(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025249
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】オイルフィルムダンパー
(51)【国際特許分類】
F16F 9/10 20060101AFI20240216BHJP
F16F 9/32 20060101ALI20240216BHJP
F16F 15/023 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
F16F9/10
F16F9/32 Q
F16F15/023 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】31
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022128547
(22)【出願日】2022-08-11
(71)【出願人】
【識別番号】391039494
【氏名又は名称】株式会社エーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】早川 政光
【テーマコード(参考)】
3J048
3J069
【Fターム(参考)】
3J048AA06
3J048AC05
3J048BE04
3J069AA40
(57)【要約】
【課題】 免震特性、制振特性を最適化でき、その特性を安定して発揮できるオイルフィルムダンパーを提供しようとする。
【解決手段】
従来のオイルフィルムダンパーにかわって、板構造であるスライダーを有する抵抗体と、粘性体と、粘性体を溜める貯留体構造と、前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢を前記スライダーの一方の面を下方に向け前記貯留体構造の底部の上方に向ける面に対向する姿勢に保持して前記スライダーの下方に向く面と前記貯留体構造の底部の上方に向く面とで挟まれた隙間の高さ寸法を所定の値に維持しつつ特定の水平方向である特定水平方向に移動自在に案内する抵抗体案内機構と、を備え、前記抵抗体案内機構が前記スライダーの下方に向く面と前記貯留体構造の底部の上方に向く面との隙間の高さ寸法を設定した所定の値に調整できる隙間調整保持具を有する、ものとした
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記抵抗体案内機構が隙間高さ寸法を特定水平方向に沿った任意の位置に対応して設定した所定の値に調整できる隙間調整保持具を有する、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項2】
前記スライダー特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部のうち少なくとの一方の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもつ、
ことを特徴とする請求項1に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項3】
前記スライダー特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に沿って遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面をもつ、
ことを特徴とする請求項2に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項4】
前記スライダー特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の一端部に両端部を各々に繋げ前記特定水平方向に延びる平面とをもつ、
ことを特徴とする請求項3に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項5】
前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が前記特定水平方向に沿って移動するストローク位置に対応して変化する、
ことを特徴とする請求項4に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項6】
前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が前記特定水平方向に沿って移動する移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置から中央部へ近づく様に特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる、
ことを特徴とする請求項5に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項7】
前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が前記特定水平方向に沿って移動する移動ストロークの1対のストロークエンド位置から中央部へ近づく様に各々に前記特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる、
ことを特徴とする請求項6に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項8】
前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部のうちの少なくとも一方の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもつ、
ことを特徴とする請求項7に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項9】
前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面をもつ、
ことを特徴とする請求項8に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項10】
前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の各々の一端部に両端部を各々に繋げ前記特定水平方向に延びる平面とをもつ、
ことを特徴とする請求項9に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項11】
前記抵抗体の前記特定水平方向に沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置で前記スライダー特定面と前記固定板特定面とが接触する、
ことを特徴とする請求項10に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項12】
前記抵抗体案内機構が前記抵抗体の前記特定水平方向に沿った移動ストローク位置に対応して前記抵抗体を上下方向に沿って移動させて前記隙間高さ寸法が前記抵抗体の前記特定水平方向に沿ったストローク位置に対応して変化する様にする、
ことを特徴とする請求項11に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項13】
前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無く繋げる平面とをもつ、
ことを特徴とする請求項12に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項14】
前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無く各々に繋げる2つの平面とをもつ、
ことを特徴とする請求項13に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項15】
前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無く滑らかに繋げる平面とをもつ、
ことを特徴とする請求項14に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項16】
前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無く滑らかに各々に繋げる2つの平面とをもつ、
ことを特徴とする請求項15に記載のオイルフィルムダンパー。
【請求項17】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記スライダー特定面が特定水平方向に沿って離れた一対の端部のうち少なくとの一方の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項18】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記スライダー特定面が特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に沿って遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面をもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項19】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記スライダー特定面が特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の一端部に両端部を各々に繋げ特定水平方向に延びる平面とをもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項20】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と
を備え、
前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が特定水平方向に沿って移動するストローク位置に対応して変化し、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項21】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が特定水平方向に沿って移動する移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置から中央部へ近づく様に特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなり、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項22】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が特定水平方向に沿って移動する移動ストロークの1対のストロークエンド位置から中央部へ近づく様に各々に特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなり、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項23】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記固定板特定面が特定水平方向に沿って離れた一対の端部のうちの少なくとも一方の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項24】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記固定板特定面が特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面をもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項25】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記固定板特定面が特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の各々の一端部に両端部を各々に繋げ特定水平方向に延びる平面とをもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項26】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記抵抗体の特定水平方向に沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置で前記スライダー特定面と前記固定板特定面とが接触する、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項27】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記抵抗体案内機構が前記抵抗体の特定水平方向に沿った移動ストローク位置に対応して前記抵抗体を上下方向に沿って移動させて前記隙間高さ寸法が前記抵抗体の特定水平方向に沿ったストローク位置に対応して変化する様にする、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項28】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記固定板特定面が特定水平方向に沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無く繋げる平面とをもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項29】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記固定板特定面が特定水平方向に沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無く各々に繋げる2つの平面とをもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項30】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記固定板特定面が特定水平方向に沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無くなめらかに繋げる平面とをもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【請求項31】
