(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025606
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】形態変化玩具
(51)【国際特許分類】
A63H 1/00 20190101AFI20240216BHJP
A63H 1/02 20060101ALI20240216BHJP
A63H 3/04 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
A63H1/00 F
A63H1/02 Z
A63H3/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】30
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022165697
(22)【出願日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】17/887,383
(32)【優先日】2022-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519080528
【氏名又は名称】スピン マスター リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】マイケル リー
(72)【発明者】
【氏名】イバン ミラー
(72)【発明者】
【氏名】ジェドン ツェン
(72)【発明者】
【氏名】フジオ ノバタ
(72)【発明者】
【氏名】ミチトシ スギモト
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150BB01
2C150CA02
2C150CA25
2C150DA34
2C150DA39
2C150DC03
2C150EB33
2C150EC06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】プレイ面上で使用される形態変化玩具が提供される。
【解決手段】形態変化玩具のキャッチ及びラッチが形態変化玩具のアクチュエータによって固定されたり解放されたりすると展開位置と格納位置との間で動く少なくとも1つの可動ハウジング要素を含む。形態変化玩具は、形態変化玩具の少なくとも1つの回転軸を中心に転がるように形成されており、幾つかの実施形態では又、形態変化玩具のスピン軸を中心にスピンするように駆動されるように形成されている。幾つかの実施形態では、形態変化玩具は、分離可能に接続可能な上部ハウジング部及び下部ハウジング部を含み、幾つかの実施形態では、形態変化玩具に様々な機能性を与える為に、特定の上部ハウジング部に対して異なる可撓搬送部材が交換可能である。形態変化玩具は、形態変化玩具内にマウントされたシャフト及びフライホイールによって、スピン軸を中心にスピンするように駆動されてよい。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素と、を含む上部ハウジング部であって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素は、前記展開位置に向けて付勢されていてキャッチを含み、前記コネクタは、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のそれぞれと分離可能に接続可能であり、前記第1の下部ハウジング部及び前記第2の下部ハウジング部のそれぞれは、ラッチと、前記ラッチに接続されたアクチュエータとを含み、前記上部ハウジング部が前記第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続されているとき、且つ、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置まで動いたときに、前記ラッチが前記キャッチと係合して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を前記格納位置で保持するように、前記ラッチが前記第1の下部ハウジング部及び前記第2の下部ハウジング部のそれぞれの中に配置されており、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記ラッチによって前記格納位置で保持されているときに、前記アクチュエータは、前記ラッチを前記キャッチから係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能である、前記上部ハウジング部
を含み、
前記第2の下部ハウジング部は、前記第2の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて、前記第2の下部ハウジング部及び前記上部ハウジング部の、支持面に沿う動きを駆動する駆動要素を含み、
前記第1の下部ハウジング部は、前記第1の下部ハウジング部の動きを駆動する駆動要素を全く含まないか、又は、前記第2の下部ハウジング部の前記駆動要素と異なる駆動要素であって、前記第1の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて、前記第1の下部ハウジング部及び前記上部ハウジング部の、前記支持面に沿う動きを駆動する前記駆動要素を含む、
形態変化玩具。
【請求項2】
前記ラッチは、枢軸部材と第1の磁気応答要素とを含み、前記第1の磁気応答要素は、前記枢軸部材の一端部に設けられて第2の磁気応答要素と相互作用し、前記第1の磁気応答要素と前記第2の磁気応答要素との相互作用によって前記アクチュエータのアクチュエーションが駆動される、請求項1に記載の形態変化玩具。
【請求項3】
前記上部ハウジング部と、前記第1の下部ハウジング部及び前記第2の下部ハウジング部のそれぞれは、前記上部ハウジング部と前記第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかとが分離可能に接続されているときであって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置にあるときに、前記形態変化玩具が、前記形態変化玩具の少なくとも1つの回転軸を中心に、前記支持面に沿って転がり可能であるように、又、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記展開位置にあるときに、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が、前記形態変化玩具が前記少なくとも1つの回転軸を中心に転がるのを阻止するように、別々に成形されている、請求項1に記載の形態変化玩具。
【請求項4】
前記第1及び第2の下部ハウジング部のそれぞれの形状はほぼ半球形であり、前記上部ハウジング部の形状は、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置にあるときには半球形である、請求項1に記載の形態変化玩具。
【請求項5】
前記第2の下部ハウジング部は、前記駆動要素にアクセスして前記駆動要素の動きを駆動する為の貫通開口部を含む、請求項1に記載の形態変化玩具。
【請求項6】
前記第2の下部ハウジング部の前記駆動要素はシャフトアセンブリであり、前記シャフトアセンブリは、
前記第2の下部ハウジング部の中心軸に沿って、前記第2の下部ハウジング部内に回転可能にマウントされたシャフトと、
前記シャフトにマウントされたフライホイールと、
を含む、
請求項5に記載の形態変化玩具。
【請求項7】
コネクタと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素と、を含む上部ハウジング部であって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素は、前記展開位置に向けて付勢されていて、ラッチと、前記ラッチに接続されたアクチュエータとを含み、前記コネクタは、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続可能であり、前記第1の下部ハウジング部及び前記第2の下部ハウジング部のそれぞれはキャッチを含み、前記上部ハウジング部が前記第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続されているとき、且つ、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置まで動いたときに、前記ラッチが前記キャッチと係合して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を前記格納位置で保持するように、前記キャッチが配置されており、前記アクチュエータは、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されているときに、前記ラッチを前記キャッチから係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、前記第2の下部ハウジング部は、前記第2の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて前記第2の下部ハウジング部の動きを駆動する駆動要素を含む、前記上部ハウジング部
を含む形態変化玩具。
【請求項8】
前記ラッチは、枢軸部材と第1の磁気応答要素とを含み、前記第1の磁気応答要素は、前記枢軸部材の一端部に設けられて第2の磁気応答要素と相互作用し、前記第1の磁気応答要素の少なくとも1つは磁石であり、前記第1の磁気応答要素と前記第2の磁気応答要素との相互作用によって前記アクチュエータのアクチュエーションが駆動される、請求項7に記載の形態変化玩具。
【請求項9】
前記上部ハウジング部と、前記第1の下部ハウジング部及び前記第2の下部ハウジング部のそれぞれは、前記上部ハウジング部と前記第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかとが分離可能に接続されているときであって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置にあるときに、前記形態変化玩具が、前記形態変化玩具の少なくとも1つの回転軸を中心に、前記プレイ面に沿って転がり可能であるように、又、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記展開位置にあるときに、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が、前記形態変化玩具が前記少なくとも1つの回転軸を中心に転がるのを阻止するように、別々に成形されている、請求項7に記載の形態変化玩具。
【請求項10】
前記第1及び第2の下部ハウジング部のそれぞれの形状は半球形であり、前記上部ハウジング部の形状は、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置にあるときには半球形である、請求項7に記載の形態変化玩具。
【請求項11】
前記第2の下部ハウジング部は、前記駆動要素にアクセスして前記駆動要素の動きを駆動する為の貫通開口部を含む、請求項7に記載の形態変化玩具。
【請求項12】
前記第2の下部ハウジング部の前記駆動要素はシャフトアセンブリであり、前記シャフトアセンブリは、
前記第2の下部ハウジング部の中心軸に沿って、前記第2の下部ハウジング部内に回転可能にマウントされたシャフトと、
前記シャフトにマウントされたフライホイールと、
を含む、
請求項11に記載の形態変化玩具。
【請求項13】
プレイ面上で使用される形態変化玩具であって、
格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素を含む上部ハウジング部であって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素はキャッチを含み、前記展開位置に向けて付勢されている、前記上部ハウジング部と、
前記上部ハウジング部と分離可能に接続されており、下部ハウジング部内にマウントされたラッチと、前記ラッチに接続されたアクチュエータとを含む前記下部ハウジング部であって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置まで動くと、前記ラッチが前記キャッチと係合して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を前記格納位置で保持するように、前記ラッチが前記下部ハウジング内に配置されており、前記アクチュエータは、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されているときに、前記ラッチを前記キャッチから係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、前記上部ハウジング部及び前記下部ハウジング部は、前記上部ハウジング部と前記下部ハウジング部とが分離可能に接続されているときであって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置にあるときに、前記形態変化玩具が、前記形態変化玩具の少なくとも1つの回転軸を中心に、前記プレイ面に沿って転がり可能であるように、又、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記展開位置にあるときに、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が、前記形態変化玩具が前記少なくとも1つの回転軸を中心に転がるのを阻止するように、それぞれ成形されている、前記下部ハウジング部と、
を含む、形態変化玩具。
【請求項14】
前記下部ハウジング部の形状はほぼ半球形であり、前記上部ハウジング部の形状は、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置にあるときにはほぼ半球形である、請求項13に記載の形態変化玩具。
【請求項15】
前記少なくとも1つの可動ハウジング要素は、少なくとも1つの上部可動ハウジング要素であり、
下部ハウジング部は更に、格納位置と露出位置との間で可動な少なくとも1つの下部可動ハウジング要素を含み、前記少なくとも1つの下部可動ハウジング要素は、前記露出位置に向けて付勢されており、前記ラッチが前記上部可動ハウジング要素の前記キャッチと係合すると、前記少なくとも1つの下部可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されるように、前記ラッチに作用的に接続されており、
前記ラッチを前記キャッチから係合解除するようにアクチュエータをアクチュエートすることにより、前記少なくとも1つの下部可動ハウジング要素の解放も行われる、
請求項13に記載の形態変化玩具。
【請求項16】
玩具プレイ面上で使用される形態変化玩具であって、
玩具ハウジングと、
前記玩具ハウジングの中心軸に沿って回転可能にマウントされたシャフトと、前記シャフトにマウントされたフライホイールと、を含むシャフトアセンブリであって、前記シャフトは前記形態変化玩具のスピン軸を画定しており、前記フライホイールは、前記形態変化玩具がスピン方向にあるように、前記スピン軸を中心とする前記形態変化玩具のスピン運動を駆動するようにチャージ可能である、前記シャフトアセンブリと、
前記フライホイールをチャージする為のアクセスアパーチャと、
格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素であって、キャッチを含み、前記展開位置に向けて付勢されている前記少なくとも1つの可動ハウジング要素と、
前記玩具ハウジング内に配置されているラッチであって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置まで動くと、前記ラッチが前記キャッチと係合して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を前記格納位置で保持するように配置されている前記ラッチと、
前記ラッチに接続されていて相互作用要素を含むアクチュエータであって、前記アクチュエータは、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されているときに、前記ラッチを前記キャッチから係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、前記形態変化玩具が設定速度以下でスピンしていると、前記形態変化玩具が前記スピン方向から傾いて、前記アクチュエータの前記相互作用要素が前記玩具プレイ面の少なくとも一部と相互作用して、前記アクチュエータのアクチュエーションを駆動するように、前記アクチュエータが前記玩具ハウジング内に配置されている、前記アクチュエータと、
を含む形態変化玩具。
【請求項17】
前記シャフトの一端部が前記玩具ハウジングを貫通して延びて、前記形態変化玩具がその上で前記スピン軸を中心にスピンするスピン点を画定するように、前記シャフトが前記玩具ハウジング内に回転可能にマウントされている、請求項16に記載の形態変化玩具。
【請求項18】
前記玩具ハウジングは、前記玩具ハウジングの前記スピン軸の周囲に偏心して配置された重み付き部分を含み、前記形態変化玩具が前記スピン軸を中心に前記設定速度以下でスピンしていると、前記形態変化玩具が前記スピン方向から傾いて、前記形態変化玩具の前記スピン運動が止まるように、且つ、前記アクチュエータの前記相互作用要素が前記玩具プレイ面の少なくとも一部と相互作用するように、前記重み付き部分が前記玩具ハウジング内に相対的に配置されている、請求項16に記載の形態変化玩具。
【請求項19】
前記玩具ハウジングは、前記玩具ハウジングの底部範囲上に形成されたスピン点を含み、前記スピン点は、前記形態変化玩具の中心軸と交差するように、且つ、前記形態変化玩具の前記中心軸が前記形態変化玩具の前記スピン軸を画定するように、前記玩具ハウジング上に配置される、請求項16に記載の形態変化玩具。
【請求項20】
前記アクチュエータは、第1及び第2の自由端を有する枢軸部材を含み、前記枢軸部材は前記玩具ハウジング内に枢動可能にマウントされており、前記枢軸部材の前記第1の自由端はラッチであり、前記枢軸部材の前記第2の自由端は相互作用要素を含む、請求項16に記載の形態変化玩具。
【請求項21】
前記相互作用要素は磁石である、請求項16に記載の形態変化玩具。
