(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025613
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】調整構造及び撮影装置用スタンド
(51)【国際特許分類】
G03B 17/56 20210101AFI20240216BHJP
H04N 5/222 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
G03B17/56 A
G03B17/56 B
H04N5/222 100
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022181028
(22)【出願日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】202210969017.2
(32)【優先日】2022-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519268850
【氏名又は名称】深▲セン▼市艾米多技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】潘 国臣
(72)【発明者】
【氏名】楊 君
(72)【発明者】
【氏名】王 紅
【テーマコード(参考)】
2H105
5C122
【Fターム(参考)】
2H105AA03
2H105AA07
2H105AA08
2H105AA17
5C122DA03
5C122DA04
5C122EA59
5C122FA01
5C122GD01
5C122GE02
5C122GE03
5C122GE04
5C122GE07
5C122GE11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】角度調整が単一であるという技術的課題を解決するための調整構造及び撮影装置用スタンドを提供する。
【解決手段】撮影装置用スタンドに使用される調整構造であって、第1調整ポール11と、前記第1調整ポールと固定的に連結する第1連結部材12と、前記第1連結部材に回転可能に連結されて、第1取付孔を有し、前記第1連結部材に対して回転して、前記第1連結部材との間の夾角を調整できる第2連結部材13と、前記第1取付孔に挿通し、前記第2連結部材と移動自在に接続され、前記第1調整ポールに対して直線方向に運動することができる第2調整ポール14と、前記第2連結部材に連結され、前記第2調整ポールを締め付けて、前記第2調整ポールが直線方向に沿って運動することを制限するための第1締付部材と、前記第2調整ポールの前記第1調整ポールから離れた端部に連結された支持部材16とを備える、調整構造
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影装置用スタンドに使用される調整構造であって、
第1調整ポールと、
前記第1調整ポールと固定的に連結する第1連結部材と、
前記第1連結部材に回転可能に連結されて、第1取付孔を有し、前記第1連結部材に対して回転して、前記第1連結部材との間の夾角を調整できる第2連結部材と、
前記第1取付孔に挿通し、前記第2連結部材と移動自在に接続され、前記第1調整ポールに対して直線方向に運動することができる第2調整ポールと、
前記第2連結部材に連結され、前記第2調整ポールを締め付けて、前記第2調整ポールが直線方向に沿って運動することを制限するための第1締付部材と、
前記第2調整ポールの前記第1調整ポールから離れた端部に連結された支持部材と
を備えることを特徴とする、調整構造。
【請求項2】
請求項1に記載の調整構造であって、第2締付部材をさらに備え、前記第1連結部材が、
第2取付孔及び前記第2取付孔に連通される第1締結孔を有し、前記第1調整ポールの一端を前記第2取付孔に挿入し、前記第2締付部材を前記第1締結孔に挿通して、前記第1調整ポールと第1本体とをロックする第1本体と、
前記第2連結部材と連結するための第1連結孔を有し、前記第1本体から延びる第1ボスとを備えることを特徴とする、調整構造。
【請求項3】
請求項2に記載の調整構造であって、連結組立体をさらに備え、前記第2連結部材が、
前記第1取付孔を有する第2本体と、
第2連結孔を有する前記第2本体から延びる第2ボスと、を備え、
前記連結組立体を前記第1連結孔と前記第2連結孔に挿通し、前記第1ボス及び前記第2ボスに回転可能に連結されることを特徴とする、調整構造。
【請求項4】
請求項3に記載の調整構造であって、前記連結組立体は、
第1端と、第2端とを備える前記第1端を前記第1連結孔及び前記第2連結孔に挿通する連結ピンと、
前記連結ピンの前記第1端と連結する締付ノブと、
前記第1連結孔又は前記第2連結孔内にあり、前記連結ピンを嵌め込むバネと、を備え、