オイルフィルムダンパーであって、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、
粘性体と、
面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留体構造と、
前記抵抗体を前記貯留体構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に沿って移動自在に案内する抵抗体案内機構と、
を備え、
前記固定板特定面が特定水平方向に沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無くなめらかに各々に繋げる2つの平面とをもち、
ここで、
特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、
特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、
特定水平方向は特定の水平方向であり、
前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、
前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、
前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である、
ことを特徴とするオイルフィルムダンパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルフィルムダンパーに係る。特に、抵抗体を粘性体に浸し、抵抗体の相対速度に対応する抵抗力を発生させるオイルフィルムダンパーに関する。
【背景技術】
【0002】
幾つかの技術分野でダンパーを必要とされる。
一般的に、ダンパーは相対速度に対応した抵抗力を発生する。
装置を免震または制振するときに、ダンパーが用いられる。
例えば、地震が発生したとき、装置に入力される地震エネルギーをダンパーにより減衰させて免震する。
例えば、装置から加振力が発生するとき、加振エネルギーをダンパーにより減衰させて制振する。
【0003】
ダンパーの一種としてオイルフィルムダンパーが用いられる。
一般的なオイルフィルムダンパーは、抵抗体と粘性体と貯留槽構造と抵抗体案内機構とで構成される。
抵抗体は板構造を有する。
貯留槽構造は粘性体を溜める。
抵抗体案内機構は、抵抗体を貯留槽構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢を抵抗体の一方の面を下方に向け貯留槽構造の底部の上方に向ける面に対向する姿勢に保持しつつ特定の水平方向である特定水平方向に移動自在に案内する機構である。
【0004】
装置の可動する部分を抵抗体に連結する。
例えば、基台を基礎としてテーブルを支持するテーブル支持機構に用いられる。
例えば、テーブル支持機構は、上下方向ばね部材とリンク機構とで構成される。
上下方向ばね部材は、基台を基礎としてテーブルに上向きのばね力を発生させる。
リンク機構は、左右一対の主リンクで構成される。
主リンクは、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部をテーブルに回転中心である一方回転中心の回りに回転自在に各々に連結され他方の端部を基台の側に向ける。
主リンクの端部がオイルフィルムダンパーの抵抗体に回転自在に連結される。
テーブルが上下方向に振動運動をすると、主リンクの他方端部が水平方向に移動し、粘性体に漬かる抵抗体を水平方向に移動させる。
抵抗体が水平移動することにより、粘性体に剪断歪みが生じる。
抵抗体に水平方向に沿った相対速度に対応した抵抗力が発生し、抵抗力が主リンクを経由してテーブルに減衰力として作用する。
その結果、地震が発生したときに、テーブルの上下動を免震する。
また、仮にテーブルが振動発生装置を支えているとき、テーブルの上下動を制振する。
【0005】
市場には、オイルフィルムダンパーの免震特性、制振特性を免震または制振する対象である振動特性にあわせて最適化し安定化させたいという要請があった。
安定化の一部として、オイルフィルムダンパーの粘性体に気泡が発生したときも、免震特性、制振特性を安定させたいという要請もあった。
【0006】
本願出願人は、上記要請にこたえることのできるオイルフィルムダンパーの構造を考案した。
その発明の過程で、本願出願人は、最適化した設計点からずれることなく免震特性、制振特性を発揮できる構造をもつオイルフィルムダンパーを考案した。また、オイルフィルムダンパーの粘性体に気泡が発生したときも、免震特性、制振特性を安定させる構造をもつオイルフィルムダンパーを考案した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、免震特性、制振特性を最適化でき、その特性を安定して発揮できるオイルフィルムダンパーを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るオイルフィルムダンパーを、面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する抵抗体と、粘性体と、面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である貯留槽構造と、前記抵抗体を前記貯留槽構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に移動自在に案内する抵抗体案内機構と、を備え、前記抵抗体案内機構が隙間高さ寸法を特定水平方向に沿った任意の位置に対応して設定した所定の値に調整できる隙間調整保持具を有する。
ここで、特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向であり、特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向であり、特定水平方向は特定の水平方向であり、前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面であり、前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面であり、前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である。
【0009】
上記本発明の構成により、抵抗体は、面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数のスライダーを有する。貯留槽構造は、面を上方向または下方向に向ける板構造である単数または複数の固定板を有し粘性体を溜める構造である。抵抗体案内機構は、前記抵抗体を前記貯留槽構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢をスライダー特定面が固定板特定面に対して間に粘性体を挟んで対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法を所定の値になる様に特定水平方向に移動自在に案内する機構である。前記抵抗体案内機構が隙間高さ寸法を特定水平方向に沿った任意の位置に対応して設定した所定の値に調整できる隙間調整保持具を有する。特定方向は上方向または下方向のうちの一方の方向である。特定反対方向は上方向または下方向のうちの前記特定方向の反対の方向である。特定水平方向は特定の水平方向である。前記スライダー特定面は前記スライダーの前記特定方向に向いた面である。前記固定板特定面は前記固定板の粘性体に漬かった箇所に形成され前記特定反対方向に向き前記スライダー特定面に粘性体を間に挟んで対向する面である。前記隙間高さ寸法は前記スライダー特定面と前記スライダー特定面との間に粘性体を間に挟んで対向する前記固定板特定面とで挟まれた隙間の前記特定水平方向に沿った任意の位置での高さ寸法である。
その結果、抵抗体が特定水平方向に移動すると粘性体の粘性剪断力により抵抗体に抵抗力が発生し、抵抗体に連結された機構に免震または制振のための減衰力を与えることができる、
【0010】
以下に、本発明の実施形態に係るオイルフィルムダンパーを説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0011】
前記スライダー特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部のうち少なくとの一方の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記スライダー特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部のうち少なくとの一方の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもつ。
その結果、特定方向が下方向の場合、板構造の下方に前記スライダー特定面に気泡が発生したとき、気泡が傾斜面にそって移動して除去される。
【0012】
また、前記スライダー特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に沿って遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面をもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記スライダー特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に沿って遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面をもつ。
その結果、特定方向が下方向の場合、板構造の下方に向く前記スライダー特定面に気泡が発生したとき、気泡が傾斜面にそって移動して除去される。
【0013】
また、前記スライダー特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の一端部に両端部を各々に繋げ前記特定水平方向に延びる平面とをもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記スライダー特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の一端部に両端部を各々に繋げ前記特定水平方向に延びる平面とをもつ。
その結果、特定方向が下方向の場合、板構造の下方に向くスライダー特定面に気泡が発生したとき、気泡が傾斜面にそって移動して除去される。
【0014】
また、前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が前記特定水平方向に沿って移動するストローク位置に対応して変化する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が前記特定水平方向に沿って移動するストローク位置に対応して変化する。
その結果、前記抵抗体を特定水平方向に沿って移動するに従ってストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
【0015】
