止でき、吐出口当接部を押し上げる力の逃げを防止できる。これにより、吐出口当接部の押し上げとこれによる流路を形成を確実に行うことができ、液体の吐出の不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態に係る冷蔵庫の全体斜視図である。
図2】本実施形態に係る実施例1におけるディスペンサが設けられた断熱扉の上方斜視図である。
図3】本実施形態に係る実施例1におけるディスペンサが設けられた断熱扉の下方斜視図である。
図4】本実施形態に係る実施例1におけるディスペンサの固定部材による固定が解除されている状態を示す垂直断面図である。
図5】本実施形態に係る実施例1におけるディスペンサの固定部材による固定がされている状態を示す垂直断面図である。
図6】本実施形態に係る実施例におけるディスペンサが設けられた断熱扉の上方斜視図である。
図7】本実施形態に係る実施例2におけるディスペンサが設けられた断熱扉の側面図である。
図8】本実施形態に係る実施例2におけるディスペンサの固定部材による固定が解除されている状態を示す垂直断面図である。
図9】本実施形態に係る実施例2におけるディスペンサの固定部材による固定がされている状態を示す垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における第一の実施例(実施例1)に係る冷蔵庫1について説明する。図1は、本実施形態に係る冷蔵庫1の全体斜視図である。ここで、本実施形態に係る冷蔵庫1を説明するにあたり、図1の矢印で示すとおり、冷蔵庫1の高さ方向は「上下」方向に対応するものとする。以下同様に、冷蔵庫1の奥行方向は「前後」方向に対応し、冷蔵庫1の幅方向は「左右」方向に対応するものとする。
【0012】
また、断熱扉10の各方向は、断熱扉10を閉じた状態を基準として、上記同様に、断熱扉10の高さ方向が「上下」方向に対応するものとし、断熱扉10の奥行方向が「前後」方向に対応し、断熱扉10の幅方向が「左右」方向に対応するものとする。
【0013】
冷蔵庫1は、断熱扉10と、断熱箱体11を備える。断熱箱体11は、鋼板等からなる外箱と、合成樹脂製の内箱とを備え、当該外箱および内箱との間に形成される間隙を埋めるように充填される発泡ウレタン等の断熱材を備える。断熱箱体11の内側の空間は、仕切り壁12により適宜区画され、区画された空間が冷蔵室、冷凍室等といった貯蔵室として使用される。
【0014】
断熱扉10は、断熱箱体11前側の開口を開閉可能に設けられる。断熱扉10は、庫内側(後方側)に、食材や飲料等を収納保持する棚等が設けられる内パネル13が設けられる。
【0015】
図2は断熱扉10の庫内側(後方側)の上方からの飲料等の液体が入った容器50が容器接続モジュール400を介してディスペンサ基部300に取り付けられた状態を示す拡大斜視図であり、図3はその下方からの拡大斜視図である。なお、ここでは、容器接続モジュール400とディスペンサ基部300とによる一連の構成をディスペンサという。
【0016】
図2および図3に示すように、実施例1に係るディスペンサは、ディスペンサ基部300の容器支持部材310を介して内パネル13によって支持され、後述するレバー体330を含め、断熱扉10庫内側(後方側)の内パネル13の下方に設けられる。
【0017】
ディスペンサ基部300は、後述する容器接続モジュール400と接続される容器支持部材310と、容器50の高さ方向の一部の周囲を囲むように設けられる壁部材320と、使用者の操作されるレバー体330とを備える。
【0018】
容器支持部材310の上方側に壁部材320が設けられ、容器支持部材310の下方側にレバー体330が設けられる。壁部材320により容器50を設置するための容器設置空間321が形成される。壁部材320は、容器50が設置された状態において容器50に対して所定の高さ位置となる高さに設定する。壁部材320の高さは、容器50の転倒防止と、容器50の取り外しおよび取り付けのやり易さ等の観点から、適宜設定することができる。
【0019】
容器支持部材310は、上面部311の略中央に、容器接続モジュール400およびこれに接続された容器50が設置される略円筒状の接続孔312が形成される。接続孔312は、上面部311により区画される容器支持部材310の上方側の空間と下方側の空間を連通するように形成される。
【0020】