【請求項22】
前記玩具プレイ面の前記少なくとも一部は、前記玩具プレイ面の磁石部分である、請求項16に記載の形態変化玩具。
【請求項23】
前記アクチュエータは、前記形態変化玩具の前記スピン軸に対して半径方向内側位置と半径方向外側位置との間で可動な少なくとも1つの可動ウエイトを含み、前記少なくとも1つの可動ウエイトは、前記形態変化玩具が前記設定速度以下でスピンしているときには前記摺動ウエイトが前記半径方向内側位置にあり、前記形態変化玩具が前記設定速度超でスピンしているときには前記少なくとも1つの可動ウエイトが前記半径方向外側位置にあるように、前記玩具ハウジング内で接続されている、請求項16に記載の形態変化玩具。
【請求項24】
前記少なくとも1つの可動ウエイトが前記半径方向内側位置にあるとき、且つ、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されているときには、前記ラッチは前記キャッチを係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放する、請求項23に記載の形態変化玩具。
【請求項25】
コネクタと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素と、を含む上部ハウジング部であって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素は、前記展開位置に向けて付勢されていて、キャッチを含み、前記コネクタは、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続可能であり、前記第1の下部ハウジング部及び前記第2の下部ハウジング部のそれぞれは、ラッチと、前記ラッチに接続されたアクチュエータとを含む、前記上部ハウジング部
を含み、
前記上部ハウジング部が前記第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続されているとき、且つ、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置まで動いたときに、前記ラッチが前記キャッチと係合して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を前記格納位置で保持するように、前記ラッチが前記第1の下部ハウジング部及び前記第2の下部ハウジング部のそれぞれの中に配置されており、
前記アクチュエータは、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されているときに、前記ラッチを前記キャッチから係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、前記第2の下部ハウジング部は、前記第2の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて前記第2の下部ハウジング部の動きを駆動する駆動要素を含む、
形態変化玩具。
【請求項26】
コネクタと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素と、を含む上部ハウジング部であって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素は、前記展開位置に向けて付勢されていて、ラッチと、前記ラッチに接続されたアクチュエータとを含み、前記コネクタは、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続可能である、前記上部ハウジング部
を含み、
前記第1の下部ハウジング部及び前記第2の下部ハウジング部のそれぞれがキャッチを含み、前記上部ハウジング部が前記第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続されているとき、且つ、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置まで動いたときに、前記ラッチが前記キャッチと係合して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を前記格納位置で保持するように、前記キャッチが配置されており、
前記アクチュエータは、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されているときに、前記ラッチを前記キャッチから係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、前記第2の下部ハウジング部は、前記第2の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて前記第2の下部ハウジング部の動きを駆動する駆動要素を含む、
形態変化玩具。
【請求項27】
プレイ面上で使用される形態変化玩具であって、
格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素を含む上部ハウジング部であって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素はキャッチを含み、前記展開位置に向けて付勢されている、前記上部ハウジング部と、
前記上部ハウジング部と分離可能に接続されており、下部ハウジング部内にマウントされたラッチと、前記ラッチに接続されたアクチュエータとを含む前記下部ハウジング部であって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置まで動くと、前記ラッチが前記キャッチと係合して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を前記格納位置で保持するように、前記ラッチが前記下部ハウジング内に配置されている、前記下部ハウジング部と、
を含み、
前記アクチュエータは、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されているときに、前記ラッチを前記キャッチから係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、前記上部ハウジング部及び前記下部ハウジング部は、前記上部ハウジング部と前記下部ハウジング部とが分離可能に接続されているときであって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置にあるときに、前記形態変化玩具が、前記形態変化玩具の少なくとも1つの回転軸を中心に、前記プレイ面に沿って転がり可能であるように、又、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記展開位置にあるときに、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が、前記形態変化玩具が前記少なくとも1つの回転軸を中心に転がるのを阻止するように、それぞれ成形されている、
形態変化玩具。
【請求項28】
玩具プレイ面上で使用される形態変化玩具であって、
玩具ハウジングと、
前記玩具ハウジングの中心軸に沿って回転可能にマウントされたシャフトと、前記シャフトにマウントされたフライホイールと、を含むシャフトアセンブリであって、前記シャフトは前記形態変化玩具のスピン軸を画定しており、前記フライホイールは、前記形態変化玩具がスピン方向にあるように、前記スピン軸を中心とする前記形態変化玩具のスピン運動を駆動するようにチャージ可能である、前記シャフトアセンブリと、
前記玩具ハウジング内にあり、前記フライホイールをチャージする為のアクセスアパーチャと、
格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素であって、キャッチを含み、前記展開位置に向けて付勢されている前記少なくとも1つの可動ハウジング要素と、
前記玩具ハウジング内に配置されているラッチであって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置まで動くと、前記ラッチが前記キャッチと係合して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を前記格納位置で保持するように配置されている前記ラッチと、
前記ラッチと接続されていて、相互作用要素を含むアクチュエータと、
を含み、
前記アクチュエータは、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されているときに、前記ラッチを前記キャッチから係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、
前記形態変化玩具が設定速度以下でスピンしていると、前記形態変化玩具が前記スピン方向から傾いて、前記アクチュエータの前記相互作用要素が前記玩具プレイ面の少なくとも一部と相互作用して、前記ラッチを前記キャッチから係合解除するように、前記アクチュエータのアクチュエーションを駆動するように、前記アクチュエータが前記玩具ハウジング内に配置されている、
形態変化玩具。
【請求項29】
玩具ハウジングを含む形態変化玩具であって、前記玩具ハウジングは、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素であって、キャッチを含み、前記展開位置に向けて付勢されている、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を含む、前記形態変化玩具と、
前記形態変化玩具内に配置されているラッチであって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置まで動くと、前記ラッチが前記キャッチと係合して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を前記格納位置で保持するように配置されている前記ラッチと、
前記ラッチと接続されているアクチュエータであって、前記少なくとも1つの可動ハウジング要素が前記格納位置で保持されているときに、前記ラッチを前記キャッチから係合解除して前記少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能である前記アクチュエータと、
を含み、
前記形態変化玩具は、
前記玩具ハウジング内に回転可能にマウントされて、前記玩具ハウジングの中心軸に沿って配置されたシャフトと、前記シャフトにマウントされたフライホイールであってギヤ部を含む前記フライホイールと、を含むシャフトアセンブリと、
前記玩具ハウジング内にあり、前記フライホイールにアクセスする為のアクセスアパーチャと、
前記スピン玩具に関連付けられた少なくとも1つのプレイカードを受け取り、取り外し可能に保持するように形成された凹部を含むカードホルダボディを含むリップコードカードホルダと、
リップコード部材であって、前記リップコード部材は、前記リップコード部材の少なくとも1つの側面の少なくとも一部に沿って延びるある長さの三角歯を含み、前記リップコード部材は、前記カードホルダボディの一側面に可動にマウントされており、前記リップコード部材の前記三角歯が前記フライホイールの前記ギヤ部と係合して前記フライホイールのスピン運動を駆動するように、前記形態変化玩具の前記アクセスアパーチャに挿入されるようにサイズ決定されている、前記リップコード部材と、
を含む、
スピン玩具キット。
【請求項30】
ある長さの三角歯を有するリップコードによってスピンするように駆動されるスピン玩具とともに使用されるモジュール式アリーナであって、
前記スピン玩具用の表面を画定している、内側に配置された部分と、
前記内側に配置された部分に交換可能に接続可能であって、前記内側に配置された部分を少なくとも部分的に囲むように成形された少なくとも1つの外壁部分と、
前記少なくとも1つの外壁部分に接続された少なくとも1つの接触アクチュエータであって、前記少なくとも1つの接触アクチュエータは、前記リップコードの前記長さの三角歯と噛み合うように成形された駆動部と、前記スピン玩具用の前記表面の一部の上に延びるアクチュエート部とを含む、前記少なくとも1つの接触アクチュエータと、
を含み、
前記リップコードと前記駆動部とが噛み合うことによって、前記表面の上で前記アクチュエート部がアクチュエートされて、前記アクチュエート部が前記スピン玩具と接触して、前記スピン玩具のスピン速度及び方向の少なくとも一方を変化させるように、前記アクチュエート部が前記駆動部に接続されている、
モジュール式アリーナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全般的には、こまのようにスピン可能な形態変化玩具に関する。特に、本開示は、プレイ面上で使用される形態変化玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
球形姿勢とキャラクタ形姿勢との間で形態変化する、即ち、その形状を変化させることが可能な形態変化玩具を実現することが当該技術分野において知られている。例えば、中国特許出願第2011/47642号は、球形外殻を含む形態変化玩具を教示しており、この球形外殻は、形態変化玩具が球形姿勢とフィギュア姿勢との間で移行することを可能にする枢軸部材を有する。又、例えば、米国特許第7,306,504号が教示している玩具は、開いたフィギュア形から閉じた球形に形態変化する為に、第1の可動球形部材と、第2の可動球形部材と、第1の可動球形部材と第2の可動球形部材との間に位置して第1及び第2の可動球形部材と結合されているカプラと、を有する。
【0003】
又、内部フライホイール機構を有する球形玩具を実現することが当該技術分野において知られており、この機構は、リップコードで駆動され、玩具とは無関係にスピンして玩具のスピン運動を駆動する。例えば、米国特許第9,643,095号は、ジャイロスコープとして働く為に内部フライホイール機構を含むこまを教示している。同様に、参考文献の国際公開第2011/083313号は、球形ハウジングと、球形ハウジング内の軸上にマウントされたフライホイールと、を有するスピン玩具を教示している。ハウジングには、玩具のスピン運動を駆動する為にチャージ装置でフライホイールを「チャージ」する為の開口部がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、新規な形態変化玩具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様によれば形態変化玩具が提供され、形態変化玩具は、コネクタと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素と、を含む上部ハウジング部を含み、少なくとも1つの可動ハウジング要素は、展開位置に向けて付勢されていて、キャッチを含み、コネクタは、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続可能であり、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のそれぞれは、ラッチと、ラッチに接続されたアクチュエータとを含み、上部ハウジング部が第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続されているとき、且つ、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動いたときに、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように、ラッチが第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のそれぞれの中に配置されており、アクチュエータは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置で保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、第2の下部ハウジング部は、第2の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて第2の下部ハウジング部の動きを駆動する駆動要素を含む。
【0006】
別の態様によれば形態変化玩具が提供され、形態変化玩具は、コネクタと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素と、を含む上部ハウジング部を含み、少なくとも1つの可動ハウジング要素は、展開位置に向けて付勢されていて、ラッチと、ラッチに接続されたアクチュエータとを含み、コネクタは、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続可能であり、前記第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のそれぞれはキャッチを含み、上部ハウジング部が第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続されているとき、且つ、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動いたときに、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように、キャッチが配置されており、アクチュエータは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置で保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、第2の下部ハウジング部は、第2の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて第2の下部ハウジング部の動きを駆動する駆動要素を含む。
【0007】
