(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025510
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】通信装置、通信方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240216BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129011
(22)【出願日】2022-08-12
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】中村 慶樹
(72)【発明者】
【氏名】木曽 宏顕
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】複数の人同士のコミュニケーションを補助する。
【解決手段】通信装置10は、認証部110及び通信部120を備えている。認証部110は、対象者を認証する。通信部120は、認証に成功した時に、対象者に紐づいている第1端末20との間で情報を送受信する。すなわち、通信装置10は第1端末20と双方向の通信を行う。第1端末20は、例えば対象者とは異なる人によって操作される。通信部120が第1端末20に送信する情報の少なくとも一部は、対象者に関している。また、通信部120が第1端末20から受信する情報の少なくとも一部は、第1端末20を操作する人から対象者への情報を含んでいる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者を認証する認証手段と、
前記認証に成功した時に、前記対象者に紐づいており前記対象者とは異なる人によって操作される第1端末との間で情報を送受信する通信手段と、
を備え、
前記通信手段が前記第1端末に送信する情報の少なくとも一部は、前記対象者に関しており、
前記通信手段が前記第1端末から受信する情報の少なくとも一部は、前記異なる人から前記対象者への情報を含んでいる、通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信装置において、
前記第1端末は、前記対象者の親族によって操作され、
前記通信手段は、
前記第1端末に、前記親族が前記対象者へ所定の許可を出すことを求めることを示す許可要求情報を送信し、
前記第1端末から、前記許可要求情報に対する返信情報を受信する、通信装置。
【請求項3】
請求項2に記載の通信装置において、
前記所定の許可は、商品またはサービスを購入することに対する許可であり、
前記通信手段は、前記商品またはサービスに関する情報を用いて、前記対象者に対するレコメンド情報を生成する、通信装置。
【請求項4】
請求項1に記載の通信装置において、
前記第1端末は、前記対象者の親族によって操作され、
前記通信手段は、前記第1端末に、前記対象者を撮影した第1画像を送信する、通信装置。
【請求項5】
請求項4に記載の通信装置において、
前記通信手段は、前記対象者を撮影する撮影装置から前記第1画像を取得する、通信装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の通信装置において、
前記通信手段に対し、前記第1端末との間での情報の送受信の可否を決定する決定手段を備える、通信装置。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の通信装置において、
前記通信手段は、前記対象者に対して予め設定されているタイミングに、前記第1端末に情報を送信する、通信装置。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか一項に記載の通信装置において、
前記第1端末は、施設の入居者の親族によって操作され、
前記通信手段は、
前記認証が成功した後、前記第1端末から、前記入居者に通知するべき返信情報を受信し、
前記入居者以外の人が前記返信情報を認識することを禁止するための処理を行う、通信装置。
【請求項9】
少なくとも一つのコンピュータが、
対象者を認証し、
前記認証に成功した時に、前記対象者に紐づいており前記対象者とは異なる人によって操作される第1端末との間で情報を送受信し、
前記第1端末に送信する情報の少なくとも一部は、前記対象者に関しており、
前記第1端末から受信する情報の少なくとも一部は、前記異なる人から前記対象者への情報を含んでいる、通信方法。
【請求項10】
コンピュータに、
対象者を認証させ、
前記認証に成功した時に、前記対象者に紐づいており前記対象者とは異なる人によって操作される第1端末との間で情報を送受信させ、
前記第1端末に送信する情報の少なくとも一部は、前記対象者に関しており、
前記第1端末から受信する情報の少なくとも一部は、前記異なる人から前記対象者への情報を含んでいる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、通信方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、端末間で様々な情報を送信することが行われている。例えば特許文献1には、生徒に関する画像を保護者に通知することを目的としたデータ処理装置が開示されている。具体的には、このデータ処理装置は、生徒の活動を示す画像データを取得し、この画像データを分析し、当該画像データに関連を有する生徒を特定する。そして、データ処理装置は、その画像データを含み、特定された生徒に対応する端末装置を送信先とする送信データを生成する。
【0003】
なお、特許文献2には、以下の機能を有する電動車椅子が開示されている。この電動車椅子は、利用者の歩行に合わせて移動するとともに、利用者が着座可能な着座シート、利用者の心拍数を検出する心拍数センサ、検出された心拍数の適否を判定する心拍数判定部、及び、心拍数判定部による判定結果に基づいて所定のメッセージを利用者に向けて出力するメッセージ出力手段部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-42391号公報
