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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025395
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】発光具
(51)【国際特許分類】
   F21L 4/00 20060101AFI20240216BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20240216BHJP
   G10D 13/10 20200101ALI20240216BHJP
   G10D 13/08 20200101ALI20240216BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240216BHJP
【FI】
F21L4/00 410
F21L4/00 600
F21V33/00 430
G10D13/10 100
G10D13/08 120
G10D13/10 110
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022128798
(22)【出願日】2022-08-12
(71)【出願人】
【識別番号】000230630
【氏名又は名称】株式会社ルミカ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】山中 実来
(72)【発明者】
【氏名】細井 春花
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014RB00
(57)【要約】
【課題】コンサート会場において一層気分を高めることができるコンサートライトを提供する。
【解決手段】筐体3と、筐体3に設けられている発光部5と、筐体3に設けられており、操作がされることで、第1の位置と第2の位置との間で、筐体3に対して移動する被操作体7と、筐体3に設けられている打音発生体9とを有し、被操作体7が第1の位置にあるときには、筐体3の動きに合わせて、打音発生体9が打音を発生し、被操作体7が第2の位置にあるときには、打音発生体9による打音の発生が停止されるように構成されている発光具1である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に設けられている発光部と、
前記筐体に設けられており、操作がされることで、第1の位置と第2の位置との間で、前記筐体に対して移動する被操作体と、
前記筐体に設けられている打音発生体と、
を有し、
前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が打音を発生し、前記被操作体が前記第2の位置にあるときには、前記打音発生体による打音の発生が停止されるように構成されている発光具。
【請求項2】
前記打音発生体は複数設けられており、
前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記筐体の動きに合わせて、前記複数の打音発生体同士がぶつかって打音を発生するように構成されている請求項1に記載の発光具。
【請求項3】
前記筐体と前記被操作体とで、前記複数の打音発生体が入っている空間が形成されており、
前記被操作体が前記第2の位置にあるときに前記空間内で前記複数の打音発生体が前記筐体と前記被操作体とで挟まれることで打音の発生が停止されるように構成されている請求項2に記載の発光具。
【請求項4】
前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が前記筐体にぶつかって打音を発生するように構成されている請求項1に記載の発光具。
【請求項5】
前記打音発生体は前記筐体の外部に設けられており、
前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が前記筐体ぶつかって打音を発生するように構成されている請求項1に記載の発光具。
【請求項6】
前記打音発生体は磁性体で構成されており、
前記被操作体には磁石が設けられており、
前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が打音を発生し、前記被操作体が前記第2の位置にあるときには、前記磁石によって前記打音発生体が前記筐体に固定され、前記打音発生体による打音の発生が停止されるように構成されている請求項1に記載の発光具。
【請求項7】
前記被操作体にはカムの原動節が設けられており、
前記打音発生体の一部は前記カムの従動節としての機能を備えており、
前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記打音発生体が前記原動節から離れていることで、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が打音を発生し、前記被操作体が前記第2の位置にあるときには、前記原動節によって前記打音発生体が前記筐体に固定され、前記打音発生体による打音の発生が停止されるように構成されている請求項1に記載の発光具。
【請求項8】
筐体と、
前記筐体に設けられている発光部と、
複数の打音発生体と、
前記筐体に設けられており、操作がされることで前記筐体に対して回転する被操作体と、
前記被操作体と前記筐体とに係合し、前記被操作体および前記筐体と協働して、前記複数の打音発生体が入る空間を形成し、前記被操作体の回転によって、前記被操作体および前記筐体に対して移動することで前記空間の容積を変えるように構成されている移動体と、
を有する発光具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光具に係り、特に、振ることによって音を発生するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筐体と筐体に設けられた発光部とを備えたコンサートライト(コンサート会場で使用される携帯型のライト)が知られている(特許文献1参照)。コンサートの観客は、コンサート会場でコンサートライトを発光させ、さらに、コンサートライトを振ることで、気分を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-142468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、コンサートの観客は、コンサート会場において一層気分を高めたいと思うものである。