別の態様によれば、プレイ面上で使用される形態変化玩具が提供され、この形態変化玩具は、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素であって、キャッチを含み、展開位置に向けて付勢されている、少なくとも1つの可動ハウジング要素を含む上部ハウジング部と、上部ハウジング部と分離可能に接続されており、下部ハウジング部内にマウントされたラッチと、ラッチに接続されたアクチュエータとを含む下部ハウジング部であって、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動くと、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように、前記ラッチが下部ハウジング内に配置されており、アクチュエータは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置で保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、上部ハウジング部及び下部ハウジング部は、上部ハウジング部と下部ハウジング部とが分離可能に接続されているときであって、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置にあるときに、形態変化玩具が、形態変化玩具の少なくとも1つの回転軸を中心に、プレイ面に沿って転がり可能であるように、又、少なくとも1つの可動ハウジング要素が展開位置にあるときに、少なくとも1つの可動ハウジング要素が、形態変化玩具が少なくとも1つの回転軸を中心に転がるのを阻止するように、それぞれ成形されている、下部ハウジング部と、を含む。
【0008】
別の態様によれば、玩具プレイ面上で使用される形態変化玩具が提供され、この形態変化玩具は、玩具ハウジングと、玩具ハウジングの中心軸に沿って回転可能にマウントされたシャフトと、シャフトにマウントされたフライホイールと、を含むシャフトアセンブリであって、シャフトは形態変化玩具のスピン軸を画定しており、フライホイールは、形態変化玩具がスピン方向にあるように、スピン軸を中心とする形態変化玩具のスピン運動を駆動するようにチャージ可能である、シャフトアセンブリと、玩具ハウジング内にあり、フライホイールをチャージする為のアクセスアパーチャと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素であって、キャッチを含み、展開位置に向けて付勢されている少なくとも1つの可動ハウジング要素と、玩具ハウジング内に配置されているラッチであって、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動くと、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように配置されているラッチと、ラッチに接続されていて相互作用要素を含むアクチュエータであって、アクチュエータは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置で保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であり、形態変化玩具が設定速度以下でスピンしていると、形態変化玩具がスピン方向から傾いて、アクチュエータの相互作用要素が玩具プレイ面の少なくとも一部と相互作用して、ラッチをキャッチから係合解除するように、アクチュエータのアクチュエーションを駆動するように、アクチュエータが玩具ハウジング内に配置されている、アクチュエータと、を含む。
【0009】
更に別の態様によれば、スピン玩具キットが提供され、スピン玩具キットは、玩具ハウジングを含む形態変化玩具であって、玩具ハウジングは、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素であって、キャッチを含み、展開位置に向けて付勢されている、少なくとも1つの可動ハウジング要素を含む、形態変化玩具と、形態変化玩具内に配置されているラッチであって、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動くと、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように配置されているラッチと、ラッチと接続されているアクチュエータであって、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置で保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能であるアクチュエータと、を含む。形態変化玩具は、玩具ハウジング内に回転可能にマウントされて、玩具ハウジングの中心軸に沿って配置されたシャフトと、シャフトにマウントされたフライホイールであってギヤ部を含むフライホイールと、を含むシャフトアセンブリと、玩具ハウジング内にあり、フライホイールにアクセスする為のアクセスアパーチャと、スピン玩具に関連付けられた少なくとも1つのプレイカードを受け取り、取り外し可能に保持するように形成された凹部を含むカードホルダボディを含むリップコードカードホルダと、リップコード部材であって、リップコード部材は、リップコード部材の少なくとも1つの側面の少なくとも一部に沿って延びるある長さの三角歯を含み、リップコード部材は、カードホルダボディの一側面に可動にマウントされており、リップコード部材の三角歯がフライホイールのギヤ部と係合してフライホイールのスピン運動を駆動するように、形態変化玩具のアクセスアパーチャに挿入されるようにサイズ決定されている、リップコード部材と、を含む。
【0010】
更に別の態様によれば、ある長さの三角歯を有するリップコードによってスピンするように駆動されるスピン玩具とともに使用されるモジュール式アリーナが提供され、このモジュール式アリーナは、スピン玩具用の表面を画定している、内側に配置された部分と、内側に配置された部分に交換可能に接続可能であって、内側に配置された部分を少なくとも部分的に囲むように成形された少なくとも1つの外壁部分と、少なくとも1つの外壁部分に接続された少なくとも1つの接触アクチュエータであって、少なくとも1つの接触アクチュエータは、リップコードの上記長さの三角歯と噛み合うように成形された駆動部と、スピン玩具用の表面の一部の上に延びるアクチュエート部とを含む、少なくとも1つの接触アクチュエータと、を含み、リップコードと駆動部とが噛み合うことによって、表面の上でアクチュエート部がアクチュエートされて、アクチュエート部がスピン玩具と接触して、スピン玩具のスピン速度及び方向の少なくとも一方を変化させるように、アクチュエート部が駆動部に接続されている。
【0011】
更に別の態様によれば、形態変化玩具が提供され、この形態変化玩具は、コネクタと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素と、を含む上部ハウジング部を含む。少なくとも1つの可動ハウジング要素は、展開位置に向けて付勢されており、キャッチを含む。コネクタは、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のそれぞれと分離可能に接続可能である。第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のそれぞれは、ラッチと、ラッチに接続されたアクチュエータとを含む。上部ハウジング部が第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続されているとき、且つ、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動いたときに、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように、ラッチが第1の下部ハウジング部及び前記第2の下部ハウジング部のそれぞれの中に配置されている。アクチュエータは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置でラッチによって保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能である。第2の下部ハウジング部は、第2の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて、第2の下部ハウジング部及び上部ハウジング部の、支持面に沿う動きを駆動する駆動要素を含む。第1の下部ハウジング部は、第1の下部ハウジング部の動きを駆動する駆動要素を全く含まないか、又は、第2の下部ハウジング部の駆動要素と異なる駆動要素であって、第1の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて、第1の下部ハウジング部及び上部ハウジング部の、支持面に沿う動きを駆動する駆動要素を含む。
【0012】
更に別の態様では、形態変化玩具が提供され、この形態変化玩具は、コネクタと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素と、を含む上部ハウジング部を含む。少なくとも1つの可動ハウジング要素は、展開位置に向けて付勢されており、ラッチと、ラッチに接続されたアクチュエータとを含む。コネクタは、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続可能である。第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のそれぞれはキャッチを含み、上部ハウジング部と第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかとが分離可能に接続されているとき、且つ、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動いたときに、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように、キャッチが配置されている。アクチュエータは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置で保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能である。第2の下部ハウジング部は、第2の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて第2の下部ハウジング部の動きを駆動する駆動要素を含む。
【0013】
更に別の態様では、プレイ面上で使用される形態変化玩具が提供される。形態変化玩具は、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素を含む上部ハウジング部を含む。少なくとも1つの可動ハウジング要素は、キャッチを含み、展開位置に向けて付勢されている。形態変化玩具は、上部ハウジング部と分離可能に接続された下部ハウジング部を含む。下部ハウジング部は、下部ハウジング部内にマウントされたラッチと、ラッチに接続されたアクチュエータとを含む。ラッチは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動くと、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように、下部ハウジング内に配置されている。アクチュエータは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置で保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能である。上部ハウジング部と下部ハウジング部は、上部ハウジング部と下部ハウジング部とが分離可能に接続されているときであって、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置にあるときに、形態変化玩具が、形態変化玩具の少なくとも1つの回転軸を中心に、プレイ面に沿って転がり可能であるように、又、少なくとも1つの可動ハウジング要素が展開位置にあるときに、少なくとも1つの可動ハウジング要素が、形態変化玩具が少なくとも1つの回転軸を中心に転がるのを阻止するように、それぞれ成形されている。
【0014】
更に別の態様では、玩具プレイ面上で使用される形態変化玩具が提供される。形態変化玩具は、玩具ハウジングと、シャフトアセンブリと、アクセスアパーチャと、少なくとも1つの可動ハウジング要素と、ラッチと、アクチュエータとを含む。シャフトアセンブリは、玩具ハウジングの中心軸に沿って回転可能にマウントされたシャフトと、シャフトにマウントされたフライホイールとを含む。シャフトは形態変化玩具のスピン軸を画定しており、フライホイールは、形態変化玩具がスピン方向にあるように、スピン軸を中心とする形態変化玩具のスピン運動を駆動するようにチャージ可能である。アクセスアパーチャは、フライホイールをチャージする為のものである。少なくとも1つの可動ハウジング要素は、格納位置と展開位置との間で可動である。少なくとも1つの可動ハウジング要素は、キャッチを含み、展開位置に向けて付勢されている。ラッチは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動くと、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように、玩具ハウジング内に配置されている。アクチュエータは、ラッチと接続されていて、相互作用要素を含む。アクチュエータは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置で保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能である。形態変化玩具が設定速度以下でスピンしていると、形態変化玩具がスピン方向から傾いて、アクチュエータの相互作用要素が玩具プレイ面の少なくとも一部と相互作用して、アクチュエータのアクチュエーションを駆動するように、アクチュエータが玩具ハウジング内に配置されている。
【0015】
ここからは、添付図面を参照しながら、実施形態を、あくまで例として説明していく。添付図面は以下のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】上部ハウジング部及び下部ハウジング部を含み、可動ハウジング要素を格納位置に含む、形態変化玩具の一実施形態の等角図を示す。
【
図1B】可動ハウジング要素が展開位置にある、
図1Aの形態変化玩具の実施形態の等角図を示す。
【
図1C】上部ハウジング部と下部ハウジング部とが分離されている、
図1Aの形態変化玩具の実施形態の分解斜視図を示す。
【
図1D】上部ハウジング部と下部ハウジング部とが分離されている、
図1Aの形態変化玩具の実施形態の別の分解斜視図を示す。
【
図1E】可動ハウジング要素が格納位置にある、
図1Aの形態変化玩具の実施形態の断面図を示す。
【
図1F】相互作用要素がアクチュエートされている、
図1Aの形態変化玩具の実施形態の断面図を示す。
【
図1G】可動ハウジング要素が展開位置にある、
図1Aの形態変化玩具の実施形態の断面図を示す。
【
図1H】
図1Aの形態変化玩具の実施形態の分解断面図を示す。
【
図2A】上部ハウジング部と別々の第1及び第2の下部ハウジング部とを含み、上部ハウジング部が可動ハウジング要素を展開位置に含む、形態変化玩具の別の実施形態の等角図を示す。
【
図2B】可動ハウジング要素が格納位置にある、
図2Aに示した実施形態の別の等角図を示す。
【
図2C】
図2Aに示した実施形態の斜視図(同様の構成要素の間に外観的な違いがわずかにある)であって、第2の下部ハウジング部が上部ハウジング部に接続されていて、可動ハウジング構成要素が展開位置にある斜視図を示す。
【
図2D】可動ハウジング要素が格納位置にある、
図2Cに示した実施形態の別の等角図を示す。
【
図3A】プレイ面上で形態変化玩具のスピン軸を中心にスピンしている形態変化玩具の一実施形態の図を示す。
【
図3B】枢動軸がプレイ面に対して傾いているように、プレイ面上でスピン軸を中心にスピンしている形態変化玩具の一実施形態の図を示す。
【
図3C】プレイ面上でスピン軸を中心にスピンしていて、
図3Bよりもプレイ面に対して大きく傾いている形態変化玩具の一実施形態の図を示す。
【
図3D】スピンが止まっていて展開姿勢にある、
図3Aの形態変化玩具の一実施形態の図を示す。
【
図4A】形態変化玩具の別の実施形態の断面図を示す。
【
図5A】形態変化玩具及びリップコードカードホルダを含むスピン玩具キットの一実施形態を示す。
【
図5B】形態変化玩具とリップコードカードホルダのリップコード部材との一実施形態の断面図を示す。
【
図5C】形態変化玩具とリップコードカードホルダのリップコード部材との一実施形態の断面図を示す。
【
図5D】形態変化玩具とリップコードカードホルダのリップコード部材との一実施形態の断面図を示す。
【
図5E】リップコードカードホルダの一実施形態の等角図を示す。
【
図5F】リップコードカードホルダのリップコード部材の一実施形態の等角図を示す。
【
図6A】アダプタリングが取り付けられた、スピンする形態変化玩具の一実施形態の等角図を示す。
【
図6B】スピン玩具の一実施形態に取り付けられるアダプタリングの一実施形態の概略図を示す。
【
図7A】本明細書に記載のスピンする形態変化玩具に装着されたアダプタリングの第1の例示的実施形態を示す。
【
図7B】本明細書に記載のスピンする形態変化玩具に装着されたアダプタリングの第2の例示的実施形態を示す。
【
図7C】本明細書に記載のスピンする形態変化玩具に装着されたアダプタリングの第3の例示的実施形態を示す。
【
図8A】本開示によるモジュール式アリーナの一実施形態を示す。
【
図8B】
図8Aのモジュール式アリーナの、接触アクチュエータを含む部分の切り出し図を示す。
【
図8C】
図8Aのモジュール式アリーナの、接触アクチュエータを含む部分の別の切り出し図を示す。
【
図8D】
図8Aに示したモジュール式アリーナの実施形態の側面図を示す。
【
図9A】可動ウエイトを有するアクチュエータを含む形態変化玩具の一実施形態であって、可動ウエイトが格納位置にある実施形態を示す。
【
図9B】
図9Aの形態変化玩具の一実施形態であって、可動ウエイトが展開位置にある実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
説明を簡潔且つ明確にする為に、必要に応じて、対応する又は類似の要素を示す為に複数の図面で同じ参照符号を使用することがある。更に、本明細書に記載の1つ以上の実施形態の十分な理解が得られるように、多数の具体的詳細を説明する。しかしながら、当業者であれば理解されるように、本明細書に記載の実施形態は、それらの具体的詳細がなくても実施可能である。又、場合によっては、本明細書に記載の実施形態が曖昧にならないように、よく知られた方法、手順、及び構成要素については詳細には記載していない。以下では例示的実施形態を図示及び説明するが、本開示の原理を実施する為に用いる技法は、既知であれ未知であれ幾つでもありうることを最初に理解されたい。本開示は、以下で図示及び説明する例示的実施態様及び技法に限定されるべきでは全くない。
