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特開2024-24969検査スケジュール管理装置、方法、及びプログラム
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  • 特開-検査スケジュール管理装置、方法、及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024969
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】検査スケジュール管理装置、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20240216BHJP
   G06F 11/22 20060101ALI20240216BHJP
   G06Q 10/04 20230101ALI20240216BHJP
   G06Q 10/06 20230101ALI20240216BHJP
   G16Y 10/25 20200101ALI20240216BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20240216BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20240216BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20240216BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
G06F11/22 675E
G06Q10/04
G06Q10/06
G16Y10/25
G16Y20/20
G16Y40/10
G16Y40/20
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127985
(22)【出願日】2022-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】000232140
【氏名又は名称】NECフィールディング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】岩田 嵩平
【テーマコード(参考)】
5B048
5L049
【Fターム(参考)】
5B048CC17
5L049AA04
5L049AA06
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】故障したストレージ装置の検査に関するスケジュールを立てやすくすることに貢献することができる検査スケジュール管理装置等を提供すること。
【解決手段】検査スケジュール管理装置は、修理対象装置から、装置識別情報及び装置特定情報を取得し、装置状況データベースから、取得した装置特定情報に対応する修理受付番号を取得し、装置状況データベースから、取得した修理受付番号に対応する故障状況データを取得し、取得した装置識別情報と故障状況データに基づいて検査時間を予測し、設備状況データベースから稼働状況データを取得し、作業者データベースから勤務スケジュールデータを取得し、取得した検査時間、稼働状況データ及び勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、前記修理対象装置を特定する装置特定情報と、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、
作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、
前記修理対象装置から、前記修理対象装置を識別する装置識別情報及び前記装置特定情報を取得するとともに、前記装置状況データベースから、取得した前記装置特定情報に対応する前記修理受付番号を取得する装置特定部と、
前記装置特定部から前記装置識別情報及び前記修理受付番号を取得するとともに、前記装置状況データベースから、取得した前記修理受付番号に対応する前記故障状況データを取得し、取得した前記装置識別情報と前記故障状況データに基づいて検査時間を予測する検査時間予測部と、
前記検査時間予測部から前記修理受付番号及び前記検査時間を取得するとともに、前記設備状況データベースから前記稼働状況データを取得しつつ、前記作業者データベースから前記勤務スケジュールデータを取得し、取得した前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する検査スケジュール決定部と、
を備える、検査スケジュール管理装置。
【請求項2】
修理対象である修理対象装置を識別する装置識別情報と、前記修理対象装置の検査に要する検査基準時間と、を関連付けて整理した装置仕様データベースと、
前記修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、前記修理対象装置を特定する装置特定情報と、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、
作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、
前記修理対象装置から前記装置識別情報及び前記装置特定情報を取得するとともに、前記装置仕様データベースから、取得した前記装置識別情報に対応する前記検査基準時間を取得しつつ、前記装置状況データベースから、取得した前記装置特定情報に対応する前記修理受付番号を取得する装置特定部と、
前記装置特定部から前記検査基準時間及び前記修理受付番号を取得するとともに、前記装置状況データベースから、取得した前記修理受付番号に対応する前記故障状況データを取得し、取得した前記検査基準時間と前記故障状況データに基づいて検査時間を予測する検査時間予測部と、
前記検査時間予測部から前記修理受付番号及び前記検査時間を取得するとともに、前記設備状況データベースから前記稼働状況データを取得しつつ、前記作業者データベースから前記勤務スケジュールデータを取得し、取得した前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する検査スケジュール決定部と、
を備える、検査スケジュール管理装置。
【請求項3】
前記設備状況データベースは、前記検査設備を特定する検査設備特定情報と、前記稼働状況データと、を関連付けて整理されており、
前記作業者データベースは、前記作業者を特定する作業者特定情報と、前記勤務スケジュールデータと、を関連付けて整理されており、
前記検査スケジュール決定部は、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータを取得する際に前記設備状況データベース及び前記作業者データベースから前記検査設備特定情報及び前記作業者特定情報を取得し、かつ、前記検査開始予定時刻及び前記検査終了予定時刻を決定する際に前記検査設備特定情報及び前記作業者特定情報を決定し、
前記検査スケジュール決定部から前記修理受付番号、前記作業者特定情報、前記検査設備特定情報、前記検査開始予定時刻及び前記検査終了予定時刻を取得するとともに、取得した前記修理受付番号、前記検査設備特定情報、前記検査開始予定時刻及び前記検査終了予定時刻を、取得した前記作業者特定情報に基づいて前記作業者が保有する作業者端末に通知する通知部を備える、
請求項1又は2記載の検査スケジュール管理装置。
【請求項4】
前記検査スケジュール決定部から前記修理受付番号、前記検査開始予定時刻及び前記検査終了予定時刻を取得しつつ、前記作業者端末から、実際に検査が開始された実検査開始時刻及び実際に検査が終了した実検査終了時刻が入力される検査管理データベースを備える、
請求項3記載の検査スケジュール管理装置。
【請求項5】
前記通知部は、前記検査終了予定時刻から所定時間経過しても、前記検査管理データベースに前記実検査終了時刻が入力されていない場合に、前記修理受付番号に対応する前記修理対象装置の検査が終了していない旨を、前記作業者端末に通知する、
請求項4記載の検査スケジュール管理装置。
【請求項6】
