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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025403
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】模倣品対策支援装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20240216BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022128812
(22)【出願日】2022-08-12
(71)【出願人】
【識別番号】514257837
【氏名又は名称】虎威国際知財サービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】千ヶ崎 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】李 永虎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC16
5L049CC32
(57)【要約】
【課題】模倣品の発見から民事訴訟の提起、賠償金の取り立てに至る全プロセスを効率化する。
【解決手段】模倣品対策支援装置80は、模倣品の属性情報と、当該模倣品の模倣品対策の依頼者の依頼者識別情報と、当該模倣品の模倣品対策の受任者の受任者識別情報と、当該模倣品の模倣品対策が、模倣品の発見から賠償金の入金に至るまでの複数の段階の中のどの段階にあるかを示す状態情報を関連付けて記憶する記憶手段である案件管理データベース87と、処理手段であるCPU81と、を具備し、複数の段階の中には、依頼者からの指示があることを条件として進むことができる特定段階(指示済の段階)がある。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定国における模倣品対策を依頼する依頼者の依頼者端末、前記依頼者の依頼を受けて模倣品対策を行う受任者の受任者端末、及び前記受任者と前記依頼者との間の模倣品対策の受発注を仲介する仲介者の仲介者端末とネットワークを介して接続される模倣品対策支援装置であって、
模倣品の属性情報と、当該模倣品の模倣品対策の依頼者の依頼者識別情報と、当該模倣品の模倣品対策の受任者の受任者識別情報と、当該模倣品の模倣品対策が、模倣品の発見から賠償金の入金に至るまでの複数の段階の中のどの段階にあるかを示す状態情報を関連付けて記憶する記憶手段と、
処理手段と
を具備し、
前記複数の段階の中には、依頼者からの指示があることを条件として進むことができる特定段階があり、
前記処理手段は、
前記仲介者端末から、受任者識別情報、依頼者識別情報、及び受任者に対する依頼者の関連付けに関わる要求を含む第1メッセージを受信した場合、前記第1メッセージ内の受任者識別情報と依頼者識別情報を関連付けて前記記憶手段に記憶する第1の処理と、
前記受任者端末から、受任者識別情報及び案件閲覧要求を含む第2メッセージを受信した場合、前記第2メッセージ内の識別情報と対応する模倣品の属性情報、依頼者識別情報、及び状態情報を前記記憶手段から探索し、これらの情報を含むWEBページデータを前記受任者端末に送信する第2の処理と、
前記受任者端末から、状態情報が前記特定段階の前段階以外の段階になっている模倣品について、次の段階への進展要求を含む第3メッセージを受信した場合、前記記憶手段内における該当の状態情報を、次の段階を示すものに更新する第3の処理と、
前記依頼者端末から、依頼者識別情報及び案件閲覧要求を含む第4メッセージを受信した場合、前記第4メッセージ内の識別情報と対応する模倣品の属性情報、受任者識別情報、及び状態情報を前記記憶手段から探索し、これらの情報を含むWEBページデータを前記依頼者端末に送信する第4の処理と、
前記依頼者端末から、状態情報が前記特定段階の前段階になっている模倣品について、前記特定段階への進展要求を含む第5メッセージ受信した場合、前記記憶手段内における該当の状態情報を、前記特定状態を示すものに更新する第5の処理と
を実行することを特徴とする模倣品対策支援装置。
【請求項2】
前記状態情報が示す段階は、
受任者が、新たな模倣品を発見し、その模倣品の模倣品対策のレコードが前記記憶手段のデータベースに登録された段階である作成済、
前記作成済となっていた案件について、依頼者により、模倣品の購入の指示が下された段階である指示済、
受任者が、模倣品の購入した段階である購入済、
受任者が、模倣品を証拠とする知的財産権侵害訴訟を提起した段階である処理済、
及び、
知的財産権侵害訴訟の勝訴判決確定の後、受任者が、被告から賠償金として取り立てた金銭の仲介者の口座への入金を済ませた段階である入金済
を含むことを特徴とする請求項1に記載の模倣品対策支援装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、各模倣品について、属性情報、依頼者識別情報、受任者識別情報、及び状態情報と、当該模倣品の模倣品対策の受発注を仲介する仲介者の仲介者識別情報と、を関連付けて記憶し、
前記処理手段は、
当該模倣品対策支援装置を管理する管理者の管理者端末から、仲介者識別情報、受任者識別情報、及び仲介者に対する受任者の関連付けに関わる要求を含む第6メッセージを受信した場合、前記第6メッセージ内の仲介者識別情報と受任者識別情報とを関連付けて前記記憶手段に記憶する処理と、
を実行することを特徴とする請求項2に記載の模倣品対策支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、模倣品対策支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術に関わる文献として、特許文献1がある。特許文献1に開示された模倣品知財対応システムは、ウェブサイトに掲載された模倣品を抽出する抽出部(200)と、抽出部(200)により抽出された模倣品と、意匠権が登録されている登録意匠とに基づき、記模倣品と登録意匠との近似度を算出し、算出した近似度に基づき意匠権の類似に関する判定を行う判定部(300)とを備える。この模倣品知財対応システムによると、ウェブサイトに掲載される模倣品と登録意匠との間の類否判定が効率化され、模倣品の減少を促し、市場の品質向上を通じて、購入者が品質の低い商品を購入する機会を少なくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-166627号公開公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術は、模倣品の発見から民事訴訟の提起、賠償金の取り立てに至る全プロセスを効率化することはできないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、模倣品の発見から民事訴訟の提起、賠償金の取り立てに至る全プロセスを効率化できる技術的手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の好適な態様である模倣品対策支援装置は、所定国における模倣品対策を依頼する依頼者の依頼者端末、前記依頼者の依頼を受けて模倣品対策を行う受任者の受任者端末、及び前記受任者と前記依頼者との間の模倣品対策の受発注を仲介する仲介者の仲介者端末とネットワークを介して接続される模倣品対策支援装置であって、模倣品の属性情報と、当該模倣品の模倣品対策の依頼者の依頼者識別情報と、当該模倣品の模倣品対策の受任者の受任者識別情報と、当該模倣品の模倣品対策が、模倣品の発見から賠償金の入金に至るまでの複数の段階の中のどの段階にあるかを示す状態情報を関連付けて記憶する記憶手段と、処理手段とを具備し、前記複数の段階の中には、依頼者からの指示があることを条件として進むことができる特定段階があり、前記処理手段は、前記仲介者端末から、受任者識別情報、依頼者識別情報、及び受任者に対する依頼者の関連付けに関わる要求を含む第1メッセージを受信した場合、前記第1メッセージ内の受任者識別情報と依頼者識別情報を関連付けて前記記憶手段に記憶する第1の処理と、前記受任者端末から、受任者識別情報及び案件閲覧要求を含む第2メッセージを受信した場合、前記第2メッセージ内の識別情報と対応する模倣品の属性情報、依頼者識別情報、及び状態情報を前記記憶手段から探索し、これらの情報を含むWEBページデータを前記受任者端末に送信する第2の処理と、前記受任者端末から、状態情報が前記特定段階の前段階以外の段階になっている模倣品について、次の段階への進展要求を含む第3メッセージを受信した場合、前記記憶手段内における該当の状態情報を、次の段階を示すものに更新する第3の処理と、前記依頼者端末から、依頼者識別情報及び案件閲覧要求を含む第4メッセージを受信した場合、前記第4メッセージ内の識別情報と対応する模倣品の属性情報、受任者識別情報、及び状態情報を前記記憶手段から探索し、これらの情報を含むWEBページデータを前記依頼者端末に送信する第4の処理と、前記依頼者端末から、状態情報が前記特定段階の前段階になっている模倣品について、前記特定段階への進展要求を含む第5メッセージ受信した場合、前記記憶手段内における該当の状態情報を、前記特定状態を示すものに更新する第5の処理とを実行することを特徴とする。
【0007】
この態様において、前記状態情報が示す段階は、受任者が、新たな模倣品を発見し、その模倣品の模倣品対策のレコードが前記記憶手段のデータベースに登録された段階である作成済、前記作成済となっていた案件について、依頼者により、模倣品の購入の指示が下された段階である指示済、受任者が、模倣品の購入した段階である購入済、受任者が、模倣品を証拠とする知的財産権侵害訴訟を提起した段階である処理済、及び、知的財産権侵害訴訟の勝訴判決確定の後、受任者が、被告から賠償金として取り立てた金銭の仲介者の口座への入金を済ませた段階である入金済を含んでもよい。
【0008】
また、前記記憶手段は、各模倣品について、属性情報、依頼者識別情報、受任者識別情報、及び状態情報と、当該模倣品の模倣品対策の受発注を仲介する仲介者の仲介者識別情報と、を関連付けて記憶し、前記処理手段は、当該模倣品対策支援装置を管理する管理者の管理者端末から、仲介者識別情報、受任者識別情報、及び仲介者に対する受任者の関連付けに関わる要求を含む第6メッセージを受信した場合、前記第6メッセージ内の仲介者識別情報と受任者識別情報とを関連付けて前記記憶手段に記憶する処理とを実行してもよい。
【0009】
本発明の別の好適な態様である模倣品対策支援装置は、所定国における模倣品対策を依頼する依頼者の依頼者端末、前記依頼者の依頼を受け得る受任者の受任者端末、及び前記受任者と前記依頼者との間の模倣品対策の受発注を仲介する仲介者の仲介者端末とネットワークを介して接続される模倣品対策支援装置であって、模倣品の属性情報と、当該模倣品の模倣品対策の依頼者の依頼者識別情報と、当該模倣品の模倣品対策を受任することになった受任者の受任者識別情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、販売サイトのWEBページにアクセスし、前記販売サイトのWEBページにおける模倣品を探索し、模倣品を見つけた場合に、見つかった模倣品の属性情報を含む画面のWEBページデータを、該当の受任者の受任者端末に送信する模倣品探索手段と、前記受任者端末から、前記標的リスト画面内の模倣品についての模倣品対策の受注を求める受注要求メッセージを受信した場合、所定の選択条件に基づいて、前記受注要求メッセージ内の受任者識別情報を、当該模倣品の属性情報と関連付けて前記記憶手段に記憶する受任者決定手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、模倣品の発見から民事訴訟の提起、賠償金の取り立てに至る全プロセスを効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態である模倣品対策支援装置80を含む模倣品対策支援システムの全体構成を示す図である。
図2】模倣品対策支援装置80の構成を示すブロック図である。
図3】受任者用ダッシュボード画面を示す図である。
図4】受任者用案件管理画面を示す図である。
図5】案件追加画面を示す図である。
図6】案件追加画面の依頼者入力欄18aのプルダウンメニュー181aを示す図である。
図7】案件追加画面の販売ルート入力欄18eのプルダウンメニュー181eを示す図である。
図8】案件追加画面の案件種類入力欄18fのプルダウンメニュー181fを示す図である。
図9】案件追加画面の販売サイト入力欄18gのプルダウンメニュー181gを示す図である。
図10】案件詳細画面を示す図である。
図11】受任者用案件編集画面を示す図である。
図12】受任者用案件編集画面の購入日入力欄19aに出現したカレンダー7を示す図である。
図13】受任者用案件編集画面の処理日入力欄19cに出現したカレンダー7を示す図である。
図14】受任者用案件編集画面の受任者放棄日入力欄19dに出現したカレンダー7を示す図である。
図15】受任者用案件編集画面の入金日入力欄19dに出現したカレンダー7を示す図である。
図16】依頼者用ダッシュボード画面を示す図である。
図17】依頼者用案件管理画面を示す図である。
図18】依頼者用案件編集画面を示す図である。
図19】依頼者用案件編集画面の買い戻し入力欄27aのプルダウンメニュー127aを示す図である。
図20】依頼者用案件編集画面の指示日入力欄27cのカレンダー7を示す図である。