また、前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が前記特定水平方向に沿って移動する移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置から中央部へ近づく様に特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が前記特定水平方向に沿って移動する移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置から中央部へ近づく様に特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる。
その結果、前記抵抗体を特定水平方向に沿って移動するに従ってストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
【0016】
また、前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が前記特定水平方向に沿って移動する移動ストロークの1対のストロークエンド位置から中央部へ近づく様に各々に前記特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記隙間高さ寸法は前記抵抗体が前記特定水平方向に沿って移動する移動ストロークの1対のストロークエンド位置から中央部へ近づく様に各々に前記特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる。
その結果、前記抵抗体を特定水平方向に沿って移動するに従ってストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
【0017】
また、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部のうちの少なくとも一方の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部のうちの少なくとも一方の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもつ。
その結果、前記抵抗体を特定水平方向に沿って移動するに従って前記抵抗体と前記貯留槽構造とで挟まれた隙間の高さ寸法が変化してストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
【0018】
また、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面をもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面をもつ。
その結果、前記抵抗体を特定水平方向に沿って移動するに従って前記抵抗体と前記貯留槽構造とで挟まれた隙間の高さ寸法が変化してストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
【0019】
また、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の各々の一端部に両端部を各々に繋げ前記特定水平方向に延びる平面とをもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の各々の一端部に両端部を各々に繋げ前記特定水平方向に延びる平面とをもつ。
その結果、抵抗体が移動するに従って抵抗体と貯留槽構造とで挟まれた隙間の高さ寸法が変化し、抵抗体の移動に対応して抵抗力が発生する。
【0020】
また、前記抵抗体の前記特定水平方向に沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置で前記スライダー特定面と前記固定板特定面とが接触する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記抵抗体の前記特定水平方向に沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置で前記スライダー特定面と前記固定板特定面とが接触する。
その結果、前記抵抗体の前記特定水平方向に沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置で前記スライダー特定面と前記固定板特定面とが接触する様にしたので、ストロークエンドで抵抗体に生ずる抵抗力が大きくなる。
【0021】
また、前記抵抗体案内機構が前記抵抗体の前記特定水平方向に沿った移動ストローク位置に対応して前記抵抗体を上下方向に沿って移動させて前記隙間高さ寸法が前記抵抗体の前記特定水平方向に沿ったストローク位置に対応して変化する様にする。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記抵抗体案内機構が前記抵抗体の前記特定水平方向に沿った移動ストローク位置に対応して前記抵抗体を上下方向に沿って移動させて前記隙間高さ寸法が前記抵抗体の前記特定水平方向に沿ったストローク位置に対応して変化する様にする。
その結果、抵抗体を移動するに従って、前記隙間高さ寸法が変化し、抵抗体のストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
【0022】
また、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無く繋げる平面とをもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無く繋げる平面とをもつ。
その結果、抵抗体を移動するに従って、前記隙間高さ寸法が段差無く変化し、抵抗体のストローク位置に対応して段差なく抵抗力が発生する。
【0023】
また、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無く各々に繋げる2つの平面とをもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無く各々に繋げる2つの平面とをもつ。
その結果、抵抗体を移動するに従って、前記隙間高さ寸法が段差無く変化し、抵抗体のストローク位置に対応して段差なく抵抗力が発生する。
【0024】
また、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無く滑らかに繋げる平面とをもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無く滑らかに繋げる平面とをもつ。
その結果、抵抗体を移動するに従って、前記隙間高さ寸法が段差無く滑らかに変化し、抵抗体のストローク位置に対応して段差なく滑らかに抵抗力が発生する。
【0025】
また、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無く滑らかに各々に繋げる2つの平面とをもつ。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記固定板特定面が前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無く滑らかに各々に繋げる2つの平面とをもつ。
その結果、抵抗体を移動するに従って、前記隙間高さ寸法が段差無く滑らかに変化し、抵抗体のストローク位置に対応して段差なく滑らかに抵抗力が発生する。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明に係るオイルフィルムダンパーは、その手順と構成により、以下の効果を有する。
隙間高さ寸法を設定した値に調整し、前記抵抗体を貯留槽構造に溜まった粘性体に漬けてその姿勢を、前記スライダー特定面を固定板特定面に対向する姿勢に保持しつつ特定水平方向に移動自在に案内する様にしたので、抵抗体を特定水平方向に移動すると粘性体の粘性剪断力により抵抗体に抵抗力が発生し、抵抗体に連結された機構に免震または制振のための減衰力を与えることができる。
前記スライダー特定面が、前記特定水平方向に沿って離れた一方の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもつ様にしたので、特定方向が下方向の場合、スライダー特定面に気泡が発生したとき、気泡が傾斜面にそって移動して除去される。
前記スライダー特定面が、前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面をもつ様にしたので、特定方向が下方向の場合、スライダー特定面に気泡が発生したとき、気泡が傾斜面にそって移動して除去される。
前記スライダー特定面が、前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の一端部に両端部を各々に繋げ前記特定水平方向に延びる平面とをもつ様にしたので、スライダー特定面に気泡が発生したとき、特定方向が下方向の場合、気泡が傾斜面にそって移動して除去される。
前記隙間高さ寸法が、前記抵抗体のストローク位置に対応して変化する様にしたので、前記抵抗体が特定水平方向に沿って移動するに従ってストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
前記隙間高さ寸法が、前記抵抗体が一方のストロークエンド位置から離れる様に特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる様にしたので、前記抵抗体が特定水平方向に沿って移動するに従ってストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
前記隙間高さ寸法が、前記抵抗体が1対のストロークエンド位置から離れる様に各々に特定水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる様にしたので、前記抵抗体が特定水平方向に沿って移動するに従ってストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
前記固定板特定面が、前記特定水平方向に沿って離れた一方の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面をもつ、様にしたので、前記抵抗体が特定水平方向に沿って移動するに従って前記隙間高さ寸法が変化してストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
前記固定板特定面が、前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く上方に向く一対の傾斜面をもつ様にしたので、前記抵抗体が特定水平方向に沿って移動するに従って前記隙間高さ寸法が変化してストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
前記固定板特定面が、前記特定水平方向に沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面と一対の傾斜面に挟まれ一対の傾斜面の各々の一端部に両端部を各々に繋げ前記特定水平方向に延びる平面とをもつ様にしたので、抵抗体が移動するに従って前記隙間高さ寸法が変化し、抵抗体の移動に対応して抵抗力が発生する。
前記抵抗体の前記特定水平方向に沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置で前記スライダー特定面と前記固定板特定面とが接触する様にしたので、ストロークエンドで抵抗体に生ずる抵抗力が大きくなる。
前記抵抗体の前記特定水平方向に沿った移動ストローク位置に対応して前記抵抗体を上下動させて前記隙間高さ寸法が前記抵抗体の前記特定水平方向に沿ったストローク位置に対応して変化させる様にしたので、抵抗体が移動するに従って、前記隙間高さ寸法が変化し、抵抗体のストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
前記固定板特定面が、前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無く繋げる平面とをもつ様にしたので、抵抗体が移動するに従って、前記隙間高さ寸法が変化し、抵抗体のストローク位置に対応して段差無く抵抗力が発生する。
前記固定板特定面が、前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無く各々に繋げる2つの平面とをもつ様にしたので、抵抗体が移動するに従って、前記隙間高さ寸法が変化し、抵抗体のストローク位置に対応して段差無く抵抗力が発生する。
前記固定板特定面が、前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の一端部に一端部を段差無く滑らかに繋げる平面とをもつ様にしたので、抵抗体が移動するに従って、前記隙間高さ寸法が変化し、抵抗体のストローク位置に対応して段差無く滑らかに抵抗力が発生する。
