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▶ ルイドゥオ (シャンハイ) インテリジェント テクノロジー カンパニー リミテッドの特許一覧

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  • 特開-マッサージチェア 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025630
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】マッサージチェア
(51)【国際特許分類】
   A61H 23/02 20060101AFI20240216BHJP
【FI】
A61H23/02 336
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021072
(22)【出願日】2023-02-14
(31)【優先権主張番号】202210956878.7
(32)【優先日】2022-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523052948
【氏名又は名称】ルイドゥオ (シャンハイ) インテリジェント テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Ruiduo (Shanghai) Intelligent Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 361, No. 518, Shuangdian Road, Lingang New Area China (Shanghai) Pilot Free Trade Zone, Pudong New Area, Shanghai 200135 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ ビン
(72)【発明者】
【氏名】ライ ハイタン
(72)【発明者】
【氏名】ファン チョン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ ファーウェン
【テーマコード(参考)】
4C074
【Fターム(参考)】
4C074AA04
4C074BB05
4C074CC01
4C074CC11
4C074DD01
4C074EE02
4C074FF01
4C074GG03
(57)【要約】
【課題】マッサージチェアで体を動かし、全体運動を実現する。
【解決手段】本発明は、他動運動器具の技術分野に関するマッサージチェアである。当該マッサージチェアは、チェアおよびチェアの下方に設けられた駆動装置を備え、駆動装置がベースプレート、連結フレーム、上下振動装置および四節リンク機構を含み、チェア底部に連結ロッドが固定的に設けられ、連結ロッドが連結フレームとヒンジで連結され、上下振動装置および四節リンク機構がベースプレートに設けられ、上下振動装置の底部が連結フレームと連結され、上下振動装置の設置により、マッサージチェアの底部フレームがマッサージチェアを駆動することで、全体の上下振動動作を実現できるとともに、四節リンク機構により、チェアが連結フレームに安定的に支持されることを保証できると同時に四節リンク機構が4つの支点位置の振動周波数の一致性を保証できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チェアおよび前記チェアの下方に設けられる駆動装置を備えるマッサージチェアにおいて、前記駆動装置はベースプレート(1)、連結フレーム(2)、上下振動装置(3)および四節リンク機構(4)を含み、前記チェアの底部には、連結ロッドが固定的に設けられるとともにローラ(5)が転動可能に設けられ、前記連結ロッドは前記連結フレーム(2)とヒンジで連結され、前記ローラ(5)の表面は前記連結フレーム(2)に転動可能に接触し、前記上下振動装置(3)および四節リンク機構(4)は前記ベースプレート(1)に設けられ、前記上下振動装置(3)の底部は前記連結フレーム(2)と連結され、前記四節リンク機構(4)は前記連結フレーム(2)とヒンジで連結され、前記上下振動装置(3)は前記連結フレーム(2)の運動を駆動する、ことを特徴とするマッサージチェア。
【請求項2】
前記上下振動装置(3)は動力装置(6)および偏心機構(7)を備え、前記動力装置(6)は前記偏心機構(7)の運動を駆動し、前記偏心機構(7)は偏心輪(71)、駆動軸(72)および連結片(73)を備え、前記偏心輪(71)は前記駆動軸(72)に固定的に取り付けられ、前記偏心輪(71)は前記連結片(73)の上下運動を駆動し、前記動力装置(6)は前記駆動軸(72)の回転を駆動し、前記駆動軸(72)は前記偏心輪(71)の回転を駆動し、前記連結片(73)の上部は前記連結フレーム(2)と固定的に連結される、ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージチェア。
【請求項3】
前記偏心機構(7)はスイングベース(74)をさらに備え、前記スイングベース(74)は2つの軸受孔を備え、そのうちの一方の軸受孔が軸受および肩付きネジによって連結片(73)と連結され、前記偏心輪(71)は軸受によって他方の軸受孔と連結される、ことを特徴とする請求項2に記載のマッサージチェア。
【請求項4】