図21】依頼者用案件編集画面の依頼者放棄日入力欄27fのカレンダー7を示す図である。
図22】仲介者用ダッシュボード画面を示す図である。
図23】仲介者用依頼者リスト画面を示す図である。
図24】依頼者追加画面を示す図である。
図25】依頼者詳細画面を示す図である。
図26】仲介者用受任者リスト画面を示す図である。
図27】受任者追加画面を示す図である。
図28】受任者詳細画面を示す図である。
図29】関連依頼者設定ウィンドウ37aを示す図である。
図30】関連依頼者設定ウィンドウ37aのプルダウンメニュー138を示す図である。
図31】本発明の第2実施形態である模倣品対策支援装置80Aを含む模倣品対策支援システムの全体構成を示す図である。
図32】模倣品対策支援装置80Aの構成を示すブロック図である。
図33】管理者用ダッシュボード画面を示す図である。
図34】管理者用仲介者リスト画面を示す図である。
図35】仲介者追加画面を示す図である。
図36】仲介者詳細画面を示す図である。
図37】関連受任者設定ウィンドウ47aを示す図である。
図38】関連受任者設定ウィンドウ47aのプルダウンメニュー148を示す図である。
図39】受任者用標的リスト画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について、説明する。図1は、本発明の第1実施形態である模倣品対策支援装置80を含む模倣品対策支援システムの全体構成を示す図である。この模倣品対策支援システムは、第1国で知的財産権を有する第2国の企業が、第1国で模倣品対策をすることを支援するものである。ここで、本実施形態では、第1国が中国であり、第2国が日本であることを想定している。しかし、この模倣品対策支援システムによる模倣品対策を行う第1国は、アセアン諸国などのほかの国であってもよい。
【0013】
この模倣品対策支援システムは、受任者端末10、依頼者端末20、仲介者端末30、及び模倣品対策支援装置80を有する。依頼者端末20、受任者端末10、及び仲介者端末30は、ネットワーク90を介して、模倣品対策支援装置80と接続される。
【0014】
依頼者端末20は、依頼者によって利用される。依頼者は、外国において知的財産権(商標権、意匠権、特許権、実用新案権、及び著作権)を有している日本企業である。
【0015】
受任者端末10は、受任者によって利用される。受任者は、模倣品対策に関わる一連の作業(模倣品の調査、購入、知的財産権侵害訴訟の提起、賠償金の取立て、仲介者の口座への賠償金の入金)を行う弁護士の法律事務所である。
【0016】
仲介者端末30は、仲介者によって利用される。仲介者は、受任者と依頼者との間の模倣品対策の受発注を仲介する事業者である。仲介者は、依頼者から、その依頼者が有する知的財産権に関わる情報(登録番号、権利の公開公報、訴訟代理権の委任状など)を受け取り、模倣品対策をどの受任者に任せるかを決定し、模倣品対策を任せる受任者に知的財産権に関わる情報を渡す。仲介者は、受任者が、知的財産権侵害訴訟において勝訴を勝ち取り、被告である模倣者から賠償金を取り立てた場合、依頼者に代わって、受任者から賠償金を受け取り、その賠償金を依頼者に送金する。
【0017】
模倣品対策支援装置80は、サーバである。図2に示すように、模倣品対策支援装置80は、CPU81、RAM82、ROM83、ハードディスク84、及び通信インターフェース89を有する。ハードディスク84は、依頼者管理データベース85、受任者管理データベース86、及び案件管理データベース87を有する。
【0018】
依頼者管理データベース85は、各々が、一つの依頼者と対応する複数のレコードの集合体である。依頼者管理データベース85における一つのレコードは、「依頼者名」、「依頼者番号」、「国」、「電話番号」、「電子メール」、及び「住所」のフィールドを有する。
【0019】
「依頼者名」のフィールドは、依頼者の企業名の情報を示す。
【0020】
「依頼者番号」のフィールドは、依頼者のID(依頼者識別情報)を示す。
【0021】
「国」のフィールドは、依頼者の所属国の情報を示す。
【0022】
「電話番号」のフィールドは、依頼者の電話番号の情報を示す。
【0023】
「電子メール」のフィールドは、依頼者の電子メールアドレスの情報を示す。
【0024】
「住所」のフィールドは、依頼者の住所の情報を示す。
【0025】
受任者管理データベース86は、各々が、一つの受任者と対応する複数のレコードの集合体である。受任者管理データベース86における一つのレコードは、「受任者名」、「受任者番号」、「電話番号」、「電子メール」、「分配額比率」、「国」、「有効期限」、「住所」、及び「関連依頼者」のフィールドを有する。
【0026】
「受任者名」のフィールドは、受任者の企業名の情報を示す。
【0027】
「受任者番号」のフィールドは、受任者のID(受任者識別情報)を示す。
【0028】
「電話番号」のフィールドは、受任者の電話番号の情報を示す。
【0029】
「電子メール」のフィールドは、受任者の電子メールアドレスの情報を示す。
【0030】
「分配額比率」のフィールドは、案件1件について、受任者の報酬として分配される金額の比率を示す。分配額比率は、仲介者が受任者と間で業務提携係を結ぶ際に、受任者との間で個別に決定する。例えば、分配額比率が、75%である場合、受任者は、ある模倣品について、知的財産権侵害訴訟に勝訴して、賠償額が得られた場合に、その賠償額から経費(模倣品の購入費用や、訴訟提起の際に裁判所に支払った公費)を差し引き、残りの金額の75%を自身の報酬とし、25%を仲介者の口座に送金する。仲介者は、この25%の金額から、自身の報酬分を差し引き、残りの金額を依頼者に支払う。仲介者の報酬分は、依頼者が、本システムの模倣品対策支援サービスに加入する際に、仲介者と依頼者との間で個別に決定する。
【0031】
「国」のフィールドは、受任者の所属国の情報を示す。
【0032】
「有効期限」のフィールドは、仲介者と受任者との間の業務提携の終了日の情報を示す。
【0033】
「住所」のフィールドは、受任者の住所の情報を示す。
【0034】
「関連依頼者」のフィールドは、仲介者により、当該受任者に模倣品対策を任せることが決定されている一又は複数の依頼者の依頼者識別情報を示す。仲介者は、後述する関連依頼者設定ウィンドウ37a(図29及び図30)において、当該受任者に、どの依頼者の模倣品対策を任せるかを決定し、当該受任者の受任者識別情報と、模倣品対策を任せる依頼者の依頼者識別情報を関連付けるための設定操作を行う。設定操作の詳細は、後述する。
【0035】
案件管理データベース87は、各々が、模倣費対策の一つの案件と対応する複数のレコードの集合体である。案件管理データベース87における一つのレコードは、「案件番号」、「状態」、「案件メール通知」、「買い戻す」、「依頼者」、「依頼者担当者」、「指示日」、「指示備考」、「指示メール通知」、「依頼者放棄日」、「依頼者放棄備考」、「依頼者放棄メール通知」、「案件名」、「商品URL」、「案件備考」、「販売ルート」、「案件種類」、「販売サイト」、「受任者」、「受任者担当者」、「被告」、「連絡先」、「購入日」、「経費」、「処理日」、「受任者放棄日」、「受任者放棄備考」、「受任者放棄メール通知」、「入金日」、「入金金額」、「入金備考」、「入金メール通知」、「入金メール通知」、及び「受任者アップロード」のフィールドを有する。これらのフィールドに記憶される情報は、当該案件の属性情報である。
【0036】
「案件番号」のフィールドは、当該案件の案件識別情報を示す。
【0037】
「状態」のフィールドは、当該案件の模倣品対策が、作成済(受任者が、新たな模倣品を発見し、その模倣品の模倣品対策のレコードが案件管理データベース87に登録された段階)、指示済(作成済となっていた案件について、依頼者により、模倣品の購入の指示が下された段階)、購入済(受任者が、模倣品を購入した段階)、処理済(受任者が、模倣品を証拠とする知的財産権侵害訴訟を提起した段階)、依頼者放棄済(依頼者側の事情により、当該案件の模倣品対策が中止された段階)、受任者放棄済(受任者側の事情により、当該案件の模倣品対策が中止された段階)、入金済(知的財産権侵害訴訟の勝訴判決確定の後、受任者が、被告から賠償金として取り立てた金銭の仲介者の口座への入金を済ませた段階)の7つの段階のうちのどの段階かを示す状態情報を示す。
【0038】
ここで、7つの段階のうち、依頼者放棄済と受任者放棄済の2つは、依頼者や受任者側の事情によるものであるから、通常は、状態情報は、作成済→指示済→処理済→入金済と進展する。また、7つの段階のうち、指示済は、依頼者からの指示があることを条件として進むことができる特定段階である。受任者は、状態情報が作成済から指示済に変わるまで、模倣品の購入ができないことになっている。
【0039】
依頼者側の事情により、模倣品対策が中止されるのは、依頼者が、模倣品の購入の指示を下した後に、その模倣品が本物であると分かった場合などである。受任者側の事情により、模倣品対策が中止されるのは、依頼者から模倣品の購入の指示が出た後に、その模倣品の購入サイトが無くなった場合などである。
【0040】
「案件メール通知」のフィールドは、依頼者の電子メールアドレスへの案件通知メールの自動送信の要否に関わる情報を示す。案件通知メールは、当該案件のレコードが案件管理データベース87に登録されたことを通知するメールである。
【0041】
「買い戻す」のフィールドは、模倣品の買い戻しの要否の情報を示す。模倣品の買い戻しとは、ある案件の知的財産権侵害訴訟において証拠として提出された模倣品を、裁判の終了後に、受任者から依頼者に発送することをいう。受任者は、自身が製造販売する本物と模倣品とを比べることにより、新商品の開発のヒントを得ることができる場合がある。このような事情から、本実施形態では、依頼者が、模倣品の買い戻しを希望する場合には、そのことを、受任者に知らせることができるようになっている。
【0042】
「依頼者」のフィールドは、当該案件の依頼者の依頼者識別情報を示す。
【0043】
「依頼者担当者」のフィールドは、当該案件の依頼者における担当者の氏名の情報を示す。
【0044】
「指示日」のフィールドは、当該案件の依頼者によって、模倣品の購入の指示がされた日付の情報を示す。
【0045】
「指示備考」のフィールドは、当該案件に関わる模倣品の購入の指示に関わる備考の情報を示す。
【0046】
「指示メール通知」のフィールドは、受任者の電子メールアドレスへの指示通知メールの自動送信の要否に関わる情報を示す。指示通知メールは、当該案件の依頼者により、模倣品の購入の指示が下されたことを通知するメールである。
【0047】
「依頼者放棄日」のフィールドは、当該案件の依頼者側の事情により、模倣品対策が中止された日付の情報を示す。
【0048】
「依頼者放棄備考」のフィールドは、当該案件の依頼者側の事情による模倣品対策の中止に関わる備考の情報を示す。
【0049】
「依頼者放棄メール通知」のフィールドは、受任者の電子メールアドレスへの依頼者放棄メールの自動送信の要否に関わる情報を示す。依頼者放棄通知メールは、依頼者側の事情により、当該案件の模倣品対策が中止されたことを通知するメールである。
【0050】
「案件名」のフィールドは、当該案件の案件名の情報を示す。
【0051】
「商品URL」のフィールドは、当該案件に関わる模倣品が出品されている販売サイトのURLの情報を示す。
【0052】
「案件備考」のフィールドは、当該案件に関わる備考の情報を示す。
【0053】
「販売ルート」のフィールドは、当該案件に関わる模倣品の販売ルートの情報を示す。
【0054】
「案件種類」のフィールドは、当該案件の模倣品対策として提起する訴訟の種類の情報を示す。訴訟の種類には、商標権侵害訴訟、意匠権侵害訴訟、特許権侵害訴訟、実用新案権侵害訴訟、及び著作権侵害訴訟がある。
【0055】
「販売サイト」のフィールドは、当該案件に関わる模倣品が出品されている販売サイトの情報を示す。
【0056】
「受任者」のフィールドは、当該案件の受任者の受任者識別情報を示す。
【0057】
「受任者担当者」のフィールドは、当該案件の受任者における担当者の氏名の情報を示す。
【0058】
「被告」のフィールドは、当該案件について提起した知的財産権侵害訴訟の被告の情報を示す。
【0059】
「連絡先」のフィールドは、被告の連絡先の情報を示す。
【0060】
「購入日」のフィールドは、当該案件に関わる模倣品の購入の日付の情報を示す。
【0061】
「経費」のフィールドは、当該案件に関わる経費の情報を示す。
【0062】
「処理日」のフィールドは、当該案件に関わる知的財産権侵害訴訟を提起した日付の情報を示す。
【0063】
「受任者放棄日」のフィールドは、当該案件の受任者側の事情により、模倣品対策が中止された日付の情報を示す。
【0064】
「受任者放棄備考」のフィールドは、当該案件の受任者側の事情による模倣品対策の中止に関わる備考の情報を示す。
【0065】
「受任者放棄メール通知」のフィールドは、依頼者の電子メールアドレスへの受任者放棄メールの自動送信の要否に関わる情報を示す。受任者放棄通知メールは、受任者側の事情により、当該案件の模倣品対策が中止されたことを通知するメールである。
【0066】
「入金日」のフィールドは、当該案件の受任者から仲介者の口座に金銭が入金された日付の情報を示す。
【0067】
「入金金額」のフィールドは、当該案件の受任者から仲介者の口座に入金された金額の情報を示す。
【0068】
「入金メール通知」のフィールドは、依頼者及び仲介者の電子メールアドレスへの入金通知メールの自動送信の要否に関わる情報を示す。入金通知メールは、受任者が、被告から賠償金として取り立てた金銭の仲介者の口座に入金したことを通知するメールである。