【0005】
本発明は、上記要請に応えるべくなされたものであり、コンサート会場において一層気分を高めることができるコンサートライトを提供することを目的とする。なお、上記要請は、コンサートライトだけでなく、その他の発光具においても発生する場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係る発光具は、筐体と、前記筐体に設けられている発光部と、前記筐体に設けられており、操作がされることで、第1の位置と第2の位置との間で、前記筐体に対して移動する被操作体と、前記筐体に設けられている打音発生体とを有し、前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が打音を発生し、前記被操作体が前記第2の位置にあるときには、前記打音発生体による打音の発生が停止されるように構成されている発光具である。
【0007】
また、本発明の態様に係る発光具では、前記打音発生体が複数設けられており、前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記筐体の動きに合わせて、前記複数の打音発生体同士がぶつかって打音を発生するように構成されている。
【0008】
また、本発明の態様に係る発光具は、前記筐体と前記被操作体とで、前記複数の打音発生体が入っている空間が形成されており、前記被操作体が前記第2の位置にあるときに前記空間内で前記複数の打音発生体が前記筐体と前記被操作体とで挟まれることで打音の発生が停止されるように構成されている。
【0009】
また、本発明の態様に係る発光具は、前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が前記筐体にぶつかって打音を発生するように構成されている。
【0010】
また、本発明の態様に係る発光具は、前記打音発生体が前記筐体の外部に設けられており、前記被操作体が前記第1の位置にあるときに、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が前記筐体ぶつかって打音を発生するように構成されている。
【0011】
また、本発明の態様に係る発光具は、前記打音発生体が磁性体で構成されており、前記被操作体には磁石が設けられており、前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が打音を発生し、前記被操作体が前記第2の位置にあるときには、前記磁石によって前記打音発生体が前記筐体に固定され、前記打音発生体による打音の発生が停止されるように構成されている。
【0012】
また、本発明の態様に係る発光具は、前記被操作体にはカムの原動節が設けられており、前記打音発生体の一部は前記カムの従動節としての機能を備えており、前記被操作体が前記第1の位置にあるときには、前記打音発生体が前記原動節から離れていることで、前記筐体の動きに合わせて、前記打音発生体が打音を発生し、前記被操作体が前記第2の位置にあるときには、前記原動節によって前記打音発生体が前記筐体に固定され、前記打音発生体による打音の発生が停止されるように構成されている。
【0013】
また、本発明の態様に係る発光具は、筐体と、前記筐体に設けられている発光部と、複数の打音発生体と、前記筐体に設けられており、操作がされることで前記筐体に対して回転する被操作体と、前記被操作体と前記筐体とに係合し、前記被操作体および前記筐体と協働して、前記複数の打音発生体が入る空間を形成し、前記被操作体の回転によって、前記被操作体および前記筐体に対して移動することで前記空間の容積を変えるように構成されている移動体とを有する発光具である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、コンサート会場等において一層気分を高めることができる発光具を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る発光具を示す図であり、(b)は(a)におけるIB矢視図である。
図2図1(a)におけるIIA-IIA断面を示す図である。
図3】1つ目の変形例に係る発光具を示す図であり、図2に対応する図である。
図4】2つ目の変形例に係る発光具を示す図であり、図2に対応する図である。
図5】3つ目の変形例に係る発光具を示す図である。
図6】3つ目の変形例に係る発光具を示す図である。
図7】3つ目の変形例に係る発光具を示す図である。
図8】(a)は図2(a)の一部の拡大図であり、(b)(c)は(a)で示すものの変形例を示す図である。
図9】4つ目の変形例に係る発光具を示す図であり、図2に対応する図である。
図10】5つ目の変形例に係る発光具を示す図であり、図2に対応する図である。
図11】6つ目の変形例に係る発光具を示す図であり、図2に対応する図である。
図12】7つ目の変形例に係る発光具を示す図であり、図2に対応する図である。
図13】8つ目の変形例に係る発光具を示す図であり、図2に対応する図である。
図14】9つ目の変形例に係る発光具を示す図であり、(b)は(a)におけるXIVB-XIVB断面を示す図である。
図15図14の(b)と同様な図であって、9つ目の変形例に係る発光具の動作を示す図である。
図16】10番目の変形例に係る発光具を示す図であり、(b)は(a)におけるXVIB-XVIB断面を示す図である。
図17図16の(b)と同様な図であって、10番目の変形例に係る発光具の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態に係る発光具1は、たとえば、コンサート会場で使用されるものであり、図1図2で示すように、筐体3と発光部5と被操作体(操作スイッチ)7と打音発生体9とを備えて構成されている。
【0017】
発光部5と被操作体7と打音発生体9とは筐体3に設けられている。被操作体7は、操作(たとえば人の指での操作)がされることで、第1の位置(図2(b)(c)参照)と第1位置とは異なる第2の位置(図2(a)参照)との間で、筐体3に対して移動するようになっている。なお、図2では、上記移動が平行移動になっているが、上記移動を平行移動だけでなく回動や姿勢の変化も含むものとしてもよい。
