IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特開2024-25509画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム
<>
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図1
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図2
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図3
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図4
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図5
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図6
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図7
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図8
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図9
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図10
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図11
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図12
  • 特開-画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025509
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】画像取得装置、画像取得方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06V 40/16 20220101AFI20240216BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20240216BHJP
【FI】
G06V40/16 A
G06T7/00 510F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129010
(22)【出願日】2022-08-12
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】中村 慶樹
(72)【発明者】
【氏名】木曽 宏顕
【テーマコード(参考)】
5B043
【Fターム(参考)】
5B043AA09
5B043BA04
5B043DA05
5B043EA08
5B043GA02
5B043GA18
5B043HA02
5B043HA20
(57)【要約】
【課題】認証精度を高めるために十分な画像を得られる可能性を高める。
【解決手段】画像取得装置10は、出力制御部110及び画像取得部120を備える。出力制御部110は、コンテンツを出力部に出力させる。画像取得部120は、撮像部が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する。撮影部は、人物が出力部を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置されている。そして出力制御部110は、上記認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、出力部にコンテンツを出力させ続ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを出力手段に出力させる出力制御手段と、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する画像取得手段と、
を備え、
前記出力制御手段は、認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、画像取得装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像取得装置において、
前記第1条件は、前記画像内の前記人物の顔に関する条件である、画像取得装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像取得装置において、
前記第1条件は、顔の鮮明度、顔の配色、顔の大きさ、及び顔のうち前記画像に含まれている部分の少なくとも一つに関している、画像取得装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像取得装置において、
前記第1条件は、前記認証が成功すること、又は前記認証に関する処理が終了することである、画像取得装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の画像取得装置において、
前記出力制御手段は、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける間に、前記コンテンツを所定の基準に従って変更する、画像取得装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像取得装置において、
前記画像を処理することにより、当該画像に含まれる人物の状態を示す状態情報が生成され、
前記所定の基準は、前記状態情報に関している、画像取得装置。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか一項に記載の画像取得装置において、
前記画像とは別の情報であって前記人物を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段を備え、
前記コンテンツは、前記識別情報を用いて決定される、画像取得装置。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載の画像取得装置において、
