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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024887
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】風防ユニット
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/28 20060101AFI20240216BHJP
   E04G 21/16 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
E04G21/28 A
E04G21/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127840
(22)【出願日】2022-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】302060926
【氏名又は名称】株式会社フジタ
(71)【出願人】
【識別番号】305017815
【氏名又は名称】十一屋工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平松 剛
(72)【発明者】
【氏名】森 貴久
(72)【発明者】
【氏名】大附 和敬
(72)【発明者】
【氏名】西羅 康平
(72)【発明者】
【氏名】田原 健一
(72)【発明者】
【氏名】相馬 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 聡
(72)【発明者】
【氏名】二村 倫也
(72)【発明者】
【氏名】大棟 康亜
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 一道
【テーマコード(参考)】
2E174
【Fターム(参考)】
2E174AA01
2E174BA03
2E174DA12
2E174DA52
2E174DA62
(57)【要約】
【課題】作業空間内に配置されたロボットアームで、柱同士を好適に溶接することができる風防ユニットを提供する。
【解決手段】ロボットアーム80で下部鋼管柱5Aと上部鋼管柱5Bを溶接する作業空間Sに配置される風防ユニット10である。風防ユニット10は、第1側壁部11と、第1側壁部11と交差する方向に延在する第2側壁部12と、第1側壁部11と第2側壁部12により形成された作業空間Sを覆う上壁部13と、ヒンジ部材40と、を備えている。第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13とは、ヒンジ部材40を用いてヒンジ結合されることにより、風防ユニット10として機能し、風防ユニット10は、収納時にヒンジ部材40を用いて第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13が重なるように折り畳み自在となっている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットで柱同士を溶接する作業空間が風の影響を受けないように配置される風防ユニットであって、
前記風防ユニットは、
第1側壁部と、
前記第1側壁部と交差する方向に延在する第2側壁部と、
前記第1側壁部と前記第2側壁部により形成された前記作業空間を覆う上壁部と、
ヒンジ部材と、を備えており、
前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部とは、前記ヒンジ部材を用いてヒンジ結合されることにより前記風防ユニットとして機能し、
前記風防ユニットは、収納時に前記ヒンジ部材を用いて前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部が重なるように折り畳み自在となっていることを特徴とする風防ユニット。
【請求項2】
前記第1側壁部および前記第2側壁部は、前記ヒンジ部材で、ヒンジ結合されており、
前記第1側壁部および前記第2側壁部の少なくとも一方の側壁部と、前記上壁部とが、前記ヒンジ部材で、ヒンジ結合されていることを特徴とする請求項1に記載の風防ユニット。
【請求項3】
前記第2側壁部の幅は、前記第1側壁部の幅よりも長く、
前記第2側壁部は、水平方向に並設される少なくとも2つの分割壁部を備えており、
前記分割壁部同士は、前記ヒンジ部材で、ヒンジ結合されることにより、前記第2側壁部は、前記分割壁部同士が重なるように、折り畳み自在となっていることを特徴とする請求項1に記載の風防ユニット。
【請求項4】
前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部は、周縁を形成するフレームと、前記フレームに取り付けられ、壁面を形成するシートと、で構成されており、