【0018】
被操作体7は、第1の位置にある状態を維持することができるようになっている。すなわち、所定の大きさの外力が加わらない限り、第1の位置にある被操作体7は筐体3に対して自由に移動等ことができないようになっている。同様にして、被操作体7は、第2の位置にある状態を維持することができるようになっている。
【0019】
発光具1では、被操作体7が第1の位置にあるときに、筐体3(発光具1)の動きに合わせて、打音発生体9が打音を発生するように構成されている。また、発光具1では、被操作体7が第2の位置にあるときには、筐体3(発光具1)が動いても、打音発生体9による打音の発生が停止されるように構成されている。
【0020】
打音発生体(たとえば金属製の打音発生体)9は複数(たとえば2つ)設けられている。被操作体7が第1の位置にあるときには、筐体3(発光具1)の動きに合わせて、複数の打音発生体9(9A、9B)のそれぞれが筐体3に対して移動(平行移動だけでなく回動や姿勢の変化も含む)するようになっている。筐体3を手で持って振ったときの発光具1の動きによって、複数の打音発生体9(9A、9B)同士がぶつかって打音を発生するように構成されている。
【0021】
たとえば、打音発生体9には、磨き加工や表面処理がされており、可視光の反射率が高く(80%以上)になっている。
【0022】
なお、被操作体7が第1の位置にあるとき、打音発生体9(9A、9B)のそれぞれは、所定の範囲内で筐体3に対して移動するようになっている。したがって、被操作体7が筐体3に対して無制限に移動し筐体3から離れ筐体3から分離されてしまうことは無い。
【0023】
また、被操作体7が第1の位置にあるときに、複数の打音発生体9同士がぶつかることに加えて、複数の打音発生体9が、筐体3、被操作体7の少なくともいずれかにぶつかることで、打音を発生するようになっていてもよい。
【0024】
被操作体7が第2の位置にあるときには、筐体3が振られる等して動いているにもかかわらず、複数の打音発生体9が互いに一体化する。さらに、複数の打音発生体9が筐体3と一体化して筐体3に固定されることで、複数の打音発生体9による打音の発生が停止されるように構成されている。
【0025】
また、発光具1では、筐体3と被操作体7とで、複数の打音発生体9(9A、9B)が入っている空間(たとえば閉空間)11が形成されるようになっている。そして、被操作体7が第1の位置にあるときに空間11内で複数の打音発生体(9A、9B)9のそれぞれが移動して打音を発生するようになっている。
【0026】
被操作体7が第2の位置にあるときに被操作体7が第1の位置にあるときによりも空間11の体積が小さくなるようになっている。また、被操作体7が第2の位置にあるときには、空間11内で複数の打音発生体9(9A、9B)が筐体3と被操作体7とでたとえば付勢をもって挟まれるようになっている。挟まれていることにより、複数の打音発生体9(9A、9B)が互いに一体化しさらに複数の打音発生体9(9A、9B)が筐体3および被操作体7と一体化して筐体3に固定されるようになっている。そして、打音発生体9による打音の発生が停止されるように構成されている。
【0027】
ここで、発光具1について詳しく説明する。発光具1は細長い柱状(たとえば円柱状)に形成されている。ここで説明の便宜のために、発光具1の柱の高さ方向を長手方向とし、長手方向に対して直交する方向を径方向とする、発光具1の筐体3および被操作体7は、たとえば合成樹脂で構成されている。
【0028】
筐体3は、基端側部位13と先端側部位15とを備えて構成されている。基端側部位13は、たとえば、不透明な合成樹脂で有底円筒状に形成されている。基端側部位13の底部を構成している底板部23は長手方向の基端に位置している。これにより、基端側部位13の長手方向の先端には開口部が形成されている。基端側部位13は発光具1を振る等する場合に、人が手で把持する部位である。
【0029】
先端側部位15は、たとえば、可視光が透過する透明もしくは半透明な合成樹脂で遊底円筒状に形成されている。先端側部位15の底部を構成している円板状の底板部25は長手方向の先端側に位置している。これにより、先端側部位15の長手方向の基端には開口部が形成されている。
【0030】
先端側部位15は、この開口部が基端側部位13に開口部と合致するようにして、基端側部位13に一体的に設置されている。先端側部位15が基端側部位13に設置されていることで、筐体3内には、たとえば円柱状に形成されている内部空間17が形成されている。
【0031】
図1で示すように、内部空間17内には、制御部19と電池等の電源21と発光部(たとえばLED)5とが収容されている。制御部19は発光部5での発光パターン等に制御をするようになっている。電源21は、制御部19や発光部5に電力を供給するようになっている。発光部5が発した光が、先端側部位15を通って、先端側部位15の外部に出てきるようになっている。これにより、先端側部位15の表面が発光するようになっている。
【0032】
基端側部位13には、発光具1の電源をオン/オフし、また、発光部5での発光パターンを設定しまた変更する操作スイッチ24が設けられている。
【0033】
図2で示すように、被操作体7は、背の低い遊底円筒状部29と、細長い柱状部(たとえば円柱状の中央柱状部)27とを備えて構成されている。遊底円筒状部29は円筒状部31と底部を構成している円板状の底板部33とを備えて構成されている。底板部33の厚さ方向は筐体3の長手方向と一致している。円筒状部31の中心軸の延伸方向および柱状部27の中心軸の延伸方向は、筐体3の長手方向と一致している。円筒状部31の中心軸と柱状部27の中心軸とは互いが一致している。円筒状部31の外径の値は、筐体3の先端側部位15の外径の値と一致している。
【0034】
円筒状部31および柱状部27は、底板部33の厚さ方向の一方の面から筐体3の長手方向の基端側(円筒状部31と同じ側)に突出している。
【0035】
被操作体7は、被操作体支持体35を介して、筐体3の先端側部位15の先端に設けられている。被操作体支持体35は円板状の底板部37と大円筒状部39と小円筒状部41とを備えて構成されている。
【0036】