【0018】
本明細書を通して使用している様々な語句は、文脈上矛盾する場合を除き、以下のように読まれてよく、且つ解釈されてよい。全体を通して使用している「又は(or)」は、「及び/又は(and/or)」と書かれているかのように包括的である。全体を通して使用している単数の冠詞及び代名詞は、それぞれの複数形を包含してよく、逆もまた同様である。同様に、代名詞が、本明細書に記載のいかなるものも、単一の性による使用、実装、実施等に限定するものとして解釈されるべきでないように、性別代名詞はそれぞれの反対の性別代名詞を包含する。「例示的(exemplary)」は、「例示的(illustrative)」又は「例示的(exemplifying)」として解釈されるべきであって、必ずしも他の実施形態より「好ましい(preferred)」として解釈されるべきではない。語句の更なる定義を本明細書で提示することがあるが、それらの定義はそれらの語句が前又は後に出てきた場合にも適用されてよく、これは、本明細書を読むことにより理解されよう。又、単語「a」又は「an」の使用は、明示的に別段の定めをした場合を除き、又は明らかに「1つの(one)」を意味すべきであると理解されるのでない限り、あらゆる場合において「少なくとも1つの(at least one)」を意味することに注意されたい。
【0019】
本開示の範囲から逸脱しない限り、本明細書に記載のシステム、装置、及び方法に対して修正、追加、又は省略が行われてよい。例えば、本システム及び装置の構成要素が統合されたり分離されたりしてよい。更に、本明細書に開示のシステム及び装置の動作は、より多い構成要素、より少ない構成要素、又は別の構成要素によって実施されてよく、記載の方法は、より多いステップ、より少ないステップ、又は別のステップを含んでよい。更に、各ステップは任意の適切な順序で実施されてよい。本文書で用いる「それぞれの(each)」は、1つのセットの中の各部材、又は1つのセットのサブセットの中の各部材を参照する。
【0020】
本明細書に記載の、本発明の実施形態は、(例えば、材料、形状、寸法、及び構造的詳細に関して)例示的であり、本明細書に添付の特許請求項及びこれに対して行われた全ての補正を限定しない。当業者であれば理解されるように、更に多くの代替実施態様及び修正形態が可能であり、以下の各実施例は、1つ以上の実施態様の例示に過ぎない。従って、本発明の範囲は、本明細書に添付の特許請求項及びこれに対して行われた全ての補正によってのみ限定される。
【0021】
分離する上部ハウジング部及び下部ハウジング部を有する実施形態
図1A~1Hに示す本開示の第1の実施形態では、プレイ面102上で使用される形態変化玩具100を示す。形態変化玩具100は、上部ハウジング部110及び下部ハウジング部120を含む。上部ハウジング部110は少なくとも1つの可動ハウジング要素112を含み、これは、格納位置(
図1A及び1Eを参照)と展開位置(
図1B及び1Gを参照)との間で可動である。少なくとも1つの可動ハウジング要素112は、キャッチ112aを含み、展開位置に向けて付勢されている。下部ハウジング部120は、上部ハウジング部110と分離可能に接続されており、下部ハウジング部120内にマウントされたラッチ130と、ラッチ130に接続されたアクチュエータ140とを含む。ラッチ130は、少なくとも1つの可動ハウジング要素112が格納位置まで動くと、ラッチ130がキャッチ112aと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素112を格納位置で保持するように、下部ハウジング内に配置されている。アクチュエータ140は、少なくとも1つの可動ハウジング要素112が格納位置で保持されているときに、ラッチ130をキャッチ112aから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素112を解放するようにアクチュエート可能である。
【0022】
上部ハウジング部110及び下部ハウジング部120は、それぞれが分離される形状になっており(
図1C及び1Hを参照)、又、上部ハウジング部110と下部ハウジング部120が分離可能に接続されているとき、且つ、少なくとも1つの可動ハウジング要素112が格納位置にあるときに、形態変化玩具100が、形態変化玩具100の少なくとも1つの回転軸(R1)を中心に、プレイ面102に沿って転がり可能であるような形状になっている。逆に、上部ハウジング部110と下部ハウジング部120が分離可能に接続されていて、少なくとも1つの可動ハウジング要素112が展開位置にあるときは、少なくとも1つの可動ハウジング要素112は、形態変化玩具100が少なくとも1つの回転軸(R1)を中心に転がるのを阻止する。
【0023】
(
図1A及び1Hに示す)形態変化玩具100の一実施形態では、下部ハウジング部120の形状はほぼ半球形であり、上部ハウジング部110の形状は、少なくとも1つの可動ハウジング要素112が格納位置にあるときにはほぼ半球形である。少なくとも1つの可動ハウジング要素112が展開位置から格納位置に動くと、上部ハウジング部110の形状は、ほぼ半球形になる。このように、半球形の上部部分が下部ハウジング部120と接続されているときには、形態変化玩具100の集合形状は球形である(
図1A及び1Eを参照)。
【0024】
図1Cに示す特定実施形態を参照すると、形態変化玩具100の第1の実施形態が、互いに分離可能に接続された上部ハウジング部110及び下部ハウジング部120を含む。上部ハウジング部110は、曲面の上部部分と、その下端部として形成された平坦な面と、を有する半球形である。下部ハウジング部120も、曲面の下部部分と、下部ハウジング部120の上端部として形成されたほぼ平坦な面と、を有する半球形である。
【0025】
上述のように、形態変化玩具100は上部ハウジング部110を含み、上部ハウジング部110は、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素112を含む。一実施形態(例えば、
図1Bに示す実施形態)では、上部ハウジング部110は上部ハウジングボディ114を含み、上部ハウジングボディ114には少なくとも1つの可動ハウジング要素112が枢動可能にマウントされている。
【0026】
一実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素112のそれぞれがシャフト113上にマウントされて、少なくとも1つの可動ハウジング要素112が格納位置と展開位置との間で枢動する為の枢動軸が画定される。別の実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素112は、枢動軸を画定するシャフト113の周囲に接続されたばね115を含む。ばね115は、シャフト113を中心に少なくとも1つの可動ハウジング要素112を回転させる力をかけることによって、少なくとも1つの可動ハウジング要素112を展開位置に向けて付勢するように配置されている。ばね115は任意の適切なタイプのばねであってよく、例えば、トーションばねであってよく、第1の端部がハウジングボディ114の一要素にマウントされていて、第2の端部が少なくとも1つの可動ハウジング要素112と係合しているトーションばねであってよい。
【0027】
一実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素112は、少なくとも1ペアの可動ハウジング要素であり、これは、可動ハウジング要素112のペアが上部ハウジングボディ114の近くに配置される格納位置と、可動ハウジング要素112が上部ハウジングボディ114から離れて配置される展開位置と、の間で枢動するように(
図1B及び1Hを参照)、上部ハウジングボディ114に枢動可能に接続されている。
【0028】
図1A~1Hに示す特定実施形態では、半球形の上部ハウジング部110は上部ハウジングボディ114を含み、上部ハウジングボディ114の側部領域114aが、球の切り取られた一部であるかのように、少なくとも部分的なドーム形状に成形されている。少なくとも1つの可動ハウジング要素112が格納位置にあるときには、上部ハウジング部110内に中空キャビティ116が画定されている。少なくとも1つの可動ハウジング要素112は、中央可動ハウジング要素118を含む。中央可動ハウジング要素118は、上部ハウジングボディ114に対して枢動可能であるように、上部ハウジングボディ114の上部中央部分にマウントされている。外側構造の中央可動ハウジング要素118は、薄いプロファイルを有する、ほぼ円形の弧状構成要素であり、これによって、上部ハウジング部110の外側表面の一部が画定される。少なくとも1つの可動ハウジング要素112の外側表面は、形態変化玩具100の球形状の一部を構成する。同じ実施形態では、可動ハウジング要素112の少なくとも1ペアは、側方可動ハウジング要素117を含み、これは、上部ハウジングボディ114の左上及び右上の側方部分に枢動可能にマウントされている。同じ実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素112は又、角要素119を含み、これは、格納位置と展開位置との間で動くように上部ハウジングボディ114に枢動可能にマウントされている。角要素119は、鋭く曲がった端部を有する弧状部材を有する。
図1Aに示すように、角要素119は、その格納位置にあるときには、中央可動ハウジング要素118間に配置され、上部ハウジングボディ114に枢動可能にマウントされている。
【0029】
一実施形態では、角要素119は、中央ハウジング要素118を中心に枢動するように中央ハウジング要素118に接続されている。別の実施形態では、下部ハウジング部120のラッチ130で保持される、上部ハウジング部110のキャッチ112aは、角要素119の鋭く曲がった端部によって画定される。
【0030】
大まかには、少なくとも1つの可動ハウジング要素112は、形態変化玩具100を、(
図1Aに示した)転がり可能な球形態から、(
図1Bに示した)「ドラゴン」又は他の任意の適切なキャラクタを表すキャラクタ形態に変化させる為に設けられていると言える。
【0031】
上述のように、形態変化玩具100は下部ハウジング部120を含む。下部ハウジング部120が半球形である上述の実施形態では、下部ハウジング部120のハウジングが半球の球状部分を画定しており、下部ハウジング部120内に中空キャビティ126が形成されている。
【0032】
一実施形態では、形態変化玩具100の第1の実施形態の下部ハウジング部120は、下部ハウジング部120内にマウントされたラッチ130と、アクチュエータ140とを含む。ラッチ130はラッチ位置(
図1E)まで可動であり、ラッチ位置では、少なくとも1つの可動ハウジング要素112が格納位置まで動いたときにラッチ130が少なくとも1つの可動ハウジング要素112のキャッチ112aを保持する姿勢になる。ラッチ130は解放位置(
図1F)まで可動であり、解放位置では、ラッチ130が少なくとも1つの可動ハウジング要素112のキャッチ112aを解放する姿勢になる。
【0033】
アクチュエータ140は、少なくとも1つの可動ハウジング要素112のキャッチ112aを保持又は解放する為にラッチ130をラッチ位置と解放位置との間で駆動するように可動である。
【0034】
図1B及び1Cに示す特定実施形態では、下部ハウジング部120の外側表面120aが貫通穴127を含む。この貫通穴127は下部ハウジング部120内に位置し、下部ハウジング部の中空キャビティ126内に延びており、それによって、少なくとも1つの可動ハウジング要素112が展開位置から格納位置まで動くと、少なくとも1つの可動ハウジング要素112のキャッチ112aが貫通穴127内で受けられて、下部ハウジング部120内のラッチ130と係合する。
【0035】
図1A~1Hの特定実施形態では、キャッチ112aは角要素119の一部として形成されており、貫通穴127は、キャッチ112aを受ける為に下部ハウジング部120の前側に位置する。
【0036】
一実施形態では、上部及び下部ハウジング部110、120は、それぞれが、少なくとも1つのコネクタ150、152を含み、これらは、上部及び下部ハウジング部110、120を互いに分離可能に接続する為に、他方のハウジング部のコネクタ150、152とインタフェースする。
図1C及び1Cに示す特定実施形態では、下部ハウジング部120のコネクタ152が、下部ハウジング部120の平坦面120cから上方に延びる突起152aと、可撓タブ152bとを含む。可撓タブ152bは、下部ハウジング部120の平坦面120cに平行に延びるほぼ平らな部分と、その平らな部分から上方に突出するタブ部分とを含む。可撓タブ152bが平坦面120cに対して曲がることが可能なように、平坦面120cと可撓タブ152bの3つの側面との間にギャップが画定されている。同じ実施形態では、上部ハウジング部110のコネクタ150は、上部ハウジング部110の中空キャビティ116の中に延びる接続アパーチャ150aであり、接続アパーチャ150aは、下部ハウジング部120からの突起152a及び可撓タブ152bを受けるサイズ及び形状になっている。
【0037】
(上部ハウジング部110と下部ハウジング部120とを接続する為に)突起152a及び可撓タブ152bを接続アパーチャ150aに挿入するには、上部ハウジング部110をある角度で傾けて、上部ハウジング部110の平坦面110cを、下部ハウジング部120の平坦面120cに沿って横方向に進め、可撓タブ152bが曲がって接続アパーチャ150aに入って接続アパーチャ150aが可撓タブ152bを受けるまで進める。可撓タブ152bが接続アパーチャ150a内で確実に受けられたら、突起152aが上部ハウジング部110の接続アパーチャ150a内で受けられるように、上部ハウジング部110を下に倒す。上部及び下部ハウジング部110、120を、各ハウジング部の平坦面110c、120cが緊密に接触するまで互いにくっつける。この、分離可能に接続された状態では、可撓タブ152bは、上部及び下部ハウジング部110、120の平坦面110c、120cが離れるのを防ぎ、一方、突起152aは、上部ハウジング部110及び下部ハウジング部120が互いに対して横方向に動くのを防ぐ。
【0038】
図1E、1F、1G、及び1Hに示す実施形態では、ラッチ130及びアクチュエータ140は両方とも枢軸部材142上にマウントされている。図示の実施形態では、枢軸部材142は、第1及び第2の自由端142a、142を有し、下部ハウジング部120の中空キャビティ126内に枢動可能にマウントされて、下部ハウジング部120に対して枢動する。
【0039】
図示の実施形態では、ラッチ130は、枢軸部材142の第1の自由端142aにマウントされており、アクチュエータ140は、第2の自由端142bにマウントされている。この実施形態では、枢軸部材142がシャフト143上にマウントされることにより、枢軸部材142の枢動軸が画定されている。枢軸部材142は、枢動軸を中心に、
図1Eに示すラッチ位置と、
図1Fに示す解放位置との間で枢動可能である。別の実施形態では、枢軸部材142は、枢動軸を画定するシャフト143の周囲に接続されたばね199を含む。ばね199は、シャフト143を中心に枢軸部材142を回転させる力をかけることによって、枢軸部材142をラッチ位置に向けて付勢するように配置されている。ばね199は任意の適切なタイプのばねであってよく、例えば、トーションばねであってよく、第1の端部が下部ハウジング部120の一要素にマウントされていて、第2の端部が枢軸部材142と係合しているトーションばねであってよい。
【0040】
別の実施形態では、アクチュエータ140は相互作用要素144を含み、相互作用要素144は、ラッチ130の動きを駆動する為に形態変化玩具100の外にある物体と相互作用するように配置されている。一実施形態では、相互作用部材は第1の磁気応答要素145であり、これは、形態変化玩具100の外にある第2の磁気応答部材146(
図1B)と相互作用するように配置されている。本開示に記載の全ての実施形態において、磁気応答部材は、磁界の存在による引力又は斥力のいずれかによって動くように駆り立てられる部材である。磁気応答部材は任意の適切なタイプの部材であってよく、例えば、磁石又は強磁性部材(例えば、炭素鋼片)等であってよい。本開示に記載の実施形態の全てにおいて、第1及び第2の磁気応答要素の少なくとも一方が磁石であり、第1及び第2の磁気応答要素のもう一方が、磁石に引き寄せられる要素(例えば、別の磁石)、又は強磁性、常磁性、又は他の任意の適切なタイプの磁性を示す要素である。
【0041】
従って、
図1E、1F、1G、及び1Hに示した実施形態では、第1及び第2の磁気応答要素145、146のうちの少なくとも一方が磁石である。第1及び第2の磁気応答要素145、146のうちの他方は磁石であってよく、或いは他の何らかのタイプの磁気応答部材(例えば、上述の炭素鋼片)であってよい。
【0042】
第1の磁気応答要素145と第2の磁気応答部材146との相互作用によって、アクチュエータ140のアクチュエーションが引き起こされる。形態変化玩具100が支持面102に沿って転がり、第2の磁気応答要素146の上を転がって、
図1Fに示した選択された方位に達すると、第1の磁気応答要素145が第2の磁気応答要素146の十分な近傍内に位置したことで、第1の磁気応答要素145のアクチュエーションが引き起こされて、第1の磁気応答要素145が、198aに(破線で)示した位置から、198bに(実線で)示した位置まで動く。
【0043】
(
図1A~1Hに示した)特定実施形態では、第1の磁気応答要素145は磁石であり、第2の磁気応答要素146は、玩具支持部材103(
図1B)に含まれている磁化可能な鋼(例えば、炭素鋼)のストリップである。玩具支持部材103は、カード等、又は他の任意の適切な支持部材であってよく、玩具プレイ面102を画定する。
図1Eに示すように、磁石は、枢軸部材142の第2の自由端142bの下部にマウントされており、枢軸部材142の他端にはラッチ130がマウントされている。磁石は、磁石が保持されているアパーチャからわずかに突き出ていて、枢軸部材142上でほぼ下向きであるようにマウントされている。
【0044】