前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部の前記フレーム同士が、前記ヒンジ部材で、ヒンジ結合されていることを特徴とする請求項1に記載の風防ユニット。
【請求項5】
前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部のそれぞれのフレームは、前記周縁に沿って周回する枠体であり、
前記フレームが形成する内側領域を覆うように、前記シートが取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の風防ユニット。
【請求項6】
前記ヒンジ部材は、前記各フレームを挿通する貫通孔が形成されており、
前記フレームは、前記貫通孔内で回動自在となるように、前記貫通孔に遊嵌されていることを特徴とする請求項4に記載の風防ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被溶接部材同士を溶接する作業空間に配置される風防ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ビル建設等の内部柱を溶接する際に用いられる風防装置(風防ユニット)が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この風防ユニットは、被溶接部材である柱を囲うように配置されるものであり、風防ユニットの側壁部同士は、ヒンジにより連結されており、風防ユニットの上部は、開放されている。この風防ユニットによれば、風防ユニットの内部に形成された作業空間に作業者が入り、柱同士を溶接することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5-14407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、たとえば柱の溶接をロボットで行う場合、柱同士を溶接するために、より広い作業空間が必要となる。作業空間が広くなるに従って、風防ユニットの側壁部の上方から、作業空間に風が吹き込むおそれがある。作業空間に風が吹き込むと、溶接用のシールドガスに酸素ガスが入り込むおそれがあり、溶接した部分にブローホールなどの溶接欠陥が発生するおそれがある。
【0005】
また、作業者により柱を溶接する場合には、このような風が作業空間に吹き込むと、溶接作業を中断することができるが、ロボットにより溶接を行っているときには、溶接の作業を行う空間に作業者は存在しないので、溶接の中断ができない。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、作業空間内に配置されたロボットで、柱同士を好適に溶接することができる風防ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題に鑑みて、本発明に係る風防ユニットは、ロボットで柱同士を溶接する作業空間が風の影響を受けないように配置される風防ユニットであって、前記風防ユニットは、第1側壁部と、前記第1側壁部と交差する方向に延在する第2側壁部と、前記第1側壁部と前記第2側壁部により形成された前記作業空間を覆う上壁部と、ヒンジ部材と、を備えており、前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部とは、前記ヒンジ部材を用いてヒンジ結合されることにより前記風防ユニットとして機能し、前記風防ユニットは、収納時に前記ヒンジ部材を用いて前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部が重なるように折り畳み自在となっていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、ロボットで柱同士を溶接する際に、ヒンジ部材を用いて第1側壁部、第2側壁部、および上壁部を回動させて風防ユニットを組み立て、ロボットの作業空間に風防ユニットを配置することができる。この風防ユニットは、柱の周りの作業空間の一部を囲うように、第1側壁部と第2側壁部を配置した状態で、この作業空間を覆うように、上方に上壁部を配置することができる。このロボットで柱同士を溶接する際に、第1側壁部および第2側壁部の上方から作業空間に風が吹き込むことを抑えることができる。この結果、風の影響を受けないように風防ユニットを機能させて、作業空間内に配置されたロボットで、柱同士を好適に溶接することができる。
【0009】
さらに、溶接後には、第1側壁部、第2側壁部、および上壁部が重なるように風防ユニットを折り畳むことができるため、風防ユニットを、溶接の施工現場から簡単に撤去することが可能となる。さらに、別の柱同士を溶接する際には、折り畳んだ状態の風防ユニットを、その施工現場に搬送し、その施工現場で簡単に組み立てることができる。
【0010】
より好ましい態様としては、前記第1側壁部および前記第2側壁部は、前記ヒンジ部材で、ヒンジ結合されており、前記第1側壁部および前記第2側壁部の少なくとも一方の側壁部と、前記上壁部とが、前記ヒンジ部材で、ヒンジ結合されている。
