(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025569
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/387 20060101AFI20240216BHJP
【FI】
H04N1/387 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129098
(22)【出願日】2022-08-12
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大橋 悠二
【テーマコード(参考)】
5C076
【Fターム(参考)】
5C076AA02
5C076AA36
5C076BA06
(57)【要約】
【課題】本発明は、カメラを用いて複数の資料を取り込む場合において、資料に複数のページが含まれる場合、各々のページをそれぞれ電子データとして取り込むことができる情報処理プログラム、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】情報処理プログラムは、一面に複数のページを割付した資料を複数枚並べて撮影した撮影画像、及び複数の資料における複数ページの割付の態様を表す態様情報を取得し、撮影画像から抽出した資料に含まれる各々のページを示す領域を態様情報に応じた順序で出力する処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面に複数のページを割付した資料を複数枚並べて撮影した撮影画像、及び複数の前記資料における複数ページの割付の態様を表す態様情報を取得し、
前記撮影画像から抽出した前記資料に含まれる各々のページを示す領域を前記態様情報に応じた順序で出力する
処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【請求項2】
前記態様情報は、一面に2×N(Nは自然数)ページを割付した割付情報を含み得る
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記態様情報は、前記複数のページの配置を表す配置情報を含み、
4ページ以上の割付を示す割付情報を取得した場合、前記配置情報に応じた順序で出力する
請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記態様情報は、両面印刷を表す両面情報、又は中綴じ製本印刷を表す製本情報を含み得る
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記態様情報として、前記両面情報、又は前記製本情報を取得した場合、前記資料の表面を取り込んだ画像データと、前記資料の裏面を取り込んだ画像データと、から抽出した前記領域を前記両面情報、又は前記製本情報に応じた順序で出力する
請求項4に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
ユーザから前記領域を抽出するための設定を表す設定情報を受け付ける
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記設定情報として、ユーザに前記態様情報を選択させる設定、ユーザに出力の順序を選択させる設定、又は前記資料に付されたページ番号を読み取る設定の指定を受け付ける
請求項6に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記資料を撮影するための撮影範囲をさらに表示する
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
前記撮影範囲に含まれる前記資料を認識した場合、前記資料を表す範囲を強調して表示する
請求項8に記載の情報処理プログラム。
【請求項10】
前記撮影範囲に前記資料が含まれていない場合、前記資料が含まれていない旨を通知する
請求項8に記載の情報処理プログラム。
【請求項11】
前記領域から文字を抽出し、文字が抽出できなかった場合、前記領域が白紙である旨を通知する
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項12】
前記領域から文字の抽出し、文字が抽出できなかった場合、前記領域を出力するか否かを選択させる
請求項11に記載の情報処理プログラム。
【請求項13】
抽出した前記領域を出力する旨を受け付けるアイコンを表示し、
前記態様情報に応じて、前記アイコンの表示を制御する
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項14】
プロセッサを有し、前記プロセッサは、
請求項1から請求項13の何れか1項に記載の情報処理プログラムを実行する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、反射原稿の読み取り画像に基づいて、原稿が1枚である場合に1枚原稿領域を決定する1枚原稿領域決定手段と上記1枚原稿領域決定手段が決定した1枚原稿領域の頂点座標を求める第1の頂点座標特定手段と読み取られる領域全体から、上記1枚原稿領域を除いた1枚原稿外領域を特定する1枚原稿外領域特定手段と原稿が複数である場合に複数枚原稿領域を決定する複数枚原稿領域決定手段と上記複数枚原稿領域決定手段が特定した複数枚原稿領域を包含する矩形領域の頂点座標である第2の頂点座標を求める第2の頂点座標特定手段と読み取られる領域全体から、上記複数枚原稿領域を除いた領域である複数枚原稿外領域を特定する複数枚原稿外領域特定手段と上記第1の頂点座標特定手段が特定した第1の頂点座標と、上記第2の頂点座