【0069】
「入金備考」のフィールドは、「入金備考」のフィールドは、当該案件の受任者から仲介者の口座への金銭の入金に関わる備考の情報を示す。
【0070】
「受任者アップロード」のフィールドは、受任者によってアップロードされたデータを示す。受任者によってアップロードされるデータには、模倣品の撮影画像データなどがある。
【0071】
図1において、受任者は、受任者端末10から、模倣品対策支援装置80における受任者用WEBページのURLにアクセスして、IDとパスワードによる認証手続を行い、受任者用WEBページの各画面を通じて、各案件に関わる情報の閲覧や入力を行う。
【0072】
依頼者は、依頼者端末20から、模倣品対策支援装置80における依頼者用WEBページのURLにアクセスして、IDとパスワードによる認証手続を行い、依頼者用WEBページの各画面を通じて、各案件に関わる情報の閲覧や入力を行う。
【0073】
仲介者は、仲介者端末30から、模倣品対策支援装置80における仲介者用WEBページのURLにアクセスして、IDとパスワードによる認証手続を行い、仲介者用WEBページの各画面を通じて、各案件に関わる情報の閲覧や入力、及び受任者と依頼者の関連付けに関わる情報の閲覧や入力を行う。
【0074】
図3は、受任者用ダッシュボード画面を示す図である。受任者用ダッシュボード画面は、受任者のID及びパスワードによる認証手続の後に最初に表示される画面である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、受任者端末10から、受任者識別情報と、受任者用ダッシュボード画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、閲覧要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、案件管理データベース87から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、受任者用ダッシュボード画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを受任者端末10に送信する。
【0075】
図3に示すように、受任者用ダッシュボード画面には、作成済案件ボックス11a、指示済案件ボックス11b、購入済案件ボックス11c、処理済案件ボックス11d、依頼者放棄済案件ボックス11e、受任者放棄済案件ボックス11f、入金済案件ボックス11gがある。
【0076】
作成済案件ボックス11aには、マーク12aと「作成済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該受任者が発注先となる案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が作成済になっているものの数が表示される。
【0077】
指示済案件ボックス11bには、マーク12bと「指示済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該受任者が発注先となる案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が指示済になっているものの数が表示される。
【0078】
購入済案件ボックス11cには、マーク12cと「購入済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該受任者が発注先となる案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が購入済になっているものの数が表示される。
【0079】
処理済案件ボックス11dには、マーク12dと「処理済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該受任者が発注先となる案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が処理済になっているものの数が表示される。
【0080】
依頼者放棄済案件ボックス11eには、マーク12eと「依頼者放棄済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が依頼者放棄済になっているものの数が表示される。
【0081】
受任者放棄済案件ボックス11fには、マーク12fと「受任者放棄済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該受任者が発注先となる案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が受任者放棄済になっているものの数が表示される。
【0082】
入金済案件ボックス11gには、マーク12gと「入金済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該受任者が発注先となる案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が入金済になっているものの数が表示される。
【0083】
受任者用ダッシュボード画面の左端には、ダッシュボードボタン13、及び案件管理ボタン14がある。ダッシュボードボタン13は、受任者用ダッシュボード画面以外の画面から受任者用ダッシュボード画面に戻るためのボタンである。案件管理ボタン14は、受任者用案件管理画面に進むためのボタンである。
【0084】
図4は、受任者用案件管理画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、受任者端末10から、受任者識別情報、及び受任者用案件管理画面の閲覧要求を含む閲覧要求メッセージ(第2メッセージ)を受信すると、閲覧要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、受任者管理データベース86における該当のレコードを探索するとともに、閲覧要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、受任者管理データベース86及び案件管理データベース87から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、受任者用案件管理画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを受任者端末10に送信する。
【0085】
図4に示すように、受任者用管理画面の上側には、販売ルート検索条件入力欄15a、状態検索条件入力欄15b、依頼者検索条件入力欄15c、キーワード検索条件入力欄15d、日付種類検索条件入力欄15e、日付範囲検索チェックボックス入力欄15f、年検索条件入力欄15g、月検索条件入力欄15j、日検索条件入力欄15k、検索ボタン15m、リセットボタン15n、新規作成ボタン15p、変更ボタン15q、削除ボタン15rがある。
【0086】
受任者用案件管理画面の下側には、案件リストがある。案件リストには、案件管理データベース87における当該受任者が発注先となる案件のレコードについて、案件名、案件番号、受任者、被告、連絡先、依頼者、及び状態が、リスト表示されている。ここで、図4は、「北京〇〇法律事務所」という受任者の案件リストの例である。「北京〇〇法律事務所」に模倣品対策を発注している依頼者は、「〇〇〇〇株式会社」と「■■■■株式会社」の2社となっており、これら2社の案件の属性情報がリスト表示されている。
【0087】
受任者は、販売ルート検索条件入力欄15a、状態検索条件入力欄15b、依頼者検索条件入力欄15c、キーワード検索条件入力欄15d、日付種類検索条件入力欄15e、日付範囲検索チェックボックス入力欄15f、年検索条件入力欄15g、月検索条件入力欄15j、日検索条件入力欄15kに検索条件を入力して、検索ボタン15mをクリックすることにより、案件リストの表示案件を絞り込むことができる。
【0088】
受任者は、自身が模倣品対策を任されている知的財産権について、いずれかの知的財産権の侵害となり得る模倣品を発見した場合、新規作成ボタン15pをクリックして、案件追加画面に進み、案件追加画面において、新規案件を追加するための情報を入力する。
【0089】
図5は、案件追加画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、受任者端末10から、受任者識別情報と、案件追加画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、閲覧要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、受任者管理データベース86における該当のレコードを探索し、受任者管理データベース86から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、案件追加画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを受任者端末10に送信する。
【0090】
図5に示すように、案件追加画面には、案件番号入力欄16a、案件メール通知チェックボックス入力欄16b、依頼者担当者入力欄17b、指示日入力欄17c、指示備考入力欄17d、指示メール通知チェックボックス入力欄17e、依頼者放棄日入力欄17f、依頼者放棄備考入力欄17g、依頼者放棄メール通知チェックボックス入力欄17h、依頼者入力欄18a、案件名入力欄18b、商品URL入力欄18c、案件備考入力欄18d、販売ルート入力欄18e、案件種類入力欄18f、販売サイト入力欄18g、受任者入力欄18j、受任者担当者入力欄18t、被告入力欄18u、連絡先入力欄18v、購入日入力欄19a、経費入力欄19b、処理日入力欄19c、受任者放棄日入力欄19d、受任者放棄備考入力欄19e、受任者放棄メール通知チェックボックス入力欄19f、入金日入力欄19g、入金金額入力欄19h、入金メール通知チェックボックス入力欄19j、入金備考入力欄19k、確定ボタン1a、キャンセルボタン1bがある。
【0091】
これらのうち、依頼者担当者入力欄17b、指示日入力欄17c、指示備考入力欄17d、指示メール通知チェックボックス入力欄17e、依頼者放棄日入力欄17f、依頼者放棄メール通知チェックボックス入力欄17hは、依頼者側で入力した情報が反映される欄となっているため、受任者による情報の入力はできないようになっている。
【0092】
図6に示すように、依頼者入力欄18aは、プルダウンメニュー181aとなっており、プルダウンメニュー181aを展開すると、受任者管理データベース86において、当該受任者と関連付けられている依頼者(図6の例では、〇〇〇〇株式会社、■■■■株式会社の2社)の依頼者識別情報が出現するようになっている。
【0093】
図7に示すように、販売ルート入力欄18eは、プルダウンメニュー181eとなっており、プルダウンメニュー181eを展開すると、「ON LINE」及び「OFF LINE」の2つの選択肢が出現するようになっている。
【0094】
図8に示すように、案件種類入力欄18fは、プルダウンメニュー181fとなっており、プルダウンメニュー181fを展開すると、「商標権侵害事件」、「意匠権侵害事件」、「特許権侵害事件」、「実用新案件侵害事件」、及び「著作権侵害事件」の5つの選択肢が出現するようになっている。
【0095】
【0096】
受任者は、案件番号入力欄16a、案件メール通知チェックボックス入力欄16b、依頼者入力欄18a、案件名入力欄18b、商品URL入力欄18c、案件備考入力欄18d、販売ルート入力欄18e、案件種類入力欄18f、販売サイト入力欄18g、受任者入力欄18j、受任者担当者入力欄18t、被告入力欄18u、連絡先入力欄18vのうちの該当の欄に情報を入力し、確定ボタン1aをクリックする。また、販売ルート入力欄18eが「OFF LINE」となる場合は、図5の受任者アップロードタブ16cを選択して、ファイル添付欄(不図示)を出現させ、模倣品の撮影画像データをアップロードする操作を行う。
【0097】
この操作が行われると、受任者端末10は、入力欄16a、16b、18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18j、18t、18u、18v、及びファイル添付欄の情報、並びに新規登録要求を含む登録要求メッセージを模倣品対策支援装置80に送信する。
【0098】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、入力欄16aの情報を「案件番号」のフィールドとし、入力欄16bの情報を「案件メール通知」のフィールドとし、入力欄18aの情報を「依頼者」のフィールドとし、入力欄18bの情報を「案件名」のフィールドとし、入力欄18cの情報を「商品URL」のフィールドとし、入力欄18dの情報を「案件備考」のフィールドとし、入力欄18eの情報を「販売ルート」のフィールドとし、入力欄18fの情報を「案件種類」のフィールドとし、入力欄18gの情報を「販売サイト」のフィールドとし、入力欄18jの情報を「受任者」のフィールドとし、入力欄18tの情報を「受任者担当者」のフィールドとし、入力欄18uの情報を「被告」のフィールドとし、入力欄18vの情報を「連絡先」のフィールドとし、ファイル添付欄の情報を「受任者アップロード」のフィールドとするレコードを生成し、案件管理データベース87に追加する。