前記通知部は、前記検査終了予定時刻から所定時間経過するまでに、前記検査管理データベースに前記実検査終了時刻が入力されている場合に、前記修理受付番号に対応する前記修理対象装置の検査が終了した旨を、前記作業者端末に通知する、
請求項4記載の検査スケジュール管理装置。
【請求項7】
修理対象装置から、前記修理対象装置を識別する装置識別情報及び前記修理対象装置を特定する装置特定情報を取得するステップと、
前記装置特定情報に基づいて、前記修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号を取得するステップと、
前記修理受付番号に基づいて、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データを取得するステップと、
前記故障状況データに基づいて故障パターンを特定するステップと、
前記装置識別情報及び前記故障パターンに基づいて検査時間を予測するステップと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データ、及び作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを取得するステップと、
前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定するステップと、
を含む、検査スケジュール管理方法。
【請求項8】
修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、前記修理対象装置を特定する装置特定情報と、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、
作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、
を備えるハードウェア資源に、前記修理対象装置の検査に関するスケジュールを管理する処理を実行させるプログラムであって、
前記修理対象装置から、前記修理対象装置を識別する装置識別情報及び前記装置特定情報を取得するとともに、前記装置状況データベースから、取得した前記装置特定情報に対応する前記修理受付番号を取得する処理と、
前記装置状況データベースから、取得した前記修理受付番号に対応する前記故障状況データを取得し、取得した前記装置識別情報と前記故障状況データに基づいて検査時間を予測する処理と、
前記設備状況データベースから前記稼働状況データを取得しつつ、前記作業者データベースから前記勤務スケジュールデータを取得し、取得した前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する処理と、
を前記ハードウェア資源に実行させる、プログラム。
【請求項9】
修理対象である修理対象装置を識別する装置識別情報と、前記修理対象装置の検査に要する検査基準時間と、を関連付けて整理した装置仕様データベースと、
前記修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、前記修理対象装置を特定する装置特定情報と、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、
作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、
を備えるハードウェア資源に、前記修理対象装置の検査に関するスケジュールを管理する処理を実行させるプログラムであって、
前記修理対象装置から前記装置識別情報及び前記装置特定情報を取得するとともに、前記装置仕様データベースから、取得した前記装置識別情報に対応する前記検査基準時間を取得しつつ、前記装置状況データベースから、取得した前記装置特定情報に対応する前記修理受付番号を取得する処理と、
前記装置状況データベースから、取得した前記修理受付番号に対応する前記故障状況データを取得し、取得した前記検査基準時間と前記故障状況データに基づいて検査時間を予測する処理と、
前記設備状況データベースから前記稼働状況データを取得しつつ、前記作業者データベースから前記勤務スケジュールデータを取得し、取得した前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する処理と、
を前記ハードウェア資源に実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査スケジュール管理装置、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージ装置の故障の有無を事前に検査(診断)する際には、ストレージ装置の動作音を確認したり、OS(Operation System)に搭載されたディスク管理ツールを用いてディスク容量を確認したり、ソフトウェアを用いてSMART情報を確認したり、専用の検査設備(診断装置;例えば、特許文献1参照)に接続して故障診断を行っている。また、故障した多くのストレージ装置が持ち込まれる現場においては、例えば、検査対象となるストレージ装置の容量、HDDについては回転数、インタフェイスの種類等を考慮して作業スケジュールを立てている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-146071号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
【0005】
しかしながら、ストレージ装置の容量の増加に伴って検査時間が増大し、ストレージ装置の種類によって検査時間に大きなバラツキが発生する。また、ストレージ装置の故障内容によっては検査に要する時間が大きく変わるため、検査時間を予測することが難しい。つまり、故障したストレージ装置は、検査時間に影響を与える要素が多く、正確な検査時間を把握し辛く、検査の作業スケジュールを立て辛い状況にあるので、効率よく検査することが困難であり、検査件数を増加させることが困難であった。
【0006】
本発明の主な課題は、故障したストレージ装置を効率よく検査して検査件数を増加させることに貢献することができる検査スケジュール管理装置、方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の視点に係る検査スケジュール管理装置は、修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、修理対象装置を特定する装置特定情報と、修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、修理対象装置から、修理対象装置を識別する装置識別情報及び装置特定情報を取得するとともに、装置状況データベースから、取得した装置特定情報に対応する修理受付番号を取得する装置特定部と、装置特定部から装置識別情報及び修理受付番号を取得するとともに、装置状況データベースから、取得した修理受付番号に対応する故障状況データを取得し、取得した装置識別情報と故障状況データに基づいて検査時間を予測する検査時間予測部と、検査時間予測部から修理受付番号及び検査時間を取得するとともに、設備状況データベースから稼働状況データを取得しつつ、作業者データベースから勤務スケジュールデータを取得し、取得した検査時間、稼働状況データ及び勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する検査スケジュール決定部と、を備える。
【0008】
第2の視点に係る検査スケジュール管理装置は、修理対象である修理対象装置を識別する装置識別情報と、修理対象装置の検査に要する検査基準時間と、を関連付けて整理した装置仕様データベースと、修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、修理対象装置を特定する装置特定情報と、修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、修理対象装置から装置識別情報及び装置特定情報を取得するとともに、装置仕様データベースから、取得した装置識別情報に対応する検査基準時間を取得しつつ、装置状況データベースから、取得した装置特定情報に対応する修理受付番号を取得する装置特定部と、装置特定部から検査基準時間及び修理受付番号を取得するとともに、装置状況データベースから、取得した修理受付番号に対応する故障状況データを取得し、取得した検査基準時間と故障状況データに基づいて検査時間を予測する検査時間予測部と、検査時間予測部から修理受付番号及び検査時間を取得するとともに、設備状況データベースから稼働状況データを取得しつつ、作業者データベースから勤務スケジュールデータを取得し、取得した検査時間、稼働状況データ及び勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する検査スケジュール決定部と、を備える。