標特定手段が特定した第2の頂点座標とを比較する比較手段と上記比較手段で比較された量に応じて原稿の切り出し方法を決定する原稿切り出し方法決定手段と上記1枚原稿外領域と、上記複数枚原稿外領域とに応じて、原稿領域を決定する原稿領域決定手段とを有することを特徴とする画像読取装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、画像処理装置であって、原稿台に載置された複数枚の原稿を読み取り、画像データを生成する読み取り手段と、前記読み取り手段によって生成された画像データから原稿ごとの画像データを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された画像データの幾何情報に基づいてページ順序を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定されたページ順序に並べ替えた上で前記原稿ごとの画像データを1ファイルにするファイル生成手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-272678号公報
【特許文献2】特開2018-74180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、スマートフォン等の携帯端末に搭載されているカメラを用いて、資料を電子データとして取り込む技術について開示されている。例えば、カメラを用いて、カメラの撮影範囲に複数の資料を配置して撮影を行い、撮影した画像から各々の資料の範囲を特定して抽出することによって、各々の資料をそれぞれ電子データとして取り込むことができる。
【0006】
しかしながら、カメラを用いて複数の資料を取り込む場合において、一面に複数のページが含まれる場合、当該ページの範囲を抽出し、各々のページをそれぞれ電子データとして取り込むことができるとは限らなかった。
【0007】
本発明は、カメラを用いて複数の資料を取り込む場合において、資料に複数のページが含まれる場合、各々のページをそれぞれ電子データとして取り込むことができる情報処理プログラム、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様の情報処理プログラムは、一面に複数のページを割付した資料を複数枚並べて撮影した撮影画像、及び複数の資料における複数ページの割付の態様を表す態様情報を取得し、撮影画像から抽出した資料に含まれる各々のページを示す領域を態様情報に応じた順序で出力する処理をコンピュータに実行させる。
【0009】
第2の態様の情報処理プログラムは、第1の態様に係る情報処理プログラムにおいて、態様情報は、一面に2×N(Nは自然数)ページを割付した割付情報を含み得る。
【0010】
第3の態様の情報処理プログラムは、第2の態様に係る情報処理プログラムにおいて、態様情報は、複数のページの配置を表す配置情報を含み、4ページ以上の割付を示す割付情報を取得した場合、配置情報に応じた順序で出力する。
【0011】
第4の態様の情報処理プログラムは、第1の態様から第3の態様の何れか1つの態様に係る情報処理プログラムにおいて、態様情報は、両面印刷を表す両面情報、又は中綴じ製本印刷を表す製本情報を含み得る。
【0012】
第5の態様の情報処理プログラムは、第4の態様に係る情報処理プログラムにおいて、態様情報として、両面情報、又は製本情報を取得した場合、資料の表面を取り込んだ画像データと、資料の裏面を取り込んだ画像データと、から抽出した領域を両面情報、又は製本情報に応じた順序で出力する。
【0013】
第6の態様の情報処理プログラムは、第1の態様から第5の態様の何れか1つの態様に係る情報処理プログラムにおいて、ユーザから領域を抽出するための設定を表す設定情報を受け付ける。
【0014】
第7の態様の情報処理プログラムは、第6の態様に係る情報処理プログラムにおいて、設定情報として、ユーザに態様情報を選択させる設定、ユーザに出力の順序を選択させる設定、又は資料に付されたページ番号を読み取る設定の指定を受け付ける。
【0015】
第8の態様の情報処理プログラムは、第1の態様から第7の態様の何れか1つの態様に係る情報処理プログラムにおいて、資料を撮影するための撮影範囲をさらに表示する。
【0016】
第9の態様の情報処理プログラムは、第8の態様に係る情報処理プログラムにおいて、撮影範囲に含まれる資料を認識した場合、資料を表す範囲を強調して表示する。
【0017】
第10の態様の情報処理プログラムは、第8の態様又は第9の態様に係る情報処理プログラムにおいて、撮影範囲に資料が含まれていない場合、資料が含まれていない旨を通知する。
【0018】
第11の態様の情報処理プログラムは、第1の態様から第10の態様の何れか1つの態様に係る情報処理プログラムにおいて、領域から文字を抽出し、文字が抽出できなかった場合、領域が白紙である旨を通知する。
【0019】
第12の態様の情報処理プログラムは、第11の態様に係る情報処理プログラムにおいて、領域から文字を抽出し、文字が抽出できなかった場合、領域を出力するか否かを選択させる。
【0020】
第13の態様の情報処理プログラムは、第1の態様から第12の態様の何れか1つの態様に係る情報処理プログラムにおいて、抽出した領域を出力する旨を受け付けるアイコンを表示し、態様情報に応じて、アイコンの表示を制御する。
【0021】
第14の態様の情報処理装置は、プロセッサを有し、プロセッサは、第1の態様から第13の態様の何れか1つの態様に係る情報処理プログラムを実行する。
【発明の効果】
【0022】
第1の態様の情報処理プログラム、及び第14の態様の情報処理装置によれば、カメラを用いて複数の資料を取り込む場合において、資料に複数のページが含まれる場合、各々のページをそれぞれ電子データとして取り込むことができる。