【0099】
また、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「案件メール通知」のフィールドが、案件通知メールを送信する設定であった場合は、依頼者の電子メールアドレスに案件通知メールを送信する。具体的には、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「依頼者」のフィールドの依頼者識別情報を含むレコードを依頼者管理データベース85から探索し、探索したレコードの「電子メール」のフィールドの電子メールアドレスを読み出し、この電子メールアドレスを宛先とする案件通知メールを組み立て、この案件通知メールを送信する。
【0100】
受任者は、案件の詳細情報を確認したい場合、図4の受任者用案件管理画面の案件リストにおける当該案件の案件番号をクリックして、案件詳細画面に進む。
【0101】
図10は、案件詳細画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、受任者端末10から、受任者識別情報と、案件識別情報と、案件詳細画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、閲覧要求メッセージ内の案件識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、案件管理データベース87から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、案件詳細画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを受任者端末10に送信する。
【0102】
図10に示すように、案件詳細画面には、案件管理データベース87における当該案件のレコードの各フィールドの情報が表示される。
【0103】
受任者は、登録されている案件であって、状態情報が指示済になっているものについて、模倣品の購入をした場合、図4の受任者用案件管理画面の案件リストにおける当該案件のチェックボックス15sにチェックを入れ、変更ボタン15qをクリックして、受任者用案件編集画面に進み、受任者用案件編集画面において、状態情報を購入済にするための情報を入力する。
【0104】
図11は、受任者用案件編集画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、受任者端末10から、受任者識別情報、及び受任者用案件編集画面の閲覧要求を含む閲覧要求メッセージ(第2メッセージ)を受信すると、閲覧要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、受任者管理データベース86における該当のレコードを探索するとともに、閲覧要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、受任者管理データベース86及び案件管理データベース87から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、受任者用案件編集画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを受任者端末10に送信する。
【0105】
図11に示すように、受任者用案件編集画面には、案件追加画面と同じ案件番号入力欄16a、案件メール通知チェックボックス入力欄16b、依頼者担当者入力欄17b、指示日入力欄17c、指示備考入力欄17d、指示メール通知チェックボックス入力欄17e、依頼者放棄日入力欄17f、依頼者放棄備考入力欄17g、依頼者放棄メール通知チェックボックス入力欄17h、依頼者入力欄18a、案件名入力欄18b、商品URL入力欄18c、案件備考入力欄18d、販売ルート入力欄18e、案件種類入力欄18f、販売サイト入力欄18g、受任者入力欄18j、受任者担当者入力欄18t、被告入力欄18u、連絡先入力欄18v、購入日入力欄19a、経費入力欄19b、処理日入力欄19c、受任者放棄日入力欄19d、受任者放棄備考入力欄19e、受任者放棄メール通知チェックボックス入力欄19f、入金日入力欄19g、入金金額入力欄19h、入金メール通知チェックボックス入力欄19j、入金備考入力欄19k、確定ボタン1a、キャンセルボタン1bがある。
【0106】
これらのうち、案件番号入力欄16a、案件メール通知チェックボックス入力欄16b、依頼者入力欄18a、案件名入力欄18b、商品URL入力欄18c、案件備考入力欄18d、販売ルート入力欄18e、案件種類入力欄18f、販売サイト入力欄18g、受任者入力欄18j、受任者担当者入力欄18t、被告入力欄18u、連絡先入力欄18vには、既に登録されている情報が表示されている。
【0107】
図12に示すように、受任者用案件編集画面の購入日入力欄19aにマウスポインタをおいてクリックすると、カレンダー7が出現し、このカレンダー7内の所望の日付をクリックすると、その日付が購入日入力欄19aに入力されるようになっている。
【0108】
受任者は、模倣品を購入した日を購入日入力欄19aに入力し、その購入費を経費入力欄19bに入力し、確定ボタン1aをクリックする。
【0109】
この操作が行われると、受任者端末10は、受任者識別情報、案件識別情報、入力欄16a、16b、18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18j、18t、18u、18v、19a、及び19bの情報、並びに次の段階への進展要求を含む登録要求メッセージ(第3メッセージ)を模倣品対策支援装置80に送信する。
【0110】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、登録要求メッセージ内の案件識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、探索したレコードの「状態」のフィールドを、購入済に書き換え、「購入日」のフィールドに、入力欄19aの情報を記憶し、「経費」のフィールドに、入力欄19bの情報を記憶する処理を行う。
【0111】
受任者は、状態情報が購入済になっている案件について、知的財産権侵害訴訟の提起をした場合、受任者用案件管理画面の案件リストにおける当該案件のチェックボックス15sにチェックを入れ、変更ボタン15qをクリックして、受任者用案件編集画面に進み、受任者用案件編集画面において、状態情報を処理済にするための情報を入力する。
【0112】
図13に示すように、受任者用案件編集画面の処理日入力欄19cにマウスポインタをおいてクリックすると、カレンダー7が出現し、このカレンダー7内の所望の日付をクリックすると、その日付が処理日入力欄19cに入力されるようになっている。
【0113】
受任者は、知的財産権侵害訴訟の提起した日を処理日入力欄19cに入力し、確定ボタン1aをクリックする。
【0114】
この操作が行われると、受任者端末10は、受任者識別情報、案件識別情報、入力欄16a、16b、18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18j、18t、18u、18v、19a、19b、及び19cの情報、並びに次の段階への進展要求を含む登録要求メッセージ(第3メッセージ)を模倣品対策支援装置80に送信する。
【0115】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、登録要求メッセージ内の案件識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、探索したレコードの「状態」のフィールドを、処理済に書き換え、「処理日」のフィールドに、入力欄19cの情報を記憶する処理を行う。
【0116】
受任者は、状態情報が、作成済、指示済、又は購入済になっている案件について、受任者側の事情により、模倣品対策を中止する場合、図4の受任者用案件管理画面の案件リストにおける当該案件のチェックボックス15sにチェックを入れ、変更ボタン15qをクリックして、受任者用案件編集画面に進み、受任者用案件編集画面において、状態情報を受任者放棄済にするための情報を入力する。
【0117】
図14に示すように、受任者用案件編集画面の受任者放棄日入力欄19dにマウスポインタをおいてクリックすると、カレンダー7が出現し、このカレンダー7内の所望の日付をクリックすると、その日付が受任者放棄日入力欄19dに入力されるようになっている。
【0118】
受任者は、模倣品対策を中止した日を受任者放棄日入力欄19dに入力し、中止に関わる備考の情報がある場合は、備考の情報を受任者放棄備考入力欄19eに入力し、中止に関わるメール通知が必要である場合は、受任者放棄メール通知チェックボックス入力欄19fにチェックを入れた上で、確定ボタン1aをクリックする。
【0119】
この操作が行われると、受任者端末10は、入力欄16a、16b、18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18j、18t、18u、18v、19a、19b、19c、19d、19e、及び19fの情報を含む登録要求メッセージを模倣品対策支援装置80に送信する。
【0120】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、登録要求メッセージ内の案件識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、探索したレコードの「状態」のフィールドを、受任者放棄済に書き換え、「受任者放棄日」のフィールドに、入力欄19dの情報を記憶し、「受任者放棄備考」のフィールドに、入力欄19eの情報を記憶し、「受任者放棄メール通知」のフィールドに、入力欄19fの情報を記憶する。
【0121】
また、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「受任者放棄メール通知」のフィールドが、受任者放棄通知メールを送信する設定であった場合は、依頼者の電子メールアドレスに受任者放棄通知メールを送信する。具体的には、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「依頼者」のフィールドの依頼者識別情報を含むレコードを依頼者管理データベース85から探索し、探索したレコードの「電子メール」のフィールドの電子メールアドレスを読み出し、この電子メールアドレスを宛先とする受任者放棄通知メールを組み立て、この受任者放棄通知メールを送信する。
【0122】
受任者は、状態情報が、処理済になっている案件について、被告から賠償金として取り立てた金銭の仲介者の口座への入金を済ませた場合、受任者用案件管理画面の案件リストにおける当該案件のチェックボックス15sにチェックを入れ、変更ボタン15qをクリックして、受任者用案件編集画面に進み、受任者用案件編集画面において、状態情報を入金済にするための情報を入力する。
【0123】
図15に示すように、受任者用案件編集画面の入金日入力欄19gにマウスポインタをおいてクリックすると、カレンダー7が出現し、このカレンダー7内の所望の日付をクリックすると、その日付が入金日入力欄19gに入力されるようになっている。
【0124】
受任者は、仲介者の口座への入金をした日を入金日入力欄19gに入力し、入金に関わる備考の情報がある場合は、備考の情報を入金備考入力欄19kに入力し、入金金額入力欄19hに入金金額を入力し、入金に関わるメール通知が必要である場合は、入金メール通知チェックボックス入力欄19jにチェックを入れた上で、確定ボタン1aをクリックする。
【0125】
この操作が行われると、受任者端末10は、受任者識別情報、案件識別情報、入力欄16a、16b、18a、18b、18c、18d、18e、18f、18g、18j、18t、18u、18v、19a、19b、19c、19d、19e、19f、19g、19h、19k、及び19jの情報、並びに次の段階への進展要求を含む登録要求メッセージ(第3メッセージ)を模倣品対策支援装置80に送信する。
【0126】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、登録要求メッセージ内の案件識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、探索したレコードの「状態」のフィールドを、入金済に書き換え、「入金日」のフィールドに、入力欄19gの情報を記憶し、「入金金額」のフィールドに、入力欄19hの情報を記憶し、「入金備考」のフィールドに、入力欄19kの情報を記憶し、「入金メール通知」のフィールドに、入力欄19jの情報を記憶する。
【0127】
また、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「入金メール通知」のフィールドが、入金通知メールを送信する設定であった場合は、依頼者の電子メールアドレスに入金通知メールを送信する。具体的には、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「依頼者」のフィールドの依頼者識別情報を含むレコードを依頼者管理データベース85から探索し、探索したレコードの「電子メール」のフィールドの電子メールアドレスを読み出し、この電子メールアドレスを宛先とする入金通知メールを組み立て、この入金通知メールを送信する。
【0128】