前記駆動軸(72)に従動輪(75)がさらに設けられ、前記従動輪(75)はタイミングベルトによって前記動力装置(6)と連結される、ことを特徴とする請求項3に記載のマッサージチェア。
【請求項5】
前記四節リンク機構(4)は1つの横ロッド(42)および少なくとも2つのV型ロッド(41)を備え、前記V型ロッド(41)は1つの短辺および1つの長辺を有し、前記横ロッド(42)の両端はそれぞれ前記V型ロッド(41)の短辺とヒンジで連結され、前記V型ロッド(41)の中央部は前記ベースプレート(1)とヒンジで連結され、前記V型ロッド(41)の長端は前記連結フレーム(2)とヒンジで連結される、ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージチェア。
【請求項6】
前記ベースプレート(1)に少なくとも2つの四節リンク機構(4)が設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載のマッサージチェア。
【請求項7】
前記駆動軸(72)に少なくとも2つの偏心輪(71)が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のマッサージチェア。
【請求項8】
前記ベースプレート(1)の下方に支持脚(9)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージチェア。
【請求項9】
前記チェアに圧力センサ(A1)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージチェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は他動運動器具の技術分野に関し、特にマッサージチェアに関する。
【背景技術】
【0002】
マッサージチェアは機械のローリング力の作用および機械力の押さえによってマッサージし、手動マッサージは経絡を疎通し、気血循環を促進し、体の陰陽バランスを整えることができるため、マッサージ後に筋肉がリラックスし、関節が柔かくなり、精神を奮い立たせ、疲労を解消することができ、体の健康を守るために重要な役割を果たしている。
【0003】
従来技術で提供されたマッサージチェアとして、例えば、特許文献1に記載されたマッサージチェアがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許出願公開第113509366号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたマッサージチェアにおいて、マッサージチェアの底部フレームは一般に、マッサージチェアのチェアに対する支持および微調整を行うことしかできず、マッサージチェアのマッサージ機能および運動機能がすべてチェアに集中されている。
【0006】
そのため、マッサージチェアの構造上で、マッサージチェアで体を動かし、連続的な全体運動およびマッサージを実現できないことがわかっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
マッサージチェアで体を動かし、全体運動を実現するために、本発明は、マッサージチェアを提供し、その技術的解決手段は下記の通りである。
【0008】
チェアおよびチェアの下方に設けられる駆動装置を備えるマッサージチェアにおいて、駆動装置がベースプレート、連結フレーム、上下振動装置および四節リンク機構を含み、チェア底部には、連結ロッドが固定的に設けられるとともにローラが転動可能に設けられ、連結ロッドが連結フレームとヒンジで連結され、ローラの表面が連結フレームに転動可能に接触し、上下振動装置および四節リンク機構がベースプレートに設けられ、上下振動装置の底部が連結フレームと連結され、四節リンク機構が連結フレームとヒンジで連結され、上下振動装置が連結フレームの運動を駆動する。
【0009】
上下振動装置が動力装置および偏心機構を備え、動力装置が偏心機構の運動を駆動し、偏心機構が偏心輪、駆動軸および連結片を含み、偏心輪が駆動軸に固定的に取り付けられ、偏心輪が連結片の上下運動を駆動し、動力装置が駆動軸の回転を駆動し、駆動軸が偏心輪の回転を駆動する。
【0010】
偏心機構がスイングベースをさらに備え、スイングベースが2つの軸受孔を備え、そのうちの一方の軸受孔が軸受および肩付きネジによって連結片と連結され、偏心輪が軸受によって他方の軸受孔と連結される。
【0011】
駆動軸に従動輪がさらに設けられ、従動輪がタイミングベルトによって動力装置と連結される。
【0012】
四節リンク機構が1つの横ロッドおよび少なくとも2つのV型ロッドを備え、V型ロッドが1つの短辺および1つの長辺を有し、横ロッドの両端がそれぞれV型ロッドの短辺とヒンジで連結され、V型ロッドの中央部がベースプレートとヒンジで連結され、V型ロッドの長端が連結フレームとヒンジで連結される。
【0013】
ベースプレートに少なくとも2つの四節リンク機構が設けられる。
【0014】
駆動軸に少なくとも2つの偏心輪が設けられる。
【0015】
ベースプレートの下方に支持脚が設けられる。
【0016】
チェアに圧力センサが設けられる。
【発明の効果】
【0017】
上記の記載により、この解決手段の下記のような利点が得られる。
【0018】