【0023】
第2の態様の情報処理装置によれば、一面に含まれるページ数が不明確である場合と比較して、より正確に各々のページを示す領域を抽出できる。
【0024】
第3の態様の情報処理装置によれば、一面に含まれるページ数が不明確である場合と比較して、より正確にページ順に出力できる。
【0025】
第4の態様の情報処理装置によれば、各々の面が不明確である場合と比較して、抽出した領域をより正確にページ順に出力できる。
【0026】
第5の態様の情報処理装置によれば、資料の表面及び裏面を考慮して、ページ順に主出力できる。
【0027】
第6の態様の情報処理装置によれば、ユーザが所望する手順で各々のページを抽出できる。
【0028】
第7の態様の情報処理装置によれば、ユーザが所望する手順で各々のページを抽出できる。
【0029】
第8の態様の情報処理装置によれば、資料を鮮明に撮影可能な範囲をユーザに示すことができる。
【0030】
第9の態様の情報処理装置によれば、撮影可能な範囲に資料が含まれていることをユーザに示すことができる。
【0031】
第10の態様の情報処理装置によれば、撮影範囲に資料が含まれていないことをユーザが認識できる。
【0032】
第11の態様の情報処理装置によれば、資料に白紙が含まれていることをユーザが認識できる。
【0033】
第12の態様の情報処理装置によれば、不要なページの出力を省くことができる。
【0034】
第13の態様の情報処理装置によれば、ユーザが意図しない操作を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る態様情報の設定の説明に態様設定画面の一例を示す模式図である。
【
図4】本実施形態に係る中綴じ製本印刷における撮影方法の説明に供するガイド画面の一例を示す模式図である。
【
図5】本実施形態に係る資料の撮影の説明に供する撮影画面の一例を示す模式図である。
【
図6】本実施形態に係るページの出力の説明に供する出力画面の一例を示す模式図である。
【
図7】第1実施形態に係る事前に態様情報を設定する場合における情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。
【
図8】第2実施形態に係る撮影後に態様情報を設定する場合における情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。
【
図9】第3実施形態に係るページ番号を抽出してページを設定する場合における情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。
【
図10】変形例に係る設定情報の選択の説明に供する設定情報選択画面の一例を示す模式図である。
【
図11】変形例に係る設定情報を選択する場合における情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、本開示を実施するための形態例を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る情報処理装置10は、資料を撮影した撮影画像から資料に割り付けられた各々のページを示す領域(画像データ)を抽出し、抽出した領域毎に画像データとして出力する処理を実行する携帯端末である形態について説明する。しかし、これに限定されない。例えば、情報処理装置10は、パーソナルコンピュータ等の端末、タブレット、及びサーバ等であってもよい。また、本実施形態に係る撮影画像は、一面に複数のページを割付した資料を複数枚並べて撮影した画像である形態について説明する。しかし、これに限定されない。一面に1ページのみ割付した資料を撮影してもよいし、1枚の資料を撮影してもよい。なお、以下では、資料に割り付けられた各々のページを示す領域を単に「ページ」という。
【0037】
一例として、
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力部15、モニタ16、通信インターフェース(通信I/F)17、及びカメラ18を含んで構成されている。CPU11、ROM12、RAM13、ストレージ14、入力部15、モニタ16、通信I/F17、及びカメラ18の各々は、バス19により相互に接続されている。ここで、CPU11は、プロセッサの一例である。
【0038】
CPU11は、情報処理装置10の全体を統括し、制御する。ROM12は、本実施形態で用いる情報処理プログラムを含む各種プログラム及びデータ等を記憶している。RAM13は、各種プログラムの実行時のワークエリアとして用いられるメモリである。CPU11は、ROM12に記憶されたプログラムをRAM13に展開して実行することにより、資料の撮影、ページの抽出、及びページの出力等の処理を行う。
【0039】
ストレージ14は、一例としてHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等である。なお、ストレージ14には、情報処理プログラム等を記憶してもよい。
【0040】
入力部15は、文字の入力及び設定の選択等を受け付けるタッチパネル、及びキーボード等である。モニタ16は、文字及び画像を表示する。通信I/F17は、データの送受信を行う。カメラ18は、資料を撮影するための撮影装置である。
【0041】
次に、
図2を参照して、情報処理装置10の機能構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0042】
一例として