前記画像を用いて前記人物の認証処理を行う認証手段を備える、画像取得装置。
【請求項9】
コンピュータが、
コンテンツを出力手段に出力させ、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得し、
認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、画像取得方法。
【請求項10】
コンピュータを、
コンテンツを出力手段に出力させる出力制御手段、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する画像取得手段、
として機能させ、
前記出力制御手段は、認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像取得装置、画像取得方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、様々な場所で、顔画像を用いて人物を認証することが行われている。この認証の精度を高めるためには、撮像装置に対して顔が正面を向いた状態で撮像が行われるのが好ましい。
【0003】
なお、特許文献1には、虹彩認証装置において、認証対象となる人の注意を喚起する注意喚起表示を表示部に行わせることが記載されている。また特許文献2には、自動写真スタジオにおいて、小さな子供の視線をカメラ方向に向けることを目的として、撮影手段の近傍に画像表示手段を設け、この画像表示手段に所定物画像が撮影手段方向に移動する画像を表示させ、所定物画像が撮影手段に近接または消失したときに、撮影手段に撮影を行わせることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-219698号公報
【特許文献2】特開2008-61092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1においては、注意喚起表示を終了するタイミングについては明示されていない。このため、認証が可能な画像が得られる前にこの表示が終了してしまう可能性があった。また、特許文献2に記載の技術は、顔認証については考慮されていない。
【0006】
本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み、認証が可能な画像を得られる可能性が高い画像取得装置、認証システム、画像取得方法、認証方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、コンテンツを出力手段に出力させる出力制御手段と、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する画像取得手段と、
を備え、
前記出力制御手段は、認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、画像取得装置が提供される。
【0008】
本発明の一態様によれば、コンテンツを出力手段に出力させる出力制御手段と、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を用いて前記人物の認証処理を行う認証手段と、
を備え、
前記出力制御手段は、前記認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記コンテンツを出力し続ける、認証システムが提供される。
【0009】
本発明の一態様によれば、コンピュータが、
コンテンツを出力手段に出力させ、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得し、
認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、画像取得方法が提供される。
【0010】
本発明の一態様によれば、認証システムが、
コンテンツを出力手段に出力させ、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得し、
前記画像を用いて前記人物の認証処理を行い、
認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、認証方法が提供される。
【0011】
本発明の一態様によれば、コンピュータを、
コンテンツを出力手段に出力させる出力制御手段、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する画像取得手段、
として機能させ、
前記出力制御手段は、認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様によれば、認証精度を高めるために十分な画像を得られる可能性が高い画像取得装置、認証システム、画像取得方法、認証方法、及びプログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態に係る画像取得装置の概要を示す図である。
図2】画像取得装置の使用環境の一例を示す図である。
図3】画像取得装置の機能構成の一例を示す図である。
図4】認証装置の機能構成の一例を示す図である。
図5】人物記憶部が記憶している情報の一例を示す図である。
図6】コンテンツ記憶部が記憶している情報の一例を示す図である。
図7】画像取得装置のハードウェア構成例を示す図である。
図8】画像取得装置及び認証装置が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図9図8のステップS30の第1の詳細例を示すフローチャートである。
図10図8のステップS30の第2の詳細例を示すフローチャートである。
図11】第2実施形態に係る画像取得装置の機能を説明するための図である。
図12】第3実施形態に係る画像取得装置の機能構成の一例を示す図である。
図13】画像取得装置及び認証装置が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0015】
(第1実施形態)