ここで、前記連結ピンの前記第2端を前記第2ボスの前記第1ボスから離れた側に当接し、前記締付ノブを前記第1ボスの前記第2ボスから離れた側に当接することを特徴とする、調整構造。
【請求項5】
請求項3に記載の調整構造であって、前記連結組立体は、
第1端と、第2端とを備える前記第1端を前記第1連結孔及び前記第2連結孔に挿通する連結ピンと、
前記連結ピンの前記第1端と連結する締付ノブと、
前記第1連結孔又は前記第2連結孔内にあり、前記連結ピンを嵌め込むバネと、を備え、
ここで、前記連結ピンの前記第2端を前記第1ボスの前記第2ボスから離れた側に当接し、前記締付ノブを前記第2ボスの前記第1ボスから離れた側に当接することを特徴とする、調整構造。
【請求項6】
請求項3に記載の調整構造であって、前記第1ボスの前記第2ボスに対向する表面に第1係合歯を有し、前記第2ボスの前記第1ボスに対応する表面に第2係合歯を有し、前記第1係合歯は前記第2係合歯と協働して、前記第1連結部材と前記第2連結部材をロックすることを特徴とする、調整構造。
【請求項7】
請求項3に記載の調整構造であって、前記第1ボスの前記第2ボスに対向する表面に第1摩擦シートが設けられ、前記第2ボスの前記第1ボスに対向する表面に第2摩擦シートが設けられ、前記第1摩擦シートと前記第2摩擦シートが協働することで、前記第1連結部材と前記第2連結部材との間の摩擦力を増大させることを特徴とする、調整構造。
【請求項8】
請求項1に記載の調整構造であって、前記第1締付部材は、操作リングと、締付片とを備え、前記操作リングは前記第2連結部材にねじ込み結合され、前記締付片は前記第2連結部材の第1連結孔内に設けられ、前記第2連結部材と前記第2調整ポールとの間に位置し、前記締付片の頂端を前記操作リングの頂端に当接し、前記操作リングを回すことで前記締付片と前記第2調整ポールとの間の隙間を調整することができることを特徴とする、調整構造。
【請求項9】
請求項1に記載の調整構造であって、前記第2連結部材には前記第1取付孔に連通される第2締結孔を有し、前記第1締付部材は、ロックネジであり、前記ロックネジが前記第2締結孔を挿通して前記第2連結部材と前記第2調整ポールとを締結することを特徴とする、調整構造。
【請求項10】
請求項1に記載の調整構造であって、前記第2連結部材は、前記第2調整ポールの両側に位置する第1クランプアーム及び第2クランプアームを備え、前記第1クランプアームは前記第2クランプアームの一端に連結され、他端には第3締結孔が穿設され、前記第1締付部材がロックネジとして、前記ロックネジを2つの前記第3締結孔に挿通して前記第1クランプアームと前記第2クランプアームとを締結することを特徴とする、調整構造。
【請求項11】
請求項1に記載の調整構造であって、前記第1連結部材には第2取付孔を有し、前記調整構造には前記第2取付孔内に設けられる第3取付孔を有する第3連結部材を備え、前記第1調整ポールを前記第3取付孔に挿通することを特徴とする、調整構造。
【請求項12】
請求項1に記載の調整構造であって、前記支持部材は、支持本体と、スタッドとを備え、前記支持本体を前記第2調整ポールと固定的に連結し、前記スタッドは前記支持本体から突出することを特徴とする、調整構造。
【請求項13】
請求項1に記載の調整構造であって、前記支持部材の前記第2調整ポールから離れた側に設けられ、取付溝を有する連結ホルダーと、
球体と、ロッドとを備え、前記球体が前記取付溝内に設けられ、前記連結ホルダーに対して回転することができるアダプターと、
前記ロッドに連結された載置台と、
をさらに備えることを特徴とする、調整構造。
【請求項14】
撮影装置用スタンドであって、スタンド本体と、請求項1~13のいずれか一項に記載の調整構造とを備え、前記調整構造は前記スタンド本体に取り付けられることを特徴とする、撮影装置用スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、撮影補助器材の技術分野に関し、特に、調整構造及び撮影装置用スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
三脚は、撮影、写真撮影内の一般的な補助具で、ビデオカメラ、カメラなどの撮影装置を安定させるために使用され、三脚を介してより高品質の撮影効果を得ることができる。三脚は、一般的に3本の脚部及び三脚の頂部にあり撮影装置又は機器を支持するための雲台を備える。しかし、撮影シーンの多様化に伴い、より多くの撮影角度が求められているが、現在の三脚では角度調整の方向が単一であり、多角度調整可能な三脚が急務となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の事情に鑑み、本出願の実施形態は、従来技術における三脚の角度調整が単一であるという技術的課題を解決するための調整構造及び撮影装置用スタンドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