図2に示すように、情報処理装置10は、表示部21、受付部22、撮影部23、取得部24、抽出部25、出力部26、通知部27、及び記憶部28を備えている。CPU11が情報処理プログラムを実行することで、表示部21、受付部22、撮影部23、取得部24、抽出部25、出力部26、通知部27、及び記憶部28として機能する。
【0043】
表示部21は、態様設定画面30、ガイド画面40、撮影画面50、及び出力画面60を表示する。
【0044】
例えば、一例として
図3に示す態様設定画面30は、資料における割付及び配置の態様を表す情報(以下、「態様情報」)をユーザに選択させるための画面である。態様設定画面30は、態様設定領域31、及び設定ボタン32を備えている。表示部21は、態様設定領域31に表示された態様情報がユーザにより選択され、設定ボタン32が押下されることによって、選択された態様情報を受け付け、ガイド画面40又は撮影画面50を表示する。
【0045】
なお、本実施形態に係る態様情報は、一例として
図3に示すように、撮影する資料の態様、撮影順、資料における割付、割付の配置、及び資料の配置等を含んでいる。資料の態様は、資料の印刷の態様を示し、「片面」、「両面」、及び「製本」を選択可能とする。ここで、「片面」は、資料が片面印刷であることを示し、「両面」は、資料が両面印刷であることを示し、「製本」は、資料が中綴じ製本印刷であることを示す。また、撮影順は、資料が両面印刷である場合において、資料の表面及び裏面を撮影する順序を示し、「表面、裏面を交互に撮影する」、及び「先に表面を全て印刷する」を選択可能とする。また、資料における割付は、資料の一面に割り付けられたページの割付を示し、「割付なし」、「2アップ」、及び「4アップ」を選択可能とする。また、割付の配置は、資料の一面におけるページの配置を示し、「Z字(横)配置」、及び「N字(縦)配置」を選択可能にする。また、資料の配置は、撮影する際に並べられる複数の資料の配置を示し、「Z字(横)配置」、及び「N字(縦)配置」を選択可能にする。ここで、「2アップ」、及び「4アップ」は、「割付情報」の一例であり、割付の配置は、「配置情報」の一例である。なお、本実施形態では、割付情報は、「2アップ」及び「4アップ」である形態について説明する。しかし、これに限定されない。割付情報は、「6アップ」及び「8アップ」であってもよいし、2×N(Nは自然数)ページであれば、如何なる割付であってもよい。
【0046】
一例として
図4に示すガイド画面40は、資料の態様において、「製本」が選択された場合、撮影する順序を提示するための画面である。ガイド画面40は、撮影順序提示領域41、及び撮影開始ボタン42を備えている。表示部21は、ユーザによって撮影開始ボタン42が押下されることによって、撮影画面50を表示する。
【0047】
一例として
図5に示す撮影画面50は、撮影を行う際に資料の配置を示すための画面である。撮影画面50は、資料を撮影する際の撮影範囲を示す撮影領域51、資料に含まれるページに対して割り振られるページ番号を示すページ表示領域52、資料を撮影する指示を受け付ける撮影ボタン53、及び撮影が完了した旨を受け付ける完了ボタン54を備えている。撮影ボタン53が押下されることによって、配置された資料を撮影する指示を受け付ける。表示部21は、完了ボタン54が押下されることによって、出力画面60を表示する。
【0048】
なお、ページ表示領域52に表示されるページ番号は、態様情報に応じて決定される。例えば、態様情報に「片面」が含まれる場合、撮影する資料に含まれるページにページ番号が連続的に割り振られる。一方、態様情報に「両面」及び「製本」が含まれる場合、資料の表面及び裏面を考慮してページ番号が割り振られる。例えば、態様情報に「両面」、及び「4アップ」が含まれる場合、1枚目の資料の表面には1ページから4ページが割り振られ、裏面には5ページから8ページが割り振られる。ここで、資料の一面において、割り振られるページは、割付の配置に応じて割り振られる。2枚目以降の資料におけるページは、資料の配置に応じて、同様にページが割り振られる。
【0049】
また、撮影画面50は、態様情報に「両面」、及び「製本」含まれている場合、資料の表面を印刷する時期において、完了ボタン54を非活性にして表示し、画面の遷移を抑制する。
【0050】
一例として
図6に示す出力画面60は、撮影された資料に含まれるページ毎に、画像データとして表示する画面である。出力画面60は、ページ出力領域61、及び再撮影ボタン62、保存ボタン63を備えている。表示部21は、再撮影ボタン62が押下されることによって、撮影画面50を表示する。出力画面60は、保存ボタン63が押下されることによって出力した各々のページを画像データとして保存する指示を受け付ける。なお、出力画面60は、撮影画像の再撮影を行う場合、ページ出力領域61に表示された画像データをユーザに選択させることによって、再撮影を行う対象を指定させてもよい。
【0051】
受付部22は、態様設定画面30において、設定ボタン32が押下された場合、選択された態様情報をユーザから受け付ける。また、受付部22は、撮影画面50において、撮影ボタン53が押下された場合、複数の資料を撮影する指示を受け付け、完了ボタン54が押下された場合、撮影を終了する指示を受け付ける。また、受付部22は、出力画面60において、再撮影ボタン62が押下された場合、再撮影を行う指示を受け付け、保存ボタン63が押下された場合、出力した画像データを保存する指示を受け付ける。
【0052】
撮影部23は、撮影する指示を受け付けた場合、カメラ18を用いて、資料を含む撮影画像を撮影する。
【0053】
取得部24は、撮影部23によって撮影された撮影画像を取得する。
【0054】
抽出部25は、取得した撮影画像に含まれている資料から各々のページを抽出する。具体的には、抽出部25は、態様情報に応じた順序で各々のページにページ番号を設定し、各々のページを抽出する。