相互作用要素144が第1の磁気応答要素145である別の実施形態では、下部ハウジング部120は薄肉部分125aを含んでよい。薄肉部分125aは、下部ハウジング部120の半球形の下部に形成されている。薄肉部分125aは、第2の磁気応答部材146が薄肉部分125aを通して枢軸部材142の第1の磁気応答要素145に作用してこれを引き寄せることができるような厚さで成形されている。薄肉部分125aは下部ハウジング部120に沿って配置されており、それによって、枢軸部材142が未アクチュエート位置にあるときには、第1の磁気応答要素145が薄肉部分125aから間隔を空けて位置しており、第2の磁気応答要素が形態変化玩具100の外側で薄肉部分125aの近傍に入ってくると、第1の磁気応答要素145が第2の磁気応答要素146に引き寄せられ、それに向かって動いて、枢軸部材142を未アクチュエート位置からアクチュエート位置まで動かし、それによって、ラッチ130がラッチ位置から解放位置まで動く。
【0045】
一代替実施形態では、下部ハウジング部120は、薄肉部分125aの代わりにアパーチャを含む。この実施形態では、枢軸部材142の第1の磁気応答要素145が第2の磁気応答要素146に引き寄せられ、そのとき、これらの間には下部ハウジング部120のどの部分も存在しない。
【0046】
薄肉部分125a、又は上述のアパーチャのいずれかを設けることにより、枢軸部材142が未アクチュエート位置にあるときに第1の磁気応答要素145が第2の磁気応答要素146に近づいて位置することが可能になり、下部ハウジング部120の壁に薄肉部分125a又はアパーチャがない場合に可能なよりも近づいて位置することが可能になる。これにより、幾つかの実施形態では、第1の磁気応答要素145の動きを駆動してラッチ130を解放位置まで動かすのに十分な強さの引力を第2の磁気応答要素146にかけながら、形態変化玩具100が第2の磁気応答要素146からとりうる距離を長くすることが可能である。
【0047】
形態変化玩具100の一実施形態では、形態変化玩具100の「形態変化」機能は、上部ハウジング部110及び下部ハウジング部120の両方において定義される。この実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素112は、上述のように、少なくとも1つの上部可動ハウジング要素を画定している。下部ハウジング部120は少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123を含み、これは、格納位置(
図1Aを参照)と展開位置(
図1Bを参照)との間で可動である。少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123は、展開位置に向けて付勢されている。幾つかの実施形態では、ラッチ130が上部可動ハウジング部分112のキャッチ112aと係合するときに、ラッチ130は格納位置にある少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123も保持するという意味で、ラッチ130は、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123に作用的に接続されてよい。このように、アクチュエータ140は、ラッチ130をキャッチ112aから係合解除して、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123を解放するようにアクチュエート可能であると言える。
【0048】
図1Bに示す特定実施形態では、下部ハウジング部120は下部ハウジングボディ121を含み、下部ハウジングボディ121には、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123が枢動可能にマウントされている。下部ハウジングボディ121の外側表面が、球の切り取られた一部であるかのように、かすかなドーム形状を有しており、その外側表面は球形の一部を構成する。
図1Bの同じ実施形態では、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123は、下部ハウジングボディ121の対向する両側面に枢動可能にマウントされた2つの下部可動ハウジング要素である。このように、この2つの下部可動ハウジング要素123は、要素123が展開位置にあるときに、形態変化玩具100で表されるキャラクタの「脚」構成要素を形成する。
【0049】
一実施形態では、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123は、ばね179によって露出位置に向けて付勢されてよい。ばね179は、任意の適切なタイプのばねであってよく、例えば、シャフト177の周囲にマウントされたトーションばねであってよく、シャフト177は、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123の枢動軸を画定している。ばね179は、シャフト177を中心に少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123を露出位置に向けて枢動させる力をかけることによって、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素123を露出位置に向けて付勢するように配置されている。
【0050】
下部可動ハウジング要素123は、それらの展開位置まで動いたときに、
図1Gに示すように、第1の磁気応答要素145が第2の磁気応答要素146から離れて位置するように形態変化玩具100を押しうることに注意されたい。結果として、形態変化玩具100は、カード103が形態変化玩具100に磁力でくっつかない程度に第1の磁気応答要素145が第2の磁気応答要素146から離れるように位置しうる。これには幾つかの利点があるが、特に、ユーザが形態変化玩具100を持ち上げても、カード103が磁力によって形態変化玩具100にくっつかないことが可能でありうる。
【0051】
スピンする形態変化玩具の実施形態
以下で詳述する形態変化玩具の幾つかの実施形態(形態変化玩具200a、形態変化玩具200b、形態変化玩具400、及び形態変化玩具500を含む)では、形態変化玩具200a、200b、400、500は、プレイ面300上で、フライホイール又は同様の駆動要素により、形態変化玩具200a、200b、400、500のスピン軸S1を中心にスピンするように形成されている。
図3A及び3Fを参照すると、形態変化玩具200a、200b、400、500がスピン軸S1を中心にスピンするように駆動される実施形態では、形態変化玩具200a、200b、400、500はスピン方向にあると言える。このスピン方向は、形態変化玩具200a、200b、400、500が、スピン軸S1がほぼ垂直であるような(
図3A及び3Eを参照)直立姿勢でスピンしている場合に画定されてよい。
【0052】
ここからは、
図3A~3Dを参照して、スピンと形態変化を組み合わせた運動について説明する。形態変化玩具200a、200b、400、500が、フライホイール又は同様の駆動要素によってスピンするように駆動されると、玩具のスピン点を中心とする形態変化玩具200a、200b、400、500のスピンの速度が、形態変化玩具が最初にスピンを開始した時点から低下する。形態変化玩具200a、200b、400、500が最初に高いスピン速度でスピンしている場合(
図3Aを参照)、形態変化玩具200a、200b、400、500は比較的直立したスピン方向を向き、そのスピン軸S1は比較的垂直である。この方向では、形態変化玩具200a、200b、400、500の角運動量によって形態変化玩具がスピン方向に保持される。
【0053】
形態変化玩具200a、200b、400、500のスピン速度が(重力及び玩具自体の重量によって)低下するにつれて、形態変化玩具200a、200b、400、500の角運動量が減少し、玩具のスピン軸(S1)の歳差運動率が増加し、それによって、形態変化玩具200a、200b、400、500のスピン軸S1が徐々に水平でなくなる(
図3B及び3Cを参照)。形態変化玩具200a、200b、400、500のスピン速度は、設定速度以下になるまで低下し続ける。
【0054】
図3Dに示す実施形態のような実施形態では、設定速度は、形態変化玩具200a、200b、400、500がスピン軸S1を中心に設定速度以下でスピンしていると、アクチュエータの相互作用要素が玩具プレイ面の少なくとも一部と相互作用して、ラッチをキャッチから係合解除するアクチュエータのアクチュエーションを駆動するような速度として定義される。
【0055】
一実施形態では、設定速度は、形態変化玩具200a、200b、400、500がスピン軸S1を中心に設定速度以下でスピンしていると、形態変化玩具200a、200b、400、500がスピン方向から傾き、アクチュエータの相互作用要素が玩具プレイ面の少なくとも一部と相互作用して、ラッチをキャッチから係合解除するアクチュエータのアクチュエーションを駆動するような速度として定義される。
【0056】
別の実施形態では、スピン速度は、形態変化玩具200a、200b、400、500のスピン運動が止まるほど、形態変化玩具200a、200b、400、500がスピン方向から傾くような速度として定義される。
【0057】
形態変化玩具200a、200b、400、500の設定速度は更に、形態変化玩具200a、200b、400、500の角運動量のうちの、形態変化玩具200a、200b、400、500をスピン方向に保持している成分に対して、形態変化玩具200a、200b、400、500をスピン方向から外れるように引っ張っている、形態変化玩具200a、200b、400、500の重みの成分が打ち勝つ速度として定義されてよい。
【0058】
ここからは、図面を参照して、スピンするように駆動されることが可能な形態変化玩具の幾つかの実施形態について詳しく説明する。
【0059】
本開示の形態変化玩具の別の実施形態では、形態変化玩具は、200aで示されていて、上部ハウジング部210を含み、上部ハウジング部210は、少なくとも第1及び第2の下部ハウジング部220、230のうちの1つと接続可能である。形態変化玩具200aの上部ハウジング部210は、コネクタ211及び少なくとも1つの可動ハウジング要素212を含み、少なくとも1つの可動ハウジング要素212は、格納位置(
図2B、2D、及び2Fを参照)と展開位置(
図2A、2C、及び2Eを参照)との間で可動である。注意すべきこととして、
図2A、2E、及び2Fに示す上部ハウジング部210は、
図2B、2C、2D、2G、及び2Hに示す上部ハウジング部210と外観が異なるが、これらの図面の機能要素の説明の為には、
図2A~2Hは全て、互いに同じものであると見なされるべきであり、上部ハウジング部210の単一の有効な実施形態を表すものとする。
【0060】
少なくとも1つの可動ハウジング要素212は、展開位置に向けて付勢されており、キャッチ212aを含む。この実施形態では、コネクタ211は、第1の下部ハウジング部220及び第2の下部ハウジング部230のうちの1つと分離可能に接続可能であるように形成されており、第2の下部ハウジング部230は、第2の下部ハウジング部230内に作用的にマウントされて第2の下部ハウジング部230の動きを駆動する駆動要素260を含む。
【0061】
第1の下部ハウジング部220及び第2の下部ハウジング部230は、それぞれが、ラッチ222、232と、ラッチ222、232に接続されたアクチュエータ224、234とを含む。第1及び第2の下部ハウジング部220、230のそれぞれの中では、上部ハウジング部210が下部ハウジング部(第1及び第2の下部ハウジング部220、230)のうちの1つとコネクタ211で分離可能に接続されているとき、且つ、少なくとも1つの可動ハウジング要素212が格納位置まで動いたときに、ラッチ222、232がキャッチ212aと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素212を格納位置で保持するように、ラッチ222、232が配置されている。形態変化玩具200aの第1の実施形態と同様に、形態変化玩具200aの第2の実施形態はアクチュエータ224、234を含み、アクチュエータ224、234は、少なくとも1つの可動ハウジング要素212が格納位置で保持されているときに、ラッチ222、232をキャッチ212aから係合解除して、少なくとも1つの可動ハウジング要素212を解放するようにアクチュエート可能である。
【0062】
形態変化玩具200aの一実施形態では、上部ハウジング部210と、第1の下部ハウジング部220及び第2の下部ハウジング部230のそれぞれは、上部ハウジング部210と第1及び第2の下部ハウジング部220、230とが分離可能に接続されているとき、且つ、少なくとも1つの可動ハウジング要素212が格納位置にあるときに、形態変化玩具200aが、形態変化玩具200aの少なくとも1つの回転軸を中心に、プレイ面290に沿って転がり可能であるように、別々に成形されている。このように、上部ハウジング部210の少なくとも1つの可動ハウジング要素212が展開位置まで動いたときに、少なくとも1つの可動ハウジング要素212は、形態変化玩具200aが少なくとも1つの回転軸を中心に転がるのを阻止する。
【0063】
図2A~2Dに示す形態変化玩具200aの実施形態では、第1及び第2の下部ハウジング部220、230の形状はほぼ半球形であり、上部ハウジング部210の形状は、少なくとも1つの可動ハウジング要素212が格納位置にあるときにはほぼ半球形である。この実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素212が展開位置から格納位置に動くと、上部ハウジング部210の形状は、ほぼ半球形になる。このように、半球形の上部部分が第1又は第2の下部ハウジング部220、230のいずれかと接続されているときには、形態変化玩具200aの集合形状はほぼ球形である。
【0064】
図2A~2Dに示す特定実施形態を参照すると、形態変化玩具200aは、半球形の上部ハウジング部210と、半球形の第1及び第2の下部ハウジング部220、230とを含む。上述のように、形態変化玩具の第2の実施形態200aは上部ハウジング部210を含み、上部ハウジング部210は、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素212を含む。
【0065】
一実施形態(例えば、
図2A~2Hに示す実施形態)では、上部ハウジング部210は上部ハウジングボディ214を含み、上部ハウジングボディ214には少なくとも1つの可動ハウジング要素212が枢動可能にマウントされている。
【0066】
少なくとも1つの可動ハウジング要素212は、ばね215によって展開位置に向けて付勢されてよい。ばね215は、任意の適切なタイプのばねであってよく、例えば、シャフト213の周囲にマウントされたトーションばねであってよく、シャフト213は、少なくとも1つの可動ハウジング要素212の枢動軸を画定していて、ばね115と似ていてよい。ばね215は、シャフト213を中心に少なくとも1つの可動ハウジング要素212を展開位置に向けて枢動させる力をかけることによって、少なくとも1つの可動ハウジング要素212を展開位置に向けて付勢するように配置されている。
【0067】
一実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素212は、1つ以上のペアの可動ハウジング要素であり、これは、可動ハウジング要素のペアが上部ハウジングボディ214の近くに配置される格納位置と、可動ハウジング要素が上部ハウジングボディ214から離れて配置される展開位置と、の間で枢動するように、上部ハウジングボディ214に枢動可能に接続されている。
【0068】
図2B及び2Fに示す特定実施形態では、半球形の上部ハウジング部210は上部ハウジングボディ214を含み、上部ハウジングボディ214の領域214aが、球の切り取られた一部であるかのように、少なくとも部分的なドーム形状に成形されている。上部ハウジング部210内に中空キャビティ216が形成されている。これらの特定実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素212は、中央可動ハウジング要素217を含む。中央可動ハウジング要素217は、上部ハウジングボディ214に対して枢動可能であるように、上部ハウジングボディ214の上部中央部分にマウントされている。同じ実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素は又、側方可動ハウジング要素218を含み、これは、上部ハウジングボディ214の左上及び右上の側方部分に枢動可能にマウントされている。中央可動ハウジング要素217は、弧状の外側構造を有しており、薄いプロファイルを有しており、これによって、上部ハウジング部210の外側表面の一部が画定される。少なくとも1つの可動ハウジング要素212の外側表面は、
図2B及び2Dに示す形態変化玩具200aの球形状の一部を構成する。
【0069】
同じ実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素212は又、角要素219を含み、これは、格納位置と展開位置との間で動くように、中央ハウジング要素217又は上部ハウジングボディ214のいずれかに枢動可能にマウントされている。角要素219は、鋭く曲がった端部部分を有する、大まかには円形の弧形状を有する。
図2B、2D、及び2Fに示すように、角要素219は、その格納位置にあるときは、側方可動ハウジング要素218間で画定される空間に配置される。
【0070】
別の実施形態では、下部ハウジング部のラッチ222、232で保持される、上部ハウジング部210のキャッチ212aは、角要素219の鋭く曲がった端部によって画定される。
【0071】
大まかには、少なくとも1つの可動ハウジング要素212は、形態変化玩具200aを、
図2A~2Dに示すように、転がり可能な球形状からキャラクタ形状に変化させる為に設けられていると言える。
【0072】
図2E~2Hを参照すると、第1及び第2の下部ハウジング部220、230は、それぞれがほぼ半球形の第1及び第2の下部ハウジング部220、230として表されており、そのそれぞれがその中に形成された中空キャビティ216を含む。形態変化玩具のこの実施形態200aの第1及び第2の下部ハウジング部220、230のそれぞれが、下部ハウジング部内にマウントされたラッチ222、232と、ラッチ222、232に接続されたアクチュエータ224、234とを含む。上述のように、少なくとも1つの可動ハウジング要素212が格納位置まで動いたときに、ラッチ222、232が、少なくとも1つの可動ハウジング要素212のキャッチ212aを保持する姿勢になる。ラッチ222、232は、アクチュエータ224、234とともに、少なくとも1つの可動ハウジング要素212のキャッチ212aを保持又は解放するように動く。