接続孔312には、後述する容器接続モジュール400が挿通され、所定の箇所において当接支持される。図4および図5に示すとおり、接続孔312は、下方側を小径とすることによる段部312aを形成しており、当該段部312aに容器接続モジュール400の接続部材460の段部当接部462とが当接する。
【0021】
容器接続モジュール400の容器50側の開口部の周縁には軸方向に略直交する方向に凸状に形成される周縁部463が形成され、当該周縁部463と容器支持部材310の接続孔312の近傍の上面部311に当接される。
【0022】
上記のとおり、容器50は、容器接続モジュール400が備える所定の各部と容器支持部材310が備える所定の各部により当接支持される。
【0023】
レバー体330は、容器支持部材310にレバー体支持部333を介して回動可能に設けられる。レバー体330は、レバー体支持部333を軸に回動可能であるが、レバー体330の回動動作は、図4及び5における矢印A方向の回動動作は吐出口当接部331と容器接続モジュール400の吐出口形成部材410との位置関係により規制され、矢印Aと逆方向の回動動作については、基準部332と容器支持部材310が備える回動規制部313により規制される。
【0024】
レバー体330は、操作部334を備える。詳しくは後述するが、使用者による操作部334を矢印A方向に押す動作により、レバー体330の吐出口当接部331が移動され、吐出口形成部材410の当接部413に当接し吐出口形成部材410押し上げることにより、ディスペンサの流路が形成されて、容器50内の液体が吐出される。
【0025】
図4および図5を参照しつつ、容器接続モジュール400について説明する。容器接続モジュール400は、飲料等の液体を外部に吐出する吐出口412を形成する吐出口形成部材410と、吐出口形成部材410をバネ等の付勢手段420により付勢された状態で支持する胴部材430と、胴部材430の内側に設けられる弁部材440と、パッキン450を介して胴部材430と、かつ、パッキン470を介して容器50の口部51に接続される接続部材460と、容器50内への空気の流入はゆるすが容器50内から液体は流出させないための逆止弁480と、逆止弁480を覆うように接続部材460に係止されるカバー部材490と、を含む。
【0026】
吐出口形成部材410は、弁部材440の先端441と接続される弁接続部411を備える。
胴部材430は、外周壁431と、接続部材460と接続するためのネジ部を形成した接続部432と、外周壁431とその内部に形成される内側壁433とにより形成される付勢手段420を収納する付勢手段収納部と、弁部材440の動作により液体の流路の開閉を行う弁として機能させる弁座434を形成する。
【0027】
弁部材440は、流路を形成し液体の流れを整流するための放射状に形成される複数の平板状の整流部443と、上記弁座434により弁として機能する弁体442と、を備える。
【0028】
接続部材460は、胴部材430側の開口部と、その反対側の容器50側の開口部を有し、胴部材430側の開口部には、接続するためのネジ部によりパッキン450を介して胴部材430と接続され、もう一方の容器50側の開口部には、容器50の開口部には、接続するためのネジ部によりパッキン470を介して容器50と接続される。また、当該容器50側の開口部に形成されるネジ部外側の周面461に接続部材460の着脱の際に使用者の手の滑りを防止するための滑り止めを形成するようにしてもよい。
【0029】
容器50側の開口部の周縁には、容器接続モジュール400における軸方向に略直交する方向に凸状に形成される周縁部463が形成される。容器接続モジュール400及びこれに接続された容器50は、周縁部463が容器支持部材310の上面部311に当接し支持される。
【0030】
接続部材460には、空気導入路464が形成される。空気導入路464の一方の開口は容器50内に位置するように設定され、他方の開口は容器50の外部に位置するように設定される。液体の吐出による容器50内の負圧の上昇により液体の吐出が困難となるが、空気導入路464から容器50内に適宜空気が供給されるようにすることで、これを防止できる。
【0031】