【特許文献2】特開2021-49098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
直接会えない複数の人同士のコミュニケーションを補助するためには、これらの人の間で双方向の通信を行えるようにするのが好ましい。しかし、上述した特許文献1では、双方向の通信については考慮されていない。
【0006】
本発明の目的の一例は、複数の人同士のコミュニケーションを補助することができる通信装置、通信方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、対象者を認証する認証手段と、
前記認証に成功した時に、前記対象者に紐づいており前記対象者とは異なる人によって操作される第1端末との間で情報を送受信する通信手段と、
を備え、
前記通信手段が前記第1端末に送信する情報の少なくとも一部は、前記対象者に関しており、
前記通信手段が前記第1端末から受信する情報の少なくとも一部は、前記異なる人から前記対象者への情報を含んでいる、通信装置が提供される。
【0008】
本発明の一態様によれば、少なくとも一つのコンピュータが、
対象者を認証し、
前記認証に成功した時に、前記対象者に紐づいており前記対象者とは異なる人によって操作される第1端末との間で情報を送受信し、
前記第1端末に送信する情報の少なくとも一部は、前記対象者に関しており、
前記第1端末から受信する情報の少なくとも一部は、前記異なる人から前記対象者への情報を含んでいる、通信方法が提供される。
【0009】
本発明の一態様によれば、コンピュータに、
対象者を認証させ、
前記認証に成功した時に、前記対象者に紐づいており前記対象者とは異なる人によって操作される第1端末との間で情報を送受信させ、
前記第1端末に送信する情報の少なくとも一部は、前記対象者に関しており、
前記第1端末から受信する情報の少なくとも一部は、前記異なる人から前記対象者への情報を含んでいる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、複数の人同士のコミュニケーションを補助することができる通信装置、通信方法、及びプログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係る通信装置の要部を示す図である。
【
図5】記憶部が記憶している情報の一例を示す図である。
【
図6】通信装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図7】通信装置が行う動作を、第1端末及び第2端末が行う動作と共に示すフローチャートである。
【
図9】ステップS50の第1の具体例を示すフローチャートである。
【
図10】ステップS50の第2の具体例を示すフローチャートである。
【
図11】ステップS50の第3の具体例を示すフローチャートである。
【
図12】ステップS50の第4の具体例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
図1は、実施形態に係る通信装置10の要部を示す図である。通信装置10は、認証部110及び通信部120を備えている。認証部110は、対象者を認証する。通信部120は、認証に成功した時に、対象者に紐づいている第1端末20との間で情報を送受信する。すなわち、通信装置10は第1端末20と双方向の通信を行う。第1端末20は、例えば対象者とは異なる人によって操作される。通信部120が第1端末20に送信する情報の少なくとも一部は、対象者に関している。また、通信部120が第1端末20から受信する情報の少なくとも一部は、第1端末20を操作する人から対象者への情報を含んでいる。このため、通信装置10を用いると、対象者とそれ以外の人すなわち複数の人同士のコミュニケーションを補助することができる。
【0014】
第1端末20を操作する人の一例は、対象者の親族である。
【0015】
例えば対象者が介護施設や病院などの施設への入居者である場合、この入居者の親族は、気軽に入居者とコミュニケーションをとることは難しい。これに対して通信装置10を用いると、親族は、入居者との間でのコミュニケーションを容易に行える。なお、対象者が入居者の親族であり、第1端末20が入居者又はこの入居者の補助者によって操作される場合も、同様の効果が得られる。ここで補助者は、例えば、介護施設における介護士、又は医療機関における看護師である。
【0016】
また、対象者が子供であり、第1端末20を操作する人がその子供の保護者である場合、子供又はその子供の監督者(例えば教師)と保護者の間でのコミュニケーションを容易に行える。
【0017】
以下、通信装置10の詳細について説明する。
【0018】
図1に示した例において、通信装置10は、第1端末20と共に使用される。第1端末20は対象者以外の人によって操作される。一方、通信装置10は対象者又は補助者によって操作される。すなわち通信装置10は、第1端末20と通信することにより、対象者と対象者以外の人のコミュニケーションを補助する。例えば対象者が施設の入居者の場合、第1端末20は入居者の親族によって操作され、通信装置10は入居者、介護士、又は看護師によって操作される。また、対象者が施設の入居者の親族の場合、第1端末20は入居者、介護士、又は看護師によって操作され、通信装置10は入居者の親族によって操作される。
【0019】
図2は、通信装置10の使用環境の第2例を示す図である。本図に示す例において、通信装置10は、第1端末20に加えて第2端末30と共に使用される。この場合、通信装置10及び第2端末30の一方は介護士又は看護師によって操作され、他方は対象者によって操作される。
【0020】
なお、
図2に示す例において、通信装置10は、例えば介護士又は看護師が操作する固定型の端末であってもよいし、クラウドサーバでもよい。
【0021】
また、
図1及び