図1は、実施形態に係る画像取得装置10の概要を示す図である。画像取得装置10は、出力制御部110及び画像取得部120を備える。出力制御部110は、コンテンツを出力部に出力させる。画像取得部120は、撮像部が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する。撮影部は、人物が出力部を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置されている。そして出力制御部110は、上記認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、出力部にコンテンツを出力させ続ける。
【0016】
ここで、コンテンツが静止画及び動画の少なくとも一方を含んでいる場合、出力部はディスプレイを含んでいる。また、コンテンツが音声を含んでいる場合、出力部はスピーカを含んでいる。
【0017】
画像取得装置10は、撮像部及び出力部の少なくとも一方を含んでいてもよい。ただし、撮像部は画像取得装置10とは別の装置であってもよいし、出力部は画像取得装置10とは別の装置であってもよい。
【0018】
この画像取得装置10によれば、認証精度を高めるために十分な画像を得られる可能性は高くなる。
【0019】
以下、画像取得装置10の詳細例について説明する。
【0020】
図2は、画像取得装置10の使用環境の一例を示す図である。本図に示す例において、画像取得装置10は、認証処理を行う認証装置20と共に使用される。認証装置20は、複数の画像取得装置10と共に使用されてもよい。この場合、認証装置20はサーバとして機能してもよい。画像取得装置10及び認証装置20は、認証システムの少なくとも一部である。
【0021】
画像取得装置10は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型の端末であり、認証対象となる対象者、又は対象者を補助する補助者によって操作される。対象者の一例は、介護施設や病院などの施設の利用者又は在宅介護サービスの利用者である。この場合、補助者は、施設に勤務している人や在宅介護サービスを提供する人、例えば介護士や看護師である。この場合、認証装置20は、補助者が操作する端末であってもよい。
【0022】
画像取得装置10が顔認証用の画像を取得する際、認証装置20は、画像取得装置10にコンテンツを送信する。すると画像取得装置10は、コンテンツを出力部に出力させる。そして出力部がコンテンツを出力している間に、撮像部は、対象者の顔を含む画像を繰り返し生成する。これら出力部及び撮像部は、画像取得装置10に搭載されている。画像取得装置10は、この画像を認証装置20に送信する。認証装置20は、この画像を用いて対象者の認証処理を行う。この認証処理が成功した後、画像取得装置10及び認証装置20の少なくとも一方は、所定の処理を行う。
【0023】
この所定の処理の一例は、対象者の服薬履歴を管理するための処理であるが、これに限定されない。例えば所定の処理は、対象者と親族とのコミュニケーションを補助するための処理、例えば親族から対象者に送信された動画を出力する処理であってもよい。この動画は、例えば親族から対象者へのビデオメッセージである。
【0024】
また、所定の処理の他の例は、認証が成功したことを他の端末に送信することである。画像取得装置10が対象者によって操作されている場合、他の端末の一例は、補助者が操作する端末である。そして他の端末は、対象者に関する様々な処理を行う。
【0025】
なお、コンテンツを出力する出力部、及び画像を生成する撮像部は、画像取得装置10とは別の装置になっていてもよい。例えば画像取得装置10が補助者によって操作される場合、出力部及び撮像部は、対象者が操作する端末、例えばスマートフォンやタブレットなどの携帯型の端末に搭載されていてもよい。
【0026】
図3は、画像取得装置10の機能構成の一例を示す図である。画像取得装置10は、出力制御部110、画像取得部120、通信部130、出力部140、及び撮像部150を備えている。
【0027】
撮像部150は撮像デバイスを有しており、対象者の顔を含む画像を生成する。撮像部150は、繰り返し画像を生成する。撮像部150は、静止画を繰り返し生成してもよいし、所定のフレームレートで動画を生成してもよい。
【0028】
出力部140は、出力デバイスとして、ディスプレイ及びスピーカの少なくとも一方、好ましくは双方を含んでいる。出力部140は、コンテンツを出力する。
【0029】
コンテンツは、上記したように、静止画及び動画の少なくとも一方を含んでいてもよいし、音声を含んでいてもよい。コンテンツは、動画や音声など、時間の経過とともに変化する情報であるのが好ましい。このようにすると、対象者は、コンテンツに飽きる可能性は低くなり、その結果、顔を出力部140に向け続ける可能性が高くなる。
【0030】
また、コンテンツは、対象者の親族に関する情報であってもよい。親族の一例は、親、兄弟、子供、孫、及びひ孫の少なくとも一つである。コンテンツの具体例は、以下の(A)~(C)の少なくとも一つであるが、これらに限定されない。
(A)親族の静止画及び動画の少なくとも一方
(B)親族の音声
(C)親族が選択したインターネット上の情報、静止画、及び動画の少なくとも一つ
【0031】
出力制御部110は、図1を用いて説明したように、コンテンツを出力部140に出力させる。また出力制御部110は、認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、出力部140にコンテンツを出力させ続ける。
【0032】
第1条件の第1例は、撮像部150が生成した画像内の対象者の顔に関する条件である。この条件の具体例は、例えば以下の(1)~(5)の少なくとも一つであるが、これらに限定されない。
(1)画像に含まれる顔の鮮明度が基準を満たすこと
(2)画像の一部の領域が顔である確からしさが基準を満たすこと。例えば、その領域の色が顔の色に近いこと。
(3)(2)に加え、又は(2)に変えて、顔と推定される領域と他の領域の境界(例えば顔の輪郭)の鮮明度が基準を満たすこと
(4)画像に含まれる顔(又は顔である確からしさが基準を満たす領域)の大きさが基準値以上であること
(5)画像から顔の所定のパーツを検出できること。所定のパーツの一例は、両目、鼻、及び口であるが、これらに限定されない。
【0033】
第1条件の第2例は、認証処理の進捗に関する条件である。この条件の具体例は、例えば以下の(6)及び(7)であるが、これらに限定されない。