被操作体支持体35の底板部37に厚さ方向は筐体3の長手方向と一致している。大円筒状部39の中心軸と小円筒状部41の中心軸とは互いが一致している。底板部37および大円筒状部39の外径の値は、筐体3の先端側部位15の外径の値と一致している。
【0037】
大円筒状部39および小円筒状部41は、底板部37の厚さ方向の一方の面から筐体3の長手方向の先端側に突出している。
【0038】
被操作体支持体35の大円筒状部39の外径の値は、被操作体7の円筒状部31の内径の値よりもごく僅かに小さくなっている。
【0039】
被操作体7の円筒状部31の内面には円環状の凹部43が設けられている。凹部43は複数(たとえば2つ)設けられており、複数の凹部43(43A、43B)は筐体3の長手方向で所定の僅かな間隔をあけてならんでいる。
【0040】
被操作体支持体35の大円筒状部39の外面には円環状の凸部45が設けられている。凸部45も複数(たとえば2つ)設けられており、複数の凸部45(45A、45B)は、複数の凹部43と同様にして、筐体3の長手方向で所定の僅かな間隔をあけてならんでいる。
【0041】
なお、凹部43が被操作体支持体35の大円筒状部39の外面に設けられており、凸部45が被操作体7の円筒状部31の内面に設けられていてもよい。
【0042】
また、被操作体7や被操作体支持体35は、たとえば、合成樹脂で構成されており、しかも、筐体3の先端側部位15と同様にして透明もしくは半透明に形成されている。そして、発光部5が発した光が、被操作体7や被操作体支持体35を透過して被操作体7や被操作体支持体35に出てくるようになっていてもよい。また、被操作体7や被操作体支持体35が光を通さない不透明な合成樹脂で構成されていてもよい。
【0043】
被操作体支持体35は、底板部37が筐体3の先端側部位15の底板部25に面接触するようにして、筐体3に一体的に設置されている。また、筐体3の先端側部位15の中心軸と被操作体支持体35の中心軸とは互いが一致している。なお、先端側部位15と被操作体支持体35を一体成形してもよい。この場合、互いが一体成形された先端側部位15と被操作体支持体35をあえて先端側部位15としてもよい。
【0044】
被操作体7は、この円筒状部31の内側に被操作体支持体35の大円筒状部39が入り込むようにして、被操作体支持体35に設置されている。被操作体7の中心軸と被操作体支持体35の中心軸とは互いが一致している。そして、被操作体7は、被操作体支持体35に対して筐体3の長手方向である程度動けるようになっている。
【0045】
図2(a)で示すように、凹部43(43A、43B)のそれぞれに、凸部45(45A、45B)のそれぞれが嵌まっていることで、被操作体7が第2の位置に位置している。また、図2(b)で示すように、凹部43に嵌まる凸部45を変更することで、被操作体7が第1の位置に位置するようになっている。
【0046】
被操作体7が第1の位置に位置している状態では、凹部43Aに凸部45Bが嵌まっている。第1の位置では、被操作体7の筐体3からの突出量が、第2の位置にある場合よりも多くなっている。また、図2(a)で示す状態から図2(b)で示す状態に移行する途中の状態、図2(b)で示す状態から図2(a)で示す状態に移行する途中の状態では、被操作体7や被操作体支持体35が、凹部43や凸部45のところで僅かに弾性変形するようになっている。
【0047】
打音発生体9は、金属製で平板状の素材をプレス加工することで円板状に形成されている。打音発生体9は、中央に向かうにしたがって突出量(へこみ量)が次第に大きくなる皿状(シンバル状)に形成されている。打音発生体9の外径の値は被操作体7の円筒状部31の内径の値よりも僅かに小さくなっている。また、打音発生体9の外径の値は被操作体支持体35の大円筒状部39の内径の値よりも大きくなっている。
【0048】
打音発生体9の中央には、円形状の貫通孔47が形成されている。貫通孔47の内径の値は、被操作体7の柱状部27の外径の値よりも僅かに大きくなっている。
【0049】
2つの打音発生体9(9A、9B)は、空間11内に設置されている。2つの打音発生体9(9A、9B)の貫通孔47を柱状部27が貫通している。1つ目の打音発生体9Aは、中央部が筐体3の長手方向の基端側に突出する態様で設置されている。2つ目の打音発生体9Bは、中央部が筐体3の長手方向の先端側に突出する態様で設置されている。
【0050】
図2(a)、図8(a)で示すように、被操作体7が第2の位置にある状態では、筐体3の長手方向で打音発生体9が被操作体支持体35と被操作体7とで挟まれていることで、打音発生体9が筐体3と一体になっている。したがって、打音発生体9による打音が発生しないようになっている。
【0051】
図2(b)(c)で示すように、被操作体7が第1の位置にある状態では、図2(c)で示すように、打音発生体9が筐体3に対して筐体3の長手方向で移動するようになっており、発光具1を振ることで、打音発生体9による打音が発生するようになっている。
【0052】
ところで、上記説明では、図8(a)で示すように、凹部43や凸部45用いて、被操作体支持体35に被操作体7を固定し、被操作体支持体35に対して被操作体7を移動させている。ここで、図8(b)で示すように、オスネジ49とメスネジ51とを互いに螺合させることで、被操作体支持体35に被操作体7を設置するようにしてもよい。図8(c)では、ネジが緩み過ぎて被操作体支持体35から被操作体7が離れてしないように、被操作体7に環状のストッパー52が設けられている。なお、図8(b)(c)で示す状態では、被操作体7が第2の位置に位置している。
【0053】
次に発光具1の動作について説明する。初期状態では、発光具1の電源がオフされており、被操作体7が第2の位置に位置している。
【0054】
上記初期状態において、発光具1の電源をオンし発光部5での発光パターンを指定することで発光部5が指定された発光パターンで発光する。
【0055】
発光部5での発光とは無関係に、すなわち、発光部5が発光していようがいまいが、被操作体7を第1の位置に位置させて発光具1を振ることで、打音発生体9によって打音が発生する。
【0056】
発光具1は、筐体3に設けられている発光部5と筐体3に設けられている被操作体7とを備えて構成されている。そして、被操作体7が第1の位置にあるときには、筐体3の動きに合わせて、打音発生体9が打音を発生するように構成されている。これにより、発光だけでなく打音を発することができ、コンサート会場等に入っている観客等の気分を一層高めることができる。