図2に示す例において、通信装置10、第1端末20、及び第2端末30に加えて、さらにクラウドサーバが用いられてもよい。この場合、通信装置10、第1端末20、及び第2端末30のいずれかが行う処理の少なくとも一部がクラウドサーバによって行われてもよい。クラウドサーバが用いられる場合、通信装置10は、クラウドサーバに加えて、このクラウドサーバのインターフェースとなる端末と共に使用される。
【0022】
図3は、第1端末20の機能構成の一例を示す図である。第1端末20は、入力部210、通信部220、及び出力部230を有している。第1端末20の一例は、スマートフォンやタブレット型端末などの携帯端末である。
【0023】
入力部210は撮像部を兼ねており、様々な情報が入力される。例えば入力部210は、撮像デバイスを有しており、画像を生成する。画像は、動画であってもよいし、静止画であってもよいし、双方を含んでいてもよい。また、入力部210は、画像と共に音声データを生成してもよい。また、入力部210には、ユーザからテキストデータが入力されてもよい。
【0024】
通信部220は、外部の装置との間で情報を送受信する。外部の装置の一例は、通信装置10である。
【0025】
出力部230は、出力デバイスを有しており、この出力デバイスを用いて情報を出力する。この出力デバイスの一例は、タッチパネルなどのディスプレイ、及びスピーカである。なお、出力部230がタッチパネルを有している場合、出力部230は、第1端末20の利用者によって操作される入力デバイスとしても機能する。
【0026】
図2に示した第2端末30の機能構成も、第1端末20の機能構成と同様である。すなわち第2端末30は、入力部310、通信部320、及び出力部330を有している。入力部310は入力部210と同様であり、通信部320は通信部220と同様であり、出力部330は出力部230と同様である。
【0027】
なお、第1端末20及び第2端末30は、他の構成を有していてもよい。例えば通信装置10による認証時に、虹彩情報、指紋情報、又は静脈情報が用いられる場合、第1端末20及び第2端末30は、これらの情報を取得するためのデバイスを有していてもよい。そしてこのデバイスによって取得された情報は、出力部230又は出力部330によって通信装置10に送信される。
【0028】
図4は、通信装置10の機能構成の一例を示す図である。通信装置10は、認証部110、通信部120、及び決定部130を備えており、記憶部140を利用することができる。本図に示す例において、記憶部140は通信装置10の一部になっているが、通信装置10の外部に位置していてもよい。
【0029】
認証部110は、
図1を用いて説明したように、対象者を認証する。認証部110は、対象者の識別情報、例えばIDを用いて対象者を認証してもよいし、対象者の生体情報を用いて対象者を認証してもよい。生体情報の一例は、顔情報、虹彩情報、指紋情報、及び静脈情報の少なくとも一つであるが、これらに限定されない。認証部110は、これら認証に必要な情報を、通信部120を介して第2端末30から取得する。また、認証部110は、認証のマスターとなる情報を記憶部140から取得する。
【0030】
通信部120は、第1端末20との間で情報を送受信するとともに、第2端末30との間で情報を送受信する。通信部120が送受信する情報の具体例については、後述する通信装置10の使用例の中で説明する。
【0031】
決定部130は、通信部120に対し、第1端末20との間での情報の送受信の可否を決定する。例えば決定部130は、所定の条件が満たされていない場合、通信部120に対して、第1端末20との間の通信を許可しない。すなわち通信部120は、所定の条件が満たされない場合は第1端末20との間での通信を行わない。例えば対象者が施設の入居者の場合、所定の条件は、その入居者の補助者から所定の入力があることである。所定の入力は、例えば、親族との連絡を許可することを示している。
【0032】
記憶部140は、対象者別に、当該対象者に関する情報を記憶している。この情報の一例は、認証のマスターとなる情報である。
【0033】
なお、
図1に示した例の場合、通信装置10は、スマートフォンやタブレット型端末などの携帯端末であるのが好ましい。また、通信装置10は、さらに第2端末30に示した機能も有する。
【0034】
図5は、記憶部140が記憶している情報の一例を示す図である。記憶部140は、対象者別に、氏名、識別情報、マスターとなる生体情報、第1端末情報、送信タイミング情報、送信するべき情報、及び禁止要求の設定の有無を記憶している。
【0035】
識別情報及びマスターとなる生体情報は、認証部110が認証処理を行う際に使用される。記憶部140は、識別情報及び生体情報の一方を記憶していなくてもよい。なお、記憶部140は、識別情報と共にパスワードを記憶していてもよい。この場合、認証部110は、識別情報及びパスワードの組み合わせを用いて対象者を認証する。
【0036】
第1端末情報は、通信部120が、その対象者に紐づいている第1端末20に接続する際に必要な情報を記憶している。第1端末情報は、例えば、電話番号、メールアドレス、及びSNSのアカウントの少なくとも一つである。
【0037】
送信タイミング情報は、第1端末20の利用者がその第1端末20を操作する可能性が高いタイミングを示している。すなわち、送信タイミング情報は、通信装置10から第1端末20に情報を送信することが好ましいタイミングを示している。このタイミングは、例えば、曜日別の時間帯で示されるが、これに限定されない。
【0038】
送信タイミング情報は、対象者、補助者、又は第1端末20の利用者からの手入力によって設定されてもよいし、第1端末20の操作履歴に基づいて設定されてもよい。後者の場合、例えば通信装置10の決定部130は、第1端末20から、通信部120が送信した情報へのアクセス履歴を取得し、このアクセス履歴においてアクセス頻度が高い時間帯を曜日別に集計し、この集計結果を用いて送信タイミング情報を設定する。なお、決定部130は、第1端末20によるSNSへのアクセス履歴を用いて送信タイミング情報を設定してもよい。