撮影装置用スタンドに使用される本出願の実施形態の調整構造には、第1調整ポールと、第1連結部材と、第2連結部材と、第2調整ポールと、第1締付部材と、支持部材とを備える。第1連結部材は、第1調整ポールと固定的に連結されて、第2連結部材は第1連結部材に回転可能に連結されて、第1取付孔を有する。ここで第2連結部材は第1連結部材に対して回転するより、第1連結部材との間の夾角を調整できる。第2調整ポールを第1取付孔に挿通し、第2連結部材との移動自在接続が有され、第1調整ポールに対して直線方向に運動することができる。第1締付部材は第2連結部材に連結され、第2調整ポールを締め付けて、第2調整ポールが直線方向に沿って運動することを制限するために用いられる。支持部材は第2調整ポールの第1調整ポールから離れた端部に連結される。
【0005】
いくつかの実施形態において、調整構造には第2締付部材をさらに備え、第1連結部材には第1本体と、第1本体から延びる第1ボスとを備え、第1本体には第2取付孔及び第2取付孔に連通される第1締結孔を有し、第1調整ポールの一端は第2取付孔に挿入し、第1調整ポールを第1本体とにロックするため、第2締付部材を第1締結孔に挿通する。第1ボスには第2連結部材と連結するための第1連結孔を有する。
【0006】
いくつかの実施形態において、調整構造には、連結組立体をさらに備え、第2連結部材には第2本体と、第2本体から延びる第2ボスと、を備え、第2本体には第1取付孔を有し、第2ボスには第2連結孔を有し、連結組立体は第1連結孔と第2連結孔を挿通し、第1ボス及び第2ボスと回転可能に連結される。
【0007】
いくつかの実施形態において、連結組立体には、連結ピンと、締付ノブと、バネと、を備え、連結ピンは第1端と、第2端とを備え、連結ピンの第1端が第1連結孔及び第2連結孔に挿通し、締付ノブを連結ピンの第1端と連結する。バネを第1連結孔又は第2連結孔内に、連結ピンと嵌め込み設置される。ここで、連結ピンの第2端と、第2ボスの第1ボスから離れた側に当接し、締付ノブと第1ボスの第2ボスから離れた側に当接する。或いは、連結ピンの第2端と第1ボスの第2ボスから離れた側に当接し、締付ノブと第2ボスの第1ボスから離れた側に当接する。
【0008】
いくつかの実施形態において、第2ボスに対向する第1ボスの表面に第1係合歯を有し、第1ボスに対向する第2ボスの表面に第2係合歯を有し、第1係合歯と第2係合歯とを協働して、第1連結部材および第2連結部材をロックする。
【0009】
いくつかの実施形態において、第2ボスに対向する第1ボスの表面に第1摩擦シートが設けられ、第1ボスに対向する第2ボスの表面に第2摩擦シートが設けられ、第1摩擦シートと第2摩擦シートが協働することで、第1連結部材と第2連結部材との間の摩擦力を増大させる。
【0010】
いくつかの実施形態において、第1締付部材には、操作リングと、締付片と、を備え、操作リングは第2連結部材にねじ込み結合され、締付片は第2連結部材の第1連結孔内に設けられ、第2連結部材と第2調整ポールとの間に位置し、締付片の頂端と操作リングの頂端に当接し、操作リングを回すことで締付片と第2調整ポールとの間の隙間を調整することができる。
【0011】
いくつかの実施形態において、第2連結部材には第1取付孔に連通される第2締結孔を有し、第1締付部材は、ロックネジとして、ロックネジを第2締結孔に挿通するより、第2連結部材と第2調整ポールとをロックする。
【0012】
いくつかの実施形態において、第2連結部材には、第2調整ポールの両側に位置する第1クランプアームと、第2クランプアームと、を備え、第1クランプアームは第2クランプアームの一端に連結され、他端のすべてには第3締結孔が設され、第1締付部材がロックネジとして、ロックネジには2つの第3締結孔を設け、挿通するにより第1クランプアームと第2クランプアームとをロックする。
【0013】
いくつかの実施形態において、第1連結部材には第2取付孔を有し、調整構造には第2取付孔内に設けられる第3連結部材を備え、第3取付孔を有し、第1調整ポールを第3取付孔に挿通する。
【0014】
いくつかの実施形態において、支持部材には、支持本体と、螺柱とを備え、支持本体は第2調整ポールと固定的に連結されて、螺柱は支持本体から突出している。
【0015】
調整構造は、連結ホルダーと、アダプターと、載置台とを備え、連結ホルダーは第2調整ポールの支持部材から離れた側に設けられ、取付溝を有する。アダプターには球体と、ロッドとを備え、連結ホルダーに対して回転することができように球体が取付溝内に設けられ、ロッドが球体に連結され、載置台がロッドに連結される。
【0016】