【0057】
また、発光具1では、被操作体7が第2の位置にあるときには、打音発生体9による打音の発生が停止されるように構成されている。これにより、コンサート会場等の雰囲気に応じて、打音の発生が停止することができ、コンサート会場等に入っている観客等の気分を調整することができる。
【0058】
また、発光具1には、打音発生体9が複数設けられており、被操作体7が第1の位置にあるときに複数の打音発生体9(9A、9B)同士がぶつかって打音を発生するように構成されている。これにより、打音発生体9の形態を適宜変えることで、打音の形態を変更することができる。さらに、打音発生体9を金属製することで高い音(振動回数の多い音)を発することができ、コンサート会場等に入っている観客等の気分をさらに高めることができる。
【0059】
また、発光具1では、筐体3と被操作体7とで、複数の打音発生体9が入っている空間11が形成されているので、打音発生体9が発光具1の外部に出ていることがなく、発光具1の見た目をすっきりしたものにすることができる。
【0060】
また、発光具1では、被操作体7が第2の位置にあるときに複数の打音発生体9(9A、9B)が筐体3と被操作体7とで挟まれることで打音の発生が停止されるように構成されている。これにより、複数の打音発生体9が筐体3と被操作体7とに強固に固定され、打音の発生を確実に停止させることができる。
【0061】
ここで、図3を参照しつつ1つ目の変形例に係る発光具1aについて説明する。
【0062】
発光具1aは、打音発生体9として球状の打音発生体9aを採用している等の点が、図2等で示す発光具1と異なっている。発光具1aのその他の点は、発光具1と同様に構成されており同様の効果を奏する。なお、発光具1aでは、被操作体7の柱状部27と被操作支持体35の小円筒状部41とが削除されている。
【0063】
打音発生体9aは、たとえば金属で構成されており、複数設けられており、空間11内に入っている。図3(a)は、被操作体7が第1の位置に位置している状態を示しており、図3(b)は、被操作体7が第2の位置に位置している状態を示している。
【0064】
図3(a)では、空間11の容積が大きくなっており、複数の打音発生体9aのそれぞれが、空間11内で自由に動くことができるようになっている。そして、発光具1を振ることで、打音発生体9a同士がぶつかり打音を発生するようになっている。
【0065】
図3(b)では、空間11の容積が小さくなっており、複数の打音発生体9aのそれぞれが、筐体3と被操作体7とで挟まれており、空間11内で自由に動くことができないようになっている。そして、発光具1aを振っても、打音発生体9aが移動できず打音を発生しないようになっている。
【0066】
なお、図3では、複数の打音発生体9aの直径が互いに等しくなっているが、複数の打音発生体9aそれぞれの直径が異なっていてもよい。さらに、打音発生体9aの形状を球以外の他の形状(たとえば、回転楕円体状、円筒状、正八面体状)にしてもよい。また、打音発生体9aとして、たとえば、外形が球状になっている鈴を採用してもよい。この場合、被操作体7が第2の位置にあるとき、第1の位置にあるときとは異なる音色を発生することができる。
【0067】
次に、図4を参照しつつ2つ目の変形例に係る発光具1bについて説明する。
【0068】
発光具1bは、打音発生体9として棒状の打音発生体9bを採用している等の点が、図2等で示す発光具1と異なっている。発光具1bのその他の点は、発光具1と同様に構成されており同様の効果を奏する。なお、発光具1bでは、被操作体7の柱状部27が削除されており、被操作体支持体35の小円筒状部41の先端部にテーパ状(円錐台側面状)の係合面53が形成されている。
【0069】
打音発生体9bは、たとえば金属(合成樹脂でもよい)で構成されており、1つだけ設けられており、空間11内に入っている。打音発生体9bは球状の打音発生部55と円錐台状の基部57と細長い棒状(たとえば細長い円柱状)の連結部59とを備えて構成されている。
【0070】
打音発生部55は、連結部59の長手方向の一方の端に設けられており、基部57は、連結部59の長手方向の他方の端に設けられている。連結部59の中心軸と基部57の中心軸とは互いに一致しており、さらに、この中心軸は打音発生部55の中心を通るようにして延びている。打音発生部55が筐体3にぶつかることで打音が発生するようになっている。
【0071】
打音発生体9bは、連結部59が被操作体支持体35の小円筒状部41を貫通し、基部57が空間11内に位置し、打音発生部55が、筐体3の先端側部位15内に位置するようにして、筐体3と被操作体支持体35に設置されている。
【0072】
図4(a)は、被操作体7が第2の位置に位置している状態を示しており、図4(b)は、被操作体7が第1の位置に位置している状態を示している。
【0073】
図4(a)で示す状態では、打音発生体9bの基部57の底面が被操作体7の底板部33に面接触しており、打音発生体9bの基部57の円錐台側面状の側面が、被操作体支持体35の小円筒状部41の係合面53に面接触している。これにより、打音発生体9bが筐体3等に固定されている。そして、発光具1bを振っても、打音発生体9bが筐体3等に対して動くことができず打音を発生しないようになっている。
【0074】
図4(b)で示す状態では、打音発生体9bが筐体3等に対して揺動することができるようになっている。そして、発光具1bを振ることで、打音発生体9bが筐体3の先端側部位15にぶつかり打音を発生するようになっている。
【0075】
発光具1bでは、被操作体7が第1の位置にあるときに、打音発生体9bが筐体3にぶつかって打音を発生するように構成されている。これにより、1つの打音発生体9bを用いて打音を発生させることができる。
【0076】
次に、図5図7を参照しつつ3つ目の変形例に係る発光具1cについて説明する。
【0077】
発光具1cは、打音発生体9として平板状(たとえば円板状)の打音発生体9cを採用し、打音発生体9cが筐体3や被操作体支持体35の外部に設けられている等の点が、図2等で示す発光具1と異なっている。発光具1cのその他の点は、発光具1と同様に構成されており同様の効果を奏する。
【0078】