前記固定板特定面が、前記特定水平方向に沿って遷移するにつれ前記特定方向に遷移する様に傾く傾斜面と当該傾斜面の両端部に一端部を段差無く滑らかに各々に繋げる2つの平面とをもつ様にしたので、抵抗体が移動するに従って、前記隙間高さ寸法が変化し、抵抗体のストローク位置に対応して段差無く滑らかに抵抗力が発生する。
その結果、対象物の振動特性に適応した免震または制振性能を安定して発揮できるオイルフィルムダンパーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図2】本発明の第二の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図3】本発明の第二の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの部分拡大図である。
【
図4】本発明の第三の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図5】本発明の第四の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図6】本発明の第五の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図7】本発明の第六の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図8】本発明の第七の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図9】本発明の第八の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図10】本発明の第八の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの部分概念図である。
【
図11】本発明の第九の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図12】本発明の第十の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る対象物支持装置の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して、説明する。
図1乃至12は、本発明の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
【0029】
本発明の実施形態に係る相対速度に対応して抵抗力を生ずるオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
ここで、説明の便宜上、以下の用語を定義する。
特定方向は、上方向または下方向のうちの一方の方向である。
特定反対方向は上方向または下方向のうちの特定方向の反対の方向である。
特定水平方向Xは、特定の水平方向である。
スライダー特定面Dは、スライダー111の特定方向に向いた面である。
固定板特定面Sは、固定板131の粘性体120に漬かった箇所に形成され特定反対方向に向きスライダー特定面Dに粘性体120を間に挟んで対向する面である。
オイルフィルムダンパー100が複数のスライダー特定面Dと複数の固定板特定面Sをもつとき、任意の1つの固定板特定面Sは隣り合う1つのスライダー特定面Dに粘性体120を間に挟んで対向する。
隙間高さ寸法Hは、スライダー特定面Dとそのスライダー特定面Dとの間に粘性体120を間に挟んで対向する固定板特定面Sとで挟まれた隙間の特定水平方向Xに沿った任意の位置での高さ寸法である。
隙間高さ寸法Hは、特定水平方向Xに沿った任意の位置で等しくてもよい。
隙間高さ寸法Hは、特定水平方向Xに沿った任意の位置で異なっていてもよい。
隙間高さ寸法Hは、スライダー111の特定水平方向Xに沿った移動に応じて変化してもよい。
【0030】
抵抗体110は、スライダー111を有する。
スライダー111は、面を上方向または下方向に向ける板構造である。
例えば、スライダー111は、上から見て略四辺形の板構造である。
スライダー111がスライダー特定面Dを形成する。
抵抗体110は、複数のスライダー111、112、・・を有していてもよい。
複数のスライダー111の特定方向に向く面がスライダー特定面D(D1、D2、D3・・・)を形成する。
【0031】
粘性体120は、粘性のある物体である。
例えば、粘性体120は粘性のある流体である。
粘性体120は、上下一対の板構造の間に充填され、上下一対の板構造を、面に沿って相対変位させると、上下一対の板構造に粘性力を発生させる流体である。
上下一対の板構造に発生する粘性力は、隙間高さ寸法Hに対応する値である。
スライダー特定面Dと固定板特定面Sとに水平方向の相対速度が生ずると、隙間にある粘性体120に粘性体120の特性に応じた剪断抵抗力が発生する。
【0032】
貯留槽構造130は、固定板131を有し粘性体120を溜める構造である。
貯留槽構造130は、面を上方向または下方向に向ける固定板131を有する。
固定板131は、面を上方向または下方向に向ける板構造である
貯留槽構造130は、複数の固定板131を有していてもよい。
例えば、貯留槽構造130は、上から見て四辺形の箱状の構造物である。
貯留槽構造130は、上下方向に互いに隙間をあけて重なる複数の固定板131、132、133・・・を持っていてもよい。
各々の固定板の特定方向を向く面が固定板特定面S(S1、S2、S3・・・)を形成する。
固定板131が、貯留槽構造130の箱状の構造の底板を兼ねていてもよい。
この場合、貯留槽構造130の箱状の構造の底部が固定板特定面Sを形成する。
【0033】
抵抗体案内機構140は、抵抗体110を貯留槽構造130に溜まった粘性体120に漬けて、その姿勢をスライダー特定面Dが固定板特定面Sに対して間に粘性体120を挟んで対向する姿勢に保持して、隙間高さ寸法Hを所定の値になる様に特定水平方向Xに沿って移動自在に案内する機構である。
例えば、特定方向が下方向である場合、抵抗体案内機構140は、抵抗体110を貯留槽構造130に溜まった粘性体120に漬けて、その姿勢を、スライダー特定面Dを下方に向け固定板特定面Sに対向する姿勢に保持して、隙間高さ寸法Hを所定の値に維持しつつ特定水平方向Xに沿って移動自在に案内する。
【0034】
抵抗体案内機構140は、抵抗体110を貯留槽構造130に溜まった粘性体120に漬けてその姿勢を、スライダー特定面Dを特定方向に向け固定板特定面Sに対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法Hをストローク位置に対応する所定の値に維持しつつ特定水平方向Xに沿って移動自在に案内してもよい。
例えば、特定方向が下方向である場合、抵抗体案内機構140は、抵抗体110を貯留槽構造130に溜まった粘性体120に漬けてその姿勢を、スライダー特定面Dを下方に向け固定板特定面Sに対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法Hをストローク位置に対応する所定の値に維持しつつ特定水平方向Xに沿って移動自在に案内する。
【0035】
抵抗体案内機構140は、抵抗体110を貯留槽構造130に溜まった粘性体120に漬けて、その姿勢を、スライダー特定面Dを特定方向に向け固定板特定面Sに対向する姿勢に保持して、隙間高さ寸法Hをストローク位置に対応して変化する所定の値に維持しつつ特定水平方向Xに沿って移動自在に案内してもよい。
例えば、特定方向が下方向である場合、抵抗体案内機構140は、抵抗体110を貯留槽構造130に溜まった粘性体120に漬けて、その姿勢を、スライダー特定面Dを下方に向け固定板特定面Sに対向する姿勢に保持して、隙間高さ寸法Hをストローク位置に対応して変化する所定の値に維持しつつ特定の水平方向である特定水平方向Xに沿って移動自在に案内する。
【0036】
抵抗体案内機構140は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク位置に対応して抵抗体110を上下方向に沿って移動させて隙間高さ寸法Hを抵抗体110の特定水平方向Xに沿ったストローク位置に対応して変化する値に維持してもよい。
その結果、抵抗体110を貯留槽構造130に溜まった粘性体120に漬けてその姿勢を、スライダー特定面Dを下方に向け固定板特定面Sに対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法Hをストローク位置に対応する所定の値に維持しつつ特定の水平方向である特定水平方向Xに移動自在に案内する。
【0037】
抵抗体案内機構140は、案内部材141と被案内部材142と被案内部材支持機構143とで構成されてもよい。
抵抗体案内機構140は、案内部材141と被案内部材142と被案内部材支持機構143と隙間調整保持具144とで構成されてもよい。
【0038】
案内部材141は、被案内部材142を特定水平方向Xに沿って案内する構造である。
案内部材141は、特定水平方向Xに沿って延びる左右一対の案内レール構造であってもよい。
【0039】
被案内部材142は、案内部材141に特定水平方向Xに沿って案内される部材である。
被案内部材142は、案内部材141に上下方向に沿った移動を拘束され、特定水平方向Xに沿って案内される部材であってもよい。
被案内部材142は、特定水平方向Xに沿って延びる左右一対の案内部材141に案内される車輪であってもよい。
被案内部材142は、特定水平方向Xに沿って延びる左右一対の案内部材141に案内される鍔付き車輪であってもよい。
【0040】
被案内部材支持機構143は、単数または複数のスライダー111を支持する機構である。
被案内部材支持機構143は、被案内部材142に支持され、単数または複数のスライダー111を支持する機構であってもよい。
被案内部材支持機構143は、被案内部材142の車輪構造を回転自在に保持する構造に支持され、単数または複数のスライダー111を支持する機構であってもよい。
【0041】
隙間調整保持具144は、隙間高さ寸法Hを所定の値に調整できる機構である。
隙間調整保持具144は、隙間高さ寸法Hをスライダー111の特定水平方向Xに沿った箇所に対応して所定の値に調整できる機構であってもよい。
一対の隙間調整保持具144が、特定水平方向Xに沿って離れた位置に設けられる。
例えば、一対の隙間調整保持具144が、隙間高さ寸法Hをスライダー111の特定水平方向Xに沿った箇所に対応して所定の値に調整し、スライダー特定面Dを傾斜面Dkにすることもできる。
例えば、隙間調整保持具144は、ねじ棒144aとボス144bとディスタンスカラー144cと内側段付きナット144dとロックナット144eとスライダーつり下げ部材144fと締め付けナット144gで構成される。
ねじ棒144aは、棒状の部材であって、下端をスライダー111に固定され、少なくとも上部にねじが加工される。
ボス144bは、中空円筒状の部材であって、下端をスライダーつり下げ部材144fに固定され、上部にねじが加工される。
ディスタンスカラー144cは、ねじ棒144aが入る中空とボス144bの中空に挿入可能な中空円筒状部材であり、ねじ棒144aを入れて、ボス144bの中空部分に挿入される。
内側段付きナット144dは、上部がねじ棒144aを入れる穴と、ボス144bのねじの外径より大きい穴を内側に設け、ボス144bが入る空間を有した中空円筒状の段付きフランジであり、下部が雌ねじの加工がされる六角ナット状の部材で、ボス144bの上部に加工されるねじに連結される。
ロックナット144eは、雌ねじの加工される部材であり、ボス144bに加工されるねじに連結される。
締め付けナット144gは、内側段付きナット144dの上部の穴に挿入したねじ棒144aを締め付けて、ディスタンスカラー144cを圧縮することで、スライダー111を固定する。
スライダーつり下げ部材144fは、被案内部材支持機構143に支持される。
締め付けナット144gとロックナット144eを緩めて、内側段付きナット144dを廻して、ボス144bの上部のねじに沿って、ねじ棒144aを上下させることで、ねじ棒144aに固定されたスライダー111のスライダー特定面Dと貯留槽構造130の固定板特定面Sとの隙間の寸法が変化する。
【0042】
スライダー特定面Dが、特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部のうち少なくとの一方の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Dkをもっていてもよい。
例えば、特定方向が下方向である場合、スライダー特定面Dが特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部のうち少なくとの一方の端部から中央部へ遷移するにつれ下方に遷移する様に傾く傾斜面Dkをもつ。
特定方向が下方向である場合、仮にスライダー特定面Dに接触する粘性体120に気泡が発生したときに、スライダー111の特定水平方向Xに沿った移動に応じて気泡が移動し、スライダー特定面Dから外側へ移動することが期待できる。
【0043】
