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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025585
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】釣り用載置部材
(51)【国際特許分類】
   A01K 97/06 20060101AFI20240216BHJP
   A01K 97/10 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
A01K97/06 501
A01K97/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129131
(22)【出願日】2022-08-12
(71)【出願人】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】工藤 友海
【テーマコード(参考)】
2B109
【Fターム(参考)】
2B109BA38
2B109CA16
2B109CA51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】載置可能な餌や釣竿に付属する釣り用載置部材等の釣り具を取外し容易にしながら、船上(例えば、船縁)に簡易かつ確実に固定可能とすることで、全体が外れて載置された餌や釣り具が甲板上に落ちてしまうことを低減可能な釣り用載置部材(釣り用トレー)を提供する。
【解決手段】餌や釣り具を載置可能な本体部2と、本体部と接続され、挿入部材により船上に固定するための貫通孔4が形成された取付部3と、を備え、貫通孔の中心軸に垂直な面でみた貫通孔の断面形状が、非円形形状であるように構成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
餌や釣り具を載置可能な本体部と、該本体部と接続され、挿入部材により船上に固定するための貫通孔が形成された取付部と、を備える釣り用載置部材であって、
前記貫通孔の中心軸に垂直な面でみた該貫通孔の断面形状が、非円形形状であることを特徴とする釣り用載置部材。
【請求項2】
前記貫通孔の中心軸に垂直な面でみた該貫通孔の断面形状は、多角形形状である、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項3】
前記貫通孔の中心軸に垂直な面でみた該貫通孔の断面形状は、六角形又は八角形形状である、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項4】
前記取付部には、前記貫通孔の内面から該貫通孔の中心軸に向かって延びる複数の突出部が形成されている、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項5】
前記複数の突出部は、互いに対向するように形成されている、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項6】
前記取付部には、前記貫通孔の内面から該貫通孔の中心軸に向かって延びる複数の突出部が形成され、前記貫通孔の中心軸に垂直な面でみた断面形状が、多角形形状である場合、複数の突出部のそれぞれは、該多角形のいずれかの辺から該貫通孔の中心軸に向かって延びるように形成されている、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項7】
前記複数の突出部は、前記貫通孔の中心軸に向かうにつれ、その厚さが小さくなる、請求項4から6までのいずれか1項に記載の釣り用載置部材。
【請求項8】
前記取付部には、前記貫通孔の中心軸方向でみて一方の端部に補強部が形成されている、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項9】
前記取付部には、前記貫通孔の中心軸方向でみて一方の端部の回りに沿ってリブが形成されている、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項10】
前記本体部には、餌や釣り具を収容可能な側壁が形成され、該側壁の一部には1又は複数のスリットが形成されている、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項11】
前記スリットの深さは、5mmから15mmの範囲である、請求項10に記載の釣り用載置部材。
【請求項12】
前記本体部には、餌や釣り具を載置可能な基部と、該基部の対向する2つの端部のそれぞれから延伸する側部が形成され、該側部には錘が設けられている、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項13】
前記本体部には、餌や釣り具を載置可能な基部と、該基部の対向する2つの端部のそれぞれから延伸する側部が形成され、該基部には磁石が設けられている、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【請求項14】
前記本体部と、前記取付部とは、一体に形成されている、請求項1に記載の釣り用載置部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船釣りの際に使用される、特に、釣竿を係止する竿掛け(竿受け)を用いて船上に固定可能で餌や釣竿に付属する針や仕掛け等の釣り具を載置可能な釣り用載置部材(釣り用トレー)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、船釣りの際には、釣り竿を保持するための釣り竿保持具が用いられているが、船上に備え付けられた上方に開口した孔に対して該保持具を差し込むことで該保持具を船縁に装着することができる。船の移動に伴う揺れや振動により、針が外れたり、甲板上や海に落ちてしまうことを防止するため、船縁等に釣り具トレーを設置することが行われている。
【0003】