【0011】
この態様によれば、風防ユニットの第1側壁部および第2側壁部が、ヒンジ結合により一体的に連結されるため、風防ユニットの強度が安定する。折り畳む際には、第1側壁部および第2側壁部の少なくとも一方の側壁部と、ヒンジ結合された上壁部を折り畳む際に、第1側壁部とこれにヒンジ結合された第2側壁部とを安定した姿勢に保持することができるので、風防ユニットを安全かつ簡単に折り畳むことができる。
【0012】
さらに好ましい態様としては、前記第2側壁部の幅は、前記第1側壁部の幅よりも長く、前記第2側壁部は、水平方向に並設される少なくとも2つの分割壁部を備えており、前記分割壁部同士は、前記ヒンジ部材で、ヒンジ結合されることにより、前記第2側壁部は、前記分割壁部同士が重なるように、折り畳み自在となっている。
【0013】
この態様によれば、分割壁部同士が重なるように、第2側壁部を折り畳むことができるので、風防ユニットをよりコンパクトに折り畳むことができる。さらに、第2側壁部を少なくとも2つの分割壁部で構成し、各分割壁部、第1側壁部、および上壁部を同様のサイズにすることにより、これらすべてを、厚さ方向に簡単に積み重ねるように、風防ユニットを折り畳むことができる。これに加えて、これらを共通の部材として取り扱うことができるため、メンテナンス性を高めることができる。
【0014】
なお、第1側壁部、第2側壁部、および上壁部は、パネル材で構成されていてもよい。しかしながら、より好ましい態様としては、前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部は、周縁を形成するフレームと、前記フレームに取り付けられ、壁面を形成するシートと、で構成されており、前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部の前記フレーム同士が、前記ヒンジ部材で、ヒンジ結合されている。
【0015】
この態様によれば、第1側壁部、第2側壁部、および上壁部の構造的な強度を、フレームで確保し、外部からの風防性を、シートで担うことができるので、パネル材を用いた場合に比べて、軽量化を図りつつ、強度を確保することができる。さらに、第1側壁部、第2側壁部、および上壁部のいずれかのシートが、溶接時のスパッタなどにより損傷しても、損傷したシートをフレームから取り外し、新しいシートをフレームに取り付けることができる。さらに、シートの隅部または周縁に貫通孔を設ければ、貫通孔に結束バンドを通して、フレームに取り付けることができる。
【0016】
ここで、第1側壁部、第2側壁部、および上壁部のそれぞれのフレームの形状は、取り付けられたシートが、各部分の壁面を形成することができるのであれば、特に限定されるものではない。しかしながら、さらに好ましい態様としては、前記第1側壁部、前記第2側壁部、および前記上壁部のそれぞれのフレームは、前記周縁に沿って周回する枠体であり、前記フレームが形成する内側領域を覆うように、前記シートが取り付けられている。
【0017】
この態様によれば、第1側壁部、第2側壁部、および上壁部のそれぞれのフレームは、これらの周縁に沿って周回する枠体であるので、風防ユニットの組み立ておよび折り畳みを簡単に行うことができる。さらに、枠体の内側領域を覆うようにシートが張られることになるので、第1側壁部、第2側壁部、および上壁部のそれぞれのフレームで、風防ユニットの骨格を組み立てると、各フレームのシートにより、第1側壁部、第2側壁部、および上壁部のそれぞれの壁面を形成することができる。
【0018】
さらに好ましい態様としては、前記ヒンジ部材には、前記各フレームを挿通する貫通孔が形成されており、前記フレームは、前記貫通孔内で回動自在となるように、前記貫通孔に遊嵌されている。
【0019】
この態様によれば、ヒンジ部材にフレームを遊嵌する貫通孔を形成するだけで、フレーム同士をヒンジ結合することができる。このように、シンプルな構造のヒンジ部材で、フレーム同士のヒンジ結合を実現できるため、使用頻度に伴う風防ユニットの耐久性およびメンテナンス性を確保することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、作業空間内に配置されたロボットで、柱同士を好適に溶接することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1実施形態に係る風防ユニットを、ロボットとともに、施工現場に配置した状態を示す模式的斜視図である。
図2】(a)および(b)は、図1に示す本発明の第1実施形態に係る風防ユニットの組み立て状態の模式的斜視図である。
図3図1に示す風防ユニットを折り畳んだ状態の模式的斜視図である。
図4図2に示す風防ユニットを展開した模式的平面図である。
図5】(a)は、図1に示す風防ユニットのヒンジ部材を説明するための模式的断面図であり、(b)~(d)は、その変形例である。
図6】(a)は、図1に示す風防ユニットの保持構造を説明するための模式的側面図であり、(b)および(c)は、その変形例である。