スライダー特定面Dが、特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に沿って遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkをもっていてもよい。
例えば、特定方向が下方向である場合、スライダー特定面Dが特定水平方向Xに離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ下方に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkをもつ。
【0044】
スライダー特定面Dが、特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkと一対の傾斜面Dkに挟まれ一対の傾斜面Dkの一端部に両端部を各々に繋げ特定水平方向Xに延びる平面Dpとをもっていてもよい。
平面Dpは水平面であってもよい。
例えば、特定方向が下方向である場合、スライダー特定面Dが特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ下方に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkと一対の傾斜面Dkに挟まれる中央部で水平方向に一定の幅で最も低くなる水平面とをもつ。
【0045】
隙間高さ寸法Hは、抵抗体110が特定水平方向Xに沿って移動するストローク位置に対応して変化してもよい。
【0046】
隙間高さ寸法Hは、抵抗体110が特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置から離れる様に水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなってもよい。
【0047】
隙間高さ寸法Hは、抵抗体110が特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置から離れる様に各々に水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなってもよい。
【0048】
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部のうちの少なくとも一方の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skをもっていてもよい。
例えば、特定方向が下方向である場合、固定板特定面Sが特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部のうちの少なくとも一方の端部から中央部へ遷移するにつれ下方向に遷移する様に傾く傾斜面Skをもつ。
【0049】
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面Skをもっていてもよい。
例えば、特定方向が下方向である場合、固定板特定面Sが特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ下向きに遷移する様に傾く一対の傾斜面Skをもつ。
【0050】
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面Skと一対の傾斜面Skに挟まれ一対の傾斜面Skの各々の一端部に両端部を各々に繋げ特定水平方向Xに延びる平面Spとをもっていてもよい。
傾斜面Skが、一定の傾きをもつ面であってもよい。
平面Spが、水平面であってもよい。
例えば、特定方向が下方向である場合、固定板特定面Sが特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ下向きに遷移する様に傾く一対の傾斜面Skと一対の傾斜面Skに挟まれた中央部で水平方向に一定の幅で最も低くなる水平面とをもつ。
【0051】
抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置でスライダー特定面Dと固定板特定面Sとが接触してもよい。
この様にすると、抵抗体110がストロークエンド位置に位置するとき、隙間高さ寸法Hがゼロになる。
その結果、スライダー特定面Dと固定板特定面Sとで挟まれる粘性体120の厚みが極小になり、抵抗体110を特定水平方向へ移動する際の抵抗力が大きくなる。
【0052】
抵抗体案内機構140が、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク位置に対応して抵抗体110を上下方向に沿って移動させて隙間高さ寸法Hが抵抗体110の特定水平方向Xに沿ったストローク位置に対応して変化する様にしてもよい。
例えば、案内部材141は、被案内部材142を特定水平方向Xに沿って所定の寸法だけ上下に変位して案内する構造であってもよい。
例えば、案内部材141は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク中で、段差無く上下方向に変位してもよい。
例えば、案内部材141は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク中で、ストローク端に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分とストロークの中央部に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分との高さ位置が異なっていてもよい。
例えば、案内部材141は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク中で、ストローク端に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分とストロークの中央部に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分との高さ位置より低くてもよい。
例えば、案内部材141は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク中で、ストローク端に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分とストロークの中央部に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分との高さ位置より高くてもよい。
その結果、抵抗体案内機構140は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク位置に対応して抵抗体110を上下動させて隙間高さ寸法Hを抵抗体110の特定水平方向Xに沿ったストローク位置に対応して変化させる。
【0053】
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの一端部に一端部を段差無く繋げる平面Spとをもっていてもよい。
平面Spが、水平面であってもよい。
傾斜面Skが、一定の傾きをもつ面であってもよい。
例えば、特定方向が下方向の場合、固定板特定面Sが特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ下方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの一端部に一端部を段差無く繋げる水平面とをもつ。
【0054】
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの両端部に一端部を段差無く各々に繋げる2つの平面Spとをもっていてもよい。
平面Spが、水平面であってもよい。
傾斜面Skが、一定の傾きをもつ面であってもよい。
例えば、特定方向が下方向の場合、固定板特定面Sが特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ下方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの両端部に一端部を段差無く各々に繋げる2つの水平面とをもつ。
【0055】
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの一端部に一端部を段差無く滑らかに繋げる平面Spとをもっていてもよい。
平面Spが、水平面であってもよい。
傾斜面Skが、水平な端部をもつ波状の傾斜をもつ面であってもよい。
例えば、特定方向が下方向の場合、固定板特定面Sが特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ下方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの一端部に一端部を段差無く滑らかに繋げる水平面とをもつ。
【0056】
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの両端部に一端部を段差無く滑らかに各々に繋げる2つの平面Spとをもっていてもよい。
平面Spが、水平面であってもよい。
傾斜面Skが、水平な端部をもつ波状の傾斜をもつ面であってもよい。
例えば、特定方向が下方向の場合、固定板特定面Sが特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ下方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの両端部に一端部を段差無く滑らかに各々に繋げる2つの水平面とをもつ。
【0057】
以下に、本発明の複数の実施形態に係るオイルフィルムダンパーを、図を基に、説明する。
【0058】
図1は、本発明の第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
発明の第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、1個のスライダー特定面Dと1個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は下方向である。
本発明の第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
抵抗体110は、スライダー特定面Dを下方向に向ける板構造である1個のスライダー111で構成される。
スライダー111は、上から見て略四辺形の板構造である。
粘性体120は、上下一対の板構造の間に充填され、上下一対の板構造を、面に沿って相対変位させると、上下一対の板構造に粘性力を発生させる流体である。
貯留槽構造130は、面を上方向または下方向に向ける板構造である1個の固定板131を有し、粘性体120を溜める構造である。
貯留槽構造130の底板が固定板131を兼ねる。
抵抗体案内機構140は、案内部材141と被案内部材142と被案内部材支持機構143とで構成される。
案内部材141は、被案内部材142を特定水平方向Xに沿って案内する構造である。
案内部材141は、特定水平方向Xに沿って延びる左右一対の案内レール構造であってもよい。
被案内部材142は、案内部材141に特定水平方向Xに沿って案内される部材である。
被案内部材142は、案内部材141に上下方向に沿った移動を拘束され、特定水平方向Xに沿って案内される部材であってもよい。
被案内部材142は、特定水平方向Xに沿って延びる左右一対の案内部材141に案内される車輪であってもよい。
被案内部材142は、特定水平方向Xに沿って延びる左右一対の案内部材141に案内される鍔付き車輪であってもよい。
被案内部材支持機構143は、スライダー111を支持する機構である。
被案内部材支持機構143は、被案内部材142に支持され、スライダー111を支持する機構であってもよい。
被案内部材支持機構143は、被案内部材142の車輪構造を回転自在に保持する構造に支持され、スライダー111を支持する機構であってもよい。
抵抗体110が貯留槽構造130に対して特定水平方向Xに沿って移動する全てのストローク範囲で、隙間高さ寸法Hは一定の値である。
抵抗体110が貯留槽構造130に対して特定水平方向Xに沿って移動すると、抵抗体110と貯留槽構造130の固定板131との間に挟まれる粘性体120に剪断変形が生じ、移動速度に対応する抵抗力が抵抗体110に生じ、主リンク331を介して外部に抵抗力を発生させる。
【0059】
図2は、本発明の第二の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
図3は、本発明の第二の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの部分拡大図である。
発明の第二の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は1個のスライダー特定面Dと1個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は下方向である。
本発明の第二の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130の構成は、第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーのものと同じなので、説明を省略する。