発光具1cでは、上述したように、打音発生体9cが筐体3の外部に設けられている。そして、被操作体7が第1の位置にあるときには、筐体3の動きに合わせて、打音発生体9cが筐体3(より精確には被操作体支持体35)にぶつかって打音を発生するように構成されている。
【0079】
発光具1cについてさらに詳しく説明する。発光具1cの被操作体支持体35は、両端の開口部が底板部61と上板部63とで塞がれた形状に形成されている。被操作体支持体35の側面の一部には凹部65が形成されており、この凹部65内にたとえば四角柱状に形成されている被操作体7が設置されている。
【0080】
凹部65内に設置されている被操作体7は、長手方向でのみ筐体3(被操作体支持体35)に対して移動することができるようになっている。図5から図7は、被操作体7が第1の位置にある状態を示している。被操作体7は、図5から図7で示す位置から上側(長手方向先端側)に所定の距離だけ移動することで、第2の位置に位置するようになっている。
【0081】
平板状の打音発生体9cは、たとえば、円板状に形成されており、被操作体支持体35の上板部63に設置されている。また、図5図7で示す状態では、平板状の打音発生体9cの厚さ方向と被操作体支持体35の上板部63の厚さ方向とが長手方向になっている。さらに、円板状の打音発生体9cの直径と被操作体支持体35の上板部63の直径とは互いが等しくなっており、図5図7で示す状態を長手方向で見ると、上板部63の総てに打音発生体9cの総てとが互いに重なっている。
【0082】
打音発生体9cは、細長い円柱状の支持軸材67を介して、被操作体支持体35に支持されており、図5図7で示す状態から、所定の範囲内で、被操作体支持体35に対して回動するようになっている(図6参照)。
【0083】
支持軸材67は、中心軸が径方向に延びているとともに、長手方向で見て、打音発生体9cの円の端部に位置している。したがって、支持軸材67は、打音発生体9cの円の中心から大きく外れた端部に位置している。
【0084】
図5図7で示す状態では、打音発生体9cの底面が被操作体支持体35の上板部63に面接触している。図6に示す状態では、図5図7で示す状態から打音発生体9cが所定の角度回動することで、打音発生体9cの底面が被操作体支持体35の上板部63から離れている。
【0085】
被操作体7が第1の位置にあるとき、打音発生体9cが回動することで、打音発生体9cが筐体3(より精確には被操作体支持体35の上板部63)にぶつかり、打音を発生するようになっている。
【0086】
ところで、被操作体7は、図5図6図7で示す位置から、筐体3(被操作体支持体35)に対して上側(長手方向基端側)に移動できるようになっている。すなわち、被操作体7は、被操作体7の当接面69が打音発生体9cの当接面71に当接するまで移動することができるようになっている。当接面69が当接面71に当接している状態で、被操作体7が第2の位置に位置していることになる。
【0087】
当接面69が当接面71に当接していることで、打音発生体9cが筐体3や被操作体支持体35に固定され回動することができないようになっている。そして、発光具1cを振っても、打音を発生しないようになっている。
【0088】
なお、打音発生体9cを、図7で示すように、2つに分割し、2つの半円板で形成された打音発生体9cとしてもよい。打音発生体9cを構成する2つの半円板は、互いが独立して筐体3や被操作体支持体35に対して回動するようになっている。
【0089】
発光具1cでは、打音発生体9cが筐体3の外部に設けられている。これにより、打音が発生していることを視覚でも認識することができ、打音の減衰を極力少なくすることができ、気分を一層高めることができる
【0090】
次に、図9を参照しつつ4つ目の変形例に係る発光具1dについて説明する。
【0091】
発光具1dは、被操作体7に設けられている磁石73によって、打音発生体9の打音発生の有無を変える点が、図2等で示す発光具1と異なっている。発光具1dのその他の点は、発光具1と同様に構成されており同様の効果を奏する。
【0092】
すなわち、発光具1dでは、打音発生体9が磁性体で構成されている。被操作体7には磁石73が設けられている。そして、被操作体7が第1の位置にあるときには、筐体3の動きに合わせて、打音発生体9が打音を発生するようになっている。
【0093】
また、被操作体7が第2の位置にあるときには、磁石73によって打音発生体9が筐体3に固定され、打音発生体9による打音の発生が停止されるように構成されている。
【0094】
図9は、被操作体7が第1の位置にある状態を示している。図9で示す状態では、磁石73の磁力が打音発生体9にほとんど届いておらず、打音発生体9が筐体3に対して移動できるようになっている。
【0095】
図9で示す状態から被操作体7と磁石73とが上側に所定の距離だけ移動することで、被操作体7や磁石73が第2の位置に位置するようになる(図示せず)。被操作体7や磁石73が第2の位置に位置していることで、打音発生体9が磁石73の磁力で吸着され筐体3と一体化するようになっている。
【0096】
発光具1dでは、被操作体7が第2の位置にあるときに、磁石73によって打音発生体9が筐体3に固定され、打音発生体9による打音の発生が停止されるように構成されている。これにより、簡素な構成で打音の発生を停止することができる。
【0097】
次に、図10を参照しつつ5つ目の変形例に係る発光具1eについて説明する。
【0098】
発光具1eは、カム75によって、打音発生体9の打音発生の有無を変える点が、図9で示す発光具1dと異なっている。発光具1eのその他の点は、発光具1dと同様に構成されており同様の効果を奏する。
【0099】
すなわち、発光具1eでは、被操作体7にカム75の原動節77が設けられており、打音発生体9の一部がカム75の従動節79としての機能を備えている。
【0100】
そして、被操作体7が第1の位置にあるときには、打音発生体9が原動節77から離れていることで、筐体3の動きに合わせて、打音発生体9が移動し打音を発生するようになっている。また、被操作体7が第2の位置にあるときには、原動節77によって打音発生体9が筐体3に固定され、打音発生体9による打音の発生が停止されるように構成されている。
【0101】
図10は、被操作体7が第2の位置にある状態を示している。図10で示す状態では、原動節77が打音発生体9に当接していることで、打音発生体9が筐体3に固定されている。