図7】(a)は、図6(a)に示す保持構造の詳細を説明するための図であり、(b)は、斜視図である。
図8】第2実施形態に係る風防ユニットを展開した模式的平面図である。
図9】(a)は、図8に示す風防ユニットを組み立てた状態の模式的斜視図であり、(b)は、図8に示す風防ユニットを折り畳んだ状態の模式的斜視図である。
図10】第3実施形態に係る風防ユニットを展開した模式的平面図である。
図11】(a)は、第3実施形態に係る風防ユニットを、施工現場に配置した状態を示す模式的斜視図であり、(b)は、(a)に示す風防ユニットを折り畳んだ状態を示した模式的斜視図である。
図12】第4実施形態に係る風防ユニットを展開した模式的平面図である。
図13図12に示す風防ユニットの組み立て状態の模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に図1図13を参照しながら、本発明の第1~第4実施形態に係る風防ユニットを説明する。
【0023】
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係る風防ユニット10を、図1図7を参照しながら、以下に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る風防ユニット10は、ロボットアーム80で下部鋼管柱5Aと上部鋼管柱5Bを溶接する作業空間Sが風の影響を受けないよう配置されるユニットである。本実施形態では、ロボットの1つとして、ロボットアーム80を例示したが、たとえば、下部鋼管柱5Aまたは上部鋼管柱5Bに周回するように取り付けられたレールを走行する小型化搬送型溶接ロボットなどのロボットであってもよい。図1に示すように、建設現場等においては、下部鋼管柱5Aと上部鋼管柱5Bとの突合せ部分5aを溶接するために、ロボットアーム80が用いられる。ロボットアーム80は、一対の第1支持部材61、61および一対の第2支持部材62、62を介して、下部鋼管柱5Aに支持されている。
【0024】
下部鋼管柱5Aおよび上部鋼管柱5Bの各外面には、複数(ここでは4つ)の突片(エレクションピースともいう)5b、5cが溶接されている。上下に配置された2つの突片5b、5cには、仮固定治具8が取り付けられている。仮固定治具8は、下部鋼管柱5Aおよび上部鋼管柱5Bの突合せ部分5aの溶接が完了した際、又は突合せ部分5aの溶接途中であっても、下部鋼管柱5Aと上部鋼管柱5Bとの間の接合強度が建設中の建物を支持するのに十分な大きさになった際に、突片5b、5cから取り外される。
【0025】
一対の第1支持部材61、61は、下部鋼管柱5Aを挟むように、下部鋼管柱5Aに着脱自在に取り付けられている。一対の第2支持部材62、62は、下部鋼管柱5Aを挟むよう、一対の第1支持部材61、61に跨るように、一対の第1支持部材61、61に載置されている。第2支持部材62には、その長手方向に沿って、ロボットアーム80を走行させるレール部材63が取り付けられている。なお、第1支持部材61は、H形のアルミ、または、鋼、または樹脂からなる部材であり、第2支持部材62は、トラス構造のアルミ、鋼、または樹脂からなる部材であるが、ロボットアーム80が後述する動作をすることができるのであれば、これらの構造および材質は特に限定されない。
【0026】
各ロボットアーム80は、多関節ロボットであり、ロボットアーム80には、溶接装置のトーチ83が取り付けられている。各ロボットアーム80は、予め教示した動作に基づいて、レール部材63に沿って走行しながら動作させることにより、下部鋼管柱5Aと上部鋼管柱5Bとの突合せ部分5aに沿って、トーチ83を移動させて、下部鋼管柱5Aおよび上部鋼管柱5Bの溶接を行う。
【0027】
このように、ロボットアーム80を用いて、下部鋼管柱5Aおよび上部鋼管柱5Bの溶接を行う場合、ロボットアーム80の動作範囲を確保するため、作業者がこれらの溶接を行う場合に比べて、広い作業空間Sを確保しなければならない。そこで、側壁部のみで構成されるこれまでの風防ユニットを用いると、風防ユニットの側壁部の上方から、作業空間Sに風が吹き込む課題がある。これにより、トーチ83から溶接用のワイヤ(図示せず)とともに供給される溶接用のシールドガス(図示せず)に、酸素ガスが入り込み、突合せ部分5aの溶接した部分にたとえばブローホールなどの溶接欠陥が発生する。このような観点から、本実施形態では、以下に示す風防ユニット10を開示する。
【0028】
図1および図2に示すように、本実施形態に係る風防ユニット10は、第1側壁部11と、第1側壁部11と直交する方向に延在する第2側壁部12と、第1側壁部11と第2側壁部12により形成された作業空間Sを覆う上壁部13と、これらを相互にヒンジ結合するヒンジ部材40と、を備えている。本実施形態では、第1側壁部11と第2側壁部12とは、相互に直交する水平方向に延在しているが、作業空間Sを形成するのであれば、これに限定されるものではなく、直交せずに交差する水平方向していればよい。