【0039】
なお、送信タイミング情報は設定されていなくてもよい。
【0040】
「送信するべき情報」は、第1端末20に送信するべき情報を記憶する領域である。通信部120は、第1端末20に送信するべき情報を例えば第2端末30から取得するが、この情報をすぐには第1端末20に送信しないことがある。この一例は、たとえば、上記した送信タイミング情報が設定されている場合である。このような場合、通信部120は、記憶部140の「送信するべき情報」の領域に、第2端末30から取得した情報を記憶させる。なお、この送信するべき情報は、第2端末30に送信された後に消去されてもよいし、そのまま残されてもよい。
【0041】
禁止要求の設定の有無は、第1端末20から、第2端末30が出力するべき情報である返信情報を受信したときに、その返信情報を対象者以外の人、例えば補助者に認識させてよいか否かを示している。この設定がある場合、通信部120は、返信情報を、その情報を対象者以外の人に認識させてはいけないことを示す禁止要求情報と共に、第2端末30に送信する。
【0042】
なお、禁止要求の設定の有無は、情報の種類別に設定されていてもよい。情報の種類は、例えば、テキストデータ、画像、及び音声であるが、これらに限定されない。例えばテキストデータに対しては対象者以外の閲覧は禁止されていないが、画像の場合は対象者以外の閲覧は禁止されている、という設定が可能になる。
【0043】
図6は、通信装置10のハードウェア構成例を示す図である。通信装置10は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060を有する。
【0044】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0045】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0046】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0047】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカードなどのリムーバブルメディア、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置であり、記録媒体を有している。ストレージデバイス1040の記録媒体は通信装置10の各機能(例えば認証部110、通信部120、及び決定部130)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。ストレージデバイス1040は、さらに、記憶部140として機能してもよい。
【0048】
入出力インタフェース1050は、通信装置10と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。
【0049】
ネットワークインタフェース1060は、通信装置10をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。通信装置10は、例えば、ネットワークインタフェース1060を介して第1端末20及び第2端末30と通信する。
【0050】
なお、第1端末20及び第2端末30のハードウェア構成も、
図6に示したハードウェア構成と同様である。この場合、ストレージデバイス1040の記録媒体は第1端末20及び第2端末30の各機能を実現するプログラムモジュールを記憶している。
【0051】
図7は、通信装置10が行う動作の一例を説明するためのフローチャートである。本図に示す例は、
図2に示した例に対応している。
【0052】
ただし、
図1に示した例の場合、通信装置10は、本図のステップS10に示した処理も行う。また、ステップS20に示した処理は行われない。これは、後述する
図8に示した例においても同様である。
【0053】
対象者又は補助者と第1端末20の利用者との間でコミュニケーションをとる必要がある場合、第2端末30は、まず、対象者を認証するために必要な情報、すなわち認証用情報を取得する。例えば認証用情報が顔情報である場合、第2端末30の入力部310は、対象者の顔を含む画像を生成する。この画像は、動画であってもよいし、静止画であってもよい。一方、認証用情報がIDなどの識別情報の場合、第2端末30は、タッチパネルなどの入力デバイスを介してこの識別情報を取得する(ステップS10)。
【0054】
すると、第2端末30の通信部320は、認証用情報を通信装置10に送信する(ステップS20)。通信装置10の通信部120は、この認証用情報を取得する。次いで通信装置10の認証部110は、認証用情報及び記憶部140に記憶されている情報を用いて、対象者を認証する。この際、対象者も特定される(ステップS30)。
【0055】
次いで、通信装置10の通信部120は、ステップS30で特定された対象者に対応する第1端末情報を、記憶部140から読み出す。これにより、今回の通信の相手となる第1端末20が特定される(ステップS40)。
【0056】
その後、通信装置10は、第1端末20との間で情報を送受信するとともに、第2端末30との間で情報を送受信する。送受信される情報は、音声、画像、及びテキストデータの少なくとも一つを含んでいる。これにより、第1端末20と第2端末30は、通信装置10を介して情報を送受信することができる。なお、ここで行われる処理の具体例については、他の図を用いて後述する(ステップS50)。
【0057】
なお、ステップS20において、第2端末30の通信部320は、認証用情報と共に、第1端末20に送信すべき情報を通信装置10に送信してもよい。ここで送信される情報の一例は、対象者から第1端末20の利用者に通知すべきメッセージである。このメッセージは、ビデオメッセージでもよいし、音声のみでもよいし、テキストデータでもよい。また、認証用情報が画像である場合、この認証用情報はメッセージを兼ねていてもよい。このような例は、この画像が動画の場合に好適である。