このような釣り具トレーとして、例えば、特許文献1には、上方の開口部から下方の底部にかけての内部空間に釣り用載置部材や釣り針を収納可能なトレー本体と、両端が開口する筒形をなしており、釣竿が収納されるホルダの開口に差し込みにより装着可能であり、かつその開口に装着した状態で釣竿を挿通可能なキャップと、前記トレー本体に連結され、前記筒形のキャップを、そのホルダ開口への差込方向と前記トレー本体の開口部から底部に向かう方向とが一致するように保持するキャップホルダーと、を備える釣り具トレーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-198544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の釣り具トレーでは、釣竿がホルダに収納されるとき、釣り用載置部材を収納可能であり、かつ、釣竿がホルダにより傷つかないように保護可能な釣り具トレーを提供するとするものの、釣り具トレーをホルダに確実に固定されず、釣り具トレーが外れてしまうと釣竿に付属する釣り用載置部材等の釣り具がやはり甲板上や海に落ちてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、載置可能な餌や釣竿に付属する針や仕掛け等の釣り具を取外し容易にしながら、船上(例えば、船縁)に簡易かつ確実に固定可能とすることで、全体が外れて載置された餌や釣り具が甲板上や海に落ちてしまうことを低減可能な釣り用載置部材(釣り用トレー)を提供することにある。本発明のこれら以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材は、餌や釣り具を載置可能な本体部と、該本体部と接続され、挿入部材により船上に固定するための貫通孔が形成された取付部と、を備え、前記貫通孔の中心軸に垂直な面でみた該貫通孔の断面形状が、非円形形状であるように構成される。
【0008】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記貫通孔の中心軸に垂直な面でみた該貫通孔の断面形状は、多角形形状である。
【0009】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記貫通孔の中心軸に垂直な面でみた該貫通孔の断面形状は、六角形又は八角形形状である。
【0010】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記取付部には、前記貫通孔の内面から該貫通孔の中心軸に向かって延びる複数の突出部が形成されている。
【0011】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記複数の突出部は、互いに対向するように形成されている。
【0012】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記取付部には、前記貫通孔の内面から該貫通孔の中心軸に向かって延びる複数の突出部が形成され、前記貫通孔の中心軸に垂直な面でみた断面形状が、多角形形状である場合、複数の突出部のそれぞれは、該多角形のいずれかの辺から該貫通孔の中心軸に向かって延びるように形成されている。
【0013】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記複数の突出部は、前記貫通孔の中心軸に向かうにつれ、その厚さが小さくなるように構成される。
【0014】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記取付部には、前記貫通孔の中心軸方向でみて一方の端部に補強部が形成されている。
【0015】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記取付部には、前記貫通孔の中心軸方向でみて一方の端部の回りに沿ってリブが形成されている。
【0016】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記本体部には、餌や釣り具を収容可能な側壁が形成され、該側壁の一部には1又は複数のスリットが形成されている。
【0017】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記スリットの深さは、5mmから15mmの範囲である。
【0018】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記本体部には、餌や釣り具を載置可能な基部と、該基部の対向する2つの端部のそれぞれから延伸する側部が形成され、該側部には錘が設けられている。また、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記本体部には、餌や釣り具を載置可能な基部と、該基部の対向する2つの端部のそれぞれから延伸する側部が形成され、該基部には磁石が設けられている。
【0019】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、前記本体部と、前記取付部とは、一体に形成されている。
【発明の効果】
【0020】
上記実施形態によれば、載置可能な餌や釣竿に付属する針や仕掛け等の釣り具を取外し容易にしながら、船上(例えば、船縁)に簡易かつ確実に固定可能とすることで、全体が外れて載置された餌や釣り具が甲板上や海に落ちてしまうことを低減可能な釣り用載置部材(釣り用トレー)を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1を使用する場合の全体的構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1を示す図である。
図3】(a)は本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1の上面図を示し、(b)は本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1の正面図を示し、(c)は、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1の側面図(第2の収容部16側の側面)を示す。
図4】(a)は、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1の斜視図を示し、(b)は、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1の側面図を示す。