【0029】
図3に示すように、第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13とは、ヒンジ部材40を用いてヒンジ結合されることにより、風防ユニット10が組み立て状態となり、風防ユニット10として機能する(すなわち、風の影響を受けないように機能する。さらに、風防ユニット10は、第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13が重なる(積み重なる)ように折り畳み自在となっている。
【0030】
具体的には、第1側壁部11および第2側壁部12は、ヒンジ部材40を用いてヒンジ結合されている。これにより、風防ユニット10の第1側壁部11および第2側壁部12が、ヒンジ結合により一体的に連結されるため、風防ユニット10の強度が安定する。上壁部13を組み立てるまたは折り畳む際、第1側壁部11と第2側壁部12とを安定した姿勢に保持することができるので、風防ユニット10を安全かつ簡単に折り畳むことができる。
【0031】
本実施形態では、第1側壁部11と上壁部13とが、ヒンジ部材40を用いてヒンジ結合されている。なお、本実施形態では、第1側壁部11と上壁部13とが、ヒンジ部材40を用いてヒンジ結合されているので、風防ユニット10を折り畳む際には、後述するように、第1側壁部11と上壁部13とは、重ねることで一体物として収納することが可能となる(図3参照)。
【0032】
なお、風防ユニット10を折り畳むことができるのであれば、第1側壁部11と第2側壁部12とがヒンジ部材40を用いてヒンジ結合される代わりに、第2側壁部12と上壁部13とがヒンジ部材40を用いてヒンジ結合されていてもよい。
【0033】
さらに、図2(a)、(b)に示す例では、第2側壁部12の幅は、第1側壁部11の幅よりも2倍程度長く、第2側壁部12は、水平方向に並設される2つの分割壁部12A、12Bを備えている。分割壁部12A、12B同士は、ヒンジ部材40を用いて、ヒンジ結合されることにより、第2側壁部12は、分割壁部12A、12B同士が重なるように、折り畳み自在となっている(図3参照)。
【0034】
これにより、図3に示すように、分割壁部12A、12B同士が重なるように、第2側壁部12を折り畳むことができるので、風防ユニット10をよりコンパクトに折り畳むことができる。さらに、本実施形態では、第2側壁部12を2つの分割壁部12A、12Bで構成し、各分割壁部12A、12B、第1側壁部11、および上壁部13を同様のサイズにすることにより、これらすべてが、同じ大きさで、厚さ方向に簡単に積み重ねるように、風防ユニット10を折り畳むことができる。これに加えて、これらを共通の部材として取り扱うことができるため、交換性が向上し、風防ユニット10のメンテナンス性を高めることができる。
【0035】
本実施形態では、風防ユニット10には、図2(b)に示すように保持構造(筋交い構造)50が設けられている。保持構造50は、組み立てられた風防ユニット10を保形するための構造である。保持構造50は、風防ユニット10が組み立てられた状態で、第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13のうち、ヒンジ結合されていない壁部同士の位置関係を保持する。ただし、本実施形態では、風防ユニット10を組み立てる際に、上壁部13を、第1側壁部11または第2側壁部12に支持するなど、上壁部13のヒンジ結合による回動を制限することができるのであれば、保持構造50が省略されていてもよい。さらに、ヒンジ部材40により、ヒンジ結合による回動が制限され、風防ユニット10が組み立てた状態を保持することができるのであれば、保持構造50が省略されていてもよい。
【0036】
具体的には、本実施形態では、図2(a)および図4に示すように、第1側壁部11は、その周縁を形成するフレーム21と、フレーム21に取り付けられ、壁面を形成するシート31と、で構成されている。フレーム21は、周回する枠体であり、フレーム21が形成する内側領域を覆うように、シート31が取り付けられている。
【0037】
より具体的には、第1側壁部11のフレーム21は、長辺を形成する長辺骨部21aと、長辺骨部21aの略半分の長さを有し、短辺を形成する短辺骨部21bとを、有している。フレーム21は、長辺骨部21a、21aの長手方向に沿った中央において、長辺骨部21a、21aをわたす中央骨部21cをさらに有している。長辺骨部21aと短辺骨部21bとは、1本のパイプを屈曲させ、その端部同士を、溶接等により接合することにより形成してもよく、これらに相当する直線上のパイプを溶接等により接合することにより、形成してもよい。中央骨部21cは、長辺骨部21a、21aに溶接等により接合されている。
【0038】