上下振動装置の設置により、マッサージチェアの底部フレームがマッサージチェアを駆動することで、全体の上下振動動作を実現できるとともに、四節リンク機構により、チェアが連結フレームに安定的に支持されることを保証できると同時に四節リンク機構が4つの支点位置の振動周波数の一致性を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】マッサージチェアの全体分解図である。
図2】駆動装置の全体分解図である。
図3図2のベースプレートおよび連結フレームを除いた分解図である。
図4】対応関係を示すための図3の正面図である。
図5】V型ロッドおよび横ロッドの分解図である。
図6】偏心機構の分解図である。
図7図3におけるB位置の局部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は上記の技術目的を実現するために、以下の技術的解決手段を備えたマッサージチェアを提供する。
【0021】
図1および図2に示すように、チェアAおよびチェアAの下方に設けられる駆動装置を備えるマッサージチェアにおいて、駆動装置がベースプレート1、連結フレーム2、上下振動装置3および四節リンク機構4を含み、チェアAの底部に連結ロッドが固定的に設けられるとともにローラ5が転動可能に設けられ、連結ロッドが連結フレーム2とヒンジで連結され、ローラ5の表面が連結フレーム2に転動可能に接触し、上下振動装置3および四節リンク機構4がベースプレート1に設けられ、上下振動装置3の底部が連結フレーム2と連結され、四節リンク機構4が連結フレーム2とヒンジで連結され、上下振動装置3が連結フレーム2の運動を駆動する。
【0022】
実際に操作する際に、図3のように、動力装置6がモータに設けられ、動力装置6はタイミングベルトによって従動輪75(図7参照)の回転を駆動し、従動輪75は駆動軸72と固定的に連結され、ここで一体鋳造してよく、キーやピンで連結された構造にしてもよく、回転する従動輪75が駆動軸72の回転をさらに駆動する。
【0023】
図3図4図5図6および図7に示すように、駆動軸72に偏心輪71が嵌設され、偏心輪71の外面が軸受と連結され、軸受がスイングベース74の軸受孔内に取り付けられ、駆動軸72の回転が偏心輪71の回転を駆動し、偏心輪71の外面が駆動軸の偏心運動を駆動する。軸受が軸受孔内に取り付けられたので、軸受がスイングベース74の上下動作を駆動する。スイングベース74の他方の軸受孔が肩付きネジによって連結片73と連結されるので、スイングベース74は連結片73の上下運動を駆動し、連結片73の上部が連結フレーム2と固定的に連結されているので、偏心輪71は連結フレーム2の上下運動を駆動する。
【0024】
図5に示すように、連結フレーム2が上下運動する際に、連結フレーム2とヒンジで連結されたV型ロッド41の長端が連結フレーム2に駆動され、一緒に上下運動する。V型ロッド41の中央部がベースプレート1とヒンジで連結され、V型ロッド41の短端が横ロッド42と連結されているので、マッサージチェア全体の上半部が連結ロッドに置かれた状態になり、V型ロッド41が3つのヒンジ連結ポイントによって連結ロッドが形成されているので、横ロッドの駆動によって、少なくとも2つのポイントの運動が一致していることを保証できる。
【0025】
実際に操作する際に、マッサージチェアの安定性を確保するために、四節リンク機構4が2つ設けられ、マッサージチェア全体の上半部が四節リンク機構4に架設され、2つの四節リンク機構4がマッサージチェアの動作を駆動するとともに、マッサージチェアの耐荷重を増やすことができる。同時に、実際に操作する際に、2つの横ロッドが相互に平行しているので、マッサージチェア全体の振動が一致することを確保できる。
【0026】
異なる床面環境に適応するために、ベースプレート1の下方に支持脚9が設けられており(図1参照)、4つの脚のそれぞれの高さを調節することで適応することができる。
【0027】
チェアAの底部には、連結ロッドが固定的に設けられるとともにローラ5(図1参照)が転動可能に設けられ、上記連結ロッドが上記連結フレーム2とヒンジで連結され、上記ローラ5の表面が上記連結フレーム2と転動可能に接触する。
【0028】
ローラ5の設置により、チェアAと連結フレーム2との間の連結動作がよりスムーズになり、利用者の体験を改善することができる。
【0029】
利用者の体験を改善するために、マッサージチェアのチェアAに圧力センサA1がさらに設けられており、圧力センサA1はチェアの臀部該当部位に設けられる。圧力センサA1が継続的に重量物を検出した場合のみ、モータの回転数を調整することで、上下振動の周波数を調整できる。圧力センサA1が重量物を検出しなかった場合に、モータは指定された回転数で運転する。
【0030】
本発明に関する上記の具体的な説明は、本発明を説明するものに過ぎず、本発明の実施例で説明された技術的解決手段に限定されるものではないと理解されたい。当業者であれば、同様な技術的効果を実現するために、依然として本発明を修正し、または等価置換を行うことができる。
【符号の説明】
【0031】
1 ベースプレート
2 連結フレーム
3 上下振動装置
4 四節リンク機構
41 V型ロッド
42 横ロッド
5 ローラ
6 動力装置
7 偏心機構
71 偏心輪
72 駆動軸
73 連結片
74 スイングベース
75 従動輪
9 支持脚
A チェア
A1 圧力センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7