【0073】
図2A及び2Cに示す実施形態では、第1及び第2の下部ハウジング部220、230のそれぞれの外側表面が貫通穴227、237を含む。各ハウジング部220、230の貫通穴227、237は、各ハウジング部220、230内に位置し、少なくとも1つの可動ハウジング要素212が展開位置から格納位置まで動くと、少なくとも1つの可動ハウジング要素212のキャッチ212aが貫通穴227、237内で受けられて、下部ハウジング部内のラッチ222、232と係合するように形成されている。
【0074】
一実施形態では、キャッチ212aは角要素219の一部として形成されており、貫通穴は、角要素219の一部を受ける為に下部ハウジング部の前側に位置する。
【0075】
一実施形態では、第1及び第2の下部ハウジング部220、230のそれぞれは接続要素252、253を含み、接続要素252、253は、上部ハウジング部210と第1及び第2の下部ハウジング部220、230のいずれかとを接続する為に、上部ハウジング部210のコネクタ211に対応し、これとインタフェースする。コネクタ211及び接続要素252、253により、上部ハウジング部210は、第1の下部ハウジング部220又は第2の下部ハウジング部230のいずれかと分離可能に結合可能である。
【0076】
図2Aに示す特定実施形態では、第1及び第2の下部ハウジング部220、230のそれぞれの接続要素252、253は、第1又は第2の下部ハウジング部の平坦面から上方に延びる突起部252a、253aと、可撓タブ252b、253bとを含む。各下部ハウジング部220、230の可撓タブ252b、253bは、第1又は第2の下部ハウジング部220、230の後部に向かって延びており、第1又は第2の下部ハウジング部の平坦面に平行に休止するほぼ平坦な部分と、そのほぼ平坦な部分から上方に突出するタブ部分とを含む。可撓タブ252b、253bが平坦面に対して曲がることが可能なように、平坦面と可撓タブ252b、253bの3つの側面との間にギャップが画定されている。同じ実施形態では、上部ハウジング部210のコネクタ211は、上部ハウジング部210の中空キャビティ216の中に延びる接続アパーチャ150aであり、このアパーチャは、第1及び第2の下部ハウジング部220、230のいずれかからの突起252a、253a及び可撓タブ252b、253bを受けるサイズ及び形状になっている。上部ハウジング部210と第1又は第2の下部ハウジング部220、230とを接続する為に、突起252a、253a及び可撓タブ252b、253bを接続アパーチャ250aに挿入するには、上部ハウジング部210の平坦面の前部が第1又は第2の下部ハウジング部の平坦面220c、230cの後部の上に位置するように上部ハウジング部210及び下部ハウジング部220又は230を方向付ける。その後、上部ハウジング部210をある角度で傾けて、第1又は第2の下部ハウジング部220、230の平坦面220c、230cに沿って横方向に進め、可撓タブ252bが曲がって接続アパーチャ250aに入って接続アパーチャ250aが可撓タブ252bを受けるまで進める。可撓タブ252bが接続アパーチャ250a内で確実に受けられたら、突起252aが上部ハウジング部210の接続アパーチャ250a内で受けられるように、上部ハウジング部210を下に倒す。上部及び下部ハウジング部(210と220又は230)を、各ハウジング部の平坦面が緊密に接触するまで互いにくっつける。この、分離可能に接続された状態では、可撓タブ252b、253bは、上部及び下部ハウジング部の平坦面同士が離れるのを防ぎ、一方、突起252a、253aは、上部ハウジング部210と第1又は第2の下部ハウジング部220、230とが互いに対して横方向に動くのを防ぐ。
【0077】
図2E~2Hに示した第1及び第2の下部ハウジング部220、230の実施形態では、下部ハウジング部220、230の少なくともいずれかのラッチ222、232及びアクチュエータ224、234は、第1及び第2の自由端を有する枢軸部材242にマウントされており、枢軸部材242は、第1又は第2の下部ハウジング部220、230の中空キャビティ226の中の下部ハウジング部内に枢動可能にマウントされて、第1又は第2の下部ハウジング部220、230に対して枢動する。枢軸部材242の第1の自由端はラッチ222、232を含み、枢軸部材242の第2の自由端は相互作用要素244を含む。
【0078】
一実施形態では、枢軸部材242は、第1及び第2の下部ハウジング部220、230のそれぞれの内側に位置する。枢軸部材242は、第1の自由端242aにラッチ222、232がマウントされており、第2の自由端242bに相互作用要素244がマウントされている。
【0079】
この実施形態では、枢軸部材242の中空部分がシャフト243の周囲にマウントされることにより、枢軸部材242の枢動軸が画定されている。枢軸部材242は、枢動軸を中心に、時計回りにも反時計回りにも枢動可能である。枢軸部材242は、ラッチ位置へは(
図2E及び2Gに示した図では)時計回りに枢動し、未ラッチ位置即ち解放位置へは(
図2F及び2Hに示した図では)反時計回りに動く。枢軸部材242は、ばね299によってラッチ位置に向けて付勢されてよい(
図2E)。ばね299は、任意の適切なタイプのばねであってよく、例えば、シャフト243の周囲にマウントされたトーションばねであってよい。又、ばね299は、ばね199と似ていてよい。ばね299は、シャフト243を中心に枢軸部材242をラッチ位置に向けて枢動させる力をかけることによって、枢軸部材242をラッチ位置に向けて付勢するように配置されている。
【0080】
別の実施形態では、アクチュエータ224、234の相互作用要素244は第1の磁気応答要素245であり、これは、枢軸部材の第2の自由端242bに位置して、第2の磁気応答要素246と相互作用し、第1及び第2の磁気応答要素245及び246の少なくとも一方は磁石である。このように、第1の磁気応答要素245と第2の磁気応答要素246との相互作用によって、アクチュエータ224、234のアクチュエーションが引き起こされる。
【0081】
一特定実施形態では、第1の磁気応答要素245は磁石であってよく、第2の磁気応答要素246は、玩具支持部材291(
図2F)に含まれている鋼のストリップである。玩具支持部材291は、カード等、又は他の任意の適切な支持部材であってよく、玩具プレイ面290を画定する。磁石は、枢軸部材242の第2の自由端242bの下部にマウントされており、枢軸部材242の他端にはラッチ222、232がマウントされている。磁石は、磁石が枢軸部材242上に保持されているアパーチャからわずかに突き出ているようにマウントされている。
【0082】
相互作用要素244が第1の磁気応答要素245である実施形態の別の実施形態では、第1及び第2の下部ハウジング部220、230の少なくとも一方が薄肉部分270を含む。下部ハウジング部120の薄肉部分125aに関して上述したように、薄肉部分270は、第1及び/又は第2の下部ハウジング部220、230の半球形の下部に形成されている。薄肉部分270は、第2の磁気応答要素246が薄肉部分270を通して枢軸部材242の磁石を引き寄せて、枢軸部材242を未アクチュエート位置からアクチュエート位置まで駆動し、磁石を薄肉部分270に接近させることができるような厚さで成形されている。
【0083】
一実施形態では、第1又は第2の下部ハウジング部220、230の少なくとも一方が、薄肉部分270の代わりにアパーチャを含む。
【0084】
図9A及び9Bに示す形態変化玩具200aの一実施形態では、形態変化玩具200aは、上部ハウジング部210を含む形態変化玩具200bであり、上部ハウジング部はコネクタ211により第2の下部ハウジング部230と接続可能であり、下部ハウジング部230は、形態変化玩具200bの中心軸(C1)に対して半径方向内側位置(
図9B)と半径方向外側位置(
図9A)との間で可動な少なくとも1つの可動ウエイト910から形成されるアクチュエータ934を含む。少なくとも1つの可動ウエイト910は、形態変化玩具200aが設定速度以下でスピンしているときには可動ウエイト910が半径方向内側位置にあり、形態変化玩具200aが設定速度超でスピンしているときには少なくとも1つの可動ウエイト910が半径方向外側位置にあるように、第2の下部ハウジング部230内で接続されている。少なくとも1つの可動ウエイト910が半径方向内側位置にあるとき、且つ、少なくとも1つの可動ハウジング要素212が格納位置で保持されているときには、ラッチ222、232はキャッチ212aを係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素212を解放する。
【0085】
図9A及び9Bに示した実施形態では、可動ウエイト910は、第2の下部ハウジング部230内に固定されたシャフト920に沿って摺動可能にマウントされている。可動ウエイトは、付勢部材940によって、半径方向外側位置に向けてシャフト920に沿って付勢されている。
図9A及び9Bの特定実施形態では、付勢部材940は、シャフト920の周囲にマウントされたばねである。
【0086】
形態変化玩具200aの別の実施形態では、第2の下部ハウジング部230は又、駆動要素260にアクセスして駆動要素260の動きを駆動する為のアクセスアパーチャ280を含む。アクセスアパーチャ280は、第2の下部ハウジング部230内の駆動要素260の動きを駆動するチャージ要素をアクセスアパーチャ280から挿入できるようにサイズ決定されている。
【0087】
別の実施形態では、形態変化玩具200aの第1の下部ハウジング部220又は第2の下部ハウジング部230の少なくとも一方が、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233を含む。この実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素212は、少なくとも1つの上部可動ハウジング要素である。第1又は第2の下部ハウジング部220、230の少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233は、格納位置と露出位置との間で可動であるように形成されている。露出位置に向けて付勢されている少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233は、ラッチ232が上部可動ハウジング要素のキャッチ212aと係合すると、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233が格納位置で保持されるように、ラッチ222、232に作用的に接続されている。このように、第1又は第2の下部ハウジング部のいずれかのアクチュエータ224、234は又、ラッチ222、232をキャッチ212aから係合解除して少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233を解放するようにアクチュエート可能である。
【0088】
少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233を含む下部ハウジング部220、230の別の実施形態では、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233がシャフト277上にマウントされて、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233が格納位置と露出位置との間で枢動する為の枢動軸が画定される。別の実施形態では、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233は、枢動軸を画定するシャフト277の周囲に接続されたばね279を含む。ばね279は、シャフト277を中心に少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233を回転させる力をかけることによって、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233を露出位置に向けて付勢するように配置されている。ばね279は、任意の適切なタイプのばねであってよく、例えば、端部が少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233と係合しているトーションばねであってよい。
【0089】
図2B及び2Dに示す特定実施形態では、第1及び第2の下部ハウジング部220、230は、それぞれが下部ハウジングボディ220c、230cを含み、下部ハウジングボディ220c、230cには、少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233が枢動可能にマウントされている。下部ハウジングボディ220c、230cのそれぞれの外側表面が、球の切り取られた一部であるかのように、かすかなドーム形状を有しており、その外側表面は、形態変化玩具200aの球形の一部を構成する。少なくとも1つの下部可動ハウジング要素233は、下部ハウジングボディ220c、230cの対向する両側面に枢動可能にマウントされた2つの下部可動ハウジング要素233であり、これらは、展開位置にあるときに、形態変化玩具200aで表されるキャラクタの「脚」構成要素を形成する。
【0090】
アクセスアパーチャ280を含む第2の下部ハウジング要素の別の実施形態では、第2の下部ハウジング部230の駆動要素260は、第2の下部ハウジング部230の中心軸に沿って、第2の下部ハウジング部230内に回転可能にマウントされたシャフト272と、シャフト272にマウントされたフライホイール276と、を含むシャフトアセンブリ270である。
【0091】
図2E~2Hに示す特定実施形態では、シャフト272は、第2の下部ハウジング部230の内部に回転可能にマウントされている。シャフト272の下端部が、第2の下部ハウジング部230の下側にある第1のベアリング273と回転可能に係合しており、第2の下部ハウジング部230の上側にある第2のベアリング274と回転可能に係合している。フライホイール276は、シャフト272にマウントされていて、シャフト272とともに回転する。シャフト272にはフライホイール276の下方にギヤ要素278もマウントされており、ギヤ要素278及びシャフト272の回転を駆動する力がかかると、シャフト272、ギヤ要素278、及びフライホイール276は一緒に回転する。ギヤ要素278は複数の三角歯を含み、これらは、ギヤ要素278に力をかけるチャージ要素の三角歯と噛み合うようにサイズ決定されている。別の代替実施形態(図示せず)では、シャフト272は、回転しないように、第2の下部ハウジング部230内に固定的にマウントされており、ギヤ要素278及びフライホイール276は、固定的にマウントされているシャフト272に回転可能に結合されており、ギヤ要素278とフライホイール276は、シャフト272を中心に一緒に回転するように結合されている。第2の下部ハウジング部内にシャフトアセンブリ270をマウントすることにより、第2の下部ハウジング部230(及び形態変化玩具200aの残り部分)は、形態変化玩具200aのスピン軸を中心にスピンするように駆動されることが可能である。
【0092】
代替実施形態では、ギヤ要素278、フライホイール276、及び272は、一体物として形成されている。
【0093】
一実施形態では、第2の下部ハウジング部230は、第2の下部ハウジング部230の底部範囲上に形成された下向き突起252aを含み、それによってスピン点が画定され、第2の下部ハウジング部230はそのスピン点を中心にスピンするように駆動される。この実施形態では、スピン点は、形態変化玩具200aがスピン軸を中心にスピンするようにフライホイール276によって駆動されたときに、形態変化玩具200aがそのスピン点を中心にスピンするように配置される。
【0094】
一代替実施形態では、第2の下部ハウジング部230のベアリング273は、第2の下部ハウジング部230を貫通して延びており、それによって、形態変化玩具のスピン点が画定され、形態変化玩具200aがそのスピン点を中心にスピンする、このように、形態変化玩具200aのシャフト及び中心軸は、形態変化玩具200aのスピン軸を画定している。
【0095】
図2E~2Hに示す特定実施形態では、スピン点は、半球形の第2の下部ハウジング部230の最底部範囲に位置する。このように、スピン点は、スピン点を中心にスピンするときの形態変化玩具200aのスピン軸が形態変化玩具200aの中心軸によって画定されるように、形態変化玩具200aの中心軸と交差する。
【0096】
幾つかの実施形態では、スピン軸は、シャフトアセンブリ270のシャフト272に沿って画定されている。
【0097】
スピン軸がシャフトアセンブリ270のシャフトに沿って画定されている別の実施形態では、シャフトは、シャフトの一端部が玩具ハウジングを貫通して延びて、形態変化玩具200aがその上でスピン軸を中心にスピンするスピン点を画定するように、第2の下部ハウジング部230内に回転可能にマウントされている。
【0098】
一実施形態では、形態変化玩具200aは、スピン軸S1の周囲に偏心して配置された重み付き部分を含む。重み付き部分は、(第2の下部ハウジング部230を含む)形態変化玩具200aがスピン軸S1を中心に設定速度以下でスピンしているときに、形態変化玩具200aが多少傾き、スピンし続けることが可能なように、第2の下部ハウジング部230内に相対的に位置する。傾いた後、形態変化玩具200aが、第1の磁気応答部材245が第2の磁気応答部材246の選択された近傍に入る向きに達すると、それらの間の磁力により、枢軸部材242が、
図2Fの299において実線で示されたラッチ位置から、
図2Fの298において破線で示された解放位置までアクチュエートされる。
【0099】
図2E~2Hに示した特定実施形態では、形態変化玩具200aは、重み付き部分がラッチ232及びアクチュエータ234で構成されるように形成される。この実施形態では、ラッチ232及びアクチュエータ234は、形態変化玩具200aの中心スピン軸S1からオフセットされて位置する。
【0100】