(6)認証処理が成功すること。なお、認証処理が成功するための条件の一例は、マスター顔情報に対するスコアが基準を満たした画像が存在することである。なお、複数の人のマスター顔情報がある場合、認証処理が成功するための条件の一例は、処理対象となる画像に対するスコアが基準を満たしたマスター顔画像が存在することである。
(7)認証に関する処理が終了すること。この条件は、例えば、(6)に示した条件が満たされた後、さらに、対象者の服薬履歴を管理するための処理などの所定の処理が行われるための準備が整うまでである。
【0034】
画像取得部120は、撮像部150が生成した画像を取得する
【0035】
通信部130は、認証装置20と通信する。この通信において、通信部130は、認証装置20から、コンテンツを取得する。通信部130は、出力制御部110が実際に出力するコンテンツのみを認証装置20から取得してもよいし、複数のコンテンツを取得してもよい。後者の場合、出力制御部110は、認証装置20から取得した複数のコンテンツから、出力部140に出力させるコンテンツを選択する。
【0036】
また、通信部130は、認証用の画像を認証装置20に送信する。なお、通信部130は、認証用の画像を処理して顔の特徴量を生成し、この特徴量を認証装置20に送信してもよい。以下の説明において、画像取得装置10から認証装置20に送信される情報として「画像」と表記した場合は、画像の代わりに顔の特徴量が送信される場合も含むものとする。さらに通信部130は、必要に応じて、他の情報も認証装置20に送信してもよい。
【0037】
図4は、認証装置20の機能構成の一例を示す図である。認証装置20は、コンテンツ選択部210、通信部220、及び認証部230を備えており、人物記憶部240及びコンテンツ記憶部250を利用することができる。本図に示す例において、人物記憶部240及びコンテンツ記憶部250は認証装置20の一部であるが、認証装置20の外部に位置していてもよい。
【0038】
人物記憶部240は、複数の対象者別に、当該対象者に関する情報を記憶している。人物記憶部240が記憶している情報の一つは、認証時にマスターとなる顔情報である。なお、人物記憶部240は、複数の対象者別に、認証装置20に送信すべきコンテンツを記憶していてもよい。このコンテンツの一例は、対象者の親族に関する情報である。この情報の具体例は、図3を用いて説明した(A)~(C)の少なくとも一つである。
【0039】
コンテンツ記憶部250は、画像取得装置10に送信するコンテンツを記憶している。
【0040】
コンテンツ選択部210は、コンテンツ記憶部250が記憶しているコンテンツから、認証装置20に送信するコンテンツを選択する。コンテンツ選択部210は、必要に応じて、人物記憶部240が記憶している情報を用いてコンテンツを選択してもよい。またコンテンツ選択部210は、予め定められた順番でコンテンツを選択してもよい。
【0041】
通信部220は、コンテンツ選択部210が選択したコンテンツを画像取得装置10に送信する。また通信部220は、画像取得装置10から、認証用の画像を取得する。
【0042】
認証部230は、通信部220が取得した画像と、人物記憶部240に記憶されているマスターとなる顔情報を用いて、対象者の認証処理を行う。この処理の一例は、対象者が誰であるかを特定する処理である。また、認証部230は、必要に応じて、認証処理の結果、及び認証処理の進捗状況を示す情報、の少なくとも一方を、繰り返し、通信部220を介して画像取得装置10に送信する。画像取得装置10は、これらの情報を、コンテンツの出力を停止するか否かを判断するために用いる。
【0043】
図5は、人物記憶部240が記憶している情報の一例を示す図である。人物記憶部240は、対象者別に、対象者の氏名、識別情報、マスターとなる顔情報、属性情報、及び親族に関するコンテンツを記憶している。
【0044】
識別情報は、例えば対象者に割り振られたIDであり、例えば文字列である。この文字列は、数字を含んでいてもよいし、数字のみで構成されていてもよい。
【0045】
属性情報は、例えば年齢、性別、対象者の嗜好を示す情報、及び対象者に関する各種の履歴情報を記憶している。対象者の嗜好を示す情報の一例は、趣味、及び興味を持つ情報の種類(例えば飲食店の種類や美容院など、どのような店舗に興味を持っているか)、の少なくとも一方であるが、これらに限定されない。履歴情報の一例は、物品およびサービスの購入履歴、インターネット上の情報の検索履歴、コンテンツ(インターネット上のコンテンツを含む)の閲覧履歴、及び服薬履歴の少なくとも一つである。属性情報は、例えば、コンテンツ選択部210がコンテンツを選択する際に用いられる。
【0046】
図6は、コンテンツ記憶部250が記憶している情報の一例を示す図である。コンテンツ記憶部250は、コンテンツの本体を、コンテンツID及びそのコンテンツが提供されるべき人の属性に紐づけて記憶している。コンテンツIDは、コンテンツの順番を示していてもよい。なお、コンテンツ記憶部250は、コンテンツIDとは別に、コンテンツの順番を示す情報を、コンテンツの本体に紐づけて記憶していてもよい。コンテンツの一例は、特定の人物やキャラクターを含む映像、スポーツの映像、コマーシャルなどであるが、これらに限定されない。
【0047】
図7は、画像取得装置10のハードウェア構成例を示す図である。画像取得装置10は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060を有する。
【0048】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0049】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0050】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0051】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカードなどのリムーバブルメディア、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置であり、記録媒体を有している。ストレージデバイス1040の記録媒体は画像取得装置10の各機能(例えば出力制御部110、画像取得部120、及び通信部130)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。
【0052】