【0058】
図8は、
図7の変形例を示す図である。本図に示す例において、ステップS30までの処理は、
図7に示した例と同様である。通信装置10の認証部110による対象者の認証が成功した(ステップS30)後、通信装置10の決定部130は、第1端末20との通信が許可されていることを確認する(ステップS32)。
【0059】
例えば対象者が施設の入居者であり、通信装置10がその入居者の補助者によって操作されている場合を考える。この場合、決定部130は、補助者から、通信を許可することを示す情報が入力された場合に、第1端末20との通信が許可されていると判断する。なお、本例において、通信装置10は携帯端末でもよいし、デスクトップ型のパソコンでもよいし、ノートパソコンでもよい。また、補助者による情報の入力は、通信装置10とは異なる端末を介して行われてもよい。
【0060】
その後の処理(ステップS40,50)は、
図7を用いて説明した通りである。なお、ステップS32において、第1端末20との通信が許可されていることを確認できなかった場合、ステップS40及びステップS50に示した処理は行われない。
【0061】
(ステップS50の第1の具体例)
図9は、ステップS50の第1の具体例を示すフローチャートである。本図に示す例は、対象者が第1端末20の利用者に、所定の許可を求める場合を示している。例えば対象者が施設の入居者であり、第1端末20の利用者が入居者の親族である場合において、入居者の希望を実現する際に親族の許可が必要な場合がある。
図9に示す例は、このような場合に行われるコミュニケーションを示している。なお、第2端末30は、入居者によって操作されてもよいし、補助者に操作されてもよい。
【0062】
本図に示す例は、
図2に示した例に対応している。ただし、
図1に示した例の場合、通信装置10は、本図のステップS110及びステップS170に示した処理も行う。また、ステップS120及びステップS160に示した処理は行われない。これは、後述する
図10に示した例においても同様である。
【0063】
まず第2端末30の通信部320は、許可要求情報を取得する(ステップS110)。この取得は、例えば第2端末30が有する入力デバイスを介して行われる。許可要求情報は、親族から対象者に所定の許可を出すことを求めることを示している。所定の許可は、例えば、入居者が特定の商品やサービスを購入してよいことを示しているが、これらに限定されない。例えば所定の許可は、入居者の外出許可であってもよい。許可要求情報は、例えばテキストデータでもよいし、動画でもよい。
【0064】
すると第2端末30の通信部320は、許可要求情報を通信装置10に送信する(ステップS120)。通信装置10の通信部120は、この許可要求情報を取得すると、第1端末20に、この許可要求情報を送信する(ステップS130)。本図に示す例では、この送信はリアルタイムで行われる。
【0065】
第1端末20の通信部220は、通信装置10から許可要求情報を取得する。すると出力部230は、この許可要求情報を出力し、第1端末20の利用者に許可要求情報を認識させる。この際、第1端末20は、さらに、許可要求情報が送信されてきたことを利用者に認識させるために、テレビやインターフォンなどの他の端末に、所定の出力を行わせてもよい。このようにすると、第1端末20の利用者は、通信装置10から情報が送信されてきたことを容易に認識できる。
【0066】
なお、出力部230は、まず、許可要求情報が送信されてきたことのみを出力し、その後、所定の入力が行われた後に許可要求情報を出力してもよい。また通信部220は、許可要求情報が出力された後、そのことを示す情報、例えば開封通知を、通信装置10に送信してもよい。この場合、通信装置10は、この情報を第2端末30に送信するのが好ましい。
【0067】
第1端末20の利用者は、許可要求情報に応じるか否かを決定すると、その決定内容を示す情報を第1端末20に入力する。以下、ここで入力された情報を返信情報と記載する(ステップS140)。ここで出力部230は、タッチパネルを有している場合、このタッチパネルに、許可することを示すボタンと、許可しないことを示すボタンとを表示させてもよい。この場合、第1端末20の利用者は、これらのボタンの一方を選択することにより、第1端末20に対する入力を行う。
【0068】
そして第1端末20の通信部220は、入力された返信情報を通信装置10に送信する(ステップS150)。通信装置10の通信部120は、第1端末20から取得した返信情報を第2端末30に送信する(ステップS160)。すると第2端末30の出力部330は、返信情報を出力する。また第2端末30は、返信情報に応じた所定の処理を実行する(ステップS170)。
【0069】
例えば許可要求情報が、対象者が特定の商品又はサービスを購入してよいことを求めていることを示しており、かつ、返信情報がこの購入を許可することを示していた場合、第2端末30は、この購入処理を進めるための処理、例えばECサイトの特定の商品やサービスに関するページにアクセスする処理を行う。このECサイトの特定の商品やサービスに関するURLは、例えば許可要求情報に含まれている。この場合、返信情報も、このURLを含んでいてもよい。そして第2端末30は、許可要求情報又は返信情報に含まれるURLを用いて、ECサイトにアクセスする。また第2端末30は、この商品またはサービスの購入処理まで行ってもよい。なお、購入対象は、電子書籍やゲームのライセンスであってもよい。
【0070】
また、通信装置10の通信部120又は第2端末30の出力部330は、許可要求情報に示されている商品やサービスに関する情報、例えばその商品またはサービスの種類を用いて、対象者に対するレコメンド情報を生成してもよい。このレコメンド情報は、例えば、許可要求情報に示されている商品やサービスに類似する商品やサービスを紹介するための情報である。そして第2端末30は、このレコメンド情報を出力、例えば表示する。レコメンド情報は、可要求情報に示されている商品やサービスの検索結果を含んでいてもよい。