図5】(a)は、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1の斜視図を示し、(b)は、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る釣り用載置部材の実施形態について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。釣り用載置部材は、釣り用載置装置や釣り用トレーと呼ぶこともできるが、本明細書を通じて釣り用載置部材と呼ぶ。複数の図面において共通する構成要素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
【0023】
図1及び2は、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1を示すものである。図1は、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1を船上に取付ける場合の全体構成を示すものであり、図2は、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1を示す図である。
【0024】
図1に示すように、ボートや釣り船などの船舶20において、挿入部材(例えば、竿受け(竿掛け)と呼ばれるが、本明細書を通じて挿入部材と呼ぶ)10が、船舶20に予め備えられている船縁21の孔部22(図1の例では、複数の孔部22が設けられている)へ挿し込み可能にされている。なお、孔部の位置は船上の様々な位置が考えられ、船縁の任意の位置のみならず、船上のその他の任意の位置に形成可能であることに留意されたい。挿入部材10は、一方の端部が上記孔部22へ挿入され、他方の端部に釣り竿30を保持可能な保持部11が設けられる。
【0025】
次に、図1及び2に示すように、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1は、餌や釣り具を載置可能な本体部2と、該本体部2と接続され、前述の挿入部材10により船上に固定するための貫通孔4が形成された取付部3と、を備え、該貫通孔4の中心軸Xに垂直な面でみた貫通孔4の断面形状が、非円形形状であるように構成される。本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1において、該貫通孔4の中心軸Xに垂直な面でみた貫通孔4の断面形状は、多角形形状である。本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1において、該貫通孔4の中心軸Xに垂直な面でみた貫通孔4の断面形状は、六角形又は八角形形状(図2の場合)である。その他、貫通孔4の断面形状は、2n角形(nは正の整数)が考えれる。貫通孔4の断面形状がこのような形状であるため、同断面形状が円形形状である場合と比して、特に回転方向の固定力を大幅に向上させることができる。
【0026】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材によれば、載置可能な餌や釣竿に付属する針や仕掛け等の釣り具を取外し容易にしながら、船上(例えば、船縁)に簡易かつ確実に固定可能とすることで、全体が外れて載置された餌や釣り具が甲板上や海に落ちてしまうことを低減可能な釣り用載置部材(釣り用トレー)を提供することが可能となる。
【0027】
また、図2に示すように、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1において、該取付部3には、該貫通孔4の内面6から該貫通孔4の中心軸Xに向かって延びる複数の突出部5が形成されている。該複数の突出部5は、弾性変形可能なように柔軟な材料で形成され、例えば、合成ゴムで形成されるが、これらに限られない。当該挿入部材10が前述の孔部22に挿入される際に、該複数の突出部5が該挿入部材10の挿入方向に変形し、該挿入部材10と孔部22との間に密着して配置されることにより、回転方向だけでなく、中心軸X方向への移動を防止ないし低減することができるため、釣り用載置部材を船上(例えば、船縁)に簡易かつ確実に固定でき、全体が外れて載置された餌や釣り具が甲板上や海に落ちてしまうことを低減することが可能となる。
【0028】
また、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1において、該複数の突出部5は、互いに対向するように形成されている。例えば、図2に示す例では、4つの突出部5が設けられ、互いに対向する2つ突出部が2組設けられている。このようにして、釣り用載置部材回転方向及び中心軸X方向への移動を更に防止ないし低減することが可能となる。
【0029】
また、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1において、該取付部3には、該貫通孔4の内面6から該貫通孔4の中心軸Xに向かって延びる複数の突出部5が形成され、該貫通孔4の中心軸Xに垂直な面でみた断面形状が、多角形形状である場合、複数の突出部5のそれぞれは、該多角形のいずれかの辺(図2の例では、八角形の各辺から隣接する両側の辺を空けるようにして合計4つの辺)から該貫通孔4の中心軸Xに向かって延びるように形成されている。
【0030】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1において、該複数の突出部5は、該貫通孔の中心軸Xに向かうにつれ、その厚さが小さくなるように構成される。このようにして、挿入部材10をスムーズに挿入できるとともに、突出部5の根もとの強度を向上できる。
【0031】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1において、該取付部3には、該貫通孔4の中心軸X方向でみて一方の端部8に補強部が形成されている。図2の例では、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1の取付部3には、該貫通孔4の中心軸X方向でみて一方の端部8の(同貫通孔4)回りに沿ってリブ7が形成されている。このようにして、挿入部材10を挿入する際、挿入方向への引っ張り力による歪みに耐えることが可能となる。
【0032】