【0009】
第3の視点に係る検査スケジュール管理方法は、修理対象装置から、修理対象装置を識別する装置識別情報及び修理対象装置を特定する装置特定情報を取得するステップと、装置特定情報に基づいて、修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号を取得するステップと、修理受付番号に基づいて、修理対象装置の故障状況を示す故障状況データを取得するステップと、故障状況データに基づいて故障パターンを特定するステップと、装置識別情報及び故障パターンに基づいて検査時間を予測するステップと、検査設備の稼働状況を示す稼働状況データ、及び作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを取得するステップと、検査時間、稼働状況データ及び勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定するステップと、を含む。
【0010】
第4の視点に係るプログラムは、修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、修理対象装置を特定する装置特定情報と、修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、を備えるハードウェア資源に、修理対象装置の検査に関するスケジュールを管理する処理を実行させるプログラムであって、修理対象装置から、修理対象装置を識別する装置識別情報及び装置特定情報を取得するとともに、装置状況データベースから、取得した装置特定情報に対応する修理受付番号を取得する処理と、装置状況データベースから、取得した修理受付番号に対応する故障状況データを取得し、取得した装置識別情報と故障状況データに基づいて検査時間を予測する処理と、設備状況データベースから稼働状況データを取得しつつ、作業者データベースから勤務スケジュールデータを取得し、取得した検査時間、稼働状況データ及び勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する処理と、をハードウェア資源に実行させる。
【0011】
第5の視点に係るプログラムは、修理対象である修理対象装置を識別する装置識別情報と、修理対象装置の検査に要する検査基準時間と、を関連付けて整理した装置仕様データベースと、修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、修理対象装置を特定する装置特定情報と、修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、を備えるハードウェア資源に、修理対象装置の検査に関するスケジュールを管理する処理を実行させるプログラムであって、修理対象装置から装置識別情報及び装置特定情報を取得するとともに、装置仕様データベースから、取得した装置識別情報に対応する検査基準時間を取得しつつ、装置状況データベースから、取得した装置特定情報に対応する修理受付番号を取得する処理と、装置状況データベースから、取得した修理受付番号に対応する故障状況データを取得し、取得した検査基準時間と故障状況データに基づいて検査時間を予測する処理と、設備状況データベースから稼働状況データを取得しつつ、作業者データベースから勤務スケジュールデータを取得し、取得した検査時間、稼働状況データ及び勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する処理と、をハードウェア資源に実行させる。
【0012】
なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。また、本開示では、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェイスを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェイスを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備える。
【発明の効果】
【0013】
前記第1~第5の視点によれば、故障したストレージ装置の検査に関するスケジュールを立てやすくすることに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態1に係る検査スケジュール管理装置及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。
図2】実施形態1に係る検査スケジュール管理装置における各種データベースを模式的に示した構成図である。
図3】実施形態1に係る検査スケジュール管理装置における検査スケジュール決定部での検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻の決定動作を模式的に示したイメージ図である。
図4】実施形態1に係る検査スケジュール管理装置の検査スケジュール作成時の動作を模式的に示したフローチャート図である。
図5】実施形態1に係る検査スケジュール管理装置の検査スケジュール実行時の動作を模式的に示したフローチャート図である。
図6】実施形態2に係る検査スケジュール管理装置及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。
図7】ハードウェア資源の構成を模式的に示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェイスも同様である。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
【0016】
[実施形態1]
実施形態1に係る検査スケジュール管理装置について図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る検査スケジュール管理装置及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。図2は、実施形態1に係る検査スケジュール管理装置における各種データベースを模式的に示した構成図である。図3は、実施形態1に係る検査スケジュール管理装置における検査スケジュール決定部での検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻の決定動作を模式的に示したイメージ図である。
【0017】
検査スケジュール管理装置1は、修理対象装置60の検査に関するスケジュールを管理する装置である(図1参照)。検査スケジュール管理装置1には、例えば、コンピュータを備えたサーバ装置を用いることができる。検査スケジュール管理装置1は、検査設備70、管理者端末(図示せず)、依頼者端末(図示せず)、作業者端末(図示せず)と通信可能に接続(ネットワークを介しているか否かは不問)されている。検査スケジュール管理装置1は、所定のプログラムを実行することにより、仮想的に、装置状況データベース10と、設備状況データベース11と、作業者データベース12と、装置特定部20と、検査時間予測部30と、検査スケジュール決定部40と、通知部50と、を備えた構成を実現する。
【0018】
装置状況データベース10は、修理対象装置60の修理を受け付けた際に自動的に付与される修理受付番号と、修理対象装置60(個体)を特定する装置特定情報(例えば、シリアル番号)と、修理対象装置60の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理したデータベースである(図1図2参照)。なお、装置状況データベース10は、修理対象装置60のその他の状況に関するデータを含んでいてもよい。また装置状況データベース10の各種データ(修理受付番号を除く)は、例えば修理依頼時に依頼者端末によって入力される。