抵抗体案内機構140は、案内部材141と被案内部材142と被案内部材支持機構143と隙間調整保持具144とで構成されてもよい。
案内部材141と被案内部材142と被案内部材支持機構143の構成は、第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーのものと同じなので、説明を省略する。
隙間調整保持具144は、隙間高さ寸法Hを設定した値に調整できる機構である。
隙間調整保持具144は、ねじ棒144aとボス144bとディスタンスカラー144cと内側段付きナット144dとロックナット144eとスライダーつり下げ部材144fと締め付けナット144gとで構成される。
ねじ棒144aは、棒状の部材であって、下端をスライダー111に固定され、少なくとも上部にねじが加工される。
ボス144bは、中空円筒状の部材であって、下端をスライダーつり下げ部材144fに固定され、上部にねじが加工される。
ディスタンスカラー144cは、ねじ棒144aが入る中空とボス144bの中空に挿入可能な中空円筒状部材であり、ねじ棒144aを入れて、ボス144bの中空部分に挿入される。
内側段付きナット144dは、上部がねじ棒144aを入れる穴と、ボス144bのねじの外径より大きい穴を内側に設け、ボス144bが入る空間を有した中空円筒状の段付きフランジであり、下部が雌ねじの加工がされる六角ナット状の部材で、ボス144bの上部に加工されるねじに連結される。
ロックナット144eは、雌ねじの加工がされる部材であり、ボス144bに加工されるねじに連結される。
締め付けナット144gは、内側段付きナット144dの上部の穴に挿入したねじ棒144aを締め付けて、ディスタンスカラー144cを圧縮することで、スライダー111を固定する。
スライダーつり下げ部材144fは、被案内部材支持機構143に支持される。
締め付けナット144gとロックナット144eを緩めて、内側段付きナット144dを廻して、ボス144bの上部のねじに沿って、ねじ棒144aを上下させることで、ねじ棒144aに固定されたスライダー111が形成するスライダー特定面Dと貯留槽構造130が形成する固定板特定面Sとの隙間の寸法が変化する。
抵抗体110が貯留槽構造130に対して特定水平方向Xに沿って移動する全てのストローク範囲で、隙間高さ寸法Hは隙間調整保持具144で調整された一定の値で維持される。
【0060】
図4は、本発明の第三の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
発明の第三の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は1個のスライダー特定面Dと1個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は下方向であり、隙間高さ寸法Hは特定水平方向Xに沿った位置に対応して異なる寸法である。
本発明の第三の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140の構成は、第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーのものと同じなので説明を省略する。
抵抗体110は、板構造であるスライダー111で構成される。
例えば、スライダー111は、上から見て略四辺形の板構造である。
スライダー特定面Dが特定水平方向Xに離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ下方に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkをもつ。
一対の傾斜面Dkは繋ぎ目で段差無く繋がる。
抵抗体110が貯留槽構造130に対して特定水平方向Xに沿って移動するとき、全てのストローク範囲で、隙間高さ寸法Hは特定水平方向Xに沿って異なる離間距離を変化せず維持する。
【0061】
図5は、本発明の第四の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
発明の第四の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は1個のスライダー特定面Dと1個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は下方向であり、隙間高さ寸法Hは抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動に対応して変化する。
本発明の第四の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140の構成は、第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーのものと同じなので説明を省略する。
抵抗体110は、板構造であるスライダー111で構成される。
例えば、スライダー111は、上から見て略四辺形の板構造である。
スライダー特定面Dが特定水平方向Xに離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ下方に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkをもつ。
一対の傾斜面Dkは繋ぎ目で段差無く繋がる。
貯留槽構造130は、粘性体120を溜める構造である。
例えば、貯留槽構造130は、上から見て四辺形の箱状の構造物である。
固定板131が箱状の構造物の底部を兼ねる。
固定板131の上方に向く面が固定板特定面Sを形成する。
固定板特定面Sが特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ下向きに遷移する様に傾く一対の傾斜面Skをもつ。
一対の傾斜面Skが繋ぎ目で段差無く繋がる。
スライダー特定面Dの一対の傾斜面Dkの傾斜角度と固定板特定面Sの一対の傾斜面Skの傾斜角度が等しくてもよい。
例えば、スライダー特定面Dの一対の傾斜面Dkの傾斜の向きと固定板特定面Sの一対の傾斜面Skの傾斜の向きが左右毎に一致し、スライダー特定面Dの一対の傾斜面Dkの傾斜角度と固定板特定面Sの一対の傾斜面Skの傾斜角度が等しい。
その結果、隙間高さ寸法Hは、抵抗体110が特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置から中央部に離れる様に水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる。
抵抗体110が貯留槽構造130に対して特定水平方向Xに沿って移動するとき、隙間高さ寸法Hはストローク位置に対応して変化する値に維持される。
【0062】
抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置でスライダー特定面Dと固定板特定面Sとが接触してもよい。
図5(C)は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置でスライダー特定面Dと固定板特定面Sとが接触する様子を示す。
【0063】
図6は、本発明の第五の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
発明の第五の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は1個のスライダー特定面Dと1個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は下方向であり、隙間高さ寸法Hはスライダー111の両方の端部から中央に遷移するにつれ短くなり中央部で一定になり、隙間高さ寸法Hは抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動に対応して変化しない。
本発明の第五の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140の構成は、第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーのものと同じなので説明を省略する。
抵抗体110は、板構造であるスライダー111で構成される。
例えば、スライダー111は、上から見て略四辺形の板構造である。
スライダー特定面Dが特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ下方に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkと一対の傾斜面Dkに挟まれ中央部で水平方向に一定の幅で最も低くなる平面Dpとをもつ。
例えば、平面Dpは水平面である。
固定板131が箱状の構造物の底部を兼ねる。
固定板131の上方に向く面が固定板特定面Sを形成する。
一対の傾斜面Dkと平面Dpとは繋ぎ目で段差無く繋がる。
その結果、抵抗体110が貯留槽構造130に対して特定水平方向Xに沿って移動するとき、全てのストローク範囲で、隙間高さ寸法Hは特定水平方向Xに沿って異なる離間距離を変化せず維持する。
【0064】
図7は、本発明の第六の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
発明の第六の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は1個のスライダー特定面Dと1個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は下方向であり、隙間高さ寸法Hは抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動に対応して変化する。
本発明の第六の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140の構成は、第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーのものと同じなので説明を省略する。
抵抗体110は、板構造であるスライダー111で構成される。
例えば、スライダー111は、上から見て略四辺形の板構造である。
スライダー特定面Dが特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ下方に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkとその一対の傾斜面Dkに挟まれる中央部で水平方向に一定の幅で最も低くなる平面Dpとをもつ。
例えば、平面Dpは水平面である。
一対の傾斜面Dkと平面Dpとは繋ぎ目で段差無く繋がる。
貯留槽構造130は、粘性体120を溜める構造である。
例えば、貯留槽構造130は、上から見て四辺形の箱状の構造物である。
固定板131が箱状の構造物の底部を兼ねる
箱状の構造物の底部が、固定板特定面Sを形成する。
固定板特定面Sが特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ下向きに遷移する様に傾く一対の傾斜面Skとその一対の傾斜面Skに挟まれる中央部で水平方向に一定の幅で最も低くなる平面Spとをもつ。
例えば、平面Spは水平面である。
一対の傾斜面Skと平面Spが繋ぎ目で段差無く繋がる。
スライダー特定面Dの一対の傾斜面Dkの傾斜角度と固定板特定面Sの一対の傾斜面Skの傾斜角度が等しくてもよい。
例えば、スライダー特定面Dの一対の傾斜面Dkの傾斜の向きと固定板特定面Sの一対の傾斜面Skの傾斜の向きが左右毎に一致し、スライダー特定面Dの一対の傾斜面Dkの傾斜角度と固定板特定面Sの一対の傾斜面Skの傾斜角度が等しい。
スライダー特定面Dの平面Dpの特定水平方向Xに沿った長さと固定板特定面Sの平面Spの特定水平方向Xに沿った長さとが等しくてもよい。
その結果、隙間高さ寸法Hは、抵抗体110が特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置から中央部に離れる様に特定水平方向Xに沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる。
抵抗体110が貯留槽構造130に対して特定水平方向Xに沿って移動するとき、隙間高さ寸法Hはストローク位置に対応して変化する。
【0065】
抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置でスライダー特定面Dと固定板特定面Sとが接触してもよい。
図7(C)は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置でスライダー特定面Dと固定板特定面Sとが接触する様子を示す。
【0066】
図8は、本発明の第七の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