入出力インタフェース1050は、画像取得装置10と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。
【0053】
ネットワークインタフェース1060は、画像取得装置10をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。画像取得装置10は、例えば、ネットワークインタフェース1060を介して認証装置20と通信する。
【0054】
なお、認証装置20のハードウェア構成も、図7に示したハードウェア構成と同様である。この場合、ストレージデバイス1040の記録媒体は認証装置20の各機能を実現するプログラムモジュールを記憶している。
【0055】
図8は、画像取得装置10及び認証装置20が行う処理の一例を示すフローチャートである。本図に示す処理の前に、画像取得装置10は、認証装置20に、認証処理を開始することを示す情報を送信している。また、画像取得装置10は、出力部140及び撮像部150が対象者を向く方向に配置されている。一例として、対象者は画像取得装置10を操作している。他の例として、補助者は、出力部140及び撮像部150を対象者に向けた状態で画像取得装置10を保持している。
【0056】
まず認証装置20のコンテンツ選択部210は、画像取得装置10が出力すべきコンテンツを選択する(ステップS10)。認証装置20の通信部220は、このコンテンツを画像取得装置10に送信する(ステップS20)。
【0057】
なお、画像取得装置10が予めコンテンツを記憶していることもあり得る。この場合、ステップS10及びステップS20に示した処理は行われない。
【0058】
画像取得装置10の通信部130は、認証装置20から送信されたコンテンツを取得する。そして画像取得装置10の出力制御部110は、出力部140にコンテンツの出力を開始させる。その後、撮像部150は、繰り返し画像を生成する。また、画像取得装置10の通信部130は、認証装置20に画像を送信する。認証装置20の認証部230は、この画像を用いて認証処理を行う。そして出力制御部110は、第1条件が満たされるまで、コンテンツの出力を継続する(ステップS30)。そして出力制御部110は、第1条件が満たされるとコンテンツの出力を停止する(ステップS40)。
【0059】
図9は、図8のステップS30の第1の詳細例を示すフローチャートである。本図に示す例において、第1条件は、撮像部150が生成した画像内の対象者の顔に関する条件、例えば図3を用いて説明した(1)~(5)の少なくとも一つである。
【0060】
まず、画像取得装置10の出力制御部110は、出力部140にコンテンツの出力を開始させる(ステップS310)。その後、撮像部150は、画像の生成を開始する(ステップS320)。この際、撮像部150は、第1条件が満たされるまで、画像を繰り返し生成する。なお、ステップS310の前にステップS320が開始されてもよい。そして画像取得装置10の通信部130は、画像が生成される度にその画像を認証装置20に送信する(ステップS330)。
【0061】
認証装置20の認証部230は、画像取得装置10から画像が送信されるたびに、その画像が第1条件を満たすか否かを判断する。そして第1条件が満たされていた場合(ステップS340:Yes)、認証装置20の通信部220は、第1条件が満たされたことを示す情報を画像取得装置10に送信する。すると画像取得装置10は、ステップS40に進むとともに、撮像部150による画像の生成処理を終了する(ステップS370)。また認証部230は、この画像を用いて認証処理を行う(ステップS360)。
【0062】
なお、ステップS330で送信されてきた画像が第1条件を満たしていない場合(ステップS340:No)、ステップS320~ステップS340に示した処理が繰り返される。
【0063】
なお、図11に示したフローチャートにおいて、第1条件を満たしているか否かの判断処理は、認証装置20によって行われている。ただしこの判断処理は、画像取得装置10によって行われてもよい。この場合、画像取得装置10の出力制御部110は、撮像部150が画像を生成する度に、その画像が第1条件を満たしているか否かを判断する。そして第1条件が満たされた場合、出力制御部110は出力部140にコンテンツの出力を停止させ(図8のステップS40)、かつ、撮像部150は画像の生成を終了する。そして通信部130は、第1条件を満たした画像を認証装置20に送信する。
【0064】
図10は、図8のステップS30の第2の詳細例を示すフローチャートである。本図に示す例において、第1条件は、認証処理の進捗に関する条件、例えば図3を用いて説明した(6)及び(7)のいずれかである。
【0065】
ステップS310~ステップS330までの処理は、図9を用いて説明した通りである。認証装置20の認証部230は、画像が送信されるたびに、その画像を用いて認証処理を行う(ステップS332)。そして第1条件が満たされた場合(ステップS340:Yes)、認証装置20の認証部230は、そのことを示す情報を画像取得装置10に送信する(ステップS350)。すると、出力制御部110は出力部140にコンテンツの出力を停止させ(図8のステップS40)、かつ、撮像部150は画像の生成を終了する。
【0066】
なお、画像が第1条件を満たしていない場合(ステップS340:No)、ステップS320~ステップS340に示した処理が繰り返される。
【0067】
以上、本実施形態によれば、画像取得装置10は出力制御部110を備えている。出力制御部110は、顔認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、出力部140にコンテンツを出力させ続ける。従って、画像取得装置10は、認証精度を高めるために十分な画像を得やすい。
【0068】
(第2実施形態)
図11は、本実施形態に係る画像取得装置10の機能を説明するための図であり、第1実施形態における図3に対応している。本実施形態に係る認証システムは、以下の点を除いて、第1実施形態に係る認証システムと同様である。
【0069】