【0019】
設備状況データベース11は、検査設備70(個体)を特定する検査設備特定情報(例えば、シリアル番号)と、検査設備70の稼働状況(例えば、占有時間など)を示す稼働状況データと、を関連付けて整理したデータベースである(図1図2参照)。設備状況データベース11は、検査設備別の作業時間割に相当する。
【0020】
作業者データベース12は、作業者(個人)を特定する作業者特定情報(例えば、社員番号)と、作業者の勤務スケジュールデータ(例えば、勤務時間、時刻ごとの作業内容など)と、を関連付けて整理したデータベースである(図1図2参照)。作業者データベース12は、作業者別の作業時間割に相当する。
【0021】
検査管理データベース13は、修理受付番号と、装置特定情報と、検査開始予定時刻と、検査終了予定時刻と、実際に検査が開始された実検査開始時刻と、実際に検査が終了した実検査終了時刻と、を関連付けて整理したデータベースである(図1図2参照)。修理受付番号、装置特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻は、検査スケジュール決定部40により入力される。実検査開始時刻及び実検査終了時刻は、修理受付番号に基づいて検査設備70又は作業者端末により入力される。
【0022】
装置特定部20は、修理対象装置60を特定する機能部である(図1参照)。装置特定部20は、修理対象装置60から装置識別情報及び装置特定情報を取得する。装置識別情報及び装置特定情報の取得では、例えば、修理対象装置60にタグ付けされた情報(バーコード、QR(Quick Response)コード(登録商標)、シリアル番号等)をスキャン及び画像認識して取得したり、修理対象装置60を検査スケジュール管理装置1に接続して当該修理対象装置60に記憶された装置識別情報及び装置特定情報を読み出して取得したりするようにしてもよい。装置特定部20は、装置状況データベース10から、取得した装置特定情報に対応する修理受付番号を取得する。その結果、装置特定部20は、取得した装置識別情報、装置特定情報及び修理受付番号を検査時間予測部30に提供することができる。
【0023】
検査時間予測部30は、修理対象装置60の検査時間を予測する機能部である(図1参照)。検査時間予測部30は、装置特定部20から装置識別情報、装置特定情報及び修理受付番号を取得する。検査時間予測部30は、装置状況データベース10から、取得した修理受付番号に対応する故障状況データを取得する。検査時間予測部30は、取得した故障状況データを解析して故障パターンを特定する。故障状況データの解析では、例えば、故障状況データから所定のキーワードを抽出し、予め設定された故障パターン対応表を用いて、抽出された所定のキーワードに対応する故障パターンを特定したり、AI(Artificial Intelligence)等を用いて故障状況データを解析して故障パターンを特定したりするようにしてもよい。また検査時間予測部30は、取得した装置識別情報に基づいて修理対象装置60のスペック(ストレージ装置の容量に相当)を特定する。具体的には、検査時間予測部30は、装置識別情報に対応するスペック情報を有しており、取得した装置識別情報から修理対象装置60のスペックを特定することができる。更に、検査時間予測部30は、故障パターンと装置のスペック情報を関連付けた対応表を有しており、この対応表を参照することで検査時間を予測することができる。検査時間予測部30は、取得した装置特定情報及び修理受付番号と、予測した検査時間を検査スケジュール決定部40に提供する。
【0024】
検査スケジュール決定部40は、修理対象装置60の検査に関するスケジュールを決定する機能部である(図1参照)。検査スケジュール決定部40は、検査時間予測部30から装置特定情報、修理受付番号及び検査時間を取得する。検査スケジュール決定部40は、設備状況データベース11及び作業者データベース12から各種データ(検査設備特定情報、稼働状況データ、作業者特定情報、勤務スケジュールデータ)を取得する。稼働状況データ及び勤務スケジュールデータについては、現在時刻以降のデータを選択的に取得するようにしてもよい。検査スケジュール決定部40は、取得した検査時間、検査設備特定情報、稼働状況データ、作業者特定情報及び勤務スケジュールデータに基づいて、スケジューラソフトウェア、AI等を用いて、検査設備特定情報、作業者特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する。検査設備特定情報、作業者特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻の決定は、空き時間が多い状況では情報が揃った段階で即時に行ってもよいが、予定が詰まっている状況ではある程度情報が集まった段階で定期的に行ってもよい。検査開始予定時刻は、現在時刻以降の稼働状況データ及び勤務スケジュールデータにおける空き時刻の中から選択することができる。検査終了予定時刻は、検査開始予定時刻及び検査時間に基づいて算出することができる。検査スケジュール決定部40は、取得した装置特定情報、修理受付番号、決定した作業者特定情報、検査設備特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻とを関連付けて、検査管理データベース13に入力することができる。検査スケジュール決定部40は、決定した作業者特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を、設備状況データベース11の該当する検査設備特定情報に対応する稼働状況データに入力することにより、稼働状況データの更新を行う。検査スケジュール決定部40は、決定した検査設備特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を、作業者データベース12の該当する作業者特定情報に対応する勤務スケジュールデータに入力する。検査スケジュール決定部40は、取得した装置特定情報及び修理受付番号と、決定した作業者特定情報、検査設備特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻と、を通知部50に提供する。
【0025】
ここで、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻の決定では、検査の際、作業者の介入は検査開始時と検査終了時に必要であり、その時刻は所定勤務時間内であることが望ましいため、所定勤務時間内により多くの台数の修理対象装置60を扱えるよう考慮し、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する。なお、当日の最終検査の修理対象装置60の検査終了時が勤務時間外である場合、勤務時間外に作業者が介入する必要はなく、翌日の所定勤務時間内の最初に作業者が介入すればよいので、勤務時間外の作業者の不在時間を活用するように、当日の所定勤務時間終了時の直前に、検査時間が長い修理対象装置60の検査を開始するように検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する。つまり、検査時間が短い修理対象装置の検査開始予定時刻を先に開始するように決定し、検査時間が長い修理対象装置の検査開始予定時刻を、所定勤務時間終了の直前の時刻に開始するように決定する。例えば、図3のように、当日の修理対象装置がHDD-A(容量1TB)が1台(HDD-A1)あり、かつ、HDD-B(容量250GB)が4台(HDD-B1~B4)ある場合、検査時間が容量に比例すると仮定すると、検査設備Aに関し、スケジュールS1では所定勤務時間内の作業者の介入によって検査できる修理対象装置の台数は2台(HDD-B1、HDD-A1)であり、スケジュールS2では所定勤務時間内の作業者の介入によって検査できる修理対象装置の台数は5台(HDD-B1~B4、HDD-A1)であり、検査台数が多いスケジュールS2での検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する。