本出願の実施形態の撮影装置用スタンドには、スタンド本体と、上記実施形態のいずれか1つに記載の調整構造とを備え、調整構造はスタンド本体に取り付けられる。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施形態の調整構造及び撮影装置用スタンドにおいて、第2調整ポールは第1調整ポールに対して直線方向に沿って運動することができ、運動後に第1締付部材でロックさせられ、撮影装置の撮影の高さを上げることができる。第2連結部材は第1連結部材に回転可能に連結され、第1連結部材は第1調整ポールに連結され、第2連結部材が第2調整ポールに移動自在に連結されることで、第2調整ポールと第1調整ポールとの間の夾角を調整でき、撮影装置用スタンドの撮影角度を拡大できる。これにより、撮影装置用スタンドの応用範囲が広くなり、撮影装置を撮影装置用スタンドに取り付けた後、撮影角度がより多くなり、様々な撮影高さもあり得る。
【0018】
本出願の実施形態の付加の態様及び利点の一部は、以下に描写され、一部が以下の描写から明らかになるか、本出願の実施形態の実施によって理解される。
【0019】
本出願の上記及び/又は付加の態様及び利点は、以下の添付の図面での実施形態の描写を参照しつつ明らかになり、容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本出願の実施形態に係る調整構造の概略構成図である。
【
図2】1つの視角から見た本出願の実施形態に係る調整構造の分解図である。
【
図3】別の視角から見た本出願の実施形態に係る調整構造の分解図である。
【
図4】1つの視角から見た本出願の実施形態に係る調整構造の第1連結部材及び第2連結部材の概略構成図である。
【
図5】別の視角から見た本出願の実施形態に係る調整構造の第1連結部材及び第2連結部材の概略構成図である。
【
図6】本出願の実施形態に係る調整構造の使用状態の概略図である。
【
図7】本出願の実施形態に係る調整構造の別の使用状態の概略図である。
【
図8】本出願の実施形態に係る調整構造の概略構成図である。
【
図9】本出願の実施形態に係る撮影装置用スタンドの概略構成図である。
【
図10】本出願の実施形態に係る撮影装置用スタンドの使用状態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ本出願の実施形態をさらに説明する。添付の図面における同じ又は類似する符号は、あくまで同じ又は類似する部材又は同じ又は類似する機能を有する部材を示す。
【0022】
さらに、図面を参照して描写した実施例は例示であり、本出願を解釈することだけに使われており、本発明に対する限定と理解してはいけない。
【0023】
本出願では、別段の明示的な規定及び制限がない限り、第1の特徴が第2の特徴「の上」又は「の下」にあるということは、第1の特徴と第2の特徴とが直接接触していてもよいし、中間媒体を介して第1の特徴と第2の特徴とが間接的に接触していてもよい。また第1の特徴が第2の特徴「の上に」、「の上向きに」及び「の上側に」にあるということは、第1の特徴が第2の特徴の真上或いは斜め上にしてもよい、或いは第1の特徴の水平の高さが第2の特徴よりも高いことのみを意味してもよい。第1の特徴が第2の特徴「の下に」、「の下向きに」及び「の下側に」にあるということは、第1の特徴が第2の特徴の真下或いは斜め下にしてもよい、或いは第1の特徴の水平の高さが第2の特徴よりも低いことのみを意味してもよい。
【0024】
図1~
図3を参照すると、撮影装置用スタンド100に使用され本出願の実施形態に係る調整構造10には、第1調整ポール11と、第1連結部材12と、第2連結部材13と、第2調整ポール14と、第1締付部材15と、支持部材16とを備える。第1連結部材12は、第1調整ポール11と固定的に連結されて、第2連結部材13は第1連結部材12に回転可能に連結されて、第1取付孔1311を有される。ここで第2連結部材13は第1連結部材12に対して回転するより、第1連結部材12との間の夾角を調整できる。第2調整ポール14を第1取付孔1311に挿通し、第2連結部材13との移動自在な接続が有され、第1調整ポール11に対して直線方向に運動することがでる。第1締付部材15は第2連結部材13に連結され、第2調整ポール14を締め付けて、第2調整ポール14が直線方向に沿って運動することを制限するために用いらる。支持部材16は第2調整ポール14の第1調整ポール11から離れた端部に連結される。
【0025】
本出願の実施形態に係る調整構造10において、第2調整ポール14を第1調整ポール11に対して直線方向に沿って運動することができ、運動後に第1締付部材15でロックするにより、撮影装置の撮影の高さを上げることができる。第2連結部材13は第1連結部材12に回転可能に連結され、第1連結部材12が第1調整ポール11に連結され、第2連結部材13が第2調整ポール14に移動自在な連結されることにより、第2調整ポール14と第1調整ポール11との間の夾角を調整でき、撮影装置用スタンド100の撮影角度を拡大できる。これにより、調整構造10を介して撮影装置用スタンドの応用範囲が広くなり、撮影装置を撮影装置用スタンド100に取り付けた後、撮影角度がより豊富になり、様々な撮影高さがあり得る。