発明の第七の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は1個のスライダー特定面Dと1個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は下方向であり、隙間高さ寸法Hは抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動に対応して変化する。
本発明の第七の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130の構成は、第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーのものと同じなので説明を省略する。
抵抗体案内機構140は、抵抗体110を貯留槽構造130に溜まった粘性体120に漬けてその姿勢を、スライダー特定面Dを下方に向け固定板特定面Sに対向する姿勢に保持して隙間高さ寸法Hをストローク位置に対応する所定の値に維持しつつ特定の水平方向である特定水平方向Xに移動自在に案内する機構である。
抵抗体案内機構140は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク位置に対応して抵抗体110を上下方向に沿って移動させて隙間高さ寸法Hを抵抗体110の特定水平方向Xに沿ったストローク位置に対応して変化する値に維持する。
その結果、隙間高さ寸法Hはスライダー111の特定水平方向Xに沿った移動に対応して変化する。
抵抗体案内機構140は、案内部材141と被案内部材142と被案内部材支持機構143とで構成される。
被案内部材142と被案内部材支持機構143との構成は、第一の実施形態に係るオイルフィルムダンパーのものと同じなので、説明を省略する。
案内部材141は、被案内部材142を特定水平方向Xに沿って若干上下動させつつ特定水平方向Xに案内する構造である。
例えば、案内部材141は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク中で、段差無く上下方向に変位させてもよい。
例えば、案内部材141は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク中で、ストローク端に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分とストロークの中央部に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分との高さ位置が異なっていてもよい。
例えば、案内部材141は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク中で、ストローク端に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分の高さ位置がストロークの中央部に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分の高さ位置より低くてもよい。
例えば、案内部材141は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク中で、ストローク端に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分の高さ位置がストロークの中央部に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分との高さ位置より高くてもよい。
その結果、抵抗体案内機構140は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク位置に対応して抵抗体110を上下動させて隙間高さ寸法Hを抵抗体110の特定水平方向Xに沿ったストローク位置に対応して変化させる。
抵抗体110が貯留槽構造130に対して特定水平方向Xに沿って移動するとき、隙間高さ寸法Hはストローク位置に対応して変化する値に維持される。
図8は、案内部材141は、抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク中で、ストローク端に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分の高さ位置がストロークの中央部に位置する抵抗体110を支持する案内部材141の部分の高さ位置より低くい様子が示される。
この様にすると、抵抗体110が特定水平方向Xに沿ってストローク中央からストローク端に移動するに対応して抵抗体110に発生する抵抗力が大きくなる。
【0067】
図9は、本発明の第八の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
図10は、本発明の第八の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの部分概念図である。
発明の第八の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、5個のスライダー特定面Dと5個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は上方向または下方向であり、隙間高さ寸法H1~H5は、特定水平方向Xに沿って等しい。
本発明の第八の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
抵抗体110は、スライダー特定面Dを上方向または下方向に向ける板構造である3個のスライダー111、112、113で構成される。
第一スライダー111、第二スライダー112、第三スライダー113が間に間隔を設けて重なる。
第一スライダー111の下方に向く面が、第一スライダー特定面D1を形成する。
第一スライダー111の上方に向く面が、第二スライダー特定面D2を形成する。
第二スライダー112の下方に向く面が、第三スライダー特定面D3を形成する。
第二スライダー112の上方に向く面が、第四スライダー特定面D4を形成する。
第三スライダー113の下方に向く面が、第五スライダー特定面D5を形成する。
粘性体120は、上下一対の板構造の間に充填され、上下一対の板構造を、面に沿って相対変位させると、上下一対の板構造に粘性力を発生させる流体である。
貯留槽構造130は、面を上方向または下方向に向ける板構造である3個の固定板131、132、133を有し、粘性体120を溜める構造である。
第一固定板131、第二固定板132、第三固定板133が間に間隔を設けて重なる。
第一固定板131が貯留槽構造130の底板を兼ねてもよい。
第一固定板131の上方に向く面が、第一固定板特定面S1を形成する。
第二固定板132の下方に向く面が、第二固定板特定面S2を形成する。
第二固定板132の上方に向く面が、第三固定板特定面S3を形成する。
第三固定板133の下方に向く面が、第四固定板特定面S4を形成する。
第三固定板133の上方に向く面が、第五固定板特定面S5を形成する。
隙間高さ寸法H1~H5は、第一隙間高さ寸法H1、第二隙間高さ寸法H2、第三隙間高さ寸法H3、第四隙間高さ寸法H4、第五隙間高さ寸法H5である。
第一隙間高さ寸法H1は、第一スライダー特定面D1と第一固定板特定面S1とに挟まれる。
第二隙間高さ寸法H2は、第二スライダー特定面D2と第二固定板特定面S2とに挟まれる。
第三隙間高さ寸法H3は、第三スライダー特定面D3と第三固定板特定面S3とに挟まれる。
第四隙間高さ寸法H4は、第四スライダー特定面D4と第四固定板特定面S4とに挟まれる。
第五隙間高さ寸法H5は、第五スライダー特定面D5と第五固定板特定面S5とに挟まれる。
第一隙間高さ寸法H1、第二隙間高さ寸法H2、第三隙間高さ寸法H3、第四隙間高さ寸法H4、第五隙間高さ寸法H5は、スライド特定面Dの全ての位置で等しい。
第一隙間高さ寸法H1、第二隙間高さ寸法H2、第三隙間高さ寸法H3、第四隙間高さ寸法H4、第五隙間高さ寸法H5は、抵抗体110が特定水平方向Xに沿って移動するとき、変化しない。
抵抗体案内機構140は、第一の実施形態にかかるオイルフィルムダンパーのものと同じなので、説明を省略する。
抵抗体110が貯留槽構造130に対して特定水平方向Xに沿って移動すると、抵抗体110と貯留槽構造130の固定板131との間に挟まれる粘性体120に剪断変形が生じ、移動速度に対応する抵抗力が抵抗体110に生し、主リンク331を介して外部に抵抗力を発生させる。
【0068】
図11は、本発明の第九の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
発明の第九の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、2個のスライダー特定面Dと2個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は下方向であり、隙間高さ寸法H1~H2は、特定水平方向Xに沿って移動するのに従って変化する。
本発明の第九の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
抵抗体110は、スライダー特定面Dを上方向または下方向に向ける板構造である2個のスライダー111、112で構成される。
第一スライダー111、第二スライダー112が間に間隔を設けて重なる。
第一スライダー111の下方に向く面が、第一スライダー特定面D1を形成する。
第二スライダー112の下方に向く面が、第二スライダー特定面D2を形成する。
粘性体120は、上下一対の板構造の間に充填され、上下一対の板構造を、面に沿って相対変位させると、上下一対の板構造に粘性力を発生させる流体である。
貯留槽構造130は、面を上方向または下方向に向ける板構造である2個の固定板131、132を有し、粘性体120を溜める構造である。
第一固定板131、第二固定板132が間に間隔を設けて重なる。
第一固定板131が貯留槽構造130の底板を兼ねる。
第一固定板131の上方に向く面が、第一固定板特定面S1を形成する。
第二固定板132の上方に向く面が、第二固定板特定面S2を形成する。
隙間高さ寸法H1、H2は、第一隙間高さ寸法H1、第二隙間高さ寸法H2である。
第一隙間高さ寸法H1は、第一スライダー特定面D1と第一固定板特定面S1とに挟まれる。
第二隙間高さ寸法H2は、第二スライダー特定面D2と第二固定板特定面S2とに挟まれる。
スライダー特定面D1、D2、固定板特定面S1、S2、及び隙間高さ寸法H1、H2は、本発明の第四の実施形態に係るオイルフィルムダンパーのものと同じなので説明を省略する。
【0069】
図12は、本発明の第十の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの概念図である。
発明の第十の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、1個のスライダー特定面Dと1個の固定板特定面Sとを有し、特定方向は下方向である。
本発明の第十の実施形態に係るオイルフィルムダンパー100は、抵抗体110と粘性体120と貯留槽構造130と抵抗体案内機構140とで構成される。
抵抗体110と粘性体120と抵抗体案内機構140の構成は、第一の実施形態にかかるオイルフィルムダンパー100のものと同じなので、説明を省略する。
貯留槽構造130は、面を上方向または下方向に向ける板構造である1個の固定板131を有し、粘性体120を溜める構造である。
固定板131が貯留槽構造130の底板を兼ねる。
固定板131の上方に向く面が、固定板特定面Sの全部または一部を形成する。
固定板特定面Sは、一対の平面Spと傾斜面Skとをもつ。
傾斜面Skは、特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ下方向に遷移する様に傾く面である。
一対の平面Spは、傾斜面Skの両端部に一端部を段差無く各々に繋げる水平な面である。
図12(B1)は、かさ上げスペーサを固定板131の上面におき、かさ上げスペーサの上方向を向く面が一個の平面Spと傾斜面Skとを形成する様子が示される。
図12(B2)は、固定板131の上面に設けられて凹み部の上方に向く面が一個の平面Spと傾斜面Skとを形成する様子が示される。
この様にすると、抵抗体110を特定水平方向Xに沿って移動させたとき、抵抗体110と貯留槽構造体130との間に作用する抵抗力が段差無く変化する。
【0070】
次に、本発明の実施形態に係るオイルフィルムダンパーの作用を、図を基に、説明する。
【0071】
図13は、本発明の実施形態に係るオイルフィルムダンパーを用いる対象物支持装置の概念図である。
対象物支持装置は、対象物を支持する装置である。
対象物支持装置は、対象物を支持して、上下方向の振動を免震する装置に用いられる。
対象物支持装置は、水平方向の振動を免震する装置と組み合わせて、用いられてもよい。
【0072】
対象物支持装置は、テーブル50と基台60とテーブル支持機構300とオイルフィルムダンパー100とで構成される。
テーブル50は、対象物を乗せるものである。
基台60は、基礎に支持されるものである。