【0026】
通知部50は、修理対象装置60の検査に関する情報を通知する機能部である(図1参照)。通知部50は、検査スケジュール決定部40から修理受付番号、装置特定情報、作業者特定情報、検査設備特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を取得する。通知部50は、取得した修理受付番号、装置特定情報、検査設備特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を、取得した作業者特定情報に対応する作業者が保有する作業者端末に通知する。通知部50は、現在時刻が検査管理データベース13の検査終了予定時刻の所定時間(例えば、15分)前の時刻になると、当該検査終了予定時刻に関連付けられた実検査終了時刻が入力されているか否かを確認する。通知部50は、現在時刻が検査終了予定時刻から所定時間(例えば、15分)経過しても、当該検査終了予定時刻に関連付けられた実検査終了時刻が入力されていない場合に、対応する修理受付番号に係る修理対象装置60の検査が終了していない旨を、取得した作業者特定情報に対応する作業者端末に通知する。通知部50は、実検査終了時刻が入力されている場合に、対応する修理受付番号に係る修理対象装置60の検査が終了した旨を、取得した作業者特定情報に対応する作業者端末に通知する。作業者端末へ通知する際、管理者端末や、修理受付番号や装置特定情報に対応する依頼者端末にも通知するようにしてもよい。
【0027】
修理対象装置60は、修理対象となるストレージ装置である(図1参照)。修理対象装置60として、例えば、故障した(故障した疑いのある)HDD、SSD等のストレージ装置が挙げられる。修理対象装置60は、コンピュータに内蔵されたものか、外付けのものかは問わない。修理対象装置60には、バーコード、QRコード(登録商標)、シリアル番号等の装置識別情報及び装置特定情報がタグ付けされていてもよく、装置識別情報及び装置特定情報が読み出し可能に記憶されていてもよい。修理対象装置60は、検査スケジュール管理装置1に電気的に接続可能であってもよい。修理対象装置60は、検査設備70と着脱可能かつ電気的に接続可能である。
【0028】
検査設備70は、修理対象装置60を検査する設備である(図1参照)。検査設備70は、検査スケジュール管理装置1と通信可能に接続されている。検査設備70は、複数台あってもよい。検査設備70は、修理対象装置60と着脱可能かつ電気的に接続可能である。検査設備70は、コンピュータを備え、所定のプログラムを実行することにより、修理対象装置60の検査に関する処理を行う。検査設備70は、修理対象装置60から取得した装置特定情報に基づいて、実検査開始時刻及び実検査終了時刻を検査管理データベース13に入力するようにしてもよい。
【0029】
管理者端末(図示せず)は、管理者が使用する端末である。管理者端末として、例えば、パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理端末を用いることができる。管理者端末は、複数台あってもよい。管理者端末は、検査スケジュール管理装置1と通信可能に接続されている。管理者端末は、管理者の操作により、情報を入力して検査スケジュール管理装置1に送信することが可能である。管理者端末は、検査スケジュール管理装置1からの通知を表示することが可能である。管理者端末は、各種データベース10~13を参照することが可能である。
【0030】
依頼者端末(図示せず)は、依頼者が使用する端末である。依頼者端末として、例えば、パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理端末を用いることができる。依頼者端末は、複数台あってもよい。依頼者端末は、検査スケジュール管理装置1と通信可能に接続されている。依頼者端末は、依頼者の操作により、情報を入力して検査スケジュール管理装置1に送信することが可能である。依頼者端末は、検査スケジュール管理装置1から通知された情報を表示することが可能である。
【0031】
作業者端末(図示せず)は、作業者が使用する端末である。作業者端末として、例えば、タブレット端末、スマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末を用いることができる。作業者端末は、複数台あってもよい。作業者端末は、検査スケジュール管理装置1と通信可能に接続されている。作業者端末は、作業者の操作により、情報を入力して検査スケジュール管理装置1に送信することが可能である。作業者端末は、検査スケジュール管理装置1から通知された情報を表示することが可能である。
【0032】
次に、実施形態1に係る検査スケジュール管理装置の動作について説明する。
【0033】
まず、検査スケジュール作成時の動作について図面を用いて説明する。図4は、実施形態1に係る検査スケジュール管理装置の検査スケジュール作成時の動作を模式的に示したフローチャート図である。なお、検査スケジュール管理装置及びその周辺の構成については図1図2を参照されたい。
【0034】
修理対象装置60が受領された後、検査スケジュール管理装置1の装置特定部20は、修理対象装置60から装置識別情報(例えば、製品番号)及び装置特定情報(例えば、シリアル番号)を取得する(ステップA1)。装置識別情報及び装置特定情報は、例えば、修理対象装置60に付されたバーコードを、バーコードリーダを用いて読み取るなどの方法によって取得するようにしてもよい。
【0035】
次に、検査スケジュール管理装置1の装置特定部20は、装置状況データベース10から、取得した装置特定情報に対応する修理受付番号を取得する(ステップA2)。
【0036】
次に、検査スケジュール管理装置1の検査時間予測部30は、装置特定部20から装置識別情報と修理受付番号を取得し、更に装置状況データベース10から、装置特定部20が取得した修理受付番号に対応する故障状況データを取得する(ステップA3)。
【0037】
次に、検査スケジュール管理装置1の検査時間予測部30は、取得した故障状況データを解析して故障パターンを特定する(ステップA4)。
【0038】
次に、検査スケジュール管理装置1の検査時間予測部30は、取得した装置識別情報と故障パターンに基づいて検査時間を予測する(ステップA5)。
【0039】
なお、ステップA5の後、予測された検査時間について閾値以上であるか否かを判断し、検査時間が閾値以上である場合、検査開始予定時刻を、作業者データベース12の勤務スケジュールデータにおける当日の所定勤務時間の終了付近に仮設定するようにしてもよい。閾値は、例えば、現在時刻から所定勤務時間終了時刻の差分などで設定され、一定の値ではない。つまり、勤務時間の終了に近づくにつれて、閾値は減少するように設定される。また予測された検査時間が閾値以上であるか否かの判断は、ステップA5の直後に限られることはなく、例えば後述するステップA7において検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する際に実施するようにしてもよい。
【0040】
次に、検査スケジュール管理装置1の検査スケジュール決定部40は、設備状況データベース11及び作業者データベース12から各種データ(検査設備特定情報、稼働状況データ、作業者特定情報、勤務スケジュールデータ)を取得する(ステップA6)。なお、稼働状況データ及び勤務スケジュールデータについては、現在時刻以降のデータを取得する。
【0041】
次に、検査スケジュール管理装置1の検査スケジュール決定部40は、検査時間予測部30が予測した検査時間、取得した検査設備特定情報、稼働状況データ、作業者特定情報及び勤務スケジュールデータに基づいて、スケジューラソフトウェア、AI等を用いて、作業者特定情報、検査設備特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する(ステップA7)。なお、検査設備特定情報、作業者特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻の決定は、空き時間が多い状況では情報が揃った段階で即時に行ってもよいが、予定が詰まっている状況ではある程度情報が集まった段階で定期的に行ってもよい。