【0102】
図10で示す状態から被操作体7と原動節77とを左側に所定の距離だけ移動することで、被操作体7や原動節77が第1の位置に位置するようになる(図示せず)。被操作体7や原動節77が第1の位置に位置していることで、原動節77が打音発生体9(従動節79)から離れ、打音発生体9が筐体3に対して移動できるようになっている。
【0103】
なお、発光具1eでは、従動節79が原動節77によって常に運動を制限されているわけではないので、厳密には、原動節77と従動節79とでカム75が形成されているとは言えない。しかし、被操作体77が第2の位置に位置しているときに、原動節77が従動節79の運動を制限しているので、本明細書では、カムの範疇に入れるものとする。なお、カムに代えて、リンク機構(図示せず)を用いて、打音発生体9打音の発生を制御してもよい。
【0104】
発光具1eでは、被操作体7が第2の位置にあるときに、カム75の原動節77によって打音発生体9が筐体3に固定され、打音発生体9による打音の発生が停止されるように構成されている。これにより、簡素な構成で打音の発生を停止することができる。
【0105】
次に、図11を参照しつつ6つ目の変形例に係る発光具1fについて説明する。
【0106】
発光具1fは、打音発生体9として球状の打音発生体9fを採用している等の点が、図2等で示す発光具1と異なっている。発光具1fのその他の点は、発光具1と同様に構成されており同様の効果を奏する。
【0107】
発光具1fでは、被操作体7が背の低い円柱状に形成されている。被操作体7は、大径部81と小径部83とを備えて構成されている。被操作体7は、小径部83が長手方向の基端側に位置し、大径部81が長手方向の先端側に位置するようにして、筐体3の長手方向の先端に設けられている。
【0108】
被操作体7の大径部81の外径の値と筐体3の外径の値とは互いが一致しており、被操作体7の中心軸と筐体3の中心軸とは互いが一致している。また、被操作体7は、小径部83が筐体3の先端部の凹部内に入っており、大径部81が筐体3の先端から突出している。さらに、被操作体7はこの中心軸を回転中心にして筐体3に対して回転することができるようになっている。
【0109】
球状の打音発生体9fからは、引っ張りに対してのみ抵抗を備えた紐状部材85が延出している。紐状部材85の先端は、小径部83の外周に固定されている。
【0110】
図11で示す状態は、被操作体7が第1の位置に位置している状態を示している。図11で示す状態は、打音発生体9fが筐体3内で移動することができるようになっている。そして、発光具1fを振ることで、打音発生体9fが筐体3にぶつかり打音を発生するようになっている。
【0111】
図11で示す状態から被操作体7を所定数回転させることで、小径部83で紐状部材85を巻き取ると、打音発生体9fが二点鎖線で示すところに位置し、打音発生体9fが筐体3と一体化し、打音が発生しないようになっている。
【0112】
次に、図12を参照しつつ7つ目の変形例に係る発光具1gについて説明する。
【0113】
発光具1gは、被操作体7がベローズ88を備えて構成されている等の点が、図3等で示す発光具1aと異なっている。発光具1gのその他の点は、発光具1aと同様に構成されており同様の効果を奏する。
【0114】
図12で示す状態は、被操作体7が第2の位置に位置している状態を示している。図12で示す状態では、空間11の容積が小さくなっており、球状の打音発生体9aが筐体3と一体化している。
【0115】
図12で示す状態から被操作体7の上板部87を上側に所定の距離だけ移動することで、被操作体7が第1の位置に位置している状態になる。これにより、ベローズ88が延び空間11の容積が大きくなり、打音発生体9aが筐体3に対して移動できるようになる。
【0116】
なお、発光具1gでは、図示しない支持部によって、上板部87が支持されている。この支持によって、上板部87が図12で示す位置(第2の位置)にある状態が維持され、上板部87が図12で示す位置よりも上側に位置(第1の位置)にある状態が維持されるようになっている。
【0117】
次に、図13を参照しつつ8つ目の変形例に係る発光具1hについて説明する。
【0118】
発光具1hは、被操作体7が筐体3から抜け落ちてしまうことを防止するための抜け止め防止部89が、被操作体7の底板部33に設けられている等の点で、図2等で示す発光具1と異なっている。発光具1hのその他の点は、発光具1と同様に構成されており同様の効果を奏する。
【0119】
図13は、被操作体7が第2の位置に位置している状態を示している。図13で示す状態から、被操作体7を筐体3に対して上側に移動させ、凹部43を凸部45から外すことで、被操作体7が第1の位置に位置するようになっている。
【0120】
抜け止め防止部89の下端には円板状の当接部91が設けられている。被操作体7が第1の位置に位置している場合、当接部91が筐体3の上板部93に当接することで、被操作体7が筐体3から抜け落ちてしまうことが防止されるようになっている。
【0121】
なお、発光具1~1gでは、第1の位置にある被操作体7が筐体3に対して移動できないようになっているが、発光具1hでは、第1の位置にある被操作体7が筐体3に対してある程度移動できるようになっている。
【0122】
また、図3図4図11で示す発光具等において、打音発生体として鈴等の打音発生体自体が単独で音を発生するものを採用する。これにより、被操作体が第1の位置にあるときに、筐体の動きに合わせて、打音発生体が第1の音色の打音を発生する。また、被操作体が第2の位置にあるときに、筐体の動きに合わせて、打音発生体が第2の音色(第1の音色とは異なる第2の音色)の打音を発生するようになる。
【0123】
次に、図14図15を参照しつつ9つ目の変形例に係る発光具1iについて説明する。
【0124】
発光具1iは、打音発生体9として球状の打音発生体9aを採用している等の点が、図2等で示す発光具1と異なっている。発光具1iのその他の点は、発光具1と同様に構成されており同様の効果を奏する。
【0125】
発光具1iは、筐体3と、筐体3に設けられている発光部(図14等では図示せず)と、複数の打音発生体9aと、被操作体7と、移動体95とを備えて構成されている。被操作体7は、筐体3に設けられており、操作がされることで筐体3に対して矢印A14で示す方向に回転するようになっている。