【0055】
例えば、抽出部25は、態様情報に態様を示す「2アップ」が含まれる場合、撮影画像に含まれている資料の一面を2分割し、上部のページを1ページ目、下部のページを2ページ目として設定する。抽出部25は、態様情報に態様を示す「4アップ」及び割付の配置を示す「Z字(横)配置」が含まれていた場合、撮影画像に含まれている資料の一面を4分割し、左上部のページを1ページ目、右上部のページを2ページ目、左下部のページを3ページ目、及び右下部のページを4ページ目として設定する。ここで、態様情報に「4アップ」が含まれている場合、態様情報に含まれている資料の態様、及び資料の配置に応じて、次のページのページ番号が設定される。
【0056】
抽出部25は、態様情報に「両面」又は「製本」が含まれる場合、資料の表面から裏面の順番でページ番号を設定する。例えば、抽出部25は、態様情報に「両面」、及び「4アップ」を含んでいる場合、表面に割り付けられたページに1ページから4ページを設定し、裏面に割り付けられたページに5ページから8ページを設定する。また、抽出部25は、態様情報に「製本」が含まれる場合、資料の一面を2つ折りにし、各々の資料を重ねて中心で綴じる中綴じ製本であるものとしてページ番号を設定する。
【0057】
また、抽出部25は、OCR(Optical Character Recognition)処理によって、各々のページに付されているページ番号、及び文字列を抽出する。
【0058】
出力部26は、抽出したページを画像データとして出力する。具体的には、出力部26は、撮影画像から抽出した各々のページを、設定されたページ番号順に出力画面60に出力する。
【0059】
通知部27は、抽出したページからページ番号、及び文字列が抽出できなかった場合、ページが白紙であることを通知する。また、通知部27は、撮影画面50を表示して資料を撮影する際に、撮影領域51に資料が含まれていることを認識した場合、撮影領域51の表示をハイライト表示(強調)して、撮影範囲に資料が含まれている旨を通知する。通知部27は、撮影領域51に資料が含まれていない場合、撮影範囲に資料が含まれていない旨を通知する。
【0060】
記憶部28は、ページを示す画像データ、抽出した文字列、及び設定されたページ番号をページ情報として関連付けて記憶する。
【0061】
次に、
図7を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の作用について説明する。
図7は、本実施形態に係る事前に態様情報を設定する場合における情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から情報処理プログラムを読み出し、実行することによって、
図7に示す情報処理が実行される。
図7に示す情報処理は、例えば、事前に態様情報を設定して資料を撮影する指示が入力された場合、実行される。
【0062】
ステップS101において、CPU11は、態様設定画面30を表示する。
【0063】
ステップS102において、CPU11は、設定ボタン32が押下されたか否かの判定を行う。設定ボタン32が押下された場合(ステップS102:YES)、CPU11は、ステップS103に移行する。一方、設定ボタン32が押下されていない場合(ステップS102:NO)、CPU11は、設定ボタン32が押下されるまで待機する。
【0064】
ステップS103において、CPU11は、設定された態様情報を受け付ける。
【0065】
ステップS104において、CPU11は、態様情報に「製本」が含まれているか否かの判定を行う。態様情報に「製本」が含まれている場合(ステップS104:YES)、CPU11は、ステップS105に移行する。一方、態様情報に「製本」が含まれていない場合(ステップS104:NO)、CPU11は、ステップS106に移行する。
【0066】
ステップS105において、CPU11は、ガイド画面40を表示する。ここで、CPU11は、ガイド画面40において、撮影開始ボタン42が押下された場合、ステップS106に移行する。
【0067】
ステップS106において、CPU11は、撮影画面50を表示する。ここで、態様情報に「両面」又は「製本」が含まれている場合、表面を撮影する際に、完了ボタン54を非活性にして表示する。また、CPU11は、撮影領域51に資料が含まれていることを認識した場合、撮影領域51をハイライト表示する。また、CPU11は、撮影領域51に資料が含まれていない場合、撮影範囲に資料が含まれていない旨を表示する。
【0068】
ステップS107において、CPU11は、完了ボタン54が押下されたか否かの判定を行う。完了ボタン54が押下された場合(ステップS107:YES)、CPU11は、ステップS112に移行する。一方、完了ボタン54が押下されていない場合(ステップS107:NO)、CPU11は、ステップS108に移行する。
【0069】
ステップS108において、CPU11は、撮影ボタン53が押下されたか否かの判定を行う。撮影ボタン53が押下された場合(ステップS108:YES)、CPU11は、ステップS109に移行する。一方、撮影ボタン53が押下されていない場合(ステップS108:NO)、CPU11は、ステップS107に移行して、撮影ボタン53又は完了ボタン54が押下されるまで待機する。
【0070】
ステップS109において、CPU11は、資料を撮影し、撮影した撮影画像を取得する。
【0071】
ステップS110において、CPU11は、態様情報に応じて、取得した撮影画像に含まれる資料から各々のページを抽出する。ここで、CPU11は、ページに含まれている文字列、及びページ番号を抽出する。
【0072】