テーブル支持機構300は、基台60を基礎としてテーブル50を支持する機構である。
オイルフィルムダンパー100は、水平移動可能な部材である抵抗体110を有する機構である。
【0073】
オイルフィルムダンパー100は、水平移動可能な部材を有する機構であって、抵抗体110の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力を抵抗体110に生じさせる。
オイルフィルムダンパー100は、抵抗体110が上下移動を拘束され水平移動可能な部材を有していてもよい。
オイルフィルムダンパー100は、抵抗体110が水平移動に対応して上下移動しつつ水平移動可能な部材を有していてもよい。
【0074】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とで構成される。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とロッキング防止機構(図示せず)とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材(図示せず)とロッキング防止機構(図示せず)とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、水平案内機構(図示せず)と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材(図示せず)とロッキング防止機構(図示せず)とで構成されてもよい。
【0075】
水平案内機構は、リンク機構330の連結部をテーブル50または基台60に水平方向に移動自在に固定する機構である。
水平案内機構は、必要に応じて設けられる、
【0076】
上下方向ばね部材320は、基台60を基礎としてテーブル50に上向きのばね力を発生させる部材である。
上下方向ばね部材320は、設計上選択されたばね定数をもつ。
上下方向ばね部材320は、圧縮ばねでもよい。
例えば、圧縮ばねは、下端を基台60に連結され、上端をテーブル50に連結され、上向きの圧縮力をテーブル50に作用させる。
上下方向ばね部材320は、引張ばねでもよい。
例えば、引張ばねは、下端をテーブル50に連結され、上端を基台60に連結され、上向きの引張力をテーブル50に作用させる。
【0077】
リンク機構330は、基台60とテーブル50との間に設けられる機構である。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332とで構成される。
左右一対の主リンク331は、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造であるテーブル50に回転中心である一方回転中心331Cuの回りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造である基台60の側に向けるリンクである。
左右一対の主リンク331の他方の端部が、抵抗体110に回転中心である他方回転中心331Cdの周りに回転自在に連結される。
左右一対のサポートリンク332は、長尺方向を主リンク331の傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を主リンク331に回転中心である一方サポート回転中心332Cuの回りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に相当する基台60に回転中心である他方サポート回転中心332Cdの回りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
一方サポート回転中心332Cuが一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとを繋ぐ主リンク中心軸の上に位置し、一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方回転中心331Cdとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方サポート回転中心332Cdとの距離とが略等しくてもよい。
テーブル50が上下方向に沿って移動して、テーブル50が傾こうとすると、リンク機構330の作動により、左右方向に移動しようとする抵抗体110に生ずる抵抗力が大きくなり、主リンク331を介してテーブル50に作用する減衰力が大きくなり、傾きを抑制する。
【0078】
水平方向ばね部材は、リンク機構330の各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる部材である。
水平方向ばね部材は、必要に応じて設けられる。
【0079】
ロッキング防止機構は、テーブル50が傾くことと水平移動することとを抑制する機構である。
ロッキング防止機構は、必要に応じて設けられる。
例えば、装置が全体としてロッキング防止機能をもつとき、リンク機構330がロッキング防止機構を持たなくてもよい。
リンク機構330とオイルフィルムダンパー100の組合せが、ロッキング防止機能を持つこともある。
【0080】
上記した本発明の実施形態に係るオイルフィルムダンパーは、その技術的特徴により、以下の効果を奏する。
隙間高さ寸法Hを設定した値に調整し、抵抗体110を貯留槽構造130に溜まった粘性体120に漬けてその姿勢を、スライダー特定面Dを特定方向に向け固定板特定面Sに対向する姿勢に保持しつつ特定水平方向Xに移動自在に案内する様にしたので、抵抗体110を特定水平方向Xに移動すると粘性体120の粘性剪断力により抵抗体110に抵抗力が発生し、抵抗体110に連結された機構に免震または制振のための減衰力を与えることができる、
スライダー特定面Dが、特定水平方向Xに沿って離れた一方の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Dkをもつ様にしたので、特定方向が下方向の場合、スライダー特定面Dに気泡が発生したとき、気泡が傾斜面Dkにそって移動して除去される。
スライダー特定面Dが、特定水平方向Xに離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkをもつ様にしたので、特定方向が下方向の場合、スライダー特定面Dに気泡が発生したとき、気泡が傾斜面Dkにそって移動して除去される。
スライダー特定面Dが、特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に各々に傾く一対の傾斜面Dkと中央部で水平方向に一定の幅で最も低くなる平面Dpとをもつ様にしたので、特定方向が下方向の場合、スライダー特定面Dに気泡が発生したとき、気泡が傾斜面Dkにそって移動して除去される。
隙間高さ寸法Hは、抵抗体110のストローク位置に対応して変化する様にしたので、抵抗体110が特定水平方向Xに沿って移動するに従ってストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
隙間高さ寸法Hは、抵抗体110が一方のストロークエンド位置から離れる様に水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる様にしたので、抵抗体110が特定水平方向Xに沿って移動するに従ってストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
隙間高さ寸法Hは、抵抗体110が1対のストロークエンド位置から離れる様に各々に水平方向に沿って移動するのに対応して徐々に大きくなる様にしたので、抵抗体110が特定水平方向Xに沿って移動するに従ってストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って離れた一方の端部から中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skをもつ様にしたので、抵抗体110が特定水平方向Xに沿って移動するに従って抵抗体110と貯留槽構造130とで挟まれた隙間高さ寸法Hが変化してストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面Skをもつ様にしたので、抵抗体110が特定水平方向Xに沿って移動するに従って抵抗体110と貯留槽構造130とで挟まれた隙間高さ寸法Hが変化してストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って離れた一対の端部から各々に中央部へ遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く一対の傾斜面Skと一対の傾斜面Skに挟まれた中央部で水平方向に一定の幅で最も低くなる平面Spとをもつ様にしたので、抵抗体110が移動するに従って抵抗体110と貯留槽構造130とで挟まれた隙間高さ寸法Hが変化し、抵抗体110の移動に対応して抵抗力が発生する。
抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストロークの1対のストロークエンド位置の少なくとも一方のストロークエンド位置でスライダー特定面Dと固定板特定面Sとが接触する様にしたので、ストロークエンドで抵抗体110に作用する抵抗力が大きくなり、抵抗体110の移動が抑制される。
抵抗体110の特定水平方向Xに沿った移動ストローク位置に対応して抵抗体110を上下動させて隙間高さ寸法Hは抵抗体110の特定水平方向Xに沿ったストローク位置に対応して変化させる様にしたので、抵抗体110が移動するに従って、抵抗体110と貯留槽構造130とに挟まれた隙間の高さが変化し、抵抗体110のストローク位置に対応して抵抗力が発生する。
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの一端部に一端部を段差無く繋げる平面Spとをもつ様にしたので、抵抗体110を移動するに従って、隙間高さ寸法Hが変化し、抵抗体110のストローク位置に対応して段差無く抵抗力が発生する。
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの両端部に一端部を段差無く各々に繋げる2つの平面Spとをもつ様にしたので、抵抗体110が移動するに従って、隙間高さ寸法Hが変化し、抵抗体110のストローク位置に対応して段差無く抵抗力が発生する。
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの一端部に一端部を段差無く滑らかに繋げる平面Spとをもつ様にしたので、抵抗体110が移動するに従って、隙間高さ寸法Hが変化し、抵抗体110のストローク位置に対応して段差無く滑らかに抵抗力が発生する。
固定板特定面Sが、特定水平方向Xに沿って遷移するにつれ特定方向に遷移する様に傾く傾斜面Skとその傾斜面Skの両端部に一端部を段差無く滑らかに各々に繋げる2つの平面Spとをもつ様にしたので、抵抗体110が移動するに従って、隙間高さ寸法Hが変化し、抵抗体110のストローク位置に対応して段差無く滑らかに抵抗力が発生する。
【0081】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
【符号の説明】
【0082】
S 固定板特定面
S1 第一固定板特定面
S2 第二固定板特定面
S3 第三固定板特定面
S4 第四固定板特定面
S5 第五固定板特定面
Sk 傾斜面
Sp 平面
D スライダー特定面
D1 第一スライダー特定面
D2 第二スライダー特定面
D3 第三スライダー特定面
D4 第四スライダー特定面
D5 第五スライダー特定面
Dk 傾斜面
Dp 平面
X 特定水平方向
H 隙間高さ寸法
H1 第一隙間高さ寸法
H2 第二隙間高さ寸法
H3 第三隙間高さ寸法
H4 第四隙間高さ寸法
H5 第五隙間高さ寸法
50 テーブル
60 基台
100 オイルフィルムダンパー
110 抵抗体
111 第一スライダー(スライダー)
112 第二スライダー
113 第三スライダー
120 粘性体
130 貯留槽構造
131 第一固定板(固定板)
132 第二固定板
133 第三固定板
140 抵抗体案内機構
141 案内部材
142 被案内部材
143 被案内部材支持機構
144 隙間調整保持具
144a ねじ棒
144b ボス
144c ディスタンスカラー
144d 内側段付きナット
144e ロックナット
144f スライダーつり下げ部材
144g 締め付けナット
300 テーブル支持機構
320 上下方向ばね部材
330 リンク機構
331 主リンク
331Cu 一方回転中心
331Cd 他方回転中心
332 サポートリンク
332Cu 一方サポート回転中心
332Cd 他方サポート回転中心
【先行技術文献】
【特許文献】
【0083】
【特許文献1】特開昭63-23437号
【特許文献2】特開昭63-21070号
【特許文献3】特開平9-195571号
【特許文献4】特開平10-82208号
【特許文献5】特開平11-210819号
【特許文献6】特開2001-248329号
【特許文献7】特開2017-161013号