【0026】
具体的には、本出願の調整構造10は、撮影ニーズを満たすために、主に調整構造10上に配置されたカメラ、ビデオカメラ、携帯電話などの撮影装置の撮影角度及び撮影高さの調整に使用される。調整構造10には、第1調整ポール11と、第1連結部材12と、第2連結部材13と、第2調整ポール14と、第1締付部材15と、支持部材16とを備える。
【0027】
引き続き
図1~
図3を参照すると、第1調整ポール11は、管状構造でもよい、具体的には丸管または角管であり、ここでは限定されない。第1調整ポール11には収容キャビティ111を有してもよい。第1連結部材12は、例えば溶接し、接着し、ねじまたは螺柱で連結されなどの方法で第1調整ポール11に固定的に連結されてもよい。具体的には、第1連結部材12には、第1本体121と、第1ボス122とを備え、第1本体121には第2取付孔1211を有し、第1調整ポール11の一端が第2取付孔1211内に挿入でき、第1本体121と固定的に連結される。より具体的には、第1本体121には第1締結孔がさらに有し、第1締結孔は第1本体121の側壁を貫通して第2取付孔1211と連通することができる。調整構造10には、第2締付部材17をさらに備え、第2締付部材17を第1締結孔に挿通した後で第1調整ポール11に当接でき、第2締付部材17を締めることにより、第1連結部材12と第1調整ポール11とを固定的に連結することができ、第2締付部材17を緩めることにより、第1調整ポール11と第1連結部材12とを固定的に連結しないことができる。ここで、第2締付部材17は、ロックネジでもよい。
【0028】
さらに、調整構造10には、第2取付孔1211内に設けられ、第1連結部材12と第1調整ポール11との間に位置する第3連結部材18も備える。具体的には、第3連結部材18に第3取付孔181を有し、第1調整ポール11は第3取付孔181内に挿入られ、第2締付部材17を第1締結孔に挿通した後、第3連結部材18に当接することができ、又は第3連結部材18に第3取付孔181と連通する締結孔を有し、第2締付部材17を第1調整ポール11に当接する。第3連結部材18には、本体182と、止め輪183とを備え、本体182に第3取付孔181を有し、かつ、本体182はT字状構造であり、底部に凹溝を有し、本体182の腰部に環状溝を有し、第1連結部材12は本体182の凹溝内に取り付けられ、2つの止め輪183が環状溝内に取り付けられ、第1締結孔の間隔に対応して隙間を有し、第2締付部材17を第1締結孔に挿通した後、隙間内に挿入し得る。これにより、第1連結部材12と第1調整ポール11との間の連結はより緊密になり、第1連結部材12と第1調整ポール11との相対的な移動が発生しにくくなる。
【0029】
勿論、他の実施形態において、第1締付部材15と第1調整ポール11との間は、他の方法で固定されでもよい、ここでは限定されない。
【0030】
図4及び
図5を参照すると、第1ボス122は、第1本体121から第1本体121から離反する方向に延び、第1ボス122には第1連結孔1221を有し、第1連結孔1221が第1ボス122を貫通する。さらに、第1ボス122は、斜め上方に延びることができるため、第1連結部材12と第2連結部材13との間の回転角度が大きくなることができる。
【0031】
図1~
図3を総合的に参照すると、第2連結部材13と第1連結部材12とが回転可能に連結し、第2連結部材13は第1連結部材12との連結部を回転軸として第1連結部材12に対して回転することにより、第2連結部材13と第1連結部材12との間の夾角を変化させる。第2連結部材13には、第2本体131と、第2ボス132とを備え、第2本体131には第1取付孔1311を有し、第2調整ポール14の一端を第1取付孔1311に挿通した後で第1調整ポール11内に挿入する。第2本体131のサイズは、第1本体121のサイズと同じか、第1本体121より小さくでもよい。一実施例において、第2本体131の外形寸法は、第1本体121の外形寸法より小さく、第1本体121の第2本体131に面する側に収納溝を有し、第2本体131の底部が収納溝内に位置しでもよく、収納溝が第2本体131の移動を拘束でき、第2本体131の左右移動を防ぐことができる。
【0032】