【0042】
次に、検査スケジュール管理装置1の検査スケジュール決定部40は、取得した修理受付番号及び装置特定情報と、決定した検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻と、を関連付けて検査管理データベース13に入力する(ステップA8)。
【0043】
次に、検査スケジュール管理装置1の検査スケジュール決定部40は、決定した作業者特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を、設備状況データベース11の該当する検査設備特定情報に対応する稼働状況データに入力する(ステップA9)。これにより、どの検査設備をいつからいつまで使用するのかをデータベースで管理することができる。
【0044】
次に、検査スケジュール管理装置1の検査スケジュール決定部40は、決定した検査設備特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を、作業者データベース12の該当する作業者特定情報に対応する勤務スケジュールデータに入力する(ステップA10)。これにより、どの作業者がいつからいつまでの作業に立ち会うかをデータベースで管理することができる。
【0045】
次に、検査スケジュール管理装置1の通知部50は、検査スケジュール決定部40から取得した修理受付番号、装置特定情報、作業者特定情報、検査設備特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を、取得した作業者特定情報に対応する作業者が保有する作業者端末に通知し(ステップA11)、その後、終了する。
【0046】
次に、検査スケジュール実行時の動作について図面を用いて説明する。図5は、実施形態1に係る検査スケジュール管理装置の検査スケジュール実行時の動作を模式的に示したフローチャート図である。なお、検査スケジュール管理装置及びその周辺の構成については図1図2を参照されたい。
【0047】
修理対象装置60の検査開始予定時刻になり、該当する作業者は修理対象装置60を該当する検査設備70に接続して検査を開始すると、検査設備70は、修理対象装置60から装置特定情報を取得し、検査スケジュール管理装置1の検査管理データベース13における、取得した装置特定情報に対応する実検査開始時刻の欄に検査開始時点の時刻を入力する(ステップB1)。
【0048】
ここで、装置特定情報の取得は、例えば、修理対象装置60にタグ付けされた情報(バーコード、QRコード(登録商標)、シリアル番号等)をスキャン及び画像認識して取得したり、修理対象装置60を検査設備70に接続して当該修理対象装置60に記憶された装置特定情報を読み出して取得したりするようにしてもよい。なお、装置特定情報の取得の代わりに、作業者が修理受付番号を検査設備70に入力することによって、修理受付番号を取得してもよい。
【0049】
検査が終了すると、検査設備70は、検査スケジュール管理装置1の検査管理データベース13における、ステップB1で取得した装置特定情報に対応する実検査終了時刻の欄に現在時刻を入力する(ステップB2)。なお、実検査終了時刻の欄への現在時刻の入力(ステップB2)は、図5の例ではステップB1とステップB3との間で行われた場合を示しているが、その他の場合であってもよい。
【0050】
検査スケジュール管理装置1の通知部50は、現在時刻が検査管理データベース13の検査終了予定時刻の所定時間(例えば、15分)前の時刻になったか否かを判断する(ステップB3)。現在時刻が検査終了予定時刻の所定時間前の時刻になっていない場合(ステップB3のNO)、ステップB3に戻る。
【0051】
現在時刻が検査終了予定時刻の所定時間前の時刻になっている場合(ステップB3のYES)、検査スケジュール管理装置1の通知部50は、検査管理データベース13において実検査終了時刻が入力されているか否かを確認する(ステップB4)。ここで、検査終了予定時刻よりも所定時間前の時刻に到達した段階で検査が終了しているか否かを確認しているのは、修理対象装置60によって予測された検査時間にズレが生じる可能性があるからであり、余裕をもって検査終了の確認を行っている。実検査終了時刻が入力されている場合(ステップB4のYES)、ステップB7に進む。図5の例では実検査終了時刻の入力(ステップB2)がステップB1とステップB3との間で行われているので、ステップB7に進むことになる。
【0052】
実検査終了時刻が入力されていない場合(ステップB4のNO)、検査スケジュール管理装置1の通知部50は、現在時刻が検査管理データベース13の検査終了予定時刻から所定時間(例えば、15分)経過したか否かを判断する(ステップB5)。現在時刻が検査終了予定時刻から所定時間経過していない場合(ステップB5のNO)、ステップB4に戻る。
【0053】
現在時刻が検査終了予定時刻から所定時間経過している場合(ステップB5のYES)、検査スケジュール管理装置1の通知部50は、修理受付番号に係る修理対象装置60の検査が終了していない旨を、作業者特定情報に対応する作業者端末に通知し(ステップB6)、その後、終了する。これにより、検査漏れ等の可能性があることを作業者は知ることができる。
【0054】
実検査終了時刻が入力されている場合(ステップB4のYES)、検査スケジュール管理装置1の通知部50は、修理受付番号に係る修理対象装置60の検査が終了した旨を、作業者特定情報に対応する作業者端末に通知し(ステップB7)、その後、終了する。
【0055】
実施形態1によれば、各種データベースを活用して修理対象装置60(故障したストレージ装置)の検査時間を予測することで、故障したストレージ装置の検査に関するスケジュールを立てやすくすることに貢献することができる。これにより、修理にかかる時間を短縮することができ、かつ、一定の期間内に完了させることができるようになる。
【0056】
また、実施形態1によれば、検査状況を管理者端末に通知することにより、管理者は各作業者の作業スケジュールを把握できることから、修理対象装置60の数量の増減により工数の過不足が発生した際にも迅速に対応することが可能となる。
【0057】
さらに、実施形態1によれば、検査状況を依頼者端末に通知することにより、依頼者は修理を依頼した修理対象装置60の検査進捗を得ることができることから、確実に作業が行われていると判断でき、安心感を持つことができる。
【0058】
[実施形態2]
実施形態2に係る検査スケジュール管理装置について図面を用いて説明する。図6は、実施形態2に係る検査スケジュール管理装置及びその周辺の構成を模式的に示したブロック図である。
【0059】
検査スケジュール管理装置2は、検査スケジュール管理装置1と同様、修理対象装置60の検査に関するスケジュールを管理する装置である。検査スケジュール管理装置2は、装置状況データベース10と、設備状況データベース11と、作業者データベース12と、検査管理データベース13と、装置特定部20と、検査時間予測部30と、検査スケジュール決定部40と、通知部50に加えて、装置仕様データベース14を備える。
【0060】
装置状況データベース10は、修理対象装置60の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、修理対象装置60を特定する装置特定情報と、修理対象装置60の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理したデータベースである。
【0061】
設備状況データベース11は、検査設備70ごとに稼働状況を示す稼働状況データを整理したデータベースである。
【0062】
作業者データベース12は、作業者ごとに勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理したデータベースである。
【0063】
検査管理データベース13は、修理受付番号と、装置特定情報と、検査の開始を予定する検査開始予定時刻と、検査の終了を予定する検査終了予定時刻と、を関連付けて整理したデータベースである。