ステップS111において、CPU11は、態様情報に応じて、抽出した各々のページにページ番号を設定し、ページを示す画像データ、ページ番号、及び文字列をページ情報として関連付けて記憶する。
【0073】
ステップS112において、CPU11は、記憶したページ情報を取得する。
【0074】
ステップS113において、CPU11は、出力画面60において、取得したページ情報におけるページをページ順に出力する。
【0075】
ステップS114において、CPU11は、取得したページ情報に含まれるページに、白紙のページ(文字列等が含まれないページ)が存在するか否かの判定を行う。白紙のページが存在する場合(ステップS114:YES)、CPU11は、ステップS115に移行する。一方、白紙のページが存在しない場合(ステップS114:NO)、CPU11は、ステップS116に移行する。
【0076】
ステップS115において、CPU11は、ページ情報に白紙のページが含まれている旨を表示して通知する。なお、本実施形態では、白紙のページが含まれている旨を通知する形態について説明した。しかし、これに限定されない。白紙のページを除外するか否かをユーザに選択させてもよい。例えば、CPU11は、白紙のページを除外するか否かの選択を受け付け、白紙のページの除外が選択された場合、ページ情報から選択されたページを除外して出力画面60に表示してもよい。
【0077】
ステップS116において、CPU11は、再撮影ボタン62が押下されたか否かの判定を行う。再撮影ボタン62が押下された場合(ステップS116:YES)、CPU11は、ステップS106に移行して、資料を再び撮影する。一方、再撮影ボタン62が押下されていない(保存ボタン63が押下された)場合(ステップS116:NO)、CPU11は、ステップS117に移行する。
【0078】
ステップS117において、CPU11は、ページ情報を記憶して保存する。
【0079】
以上説明したように、本実施形態によれば、カメラを用いて複数の資料を取り込む場合において、資料に複数のページが含まれる場合、各々のページをそれぞれ電子データとして取り込むことができる。
【0080】
なお、本実施形態では、態様情報に応じてページ番号を設定する形態について説明した。しかし、これに限定されない。抽出したページ番号を設定してもよいし、設定したページ番号と、抽出したページ番号と、が異なる場合、異なる旨を通知してもよい。
【0081】
[第2実施形態]
第1実施形態では、事前に態様情報を設定して、資料を撮影する形態について説明した。第2実施形態では、資料を撮影してから態様情報を設定する形態について説明する。
【0082】
なお、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例(
図1参照)、情報処理装置10の機能構成の一例(
図2参照)、態様設定画面30の一例(
図3参照)、ガイド画面40の一例(
図4参照)、撮影画面50の一例(
図5参照)、及び出力画面60の一例(
図6参照)は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
【0083】
図8を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の作用について説明する。
図8は、本実施形態に係る資料を撮影してから態様情報を設定する場合における情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から情報処理プログラムを読み出し、実行することによって、
図8に示す情報処理が実行される。
図8に示す情報処理は、例えば、資料を撮影してから態様情報を設定する指示が入力された場合、実行される。
【0084】
ステップS201において、CPU11は、資料の態様、割付の配置、及び資料の配置等が暫定的に設定された態様情報を設定する。なお、暫定的に設定された態様情報は、予め定められていてもよいし、ユーザによって予め設定されてもよい。
【0085】
ステップS202において、CPU11は、撮影画面50を表示する。ここで、CPU11は、暫定的に設定された態様情報を用いて、撮影画面50における撮影領域51を表示する。また、CPU11は、撮影領域51に資料が含まれていることを認識した場合、撮影領域51をハイライト表示する。また、CPU11は、撮影領域51に資料が含まれていない場合、撮影範囲に資料が含まれていない旨を表示する。
【0086】
ステップS203において、CPU11は、完了ボタン54が押下されたか否かの判定を行う。完了ボタン54が押下された場合(ステップS203:YES)、CPU11は、ステップS208に移行する。一方、完了ボタン54が押下されていない場合(ステップS203:NO)、CPU11は、ステップS204に移行する。
【0087】
ステップS204において、CPU11は、撮影ボタン53が押下されたか否かの判定を行う。撮影ボタン53が押下された場合(ステップS204:YES)、CPU11は、ステップS205に移行する。一方、撮影ボタン53が押下されていない場合(ステップS204:NO)、CPU11は、ステップS203に移行して、撮影ボタン53又は完了ボタン54が押下されるまで待機する。
【0088】
ステップS205において、CPU11は、資料を撮影し、撮影した撮影画像を取得する。
【0089】
ステップS206において、CPU11は、暫定的に設定された態様情報に応じて、抽出した各々のページにページ番号を設定し、ページを示す画像データ、仮ページ番号、及び文字列をページ情報として関連付けて記憶する。
【0090】
ステップS207において、CPU11は、撮影画像、ページを示す画像データ、仮ページ番号、及び文字列をページ情報として関連付けて記憶する。