さらに、第2ボス132は、第2本体131から第2本体131の円周方向に向けて延びる。第2ボス132と、第1ボス122とを連結し得るより、第2連結部材13と第1連結部材12との回転可能な連結を実現する。具体的には、第2ボス132には貫通する第2連結孔1321を有する。調整構造10には、連結組立体19をさらに備え、連結組立体19には、第1ボス122に貫通する第1連結孔1221及び第2ボス132に貫通する第2連結孔1321を設け、第1ボス122と第2ボス132との回転可能な連結を実現する。連結組立体19には、連結ピン191と、締付ノブ192と、バネ193とを備え、連結ピン191は第1端と、第2端とを備え、連結ピン191の第1端を第1連結孔1221及び第2連結孔1321に挿通した後で締付ノブ192に連結し、バネ193を第1連結孔1221又は第2連結孔1321内に設ける。或いはバネ193の一部が第1連結孔1221に位置し、一部が第2連結孔1321内に位置し、バネ193は連結ピン191に嵌め込む。一実施例において、連結ピン191の第2端は、第2ボス132の第1ボス122から離れる側に当接し、締付ノブ192が第1ボス122の第2ボス132から離れる側に当接する。他の実施例において、連結ピン191の第2端は、第1ボス122の第2ボス132から離れる側に当接し、締付ノブ192が第2ボス132の第1ボス122から離れる側に当接する。したがって、締付ノブ192を回すことにより、第1ボス122と第2ボス132とのロックを緩められ、或いは第1ボス122と第2ボス132とを締めることができ、ロックが解放された後第1連結部材12と第2連結部材13との間の角度を調整され、適切な角度に調整した後に締付ノブ192を回すによりロックすることができる。バネ193は、緩衝の役割を果たし、締めると緩める過程においてある程度効果がある。
【0033】
勿論、他のいくつかの実施形態において、第1連結部材12と第2連結部材13との間の回転可能な連結方法は、その他の構造であってもよく、ここでは限定されない。
【0034】
さらに、調整構造10上には一般的にカメラを載置し、カメラがある程度の重量を有するため、第1連結部材12と第2連結部材13との相対変位を防ぐため、第1連結部材12と第2連結部材13をロックする、或いは第1連結部材12と第2連結部材13との間の摩擦を増加させる必要がある。
【0035】
いくつかの実施例において、
図4及び
図5を総合的に参照すると、第1ボス122の第2ボス132に対向する表面に第1係合歯1222を有し、第2ボス132の第1ボス122に対向する表面に第2係合歯1322を有し、第1係合歯1222は第2係合歯1322と協働(例えば互に係合)して、第1連結部材12と第2連結部材13をロックする。これにより、第1連結部材12と第2連結部材13との間は容易に緩まないので、使用時の調整構造10の安定性を確保し得る、第1係合歯1222と第2係合歯1322の数及び形状はここでは限定されない。第1係合歯1222及び第2係合歯1322は、表面全体に設けられてもよいし、表面の一部に設けられてもよいものとするが、ここでは限定されない。
【0036】
他のいくつかの実施例において、第1ボス122の第2ボス132に対向する表面に第1摩擦シートが設けられ、第2ボス132の第1ボス122に対向する表面に第2摩擦シートが設けられ、第1摩擦シートは第2摩擦シートと協働して、第1連結部材12と第2連結部材13との間の摩擦力を増加させる。これにより、第1連結部材12と第2連結部材13との間の摩擦力はより大きくなり、容易に緩まないので、使用時の調整構造10の安定性を確保し得る。第1摩擦シート及び第2摩擦シートの具体的なタイプは、ここでは限定されない。第1摩擦シート及び第2摩擦シートは、表面全体に設けられてもよいし、表面の一部領域に設けられてもよいものとするが、ここでは限定されない。
【0037】
勿論、他の実施例において、他の方法で第1連結部材12と第2連結部材13を締め付けるか、第1連結部材12と第2連結部材13との間の摩擦力を増加させることもできる、ここでは限定されない。
【0038】
図1~
図3を参照すると、第2調整ポール14は、第2連結部材13に移動自在に接続され、第1調整ポール11の収容キャビティ111内に挿入され、第1調整ポール11に動的に接続される。第2調整ポール14は、第2連結部材13及び第1調整ポール11に対して直線方向に運動することができ、第2調整ポール14を調整した後、第1締付部材15で第2調整ポール14と第2連結部材13とを固定することができる。
【0039】
いくつかの実施例において、第1締付部材15は、操作リング151と、締付片152とを備え、操作リング151は第2連結部材13とねじ込み結合され、締付片152は第2連結部材13の第1取付孔1311内に設けられ、第2連結部材13と第2調整ポール14との間に位置し、締付片152の頂端が操作リング151の頂端に当接し、操作リング151を回すと、締付片152と第2調整ポール14との間の隙間を調整することができる。具体的には、第2連結部材13の外側に雄ねじを有し、操作リング151に貫通孔を有し、貫通孔の内面に雌ねじを有し、雌ねじと雄ねじの協働により、操作リング151と第2連結部材13を結合させる。締付片152は、第2連結部材13と操作リング151との間に位置し、第2調整ポール14を嵌め込み、操作リング151を回すと、締付片152と第2調整ポール14との間の隙間を縮小又は拡大できることで、操作リング151を回すことによって、第2調整ポール14と第2連結部材13との間の関係を完成させることができ、操作しやすい。使用者が操作リング151を操作しやすくするため、操作リング151の外面に摩擦構造を有してもよい。