まず、画像取得装置10は画像処理部160を備えている。画像処理部160は、画像取得部120が生成した画像を処理することにより、対象者の状態を示す状態情報を生成する。状態情報は、出力部140が出力しているコンテンツに対象者が興味を持っているか否かを推定できる情報であるのが好ましい。一例として、状態情報は、対象者の感情を示していてもよいし、対象者の視線を示していてもよい。状態情報が対象者の感情を示している場合、対象者の感情が喜んでいると、対象者がコンテンツに興味を持っていると推定できる。状態情報が対象者の視線を示している場合、対象者の視線が画像取得装置10を向いていると、対象者がコンテンツに興味を持っていると推定できる。
【0070】
また、出力制御部110は、出力部140にコンテンツを出力させ続ける間に、出力されるコンテンツを所定の基準に従って変更する。コンテンツの変更の例としては、コンテンツの種類を変えずに出力しているコンテンツの内容を切り替える場合もあれば、コンテンツの種類そのものを変える場合もある。ここで、コンテンツの種類は、例えば、親族からの静止画、親族からの動画、インターネット上の静止画、インターネット上の動画、親族からの音声、及びインターネット上の音声などである。また、所定の基準は、現在出力中のコンテンツの出力時間が基準値を超えることでもよいし、画像処理部160が生成した状態情報に関することであってもよい。後者の場合の例としては、例えば、対象者が、現在出力されているコンテンツに興味を持っているか否か、又は、喜んでいるか否かなどである。そして出力制御部110は、対象者がコンテンツに興味を持っていなかったり、喜んでいなかった場合に、コンテンツを変更する。
【0071】
例えば出力制御部110は、対象者が現在出力されているコンテンツに興味を持っていないことを状態情報が示している場合、出力されているコンテンツを変更する。この場合、コンテンツの出力順序は、予め設定されていてもよいし、ランダムであってもよい。
【0072】
また、所定の基準は、画像取得装置10に所定の入力が行われたことであってもよい。この所定の入力は、例えば画像取得装置10が有するタッチパネルのいずれかの場所又は所定の領域に、指などが触れることである。また、画像取得装置10が生成した画像を、認証装置20とは異なる端末、例えば補助者が操作している端末に送信することもある。この場合、所定の入力は、この端末に所定の入力を行うこと、例えば画像取得装置10が生成した画像を表示しているタッチパネルに触れることであってもよい。
【0073】
本実施形態によっても、出力制御部110は、顔認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、出力部140にコンテンツを出力させ続ける。また、出力制御部110は、出力されるコンテンツを所定の基準に従って変更する。従って、画像取得装置10は、認証精度を高めるために十分な画像をさらに得やすい。
【0074】
(第3実施形態)
図12は、本実施形態に係る画像取得装置10の機能構成の一例を示す図である。本実施形態に係る認証システムの機能は、以下の点を除いて、第1実施形態又は第2実施形態に係る認証システムと同様である。
【0075】
まず、画像取得装置10は識別情報取得部170を有している。識別情報取得部170は、顔情報を用いた認証処理が行われる前に、対象者の識別情報、例えば対象者に割り振られたID又は対象者の氏名を取得する。画像取得装置10の操作者(例えば対象者又は補助者)は、キーボード又は画像取得装置10が有するタッチパネルを介して、対象者の識別情報を画像取得装置10に入力してもよい。またこの操作者は、識別情報を示すコード情報を画像取得装置10に読み込ませることにより、対象者の識別情報を画像取得装置10に入力してもよい。コード情報はバーコードであってもよいし2次元コードであってもよい。またこの操作者は、識別情報を記憶した記憶媒体を画像取得装置10に読み込ませたり通信させたりすることにより、対象者の識別情報を画像取得装置10に入力してもよい。
【0076】
また、画像取得装置10の通信部130は、識別情報取得部170が取得した識別情報を認証装置20に送信する。そして認証装置20のコンテンツ選択部210は、この識別情報を用いて、画像取得装置10に送信するコンテンツを選択する。
【0077】
例えばコンテンツ選択部210は、人物記憶部240から、識別情報に対応する親族コンテンツを読み出し、通信部220を介してこの親族コンテンツを画像取得装置10に送信してもよい。
【0078】
またコンテンツ選択部210は、人物記憶部240から、識別情報に対応する属性情報を読み出し、この属性情報に対応するコンテンツをコンテンツ記憶部250から読み出し、通信部220を介してこのコンテンツを画像取得装置10に送信してもよい。この場合、コンテンツ選択部210は複数のコンテンツをコンテンツ記憶部250から読み出すことがある。この場合、コンテンツ選択部210は、所定の基準に従ってコンテンツの優先順位を決定してもよい。所定の基準は、例えば属性の優先順序を予め設定しておくことである。この優先順序の一例は、まず年齢が一致するコンテンツを優先しし、その次に性別が一致するコンテンツを優先し、その次に履歴に含まれるコンテンツを優先する、等である。そして画像取得装置10の出力制御部110は、出力部140が出力するコンテンツを所定の基準に従って変更する場合、この優先順位に従ってコンテンツの出力順序を決定する。
【0079】
図13は、画像取得装置10及び認証装置20が行う処理の一例を示すフローチャートであり、第1実施形態の図8に対応している。
【0080】
まず画像取得装置10の識別情報取得部170は、対象者の識別情報を取得する。そして画像取得装置10の通信部130がこの識別情報を認証装置20に送信する(ステップS5)。すると、認証装置20のコンテンツ選択部210は、この認証情報を用いてコンテンツを選択する(ステップS10)。これ以降の処理は、第1実施形態又は第2実施形態と同様である。
【0081】
本実施形態によれば、画像取得装置10の出力部140は、対象者毎に、その対象者が興味を持つ可能性が高いコンテンツを出力することができる。従って、画像取得装置10は、認証精度を高めるために十分な画像をさらに得やすい。
【0082】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0083】
例えば、画像取得装置10及び認証装置20の機能分担は、上記した例に限られない。
【0084】
例えば、画像取得装置10は認証部230を有していてもよい。この場合、出力制御部110は、出力部140が有するディスプレイを複数の領域に分割し、ある領域には撮像部150が生成した画像を表示させ、他の領域には認証部230による認証結果を表示させてもよい。