【0091】
ステップS208において、CPU11は、態様設定画面30を表示する。
【0092】
ステップS209において、CPU11は、設定ボタン32が押下されたか否かの判定を行う。設定ボタン32が押下された場合(ステップS209:YES)、CPU11は、ステップS210に移行する。一方、設定ボタン32が押下されていない場合(ステップS209:NO)、CPU11は、設定ボタン32が押下されるまで待機する。
【0093】
ステップS210において、CPU11は、設定された態様情報を受け付ける。
【0094】
ステップS211において、CPU11は、記憶したページ情報を取得する。
【0095】
ステップS212において、CPU11は、受け付けた態様情報が、暫定的に設定した態様情報と異なるか否かの判定を行う。態様情報が異なる場合(ステップS212:YES)、CPU11は、ステップS213に移行する。一方、態様情報が異なっていない(受け付けた態様情報が、暫定的に設定した態様情報に対応している)場合(ステップS212:NO)、CPU11は、ステップS214に移行する。
【0096】
ステップS213において、CPU11は、受け付けた態様情報に応じて、ページ情報に含まれる撮影画像からページを抽出してページ番号を設定する。ここで、CPU11は、各々のページに含まれている文字列及びページ番号を抽出し、ページを示す画像データ、ページ番号、及び文字列等をページ情報として関連付けて記憶する。
【0097】
ステップS214において、CPU11は、出力画面60において、ページ情報におけるページをページ番号順に出力する。
【0098】
ステップS215において、CPU11は、取得したページ情報に含まれるページに、白紙のページ(ページ番号及び文字列が含まれないページ)が存在するか否かの判定を行う。白紙のページが存在する場合(ステップS215:YES)、CPU11は、ステップS216に移行する。一方、白紙のページが存在しない場合(ステップS215:NO)、CPU11は、ステップS217に移行する。
【0099】
ステップS216において、CPU11は、ページ情報に白紙のページが含まれている旨を表示して通知する。
【0100】
ステップS217において、CPU11は、再撮影ボタン62が押下されたか否かの判定を行う。再撮影ボタン62が押下された場合(ステップS217:YES)、CPU11は、ステップS202に移行して、資料を再び撮影する。一方、再撮影ボタン62が押下されていない(保存ボタン63が押下された)場合(ステップS217:NO)、CPU11は、ステップS218に移行する。
【0101】
ステップS218において、CPU11は、ページ情報を記憶して保存する。
【0102】
なお、本実施形態では、態様情報に応じて、ページにページ番号を設定する形態について説明した。しかし、これに限定されない。ユーザが各々のページに対してページ番号を設定してもよい。例えば、出力画面60において、CPU11は、ユーザからページの指定を受け付けた順番で、ページにページ番号を設定してもよい。また、CPU11は、ページの指定を受け付ける際に、ユーザがタッチパネルをタッチする、又はタッチパネルをなぞることによって、ページの指定を受け付けてもよい。
【0103】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0104】
[第3実施形態]
第1実施形態、及び第2実施形態では、態様情報を設定し、態様情報を用いてページにページ番号を設定する形態について説明した。第3実施形態では、各々のページからページ番号を抽出して設定する形態について説明する。
【0105】
図9を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の作用について説明する。
図9は、本実施形態に係る態様情報を設定せずに、資料を撮影する場合における情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から情報処理プログラムを読み出し、実行することによって、
図9に示す情報処理が実行される。
図9に示す情報処理は、例えば、態様情報を設定せずに資料を撮影する指示が入力された場合、実行される。なお、
図9において、
図8に示す情報処理と同一のステップについては、
図8と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0106】
ステップS219において、CPU11は、完了ボタン54が押下されたか否かの判定を行う。完了ボタン54が押下された場合(ステップS219:YES)、CPU11は、ステップS213に移行する。一方、完了ボタン54が押下されていない場合(ステップS216:NO)、CPU11は、ステップS204に移行する。
【0107】
ステップS220において、CPU11は、取得した撮影画像に含まれる資料から各々のページを示すページ番号、及び文字列を抽出する。CPU11は、ページ番号を抽出した位置からページの割付の配置を推定し、各々のページを抽出する。
【0108】
ステップS221において、CPU11は、ページを示す画像データ、抽出したページ番号、及び文字列をページ情報として関連付けて記憶する。
【0109】
ステップS222において、CPU11は、記憶したページ情報を取得する。
【0110】
以上説明したように、本実施形態によれば、資料に複数のページが含まれる場合、態様情報を設定せずに、各々のページをそれぞれ電子データとして取り込むことができる。
【0111】
[変形例]