【0064】
装置仕様データベース14は、修理対象装置60(種別)を識別する装置識別情報(例えば、メーカ型番)と、修理対象装置60の検査に要する検査基準時間と、を関連付けて整理したデータベースである。ここで、検査基準時間は、修理対象装置60の正常時の検査所要時間(例えば、HDDであれば正常時の全面読み込み検査の所要時間)である。装置仕様データベース14は、修理対象装置60のその他の仕様に関するデータを含んでいてもよい。装置仕様データベース14は、予め設定されたものである。
【0065】
装置特定部20は、修理対象装置60から装置識別情報及び装置特定情報を取得するとともに、装置仕様データベース14から、取得した装置識別情報に対応する検査基準時間を取得し、かつ、装置状況データベース10から、取得した装置特定情報に対応する修理受付番号を取得するように構成されている。
【0066】
検査時間予測部30は、装置特定部20から装置特定情報、修理受付番号及び検査基準時間を取得するとともに、装置状況データベース10から、取得した修理受付番号に対応する故障状況データを取得する。また検査時間予測部30は、取得した故障状況データを解析して故障パターンを特定する。故障状況データの解析では、例えば、故障状況データから所定のキーワードを抽出し、予め設定された故障パターン対応表を用いて、抽出された所定のキーワードに対応する故障パターンを特定したり、AI(Artificial Intelligence)等を用いて故障状況データを解析して故障パターンを特定したりするようにしてもよい。更に、検査時間予測部30は、解析した故障パターンと取得した検査基準時間に基づいて検査時間を予測するように構成されている。具体的には、検査時間予測部30は、故障パターンと検査基準時間を関連付けた対応表を有しており、この対応表を参照することにより検査時間を予測することができる。検査時間予測部30は、取得した装置特定情報及び修理受付番号と、予測した検査時間を検査スケジュール決定部40に提供する。
【0067】
検査スケジュール決定部40は、検査時間予測部30から修理受付番号、装置特定情報及び検査時間を取得するとともに、設備状況データベース11及び作業者データベース12から稼働状況データ及び勤務スケジュールデータを取得し、取得した検査時間、稼働状況データ及び勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定し、取得した修理受付番号及び装置特定情報と、決定した検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻と、を関連付けて通知部50を介して検査管理データベース13に入力するように構成されている。
【0068】
通知部50は、検査スケジュール決定部40から取得した修理受付番号、装置特定情報、検査設備特定情報、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を、取得した作業者特定情報に対応する作業者が保有する作業者端末に通知する。通知部50は、現在時刻が検査管理データベース13の検査終了予定時刻の所定時間(例えば、15分)前の時刻になると、当該検査終了予定時刻に関連付けられた実検査終了時刻が入力されているか否かを確認する。通知部50は、現在時刻が検査終了予定時刻から所定時間(例えば、15分)経過しても、当該検査終了予定時刻に関連付けられた実検査終了時刻が入力されていない場合に、対応する修理受付番号に係る修理対象装置60の検査が終了していない旨を、取得した作業者特定情報に対応する作業者端末に通知する。通知部50は、実検査終了時刻が入力されている場合に、対応する修理受付番号に係る修理対象装置60の検査が終了した旨を、取得した作業者特定情報に対応する作業者端末に通知する。作業者端末へ通知する際、管理者端末や、修理受付番号や装置特定情報に対応する依頼者端末にも通知するようにしてもよい。
【0069】
実施形態2によれば、各種データベース10~14を活用して修理対象装置60(故障したストレージ装置)の検査時間を予測することで、故障したストレージ装置の検査に関するスケジュールを立てやすくすることに貢献することができる。
【0070】
なお、実施形態1、2に係る検査スケジュール管理装置は、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、図7に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源100は、内部バス104により相互に接続される、プロセッサ101、メモリ102、ネットワークインタフェイス103等を備える。
【0071】
なお、図7に示す構成は、ハードウェア資源100のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源100は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。あるいは、装置に含まれるプロセッサ101等のユニットの数も図7の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ101がハードウェア資源100に含まれていてもよい。プロセッサ101には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。
【0072】
メモリ102には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
【0073】
ネットワークインタフェイス103には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
【0074】
ハードウェア資源100の機能は、上述の処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ102に格納されたプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
【0075】
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0076】
[付記1]
修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、前記修理対象装置を特定する装置特定情報と、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、
作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、
前記修理対象装置から、前記修理対象装置を識別する装置識別情報及び前記装置特定情報を取得するとともに、前記装置状況データベースから、取得した前記装置特定情報に対応する前記修理受付番号を取得する装置特定部と、
前記装置特定部から前記装置識別情報及び前記修理受付番号を取得するとともに、前記装置状況データベースから、取得した前記修理受付番号に対応する前記故障状況データを取得し、取得した前記装置識別情報と前記故障状況データに基づいて検査時間を予測する検査時間予測部と、
前記検査時間予測部から前記修理受付番号及び前記検査時間を取得するとともに、前記設備状況データベースから前記稼働状況データを取得しつつ、前記作業者データベースから前記勤務スケジュールデータを取得し、取得した前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する検査スケジュール決定部と、
を備える、検査スケジュール管理装置。
[付記2]
修理対象である修理対象装置を識別する装置識別情報と、前記修理対象装置の検査に要する検査基準時間と、を関連付けて整理した装置仕様データベースと、
前記修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、前記修理対象装置を特定する装置特定情報と、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、
作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、