【0085】
また、画像取得装置10はコンテンツ選択部210を備えていてもよいし、さらに人物記憶部240及びコンテンツ記憶部250も備えていてもよい。また、画像取得装置10は認証装置20の機能のすべてを備えていてもよい。
【0086】
逆に、認証装置20は出力制御部110を備えていてもよいし、画像取得部120を備えていてもよいし、出力制御部110及び画像取得部120の双方を備えていてもよい。また、認証装置20は、第2実施形態に示した画像処理部160を備えていてもよい。
【0087】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0088】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1.コンテンツを出力手段に出力させる出力制御手段と、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する画像取得手段と、
を備え、
前記出力制御手段は、認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、画像取得装置。
2.上記1に記載の画像取得装置において、
前記第1条件は、前記画像内の前記人物の顔に関する条件である、画像取得装置。
3.上記2に記載の画像取得装置において、
前記第1条件は、顔の鮮明度、顔の配色、顔の大きさ、及び顔のうち前記画像に含まれている部分の少なくとも一つに関している、画像取得装置。
4.上記1に記載の画像取得装置において、
前記第1条件は、前記認証が成功すること、又は前記認証に関する処理が終了することである、画像取得装置。
5.上記1~4のいずれか一項に記載の画像取得装置において、
前記コンテンツは、時間の経過とともに変化する情報である、画像取得装置。
6.上記1~5のいずれか一項に記載の画像取得装置において、
前記コンテンツは、前記人物の親族に関する情報である、画像取得装置。
7.上記1~6のいずれか一項に記載の画像取得装置において、
前記出力制御手段は、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける間に、前記コンテンツを所定の基準に従って変更する、画像取得装置。
8.上記7に記載の画像取得装置において、
前記画像を処理することにより、当該画像に含まれる人物の状態を示す状態情報が生成され、
前記所定の基準は、前記状態情報に関している、画像取得装置。
9.上記1~8のいずれか一項に記載の画像取得装置において、
前記画像とは別の情報であって前記人物を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段を備え、
前記コンテンツは、前記識別情報を用いて決定される、画像取得装置。
10.上記1~9のいずれか一項に記載の画像取得装置において、
前記出力手段及び前記撮像手段を備える、画像取得装置。
11.上記1~10のいずれか一項に記載の画像取得装置において、
前記画像を用いて前記人物の認証処理を行う認証手段を備える、画像取得装置。
12.コンテンツを出力手段に出力させる出力制御手段と、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を用いて前記人物の認証処理を行う認証手段と、
を備え、
前記出力制御手段は、認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記コンテンツを出力し続ける、認証システム。
13.上記12に記載の認証システムにおいて、
前記第1条件は、前記画像内の前記人物の顔に関する条件である、認証システム。
14.上記13に記載の認証システムにおいて、
前記第1条件は、顔の鮮明度、顔の配色、顔の大きさ、及び顔のうち前記画像に含まれている部分の少なくとも一つに関している、認証システム。
15.上記12に記載の認証システムにおいて、
前記第1条件は、前記認証が成功すること、又は前記認証に関する処理が終了することである、認証システム。
16.上記12~15のいずれか一項に記載の認証システムにおいて、
前記コンテンツは、時間の経過とともに変化する情報である、認証システム。
17.上記12~16のいずれか一項に記載の認証システムにおいて、
前記コンテンツは、前記人物の親族に関する情報である、認証システム。
18.上記12~17のいずれか一項に記載の認証システムにおいて、
前記出力制御手段は、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける間に、前記コンテンツを所定の基準に従って変更する、認証システム。
19.上記18に記載の認証システムにおいて、
前記画像を処理することにより、当該画像に含まれる人物の状態を示す状態情報が生成され、
前記所定の基準は、前記状態情報に関している、認証システム。
20.上記12~19のいずれか一項に記載の認証システムにおいて、
前記画像とは別の情報であって前記人物を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段を備え、
前記コンテンツは、前記識別情報を用いて決定される、認証システム。
21.上記12~20のいずれか一項に記載の認証システムにおいて、
前記出力手段及び前記撮像手段を備える、認証システム。
22.コンピュータが、
コンテンツを出力手段に出力させ、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得し、
認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、画像取得方法。
23.上記22に記載の画像取得方法において、
前記第1条件は、前記画像内の前記人物の顔に関する条件である、画像取得方法。
24.上記23に記載の画像取得方法において、
前記第1条件は、顔の鮮明度、顔の配色、顔の大きさ、及び顔のうち前記画像に含まれている部分の少なくとも一つに関している、画像取得方法。
25.上記22に記載の画像取得方法において、
前記第1条件は、前記認証が成功すること、又は前記認証に関する処理が終了することである、画像取得方法。
26.上記22~25のいずれか一項に記載の画像取得方法において、
前記コンテンツは、時間の経過とともに変化する情報である、画像取得方法。