次に、図2及び3を参照して、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1について説明する。図3(a)は本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1の上面図を示し、(b)は本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1の正面図を示し、(c)は、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1の側面図(第2の収容部16側の側面)を示す。これらに図示されているように、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1において、該本体部2には、餌や釣り具を収容可能な第1の側壁12が形成され、また第1の仕切壁13が形成されることで、第1の収容部9を形成し、第1の収容部9に隣接して、第2の側壁14により画定される第2の収容部16が形成される。第2の側壁14の一部(図2および3の符号15)は第2の側壁14の他の部分よりも低い(図示の例では、第2の収容部16の底と面一)。第2の側壁14には1又は複数のスリット(図示の例では、複数のスリット)17が形成されている。このようにして、糸付き針や仕掛けの仮置きが可能となる。また、該第2の側壁14の一部15が低い高さに形成されていることで、第2の収容部16に仮置きした針等を第2の側壁14の低い一部15からスライドして容易に引き抜くことが可能となる。
【0033】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材において、該スリット17の深さは、5mmから15mmの範囲である。このようにして、第2の収容部16に置いた糸付き針や仕掛けをスリットで挟持でき、利便性が向上する。
【0034】
次に、図4及び5を参照して、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1について説明する。図4(a)は、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1の斜視図を示し、(b)は、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1の側面図を示す。また、図5(a)は、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1の斜視図を示し、(b)は、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1の側面図を示す。
【0035】
まず、図4に示すように、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1において、餌や釣り具を載置するための本体部2と、該本体部2と接続され、前述の挿入部材10により船上に固定するための貫通孔4が形成された取付部3と、を備え、該本体部2には、餌や釣り具を載置可能な基部18と、該基部18の対向する2つの端部25のそれぞれから延伸する側部19が形成され、該側部19には錘23が設けられている。ここで、取付部3については、既述の取付部3に係る各構成と共通するため、詳細については上記を参照されたい。このようにして、基部に簡易に餌や釣り具を載置可能としながら、取付部を介して船上の船縁等に固定を可能とし、また側部に設けた錘により釣り用載置部材をより安定的に船上(特に、船縁)に保持することができる。
【0036】
本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材によれば、載置可能な餌や釣竿に付属する針や仕掛け等の釣り具を取外し容易にしながら、船上(例えば、船縁)に簡易かつ確実に固定可能とすることで、全体が外れて載置された餌や釣り具が甲板上や海に落ちてしまうことを低減可能な釣り用載置部材(釣り用トレー)を提供することが可能となる。
【0037】
次に、図5に示すように、本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材1において、本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1は、餌や釣り具を載置可能な本体部2と、該本体部2と接続され、前述の挿入部材10により船上に固定するための貫通孔4が形成された取付部3と、を備え、該本体部2には、餌や釣り具を載置可能な磁石24が配置された基部18と、該基部18の対向する2つの端部25のそれぞれから延伸する側部19が形成され、該側部19には錘23が設けられている。取付部3については、同様に、既述の取付部3に係る各構成と共通するため、詳細については上記を参照されたい。このようにして、基部に簡易に餌や釣り具を載置可能としながら、取付部を介して船上の船縁等に固定を可能とし、また基部18に設けた磁石により針等の金属部品をより安定的に保持することができる。
【0038】
本発明のその他の実施形態に係る釣り用載置部材によれば、載置可能な餌や釣竿に付属する針や仕掛け等の釣り具を取外し容易にしながら、船上(例えば、船縁)に簡易かつ確実に固定可能とすることで、全体が外れて載置された餌や釣り具が甲板上や海に落ちてしまうことを低減可能な釣り用載置部材(釣り用トレー)を提供することが可能となる。
【0039】
本発明の一実施形態に係る釣り用載置部材1において、上述の本体部2と、上述の取付部3とは、一体に形成されている。このようにすることで、これらのいずれかが紛失することを回避し、またこれらを別途接続する必要がないため、簡易に使用することが可能となる。また、これらの材料として、合成ゴムが考えられるが、これらに限定されるものではない。
【0040】
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
【符号の説明】
【0041】
1 釣り用載置部材
2 本体部
3 取付部
4 貫通孔
5 突出部
6 内面
7 リブ
8 一方の端部
9 第1の収容部
10 挿入部材
11 保持部
12 第1の側壁
13 第1の仕切壁
14 第2の側壁
15 第2の側壁の一部
16 第2の収容部
17 スリット
18 基部
19 側部
20 船舶
21 船縁
22 孔部
23 錘
24 磁石
25 端部
図1
図2
図3
図4
図5