前記修理対象装置から前記装置識別情報及び前記装置特定情報を取得するとともに、前記装置仕様データベースから、取得した前記装置識別情報に対応する前記検査基準時間を取得しつつ、前記装置状況データベースから、取得した前記装置特定情報に対応する前記修理受付番号を取得する装置特定部と、
前記装置特定部から前記検査基準時間及び前記修理受付番号を取得するとともに、前記装置状況データベースから、取得した前記修理受付番号に対応する前記故障状況データを取得し、取得した前記検査基準時間と前記故障状況データに基づいて検査時間を予測する検査時間予測部と、
前記検査時間予測部から前記修理受付番号及び前記検査時間を取得するとともに、前記設備状況データベースから前記稼働状況データを取得しつつ、前記作業者データベースから前記勤務スケジュールデータを取得し、取得した前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する検査スケジュール決定部と、
を備える、検査スケジュール管理装置。
[付記3]
前記設備状況データベースは、前記検査設備を特定する検査設備特定情報と、前記稼働状況データと、を関連付けて整理されており、
前記作業者データベースは、前記作業者を特定する作業者特定情報と、前記勤務スケジュールデータと、を関連付けて整理されており、
前記検査スケジュール決定部は、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータを取得する際に前記設備状況データベース及び前記作業者データベースから前記検査設備特定情報及び前記作業者特定情報を取得し、かつ、前記検査開始予定時刻及び前記検査終了予定時刻を決定する際に前記検査設備特定情報及び前記作業者特定情報を決定し、
前記検査スケジュール決定部から前記修理受付番号、前記作業者特定情報、前記検査設備特定情報、前記検査開始予定時刻及び前記検査終了予定時刻を取得するとともに、取得した前記修理受付番号、前記検査設備特定情報、前記検査開始予定時刻及び前記検査終了予定時刻を、取得した前記作業者特定情報に基づいて前記作業者が保有する作業者端末に通知する通知部を備える、
付記1又は2記載の検査スケジュール管理装置。
[付記4]
前記検査スケジュール決定部から前記修理受付番号、前記検査開始予定時刻及び前記検査終了予定時刻を取得しつつ、前記作業者端末から、実際に検査が開始された実検査開始時刻及び実際に検査が終了した実検査終了時刻が入力される検査管理データベースを備える、
付記3記載の検査スケジュール管理装置。
[付記5]
前記通知部は、前記検査終了予定時刻から所定時間経過しても、前記検査管理データベースに前記実検査終了時刻が入力されていない場合に、前記修理受付番号に対応する前記修理対象装置の検査が終了していない旨を、前記作業者端末に通知する、
付記4記載の検査スケジュール管理装置。
[付記6]
前記通知部は、前記検査終了予定時刻から所定時間経過するまでに、前記検査管理データベースに前記実検査終了時刻が入力されている場合に、前記修理受付番号に対応する前記修理対象装置の検査が終了した旨を、前記作業者端末に通知する、
付記4又は5記載の検査スケジュール管理装置。
[付記7]
修理対象装置から、前記修理対象装置を識別する装置識別情報及び前記修理対象装置を特定する装置特定情報を取得するステップと、
前記装置特定情報に基づいて、前記修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号を取得するステップと、
前記修理受付番号に基づいて、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データを取得するステップと、
前記故障状況データに基づいて故障パターンを特定するステップと、
前記装置識別情報及び前記故障パターンに基づいて検査時間を予測するステップと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データ、及び作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを取得するステップと、
前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定するステップと、
を含む、検査スケジュール管理方法。
[付記8]
修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、前記修理対象装置を特定する装置特定情報と、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、
作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、
を備えるハードウェア資源に、前記修理対象装置の検査に関するスケジュールを管理する処理を実行させるプログラムであって、
前記修理対象装置から、前記修理対象装置を識別する装置識別情報及び前記装置特定情報を取得するとともに、前記装置状況データベースから、取得した前記装置特定情報に対応する前記修理受付番号を取得する処理と、
前記装置状況データベースから、取得した前記修理受付番号に対応する前記故障状況データを取得し、取得した前記装置識別情報と前記故障状況データに基づいて検査時間を予測する処理と、
前記設備状況データベースから前記稼働状況データを取得しつつ、前記作業者データベースから前記勤務スケジュールデータを取得し、取得した前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する処理と、
を前記ハードウェア資源に実行させる、プログラム。
[付記9]
修理対象である修理対象装置を識別する装置識別情報と、前記修理対象装置の検査に要する検査基準時間と、を関連付けて整理した装置仕様データベースと、
前記修理対象装置の修理を受け付けた際に付与される修理受付番号と、前記修理対象装置を特定する装置特定情報と、前記修理対象装置の故障状況を示す故障状況データと、を関連付けて整理した装置状況データベースと、
検査設備の稼働状況を示す稼働状況データを整理した設備状況データベースと、
作業者の勤務スケジュールに関する勤務スケジュールデータを整理した作業者データベースと、
を備えるハードウェア資源に、前記修理対象装置の検査に関するスケジュールを管理する処理を実行させるプログラムであって、
前記修理対象装置から前記装置識別情報及び前記装置特定情報を取得するとともに、前記装置仕様データベースから、取得した前記装置識別情報に対応する前記検査基準時間を取得しつつ、前記装置状況データベースから、取得した前記装置特定情報に対応する前記修理受付番号を取得する処理と、
前記装置状況データベースから、取得した前記修理受付番号に対応する前記故障状況データを取得し、取得した前記検査基準時間と前記故障状況データに基づいて検査時間を予測する処理と、
前記設備状況データベースから前記稼働状況データを取得しつつ、前記作業者データベースから前記勤務スケジュールデータを取得し、取得した前記検査時間、前記稼働状況データ及び前記勤務スケジュールデータに基づいて、検査開始予定時刻及び検査終了予定時刻を決定する処理と、
を前記ハードウェア資源に実行させる、プログラム。
【0077】
なお、上記の特許文献、非特許文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本願発明の趣旨に則り、本願発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれる(属する)ものと、みなされる。
【符号の説明】
【0078】
1、2 検査スケジュール管理装置
10 装置状況データベース
11 設備状況データベース
12 作業者データベース
13 検査管理データベース
14 装置仕様データベース
20 装置特定部
30 検査時間予測部
40 検査スケジュール決定部
50 通知部
60 修理対象装置
70 検査設備
100 ハードウェア資源
101 プロセッサ
102 メモリ
103 ネットワークインタフェイス
104 内部バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7