【0071】
なお、例えば対象者が施設に入居している高齢者の場合、このECサイトは、高齢者向けのサイトであってもよい。このサイトは、高齢者向けの商品及びサービスに絞って表示を行っている。このため、対象者又は第1端末20の利用者は、対象者が所望する商品またはサービスを容易に選択できる。また、高齢者に適さない商品やサービスを対象者又は第1端末20の利用者が誤って購入する可能性は少なくなる。
【0072】
また、
図9に示す例において、第1端末20が施設の入居者又は補助者によって操作され、第2端末30が入居者の親族によって操作されることもある。この場合、許可要求情報は、親族が入居者に勧める商品又はサービスを示している。そして返信情報は、入居者がその商品又はサービスを購入することを希望しているか否かを示している。なお、実際の購入処理は、入居者又は補助者が行ってもよいし親族が行ってもよい。
【0073】
なお、対象者が施設の入居者であり、服薬を行う必要がある場合、返信情報の出力及び所定の処理が行われるタイミング、すなわちステップS170が行われるタイミングは、服薬が行われるタイミングであってもよい。
【0074】
(ステップS50の第2の具体例)
図10は、ステップS50の第2の具体例を示すフローチャートである。本図に示す例は、通信装置10が第1端末20に許可要求情報を送信するタイミングがリアルタイムではなく、対象者別に予め設定されている点を除いて、
図9に示した具体例と同様である。
【0075】
本図において、ステップS120までの処理は、
図9に示した例と同様である。通信装置10の通信部120は、許可要求情報を第2端末30から取得すると、記憶部140から、
図7のステップS30で特定した対象者に紐づいている送信タイミングを読み出す。これにより、通信部120は、許可要求情報を送信すべき日時を特定する(ステップS122)。そして通信部120は、特定した日時に許可要求情報を第1端末20に送信する(ステップS130)。
【0076】
その後の処理(ステップS140~S170)は、
図9に示した例と同様である。なお、後述する他の例においても、本例と同様にステップS122及びステップS130に示した処理が行われてもよい。
【0077】
(ステップS50の第3の具体例)
図11は、ステップS50の第3の具体例を示すフローチャートである。本図に示す例は、対象者と第1端末20の使用者の間で、互いを撮影した画像を送信し合う場合を示している。画像は動画であるのが好ましいが、静止画であってもよい。また、画像の代わりにテキストデータが用いられてもよい。
【0078】
本図に示す例は、
図2に示した例に対応している。ただし、
図1に示した例の場合、通信装置10は、本図のステップS210及びステップS280に示した処理も行う。また、ステップS220及びステップS270に示した処理は行われない。
【0079】
対象者の一例は、施設の入居者である。この場合、第1端末20の利用者は対象者の親族である。逆に、対象者が施設の入居者の親族であり、第1端末20利用者が施設の入居者であってもよい。
【0080】
まず対象者又は補助者は、第2端末30に、対象者から第1端末20の利用者に送信すべき画像、例えばビデオメッセージを生成させる。以下、この画像を第1画像と記載する。第1画像は、例えば対象者を撮影することにより生成される。なお、第1画像は、対象者から第1端末20の利用者に対するメッセージであってもよいし、対象者の日常の動作を撮像したものであってもよい(ステップS210)。次いで第2端末30の通信部320は、通信装置10に第1画像を送信する(ステップS220)。なお、通信装置10が撮影機能を有している場合、通信装置10は直接第1画像を生成してもよい。
【0081】
なお、第1画像は、対象者を認証する際に用いられた画像であってもよい。
図7を用いて説明したように、この画像は、動画であってもよいし静止画であってもよい。この場合、ステップS210及びステップS220に示した処理は省略されてもよい。
【0082】
次いで通信装置10の通信部120は、第1画像を第1端末20に送信する(ステップS230)。
【0083】
第1端末20の通信部220は、通信装置10から第1画像を取得する。すると第1端末20の出力部230は、第1画像を出力する(ステップS240)。これにより、第1端末20の利用者は、第1画像を認識できる。
【0084】
そして第1端末20の利用者は、第1端末20に、対象者に送信すべき情報を入力する。以下、この情報を返信情報と記載する。例えば第1端末20は、入力部210を用いて、返信情報の少なくとも一部としての第2画像を生成する。第2画像は、第1画像を見ているときの利用者を撮影した画像であってもよいし、第1画像を見終わった後に利用者を撮影した画像であってもよい。この例は、例えば、第1画像が、施設の入居者の親族から当該入居者へのメッセージである場合に好適である(ステップS250)。
【0085】
そして第1端末20の通信部220は、返信情報を通信装置10に送信する(ステップS260)。通信装置10の通信部120は、第1端末20から返信情報を受信すると、この返信情報を第2端末30に送信する(ステップS270)。
【0086】
第2端末30の通信部320は、この返信情報を取得する。すると第2端末30の出力部330は、この返信情報を出力し、対象者に認識させる(ステップS280)。なお、返信情報が動画を含んでおり、この動画の再生時間が基準値以上の場合、通信部320は、この動画を分割して出力してもよいし、早送りして出力してもよい。
【0087】
(ステップS50の第4の具体例)
図12は、ステップS50の第4の具体例を示すフローチャートである。本図に示す例は、通信装置10が、返信情報と共に禁止要求情報を送信する点、及び第2端末30の出力部330が禁止要求情報に基づいて動作する点を除いて、
図11に示した具体例と同様である。禁止要求情報は、対象者以外の人がその返信情報を認識することが禁じられていることを示している。