27.上記22~26のいずれか一項に記載の画像取得方法において、
前記コンテンツは、前記人物の親族に関する情報である、画像取得方法。
28.上記22~27のいずれか一項に記載の画像取得方法において、
前記コンピュータは、前記コンテンツを出力し続ける間に、前記コンテンツを所定の基準に従って変更する、画像取得方法。
29.上記28に記載の画像取得方法において、
前記画像を処理することにより、当該画像に含まれる人物の状態を示す状態情報が生成され、
前記所定の基準は、前記状態情報に関している、画像取得方法。
30.上記22~29のいずれか一項に記載の画像取得方法において、
前記コンピュータは、前記画像とは別の情報であって前記人物を識別する識別情報を取得し、
前記コンテンツは、前記識別情報を用いて決定される、画像取得方法。
31.上記22~30のいずれか一項に記載の画像取得方法において、
前記コンピュータは、出力手段及び前記撮像手段を制御する、画像取得方法。
32.上記22~31のいずれか一項に記載の画像取得方法において、
前記コンピュータは、前記画像を用いて前記人物の認証処理を行う、画像取得方法。
33.認証システムが、
コンテンツを出力手段に出力させ、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得し、
前記画像を用いて前記人物の認証処理を行い、
認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、認証方法。
34.上記33に記載の認証方法において、
前記第1条件は、前記画像内の前記人物の顔に関する条件である、認証方法。
35.上記34に記載の認証方法において、
前記第1条件は、顔の鮮明度、顔の配色、顔の大きさ、及び顔のうち前記画像に含まれている部分の少なくとも一つに関している、認証方法。
36.上記33に記載の認証方法において、
前記第1条件は、前記認証が成功すること、又は前記認証に関する処理が終了することである、認証方法。
37.上記33~36のいずれか一項に記載の認証方法において、
前記コンテンツは、時間の経過とともに変化する情報である、認証方法。
38.上記33~37のいずれか一項に記載の認証方法において、
前記コンテンツは、前記人物の親族に関する情報である、認証方法。
39.上記33~38のいずれか一項に記載の認証方法において、
前記認証システムは、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける間に、前記コンテンツを所定の基準に従って変更する、認証方法。
40.上記39に記載の認証方法において、
前記画像を処理することにより、当該画像に含まれる人物の状態を示す状態情報が生成され、
前記所定の基準は、前記状態情報に関している、認証方法。
41.上記33~40のいずれか一項に記載の認証方法において、
前記認証システムは、前記画像とは別の情報であって前記人物を識別する識別情報を取得し、
前記コンテンツは、前記識別情報を用いて決定される、認証方法。
42.上記33~41のいずれか一項に記載の認証方法において、
認証システムは、前記出力手段及び前記撮像手段を備える、認証方法。
43.コンピュータを、
コンテンツを出力手段に出力させる出力制御手段、
人物が前記出力手段を向いたときに当該人物の顔を撮影可能な位置に配置された撮像手段が生成した画像であって、当該人物を含む画像であって認証用の画像を取得する画像取得手段、
として機能させ、
前記出力制御手段は、認証を成功させるために設定された第1条件が満たされるまで、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける、プログラム。
44.上記43に記載のプログラムにおいて、
前記第1条件は、前記画像内の前記人物の顔に関する条件である、プログラム。
45.上記44に記載のプログラムにおいて、
前記第1条件は、顔の鮮明度、顔の配色、顔の大きさ、及び顔のうち前記画像に含まれている部分の少なくとも一つに関している、プログラム。
46.上記43に記載のプログラムにおいて、
前記第1条件は、前記認証が成功すること、又は前記認証に関する処理が終了することである、プログラム。
47.上記43~46のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンテンツは、時間の経過とともに変化する情報である、プログラム。
48.上記43~47のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンテンツは、前記人物の親族に関する情報である、プログラム。
49.上記43~48のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記出力手段に前記コンテンツを出力させ続ける間に、前記コンテンツを所定の基準に従って変更させる、プログラム。
50.上記49に記載のプログラムにおいて、
前記画像を処理することにより、当該画像に含まれる人物の状態を示す状態情報が生成され、
前記所定の基準は、前記状態情報に関している、プログラム。
51.上記43~50のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記画像とは別の情報であって前記人物を識別する識別情報を取得させ、
前記コンテンツは、前記識別情報を用いて決定される、プログラム。
52.上記43~51のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記出力手段及び前記撮像手段を制御させる、プログラム。
53.上記43~52のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記画像を用いて前記人物の認証処理を行わせる、プログラム。
54.上記43~53のいずれか一項に記載のプログラムを記録した記録媒体。
【符号の説明】
【0089】
10 画像取得装置
20 認証装置
110 出力制御部
120 画像取得部
130 通信部
140 出力部
150 撮像部
160 画像処理部
170 識別情報取得部
210 コンテンツ選択部
220 通信部
230 認証部
240 人物記憶部
250 コンテンツ記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13