シート31は、フレーム21に取り付けられ、第1側壁部11の壁面を形成している。具体的には、フレーム21の対向する一対の長辺骨部21a、21aと、対向する短辺骨部21bと中央骨部21cと、で囲まれた内側領域を覆うように、シート31が、フレーム21に張られている。シート31の四隅には貫通孔38が形成されており、貫通孔38に結束バンド91等を通して、フレーム21に取り付けられている。本実施形態では、シート31は、可撓性を有し、風防性を有するものであれば、特に限定されるものではなく、たとえば、公知の耐火シート、耐熱シート、または防火シートなどであってもよい。
【0039】
第2側壁部12のフレーム22は、第1側壁部11と同様の構造を有した、分割フレーム22A、22Bに分割されている。分割フレーム22A、22Bは、枠体である。具体的には、分割フレーム22A、22Bは、長辺を形成する一対の長辺骨部22a、22aと、長辺骨部22aの略半分の長さを有し、短辺を形成する一対の短辺骨部22b、22bと、一対の長辺骨部22a、22aをわたす中央骨部22cと、を有している。
【0040】
本実施形態では、分割フレーム22A、22Bの隣合う長辺骨部22a、22aがヒンジ部材40によりヒンジ結合されている。分割フレーム22Aと、これに隣接するフレーム21とは、ヒンジ部材40を用いてヒンジ結合されている。具体的には、ヒンジ部材40は、分割フレーム22Aの長辺骨部22aと、フレーム21の長辺骨部21aとを連結している。さらに、分割フレーム22A、22Bの内側領域を覆うように、シート31と同様のシート32が、各分割フレーム22A、22Bに、同様の手法で取り付けられている。
【0041】
上壁部13のフレーム23は、枠体であり、第1側壁部11と同様の構造を有している。具体的には、フレーム23は、長辺を形成する一対の長辺骨部23a、23aと、長辺骨部22aの略半分の長さを有し、短辺を形成する一対の短辺骨部23b、23bと、一対の長辺骨部23a、23aをわたす中央骨部23cと、を有している。本実施形態では、フレーム23と、これに隣接するフレーム21とは、ヒンジ部材40を用いてヒンジ結合されている。具体的には、ヒンジ部材40は、フレーム23の短辺骨部23bと、フレーム21の短辺骨部21bとを連結している。さらに、フレーム23の内側領域を覆うように、シート31と同様のシート33が、フレーム23に、同様の手法で取り付けられている。
【0042】
第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13にこのような構造を採用することにより、構造的な強度を、フレーム21、22、23で確保し、外部からの風防性を、シート31、32、33で担うことができる。したがって、パネル材を用いた場合に比べて、風防ユニット10の軽量化を図りつつ、強度を確保することができる。さらに、第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13のいずれかのシート31、32、33が、溶接時のスパッタなどにより損傷しても、シート31、32、33をフレーム21、22、23から取り外し、新しいシートをフレーム21、22、23に取り付けることができる。
【0043】
特に、本実施形態では、上述した如く、第1側壁部11、第2側壁部12(分割壁部12A、12B)、および上壁部13のそれぞれのフレーム21、22(22A、22B)、23は、これらの周縁に沿って周回する枠体である。したがって、風防ユニット10の組み立ておよび折り畳みを簡単に行うことができる。
【0044】
さらに、フレーム21、22、23のそれぞれの内側領域を覆うようにシート31、32、33が取り付けられている。したがって、第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13のそれぞれのフレーム21、22、23で、風防ユニット10の骨格を組み立てると、各フレーム21、22、23に取り付けられたシート31、32、33により、第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13のそれぞれの壁面を形成することができる。
【0045】
ここで、図1図4に示すヒンジ部材40について、図5(a)を参照して説明する。以下に、第1側壁部11のフレーム21と、第2側壁部12のフレーム22とをヒンジ結合するヒンジ部材40をその一例として説明する。
【0046】
本実施形態では、フレーム21、22のうち、ヒンジ部材40が少なくとも取り付けられる部分は、円柱状または円筒状の形状である。具体的には、フレーム21の長辺骨部21aと、フレーム22の長辺骨部22aとの断面において、外周面は円状である。ヒンジ部材40には、各フレーム21、22の長辺骨部21a、22aを挿通する円形状の開口を有した貫通孔41、41が形成されている。フレーム21、22の長辺骨部21a、22aは、貫通孔41、41内で回動自在となるように、ヒンジ部材40に遊嵌されている。
【0047】