【0088】
本図に示す例は、
図2に示した例に対応している。ただし、
図1に示した例の場合、通信装置10は、本図のステップS210及びステップS282に示した処理も行う。また、ステップS220及びステップS272に示した処理は行われない。
【0089】
本図において、ステップS260までの処理は、
図11に示した例と同様である。通信装置10の通信部120は、返信情報を通信装置10から取得すると、記憶部140から、
図7のステップS30で特定した対象者に対して禁止要求の設定があるか否かを確認する。すなわち通信部120は、対象者に基づいて、入居者以外の人が返信情報を認識することを禁止することの要否を判断する。禁止要求の設定がない場合、これ以降は
図11と同様の処理が行われる。一方、禁止要求の設定がある場合、通信部120は、入居者以外の人が返信情報を認識することを禁止するための処理を行う。本図に示す例において、通信部120は、返信情報を、禁止要求情報と共に第2端末30に送信する(ステップS272)。この処理において、通信部120は、対象者に基づいて前記禁止要求情報の送信の要否を判断していることになる。
【0090】
その後、第2端末30の出力部330は、入力部310で撮影を行いながら、出力部330に返信情報を出力させる。ここで出力部330は、入力部310で撮影した画像から対象者の顔が検出されている間のみ、返信情報を出力する。また出力部330は、入力部310で撮影した画像から対象者以外の人が検出された場合、返信情報の出力を行わない。また、返信情報の出力中に、入力部310で撮影した画像から対象者以外の人が検出された場合、返信情報の出力を中断し、その後、入力部310で撮影した画像から対象者のみが検出されるようになった場合に、返信情報の出力を再開する(ステップS282)。
【0091】
なお、
図12に示す例において、入力部310で撮影した画像の処理は、第2端末30によって行われている。ただし、この処理は通信装置10によって行われてもよい。この場合、入力部310は、画像、例えばフレーム画像を生成する度にその画像を通信装置10に送信する。すると通信装置10の認証部110は、取得した画像から対象者の画像が検出されているか否か、及び、この画像から対象者以外の人が検出されているか否かを判断し、判断結果を第2端末30に送信する。そして第2端末30の出力部330は、通信装置10から取得した判断結果を用いて、返信情報の出力を制御する。
【0092】
ステップS50において送受信される情報は、上記した第1~第4の具体例に限定されない。例えば対象者が施設の入居者であり、第2端末30が対象者の補助者によって操作され、かつ、第1端末20の利用者が対象者の親族である場合、ステップS50において送受信される情報は、施設と親族の間の連絡事項、例えば施設から親族への要望及びこれに対する返信であってもよい。また、ステップS30にいて顔認証が用いられる場合、同一の対象者が通信装置10を複数回使用した後において、ステップS50で第1端末20に送信される情報は、ステップS30において用いられた画像を自動で編集することにより生成されてもよい。
【0093】
以上、本実施形態によれば、複数の人同士のコミュニケーションを補助することができる。また、第1端末20から第2端末30に対して返信情報が送信され、かつ、対象者に対して禁止要求が設定されている場合、第2端末30は、入力部310で撮影した画像から対象者以外の人が検出された場合、返信情報の出力を行わない。このため、対象者のプライバシーも確保できる。
【0094】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0095】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0096】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1.対象者を認証する認証手段と、
前記認証に成功した時に、前記対象者に紐づいており前記対象者とは異なる人によって操作される第1端末との間で情報を送受信する通信手段と、
を備え、
前記通信手段が前記第1端末に送信する情報の少なくとも一部は、前記対象者に関しており、
前記通信手段が前記第1端末から受信する情報の少なくとも一部は、前記異なる人から前記対象者への情報を含んでいる、通信装置。
2.上記1に記載の通信装置において、
前記第1端末は、前記対象者の親族によって操作される、通信装置。
3.上記2に記載の通信装置において、
前記通信手段は、
前記第1端末に、前記親族が前記対象者へ所定の許可を出すことを求めることを示す許可要求情報を送信し、
前記第1端末から、前記許可要求情報に対する返信情報を受信する、通信装置。
4.上記3に記載の通信装置において、
前記所定の許可は、商品またはサービスを購入することに対する許可であり、
前記通信手段は、前記商品またはサービスに関する情報を用いて、前記対象者に対するレコメンド情報を生成する、通信装置。
5.上記2に記載の通信装置において、
前記通信手段は、前記第1端末に、前記対象者を撮影した第1画像を送信する、通信装置。
6.上記5に記載の通信装置において、
前記通信手段は、前記対象者を撮影する撮影装置から前記第1画像を取得する、通信装置。
7.上記5又は6に記載の通信装置において、
前記通信手段は、
前記第1画像を送信した後、前記第1端末から、前記親族を撮影した第2画像を受信する、通信装置。
8.上記1~7のいずれか一項に記載の通信装置において、
前記通信手段に対し、前記第1端末との間での情報の送受信の可否を決定する決定手段を備える、通信装置。
9.上記1~8のいずれか一項に記載の通信装置において、
前記通信手段は、前記対象者に対して予め設定されているタイミングに、前記第1端末に情報を送信する、通信装置。
10.上記1~9のいずれか一項に記載の通信装置において、
前記第1端末は、施設の入居者の親族によって操作され、
前記通信手段は、