【0040】
他のいくつかの実施例において、第2連結部材13には第1取付孔1311と連通する第2締結孔を有し、第1締付部材15は、ロックネジとして、第2締結孔を挿通して第2連結部材13と第2調整ポール14とを締結する。第2連結部材13に第2連結部材13の側壁を貫通する第2締結孔が設け、ロックネジは第2締結孔を挿通して第2連結部材13と第2調整ポール14とを締結でき、ロックネジを調整することによって、第2連結部材13と第2調整ポール14との間の連結関係を変更できることが理解できる。勿論、ロックネジは、第2調整ポール14に直接当接し得、第2調整ポール14に直接接触して損傷しないように、第2連結部材13と第2調整ポール14との間に他の部品を設けて、ロックネジが第2調整ポール14に直接当接しないこともできる。
【0041】
別のいくつかの実施例において、第2連結部材13には、第1クランプアームと、第2クランプアームとを備え、第1クランプアーム及び第2クランプアームはそれぞれ第2調整ポール14の両側に位置し、第1クランプアームの一端が第2クランプアームの一端に連結され、第1クランプアームの他端及び第2クランプアームの他端にどちらも第3締結孔が穿設され、第1締付部材15はロックネジであり、ロックネジが2つの第3締結孔を挿通して第1クランプアームと第2クランプアームとを締結する。具体的には、第2連結部材13の本体は第1クランプアームと、第2クランプアームとを備え、第1クランプアーム及び第2クランプアームはどちらも第2ボス132に連結され、ロックネジを調整することによって、第1クランプアームと第2クランプアームとの間の距離を変更し、第1クランプアームと第2クランプアームが第2調整ポール14をクランプ又は解放することができる。勿論、第1クランプアーム及び第2クランプアームは、第2調整ポール14に直接に当接することができ、第2調整ポール14に直接接触して損傷しないように、第1クランプアームと第2調整ポール14との間、第1クランプアームと第2調整ポール14との間に他の部品を設け、第1クランプアーム及び第2クランプアームが第2調整ポール14に直接当接しないこともできる。
【0042】
図1~
図3を参照すると、支持部材16を、第2調整ポール14と固定的に連結し、雲台又はカメラ、携帯電話を支持するために用いられ、ここでは限定されない。具体的には、支持部材16には、支持本体161と、スタッド162とを備え、支持本体161に貫通する孔を有し、スタッド162を該孔を挿通した後で第2調整ポール14と連結しでもよく、又は支持本体161を接着、溶接などの方法で第2調整ポール14と固定的に連結しでもよく、スタッド162の一端が支持本体161から突出し、雲台はスタッド162の該端と連結しでもよい。
【0043】
図6及び
図7を参照すると、調整構造10の2つの異なる状態をそれぞれ示す。
図6に示す状態は、調整により
図7に示す状態を実現することができ、
図7に示す状態が調整された後で
図6に示す状態を実現することもできる。調整構造10の使用時に、高さだけを調整する必要がある場合、第2調整ポール14だけを調整する。角度を調整する必要がある場合、まず第2調整ポール14を第1調整ポール11から取り出した後、締付ノブ192を緩めてから第2連結部材13と第1連結部材12との間の夾角を調整し、適切な角度に調整した後(例えば
図6及び
図7の2つの角度)、締付ノブ192を締める。角度を調整した後も第2調整ポール14を引き続き調整して、第2連結部材13から突出する第2調整ポール14の長さを変更することができる。一実施例において、第2調整ポール14の角度調整範囲は0°~270°の間に調整できる。
【0044】
さらに、
図8を参照すると、より多くの調整角度を有するため、調整構造10には連結ホルダー20と、アダプター21と、載置台22とをさらに備える。連結ホルダー20は、支持部材16の第2調整ポール14から離れる側に連結される。連結ホルダー20は、スタッド162と連結しでもよく、又は連結ホルダー20は接着などの方法で支持部材16と連結しでもよい。連結ホルダー20に取付溝201を有し、取付溝201の内面は、球面であり得る。アダプター21は、取付溝201内に取り付けられ、連結ホルダー20に対して回転することができ、アダプター21の回転方向と第2連結部材13の回転方向とは異なっていてもよく、具体的には、アダプター21には球体211と、ロッド212(