図16は、依頼者用ダッシュボード画面を示す図である。依頼者用ダッシュボード画面は、依頼者のID及びパスワードによる認証手続の後に最初に表示される画面である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、依頼者端末20から、依頼者識別情報と、依頼者用ダッシュボード画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、閲覧要求メッセージ内の依頼者識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、案件管理データベース87から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、依頼者用ダッシュボード画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを依頼者端末20に送信する。
【0129】
図16に示すように、依頼者用ダッシュボード画面には、作成済案件ボックス21a、指示済案件ボックス21b、購入済案件ボックス21c、処理済案件ボックス21d、依頼者放棄済案件ボックス21e、受任者放棄済案件ボックス21f、入金済案件ボックス21gがある。
【0130】
作成済案件ボックス21aには、マーク22aと「作成済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が作成済になっているものの数が表示される。
【0131】
指示済案件ボックス21bには、マーク22bと「指示済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が指示済になっているものの数が表示される。
【0132】
購入済案件ボックス21cには、マーク22cと「購入済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が購入済になっているものの数が表示される。
【0133】
処理済案件ボックス21dには、マーク22dと「処理済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が処理済になっているものの数が表示される。
【0134】
依頼者放棄済案件ボックス21eには、マーク22eと「依頼者放棄済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が依頼者放棄済になっているものの数が表示される。
【0135】
受任者放棄済案件ボックス21fには、マーク22fと「受任者放棄済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が受任者放棄済になっているものの数が表示される。
【0136】
入金済案件ボックス21gには、マーク22gと「入金済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が入金済になっているものの数が表示される。
【0137】
依頼者用ダッシュボード画面の左端には、ダッシュボードボタン23、及び案件管理ボタン24がある。ダッシュボードボタン23は、依頼者用ダッシュボード画面以外の画面から依頼者用ダッシュボード画面に戻るためのボタンである。案件管理ボタン24は、依頼者用案件管理画面に進むためのボタンである。
【0138】
図17は、依頼者用案件管理画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、依頼者端末20から、依頼者識別情報、及び依頼者用案件管理画面の閲覧要求を含む閲覧要求メッセージ(第4メッセージ)を受信すると、閲覧要求メッセージ内の依頼者識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、案件管理データベース87から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、依頼者用案件管理画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを依頼者端末20に送信する。
【0139】
図17に示すように、依頼者用管理画面の上側には、販売ルート検索条件入力欄25a、状態検索条件入力欄25b、受任者検索条件入力欄25c、キーワード検索条件入力欄25d、日付種類検索条件入力欄25e、日付範囲検索チェックボックス入力欄25f、年検索条件入力欄25g、月検索条件入力欄25h、日検索条件入力欄25k、検索ボタン25m、リセットボタン25n、変更ボタン25pがある。
【0140】
依頼者用案件管理画面の下側には、案件リストがある。案件リストには、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードについて、案件名、案件番号、受任者、被告、連絡先、依頼者、及び状態が、リスト表示されている。ここで、図17は、「〇〇〇〇株式会社」という依頼者の案件リストの例である。「〇〇〇〇株式会社」から模倣品対策を受注している依頼者は、「北京〇〇法律事務所」と「上海■■法律事務所」の2社となっており、これら2社の案件の属性情報がリスト表示されている。
【0141】
依頼者は、販売ルート検索条件入力欄25a、状態検索条件入力欄25b、受任者検索条件入力欄25c、キーワード検索条件入力欄25d、日付種類検索条件入力欄25e、日付範囲検索チェックボックス入力欄25f、年検索条件入力欄25g、月検索条件入力欄25h、日検索条件入力欄25kに検索条件を入力して、検索ボタン25mをクリックすることにより、案件リストの表示案件を絞り込むことができる。
【0142】
依頼者は、案件の詳細情報を確認したい場合、依頼者用案件管理画面の案件リストにおける当該案件の案件番号をクリックして、案件詳細画面に進む。案件詳細画面の構成は、受任者端末10に表示されるもの(図10)と同じである。
【0143】
依頼者は、状態情報が作成済になっている案件について、模倣品の購入を許可する場合、依頼者用案件管理画面の案件リストにおける当該案件のチェックボックス25sにチェックを入れ、変更ボタン25pをクリックして、依頼者用案件編集画面に進み、依頼者用案件編集画面において、状態情報を指示済にするための情報を入力する。
【0144】
図18は、依頼者用案件編集画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、依頼者端末20から、依頼者識別情報と、依頼者用案件編集画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、閲覧要求メッセージ内の依頼者識別情報を探索キーとして、受任者管理データベース86における該当のレコードを探索するとともに、閲覧要求メッセージ内の依頼者識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、受任者管理データベース86及び案件管理データベース87から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、依頼者用案件編集画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを依頼者端末20に送信する。
【0145】
図18に示すように、依頼者用案件編集画面には、案件番号入力欄26a、買い戻し入力欄27a、依頼者担当者入力欄27b、指示日入力欄27c、指示備考入力欄27d、指示メール通知チェックボックス入力欄27e、依頼者放棄日入力欄27f、依頼者放棄備考入力欄27g、依頼者放棄メール通知チェックボックス入力欄27h、依頼者入力欄28a、案件名入力欄28b、商品URL入力欄28c、案件備考入力欄28n、販売ルート入力欄28p、受任者入力欄28s、受任者担当者入力欄28t、購入日入力欄29a、経費入力欄29b、処理日入力欄29c、受任者放棄日入力欄29d、受任者放棄備考入力欄29e、受任者放棄メール通知チェックボックス入力欄29f、入金日入力欄29g、入金金額入力欄29h、入金メール通知チェックボックス入力欄29j、入金備考入力欄29k、確定ボタン2a、キャンセルボタン2bがある。
【0146】
これらのうち、案件番号入力欄26a、受任者入力欄28s、受任者担当者入力欄28t、購入日入力欄29a、経費入力欄29b、処理日入力欄29c、受任者放棄日入力欄29d、受任者放棄備考入力欄29e、受任者放棄メール通知チェックボックス入力欄29f、入金日入力欄29g、入金金額入力欄29h、入金備考入力欄29k、入金メール通知チェックボックス入力欄29jは、受任者側で入力した情報が反映される欄となっているため、依頼者による情報の入力はできないようになっている。
【0147】
図19に示すように、買い戻し入力欄27aは、プルダウンメニュー127aとなっており、プルダウンメニュー127aを展開すると、「はい」及び「いいえ」の2つの選択肢が出現するようになっている。
【0148】
図20に示すように、依頼者用案件編集画面の指示日入力欄27cにマウスポインタをおいてクリックすると、カレンダー7が出現し、このカレンダー7内の所望の日付をクリックすると、その日付が指示日入力欄27cに入力されるようになっている。
【0149】
依頼者は、買い戻し入力欄27aに「はい」又は「いいえ」を入力し、依頼者担当者入力欄27bに担当者の氏名を入力し、模様品の購入の指示の日付を指示日入力欄27cに入力し、指示に関わる備考の情報がある場合は、備考の情報を指示備考入力欄27dに入力し、指示に関わるメール通知が必要である場合は、指示メール通知チェックボックス入力欄27eにチェックを入れた上で、確定ボタン2aをクリックする。
【0150】
この操作が行われると、依頼者端末20は、依頼者識別情報、案件識別情報、入力欄26a、27a、27b、27c、27d、27e、27f、27g、27h、28a、28b、28c、28n、28p、28s、28t、29a、29b、29c、29d、29e、29f、29g、29h、29k、及び29jの情報、並びに特定段階への進展要求を含む登録要求メッセージ(第5メッセージ)を模倣品対策支援装置80に送信する。
【0151】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、登録要求メッセージ内の案件識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、探索したレコードの「状態」のフィールドを、指示済に書き換え、「買い戻す」のフィールドに、入力欄27aの情報を記憶し、「依頼者担当者」のフィールドに、入力欄27bの情報を記憶し、「指示日」のフィールドに、入力欄27cの情報を記憶し、「指示備考」のフィールドに、入力欄27dの情報を記憶し、「指示メール通知」のフィールドに、入力欄27eの情報を記憶する。
【0152】
また、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「指示メール通知」のフィールドが、指示通知メールを送信する設定であった場合は、受任者の電子メールアドレスに指示通知メールを送信する。具体的には、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「受任者」のフィールドの依頼者識別情報を含むレコードを受任者管理データベース86から探索し、探索したレコードの「電子メール」のフィールドの電子メールアドレスを読み出し、この電子メールアドレスを宛先とする指示通知メールを組み立て、この指示通知メールを送信する。
【0153】
依頼者は、状態情報が、作成済、指示済、又は購入済になっている案件について、依頼者側の事情により、模倣品対策を中止する場合、依頼者用案件管理画面の案件リストにおける当該案件のチェックボックス25sにチェックを入れ、変更ボタン25pをクリックして、依頼者用案件編集画面に進み、依頼者用案件編集画面において、状態情報を依頼者放棄済にするための情報を入力する。
【0154】
図21に示すように、依頼者用案件編集画面の依頼者放棄日入力欄27fにマウスポインタをおいてクリックすると、カレンダー7が出現し、このカレンダー7内の所望の日付をクリックすると、その日付が依頼者放棄日入力欄27fに入力されるようになっている。
【0155】
依頼者は、模倣品対策を中止した日を依頼者放棄日入力欄27fに入力し、中止に関わる備考の情報がある場合は、備考の情報を依頼者放棄備考入力欄27gに入力し、中止に関わるメール通知が必要である場合は、依頼者放棄メール通知チェックボックス入力欄27hにチェックを入れた上で、確定ボタン2aをクリックする。
【0156】
この操作が行われると、依頼者端末20は、依頼者識別情報、案件識別情報、入力欄26a、27a、27b、27c、27d、27e、27f、27g、27h、28a、28b、28c、28n、28p、28s、28t、29a、29b、29c、29d、29e、29f、29g、29h、29k、及び29jの情報、並びに特定段階への進展要求を含む登録要求メッセージ(第5メッセージ)を模倣品対策支援装置80に送信する。
【0157】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、登録要求メッセージ内の案件識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、探索したレコードの「状態」のフィールドを、依頼者放棄済に書き換え、「依頼者放棄日」のフィールドに、入力欄27fの情報を記憶し、「依頼者放棄備考」のフィールドに、入力欄27gの情報を記憶し、「依頼者放棄メール通知」のフィールドに、入力欄27hの情報を記憶する。