逆止弁480は、空気導入路464の容器50側の開口に設けられる。ここで、逆止弁480は、空気導入路464から供給される容器50内への空気の流入を許す一方で、容器50内の液体を空気導入路464側へ流出させないことが達成できれば特にその構造等については問わないが、構造の簡易性、かつ、コストの観点からダックビルバルブが好適である。
【0032】
カバー部材490は、接続部材460に形成された第一空気導入路464a及びこの開口に設けられる逆止弁480を覆うように形成される。カバー部材490は、掛止手段により接続部材460の所定位置で掛止される。
【0033】
カバー部材490は、空気導入路464を介した空気を容器50内に供給するため一又は複数のスリットが設けられる。スリットの形状は特に問わないが、 逆止弁が480の脱落もしくは欠損により、逆止弁480の全部もしくは一部が容器50の液体内に沈没、混入してしまうことを防止する目的を有するため、当該スリットは、少なくとも逆止弁480が通過できない形状に設定するのが望ましい。
【0034】
容器接続モジュール400は、接続孔312に挿通され、上記のとおり所定の箇所において容器支持部材310と当接することにより、容器接続モジュール400と接続される容器50が支持される。
【0035】
続いて、図4および図5を参照しつつ、固定部材340の動作および作用について説明する。図4は、固定部材340による容器接続モジュール400の固定が解除された状態を示し、一方、図5は、固定部材340による容器接続モジュール400の固定がされた状態を示している。
【0036】
固定部材340は、容器接続モジュール400の軸方向に直交する方向に移動可能に設けられる。固定部材340は、周縁部463の上位に張り出して一部重なるように形成される第一固定部341と、周縁部463の一部の外周面と当接する第二固定部342を有する。
【0037】
図4に示すように、固定部材340を容器接続モジュール400とは反対側に移動させることにより、固定部材340は、容器接続モジュール400の周縁部463との係合関係が解消された状態となる。一方、固定部材340を容器接続モジュール400側に移動させると、所定位置において容器接続モジュール400の周縁部463との係合関係が生ずる。
【0038】
ここで、固定部材340の所定位置、および、容器接続モジュール400との係合関係とは、図5に示すように、固定部材340の第二固定部342が容器接続モジュール400の周縁部463の外周面に当接する、もしくは、ごく接近した状態であり、かつ、第一固定部341が、周縁部463の上位において少なくとも一部と重なるように当接する、もしくは、ごく接近した状態である。これにより、周縁部463は、その一部において、第一固定部341と、第二固定部342と、容器支持部材310の接続孔312近傍の上面部311と、によって、銜え込まれるような関係となる。
【0039】
この係合関係により、容器接続モジュール400、および、容器50は、周縁部463の外周面の第二固定部342との当接により水平方向の動きが規制され、かつ、第一固定部341により、鉛直方向(特に上方向)の動きが規制される。
【0040】
図5は、レバー体330が、矢印A方向に回動し、吐出口当接部331が吐出口形成部材410の当接部412に当接し吐出口形成部材410を押し上げた状態、すなわち、容器50内の液体が吐出口412から吐出される状態を示しているが、このように吐出口当接部331により吐出口形成部材410が押し上げられることにより、容器50は容器接続モジュール400を介して突き上げられるような格好となる。これにより、容器50および容器接続モジュール400の上方への浮き上がり、もしくは、ぐらつきや容器50の転倒といったおそれがある。
【0041】
しかしながら、固定部材340の第一固定部341により、容器50および容器接続モジュール400の浮き上がりを防止し、かつ、第二固定部342により水平方向の動きが規制されるため、容器接続モジュール400の損壊や容器50の転倒といった不都合を防止することができる。
【実施例0042】
続いて、図6乃至図9を参照しつつ、本実施形態に係る実施例2について説明する。なお、実施例1と共通する各部、各部材等については、符号を統一し、共通する点については説明を省略する。
【0043】
本実施例2に係るディスペンサは、液体の吐出が断熱扉10の外側(前側)で行われるものである。図6は、第二の例におけるディスペンサを備えた断熱扉10である。断熱扉10は外側(前側)下方に開口14を備え、少なくともレバー体330の操作部334が開口14から庫内側(後方側)に形成される空間15内に位置するように配置される。