互いに接続可能な上部ハウジング部210と第1又は第2の下部ハウジング部220、230のいずれかとを含む、形態変化玩具200aの一代替実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素を保持又は解放する為のラッチ及びキャッチの位置決めが変更されてよい。
【0101】
この実施形態では、形態変化玩具は、互いに接続可能な上部ハウジング部と少なくとも第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかとを含む。この実施形態では、上部ハウジング部は、コネクタと、格納位置と展開位置との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素とを含む。少なくとも1つの可動ハウジング要素は、展開位置に向けて付勢されており、ラッチと、ラッチに接続されたアクチュエータとを含む。上部ハウジング部のコネクタは、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のいずれかと分離可能に接続可能であり、第1の下部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部のそれぞれはキャッチを含み、上部ハウジング部と第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかが分離可能に接続されているとき、且つ、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置まで動いたときに、ラッチがキャッチと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素を格納位置で保持するように、キャッチが配置されている。アクチュエータは、少なくとも1つの可動ハウジング要素が格納位置で保持されているときに、ラッチをキャッチから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素を解放するようにアクチュエート可能である。第2の下部ハウジング部は、第2の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて、第2の下部ハウジング部及び上部ハウジング部の、支持面に沿う動きを駆動する駆動要素を含む。第1の下部ハウジング部は、第1の下部ハウジング部の動きを駆動する駆動要素を全く含まないか、又は、第2の下部ハウジング部の駆動要素と異なる駆動要素であって、第1の下部ハウジング部内に作用的にマウントされて、第1の下部ハウジング部及び上部ハウジング部の、支持面に沿う動きを駆動する駆動要素を含む。
【0102】
図4A及び4Bに示す実施形態を参照すると、形態変化玩具は、玩具プレイ面490上で使用される形態変化玩具400であり、これは、玩具ハウジング410と、フライホイール476を含むシャフトアセンブリ470と、少なくとも1つの可動ハウジング要素412と、ラッチ422と、アクチュエータ434とを含む。玩具ハウジング410は少なくとも1つの可動ハウジング要素412を含み、少なくとも1つの可動ハウジング要素412は、格納位置(
図4Aを参照)と展開位置(
図4Aを参照)との間で可動であり、少なくとも1つの可動ハウジング要素412は、キャッチ412aを含み、展開位置に向けて付勢されており、少なくとも1つの可動ハウジング要素412が格納位置まで動くと、ラッチ422がキャッチ412aと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素412を格納位置で保持するように、ラッチ422が玩具ハウジング410内に配置されている。形態変化玩具400のアクチュエータ434は、ラッチ422に接続されており、相互作用要素444を含む。アクチュエータ434は、少なくとも1つの可動ハウジング要素412が格納位置で保持されているときに、ラッチ422をキャッチ412aから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素412を解放するようにアクチュエート可能である。形態変化玩具400が設定速度以下でスピンしているときに、アクチュエータ434の相互作用要素444が玩具プレイ面490の少なくとも一部と相互作用して、ラッチ422部材をキャッチ412aから係合解除するようにアクチュエータ434のアクチュエーションを駆動するように、アクチュエータ434が玩具ハウジング410内に配置されている。形態変化玩具400は又、フライホイール476をチャージする為のアクセスアパーチャ480を含む。
【0103】
一実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素412が格納位置にあるときに形態変化玩具400の集合形状がほぼ球形であるように、玩具ハウジング410及び少なくとも1つの可動ハウジング要素412が形成されている。
【0104】
一実施形態では、玩具ハウジング410は、少なくとも1つの可動ハウジング要素412が枢動可能にマウントされているハウジングボディ414を含む。この実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素412は、少なくとも1つの可動ハウジング要素412がハウジングボディ414の近くに配置される格納位置と、少なくとも1つの可動ハウジング要素412がハウジングボディ414から離れて配置される展開位置との間で枢動するように、枢動可能にマウントされている。
【0105】
一実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素412のそれぞれがシャフト413上にマウントされて、少なくとも1つの可動ハウジング要素412が格納位置と展開位置との間で枢動する為の枢動軸が画定される。別の実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素412は、枢動軸を画定するシャフト413の周囲に接続されたばね415を含む。ばね415は、シャフト413を中心に少なくとも1つの可動ハウジング要素412を回転させる力をかけることによって、少なくとも1つの可動ハウジング要素412を展開位置に向けて付勢するように配置されている。ばね415は任意の適切なタイプのばねであってよく、例えば、トーションばねであってよく、第1の端部がハウジングボディ414の一要素にマウントされていて、第2の端部が少なくとも1つの可動ハウジング要素412と係合しているトーションばねであってよい。
【0106】
図4Aに示す特定実施形態では、ハウジングボディ414内に中空キャビティ416が形成されている。少なくとも1つの可動ハウジング要素412は、中央可動ハウジング要素417及び側方可動ハウジング要素418を含む。中央可動ハウジング要素417は、ハウジングボディ414の上部部分に枢動可能にマウントされており、側方可動ハウジング要素418は、ハウジングボディ414の左上側方部分及び右上側方部分に枢動可能にマウントされており、それによって、これらのハウジング要素は、ハウジングボディ414に対して枢動可能である。少なくとも1つの可動ハウジング要素412は又、角要素419を含み、これは、格納位置と展開位置との間で動くようにハウジングボディ414に枢動可能にマウントされている。角要素419は、鋭く曲がった端部部分を有する弧形状を有する。
図4Aに示すように、角要素419は、その格納位置にあるときは、中央可動ハウジング要素417間で画定される空間に配置される。上部ハウジングボディ414に角要素419を枢動可能にマウントすることは、第1の枢動軸の周囲で行われる。
【0107】
別の実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素412のキャッチ412aは、角要素419の鋭く曲がった端部によって画定されている。
【0108】
一実施形態では、形態変化玩具400のラッチ422及びアクチュエータ434は枢軸部材442上に形成されており、枢軸部材442は第1及び第2の自由端442a、442bを有しており、枢軸部材442は、玩具ハウジング410に対して枢動するように、玩具ハウジング410内に枢動可能にマウントされている。枢軸部材442の第1の自由端442aはラッチ422を含み、枢軸部材442の第2の自由端442bは相互作用要素444を含む。
【0109】
この実施形態では、枢軸部材442は、玩具ハウジング410の内部に位置し、枢軸部材442が枢軸シャフト498の周囲にマウントされていることにより、枢軸シャフト498が枢軸部材442の枢動軸を画定している。枢軸部材442は、ラッチ422をラッチ位置と未ラッチ(即ち解放)位置との間で動かす為に、枢動軸を中心に、ラッチ位置へは時計回りに、未ラッチ位置へは反時計回りに枢動可能である。
【0110】
別の実施形態では、枢軸部材442がマウントされている枢軸シャフト498の周囲にばね499が接続されている。ばね499は、枢軸シャフト498を中心に枢軸部材442をラッチ位置に向けて回転させる力をかけることによって、枢軸部材442をラッチ位置に向けて付勢するように配置されている。
【0111】
別の実施形態では、アクチュエータ434の相互作用要素444は第1の磁気応答要素445であり、これは、枢軸部材の第2の自由端442bに位置して、第2の磁気応答要素446と相互作用し、第1及び第2の磁気応答要素445、446の少なくとも一方は磁石である。このように、第1の磁気応答要素445と第2の磁気応答要素446との相互作用によって、アクチュエータ434のアクチュエーションが引き起こされる。この同じ実施形態では、第2の磁気応答要素446は、玩具プレイ面490の少なくとも一部に沿って、又はその下に延びる。第1の磁気応答要素445は、枢軸部材442の第2の自由端442bの下部にマウントされており、一方、ラッチ422は、枢軸部材442の第1の自由端にマウントされている。
【0112】
相互作用要素444が第1の磁気応答要素445である実施形態の別の実施形態では、玩具ハウジング410は薄肉部分425を含んでよい。下部ハウジング部120の薄肉部分125aに関して上述したように、薄肉部分425は、玩具ハウジング410の球形の下部に形成されている。薄肉部分425は、第2の磁気応答要素446が薄肉部分を通して枢軸部材442の磁石に作用してこれを引き寄せて、枢軸部材442を未アクチュエート位置からアクチュエート位置まで駆動し、磁石を薄肉部分425に接近させることができるような厚さで成形されている。
【0113】
一実施形態では、玩具ハウジング410は、薄肉部分425の代わりにアパーチャを含む。この実施形態では、枢軸部材442の第1の磁気応答要素445が第2の磁気応答要素446に引き寄せられ、そのとき、これらの間には構造物が存在しない。
【0114】
一実施形態では、玩具ハウジング410は、シャフトアセンブリ470を収容する連続的な玩具ハウジングである。玩具ハウジング410内にシャフトアセンブリ470をマウントすることにより、形態変化玩具400は、フライホイールがスピンすることにより、形態変化玩具400のスピン軸S1を中心にスピンするように駆動されることが可能である。
【0115】
図4Aに示した形態変化玩具400の特定実施形態では、シャフトアセンブリ470は、玩具ハウジング410の中心軸に沿って回転可能にマウントされたシャフト472と、シャフト472にマウントされたフライホイール476とを含む。シャフト472は、フライホイール476のスピン軸S1を画定しており、シャフト472は、玩具ハウジング410の内部に回転可能にマウントされている。フライホイール476は、スピン軸S1を中心とする玩具ハウジング410のスピン運動を駆動するように、スピン方向にチャージ可能である。シャフト472の下端部は第1のベアリング473と回転可能に係合しており、シャフト472の上端部は、玩具ハウジング410内の第2のベアリング474と回転可能に係合している。フライホイール476は、シャフト472にマウントされていて、シャフト472とともに回転し、シャフト472にはギヤ要素478もマウントされており、それによって、シャフト472上のギヤ要素478の回転を駆動する力がかかると、シャフト472、ギヤ要素478、及びフライホイール476は一緒に回転する。ギヤ要素478は複数の三角歯を含み、これらは、ギヤ要素478に力をかけるチャージ要素の三角歯と噛み合うようにサイズ決定されている。
【0116】
一実施形態では、玩具ハウジング410のベアリング473は、玩具ハウジング410を貫通して延びており、玩具ハウジング410の底部外側表面を通り抜けて突出しており、それによって、玩具ハウジング410の底部範囲上に形成されたスピン点が画定される。スピン点は、形態変化玩具400がスピン軸S1を中心にスピンするようにフライホイール476によって駆動されたときに、形態変化玩具400がそのスピン点を中心にスピンするように配置される。
【0117】
スピン軸S1がシャフトアセンブリ470のシャフト472に沿って画定されている別の実施形態では、シャフト472は、シャフト472の端部が玩具ハウジング410を貫通して延びて、形態変化玩具400がその上でスピン軸S1を中心にスピンするスピン点を画定するように、第2の下部ハウジング部内に回転可能にマウントされている。
【0118】
一実施形態では、形態変化玩具400は、スピン軸S1の周囲に偏心して配置された重み付き部分を含む。形態変化玩具400がスピン軸S1を中心に設定速度以下でスピンしていると、形態変化玩具400がスピン方向から傾いて、形態変化玩具400のスピン運動が止まるように、且つ、アクチュエータ434の相互作用要素444が相互作用するように、重み付き部分が玩具ハウジング410内に相対的に配置されている。
【0119】
一実施形態では、形態変化玩具400は、重み付き部分がラッチ422及びアクチュエータ434で枢軸部材442上に構成されるように形成される。この実施形態では、ラッチ422及びアクチュエータ434を含む枢軸部材442は、形態変化玩具400の中心スピン軸S1からオフセットされて位置する。
【0120】
上述の実施形態は特に1つの玩具ハウジング410に関して記載したものであるが、至極当然のことながら、玩具のスピン運動、及び低スピン速度で玩具が開くことの上述のメカニズムは、形態変化玩具400が複数のハウジング部(例えば、上部ハウジング部及び第2の下部ハウジング部)を含み、複数のハウジング部のいずれかがフライホイール476又は同様の駆動要素(例えば、第2の下部ハウジング部内のフライホイール476)を含む上述の実施形態のいずれにも適用可能である。
【0121】
別の実施形態では、形態変化玩具は形態変化玩具500であり、形態変化玩具500は玩具ハウジング510及びシャフト572アセンブリを含み、シャフト572アセンブリは、形態変化玩具500にスピン運動を与えるフライホイール576を有する。この実施形態では、玩具500は、スピン玩具キット501の一部であるこまとして利用されてよい。
【0122】
一実施形態では、スピン玩具キット501は、大きなボードとこまのゲームの一部として使用され、ボードとこまのゲームは、様々なゲームイベント及びゲームキャラクタに関連付けられたプレイカードを含み、スピン玩具キット501のスピン玩具は、ゲームの1つ以上のプレイカードに関連付けられた少なくとも1つのこまを含む。
【0123】
図5A及び5Bに示すスピン玩具キット501の一実施形態では、スピン玩具キット501は形態変化玩具500を含み、形態変化玩具500は、格納位置(
図5B、5Cを参照)と展開位置(
図5Eを参照)との間で可動な少なくとも1つの可動ハウジング要素512を含む。少なくとも1つの可動ハウジング要素512は、キャッチ512aを含み、展開位置に向けて付勢されている。形態変化玩具500は又、ラッチ522を含み、ラッチ522は、少なくとも1つの可動ハウジング要素512が格納位置まで動くと、ラッチ522がキャッチ512aと係合して少なくとも1つの可動ハウジング要素512を格納位置で保持するように、形態変化玩具500内に配置されている。形態変化玩具500は又、ラッチ522と接続されたアクチュエータ535を含み、アクチュエータ535は、少なくとも1つの可動ハウジング要素512が格納位置で保持されているときに、ラッチ522をキャッチ512aから係合解除して少なくとも1つの可動ハウジング要素512を解放するようにアクチュエート可能である。
【0124】
少なくとも1つの可動ハウジング要素512がシャフト513上にマウントされて、少なくとも1つの可動ハウジング要素512が格納位置と展開位置との間で枢動する為の枢動軸が画定される。別の実施形態では、少なくとも1つの可動ハウジング要素512は、枢動軸を画定するシャフト513の周囲に接続されたばね515を含む。ばね515は、シャフト513を中心に少なくとも1つの可動ハウジング要素512を回転させる力をかけることによって、少なくとも1つの可動ハウジング要素512を展開位置に向けて付勢するように配置されている。ばね515は任意の適切なタイプのばねであってよく、例えば、トーションばねであってよく、第1の端部が玩具ハウジング510の一要素にマウントされていて、第2の端部が少なくとも1つの可動ハウジング要素512と係合しているトーションばねであってよい。
【0125】
更に、形態変化玩具500は、シャフト572を含むシャフトアセンブリを含み、シャフト572は、玩具ハウジング510内に回転可能にマウントされており、玩具ハウジング510の中心軸C1に沿って位置する。
図5B、5C、及び5Dに示す特定実施形態では、シャフト572は、2つのベアリング574及び573の間に回転可能にマウントされている。シャフト572アセンブリは又、シャフト572にマウントされたフライホイール576を含み、フライホイール576はギヤ部578を含む。玩具ハウジング510は又、シャフト572アセンブリのフライホイールにアクセスする為のアクセスアパーチャ580を含む。玩具ハウジング510内にシャフト572アセンブリをマウントすることにより、形態変化玩具500は、形態変化玩具500の中心軸C1を中心にスピンするように駆動されることが可能である。
【0126】
この同じ実施形態では、スピン玩具キット501は又、リップコードカードホルダ560を含み、リップコードカードホルダ560は、スピン玩具に関連付けられた少なくとも1つのプレイカードを受け取り、取り外し可能に保持するように形成されたカードホルダを有するカードホルダボディ562と、リップコード部材564であって、リップコード部材564の少なくとも1つの側面の少なくとも一部に沿って延びるある長さの三角歯565を含むリップコード部材564とを含む。リップコード部材564は、カードホルダボディの一側面に可動にマウントされており、リップコード部材564の三角歯565がフライホイール576のギヤ部578と係合してフライホイール576のスピン運動を駆動するように、形態変化玩具500のアクセスアパーチャ580に挿入されるようにサイズ決定されている。