【0158】
また、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「依頼者放棄メール通知」のフィールドが、依頼者放棄通知メールを送信する設定であった場合は、受任者の電子メールアドレスに依頼者放棄通知メールを送信する。具体的には、模倣品対策支援装置80のCPU81は、当該レコードの「受任者」のフィールドの依頼者識別情報を含むレコードを依頼者管理データベース85から探索し、探索したレコードの「電子メール」のフィールドの電子メールアドレスを読み出し、この電子メールアドレスを宛先とする依頼者放棄通知メールを組み立て、この依頼者放棄通知メールを送信する。
【0159】
図22は、仲介者用ダッシュボード画面を示す図である。仲介者用ダッシュボード画面は、仲介者のID及びパスワードによる認証手続の後に最初に表示される画面である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、仲介者端末30から、仲介者識別情報と、仲介者用ダッシュボード画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、案件管理データベース87の各レコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、仲介者用ダッシュボード画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを仲介者端末30に送信する。
【0160】
図22に示すように、仲介者用ダッシュボード画面には、作成済案件ボックス31a、指示済案件ボックス31b、購入済案件ボックス31c、処理済案件ボックス31d、依頼者放棄済案件ボックス31e、受任者放棄済案件ボックス31f、入金済案件ボックス31gがある。
【0161】
作成済案件ボックス31aには、マーク32aと「作成済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該仲介者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が作成済になっているものの数が表示される。
【0162】
指示済案件ボックス31bには、マーク32bと「指示済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該仲介者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が指示済になっているものの数が表示される。
【0163】
購入済案件ボックス31cには、マーク32cと「購入済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該仲介者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が購入済になっているものの数が表示される。
【0164】
処理済案件ボックス31dには、マーク32dと「処理済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該仲介者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が処理済になっているものの数が表示される。
【0165】
依頼者放棄済案件ボックス31eには、マーク32eと「依頼者放棄済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該仲介者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が依頼者放棄済になっているものの数が表示される。
【0166】
受任者放棄済案件ボックス31fには、マーク32fと「受任者放棄済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該仲介者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が受任者放棄済になっているものの数が表示される。
【0167】
入金済案件ボックス31gには、マーク32gと「入金済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該仲介者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が入金済になっているものの数が表示される。
【0168】
仲介者用ダッシュボード画面の左端には、ダッシュボードボタン33、依頼者リストボタン34a、及び受任者リストボタン34bがある。ダッシュボードボタン33は、仲介者用ダッシュボード画面以外の画面から仲介者用ダッシュボード画面に戻るためのボタンである。依頼者リストボタン34aは、仲介者用依頼者リスト画面に進むためのボタンである。受任者リストボタン34bは、仲介者用受任者リスト画面に進むためのボタンである。
【0169】
図23は、仲介者用依頼者リスト画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、仲介者端末30から、仲介者識別情報と、仲介者用依頼者リスト画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、依頼者管理データベース85の各レコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、仲介者用依頼者リスト画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを仲介者端末30に送信する。
【0170】
図23に示すように、仲介者用依頼者リスト画面の上側には、国検索条件入力欄35a、キーワード検索条件入力欄35b、検索ボタン35m、リセットボタン35n、新規作成ボタン35p、変更ボタン35q、削除ボタン35rがある。
【0171】
仲介者用依頼者リスト画面の下側には、依頼者リストがある。依頼者リストには、依頼者管理データベース85における当該仲介者が案件の受発注を仲介している依頼者のレコードについて、依頼者名、依頼者番号、国、及び電話番号が、リスト表示されている。
【0172】
受任者は、国検索条件入力欄35a、キーワード検索条件入力欄35bに検索条件を入力して、検索ボタン35mをクリックすることにより、依頼者リストの表示案件を絞り込むことができる。
【0173】
仲介者は、自身が案件の受発注を仲介する依頼者を新たに登録したい場合、新規作成ボタン35pをクリックして、依頼者追加画面に進み、依頼者追加画面において、依頼者を追加するための情報を入力する。
【0174】
図24は、依頼者追加画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、仲介者端末30から、仲介者識別情報と、依頼者追加画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、依頼者追加画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを仲介者端末30に送信する。
【0175】
図24に示すように、依頼者追加画面には、依頼者名入力欄38a、国入力欄38b、電話入力欄38c、電子メール入力欄38d、住所入力欄38e、確定ボタン3a、キャンセルボタン3bがある。
【0176】
仲介者は、依頼者名入力欄38a、国入力欄38b、電話入力欄38c、電子メール入力欄38d、住所入力欄38eに情報を入力し、確定ボタン3aをクリックする。
【0177】
この操作が行われると、仲介者端末30は、入力欄38a、38b、38c、38d、38eの情報を含む登録要求メッセージを模倣品対策支援装置80に送信する。
【0178】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、固有の番号を生成し、この番号を依頼者識別情報とする。CPU81は、依頼者名入力欄38aの情報を「依頼者名」のフィールドとし、新たに生成した依頼者識別情報を「依頼者番号」のフィールドとし、入力欄38bの情報を「国」のフィールドとし、入力欄38cの情報を「電話番号」のフィールドとし、入力欄38dの情報を「電子メール」のフィールドとし、入力欄38dの情報を「住所」のフィールドとするレコードを生成し、依頼者管理データベース85に追加する。当該依頼者の依頼者識別情報及び当該依頼者のパスワードは、電子メール、又は他の手段により、依頼者及び仲介者に通知される。
【0179】
仲介者は、登録済みの依頼者の情報を確認したい場合、依頼者リストにおける該当の依頼者の依頼者名をクリックして、依頼者詳細画面に進む。
【0180】
図25は、依頼者詳細画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、仲介者端末30から、仲介者識別情報と、依頼者識別情報と、依頼者詳細画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、閲覧要求メッセージ内の依頼者識別情報を探索キーとして、依頼者管理データベース85における該当のレコードを探索し、依頼者管理データベース85から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、依頼者詳細画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを仲介者端末30に送信する。
【0181】
図25に示すように、依頼者詳細画面には、依頼者管理データベース85における該当の依頼者のレコードの各フィールドの情報が表示される。
【0182】
仲介者は、登録済みの依頼者の情報を変更したい場合、図23の仲介者用依頼者リスト画面における該当の依頼者のチェックボックス35sにチェックを入れ、変更ボタン35qをクリックして、依頼者編集画面に進み、依頼者編集画面において、所望の入力欄の情報を変更する。
【0183】
図26は、仲介者用受任者リスト画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、仲介者端末30から、仲介者識別情報と、仲介者用受任者リスト画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、受任者管理データベース86の各レコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、仲介者用受任者リスト画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを仲介者端末30に送信する。
【0184】
図26に示すように、仲介者用受任者リスト画面の上側には、国検索条件入力欄35a、キーワード検索条件入力欄35b、検索ボタン35m、リセットボタン35n、新規作成ボタン35p、変更ボタン35q、削除ボタン35rがある。
【0185】
仲介者用受任者リスト画面の下側には、受任者リストがある。受任者リストには、受任者管理データベース86における当該仲介者が案件の受発注を仲介している受任者のレコードについて、受任者名、受任者番号、国、電話番号、及び有効期限が、リスト表示されている。
【0186】
仲介者は、国検索条件入力欄35a、キーワード検索条件入力欄35bに検索条件を入力して、検索ボタン35mをクリックすることにより、受任者リストの表示案件を絞り込むことができる。
【0187】
仲介者は、自身が案件の受発注を仲介する受任者を新たに登録したい場合、新規作成ボタン35pをクリックして、受任者追加画面に進み、受任者追加画面において、受任者を追加するための情報を入力する。
【0188】
図27は、受任者追加画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、仲介者端末30から、仲介者識別情報と、受任者識別情報と、受任者追加画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、閲覧要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、受任者管理データベース86における該当のレコードを探索し、受任者管理データベース86から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、受任者追加画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを受任者端末10に送信する。
【0189】
図27に示すように、受任者追加画面には、受任者名入力欄137a、電話入力欄137b、分配額比率入力欄137c、国入力欄137d、電子メール入力欄137e、有効期限入力欄137f、住所入力欄137g、確定ボタン3a、キャンセルボタン3bがある。
【0190】
仲介者は、受任者名入力欄137a、電話入力欄137b、分配額比率入力欄137c、国入力欄137d、電子メール入力欄137e、有効期限入力欄137f、住所入力欄137gに情報を入力し、確定ボタン3aをクリックする。
【0191】
この操作が行われると、仲介者端末30は、入力欄137a、137b、137c、137d、137e、137f、137gの情報を含む登録要求メッセージを模倣品対策支援装置80に送信する。