前記認証が成功した後、前記第1端末から、前記入居者に通知するべき返信情報を受信し、
前記入居者以外の人が前記返信情報を認識することを禁止するための処理を行う、通信装置。
11.上記10に記載の通信装置において、
前記通信手段は、前記対象者に基づいて前記禁止の要否を判断する、通信装置。
12.少なくとも一つのコンピュータが、
対象者を認証し、
前記認証に成功した時に、前記対象者に紐づいており前記対象者とは異なる人によって操作される第1端末との間で情報を送受信し、
前記第1端末に送信する情報の少なくとも一部は、前記対象者に関しており、
前記第1端末から受信する情報の少なくとも一部は、前記異なる人から前記対象者への情報を含んでいる、通信方法。
13.上記12に記載の通信方法において、
前記第1端末は、前記対象者の親族によって操作される、通信方法。
14.上記13に記載の通信方法において、
前記コンピュータは、
前記第1端末に、前記親族が前記対象者へ所定の許可を出すことを求めることを示す許可要求情報を送信し、
前記第1端末から、前記許可要求情報に対する返信情報を受信する、通信方法。
15.上記14に記載の通信方法において、
前記所定の許可は、商品またはサービスを購入することに対する許可であり、
前記コンピュータは、前記商品またはサービスに関する情報を用いて、前記対象者に対するレコメンド情報を生成する、通信方法。
16.上記13に記載の通信方法において、
前記コンピュータは、前記第1端末に、前記対象者を撮影した第1画像を送信する、通信方法。
17.上記16に記載の通信方法において、
前記コンピュータは、前記対象者を撮影する撮影装置から前記第1画像を取得する、通信方法。
18.上記16又は17に記載の通信方法において、
前記コンピュータは、
前記第1画像を送信した後、前記第1端末から、前記親族を撮影した第2画像を受信する、通信方法。
19.上記12~18のいずれか一項に記載の通信方法において、
前記コンピュータは、前記第1端末との間での情報の送受信の可否を決定する、通信方法。
20.上記12~19のいずれか一項に記載の通信方法において、
前記コンピュータは、前記対象者に対して予め設定されているタイミングに、前記第1端末に情報を送信する、通信方法。
21.上記12~20のいずれか一項に記載の通信方法において、
前記第1端末は、施設の入居者の親族によって操作され、
前記コンピュータは、
前記認証が成功した後、前記第1端末から、前記入居者に通知するべき返信情報を受信し、
前記入居者以外の人が前記返信情報を認識することを禁止するための処理を行う、通信方法。
22.上記21に記載の通信方法において、
前記コンピュータは、前記対象者に基づいて前記禁止の要否を判断する、通信方法。
23.コンピュータに、
対象者を認証させ、
前記認証に成功した時に、前記対象者に紐づいており前記対象者とは異なる人によって操作される第1端末との間で情報を送受信させ、
前記第1端末に送信する情報の少なくとも一部は、前記対象者に関しており、
前記第1端末から受信する情報の少なくとも一部は、前記異なる人から前記対象者への情報を含んでいる、プログラム。
24.上記23に記載のプログラムにおいて、
前記第1端末は、前記対象者の親族によって操作される、プログラム。
25.上記24に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記第1端末に、前記親族が前記対象者へ所定の許可を出すことを求めることを示す許可要求情報を送信させ、
前記第1端末から、前記許可要求情報に対する返信情報を受信させる、プログラム。
26.上記25に記載のプログラムにおいて、
前記所定の許可は、商品またはサービスを購入することに対する許可であり、
前記コンピュータに、前記商品またはサービスに関する情報を用いて、前記対象者に対するレコメンド情報を生成させる、プログラム。
27.上記24に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記第1端末に、前記対象者を撮影した第1画像を送信させる、プログラム。
28.上記27に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記対象者を撮影する撮影装置から前記第1画像を取得させる、プログラム。
29.上記27又は28に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記第1画像を送信した後、前記第1端末から、前記親族を撮影した第2画像を受信させる、プログラム。
30.上記23~29のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記第1端末との間での情報の送受信の可否を決定させる、プログラム。
31.上記23~30のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記対象者に対して予め設定されているタイミングに、前記第1端末に情報を送信させる、プログラム。
32.上記23~31のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記第1端末は、施設の入居者の親族によって操作され、
前記コンピュータに、
前記認証が成功した後、前記第1端末から、前記入居者に通知するべき返信情報を受信させ、
前記入居者以外の人が前記返信情報を認識することを禁止するための処理を行わせる、プログラム。
33.上記32に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記対象者に基づいて前記禁止の要否を判断させる、プログラム。
34.上記23~33のいずれか一項に記載のプログラムを記録した記録媒体。
【符号の説明】
【0097】
10 通信装置
20 第1端末
30 第2端末
110 認証部
120 通信部
130 決定部
140 記憶部
210 入力部
220 通信部
230 出力部
310 入力部
320 通信部
330 出力部