【0126】
移動体95は、被操作体7と筐体3とに係合している。移動体95は、被操作体7および筐体3と協働して、複数の打音発生体9aが入る空間97を形成するようになっている。そして、被操作体7の回転によって、移動体95が被操作体7および筐体3に対して移動することで空間97の容積を変えるように構成されている。
【0127】
発光具1iについてさらに詳しく説明する。筐体3には、オスネジ部99が設けられている。オスネジ部99が、たとえば、筐体3の一部で構成されている。オスネジ部99は、筐体3(オスネジ部99を除く部位)の長手方向の先端で突出している。オスネジ部99の中心軸C14は、筐体3(オスネジ部99を除く部位)の中心軸と一致している。
【0128】
被操作体7は、円板状の底板部101と円筒状の側板部103とを備えて有底円筒状に形成されている。底板部101の中央部には、貫通孔105が形成されている。被操作体7は、底板部101が、筐体3(オスネジ部99を除く部位)の長手方向の先端に接するようにして、筐体3に設けられている。被操作体7の中心軸は、オスネジ部99の中心軸C14と一致している。被操作体7の外径寸法の値は、筐体3(オスネジ部99を除く部位)の値と等しくなっている。
【0129】
被操作体7は、中心軸C14を回転中心にして筐体3に対し回転のみできるようにして、筐体3に設置されている。なお、オスネジ部99は、貫通孔105貫通している。被操作体7の長手方向の先端と、オスネジ部99の長手方向の先端とは、長手方向で互いの位置が一致している。被操作体7の側板部103の内周面からはキー107が突出している。キー107は、側板部103の全長(中心軸C14の延伸方向での全長)にわたって形成されている。
【0130】
移動体95は、円板状に形成されている。移動体95の中央にはメスネジ部109が設けられている。移動体95は、メスネジ部109がオスネジ部99に螺合している。移動体95の外周には、キー溝111が設けられている。キー溝111には、キー107が入り込んでいる。これによって、移動体95が、被操作体7(筐体3)に対して、中心軸C14まわりで回転することなく、中心軸C14の延伸方向でのみ移動するようになっている。
【0131】
上述したように構成されていることで、被操作体7と移動体95と筐体3(オスネジ部99)とで、複数の打音発生体9aが入っている空間97が形成されている。被操作体7が回転することで、移動体95が長手方向(中心軸C14の延伸方向)で移動し、空間97の容積が変化するようになっている。
【0132】
図14(b)で示す状態では、空間97の容積が最も小さくなっており、たとえば、複数の打音発生体9aが空間97で移動できないようになっている。これにより、発光具1iを振っても、打音発生体9aによる音が発生しないようになっている。
【0133】
図15(a)で示す状態では、空間97の容積が中途の値になっており、図15(b)で示す状態では、空間97の容積が最も大きくなっており、図15で示す状態では、発光具1iを振ることで、打音発生体9aによる音が発生するようになっている。
【0134】
発光具1iでは、被操作体7の回転によって、移動体95が被操作体7および筐体3に対して移動し、複数の打音体9aが入っている空間97の容積が変わるように構成されている。空間97の容積が変わることで、複数の打音体9a同士がぶつかることによって発生する音の音色(音が発生しない状態を含む)を変えることができる。
【0135】
次に、図16図17を参照しつつ10番目の変形例に係る発光具1jについて説明する。
【0136】
発光具1jも、打音発生体9として球状の打音発生体9aを採用している等の点が、図2等で示す発光具1と異なっている。発光具1jのその他の点は、発光具1と同様に構成されており同様の効果を奏する。
【0137】
発光具1jは、筐体3と、筐体3に設けられている発光部(図16等では図示せず)と、複数の球状の打音発生体9aと、被操作体7と、複数の打音発生体9aを収容する収容体121と、回動体123とを備えて構成されている。
【0138】
収容体121と回動体123とによって、複数の球状の打音発生体9aが収容されている空間125が形成されるようになっている。収容体121は、1枚の矩形な平板状の底板部127と4枚の矩形な平板状の側板部129と1枚の矩形は平板状の上板部131とを備えて構成されている。これにより、空間125は直方体状になっている。
【0139】
収容体121は、底板部127が、筐体3に接するようにして、筐体3に一体的に設けられている。4枚の矩形な平板状の側板部129のうちの1枚の側板部129Aは、長手方向の寸法の値が小さくなっているとともに、長手方向基端側に位置している。これにより、収容体121には矩形状の開口部133が形成されている。
【0140】
被操作体7は、回動体123と円柱状の被操作部133とを備えて構成されている。回動体123は、矩形な平板状に形成されている。回動体123と円柱状の被操作部133とは、中心軸C16を回動中心にして、収容体121に対して回動するようになっている。
【0141】
そして、被操作部133を手で回動することで、回動体123が90°回動し、図16(b)で示す状態、もしくは、図17で示す状態を実現できるようになっている(図16の矢印A16、図17の矢印A17参照)。なお、図16(b)で示す状態、図17で示す状態になったとき、回動体123はこれらの状態を維持できるようになっている。
【0142】
図16(b)で示す状態では、空間125の容積が大きくなっており、空間125内で、複数の打音発生体9aが動けるようになっており、打音を発生することができるようになっている。図17で示す状態では、空間125の容積が小さくなっており、空間125内で、複数の打音発生体9aが動けないようになっており、打音を発生しないようになっている。なお、図17で示す状態で複数の打音発生体9aが若干動けるようになっていてもよい。
【0143】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0144】
1 発光具
3 筐体
5 発光部
7 被操作体
9 打音発生体
11 空間
73 磁石
75 カム
77 原動節
79 従動節
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17