【0192】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、固有の番号を生成し、この番号を受任者識別情報とする。CPU81は、受任者名入力欄137aの情報を「受任者名」のフィールドとし、新たに生成した受任者識別情報を「受任者番号」のフィールドとし、入力欄137bの情報を「電話番号」のフィールドとし、入力欄137cの情報を「分配額比率」のフィールドとし、入力欄38bの情報を「国」のフィールドとし、入力欄137eの情報を「電子メール」のフィールドとし、入力欄137fの情報を「有効期限」のフィールドとするレコードを生成し、受任者管理データベース86に追加する。当該受任者の受任者識別情報及び当該受任者のパスワードは、電子メール、又は他の手段により、受任者及び仲介者に通知される。
【0193】
仲介者は、登録済みの受任者の情報を確認したい場合、受任者リストにおける該当の受任者の受任者名をクリックして、受任者詳細画面に進む。
【0194】
図28は、受任者詳細画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、仲介者端末30から、仲介者識別情報と、受任者識別情報と、受任者詳細画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、閲覧要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、受任者管理データベース86における該当のレコードを探索し、受任者管理データベース86から探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、受任者詳細画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを受任者端末10に送信する。
【0195】
図28に示すように、受任者詳細画面には、受任者管理データベース86における該当の受任者のレコードの各フィールドの情報が表示される。
【0196】
仲介者は、登録済みの受任者の情報を変更したい場合、図26の仲介者用受任者リスト画面における該当の受任者のチェックボックス35sにチェックを入れ、変更ボタン35qをクリックして、受任者編集画面に進み、受任者編集画面において、所望の入力欄の情報を変更する。
【0197】
仲介者は、登録済みの受任者について、当該受任者に模倣品対策を任せる依頼者を追加したい場合、又は削除したい場合、図26の受信者リストにおける該当の受任者の関連依頼者と記されたボタン36aをクリックして、仲介者用受任者リスト画面上に、関連依頼者設定ウィンドウ37aを出現させる。
【0198】
図29は、関連依頼者設定ウィンドウ37aを示す図である。関連依頼者設定ウィンドウ37aには、関連依頼者入力欄37b、確定ボタン7a、キャンセルボタン7bがある。関連依頼者入力欄37bには、既に当該受任者に模倣品対策が任されている依頼者の依頼者識別情報(図29の例では、「〇〇〇〇株式会社」と「■■■■株式会社」)が表示される。
【0199】
関連依頼者設定ウィンドウ37aにおいて、関連依頼者入力欄37b内にマウスポインタを移動してクリックする操作を行うと、図30に示すように、プルダウンメニュー138が出現する。このプルダウンメニュー138には、当該模倣品対策支援システムを利用している依頼者の依頼者識別情報(図29の例では、「〇〇〇〇株式会社」、「■■■■株式会社」、「▽▽▽▽株式会社」、「◎◎◎◎株式会社」、「★★★★株式会社」、「株式会社◇◇◇◇」)が表示され、既に当該受任者に模倣品対策が任されている依頼者の右に、チェックマークが表示される。
【0200】
仲介者は、当該受任者に模倣品対策を任せる依頼者を増やしたい場合は、プルダウンメニュー138内の依頼者を選択する操作を行う。また、仲介者は、当該受任者に模倣品対策を任せる依頼者を減らしたい場合は、関連依頼者入力欄37b内における依頼者の右の×を選択する。仲介者は、依頼者を増やす操作又は減らす操作をした後、確定ボタン7aを選択する。
【0201】
この操作が行われると、仲介者端末30は、仲介者識別情報、受任者識別情報、依頼者識別情報、関連依頼者入力欄37b内の情報、及び受任者に対する依頼者の関連付けに関わる要求を含む登録要求メッセージ(第1メッセージ)を模倣品対策支援装置80に送信する。
【0202】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、登録要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、受任者管理データベース86における該当のレコードを探索し、探索したレコードの「関連依頼者」のフィールドに、関連依頼者入力欄37b内の情報を記憶する。すなわち、CPU81は、この登録要求メッセージを受信した場合、登録要求メッセージ内の受任者識別情報と依頼者識別情報を関連付けて受任者管理データベース86に記憶する。
【0203】
以上が、本実施形態の詳細である。本実施形態における模倣品対策支援装置80は、模倣品の属性情報と、当該模倣品の模倣品対策の依頼者の依頼者識別情報と、当該模倣品の模倣品対策の受任者の受任者識別情報と、当該模倣品の模倣品対策が、模倣品の発見から賠償金の入金に至るまでの複数の段階の中のどの段階にあるかを示す状態情報を関連付けて記憶する記憶手段である案件管理データベース87と、処理手段であるCPU81と、を具備し、複数の段階の中には、依頼者からの指示があることを条件として進むことができる特定段階である指示済がある。そして、CPU81は、仲介者端末30から、受任者識別情報、依頼者識別情報、及び受任者に対する依頼者の関連付けに関わる要求を含む第1メッセージを受信した場合、第1メッセージ内の受任者識別情報と依頼者識別情報を関連付けて案件管理データベース87に記憶する第1の処理と、受任者端末10から、受任者識別情報及び案件閲覧要求を含む第2メッセージを受信した場合、第2メッセージ内の識別情報と対応する模倣品の属性情報、依頼者識別情報、及び状態情報を案件管理データベース87から探索し、これらの情報を含むWEBページデータを受任者端末10に送信する第2の処理と、受任者端末10から、状態情報が特定段階の前段階以外の段階になっている模倣品について、次の段階への進展要求を含む第3メッセージを受信した場合、案件管理データベース87内における該当の状態情報を、次の段階を示すものに更新する第3の処理と、依頼者端末20から、依頼者識別情報及び案件閲覧要求を含む第4メッセージを受信した場合、第4メッセージ内の識別情報と対応する模倣品の属性情報、受任者識別情報、及び状態情報を案件管理データベース87から探索し、これらの情報を含むWEBページデータを依頼者端末20に送信する第4の処理と、依頼者端末20から、状態情報が特定段階の前段階になっている模倣品について、特定段階への進展要求を含む第5メッセージ受信した場合、案件管理データベース87内における該当の状態情報を、特定状態を示すものに更新する第5の処理とを行う。
【0204】
よって、本実施形態によると、模倣品の発見から民事訴訟の提起、賠償金の取り立てに至る全プロセスを効率化することができる。
【0205】
<第2実施形態>
本発明の2実施形態について、説明する。図31は、本発明の第2実施形態である模倣品対策支援装置80Aを含む模倣品対策支援装置80Aの全体構成を示す図である。上記第1実施形態では、仲介者の数は1であったが、本実施形態では、管理者による管理の下、仲介者の数を複数に増やせるようになっている。また、本実施形態では、管理者が、各仲介者について、どの受任者に模倣品対策を発注できるようにするかを決定するようになっている。管理者は、仲介者と異なる事業者であってもよいし、仲介者の1つが、管理者としての役割を兼ねてもよい。
【0206】
図31において、管理者端末40は、管理者によって利用される。管理者は、管理者端末40から、模倣品対策支援装置80Aにおける管理者用WEBページのURLにアクセスして、IDとパスワードによる認証手続を行い、管理者用WEBページの各画面を通じて、各案件に関わる情報の閲覧や入力を行う。
【0207】
図32に示すように、本実施形態の模倣品対策支援装置80Aのハードディスク84は、依頼者管理データベース85、受任者管理データベース86、案件管理データベース87、及び仲介者管理データベースを有する。
【0208】
仲介者管理データベースは、各々が、一つの仲介者と対応する複数のレコードの集合体である。仲介者管理データベースにおける一つのレコードは、「仲介者名」、「仲介者番号」、「電話」、「電子メール」、「サービス言語」、「国」、「住所」、及び「関連受任者」のフィールドを有する。
【0209】
「仲介者名」のフィールドは、仲介者の企業名の情報を示す。
【0210】
「仲介者番号」のフィールドは、仲介者のID(仲介者識別情報)を示す。
【0211】
「電話」のフィールドは、仲介者の電話番号の情報を示す。
【0212】
「電子メール」のフィールドは、仲介者の電子メールアドレスの情報を示す。
【0213】
「サービス言語」のフィールドは、仲介者のサービス言語の情報を示す。
【0214】
「国」のフィールドは、仲介者の所属国の情報を示す。
【0215】
「住所」のフィールドは、仲介者の住所の情報を示す。
【0216】
「関連受任者」のフィールドは、当該仲介者が模倣品対策の受発注を仲介できる受任者の受任者識別情報を示す。管理者は、後述する関連受任者設定ウィンドウ47a(図37及び図38)において、仲介者に、どの受任者の模倣品対策の仲介を許可するかを決定し、当該仲介者の仲介者識別情報と、模倣品対策の仲介を許可する受注者の受注者識別情報を関連付けるための設定操作を行う。設定操作の詳細は、後述する。
【0217】
図33は、管理者用ダッシュボード画面を示す図である。管理者用ダッシュボード画面は、管理者のID及びパスワードによる認証手続の後に最初に表示される画面である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、管理者端末40から、管理者識別情報と、管理者用ダッシュボード画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、案件管理データベース87の各レコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、管理者用ダッシュボード画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを管理者端末40に送信する。
【0218】
図33に示すように、管理者用ダッシュボード画面には、作成済案件ボックス41a、指示済案件ボックス41b、購入済案件ボックス41c、処理済案件ボックス41d、依頼者放棄済案件ボックス41e、受任者放棄済案件ボックス41f、入金済案件ボックス41gがある。
【0219】
作成済案件ボックス41aには、マーク42aと「作成済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該管理者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が作成済になっているものの数が表示される。
【0220】
指示済案件ボックス41bには、マーク42bと「指示済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該管理者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が指示済になっているものの数が表示される。
【0221】
購入済案件ボックス41cには、マーク42cと「購入済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該管理者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が購入済になっているものの数が表示される。
【0222】
処理済案件ボックス41dには、マーク42dと「処理済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該管理者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が処理済になっているものの数が表示される。
【0223】
依頼者放棄済案件ボックス41eには、マーク42eと「依頼者放棄済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該依頼者が発注元である案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が依頼者放棄済になっているものの数が表示される。
【0224】
受任者放棄済案件ボックス41fには、マーク42fと「受任者放棄済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該管理者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が受任者放棄済になっているものの数が表示される。
【0225】
入金済案件ボックス41gには、マーク42gと「入金済」の文字、及び、案件管理データベース87における当該管理者が受発注を仲介する案件のレコードのうち、「状態」のフィールドの状態情報が入金済になっているものの数が表示される。
【0226】
管理者用ダッシュボード画面の左端には、ダッシュボードボタン43、及び仲介者リストボタン44がある。ダッシュボードボタン43は、管理者用ダッシュボード画面以外の画面から管理者用ダッシュボード画面に戻るためのボタンである。仲介者リストボタン44は、管理者用仲介者リスト画面に進むためのボタンである。