【0127】
別の実施形態では、玩具500は、ベアリング573の底部範囲上に形成された下向き突起を含み、これによってスピン点569が画定され、玩具ハウジング510がスピン点569を中心にスピンするように駆動される。この実施形態では、スピン点569は、形態変化玩具500が中心軸C1を中心にスピンするようにフライホイール576によって駆動されたときに、形態変化玩具500がスピン点569を中心にスピンするように配置される。
【0128】
図5A及び5Bに示す特定実施形態では、玩具ハウジング510内に中空キャビティ516が形成されている。少なくとも1つの可動ハウジング要素512は、中央可動ハウジング要素517及び側方可動ハウジング要素518を含む。中央可動ハウジング要素517は、玩具ハウジング510のハウジングボディ514の上部中央部分に枢動可能にマウントされており、側方可動ハウジング要素518は、ハウジングボディ514の左上側方部分及び右上側方部分に枢動可能にマウントされており、それによって、これらのハウジング要素は、ハウジングボディに対して枢動可能である。少なくとも1つの可動ハウジング要素512は又、角要素519を含み、これは、格納位置と展開位置との間で動くように上部ハウジングボディ514に枢動可能にマウントされている。角要素519は、鋭く曲がった端部部分を有する、大まかには円形の弧形状を有する。
図5Bに示すように、角要素519は、その格納位置にあるときは、中央可動ハウジング要素517間で画定される空間に配置される。上部ハウジングボディ514に角要素519を枢動可能にマウントすることは、第1の枢動軸の周囲で行われる。
【0129】
別の実施形態では、ラッチ522によって保持される、少なくとも1つの可動ハウジング要素512のキャッチ512aは、角要素519の鋭く曲がった端部によって画定されている。
【0130】
図5B、5C、及び5Dに示す実施形態のような一実施形態では、形態変化玩具500のラッチ522及びアクチュエータ535は枢軸部材552上に形成されており、枢軸部材552は第1及び第2の自由端を有しており、枢軸部材552は、玩具ハウジング510に対して枢動するように、玩具ハウジング510の中空キャビティ516内に枢動可能にマウントされている。ラッチ522は、枢軸部材552の第1の自由端552aにマウントされており、枢軸部材552の第2の自由端552bには相互作用要素555がマウントされている。枢軸部材552は、第1及び第2の下部ハウジング部のいずれかの内側に位置する。
【0131】
この実施形態では、枢軸部材552の中空部分が枢動シャフトの周囲にマウントされることにより、枢軸部材552の枢動軸が画定されている。枢軸部材552は、枢動軸を中心に、時計回りにも反時計回りにも枢動可能である。枢軸部材552は、ラッチ位置へは(
図5Bに示した図では)時計回りに枢動し、未ラッチ位置即ち解放位置へは反時計回りに枢動する。枢軸部材552は、シャフト572の周囲に接続されたばね599を含む。ばね599は、シャフト572を中心に枢軸部材552をラッチ位置に向けて回転させる力をかけることによって、枢軸部材552をラッチ位置に向けて付勢するように配置されている。
【0132】
別の実施形態では、アクチュエータ535の相互作用要素555は第1の磁気応答要素545であり、これは、枢軸部材552の第2の自由端552bに位置して、第2の磁気応答要素546と相互作用し、第1及び第2の磁気応答要素545及び546の少なくとも一方は磁石である。このように、第1の磁気応答要素545と第2の磁気応答要素との相互作用によって、アクチュエータ535のアクチュエーションが駆動される。
【0133】
相互作用要素555が第1の磁気応答要素545である一実施形態では、第1の磁気応答要素545は固体磁石である。この同じ実施形態では、第2の磁気応答要素は、玩具プレイ面590の少なくとも一部、即ち、玩具プレイ面590の磁石部分590aによって画定されている。
図5Bの特定実施例に示すように、磁石は、枢軸部材552の第2の自由端552bの下部にマウントされており、枢軸部材552の他端はラッチ522フックを含む。磁石は、一部が枢軸部材552上に露出するようにマウントされている。
【0134】
形態変化玩具500の一実施形態では、玩具ハウジング510のアクセスアパーチャ580が、玩具ハウジング510の対向する両側面の間を延びる。アクセスアパーチャ580は、ギヤ要素578の三角歯565の幾つかが、アクセスアパーチャ580の長さに沿って画定されている経路の中に少なくとも部分的に延びるように、玩具ハウジング510の下半分に配置されている。このように、ある長さの三角歯565を有し、ギヤ要素578の歯がチャージ要素の歯と噛み合うように適切にサイズ決定されたリップコード部材564が、アクセスアパーチャ580に沿って挿入されてよい。ギヤ要素578とチャージ要素とを噛み合わせることによって、玩具ハウジング内でギヤ要素578及びシャフト572が回転する。そしてシャフト572とともにフライホイールが回転し、形態変化玩具500がプレイ面590上に置かれたときに、この回転からスピン運動が玩具ハウジング510に伝わることが可能である。
【0135】
図5A、5D、及び5Fに示す実施形態では、リップコード部材564の長さはアクセスアパーチャ580の長さより長く、それによって、リップコード部材564は、玩具ハウジング510のアクセスアパーチャ580に挿入されたときに、アクセスアパーチャ580の全長を貫通して外まで延びることが可能である。このように、リップコード部材564は、シャフトアセンブリ570のギヤ要素578に大きなトルクをかけるように、長く延びた歯565を備える。
【0136】
図5E及び5Fに示す実施形態では、リップコードカードホルダ560のリップコード部材564は、接続部564a及びリップコード部564bを含む。リップコード部564bは、リップコード部材564のうちの比較的長くて薄い延長部であり、これは、リップコード部に沿って延びる少なくとも1組の三角歯を含む。リップコード部材564の接続部564aは、接続部564aを貫通して延びる接続アパーチャ563を含む。
図5Eの特定実施形態では、少なくとも1組の三角歯は、リップコード部564bの対向する両側面に沿って延びる2組の三角歯565である。
【0137】
この同じ実施形態では、リップコードカードホルダ560は、長方形のカードホルダボディ562を含む。カードホルダボディ562は、カードホルダボディ562の表面から外向きに延びる接続突起567を含み、突起567は、リップコード部材564の接続アパーチャ563を受けるようにサイズ決定されている。カードホルダボディ562の接続突起567は、リップコード部材564の接続アパーチャ563内に回転可能に接続されており、それによって、リップコード部材564は、カードホルダボディ562に対して枢動可能である。カードホルダボディ562は又、ほぼ平坦な面562aと、ほぼ平坦な面562aの表面からわずかに持ち上がっている複数のタブ566とを含む。このように、複数のタブ566のうちの1つとほぼ平坦な面562aとの間に少なくとも1つのプレイカードの一部を滑り込ませることにより、その少なくとも1つのプレイカードの一部をカードホルダ上に取り外し可能に固定することが可能である。
【0138】
形態変化玩具が駆動要素を含み、駆動要素が形態変化玩具にスピン運動を与える、形態変化玩具の実施形態では、玩具は、スピンゲームのこまとして利用されてよい。一実施形態では、スピンする形態変化玩具は、他のスピン玩具の近傍でスピンし、他のスピン玩具と接触するスピン戦闘玩具として使用される。
【0139】
幾つかの実施形態では、形態変化玩具200a、200b、400、500は、スピン戦闘玩具600として画定される。別の実施形態では、スピン戦闘玩具600は、スピン玩具600の外観、形状、重量、又はスピン特性を変化させる為の、少なくとも1つの取り外し可能に接続可能な戦闘用アクセサリを含む。
【0140】
図7A~7Cに示す実施形態を参照すると、少なくとも1つの取り外し可能に接続可能な戦闘用アクセサリは、1つ以上の取り外し可能に接続可能なアダプタリング710である。取り外し可能に接続可能なアダプタリング710は、中空の内部円形形状を有するボディ部材712を含む。一実施形態では、アダプタリング710は、複数の突起716を含み、これらは、ボディ部材712から外向きに延びており、ボディ部材712の円周の周囲に等間隔を空けて配置されている。
【0141】
図7A、7B、及び7Cに示した特定実施例は、ボディ部材712の突起716の3つの実施形態を示しており、これには、複数の、球形の凸凹した突起716、720を有するアダプタリング810、複数のくさび形突起716、730を有するアダプタリング810、及び複数の「フィン」形突起716、740を有するアダプタリング810が含まれる。
【0142】
形態変化玩具がアダプタリングを含む実施形態では、玩具ハウジングは、形態変化玩具の円周の少なくとも半分の周囲に延びるようにサイズ決定された円周方向チャネル720を含むように成形されている。円周方向チャネル720は、アダプタリングを受けて取り外し可能に保持するようにサイズ決定されている。このように、複数のアダプタリング710は、玩具の様々な外観及びスピン特性を実現するように、互いに交換できるように形態変化玩具に設けられてよい。
【0143】
図6Cに示す特定実施形態では、円周方向チャネル720は、下部ハウジング部内に形成されており、円周方向チャネル720の各端部に配置された、内向きに延びるスロット640のペアを含む。この実施形態では、各アダプタリング710が、対応するタブ630のペアをそれぞれの端部に含み、内向きに延びるスロット640は、アダプタリング710のタブ630を受けて、アダプタリング710が形態変化玩具の周囲で相対的に回転するのを防ぐようにサイズ決定されている。
【0144】
図7Cに示した特定実施形態では、アダプタリング710のボディ部材712は、いずれかの形態変化玩具(例えば、形態変化玩具200a)の周囲にアダプタリング710を挿入する為の開口714をアダプタリング710の内部円形形状に画定している。この実施形態では、形態変化玩具200aのアダプタリング710は、アダプタリング710の開口714が形態変化玩具200aの周囲に挿入されるときにアダプタリング710の内部円形形状が形態変化玩具200aの周囲で曲がることが可能なように、弾性的に可撓であるように成形されている。
【0145】
玩具アリーナの実施形態
本開示の別の態様では、1つ以上のモジュール式構成要素を含むモジュール式アリーナ800が提供される。モジュール式アリーナ800は、戦闘こまゲームで使用されるように形成されており、戦闘こまゲームでは、アリーナ内で複数のスピン戦闘玩具が互いの近傍でスピンし、戦闘ゲームの一環としてスピン玩具がスピンして互いに接触する。
【0146】
モジュール式アリーナ800の一実施形態では、モジュール式アリーナ800は、リップコード部材810によってスピンするように駆動される少なくとも1つのスピン玩具とともに使用されるように提供され、リップコード部材810は、リップコード部材810の少なくとも1つのエッジに沿って延びるある長さの三角歯を含む。モジュール式アリーナ800は、少なくとも1つのこまの為のプレイ面822を画定する、内側に配置された部分820を含む。モジュール式アリーナ800は又、少なくとも1つの外壁部分830を含む。この実施形態では、外壁部分830の少なくとも1つは、その少なくとも1つの外壁部分830にマウントされた接触アクチュエータ840を含む。接触アクチュエータ840は、リップコード部材88の三角歯と噛み合う駆動部842と、モジュール式アリーナ800のプレイ面822上に延びるアクチュエート部844とを含む。リップコード部材810と駆動部842との相互作用によって、モジュール式アリーナの表面の周囲の少なくとも第1の位置と第2の位置との間でアクチュエート部844のアクチュエーションが駆動されるように、アクチュエート部844が駆動部842に接続されている。リップコード810と駆動部842とが噛み合うことによって、表面の周囲の第1の位置と第2の位置との間でアクチュエート部844がアクチュエートされて、アクチュエート部844がスピン玩具と接触して、スピン玩具のスピン速度及び方向の少なくとも一方を変化させるように、アクチュエート部844が駆動部842に接続されている。
【0147】
一実施形態では、少なくとも1つのこまをスピンさせるように駆動するリップコード部材810は、前述のリップコードカードホルダ560のリップコード部材564である。
【0148】
別の実施形態では、少なくとも1つの外壁部分830は、プレイ面822の一部を少なくとも部分的に囲むように、モジュール式アリーナ800の、内側に配置された部分820に取り外し可能に接続可能である。
【0149】
一実施形態では、複数のこまは、本明細書に記載の複数の形態変化玩具であり、これらの形態変化玩具は、(形態変化玩具200a、形態変化玩具200b、形態変化玩具400、及び形態変化玩具500を含む)本明細書に開示の形態変化玩具の様々なスピン可能な実施形態の任意のいずれか又は組み合わせであってよい。
【0150】
一実施形態では、モジュール式アリーナ800は、モジュール式アリーナ800の、内側に配置された部分820に且つその周囲に取り外し可能に接続可能な1つ以上のモジュール式構成要素を含む。別の実施形態では、モジュール式アリーナ800の1つ以上のモジュール式構成要素は、少なくとも1つの接触アクチュエータ840を含み、接触アクチュエータ840は、やはり複数のこまのうちの少なくとも1つをスピンさせるように駆動する為に使用されるリップコード部材810によって動作する。
【0151】
図8A及び8Dに示すモジュール式アリーナ800の特定実施形態では、モジュール式アリーナ800は、ほぼ卵形であり、複数のこまの為のプレイ面822を含む。モジュール式アリーナ800は、プレイ面822の複数の側面の周囲に配置された交換可能な複数の壁部分830を含む。図示の実施形態では、壁部分830は、プレイ面822の周囲にアリーナの比較的連続する壁を設けるように、卵形プレイ面822の4つの側面上に配置されている。壁部分830のうちの2つが、高いカードスタンド850を含む。この、カードを保持するスタンドは、支持部材852のペアと、プレイ面822のエッジの上方で、ある角度で傾斜している支持プラットフォーム854とを含む。支持プラットフォーム854は、少なくとも1つのプレイカードが支持プラットフォーム854上に置かれて、支持プラットフォーム854で支持されることが可能なようにサイズ決定されている。
【0152】
図8Aの特定実施形態では、高いカードスタンド850を含む2つの壁部分830が更に、少なくとも1つの形態変化玩具をモジュール式アリーナ800のプレイ面822上に転がす発射ランプを含む。この実施形態では、発射ランプはそれぞれ、各壁部分830内に一体成形された傾斜凹部によって画定される。
【0153】
図8Cに示す特定実施形態では、壁部分830に取り付けられた接触アクチュエータ840の一実施形態が示されている。接触アクチュエータ840は、3アーム糸車の形態である。この実施形態では、糸車は、ベース部840aと、ベース部840aに対してスピンする上部回転部840bとを含む。接触アクチュエータ840の駆動部842は、ベース部840a内に収容されており、ベース部840aは、リップコード部材88を接触アクチュエータ840の駆動部842に挿入する為の貫通アパーチャ843を含む。アクチュエート部844は、3アーム糸車の上部回転部840bによって画定されており、上部回転部840bから半径方向外向きに延びる3つの湾曲アーム840cを含む。
【0154】
図8A~8Dに示す実施形態のような一実施形態では、少なくとも1つの壁部分830は保持凹部870を含む。保持凹部870は、形態変化玩具がプレイ面822上で使用されていないときに形態変化玩具を支持するようにサイズ及び形状が決定されている。
【0155】
別の実施形態では、交換可能な壁部分830のうちの少なくとも1つが、上述のように接触アクチュエータ840を含む。
【0156】
図8A及び8Cに示した実施形態では、プレイ面822は、プレイ面822のうちの交換可能な部分を取り外し可能に保持するようにサイズ決定された複数の凹部822aを含む。プレイ面822は又、プレイ面822と一体成形され、プレイ面822から上向きに延びる幾つかの上向き突起部分を含む。使用時には、ほぼ連続するプレイ面822が形成されるように、複数の凹部822aのそれぞれにプレイ面822の交換可能部分が与えられる。
【0157】
多くの実施形態において、相互作用要素が第1の磁気応答部材であって、これが、形態変化玩具の外にある第2の磁気応答部材と相互作用することについて示してきた。しかしながら、相互作用要素は他の何らかのタイプの部材であってもよいことに留意されたい。例えば、相互作用要素は、形態変化玩具の外側表面のすぐ近くから下向きにわずかに突き出た、枢軸アーム上の突起部材であってよく、その場合は、形態変化玩具を落下させると、形態変化玩具が落下した支持面がどのようなものであれ、そこに突起部材が当たり、それによって、突起部材が形態変化玩具のボディ内に向かって上向きに駆動されることになる。突起部材が上向きに駆動されることは、ラッチを未ラッチ位置即ち解放位置まで動かすように枢軸アームを枢動させるように駆動する動きになりうる。
【0158】
図面に示した全ての実施形態において、形態変化玩具は、球体の姿勢で配置されることが可能であった。それにより、その形態変化玩具は支持面に沿って転がることが可能である。形態変化玩具は、球形状のときは転がり可能な状態であると言える。しかしながら、形態変化玩具は、球以外の形状でも転がり可能な状態でありうることに留意されたい。例えば、形態変化玩具は円筒形の形状であってよい。代替として、形態変化玩具は、ほぼ球体であって転がり可能であるのに十分な数の面及びコーナーを有する多面体の形状であってよい。更に別の代替として、転がり可能な状態の形態変化玩具は、車輪を有し、従って転がり可能である車両の形状であってよい。
【0159】
上述の実施形態は、本開示の実施例であることを意図しており、これらの実施形態に対しては、本開示に添付の特許請求項によってのみ定義される本開示の範囲から逸脱しない限り、当業者による変更及び修正が行われてよい。
【外国語明細書】