本実施形態によれば、ヒンジ部材40にフレーム21、22を遊嵌する貫通孔41、41を形成するだけで、フレーム21、22同士をヒンジ結合することができる。このように、シンプルな構造のヒンジ部材40で、フレーム21、22同士のヒンジ結合を実現できるため、使用頻度に伴う風防ユニット10の耐久性およびメンテナンス性を確保することができる。
【0048】
ヒンジ部材40は、図5(b)に示すような構造であってもよい。具体的には、ヒンジ部材40は、一対のアーム44、44のそれぞれに第1筒状部43を設けて、ピン42を挿入し、アーム44、44同士を相互に枢動させてもよい。一対のアーム44、44の他端に、フレーム21の長辺骨部21aと、フレーム22の長辺骨部22aとのそれぞれに嵌合する第2筒状部45、45を設けることにより、フレーム21とフレーム22とを枢動させることができる。この他にも、図5(c)に示すように、アーム44、44同士を、連結材47でさらに連接してもよく、図5(d)に示すように、アーム44、44同士が当接するように、第2筒状部45、45を形成してもよい。
【0049】
ここで、図1図4に示す保持構造50について、図6(a)および図7(a)および(b)を参照して説明する。保持構造50は、第2側壁部12のフレーム22に対して上壁部13のフレーム23の位置を保持するための構造である。具体的には、フレーム22の長辺骨部22aには、筋交い部材51がブラケット54を介して枢着されている。
【0050】
具体的には、図7(a)および(b)に示すように、筋交い部材51には、ピン54cが固定されており、ピン54cは、ブラケット54に固定されたコイルばね54aの一端54bに当接している。コイルばね54aは、無負荷の状態で、筋交い部材51が、長辺骨部22aに重なる位置でピン54cに当接している。
【0051】
筋交い部材51を枢動させると、コイルばね54aは、捩れ方向に弾性変形し、筋交い部材51をさらに枢動させると、筋交い部材51が、ストッパ54dに当接し、筋交い部材51の枢動が制限される。この状態で、筋交い部材51の先端に取り付けられた受け材51bが、フレーム23の短辺骨部23bに当接し、筋交い部材51で、フレーム23を支持することができる。これにより、第2側壁部12のフレーム22に対して上壁部13のフレーム23の位置を保持することができる。
【0052】
風防ユニット10を折り畳む際に、受け材52とフレーム23との当接が解除されると、筋交い部材51は、コイルばね54aの復元力により、長辺骨部22aに重なる位置まで枢動する。
【0053】
図6(b)に示す保持構造50において、筋交い部材51の中央にヒンジ機構58を設けてもよい。さらに、図6(c)に示すように、保持機構50は、直角三角形の支持プレート55により、フレーム23の短辺骨部23bを支持してもよい。支持プレート55は、ブラケット56を介して、長辺骨部22aの軸周りに回動自在となるように、フレーム22の長辺骨部22aに取り付けられている。風防ユニット10を折り畳む際には、ブラケット56を回動させる。これにより、支持プレート55によるフレーム23の支持を解除することができる。
【0054】
以上、本実施形態によれば、図1に示すように、ロボットアーム80で下部鋼管柱5Aと上部鋼管柱5Bとを溶接する際に、その溶接を行うロボットアーム80の作業空間Sに風防ユニットを配置することができる。図1では、2つの風防ユニット10を、下部鋼管柱5Aと上部鋼管柱5Bとの風上側に配置している。各風防ユニット10は、作業空間Sの一部を囲うように、第1側壁部11と第2側壁部12を配置した状態で、この作業空間Sを覆うように、上方に上壁部13を配置することができる。これにより、ロボットアーム80で下部鋼管柱5Aと上部鋼管柱5Bを溶接する際に、第1側壁部11および第2側壁部12の上方から作業空間Sに風が吹き込むことを抑えることができる。この結果、作業空間S内に配置されたロボットアーム80で、下部鋼管柱5Aと上部鋼管柱5Bを好適に溶接することができる。
【0055】
さらに、溶接後には、第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13が重なるように風防ユニット10を折り畳むことができるため、風防ユニット10を、溶接の施工現場から簡単に撤去することが可能となる。さらに、別の柱同士を溶接する際には、折り畳んだ状態の風防ユニット10を、その施工現場に搬送し、その施工現場で簡単に組み立てることができる。
【0056】
〔第2実施形態〕
以下に、図8および図9を参照しながら、第2実施形態に係る風防ユニット10を説明する。第2実施形態に係る風防ユニット10が、第1実施形態と相違する点は、上壁部13の構造である。したがって、第1実施形態と共通する部材は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0057】
本実施形態では、図8および図9(a)に示すように、上壁部13は、2つの分割壁部13A、13Bにより構成されている。各分割壁部13A、13Bは、正方形状のフレーム23A、23Bを備えており、フレーム23A、23Bには、シート33が取り付けられている。分割壁部13Aのフレーム23Aは、ヒンジ部材40を用いて、第1側壁部11のフレーム21にヒンジ結合されており、分割壁部13Bのフレーム23Bは、ヒンジ部材40を用いて、第2側壁部12(分割壁部12B)のフレーム22にヒンジ結合されている。