第1実施形態から第3実施形態では、それぞれ資料を撮影してページを抽出する処理について説明した。本変形例では、第1実施形態から第3実施形態に係るそれぞれの処理をユーザが選択する形態について説明する。
【0112】
一例として
図10に示すように、
図2に示す表示部21は、設定情報選択画面70を表示する。設定情報選択画面70は、設定情報選択領域71を備えている。設定情報選択画面70は、設定情報選択領域71に、態様情報を事前に設定する、態様情報を撮影後に設定する、ページ番号の読み取る、及びページ番号の指定を受け付ける等の設定に係る情報(以下、「設定情報」という。)を表示して、設定情報を受け付ける。情報処理装置10は、受け付けた設定情報に応じて、上述した各々の実施形態を実行する。
【0113】
図11を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の作用について説明する。
図11は、本実施形態に係る設定情報を選択する場合における情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から情報処理プログラムを読み出し、実行することによって、
図11に示す情報処理が実行される。
図11に示す情報処理は、例えば、設定情報を選択する指示が入力された場合、実行される。
【0114】
ステップS301において、CPU11は、設定情報選択画面70を表示する。
【0115】
ステップS302において、CPU11は、「態様情報を事前に設定する」が選択され、態様情報を事前に選択するか否かの判定を行う。態様情報を事前に選択する場合(ステップS302:YES)、CPU11は、ステップS303に移行する。一方、態様情報を事前に選択しない場合(ステップS302:NO)、CPU11は、ステップS304に移行する。
【0116】
ステップS303において、CPU11は、態様情報を事前に設定して資料を撮影する処理を実行する。
【0117】
ステップS304において、CPU11は、「態様情報を撮影後に設定する」が選択され、態様情報を撮影後に選択するか否かの判定を行う。態様情報を撮影後に選択する場合(ステップS304:YES)、CPU11は、ステップS305に移行する。一方、態様情報を撮影後に選択しない(「ページ番号の読み取る」が選択された)場合(ステップS304:NO)、CPU11は、ステップS306に移行する。
【0118】
ステップS305において、CPU11は、態様情報を撮影後に設定する処理を実行する。
【0119】
ステップS306において、CPU11は、「ページ番号を読み取る」が選択され、ページからページ番号を抽出するか否かの判定を行う。ページ番号を抽出する場合(ステップS306:YES)、CPU11は、ステップS307に移行する。一方、ページ番号を抽出しない(「ページ順を指定する」が選択された)場合(ステップS306:NO)、CPU11は、ステップS308に移行する。
【0120】
ステップS307において、CPU11は、撮影画像からページ番号を抽出する処理を実行する。
【0121】
ステップS308において、CPU11は、ユーザによるページの指定を受け付ける処理を実行する。
【0122】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザが所望する手順で各々のページを抽出できる。
【0123】
以上、各実施形態を用いて本発明について説明したが、本発明は各実施形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0124】
なお、上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、例えば汎用的なプロセッサ(例えば、CPU:Central Processing Unit)や、専用のプロセッサ(例えば、GPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0125】
また、上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0126】
また、本実施形態では、情報処理プログラムがストレージにインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態に係る情報処理プログラムを、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、本発明に係る情報処理プログラムを、CD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態で提供してもよい。本発明に係る情報処理プログラムを、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、本実施形態に係る情報処理プログラムを、通信I/Fに接続された通信回線を介して外部装置から取得するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0127】
10 情報処理装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 ストレージ
15 入力部
16 モニタ
17 通信I/F
18 カメラ
19 バス
21 表示部
22 受付部
23 撮影部
24 取得部
25 抽出部
26 出力部
27 通知部
28 記憶部
30 態様設定画面
31 態様設定領域
32 設定ボタン
40 ガイド画面
41 撮影順序提示領域
42 撮影開始ボタン
50 撮影画面
51 撮影領域
52 ページ表示領域
53 撮影ボタン
54 完了ボタン
60 出力画面
61 ページ出力領域
62 再撮影ボタン
63 保存ボタン
70 設定情報選択画面
71 設定情報選択領域