図10)とを備え、球体211を連結ホルダー20に連結し、取付溝201内に位置し、取付溝201内で回転でき、ロッド212を球体211と連結し、取付溝201外に突出しでもよく、載置台22をロッド212と連結し、球体211の作用下で一緒に回転できることで、載置台22に多種多様な姿勢があり、カメラの撮影角度範囲を十分に広げることができる。
【0045】
いくつかの実施形態において、方向を調整した後アダプター21と連結ホルダー20をロックして、撮影をより安定させるため、アダプター21と連結ホルダー20とを締結する第3締付部材23をさらに備える。さらに、載置台22には、ベース部221と、ベース部に配置されたシリコンゴムシート222とを備え、シリコンゴムシート222は緩衝及びより良い振動低減の役割を果たし、上に置かれた撮影装置をより安定させることができる。
【0046】
図9及び
図10を参照すると、本出願はまた、撮影装置用スタンド100を提供する。撮影装置を支持するために用いられる撮影装置用スタンド100には、スタンド本体と、上記実施形態のいずれか1つに記載の調整構造10とを備え、調整構造10はスタンド本体の上に取り付けられる。具体的には、スタンド本体は三脚でもよく、調整構造10の第1調整ポール11が三脚の上に移動自在に取り付けられるか、固設することができる。勿論、スタンド本体は、四脚、五脚などであってもよく、ここでは限定されない。
図9及び
図10から2つの使用状態の撮影装置用スタンド100はそれぞれ異なる撮影ニーズを満たすことができることが分かる。
【0047】
まとめると、本出願の実施形態に係る調整構造10及び撮影装置用スタンド100では、第2調整ポール14は第1調整ポール11に対して直線方向に沿って運動することができ、運動後に第1締付部材15で締め付けることにより、撮影装置の撮影の高さを上げることができ、第2連結部材13を第1連結部材12に回転可能に連結され、第1連結部材12を第1調整ポール11に連結され、第2連結部材13第2調整ポール14に移動自在に連結されることで、第2調整ポール14と第1調整ポール11との間の夾角を調整し、撮影装置用スタンド100の撮影角度を拡大でき、これにより、撮影装置用スタンド100の応用範囲が広くなり、撮影装置を撮影装置用スタンド100に取り付けた後、撮影角度がより多くなり、様々な撮影高さも有し得る。
【0048】
本明細書の説明において、参照用語「ある実施形態」、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」の描写は、実施形態或いは例に記載された具体的特徴、構造、材料、又は特性は、本出願の少なくとも1つの実施形態或いは例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施形態又は例を指すものではない。描写された具体的特徴、構造、材料或いは特性は、任意の1つ又は複数の実施形態或いは例において適切な方法で組み合わせることができる。
【0049】
なお、用語「第1」、「第2」は単に目的を描写するのに使われており、比較的な重要性を指示又は示唆する、或いは示された技術的特徴の数をそれとなく明示すると理解してはいけない。そこで、「第1」、「第2」が限定されている特徴は一つ又はもっと多くのこの特徴を含むことを明示又はほのめかすものである。本出願の描写において、別段の明確かつ具体的な制限がある場合を除く、「複数」とは少なくとも2つ、例えば2つ、3つを意味する。
【0050】
以上、本出願の実施形態を示し説明してきたが、上記の実施形態は例示的なものであり、本出願を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。当業者は、本出願の範囲内で上記の実施例に対して変更、修正、置換、及び変形を行うことができる。本出願の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物によって限定される。
【符号の説明】
【0051】
10 調整構造
11 第1調整ポール
111 収容キャビティ
12 第1連結部材
121 第1本体
1211 第2取付孔
122 第1ボス
1221 第1連結孔
1222 第1係合歯
13 第2連結部材
131 第2本体
1311 第1取付孔
132 第2ボス
1321 第2連結孔
1322 第2係合歯
14 第2調整ポール
15 第1締付部材
151 操作リング
152 締付片
16 支持部材
161 支持本体
162 螺柱
17 第2締付部材
18 第3連結部材
181 第3取付孔
182 本体
183 止め輪
19 連結組立体
191 連結ピン
192 締付ノブ
193 バネ
20 連結ホルダー
201 取付溝
21 アダプター
211 球体
212 ロッド
22 載置台
23 第3締付部材
100 撮影装置用スタンド