【0058】
本実施形態では、上述した第1実施形態で説明した作用効果に加えて、さらに以下の作用効果を期待することができる。具体的には、風防ユニット10を組み立てる際には第1実施形態と同様に、第1側壁部11および第2側壁部12に設けられた保持機構(図示せず)により、各分割壁部13A、13Bの位置が保持され、上壁部13を形成することができる。
【0059】
一方、風防ユニット10を折り畳む際には、図9(b)に示すように、分割壁部13A、13Bを、それぞれ第1側壁部11および第2側壁部12に回動させることにより、コンパクトすることができる。さらに、折り畳んだ状態の風防ユニット10から、第1側壁部11と第2側壁部12を形成した後、分割壁部13A、13Bから上壁部13を簡単に形成することができる。
【0060】
〔第3実施形態〕
以下に、図10および図11を参照しながら、第3実施形態に係る風防ユニット10を説明する。第3実施形態に係る風防ユニット10が、第1実施形態と相違する点は、第2側壁部12の構造である。したがって、第1実施形態と共通する部材は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0061】
図10および図11に示すように、本実施形態では、第2側壁部12は、第1実施形態と同様に、2つの分割壁部12A、12Bに分割されているが、本実施形態では、分割壁部12Bは、分割壁部12Aに連結されず、上壁部13のフレーム23の長辺骨部23aに、結束バンド91で取り付けられている。分割壁部12Aは、第1実施形態と同じ構造であるが、分割壁部12Bは、シート34で構成され、分割壁部12Bには、フレームは、存在しない。
【0062】
本実施形態によれば、上述した作用効果に加えて、分割壁部12Bにはフレームが存在しないので、風防ユニット10の軽量化を図ることができる。風防ユニット10を組み立てる際には、図11(a)に示すように、第1側壁部11、分割壁部12A、および上壁部13まで組み立てる。その後、シート34を上壁部13から垂下させ、シート34の下端の形成された貫通孔38を介して、結束バンド91で、シート34を固定する。一方、風防ユニット10を折り畳む際には、第1側壁部11、分割壁部12A、および上壁部13を重ね合わせる。この際、図11(b)の如く、シート34を、上壁部13から取り外してもよい。
【0063】
〔第4実施形態〕
以下に、図12および図13を参照しながら、第4実施形態に係る風防ユニット10を説明する。第4実施形態に係る風防ユニット10が、第1実施形態と相違する点は、上壁部13の構造である。したがって、第1実施形態と共通する部材は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0064】
図12および図13に示すように、本実施形態では、上壁部13のフレーム23は、枠体ではなく、1つの長辺骨部23aと、これに連続した短辺骨部23bにより形成されたL字状のフレームである。短辺骨部23bには、ヒンジ部材40を用いて、第1側壁部11の短辺骨部21bに取り付けられている。長辺骨部23aには、結束バンド91で、シート35が取り付けられている。
【0065】
本実施形態によれば、第1実施形態とは異なり、上壁部13のフレーム23は、L字状のフレームであるので、風防ユニット10の軽量化を図ることができる。風防ユニット10を組み立てる際には、図13に示すように、第1側壁部11および第2側壁部12を組み立てる。その後、上壁部13のフレーム23を組み立て、上壁部13の壁面を形成するように(作業空間の上方を覆うように)シート35を張る。シート35の端部を、上壁部13から垂下させ、シート34の下端の形成された貫通孔38を介して、結束バンド91で、シート34を固定する。一方、風防ユニット10を折り畳む際には、第1側壁部11、第2側壁部12、および上壁部13のフレーム23を重ね合わせる。この際、シート25を、上壁部13のフレーム23から取り外してもよい。
【0066】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
【0067】
たとえば、第1~第4実施形態では、第1側壁部、第2側壁部、および上壁部を、フレーム材とシートにより構成したが、たとえば、これらをパネル材で構成し、蝶番などでヒンジ結合してもよい。
【符号の説明】
【0068】
5A:柱(下部鋼管柱)、5B:柱(上部鋼管柱)、10:風防ユニット、11:第1側壁部、12:第2側壁部、12A、12B:分割壁部、13:上壁部、21~23:フレーム、31~35:シート、40:ヒンジ部材、80:ロボットアーム、S:作業空間
図1
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