【0227】
図34は、管理者用仲介者リスト画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、管理者端末40から、管理者識別情報と、管理者用仲介者リスト画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、仲介者管理データベースの各レコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、管理者用仲介者リスト画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを管理者端末40に送信する。
【0228】
図34に示すように、管理者用仲介者リスト画面の上側には、国検索条件入力欄45a、キーワード検索条件入力欄45b、検索ボタン45m、リセットボタン45n、新規作成ボタン45p、変更ボタン45q、削除ボタン45rがある。
【0229】
管理者用仲介者リスト画面の下側には、仲介者リストがある。仲介者リストには、仲介者管理データベースにおける各仲介者のレコードについて、仲介者名、仲介者番号、電話、サービス言語、及び国が、リスト表示されている。
【0230】
管理者は、国検索条件入力欄45a、キーワード検索条件入力欄45bに検索条件を入力して、検索ボタン45mをクリックすることにより、仲介者リストの表示案件を絞り込むことができる。
【0231】
管理者は、仲介者を新たに登録したい場合、新規作成ボタン45pをクリックして、仲介者追加画面に進み、仲介者追加画面において、依頼者を追加するための情報を入力する。
【0232】
図35は、仲介者追加画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、管理者端末40から、管理者識別情報と、仲介者追加画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、仲介者追加画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを管理者端末40に送信する。
【0233】
図35に示すように、仲介者追加画面には、仲介者名入力欄48a、電話入力欄48b、電子メール入力欄48c、サービス言語入力欄48d、国入力欄48e、住所入力欄48f、確定ボタン4a、キャンセルボタン4bがある。
【0234】
管理者は、仲介者名入力欄48a、電話入力欄48b、電子メール入力欄48c、サービス言語入力欄48d、国入力欄48e、住所入力欄48fに情報を入力し、確定ボタン4aをクリックする。
【0235】
この操作が行われると、管理者端末40は、入力欄48a、48b、48c、48d、48e、48fの情報を含む登録要求メッセージを模倣品対策支援装置80に送信する。
【0236】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、固有の番号を生成し、この番号を仲介者識別情報とする。CPU81は、入力欄48aの情報を「仲介者名」のフィールドとし、新たに生成した仲介者識別情報を「仲介者番号」のフィールドとし、入力欄48bの情報を「電話」のフィールドとし、入力欄48cの情報を「電子メール」のフィールドとし、入力欄48dの情報を「サービス言語」のフィールドとし、入力欄48eの情報を「国」のフィールドとし、入力欄48fの情報を「住所」のフィールドとするレコードを生成し、仲介者管理データベースに追加する。当該仲介者の仲介者識別情報及び当該仲介者のパスワードは、電子メール、又は他の手段により、管理者及び仲介者に通知される。
【0237】
管理者は、登録済みの仲介者の情報を確認したい場合、仲介者リストにおける該当の仲介者の仲介者名をクリックして、仲介者詳細画面に進む。
【0238】
図36は、仲介者詳細画面を示す図である。模倣品対策支援装置80のCPU81は、管理者端末40から、管理者識別情報と、仲介者識別情報と、仲介者詳細画面の閲覧要求とを含む閲覧要求メッセージを受信すると、閲覧要求メッセージ内の仲介者識別情報を探索キーとして、仲介者管理データベースにおける該当のレコードを探索し、仲介者管理データベースから探索したレコードの情報を所定のテンプレートに埋め込むことにより、仲介者詳細画面のWEBページデータを生成し、このWEBページデータを管理者端末40に送信する。
【0239】
図36に示すように、仲介者詳細画面には、仲介者管理データベースにおける該当の仲介者のレコードの各フィールドの情報が表示される。
【0240】
管理者は、登録済みの仲介者の情報を変更したい場合、図34の管理者用仲介者リスト画面における該当の仲介者のチェックボックス45sにチェックを入れ、変更ボタン45qをクリックして、仲介者編集画面に進み、仲介者編集画面において、所望の入力欄の情報を変更する。
【0241】
管理者は、登録済みの受任者について、当該仲介者による模倣品対策の発注を許可する受任者を追加したい場合、又は削除したい場合、図34の受信者リストにおける該当の受任者の関連受任者と記されたボタン46aをクリックして、管理者用受任者リスト画面上に、関連受任者設定ウィンドウ47aを出現させる。
【0242】
図37は、関連受任者設定ウィンドウ47aを示す図である。関連受任者設定ウィンドウ47aには、関連受任者入力欄47b、確定ボタン4a、キャンセルボタン4bがある。関連受任者入力欄47bには、既に当仲介者による模倣品対策の仲介が可能になっている受任者の受任者識別情報(図37の例では、「北京〇〇法律事務所」と「上海■■法律事務所」)が表示される。
【0243】
関連受任者設定ウィンドウ47aにおいて、関連受任者入力欄47b内にマウスポインタを移動してクリックする操作を行うと、図38に示すように、プルダウンメニュー148が出現する。このプルダウンメニュー148には、当該模倣品対策支援システムのサービスに加入している全ての受任者の受任者識別情報が表示され、既に当該受任者に模倣品対策が任されている受任者の右に、チェックマークが表示される。
【0244】
管理者は、当該仲介者による模倣品対策の仲介を許可する受任者を増やしたい場合は、プルダウンメニュー148内の受任者を選択する操作を行う。また、管理者は、受任者を減らしたい場合は、関連受任者入力欄47b内における受任者の右の×を選択する。管理者は、受任者を増やす操作又は減らす操作をした後、確定ボタン4aを選択する。
【0245】
この操作が行われると、管理者端末40は、管理者識別情報、仲介者識別情報、受任者識別情報、関連受任者入力欄47b内の情報、及び仲介者に対する受任者の関連付けに関わる要求を含む登録要求メッセージ(第6メッセージ)を模倣品対策支援装置80に送信する。
【0246】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この登録要求メッセージを受信すると、登録要求メッセージ内の受任者識別情報を探索キーとして、受任者管理データベース86における該当のレコードを探索し、探索したレコードの「関連受任者」のフィールドに、関連受任者入力欄47b内の情報を記憶する。
【0247】
以上が、本実施形態の詳細である。本実施形態によると、模倣品の発見から民事訴訟の提起、賠償金の取り立てに至る全プロセスをより一層効率化することができる。
【0248】
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について、説明する。上記第1及び第2実施形態では、受任者が、自らが模倣品対策を任されている依頼者の知的財産権について、模倣品を発見した場合に、案件追加画面において、当該模倣品についての情報を登録し、この登録により、作成済から入金済みに至る一連のプロセスが始まるようになっていた。これに対し、本実施形態では、模倣品対策支援装置80が、各販売サイトを巡回し、いずれかの販売サイトにおいて、模倣品を発見した場合に、模倣品対策支援装置80が発見した模倣品を標的として並べた標的リストを、受任者端末10に提示する。
【0249】
本実施形態では、CPU81は、模倣品探索処理と、受任者決定処理とを行う。模倣品探索処理では、CPU81は、販売サイトのWEBページにアクセスし、販売サイトのWEBページにおける模倣品を探索し、模倣品を見つけた場合に、見つかった模倣品の属性情報を埋め込んだ標的リスト画面のWEBページデータを、該当の受任者の受任者端末10に送信する。受任者決定処理では、CPU81は、受任者端末10から、標的リスト画面内の模倣品についての模倣品対策の受注を求める受注要求メッセージを受信した場合、所定の選択条件に基づいて、受注要求メッセージ内の受任者識別情報を、当該模倣品の属性情報と関連付けて案件管理データベース87に記憶する。
【0250】
図39は、ある受任者の受任者端末10に表示される標的リスト画面を示す図である。本実施形態では、受任者用ダッシュボード画面の左端に、標的リストボタン146があり、標的リストボタン146を選択すると、標的リスト画面が表示されるようになっている。
【0251】
標的リスト画面の上側には、標的種類検索条件入力欄65a、キーワード検索条件入力欄65b、検索ボタン65c、リセットボタン65d、受任ボタン65eがある。
【0252】
標的リスト画面には、標的リストがある。標的リストには、受任者管理データベース86において当該受任者と関連付けられている依頼者について発見された模倣品を標的とし、各標的の標的名称、製品画像、標的番号、被告連絡先、及び販売サイト名が、リスト表示されている。
【0253】
受任者は、標的リスト内に、自らが模倣品対策を受任したい標的がある場合、その標的のチェックボックス65sにチェックを入れ、受任ボタン65eをクリックする。
【0254】
この操作が行われると、受任者端末10は、受任者識別情報、選択された標的と対応する案件識別情報、及び受注要求を含む受注要求メッセージを模倣品対策支援装置80に送信する。
【0255】
模倣品対策支援装置80のCPU81は、この受注要求メッセージを受信すると、受注要求メッセージ内の案件識別情報を探索キーとして、案件管理データベース87における該当のレコードを探索し、案件管理データベース87から探索したレコードの「受任者」のフィールドに、受注要求メッセージ内の受注者識別情報を記憶する。これ以降は、受任者端末10に表示される標的リスト画面の標的リストに、当該標的の情報が表示されなくなるため、当該標的について、他の受任者からの発注要求が送られることが無くなる。
【0256】
以上が、本実施形態の詳細である。本実施形態によると、ある1つの案件について、当該案件の模倣品対策が可能な複数の受注者が、案件追加画面において、同じ模倣品を別々に登録してしまう、という事態が発生しなくなる。よって、本実施形態によると、受任者は、受任者用案件管理画面の案件リストに、異なる受任者の案件がいずれも「作成済」となっている場合に、それらの案件が、同じ模倣品且つ同じ被告のものであるかを判断する必要が無くなる。従って、本実施形態によると、同じ模倣品且つ同じ被告の模倣品対策のプロセスが平行して進んでしまうことが防止され、模倣品対策支援をより一層効率化することができる。
【符号の説明】
【0257】
1 案件
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3a 確定ボタン
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7 カレンダー
7a 確定ボタン
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10 受任者端末
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11d 処理済案件ボックス
11e 依頼者放棄済案件ボックス
11f 受任者放棄済案件ボックス
11g 入金済案件ボックス
12a マーク
12b マーク
12c マーク
12d マーク
12e マーク
12f マーク
12g マーク
13 ダッシュボードボタン
14 案件管理ボタン
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42b マーク
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47a 関連受任者設定ウィンドウ
47b 関連受任者入力欄
48a 仲介者名入力欄
48b 電話入力欄
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65b キーワード検索条件入力欄
65c 検索ボタン
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65e 受任ボタン
80 模倣品対策支援装置
80A 模倣品対策支援装置
84 ハードディスク
85 依頼者管理データベース
86 受任者管理データベース
87 案件管理データベース
89 通信インターフェース
90 ネットワーク
127a プルダウンメニュー
137a 受任者名入力欄
137b 電話入力欄
137c 分配額比率入力欄
137d 国入力欄
137e 電子メール入力欄
137f 有効期限入力欄
137g 住所入力欄
138 プルダウンメニュー
146 標的リストボタン
148 プルダウンメニュー
181a プルダウンメニュー
181e プルダウンメニュー
181f プルダウンメニュー
181g プルダウンメニュー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39