【0044】
図7は、本実施例2に係る断熱扉10およびディスペンサの垂直断面図であり、図8および図9はその拡大図である。容器接続モジュール400の構成は、実施例1と同一である。
【0045】
図8および図9に示すように、本実施例2においても、接続孔312が形成された容器支持部材310を有し、接続孔312は、段部312aにより下方側が小径となる。接続孔312に容器接続モジュール400が挿通され、段部当接部462が段部312aと当接することより容器接続モジュール400および容器50が支持される。段部当接部462と段部312aとの当接部分が容器支持部であるが、これに限定されない。容器当接部は、容器接続モジュール400の一部と当接することで容器接続モジュール400および容器50を支持できる構成であればよい。
【0046】
ここで、本実施例2においては、段部312aの上方において接続孔312と接続部材460との間に保持部材350が備えられる。保持部材350は容器側(上方側)の開口部351とレバー体330側(下方側)の開口部352が形成される。当該容器側(上方側)の開口部351の内径は周縁部463の外径に対応する大きさに設定され、当該レバー体330側(下方側)の開口部352は接続部材460の周壁461の外径に対応する大きさに設定され、かつ、開口部352の外径は段部312a上方における接続孔312の内径に対応するように設定される。
【0047】
本実施例2においても、固定部材340が備えられ、固定部340は第一固定部341を備えるが、実施例1との主な相違点は、第二固定部322を備えない点と、壁部材320に対応するように延設される壁対応部343を備える点にある。
【0048】
図8は、固定部材340による固定が解除されている状態を示しており、図9は、本固定部材340による固定がされている状態を示している。固定部材340は容器接続モジュール400側への移動により図9に示す位置において、第一固定部341が周縁部463の上方に位置することで、第一固定部341が周縁部463との当接により容器接続モジュール400および容器50の上方への動きが規制する。これにより、レバー体330の操作による容器接続モジュール400および容器50の浮き上がりを防止できる。
【0049】
固定部材340は図9に示す当該位置において壁対応部343が壁部材320に対応する位置関係となる。すなわち壁部材320と壁対応部343とにより容器50の高さ方向の一部を囲む構成となり、容器設置空間321を形成する。
【0050】
容器接続モジュール400および容器50の水平方向の動きについては、保持部材350により規制される。これにより、容器接続モジュール400の損壊や、容器50のぐらつき、転倒を防止することができる。
【0051】
以上、本発明に係る実施形態を説明してきたが、本発明はこれに限定されない。本発明には、上記実施形態に係る説明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更、改良等されたものを含まれ、また、その等価物が含まれる。
【符号の説明】
【0052】
1 冷蔵庫
10 断熱扉
13 内パネル
14 開口
15 空間
300 ディスペンサ基部
310 容器支持部材
311 上面部
312 接続孔
312a 段部
313 回動規制部
320 壁部材
321 容器設置空間
330 レバー体
331 吐出口当接部
332 基準部
333 レバー体支持部
334 操作部
340 固定部材
341 第一固定部
342 第二固定部
350 保持部材
351 開口部(上方側)
352 開口部(下方側)
400 容器接続モジュール
410 吐出口形成部
411 弁接続部
412 吐出口
413 当接部
420 付勢手段
430 胴部材
431 外周壁
432 接続部
433 内側壁
434 弁座
440 弁部材
441 先端
442 弁体
443 整流部
450 パッキン
460 接続部材
461 周面
462 段部当接部
463 周縁部
464 空気導入路
470 パッキン
480 逆止弁
490 カバー部材
50 容器
51 口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9